<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面に基づいて説明する。
[監視システムの概要]
図1に示すフロアマップ2021を例に挙げて本実施形態に係る監視システムの概要を説明する。
本監視システムでは、遊技場を示すフロアマップ2021が用いられて遊技場の各所の情報が提供される。フロアマップ2021には、遊技場に係る現在の各種情報が定期的またはリアルタイムにマッピング(各種情報が取得された遊技場の位置に、各種情報、各種情報の分布などが重ね合わされて図示)される。また、過去の情報もマッピングされることがある。なお、フロアマップ2021にマッピングされた現在および過去の情報より、遊技場の将来の状況を推測可能な場合もある。
遊技場に係る情報としては、室温などの環境情報、遊技場を撮影した撮像情報(画像情報)、機器の状況を示す情報などがある。遊技場に係る情報は、遊技場に設置された各機器で取得等されて送信される情報である。
例えば、図1に示すように、複数のメニューが選択可能なメインメニュー2010において、遊技場の監視に係るメニュー2011(環境監視メニュー、監視カメラメニュー、関係者表示メニュー、機器状況表示メニュー、通信状況表示メニュー等)が選択された場合、監視画面2020に画面が遷移する。
監視画面2020は、各種の機能を実行させるボタン2022、フロアマップ2021などを含んで構成される。ボタン2022には、監視画面2020の種類に応じて、メインメニューに戻るためのボタン(当該画面を終了するための終了ボタン)等が設けられる。
フロアマップ2021には、監視画面の種類に応じて各機器から受信した情報が各機器の位置にマッピングされて表示される。フロアマップ2021の下部には、フロアマップにおける情報の表示態様と情報の種別(分類)とが示されている。なお、フロアマップ2021では、遊技場に配置された複数の機器(ゲーミングマシンなど)が予めマッピングされて示されている。
図2は、フロアマップ2011を提供可能なシステムの一例(監視システム2060)を示す図である。監視システム2060は、情報処理装置2030と複数のゲーミングマシン2050とを含んで構成される。
情報処理装置2030は、コントローラ部2031、インターフェイス部2032、記憶部2033、および入力部2034を有する。
コントローラ部2031は、インターフェイス部2032、および記憶部2033を制御可能に構成されている。コントローラ部2031は、フロアマップに各種情報をマッピングする処理などが実行可能に構成されている。CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro-Control Unit)、マザーボード、GPU(Graphics Processing Unit)、ビデオカード(グラフィックボード)などがコントローラ部2031として機能する。
なお、コントローラ部2031とは別に、ディスプレイなどの表示部の画像表示などを制御可能に構成されている表示制御部を設けてもよい。
インターフェイス部2032は、ネットワークに接続された機器と通信可能に構成されている。有線通信および無線通信を含む通信機器(例えば、有線LAN、無線LANおよび携帯電話通信の通信モジュールなど)などがインターフェイス部2032として機能する。
記憶部2033は、各種の情報(監視システム2060の制御に係るプログラム、テーブルなど)を記憶可能に構成されている。ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、シリコンディスク、ハードディスクなどが記憶部2033として機能する。
例えば、CPUがROMなどに格納されたプログラムおよびテーブルデータをRAMに読み出して実行することにより、コントローラ部2031、インターフェイス部2032および入力部2034の各種機能が実現される。
入力部2034は、ユーザ操作に基づいて各種の情報を情報処理装置2030に入力可能に構成されている。USB端子などの入出力インターフェイス、物理的なボタン、物理的なキーボード、マウス、液晶タッチパネルに表示されるユーザーインターフェイスなどが入力部2034として機能する。
ゲーミングマシン2050は、情報読取装置2040を含んで構成される。
情報読取装置2040は、コントローラ部2041、インターフェイス部2042、記憶部2043、接続部2044、環境検知部2045、入力部2046、および読取部2047を有する。
コントローラ部2041は、他の構成要素2042〜2045を制御可能に構成されている。CPU、MCU、マザーボード、GPU、ビデオカード(グラフィックボード)などがコントローラ部2041として機能する。
なお、コントローラ部2041とは別に、ディスプレイなどの表示部の画像表示などを制御可能に構成されている表示制御部を設けてもよい。
インターフェイス部2042は、ネットワークに接続された機器と通信可能に構成されている。有線通信および無線通信を含む通信機器(例えば、有線LAN、無線LANおよび携帯電話通信の通信モジュールなど)などがインターフェイス部2042として機能する。
記憶部2043は、各種の情報を記憶可能に構成されている。ROM、RAM、シリコンディスク、ハードディスクなどが記憶部2043として機能する。
接続部2044は、ゲーミングマシンと通信可能に構成されている。有線通信および無線通信を含む通信機器(USB、拡張スロット、ネットワーク端子など)が接続部2044として機能する。
環境検知部2045は、情報読取装置2040が設置された場所の環境情報を検知して取得可能に構成されている。温度センサ、湿度センサ、臭いセンサ、酸素濃度計、二酸化炭素濃度計、圧力センサ、音・振動計測センサ、CCDイメージセンサなどが環境検知部2045として機能する。
入力部2046は、ユーザ操作に基づいて各種の情報を情報読取装置2040に入力可能に構成されている。USB端子などの入出力インターフェイス、物理的なボタン、物理的なキーボード、マウス、液晶タッチパネルに表示されるユーザーインターフェイスなどが入力部2046として機能する。
読取部2047は、記憶媒体(ICカードなど)に記憶されたユーザを識別可能な識別情報などを読取可能に構成されている。接触型のリーダライタ、非接触型のリーダライタなどが読取部2047として機能する。
以下では、監視システム2060の構成を様々な側面から説明する。
[第1−1態様]
第1−1態様に係る情報処理装置2030は、ゲーミングマシン2050が遊技場(フロアなど)に設置された位置における遊技環境を示す環境情報(温度情報、湿度情報、画像情報、状況情報など)を受信可能なインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置されるゲーミングマシン2050の各々の位置が上記遊技場を示すフロアマップにマッピングされており、上記ゲーミングマシン2050の位置に上記環境情報が関連付けられた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
なお、フロアマップは、記憶部2033に記憶されていてもよいし、外部の記憶装置に記憶されていてもよい。
