JP6680802B2 - 細胞活性化用複合材料、細胞活性化用複合材料の製造方法、及び細胞培養キット - Google Patents
細胞活性化用複合材料、細胞活性化用複合材料の製造方法、及び細胞培養キット Download PDFInfo
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Description
[1]生体親和性材料からなる多孔性の支持体の内部に細胞を担持させた複合材料前駆体を凍結乾燥して得られるものであり、前記支持体と、前記支持体の細孔内に担持された、前記細胞が凍結乾燥した凍結乾燥細胞と、を含み、前記凍結乾燥細胞が集まった凍結乾燥細胞塊が形成されている細胞活性化用複合材料。
[2]前記支持体の前記細孔内に担持された、培地含有成分、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の化学修飾物、硫酸鉄(FeSO4)、コンドロイチン硫酸、及びサイトカインからなる群より選択される少なくとも一種をさらに含む前記[1]に記載の細胞活性化用複合材料。
[3]前記生体親和性材料が、ゼラチン、コラーゲン、及び合成ペプチドの少なくともいずれかの生体内分解性材料である前記[1]又は[2]に記載の細胞活性化用複合材料。
[4]前記支持体がスポンジ状支持体である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料。
[5]前記細胞が、間葉系幹細胞、体細胞、遺伝子組み換え細胞、癌細胞株、及び不死化細胞株からなる群より選択される少なくとも一種である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料。
[6]生菌を実質的に含まない前記[1]〜[5]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料。
[7]内部の任意の領域を走査型電子顕微鏡により500倍に拡大して観察した場合に、球状の前記凍結乾燥細胞が5個以上集まった前記凍結乾燥細胞塊が観察される前記[1]〜[6]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料。
[8]前記[1]〜[7]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料の製造方法であって、生体親和性材料からなる多孔性の支持体の細孔内に細胞を担持させて複合材料前駆体を得る工程(1)と、得られた前記複合材料前駆体を凍結乾燥する工程(2)と、を有する細胞活性化用複合材料の製造方法。
[9]前記工程(2)における、前記複合材料前駆体を凍結する温度が−50℃以下である前記[8]に記載の細胞活性化用複合材料の製造方法。
[10]前記[1]〜[7]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料を備えた細胞培養キット。
[11]培養容器をさらに備え、前記培養容器は、培養細胞を収容する培養細胞収容部と、前記培養細胞収容部内に収容された前記培養細胞と直接的又は間接的に接触する位置に前記細胞活性化用複合材料を配置する複合材料収容部と、を有する前記[10]に記載の細胞培養キット。
[12]培養細胞を培養するための、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の細胞活性化用複合材料の使用。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明の細胞活性化用複合材料(以下、単に「複合材料」とも記す)は、生体親和性材料からなる多孔性の支持体の内部に細胞を担持させた複合材料前駆体を凍結乾燥して得られるものである。以下、その詳細について説明する。
本発明の複合材料を構成する多孔性の支持体は、生体親和性材料によって形成されている。生体親和性材料は、生体内分解性であっても、生体内非分解性であってもよい。また、生体親和性材料は、天然物及び合成物のいずれであってもよい。これらの材料は、硫酸基等の官能基で化学修飾されたものであってもよい。
