JP6677977B2 - テーブル部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、テーブル部材の製造方法に関するものである。
従来、例えば自動車等の大型かつ高重量の構造物が載置された板状のテーブル部材を回転させたり、動揺させたりするテーブル装置がある。例えば、特許文献1には、設置面上に載置される支持手段と、該支持手段によって回動可能に支持される天板(請求項の「テーブル部材」に相当。)と、天板を回動させる駆動手段と、を備えたテーブル装置が記載されている。
特開2008−213657号公報
ところで、一般にテーブル部材は、載置された構造物からの荷重を受けるため、高い強度を備える必要がある。また、テーブル部材は、回転時や動揺時の動作速度を確保するために、より軽量であることが望ましい。
上記要求に対し、例えば繊維強化プラスチックによりテーブル部材を形成し、強度の確保と軽量化を実現したものがある。繊維強化プラスチックは、繊維シートに樹脂材料を含浸させた繊維強化樹脂シートを硬化させることで得られる。
しかしながら、一般に繊維強化樹脂シートによりテーブル部材を形成する際には、成形型を用いる必要がある。成形型は、テーブル部材の製造コスト増加の要因となるとともに、成形型の制作に時間が必要となるのでテーブル部材の製造期間が長期化する。したがって、従来のテーブル部材にあっては、コストや製造期間等の観点から、成形型を用いることなく製造することが望まれていた。
そこで本発明は、成形型を用いずに高い強度を有する軽量なテーブル部材を製造できる、テーブル部材の製造方法を提供するものである。
本発明のテーブル部材の製造方法は、構造物が載置されるテーブル部材の製造方法であって、中空の第1部材を、シート状の第2部材により覆い、複数の芯部材を形成する芯部材形成工程と、予め強化繊維シートに樹脂材料を含浸させた第1繊維強化樹脂シートおよび第2繊維強化樹脂シート所定の方向に並べて配置された前記複数の芯部材の周囲に配置して、テーブル部材の少なくとも一部の外形を形成する外形形成工程と、前記第1繊維強化樹脂シートおよび前記第2繊維強化樹脂シートを硬化させる硬化工程と、を有前記外形形成工程は、前記複数の芯部材のそれぞれに前記第1繊維強化樹脂シートを巻回する工程と、前記第1繊維強化樹脂シートが巻回された前記複数の芯部材を一体的に覆うように前記第2繊維強化樹脂シートを配置する工程と、を備える、ことを特徴とする
上記のテーブル部材の製造方法において前記第2部材は、炭素繊維またはガラス繊維により形成され、前第1繊維強化樹脂シートに含まれる繊維の配列方向を前記第2部材に含まれる繊維の配列方向に対して交差させる、ことが望ましい
本発明によれば、強化繊維シートに樹脂材料を含浸させた繊維強化樹脂シートによりテーブル部材の外形を形成するため、例えばテーブル部材が金属材料により形成された場合と比較して、高い強度を有する軽量なテーブル部材とすることができる。しかも、繊維強化樹脂シートを芯部材の周囲に配置することでテーブル部材の外形を形成するため、芯部材の形状および配置を適宜設定することで、成形型を使用することなくテーブル部材を任意の構造に形成することができる。
また、芯部材は、第2部材の内側に第1部材を備えることにより、構造物の荷重を第1部材で受けることができる。よって、第2部材の内部に第1部材が配置されていない場合と比較して、芯部材の強度を向上させることができる。さらに、第1部材が中空であるため、芯部材が中実に形成されている場合と比較して、芯部材を軽量化することができる。このため、テーブル部材の内部に芯部材を配置することで、テーブル部材の重量の増加を抑制しつつ、テーブル部材の強度を向上させることができる。したがって、成形型を用いずに高い強度を有する軽量なテーブル部材を製造できる。
上記のテーブル部材の製造方法において、前記強化繊維シートは、炭素繊維束を含む、ことが望ましい。
本発明によれば、炭素繊維は、比強度および比弾性率に優れているため、より高い強度を有し、かつより軽量なテーブル部材を製造できる。
上記のテーブル部材の製造方法において、前記硬化工程では、前記第1繊維強化樹脂シートおよび前記第2繊維強化樹脂シートを加圧しつつ加熱硬化させる、ことが望ましい。
本発明によれば、繊維強化樹脂シートを加圧しつつ加熱硬化させるため、繊維強化樹脂シートをより強固に硬化させることができる。したがって、テーブル部材をより高強度に形成することができる。
上記のテーブル部材の製造方法において前記外形形成工程では、前記第1繊維強化樹脂シートが巻回された前記複数の芯部材を前記所定の方向に沿って隙間なく並べる、ことが望ましい。
