JP6680214B2 - 可用帯域計測システム、可用帯域計測方法、送信側装置、受信側装置、送信側装置制御プログラムおよび受信側装置制御プログラム - Google Patents

可用帯域計測システム、可用帯域計測方法、送信側装置、受信側装置、送信側装置制御プログラムおよび受信側装置制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、可用帯域計測システム、可用帯域計測方法、送信側装置、受信側装置、送信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体および受信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体に関する。
近年、インターネットや公衆網等を構成する通信回線を介して、多様なコンテンツ情報が通信される。コンテンツ情報には、コンテンツの内容に伴い所定の通信速度が確保されることを前提としたものや、遅延が許されないものがある。そのため、コンテンツ情報の伝送品質を確保するために、通信回線の利用可能帯域(以降、可用帯域という。)の計測が重要である。
例えば、映像に応じたコンテンツ情報の通信の場合に、送信レートを可用帯域の推定値以下に抑えることが求められる。そのため、コンテンツ情報の送信レートと通信回線を流れている他のトラヒック(以降、クロストラヒックという。)の送信レートとの合計が通信回線のボトルネックリンクの物理帯域を超過することを防ぐために、計測された可用帯域に基づいて、コンテンツ情報において映像の符号化率が高められて、送信レートが抑制される。これにより、映像に応じたコンテンツ情報のパケットロスが抑制されるので、当該コンテンツ情報に基づいて再生された映像が途切れることが抑制される。
ここで、可用帯域は、通信回線のボトルネックリンクの物理帯域から、通信回線を流れるクロストラヒックの送信レートを差し引いた空き帯域である。例えば、通信回線のボトルネックリンクの物理帯域が100Mbps(Mega-bit per second)で、クロストラヒックの送信レートが30Mbpsであれば、可用帯域は100Mbps−30Mbps=70Mbpsである。
特許文献1には、パケットサイズが順次変えられた複数のパケットを含むパケットトレインを利用して可用帯域を計測する方法が開示されている。具体的には、特許文献1に記載されている技術では、パケットトレインの各パケットの送信間隔に対する受信間隔がそれぞれ計測される。計測された受信間隔が送信間隔に対して広がり始めるパケットのサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値が算出される。特許文献1に記載されている技術では、各パケットの送信間隔と等しい受信間隔が計測されたパケットの内でパケットサイズが最大のパケットのパケットサイズと受信間隔とから推定された可用帯域の推定値を可用帯域とする。
特許文献2には、送信側から複数の送信パケットを送信して受信側との間のネットワーク特性を決定する方法が開示されている。具体的には、特許文献2に記載されている技術では、送信側が、複数の送信パケットを送信し、各送信パケットの受信に対応した受信パケットをそれぞれ受信側から受信する。特許文献2に記載されている技術では、複数の送信パケットと、それに応答して送信された複数の受信パケットとを対として、送信パケットが送信されてから対となる受信パケットが受信されるまでの時間(以降、ラウンドトリップ時間という。)が計測される。特許文献2に記載されている技術では、計測されたラウンドトリップ時間に基づいて可用帯域が決定される。
特開2011−142622号公報(第8−13頁、図1、4) 特開2002−199009号公報(第3−5頁、図3)
特許文献1に記載されている技術は、可用帯域の計測に使用するパケットトレインに含まれる、パケットサイズが順次増加された複数のパケットが所定の間隔で送信される。そのため、特許文献1に記載されている技術では、計測に使用されるパケットトレインに含まれる複数のパケットのパケットサイズと所定の送信間隔とによって、可用帯域の探索範囲が限定される。すなわち、特許文献1に記載されている技術では、可用帯域の真値がパケットトレインでカバーされる探索範囲外にあるときには可用帯域を適切に推定することができないという問題がある。
特許文献2に記載されている技術は、送信側から送信パケットが送信されてから、送信パケットに対応した受信パケットが受信側から送信されて送信側によって受信されるまでのラウンドトリップ時間が計測されて可用帯域が決定される。そのため、特許文献2に記載されている技術では、送信側と受信側との間の可用帯域の決定には、受信パケットが伝送される受信側から送信側への通信回線が輻輳しないことが前提とされる。したがって、特許文献2に記載されている技術では、ラウンドトリップ時間が計測されるので、送信側から受信側への回線が空いていて受信側から送信側への回線が輻輳していれば、送信側から受信側への回線の空き状態に対応した可用帯域が決定されない。すなわち、特許文献2に記載されている技術では、計測されたラウンドトリップ時間に基づいて、受信側から送信側への回線の輻輳状態に対応した誤った可用帯域が決定されるおそれがあるという問題がある。
このように、特許文献1に記載されている技術や、特許文献2に記載されている技術では、探索範囲が限られ可用帯域を適切に計測できないという課題がある。
本発明の目的は、可用帯域の探索範囲を適切に変えて可用帯域の精度を向上できる可用帯域計測システム、可用帯域計測方法、送信側装置、受信側装置、送信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体および受信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体を提供することにある。
本発明の可用帯域測定システムは、可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、パケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段と、第1判定区間と推定値とに基づいて、第1探索範囲から第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、第2探索範囲への変更を探索範囲設定手段に設定して可用帯域の探索を継続する、または推定値を可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段を備えることを特徴とする。
本発明の可用帯域測定方法は、可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた第1探索範囲を設定し、第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信し、パケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測し、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して出力し、第1判定区間と推定値とに基づいて、第1探索範囲から第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、第2探索範囲への変更を設定して可用帯域の探索を継続する、または推定値を可用帯域とする可用帯域判定を行うことを特徴とする。
本発明の送信側装置は、可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、パケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測して、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して、出力された推定値と第1判定区間とに基づいて、第1探索範囲から第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、第2探索範囲への変更を探索範囲設定手段に設定して可用帯域の探索を継続する、または推定値を可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段を備えることを特徴とする。
本発明の受信側装置は、可用帯域を探索する第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインが生成されて、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信されたパケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段を備えることを特徴とする。
本発明の送信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体は、送信側装置が備えるコンピュータを、可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、パケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測して、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して、出力された推定値と第1判定区間とに基づいて、第1探索範囲から第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、第2探索範囲への変更を探索範囲設定手段に設定して可用帯域の探索を継続する、または推定値を可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段として動作させることを特徴とする送信側装置制御プログラムが記憶されている。
本発明の受信側装置制御プログラムが記憶された記憶媒体は、受信側装置が備えるコンピュータを、可用帯域を探索する第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインが生成されて、複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信されたパケットトレインを受信して複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、複数の計測パケットのパケットサイズと受信間隔の計測結果とに基づいて、可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段として動作させることを特徴とする受信側装置制御プログラムが記憶されている。
本発明によれば、可用帯域の探索範囲を適切に変えて可用帯域の決定精度を向上できる。
本発明の第1の実施形態の可用帯域計測システムの構成例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の送信側装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の受信側装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の送信時パケットトレインを例示した説明図である。 本発明の第1の実施形態の受信時パケットトレインを例示した説明図である。 本発明の第1の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの構成例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示した説明図である。 本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システムの他の動作例を示した説明図である。 本発明の第3の実施形態の可用帯域計測システムの構成例を示したブロック図である。 本発明の第3の実施形態の可用帯域計測システムの動作例を示したフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の可用帯域計測システム100の構成例を示したブロック図である。図2は、可用帯域計測システム100の送信側装置1の構成例を示したブロック図である。図3は、可用帯域計測システム100の受信側装置2の構成例を示したブロック図である。
図1〜3を参照して、本実施形態の可用帯域計測システム100の構成について説明する。可用帯域計測システム100は、送信側装置1と受信側装置2とを備える。送信側装置1と受信側装置2とは、ネットワーク3を介して通信する。ネットワーク3には、送信側装置1と受信側装置2以外の図示しない装置が接続されていて、それら装置間にクロストラフィックが流れていてもよい。
送信側装置1は、探索範囲設定手段11、パケットトレイン生成手段12と判定手段13を備える。探索範囲設定手段11は、送信側装置1から受信側装置2への可用帯域を計測するための探索範囲が判定手段13によって設定される。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成し、各計測パケットを所定の送信間隔で出力する。計測パケットおよびパケットトレインについては後述する。
判定手段13は、受信側装置2から送信された、後述する計測情報に基づいて、可用帯域および探索範囲を判定する。判定手段13は、判定結果に基づいて、探索範囲設定手段11に探索範囲を設定する。可用帯域および探索範囲の判定については後述する。
受信側装置2は、受信間隔計測手段21と推定値算出手段22とを備える。受信間隔計測手段21は、送信側装置1から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、各計測パケットの受信間隔を計測する。推定値算出手段22は、受信した各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値を算出する。推定値算出手段22は、算出した可用帯域の推定値を含む計測情報を出力する。可用帯域の推定値の算出方法については後述する。計測情報には、各計測パケットのパケット番号と、測定された受信間隔とを示す情報が含まれていてもよい。
図4は、本実施形態における送信時パケットトレインPT100を例示した説明図である。図5は、本実施形態の受信時パケットトレインPT200を例示した説明図である。図4、5を参照して、計測パケットとパケットトレインとについて説明する。
送信時パケットトレインPT100は、送信側装置1のパケットトレイン生成手段12によって生成されて出力された複数の計測パケットを含むパケット列である。計測パケットの数は、N個(Nは、例えば、3以上の整数)とする。パケット番号は、計測パケットを識別する番号である。送信時パケットトレインPT100には、時系列に並んだパケット番号1番からN番までの計測パケットが含まれる。計測パケットには、例えば、IP(Internet Protocol)パケット、UDP(User Datagram Protocol)パケットやRTP(Real-time Transport Protocol)パケットなどが用いられる。