本構成では、遊技場の全体に分散して設置されるゲーミングマシン2050を利用して、ゲーミングマシン2050が設置された位置における遊技環境を示す環境情報が取得でき、遊技場を示すフロアマップにおいて、ゲーミングマシン2050の位置に遊技環境が関連付けられて表示されることになる。
この構成によれば、フロアマップ上のゲーミングマシン2050の位置に関連付けられて表示された環境情報を見ることで、その場所の遊技環境を迅速に確認することができるようになる。
ここで、遊技環境とは、プレーヤ及びゲーミングマシン2050を取り巻く温度、湿度、気圧、におい、音、酸素濃度、照度、他者の存在などの外的な要因を意味する。付言するならば、遊技環境とは、遊技場の中でプレーヤ及びゲーミングマシン2050の少なくとも一方に何らかの影響を与え得るものを意味する。例えば、環境情報が温度情報である場合、広範囲のカジノ内において、空調の偏りなどが分かるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記インターフェイス部2032は、上記フロアマップにおける上記ゲーミングマシン2050の位置を特定可能な特定情報(機器識別コード、座標情報、位置情報など)を上記ゲーミングマシン2050から受信し、上記コントローラ部2031は、上記特定情報に基づいて上記フロアマップにおける上記ゲーミングマシン2050の位置を特定し、上記位置に上記環境情報がマッピングされた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うことを特徴とする。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記インターフェイス部2032は、上記ゲーミングマシン2050の内部の温度(CPU、GPU、HDD、マザーボードなどの温度)を示す温度情報を上記環境情報として上記ゲーミングマシン2050から受信することを特徴とする。
この構成によれば、ゲーミングマシン2050の内部の温度が取得できるようになる。例えば、店舗側は、取得された温度が基準値よりも高い温度であることを把握した場合、ゲーミングマシン2050が故障しているとの判断が可能となる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記インターフェイス部2032は、上記ゲーミングマシン2050の外部の温度(室温など)を示す温度情報を上記環境情報として上記ゲーミングマシン2050から受信することを特徴とする。
また、この構成によれば、ゲーミングマシン2050が設置された場所の温度が取得できるようになる。例えば、取得された温度が基準値よりも高い場合、すなわち店舗側が暑い場所を把握した場合、その場所の温度を下げるために空調を調整することが可能となる。
このように、環境情報の一例である温度情報が適切に把握できるようになり、温度情報に応じた適切な対応を採ることができるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記コントローラ部2031は、上記ゲーミングマシン2050の位置に上記環境情報がマッピングされた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うことを特徴とする。
本構成では、フロアマップ上に、ゲーミングマシン2050の位置に環境情報がマッピングされて表示される。
この構成によれば、フロアマップ上のゲーミングマシン2050を見ることで、遊技場のどの場所であるかが的確に分かり、また、関係付けられた環境情報を見ることで、その場所の遊技環境を迅速に確認することができる。
また、この構成によれば、遊技環境の内容と場所とが一目で分かるようになり、遊技場の遊技環境をより適切に把握できるようになる。
ここで、フロアマップ上のゲーミングマシン2050に係る画像としては、矩形、円、楕円、ゲーミングマシン2050の概略図、ゲーミングマシン2050の縮小図など、任意の形態を採用可能である。
環境情報に係る画像としては、例えば、環境情報が示す温度に応じて、赤(高)、黄(中)、青(低)といったように、ゲーミングマシン2050に係る画像(例えばアイコン)の色を異ならせたり、ゲーミングマシン2050に係る画像およびその周辺に色を示す画像を重畳して表示したりする。
本情報処理装置2030は、更に、上記遊技場には、上記ゲーミングマシン2050に加え、ゲーミングマシン2050が複数設置され、上記インターフェイス部2032は、上記複数のゲーミングマシン2050の各々から、各ゲーミングマシン2050が設置された位置における環境情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記複数のゲーミングマシン2050の各位置に上記インターフェイス部2032により受信された各環境情報がマッピングされた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うことを特徴とする。
本構成では、遊技場に設置された複数のゲーミングマシン2050の各位置における環境情報が取得され、フロアマップ上には、ゲーミングマシン2050が設置された各位置に環境情報がマッピングされて表示される。
一の環境情報取得装置では、広範囲にわたり同時期の環境情報を取得することが技術的に困難であるが、この構成によれば、複数のゲーミングマシン2050により取得される複数の環境情報をもとに、遊技環境を把握できるようになる。例えば、遊技場を区分けして見た場合、ある区画内の一つの環境情報が他の環境情報と異なる値を示していたならば、異なる環境情報が検知されたゲーミングマシン2050又はその付近に異常があるというように正常でない遊技環境を絞ることが可能となる。また、一つの区画の環境情報が他の区画の環境情報と相対的に異なる値を示していたならば、その一つの区画に異常があるというように正常でない遊技環境を絞ることが可能となる。
このように、環境情報を群として確認可能にすることで、遊技場の遊技環境をより適切に把握できるようになる。
[第1−2態様]
第1−2態様に係る情報読取装置2040は、ゲーミングマシン2050に接続可能な接続部2044と、上記接続部2044を介して接続されたゲーミングマシン2050が設置された位置における遊技環境を検知して環境情報を生成する環境検知部2045と、遊技場に設置されるゲーミングマシン2050の各々の位置が上記遊技場を示すフロアマップにおいてマッピングされており、上記ゲーミングマシン2050の位置に上記環境情報が関連付けられた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行う情報処理装置2030と通信可能なインターフェイス部2042と、上記インターフェイス部2042を介して上記情報処理装置2030に上記環境情報を送信するコントローラ部2041と、を有することを特徴とする。
本情報読取装置2040は、ゲーミングマシン2050に接続可能であり、遊技場に新規に投入するゲーミングマシン2050はもとより、既存のゲーミングマシン2050にも設けられ得る。
この構成によれば、ゲーミングマシン2050が設置可能な任意の場所の環境情報を取得できるようになる。
したがって、本構成によれば、特定の場所を継続して、又は場所を切り替えて環境情報を取得できるので、例えば店舗側は、遊技場の遊技環境を適切に把握できるようになる。
