JP6671914B2 - 支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、脳神経疾患の治療に当たり、患者の頭部を確実に支持できる支持装置に関する。
パーキンソン病、うつ病などの脳神経疾患は、精神分析療法、薬理学療法、脳を直接刺激する療法のいずれかの治療法によって治療される。これらの治療法の内、一部の脳神経疾患については、脳を直接刺激する療法が特に有効である。
近年、脳を直接刺激する療法として、患者の頭部の特定の部位をコイルが発生する磁気を用いて刺激する磁気刺激療法が用いられつつある。磁気を用いて刺激する部位(以下、「刺激ポイント」という)は脳神経疾患の種類に応じて正確に決まっている。理想的な治療をするためには、治療の間、刺激ポイントとコイルとの相対位置を、正確に維持し続けなければならない。
このため、下記特許文献1に記載されている発明では、まず、椅子に着座している患者の頭部に対してコイルを位置決めし、さらに、その椅子のヘッドサポートによって患者の頭部を位置決めしている。
特に、ヘッドサポートの一部は、患者の頭部の形状に順応してその形状が維持できるような材料で形成し、また、頭部の各側に1つ、ヘッドサポートを設けて、患者の頭部を支持するようにしている。
特開2015−109970号公報
しかし、従来のヘッドサポートでは、患者はある程度の範囲で頭部を動かすことができるので、患者は治療中、頭部を動かさないように自助努力し続けなければならない。脳神経疾患の治療は30分の長時間に亘って行われるため、頭部を動かさないように注意して緊張し続けることは患者にとって負担になる。
患者が頭部を不用意に少しでも動かしてしまうと、刺激ポイントとコイルとの相対位置がずれるため、治療効果に悪影響が及び、理想的な治療は難しくなる。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、脳神経疾患の治療に当たり、患者の負担を軽減し、長時間にわたり患者の頭部を確実に支持できる支持装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための支持装置は、患者の頭部に対する検査や治療を行う医療器具とともに用いられ、患者を支持する。支持装置は、患者が着座する座部と、患者の背中を支持する背もたれ部とを備えるシートと、シートに取付けられ患者の頭部を支持するヘッドサポートと、を有する。ヘッドサポートは、背もたれ部の頂部に取付けられ、患者の後頭部が嵌まり込む窪み部を有するとともに患者の後頭部を複数の角度で調整可能に支持する基部と、基部の側方のそれぞれに、基部に対する角度を調節自在かつ前記角度を維持自在に設けられ、患者の頸部の動きを拘束する可動部と、を有する。
上記のように構成した支持装置によれば、可動部によって患者の頸部の動きが拘束され、窪み部に患者の後頭部が嵌まり込み、さらに、患者の後頭部がその患者の最適な角度に調整されるので、患者は、治療中、頭部を動かさないように自助努力し続けなくて良くなる。このため、患者は長時間であっても楽に座って治療を受けることができる。また、患者の頭部がしっかりと固定されているので、患者は理想的な治療を受けることができる。
本実施形態に係る磁気刺激治療システムの側面図である。 本実施形態に係る支持装置で患者の頭部を支持している状態を示す前側方斜視図である。 本実施形態に係る支持装置で患者の頭部を支持している状態を示す後側方斜視図である。 本実施形態に係る支持装置で患者の頭部を支持している状態を示す後方斜視図である。 ヘッドサポートの外観図であって、可動部が基部に対して開いている状態を示す図である。 図5のヘッドサポートの内部構造を示す図である。 ヘッドサポートの外観図であって、可動部が基部に対して閉じている状態を示す図である。 図7のヘッドサポートの内部構造を示す図である。 プレート部と側方プレート部とを連結するトルクヒンジを示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[磁気刺激治療システム]
図1は、本実施形態に係る磁気刺激治療システム10の側面図である。
図示する磁気刺激装置20は、パーキンソン病、うつ病などの脳神経疾患や脳卒中後のリハビリテーションなどに対する治療法の一つである脳を直接刺激する療法において使用される。脳を直接刺激する療法として、患者の頭部の特定の部位に磁気刺激を与える磁気刺激療法、たとえば、反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS:Repetitive transcranial magnetic stimulation)が用いられている。磁気刺激療法は、頭蓋内に電場を誘導させることによって神経を刺激する治療法であり、磁気エネルギーを散逸させずに組織を刺激できること、脳をより正確にかつ確実に刺激できること、などの特徴を有する。