送信時パケットトレインPT100は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて、パケット番号、パケットサイズおよび送信間隔をパラメータとして生成される。
例えば、各計測パケットの送信間隔が1msで一定であるとする。1番目の計測パケットのパケットサイズが10bitであれば、1番目の計測パケットの送信レートは、次の式で求められる。送信レート=パケットサイズ/送信間隔。すなわち、1番目の計測パケットの送信レートは、10bit/1ms=10000bps、つまり10kbpsとなる。同様に、N番目の計測パケットのパケットサイズが1000bitであれば、N番目の計測パケットの送信レートは、1000000bps、つまり1Mbpsとなる。1番目からN番目までの間の各計測パケットは、パケットサイズが10bitから1000bitまで順次増加されて生成されればよい。
このときの送信時パケットトレインPT100の送信レートの帯域は、10kbpsから1Mbpsとなる。すなわち、探索範囲設定手段11によって、10kbpsから1Mbpsを可用帯域の探索範囲に設定される。そして、パケットトレイン生成手段12は、上記の設定に基づいて、送信時パケットトレインPT100を生成して出力する。
受信時パケットトレインPT200は、送信時パケットトレインPT100がネットワーク3を経由して受信側装置2で受信されたときの各計測パケットが含まれたパケット列である。
受信間隔計測手段21は、ネットワーク3を介して受信された受信時パケットトレインPT200に含まれる各計測パケットの受信間隔をそれぞれ計測する。推定値算出手段22は、各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とに基づいて可用帯域の推定値を算出する。
例えば、受信間隔計測手段21が計測した各計測パケットの受信間隔がすべて1msであったとする。このとき、1番目の計測パケットのパケットサイズが10bitであれば、1番目の計測パケットの受信レートは、次の式で求められる。受信レート=パケットサイズ/受信間隔。すなわち、1番目の計測パケットの受信レートは、10bit/1ms=10000bps、つまり10kbpsとなる。同様に、N番目の計測パケットのパケットサイズが1000bitであれば、N番目の計測パケットの受信レートは、1000000bps、つまり1Mbpsとなる。この場合、送信時パケットトレインPT100の各計測パケットは、送信間隔と受信間隔とが等しいので、それぞれ滞りなくネットワーク3を経由して、受信側装置2によって受信されたことになる。そのため、推定値算出手段22は、可用帯域の推定値を探索範囲の上限値である1Mbpsとする。
このとき、探索範囲である10kbpsから1Mbpsの範囲内では、各計測パケットの伝送を阻害するクロストラフィックの影響が確認されない。そのため、判定手段13は、推定値算出手段22による可用帯域の推定値に基づいて、10kbpsから1Mbpsの範囲よりも高域に変更した探索範囲を探索範囲設定手段11に設定すると判定する。また、判定手段13は、推定された受信レートである1Mbpsがネットワーク3の物理帯域と一致していれば、可用帯域が1Mbpsであると判定する。
一方、受信間隔計測手段21が計測した1番目以降の計測パケットの受信間隔が1msを超えたとする。このとき、1番目の計測パケット以降の全ての計測パケットの受信間隔が送信間隔を超えたこととなる。この場合、送信時パケットトレインPT100の各計測パケットは、送信間隔よりも受信間隔が大きいので、それぞれの計測パケットがネットワーク3のクロストラフィックの影響を受けて伝送遅延されて受信側装置2で受信されたこととなる。そのため、推定値算出手段22は、可用帯域の推定値を探索範囲の下限値である10kbpsとする。
このときの探索範囲である10kbpsから1Mbpsの範囲内では、全ての計測パケットの伝送が阻害されている。そのため、判定手段13は、推定値算出手段22による可用帯域の推定値に基づいて、10kbpsから1Mbpsの範囲よりも低域に変更した探索範囲を探索範囲設定手段11に設定すると判定する。
また、受信間隔計測手段21が計測したM番目(Mは、2以上N以下の整数)以降の計測パケットの受信間隔が1msを超えていたとする。このとき、M−1番目の計測パケットのパケットサイズが500bitであれば、M−1番目の計測パケットの受信レートは、500bit/1ms=500000bps、つまり500kbpsとなる。この場合、送信時パケットトレインPT100のM−1番目までの計測パケットは、それぞれ滞りなくネットワーク3を経由して受信側装置2によって受信される。M番目以降の計測パケットは、ネットワーク3のクロストラフィックの影響を受けて伝送遅延されて受信側装置2によって受信される。すなわち、10kbpsから500kbpsの範囲内では、各計測パケットの伝送を阻害するクロストラフィックの影響が確認されない。そのため、推定値算出手段22は、受信間隔と送信間隔とが等しい計測パケットの内でパケットサイズが最大の計測パケットを用いて可用帯域の推定値を算出する。すなわち、推定値算出手段22は、可用帯域の推定値を、M−1番目の計測パケットの受信レートである500kbpsとする。判定手段13は、推定値算出手段22による可用帯域の推定値に基づいて、10kbpsから1Mbpsの探索範囲において、可用帯域が500kbpsであると判定する。
なお、上述の計測パケットおよびパケットトレインの具体的な生成や可用帯域の推定値の算出方法は、例えば、特許文献1に記載されている技術に基づいて行われる。
このように、可用帯域計測システム100は、送信側装置1が探索範囲の設定に基づいて各計測パケットを作成してパケットトレインとして出力する。可用帯域計測システム100は、受信側装置2によって各計測パケットの受信間隔が計測されることで、受信レートと可用帯域との推定値が算出される。可用帯域計測システム100は、算出された可用帯域の推定値を受信側装置2が出力して、送信側装置1が、可用帯域の推定値に基づいて可用帯域および探索範囲の変更を判定することができる。判定手段13は、可用帯域の推定値が探索範囲の上限値や下限値であれば、探索範囲よりも外側に可用帯域の真値があると判定して、探索範囲の変更を判定する。具体的には、判定手段13は、可用帯域の推定値が探索範囲の上限値であれば、探索範囲を更に高域側に変更する。また、判定手段13は、可用帯域の推定値が探索範囲の下限値であれば、探索範囲を更に低域側に変更する。なお、上述の探索範囲の変更は、可用帯域の推定値が探索範囲の上限値や下限値から所定の範囲内にあれば行われてもよい。
図6は、本実施形態の可用帯域計測システム100の動作例を示したフローチャートである。図6を参照して、可用帯域計測システム100の動作について説明する。
判定手段13は、探索範囲設定手段11に探索範囲を設定する(S101)。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいてパケットトレインを作成して出力する(S102)。パケットトレインには、図4で説明したように、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットが含まれ、各計測パケットが所定の送信間隔で出力される。
受信間隔計測手段21は、パケットトレイン生成手段12から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、受信された各計測パケットの受信間隔を計測する(S103)。推定値算出手段22は、受信された各計測パケットのパケットサイズと受信間隔から可用帯域の推定値を算出し、算出された可用帯域の推定値を出力する(S104)。
図7は、本実施形態の可用帯域計測システム100の動作例を示した説明図である。図7における(A)の範囲は、複数の計測パケットを含むパケットトレインPT101を示す。図7における(B)の範囲は、PT101から次の探索範囲としてシフトする際のパケットトレインPT102とPT103とを示す。PT102は、PT101に対応する探索範囲よりも高域側の探索範囲であり、上探索範囲という。PT103は、PT101に対応する探索範囲よりも低域側の探索範囲である下探索範囲という。すなわち、PT102とPT103とは、PT101の探索範囲よりも高域側と低域側とでそれぞれ当該PT101と隣り合う探索範囲に対応するパケットトレインである。
PT101は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に対応する。PT101UはPT101における上側判定区間である。可用帯域の推定値がこの区間内にあると、可用帯域がより高域側にも存在する可能性がある。そのため、判定手段13は、PT101よりも高域側の探索範囲であるPT102を次の探索範囲に設定した方がよいと判定する。なお、上側判定区間PT101Uは、例えば、探索範囲の上側の10分の1の帯域に設定される。PT101DはPT101における下側判定区間である。可用帯域の推定値がこの区間内にあると、可用帯域がより低域側にも存在する可能性がある。そのため、判定手段13は、PT101よりも低域側の探索範囲であるPT103を次の探索範囲に設定した方がよいと判定する。なお、下側判定区間PT101Dは、例えば、探索範囲の下側の10分の1の帯域に設定される。
図6、7を参照して、判定手段13が推定値算出手段22による可用帯域の推定値に基づいて行う可用帯域および探索範囲変更の判定動作について説明する。
判定手段13は、PT101に対応する可用帯域の推定値が、予め設定された上側判定区間PT101U内にあるかどうかを判定する(S105)。判定手段13は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101U内にあれば(S105:Yes)、探索範囲設定手段11に次の探索範囲としてPT102を探索範囲に設定して、ステップS102の処理に戻る(S106)。
判定手段13は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101U内になければ(S105:No)、可用帯域の推定値が、下側判定区間PT101D内にあるかどうかを判定する(S107)。判定手段13は、可用帯域の推定値が、下側判定区間PT101D内にあれば(S107:Yes)、探索範囲設定手段11に次の探索範囲としてPT103を探索範囲に設定して、ステップS102の処理に戻る(S108)。
判定手段13は、可用帯域の推定値が、下側判定区間PT101D内になければ(S107:No)、次のステップS109の処理を行う。すなわち、判定手段13は、パケットトレインPT101の可用帯域を推定値可用帯域と判定する(S109)。
なお、判定手段13は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101Uの範囲に応じた値よりも大きい値である場合にステップS106の処理に移行してもよく、下側判定区間PT101Dの範囲に応じた値よりも小さい値である場合にステップS108の処理に移行してもよい。また、判定手段13は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101Uの範囲に応じた値よりも大きい値である場合、または下側判定区間PT101Dの範囲に応じた値よりも小さい値である場合に、当該推定値に応じた探索範囲を設定して、ステップS102の処理に移行するように構成されていてもよい。
このように、可用帯域計測システム100は、送信側装置1からパケットトレインPT101を出力して、受信側装置2からの可用帯域の推定値に基づいて可用帯域を判定することができる。さらに、送信側装置1は、可用帯域の推定値に基づいて探索範囲を高域側または低域側の探索範囲にシフトして可用帯域の探索を継続することができる。
なお、パケットトレインPT101の探索範囲に対して、パケットトレインPT102の探索範囲およびPT103の探索範囲は、一部がPT101にそれぞれ互いに重複して設けられる。すなわち、PT101とPT102、PT101とPT103は、一部がそれぞれ互いに重複された範囲を備えることで、PT101の各計測パケットの受信間隔へのノイズやクロストラフィックの揺らぎの影響を低減できる。PT101の各計測パケットの受信間隔がネットワーク3におけるノイズや揺らぎの影響を受けても、PT102あるいはPT103と重複された範囲では再度受信間隔が計測される。そのため、重複された範囲では、可用帯域の探索が再度行われるので、ノイズや揺らぎによる影響が低減される。
また、PT101からPT102への探索範囲のシフトを判定するための上側判定区間PT101Uと、PT102からPT101への探索範囲のシフトを判定するための下側判定区間PT102Dとは重複させない。判定区間PT101UとPT102Dとが重複していると、重複された範囲では、PT101からPT102へのシフトと、PT102からPT101へのシフトとの判定が交互に繰り返される場合があるためである。このような交互判定を起こさせないために、判定区間PT101UとPT102Dとは重複させない。同様に、判定区間PT101DとPT103Uとも重複させない。
図8は、本実施形態の可用帯域計測システム100の他の動作例を示したフローチャートである。図6、7を参照してで述べた動作方法はネットワーク3の全帯域中の一部帯域(図7では中央に示す帯域)でまず探索し、可用帯域の推定値が上側判定区間内または下側判定区間内にあれば、探索範囲を高域側または低域側にシフトして再度探索する方法である。なお、この方法をシフト方式という。以下に述べる方法は、まずネットワーク3の全帯域を低分解能で探索し、その後全帯域をいくつかに分割し、低分解能で探索したときの可用帯域の推定値が分割されたどの帯域に含まれているかを特定し、特定した帯域内をより高分解能で探索する方法である。この方法を分割方式という。
図8を参照して、可用帯域計測システム100の他の動作について説明する。
判定手段13は、探索範囲設定手段11に探索範囲を設定する(S201)。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいてパケットトレインを作成して出力する(S202)。
受信間隔計測手段21は、パケットトレイン生成手段12から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、各計測パケットの受信間隔を計測する(S203)。推定値算出手段22は、受信された各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値を算出し、算出した可用帯域の推定値を出力する(S204)。
