JP6678494B2 - 非接触送受電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁界結合を用いて非接触により電力の送電および受電を行う非接触送受電装置に関する。
本技術分野の背景技術として、国際公開2012/133446号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には、「本発明に係る一実施形態のワイヤレス給受電装置100は、給受電コイル11と、給受電コイルと共振回路を構成するための給受電コンデンサ12と、給受電コイル11と電磁結合する結合コイル13と、給受電コイル11から送電するための交流電力の調整、及び、給受電コイル11によって受電する交流電力の調整のうちの少なくとも何れか一方の調整を行う電力調整部20と、電力調整部20に対する給受電コイル11、給受電コンデンサ12、及び、結合コイル13の接続を切り替える切替部30と、切替部30を制御する切替制御部40とを備える。」と記載されている(要約参照)。
国際公開2012/133446号公報
特許文献1では、送受電のモードに応じて給受電コイルの接続関係を切り替えることで、磁界共鳴結合あるいは直列共振での送受電を行っている。しかしながら、前記特許文献1では、送受電コイルでの切替えのほかに、電力調整部での切替えも必要となり、回路構成が複雑となる。
また、例えば携帯端末などを想定した場合、受電モード時は搭載のバッテリに充電を行い、送電モード時は搭載のバッテリから他の受電装置に充電を行うことから、受電モード時も送電回路に搭載バッテリの電圧が印加されている。この状態では、受電モード時に受電した受電電圧が送電モード時の電源電圧より高くなる場合があり、受電電圧による電流が送電側回路に流れて非接触送受電装置が故障する可能性がある。
また、特許文献1では、送受電のモードに応じて給受電コイルの接続関係を切り替えることで、磁界共鳴結合あるいは直列共振での送受電を行っているが、受電機能部と送電機能部でそれぞれのインピーダンスが異なる場合、送電モード時あるいは受電モード時にインピーダンス整合が不十分となり伝送効率が低下するという課題がある。また、受電の負荷状態によっても受電機能部のインピーダンスが変動するため、受電部の負荷状態によっても伝送効率が低下する課題がある。
そこで、本発明では、受電時の受電電圧(電力)による電流が送電電源側に逆流することを防止しつつ送受電効率のよい非接触送受電装置を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、本発明の一例を挙げるならば、電力を送電または受電する送受電コイルと、送受電コイルと共振回路を構成する共振容量と、送受電コイルへ送電電力を出力するとともに送受電コイルから受電電力を入力される送受電回路と、送受電回路を介して送受電コイルに送電電力を供給する電源部と、送受電回路を介した送電電力の供給と受電電力の出力とを切り替えるスイッチ回路と、スイッチ回路を制御する制御回路と、を備え、スイッチ回路は、受電電力の電源部への入力を防止することを特徴とする非接触送受電装置である。
本発明によれば、電時の受電電圧(電力)による電流が送電電源側に逆流することを防止しつつ送受電効率のよい非接触送受電装置を提供することができる。
第1の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第2の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第3の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 図3Aにおけるスイッチ回路の構成の一例である。 第4の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第5の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第6の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第7の実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例である。 第8の実施形態における非接触送受電装置を上側から見た図である。 第8の実施形態における非背触送受電装置を下側から見た図である。 第9の実施形態の非接触送受電装置においてMHz帯の周波数で送電する場合を示した図である。 第9の実施形態の非接触送受電装置においてkHz帯の周波数で送電する場合を示した図である。 第10の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 第11の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 第12の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 第13の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 第14の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 各実施形態の非接触送受電装置が送受電を開始するまでの動作を示す制御フローの一例である。 第15の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 第16の実施形態における非接触送受電装置の一例である。 従来の送受電回路の一例を示す回路図である。
近年、無線給電においては、マイクロ波などの電波を用いるものや磁界結合を用いた電磁誘導方式などが検討されている。しかしながら、マイクロ波による無線給電は、伝送距離に優れるものの伝送効率に改善の余地があり実用化には至っていない。これに対し、電磁誘導方式による無線給電は、伝送距離が数cm程度であるが送受電に用いられるコイルの伝送効率は90%程度の高い効率が得られていることから、磁界結合による電力の伝送に期待が集まっている。
現在、磁界結合に用いられる送電周波数としては、100kHz帯、400kHz帯、6.78MHz帯および13.56MHz帯などが考えられている。
図19は、従来の送電と受電の双方向の非接触充電が可能な送受電装置の構成を示したもので、送電と受電のどちらの動作も行うことが可能な構成となっている。なお、図の無線給電の方式は、WPC(Wireless Power Consortium)規格のものであり、送電周波数は100kHz帯である。
従来の非接触送受電装置の回路は、電圧調整が可能な電源101と、ゲートドライブ入力端子102、103と、電界効果トランジスタ104、105と、整流用ダイオード106、107と、共振容量110と、送受電コイル111と、平滑容量122と、整流電圧出力端子125、126と、を有している。ここで、図19においては、送電モードと受電モードの非接触送受電装置を示しており、共通する構成については説明の省略のため同一の数字に(’)をつけて表示している。
整流用ダイオード106が並列に接続された電界効果トランジスタ104のソース、および、整流用ダイオード107が並列に接続された電界効果トランジスタ105のドレインの接続点は、共振容量110を介して送受コイル111が接続される。また、電界効果トランジスタ104のドレインと電界効果トランジスタ105のソースには電源101が接続される。
また、整流用ダイオード106’が並列に接続された電界効果トランジスタ104’のドレイン、および、整流用ダイオード107’が並列に接続された電界効果トランジスタ105’のソースは、平滑容量122に並列に接続されるとともに、整流電圧出力端子125、126に接続される。
図19において、ゲートドライブ入力端子102、103に入力された送電周波数に等しい信号を印加することで、送受電コイル111には送電周波数で共振するスイッチング電流が流れ、強い磁界が発生する。この磁界を送受電コイル111‘により受電し、整流用ダイオード106’と107’で構成される倍電圧整流回路により整流電圧出力端子125、126の両端に整流電圧が出力される。
このとき、整流電圧出力端子125、126の両端に電圧を印加するとともに、ゲートドライブ入力端子102’、103’に送電周波数の信号が入力されると、送受電コイル111’からは送電電力が出力される。送電の電力は、電源101の電圧により調整される。図の回路では送電される送電周波数は100kHz程度となっている。
以上のように、電源電圧とゲートにスイッチング電圧を印加することで受電回路が送電回路に変更することが可能となっており、逆に送電回路から受電回路への変更も可能となっている。
しかしながら、図19に示す従来の方式では、送電周波数が100kHz帯の場合を想定しており、6.78MHz帯や13.56MHz帯などの比較的周波数の高い方式での送受電回路構成が考慮されていない。また、図19では、送受電コイルは直列共振構成のため、送電時も受電時も直列共振による伝送となるが、一般的な非接触給電では、送電のアンプや受電側の整流出力に接続される電源回路のインピーダンス整合性を考慮すると、送電は直列共振、受電は並列共振とする構成が望ましい。このため、図19の送受電回路では、送電時と受電時で異なる共振回路構成にできない。
また、携帯端末などの携帯機器などでは小型、薄型化が進んだ反面、充電の時のコネクタ接続が煩わしい状況にあり、無線給電による充電の要求が高まっている。
しかしながら、携帯機器などでは小型、薄型化に伴い、バッテリ容量の不足から通話中などにバッテリ切れが発生することが予想される。この時、例えば他の携帯端末に搭載された非接触充電回路が非接触の充電器となり、バッテリ切れの端末に非接触で充電することができれば不用意なバッテリ切れをなくすことが可能となる。 以上説明したように、充電対象機器の対応周波数や充電したい状況に応じて利用可能であり、また、小型な非接触送受電装置が望まれている。また、受電時の受電電圧による電流が送電電源側に逆流することを抑止可能な保護機能付加に伴う伝送効率低下の少ない非接触送受電装置が望まれている。
さらに、共振周波数の調整が可能で送電時と受電時でインピーダンス整合の調整を可能とすることにより、送電時あるいは受電時の伝送効率の低下を抑えることができる非接触送受電装置や負荷状態によりインピーダンス整合が変動した場合でも伝送効率の低下の少ない非接触送受電装置が望まれている。
以降、本発明における非接触送受電装置の実施形態について述べる。
[第1の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置の回路構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示している。
本実施形態における非接触送受電装置は、制御回路108と、変復調回路109と、スイッチ回路171、172、230と、共振容量173と、送受電コイル111、174を有する。さらに、スイッチ回路230は、スイッチ端子231、232と、スイッチ制御端子233より構成される。その他、図19の従来技術で示した非接触送受電装置の回路構成と同じ働きを行う部分は同一符号を付し説明を省略する。また、送電側と受電側で対称形となる同じ回路構成部分については同一符号を付し、受電側には末尾にダッシュ(’)を付す。