本発明によれば、強化繊維シートに樹脂材料を含浸させた繊維強化樹脂シートによりテーブル部材の外形を形成するため、例えばテーブル部材が金属材料により形成された場合と比較して、高い強度を有する軽量なテーブル部材とすることができる。しかも、繊維強化樹脂シートを芯部材の周囲に配置することでテーブル部材の外形を形成するため、芯部材の形状および配置を適宜設定することで、成形型を使用することなくテーブル部材を任意の構造に形成することができる。
また、芯部材は、第2部材の内側に第1部材を備えることにより、構造物の荷重を第1部材で受けることができる。よって、第2部材の内部に第1部材が配置されていない場合と比較して、芯部材の強度を向上させることができる。さらに、第1部材が中空であるため、芯部材が中実に形成されている場合と比較して、芯部材を軽量化することができる。このため、テーブル部材の内部に芯部材を配置することで、テーブル部材の重量の増加を抑制しつつ、テーブル部材の強度を向上させることができる。したがって、成形型を用いずに高い強度を有する軽量なテーブル部材を製造できる。
テーブル部材の斜視図である。 荷重受部の断面図である。 中空部材の斜視図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 テーブル部材の製造方法を示すフローチャートである。 テーブル部材の製造方法を示す工程図である。 テーブル部材の製造方法を示す工程図である。 テーブル部材の製造方法を示す工程図である。 テーブル部材の製造方法を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(テーブル部材の構成)
最初に、図1から図4に基づいて、テーブル部材の構成について説明する。
図1は、テーブル部材の斜視図である。
図1に示すように、テーブル部材1は、円板状に形成されている。テーブル部材1は、鉛直上方に面するように配置されるとともに構造物が載置される平面状の載置面10と、載置面10よりも下方に設けられ、構造物の荷重を受ける荷重受部20と、荷重受部20に連結される一対の補助テーブル40と、を有する。
テーブル部材1は、載置面10の法線方向(以下、単に「法線方向」という。)から見て、一対の平行かつ同じ長さの弦に相当する部分において3個に分割されている。テーブル部材1の分割された3つの部材うち、中央部分が荷重受部20とされ、両端部分がそれぞれ補助テーブル40とされている。なお、以下の説明では、載置面10の面方向内において、荷重受部20と補助テーブル40との連結部分の延在方向を第1方向と定義して矢印L1を付す。また、載置面10の面方向内において、第1方向に直交する方向を第2方向と定義して矢印L2を付す。さらに、法線方向には矢印L3を付す。
荷重受部20は、第1方向L1に沿って延びる複数(本実施形態では10個)の芯部材21と、芯部材21の周囲に配置された充填部材31と、を備えている。
図2は、荷重受部を第1方向から見た断面図である。
図1および図2に示すように、芯部材21は、第1方向L1に沿って延びる角柱状に形成されている。複数の芯部材21は、第2方向L2に間隔をあけて配置されている。隣り合う芯部材21同士の間隔は、略同一となっている。芯部材21は、外殻を形成するシート部材22(請求項の「第2部材」に相当。)と、シート部材22の内側に配置された中空の中空部材24(請求項の「第1部材」に相当。)と、を有する。
図3は、中空部材の斜視図である。
図3に示すように、中空部材24は、例えばアルミニウム等の金属材料や、樹脂材料等により形成されている。中空部材24は、法線方向L3に沿うように中心軸が配置された筒体25が、第1方向L1および第2方向L2に沿うように(すなわち載置面10の面方向に沿うように)複数配列されて形成された、いわゆるハニカム構造を有する。各筒体25は、法線方向L3から見て正六角形状に形成されている。
図2に示すように、シート部材22は、炭素繊維により形成されたシート状の部材等により形成されている。シート部材22は、中空部材24の第1方向L1における両端面を除く表面全体を覆うように配置されている。
充填部材31は、炭素繊維強化プラスチックにより形成されている。充填部材31は、テーブル部材1の外縁部に対応する部分を除いて、芯部材21の表面全体を覆うように配置されている(図1参照)。充填部材31は、法線方向L3における複数の芯部材21の両側に配置された一対の平板部32と、隣り合う芯部材21同士の間に配置された複数のリブ33と、を有する。リブ33は、一対の平板部32同士を接続している。
図4は、図1のIV−IV線における断面図である。