図9は、本実施形態の可用帯域計測システム100の他の動作例を示した説明図である。図9における(A)の範囲は、複数の計測パケットを含むパケットトレインPT111を示す。図9における(B)の範囲は、パケットトレインPT111から次の探索範囲として分割する際のパケットトレインPT112、PT113およびPT114を示す。PT111に対応する探索範囲の上限と下限とは、ネットワーク3の物理帯域の上限と下限とである。PT112は、PT111に対応する探索範囲が分割された高域側の上側探索範囲に対応する。PT113は、PT111に対応する探索範囲が分割された中域側の中間探索範囲に対応する。PT114は、PT111に対応する探索範囲が分割された低域側の下側探索範囲に対応する。すなわち、PT112、PT113およびPT114は、それぞれ、PT111の探索範囲が3つに分割された場合の探索範囲に対応するパケットトレインである。
PT111は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に対応する。PT111Uは、可用帯域の推定値がこの区間内にあれば、PT112を次の探索範囲にと判定手段13が判定する上側判定区間である。PT111Mは、可用帯域の推定値がこの区間内にあれば、PT113を次の探索範囲にと判定手段13が判定する中間判定区間である。PT111Dは、可用帯域の推定値がこの区間内にあれば、PT114を次の探索範囲にと判定手段13が判定する下側判定区間である。なお、PT111に対応する探索範囲は、上中下の探索範囲に均等に3分割されてもよいし、所定の比率で3分割されてもよい。また、分割数が3つとして説明するが、分割数は2つ以上の複数であればよい。
図8、9を参照して、判定手段13が推定値算出手段22による可用帯域の推定値に基づいて行う可用帯域および探索範囲変更の判定動作について説明する。
判定手段13は、PT111に対応する計測パケット数に基づいて、PT111で探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えたかどうかを判定する(S205)。
探索範囲の分解能とは、例えば、探索範囲に対して可用帯域を求めるための計測パケットが作成された数であらわされる。具体的には、100Mbpsの探索範囲に対して、5個の計測パケットが作成されるよりも、20個の計測パケットが作成される方が探索範囲の分解能は高い。このとき、探索範囲の分解能は、探索範囲/計測パケット数とすれば、前者の分解能は20Mbpsとなり、後者の分解能は5Mbpsとなる。すなわち、後者の分解能がより高く、探索範囲内で可用帯域をより精度よく判定できる。
判定手段13は、探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えていれば(S205:Yes)、次のステップS206の処理を行う。すなわち、判定手段13は、PT111の可用帯域の推定値を可用帯域として判定する(S206)。この場合、判定手段13は、PT111の探索範囲に対応する複数の計測パケットで、所定の分解能、つまり所定の精度で可用帯域を測定できると判断して、可用帯域を判定(決定)する。
一方、判定手段13は、探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えていなければ(S205:No)、PT111に対応する可用帯域の推定値が、予め設定された判定区間のいずれにあるのかを判定する(S207)。この場合、判定手段13は、PT111の探索範囲に対応する複数の計測パケットでは、所定の分解能、つまり所定の精度が得られないと判断して、以下に説明する分割された探索範囲での探索を継続する。
判定手段13は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT111U内にあれば(S207:上側判定区間)、探索範囲設定手段11に次の探索範囲としてPT112を設定して、ステップS202の処理に戻る(S208)。
判定手段13は、可用帯域の推定値が、中間判定区間PT111M内にあれば(S207:中間判定区間)、探索範囲設定手段11に次の探索範囲としてPT113を設定して、ステップS202の処理に戻る(S209)。
判定手段13は、可用帯域の推定値が、下側判定区間PT111D内にあれば(S207:下側判定区間)、探索範囲設定手段11に次の探索範囲としてPT114を設定して、ステップS202の処理に戻る(S210)。
このように、可用帯域計測システム100は、送信側装置1からパケットトレインPT111を出力して、受信側装置2による可用帯域の推定値に基づいて可用帯域を判定することができる。さらに、送信側装置1は、推定値に基づいて探索範囲を上中下の探索範囲に順次分割して可用帯域の探索を継続することができる。探索範囲が順次分割されることで探索範囲が狭められ、探索範囲の分解能が高められる。送信側装置1は、所定の分解能、つまり所定の精度が確保できる探索範囲に対応する可用帯域の推定値に基づいて可用帯域を判定するので、可用帯域の精度を向上することができる。
なお、パケットトレインPT111の探索範囲から分割されたPT112、PT113およびPT114の探索範囲は、一部がそれぞれ重複して設けられる。すなわち、PT112の一部とPT113の一部と、およびPT113とPT114の一部とがそれぞれ重複した探索範囲を備えることで、PT111の各計測パケットの受信間隔へのノイズやクロストラフィックの揺らぎの影響を低減できる。PT111の各計測パケットの受信間隔がネットワーク3におけるノイズや揺らぎの影響を受けても、PT112の一部とPT113の一部と、またはPT113の一部とPT114の一部とが重複した範囲では再度受信間隔が計測される。そのため、重複した範囲でも、可用帯域の探索が再度行われるので、ノイズや揺らぎによる影響が低減される。
また、PT111の探索範囲が分割されて設けられたPT112、PT113およびPT114の探索範囲で可用帯域を探索する判定が行われたあと、探索範囲が分割元の探索範囲に戻ることはない。そのため、前述した交互判定は発生しないので、分割元の探索範囲の各判定区間と、対応する分割先の探索範囲の各判定区間とは重複してもよい。すなわち、分割元の探索範囲の各判定区間は、対応する分割先の各探索範囲がさらに分割された各判定区間にそれぞれ含まれていてもよい。
以上のとおり、本実施形態では、可用帯域計測システム100の送信側装置は、設定された探索範囲に基づいて、可用帯域を計測する複数の計測パレットを含むパケットトレインを送信する。受信側装置は、受信されたパケットトレインの各計測パケットの受信間隔を計測し、各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値を出力する。送信側装置は、予め設定された判定区間に基づいて可用帯域の推定値の判定を行い、次の探索範囲の設定を行って、探索範囲をシフトし、または分割することで、探索範囲を適切に変更することができる。送信側装置は、探索範囲を変えて可用帯域を探索するので、可用帯域の精度を向上して判定することができる。
以上、本実施形態の可用帯域計測システムは、可用帯域の探索範囲を適切に変えて可用帯域の精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、探索範囲がシフトされて、または分割されて可用帯域が探索されるとして説明した。しかし、可用帯域の探索は探索範囲のシフトと分割とのどちらかの方式に限定されない。例えば、可用帯域の探索は探索範囲をシフトする方式と分割する方式とが組み合わされてもよい。すなわち、探索範囲は、可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域であるボトルネックを上限とした広帯域の探索範囲から順次分割されて探索が開始され、予め設定された分解能の探索範囲で可用帯域が判定される。その後、判定された可用帯域を含む探索範囲からシフトされて探索が開始され、シフトされた探索範囲で可用帯域が判定されてもよい。
また、本実施形態では、各計測パケットの送信間隔は1msとして説明した。しかし、各計測パケットの送信間隔は1msに限定されない。すなわち、各計測パケットの送信間隔は、パケットトレインとして対応する探索範囲の帯域に対応するものであればよい。
また、本実施形態では、各計測パケットのパケットサイズは10bitから1000bitとして説明した。しかし、各計測パケットのパケットサイズは10bitから1000bitに限定されない。すなわち、各計測パケットのパケットサイズは、パケットトレインとして対応する探索範囲の帯域に対応するものであればよい。
なお、本実施形態では、探索範囲のシフト方式では、上下の判定区間がそれぞれ探索範囲の10分の1の帯域として説明した。しかし、上下の判定区間の帯域として示された数値は、本発明に関わる上下の判定区間を例示したものであって、各判定区間の帯域は示された数値に限定されない。
また、本実施形態では、各探索範囲で可用帯域を求めるパケットトレインは1つとして説明した。しかし、各探索範囲でのパケットトレインの数は、2つ以上でもよい。例えば、同一の探索範囲で複数のパケットトレインが送信されてもよい。この場合、各パケットトレインにより算出された可用帯域の推定値が、それぞれ集められる。集められた可用帯域の推定値の内で、最大の推定値が、前述のどの判定区間にあるのかによって、探索範囲は変更されてもよい。また、上記の集められた可用帯域の推定値の平均値、中央値または最小値が、前述のどの判定区間にあるかによって、探索範囲は変更されてもよい。同様に、上述の各パケットトレインでそれぞれ算出された可用帯域の推定値の最大値、平均値、中央値または最小値として、探索範囲での可用帯域は判定されてもよい。いずれにしても、探索範囲変更と可用帯域の判定は、探索範囲に対応したパケットトレインで算出された可用帯域の推定値に基づいて行われる。
また、本実施形態では、探索範囲の分割方式では、分割元の探索範囲の上限と下限は可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とするとして説明した。しかし、分割元の探索範囲の上限と下限とはネットワークに物理帯域の上限と下限とに限定されない。例えば、上限はネットワークの物理帯域の上限とし、下限は予め設定された下限としてもよい。また、分割元の探索範囲の上限も予め設定された上限としてもよい。すなわち、分割元の探索範囲は、探索する可用帯域の真値が含まれると想定される帯域に設定されればよい。
また、本実施形態では、探索範囲の分割方式では、分割元の探索範囲が3つに分割されるとして説明した。しかし、探索範囲の分割数は3つに限定されない。すなわち、可用帯域の探索範囲は、所定の分解能が確保される探索範囲まで分割または分割が繰り替えされればよく、探索範囲の分割数は2つ以上であればよい。また、探索範囲は均等に分割されてもよいし、所定の比率で分割されてもよい。
また、図6から図9に示したフローチャートと説明図とは、本発明に関わる可用帯域計測システム100の動作例として例示したものであって、本発明の可用帯域計測システムの動作はこのフローチャートと説明図で示されたものに限定されない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態の可用帯域計測システム200の構成例を示したブロック図である。
図10を参照して、本実施形態の可用帯域計測システム200の構成について説明する。可用帯域計測システム200は、図1を参照して説明した送信側装置1が送信側装置4に変更されている。送信側装置4は、図1を参照して説明した送信側装置1に、推定値記憶手段41と推定値変動幅算出手段42と探索範囲調整手段44とが追加され、判定手段13が判定手段43に変更されていることが第1の実施形態における構成と相違する。以下、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の名称と同一の参照番号を付記して、その説明を省略し、変更点について説明する。
送信側装置4は、探索範囲設定手段11、パケットトレイン生成手段12、推定値記憶手段41、推定値変動幅算出手段42、判定手段43および探索範囲調整手段44を備える。探索範囲設定手段11には、送信側装置4から受信側装置2への可用帯域を計測するための探索範囲が探索範囲調整手段44によって設定される。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成し、各計測パケットを所定の送信間隔で出力する。
推定値記憶手段41は、受信側装置2からの可用帯域の推定値を記憶する。推定値変動幅算出手段42は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値の変動幅を算出する。推定値の変動幅とは、探索範囲に対応した複数のパケットトレインによって算出された可用帯域の推定値の変動状態を把握するものである。そのため、推定値の変動幅は、例えば、探索範囲に対して、最大の可用帯域の推定値と最小の可用帯域の推定値とによって示される帯域幅として算出される。判定手段43は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値に基づいて、可用帯域および探索範囲を判定する。判定手段43は、判定結果に基づいて、探索範囲調整手段44に探索範囲を設定する。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅算出手段42による推定値変動幅に基づいて、判定手段43から設定された探索範囲の調整を行い、調整された探索範囲を探索範囲設定手段11に設定する。
受信側装置2は、受信間隔計測手段21と推定値算出手段22とを備える。受信間隔計測手段21は、送信側装置4から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、受信された各計測パケットの受信間隔を計測する。推定値算出手段22は、受信された各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値を算出する。推定値算出手段22は、算出した可用帯域の推定値を出力する。
図11、12は、本実施形態の可用帯域計測システム200の動作例を示したフローチャートである。図11、12を参照して、可用帯域計測システム200の動作について説明する。
判定手段43は、探索範囲調整手段44を介して探索範囲設定手段11に探索範囲を設定する(S301)。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいてパケットトレインを作成して出力する(S302)。パケットトレインには、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットが含まれ、各計測パケットが所定の送信間隔で出力される。