図19の従来技術で示した非接触送受電装置の回路構成と本実施形態との異なる点について、以下に説明する。本実施形態では、電源101は、スイッチ回路230を介して送電側のハーフブリッジ回路出力の電界効果トランジスタ104のドレインに接続されるとともに、整流電圧出力端子125に接続され、さらに、送電側のハーフブリッジ回路出力の電界効果トランジスタ104のソースと電界効果トランジスタ105のドレインの接続点に変復調回路109を接続している。
また、本実施形態では、スイッチ回路171を介して共振容量110と送受電コイル111を接続し、スイッチ回路172を介して共振容量173と送受電コイル174を接続している。また、制御回路108は変復調回路109に接続されている。制御回路108は、送電側のスイッチ回路230をオン状態にすることで電源101の電圧を送電側のハーフブリッジ回路出力の電界効果トランジスタ104のドレインに供給するとともに、ゲートドライブ端子102、103にドライブ信号を印加する。
ここで、スイッチ回路をオン状態にするとは、接点を閉じることに加え、電界効果トランジスタのソースとドレインとの間に電流が流れる状態にすることを含むものとする。また、スイッチ回路をオフ状態にするとは、接点を開くことに加え、電界効果トランジスタのソースとドレインとの間に電流が流れない状態にすることを含むものとする。
また、各実施形態の説明において、送電モードである非接触送受電装置を送電装置、また、受電モードである非接触送受電装置を受電装置という場合がある。
制御回路108‘は、受電側のスイッチ回路230‘をオフ状態にすることで、受電側のハーフブリッジ回路の電界効果トランジスタのドレインとソース間に接続された整流用ダイオード106’、107‘により、整流された受電電力を整流電圧出力端子125’、126‘に出力するように制御する。
なお、スイッチ回路230は、受電の整流電圧が電源101より高くなった場合に、受電電力が電源101側に逆流することを抑止しているが、逆流防止用のダイオードを用いない構成のため、送電時の電力損失が少ない非接触送受電装置が得られる。従って、スイッチ回路230により、簡易な回路構成で送受電の切り替えを行うことができ、また、受電時の受電電圧による電流が送電電源側に逆流することを抑止する保護機能を低損失で実現することができる。スイッチ回路230の詳細については、後述する。
また、本実施形態の非接触送受電装置で送電する場合、スイッチ回路171および172により送電するコイルを制御回路108により選択可能となっている。同様に、受電する場合、スイッチ回路171‘および172’により受電するコイルを制御回路108‘により選択可能となっている。
送電動作時も受電動作時も、コイル数はそれぞれ2つであるが、さらに多くのコイルがあってもよい。また、受電動作時の変復調回路109‘では、負荷変調を行い充電電力の反射波を用いて送電側と認証や充電制御のための制御を行う。一方、送電動作時の変復調回路109では、受電側からの変調信号を復調し、制御回路108により送電電力調整などの充電制御を行う。
また、送電あるいは受電に用いるコイルをスイッチ回路で選択することが可能のため、送電動作をするに際し、受電動作をする非接触送受電装置の置かれた位置において送受電コイルの結合が最も強くなるように送電するコイルの選択をすることが可能となる。
なお、送受電コイルの選択方法の一例として、送受電コイルを切り替えた場合の受電装置の受電電力値を変復調回路109‘により送信してもらい、送電装置の制御回路108において、受電電力と送電電力の比で求められ電源効率が最も高くなるように送受電コイルの組み合わせを決定すればよい。
以上の構成では、送電と受電が可能であり、さらに充電制御、認証に必要な通信が可能であり、送電コイルに対し受電のコイルの置き方がより自由に置くことができる送受電回路を得ることができる。
さらに、送受装置に複数のコイルを用いて最も結合するコイルを選択可能な構成とすることでコイル間結合が密結合となるため、伝送距離が比較的短い100kHz帯であっても伝送効率低下の少ない非接触送受電装置を得ることができるため、送受電装置18の100kHzの送受電回路に用いることも可能である。
[第2の実施形態]
本実施形態の非接触送受電装置の回路構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示す。
本実施形態の非接触送受電装置は、ゲートドライブ入力端子131と、チョークコイル132と、電界効果トランジスタ133と、整流用ダイオード134と、容量135、137と、インダクタ136と、ローパスフィルタ138と、共振容量139と、送受電コイル140と、制御回路141と、通信回路142と、アンテナ143と、を有する。
電界効果トランジスタ133のドレイン側は、チョークコイル132を介し電圧調整が可能な電源101に接続されている。電界効果トランジスタ133のドレイン−ソース間には整流用ダイオード134と容量135が並列に接続されている。電界効果トランジスタ133のドレイン側は、インダクタ136と容量137を介しローパスフィルタ138に接続される。ローパスフィルタ138は、共振容量139と送受電コイル140とに接続される。
また、通信回路142は、アンテナ143と制御回路141に接続される。制御回路141は、ゲートドライブ入力端子131にドライブ信号を送り、電界効果トランジスタ133を制御する。
図2に示すように、回路構成が対称形であるため、受電側の重複する部分の説明は省略する。
まず、本実施形態の非接触送受電装置が送電する場合について説明する。図の送電回路はE級アンプと呼ばれるスイッチアンプが用いられており、チョークコイル158は、送電周波数においてリアクタンス値が無限大と見なせるほど大きい値を選ぶことで、送電信号への影響なく電界効果トランジスタ133のドレインに電源供給を行っている。
また、電界効果トランジスタ133がオフ状態のときは、容量135、137とインダクタ136により共振回路を構成することから、このときの共振周波数をf1、一方、電界効果トランジスタ133がオン状態のときは、容量137とインダクタ136による共振回路となるため、この共振周波数をf2とし、送電周波数をf0とすると、f2<f0<f1の関係が成り立つように容量135、137とインダクタ136の値を選んでいる。
上記条件においてゲートドライブ入力端子131にドライブ信号を入力して電界効果トランジスタ133にスイッチ動作させると、電界効果トランジスタ133のドレイン側から効率よく送電信号(電力)が出力される。これにより、送電コイル140からは強い磁界が発生し、電力を送電する。
次に、受電する場合について説明する。送電周波数と同じ周波数で受電を行った場合、容量135’、137’とインダクタ136’による共振周波数f1と、容量137’とインダクタ136’による共振周波数f2と、受電の周波数f0には、f2<f0<f1の関係が成り立つことから、ダイオード134‘により効率よく整流された整流電圧が整流電圧出力端子125’、126’より出力される。
このように、本実施形態の非接触送受電装置での送受電動作において、ゲートドライブ入力端子131‘に対し、ドライブ信号の印加をストップし、送電コイル140‘より受電を行うとチョークコイル132’より整流電圧が発生するため、可逆の動作が可能となる。また、このアンプ構成はE級のスイッチアンプであるので、MHz帯の比較的高い周波数まで動作可能となっている。
また、通信回路142は、受電側の通信回路142‘と通信を行うことで、認証と送電の際の送電電力制御や受電装置に搭載したバッテリの充電が終了した場合に送電をストップさせるなどの制御を制御回路141により行う。
以上の構成では、従来は100KHz程度のスイッチ動作であったが、E級アンプを用いることでMHz帯において動作可能な送受電回路を得ることができる。さらに、送受電装置18のMHz帯の送受電回路にも適用が可能である。
[第3の実施形態]
本実施形態では、図2で示した非接触送受電装置の回路構成における電源回路と制御回路の構成の一例について、図3Aを用いて説明する。図3Aは、本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示している。
本実施形態における非接触送受電装置は、電源・制御部200を有する。電源・制御部200は、ドライバ回路201と、平滑容量202と、制御出力端子205、206、207と、ダイオード208、213と、電源回路209と、制御回路210と、通信回路211と、アンテナ212と、ドレイン接続端子214と、電源制御回路217と、電源端子224と、ドライブ信号出力端子225と、送電側スイッチ回路230aと、受電側スイッチ回路230bと、スイッチ端子231、232と、スイッチ制御端子233とを有する。図4で示した第3の実施形態における非接触送受電装置の回路構成と同じ構成および動作を行うものは、同じ符号を付し説明を省略する。
電源端子224から電源制御回路217に電力が供給されると、電源制御回路217の電圧出力は、送電側スイッチ回路230aとチョークコイル132を介してドレイン接続端子214に入力される。送電側スイッチ回路230aとチョークコイル132の接続点は、接地容量122を介して高周波接地されるなお、チョークコイル132は送電周波数においてリアクタンス値が無限大と見なせるほど大きい値を選ぶことで、送電信号への影響なく電界効果トランジスタ133のドレインに電源供給を行っている。
また、この接続点には、受電動作している場合には、ドレイン接続端子214から整流された電圧(電力)が出力されるため、受電動作用の電源回路209に接続される。電源回路209では、入力された受電電圧を一定の電圧値に変換し、受電側スイッチ回路230bを介して整流電圧出力端子125、126から受電電圧として出力する。
ドレイン接続端子214は、E級の送電アンプである電界効果トランジスタ133のドレイン側に接続される。電界効果トランジスタ133のゲートは、ドライブ信号出力端子225を介してドライバ回路201に接続される。ドライバ回路201は、電源制御回路217から電源が供給されるとともに、制御回路210により制御される。送電動作の場合、制御回路210は、ドライバ回路201を制御し、送電周波数で電界効果トランジスタ133をスイッチ(駆動)させる。
制御回路210は、電源回路209、通信回路211、受電側スイッチ回路230a、受電側スイッチ回路230bを制御する。制御回路210は、送受電される電力経路を切り替えて制御するために、制御出力端子205、206、207を備えている。
次に、本実施形態における非接触送受電装置が送電を行う場合について説明する。送電モードの場合、電源端子224に送電のための電圧が印加することで、電源制御回路217からダイオード213を介して制御回路210、通信回路212に電圧を供給する。制御回路210は、電源回路209および受電側スイッチ回路230bをオフにする一方、送電側スイッチ回路230aとドライブ回路201をオンにする。これにより、電界効果トランジスタ133は駆動されるので、非接触送受電装置は、送受電コイル140から送電を開始する。
この時の送電は、送電コイルの近くに対象となる受電装置(図示せず)が置かれた場合に、受電装置の通信回路が動作するのに必要な程度の電力の大きさで行う。また、送電側の通信回路212は、対象となる受電装置と通信を行うためビーコン信号などを送信する。
なお、このときの送電とビーコン信号の送信は連続であっても間欠動作であってもよい。通信回路212から対象となる受電装置の通信回路に信号を送信し、受電装置の通信回路から返信があった場合、制御回路210は対象の受電装置に対して認証を行う。制御回路210は、受電装置に充電が必要と判断した場合は、電源制御回路217により、ドレイン接続端子214を介して電界効果トランジスタ133に印加する電圧を上げることで送電電力をアップさせ、受電装置の充電を開始する。