ここで、図4に示すように、荷重受部20には、隣り合うリブ33同士の間隔が、他の領域よりも狭い領域Sが形成されている。具体的に、図1に示すように、複数の芯部材21のうち、第2方向L2における中央部に位置する複数(本実施形態では4個)の芯部材21Aは、複数の芯部材21Aよりも第2方向L2の外側に位置する複数(本実施形態では6個)の芯部材21Bよりも、第2方向L2における幅寸法が小さくなっている。これにより、荷重受部20の第2方向L2における中央部では、荷重受部20の第2方向L2における両端部よりも隣り合うリブ33同士の間隔が狭くなっている。隣り合うリブ33同士の間隔が他の領域よりも狭い領域Sは、リブ33の密度が高くなることで強度が向上している。
図4に示すように、荷重受部20の第2方向L2の両端縁には、載置面10に沿って第2方向L2に向かって張り出した突出板部20aが形成されている。突出板部20aは、補助テーブル40の後述する段差部41に係合する。
また、図1に示すように、荷重受部20の中心部には、荷重受部20を法線方向L3に貫通する軸孔37が形成されている。軸孔37は、隣り合うリブ33同士の間隔が他の領域よりも狭い領域Sに形成されている。軸孔37には、図示しないテーブル駆動部が連結される。荷重受部20は、補助テーブル40とともに、テーブル駆動部により回転されたり動揺されたりする。
図4に示すように、補助テーブル40は、例えば金属材料等により形成されている。補助テーブル40の第2方向L2における内側の端縁には、荷重受部20の突出板部20aと重なる段差部41が形成されている。補助テーブル40は、荷重受部20に対して連結部材3により連結されている。
連結部材3は、テーブル部材1の載置面10とは反対側の面(以下、「非載置面11」という。)に配置されている。連結部材3は、例えばT形鋼等であり、第2方向L2に沿って延在している。連結部材3は、荷重受部20および補助テーブル40に対して、例えばボルト等の締結部材4により締結固定されている。
また、荷重受部20の非載置面11には、キャスター5が取り付けられている。キャスター5は、例えばテーブル部材1を床面上で移動させる際に用いられる。
(テーブル部材の製造方法)
次に、図5から図9に基づいて、テーブル部材1の製造方法について説明する。なお、以下の説明における各構成部品の符号については、図1から図4を参照されたい。
図5は、テーブル部材の製造方法を示すフローチャートである。図6から図9は、テーブル部材の製造方法を示す工程図であって、図1のIV−IV線に相当する部分における拡大断面図である。
図5に示すように、本実施形態のテーブル部材の製造方法は、荷重受部20を形成する荷重受部形成工程S10と、荷重受部20と補助テーブル40とを連結する連結工程S20と、を有する。
まず、荷重受部形成工程S10を行う。荷重受部形成工程S10は、芯部材21を形成する芯部材形成工程S11と、強化繊維シートに樹脂を含浸させたプリプレグ51(請求項の「繊維強化樹脂シート」に相当。図9参照。)により荷重受部20(テーブル部材1の一部)の外形を形成する外形形成工程S13と、プリプレグ51を硬化させる硬化工程S15と、を有する。
荷重受部形成工程S10では、最初に芯部材形成工程S11を行う。図6に示すように、芯部材形成工程S11では、中空部材24の周囲をシート部材22により覆い、芯部材21を形成する。具体的には、例えば作業台に広げて配置されたシート部材22上に、中空部材24を載せる。次いで、中空部材24の周囲のシート部材を、中空部材24の上面に被せるように配置する。これにより、中空部材24の周囲がシート部材22により覆われる。以上で芯部材形成工程S11が終了する。
続いて、外形形成工程S13を行う。外形形成工程S13では、炭素繊維束を含む強化繊維シートに、エポキシ樹脂等の樹脂材料を含浸させたプリプレグ51(プリプレグ51A,51B)を芯部材21の周囲に配置して、荷重受部20の外形を形成する。
具体的には、図7に示すように、まず各芯部材21の周囲に、第1方向L1から見た芯部材21の中心軸と同軸になるようにプリプレグ51Aを巻回する。各芯部材21に巻回されるプリプレグ51Aの総厚は、完成した荷重受部20のリブ33の第2方向L2における厚さに応じて設定される(詳細は後述)。本実施形態では、各芯部材21に巻回されたプリプレグ51Aの総厚がそれぞれ同等となるように、プリプレグ51Aを巻回する。この際、プリプレグ51Aに含まれる炭素繊維の配列方向を、シート部材22に含まれる炭素繊維の配列方向に対して交差させることが望ましい。これにより、完成した荷重受部20の複数の方向における曲げ強度を向上させることができる。