受信間隔計測手段21は、パケットトレイン生成手段12から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、受信された各計測パケットの受信間隔を計測する(S303)。推定値算出手段22は、受信された各計測パケットのパケットサイズと受信間隔から可用帯域の推定値を算出し、算出された可用帯域の推定値を出力する(S304)。
推定値記憶手段41は、推定値算出手段22からの可用帯域の推定値を記憶する(S305)。
判定手段43は、パケットトレインPT101の送信回数が予め設定された所定回数に達したか否かを判定する(S306)。判定手段43は、パケットトレインPT101の送信回数が所定回数に達していなければ(S306:No)、ステップS302の処理に戻る。
判定手段43は、パケットトレインPT101の送信回数が所定回数に達していれば(S306:Yes)、ステップS307の処理に移る。
判定手段43は、所定回数送信されたパケットトレインPT101によって、それぞれ算出されて推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値を集める。判定手段43は、集められた可用帯域の推定値の内で最大の推定値が上側判定区間PT101U内にあるかどうかを判定する(S307)。判定手段43は、上述の最大の推定値が上側判定区間PT101U内にあれば(S307:Yes)、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT102を設定して、ステップS312の処理に移る(S308)。判定手段43は、上述の最大の推定値が上側判定区間PT101U内になければ(S307:No)、ステップS309の処理に移る。
判定手段43は、上述の集められた可用帯域の推定値の内で最小の推定値が下側判定区間PT101D内にあるかどうかを判定する(S309)。判定手段43は、上述の最小の推定値が下側判定区間PT101D内にあれば(S309:Yes)、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT103を設定して、ステップS312の処理に移る(S310)。判定手段43は、上記の最小の推定値が下側判定区間PT101U内になければ(S309:No)、ステップS311の処理に移る。
なお、判定手段43は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101Uの範囲に応じた値よりも大きい値である場合にステップS308の処理に移行してもよく、下側判定区間PT101Dの範囲に応じた値よりも小さい値である場合にステップS310の処理に移行してもよい。また、判定手段43は、可用帯域の推定値が、上側判定区間PT101Uの範囲に応じた値よりも大きい値である場合、または下側判定区間PT101Dの範囲に応じた値よりも小さい値である場合に、当該推定値に応じた探索範囲を設定して、ステップS312の処理に移行するように構成されていてもよい。
判定手段43は、上述の各パケットトレインPT101で算出された可用帯域の推定値の内から、例えば最大の推定値を可用帯域と判定する(S311)。なお、判定手段43は、上記の可用帯域の推定値の平均値、中央値または最小値を探索範囲の可用帯域と判定してもよい。
このように、判定手段43は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値に基づいて、可用帯域および探索範囲変更を判定する。判定手段43が行う可用帯域および探索範囲変更の判定は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値に基づいて行う点を除いて、図6、7を参照した説明と同様である。
推定値変動幅算出手段42は、探索範囲の変更先が判定されたとき、上述の可用帯域の推定値の内で最大の推定値と最小の推定値で示される帯域幅を推定値変動幅として算出する(S312)。探索範囲調整手段44は、判定区間に対する推定値変動幅に基づいて、判定手段43によって設定された探索範囲を調整するかどうかを判断する(S313)。
このように、本実施形態の可用帯域計測システム200は、複数のパケットトレインにが用いられて算出された可用帯域の推定値に基づいて、可用帯域および探索範囲変更の判定を行うことができる。
図13、14は、本実施形態の可用帯域計測システム200の動作例を示した説明図である。図11〜14を参照して、探索範囲調整手段44が行う探索範囲を調整するかどうかの判断と調整動作とについて説明する。
図13における(A)の範囲、および図14における(A)の範囲には、複数の計測パケットを含むパケットトレインPT101が示されている。図13における(B)の範囲には、PT101から次の探索範囲としてシフトする際のPT102およびPT103と、調整された探索範囲であるPT102AおよびPT103Aとが示されている。図14における(B)の範囲には、PT101から次の探索範囲としてシフトする際のPT102およびPT103と、調整された探索範囲であるPT102BおよびPT103Bとが示されている。図13における(B)の範囲と図14における(B)の範囲との相違は、推定値変動幅算出手段42が算出した推定値変動幅に基づいて、探索範囲調整手段44が行う調整動作の違いにより生ずる。
まず、判定手段43が、複数のPT101の可用帯域の推定値の内で最大の推定値が上側判定区間PT101U内にあると判断して、探索範囲調整手段44に次の探索範囲にPT102を設定した場合について説明する。
探索範囲調整手段44には、次の探索範囲にPT102が設定される。探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT101Uに対して推定値変動幅算出手段42により算出された推定値変動幅H101UAが、予め設定された第1閾値区間内であれば、設定された探索範囲を調整する(S313:Yes)。探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲であるPT102をPT102Aに示すように探索範囲全体を高域側に調整する(図13における(B)の範囲参照)。ここで、第1閾値区間とは、上側判定区間PT101Uと上限が同じになるように設けられた上側判定区間PT101U内の区間である。第1閾値区間は、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限に張り付いているかの判定に使用される。なお、第1閾値区間の帯域幅は、例えば上側判定区間PT101Uの帯域幅の10分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第1閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限に張り付いていると判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲全体をより高域側に調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。そのため、探索範囲調整手段44は、探索範囲であるPT102の全体が高域側に調整された探索範囲であるPT102Aを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT101Uに対して推定値変動幅算出手段42により算出された推定値変動幅H101UBが、予め設定された第2閾値区間内で第1閾値区間内を超えていれば、設定された探索範囲を調整する(S313:Yes)。探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲であるPT102をPT102Bとして示すように探索範囲を拡がるように調整する(図14における(B)の範囲参照)。ここで、第2閾値区間とは、上側判定区間PT101Uと上限が同じになるように設けられた上側判定区間PT101U内の区間で、第1閾値区間より広い区間である。第2閾値区間は、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限域における広がりの判定に使用される。なお、第2閾値区間の帯域幅は、例えば上側判定区間PT101Uの帯域幅の2分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第1閾値区間を超えて第2閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限に張り付いていて、しかも推定値変動幅が大きいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の上限を高域側に、下限を低域側にと探索範囲を拡がるように調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、探索範囲PT102が調整されて拡げられた探索範囲PT102Bを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
ここで、推定値変動幅が大きいことについて説明する。各パケットトレインに含まれる複数の計測パケットは、ネットワークの輻輳の影響をそれぞれ受けるので、計測パケットの受信間隔に含まれる遅延時間は一様ではない。つまり、輻輳状態の変動によっては、遅延時間のばらつきが大きくなり、パケットサイズと受信間隔とから算出される可用帯域の推定値変動幅が大きくなる。
探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT101Uに対して推定値変動幅算出手段42で算出された推定値変動幅(図示なし)が、予め設定された第1閾値区間内になく第2閾値区間を超えていれば、設定された探索範囲PT102を調整する(S313:Yes)。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が、第1閾値区間内になく第2閾値区間を超えているので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限に張り付いておらず、しかも推定値変動幅が大きいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の下限のみを低域側に拡がるように調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、探索範囲PT102の下限のみを拡がるように調整された探索範囲PT102C(図示なし)を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT101Uに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅(図示なし)が、予め設定された第1閾値区間内になく第2閾値区間内にあれば、設定された探索範囲PT102を調整しない(S313:No)。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が、第1閾値区間内になく第2閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT101Uの上限に張り付いておらず、しかも推定値変動幅も小さいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、探索範囲PT102を調整せず、設定された探索範囲PT102を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S314)。
次に、判定手段43が各PT101の可用帯域の推定値の内で最小の推定値が下側判定区間PT101D内にあると判断して、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT103を設定した場合について説明する。
探索範囲調整手段44には、次の探索範囲としてPT103が設定される。探索範囲調整手段44は、下側判定区間PT101Dに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅H101DAが、予め設定された第3閾値区間内であれば、設定された探索範囲の調整を行う(S313:Yes)。すなわち、探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲PT103をPT103Aとして示すように探索範囲全体を低域側に調整する(図14における(B)の範囲参照)。ここで、第3閾値区間とは、下側判定区間PT101Dと下限が同じになるように設けられた下側判定区間PT101D内の区間である。第3閾値区間は、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限に張り付いているか否かの判定に使用される。なお、第3閾値区間の帯域幅は、例えば下側判定区間PT101Dの帯域幅の10分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第3閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限に張り付いていると判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲全体をより低域側に調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、探索範囲PT103の全体が低域側に調整された探索範囲PT103Aを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
探索範囲調整手段44は、下側判定区間PT101Dに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅H101DBが、予め設定された第4閾値区間内で、第3閾値区間を超えれば、設定された探索範囲の調整を行う(S313:Yes)。探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲PT103をPT103Bとして示すように探索範囲を拡がるように調整する(図14(B)参照)。ここで、第4閾値区間とは、下側判定区間PT101Dと下限が同じになるように設けられた下側判定区間PT101D内の区間で、第3閾値区間より広い区間である。第4閾値区間は、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限域での広がりの判定に使用される。なお、第4閾値区間の帯域幅は、例えば下側判定区間PT101Dの帯域幅の2分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第3閾値区間を超えて第4閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限に張り付いていて、推定値変動幅が大きいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の上限を高域側に、下限を低域側にと探索範囲を拡がるように調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、下探索範囲PT103を拡がるように調整された探索範囲PT103Bを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