これにより、受電モードの非接触送受電装置側にいきなり大きな電力を送ることによる故障を防止することができる。また、受電装置がすでに満充電である場合の過充電を防止することができる。
電源制御回路210は、充電中には、受電装置から充電中の受電電力量や満充電になったか等の充電の状態を、受電装置の通信回路から通信回路212を介して受信し、適切な送電電力で送電するなどの制御を行う。そして、満充電に達した場合、電源制御回路217は送電電力を下げて、または、送電を止めて充電を完了する。
なお、充電の場合は一般的には送電コイルは上向きに、受電の場合は下向きに置かれることから、送受電装置の向きをセンサ等により検出することで送電モードか受電モードかを切り替えてもよい。また、利用者が図示しない入力装置などを用いて送電モードか受電モードかを設定してもよい。送電モードとなった場合には、上述したように、受電装置側の通信回路が動作する程度の電力を受電装置に送電するとともに、受電装置と通信するためのビーコン信号を通信回路211に送信する。
次に、受電を行う場合の動作について説明する。非接触送受電装置が受電モードの場合、非接触送受電装置に搭載されているバッテリなどから電源端子224に電圧を印加し、制御回路210、通信回路211を動作させる。制御回路210は、送電側スイッチ回路230aとドライバ回路201をオフにする一方、電源回路209、スイッチ回路230bをオンにする。
通信回路211は、送電装置からのビーコン信号等の受信を行う。通信回路211は、ビーコン信号を受信した場合、送電装置側の通信回路と認証を行う。認証が完了した場合、送電装置からの送電電力は、送受電コイル140を介して受電される。受電された電力は、整流用ダイオード134により整流され、チョークコイル132を介して電源回路209に入力される。
入力された電力は、一定の電圧に変換され、受電側スイッチ回路230bを介して整流電圧出力端子125、126により出力される。そして、送受電装置に搭載されたバッテリ(図示せず)などに充電される。そして充電が満充電となった場合は通信回路211を介して送電装置に充電の完了を通知して充電を完了する。
以上は電源端子224に電圧が印加された場合であるが、非接触送受電装置のバッテリが空の状態などにより、電源端子224に電圧ほとんど印加されていない場合の受電の動作について説明する。
電源端子224に電圧が印加されていない、または、バッテリ電圧が不十分な状態では、制御回路210、通信回路211がオンできないため、他の送電装置との通信ができない。しかし、送電モードの非接触送受電装置の送受電コイルからは受電モードの非接触送受電装置側の通信回路がオン状態となるだけの送電電力が送電されている。
そのため、送電モードの非接触送受電装置の送電コイル上に受電モードの非接触送受電装置を置くことにより、整流用ダイオード134からの整流電圧を電源回路209とダイオード208を介して供給することが可能である。これにより、制御回路210および通信回路211をオンにすることができるので、送電装置と通信が可能となり受電を行うことができる。
なお、電源制御回路217から制御回路210への電圧供給について、ダイオード208を介して行っているのは、電源制御回路217からの電圧による電流が電源回路209側に逆流しないようするためである。同様に電源回路209からの電圧による電流が電源制御回路217側に逆流しないようにダイオード213を挿入している。
このようにダイオード208、213を挿入しているのは、受電時に電源端子224に電圧が印加されている場合にこの経路によっても電流が逆流してしまうことを防ぐためである。なお、ここに流れる電流は小さく損失が小さいことから、電界効果トランジスタではなくダイオードを用いることで回路構成を簡略化している。
次に、本実施形態において、送電側スイッチ回路230aと受電側スイッチ回路230bを電界効果トランジスタ等で構成した実施形態について説明する。図3Bは、図3Aにおける送電側スイッチ回路230aと受電側スイッチ回路230b(単にスイッチ回路という。)の構成の一例を示したものである。
図3Bに示すように、スイッチ回路は、P型電界効果トランジスタ218、219と、接地抵抗220、238と、ゲート抵抗221、222と、N型電界効果トランジスタ223と、バイアス抵抗234、236と、ダイオード235、237を有する。その他、図3Aと同じ動作を行うものは同じ符号を付し説明を省略する。
P型電界効果トランジスタ218、219は、それぞれドレイン側同士で接続され、接地抵抗220を介して接地される。P型電界効果トランジスタ218、219のゲートは、それぞれゲート抵抗221、222を介して共通接続点に接続され、その共通接続点は、各ソース端よりそれぞれバイアス抵抗234、236とダイオード235、237を介して各ゲートにソース電圧を印加する構成となっている。
また、共通接続点は、ソース側が接地されたN型電界効果トランジスタ223のドレインが接続される。N型電界効果トランジスタ223のゲートは、接地抵抗238により接地されるとともにスイッチ制御端子233に接続される。
以上の構成では、スイッチ端子231、232に接続されたそれぞれのソースに電位差が発生した場合、どちらか電位の高いほうの電圧が抵抗とダイオードを介して各ゲートに加わる。そのため、どちらかのソース端子の電圧が高い状態でも、N型電界効果トランジスタ223のゲートがローレベルのとき、P型電界効果トランジスタ218、219のゲートとソース間電圧はほぼ0Vとなるため、スイッチ端子231、232間はオフ状態となる。
このため、電源制御回路217からの電圧がスイッチ端子231に印加された状態(送電モード)であるにもかかわらず送受電コイル140から受電を行った場合に、受電した整流電圧が電源電圧より高くなったとしても、上述したスイッチ回路を用いることで、受電した整流電圧の電源側への逆流を抑え、非接触送受電装置の故障を防止することが可能となる。
さらに、P型電界効果トランジスタ218、219の共通接続されたドレイン電位が、P型電界効果トランジスタ218、219がオフ状態の時に不確定となり、ノイズなどの影響でP型電界効果トランジスタ218、219が誤って誤動作しないようにドレインを接地抵抗220により接地するとともに、各ゲートはゲート抵抗221、222を介して電圧を印加している。
すなわち、スイッチ回路230は、非接触送受電装置の故障を防止する回路保護部としての機能を有するのである。
なお、送電時はN型電界効果トランジスタ223のゲートにハイレベルの電圧を印加するとP型電界効果トランジスタ218、219のゲートとソース間電圧は負電圧が加わり、さらに、しきい値電圧(負の値)よりも小さくなると電界効果トランジスタ218、219はオン状態となるので送電が可能となる。なお、スイッチ回路230に用いられている電界効果トランジスタは、エンハンスメント型が用いられる。
以上、本実施形態によれば、スイッチ回路230a、230bには逆流防止用として一般的に用いられるダイオードに比べオン抵抗がほとんど無視できる電界効果トランジスタでスイッチ回路を構成しているので、ここでの損失が少なく電源効率に優れた非接触送受電装置を得ることができる。
[第4の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置の回路構成について、図4を用いて説明する。図4は本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示す。
本実施形態における非接触送受電装置は、ゲートドライブ入力端子241、242と、Nチャネル型の電界効果トランジスタ243、244と、整流用ダイオード245、246と、E級アンプの共振回路を構成する容量247、248と、チョークコイル249と、中間タップつきのトランス250と、電界効果トランジスタ243、244で発生する高調波が送受電コイル140より漏洩することを抑えるためのローパスフィルタを構成する容量252、254と、インダクタ253と、共振容量139とを有している。なお、容量247、248は、E級アンプにおいて送電周波数に共振させるための共振容量であり、容量252、254は、E級アンプで発生した高調波を抑圧するためのフィルタ容量であり、同じ容量であるがその目的は異なるものである。
電界効果トランジスタ243、244はソース側同士が接続される。また、電界効果トランジスタ243、244のドレイン−ソース間には、それぞれ整流用ダイオード245、246と容量247、248とが並列に接続される。
電界効果トランジスタ243、244のソース側は接地され、さらにドレイン側は中間タップがある側のトランス250の両端に接続される。また、トランス250の中間タップは、チョークコイル249を介して電圧調整が可能な電源101に接続される。
中間タップがないトランス251側は、容量252とインダクタ253、容量254で構成されるπ型のローパスフィルタを介して共振容量139と送受電コイル140に接続される。
受電側は、送電側と構成が一緒のため、説明を省略する。
以上の構成は、プッシュプルタイプのE級アンプである。まず、本実施形態の非接触送受電装置で送電する場合について説明する。主に容量247、248とタップ付きトランス250のインダクタンス値により定まるスイッチ周波数と共振容量139と送受電コイルの140による共振周波数とが等しい場合に、ゲートドライブ入力端子241、242から互いに逆相となる送電周波数の信号を印加してスイッチ動作を行うと、中間タップ付きトランス250からは効率よく送電電力が出力され、送電コイル140からは強い磁界が発生する。なお、容量252、254およびインダクタ253により構成されるローパスフィルタは、電界効果トランジスタ243、244で発生する高調波の漏洩を抑止している。
次に、本実施形態の非接触送受電装置で受電する場合について説明する。送受電コイル140‘と共振容量139’による共振周波数、および、容量247‘、248‘と中間タップ付きトランス250’による共振周波数が、送電された電力の周波数と等しい値となる場合に、送電された電力は、送受電コイル140‘から受電されると、効率よく整流用ダイオード245’、246‘に印加される。この印加された電圧は、整流用ダイオード245’、246‘によって整流され、整流電圧出力端子125’、126‘に出力される。
なお、送電時と受電時では送受電コイル140との整合インピーダンスが異なることが考えられる。この場合、送受電コイル140と後段の回路との整合を送電時と受電時でインピーダンス整合を切り替える必要がある。この場合、容量252、254およびインダクタ253により構成されるローパスフィルタの容量252、254の値を送電時と受電時で調整することでインピーダンス整合を取ることは可能である。
具体的には、容量と直列に電界効果トランジスタによるスイッチ回路を付加した直列接続体を複数並列に接続し、これらの電界効果トランジスタをオンオフして容量値を可変することで整合の調整を行うことは可能である。
また、送電時と受電時の送受電コイル140の共振周波数調整は共振容量139と並列にトリマコンデンサなどを付加しておけば調整は可能である。なお、これら共振周波数の調整は、送電時と受電時では回路が対称で送電時と受電時で同じ共振回路を用いていることから送電時か受電時のどちらかで調整を行えばよい。
以上、本実施形態の非接触送受装置路では、第4の実施形態で示した非接触送受電装置と比較すると、プッシュプル構成となっているため、整流用ダイオードに印加される電圧も半分となる。従って、整流用ダイオードには耐圧が低く低損失なものを使うことができるとともに、高効率、低損失な送受電回路を得ることができる。
