JP6681811B2 - コイル組立体およびブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、コイルボビンとヨークとを含むコイル組立体、および、コイル組立体を含むブレーキ制御装置に関する。
特許文献1には、コイルを巻回してなるボビンを、円筒状のヨークの中に収容したソレノイドが開示されている。ヨークは、一端が開口したカップ状をなすヨークケースと、このヨークケースの開口端を塞ぐ円環状の板状をなすヨークトップと、から構成されており、ヨークケースの開口端内周にヨークトップが圧入されている。
特開2014−149068号公報
上記の構成では、ヨークケースにヨークトップを圧入することでヨークを金属缶として構成し、その内部にボビンを保持させるようにしているため、金属缶を構成するための圧入工程が煩雑となる。
この発明は、一端が開口した筒状をなすヨークもしくは第1ヨークと、このヨークもしくは第1ヨーク内に収容されるコイルボビンとを、互いに結合して、コイル組立体として一体化するようにしたものである。
この発明によれば、従来のような金属缶を構成するための圧入工程が不要となり、組立が容易となる。
この発明に係るコイル組立体が用いられるブレーキ制御装置の概略的な断面図。 同ブレーキ制御装置の分解斜視図。 ボディの底面側の構成を示した底面図。 同じくボディの底面側の構成を示した斜視図。 図1のA部の拡大断面図。 回路基板を取り除いた状態でボディの上面側の構成を示した斜視図。 図6のX部の拡大図。 コイル組立体を取り付ける前の状態でボディの上面側の構成を示した斜視図。 図8のY部の拡大図。 第1実施例のコイル組立体を示す斜視図。 同コイル組立体の正面図。 同コイル組立体の底面図。 同コイル組立体の上面図。 同コイル組立体の断面図。 第1実施例のコイルボビンを単体で示す斜視図。 同コイルボビンの正面図。 同コイルボビンの上面図。 第1実施例の第1ヨークを単体で示す斜視図。 第1実施例の第2ヨークを単体で示す斜視図。 同第2ヨークの正面図。 同第2ヨークの底面図。 第2実施例のコイル組立体の断面図。 図22におけるB部の拡大図。 図22におけるC部の拡大図。 第3実施例のコイル組立体の断面図。 図25におけるD部の拡大図。 図25におけるE部の拡大図。 第4実施例のコイル組立体の断面図。 図28におけるF部の拡大図。 第4実施例におけるコイルボビンの斜視図。 第5実施例のコイル組立体の断面図。 図31におけるG部の拡大図。 第5実施例におけるコイルボビンの斜視図。 第6実施例のコイル組立体の斜視図。 同コイル組立体の正面図。 同コイル組立体の上面図。 同コイル組立体の底面図。 同コイル組立体の断面図。 図38におけるH部の拡大図。 図38におけるJ部の拡大図 第6実施例におけるコイルボビンの斜視図。 同コイルボビンを反対方向から示した斜視図。 第6実施例における第1ヨークの斜視図。 第6実施例における第2ヨークの斜視図。 第7実施例のコイル組立体の斜視図。 同コイル組立体の断面図。 同コイル組立体の上面図。 第7実施例におけるコイルボビンの斜視図。 第7実施例におけるヨークの上面図。 同ヨークの斜視図。 第8実施例のコイル組立体の断面図。 図51におけるK部の拡大図。 図51におけるL部の拡大図。 第9実施例のコイル組立体の断面図。 図54におけるM部の拡大図。 図54におけるN部の拡大図。 第10実施例のコイル組立体の断面図。 図57におけるP部の拡大図。 第10実施例におけるコイルボビンの斜視図。 第11実施例のコイル組立体の断面図。 図60におけるQ部の拡大図。 第11実施例におけるコイルボビンの斜視図。 第12実施例のコイル組立体の斜視図。 同コイル組立体の断面図。 図64におけるR部の拡大図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
[ブレーキ制御装置全体の構成]
図1は、この発明に係るコイル組立体が用いられるブレーキ制御装置の概略的な断面図、図2は、同ブレーキ制御装置の分解斜視図、である。このブレーキ制御装置は、車両のマスタシリンダと各輪のホイールシリンダとの間に介在して、各輪のホイールシリンダへ供給されるブレーキ液圧を車輪速等に基づいて制御するものであり、ブレーキ配管の一部となる流体通路(図示せず)が内部に形成された液圧ブロック1と、ボディ3およびカバー4から箱状に構成され、液圧ブロック1の一方の面に積層されたケース2と、液圧ブロック1の他方の面に取り付けられた電動モータ5と、を備えている。電動モータ5は、液圧ブロック1の内部に配置された図示せぬプランジャポンプを駆動するものである。このプランジャポンプを利用して各輪へ供給するブレーキ液圧の増圧および減圧を行うために、液圧ブロック1とケース2とに亘って、複数個(例えば15個)のソレノイドバルブ11が設けられている。ソレノイドバルブ11は、詳しくは、液圧ブロック1のバルブ挿入孔14に挿入された弁体12と、この弁体12を軸方向に駆動するコイル組立体13と、から構成され、コイル組立体13は、後述するように、ケース2側、詳しくはボディ3の底面に配置されている。これら複数個のソレノイドバルブ11の周囲には、各部の液圧を検出するために圧力センサ22が3箇所に設けられている。なお、複数個のソレノイドバルブ11は、常開型ソレノイドバルブと常閉型ソレノイドバルブとを含んでいるが、ここでは、特に両者を区別しないものとする。
液圧ブロック1は、金属例えばアルミニウム合金によりブロック状に形成されているものであり、内部に上記の流体通路が所定の回路状に形成されているとともに、側面に複数個の液圧ポート6が配置されており、この複数個の液圧ポート6にホイールシリンダ等へ至る液圧配管が接続されるようになっている。
ボディ3は、例えば硬質合成樹脂を用いて成形されたもので、液圧ブロック1との取付面となるブロック側フランジ部16Bに対し凹んで位置する底壁15を有するとともに、周縁に、カバー4が取り付けられるカバー側フランジ部16Aを備えている。また、液圧ブロック1から側方へ張り出したボディ3の一側部には、複数の端子18を備えたコネクタ19が配置されている。カバー4は、例えば金属板のプレス成形品やアルミニウム合金のダイキャストなどからなり、上記カバー側フランジ部16Aに取り付けられることで、ボディ3の開口面全体を覆っている。
ボディ3の底壁15は、液圧ブロック1の面から離れており、両者の間に、上記のコイル組立体13が配置されている。換言すれば、液圧ブロック1に接するボディ3のブロック側フランジ部16Bの内周側に構成される空間内に、複数個のコイル組立体13が収容されている。また、ボディ3とカバー4とからなるケース2内には、ソレノイドバルブ11を駆動するための電気回路が形成された回路基板17が収容されている。この回路基板17は、ボディ3の底壁15と実質的に平行に配置され、かつ回路基板17と底壁15との間には、所定の間隔が与えられている。回路基板17には、図示を省略した多数の電子部品が実装されている。また、コネクタ19から延びた複数の端子18が回路基板17に接続されている。
図3および図4は、ボディ3の底面側の構成を示した底面図および斜視図である。図示するように、液圧ブロック1に接合されるブロック側フランジ部16Bが略矩形に連続した形に形成されており、その外側にコネクタ19が位置している。ブロック側フランジ部16Bによって囲まれた領域内には、複数個、例えば15個のコイル組立体13が密集して配置されている。詳しくは、4個のコイル組立体13が1つのグループとして四角形の頂点にそれぞれ位置するように隣接して配置され、このグループに隣接して、同じく4個のコイル組立体13が1つのグループとして四角形の頂点にそれぞれ位置するように隣接して配置されている。これら2つのグループの間には、電動モータ5との電気的接続を行うために円柱状に突出したモータポスト21が配置されている。また、上記の2つのグループに隣接した残りの領域には、それぞれ一列に並んだ3個のコイル組立体13と4個のコイル組立体13とが半ピッチずつずれた形に配列されて、計7個のコイル組立体13が配置されている。各々のコイル組立体13は、後に詳しく説明するように、略円筒状の外形状を有しており、互いに隣接する2つのコイル組立体13の間には、極僅かな隙間が設けられている。換言すれば、隣接するコイル組立体13同士の間に極僅かな隙間を確保しつつ、ボディ3の小型化のために、できるだけ密集した状態に15個のコイル組立体13が配置されている。
図10は、コイル組立体13の基本的な構成を示す斜視図であり、全体として略円筒状をなすコイル組立体13の一端面に、該コイル組立体13の軸方向に沿って延びる一対の端子31が設けられている。この端子31は、コイル組立体13の端面から突出して形成された合成樹脂製の端子支持基部32内にモールドされており、端子31の基端部は、巻線接続部31aとして端子支持基部32から側方へ突出している。端子支持基部32は、コイル組立体13の中心から一方へ偏って位置し、コイル組立体13と同心の円弧形に湾曲した壁状に突出形成されている。端子31は、端子支持基部32に保持されている付け根部分からコイル組立体13の半径方向外側へ屈曲した上で該コイル組立体13の軸方向に沿って延びている。また、上記端子支持基部32の外周側の面(円筒の外周に向かう面)には、一対の端子31の間となる位置に、コイル組立体13の軸方向に沿って延びる凹溝33が形成されており、この凹溝33の終端位置に、端子支持基部32を円筒の半径方向に沿って貫通する矩形の開口部34を備えている。さらに、端子支持基部32を備えたコイル組立体13の一端面には、コイル組立体13の軸方向に突出する断面円形の3個のピン35を備えている。
