JP6678231B2 - 皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するのに使用するためのuc.291の活性化因子 - Google Patents

皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するのに使用するためのuc.291の活性化因子 Download PDF

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Description

本発明は、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するためのuc.291の発現または活性を活性化する化合物の同定および使用に関する。
非コードRNA(ncRNA、200ヌクレオチドを超える転写産物)は、重要な生物学的機能を果たし、組織特異的様式で発現され、皮膚を含む多くの器官における生理的および病理学的状態に関わる。ncRNAは、構造(例えば、リボソームRNA(rRNA)、転移RNA(tRNA)、核内低分子RNA(snRNA)、または核小体低分子RNA(snoRNA))、調節(例えば、miRNA、またはpiwi−相互作用RNA(piRNA))、およびセンス/アンチセンス転写産物からなる幅広いクラスの転写産物であり、それらの機能はほとんど未同定のままである。そのカテゴリーに収まる多数の転写産物がしばらくの間研究されてきた一方で(例えば、Xist)、長い非コードRNA(lncRNA)が非常に多くのRNAサブクラスを表すという認識は、比較的最近であり、ゲノムワイドなトランスクリプトーム研究に由来する(Wangら、2011)。
lncRNAは、少なくともmRNAと同程度ほどあると推定され、mRNAのように、それらの発現レベルおよびパターンは多くの場合組織特異的である。配列、構造およびサイズにおける異種性は、lncRNAの広範に異なる細胞内局在性と共に、多数の細胞プロセスにおけるそれらの関与を示す(Clarkら、2011)。核において、いくつかのlncRNAは転写を阻害または活性化することが示され、このことは、他のncRNAと対照的に、転写の基本的特徴を表すと考えられる。反対に、クロマチン構造は、lncRNAと共に遺伝子発現を調整する役割を果たすと考えられる(Wangら、2011)。表皮発達および角化細胞分化においても、クロマチン再形成および転写機構は、遺伝子活性化およびサイレンシングの組織特異的なパターンを確立するために、高度に組織化された様式で発現されるという事実を支持するいくつかの証拠がある(Fessingら、2011)。
紫外線などの外部からの攻撃に対してバリアを構成する皮膚組織を考慮すると、このバリアを効果的に維持するため、例えば遺伝子活性化およびサイレンシングの組織特異的なパターンを維持するための活性剤を提案する必要性が常に存在する。皮膚は、主に3層、すなわち最上層から順に、表皮、真皮および皮下組織からなる。表皮は、特に、角化細胞(大部分)、メラニン細胞(皮膚の色素沈着に関わる)およびランゲルハンス細胞からなる。その機能は、体を外部環境から保護し、その完全性を保証すること、特に微生物または化学物質の侵入および皮膚に含有される水分の蒸発を防ぐことである。
これを行うために、角化細胞は、増殖の過程を経た後、連続的な方向性を持った成熟の過程を経て、その過程の間に表皮の基底層に存在する角化細胞は分化の最終ステージで角質細胞を形成する。この角質細胞は、表皮セラミドのようなタンパク質および脂質からなる角質鞘の形で全体的に角質化した死細胞である。この分化過程の間、角質細胞間(intercorneocytic)表皮脂質も形成され、次いで角質層(stratum corneum)中の二重層(ラメラ)の形態で組織化され、上記の角質鞘と共に表皮のバリア機能に関与する。
しかし、表皮のバリア機能は、ある種の気候条件(例えば低温および/または風の影響下)またはストレスもしくは疲労の影響下でかき乱される場合があり、これにより特にアレルゲン、刺激物または微生物の侵入が促進される。これらの外的要因は、皮膚の乾燥(皮膚が浸透性を失い、脱水状態になり、その経表皮の水分損失が増加する)および熱感または赤色感の原因となる場合もあり、顔色の輝きおよび皮膚の柔軟性を損なう原因となる場合もある。皮膚バリアの損傷は、微小なあかぎれ(microchapping)または微小亀裂の出現を促す場合もある。さらに、増殖および分化過程の機能不全に起因してバリア形成が不完全になると、皮膚は、UV照射またはあらゆる他のタイプの外部からの攻撃から保護されなくなる。次いで、皮膚に浸透する紫外線は、様々な標的に有害作用を及ぼし得るフリーラジカルを生成する場合があり、例えば、それぞれコラーゲンおよびエラスチンの分解に関与するコラゲナーゼおよびエラスターゼを活性化させ、これにより皮膚の弾力性および硬さを低下させ、しわを形成する。
この現象を防止または補正するために、皮膚に存在する水分を吸収してその蒸発を妨げるように意図された糖またはポリオールのような吸湿剤を含有する皮膚化粧用組成物を皮膚に塗布することが行われることが公知である。従来、水の蒸発を妨げるのに寄与する密封フィルムが皮膚上に形成されることを可能にする脂肪性物質が使用されてきた。さらに、これらの組成物は、皮膚代謝回転過程、特に角化細胞分化、表皮脂質合成および角質細胞凝集、または皮膚の天然保湿因子(NMF)成分の内因性合成、特にプロテオグリカンの合成のいずれかに関与する、1つまたは複数の様々な生物学的標的に作用する活性剤を取り入れる場合が非常に多い。
しかし、皮膚の不快感、刺痛感、硬直感、そう痒、熱感もしくは赤色感、および/または微小なあかぎれもしくは微小亀裂の出現、および/または顔色の輝きの損失もしくはくすんだ顔色、および/または皮膚の柔軟性の損失を予防および/または低減するため、および/またはUVに対する表皮の保護を改善するための皮膚のバリア機能を強化する新規な化粧品活性剤を提案する必要性が常に存在する。
本発明者らは、驚いたことに、角化細胞分化の間に特異的に上方制御されるlncRNAを同定した。このlncRNAは、ヒト、ラットおよびマウスゲノムのオーソログ領域の間で極めて高い保存を示す領域から転写され(Bejeranoら、2004a;Bejeranoら、2004b)、「転写超保存領域」(T−uc)または超保存遺伝子と呼ばれるファミリーに属し、これらの転写産物は100〜200ヌクレオチドの範囲である(Calinら、2007)。それらの顕著な進化上の保持は、広範な生理学的反応において深遠な生物学的役割を示唆している。