図1を参照すると、磁気刺激治療システム10は、患者の脳を磁気エネルギーによって刺激する磁気刺激装置20と、磁気刺激装置20とともに用いられ治療時に患者を支持する支持装置30とを有する。なお、本実施形態では、患者の頭部に対する検査や治療を行う医療機器として磁気刺激装置20を例示するが、医療機器はこれに限定されない。
[磁気刺激装置]
磁気刺激装置20は、医療用具としての磁気刺激コイル21(以下、単に「コイル21」ともいう)と、コイル21が下面側に取付けられたコイル取付部22と、コイル取付部22を懸垂支持するアーム23と、アーム23の基端部が取付けられたアーム取付部24と、アーム取付部24を支持するポスト部25と、ポスト部25が取付けられたカート部26とを備える。
コイル21は生体(患者)の頭部の特定の部位を刺激する磁気を発生させ患者の頭部に磁気刺激を与える。コイル21に内蔵されるコイル要素は円形状、8の字形状、円錐形状などの形状を適宜採用することができる。それぞれの形状によって頭部に与える磁場形状が異なるので、たとえば脳神経疾患の種類に応じて、採用するコイル要素の形状を選定する。コイル要素には数千Aオーダの大電流が流されるため、コイル要素の周囲にはコイル要素を冷却する冷却部(図示せず)が取付けられている。コイル21は、コイル取付部22に対して着脱自在に取付けられる。治療内容に応じて、コイル要素の形状が異なるコイル21に交換される。コイル21の冷却部は、カート部26に内蔵されたチラー装置41に接続されている。チラー装置41は、冷却した冷媒を、供給ホース42aを介して冷却部に供給する。コイル要素を冷却した冷媒は、冷却部から排出ホース42bを介してチラー装置41に戻される。
コイル取付部22は、アーム23の先端下面側に、ボールジョイント43を介して懸垂支持される。コイル取付部22は、ボールジョイント43によって、アーム23に対する姿勢を所望の姿勢に調整できる。アーム23の基端部は、関節部44を介してアーム取付部24に取付けられる。関節部44によって、アーム23は、垂直面内において回動自在である。アーム取付部24は、ベアリング部(図示せず)を介してポスト部25に取付けられる。ベアリング部によって、アーム取付部24は、水平面内において回動自在である。ポスト部25は、カート部26の上面に、スライド機構を介して、患者に対して接近離間する方向(紙面左右方向)にスライド移動自在に取付けられる。アーム23、アーム取付部24、およびポスト部25によってアームアセンブリが構成されている。上記のスライド機構を介して、アームアセンブリはスライド移動する。
アーム23に対するコイル取付部22の姿勢の調整、アーム23の垂直面内における回動、アーム取付部24の水平面内における回動、およびポスト部25のスライド移動によって、患者の頭部に対するコイル21の姿勢を所望の姿勢に調整できる。磁気刺激は患者の頭部の特定の部位に正確に与えなければならない。このため、コイル21の姿勢の調整が終わると、ボールジョイント43、関節部44、ベアリング部、およびスライド機構は、動作不能状態にロックされる。これによって、コイル21の位置決めを高精度に行っている。
カート部26には、チラー装置41のほか、コイル要素に大電流を供給する電気部品を収納した電流供給装置45、および磁気刺激治療システム10全体の動作を制御するコントローラ46が内蔵されている。コントローラ46には、入出力部を介して、コイル要素の温度、チラー装置41からの信号、電流供給装置45からの信号、生体から取得した生体信号などが入力される。生体信号として、患者の心電信号、患者の指先を流れる血液の赤色光と赤外光との透過度(動脈血酸素飽和度(以下、SpO2という)を測定するため)、生体の筋電信号などがある。コントローラ46からは、入出力部を介して、チラー装置41の動作を制御する信号、電流供給装置45の動作を信号などが出力される。カート部26には、コントローラ46に接続されたモニター47が取付けられている。モニター47には、電流供給装置45の動作状態、患者の状態などが表示される。コントローラ46は、生体信号を用いて、電流供給装置45の作動を制御し、コイル21が生体に与える磁気刺激の強度を制御することができる。
カート部26の下面には、キャスター48が備えられている。カート部26ひいては磁気刺激装置20は、キャスター48によって移動自在である。キャスター48はロック機構(図示せず)を備えている。ロック機構はキャスター48の回転を確実にロックする。これによって、アーム23によって高精度に位置決めされたコイル21の位置が確実に維持される。
[支持装置]