凍結乾燥細胞は、多孔性の支持体の内部に担持させた細胞を凍結乾燥させることによって形成される。細胞としては、例えば、非ヒト胚幹細胞株、ヒト胚幹細胞株、誘導多能性幹細胞、精原幹細胞、胚幹細胞、間葉系幹細胞、内皮幹細胞、造血幹細胞、神経幹細胞、神経冠幹細胞、胃腸幹細胞等の幹細胞;骨髄、脂肪組織、胎盤組織、臍帯組織、臍帯血、及び歯髄などの組織に由来する間葉系幹細胞;ヒト皮膚線維芽細胞、内皮細胞、胃腸の上皮細胞、乳腺上皮細胞、メラノサイト、肺上皮細胞、腎上皮細胞、角化細胞、尿路上皮細胞、肝細胞、角膜細胞、レンズ細胞、骨芽細胞、骨細胞、象牙芽細胞、軟骨細胞、靭帯細胞、腱細胞、脳下垂体細胞、唾液腺細胞、副腎細胞、外分泌腺膵細胞、内分泌腺膵細胞、ライディッヒ細胞、脂肪細胞、線維芽細胞、網膜細胞、ドーパミン作動性ニューロン、GABA作動性ニューロン、グルタミン作動性ニューロン、コリン作動性ニューロン、アドレナリン作動性ニューロン、星状細胞、乏突起膠細胞、シュワン細胞、平滑筋細胞、平滑筋芽細胞、骨格筋細胞、骨格筋芽細胞、心筋細胞、Bリンパ球、Tリンパ球、マクロファージ、好中性、樹状細胞、肥満細胞、好酸球、好塩基球、ナチュラルキラー細胞、M細胞、マイクログリア等の体細胞;遺伝子組換え細胞;HeLa、HeLaS3、CCF−STTG1、HepG2、SK−MEL−5、Saos−2、WERI−Rb−1等の癌細胞株;NuLi、CuFi、CHON−001、BJ−5ta、hTERT−HME1(ME16C)、hTERT−HPNE、hTERT RPE−1、NeHepLxHT、HESC、HOS細胞、OUMS27、NB−1、T98G、KP−N−RT−BM−1等の不死化細胞株等を挙げることができる。
本発明の複合材料は、凍結乾燥細胞及び細胞内成分以外の成分(その他の成分)が支持体の細孔内にさらに担持されていてもよい。その他の成分としては、培地含有成分、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の化学修飾物、硫酸鉄(FeSO4)、コンドロイチン硫酸、及び各種のサイトカインなどを挙げることができる。これらの成分が支持体の細孔内にさらに担持された複合材料を用いることで、免疫寛容性と恒常性を維持することができる。
本発明の複合材料の構成する多孔性の支持体については、プリオンなどの汚染リスクのない飼育管理された動物から採取された原料や、汚染フリーの合成材料を用いて製造されたものであることが好ましい。さらに、本発明の複合材料は、生菌を実質的に含まないものであることが好ましい。生菌を実質的に含まないことで、培養細胞の培養や、細胞や組織が欠損等している生体(ヒト、又はヒト以外の動物など)内の部位への移植により好適に用いることができる。なお、本明細書における「生菌を実質的に含まない」とは、日本薬局方一般試験法に規定する「無菌試験法」に準じて試験した場合に、微生物(細菌又は真菌等)が検出されないことを意味する。生菌を実質的に含まない複合材料を製造するには、例えば、無菌的な操作で複合材料を製造すればよい。
次に、本発明の複合材料の使用方法について説明する。in vitroでは、例えば、(i)細胞を培養している培地中に複合材料を配置する、或いは(ii)透過性を有する膜を備えたチャンバーに複合材料をのせ、細胞を培養している培地中に複合材料を浮かせた状態で配置する。本発明の複合材料をこのように用いることで、複合材料から放出される各種の因子を培養細胞に有効に作用させ、培養細胞の増殖や分化誘導を促進させることができる。
次に、本発明の細胞活性化用複合材料の製造方法について説明する。本発明の細胞活性化用複合材料の製造方法は、生体親和性材料からなる多孔性の支持体の細孔内に細胞を担持させて複合材料前駆体を得る工程(工程(1))と、得られた複合材料前駆体を凍結乾燥する工程(工程(2))とを有する。以下、その詳細について説明する。
本発明の細胞培養キットは、上述の本発明の細胞活性化用複合材料を備える。上述の複合材料は、培養細胞に有効に作用し、培養細胞を活性化させて増殖を促進させることができる。このため、この複合材料を用いることで、これまで増殖速度が遅く、培養が困難であった各種培養細胞を培養することが可能な細胞培養キットを構成することができる。
(実施例1)
架橋したゼラチンスポンジを直径6mm、高さ5mmの円柱状に無菌的にカットした。円柱状のゼラチンスポンジの上に、V79細胞(繊維芽細胞)の懸濁液(106cells/50μL、MEM培地+2mmol/Lグルタミン)を載置して30分間放置し、懸濁液をゼラチンスポンジに染み込ませて複合材料前駆体を得た。なお、V79細胞としては、JCRB細胞バンクより入手したもの(細胞登録番号JCRB0603、Lot No.10012012)を用いた。液体窒素を用いて複合材料前駆体を瞬時に凍結させた後、凍結乾燥機(商品名「FD−5N」、EYELA社製)に移し、直ちに吸引減圧して凍結乾燥し、複合材料を得た。