探索範囲調整手段44は、下側判定区間PT101Dに対して推定値変動幅算出手段42で算出された推定値変動幅(図示なし)が予め設定された第3閾値区間内になく第4閾値区間を超えれば、設定されたPT103を調整する(S313:Yes)。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第3閾値区間内になく第4閾値区間を超えているので、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限に張り付いておらず、推定値変動幅が大きいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の上限のみを高域側に探索範囲を拡がるように調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、PT103の上限のみを拡がるように調整された探索範囲PT103C(図示なし)を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S315)。
探索範囲調整手段44は、下側判定区間PT101Dに対して推定値変動幅算出手段42で算出された推定値変動幅(図示なし)が予め設定された第3閾値区間内になく第4閾値区間内にあれば、設定されたPT103を調整しない(S313:No)。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第3閾値区間内になく第4閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が下側判定区間PT101Dの下限に張り付いておらず、推定値変動幅も小さいと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲PT103を調整せず、設定された探索範囲PT103を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS302に戻る(S314)。
このように、探索範囲調整手段44は、判定手段43によって設定された探索範囲を調整するかどうかを、推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅に基づいて判断する。探索範囲調整手段44は、判断結果に基づいて調整された探索範囲を探索範囲設定手段11に設定して、可用帯域の探索の確度を高めることができる。
図15、16は、本実施形態の可用帯域計測システム200の他の動作例を示したフローチャートである。図15、16を参照して、可用帯域計測システム200の他の動作例について説明する。
判定手段43は、探索範囲調整手段44を介して探索範囲設定手段11に探索範囲を設定する(S401)。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいてパケットトレインを作成して出力する(S402)。パケットトレインには、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットが含まれ、各計測パケットが所定の送信間隔で出力される。
受信間隔計測手段21は、パケットトレイン生成手段12から出力されたパケットトレインの各計測パケットを受信して、受信された各計測パケットの受信間隔を計測する(S403)。推定値算出手段22は、受信された各計測パケットのパケットサイズと受信間隔とから可用帯域の推定値を算出し、算出された可用帯域の推定値を出力する(S404)。
推定値記憶手段41は、推定値算出手段22によって出力された可用帯域の推定値を記憶する(S405)。
判定手段43は、パケットトレインPT111の送信回数が予め設定された所定回数に達したか否かを確認する(S406)。判定手段43は、パケットトレインPT111の送信回数が所定回数に達していなければ(S406:No)、ステップS402の処理に戻る。
判定手段43は、パケットトレインPT111の送信回数が所定回数に達していれば(S406:Yes)、ステップS407の処理に移る。
判定手段13は、パケットトレインPT111に対応する計測パケット数に基づいて、PT111で探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えたかどうかを判定する(S407)。
判定手段43は、探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えていれば(S407:Yes)、次のステップS408の処理を行う。すなわち、判定手段43は、PT111の可用帯域の推定値の内から、例えば最大の推定値を可用帯域と判定する(S408)。この場合、判定手段43は、PT111の可用帯域の推定値で、所定の分解能、つまり所定の精度で可用帯域を判定できると判断して、可用帯域を判定する。なお、判定手段43は、上記の可用帯域の推定値の平均値、中央値または最小値を探索範囲の可用帯域と判定してもよい。
一方、判定手段43は、探索された探索範囲の分解能が所定の閾値を超えていなければ(S407:No)、PT111の可用帯域の推定値の内で、最大の推定値が、予め設定された判定区間のいずれにあるかを判定する(S409)。この場合、判定手段43は、PT111の可用帯域の推定値では、所定の分解能、つまり所定の精度が得られないと判断して、以下に説明する分割された探索範囲での探索を継続する。
判定手段43は、最大の推定値が、上側判定区間PT111U内にあれば(S409:上側判定区間)、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT112を設定して、ステップS413の処理に移る(S410)。
判定手段43は、最大の推定値が、中間判定区間PT111M内にあれば(S409:中間判定区間)、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT113を設定して、ステップS413の処理に移る(S411)。
判定手段43は、最大の推定値が、下側判定区間PT111D内にあれば(S409:下側判定区間)、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT114を設定して、ステップS413の処理に移る(S412)。
推定値変動幅算出手段42は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値の内で最大の推定値と最小の推定値とで示される帯域幅を推定値変動幅として算出する(S413)。探索範囲調整手段44は、判定区間に対する推定値変動幅に基づいて、判定手段43から設定された探索範囲を調整するかどうかを判断する(S414)。
このように、本実施形態の可用帯域計測システム200は、複数のパケットトレインによって算出された可用帯域の推定値に基づいて、可用帯域と探索範囲変更との判定を行うことができる。
図17、18は、本実施形態の可用帯域計測システム200の他の動作例を示した説明図である。図15〜18を参照して、探索範囲調整手段44が行う探索範囲を調整するかどうかの判断と調整動作とについて説明する。
図17における(A)の範囲、および図18における(A)の範囲には、複数の計測パケットを含むパケットトレインPT111が示されている。図17における(B)の範囲には、PT111から分割された次の探索範囲であるPT112と調整されたPT112Aとが示されている。図18における(B)の範囲には、PT111から分割された次の探索範囲であるPT113と調整されたPT113Aとが示されている。
まず、判定手段43が、複数のパケットトレインPT111の可用帯域の推定値に基づいて、最大の推定値が上側判定区間PT111U内にあると判断して、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT112を設定した場合について説明する。
探索範囲調整手段44には、次の探索範囲としてPT112が設定される。探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT111Uに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅H111UDが、予め設定された第5閾値区間内であれば、設定された探索範囲を調整する(S414:Yes)。探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲PT112の下限をPT112Aのように低域側に調整する(図17における(B)の範囲参照)。ここで、第5閾値区間とは、上側判定区間PT111Uと下限が同じになるように設けられた上側判定区間PT111U内の区間である。第5閾値区間は、可用帯域の推定値が上側判定区間PT111Uの下限に張り付いているかの判定に使用される。なお、第5閾値区間の帯域幅は、例えば上側判定区間PT111Uの帯域幅の20分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第5閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT111Uの下限に張り付いていると判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の下限をより低域側に調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、探索範囲PT112の下限が低域側に調整された探索範囲であるPT112Aを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS402に戻る(S416)。
探索範囲調整手段44は、上側判定区間PT111Uに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅H111UDが予め設定された第5閾値区間を超えていれば、設定された探索範囲PT112を調整しない(S414:No)。すなわち、探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第5閾値区間を超えているので、可用帯域の推定値が上側判定区間PT111Uの下限に張り付いていないと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲PT112を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS402に戻る(S415)。
次に、判定手段43が、複数のパケットトレインPT111の可用帯域の推定値に基づいて、最大の推定値が中間判定区間PT111M内にあると判断して、探索範囲調整手段44に次の探索範囲としてPT113を設定した場合について説明する。
探索範囲調整手段44には、次の探索範囲としてPT113が設定される。探索範囲調整手段44は、中間判定区間PT111Mに対して推定値変動幅算出手段42により算出された推定値変動幅H111MUが予め設定された第6閾値区間内であれば、設定された探索範囲を調整する(S414:Yes)。探索範囲調整手段44は、設定されたPT113の上限をPT113Aに示すように高域側に調整する(図18における(B)の範囲参照)。ここで、第6閾値区間とは、中間判定区間PT111Mと上限が同じになるように設けられた中間判定区間PT111M内の区間である。第6閾値区間は、可用帯域の推定値が中間判定区間PT111Mの上限に張り付いているか否かの判定に使用される。なお、第6閾値区間の帯域幅は、例えば中間判定区間PT111Mの帯域幅の20分の1であるとする。
探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第6閾値区間内にあるので、可用帯域の推定値が中間判定区間PT111Mの上限に張り付いていると判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、次の探索範囲の上限をより高域側に調整することによって、可用帯域が探索される確度を高める。探索範囲調整手段44は、探索範囲PT113の上限が高域側に調整された探索範囲PT113Aを探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS402に戻る(S416)。
探索範囲調整手段44は、中間判定区間PT111Mに対して推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅H111MUが予め設定された第6閾値区間を超えていれば、設定された探索範囲PT113を調整しない(S414:No)。すなわち、探索範囲調整手段44は、推定値変動幅が第6閾値区間を超えているので、可用帯域の推定値が中間判定区間PT111Mの上限に張り付いていないと判断する。この場合、探索範囲調整手段44は、設定された探索範囲PT113を探索範囲設定手段11に設定して、次のステップS402に戻る(S415)。
探索範囲調整手段44は、中間判定区間PT111Mの下限側、および下側判定区間PT111Dの上限側についても、上述したと同様の探索範囲の調整を行うことができる。
このように、探索範囲調整手段44は、判定手段43によって設定された探索範囲を調整するかどうかを、推定値変動幅算出手段42によって算出された推定値変動幅に基づいて判断する。探索範囲調整手段44は、判断結果に基づいて探索範囲の調整を行い、調整により可用帯域の探索の確度が高められた探索範囲を探索範囲設定手段11に設定する。
以上のとおり、本実施形態では、可用帯域計測システム200の送信側装置は、設定された探索範囲に基づいて、可用帯域を計測する複数の計測パレットを含むパケットトレインを所定回数出力する。受信側装置は、受信した各パケットトレインの計測パケットの受信間隔を計測し、各パケットトレインで可用帯域の推定値を算出して出力する。送信側装置は、予め設定された判定区間に基づいて可用帯域の推定値の判定を行い、次の探索範囲の設定を行って、探索範囲をシフトもしく分割して可用帯域の探索を行うことができる。さらに、送信側装置は、可用帯域の推定値の変動幅を算出して探索範囲の調整を行うかどうかを判断し、判断結果に基づいて探索範囲の調整を行う。送信側装置は、探索範囲の調整を行うことで可用帯域の探索の確度を高めることができる。