このlncRNAはuc.291であり、プロ分化lncRNAである。uc.291を欠いている角化細胞は、角化細胞分化の遅延および増殖の増加を示す。実施例に示すように、uc.291は角化細胞の核に非常に存在し、サーファクタントタンパク質D(SFTPD)、ジンクフィンガーMIZタイプ(ZMIZ1)および8含有ジンクフィンガーSWIMタイプ(ZSWIM8)の転写エンハンサーとして働く。
このlncRNAuc.291は、皮膚バリア機能の状態のマーカーとして使用される場合がある。
したがって本発明は、前記uc.291を使用して、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するために有用な薬剤を同定する方法を提供する。
したがって本発明は、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するための候補化合物をスクリーニングするin vitroの方法であって、
a.少なくとも1つの試験化合物を角化細胞の試料と接触させるステップ、
b.前記角化細胞においてuc.291の発現または活性を測定するステップ、
c.未処理角化細胞と比較して、aで処理した角化細胞において、uc.291の発現の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化、またはuc.291の活性の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化が測定される化合物を選択するステップ
を含む、方法に関する。
第1の実施形態によれば、ステップbはステップaの前および後に実行される。この場合、ステップaの前に角化細胞で測定されたuc.291の発現または活性は、対照値に相当する(すなわち、未処理角化細胞)。したがって、ステップcは、ステップaの前の同一の角化細胞と比較して、aで処理した角化細胞において、uc.291の発現の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化、またはuc.291の活性の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化が測定される化合物の選択を含む。
別の実施形態によれば、方法は角化細胞の試料を調製する第1のステップa’を含む。したがって、好ましくは、本発明は、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するための候補化合物をスクリーニングするin vitroの方法であって、
a’.好ましくは老化前の角化細胞の少なくとも2つの試料を調製するステップ、
a.試料の1つを少なくとも1つの試験化合物と接触させるステップ、次いで
b.前記試料においてuc.291の発現または活性を測定するステップ、および
c.未処理角化細胞の試料と比較して、aで処理した角化細胞において、uc.291の発現の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化、またはuc.291の活性の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化が測定される化合物を選択するステップ
を含む、方法に関する。
この第2の実施形態において、ステップaを受けていない角化細胞の試料で測定されたuc.291の発現または活性は、対照値に相当する(すなわち、未処理角化細胞)。
上記の方法において、前記試験化合物は植物抽出物から選択されることを特徴としてもよい。
上記の方法において、ステップcで測定されるuc.291の発現または活性の前記活性化は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%であることを特徴としてもよい。
また、上記の方法に従って得ることができる、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または前記皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または前記皮膚を保湿するための、uc.291の活性化因子の化粧品としての使用が提供される。
さらに、上記の方法に従って得ることができる、皮膚バリア機能の改善するため、ならびに/または前記皮膚の老化の予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または前記皮膚を保湿するのに使用するためのuc.291の活性化因子が提供される。
図1は、uc.291がカルシウム誘導分化中に角化細胞で発現される図である。 図2は、uc.291の枯渇が分化を遅延する図である。 図3は、uc.291の枯渇は増殖を増加させる図である。 図4は、uc.291は核内で発現され、エンハンサーとして機能する図である。 図5は、SFTP、ZMIZ1およびZSWIM8遺伝子はuc.291の近傍に局在し、それらの発現は分化中に誘導される図である。 図6は、uc.291の発現がSFTPDの発現を増強する図である。 図7は、SFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8のサイレンシングがsi−uc.291効果を再現する図である。 図8は、uc.291配列の図である。 図9は、化合物の実験的設定の図である。 図10は、異なる化合物がuc.291発現を調節することができる図である。
「皮膚の老化」という表現は、例えば、しわおよび細い線、しなびた皮膚、たるんだ皮膚、薄くなった皮膚、ならびに弾力性および/または張り(tonus)を欠いている皮膚のような、時間生物学的であれ光誘起性であれ、老化による皮膚の任意の外観変化、ならびに、例えば紫外線放射に曝露後の特にコラーゲンの皮膚の任意の内部的分解のような、外観の変化には組織上では反映されない皮膚の任意の内部変化を意図する。
「皮膚を保湿する」とは、皮膚の自然の湿度を維持すること、およびその乾燥を予防することを意味する。
「uc.291」または「lncRNA uc.291」は、コード名ZNF503_Siddhartha(http://ccg.vital−it.ch/UCNEbase/list.php?data=ucne&org=hg19&view=uceID&value=uc.291)の超保存非コードエレメント(データベースUCNE:http://ccg.vital−it.ch/UCNEbase/)である。uc.291の配列は、以下の配列番号1である。