次いで、図8に示すように、プリプレグ51Aが巻回された各芯部材21を、各芯部材21の延在方向を第1方向L1と一致させた状態で、第2方向L2に沿って隙間なく並べる。このとき、隣り合う芯部材21同士の間には、各芯部材21に巻回されたプリプレグ51Aが各芯部材21同士の間を埋めるように配置されている。各芯部材21同士の間に配置されたプリプレグ51Aは、完成した荷重受部20の充填部材31のリブ33となる。このため、リブ33の厚さは、各芯部材21に巻回されたプリプレグ51Aの総厚を合わせた厚さとなる。
次いで、図9に示すように、並べて配置された複数の芯部材21を一体的に覆うように、プリプレグ51Bを配置する。具体的に、複数の芯部材21全体の周囲に、第1方向L1から見た芯部材21の中心軸と同軸になるようにプリプレグ51Bを巻回して、荷重受部20の外形を形成する。複数の芯部材21に巻回されるプリプレグ51Bの総厚は、各芯部材21に巻回されるプリプレグ51Aの総厚とともに、完成した荷重受部20の平板部32の法線方向L3における厚さに応じて設定される(詳細は後述)。この際、プリプレグ51Bに含まれる炭素繊維の配列方向を、プリプレグ51Aに含まれる炭素繊維の配列方向と交差させることが望ましい。これにより、完成した荷重受部20の複数の方向における曲げ強度を向上させることができる。
ここで、各芯部材21の法線方向L3における両側に配置されたプリプレグ51A,51Bは、完成した荷重受部20の充填部材31の平板部32となる。このため、平板部32の厚さは、各芯部材21に巻回されたプリプレグ51Aの総厚と複数の芯部材21に巻回されたプリプレグ51Bの総厚とを合わせた厚さとなる。
続いて、硬化工程S15を行う。硬化工程S15では、プリプレグ51を硬化させる。
具体的には、外形形成工程S13で荷重受部20の外形形状に形成されたプリプレグ51A,51Bを、各芯部材21を内包した状態で加熱硬化させる。この際、オートクレーブを用いてプリプレグ51A,51Bを加圧しつつ加熱硬化させることで、プリプレグ51A,51Bの各層を確実に密着させることができる。プリプレグ51A,51Bを硬化させることで、荷重受部20の充填部材31が形成される。
次に、連結工程S20を行う。連結工程S20では、荷重受部形成工程S10で形成された荷重受部20と、別途形成された補助テーブル40とを、連結部材3および締結部材4により固定する。
最後に、荷重受部20に軸孔37を形成するとともに、テーブル部材1の非載置面11にキャスター5を取り付ける。
以上により、テーブル部材1の製造が完了する。
このように、本実施形態のテーブル部材1の製造方法は、中空の中空部材24を、シート状のシート部材22により覆い、芯部材21を形成する芯部材形成工程S11と、強化繊維シートに樹脂材料を含浸させたプリプレグ51を芯部材21の周囲に配置して荷重受部20の外形を形成する外形形成工程S13と、プリプレグ51を硬化させる硬化工程S15と、を有する。
この構成によれば、強化繊維シートに樹脂材料を含浸させたプリプレグ51により荷重受部20の外形を形成するため、例えばテーブル部材が金属材料により形成された場合と比較して、高い強度を有する軽量なテーブル部材1とすることができる。しかも、プリプレグ51を芯部材21の周囲に配置することで荷重受部20の外形を形成するため、芯部材21の形状および配置を適宜設定することで、成形型を使用することなくテーブル部材1を任意の構造に形成することができる。
また、芯部材21は、シート部材22の内側に中空部材24を備えることにより、構造物の荷重を中空部材24で受けることができる。よって、シート部材22の内部に中空部材24が配置されていない場合と比較して、芯部材21の強度を向上させることができる。さらに、中空部材24が中空であるため、芯部材21が中実に形成されている場合と比較して、芯部材21を軽量化することができる。このため、テーブル部材1の内部に芯部材21を配置することで、テーブル部材1の重量の増加を抑制しつつ、テーブル部材1の強度を向上させることができる。したがって、成形型を用いずに高い強度を有する軽量なテーブル部材1を製造できる。
しかも、上記構成では、プリプレグ51を芯部材21の周囲に配置するため、芯部材21の形状や配置、個数を適宜設定した上で、芯部材21の周囲に配置するプリプレグ51の密度を任意に設定することができる。このため、例えばテーブル部材1(荷重受部20)の強度を向上させたい領域において、芯部材21の周囲に巻回するプリプレグ51を増やし、完成時のリブ33の厚さを厚くする等して、テーブル部材1(荷重受部20)を任意の位置において補強することができる。したがって、テーブル部材1に対する設計の自由度を向上させることができる。
また、炭素繊維は、比強度および比弾性率に優れているため、プリプレグ51が炭素繊維束を含む強化繊維シートに形成されることで、より高い強度を有し、かつより軽量なテーブル部材1を製造できる。
