JP6677931B2 - 車両の線状部材保持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の線状部材保持構造に関する。
特許文献1には、車両の煽蝶番取付用の裏ナットの本体部材に固定された配線保持部材が記載されている。配線保持部材は、本体部材の略中央部位に溶接等で固着される。配線保持部材は、例えば金属板をプレス加工したもので、配線等を保持しない単品の状態では左半部に下向きのひれ片が、又右半部には上向きのひれ片がそれぞれ直線状に設けられている。1本のみの配線を保持するときは、左側のひれ片を、上方に折り曲げてこの上に配線を載せて保持する。複数本の蛇腹ホースを保持するようなときは、右側のひれ片も使用し、上下のひれ片を使用し、蛇腹等を上下からしっかりと束ねて保持する。なお、同公報には、配線及び蛇腹ホースが、右側のひれ片の下端の角部に隣接した状態が図示されている。
登録実用新案第3118899号公報
特許文献1に記載の配線保持部材では、配線や蛇腹ホース等の線状部材を保持した状態で、線状部材が配線保持部材の右側のひれ片の下端の角部(以下、配線保持部材の角部という)に接触する可能性がある。線状部材が配線保持部材の角部に接触した状態で保持されると、車両の振動等によって線状部材が振動した際に、線状部材が配線保持部材(クリップ)の角部と擦れて損傷してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、クリップとの接触による線状部材の損傷を抑えることが可能な車両の線状部材保持構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の車両の線状部材保持構造は、配索表面と第1クリップと第2クリップとを備える。配索表面は、線状部材が重なる配索領域と、配索領域の両側に配置されて線状部材が重ならない一側及び他側の非配索領域とを有し、車体側に固定される。第1クリップは、一側の非配索領域に固定される第1固定端部と、第1固定端部から延びて配索領域を横断する長尺状の第1クリップ本体部とを有する。第2クリップは、他側の非配索領域に固定される第2固定端部と、第2固定端部から延びて配索領域を横断する長尺状の第2クリップ本体部とを有する。第1クリップと第2クリップとは、線状部材の配索方向に並んで近接又は接触する。第1クリップ本体部と第2クリップ本体部とは、折り曲げ変形可能な金属製であり、配索領域と線状部材との間に配置される基端側領域と、基端側領域から連続して延びる先端側領域とをそれぞれ一体的に有し、先端側領域が線状部材の外周面に沿って折り返された保持状態で、線状部材を基端側領域と先端側領域との間でそれぞれ保持する。保持状態において、第1クリップ本体部の先端側領域の折り返し端部は、第2固定端部よりも配索領域側に配置され、第2クリップ本体部の先端側領域の折り返し端部は、第1固定端部よりも配索領域側に配置される。
上記構成では、第1クリップの第1固定端部及び第2クリップの第2固定端部が、配索表面のうち線状部材が重ならない非配索領域に固定されるので、保持状態において、線状部材が両クリップ(第1クリップ及び第2クリップ)の固定端部に接触しない。このため、例えば、クリップの端部(固定端部)に角部が存在する場合であっても、線状部材とクリップの端部の角部との接触を防止することができるので、クリップと線状部材との接触による線状部材の損傷を抑えることができる。
また、保持状態において、第1クリップ本体部の先端側領域の折り返し端部は、第2固定端部よりも配索領域側に配置され、第2クリップ本体部の先端側領域の折り返し端部は、第1固定端部よりも配索領域側に配置される。このため、車両の振動等によって線状部材が振動した際、第1クリップの第1固定端部側への線状部材の移動を、第2クリップの先端側領域の折り返し端部によって規制することができ、第2クリップの第2固定端部側への線状部材の移動を、第1クリップの先端側領域の折り返し端部によって規制することができる。このため、上記と同様に、クリップの端部(固定端部)に角部が存在する場合であっても、線状部材とクリップの端部の角部との接触を防止することができるので、クリップと線状部材との接触による線状部材の損傷を抑えることができる。
また、第1クリップ本体部と第2クリップ本体部とには、少なくとも基端側領域を被覆する可撓性のカバーがそれぞれ設けられてもよい。
上記構成では、第1クリップ本体部と第2クリップ本体部とに、少なくとも基端側領域を被覆するカバーが設けられるので、線状部材と金属製のクリップ本体の基端側領域との直接的な接触を防止することができる。このため、車両の振動等によって線状部材が配索表面側へ押し付けられても、線状部材とクリップ本体の基端側領域とが直接的に接触しないので、金属製のクリップ本体の基端側領域への接触による線状部材の損傷を確実に防止することができる。