[第5の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置の回路構成について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示したものである。
本実施形態の非接触送受電装置の回路構成は、送電コイル301と、負荷コイル302と、共振容量303と、容量304、316、321、323と、インダクタ322と、N型電界効果トランジスタ305、307、313、315、331、333と、接地抵抗306、314、332と、ゲート抵抗309、310、317、318、334、335と、調整容量330と、バッテリ336と、を有する。その他、第2の実施形態における非接触送受電装置の回路構成と重複する部分については同じ符号を付し説明を省略する。
送電コイル301と共振容量303は直列に接続され、共振回路を構成している。共振回路は送電周波数で共振する。N型電界効果トランジスタ331と332は、それぞれのソース側が接続されている。共振回路は、N型電界効果トランジスタ331のドレイン側に接続され、N型電界効果トランジスタ333のドレイン側は、ローパスフィルタ138に接続される。
N型電界効果トランジスタ331のドレイン側は、調整容量330により接地され、ソースはN型電界効果トランジスタ333のソースと共通接続されるとともに、接地抵抗332により接地される。N型電界効果トランジスタ331、333のゲートは、それぞれゲート抵抗334、335を介して電源制御回路部200の制御出力端子206に接続され、N型電界効果トランジスタ333のドレインはローパスフィルタ138に接続される。
N型電界効果トランジスタ305のドレインは、容量304を介して共振回路に接続される。N型電界効果トランジスタ305と307は、ソース側同士で接続され、N型電界効果トランジスタ307のドレイン側は接地される。また、N型電界効果トランジスタ305、307のソースは、接地抵抗306を介して接地される。N型電界効果トランジスタ305、307のゲートは、それぞれゲート抵抗309、310を介して制御出力端子205に接続される。
負荷コイル302の一端は接地され、他端はソースが共通接続されたN型電界効果トランジスタ313、315の両ドレイン間および容量316を介してローパスフィルタ138に接続される。N型電界効果トランジスタ313、315のソースは、接地抵抗314によりGNDに接続される。N型電界効果トランジスタ313、315のゲートはそれぞれゲート抵抗317、318を介して制御出力端子207に接続される。
電源制御回路部200の整流電圧出力端子125、126はバッテリ336に接続される。なお、バッテリ336の電源を送電に用いたい場合は、電源端子224を整流電圧出力端子125に接続しても良い。
次に、本実施形態の非接触送受電装置で、整合が取り易い直列共振構成で送電する場合について説明する。電源制御回路部200は、制御出力端子207をローレベルとして、受電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ313、315をオフ状態とすることにより、負荷コイル302とローパスフィルタ138間の接続をオープン状態とする。
また、電源制御回路部200は、制御出力端子205をローレベルとして、第1送電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ305、307をオフ状態に、制御出力端子206をハイレベルとして、第2送電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ331、333をオン状態とする。これにより、送電コイル301と共振容量303で構成される直列共振回路がローパスフィルタ138に接続される。
また、電源制御回路部200は、ドレイン接続端子214より電界効果トランジスタ133のドレインに電源電圧を印加するとともに、ドライブ信号出力端子225からのドライブ信号により電界効果トランジスタ133をスイッチ動作(駆動)させる。これにより、電源制御回路200から入力される電圧が、ローパスフィルタ138を介して送電コイル301より送電される。
上記送電の状態において、受電装置との距離が離れて置かれた場合や、送電コイルの中心からずれているなどして送受電のコイル間結合が小さく、伝送効率が劣化している場合において、共振構成を切り替える動作について説明する。
電源制御回路部200は、第1送電側スイッチ回路から構成されるNチャネル型の電界効果トランジスタ305、307をオンにし、受電側スイッチ回路を構成するNチャネル型の電界効果トランジスタ313、315をオン状態、Nチャネル型の電界効果トランジスタ331、333をオフにする。このような動作を行うことにより、送電コイル301と共振容量303による共振回路がローパスフィルタ138側に対してオープン状態となり、代りに負荷コイル302がローパスフィルタ138に接続される。これにより、送電電力は負荷コイル302から磁気的結合により送電コイル301と共振容量303による共振回路に給電され、そこから受電装置に送電されるので、磁気共鳴方式となる。このため、コイル間の結合が低下した状態でもコイル間効率低下はより小さくすることができる。
なお、これらの切り替えは、電源制御回路部200が電力の送電効率を監視し、この送電効率が予め定めた値以下になった場合に、直列共振の構成から磁気共鳴方式の構成に切り替えとなるようにしてもよいし、ユーザが手動で切り替えられるようにしてもよい。
以上の構成において、送電コイル301と共振容量303による共振周波数は、磁気共鳴方式と直列共振構成では、若干ずれが発生することが考えられる。この場合、容量304の値により共振周波数のずれを微調整することが可能である。また、インピーダンス整合も磁気共鳴方式と直列共振構成では、どちらかの構成において整合状態が十分取れない場合が考えられる。このとき、送受電コイル130と共振容量139による共振回路部分で電力反射が発生するため、伝送効率が低下する。
これについては、インピーダンス整合も兼ねたローパスフィルタ138の容量321に調整容量330を並列に付加することで、直列共振構成の場合は、調整容量330の値を調整することで、ローパスフィルタ138によりインピーダンス整合を調整することが可能となる。磁気共鳴方式では調整容量330の両端はショート状態となるため、磁気共鳴方式のときに他の定数によりインピーダンス整合を最適化しておき、直列共振時には、共振容量330で調整すればよい。
また、送電の構成が直列共振もしくは磁気共鳴方式どちらが効率的に優れているかは、受電の電力量の値を通信回路により受電装置から送信してもらい送電の電力量と比較することで伝送効率が分かるため、共振構成を切り替えた場合に、伝送効率のより高いほうを選択することが可能である。さらに、受電側についても共振構成が切替え可能であれば、送電装置側から受電装置の共振構成を切り替えるように指示を出してその時の電力効率を比較すれば受電側も効率の優れる共振回路構成を選択することが可能である。
次に、本実施形態の非接触送受電装置において受電を行う場合について、整合が取れ易い磁気共鳴(並列共振)構成での動作について説明する。
電源制御回路部200は、第2送電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ331、333をオフ状態とすることにより、送電コイル301とローパスフィルタ138間の接続をオープン状態とする。電源制御回路部200は、第1送電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ305、307をオン状態に、受電側スイッチ回路を構成するNチャネル型の電界効果トランジスタ313、315をオン状態とし、負荷コイル302とローパスフィルタ138を電気的に接続して磁気共鳴方式の構成にする。
この構成により、送電コイル301と共振容量303による共振で受電した電力を磁気的結合により負荷コイル302から受電される。受電された電圧は、ローパスフィルタ138を介して整流用ダイオード134により整流される。
上記受電の状態において、受電のバッテリ336が空に近い状態で充電電力が必要な場合、等価的に受電回路の負荷抵抗が小さくなるため、受電の回路構成が磁気共鳴方式の構成ではインピーダンスが高いので整合面で不利となる。このとき、インピーダンスの低い共振回路に切り替える動作について説明する。
電源制御回路部200は、第1送電側スイッチ回路を構成するN型電界効果トランジスタ305、307をオフ状態とし、第2送電側スイッチ回路を構成するNチャネル型の電界効果トランジスタ331、333をオン状態とし、Nチャネル型の電界効果トランジスタ313、315をオフ状態とする。このような動作を行うことにより、送電コイル301と共振容量303による直列共振回路がローパスフィルタ138に接続され、バッテリ336に対してインピーダンスの低い直列共振回路での充電が可能となる。
以上、本実施形態によれば、送受電コイルの構成が一般的に整合の取り易い、送電が直列共振、受電が磁気共鳴方式(並列共振)構成となる双方向に送受電が可能な非接触送受電装置が得られる。
さらに、本実施形態によれば、コイルの結合状態や受電の負荷の状態に応じて共振構成を切り替えることが可能である。そのため、状態や条件による伝送効率劣化が少なく、さらに、受電した整流電圧が電源側に逆流することを抑止する保護回路付加による効率低下の少ない、使い勝手の良い非接触送受電装置を得ることができる。
[第6の実施形態]
本発明における送受電装置の第6の実施形態について、図6を用いて説明する。図6は、非接触送受電装置の回路構成の一例を示している。本実施形態では、送電回路と受電回路を別の構成とすることで、送電電力と受電電力の衝突を回避するようにしている。
図6において、本実施形態における非接触送受電装置は、送電コイル301と負荷コイル302を有する送受電コイルと、共振容量303と、容量312と、主に電界効果トランジスタ133により構成される送電アンプにより送電を行う送電回路と、電界効果トランジスタ305、307により構成される送電側スイッチ回路と、主に整流用ダイオード325、326、327、328から構成される受電回路と、電界効果トランジスタ313、315により構成される受電側スイッチ回路と、を有している。負荷コイル302は、送電コイル301の内側に、送電コイル301と磁気的に結合するように配置されている。
共振容量303は、送電コイル301と直列に接続され、共振回路を形成する。送電回路は、フィルタ回路138と、送電アンプと、電源101を有する。送電回路は、電源101から供給される電力を送電アンプによりスイッチ動作により増幅した後、フィルタ回路138を通して送電コイルに出力する。送電コイル301は、送電回路から出力された電力を送電する。
なお、フィルタ回路138にはローパスフィルタを用いることにより、送電アンプで発生した高調波の抑圧を行うとともに送電アンプと、送電コイル301と共振容量303による共振回路との整合を図ることで、高周波の電力の送電を効率よく行うことができる。
送電側スイッチ回路は、ソースを共有する電界効果トランジスタ305、307を有している。電界効果トランジスタ305、307のそれぞれのゲートには、抵抗309、310に接続されている。抵抗309、310は、ゲート電圧端子311に接続され、図示しない制御部の制御に応じてゲート電圧を印加する。電界効果トランジスタ305、307のソースは、抵抗306を介して接地されている。電界効果トランジスタ307のドレインは、容量308を介して接地されている。電界効果トランジスタ305のドレインは、容量304を介して共振容量303および送電回路に接続されている。