図5は、図1のA部の拡大断面図である。図5に示すように、各々のコイル組立体13の一対の端子31が、回路基板17のスルーホールを貫通した上で該回路基板17にはんだ付けされている。この端子31のはんだ付けによって、各々のコイル組立体13がボディ3(底壁15)の底面に固定支持されている。
図6は、回路基板17を取り除いた状態でボディ3の上面側の構成を示した斜視図、図7は、その一部(X部)を拡大して示した斜視図、図8は、コイル組立体13を取り付ける前の状態でボディ3の上面側の構成を示した斜視図、図9は、その一部(Y部)を拡大して示した斜視図、である。これらの図に示すように、各々のコイル組立体13の位置に対応して、ボディ3の底壁15に、角柱状に立ち上がった端子ガイド23が形成されている。この端子ガイド23の頂面23aには、各々の端子31に対応した端子ガイド孔24が貫通形成されており、コイル組立体13の端子31が端子ガイド孔24を貫通して上方へと延びている。端子ガイド23の頂面23aは回路基板17に僅かな隙間を介して近接しているので、端子31が端子ガイド孔24に挿通されることによって回路基板17の近くで所定位置に規制されることとなり、回路基板17のスルーホールへの端子31の挿入が容易となる。
ここで、一列に並んだ3個のコイル組立体13以外の残りの12個のコイル組立体13にあっては、互いに隣接する2つのコイル組立体13が互いに背中合わせとなるように組み合わされて、ボディ3に配置されている。つまり、互いに対となる2つのコイル組立体13は、各々の端子支持基部32が隣り合うような姿勢で配置される。そして、このように対となる2つのコイル組立体13に対して、図7,図9に示すように、頂面23aが正方形をなす1個の端子ガイド23が2つのコイル組立体13の間に設けられており、この端子ガイド23の頂面23aに、計4個の端子ガイド孔24が設けられている。つまり、対となった2つのコイル組立体13の計4本の端子31が、1個の端子ガイド23によって保持されている。図9に示すように、端子ガイド23の両側には、端子支持基部32や巻線接続部31a等との干渉を回避するために、底壁15に、長円を2分割したような形の開口部25が形成されており、さらにその周囲に3個の位置決め孔25aが貫通形成されている。
上記端子ガイド23は、さらに、コイル組立体13に面する側の側面23bに、端子支持基部32の開口部34に係合するコイル支持フック26を備えている。このコイル支持フック26は、端子ガイド23と一体に成形されたものであって、開口した側面23bの中央部分で頂面23a付近から下方へ(底壁15の裏面側へ)向かって延びた腕部26aと、この腕部26aの先端に設けられた爪部26bと、から構成されている。腕部26aは、コイル組立体13の半径方向に沿って弾性的に湾曲変形し得るようになっており、コイル組立体13を底壁15の裏面側から挿入すると、爪部26bが凹溝33に沿って案内され、腕部26aの弾性によって自然に開口部34に係合する(図7参照)。このようにコイル支持フック26が端子支持基部32の開口部34に係合することによって、端子31の回路基板17へのはんだ付けの前に、コイル組立体13がボディ3に対し仮止めされる。従って、回路基板17へのはんだ付けがなされる前の段階でのコイル組立体13のボディ3からの脱落を防止できる。また、はんだ付け後も、振動等によりコイル組立体13に作用する荷重の一部がコイル支持フック26と開口部34との係合によって支承されるので、はんだ付け部分の応力が緩和される。前述したように、対となった2つのコイル組立体13に対する略正方向の端子ガイド23においては、互いに反対側を向いた2つの側面23bにそれぞれコイル支持フック26が設けられている。
なお、図8に示すように、一列に並んだ3個のコイル組立体13に対する端子ガイド23は、個々のコイル組立体13に対応して2個の端子ガイド孔24を有する長方形の頂面23aを備えた相対的に小さなものとなっている。この端子ガイド23も、同様にコイル支持フック26を備えている。
コイル組立体13のボディ3への取付手順としては、例えば、回路基板17をボディ3に取り付ける前に、底壁15の底面側から、コイル組立体13の端子31を端子ガイド23の端子ガイド孔24に挿入しながら、コイル組立体13を所定位置に押し込む。これにより、前述した端子ガイド23のコイル支持フック26がコイル組立体13側の開口部34に係合し、コイル組立体13が仮に保持される。このとき、コイル組立体13の端面の3個のピン35がそれぞれ底壁15の位置決め孔25aに入り込み(図5参照)、コイル組立体13の取付位置が確実に規定される。次に、回路基板17をボディ3の所定位置に配置し、該回路基板17のスルーホールから突出した端子31をはんだ付けする。これにより、複数個のコイル組立体13が回路基板17やボディ3に対し固定支持される。
[コイル組立体の第1実施例]
次に、図10および図11〜図21を参照して、本発明の要部であるコイル組立体13の構成をより詳細に説明する。
図10は、第1実施例のコイル組立体13を示す斜視図である。図11は、同コイル組立体13の正面図、図12は、底面図、図13は、上面図、図14は、断面図、である。この第1実施例においては、コイル組立体13は、コイル41(図14参照)が巻回されるコイルボビン42と、このコイルボビン42を収容する一端が開口した円筒状の第1ヨーク43と、この第1ヨーク43の開口端に沿って配置された第2ヨーク44と、から構成されている。
図15は、コイルボビン42を単体で示す斜視図、図16は、同じく正面図、図17は、同じく上面図、である。コイルボビン42は、硬質合成樹脂にて各部一体に成形されたものであって、図示するように、コイル41が巻回される円柱状の軸部45を有するとともに、この軸部45を軸方向に貫通する断面円形の軸貫通孔46を有し、かつ軸部45の両端に、それぞれ半径方向に突出した第1フランジ47および第2フランジ48が形成されている。第1フランジ47および第2フランジ48は、円環状をなしており、各々の外径は互いに等しい。なお、軸貫通孔46は軸部45と同心に形成されており、従って、軸部45は実質的に円筒状のものとなっている。第2フランジ48の軸方向外側の端面には、前述した端子支持基部32が一体に成形されており、前述したように、ここに一対の端子31がモールドされている。端子支持基部32は、前述したように、コイル支持フック26が係合する開口部34(図14参照)およびコイル支持フック26を案内する凹溝33を有している。また、端子31の基部は、巻線接続部31aとして露出しており、ここにコイル41のワイヤの端部がそれぞれ結線されるようになっている。さらに、第2フランジ48の端面には、前述した3個のピン35が一体に成形されている。3個のピン35は、例えば、90°ずつの間隔で設けられている。
また、上記軸貫通孔46の内周面には、半径方向内側へ突出した例えば3個の突起部49が設けられている。この実施例では、突起部49は、軸貫通孔46の全長に亘って直線状に連続して形成されている。各々の突起部49は、軸貫通孔46の内周面から、断面半円形ないし円弧形に突出している。
図18は、第1ヨーク43を単体で示す斜視図である。第1ヨーク43は、磁性体である金属例えば鉄系材料から各部一体に形成されたものであって、コイルボビン42の第1フランジ47に対向(図14参照)する端壁部51と、この端壁部51の周縁から起立した円筒形の側壁部52と、を有している。側壁部52の内径は、コイルボビン42の第1フランジ47および第2フランジ48の外径よりも僅かに大きく設定されている。また、軸方向に沿った側壁部52の長さは、コイルボビン42の全長よりも僅かに大きい。なお、側壁部52は多角形断面形状を有するものであってもよく、また、スリット状の開口部を有するものであってもよい。端壁部51の中心部には、円形の貫通孔53を備えており、この貫通孔53の開口縁は、第1ヨーク43の内側へ向かって起立した第1立ち上がり壁54として形成されている。つまり、貫通孔53の開口縁に設けられた第1立ち上がり壁54は、端壁部51から側壁部52と平行に延びた相対的に短い円筒状をなしている。
このように円筒状をなす第1立ち上がり壁54の外径は、コイルボビン42の軸貫通孔46の内径よりは小さく、かつ、軸貫通孔46の3個の突起部49の頂点を結ぶ仮想円の径よりは大きい。従って、コイルボビン42の軸貫通孔46を第1立ち上がり壁54に適宜な荷重で押し込むことによって、両者がいわゆる圧入状態となって互いに結合される。この圧入作業に必要な荷重ならびに圧入後に得られる保持力は、第1立ち上がり壁54の外径や突起部49の寸法等の設定によって調整可能であるが、例えば、人力によって圧入でき、かつコイルボビン42や第1ヨーク43の自重によっては分離しない程度に設定することが望ましい。