支持装置30は、患者が着座する座部31と、患者の背中を支持する背もたれ部32とを備えるシート50と、フットサポート33と、座部31を支持するベース部34と、ベース部34の下面に取付けられたキャスター35を備える。座部31、背もたれ部32、およびフットサポート33は、傾斜角度を患者の姿勢に合わせて調整自在である。座部31の側方には、アームレスト36が取付けられている。シート50には患者の頭部を支持するヘッドサポート37が取付けられている。具体的には、ヘッドサポート37は背もたれ部32の頂部55に取付けられる。ヘッドサポート37は、位置調整機構60によって背もたれ部32の長さ方向に沿って上下動自在に支持されている。したがって、ヘッドサポート37の位置は、患者位置調整ごとに最適な位置に調整することができる。
患者が支持装置30の座部31に座り、フットサポート33に足を載せ、背もたれ部32に背中を当て、位置調整機構60により患者の頭の高さに合わせたヘッドサポート37に頭を載せると、患者の頭部の位置はほぼ決まる。図1では明示されていないが、ヘッドサポート37は、患者の横方向から回動し患者の下顎を側方向から加圧しながら支える部分を設けている。この部分で、患者の下顎の位置がしっかりと固定され、患者の頭部の位置が固定される。
支持装置30は、キャスター35によって移動自在である。キャスター35はロック機構(図示せず)を備えている。ロック機構はキャスター35の回転を確実にロックする。これによって患者の頭部の位置が確実に維持される。
支持装置30によって患者の頭部の位置を固定し、アーム23によってコイル21を患者の刺激ポイントの位置に調整する。これによって、患者に対し脳神経疾患の理想的な治療ができる。
[ヘッドサポート]
次に、図2〜図9を参照しながら、本実施形態に係る支持装置30のヘッドサポート37について詳細に説明する。
図2〜図4において、患者100は、図1に示した支持装置30の座部31に座り、フットサポート33に足を載せ、背もたれ部32に背中を当て、頭部をヘッドサポート37に載せている状態である。ヘッドサポート37は、背もたれ部32の頂部55に取付けられる。
図2〜図4、図5、図7にそれぞれ示すように、ヘッドサポート37は、患者100の後頭部を支持する基部70と、基部70の側方のそれぞれに、基部70に対する角度を調節自在かつその角度を維持自在に設けられ、患者100の少なくとも下顎に当接することによって頸部の回旋および側屈の動きを拘束する可動部72a、72bとを有している。
ヘッドサポート37の基部70は、図3および図4に示すように、取付けネジ51によって取付けステー38に固定される。取付けステー38は背もたれ部32に取付けられた支持ステー39に角度調整可能に取付けられる。このようにして、ヘッドサポート37は、背もたれ部32の頂部55に取付けられる。
ヘッドサポート37の取付け角度を調整するときには、支持ステー39の固定ネジ52を緩め、異なる角度調整孔53に固定ネジ52が位置するように取付けステー38を動かし、固定ネジ52を締め付ける。この角度調整は、図3に示すように3段階で行うことができる。したがって、ヘッドサポート37の取付け角度は、患者100ごとに最適な角度に調整することができる。
図5および図7に示すように、基部70はU字状に開口された窪み部73を有する。この窪み部73が存在することによって、患者100の後頭部を安定して支持することができる。基部70の高さは患者100の頭部の半分くらいまでの高さである。基部70に対して回動自在に取付けられた可動部72a、72bは、患者100の耳101を露出させる形状を有し、患者100の少なくとも下顎を側方から加圧しながら支えることができる長さを有する。
図2を参照するとわかるように、可動部72a、72bの形状を工夫しないと、可動部72a、72bを回動させて患者100の下顎を側方から加圧しながら支持させようとしたときに、患者100の耳101が邪魔になる。このため、可動部72a、72bの形状は、図5および図7に示すように、患者100の耳101を避けるために湾曲した形状となっている。また、患者100の下顎を側方から安定的に支持するためにはある程度の長さが必要である。このため、可動部72a、72bの長さは、図2、図5、図7に示すように、患者100の下顎を支持できる長さとしている。
したがって、可動部72a、72bは、患者100の耳101に邪魔されずに患者の下顎を一定の力で加圧しながら支持することができる。また、コイル21(図1参照)を患者100の頭部の広い範囲に位置決めさせることができ、様々な脳神経疾患の治療を、可動部72a、72bに邪魔されることなく行うことができる。