受電側スイッチ回路は、ソース同士が接続された電界効果トランジスタ313、315を有している。電界効果トランジスタ313、315のそれぞれのゲートは、抵抗351、352が接続されている。抵抗351、352は、ゲート電圧端子354に接続され、図示しない制御部の制御により電圧を印加される。電界効果トランジスタ313、315のソースは、抵抗314を介して接地される。
送電コイル301の外周には負荷コイル302が配置され、共振容量312に接続される。受電容量312、316は、電界効果トランジスタ313、315のドレインにそれぞれ接続される。
受電回路は、フィルタ回路320と、整流回路と、出力端子125、126を有する。フィルタ回路は、容量316と負荷コイル302に接続される。フィルタ回路320は、容量331、334、インダクタ332、333を有する。整流回路は、整流用ダイオード325、326、327、328を有する。出力端子125、126は、負荷コイル302で受電した電力を出力する。
なお、フィルタ回路320にローパスフィルタを用いれば、整流回路で発生する高調波が負荷コイル302より再放射されることを抑止するとともに負荷コイル302と整流回路とのインピーダンス整合も兼ねることから高調波漏洩が抑止され、さらに、受電効率が上がる。また、整流回路には、順方向電圧が低く整流効率の良いショットキーダイオードによる全波整流回路を用いることで、整流時の損失が少なく低リップルな直流電力を得ることができる。このため、例えば、受電電力を用いてセンサなどに給電を行う場合に、給電効率の向上が期待できるとともに、低リップルであれば精度のよいセンシングが可能となる。。
次に、図6において、送電動作について説明する、送電アンプからの信号は、フィルタ回路138によりアンプから発生する高調波を減衰させ、共振容量303に入力される。このとき、ゲート電圧端子311、319には、電界効果トランジスタ305、307、313、315をオフ状態とするように制御部が制御する。
これにより、電界効果トランジスタ305、307のインピーダンスが高くなるため無視することができるので、送電コイル301から電力が送電される。また、電界効果トランジスタ313、315のインピーダンスも高くなるため負荷コイルの影響は無視でき、より送電効率を上げることができる。
一方、受電を行う場合は、制御部の制御によりゲート電圧端子311をオン状態とすることで、送電コイル301と共振容量303による共振回路を構成するとともに、送電回路のローパスフィルタ138はショート状態となるため共振回路から切り離される。さらに、ゲート電圧端子319もオン状態とすると、負荷コイル302と受電回路側が接続されることから、受電回路は磁気共鳴コイル構成となるため、負荷コイル302からは効率よく送電電力を受信することができる。
本実施形態では、送電時は、送電コイル301と共振容量303による直列共振により送電を行い、受電時は、送電コイル301と共振容量303による共振回路において受電した電力を負荷コイル302により磁気的結合により整流回路に受電を行う磁気共鳴方式のコイル構成となるようにしている。磁気共鳴方式は並列共振と近い動作をするため、送電と異なった共振構成が実現可能である。このため、例えば、整流電圧出力端子125、126以降に接続されるDC−DCコンバータ回路等において、負荷変動による生じるインピーダンス変動に対し、より整合性に優れた送受電回路を得ることができる。
ここで、送電側が低インピーダンスの直列共振、受電側が高いインピーダンスの並列共振もしくは磁気共鳴が用いられる理由について説明する。送電側については、スイッチ方式の送電アンプの出力インピーダンスは、50Ω以下の比較的低い値であり、また、負荷抵抗や送電電力による変動も少ないため、送電コイルには、直列共振回路を用いたほうが整合を取り易い。なお、図6において受電側のコイルがない状態では送電コイル301と共振容量303間はショート状態となるが、このとき、ローパスフィルタ138はインダクタ322と容量323の並列回路が送電アンプ負荷となる。ここで、インダクタ322と容量323が送電周波数で並列共振となる定数とすることで、受電コイルがない状態でも送電コイル301と共振容量303による直列共振により、送電アンプに過電流が流れないようにしている。
一方、受電側は、負荷により整流回路の入力インピーダンスの変化が大きく、例えば、受電電力が1W以下の負荷が軽い場合は、整流回路の入力インピーダンスは100Ω以上であるが、数W程度の電力受電となるとインピーダンスは20Ω以下となりインピーダンスの変動が大きい。このため、受電コイルにインピーダンスが低い直列共振回路を用いた場合、負荷が軽い場合は受電側コイルのインピーダンスをローパスフィルタ320において高くなるようにインピーダンス変換を行ってと整合を取る必要があるが、負荷が重くなった場合には逆にインピーダンスを下げて整合を取る必要がある。上記の変換をローパスフィルタ320で行うのには回路が複雑となる。このため、受電側は、並列共振や磁気共鳴方式によりインピーダンスを一旦高くしてからローパスフィルタ320でインピーダンスを低くしたほうが回路も簡単な構成で整合が取り易くなる。さらに、コイル間距離変動によるコイル間のインピーダンス変動対しても整合が取り易い。このため、一般的には、送電は直列共振構成、受電は並列共振構成が多く用いられている。
以上、本実施形態では、送電を直列共振、受電を磁気共鳴方式とすることで負荷変動やコイル間距離変動により生じるインピーダンス変動に対し、より整合性に優れた送受電回路を得ることができる。
[第7の実施形態]
本発明における第2の実施形態について、図7を用いて説明する。なお、重複する部分については、以下説明は省略する。
図7は、本実施形態における非接触送受電装置の回路構成の一例を示す。本実施形態における非接触送受電装置は、送受電コイル341と、共振容量342と、送電側スイッチ回路と、送電回路と、受電側スイッチ回路と、受電回路と、を有する。
送受電コイル341は、中間タップを有している。送受電コイル341の一端は接地されている。また、その送受電コイル341の一端と中間タップは、容量344とインダクタンス345と容量346で構成されるローパスフィルタを介し、整流用ダイオード355が並列、整流用ダイオード356が直列に接続され、倍電圧整流回路を構成している。
なお、図7で示した第2の実施形態では、整流回路には、ダイオードブリッジによる全波整流回路を用いていたが、図7では倍電圧整流回路を用いることで、ダイオードを4素子から2素子に削減でき、さらに、整流回路の片側のGNDがフィルタ回路と共通となることから、ローパスフィルタのインダクタを1素子を減らすことができるので、回路を簡略化することができる。なお、図7においても全波整流回路を用いることも可能である。
また、ローパスフィルタと整流回路間には、容量347、353が互いにソースが共通の電界効果トランジスタ348、350のドレインの両端に接続されている。これらの電界効果トランジスタ348、350は、受電側スイッチ回路に含まれている。電界効果トランジスタ348、350のソースは抵抗349で接地されるとともに、ゲートはそれぞれ抵抗351、352を介してゲート電圧端子354に接続されている。
まずは、送電動作を行う場合について説明する。制御部の制御により、ゲート電圧端子354に電圧を印加して受電側のスイッチ回路をオン状態とすることで、ローパスフィルタは容量344とインダクタンス345の並列接続となる。これにより、この並列に接続された共振回路の共振周波数が送電周波数に等しければ、ローパスフィルタ以降のの受電回路の影響は無視することができる。さらに、ゲート電圧端子311には電圧を印加せず送電側のスイッチ回路をオフ状態とすることで、送電アンプからの送電電力が送受電コイル341と共振容量342による直列共振回路より送電可能となる。
次に受電動作について説明する。制御部の制御により、ゲート電圧端子311に電圧を印加して送電側スイッチ回路をオン状態とすることで、共振容量342と送電コイル341が並列共振となる共振回路を構成する。さらに、送受電コイル341の中間タップから信号(電力)を取り出すことで、受電側でも並列共振となる共振回路の構成となる。このとき、ゲート電圧端子354に電圧を印加せずに受電側スイッチ回路をオフ状態とすることで、受電された信号は、ローパスフィルタ343を介しそのまま整流用ダイオード355、356による倍電圧整流によって出力端子125、126から整流電圧が出力される。
従来の送受電回路では、送受電で回路構成が対称であるため、コイルの共振回路構成は送受電とも直列共振回路となる。しかしながら、本実施形態の非接触送受電装置の回路構成では、送電を直列共振、受電を並列共振とすることで図6で示した第1の実施の形態と同様に、負荷変動やコイル間距離変動により生じるインピーダンス変動に対し、より整合性に優れた送受電回路を得ることができる。さらに、送受電コイルは、負荷コイルが不要で1つのコイルで構成できることからコイルの小型化が可能となる。
なお、以上で説明した実施形態はそれぞれの構成を置き換えることが可能であることはいうまでもない。例えば、実施形態1で説明した、複数の送受電コイルの中から使用する送受電コイルを選択する構成や変復調回路の構成は、他の実施形態に適用してもよい。このように、技術的にあきらかである範囲で各実施形態を組合わせても良い。
[第8の実施形態]
次に、説明した各実施形態の非接触送受電装置の回路を搭載した装置の実施形態について説明していく。なお、以降の各実施形態における送受電回路部や通信回路部は、上述した各実施形態における送受電回路(送電回路と受電回路)や通信回路であることはいうまでもない。また、それらの制御や通信は、各実施形態における、制御回路、通信回路等の回路構成が行っていることはいうまでもない。
例えば、非接触送受電装置を用いた充電台にノート型パソコンを置いて充電する場合、充電回路をノート型パソコンに搭載する必要がある。そのため、ノート型パソコンを買い替える場合には、充電回路部分も買い替えることになるため、その分コストが余分にかかるとともに、ノート型パソコン自体も大きくなってしまう。
さらに、ノート型パソコンがないと他の無線充電機器に充電ができない上、ノート型パソコン自体に非接触による充電ができないなど使い勝手性がよくないという課題がある。さらに、送電側と受電側で非接触給電の周波数が異なる場合の対応も考慮されていない。
このように、非接触送受電装置を搭載することで置き換えの際にコストがかさむ、ノート型パソコン自体が大きくなってしまう、ノート型パソコンがないと他の機器に充電ができない、ノート型パソコン自体に非接触による充電ができないという課題に対して検討を行った。
非接触充電では、送電側の送電回路と充電される側の受電回路が必要となる。送電側は充電エリアが広い方が対象機器の置き方や複数充電など使い勝手性はよくなるが、その反面、必然的に送電コイルの形状が大きくなるため、充電台の置き場所の確保が必要となるので、単に充電エリアが広ければよいとは言い切れない。このため、従来のノート型パソコンの開閉可能な蓋体部分に送電回路を搭載すれば、充電エリアの拡大と省スペース化の両立が図れる。しかし、上記課題があることから、コストや使い勝手性の面でよいとは言えない。
また、充電される側である携帯端末やノート型パソコン、ウェアラブル機器などを考えると、コストや実装スペース等の制限からすべての機器に非接触充電回路が搭載されるとは限らないので、例えばファーストフード店などで非接触充電器があっても非接触給電が搭載されていない機器は充電を行うことはできない。