図19は、第2ヨーク44を単体で示す斜視図、図20は、同じく正面図、図21は、同じく底面図、である。第2ヨーク44は、第1ヨーク43と同様に磁性体である金属例えば鉄系材料から各部一体に形成されたものであって、図21に示すように、コイルボビン42の第2フランジ48の外径と略等しい径(換言すれば第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小さな径)の円板状をなしている。この第2ヨーク44は、コイルボビン42の第2フランジ48に重ねて配置されるものであり、第2フランジ48上の端子支持基部32および端子31の巻線接続部31aを避けるように、円弧形の切欠部61を備えている。また、第2フランジ48に設けられた3個のピン35がそれぞれ貫通する3個の円形のピン嵌合孔62を備えている。なお、この実施例では、ピン嵌合孔62の径は、ピン35の外径よりも相対的に大きく、ピン35がピン嵌合孔62の中で自由状態となる。円形をなす第2ヨーク44の中心部には、円形の貫通孔63を備えており、この貫通孔63の開口縁は、第1ヨーク43の内側へ向かって起立した第2立ち上がり壁64として形成されている。つまり、貫通孔63の開口縁に設けられた第2立ち上がり壁64は、第2ヨーク44の面に直交して延びた相対的に短い円筒状をなしている。
このように円筒状をなす第2立ち上がり壁64の外径は、前述した第1立ち上がり壁54と同様に、コイルボビン42の軸貫通孔46の内径よりは小さく、かつ、軸貫通孔46の3個の突起部49の頂点を結ぶ仮想円の径よりは大きい。従って、コイルボビン42の軸貫通孔46を第2立ち上がり壁64に適宜な荷重で押し込むことによって、両者がいわゆる圧入状態となって互いに結合される。この圧入作業に必要な荷重ならびに圧入後に得られる保持力は、第2立ち上がり壁64の外径や突起部49の寸法等の設定によって調整可能であるが、例えば、人力によって圧入でき、かつコイルボビン42や第1ヨーク43の自重によっては分離しない程度に設定することが望ましい。
従って、コイルボビン42と第1ヨーク43と第2ヨーク44との三者が組み立てられた状態では、図14に示すように、コイルボビン42の軸方向の一端部において第1ヨーク43がコイルボビン42に結合され、コイルボビン42の軸方向の他端部において第2ヨーク44がコイルボビン42に結合されている。第2ヨーク44は、コイルボビン42の第2フランジ48に重なって位置し、第1ヨーク43の側壁部52の内周側に配置されている。これにより、第1ヨーク43の開口端が実質的に第2ヨーク44によって覆われており、第1ヨーク43と第2ヨーク44とで連続した磁路が構成される。第1ヨーク43と第2ヨーク44とは、基本的には互いに係合していない。つまり、合成樹脂製のコイルボビン42を媒介として、第1ヨーク43と第2ヨーク44とが一体に組み立てられている。従って、従来のような金属部品同士の圧入作業を要することなく、コイル組立体13を一体化することができる。なお、前述したように、回路基板17およびボディ3に対しては、コイル組立体13の中のコイルボビン42が固定支持されているので、コイル組立体13をボディ3に組み付けた状態では、第1ヨーク43はコイルボビン42を介して保持されることとなる。
[コイル組立体の第2実施例]
次に、図22〜図24を参照して、第2実施例のコイル組立体13を説明する。なお、以下の第2〜第6実施例の説明においては、主に第1実施例と異なる構成について説明する。図22は、第2実施例のコイル組立体13の断面図、図23は、図22におけるB部の拡大図、図24は、C部の拡大図である。この第2実施例においては、コイルボビン42の第1フランジ47の外径が第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに大きく設定されている。なお、第2フランジ48は、第1実施例と同じく、第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小径である。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは径が異なり、第1フランジ47の方が大径である。他方、第1ヨーク43の第1立ち上がり壁54は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第1立ち上がり壁54を具備しない構成であってもよい。
従って、コイルボビン42を第1ヨーク43内に適宜な荷重で押し込むことによって、図23に示すように、第1フランジ47の外周端が側壁部52の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、第1ヨーク43がコイルボビン42に対し結合される。相対的に小径な第2フランジ48は、図24に示すように、側壁部52に対し圧入関係とはならない。
なお、第1ヨーク43の側壁部52の開口端縁は、図24に示すように、テーパ面52aとなっている。これにより、第1フランジ47がスムースに側壁部52の内側へ案内される。
第2ヨーク44とコイルボビン42との関係は、前述した第1実施例と変わりがなく、第2ヨーク44の第2立ち上がり壁64がコイルボビン42の軸貫通孔46(詳しくは3個の突起部49)に圧入状態で結合される。
[コイル組立体の第3実施例]
次に、図25〜図27を参照して、第3実施例のコイル組立体13を説明する。図25は、第3実施例のコイル組立体13の断面図、図26は、図25におけるD部の拡大図、図27は、E部の拡大図である。この第3実施例においては、コイルボビン42の第2フランジ48の外径が第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに大きく設定されている。なお、第1フランジ47は、第1実施例と同じく、第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小径である。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは径が異なり、第2フランジ48の方が大径である。他方、第1ヨーク43の第1立ち上がり壁54は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第1立ち上がり壁54を具備しない構成であってもよい。
従って、コイルボビン42を第1ヨーク43内に適宜な荷重で押し込むことによって、図26に示すように、第2フランジ48の外周端が側壁部52の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、第1ヨーク43がコイルボビン42に対し結合される。相対的に小径な第1フランジ47は、図27に示すように、側壁部52に対し圧入関係とはならない。
なお、第1ヨーク43の側壁部52の開口端縁は、図26に示すように、テーパ面52aとなっている。これにより、第2フランジ48がスムースに側壁部52の内側へ案内される。
第2ヨーク44とコイルボビン42との関係は、前述した第1実施例と変わりがなく、第2ヨーク44の第2立ち上がり壁64がコイルボビン42の軸貫通孔46(詳しくは3個の突起部49)に圧入状態で結合される。
この第3実施例は、第1ヨーク43の側壁部52に対して圧入関係となる第2フランジ48の移動距離が短い点で、第2実施例よりも有利である。すなわち、第2実施例では、第1フランジ47が側壁部52に対し圧入されたまま該側壁部52のほぼ全長に亘って摺動しなければならない。これに対し、第3実施例では、第2フランジ48は、側壁部52の開口端から僅かに押し込まれる形となり、圧入時の移動距離が短くなる。従って、圧入時の第2フランジ48の摩耗や欠損等の懸念が少なくなる。
[コイル組立体の第4実施例]
次に、図28〜図30を参照して、第4実施例のコイル組立体13を説明する。図28は、第4実施例のコイル組立体13の断面図、図29は、図28におけるF部の拡大図、図30は、第4実施例におけるコイルボビン42の斜視図である。この第4実施例は、前述した第2実施例では第1フランジ47の全周が第1ヨーク43の側壁部52の内周に圧入されていたのに対し、第1フランジ47の外周の一部を部分的に圧入させるようにしたものである。
すなわち、この第4実施例においては、コイルボビン42の第1フランジ47の外径そのものは、第1実施例と同じく第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小さく設定されている。そして、この第1フランジ47の外周縁の複数箇所、例えば3箇所に、外周側へ突出した突起部71が形成されており、これら複数の突起部71の頂点を結ぶ仮想円の径が第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに大きなものとなっている。突起部71は、第1フランジ47の外周縁から円弧形をなすように張り出している。なお、第2フランジ48は、第1実施例と同じく、第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小径であり、突起部は具備していない。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは基本的に等しい径を有する。また、第1ヨーク43の第1立ち上がり壁54は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第1立ち上がり壁54を具備しない構成であってもよい。