本発明によれば、クリップとの接触による線状部材の損傷を抑えることができる。
本発明に係る線状部材保持構造を適用した車両の側部の斜視図である。 図1の要部の斜視図である。 開放状態のクリップの平面図である。 保持状態のクリップの平面図である。 図4のV−V矢視断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る線状部材保持構造を適用する車両1は、車幅方向両側で前後方向に沿って延びる左右1対のサイドメンバ2L,2Rと、右側のサイドメンバ2Rの車幅方向外側に配置される燃料タンク3とを備える。
燃料タンク3は、金属製の板体によって箱型に形成され、右側のサイドメンバ2Rの車幅方向外側面6に締結固定される前後1対のL字型のブラケット7と、各々のブラケット7に取り付けられる略L字状のバンド8とによって右側のサイドメンバ2Rに対して固定される。燃料タンク3が車体側の右側のサイドメンバ2Rに固定されることによって、燃料タンク3のタンク上板部3aのタンク上面(配索表面)9も車体側に固定される。燃料タンク3のタンク上板部3aには、燃料タンク3内の燃料を車両1のエンジン(図示省略)へ供給する際に燃料の流路となるフィードパイプ(線状部材)4と、エンジンの燃焼室へ噴射されなかった余剰燃料を燃料タンク3に戻す際に燃料の流路となるリターンパイプ(線状部材)5とが接続される。
図1及び図2に示すように、フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、略円筒状のパイプであって、一端側がタンク上板部3aのタンク上面9からタンク内部へ延び、他端側がエンジンに接続される。フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、タンク上板部3aの上方で互いに車幅方向に隣接する位置に配置され、2本並んだ状態でタンク上板部3aのタンク上面9に沿って前後方向に配索される。フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、タンク上板部3aに対して2つのクリップ10A,10B(第1クリップ10A及び第2クリップ10B)によって固定され、タンク上板部3aのタンク上面9側に保持される。
図3及び図4に示すように、燃料タンク3のタンク上面9は、フィードパイプ4及びリターンパイプ5が2つのクリップ10A,10Bに保持された保持状態(図4に図示された状態)で、フィードパイプ4及びリターンパイプ5に上方から覆われる配索領域15と、配索領域15の車幅方向両側(内側(一側)と外側(他側))の非配索領域16a,16bとを有する。タンク上面9の配索領域15は、タンク上面9のうち、フィードパイプ4及びリターンパイプ5の幅L1でフィードパイプ4及びリターンパイプ5の配索方向(本実施形態では、前後方向)に沿って延びる領域である。すなわち、フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、タンク上面9の配索領域15に上方から重なった状態で配索される。タンク上面9の非配索領域16a,16bは、保持状態において、フィードパイプ4及びリターンパイプ5に覆われない領域である。
図3〜図5に示すように、2つのクリップ10A,10Bは、金属製の折り曲げ変形可能な長尺状のクリップ板11A,11Bと、可撓性のカバー12A,12Bとをそれぞれ有し、フィードパイプ4及びリターンパイプ5の配索方向に並列的に配置されて、互いに前後に近接した状態でタンク上板部3aに固定される。2つのクリップ10A,10Bは、タンク上面9に沿って延ばした開放状態(図3に図示された状態)と、所定の位置で折り曲げてフィードパイプ4及びリターンパイプ5を保持した保持状態(図4及び図5に図示された状態)との間で変形させることが可能である。開放状態の2つのクリップ10A,10Bは、固定端から自由端へ向かって互いに左右の異なる方向へ延びている。2つのクリップ10A,10B間の距離L2(前後方向の距離L2)は、クリップ10A,10Bの幅L3よりも短い。なお、図4及び図5では、クリップ板11A,11Bのカバー12A,12Bに覆われた部分の図示を省略しているが、図3に破線で示すように、クリップ板11A,11Bは、カバー12A,12Bの先端部まで挿入されている。
クリップ板11A,11Bは、タンク上板部3aに固定される基端27側(クリップ10A,10Bの基端(固定端)27側)の固定端部13A,13Bと、固定端部13A,13Bから先端22側(クリップ10A,10Bの先端(自由端)22側)へ延びるクリップ本体部14A,14Bとを一体的にそれぞれ有する。