試験される試験化合物は、任意のタイプであってよい。それら化合物は、天然起源のものであっても、化学的合成によって生成されたものであってもよい。この化合物は、既知構造の化学化合物、未同定の化合物もしくは物質、または化合物の混合物のライブラリーを含む場合がある。
天然の化合物は、植物のような植物性起源の化合物を含む。好ましくは、試験化合物は、植物性であり、好ましくは植物抽出物から選択される。
ステップaによれば、試験化合物を、角化細胞の試料と接触させる。
ステップbによれば、uc.291の発現および/または活性は、前記角化細胞において測定される。
「uc.291の発現」という用語は、生産されたuc.291の量を意味するものとする。
「uc.291の活性」という用語は、それがハイブリダイズする配列部分の転写レベルを増強するuc.291の能力を意味するものとする。
当業者は、uc.291がハイブリダイズする配列を定量的または半定量的に検出し、これにより前記uc.291活性を判定する技術に精通している。特異的なヌクレオチドプローブを用いた、配列のハイブリダイゼーションに基づく技術が最も一般的であり、ノーザンブロッティング、RT−PCR(逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応)、定量的RT−PCR(qRT−PCR)などがある。
当業者は、uc.291、またはuc.291がハイブリダイズする配列を定量的または半定量的に判定する技術にも精通している。特に、uc.291の発現は、リアルタイムPCRによって測定することができる。uc.291活性は、配列標的上のリアルタイムPCRによって、またはウェスタンブロットによる標的のタンパク質レベルを評価することによって測定することができる。
好ましくは、uc.291の発現は、リアルタイムPCRによって測定される。
試験化合物で処理後のuc.291の発現または活性を、次いで対照値、すなわち処理前の同一角化細胞で得られた値、または未処理の別の試料の角化細胞で得られた値、と比較する。
ステップcによれば、有用な化合物は、未処理の角化細胞と比較して、処理した角化細胞において、uc.291の発現の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化、またはuc.291の活性の少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%の活性化が測定される化合物である。好ましくは、uc.291の発現または活性の活性化は、少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%である。
本明細書に定義されたスクリーニング方法によって選択される化合物は、続いて、他のin vitroモデルおよび/またはin vivoモデル(動物またはヒトにおいて)で、皮膚バリア機能および/または皮膚の老化および/または皮膚水和へのそれらの影響を試験することができる。本発明に記載の有用な化合物は、uc.291を標的にする活性化因子である。
本発明の課題は、uc.291の活性化因子の化粧品としての使用でもあり、前記活性化因子は、皮膚バリア機能を改善、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減、ならびに/または皮膚を保湿するために上記の方法に従って同定される。
別の態様によれば、本発明の目的は、少なくとも1つのuc.291活性化因子の使用であり、前記活性化因子は、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するための治療組成物を作製するために上記の方法に従って同定される。したがって本発明は、uc.291活性化因子の使用にも関し、前記活性化因子は、皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または皮膚を保湿するために、上記の方法に従って同定される。
活性化因子は、uc.291の発現または活性を実質的に増加する化合物を表す。「実質的に」という用語は、少なくとも20%、好ましくは少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、好ましくは少なくとも50%、およびより好ましくは少なくとも60%の増加を意味する。
uc.291活性化因子は、組成物の0.001から10%重量の割合で、好ましくは0.01から5%重量の割合で使用することができる。
上記に記載されたスクリーニング方法の結果同定されたuc.291活性化因子は、生理学的に許容される担体、好ましくは化粧品的に許容される媒体、すなわち、毒性、不適合、不安定性またはアレルギー応答の任意の危険性がなく、および特にユーザに受け入れられない任意の不快感(赤色感、硬直感、刺痛感、その他)を引き起こさない、ヒト皮膚と接触させて使用するのに適した媒体と組み合わせた組成内で製剤化することができる。これらの組成物は、例えば、経口で、または局所に投与される場合がある。好ましくは、組成物は局所に適用される。経口投与については、組成物は、錠剤、ゲルカプセル剤、糖衣錠、シロップ剤、懸濁剤、液剤、散剤、顆粒、エマルション剤、放出制御のための微小球またはナノ粒子または脂質もしくはポリマー小胞の懸濁剤の形態である場合がある。局所投与については、組成物は、より詳細には皮膚および粘膜の治療に使用するものであり、膏薬、クリーム剤、ミルク剤、軟膏剤、散剤、含浸パッド、液剤、ゲル剤、スプレー剤、ローション剤または懸濁剤の形態である場合がある。放出制御のための微小球またはナノ粒子または脂質もしくはポリマー小胞またはポリマーパッチまたはハイドロゲルの懸濁剤の形態である場合もある。この局所適用のための組成は、無水型、水溶性型またはエマルション剤の形態である場合がある。局所適用のための組成物は、水中油型、油中水型または多重エマルション剤(W/O/WまたはO/W/O)の形態である場合があり、場合により、マイクロエマルション剤もしくはナノエマルション剤、または水溶性分散体剤、液剤、水溶性ゲル剤もしくは散剤の形態である場合がある。好ましい変化形においては、組成物は、ゲル剤、クリーム剤またはローション剤の形態である。
組成物の生理学的に許容される担体は、一般に水および場合によりエタノールのような他の溶媒を含む。
この組成物は、好ましくは、顔および/または体の皮膚のケアおよび/またはクレンジング製品として使用され、特に、例えば、ポンプディスペンサーボトル、エアロゾルもしくはチューブ内に調製された液体剤、ゲル剤またはムース剤の形態であるか、または例えば広口瓶内に調製されたクリーム剤の形態である場合がある。変化形として、化粧品の形態で、特に、ファンデーション、またはルースもしくはコンパクトパウダーの形態である場合がある。