従って、コイルボビン42を第1ヨーク43内に適宜な荷重で押し込むことによって、図29に示すように、第1フランジ47の3箇所の突起部71が側壁部52の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、第1ヨーク43がコイルボビン42に対し結合される。
なお、第1ヨーク43の側壁部52の開口端縁は、やはり、テーパ面52aとなっている。これにより、第1フランジ47の突起部71がスムースに側壁部52の内側へ案内される。
第2ヨーク44とコイルボビン42との関係は、前述した第1実施例と変わりがなく、第2ヨーク44の第2立ち上がり壁64がコイルボビン42の軸貫通孔46(詳しくは3個の突起部49)に圧入状態で結合される。
この第4実施例は、第2,第3実施例のようにフランジ47,48の全周を圧入させる構成に比較して、圧入関係となる部分が部分的であるため、圧入時に必要な荷重が小さくなる。そして、このような小さな荷重の圧入であっても、コイルボビン42を第1ヨーク43内に確実に保持することができる。
[コイル組立体の第5実施例]
次に、図31〜図33を参照して、第5実施例のコイル組立体13を説明する。図31は、第5実施例のコイル組立体13の断面図、図32は、図31におけるG部の拡大図、図33は、第5実施例におけるコイルボビン42の斜視図である。この第4実施例は、前述した第3実施例では第2フランジ48の全周が第1ヨーク43の側壁部52の内周に圧入されていたのに対し、第2フランジ48の外周の一部を部分的に圧入させるようにしたものである。
すなわち、この第5実施例においては、コイルボビン42の第2フランジ48の外径そのものは、第1実施例と同じく第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小さく設定されている。そして、この第2フランジ48の外周縁の複数箇所、例えば3箇所に、外周側へ突出した突起部72が形成されており、これら複数の突起部72の頂点を結ぶ仮想円の径が第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに大きなものとなっている。突起部72は、第2フランジ48の外周縁から円弧形をなすように張り出している。なお、第1フランジ47は、第1実施例と同じく、第1ヨーク43の側壁部52の内径よりも僅かに小径であり、突起部は具備していない。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは基本的に等しい径を有する。また、第1ヨーク43の第1立ち上がり壁54は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第1立ち上がり壁54を具備しない構成であってもよい。
従って、コイルボビン42を第1ヨーク43内に適宜な荷重で押し込むことによって、図32に示すように、第2フランジ48の3箇所の突起部72が側壁部52の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、第1ヨーク43がコイルボビン42に対し結合される。
なお、第1ヨーク43の側壁部52の開口端縁は、やはり、テーパ面52aとなっている。これにより、第2フランジ48の突起部72がスムースに側壁部52の内側へ案内される。
第2ヨーク44とコイルボビン42との関係は、前述した第1実施例と変わりがなく、第2ヨーク44の第2立ち上がり壁64がコイルボビン42の軸貫通孔46(詳しくは3個の突起部49)に圧入状態で結合される。
この第5実施例は、第3実施例と同様に、第1ヨーク43の側壁部52に対して圧入関係となる第2フランジ48の移動距離が短い点で有利である。さらに、第2,第3実施例のようにフランジ47,48の全周を圧入させる構成に比較して、圧入関係となる部分が部分的であるため、圧入時に必要な荷重が小さくなる。そして、このような小さな荷重の圧入であっても、コイルボビン42を第1ヨーク43内に確実に保持することができる。
[コイル組立体の第6実施例]
次に、図34〜図44を参照して、第6実施例のコイル組立体13を説明する。図34は、コイル組立体13全体の斜視図、図35は、正面図、図36は、上面図、図37は、底面図、である。また、図38は、コイル組立体13全体の断面図、図39は、図38におけるH部の拡大図、図40は、J部の拡大図、である。また、図41および図42は、第6実施例におけるコイルボビン42をそれぞれ異なる方向から見た斜視図である。図43は、第6実施例における第1ヨーク43を示す斜視図、図44は、第6実施例における第2ヨーク44を示す斜視図である。
図41および図42に示すように、コイルボビン42は、第2フランジ48の外側の端面に前述した断面円形の3個のピン35を備えており、さらに、第1フランジ47の外側の端面に、同様の断面円形の3個のピン81を備えている。ピン81は、ピン35と同じくコイルボビン42の軸方向に沿って突出しているが、ピン35に比較して、その長さは短い。なお、ピン35およびピン81の個数は任意であり、必ずしも3個に限定されるものではない。
図43に示すように、第1ヨーク43の端壁部51には、上記の第1フランジ47上のピン81に対応した3個のピン嵌合孔83が貫通形成されている。ここで、ピン嵌合孔83の径は、ピン81の外径よりも僅かに小さく、図40に示すようにピン81がピン嵌合孔83内に嵌合しているときに、両者が圧入状態となるように各々の寸法関係が設定されている。なお、第1ヨーク43の第1立ち上がり壁54は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第1立ち上がり壁54を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例等で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42を第1ヨーク43内に適宜な荷重で押し込むことによって、図40に示すように、第1フランジ47上のピン81が第1ヨーク43の端壁部51のピン嵌合孔83に圧入状態で嵌合する。これによって、第1ヨーク43がコイルボビン42に対し結合される。
また、図44に示すように、第2ヨーク44には、上記の第2フランジ48上のピン35に対応した3個のピン嵌合孔62が貫通形成されている。ここで、第6実施例においては、ピン嵌合孔62の径は、ピン35の外径よりも僅かに小さく、図39に示すようにピン35がピン嵌合孔62に嵌合しているときに、両者が圧入状態となるように各々の寸法関係が設定されている。なお、第2ヨーク44の第2立ち上がり壁64は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、第2立ち上がり壁64を具備しない構成であってもよい。
従って、コイルボビン42のピン35にピン嵌合孔62を嵌め込んだ上で第2ヨーク44を適宜な荷重で押し込むことによって、図39に示すように、第2フランジ48上のピン35が第2ヨーク44のピン嵌合孔62に圧入状態で嵌合する。これによって、第2ヨーク44がコイルボビン42に対し結合される。
このように、コイルボビン42と第1ヨーク43と第2ヨーク44との三者が組み立てられた状態では、図38に示すように、コイルボビン42の軸方向の一端部において第1ヨーク43がコイルボビン42に結合され、コイルボビン42の軸方向の他端部において第2ヨーク44がコイルボビン42に結合されている。第2ヨーク44は、コイルボビン42の第2フランジ48に重なって位置し、第1ヨーク43の側壁部52の内周側に配置されている。これにより、第1ヨーク43の開口端が実質的に第2ヨーク44によって覆われており、第1ヨーク43と第2ヨーク44とで連続した磁路が構成される。第1ヨーク43と第2ヨーク44とは、基本的には互いに係合していない。つまり、合成樹脂製のコイルボビン42を媒介として、第1ヨーク43と第2ヨーク44とが一体に組み立てられている。従って、従来のような金属部品同士の圧入作業を要することなく、コイル組立体13を一体化することができる。なお、前述したように、回路基板17およびボディ3に対しては、コイル組立体13の中のコイルボビン42が固定支持されているので、コイル組立体13をボディ3に組み付けた状態では、第1ヨーク43はコイルボビン42を介して保持されることとなる。
この実施例では、コイルボビン42と第1ヨーク43との結合が複数箇所でなされるので、振動等による脱落がより生じにくくなる。また、第2フランジ48側のピン35は、前述したようにボディ3に対するコイル組立体13の位置決め用のものであり、この位置決め用のピン35を利用して第2ヨーク44が固定保持されるので、構成が簡素となる。なお、位置決め用のピン35とは別に第2ヨーク44との結合用のピンを付加することも可能である。
さらに、この第6実施例における第1ヨーク43あるいは第2ヨーク44の結合構造は、第1〜第5実施例に示した第1ヨーク43や第2ヨーク44との結合構造と組み合わせて適用することが可能である。例えば、第1実施例のような態様で第2ヨーク44とコイルボビン42とを結合し、第6実施例のような態様で第1ヨーク43とコイルボビン42とを結合することができる。あるいは、第2〜第5実施例のような態様で第1ヨーク43とコイルボビン42とを結合し、第6実施例のような態様で第2ヨーク44とコイルボビン42とを結合することができる。