本情報読取装置2040は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2041は、上記フロアマップにおける上記ゲーミングマシン2050の位置を特定可能な特定情報を上記情報処理装置2030に送信することを特徴とする。
[第1−3態様]
第1−3態様に係るゲーミングマシン2050は、第2態様に係る情報読取装置2040を備えることを特徴とする。
本構成によれば、特定の場所を継続して、又は場所を切り替えて環境情報を取得できるので、例えば店舗側は、遊技場の遊技環境を適切に把握できるようになる。
本ゲーミングマシン2050は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2041は、上記ゲーミングマシン2050をユーザが利用しているか否か(ゲームの開始に供するICカードが挿入されているか否かなど)を判断し、利用していないと判断した場合、上記環境情報を上記情報処理装置2030に送信することを特徴とする。
本構成では、ユーザが利用していないゲーミングマシン2050が設置された位置における遊技情報が取得される。
この構成によれば、ユーザによるノイズが含まれなくなるため、より正確な環境情報が取得できるようになるので、環境情報をより適切に把握できるようになる。
本ゲーミングマシン2050は、下記のように構成してもよい。
上記環境検知部2045は、上記情報読取装置2040の内部の温度を計測し、上記環境情報として上記温度を示す温度情報を生成することを特徴とする。
本ゲーミングマシン2050は、下記のように構成してもよい。
上記環境検知部2045は、上記ゲーミングマシン2050の外部の温度を計測し、上記環境情報として上記温度を示す温度情報を生成することを特徴とする。
[第1−4態様]
第1−4態様に係る監視システム2060は、遊技場に設置されるゲーミングマシン2050に接続可能な情報読取装置2040と、上記情報読取装置2040と通信可能な情報処理装置2030と、を備え、上記情報読取装置2040は、当該情報読取装置2040が設けられたゲーミングマシン2050が設置された位置における遊技環境を検知して環境情報を生成する環境検知部2045と、上記情報処理装置2030と通信可能なインターフェイス部2042と、上記インターフェイス部2042を介して上記情報処理装置2030に上記環境情報を送信するコントローラ部2041と、を有し、上記情報処理装置2030は、上記情報読取装置2040から送信された環境情報を受信可能なインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置されるゲーミングマシン2050の各々の位置が上記遊技場を示すフロアマップにおいてマッピングされており、上記ゲーミングマシン2050の位置に上記環境情報が関連付けられた上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有する、ことを特徴とする。
本構成によれば、特定の場所を継続して、又は場所を切り替えて環境情報を取得できるので、例えば店舗側は、遊技場の遊技環境を適切に把握できるようになる。
[第2−1態様]
第2−1態様に係る情報処理装置2030は、遊技場に設置された各ゲーミングマシン2050の各位置における各撮像情報を上記各ゲーミングマシン2050から受信可能なインターフェイス部2032と、上記各撮像情報を所定の間隔で切り替えてディスプレイに表示させる表示制御を行うコントローラ部2031と、を備えることを特徴とする。
なお、ディスプレイは、情報処理装置2030と一体として設けられてもよいし、情報処理装置2030とは別に接続可能に設けられてもよい。
本構成では、遊技場の全体に分散して設置されるゲーミングマシン2050を利用して、ゲーミングマシン2050が設置された位置における遊技環境を示す撮像情報が取得できるようになる。
例えば、店舗側は、込み合っている場所を把握した場合、各種のトラブルに直ぐに対応できるように、スタッフを配置したり、監視対象としたりすることが可能になる。
したがって、本構成によれば、遊技場内の各箇所の撮像情報を確認でき、遊技環境を把握できるようになる。さらに、本構成によれば、撮像情報に応じた適切な対応を採ることができるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記遊技場に設置されるゲーミングマシン2050の各々の位置が上記遊技場を示すフロアマップにマッピングされており、上記コントローラ部2031は、上記インターフェイス部2032を介して受信される撮像情報が上記撮像情報を送信したゲーミングマシン2050の位置に関連付けられた態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、映像(撮像情報)が取得されたゲーミングマシン2050の位置と映像とが関係付けられた態様でフロアマップが生成される。
本構成によれば、フロアマップを見ることにより、映像が取得された遊技場内の位置を迅速かつ正確に把握できるようになり、撮像情報に応じた適切な対応を迅速に採ることができるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記フロアマップに対するユーザ操作に基づいて、上記遊技場に設置されたゲーミングマシン2050に映像情報を要求する旨の入力を受け付ける入力部2034を更に備え、上記インターフェイス部2032は、上記ユーザ操作により指定されたゲーミングマシン2050に映像情報を送信させる旨の指示を送信し、上記コントローラ部2031は、上記ディスプレイに上記映像情報を表示させる表示制御を行うことを特徴とする。
本構成によれば、ユーザ操作で指定したゲーミングマシン2050が設置された場所の撮像情報が取得可能になる。例えば、店舗側は、所望する場所のゲーミングマシン2050を指定することで、人が多い場所などを重点的に監視できるようになるので、撮像情報に応じたより適切な対応を採ることができるようになる。
本ゲーミングマシン2050は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2031は、上記インターフェイス部2032で受信された撮像情報において所定数以上の人が含まれているか否かを判断し、含まれていると判断した撮像情報を、含まれていないと判断した撮像情報より強調して上記ディスプレイに表示させる表示制御を行うことを特徴とする。
例えば、機器の配置を変更したときに予想外のところが通り道となることがあるが、本構成によれば、人が多く集まるところ、人通りが多いところ等を容易に把握できるようになるので、このような場所を重点的に監視することができるようになる。
強調して表示する構成としては、表示時間を長く設定する構成、表示画面を大きく設定する構成などの構成を採用し得る。なお、上述した内容はあくまで例示である。
第2−1態様に係る監視システム2060は、遊技場に設置される複数のゲーミングマシン2050と、上記複数のゲーミングマシン2050と通信可能な情報処理装置2030と、を備え、上記複数のゲーミングマシン2050の各々は、当該ゲーミングマシン2050が設置された位置で撮影した撮像情報を生成する環境検知部2045と、上記情報処理装置2030に上記撮像情報を送信するインターフェイス部2032と、を有し、上記情報処理装置2030は、上記各ゲーミングマシン2050の各位置における各撮像情報を上記各ゲーミングマシン2050から受信可能なインターフェイス部2032と、上記各撮像情報を所定の間隔で切り替えてディスプレイに表示させる表示制御を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