図6および図8に示すように、基部70は、図1の背もたれ部32の頂部55に接続されるプレート部74と、プレート部74を取り囲むように取付けられたクッション材(図示せず)とを有する。また、可動部72a、72bのそれぞれは、基部70のプレート部74に対して回動自在に接続される側方プレート部76a、76bと、側方プレート部76a、76bを取り囲むように取付けられたクッション材(図示せず)と、を有する。
また、基部70のクッション材(図示せず)および可動部72a、72bのクッション材(図示せず)のそれぞれは、プレート部74および側方プレート部76a、76bを取り囲むスポンジ材(図示せず)と、スポンジ材を取り囲み患者100に接する表皮(図示せず)と、から構成される。スポンジ材としてはウレタン材が好適であり、表皮としては、本革、合成皮革が好適である。
このように、プレート部74を取り囲むようにクッション材を取付け、また、側方プレート部76a、76bを取り囲むようにクッション材を取付けることによって、図5および図7に示すようなヘッドサポート37を形成することができる。したがって、患者100の頭部を安定して支持させることができる。また、クッション材をスポンジ材と表皮で構成することによって、クッション材の耐久性を高めることができ、患者100の肌触りも良好になる。
図6、図8、図9に示すように、プレート部74と側方プレート部76a、76bとは、基部70に対する可動部72a、72bの角度を維持する回動トルクを負荷自在なトルクヒンジ75を介して回動自在に連結されている。トルクヒンジ75は、設定されている一定のトルク以上のトルクの回転力が加えられると、側方プレート部76aがプレート部74に対して開いたり閉じたりする。
したがって、可動部72a、72bは、基部70に対する角度を調節自在であり、さらにその角度を維持自在となる。このため、可動部72a、72bは、患者100の少なくとも下顎に当接することによって頸部の回旋および側屈の動きを拘束できる。また、患者100が何かの不具合を感じたときに、故意に上記の一定のトルク以上の力で頭部を動かしたときには、可動部72a、72bは基部70に対して開き、開いた位置で停止することから、患者はその不具合から開放される。
図2〜図4に示すように、患者100の額102には額を固定するベルト105が掛けられる。ベルト105は、基部70に対して着脱自在に取付けられる。ベルト105は、患者100の額102に掛け渡されて患者100の頚部の前方への動きを拘束する。
また、ベルト105は、基部70の後部の両端に取付けられた第1の面ファスナー106に対して着脱自在な第2の面ファスナー107を有する。
ベルト105は、図2に示すように、患者100の額102に掛け渡され、ベルト105の両端の第2の面ファスナー107を、図3および図4に示す基部70の後部の両端に取付けられている第1の面ファスナー106に取付ける。これによって、ベルト105は、図2に示すように、患者100の頚部の前方への動きを拘束させことができる。
患者100が治療を受けるときには、まず、位置調整機構60によってヘッドサポート37の可動部72a、72bが患者100の耳101よりも下の位置になるように調整する。次に、可動部72a、72bによって患者100の下顎を両側から加圧するようにして支持する。最後に、ベルト105によって患者100の頭部を固定する。このようにすることで、患者100の頭部の屈曲および伸展の動き、患者100の頭部の左側屈および右側屈の動き、患者100の頭部の回旋の動きが拘束され、コイル21(図1参照)と刺激ポイントとの大きな相対位置ずれを防止することができる。
[磁気刺激治療システムの動作]
次に、本実施形態に係る磁気刺激治療システム10の動作を図1〜図4を参照して説明する。
まず、磁気刺激療法による治療を開始する前に、術者は、患者100を支持装置30に座らせ、ヘッドサポート37に頭部を載せる。患者100が治療を開始するまでは、ヘッドサポート37の可動部72a、72bは患者100の下顎から離れるように開いている。次に、術者は、ヘッドサポート37の高さを調整し、可動部72a、72bが患者100の耳101に邪魔にならないようにする。高さを調整したら、可動部72a、72bを開いている状態から患者100の下顎に対して両側から閉じる。可動部72a、72bは患者100の下顎を一定のトルクで加圧しながら固定する。基部70に形成されている窪み部73に患者100の後頭部が嵌まり込む。最後に患者100の額102にベルト105を掛けその両端の第2の面ファスナー107をヘッドサポート37の両端に取付けられている第1の面ファスナー106に固定する。
以上のようにして、患者100の頭部をヘッドサポート37に固定する。次に、コイル21の位置を、患者100の症状の治療に適した位置に精密に設定する。コイル21の位置が適切であるか否かは、モニター47の表示(磁気刺激を受けている部位)によって確認できる。
