JP6680248B2 - 流量測定装置及び流量測定方法 - Google Patents
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Description
かるため、流量測定装置において、結露の発生を検出できるようになる。すなわち、算出された測定対象流体の流量が正確でない可能性があることがわかる。
図1は、本実施形態に係る流量測定装置1の一例を示す分解斜視図である。図2は、流量測定装置1の一例を示す透視図である。流量測定装置1は、例えばガスメータや燃焼機器、自動車等の内燃機関、燃料電池、その他医療等の産業機器、組込機器に組み込まれ、流路を通過する気体の量を測定する。なお、図1及び図2の破線の矢印は、流体の流れる方向を例示している。図2に示すように、本実施形態では、流量測定装置1は主流路部2から分岐した副流路部3の内部に設けられる。また、流量測定装置1は、流量検出部11と、物性値検出部12とを備える。流量検出部11及び物性値検出部12は、マイクロヒータによって形成される加熱部とサーモパイルによって形成される温度検出部とを含む熱式のフローセンサである。なお、物性値検出部12は、本実施形態では「物性値検出部」と呼ぶが、気体の流量を検出する流量検出部11とは別に設けられた流量検出部以外のセンサであれば物性値を検出するものでなくてもよい。本実施形態では、物性値検出部12を利用して結露の発生を検出する。
形成されている。副流路部3は、一端が流入口34Aに連通し、他端が流出口35Aに連通している。流量測定装置1では、副流路部3は、流入用流路34と、物性値検出用流路32と、流量検出用流路33と、流出用流路35とから構成されている。
流路を構成している。
02の下方のシリコン基台には、キャビティ(空洞)が設けられている。マイクロヒータ101は、例えばポリシリコンで形成された抵抗である。図5は、破線の楕円によって、マイクロヒータ101が発熱した場合の温度分布を模式的に示している。なお、破線が太いほど温度が高いものとする。空気の流れがない場合、図5の上段(1)に示すようにマイクロヒータ101の両側の温度分布はほぼ均等になる。一方、例えば図5の下段(2)において破線の矢印で示す方向に空気が流れた場合、周囲の空気が移動するため、マイクロヒータ101の風上側よりも風下側の方が、温度は高くなる。センサ素子は、このようなヒータ熱の分布の偏りを利用して、流量を示す値を出力する。センサ素子の出力電圧ΔVは、例えば次のような式(1)で表される。
なお、Thはマイクロヒータ101の温度、Taはサーモパイル102の外側に設けられる周囲温度センサが測定した温度、Vfは流速の平均値、A及びbは所定の定数である。
図6は、図1に示した流量検出部11の概略構成を示す平面図であり、図7は、図1に示した物性値検出部12の概略構成を示す平面図である。流量測定装置1では、物性値検出用流路32と流量検出用流路33とは、長手方向に延在する流路の幅がそれぞれ異なっており、物性値検出用流路32の物性値検出部12が配置された流路の幅は、流量検出用流路33の流量検出部11が配置された流路の幅よりも狭くなっている。これにより、流量測定装置1では、物性値検出用流路32および流量検出用流路33に分流される測定対象流体の流量を、それぞれ個別に制御している。
図8は、流量測定装置1が備える回路基板5の機能構成を示すブロック図である。また、図9は、回路基板5の模式的な回路図である。流量測定装置1は、流量検出部11と、物性値検出部12と、制御部13と、開回路部14とを備えている。流量検出部11は、流量検出部内第1温度検出部111と、流量検出部内第2温度検出部112とを備える。物性値検出部12は、物性値検出部内第1温度検出部121と、物性値検出部内第2温度
検出部122とを備える。なお、図6に示したマイクロヒータ113及び図7に示したマイクロヒータ(物性値検出部内加熱部)123は、図示を省略している。
図10は、回路基板5上に設けられる開回路部14の一例を示す模式的な図である。図10の開回路部14は、回路基板5の縁に沿って全周の一部に設けられている。なお、図
1の回路基板5の上面に設けるようにしてもよいし、回路基板5の下面に物性値検出用流路32及び流量検出用流路33に沿って設けるようにしてもよい。ここで、結露が生じると、例えばマイクロヒータからサーモパイルに届く熱量が変化する。これを検出するためには、開回路部14は流量検出部11の近傍に設けられる方が好ましく、回路基板5において流量検出部11が設けられた面に設けられる方が好ましい。