[第3−1態様]
第3−1態様に係る情報処理装置2030は、遊技場に設置される情報読取装置2040で読み取られたユーザの識別情報(会員識別コード、ICカード識別コードなど)を受信可能なインターフェイス部2032と、上記ユーザに係る対象(友人、家族、お勧め台など)を識別可能な識別情報(関係者識別コード、機器識別コードなど)を上記ユーザの識別情報に対応付けて記憶し、上記遊技場での上記対象の位置を特定可能な特定情報(機器識別コード、座標情報、位置情報など)を上記対象の識別情報に対応付けて記憶する記憶装置(なお、記憶部2033であってもよし、外部に設けられた記憶装置であってもよい。)から、上記ユーザの識別情報に基づいて上記対象の識別情報に対応付けられた上記特定情報を読み出し、上記対象に係る画像が上記遊技場での上記対象の位置にマッピングされた態様で上記遊技場を示すフロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
本構成では、予め記憶されたユーザに係る対象の遊技場での位置を特定可能な特定情報から、受信したユーザの識別情報に対応するものが読み出され、遊技場での位置に対応して、対象に係る画像がフロアマップに表示される。例えば、ユーザが情報読取装置2040に記憶媒体(ICカードなど)を読み取らせた場合、そのユーザに係る対象がフロアマップに表示されるので、店舗側は、そのユーザに係る対象の遊技場での位置を的確かつ迅速に把握できるようになる。
したがって、本構成によれば、遊技場におけるユーザに係る対象を把握することができるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記記憶装置には、更に、上記ユーザの識別情報に対応付けて上記対象の属性を示す属性情報が記憶され、上記コントローラ部2031は、上記対象の識別情報に対応付けられた上記属性情報を上記記憶装置から読み出し、上記フロアマップに上記属性情報がマッピングされた態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成によれば、例えば、店舗側は、フロアマップに表示される対象の属性情報により、対象の属性を把握できるので、遊技場におけるユーザに係る対象をより的確に把握することができるようになる。
属性情報は、友人、家族など、プレーヤに係る人間関係を示す情報であってもよいし、VISITOR、MEMBER、VIP、SUSPECTED VISITOR、SUSPECTED MEMBERなど、店舗側に係る顧客クラスを示す情報であってもよいし、プレーヤに係るお勧め台などの情報であってもよい。また、フロアマップにおける属性情報は、属性ごとに、色、形、大きさ、またはこれらの組合せが異なる画像として示されてもよいし、文字情報として示されてもよい。なお、上述した内容はあくまで例示である。
本情報処理装置2030は、更に、上記遊技場に設置される上記情報読取装置2040とは異なる他の情報読取装置2040と通信可能であり、上記インターフェイス部2032は、上記他の情報読取装置2040において他のユーザの識別情報が読み取られると、上記他のユーザの識別情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記記憶装置に記憶されている識別情報に基づいて上記ユーザの識別情報と上記他のユーザの識別情報とが対応付けられているか否かを判断し、対応付けられていると判断した場合、上記ユーザに係る画像が上記遊技場での上記情報読取装置2040の位置にマッピングされ、かつ上記他のユーザに係る画像が上記遊技場での上記他の情報読取装置2040の位置にマッピングされた態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、他のユーザが他の情報読取装置2040で記憶媒体を読み取らせた際、情報読取装置2040で記憶媒体を読み取らせていたユーザに他のユーザが対応付けられている場合、そのユーザに係る画像が遊技場での情報読取装置2040の位置にマッピングされ、かつ他のユーザに係る画像が遊技場での上記他の情報読取装置2040の位置にマッピングされてフロアマップに表示される。例えば、店舗側は、フロアマップを見ると、ユーザと他のユーザとの位置関係を容易に把握できるようになる。
したがって、本構成によれば、遊技場におけるユーザに係る対象をより的確に把握することができるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2031は、上記ユーザに係る画像がユーザ操作により指示された場合、上記他のユーザに係る画像が強調表示され、上記他のユーザに係る画像がユーザ操作により指示された場合、上記ユーザに係る画像が強調表示された態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成によれば、例えば、店舗側は、ユーザに係る画像を指示することにより、ユーザに係る他のユーザをより明確に把握できるようになるので、遊技場におけるユーザに係る対象をより的確に把握することができるようになる。
[第3−2態様]
第6態様に係る情報読取装置2040は、記憶媒体(ICカードなど)に記憶されたユーザを識別可能な識別情報を読取可能な読取部2047と、上記読取部2047でユーザの識別情報が読み取られると、上記ユーザの識別情報に基づいて、上記ユーザに係る対象に係る画像が上記遊技場での上記対象の位置にマッピングされた態様で上記遊技場を示すフロアマップを生成する画像処理を行う情報処理装置2030に上記ユーザの識別情報を送信するインターフェイス部2042と、を有することを特徴とする。
[第3−3態様]
第3−3態様に係るゲーミングマシン2050は、第3−2態様に係る情報読取装置2040を備えることを特徴とする。
[第3−4態様]
第3−4態様に係る監視システム2060は、遊技場に設置される複数の情報読取装置2040と、上記情報読取装置2040と通信可能な情報処理装置2030と、を備え、上記複数の情報読取装置2040の各々は、記憶媒体に記憶されたユーザを識別可能な識別情報を読取可能な読取部2047と、上記読取部2047でユーザの識別情報が読み取られると、上記ユーザの識別情報を上記情報処理装置2030に送信するインターフェイス部2042と、を有し、上記情報処理装置2030は、上記複数の情報読取装置2040の各々で読み取られたユーザの識別情報を受信可能なインターフェイス部2032と、上記ユーザに係る対象を識別可能な識別情報を上記ユーザの識別情報に対応付けて記憶し、上記遊技場での上記対象の位置を特定可能な特定情報を上記対象の識別情報に対応付けて記憶する記憶装置から上記ユーザの識別情報に基づいて上記対象の識別情報に対応付けられた上記特定情報を読み出し、上記対象に係る画像が上記遊技場での上記対象の位置にマッピングされた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
[第3−5態様]