以上、本実施形態の可用帯域計測システム200は、第1の実施形態と同様に、可用帯域の探索範囲を適切に変えて可用帯域の精度を向上することができる。さらに、本実施形態は、推定値変動幅に基づいて可用帯域の探索範囲を調整するので、可用帯域の探索の確度を高めることができる。
なお、本実施形態では、推定値の変動幅は、可用帯域の推定値の最大値と最小値とで示される帯域幅から算出すると説明した。しかし、推定値の変動幅の算出は、最大値と最小値とで示される帯域幅によるものに限定されない。例えば、推定値変動幅は、探索範囲に対応した各パケットトレインによって算出された可用帯域の推定値の平均値と標準偏差とで示される帯域幅でもよい。すなわち、推定値の変動幅は、可用帯域の推定値の状態を把握できるものであればよい。可用帯域の推定値の状態とは、例えば、探索範囲の上限(あるいは下限)に推定値が張り付いている状態や、探索範囲の上限(あるいは下限)に推定値が張り付いておらず、推定値変動幅が大きい状態などである。
また、本実施形態では、可用帯域の推定値の張り付き状態や推定値変動幅が大きい状態の判定に使用される各閾値を各判定区間に対する数値を示して説明した。しかし、各閾値で示された数値は、本発明に関わる各閾値として例示したものであって、各閾値は示された数値に限定されない。
また、図11から18に示したフローチャートと説明図とは、本発明に関わる可用帯域計測システム200の動作例として例示したものであって、本発明の可用帯域計測システムの動作はこのフローチャートと説明図で示されたものに限定されない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。図19は、本発明の第3の実施形態の可用帯域計測システム300の構成例を示したブロック図である。
図19を参照して、本実施形態の可用帯域計測システム300の構成について説明する。可用帯域計測システム300は、図10で説明した送信側装置4が送信側装置5に変更されている。送信側装置5は、図10で説明した送信側装置4に、探索履歴記憶手段52が追加され、判定手段43が判定手段51に変更されていることが第2の実施形態における構成と相違する。以下、第2の実施形態と同一の構成要素には同一の名称と同一の参照番号を付記して、その説明を省略し、変更点を説明する。
送信側装置5は、探索範囲設定手段11、パケットトレイン生成手段12、推定値記憶手段41、推定値変動幅算出手段42、探索範囲調整手段44、判定手段51および探索履歴記憶手段52を備える。探索範囲設定手段11には、送信側装置5から受信側装置2への可用帯域を計測するための探索範囲が探索範囲調整手段44によって設定される。パケットトレイン生成手段12は、探索範囲設定手段11に設定された探索範囲に基づいて複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成し、各計測パケットを所定の送信間隔で出力する。
推定値記憶手段41は、受信側装置2から通知された可用帯域の推定値を記憶する。推定値変動幅算出手段42は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値変動幅を算出する。判定手段51は、推定値記憶手段41に記憶された可用帯域の推定値と探索履歴記憶手段52に記憶された探索情報とに基づいて、可用帯域および探索範囲を判定する。ここで、探索履歴記憶手段52には、判定手段51が受信側装置2への可用帯域を判定した時の時刻情報と、判定された可用帯域の判定情報と探索範囲の設定情報とが探索履歴情報として記憶される。判定手段51は、判定結果に基づいて、探索範囲調整手段44に探索範囲を設定する。探索範囲調整手段44は、推定値変動幅算出手段42からの推定値変動幅に基づいて、判定手段51から設定された探索範囲の調整を行い、調整された探索範囲を探索範囲設定手段11に設定する。
受信側装置2は、第2の実施形態から変更されていないので説明を省略する。送信側装置5に探索履歴記憶手段52が設けられたことによる判定手段51の探索範囲の設定動作について説明する。
図20は、本実施形態の可用帯域計測システム300の動作例を示したフローチャートである。図20を参照して、可用帯域計測システム300の判定手段51が行う探索履歴記憶手段52に関わる探索範囲の設定動作について説明する。
判定手段51は、探索履歴記憶手段52に探索履歴情報が記憶されているかどうかを確認する(S501)。判定手段51は、探索履歴情報が記憶されていなければ(S501:No)、受信側装置2へのネットワーク3の物理帯域の上限に対応した広い帯域の探索範囲を設定する(S502)。判定手段51が広帯域の探索範囲を設定して探索範囲を前述の分割方式で探索することで、可用帯域を判定したことがない受信側装置2への可用帯域を効率的に探索することができる。
一方、判定手段51は、探索履歴情報が記憶されていれば(S501:Yes)、受信側装置2への探索履歴情報が記憶されてから所定の時間内であるかどうかを確認する(S503)。判定手段51は、探索履歴情報が記憶されてから所定の時間内でなければ(S503:No)、ステップS502の処理に移る。判定手段51は、可用帯域の判定から所定の時間が経過しているので受信側装置2への可用帯域が前回の可用帯域と大きく相違していると判断する。そのため、判定手段51は、前回の探索履歴情報によらず、広い帯域の探索範囲を設定することで、受信側装置2への可用帯域を効率的に探索することができる。
判定手段51は、探索履歴情報が記憶されてから所定の時間内であれば(S503:Yes)、可用帯域が判定されたと記憶された探索範囲を設定する(S504)。判定手段51は、可用帯域の判定から所定の時間内であるので受信側装置2への可用帯域が前回の可用帯域から大きく相違していないと判断する。そのため、判定手段51は、前回の探索範囲の設定情報に基づいて探索範囲を設定して、探索範囲を前述のシフト方式で探索することで、受信側装置2への可用帯域を効率的に探索することができる。
このように、判定手段51は、受信側装置2への可用帯域の探索にあたって、探索履歴記憶手段52に記憶された探索履歴情報の有無と探索履歴情報が記憶されてからの経過時間とに基づいて探索範囲の設定を行い、可用帯域の探索を効果的に行うことができる。なお、判定手段51は、受信側装置への可用帯域が判定された時に、その時の時刻情報と、判定された可用帯域の判定情報と探索範囲の設定情報とを探索履歴情報として探索履歴記憶手段52に記憶させればよい。また、判定手段51が探索範囲を探索範囲調整手段44に設定した後の可用帯域計測処理の動作については、これまでの実施形態で説明しているので、省略する。
以上のとおり、本実施形態では、可用帯域計測システム300の送信側装置は、設定された探索範囲に基づいて、可用帯域を計測する複数のパケットトレインを出力する。受信側装置は、受信したパケットトレインの計測パケットの受信間隔を計測し、各パケットトレインに対応する可用帯域の推定値を出力する。送信側装置は、予め設定された判定区間に基づいて可用帯域の推定値の判定を行い、次の探索範囲の設定を行って、探索範囲をシフトもしく分割して可用帯域の探索を行うことができる。そして、送信側装置は、可用帯域の推定値変動幅を算出して探索範囲の調整を行うかどうかを判断し、判断結果に基づいて探索範囲の調整を行う。送信側装置は、探索範囲の調整を行うことで可用帯域の探索の確度を高めることができる。さらに、送信側装置は、探索履歴記憶手段への探索履歴情報の記憶の有無と、探索履歴情報が記憶されてからの経過時間に基づいて探索範囲の設定を行うことで可用帯域の探索を効率的に行うことができる。例えば、本実施形態は、可用帯域の計測時間を短縮することができる。
以上、本実施形態の可用帯域計測システム300は、これまでの実施形態と同様に、可用帯域の探索範囲を適切に変えて可用帯域の精度を向上することができる。さらに、本実施形態の可用帯域計測システム300は、探索履歴情報に基づいて可用帯域の探索範囲を設定するので、可用帯域の探索を効果的に行うことができる。
なお、本実施形態では、広帯域の探索範囲の設定では分割方式により可用帯域を探索すると説明した。しかし、広帯域の探索範囲が設定されたときに分割方式が可用帯域の探索に使用されることに限定されない。判定手段は分割方式で探索を開始して、シフト方式に変更して可用帯域を探索してもよい。このとき、判定手段は予め設定された所定の分解能が得られる探索範囲まで探索範囲を分割して可用帯域を分割方式で探索した後、シフト方式に変更して可用帯域を探索すればよい。
また、本実施形態では、探索履歴情報が記憶されている時には可用帯域をシフト方式で探索すると説明した。しかし、判定手段は、予め設定された所定の回数、探索範囲をシフトして変更したときには、広い帯域の探索範囲を設定して探索範囲を拡げてもよい。その場合は、分割方式による可用帯域の探索を行なってもよい。
また、本実施形態では、判定手段が探索履歴情報を探索履歴記憶手段に記憶させると説明した。しかし、探索履歴情報の記憶が判定手段によって行われることに限定されない。すなわち、探索範囲調整手段が探索範囲の調整の判断を行い、判断された探索範囲の調整情報が探索履歴情報として探索範囲調整手段はさらに探索履歴記憶手段に記憶させてもよい。このとき、判定手段は、探索履歴情報の調整情報が記憶されていれば、探索範囲の調整情報に基づいて探索範囲を設定すれば、さらに可用帯域の探索を効果的に行うことができる。
また、図20に示したフローチャートは、本発明に関わる可用帯域計測システム300の動作例として例示したものであって、本発明の可用帯域計測システムの動作はこのフローチャートで示されたものに限定されない。
なお、本願発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することができる。
例えば、第2の実施形態で説明した推定値記憶手段と推定値変動幅算出手段は、受信側装置に備えられてもよい。このとき、推定値記憶手段に記憶された可用帯域の推定値と推定値変動幅算出手段が算出した推定値変動幅が送信側装置に出力されればよい。
また、第3の実施形態で説明した探索履歴記憶手段は、第1の実施形態の送信側装置に設けられてもよい。探索履歴記憶手段が第1の実施形態の送信側装置に設けられても、第3の実施形態で説明した可用帯域の探索が効果的に行える。
また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
また、上述の各実施形態の可用帯域計測システムの送信側装置および受信側装置は、サーバコンピュータや、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、固定電話などの装置で構成される。また、送信側装置および受信側装置は、街頭マルチメディア端末や、車載端末、ネットワーク接続機能付きテレビ、ネットワーク接続機能付きセットトップボックス、ネットワーク接続機能付きプリンタ、ネットワーク接続機能付きスキャナなどの装置でも構成できる。送信側装置および受信側装置は、これらには限定されるわけではなく、外部と情報をやり取りする機能を備えたその他の装置であってもよい。
また、上述の各実施形態の可用帯域計測システムの送信側装置および受信側装置による可用帯域計測処理は、送信側装置および受信側装置が備えるコンピュータ(図示なし)を用いたソフトウェアによって実行されてもよい。すなわち、可用帯域計測処理を行うコンピュータプログラムが、CPU(Central Processing Unit)によって読み込まれ、実行されることによって実現されてもよい。
なお、プログラムは、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、非一時的な媒体に格納されてもよい。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、
前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段と、
前記第1判定区間と前記推定値とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段と
を備えることを特徴とする可用帯域計測システム。
(付記2)
前記判定手段は、
前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、
前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記1に記載の可用帯域計測システム。
(付記3)
前記第1探索範囲と前記第2探索範囲とは、互いに重複する帯域を備える
ことを特徴とする付記1または2に記載の可用帯域計測システム。
(付記4)
前記第1判定区間は、第1上側判定区間と第1下側判定区間とを備え、
前記第2探索範囲には、第2上探索範囲と第2下探索範囲とがあり、
前記判定手段は、
前記第1上側判定区間に前記推定値が含まれるとき、前記第2上探索範囲に変更し、
前記第1下側判定区間に前記推定値が含まれるとき、前記第2下探索範囲に変更する
ことを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記5)
前記第1判定区間は、前記第1探索範囲の上限側に前記第1上側判定区間を備え、下限側に前記第1下側判定区間を備え、
前記第2上探索範囲の下限側に前記第1上側判定区間が含まれ、
前記第2下探索範囲の上限側に前記第1下側判定区間が含まれる
ことを特徴とする付記4に記載の可用帯域計測システム。
(付記6)
前記第1探索範囲と前記第2上探索範囲との重複範囲の上限側は、前記第1上側判定区間に一致し、前記第1上側判定区間以外の前記重複範囲の下限側に前記第2上探索範囲の下限側の前記第2判定区間を前記第1上側判定区間と重複せずに備え、
前記第1探索範囲と前記第2下探索範囲との重複範囲の下限側は、前記第1下側判定区間に一致し、前記第1下側判定区間以外の前記重複範囲の上限側に前記第2下探索範囲の上限側の前記第2判定区間を前記第1下側判定区間と重複せずに備える
ことを特徴とする付記5に記載の可用帯域計測システム。
(付記7)
前記パケットトレインが所定回数送信されて算出された前記推定値をそれぞれ記憶する推定値記憶手段と、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値に基づいて推定値変動幅を算出する推定値変動幅算出手段と、
前記判定手段から設定された前記探索範囲を前記推定値変動幅に基づいて調整するかを判断して、判断結果に基づいて調整された探索範囲を前記探索範囲設定手段に設定する探索範囲調整手段をさらに備え、
前記探索範囲調整手段は、
前記推定値変動幅が前記第1上側判定区間の第1閾値区間内にあるとき、前記第2上探索範囲の全体をより高域に調整し、