以上のような利用シーンを考えた場合、非接触充電器としては、機器に搭載せずに平面形状で送電と受電の両方が行える非接触送受電装置(非接触送受電パッド)を用いる構成とすることで上記課題を解決することが可能となる。
上記構成において、非接触送受電装置に対して、例えば、パソコンのUSBコネクタ(メス側)に接続あるいはAC100VコンセントよりAC電源を加えた場合、非接触送受電装置は送電動作を行い、他の充電回路(受電側)が搭載された携帯端末やノート型パソコンなどの充電を行うことができる。
この時、非接触送受電装置には例えば2.4GHz帯のBluetooth(登録商標)などの無線通信回路を搭載し、受電側機器と通信を行うことで、充電対象の機器かどうかの認証と送電電力制御などの充電制御を行う。
また、非接触送受電装置をノート型パソコンのDC電源入力(DCプラグ端子)に接続すると例えばファーストフード店などに備えられた非接触充電器に置くことで受電装置として動作を行うことができる。そのため、非接触充電回路を搭載していないノート型パソコンでも非接触充電器から充電することが可能となる。
さらに、非接触充電回路を搭載していない携帯端末などでもUSBコネクタ(オス側)に接続することで充電が可能となる。このため、送受電装置からはケーブルを介して電力をもらう側と電力を供給する側のコネクタを複数有する構成となっている。
さらに、MHz帯とkHz帯で送電周波数が異なる非接触充電規格に対しては、MHz帯の送電と受電を行うコイルと、kHz帯の送電と受電を行うコイルを設け、平面形状の非金属筺体の片面にはMHz帯の送電と受電を行うコイルを、他の面にはkHz帯の送電と受電を行うコイルを実装する構成とすることで少なくとも2方式の無線給電規格に対応できるようにしている。
このときのコイルの大きさの一例を示すとMHz帯では、15cm×20cm程度の大きさのコイルを用い、送受電周波数としては6.78MHzである。また、kHz帯ではコイルの大きさとしては比較的小さい直径28mm程度の円形のコイルを複数並べる構成としている。一般的にはMHz帯の伝送では、コイルのQ値が200前後と比較的高い値であるため、受電側コイルの大きさに対し送電側コイルを大きくしても(すなわち、コイル間の結合係数kが小さくなっても)コイル間の伝送特性の劣化は小さい。
これはコイル間の効率はコイルのQ値と結合係数kの積が大きいほど高いため、コイルのQ値が高ければ、結合係数kが多少小さくなってもある程度のコイル間効率が得られるためである。一方、コイルのQ値は、コイルのリアクタンス値とコイルの抵抗との比で求められるが、kHz帯の伝送では、周波数が低いため、コイルのリアクタンス値が大きく取れないことからQ値は50以下の低い値となっている。
このため、受電側コイルの大きさに対して送電側コイルを大きくした場合、MHz帯に比べコイル間効率は大きく低下するので、送電側のコイル形状を大きくすることはできない。このことから、kHz帯のコイルは小型のコイルを複数並べて配置するとともに、受電端末が置かれた部分の送電コイルのみが動作するようにすることでコイル間の効率低下を抑えている。
なお、kHz帯のコイルの配置は互いのコイルの一部が重複する構成としてもよい。これは、例えば端末側の受電コイルが送電コイルの境目に置かれた場合、コイル間の結合係数kが下がり効率が低下するが、隣り合うコイルが互いに重複した場合、コイル間の結合係数kの低下は小さく抑えられるので、置き場所による効率低下を小さく抑えることができる。
さらに、非接触送受電装置で下面側となったコイルで受電を行い、上面側となったコイルにより給電を行うことにより、例えば、机に搭載された非接触送電器とノート型パソコンに搭載された非接触受電器で互いに伝送周波数が異なった場合であっても、上記の送受電装置を用いることで方式変換が可能となる。
以下、本実施形態について、図8A、8B用いて説明する。なお、本発明を説明するための各図において、同一の機能を有するものは、なるべく同一の符号を付けて、その繰り返しの説明は省略する。
図8A、Bには、本実施形態における非接触送受電装置を示しており、図8B、は図8Aで示した非接送受電電装置を上下反対の面で見た図である。なお、ここでいう上下は説明するために一義的に表現しているだけであり、上下の方向を限定するものではない。
非接触送受電装置18は、平面形状の非金属筺体1と、MHz帯の送受電コイル2と、負荷コイル3と、MHz帯の共振容量4と、kHz帯の共振容量5と、ACアダプタ入力用のDCジャック6と、ACコンセントケーブル接続端子7と、磁性体シート8と、送受電回路部9と、通信回路10と、重力センサ11と、オスタイプのUSBコネクタ12と、メスタイプのUSBコネクタ13と、直流の電源供給で用いられるDCプラグ14と、、電源ケーブル15と、AC100Vのプラグ16と、、ACアダプタ17を有する。
平面形状の非金属筺体1の表面には、MHz帯の数ターンの巻き数から成る送受電コイル2と、送受電コイル2と送受電周波数に等しい周波数で共振する共振容量4が直列に接続される。送受電コイル2の外周には、1ターンの負荷コイルが実装され、これらのコイル端は、裏面側に搭載された送受電回路部9に接続されている。また、平面形状の非金属筺体1の表面の隅には、通信回路10と重力センサ11が実装されている。
平面形状の非金属筺体1の表面のコイルと裏面側コイル間には、磁性体シート8を挟む構造となっている。この構造は、表側と裏側の互いのコイル間の磁気的結合を抑止する役割を果たしている。
また、電源ケーブル15の先にはオスタイプのUSBコネクタ12、メスタイプのUSBコネクタ13およびDCプラグ14などの入出力部が枝状に分かれて接続され、他端は平面形状の非金属筺体1の外周部で固定され、図示していないが送受電回路部9に接続されている。
一方、送受電装置18の裏面側である図1(B)には、kHz帯の数10ターンから成り共振容量5が接続された送受電コイル19が複数配置されている。共振容量5は送受電周波数で送受電コイル19と共振するように値が選ばれており、これらコイルは、図示されていないが送受電回路部9に接続されている。
図8Bでは、送受電コイル19の同士の間隔は少し離れたで実装されているが、コイル同士の境界面での効率低下を抑えるためにコイル同士が重複して実装されてもよい。また、ACアダプタ入力用のDCジャック6は、ACアダプタにより電源が供給され送電動作を行うための端子であり、ACコンセントケーブル接続端子7は、100VのAC電源を用いて送電動作を行うための端子である。
以上の構成において、非接触送受電装置18をから携帯端末などに充電するための送電動作について説明する。
送受電装置18のUSBコネクタ(オス)12を例えばノート型パソコンのUSBコネクタ(メス)に接続すると送受電回路部9、無線通信部10および重力センサ11に電源が供給される。このとき、重力センサ11は、MHz帯側かkHz帯側のどちらが上を向いているか判定を行う。そして、上を向いている側のコイルから送電電力を受電側端末(図示せず)に搭載されている通信回路が動作する程度の電力で送電を行う。
このとき、充電対象の端末が非接触送受電装置18の上に置かれた場合、通信回路部10と端末側の無線通信部が通信を行い、充電の対象端末であるか認証を行う。非接触送受電装置18は、対象の端末であれば、充電に必要な電力を送受電コイル3より送電する。このとき、送電に必要な電力量等の制御は無線通信部10により端末側と通信を行うことで制御を行う。
以上は、USBコネクタからの給電であったが、AC100Vのプラグ16をACコンセントケーブル接続端子7に接続するとAC100V電源から、ACアダプタ17をACアダプタ入力用のDCジャック6に接続すればACアダプタから給電される。
なお、これら電源が同時に接続された場合、例えば、各電源の直流出力に逆流阻止用のダイオードを付加することで、AC100V電源、ACアダプタ、USB電源の順に電圧の高いほうから優先的に電源を供給することが可能となる。
次に、非接触送受電装置18を用いてファーストフード店などに設置された非接触充電器より電力を受電してノート型パソコンなどに充電行う際の受電動作について説明する。設置された非接触充電器は、連続あるいは一定周期で受電端末が充電器に置かれたときに、受電端末に搭載されている通信回路が動作する程度の比較的弱い電力を給電している。これにより、非接触送受電装置18が備えられた非接触給電器に置かれると、非接触給電器からの弱電力は、送受電コイル2と共振容量4による共振回路により共振電流を流す。そして、その共振電流による磁界を送受電コイル2の外周に実装された負荷コイル3により受電電力が取り出され、送受電回路部9に入力される。
この受電電力により、送受電装置の無線通信回路10がオン状態となり、設置された非接触充電器の通信部と送受電装置の通信部10が通信を行う。この通信により充電の対象端末であるか認証し、充電に必要な電力を送電される。このとき、送電に必要な電力量等の制御は非接触充電器と通信部10で通信を行うことで制御を行う。
なお、通信部には2.4GHz帯のBluetoothに限らずZigBee(登録商標)や無線LANであってもよい。また、kHz帯での非接触充電では、複数のコイルを配置するため、同じkHz帯であっても非接触充電規格が異なるコイルを並べても良い。
以上の構成とすることにより、送電回路がノート型パソコンと別体となることで、携帯端末に加え、ノート型パソコンも充電可能となる。更に、周波数の異なる方式の充電も可能となるので、使い勝手性の良い非接触送受電装置を得ることができる。
[第9の実施形態]
次に、本実施形態における非接触送受電装置について、図9および図10を用いて説明する。図9は、本実施形態における非接触送受電装置において、MHz帯の周波数で送電する場合を示している。図10は、本実施形態における非接触送受電装置において、kHz帯の周波数で送電する場合を示している。
なお、説明が重複する部分については省略する。
本実施形態における非接触送受電装置18は、ノート型パソコン21に接続されている。図9では、MHz帯の非接触充電に対応した携帯端末22とMHz帯の非接触充電に対応したデジタルカメラ23が非接触送受電装置18の上に置かれている。また、図10では、kHz帯の非接触充電に対応した携帯端末24が非接触送受電装置18の上に置かれている。
図9は、送受電装置18のMHz帯のコイルを用いてノート型パソコン21のUSB端子から電源の供給を行いながら携帯端末22およびデジタルカメラ23の2台の機器を非接触により充電を行っている状況を示したものである。図9では、USBコネクタ(オス)12をノート型パソコン21のUSB端子との接続により、送受電回路部9、無線通信部10、重力センサ11に電力が給電される。
非接触送受電装置18は、重力センサ11がMHz帯側のコイルが上面にあることを検知した場合に、端末側の無線通信回路がオンとなる程度の電力を送電する。これにより、送受電装置18の上に置かれた携帯端末22およびデジタルカメラ23は、無線通信回路がオン状態となるので、認証を行う。非接触送受電装置18は、認証した後、充電に必要な電力を送電する。
なお、携帯端末22とデジタルカメラ23が同時に置かれた場合でも、または、先に1台置かれた状態で2台目が追加された場合でも、非接触送受電装置18は、再度端末の認証からスタートするので充電端末の追加も可能である。
また、電源ケーブル15の先に接続されたUSBコネクタ(メス)13、DCプラグ14、USBコネクタ(メス)は、枝状に分岐されており、コネクタ間の距離が制限される。このため、例えば、USBコネクタ(オス)12とUSBコネクタ(メス)13が誤って同時に接続しにくい構成となっている。