第3−5態様に係る情報処理装置2030は、記憶媒体に記憶されたユーザを識別可能な識別情報を読取可能な遊技場に設置される情報読取装置2040で読み取られたユーザの識別情報を受信可能なインターフェイス部2032と、上記ユーザに係る対象を識別可能な識別情報を上記ユーザの識別情報に対応付けて記憶し、上記遊技場での上記対象の位置を特定可能な特定情報を上記対象の識別情報に対応付けて記憶する記憶装置から上記ユーザの識別情報に対応付けられた上記対象の識別情報と上記対象の識別情報に対応付けられた上記特定情報とを読み出し、上記ユーザに係る画像が上記遊技場での上記情報読取装置2040の位置にマッピングされ、かつ上記対象に係る画像が上記遊技場での上記対象の位置にマッピングされた上記遊技場を示すフロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
[第3−6態様]
第3−6態様に係る情報処理装置2030は、記憶媒体に記憶されたユーザを識別可能な識別情報を読取可能な遊技場に設置される情報読取装置2040で読み取られたユーザの識別情報と、上記遊技場を示すフロアマップにおける上記ユーザの位置を特定可能な特定情報とを、上記情報読取装置2040から受信可能なインターフェイス部2032と、上記ユーザに係る対象を識別可能な識別情報を上記ユーザの識別情報に対応付けて記憶し、上記遊技場での上記対象の位置を特定可能な特定情報を上記対象の識別情報に対応付けて記憶する記憶装置から上記ユーザの識別情報に対応付けられた上記対象の識別情報と上記対象の識別情報に対応付けられた上記対象の特定情報を読み出し、上記ユーザの特定情報と上記対象の特定情報とに基づいて、上記ユーザに係る画像が上記遊技場での上記情報読取装置2040の位置にマッピングされ、かつ上記対象に係る画像が上記遊技場での上記対象の位置にマッピングされた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を有することを特徴とする。
[第4−1態様]
第4−1態様に係る情報処理装置2030は、遊技場に設置された複数のカメラ部の各々の撮像情報を受信可能なインターフェイス部2032と、上記複数のカメラ部の各々の視界範囲を示す視界情報が上記遊技場を示すフロアマップにマッピングされており、上記インターフェイス部2032で受信された撮像情報と上記撮像情報に係る視界範囲とが関係付けられた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を備えることを特徴とする。
カメラ部は、撮影した映像の伝送、処理、記録、表示などの機能を有し、遊技場の監視を行うためのビデオカメラである。ボックス型カメラ(固定カメラ)、ドーム型カメラ、PTZ(Pan Tilt Zoom)カメラ、赤外線カメラ、ワンケーブルカメラ、ワイヤレスカメラ、ネットワークカメラなどがカメラ部として機能する。
なお、視界情報は、記憶部2033に記憶されていてもよいし、外部の記憶装置に記憶されていてもよい。
本構成では、遊技場に設置された複数のカメラ部の視界範囲がフロアマップ上に一度に表示される。例えば、店舗側は、フロアマップを見ることで、所望の被写体が撮像される視界範囲を的確に把握できるようになるので、所望の被写体が撮影された撮像情報を特定できるようになる。
したがって、本構成によれば、所望の被写体が撮影された撮像情報を容易に取得できるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記コントローラ部2031は、上記複数のカメラ部の各々のアイコンをマッピングした態様で上記フロアマップを生成し、上記インターフェイス部2032は、ユーザ操作に応答して上記各々のアイコンの何れかが指定された場合、指定されたアイコンに対応するカメラ部に撮像情報を要求する旨の指示を送信し、上記カメラ部から上記撮像情報を受信することを特徴とする。
この構成では、カメラ部に係るアイコンがフロアマップ上に表示されるので、視界範囲の表示のみの場合に比べて撮像方向が特定し易くなる。例えば、ある特定の監視対象が複数の角度から撮像されている場合、店舗側は、所望の角度の撮像情報をより容易に取得できるようになる。
したがって、この構成によれば、所望の被写体が撮像された撮像情報をより容易に取得できるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記インターフェイス部2032は、ユーザ操作に応答して上記各々の視界範囲の何れかが指定された場合、指定された視界範囲に対応するカメラ部に撮像情報を要求する旨の指示を送信し、上記カメラ部から上記撮像情報を受信することを特徴とする。
本構成では、フロアマップ上で指定された視界範囲に対応するカメラ部の撮像情報が取得されるので、例えば、店舗側は、フロアマップ上に表示された視界範囲を指定するという簡易な作業により撮像情報を取得できるようになる。
したがって、本構成によれば、所望の被写体が撮像された撮像情報をより容易に取得できるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記遊技場には、複数のゲーミングマシン2050が設置され、上記フロアマップには、上記複数のゲーミングマシン2050の各々がマッピングされており、上記インターフェイス部2032は、上記複数のゲーミングマシン2050のうち異常状態のゲーミングマシン2050から異常情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記異常状態のゲーミングマシン2050が他のゲーミングマシン2050と識別可能な態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
本情報処理装置2030は、更に、上記遊技場には、複数のゲーミングマシン2050が設置され、上記フロアマップには、上記遊技場における位置と整合する位置に上記複数のゲーミングマシン2050の各々を示す画像が表示され、上記インターフェイス部2032は、上記複数のゲーミングマシン2050のうち異常状態のゲーミングマシン2050から異常情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記異常状態のゲーミングマシン2050が他のゲーミングマシン2050と識別可能な態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、視界範囲が表示されるフロアマップにおいて、異常状態のゲーミングマシン2050が識別可能に表示されるので、例えば、店舗側は、異常状態のゲーミングマシン2050が含まれる視界範囲を容易に特定できるようになる。
したがって、本構成によれば、異常状態のゲーミングマシン2050が撮像された撮像情報を容易に取得できるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記フロアマップでは、上記各々の視界範囲に対して撮像装置に係る画像が関連付けられて表示され、上記インターフェイス部2032は、ユーザ操作に応答して上記フロアマップ上の撮像装置に係る画像の何れかが指定された場合、指定された画像の撮像装置に撮像情報を要求する旨の指示を送信し、上記撮像装置から上記撮像情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記撮像情報をディスプレイ(LCDなど)に表示することを特徴とする。