− 油、特にポリジメチルシロキサン(ジメチコン)、ポリアルキルシクロシロキサン(シクロメチコン)およびポリアルキルフェニルシロキサン(フェニルジメチコン)のような直鎖状または環状、揮発性または非揮発性シリコーンオイル;フルオロオイルのような合成油、安息香酸アルキルおよびポリイソブチレンのような分岐炭化水素;植物油および特に大豆油またはホホバ油;および液体ワセリンのような鉱油、から選択される場合がある、
− オゾケライト、ポリエチレンワックス、蜜ろうまたはカルナバワックスのようなワックス、
− 少なくとも1つの反応基(特に水素またはビニル)を含有し、末端および/または側鎖の位置に少なくとも1つのアルキル基(特にメチル)またはフェニルを有するポリシロキサンを、触媒の存在下で、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(organohydrogeno-polysiloxane)のようなオルガノシリコーンと反応させることによって特に得られるシリコーンエラストマー、
− 非イオン性、陰イオン性、陽イオン性または両性であるかどうかにかかわらず、界面活性剤、好ましくは乳化界面活性剤、特にグリセロールの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルおよびスクロースの脂肪酸エステルのようなポリオールの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪アルキルエーテル;アルキルポリグルコシド;ポリシロキサン修飾ポリエーテル;ベタインおよびそれらの誘導体;ポリクオタニウム;エトキシ化脂肪アルキル硫酸塩;スルホサクシネート;サルコシネート;リン酸アルキルおよびリン酸ジアルキルならびにそれらの塩;および脂肪酸せっけん、
− 直鎖脂肪アルコール、特に、セチルアルコールおよびステアリルアルコールのような補助界面活性剤、
− 増粘剤および/またはゲル化剤、ならびに特に、アクリロイルメチルプロパンスルホン酸(AMPS)および/またはアクリルアミドおよび/またはアクリル酸および/またはアクリル酸の塩もしくはエステルの、架橋または非架橋の、親水性または両親媒性のホモポリマーおよびコポリマー;キサンタンガムまたはグアーゴム;セルロース誘導体;およびシリコーンゴム(ジメチコノール)、
− 有機スクリーニング剤、例えば、ジベンゾイルメタン誘導体(ブチルメトキシジベンゾイルメタンを含む)、桂皮酸誘導体(メトキシ桂皮酸エチルヘキシルを含む)、サリチル酸、パラ−アミノ安息香酸、β,β’−ジフェニルアクリレート、ベンゾフェノン、ベンジリデンカンファ誘導体、フェニルベンズイミダゾール、トリアジン、フェニルベンゾトリアゾールおよびアントラニル誘導体、
− コーティングされたまたはコーティングされていない顔料またはナノ顔料の形態の鉱物酸化物に基づく、特に、二酸化チタンまたは酸化亜鉛に基づく、無機スクリーニング剤、
− 色素、
− 保存剤、
− EDTA塩のような隔離剤、
− 香料、
− およびこのリストに限定されないそれらの混合物、
から選択される少なくとも1つの化合物のような様々なアジュバントを含む場合がある。
そのようなアジュバントの例は、本発明による組成物中の追加の成分としての使用に適している、スキンケア産業において通常使用される化粧品および医薬品成分を広範に、制限なく記載するCTFA辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook published by The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, 第11版, 2006年)に特に挙げられている。
本組成物はまた、充填剤、顔料、真珠層、張力調整剤および艶消しポリマー(matting polymers)、およびそれらの混合物などの視覚的効果を有する少なくとも1つの化合物を含む場合がある。
「充填剤」という用語は、組成物の本体または剛性および/もしくは柔軟性、艶消し効果ならびに適用時の迅速な均一性を付与するのに適した、無色または白色、鉱物または合成、ラメラまたは非ラメラ粒子を意味すると理解すべきである。特に名前を挙げてよい充填剤としては、タルク、雲母、シリカ、カオリン、Nylon−12(Atochem社によって販売されるOrgasol(登録商標))のようなナイロン(登録商標)粉末、ポリエチレン粉末、ポリウレタン粉末、ポリスチレン粉末、ポリエステル粉末、場合により修飾されるデンプン、東芝社によってTospearl(登録商標)の名称で販売されているもののようなシリコーン樹脂マイクロビーズ、ヒドロキシアパタイト、および中空シリカ微小球(Maprecos社のSilicaBeads(登録商標))が挙げられる。
「顔料」という用語は、組成物を着色および/または不透明にすることを意図とした、媒体に不溶性の白色または有色の、鉱物または有機粒子を意味すると理解されるべきである。それらは、標準またはナノメータサイズのものである場合がある。名前を挙げることができる鉱物顔料の中には、二酸化チタン、二酸化ジルコニウムおよび二酸化セリウム、ならびに酸化亜鉛、酸化鉄および酸化クロムがある。
「真珠層」という用語は、光を反射する玉虫色の粒子を意味すると理解されるべきである。想定される真珠層の中で、天然の真珠、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料またはオキシ塩化ビスマス、および着色された雲母チタンで被覆された雲母が挙げられる。
これらの充填剤および/または顔料および/または真珠層の水相中の質量濃度は、組成物の総重量に対して一般に0.1〜20%重量、好ましくは0.2〜7%重量である。
「張力調整剤」という用語は、皮膚を張りのある状態にし、この張力効果によって皮膚を滑らかにし、そこからしわおよび細い線を低減させ、または直ちに排除するのに適した化合物を意味すると理解されるべきである。名前を挙げることができる張力調整剤としては、天然起源のポリマーが挙げられる。「天然起源のポリマー」という用語は、植物起源のポリマー、外皮由来のポリマー、卵タンパク質および天然起源のラテックスを意味する。これらのポリマーは、好ましくは親水性である。特に名前を挙げることができる植物起源のポリマーとしては、タンパク質およびタンパク質加水分解物、より詳細には、穀物類、マメ科植物および油生成植物の抽出物、例えばトウモロコシ、ライムギ、コムギ、ソバ、ゴマ、スペルト、エンドウ、マメ、レンズマメ、ダイズおよびルピナスの抽出物が挙げられる。合成ポリマーは、一般に、ラテックスまたはシュードラテックスの形態であり、重縮合タイプである場合があり、またはフリーラジカル重合によって得られる場合がある。特にポリエステル/ポリウレタンおよびポリエーテル/ポリウレタン分散体が挙げられる。好ましくは、張力調整剤は、PVP/ジメチコニルアクリレートの、および親水性ポリウレタン(Hydromer社のAquamereS−2001(登録商標))のコポリマーである。