図10は図9に対し、非接触送受電装置18を上下逆さまにしたものであり、図において、kHz帯の送受電コイル19a、19b、19c、19d、19eが上側にきている。
図において、重力センサ11は、kHz帯側が上となったことを検知することで、kHz帯の送電コイルをオン状態にする。このとき、充電対象となる携帯端末24に最も近い距離である送受電コイル19aがオン状態となり送電が開始される。このとき、対象の端末との距離がいちばん近いコイルを検知する方法として、例えば、送受電コイルを19a〜19eまで1つずつオン状態とし、その時の送電アンプに流れる電流が最も大きいものを選択すればよい。
以上の構成とすることにより、MHz帯とkHz帯の両方式に対応できる上、それぞれのコイルを両面に実装したことで省スペース化を図ることができ、使い勝手性のよい非接触送受電装置を得ることができる。
[第10の実施形態]
本実施形態の非接触送受電装置について、図11を用いて説明する。非接触送受電装置18は、蓋体部分が閉じた状態のノート型パソコン25の蓋体部分に置かれている。また、ノート型パソコンのACアダプタ17はパソコン本体を分岐して送受電装置18のDCジャック6に接続されている。非接触送受電装置18は無線通信装置がオン状態となる程度の弱い電力で給電している。非接触送受電装置18は、対象となる携帯端末22やデジタルカメラ23が非接触送受電装置18の上に置かれると、認証後、充電がスタートする。
以上の構成では、ノート型パソコンであり、蓋体部分に送受電装置18を置くことができるので充電時の省スペース化が図れる。なお、ノート型パソコンを使用する場合はパソコンに周囲に置いておくことでパソコンの使用と並行して携帯端末などの充電を行うことが可能となる。
[第11の実施形態]
本実施形態の非接触送受電装置について、図12を用いて説明する。非接触充電回路が搭載されたノート型パソコン26は、受電コイル27を有している。非接触送受電装置18は、商用の100Vコンセント28に接続される。
図12において、携帯端末の充電では数W程度であるが、ノート型パソコンの充電では数10W程度必要となるため、送電のための電力として、AC100Vのプラグ16を送受電装置18に接続することにより、商用の100Vコンセントからの電力を取ることができる。さらに、アダプタAC17を用いても送電に用いる電力を得ることができるため、ノート型パソコンのように充電電力の大きい機器に対しての充電にも対応可能な送受電装置を得ることができる。
[第12の実施形態]
本実施形態の非接触送受電装置について、図13を用いて説明する。図13において、非接触充電非対応の携帯端末31は、非接触送受電装置18に接続される。非接触送受電装置18は、USBの変換コネクタ37を有し、充電台32の上に置かれる。充電第32は、送電コイル33と、共振容量34と、送電回路部35と、通信回路36と、を有する充電台32は、AC100Vのコンセント38に接続される。
共振容量34は、送電コイル33と送電周波数で共振する値であり、送電コイル33と直列に接続され、さらに、送電回路部35に接続されている。また、充電台32の隅には通信回路36が実装されている。また、送受電装置18は、USB変換コネクタ37を介して非接触充電非対応の携帯端末31の充電用のUSB端子に接続されている。
充電台32は、通信装置がオン状態となる程度の弱い電力を送電しているため、非接触送受電装置18が充電台32の上に置かれると、通信回路10がオン状態となり充電台側の通信回路36と通信を開始する。そして、充電台は、認証完了後、送電コイル33から送電電力を非接触送受電装置18に送電し、非接触送受電装置18に接続された非接触充電非対応の携帯端末31の充電が開始される。
以上の構成では、送受電装置18を用いることにより非接触充電非対応の機器でも充電台からの充電が可能となる。
[第13の実施形態]
本実施形態の非接触送受電装置について、図14を用いて説明する。図14において、kHz帯の非接触充電に対応した携帯端末37は、非接触送受電装置18の上に置かれている。充電台32の送電コイル33からはMHz帯として例えば6.78MHzの周波数で電力を送電している。
非接触送受電装置18が充電台32の上に置かれると、非接触送受電装置18の通信回路がオン状態となり、認証後、充電台32は非接触送受電装置18に送電を開始する。このとき、非接触送受電装置18は、充電台32から受電した電力を用いて筺体上面のkHz帯のコイルを動作させる。
これにより、kHz帯の非接触充電に対応した携帯端末37が近づいた場合、非接触送受電装置18は、複数あるkHz帯のコイルのうち、最も距離の近い送受電コイルをオン状態として送電を開始することができる。
なお、kHz帯の充電での認証、充電の制御には送電電力の反射波を用いる負荷変調方式を用いている(図示せず)。
以上の構成では、充電台と携帯端末で非接触充電の規格が異なる場合であっても、送受電装置18により送電信号を携帯端末の非接触給電の周波数に変換することにより非接触充電が可能となる。
[第14の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置について、図15を用いて説明する。図15には、非接触充電用の送電コイルが複数搭載された机41を示している。
非接触送受電装置18が、机41の送電コイル33の上に置かれた場合、無線通信回路により認証が行われ、非接触充電が開始される。このとき、送受電装置18のDCプラグ14をノート型パソコン21のDCジャックに接続することで非接触充電に非対応のノートPCへの充電が可能となる。
さらに、ノート型パソコンを送受電装置18の上に置いて操作を行えば充電スペースの確保も不要となる。さらに、送受電装置とノート型パソコンは電源ケーブルにより接続されているため、充電を行いながらケーブルの長さ分だけノート型パソコンを移動することができるため、使い勝手性の向上が可能となる。
[非接触送受電装置の送受電動作の説明]
次に、これまでの実施形態における非接触送受電装置が、送電あるいは受電を開始するまでの動作を示す制御フローチャートについて、図16を用いて説明する。まず、送受電装置18により送電が開始されるまでの動作を以下説明する。
非接触送受電装置18が備えているプラグおよびコネクタのうち、送電に用いるプラグあるいはコネクタが電源に接続されているかを検出する(S1)。もし、接続されているならば、重力センサで検知された上面側コイルに通信回路がオン状態となるようなレベルで送電を開始する(S2)。ここで、もし、充電対象の端末が置かれた場合、無線通信機がオン状態となり通信がスタートするまで検出を続ける(S3)。
端末が検出されると認証と充電が必要か通信回路により通信を行う(S4)。もし、通信により充電が必要と分かれば充電をスタートする(S5)。もし、非対象もしくは充電の必要がなければ表示や音によりアラートを出力して送電をストップする(S6)。
次に、非接触送受電装置18を用いて他の充電台からの電力により受電が開始されるまでと、送受電装置18を介して他の非接触充電規格への充電が開始されるまでの動作を以下説明する。
送受電装置18が備えているプラグおよびコネクタのうち、送電に用いるプラグあるいはコネクタが接続されていない(S1)場合は、裏側にあるコイルに無線通信回路が動作するレベルの電力受電がないかレベルを検出する(S7)。もし、受電があった場合は、USBコネクタのメス側13とDCジャック14に電圧を出力する(S8)。
もし、出力電圧に対し電流が流れることを電流センサ等により検出された場合は、そのまま受電を継続する(S10)、もし、電流が流れていない場合は、表側のコイルに対象機器に搭載された無線通信回路がオン状態となるレベルで送電を行う(S11)。対象端末が置かれて通信がスタートするまで検出を継続する(S12)。もし、通信が開始されたら認証と充電が必要か確認し(S13)、充電対象であれば送電を開始し(S14)、充電の対象外または充電が不要の場合は表示や音などによりアラートを出して送電をストップする。
以上の動作は、S1からS6送電を開始するまでの動作であり、S7〜S10が他の充電台からの電力を受電する動作、S11からS15が受電した電力を他の非接触給電の機器に送電を開始するまでの動作となる。
[第15の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置について、図17を用いて説明する。図17において、1701、1702が電気自動車、1703、1704が送受電回路、1705、1707は送受電コイル、1706、1708は容量である。
電気自動車1701.1702には送受電回路1703、1704が搭載されている。一方、道路側の非接触送受電装置には、送受電コイル1705、1707が実装され、容量1706、1708により送電周波数に等しい周波数で共振する直列共振回路が繋がった構成となっている。このとき、例えば、電気自動車1701から電気自動車1702にバッテリの供給を行う場合、電気自動車1701搭載された送受電回路1703から送受電コイル1705に、さらに送受電コイル1707から電気自動車1702搭載された送受電回路1704に給電される。
以上の構成では、直列共振コイル同士を繋げた場合、送受電コイルを搭載した電気自動車間での給電が比較的簡単な構成で行うことが可能である。
[第16の実施形態]
本実施形態における非接触送受電装置について、図18を用いて説明する。図18において、1801が無人航空機、1802は送受電回路部、1803、1807、1809は通信回路、1804は送受電コイルを内蔵したプロペラガイド、1805は支柱、1806は受電回路を搭載したセンサ、1808は送電装置である。
図18は、無人航空機1801を用いて橋などの構築物に設置されたセンサに非接触充電を行いながらセンサデータを取得後、着陸場所に戻り、無人航空機を非接触で充電しながら取得データの転送を行う様子を示している。無人航空機1801が着陸場所に近づくと、無線回路1803と送電側の無線回路1809が通信を開始し、着陸後、非接触給電により、無人航空機1801に充電を行いながら通信回路によりデータ伝送を行う。
次に橋などの支柱1805に設置されたセンサにデータ取得に向かった場合の動作として、送受電回路1802と、送受電回路1802とコイル部分が接続されているプロペラガイド1804により、受電回路を搭載したセンサ1806に無線給電を行いながら無線回路によりデータを取得する。
以上の構成では、無人航空機に送受電回路を用いることで、無人航空機への非接触充電とセンサへの非接触給電が共通のコイルで行えるので小型化、軽量化が実現可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…平面形状の非金属筺体、2…MHz帯の送受電コイル、3…負荷コイル、4…MHz帯の共振容量、5…kHz帯の共振容量、6…DCジャック、7…コンセントケーブル接続端子、8…磁性体シート、9、1802…送受電回路部、10、36、142、164、211、1803、1807、1809…通信回路、11…重力センサ、12…オスタイプのUSBコネクタ、13…オスタイプのUSBコネクタ、14…DCプラグ、15…電源ケーブル、16…ACプラグ、17…ACアダプタ、18…送受電装置、21、25、26…ノート型パソコン、22、24、31、37…携帯端末、23…デジタルカメラ