なお、ディスプレイは、情報処理装置2030と一体として設けられてもよいし、情報処理装置2030とは別に接続可能に設けられてもよい。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記表示装置は、上記フロアマップが表示されるディスプレイとは異なるディスプレイであることを特徴とする。
なお、異なるディスプレイは、情報処理装置2030と一体として設けられてもよいし、情報処理装置2030とは別に接続可能に設けられてもよい。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2031は、上記指定された視界範囲が他の視界範囲と識別可能な態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
この構成では、指定された視界範囲が識別可能となるので、例えば、店舗側は、取得した撮像情報がどの視界範囲のものであるかが容易に判断することができるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記インターフェイス部2032は、ユーザ操作に応答して上記各々の視界範囲のうち視界範囲が重なっている箇所が指定された場合、重なっている視界範囲に対応する撮像装置の各々に撮像情報を要求する旨の指示を送信し、上記撮像装置の各々から上記撮像情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記各々の撮像情報を一度に又は切り替えて表示装置に表示することを特徴とする。
この構成では、視界範囲が重なっている複数箇所の撮像情報が一画面に表示、又は切り替えられて表示される。故に、例えば、視界範囲が重なっているところに所望の被写体が位置する場合、店舗側は、視界範囲が重なっている箇所を指定するという簡易な操作により、所望の被写体が撮像された撮像情報を一度に取得できるようになる。
したがって、本構成によれば、所望の被写体が撮像された撮像情報をより容易に取得できるようになる。
[第5−1態様]
第5−1態様に係る情報処理装置2030は、遊技場に設置される情報読取装置2040で読み取られた上記情報読取装置2040の位置を特定可能な特定情報を受信可能なインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置される情報読取装置2040の各々の位置がマッピングされた上記遊技場を示すフロアマップに係る画像処理を行うコントローラ部2031と、を備え、上記インターフェイス部2032は、上記遊技場に設置された一の情報読取装置2040の特定情報を受信し、上記一の情報読取装置2040とは異なる他の情報読取装置2040の特定情報を受信し、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040との通信が行われる旨の情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記一の情報読取装置2040の特定情報と上記他の情報読取装置2040の特定情報とに基づいて、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040とが通信中であることが示された態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、情報読取装置2040と他の情報読取装置2040との通信が検知された場合、一の情報読取装置2040及び他の情報読取装置2040が通信中であることを示す態様でフロアマップが表示される。例えば、店舗側は、フロアマップを見ると、ユーザと他のユーザとが通信していることを把握できるようになる。
通信中であることを示す態様としては、通信元と通信先とを線で結ぶ態様、通信元と通信先とが点滅表示する態様などが挙げられる。なお、上述の内容はあくまで一例である。
本構成によれば、遊技場におけるユーザに係る対象(通信相手)を把握することができるようになる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記インターフェイス部2032は、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040との通信とは異なる通信が行われる旨の情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記異なる通信が行われる旨の情報に基づいて、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040とが通信中であることが示された態様に加えて、上記異なる通信中であることが示された態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、次の通信が開始される際、前の通信を示す態様もフロアマップに表示される。
本構成によれば、フロアマップを見ることで、遊技場における全ての通信元および通信先を把握可能になる。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2031は、上記遊技場に設置された情報読取装置2040による通信が所定数を超えたか否かを判断し、所定数を超えたと判断した場合、上記所定数を超えた以降の通信についての態様を上記フロアマップとは異なるフロアマップに反映することを特徴とする。
本構成では、所定数の通信が一のフロアマップで視認可能であり、所定数を超えた以降の通信が他のフロアマップで視認可能となる。
カジノのような広い遊技場では、多くの通信が発生する可能性があり、全ての通信を一のフロアマップで表示すると見難くなるおそれがあるが、本構成によれば、フロアマップで表示される通信は最大でも所定数となるので、フロアマップが見難くなるという事態を極力回避できるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記コントローラ部2031は、上記フロアマップ上に、上記一の情報読取装置2040の位置に第1のアイコンを設け、上記他の情報読取装置2040の位置に第2のアイコンを設け、ユーザ操作に基づいて、上記第1のアイコンが選択されたと判断した場合、上記第2のアイコンを強調表示し、上記第2のアイコンが選択されたと判断した場合、上記第1のアイコンを強調表示することを特徴とする。
本構成では、フロアマップにおいて、通信元と通信先との各位置にアイコンが表示され、一のアイコンが選択されると、通信相手のアイコンが強調表示される。
本構成によれば、通信元と通信先との各位置にアイコンが表示されるので、カジノのような広い遊技場であっても、通信元および通信先をより容易に把握できるようになる。
[第5−2態様]
第5−2態様に係る情報読取装置2040は、ユーザ操作に基づいて、遊技場に設置された他の情報読取装置2040との通信を開始する旨の開始要求を受け付ける入力部2046と、上記開始要求に基づいて、上記遊技場に設置される情報読取装置2040の各々の位置がマッピングされた上記遊技場を示すフロアマップに係る画像処理を行う情報処理装置2030に上記遊技場に設置された位置を特定可能な特定情報を送信するインターフェイス部2042と、を備え、上記インターフェイス部2042は、上記通信が行われていることが示された態様で生成された上記フロアマップを上記情報処理装置2030から受信することを特徴とする。