1/R=1/R1+1/R2 ・・・(2)
R14=RW/N ・・・(3)
た、矢印に示すように、開回路部14の抵抗値の減少に伴い、物性値検出部内第1温度検出部121と物性値検出部内第2温度検出部122との出力の差が閾値を超えて変動する。図11に示すように、開回路部14の抵抗値がおおむね200kΩ以下になると、開回路部14が短絡していない初期状態と比較して物性値検出部内第1温度検出部121と物性値検出部内第2温度検出部122との出力の差が十分に表れることがわかった。
図13は、流量測定処理の一例を示す処理フロー図である。図13に示すように、流量検出部11は、流量検出部内第1温度検出部および流量検出部内第2温度検出部112から温度検出信号を出力し、流量算出部133は、2つの温度検出信号に基づいて測定対象流体の流量を算出する(図13:S1)。
ったことを検知することができる。
本実施形態では流量検出部11とは別のセンサである物性値検出部12を利用して、流量検出部11の出力に影響を与えずに結露を検出できる。すなわち、流量測定装置1は、流量検出部11が検出した流量について、結露による特性の変化があったことを検知することができる。また、流量検出部11及び物性値検出部12に、図4等に示したようなセンサ素子100を利用すれば、構成要素を共通化して製造コストを低減することができると共に、物性値の検出には用いないサーモパイルを結露の検出に活用することができる。
図14は、変形例に係る流量測定処理の一例を示す図である。なお、図13に示した流量測定処理と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。本変形例では、結露が発生した場合(S3:YES)、補正処理部131は、物性値検出部12の出力値に応じて、流量検出部11が検出した流量の値を補正する(図14:S14)。例えば、結露の程度の大きさと、マイクロヒータからサーモパイルに届く熱量の大きさとの関係を示す情報を予め制御部13に記憶させておく。そして、本ステップにおいては、例えば、S2において物性値検出部12から取得した結露の程度を示す出力値に応じたパラメータを、S1において流量検出部11から取得した流量を示す出力値に乗じ、補正後の流量を算出する。このようにすれば、結露が生じた場合においても、測定精度の低下を抑えつつ、流量の測定を継続することができる。
流量測定装置1は、さらに物性値による流量の補正を行うようにしてもよい。図13又は図14に示した処理と並行して、例えば図15に示すような処理により特性値を取得し、特性値に基づいて、S1で取得した流量を補正する。なお、結露の検出に基づく流量の補正と、特性値に基づく流量の補正とは、任意の順に実行することができる。
を伝わる熱の速度は、熱伝導率、熱拡散率、比熱などの物性値によって決定される。また、物性値検出部内加熱部123と、物性値検出部内第1温度検出部121および物性値検出部内第2温度検出部122との温度差を検出することによって、熱伝導率を求めることができる。例えば、物性値検出部内加熱部123と、物性値検出部内第1温度検出部121および物性値検出部内第2温度検出部122との温度差が大きいほど、熱伝導率は小さくなる。このような性質を利用して、本ステップでは、測定対象流体の流れ方向と直交する方向に配置された物性値検出部内第1温度検出部121および物性値検出部内第2温度検出部122によって測定対象流体の温度を検出する。
α = β × ΔT ・・・(4)
βは所定の係数である。また、ΔTは、物性値検出部内加熱部123の温度変化の前後において物性値検出部内第1温度検出部121及び物性値検出部内第2温度検出部122により出力された検出値の差分である。
補正後の出力 = 流量算出部の出力 × α ・・・(5)
図18は、開回路部14の他の例を示す模式的な図である。開回路部14の第1の導体パターン141及び第2の導体パターン142は、図10に示すような構成には限定されない。図18の例では、第1の導体パターン141及び第2の導体パターン142は、それぞれ直線形状であり、略平行に近接して配置されている。このような構成であっても、水滴によって第1の導体パターン141と第2の導体パターン142とが短絡することにより、結露の発生を検出することができる。なお、例えば回路基板5の裏面の配線により、第1の導体パターン141の各々は接続され、また、第2の導体パターン142の各々は接続されているものとする。