[コイル組立体の第7実施例]
以下に説明する第7実施例以降のコイル組立体13の各実施例は、基本的なヨークの構成を変更したものである。つまり、前述した第1〜第6実施例では閉磁路を構成するヨークとして第1ヨーク43と第2ヨーク44とを組み合わせていたのに対し、以下の各実施例では、単一のヨーク101のみを備えている。換言すれば、第7実施例のコイル組立体13は、コイル41(図46参照)が巻回されるコイルボビン42と、このコイルボビン42を収容する一端が開口した円筒状のヨーク101と、の2部品から構成される。
図45は、第7実施例のコイル組立体13全体の斜視図、図46は、断面図、図47は、上面図、である。また、図48は、第7実施例におけるコイルボビン42の斜視図である。図49および図50は、第7実施例におけるヨーク101の上面図および斜視図である。
コイルボビン42は、前述した第1実施例のコイルボビン42と変わりがない。すなわち、コイルボビン42は、硬質合成樹脂にて各部一体に成形されたものであって、図48に示すように、コイル41が巻回される円柱状の軸部45を有するとともに、この軸部45を軸方向に貫通する断面円形の軸貫通孔46を有し、かつ軸部45の両端に、それぞれ半径方向に突出した第1フランジ47および第2フランジ48が形成されている。第1フランジ47および第2フランジ48は、円環状をなしており、各々の外径は互いに等しい。軸貫通孔46は軸部45と同心に形成されており、従って、軸部45は実質的に円筒状のものとなっている。第2フランジ48の軸方向外側の端面には、前述した端子支持基部32が一体に成形されており、前述したように、ここに一対の端子31がモールドされている(図45参照)。端子31の基部は、巻線接続部31aとして露出しており、ここにコイル41(図46参照)のワイヤの端部がそれぞれ結線される。端子支持基部32は、前述したように、コイル支持フック26が係合する開口部34およびコイル支持フック26を案内する凹溝33を有している。なお、図48では、端子31を図示省略してあり、合成樹脂部分のみが図示されている。第2フランジ48の端面には、前述した3個のピン35が一体に成形されている。3個のピン35は、例えば、90°ずつの間隔で設けられている。
また、第1実施例で説明したように、上記軸貫通孔46の内周面には、半径方向内側へ突出した例えば3個の突起部49が設けられている。この実施例では、突起部49は、軸貫通孔46の全長に亘って直線状に連続して形成されている。各々の突起部49は、軸貫通孔46の内周面から、断面半円形ないし円弧形に突出している。
ヨーク101は、磁性体である金属例えば鉄系材料から各部一体に形成されたものであって、図50に示すように、コイルボビン42の第2フランジ48に対向する端壁部103と、この端壁部103の周縁から起立した円筒形の側壁部104と、を有している。側壁部104の内径は、コイルボビン42の第1フランジ47および第2フランジ48の外径よりも僅かに大きく設定されている。また、軸方向に沿った側壁部104の長さは、コイルボビン42の全長よりも僅かに大きい。なお、側壁部104は多角形断面形状を有するものであってもよく、また、スリット状の開口部を有するものであってもよい。端壁部103の中心部には、円形の貫通孔105を備えており、この貫通孔105の開口縁は、ヨーク101の内側へ向かって起立した立ち上がり壁106として形成されている。つまり、貫通孔105の開口縁に設けられた立ち上がり壁106は、端壁部103から側壁部104と平行に延びた相対的に短い円筒状をなしている。
このように円筒状をなす立ち上がり壁106の外径は、コイルボビン42の軸貫通孔46の内径よりは小さく、かつ、軸貫通孔46の3個の突起部49の頂点を結ぶ仮想円の径よりは大きい。従って、コイルボビン42の軸貫通孔46を立ち上がり壁106に適宜な荷重で押し込むことによって、両者がいわゆる圧入状態となって互いに結合される。この圧入作業に必要な荷重ならびに圧入後に得られる保持力は、立ち上がり壁106の外径や突起部49の寸法等の設定によって調整可能であるが、例えば、人力によって圧入でき、かつコイルボビン42やヨーク101の自重によっては分離しない程度に設定することが望ましい。
上記端壁部103は、コイルボビン42の第2フランジ48に重ねて配置されるので、第2フランジ48上の端子支持基部32および端子31の巻線接続部31aを避けるように、円弧形の開口部108を備えている。また、第2フランジ48に設けられた3個のピン35がそれぞれ貫通する3個の円形のピン嵌合孔109を備えている。なお、この第7実施例では、ピン嵌合孔109の径は、ピン35の外径よりも相対的に大きく、ピン35がピン嵌合孔109の中で自由状態となる。
従って、コイルボビン42とヨーク101とが組み立てられた状態では、図46に示すように、コイルボビン42の軸方向の一端部においてヨーク101がコイルボビン42に結合され、コイル組立体13として一体化される。ヨーク101によって、一部がエアギャップとなるものの、コイル41を囲む磁路が構成される。従って、従来のような金属部品同士の圧入作業を要することなく、コイル組立体13を一体化することができる。特に、コイル組立体13をボディ3に組み付ける前の段階においても、コイルボビン42とヨーク101とが分離することがなく、ボディ3への組付が容易となる。なお、前述したように、回路基板17およびボディ3に対しては、コイル組立体13の中のコイルボビン42が固定支持されているので、コイル組立体13をボディ3に組み付けた状態では、ヨーク101はコイルボビン42を介して保持されることとなる。
[コイル組立体の第8実施例]
次に、図51〜図53を参照して、第7実施例の変形例である第8実施例のコイル組立体13を説明する。なお、以下の第8〜第12実施例の説明においては、主に第7実施例と異なる構成について説明する。図51は、第8実施例のコイル組立体13の断面図、図52は、図51におけるK部の拡大図、図53は、L部の拡大図である。この第8実施例においては、コイルボビン42の第2フランジ48の外径がヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに大きく設定されている。なお、第1フランジ47は、第7実施例と同じく、ヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小径である。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは径が異なり、第2フランジ48の方が大径である。他方、ヨーク101の立ち上がり壁106は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、立ち上がり壁106を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例や第7実施例で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42をヨーク101内に適宜な荷重で押し込むことによって、図52に示すように、第2フランジ48の外周端が側壁部104の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、ヨーク101がコイルボビン42に対し結合される。相対的に小径な第1フランジ47は、側壁部104に対し圧入関係とはならない。
なお、ヨーク101の側壁部104の開口端縁は、図53に示すように、テーパ面104aとなっている。これにより、第2フランジ48がスムースに側壁部104の内側へ案内される。
[コイル組立体の第9実施例]
次に、図54〜図56を参照して、第9実施例のコイル組立体13を説明する。図54は、第9実施例のコイル組立体13の断面図、図55は、図54におけるM部の拡大図、図56は、N部の拡大図である。この第9実施例においては、コイルボビン42の第1フランジ47の外径がヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに大きく設定されている。なお、第2フランジ48は、第7実施例と同じく、ヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小径である。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは径が異なり、第1フランジ47の方が大径である。他方、ヨーク101の立ち上がり壁106は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、立ち上がり壁106を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例や第7実施例で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42をヨーク101内に適宜な荷重で押し込むことによって、図56に示すように、第1フランジ47の外周端が側壁部104の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、ヨーク101がコイルボビン42に対し結合される。相対的に小径な第2フランジ48は、側壁部104に対し圧入関係とはならない。