また、硬化工程S15では、プリプレグ51を加圧しつつ加熱硬化させるため、プリプレグ51をより強固に硬化させることができる。したがって、テーブル部材をより高強度に形成することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、外形形成工程S13において、各芯部材21に対して各別にプリプレグ51Aを巻回した後、各芯部材21を一体的に覆うようにプリプレグ51Bを巻回した。しかしながら、プリプレグの配置方法は上記形態に限定されるものではない。例えば、芯部材21の周囲に配置されるプリプレグは、上記実施形態におけるプリプレグ51Bを省略し、各芯部材21に対して各別に巻回されたプリプレグ51Aのみであってもよい。
また、上記実施形態においては、プリプレグ51は、炭素繊維束を含む強化繊維シートにより形成されていたが、これに限定されるものではない。プリプレグは、例えばガラス繊維やアラミド繊維等を含む強化繊維シートにより形成されてもよい。すなわち、充填部材は、ガラス繊維強化プラスチックやアラミド繊維強化プラスチック等の繊維強化プラスチックであってもよい。
また、上記実施形態においては、シート部材22は、炭素繊維により形成されたシート状の部材により形成されていたが、これに限定されるものではない。シート部材は、例えばガラス繊維や、樹脂材料、金属材料等により形成されたシート状の部材等であってもよい。
また、上記実施形態においては、荷重受部20と補助テーブル40とが連結部材3により連結されていたが、これに限定されるものではない。荷重受部と補助テーブルとは、例えば嵌合や継合、接着等により連結されてもよい。
また、上記実施形態においては、中空部材24は軸方向から見て正六角形状の筒体25が複数配列された、いわゆるハニカム構造を有していたが、これに限定されるものではない。例えば、中空部材は、軸方向から見て円形状や三角形状、四角形状等の筒体が複数配列されて形成されていてもよい。また、中空部材は、立方体状の箱体が空間充填された構造や、12面体状の箱体および14面体状の箱体が空間充填された構造等であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…テーブル部材 21…芯部材 22…シート部材(第2部材) 24…中空部材(第1部材) 51…プリプレグ(繊維強化樹脂シート) S11…芯部材形成工程 S13…外形形成工程 S15…硬化工程

Claims (5)

  1. 構造物が載置されるテーブル部材の製造方法であって、
    中空の第1部材を、シート状の第2部材により覆い、複数の芯部材を形成する芯部材形成工程と、
    予め強化繊維シートに樹脂材料を含浸させた第1繊維強化樹脂シートおよび第2繊維強化樹脂シート所定の方向に並べて配置された前記複数の芯部材の周囲に配置して、テーブル部材の少なくとも一部の外形を形成する外形形成工程と、
    前記第1繊維強化樹脂シートおよび前記第2繊維強化樹脂シートを硬化させる硬化工程と、
    を有
    前記外形形成工程は、
    前記複数の芯部材のそれぞれに前記第1繊維強化樹脂シートを巻回する工程と、
    前記第1繊維強化樹脂シートが巻回された前記複数の芯部材を一体的に覆うように前記第2繊維強化樹脂シートを配置する工程と、
    を備える、
    ことを特徴とするテーブル部材の製造方法。
  2. 前記第2部材は、炭素繊維またはガラス繊維により形成され、
    前記第1繊維強化樹脂シートに含まれる繊維の配列方向を前記第2部材に含まれる繊維の配列方向に対して交差させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のテーブル部材の製造方法。
  3. 前記強化繊維シートは、炭素繊維束を含む、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテーブル部材の製造方法。
  4. 前記硬化工程では、前記第1繊維強化樹脂シートおよび前記第2繊維強化樹脂シートを加圧しつつ加熱硬化させる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のテーブル部材の製造方法。
  5. 前記外形形成工程では、前記第1繊維強化樹脂シートが巻回された前記複数の芯部材を前記所定の方向に沿って隙間なく並べる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のテーブル部材の製造方法。
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