したセンサ素子に設けられるようにしてもよい。
100 :センサ素子
101 :マイクロヒータ
102 :サーモパイル
11 :流量検出部
111 :流量検出部内第1温度検出部
112 :流量検出部内第2温度検出部
113 :マイクロヒータ
12 :物性値検出部
121 :物性値検出部内第1温度検出部
122 :物性値検出部内第2温度検出部
123 :物性値検出部内加熱部
13 :制御部
131 :補正処理部
132 :特性値算出部
133 :流量算出部
134 :異常検出部
14 :開回路部
141 :第1の導体パターン
142 :第2の導体パターン
2 :主流路部
3 :副流路部
32 :物性値検出用流路
33 :流量検出用流路
34 :流入用流路
34A :流入口
35 :流出用流路
35A :流出口
4 :シール
5 :回路基板
6 :カバー
Claims (6)
- 流路を流れる測定対象流体の流量に応じた値を出力する流量検出部と、
前記流量検出部に接続され、前記流量に応じた値に基づいて前記測定対象流体の流量を算出する制御部と、
前記制御部に接続され、結露により短絡して出力値が変動する結露検出部と、
を備える流量測定装置であって、
前記制御部は、前記結露検出部が出力する前記出力値に基づいて流量測定装置に結露が生じたことを検出し、結露の発生に応じた処理を行い、
前記結露検出部は、近接して設けられた第1の導体パターン及び第2の導体パターンによって形成される開回路部と、前記測定対象流体の流れ方向と直交する方向に並んで配置された、第1の温度検出部及び第2の温度検出部、並びにこれらの間に設けられる加熱部とを備え、
前記第1の導体パターンは前記第2の温度検出部の一端に接続され、前記第2の導体パターンは前記第2の温度検出部の他端に接続され、
前記出力値は、前記第2の温度検出部側の合成抵抗値に応じた値である
流量測定装置。 - 回路基板の表面において、前記第1の導体パターンの少なくとも一部と前記第2の導体パターンの少なくとも一部とが交互に複数設けられる
請求項1に記載の流量測定装置。 - 前記第1の導体パターンの前記一部は、前記第2の導体パターンに向けて凸状に形成された凸部であり、前記第2の導体パターンの前記一部は、前記第1の導体パターンに向けて凸状に形成された凸部であり、前記第1の導体パターンの前記凸部と前記第2の導体パターンの前記凸部とが交互に噛み合うように配置される
請求項2に記載の流量測定装置。 - 前記結露検出部は、前記加熱部の温度を変化させた前後における、前記第1の温度検出部により検出された前記測定対象流体の温度の差に基づいた物性値を出力し、
前記制御部は、前記物性値に基づいて、前記測定対象流体の流量を補正する
請求項1から3のいずれか一項に記載の流量測定装置。 - 前記結露の発生に応じた処理は、前記結露検出部が出力する前記出力値に基づいて、前記測定対象流体の流量を補正する処理である
請求項1から4のいずれか一項に記載の流量測定装置。 - 流量測定装置が実行する流量測定方法であって、
流路を流れる測定対象流体の流量に応じた値を出力する流量検出部から、前記流量に応じた値を取得し、
前記流量に応じた値に基づいて前記測定対象流体の流量を算出し、
前記流量測定装置が備える回路基板に生じた結露により短絡して出力値が変動する結露検出部から、前記出力値を取得し、
前記結露検出部から取得した前記出力値に基づいて結露の発生を検出し、結露の発生に応じた処理を行い、
前記結露検出部は、近接して設けられた第1の導体パターン及び第2の導体パターンによって形成される開回路部と、前記測定対象流体の流れ方向と直交する方向に並んで配置された、第1の温度検出部及び第2の温度検出部、並びにこれらの間に設けられる加熱部とを備え、
前記第1の導体パターンは前記第2の温度検出部の一端に接続され、前記第2の導体パターンは前記第2の温度検出部の他端に接続され、
前記出力値は、前記第2の温度検出部側の合成抵抗値に応じた値である
流量測定方法。
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