「艶消しポリマー」という用語は、本明細書では、皮膚の光沢を低減し、および顔色を統一する、溶液中、分散体中または粒子形態の任意のポリマーを意味する。名前を挙げることができる例としては、シリコーンエラストマー、樹脂粒子、およびそれらの混合物が挙げられる。名前を挙げることができるシリコーンエラストマーの例としては、信越化学工業株式会社によるKSG(登録商標)、Dow Corning社によるTrefil(登録商標)、BY29(登録商標)もしくはEPSX(登録商標)、またはGrant Industries社によるGransil(登録商標)の名称で販売されている製品が挙げられる。
本発明に従って使用される組成物には、uc.291活性化因子以外の活性剤、および特に、増殖因子の生成を刺激する薬剤;抗糖化または脱グリカン化薬剤;コラーゲン合成を増加させるか、またはその分解を防止する薬剤(抗コラゲナーゼ剤、特にマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤);エラスチン合成を増加させるか、またはその分解を防止する薬剤(抗エラスターゼ剤);インテグリンまたはテンシンのような接着斑成分の合成を促進する薬剤;グリコサミノグリカンもしくはプロテオグリカンの合成を増加させるか、またはそれらの分解を防止する薬剤(抗プロテオグリカナーゼ剤);線維芽細胞増殖を増加させる薬剤;脱色素剤または抗色素剤;抗酸化剤またはフリーラジカルスカベンジャーまたは汚染防止剤;およびこれらの混合物から選択されるが、これらに限定されない、少なくとも1つの活性剤を含む場合もある。
そのような薬剤の例は、特に、植物抽出物および特に、コンドラス・クリスプス(Chondrus crispus)の、サーマス・サーモフィルス(Thermus thermophilus)の、エンドウ(Pisum sativum)(Proteasyl(登録商標)TP LS)の、ツボクサ(Centella asiatica)の、イカダモ(Scenedesmus)の、モリンガ・プテリゴスペルマ(Moringa pterygosperma)の、マンサクの、ヨーロッパグリ(Castanea sativa)の、ローゼル(Hibiscus sabdriffa)の、チューベローズ(Polianthes tuberosa)の、アルガンノキ(Argania spinosa)の、アロエベラ(Aloe vera)の、スイセン(Narcissus tarzetta)の、または甘草の抽出物;ダイダイ(Citrus aurantium)(ネロリ)の精油;グリコール酸、乳酸およびクエン酸、ならびにそれらのエステルなどのα−ヒドロキシ酸;サリチル酸およびその誘導体などのβ−ヒドロキシ酸;植物タンパク質加水分解物(特にダイズまたはヘーゼルナッツのもの);アシル化オリゴペプチド(特にSederma社によって、Maxilip(登録商標)、Matrixyl(登録商標)3000、Biopeptide(登録商標)CLまたはBiopeptide(登録商標)ELという商品名で販売されるもの);酵母抽出物および特にサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の酵母抽出物;藻類抽出物および特に、ラミナリア属(laminairia)の藻類抽出物;ビタミンおよびそれらの誘導体、例えばレチニルパルミテート、アスコルビン酸、アスコルビルグルコシド、アスコルビルリン酸マグネシウムまたはアスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビルパルミテート、アスコルビルテトライソパルミテート、アスコルビルソルベート、トコフェロール、トコフェリルアセテートおよびトコフェリルソルベート;アルブチン;コウジ酸;エラグ酸、およびそれらの混合物である。
変化形または追加として、本発明に従って使用される組成物は、特にフランスのLaboratoires Secrobiologiques/Cognis社によってProteasyl TP LS(登録商標)という商品名で販売されるエンドウ(Pisum sativum)種子の抽出物のような少なくとも1つのエラスターゼ阻害剤(抗エラスターゼ)を含む場合がある。
組成物は、湿潤剤、安定剤、水分調節剤、pH調節剤、浸透圧調節剤、またはUV−AおよびUV−Bスクリーンのような不活性な添加物またはこれらの添加物の組合せを含有する場合もある。
以下の実施例は本発明を説明するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。これらの例は、以下に列挙した図に基づいている。
図1は、uc.291がカルシウム誘導性の分化の間に角化細胞内で発現される図である。
初代ヒト角化細胞は、カルシウム添加(1.2mM)によって3、6または9日間分化誘導された。
A)RT−PCRによる分化中のuc.291の評価、陽性対照(B)として、インボルクリンおよびK10(分化マーカー)を使用する。
図2は、uc.291の枯渇が分化を遅延する図である。
uc.291の枯渇、ならびに分化マーカーK10およびインボルクリンmRNAの発現のRT−PCRによる評価。対照と比較して、両マーカーは、uc.291が枯渇した細胞において強く低減された。
図3は、uc.291の枯渇は増殖を増加させる図である。
(A)トランスフェクション3日後のサイレンシングのRT−PCRによる評価。
(B)トランスフェクション3日後のスクランブルトランスフェクトした細胞(Ctrl)およびsi−uc.291トランスフェクトした細胞の細胞周期分析。
(C)uc.291枯渇時のカルシウム誘導性分化(1、2、3日間)中の増殖マーカー(p63)および分化マーカー(K10)のウェスタンブロットによる評価。
図4は、uc.291は核内で発現され、エンハンサーとして機能する図である。
A)角化細胞の核および細胞質の生化学的分画。Uc.291は主に核で検出される。
B)uc.291の保存配列を、プロモーターの上流に、ルシフェラーゼアッセイ用のベクターにクローニングし、本発明者らはSaos−2細胞中にこのベクター(uc.291)および対照ベクター(Ctr)をトランスフェクトした。ルシフェラーゼ活性が対照に対して2倍増加するため、ルシフェラーゼアッセイは、uc.291がエンハンサーとして作用することを示唆する。