、7…受電コイル28…100Vコンセント、32…充電台、33…送電コイル、34…共振容量、35…送電回路部、37…USB変換コネクタ、38…コンセントプラグ、101…可変電圧電源、102、103、131、241、242…ゲートドライブ入力端子、104、105、133、159、218、219、223、243、244、305、307、313、315、331、333、348、350…電界効果トランジスタ、106、107、134、208、213、235、237、245、246、325、326、327、328、355、356…ダイオード、108、141、210…制御回路、109…変復調回路、110、139、303、342、173、1706、1708…共振容量、111、140、341、1703、1704、1705、1707…送受信コイル、122…平滑コンデンサ、125、126…整流電圧出力端子、132、249…チョークコイル、135、137、247、248、252、254、304、308、312、316、321、324、344、346、347…容量、136、253、322、323、345…インダクタ、138、320…ローパスフィルタ、143、212…アンテナ、171、172、230…スイッチ回路、200…電源・制御部
201…ドライバ回路、205、206、207…制御出力端子、209…電源回路、214…ドレイン接続端子、217…電源制御回路、220、238、306、314、332、349…接地抵抗、221、222、309、310、317、318、334、335、351、352…ゲート抵抗、224…電源端子、225…ドライブ信号出力端子、231、232…スイッチ端子、233…スイッチ制御端子、234、236…バイアス抵抗、250…中間タップ付きトランス、301…送電コイル、302…負荷コイル
1701、1702…電気自動車、1703、1704…送受電コイル、1801…無人航空機、1804…送受電コイルを内蔵したプロペラガイド、1805…支柱、1806…受電回路を搭載したセンサ、1808…送電装置

Claims (13)

  1. 電力を送電または受電する送受電コイルと、
    前記送受電コイルと共振回路を構成する共振容量と、
    前記送受電コイルへ送電電力を出力するとともに前記送受電コイルから受電電力を入力される送受電回路と、
    前記送受電回路を介して前記送受電コイルに前記送電電力を供給する電源部と、
    前記送受電回路を介した前記送電電力の供給と前記受電電力の出力とを切り替えるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記スイッチ回路は、第1のP型電界効果トランジスタと第2のP型電界効果トランジスタとを有し、
    前記第1のP型電界効果トランジスタと前記第2のP型電界効果トランジスタは、ドレイン側同士で直列に接続されるとともに、ゲートは並列に接続され、前記第1のP型電界効果トランジスタのソース側は、第1のダイオードを介して前記ゲートに接続され、前記第2のP型電界効果トランジスタのソース側は、第2のダイオードを介して前記ゲートに接続され、
    前記スイッチ回路は、前記受電電力の前記電源部への入力を防止することを特徴とする非接触送受電装置。
  2. 請求項1に記載の非接触送受電装置であって、
    複数の前記送受電コイルと、
    前記制御回路の制御に基づいて、前記複数の送受電コイルのうち一つの前記送受電コイルを前記送受電回路に電気的に接続する複数のスイッチ回路と、
    前記送電電力を変調するとともに前記受電電力を復調する変復調回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記変復調回路の変調および復調に基づいて、前記複数のスイッチ回路により前記送受電回路に電気的に接続された前記送受電コイルの送電効率を算出し、当該算出した送電効率に基づいて送電に用いる送受電コイルを選択することを特徴とする非接触送受電装置。
  3. 請求項1に記載の非接触送受電装置であって、
    前記送受電回路は、スイッチング素子と送電周波数においてインピーダンスが十分大きいインダクタンス値となるチョークコイルが直列接続されたアンプを有することを特徴とする非接触送受電装置。
  4. 請求項1に記載の非接触送受電装置であって、
    送電する対象装置と通信する通信回路、を備え、
    前記送受電回路は、前記送受電コイルに出力する前記送電電力の大きさを調整する電源制御回路を有し、
    前記電源制御回路は、前記制御回路が前記通信回路を介して前記対象装置と通信した信号に基づき前記対象装置を認証した場合に、前記送受電コイルに出力する前記送電電力の大きさを大きくすることを特徴とする非接触送受電装置。
  5. 請求項1に記載の非接触送受電装置であって、
    前記送受電回路と前記送受電コイルとの間に少なくとも第1と第2の容量と第1のインダクタを有するπ型のローパスフィルタを備え、
    前記ローパスフィルタは、第1と第2の容量の値を切り換えることにより、前記送電回路と前記送受電コイル間のインピーダンス整合を制御可能であることを特徴とする非接触送受電装置。
  6. 電力を送電または受電する送受電コイルと、
    前記送受電コイルと共振回路を構成する共振容量と、
    前記送受電コイルへ送電電力を出力するとともに前記送受電コイルから受電電力を入力される送受電回路と、
    前記送受電回路を介して前記送受電コイルに前記送電電力を供給する電源部と、
    前記送受電回路を介した前記送電電力の供給と前記受電電力の出力とを切り替えるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記送受電コイルは、外側送受電コイルと、前記外側送受電コイルの内周側に設けられた内側送受電コイルと、を有し、
    前記スイッチ回路は、前記内側送受電コイルの一端と前記共振容量を介して直列に接続される第1のスイッチ回路および並列に接続される第2のスイッチ回路と、前記外側送受電コイルの一端と直列接続される第3のスイッチ回路と、を有し、
    前記外側送受電コイルの他端および前記内側送受電コイルの他端は、接地され、
    前記制御回路は、前記第1のスイッチ回路および前記第2のスイッチ回路および前記第3のスイッチ回路をオン状態またはオフ状態とするための制御信号を出力し、
    前記送受電コイルは、前記制御信号に基づき、直列共振方式と磁気共鳴方式とのいずれかに切り替わり、
    前記スイッチ回路は、前記受電電力の前記電源部への入力を防止することを特徴とする非接触送受電装置。
  7. 請求項に記載の非接触送受電装置であって、
    前記送受電コイルは、前記第1のスイッチ回路がオン状態および前記第2のスイッチ回路がオフ状態および前記第3のスイッチ回路がオフ状態である場合に、前記直列共振方式となり、
    前記第1のスイッチ回路がオフ状態および前記第2のスイッチ回路がオン状態および前記第3のスイッチ回路がオン状態である場合に、前記磁気共鳴方式となることを特徴とする非接触送受電装置。
  8. 電力を送電または受電する送受電コイルと、
    前記送受電コイルと共振回路を構成する共振容量と、
    前記送受電コイルへ送電電力を出力するとともに前記送受電コイルから受電電力を入力される送受電回路と、
    前記送受電回路を介して前記送受電コイルに前記送電電力を供給する電源部と、
    前記送受電回路を介した前記送電電力の供給と前記受電電力の出力とを切り替えるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記送受電回路は、前記電源部からの前記送電電力を前記送受電コイルに出力する送電回路と、前記送受電コイルで受電した前記受電電力を出力する受電回路と、を有し、
    前記スイッチ回路は、前記送電回路に電気的に接続された送電側スイッチ回路と、前記受電回路に電気的に接続された受電側スイッチ回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記送電側スイッチ回路および前記受電側スイッチ回路をオンまたはオフにするための制御信号を出力し、
    前記送受電コイルは、電力を送電するための送電コイルと、前記送電コイルの内周側に設けられた受電コイルと、を有し、前記制御信号に基づいて、前記送電回路から出力された前記送電電力を送電し、または、送電された電力を磁気共鳴により受電し、
    前記送電コイルは、前記共振容量と共振回路を構成し、
    前記送電側スイッチ回路の一端は前記送電コイルと前記送電回路との間に電気的に接続されるとともに、前記送電側スイッチ回路の他端は接地され、
    前記送電コイルの一端は前記共振容量を介して前記送電回路に電気的に接続されるとともに、前記送電コイルの他端は接地され、
    前記受電コイルの両端は、前記受電回路に接続され、
    前記受電側スイッチ回路は、前記受電回路と前記受電コイルの一端との間で直列接続され
    前記スイッチ回路は、前記受電電力の前記電源部への入力を防止することを特徴とする非接触送受電装置。
  9. 請求項に記載の非接触送受電装置であって、
    前記送電コイルは、前記送電側スイッチ回路および前記受電側スイッチ回路がオフ状態の場合に、前記送電回路からの前記送電電力を送電し、
    前記受電コイルは、前記送電側スイッチ回路および前記受電側スイッチ回路がオン状態の場合に、磁気共鳴により送電された電力を受電することを特徴とする非接触送受電装置。
  10. 電力を送電または受電する送受電コイルと、
    前記送受電コイルと共振回路を構成する共振容量と、
    前記送受電コイルへ送電電力を出力するとともに前記送受電コイルから受電電力を入力される送受電回路と、
    前記送受電回路を介して前記送受電コイルに前記送電電力を供給する電源部と、
    前記送受電回路を介した前記送電電力の供給と前記受電電力の出力とを切り替えるスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御する制御回路と、
    平板状の非金属性筺体と、
    を備え、
    前記非金属性筺体は、第1の面側に設けた前記送受電コイルと、
    前記第1の面に置かれた送電対象と通信をする通信回路と、
    前記通信回路の通信に基づいて、前記送受電コイルからの送電を開始させる制御部と、
    前記第1の面と対向した第2の面側に設けた、前記第1の面側に設けた前記送受電コイルの数より多い複数の前記送受電コイルと、
    前記第1の面と前記第2の面との間に設けられた磁性体シートと、
    を備え
    前記スイッチ回路は、前記受電電力の前記電源部への入力を防止することを特徴とする非接触送受電装置
  11. 請求項10に記載の非接触送受電装置であって、
    前記第1の面側に設けた前記送受電コイルは、メガヘルツ帯の周波数で送受電し、
    前記第2の面側に設けた前記送受電コイルは、キロヘルツ帯の周波数で送受電することを特徴とする非接触送受電装置。
  12. 請求項10に記載の非接触送受電装置であって、
    前記非金属性筺体は、電力を出入力する出入力端子を備えることを特徴とする非接触送受電装置。
  13. 請求項10に記載の非接触送受電装置であって、
    前記非金属性筺体の面の向きを検出する重力センサを備え、
    前記第1の面側に設けた前記送受電コイルと前記第2の面側に設けた前記送受電コイルは、前記重力センサが検出した面の向きに基づいて、送電モードと受電モードが切り替わることを特徴とする非接触送受電装置。
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