実施例1で得た複合材料前駆体を、−80℃のディープフリーザー(品番「CLN−30UW」、日本フリーザー社製)に入れて凍結させた後、実施例1と同様に凍結乾燥して複合材料を得た。
実施例1で得た複合材料前駆体を、−20℃のフリーザー(品番「MDF−MU300H−P」、パナソニックヘルケア社製)に入れた後、さらに液体窒素を用いて段階的に凍結させた。次いで、実施例1と同様に凍結乾燥して複合材料を得た。
実施例1で用いた円柱状のゼラチンスポンジ(凍結乾燥細胞を含まないもの)を比較例1の材料とした。
V79細胞50cellsを液体培地(MEM培地+2mmol/Lグルタミン+10質量%FBS(ウシ胎児血清、ライフ テクノロジーズ社製、Lot No.S09099S1820))2mLに懸濁させた。得られた懸濁物を3枚のセルカルチャープレート(24ウェル)の各ウェルに入れ、炭酸ガスインキュベーター内で18時間培養した。培養後、複合材料が落下しない程度の大きさの穴を開けたカルチャーインサート(ポアサイズ:8μm、Falcon社製)に、実施例1の複合材料を入れる、実施例2の複合材料を入れる、実施例3の複合材料を入れる、及び何も入れない(コントロール)の4つプレートに分け、炭酸ガスインキュベーター内で6日間培養した。培養後、液体培地を捨て、ホルムアルデヒドで培養細胞のコロニーを固定した。次いで、クリスタルバイオレット(0.5質量%溶液)を用いてコロニーを染色し、コロニー数をカウントして1ウェル当たりの平均値を算出した。そして、コントロールのコロニー数(平均値)を「100.0%」とする相対値(%)を算出した。結果を図4に示す。
実施例1〜3の複合材料を導電テープで試料台に張り付けた。イオンスパッタ装置(商品名「E−101」、日立製作所社製)を使用してスパッタリングした後、走査型電子顕微鏡(商品名「S−4800」、日立製作所社製)を使用して微細構造を観察した。500倍に拡大したところ、いずれの複合材料についても、球状の凍結乾燥細胞が5個以上集まった凍結乾燥細胞塊が観察された。また、撮影した電子顕微鏡写真を図5〜7に示す。
V79細胞50cellsを液体培地(MEM培地+2mmol/Lグルタミン+10質量%FBS(ウシ胎児血清、ライフ テクノロジーズ社製、Lot No.S09099S1820))2mLに懸濁させた。得られた懸濁物を3枚のセルカルチャープレート(24ウェル)の各ウェルに入れ、炭酸ガスインキュベーター内で18時間培養した。培養後、各ウェルに、実施例1の複合材料を入れる(評価例1)、比較例1の材料を入れる(評価例2)、及び何も入れない(評価例3)の3つプレートに分け、炭酸ガスインキュベーター内で6日間培養した。培養後、液体培地を捨て、ホルムアルデヒドで培養細胞のコロニーを固定した。次いで、クリスタルバイオレット(0.5質量%溶液)を用いてコロニーを染色し、コロニー数をカウントして1ウェル当たりの平均値を算出した。結果を表1に示す。
V79細胞50cellsを液体培地(MEM培地+2mmol/Lグルタミン+10質量%FBS(ウシ胎児血清、ライフ テクノロジーズ社製、Lot No.S09099S1820))2mLに懸濁させた。得られた懸濁物を3枚のセルカルチャープレート(24ウェル)の各ウェルに入れ、炭酸ガスインキュベーター内で18時間培養した。培養後、複合材料が落下しない程度の大きさの穴を開けたカルチャーインサート(ポアサイズ:8μm、Falcon社製)に、実施例1の複合材料を入れる(評価例4)、比較例1の材料を入れる(評価例5)、及び何も入れない(評価例6)の3つプレートに分け、炭酸ガスインキュベーター内で6日間培養した。培養後、液体培地を捨て、ホルムアルデヒドで培養細胞のコロニーを固定した。次いで、クリスタルバイオレット(0.5質量%溶液)を用いてコロニーを染色し、コロニー数をカウントして1ウェル当たりの平均値を算出した。結果を表2に示す。
V79細胞(繊維芽細胞)の懸濁液(105cells/50μL、MEM培地+2mmol/Lグルタミン)を用いたこと以外は、前述の実施例1と同様にして複合材料を得た。
上記の実施例4で得た複合材料を使用し、前述の「評価(4)」と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
架橋したゼラチンスポンジを直径6mm、高さ5mmの円柱状に無菌的にカットした。円柱状のゼラチンスポンジの上に、hMSC細胞(ヒト間葉系幹細胞)の懸濁液(106cells/50μL、MEM培地+2mmol/Lグルタミン)を載置して30分間放置し、懸濁液をゼラチンスポンジに染み込ませて複合材料前駆体を得た。なお、hMSC細胞としては、Lonza社より入手したものを用いた。液体窒素を用いて複合材料前駆体を瞬時に凍結させた後、凍結乾燥機に移し、直ちに吸引減圧して凍結乾燥し、複合材料を得た。