なお、ヨーク101の側壁部104の開口端縁は、図56に示すように、テーパ面104aとなっている。これにより、第1フランジ47がスムースに側壁部104の内側へ案内される。
この第9実施例は、ヨーク101の側壁部104に対して圧入関係となる第1フランジ47の移動距離が短い点で、第8実施例よりも有利である。すなわち、第8実施例では、第2フランジ48が側壁部104に対し圧入されたまま該側壁部104のほぼ全長に亘って摺動しなければならない。これに対し、第9実施例では、第1フランジ47は、側壁部104の開口端から僅かに押し込まれる形となり、圧入時の移動距離が短くなる。従って、圧入時の第1フランジ47の摩耗や欠損等の懸念が少なくなる。
[コイル組立体の第10実施例]
次に、図57〜図59を参照して、第10実施例のコイル組立体13を説明する。図57は、第10実施例のコイル組立体13の断面図、図58は、図57におけるP部の拡大図、図59は、第10実施例におけるコイルボビン42の斜視図である。この第10実施例は、前述した第8実施例では第2フランジ48の全周がヨーク101の側壁部104の内周に圧入されていたのに対し、第2フランジ48の外周の一部を部分的に圧入させるようにしたものである。
すなわち、この第10実施例においては、コイルボビン42の第2フランジ48の外径そのものは、第7実施例と同じくヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小さく設定されている。そして、この第2フランジ48の外周縁の複数箇所、例えば3箇所に、外周側へ突出した突起部111が形成されており、これら複数の突起部111の頂点を結ぶ仮想円の径がヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに大きなものとなっている。突起部111は、第1フランジ47の外周縁から円弧形をなすように張り出している。なお、第1フランジ47は、第7実施例と同じく、ヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小径であり、突起部は具備していない。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは基本的に等しい径を有する。また、ヨーク101の立ち上がり壁106は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、立ち上がり壁106を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例や第7実施例で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42をヨーク101内に適宜な荷重で押し込むことによって、図58に示すように、第2フランジ48の3箇所の突起部111が側壁部104の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、ヨーク101がコイルボビン42に対し結合される。
なお、ヨーク101の側壁部104の開口端縁は、やはり、テーパ面104aとなっている。これにより、第2フランジ48の突起部111がスムースに側壁部104の内側へ案内される。
この第10実施例は、第8,第9実施例のようにフランジ47,48の全周を圧入させる構成に比較して、圧入関係となる部分が部分的であるため、圧入時に必要な荷重が小さくなる。そして、このような小さな荷重の圧入であっても、コイルボビン42をヨーク101内に確実に保持することができる。
[コイル組立体の第11実施例]
次に、図60〜図62を参照して、第11実施例のコイル組立体13を説明する。図60は、第11実施例のコイル組立体13の断面図、図61は、図60におけるQ部の拡大図、図62は、第11実施例におけるコイルボビン42の斜視図である。この第11実施例は、前述した第9実施例では第1フランジ47の全周がヨーク101の側壁部104の内周に圧入されていたのに対し、第1フランジ47の外周の一部を部分的に圧入させるようにしたものである。
すなわち、この第11実施例においては、コイルボビン42の第1フランジ47の外径そのものは、第7実施例と同じくヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小さく設定されている。そして、この第1フランジ47の外周縁の複数箇所、例えば3箇所に、外周側へ突出した突起部112が形成されており、これら複数の突起部112の頂点を結ぶ仮想円の径がヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに大きなものとなっている。突起部112は、第1フランジ47の外周縁から円弧形をなすように張り出している。なお、第2フランジ48は、第7実施例と同じく、ヨーク101の側壁部104の内径よりも僅かに小径であり、突起部は具備していない。つまり、第1フランジ47と第2フランジ48とは基本的に等しい径を有する。また、ヨーク101の立ち上がり壁106は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、立ち上がり壁106を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例や第7実施例で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42をヨーク101内に適宜な荷重で押し込むことによって、図61に示すように、第1フランジ47の3箇所の突起部112が側壁部104の内周面に圧入状態で嵌合する。これによって、ヨーク101がコイルボビン42に対し結合される。
なお、ヨーク101の側壁部104の開口端縁は、やはり、テーパ面104aとなっている。これにより、第1フランジ47の突起部112がスムースに側壁部104の内側へ案内される。
この第11実施例は、第9実施例と同様に、ヨーク101の側壁部104に対して圧入関係となる第1フランジ47の移動距離が短い点で有利である。さらに、第8,第9実施例のようにフランジ47,48の全周を圧入させる構成に比較して、圧入関係となる部分が部分的であるため、圧入時に必要な荷重が小さくなる。そして、このような小さな荷重の圧入であっても、コイルボビン42をヨーク101内に確実に保持することができる。
[コイル組立体の第12実施例]
次に、図63〜図65を参照して、第12実施例のコイル組立体13を説明する。図63は、第12実施例のコイル組立体13の斜視図、図64は、同コイル組立体13の断面図、図65は、図64におけるR部の拡大図、である。
これらの図に示すように、コイルボビン42は、第2フランジ48の外側の端面に前述した断面円形の3個のピン35を備えている。なお、ピン35の個数は任意であり、必ずしも3個に限定されるものではない。
また、ヨーク101の端壁部103には、前述した第7実施例等と同様に、上記のピン35に対応した3個のピン嵌合孔109が貫通形成されている。ここで、ピン嵌合孔109の径は、ピン35の外径よりも僅かに小さく、図65に示すようにピン35がピン嵌合孔109内に嵌合しているときに、両者が圧入状態となるように各々の寸法関係が設定されている。なお、ヨーク101の立ち上がり壁106は、コイルボビン42の軸貫通孔46に対し圧入状態とならないように相対的に小径に形成されている。あるいは、立ち上がり壁106を具備しない構成であってもよい。また、第1実施例や第7実施例で説明した軸貫通孔46内周面の突起部49は設けられていない。
従って、コイルボビン42をヨーク101内に適宜な荷重で押し込むことによって、図65に示すように、第2フランジ48上のピン35がヨーク101の端壁部103のピン嵌合孔109に圧入状態で嵌合する。これによって、ヨーク101がコイルボビン42に対し結合される。
この実施例では、コイルボビン42とヨーク101との結合が複数箇所でなされるので、振動等による脱落がより生じにくくなる。また、第2フランジ48のピン35は、前述したようにボディ3に対するコイル組立体13の位置決め用のものであり、この位置決め用のピン35を利用してヨーク101が固定保持されるので、構成が簡素となる。なお、位置決め用のピン35とは別にヨーク101との結合用のピンを付加することも可能である。
[コイル組立体13の他の変形例]
上記の第1実施例等においては、コイルボビン42の軸貫通孔46の内周に半径方向内側へ突出した突起部49を形成しているが、このコイルボビン42側の突起部49に代えて、第1立ち上がり壁54、第2立ち上がり壁64あるいは立ち上がり壁106に、半径方向外側へ突出した突起部を形成するようにしてもよい。突起部は、複数個、例えば3個設けることが望ましい。
また、上記の第4,第5実施例あるいは第10,第11実施例では、コイルボビン42のフランジ47,48の外周縁に半径方向外側へ突出する突出した突起部71,72,111,112を形成しているが、このコイルボビン42側の突起部71,72,111,112に代えて、第1ヨーク43の側壁部52あるいはヨーク101の側壁部104に、半径方向内側へ突出する突起部を形成するようにしてもよい。突起部は、複数個、例えば3個設けることが望ましい。