[第5−3態様]
第5−3態様に係る監視システム2060は、遊技場に設置される複数の情報読取装置2040と、上記複数の情報読取装置2040と通信可能な情報処理装置2030と、を備え、記複数の情報読取装置2040の各々は、ユーザ操作に基づいて、上記遊技場に設置された他の情報読取装置2040との通信を開始する旨の開始要求を受け付ける入力部2046と、上記開始要求に基づいて、当該情報読取装置2040の位置を特定可能な特定情報を上記情報処理装置2030に送信するインターフェイス部2042と、を有し、上記情報処理装置2030は、上記特定情報を受信するインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置される情報読取装置2040の各々の位置がマッピングされた上記遊技場を示すフロアマップに係る画像処理を行うコントローラ部2031と、を有し、上記インターフェイス部2032は、上記遊技場に設置された一の情報読取装置2040の特定情報を受信し、上記一の情報読取装置2040とは異なる他の情報読取装置2040の特定情報を受信し、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040との通信が行われる旨の情報を受信し、上記コントローラ部2031は、上記一の情報読取装置2040の特定情報と上記他の情報読取装置2040の特定情報とに基づいて、上記一の情報読取装置2040と上記他の情報読取装置2040とが通信中であることが示された態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
[第6−1態様]
第6−1態様に係る情報処理装置2030は、遊技場に設置された各機器から、上記各機器の状況を示す各状況情報(ON-LINE、OFF-LINE、ERRORなど)と上記各機器の位置を特定可能な各特定情報(機器識別コード、座標情報、位置情報など)とを受信可能なインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置される各機器の位置が上記遊技場を示すフロアマップにマッピングされており、上記各特定情報に基づいて、上記各機器の位置に上記各状況情報が関連付けられた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、を備えることを特徴とする。
本構成では、遊技場に設置された各機器から各機器の状況情報が情報処理装置2030に集められ、各機器と各状況情報がマッピングされてフロアマップが生成される。
例えば、カジノのようにフロアが広い場合であっても、フロアマップを見ることで、どこの機器がどのような状況にあるのかが正確かつ迅速に分かるようになる。
したがって、本構成によれば、遊技場における機器の状況を把握できるようになる。
ここで、機器としては、情報読取装置2040、ゲーミングマシン2050、サイネージ、キオスク端末、監視カメラなど、遊技場に設置されるものを対象としている。なお、上述の内容はあくまで例示である。
本情報処理装置2030は、下記のように構成してもよい。
上記コントローラ部2031は、さらに、機器の状況が色分けされた態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成によれば、機器の状況が色分けされた態様となるので、遊技場における機器の状況をより容易に把握できるようになる。
本情報処理装置2030は、更に、上記コントローラ部2031は、上記各状況情報および上記各特定情報を時間とともに記憶した記憶装置から、所定の時間毎に上記各状況情報および上記各特定情報を読み出し、上記各特定情報に基づいて、上記各状況情報をマッピングした態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、所定の時間毎にフロアマップが更新される。例えば、遊技場に設置された機器の数が多く、フロアマップの生成に関して情報処理装置2030の負荷が高い場合には、所定の時間毎にフロアマップの更新を行うことで、情報処理装置2030への負荷を低減することが可能となる。
本情報処理装置2030は、更に、上記コントローラ部2031は、上記インターフェイス部2032で状況情報と特定情報とが受信される毎に、上記特定情報に基づいて、上記状況情報をマッピングした態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、リアルタイムにフロアマップが更新される。
したがって、本構成によれば、遊技場における機器の状況をより迅速に把握できるようになる。
例えば、ゲーミングマシン2050がエラー状態であることを把握した場合、スタッフをそのゲーミングマシン2050に向かわせる指示を迅速に行うことができ、迅速に対応することが可能になる。また、例えば、ゲーミングマシン2050に対する不正行為の状況を把握した場合、その行為を撮影可能なカメラにより、直ちに録画を行うことができるようになる。このように、本構成によれば、機器の状況に応じて迅速な対応が可能となる。
本情報処理装置2030は、更に、ユーザ操作に基づいて、所望の時間の入力を受け付ける入力部2034をさらに備え、上記コントローラ部2031は、上記インターフェイス部2032で受信された状況情報および特定情報を時間とともに記憶した記憶装置から、上記入力部2034で受け付けられた時間における各状況情報および各特定情報を読み出し、上記各特定情報に基づいて、上記各状況情報をマッピングした態様で上記フロアマップを生成することを特徴とする。
本構成では、過去の機器の状況を示すフロアマップが生成される。
例えば、気になる時間の遊技場における機器の状況を確認することができるようになる。また、例えば、過去の機器の状況を順次に確認することで、不正行為が行われやすいゲーミングマシン2050を把握できるようになる。つまり、過去の機器の状況から、未来の機器の状況を推測できるようになる。
本構成によれば、現在のみならず、過去および未来の遊技場における機器の状況を把握できるようになる。
[第6−2態様]
第6−2態様に係る監視システム2060は、遊技場に設置される複数の機器と、上記複数の機器と通信可能な情報処理装置2030と、を備え、上記複数の機器の各々は、当該機器の状況を示す状況情報を上記情報処理装置に送信するインターフェイスと、を有し、上記情報処理装置2030は、上記各機器から、上記各機器の状況を示す各状況情報と、上記各機器の位置を特定可能な各特定情報と、を受信するインターフェイス部2032と、上記遊技場に設置される各機器の位置が上記遊技場を示すフロアマップにマッピングされており、上記各特定情報に基づいて、上記各機器の位置に上記各状況情報が関連付けられた態様で上記フロアマップを生成する画像処理を行うコントローラ部2031と、有することを特徴とする。
[ゲームシステムの概要の説明]
まず、図3を用いて、ゲームシステムの概要について説明する。図3は、第1の実施形態に係るゲームシステム1の全体像を模式的に示す概略図である。
ゲームシステム1は、ホール管理サーバ10、ボーナスサーバ11、設定管理サーバ12、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14、および複数のゲーミングマシンを備えている。