図5は、SFTP、ZMIZ1およびZSWIM8遺伝子はuc.291の近傍に局在し、それらの発現は分化中に誘導される図である。
(A)uc.291が位置する第10の染色体のスキームおよび4百万塩基以内に位置する遺伝子。
(B)SFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8遺伝子が、カルシウムによって誘導される分化の間、uc.291発現と並行して発現することを示すRT−PCR。
図6は、uc.291の発現がSFTPDの発現を増強する図である。SFTPDのサイレンシングは、si−uc.291効果を再現する。
(A)角化細胞を、uc.291(si−uc.291)に特異的なsiRNAでトランスフェクトし、1.2mMのカルシウムで処理した。示された時点で細胞を分析した。
(B)3日目に、本発明者らは、SFTPD、ZSWIM8およびZMIZ1の発現レベルをRT−PCRによって評価した。本発明者らは、uc.291の非存在下で、SFTPD、ZSWIM8およびZMIZ1のmRNAが40%低減することを見出した。
図7は、SFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8のサイレンシングがsi−uc.291効果を再現する図である。
角化細胞を、uc.291(si−uc.291)に特異的なsiRNAでトランスフェクトし、1.2mMのカルシウムで3日間処理した。本発明者らは、分化マーカーのインボルクリンの発現レベルを評価した。本発明者らは、si−uc.291と同様にsi−SFTPD、si−ZSWIM8およびsi−ZMIZ1において、インボルクリン発現mRNAが40%低減することを見出した。
図8は、uc.291配列の図である。
コードネームZNF503_Siddharthaを有するヒトuc.291配列のお5’から3’方向(データベースUCNE:http://ccg.vital−it.ch/UCNEbase/)。
図9は、化合物の実験的設定の図である。
図10は、異なる化合物が、uc.291発現を調節することができる図である。
uc.291の発現を、化合物での処理時にリアルタイムPCRによって評価した。本発明者らは、すべての化合物がuc.291発現の増強においてカルシウムと相乗効果を有することを認めることができる。
材料および方法
細胞培養およびトランスフェクション
ヒト表皮角化細胞、新生児(HEKn)(Cascade、Invitrogen)を、HKGS増殖補助剤(Invitrogen)を含むEpilife培地で培養し、5%COの加湿チャンバー内で、37℃で培養した。培養培地に1.2mMCaClを添加することによって細胞をin vitroで分化誘導させ、次いで細胞を完全なコンフルエンスで9日間まで増殖させた。uc.291サイレンシングのために、HEKnをsi−291−1 HP Custom siRNA(Qiagen)でトランスフェクトし、トランスフェクションを、製造業社のプロトコールに従ってLipofectamine RNAimaxトランスフェクション試薬(Invitrogen)を使用して行った。トランスフェクションの48時間後、培地を除去し、培養培地に1.2mMCaClを添加することによってカルシウム誘導分化を開始した。Saos−2細胞を、10%FBS、100ペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン(GIBCO、Invitrogen)を含むD−MEM F12中で培養し、製造業社のプロトコール(Invitrogen)に従ってLipofectamine 2000でトランスフェクトした。
細胞培養および化合物
本発明者らは、以下の化合物、
N1:ツバキ属(Camellia)葉抽出物:最終濃度0.05%
N2:ツバキ属(Camellia)の幹細胞:最終濃度1%
を使用した。
ツバキ属(Camellia)葉抽出物を、以下のように調製する。:ツバキ属(Camellia)葉の抽出物は、ヤブツバキ(Camellia japonica)の新鮮ですりつぶした葉をエタノール(または任意のアルコール溶媒)で抽出し、活性炭で脱色させ、ろ過し、ジプロピレングリコール(または他の適切な化粧用溶媒)で希釈することによって得られ、液状の最終抽出物を得る。
ツバキ属(Camellia)の幹細胞は、国際公開第2003/077881号パンフレットに開示された技術を用いて、ヤブツバキ(Camellia japonica alba plena)の分裂組織から得られた幹細胞である。
化合物を増殖および分化条件で試験した。細胞(HEKn、300.000/60mm培養皿)を増殖条件培地に播種し、示された濃度の化合物で24時間処理した。細胞を1日後に回収し、以下に示すリアルタイムPCRによってuc.291発現を分析した。あるいは、指示された化合物を含む細胞に分化培地(1.2mMカルシウムを含む)を添加し、3日後に収集して、uc.291発現レベルを評価した。
RNA抽出およびリアルタイムPCR分析
mirVana miRNA Isolation Kit(Ambion)を製造業者のプロトコールに従って使用して、分化した(3、6および9日)および増殖するヒト角化細胞から全RNAを単離した。1マイクログラムの全RNAをGoScript(商標) Reverse Transcription System(Promega)を用いて製造業者のプロトコールに従って逆転写した。リアルタイムPCRを、次いでPlatinum SYBR Green qPCR Master Mix(Promega)を使用して行った。各遺伝子およびuc.291の発現は、閾値サイクル(Ct)から定義され、相対発現レベルは、ハウスキーピング遺伝子の発現に関して正規化した後、2−ΔΔCt法を使用して算出した。uc.291保存配列を図8に示す。
細胞増殖および細胞周期分析
DNA合成中のブロモデオキシウリジン(BrdU)の取り込みを、製造業社のプロトコールに従って、Click−iT(商標) EdUフローサイトメトリーアッセイキット(Molecular Probes、Eugene、OR、USA)を用いて評価した。細胞周期を、FACS Caliburフローサートメーター(BD Biosciences、San Jose、CA、USA)を使用して分析した。Cell Quest(BD)ソフトウェアを使用して15,000事象を評価した。
ウェスタンブロット法