[コイル組立体の態様]
以上説明した実施例に基づくコイル組立体の態様としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
本発明のコイル組立体は、その一つの態様において、コイルが巻回される軸部を有するとともに、この軸部を軸方向に貫通する軸貫通孔を有するコイルボビンと、端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合された第1ヨークと、上記第1ヨークの開口端に沿って上記コイルボビンの一端に配置され、上記コイルボビンに個別に結合された第2ヨークと、を備える。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記コイルボビンの軸方向の端部において、上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークが上記コイルボビンに結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記第1ヨークの上記端壁部に、該第1ヨークの内側へ向かって起立した第1立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、上記第1立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記第2ヨークに、上記第1ヨークの内側へ向かって起立した第2立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、上記第2立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記第2ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明のさらに好ましい一つの態様においては、上記第1立ち上がり壁もしくは上記第2立ち上がり壁の外周面あるいは上記軸貫通孔の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えており、この突起部によって上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークと上記コイルボビンとが圧入状態に結合されている。
また、本発明の好ましい一つの態様においては、上記軸貫通孔の内周面に上記突起部を備えており、この突起部は、上記軸貫通孔の全長に亘って上記軸方向に連続して形成されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出した突出ピン(ピン35,ピン81)が形成されており、上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークには、上記突出ピンに対応したピン嵌合孔が貫通形成されており、上記突出ピンが上記ピン嵌合孔に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記軸部に、半径方向に突出したフランジが形成されており、このフランジの外周端が上記第1ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記フランジの外周端もしくは上記側壁部の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記軸部の両端部に、半径方向に突出したフランジがそれぞれ形成されているとともに、2つのフランジの径が互いに異なっており、相対的に大径なフランジの外周端が上記第1ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
また、本発明の他の一つの態様においては、コイル組立体は、コイルが巻回される軸部を有するとともに、この軸部を軸方向に貫通する軸貫通孔を有するコイルボビンと、端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するヨークと、を備え、上記ヨークが、上記コイルボビンに結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記ヨークの上記端壁部に、該ヨークの内側へ向かって起立した立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、上記立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記立ち上がり壁の外周面あるいは上記軸貫通孔の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えており、この突起部によって上記2ヨークと上記コイルボビンとが圧入状態に結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記軸貫通孔の内周面に上記突起部を備えており、この突起部は、上記軸貫通孔の全長に亘って上記軸方向に連続して形成されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出した突出ピンが形成されており、上記ヨークには、上記突出ピンに対応したピン嵌合孔が貫通形成されており、上記突出ピンが上記ピン嵌合孔に圧入状態に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記軸部に、半径方向に突出したフランジが形成されており、このフランジの外周端が上記ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている。
本発明の好ましい一つの態様においては、上記フランジの外周端もしくは上記側壁部の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えている。
[ブレーキ制御装置の態様]
本発明は、さらに、コイル組立体を含むブレーキ制御装置に関する。本発明の好ましい一つの態様においては、ブレーキ制御装置は、ブレーキ配管の一部となる流体通路が形成された液圧ブロックと、上記ブロックのバルブ挿入孔に挿入された弁体および該弁体を駆動するコイル組立体を含み、上記流体通路の流量を制御するソレノイドバルブと、上記ソレノイドバルブを駆動するための電気回路が形成された回路基板と、上記コイル組立体および上記回路基板が収容されるケースと、を備えており、上記コイル組立体は、コイルが巻回される軸部を有するコイルボビンと、端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合された第1ヨークと、上記第1ヨークの開口端に沿って上記コイルボビンの一端に配置され、上記コイルボビンに個別に結合された第2ヨークと、上記コイルボビンの端部から該コイルボビンの軸方向に突出し、上記回路基板に固定支持された端子と、を備えている。
また、他の好ましい一つの態様においては、ブレーキ制御装置は、ブレーキ配管の一部となる流体通路が形成された液圧ブロックと、上記ブロックのバルブ挿入孔に挿入された弁体および該弁体を駆動するコイル組立体を含み、上記流体通路の流量を制御するソレノイドバルブと、上記ソレノイドバルブを駆動するための電気回路が形成された回路基板と、上記コイル組立体および上記回路基板が収容されるケースと、を備えており、上記コイル組立体は、コイルが巻回される軸部を有するコイルボビンと、端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合されたヨークと、上記コイルボビンの端部から該コイルボビンの軸方向に突出し、上記回路基板に固定支持された端子と、を備えている。
1…液圧ブロック、2…ケース、3…ボディ、4…カバー、11…ソレノイドバルブ、12…弁体、13…コイル組立体、15…底壁、17…回路基板、19…コネクタ、23…端子ガイド、24…端子ガイド孔、25…開口部、26…コイル支持フック、31…端子、31a…巻線接続部、32…端子支持基部、33…凹溝、34…開口部、35…ピン(突出ピン)、41…コイル、42…コイルボビン、43…第1ヨーク、44…第2ヨーク、45…軸部、46…軸貫通孔、47…第1フランジ、48…第2フランジ、49…突起部、51…端壁部、52…側壁部、52a…テーパ面、53…貫通孔、54…第1立ち上がり壁、61…切欠部、62…ピン嵌合孔、63…貫通孔、64…第2立ち上がり壁、71…突起部、72…突起部、81…ピン(突出ピン)、83…ピン嵌合孔、101…ヨーク、103…端壁部、104…側壁部、104a…テーパ面、105…貫通孔、106…立ち上がり壁、108…開口部、109…ピン嵌合孔、111…突起部、112…突起部

Claims (19)

  1. コイルが巻回される軸部を有するとともに、この軸部を軸方向に貫通する軸貫通孔を有するコイルボビンと、
    端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合された第1ヨークと、
    上記第1ヨークの開口端に沿って上記コイルボビンの一端に配置され、上記コイルボビンに個別に結合された第2ヨークと、