固定端部13A,13Bは、クリップ板11A,11Bの基端27側に2つの角部17を有し、カバー12A,12Bに覆われることなくカバー12A,12Bから露出しており、タンク上板部3aにスポット溶接によって固定される。固定端部13A,13Bは、カバー12A,12Bから露出しているクリップ板11A,11Bのうちタンク上板部3aに固定される基端27側の端部(本実施形態では、図3中の1点鎖線41,42よりも基端27側の部分)である。2つのクリップ10A,10Bのうちの前側の第1クリップ10Aのクリップ板11Aの固定端部(第1固定端部)13Aは、タンク上面9の配索領域15よりも車幅方向内側の非配索領域16aに固定される。2つのクリップ10A,10Bのうちの後側の第2クリップ10Bのクリップ板11Bの固定端部(第2固定端部)13Bは、タンク上面9の配索領域15よりも車幅方向外側の非配索領域16bに固定される。
クリップ本体部14A,14Bは、基端側領域18と先端側領域19とを有する。第1クリップ10Aのクリップ本体部(第1クリップ本体部)14Aは、開放状態で固定端部13A側から車幅方向外側へ延びてタンク上面9の配索領域15を車幅方向に横断する。第2クリップ10Bのクリップ本体部(第2クリップ本体部)14Bは、開放状態で固定端部13Bから車幅方向内側へ延びてタンク上面9の配索領域15を車幅方向に横断する。クリップ本体部14A,14Bの基端側領域18は、配索領域15を車幅方向に横断し、保持状態でタンク上面9の配索領域15とフィードパイプ4及びリターンパイプ5との間に配置され、図5中の1点鎖線40aと1点鎖線40bとに車幅方向に挟まれた領域でカバー12A,12Bに被覆されている。クリップ本体部14A,14Bの先端側領域19は、基端側領域18からクリップ本体部14A,14Bの先端25まで延び、カバー12A,12Bに被覆されている。保持状態におけるクリップ本体部14A,14Bの先端側領域19は、フィードパイプ4又はリターンパイプ5の外周面に沿って折り返され、フィードパイプ4及びリターンパイプ5を基端側領域18との間にカバー12A,12Bを介して保持する。保持状態のクリップ10A,10Bの先端22は、タンク上面9の配索領域15よりも各々の固定端部13A,13B側に配置され、且つフィードパイプ4及びリターンパイプ5の上端26(クリップ10A,10Bに保持された部分の上端26)よりも下方に配置される。保持状態において、第1クリップ10Aの車幅方向外側の折り返された端部(以下、折り返し端部という)20は、第2クリップ10Bの固定端部13Bよりも車幅方向内側(配索領域15側)に配置され、第2クリップ10Bの車幅方向内側の折り返し端部21は、第1クリップ10Aの固定端部13Aよりも車幅方向外側(配索領域15側)に配置される。すなわち、保持状態の第1クリップ10Aのクリップ本体部14Aの先端側領域19の折り返し端部(第1クリップ10Aの折り返し端部20のカバー12A内の先端側領域19の折り返し端部)は、第2クリップ10Bの固定端部13Bよりも車幅方向内側(配索領域15側)に配置される。保持状態の第2クリップ10Bのクリップ本体部14Bの先端側領域19の折り返し端部(第2クリップ10Bの折り返し端部21のカバー12B内の先端側領域19の折り返し端部)は、第1クリップ10Aの固定端部13Aよりも車幅方向外側(配索領域15側)に配置される。なお、折り返し端部とは、保持状態において、タンク上面9の配索領域15に対して各々の固定端部13A,13Bとは車幅方向の反対側の端部であり、フィードパイプ4又はリターンパイプ5の外周面に沿って折り返された端部である。
カバー12A,12Bは、クリップ本体部14A,14Bの表面の略全域を被覆するゴム製のカバー12A,12Bであり、一端に開口(図示省略)を有する有底筒状に形成される。カバー12A,12Bは、カバー12A,12Bの一端の開口からクリップ本体部14A,14Bの先端を挿入することによってクリップ板11A,11Bのクリップ本体部14A,14Bに取り付けられる。保持状態のクリップ10A,10Bのカバー12A,12Bの一端は、基端側領域18と各々の固定端部13A,13Bとの間に配置される。
2つのクリップ10A,10Bを燃料タンク3に固定する際には、先ず、直線状に延ばした状態の2つのクリップ10A,10Bを、タンク上面9の配索領域15を横断するように配置し、第1クリップ10Aのクリップ板11Aの固定端部13Aをタンク上面9の非配索領域16bに溶接し、第2クリップ10Bのクリップ板11Bの固定端部13Bをタンク上面9の非配索領域16aに溶接する。次に、2つのクリップ10A,10Bからカバー12A,12Bを取り外し、タンク上面9や2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bの溶接跡24(図3及び図4参照)等に対し、塗装や錆止めなどの表面処理を行う。最後に、取り外したカバー12A,12Bを、クリップ板11A,11Bのクリップ本体部14A,14Bに再度取り付ける。