全細胞抽出物をSDSポリアクリルアミドゲルで分離し、Hybond P PVDF膜(G&E Healthcare、UK)ヘブロットした。膜をPBST5%脱脂粉乳で遮断し、室温で2時間一次抗体と共にインキュベートし、洗浄し、適切な西洋ワサビペルオキシダーゼ結合二次抗体(ウサギおよびマウス、BioRad、Hercules、California、USA)を使用して室温で1時間ハイブリダイズさせた。検出は、ECL化学発光キット(Perkin Elmer、Waltham、Massachusetts、USA)を用いて行った。以下の抗体、抗−p63(Ab4、Neomarkers、Fremont、California、USA;希釈1:500)、抗−K10(Covance、Princeton、Nj、USA;希釈1:1000)、抗−βアクチン(Sigma、StLouis、Minnesota、USA;希釈1:5000)を使用した。
細胞分画およびRNA抽出
細胞をトリプシン処理により採取し、氷上の15mlコニカルチューブに回収し、冷PBSで3回洗浄し、微量遠心管に移し、冷却遠心分離機(Eppendorf 5415R)で、4000回転、3分間ペレット化した。細胞ペレットを1mlのRSB(10mM Tris、pH7.4、10mM NaCl、3mM MgCl2)に再懸濁し、氷上で3分間インキュベートし、続いて4℃で遠心分離した。膨張した細胞ペレットの体積を推定し、その体積の4倍の溶解緩衝液RSBG40[10mM Tris、pH7.4、10mM NaCl、3mM MgCl2、10%グリセロール、0.5% Nonidet P−40、0.5mM ジチオスレイトール(DTT)、および100U/ml rRNasin(Promega、WI)]を用いて緩やかなピペッティングによって再懸濁させた。核を7000回転で3分間の遠心分離によってペレット化し、上清を回収し、細胞質画分として保存した。核ペレットをRSBG40中に再懸濁させ、10分の1の体積の界面活性剤[3.3%(重量/重量)デオキシコール酸ナトリウムおよび6.6%(体積/体積)Tween40]をゆっくりとボルテックスしながら加え、続いて氷上で5分間インキュベートした。核を再度ペレット化し、上清を以前の細胞質画分とプールした。核ペレットをRSBG40中でもう一度洗浄し、10,000回転、5分間で回収し、得られたペレットを核RNA抽出に使用した。トリパンブルー染色後、細胞溶解および核の完全性を光学顕微鏡でモニターした。製造業社の取扱説明書(Invitrogen、CA)に従って、TRIZOL法を使用してRNAを抽出した。
コンストラクトおよびLucアッセイ
uc.291ゲノム配列(231bp)を、以下のプライマー、uc.291pGLF 5’−ggccgctagcgggaacttatttgtatgcagc−3’(配列番号2)、uc.291pGLR 5’−ggccctcgagcaactgcagtgcctgcatgttttc−3’(配列番号3)を使用してヒトゲノムDNAからPCRにより増幅した。NheI/XhoI制限後の231bp断片を、NheI/XhoI線状化pGL3プロモーターベクターにライゲーションした(Promega、Madison、WI、USA)。トランスフェクションの24時間前に、合計1×10個のSaos−2細胞を12ウェル培養皿に播種した。600ngのpGL3ベクター、13ピコモルのuc.291 siRNAおよび10ngのRenillaルシフェラーゼpRL−CMVベクターを、Lipofectamine 2000(Invitrogen)を使用して共トランスフェクトした。細胞抽出物のルシフェラーゼ活性を、トランスフェクションの24時間後に、Dual Luciferase Reporter Assay System(Promega)を使用して測定し、OPTOCOMP Iルミノメーターを使用して発光を測定した。Renillaルシフェラーゼ活性を使用して、トランスフェクションの効率を正規化した。
in situハイブリダイゼーション
uc.291プローブの配列は以下のようである。
/5DigN/ACAACCACATGGGCTATCAAGA/3Dig(配列番号4)、U6プローブはExiqonより、カタログ番号は99002−15である。ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片をキシレン中で脱ワックスし、エタノール希釈シリーズを通して再水和させた。組織切片を15μg/mLプロテイナーゼKで、10分間室温で消化し、次いでin situハイブリダイゼーション分析のためにVentana Discovery Ultraにロードした。組織スライドをDig標識水銀プローブ(Exiqon)と共に50℃で2時間インキュベートした。次いで、基質としてNBT−BCIPを使用して、ポリクローナル抗DIG抗体およびアルカリホスファターゼ結合二次抗体(Ventana)でジゴキシゲニンを検出することができる。二重dig標識対照U6 snRNAプローブもまたExiqon製である。
結果
uc.291はカルシウム誘導分化中に角化細胞で発現される
初代ヒト角化細胞は、カルシウム添加によって3、6または9日間分化誘導され。uc.291発現をリアルタイムRT−PCRによって評価した。uc−291発現は時間依存性であり、本発明者らは、陽性対照として、2つの分化マーカー、インボルクリンおよびK10を使用した(図1Aおよび1B)。in situハイブリダイゼーション(データは示さず)は、uc.291が表皮において特異的に発現することを確認した。
uc.291の枯渇は分化を遅延する
角化細胞分化の間にuc.291が重要であることを確認するために、本発明者らは、初代ヒト角化細胞においてsiRNAによってuc.291をサイレンシングし、カルシウム添加によって分化を誘導した。1日、2日、3日のカルシウム添加で、スクランブルトランスフェクト細胞(Ctrl)およびsi−uc.291トランスフェクト細胞における細胞形態の評価は、si−uc.291細胞が増殖する細胞に典型的な丸い形状をより長く維持し、一方、Ctrl(スクランブルトランスフェクションした細胞)は、カルシウム処理1日後に既に平坦で伸長しているように見えることを示す(図2)。これをより定量化するために、本発明者らは、スクランブルトランスフェクト細胞(Ctrl)およびsi−uc.291トランスフェクト細胞における分化中の分化マーカー(K10およびインボルクリン)の発現を評価した。得られたデータは、分化がuc.291の欠如により非常に遅延することを示している。
uc.291の枯渇は増殖を増加させる