    を備えたコイル組立体であって、
    当該コイル組立体を収容するケース側の孔に入って当該コイル組立体をケースに対し位置決めするための突出ピンが、上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出して一体に形成されており、
    上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークには、上記突出ピンが貫通するピン嵌合孔が貫通形成されており、
    上記突出ピンが上記ピン嵌合孔を貫通して上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークから上記軸方向に沿って突出している、
    ことを特徴とするコイル組立体。
  2. 上記コイルボビンの軸方向の端部において、上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークが上記コイルボビンに結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  3. 上記第1ヨークの上記端壁部に、該第1ヨークの内側へ向かって起立した第1立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、
    上記第1立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  4. 上記第2ヨークに、上記第1ヨークの内側へ向かって起立した第2立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、
    上記第2立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記第2ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  5. 上記第1立ち上がり壁の外周面あるいは上記軸貫通孔の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えており、
    この突起部によって上記第1ヨークと上記コイルボビンとが圧入状態に結合されている、ことを特徴とする請求項3に記載のコイル組立体。
  6. 上記第2立ち上がり壁の外周面あるいは上記軸貫通孔の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えており、
    この突起部によって上記第2ヨークと上記コイルボビンとが圧入状態に結合されている、ことを特徴とする請求項4に記載のコイル組立体。
  7. 記突出ピンが上記ピン嵌合孔に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  8. 上記軸部に、半径方向に突出したフランジが形成されており、
    このフランジの外周端が上記第1ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  9. 上記フランジの外周端もしくは上記側壁部の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えている、ことを特徴とする請求項8に記載のコイル組立体。
  10. 上記軸部の両端部に、半径方向に突出したフランジがそれぞれ形成されているとともに、2つのフランジの径が互いに異なっており、
    相対的に大径なフランジの外周端が上記第1ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記第1ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコイル組立体。
  11. コイルが巻回される軸部を有するとともに、この軸部を軸方向に貫通する軸貫通孔を有するコイルボビンと、
    端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するヨークと、
    を備え、上記ヨークが、上記コイルボビンに結合されている、コイル組立体であって、
    当該コイル組立体を収容するケース側の孔に入って当該コイル組立体をケースに対し位置決めするための突出ピンが、上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出して一体に形成されており、
    上記ヨークには、上記突出ピンが貫通するピン嵌合孔が貫通形成されており、
    上記突出ピンが上記ピン嵌合孔を貫通して上記ヨークから上記軸方向に沿って突出している、
    ことを特徴とするコイル組立体。
  12. 上記ヨークの上記端壁部に、該ヨークの内側へ向かって起立した立ち上がり壁を開口縁に備えた貫通孔が形成されており、
    上記立ち上がり壁が上記軸貫通孔の端部に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項11に記載のコイル組立体。
  13. 上記立ち上がり壁の外周面あるいは上記軸貫通孔の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えており、
    この突起部によって上記ヨークと上記コイルボビンとが圧入状態に結合されている、ことを特徴とする請求項12に記載のコイル組立体。
  14. 上記軸貫通孔の内周面に上記突起部を備えており、
    この突起部は、上記軸貫通孔の全長に亘って上記軸方向に連続して形成されている、ことを特徴とする請求項13に記載のコイル組立体。
  15. 記突出ピンが上記ピン嵌合孔に圧入状態に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項11に記載のコイル組立体。
  16. 上記軸部に、半径方向に突出したフランジが形成されており、
    このフランジの外周端が上記ヨークの上記側壁部の内周面に圧入状態に嵌合して上記ヨークと上記コイルボビンとが結合されている、ことを特徴とする請求項11に記載のコイル組立体。
  17. 上記フランジの外周端もしくは上記側壁部の内周面に、半径方向に突出した突起部を備えている、ことを特徴とする請求項16に記載のコイル組立体。
  18. ブレーキ配管の一部となる流体通路が形成された液圧ブロックと、
    上記液圧ブロックのバルブ挿入孔に挿入された弁体および該弁体を駆動するコイル組立体を含み、上記流体通路の流量を制御するソレノイドバルブと、
    上記ソレノイドバルブを駆動するための電気回路が形成された回路基板と、
    上記コイル組立体および上記回路基板が収容されるケースと、
    を備えたブレーキ制御装置であって、
    上記コイル組立体は、
    コイルが巻回される軸部を有するコイルボビンと、
    端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合された第1ヨークと、
    上記第1ヨークの開口端に沿って上記コイルボビンの一端に配置され、上記コイルボビンに個別に結合された第2ヨークと、
    上記コイルボビンの端部から該コイルボビンの軸方向に突出し、上記回路基板に固定支持された端子と、
    上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出して一体に形成された突出ピンと、
    上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークに、上記突出ピンに対応して貫通形成されたピン嵌合孔と、
    を備え
    上記突出ピンは、上記ピン嵌合孔を貫通して上記第1ヨークもしくは上記第2ヨークから上記軸方向に沿って突出し、上記ケースに設けられた孔に入り込んでいる、
    ことを特徴とするブレーキ制御装置。
  19. ブレーキ配管の一部となる流体通路が形成された液圧ブロックと、
    上記液圧ブロックのバルブ挿入孔に挿入された弁体および該弁体を駆動するコイル組立体を含み、上記流体通路の流量を制御するソレノイドバルブと、
    上記ソレノイドバルブを駆動するための電気回路が形成された回路基板と、
    上記コイル組立体および上記回路基板が収容されるケースと、
    を備えたブレーキ制御装置であって、
    上記コイル組立体は、
    コイルが巻回される軸部を有するコイルボビンと、
    端壁部および該端壁部から起立した側壁部を有する一端が開口した筒状をなし、上記コイルボビンを収容するとともに、上記コイルボビンに結合されたヨークと、
    上記コイルボビンの端部から該コイルボビンの軸方向に突出し、上記回路基板に固定支持された端子と、
    上記コイルボビンの端部に、上記軸方向に沿って突出して一体に形成された突出ピンと、
    上記ヨークに、上記突出ピンに対応して貫通形成されたピン嵌合孔と、
    を備え
    上記突出ピンは、上記ピン嵌合孔を貫通して上記ヨークから上記軸方向に沿って突出し、上記ケースに設けられた孔に入り込んでいる、
    ことを特徴とするブレーキ制御装置。
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