フィードパイプ4及びリターンパイプ5をタンク上面9の配索領域15に配索する際には、開放状態の2つのクリップ10A,10Bの上方からタンク上面9の配索領域15を覆うように、フィードパイプ4及びリターンパイプ5を配置する。タンク上面9の配索領域15の上方にフィードパイプ4及びリターンパイプ5を配置した状態で、2つのクリップ10A,10Bの先端側領域19をフィードパイプ4又はリターンパイプ5の外周面に沿って折り返し、先端側領域19と基端側領域18との間にフィードパイプ4及びリターンパイプ5を保持する。保持状態では、フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、第1クリップ10Aが区画する空間と、第2クリップ10Bが区画する空間とが前後方向(配索方向)に重なる保持領域23(図5参照)を挿通する。また、保持状態では、フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、2つのクリップ10A,10Bに対し、クリップ板11A,11Bに接触することなく、カバー12A,12Bのみと接触する。
上記のように構成された線状部材保持構造では、第1クリップ10Aの固定端部13A及び第2クリップ10Bの固定端部13Bが、タンク上面9のうちフィードパイプ4及びリターンパイプ5が重ならない非配索領域16a,16bに固定されるので、保持状態において、フィードパイプ4及びリターンパイプ5が2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bに接触しない。このため、保持状態において、フィードパイプ4及びリターンパイプ5が、2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bの角部17や、固定端部13A,13Bの溶接跡24等に接触しないので、2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bとの接触によるフィードパイプ4及びリターンパイプ5の損傷を抑えることができる。
また、保持状態において、第1クリップ10Aの折り返し端部20が、第2クリップ10Bの固定端部13Bよりも車幅方向外側(配索領域15側)に配置され、第2クリップ10Bの折り返し端部21が、第1クリップ10Aの固定端部13Aよりも車幅方向内側(配索領域15側)に配置される。このため、車両1の走行時の振動等によってフィードパイプ4及びリターンパイプ5が振動した際、第1クリップ10Aの固定端部13A側(本実施形態では、車幅方向内側)へのフィードパイプ4及びリターンパイプ5の移動を、第2クリップ10Bの折り返し端部21によって規制することができ、第2クリップ10Bの固定端部13B側(本実施形態では、車幅方向外側)へのフィードパイプ4及びリターンパイプ5の移動を、第1クリップ10Aの折り返し端部20によって規制することができる。このように、車両1の振動時等に、フィードパイプ4及びリターンパイプ5が、車幅方向に移動しないので、フィードパイプ4及びリターンパイプ5と、固定端部13A,13Bの角部17や溶接跡24等との接触を確実に防止することができ、2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bとの接触によるフィードパイプ4及びリターンパイプ5の損傷を抑えることができる。
また、保持状態では、フィードパイプ4及びリターンパイプ5は、金属製のクリップ板11A,11Bに直接的に接触せず、ゴム製のカバー12A,12Bのみと接触するので、フィードパイプ4及びリターンパイプ5とクリップ10A,10Bとの接触によるフィードパイプ4及びリターンパイプ5の破損を防止することができる。
また、フィードパイプ4及びリターンパイプ5とタンク上面9との間に挟まれるクリップ板11A,11Bの基端側領域18がカバー12A,12Bに覆われるので、車両1の振動等によってフィードパイプ4及びリターンパイプ5がクリップ10A,10Bをタンク上面9側へ押圧した際に、クリップ板11A,11Bの基端側領域18との接触によるフィードパイプ4及びリターンパイプ5の損傷をカバー12A,12Bによって防止することができる。
従って、本実施形態によれば、クリップ10A,10Bとの接触によるフィードパイプ4及びリターンパイプ5の損傷を抑えることができる。
なお、本実施形態では、2つのクリップ10A,10Bに、板状のクリップ板11A,11Bを設けたが、例えば、クリップ板11A,11Bに換えて、折り曲げ変形可能な金属製の円柱状や角柱状のクリップ棒を設けてもよい。
また、本実施形態では、2つのクリップ10A,10Bの固定端部13A,13Bを溶接によって燃料タンク3のタンク上面9に固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、接着剤で接着したり、ボルトで締結固定したりしてもよい。また、本実施形態では、固定端部13A,13Bに2つの角部17を設けたが、2つの角部17を有さない固定端部13A,13Bであってもよい。