増殖中のuc.291の効果を評価するために、本発明者らは、初代ヒト角化細胞においてsiRNAによってuc.291をサイレンシングした。サイレンシングは、クローン原性アッセイによって評価される長期増殖(図3)および3日間のカルシウム(1.2mM)処理後のFACS分析によって評価される短期分化の両者に影響を及ぼす。これらの結果は、uc.291枯渇時のカルシウム誘導分化(1、2、3日間)中の増殖マーカー(p63)および分化マーカー(K10)をウェスタンブロットによって評価するタンパク質レベルにおいても確認された(図3C)。
uc.291は核内で発現され、転写エンハンサーとして機能する
uc.291が角化細胞の増殖および分化に影響を及ぼす分子機構を探索するために、本発明者らは角化細胞の細胞抽出物の生化学的分画を行い、核を細胞質から分離した。図4Aに示すように、uc.291は主に核内で検出される。さらに、転写エンハンサーとして機能するかどうかを理解するために、本発明者らは、uc.291の保存配列を、プロモーターの上流に、ルシフェラーゼアッセイ用のベクターにクローニングし、内生uc.291を発現するSaos−2細胞において、このベクター(uc.291)および対照ベクター(Ctr)をトランスフェクトした。本発明者らは、ルシフェラーゼ発光が対照に対して2倍増加することを観察することができ(図4B)、これはuc.291が転写エンハンサーとして作用することを示している。
SFTPD、ZMIZ1、ZSWIM8遺伝子はuc.291遺伝子座の近傍に位置し、それらの発現はuc.291発現と並行する
角化細胞の増殖および分化を制御するuc.291の効果に関与する可能性のある機構を同定するために、本発明者らは、uc.291の近傍に位置し、その発現が分化の間のuc.291発現と並行する遺伝子の役割について研究する。本発明者らは、これらの遺伝子の中で、SFTPD、ZMIZ1aおよびZSWIM8遺伝子は、角化細胞の分化の間に高度に発現され(図5Aおよび5B)、それらのmRNAはカルシウム添加後にuc.291と同様に増加することを見出した。
角化細胞において、uc.291の発現はSFTPD、ZMIZ1、ZSWIM8の発現を高め、SFTPD、ZMIZ1、ZSWIM8のサイレンシングは、si−uc.291効果を再現する
uc.291発現がSFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8の転写エンハンサーとして作用することを実証するために、本発明者らはuc.291をサイレンシングし、カルシウムを3日間添加した。本発明者らは、si−uc.291でSFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8発現が50%低減することを見出した(図6Aおよび6B)。興味深いことに、si−SFTPD、si−ZMIZ1およびsi−ZSWIM8は、細胞形態(図示せず)およびインボルクリン発現に関してuc.291サイレンシングを表現型模写する。実際、カルシウムで3日間処理したsi−uc.291およびsi−SFTPD細胞は、3日間のカルシウムと比較して、細胞が分化しているように見える、類似の形態(丸形、図示せず)を有する。また、インボルクリンの発現はsi−SFTPD、si−ZMIZ1およびsi−ZSWIM8で遅延する(図7)。
異なる化合物は、uc.291発現を調節することができる
本発明者らは、uc.291発現レベルの調節における化合物(N1、0.05%;N2、1%)の影響を評価した(図9および10)。本発明者らは、試験された化合物がuc.291発現の増強においてカルシウムと相乗効果を有することを観察した。
要約
提示されたデータによれば、
− uc.291は、カルシウム駆動角化細胞分化中に誘導される。プロ分化lncRNAである。
− uc.291はヒト表皮の上層で発現する。
− siRNAによるuc.291ノックダウンは、角化細胞の分化を減少させる(分化マーカー:K10およびインボルクリンを伴う)。
− uc.291ノックダウンは増殖を増加させる(短期増殖および長期増殖)。
− uc.291は主に角化細胞の核で発現する
ことが示される。
− uc.291は、SFTPD、ZMIZ1およびZSWIM8遺伝子に対するcis−エンハンサー活性を有する転写調節因子である。これまでのところ、ZMIZ1およびZSWIM8の役割は表皮では知られていないが、SFTPD遺伝子によってコードされるサーファクタントタンパク質Dは表皮で発現され、強力な免疫調節および抗炎症特性を示す。
結論
これらのデータは、uc.291が皮膚バリア機能形成において二重の機能を有することを示唆している。適切な分化および角質化を可能にし、病原体感染を防止し、抗炎症特性を有することにより皮膚の恒常性を維持する。
化粧用組成物
以下の組成物は、当業者に慣用の様式で調製することができる。以下に示す量は、重量パーセントで表される。

Claims (5)

  1. 皮膚バリア機能を改善するため、ならびに/または皮膚の老化を予防および/もしくは軽減するため、ならびに/または前記皮膚を保湿するための候補化合物をスクリーニングするin vitroの方法であって、
    a.少なくとも1つの試験化合物を角化細胞の試料と接触させるステップ、
    b.前記角化細胞においてuc.291の発現または活性を測定するステップ、
    c.未処理角化細胞と比較して、aで処理した前記角化細胞において、uc.291の発現の少なくとも20%の活性化、またはuc.291の活性の少なくとも20%の活性化が測定される化合物を選択するステップ、
    を含む、方法。
  2. ステップbが、ステップaの前および後に実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. a’.角化細胞の少なくとも2つの試料を調製するステップ、
    a.前記試料の1つを少なくとも1つの試験化合物と接触させるステップ、次いで
    b.前記試料においてuc.291の前記発現または前記活性を測定するステップ、および
    c.前記未処理角化細胞の試料と比較して、aで処理した前記角化細胞において、uc.291の前記発現の少なくとも20%の活性化、またはuc.291の前記活性の少なくとも20%の活性化が測定される前記化合物を選択するステップ、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記試験化合物が、植物抽出物から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ステップcで測定されるuc.291の発現または活性の前記活性化が、少なくとも50%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
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