治療が開始されると、コントローラ46は、電流供給装置45を制御し、コイル21に電流を供給する。コイル21から患者100の頭蓋内に電場が誘導され、患者100の頭部に磁気刺激が付与される。この磁気刺激によって、たとえば、パーキンソン病などの脳神経疾患の治療を行なう。コントローラ46は、コイル21に出力する電流の大きさ、電流を流す間隔および時間を変化させることによって、磁気刺激の強度を制御する。
コントローラ46は、患者100の生体信号(心電信号、透過度、筋電信号)に基づいて、心電図データ、SpO2、筋電図データなどをモニター47に表示する。術者はこれらの表示を見ることによって、治療の状況、治療中の患者100の容態を容易に把握できる。術者は、患者100の状態を監視しながら、患者100の状態に合わせて磁気刺激の強度を適切に調整する。
本実施形態に係る磁気刺激治療システム10の動作は以上の通りである。本実施形態では、医療器具として磁気刺激治療システム10を例示した。磁気刺激治療システム10では、コイル21と患者100の頭部の刺激ポイントとの相対位置の変動は極力0にすることが求められる。本発明は、磁気刺激治療システム10に適用することが最も相応しい。このため、本発明を磁気刺激治療システム10に適用することで、本発明の効果を最大化できる。
以上のように、本実施形態に係る支持装置30によれば、可動部72a、72bにより、患者100は長時間楽に座ることができる。また、コイル21と頭部との相対位置ずれが少ないので、患者100は理想的な治療を受けることができる。
以上、本発明の技術的思想を磁気刺激治療システムという実施形態を用いて説明した。しかし、本発明の技術的思想は、上記した実施形態に限定されるものではない。
10 磁気刺激治療システム、
20 磁気刺激装置(医療器具)、
21 磁気刺激コイル(コイル)、
30 支持装置、
31 座部、
32 背もたれ部、
33 フットサポート、
34 ベース部、
35 キャスター、
36 アームレスト、
37 ヘッドサポート、
38 取付けステー、
39 支持ステー、
50 シート、
55 頂部、
60 位置調整機構、
70 基部、
72a、72b 可動部、
74 プレート部、
76a、76b 側方プレート部、
100 患者、
101 耳、
102 額、
105 ベルト、
107 第2の面ファスナー。

Claims (8)

  1. 患者の頭部に対する検査や治療を行う医療器具とともに用いられ、患者を支持する支持装置であって、
    患者が着座する座部と、患者の背中を支持する背もたれ部とを備えるシートと、
    前記シートに取付けられ患者の頭部を支持するヘッドサポートと、を有し、
    前記ヘッドサポートは、
    前記背もたれ部の頂部に取付けられ、患者の後頭部が嵌まり込む窪み部を有するとともに患者の後頭部を複数の角度で調整可能に支持する基部と、
    前記基部の側方のそれぞれに、前記基部に対する角度を調節自在かつ前記角度を維持自在に設けられ、患者の頸部の動きを拘束する可動部と、を有する、支持装置。
  2. 前記可動部は、患者の耳を露出させる形状を有し、患者の少なくとも下顎を側方から加圧しながら支えることができる長さを有する、請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記基部は、前記背もたれ部の頂部に接続されるプレート部と、前記プレート部を取り囲むように取付けられたクッション材と、を有し、
    前記可動部のそれぞれは、前記基部の前記プレート部に対して回動自在に接続される側方プレート部と、前記側方プレート部を取り囲むように取付けられたクッション材と、を有する、請求項1に記載の支持装置。
  4. 前記プレート部と前記側方プレート部とは、前記基部に対する前記可動部の角度を維持する回動トルクを負荷自在なトルクヒンジを介して回動自在に連結されている、請求項3に記載の支持装置。
  5. 前記基部の前記クッション材および前記可動部の前記クッション材のそれぞれは、前記プレート部および前記側方プレート部を取り囲むスポンジ材と、前記スポンジ材を取り囲み前記患者に接する表皮と、から構成される、請求項3に記載の支持装置。
  6. 前記基部に対して着脱自在に取付けられ、患者の額に掛け渡されて患者の頚部の前方への動きを拘束するベルトをさらに有する、請求項1に記載の支持装置。
  7. 前記ベルトは、前記基部に取付けられた第1の面ファスナーに対して着脱自在な第2の面ファスナーを有する、請求項6に記載の支持装置。
  8. 前記医療器具は、患者の頭部の特定の部位を刺激する磁気を発生させるコイルを備える磁気刺激治療システムである、請求項1に記載の支持装置。
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