実施例5で用いた円柱状のゼラチンスポンジ(凍結乾燥細胞を含まないもの)を比較例2の材料とした。
hMSC細胞(ヒト間葉系幹細胞)の懸濁液(105cells/50μL、MEM培地+2mmol/Lグルタミン)を用いたこと以外は、前述の実施例5と同様にして複合材料を得た。
hMSC細胞4×103cellsを液体培地(Lonza社製、MSCGM Bulletkit)2mLに懸濁させた。得られた懸濁物を4枚のセルカルチャープレート(24ウェル)の各ウェルに入れ、炭酸ガスインキュベーター内で18時間培養した。培養後、複合材料が落下しない程度の大きさの穴を開けたカルチャーインサート(ポアサイズ:8μm、Falcon社製)に、実施例5の複合材料を入れる(評価例11)、比較例2の材料を入れる(評価例12)、実施例6の複合材料を入れる(評価例13)、及び何も入れない(評価例14)の4つプレートに分け、炭酸ガスインキュベーター内で6日間培養した。生細胞数測定試薬(商品名「WST−8」(Cell Count reagent SF)、半井化学社製)を使用して細胞数をカウントして1ウェル当たりの平均値を算出した。結果を表4に示す。
10,20,50:培養容器
31:培養細胞
33:培地
35:培養細胞収容部
43:複合材料
45:複合材料収容部
47:隔膜
100:細胞培養キット
Claims (12)
- 生体親和性材料からなる多孔性の支持体の内部に細胞を担持させた複合材料前駆体を凍結乾燥して得られるものであり、
前記支持体と、前記支持体の細孔内に担持された、前記細胞が凍結乾燥した凍結乾燥細胞と、を含み、
前記凍結乾燥細胞が集まった凍結乾燥細胞塊が形成されている細胞活性化用複合材料。 - 前記支持体の前記細孔内に担持された、培地含有成分、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の化学修飾物、硫酸鉄(FeSO4)、コンドロイチン硫酸、及びサイトカインからなる群より選択される少なくとも一種をさらに含む請求項1に記載の細胞活性化用複合材料。
- 前記生体親和性材料が、ゼラチン、コラーゲン、及び合成ペプチドの少なくともいずれかの生体内分解性材料である請求項1又は2に記載の細胞活性化用複合材料。
- 前記支持体がスポンジ状支持体である請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料。
- 前記細胞が、間葉系幹細胞、体細胞、遺伝子組み換え細胞、癌細胞株、及び不死化細胞株からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1〜4のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料。
- 生菌を実質的に含まない請求項1〜5のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料。
- 内部の任意の領域を走査型電子顕微鏡により500倍に拡大して観察した場合に、球状の前記凍結乾燥細胞が5個以上集まった前記凍結乾燥細胞塊が観察される請求項1〜6のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料の製造方法であって、
生体親和性材料からなる多孔性の支持体の細孔内に細胞を担持させて複合材料前駆体を得る工程(1)と、
得られた前記複合材料前駆体を凍結乾燥する工程(2)と、を有する細胞活性化用複合材料の製造方法。 - 前記工程(2)における、前記複合材料前駆体を凍結する温度が−50℃以下である請求項8に記載の細胞活性化用複合材料の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料を備えた細胞培養キット。
- 培養容器をさらに備え、
前記培養容器は、培養細胞を収容する培養細胞収容部と、前記培養細胞収容部内に収容された前記培養細胞と直接的又は間接的に接触する位置に前記細胞活性化用複合材料を配置する複合材料収容部と、を有する請求項10に記載の細胞培養キット。 - 培養細胞を培養するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の細胞活性化用複合材料の使用。
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