前記推定値変動幅が前記第1上側判定区間の第2閾値区間を超えるとき、前記第2上探索範囲の上限をより高域に調整して、下限をより低域に調整し、
前記推定値変動幅が前記第1下側判定区間の第3閾値区間内にあるとき、前記第2下探索範囲の全体をより低域に調整し、
前記推定値変動幅が前記第1下側判定区間の第4閾値区間を超えるとき、前記第2下探索範囲の上限をより高域に調整して、下限をより低域に調整する
ことを特徴とする付記6に記載の可用帯域計測システム。
(付記8)
前記判定手段は、
前記探索範囲を変更する設定の回数が所定の閾値を超えたとき、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とを分割元の探索範囲として前記可用帯域を探索する
ことを特徴とした付記2から7のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記9)
前記判定手段は、
前記探索範囲を変更する設定の回数が所定の閾値を超えたとき、予め設定された上限と下限とを分割元の探索範囲として前記可用帯域を探索する
ことを特徴とした付記2から7のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記10)
前記探索範囲設定手段には、
前記第1探索範囲が分割された前記第2探索範囲の複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定する前記判定手段によって、前記複数の第2分割探索範囲にそれぞれ対応した前記第1判定区間の複数の第1分割判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定され、
前記判定手段は、
前記複数の第1分割判定区間と前記推定値に基づいて、前記第2探索範囲の分割元である前記第1探索範囲から前記複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定し、判定結果に基づいて前記複数の第2分割探索範囲のいずれかへ変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続する
ことを特徴とする付記1に記載の可用帯域計測システム。
(付記11)
前記判定手段は、
前記推定値が前記複数の第1分割判定区間のいずれに含まれるかを判定し、前記推定値が含まれた前記第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲へ前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、前記パケットトレインに含まれる前記複数の計測パケットの探索帯域の分解能が所定の閾値を超えたとき、前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記10に記載の可用帯域計測システム。
(付記12)
前記判定手段は、
前記第1探索範囲の上限と下限とを、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とにする
ことを特徴とする付記10または11に記載の可用帯域計測システム。
(付記13)
前記判定手段は、
前記第1探索範囲の上限と下限とを、予め設定された上限と下限とにする
ことを特徴とする付記10または11に記載の可用帯域計測システム。
(付記14)
前記複数の第2分割探索範囲のそれぞれが互いに隣り合って重複する帯域を備える
ことを特徴とする付記10から13のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記15)
前記パケットトレインが所定回数送信されて算出された前記推定値をそれぞれ記憶する推定値記憶手段と、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値に基づいて推定値変動幅を算出する推定値変動幅算出手段と、
前記判定手段から設定された前記探索範囲を前記推定値変動幅に基づいて調整するかを判断して、判断結果に基づいて調整された探索範囲を前記探索範囲設定手段に設定する探索範囲調整手段をさらに備え、
前記探索範囲調整手段は、
前記推定値変動幅が前記複数の第1分割判定区間の下限域側の第5閾値区間内にあるとき、前記複数の第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲の下限をより低域に調整し、
前記推定値変動幅が前記複数の第1分割判定区間の上限域側の第6閾値区間内にあるとき、前記複数の第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲の上限をより高域に調整する
ことを特徴とする付記10から14のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記16)
前記判定手段は、
前記探索範囲の分解能が所定の閾値を超えたとき、次の探索範囲を高域側もしくは低域側にシフトして前記可用帯域を探索する
ことを特徴とする付記11から15のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記17)
前記判定手段は、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の最大値に基づいて、前記探索範囲の変更と前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記7または付記15に記載の可用帯域計測システム。
(付記18)
前記判定手段は、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の平均値、中央値または最小値に基づいて、前記探索範囲の変更と前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記7または付記15に記載の可用帯域計測システム。
(付記19)
前記推定値変動幅算出手段は、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の最大値と最小値で示される帯域幅を推定値変動幅と算出する
ことを特徴とする付記7、15、17、18のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記20)
前記推定値変動幅算出手段は、
前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の平均値と標準偏差で示される帯域幅を推定値変動幅と算出する
ことを特徴とする付記7、15、17、18のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記21)
前記可用帯域が判定されたときの時刻情報と、前記可用帯域の判定情報と前記可用帯域が判定された探索範囲の設定情報とを探索履歴情報として前記判定手段が記憶させる探索履歴記憶手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記探索履歴情報に基づいて、前記第1探索範囲と前記第1判定区間とを設定する
ことを特徴とする付記1から20のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記22)
前記判定手段は、
前記探索履歴記憶手段に前記探索履歴情報が記憶されていないとき、または、前記探索履歴情報が記憶されてから所定の時間が経過したとき、
前記第1探索範囲の上限と下限を、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とした分割元の探索範囲として前記可用帯域を探索する
ことを特徴とする付記21に記載の可用帯域計測システム。
(付記23)
前記判定手段は、
前記探索履歴記憶手段に前記探索履歴情報が記憶されていて、前記探索履歴情報が記憶されてから所定の時間内であるときに、前記設定情報に基づいて、前記第1探索範囲を設定する
ことを特徴とする付記22に記載の可用帯域計測システム。
(付記24)
前記探索範囲調整手段は、前記探索履歴情報に前記探索範囲の調整情報を追加して前記探索履歴記憶手段に記憶させ、
前記判定手段は、
前記探索履歴記憶手段に記憶された前記探索履歴情報が前記調整情報を含むとき、前記調整情報に基づいて、前記第1探索範囲を設定する
ことを特徴とする付記21から23のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
(付記25)
可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲を設定し、
前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信し、
前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測し、
前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力し、
前記第1判定区間と前記推定値とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う
ことを特徴とする可用帯域計測方法。
(付記26)
前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲からの変更を設定して前記可用帯域の探索を継続し、
前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記25に記載の可用帯域計測方法。
(付記27)
前記第1探索範囲が分割された前記第2探索範囲の複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定する、前記複数の第2分割探索範囲にそれぞれ対応した前記第1判定区間の複数の第1分割判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定され、
前記複数の第1分割判定区間と前記推定値に基づいて、前記第1探索範囲から前記複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定し、判定結果に基づいて前記複数の第2分割探索範囲のいずれかへの変更する設定を行い前記可用帯域の探索を継続する
ことを特徴とする付記26に記載の可用帯域計測方法。
(付記28)
前記推定値が前記複数の第1分割判定区間のいずれに含まれるかを判定し、前記推定値が含まれた前記第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲へ前記第1探索範囲から変更する設定を行い前記可用帯域の探索を継続し、前記パケットトレインに含まれる前記複数の計測パケットの探索帯域の分解能が所定の閾値を超えているとき、前記可用帯域判定を行う
ことを特徴とする付記27に記載の可用帯域計測方法。
(付記29)
可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測して、前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して、出力された前記推定値と前記第1判定区間とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段と
を備えることを特徴とする送信側装置。
(付記30)
可用帯域を探索する第1探索範囲基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインが生成されて、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信された前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、
前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段と
を備えることを特徴とする受信側装置。
(付記31)
送信側装置が備えるコンピュータを、
可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測して、前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して、出力された前記推定値と前記第1判定区間とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段として動作させる
ことを特徴とする送信側装置制御プログラム。
(付記32)
受信側装置の備えるコンピュータを、
可用帯域を探索する第1探索範囲基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインが生成されて、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信された、前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、
前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段として動作させる
ことを特徴とする受信側装置制御プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年1月20日に出願された日本出願特願2015−008234を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、4、5 送信側装置
2 受信側装置
3 ネットワーク
11 探索範囲設定手段
12 パケットトレイン生成手段
13、43、51 判定手段
21 受信間隔計測手段
22 推定値算出手段
41 推定値記憶手段
42 推定値変動幅算出手段
44 探索範囲調整手段
52 探索履歴記憶手段
100、200、300 可用帯域計測システム

Claims (22)

  1. 可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
    前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
    前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、
    前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段と、
    前記第1判定区間と前記推定値とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段と
    を備え
    前記判定手段は、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う、