また、本実施形態では、クリップ本体部14A,14Bの全域の表面を被覆するカバー12A,12Bを設けたが、カバー12A,12Bは、これに限定されるものではなく、少なくともクリップ本体部14A,14Bの基端側領域18の表面を被覆するカバー12A,12Bを設けることができる。また、カバー12A,12Bは、ゴム製のカバー12A,12Bに限定されず、例えば、可撓性を有する樹脂製のカバー12A,12Bであってもよい。また、本実施形態では、有底筒状に形成されたカバー12A,12Bをクリップ本体部14A,14Bに取り付けたが、例えば、クリップ本体部14A,14Bに液体の樹脂を塗布して固体化させることによって形成されたカバーであってもよい。
また、本実施形態では、フィードパイプ4とリターンパイプ5とを隣接させたが、互いに離間していてもよい。また、本実施形態では、フィードパイプ4及びリターンパイプ5の2本の線状部材を設けたが、1本の線状部材または3本以上の線状部材を設けてもよい。
また、図4及び図5では、保持状態のクリップ10A,10Bと線状部材(フィードパイプ4及びリターンパイプ5)とを密着させた状態が図示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、保持状態のクリップ10A,10Bと線状部材との間に間隙が生じていてもよい。
また、本実施形態では、2つのクリップ10A,10Bを設けたが、クリップの数は、2つに限定されるものではなく、少なくとも2つのクリップ10A,10Bを設けていればよい。
また、本実施形態では、2つのクリップ10A,10Bを互いに近接させたが、2つのクリップ10A,10Bを互いに接触させてもよい。
また、本実施形態では、線状部材としてフィードパイプ4及びリターンパイプ5を設けたが、線状部材は、これに限定されるものではなく、他の線状部材(例えば、ハーネス等)であってもよい。また、線状部材を配索する場所は、燃料タンク3のタンク上面9に限定されず、他の様々な場所(例えば、サイドメンバ2L,2Rの側面等)に配索することができる。また、配索方向も前後方向に限定されない。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:車両
3:燃料タンク
4:フィードパイプ(線状部材)
5:リターンパイプ(線状部材)
9:燃料タンクのタンク上面(配索表面)
10A:第1クリップ
10B:第2クリップ
12A,12B:カバー
13A:第1クリップの固定端部(第1固定端部)
13B:第2クリップの固定端部(第2固定端部)
14A:第1クリップのクリップ本体部(第1クリップ本体部)
14B:第2クリップのクリップ本体部(第2クリップ本体部)
15:タンク上面の配索領域
16a,16b:タンク上面の非配索領域
18:クリップ本体部の基端側領域
19:クリップ本体部の先端側領域
20:第1クリップの折り返し端部
21:第2クリップの折り返し端部

Claims (2)

  1. 線状部材が重なる配索領域と、前記配索領域の両側に配置されて前記線状部材が重ならない一側及び他側の非配索領域とを有し、車体側に固定される配索表面と、
    前記一側の非配索領域に固定される第1固定端部と、前記第1固定端部から延びて前記配索領域を横断する長尺状の第1クリップ本体部とを有する第1クリップと、
    前記他側の非配索領域に固定される第2固定端部と、前記第2固定端部から延びて前記配索領域を横断する長尺状の第2クリップ本体部とを有する第2クリップと、を備え、
    前記第1クリップと前記第2クリップとは、前記線状部材の配索方向に並んで近接又は接触し、
    前記第1クリップ本体部と前記第2クリップ本体部とは、折り曲げ変形可能な金属製であり、前記配索領域と前記線状部材との間に配置される基端側領域と、前記基端側領域から連続して延びる先端側領域とをそれぞれ一体的に有し、前記先端側領域が前記線状部材の外周面に沿って折り返された保持状態で、前記線状部材を前記基端側領域と前記先端側領域との間でそれぞれ保持し、
    前記保持状態において、前記第1クリップ本体部の前記先端側領域の折り返し端部は、前記第2固定端部よりも前記配索領域側に配置され、前記第2クリップ本体部の前記先端側領域の折り返し端部は、前記第1固定端部よりも前記配索領域側に配置される
    ことを特徴とする車両の線状部材保持構造。
  2. 請求項1に記載の線状部材保持構造であって、
    前記第1クリップ本体部と前記第2クリップ本体部とには、少なくとも前記基端側領域を被覆する可撓性のカバーがそれぞれ設けられる
    ことを特徴とする車両の線状部材保持構造。
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