    ことを特徴とする可用帯域計測システム
  2. 前記第1探索範囲と前記第2探索範囲とは、互いに重複する帯域を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の可用帯域計測システム。
  3. 前記第1判定区間は、第1上側判定区間と第1下側判定区間とを備え、
    前記第2探索範囲には、第2上探索範囲と第2下探索範囲とがあり、
    前記判定手段は、
    前記第1上側判定区間に前記推定値が含まれるとき、前記第2上探索範囲に変更し、
    前記第1下側判定区間に前記推定値が含まれるとき、前記第2下探索範囲に変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の可用帯域計測システム。
  4. 前記第1判定区間は、前記第1探索範囲の上限側に前記第1上側判定区間を備え、下限側に前記第1下側判定区間を備え、
    前記第2上探索範囲の下限側に前記第1上側判定区間が含まれ、
    前記第2下探索範囲の上限側に前記第1下側判定区間が含まれる
    ことを特徴とする請求項3に記載の可用帯域計測システム。
  5. 前記第1探索範囲と前記第2上探索範囲との重複範囲の上限側は、前記第1上側判定区間に一致し、前記第1上側判定区間以外の前記重複範囲の下限側に前記第2上探索範囲の下限側の前記第2判定区間を前記第1上側判定区間と重複せずに備え、
    前記第1探索範囲と前記第2下探索範囲との重複範囲の下限側は、前記第1下側判定区間に一致し、前記第1下側判定区間以外の前記重複範囲の上限側に前記第2下探索範囲の上限側の前記第2判定区間を前記第1下側判定区間と重複せずに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の可用帯域計測システム。
  6. 前記パケットトレインが所定回数送信されて算出された前記推定値をそれぞれ記憶する推定値記憶手段と、
    前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値に基づいて推定値変動幅を算出する推定値変動幅算出手段と、
    前記判定手段から設定された前記探索範囲を前記推定値変動幅に基づいて調整するかを判断して、判断結果に基づいて調整された探索範囲を前記探索範囲設定手段に設定する探索範囲調整手段をさらに備え、
    前記探索範囲調整手段は、
    前記推定値変動幅が前記第1上側判定区間の第1閾値区間内にあるとき、前記第2上探索範囲の全体をより高域に調整し、
    前記推定値変動幅が前記第1上側判定区間の第2閾値区間を超えるとき、前記第2上探索範囲の上限をより高域に調整して、下限をより低域に調整し、
    前記推定値変動幅が前記第1下側判定区間の第3閾値区間内にあるとき、前記第2下探索範囲の全体をより低域に調整し、
    前記推定値変動幅が前記第1下側判定区間の第4閾値区間を超えるとき、前記第2下探索範囲の上限をより高域に調整して、下限をより低域に調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の可用帯域計測システム。
  7. 前記判定手段は、
    前記探索範囲を変更する設定の回数が所定の閾値を超えたとき、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とを分割元の探索範囲として前記可用帯域を探索する
    ことを特徴とした請求項1から6のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  8. 可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
    前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
    前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測する受信間隔計測手段と、
    前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力する推定値算出手段と、
    前記第1判定区間と前記推定値とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段と
    を備え、
    前記探索範囲設定手段には、
    前記第1探索範囲が分割された前記第2探索範囲の複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定する前記判定手段によって、前記複数の第2分割探索範囲にそれぞれ対応した前記第1判定区間の複数の第1分割判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定され、
    前記判定手段は、
    前記複数の第1分割判定区間と前記推定値に基づいて、前記第2探索範囲の分割元である前記第1探索範囲から前記複数の第2分割探索範囲のいずれに変更するかを判定し、判定結果に基づいて前記複数の第2分割探索範囲のいずれかへ変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、
    さらに、
    前記パケットトレインが所定回数送信されて算出された前記推定値をそれぞれ記憶する推定値記憶手段と、
    前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値に基づいて推定値変動幅を算出する推定値変動幅算出手段と、
    前記判定手段から設定された前記探索範囲を前記推定値変動幅に基づいて調整するかを判断して、判断結果に基づいて調整された探索範囲を前記探索範囲設定手段に設定する探索範囲調整手段をさらに備え、
    前記探索範囲調整手段は、
    前記推定値変動幅が前記複数の第1分割判定区間の下限域側の第5閾値区間内にあるとき、前記複数の第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲の下限をより低域に調整し、
    前記推定値変動幅が前記複数の第1分割判定区間の上限域側の第6閾値区間内にあるとき、前記複数の第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲の上限をより高域に調整する、
    ことを特徴とする可用帯域計測システム
  9. 前記判定手段は、
    前記推定値が前記複数の第1分割判定区間のいずれに含まれるかを判定し、前記推定値が含まれた前記第1分割判定区間に対応する前記第2分割探索範囲へ前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、前記パケットトレインに含まれる前記複数の計測パケットの探索帯域の分解能が所定の閾値を超えたとき、前記可用帯域判定を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の可用帯域計測システム。
  10. 前記判定手段は、
    前記第1探索範囲の上限と下限とを、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限と下限とにする、または予め設定された上限と下限とにする
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の可用帯域計測システム。
  11. 前記複数の第2分割探索範囲のそれぞれが互いに隣り合って重複する帯域を備える
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  12. 前記判定手段は、
    前記探索範囲の分解能が所定の閾値を超えたとき、次の探索範囲を高域側もしくは低域側にシフトして前記可用帯域を探索する
    ことを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  13. 前記判定手段は、
    前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の最大値に基づいて、前記探索範囲の変更と前記可用帯域判定を行う
    ことを特徴とする請求項6、請求項8から11のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  14. 前記判定手段は、
    前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の平均値、中央値または最小値に基づいて、前記探索範囲の変更と前記可用帯域判定を行う
    ことを特徴とする請求項6、請求項8から11のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  15. 前記推定値変動幅算出手段は、
    前記推定値記憶手段に記憶された前記推定値の最大値と最小値で示される帯域幅を推定値変動幅と算出する
    ことを特徴とする請求項6、請求項8から11、請求項13から14のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  16. 前記可用帯域が判定された時刻を示す時刻情報と、前記可用帯域の判定情報と前記可用帯域が判定された探索範囲の設定情報とを探索履歴情報として前記判定手段が記憶させる探索履歴記憶手段をさらに備え、
    前記探索範囲設定手段には、前記探索履歴情報に基づいて、前記第1探索範囲と前記第1判定区間とが設定される
    ことを特徴とする請求項6、請求項8から15のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  17. 前記判定手段は、
    前記探索履歴記憶手段に前記探索履歴情報が記憶されていないとき、または前記探索履歴情報が記憶されてから所定の時間が経過したときに、前記第1探索範囲の上限および下限を、前記可用帯域が探索される対象のネットワークの物理帯域の上限および下限とした分割元の探索範囲として前記可用帯域を探索する
    ことを特徴とする請求項16に記載の可用帯域計測システム。
  18. 前記判定手段は、
    前記探索履歴記憶手段に前記探索履歴情報が記憶されていて、前記探索履歴情報が記憶されてから所定の時間内であるときに、前記設定情報に基づいて、前記第1探索範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項17に記載の可用帯域計測システム。
  19. 前記探索範囲調整手段は、前記探索履歴情報に前記探索範囲の調整情報を追加して前記探索履歴記憶手段に記憶させ、
    前記判定手段は、
    前記探索履歴記憶手段に記憶された前記探索履歴情報が前記調整情報を含むときに、前記調整情報に基づいて、前記第1探索範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項16から18のいずれかに記載の可用帯域計測システム。
  20. 可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲を設定し、
    前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信し、
    前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測し、
    前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して出力し、
    前記第1判定区間と前記推定値とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う可用帯域計測方法であって、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲から変更する設定を行い前記可用帯域の探索を継続し、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う、
    ことを特徴とする可用帯域計測方法。
  21. 可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
    前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
    前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測して、前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して、出力された前記推定値と前記第1判定区間とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段と
    を備え
    前記判定手段は、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う、
    ことを特徴とする送信側装置。
  22. 送信側装置が備えるコンピュータを、
    可用帯域を探索する第1探索範囲を第2探索範囲に変更するかどうかを判定する第1判定区間が設けられた前記第1探索範囲が設定される探索範囲設定手段と、
    前記第1探索範囲に基づいてパケットサイズが順次増加する複数の計測パケットを含むパケットトレインを生成して、前記複数の計測パケットを所定の送信間隔で送信するパケット送信手段と、
    前記パケットトレインを受信して前記複数の計測パケットの受信間隔を計測して、前記複数の計測パケットの前記パケットサイズと前記受信間隔の計測結果とに基づいて、前記可用帯域の推定値を算出して、出力された前記推定値と前記第1判定区間とに基づいて、前記第1探索範囲から前記第2探索範囲に変更するかどうかを判定し、判定結果に基づいて、前記第2探索範囲への変更を前記探索範囲設定手段に設定して前記可用帯域の探索を継続する、または前記推定値を前記可用帯域とする可用帯域判定を行う判定手段として動作させる送信側装置制御プログラムであって、
    前記判定手段は、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれるかどうかを判定し、前記推定値が前記第1判定区間に含まれるとき、前記第2探索範囲を第3探索範囲に変更するかどうかを判定する第2判定区間が設けられた前記第2探索範囲に前記第1探索範囲から変更する設定を前記探索範囲設定手段に行い前記可用帯域の探索を継続し、
    前記推定値が前記第1判定区間に含まれないとき、前記可用帯域判定を行う、
    ことを特徴とする送信側装置制御プログラム。
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