ホール管理サーバ10は、ホール(遊技場)内の金銭の流れを集計・管理し、賃借表等を作成するとともに、他のサーバを管理する。また、ゲーミングマシンが単位ゲームを開始したタイミング、単位ゲームを終了したタイミング、および単位ゲームにおける抽籤結果などを含むアカウンティング情報を、各ゲーミングマシンから取得し蓄積する。
ボーナスサーバ11は、ボーナスゲームにおけるボーナス抽籤と、ボーナス抽籤に関連して実施される連動演出を制御する。また、ボーナス付与のための蓄積値(例えば、プログレッシブボーナスのために蓄積されるクレジット)の管理等も行う。
設定管理サーバ12は、ボーナス抽籤の対象となるゲーミングマシンに関する設定や連動演出に関する設定を記憶、管理する。なお、本実施形態では、ボーナスゲームを例にとって説明するが、スロットトーナメント等、他の種類のゲームであってもよい。
会員管理サーバ13は、会員の個人情報、会員カード(ICカード)の情報、会員についての過去の遊技結果等の記憶、管理を行うためのサーバである。会員カード(ICカード)の発券は、例えば、会員カード発券端末によって行われる。会員登録時に、入力された会員の個人情報が、会員カードの識別コードとともに、会員管理サーバ13に記憶される。また、会員カード発券端末は、カメラを備えており、会員カードの発券時に、ICカードの発券を受けるプレーヤの顔の撮影を行うようにすることもできる。撮影した画像は、識別コードに対応付けて会員管理サーバ13に記憶される。
モニタリングサーバ14は、ホールの状況を監視、記憶するためのサーバである。
より具体的には、モニタリングサーバ14は、ホールに設置されたゲーミングマシン等から、温度、湿度、周辺画像などの環境情報を適時に(例えば、リアルタイムに、定期的に、ユーザ操作に応答して)取得し、取得した環境情報をフロアマップにマッピング等してディスプレイに表示する。
また、モニタリングサーバ14は、ホールに設置された監視カメラから撮像情報を適時に(例えば、リアルタイムに、定期的に、ユーザ操作に応答して)取得し、取得した撮像情報をディスプレイに表示する。以下では、環境情報および撮像情報をモニタリング情報と適宜称する。
ゲーミングマシンは、図3に示すように、複数のエリア(例えば、図3に示すように、A−1〜A−3)に亘って設置される。ここで、エリアは、例えば、ホールの1フロアや、フロア内のエリアに対応する。この例では、エリアはA−1からA−3まで示されているが、これは一例にすぎない。
ゲーミングマシンはさらに、エリア内のゾーン(例えば、図3に示すように、Z−1〜Z−4)ごとに設置される。ここで、ゾーンは、エリア内の特定のスペースに対応する。この例では、ゾーンは、エリア内にそれぞれ4つ(Z−1からZ−4)設けられているが、これも一例にすぎない。また、この例では、1つのゾーンにそれぞれ8台のゲーミングマシンが配置されているが、これも一例に過ぎず、様々な台数を配置することができる。
ゲーミングマシンは、図3に示すように、エリアA−1のゾーンZ−1には、T−11a〜T−11hの8台が配置され、同様に、エリアA−1のゾーンZ−2には、T−12a〜T−12hの8台が配置され(以下、不図示)、エリアA−1のゾーンZ−3には、T−13a〜T−13hの8台が配置され、エリアA−1のゾーンZ−4には、T−14a〜T−14hの8台が配置される。
さらに、図3に示すように、エリアA−2のゾーンZ−1には、T−21a〜T−21hの8台が配置され、同様に、エリアA−2のゾーンZ−2には、T−22a〜T−22hの8台が配置され(以下、不図示)、エリアA−2のゾーンZ−3には、T−23a〜T−23hの8台が配置され、エリアA−2のゾーンZ−4には、T−24a〜T−24hの8台が配置される。
また、エリアA−3のゾーンZ−1には、T−31a〜T−31hの8台が配置され、同様に、エリアA−3のゾーンZ−2には、T−32a〜T−32hの8台が配置され(以下、不図示)、エリアA−3のゾーンZ−3には、T−33a〜T−33hの8台が配置され、エリアA−3のゾーンZ−4には、T−34a〜T−34hの8台が配置される。
なお、ゲーミングマシンのそれぞれは、Ethernet(登録商標)によるLAN接続を介して、ホール管理サーバ10、ボーナスサーバ11、モニタリングサーバ14等に接続されることが模式的に示されているが、より詳細な接続形態については、後述する。
また、各ゲーミングマシンにはそれぞれ、固有の識別子が付されており、ホール管理サーバ10等は、その識別子により、各ゲーミングマシンから送られてくるデータの出所を判別している。また、ホール管理サーバ10等からゲーミングマシンにデータを送信する場合にも、その識別子に基づいて送信先を指定している。このような識別子には、例えば、IPアドレスなどのネットワークアドレスが使用されうるが、ネットワークアドレス以外の識別子を設けて、個々のゲーミングマシンを管理することもできる。
なお、ゲームシステム1は、様々な遊技を行うことが可能な1つのホール(遊技場)内に構築されてもよいし、複数のホールに亘って構築されてもよい。また、1つのホール内に構築される場合には、ホールのフロアやセクションごとにゲームシステム1が構築されてもよい。サーバとゲーミングマシンを接続する通信回線は、有線であっても無線であってもよく、専用回線や交換回線等を採用することも可能である。
[ゲーミングマシンの概略の説明]
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係るゲーミングマシンの概略について説明する。図4には、プレーヤトラッキング装置(Player Tracking Device)と一体的に構成されたゲーミングマシンである、スロットマシン1010の構成が概念的に示されている。なお、プレーヤトラッキング装置は、プレーヤトラッキングシステム(Player Tracking System)を実現するための端末であり、本明細書では、この装置を以降、PTS端末と称する。なお、以下の説明では、ゲーミングマシンとしてスロットマシンを用いる場合について説明するが、本発明は、スロットマシンに限らず、種々のゲームを行うゲーミングマシンに適用することができる。
図4に示すように、スロットマシン1010は、PTS端末1700を搭載し、さらに精算機1868を備えている。スロットマシン1010は、PTS端末1700を介してホール管理サーバ10、ボーナスサーバ11、モニタリングサーバ14等と、ネットワークを介して接続されている。本実施形態では、1つのスロットマシン1010に対して、その筐体の一部に1つのPTS端末1700が設けられている。
本実施形態では、PTS端末1700は、通信回線(又はスロットマシン1010)を介して、紙幣識別器1022と接続されている。
また、PTS端末1700は、所定のプロトコルに基づいて、コントローラ(後述する、スロットマシン1010のコントローラ1100)とデータの送受信を行うとともに、ネットワークを介して接続されているホール管理サーバ10、ボーナスサーバ11、モニタリングサーバ14等とデータ通信を行う。例えば、PTS端末1700からコントローラに対しては、ゲームを開始するのに必要なクレジットの情報や、連動演出の際に単位ゲームの停止を指示する停止コマンドなどが送信され、ゲーミングコントローラからPTS端末1700に対しては、ゲーム結果としてのクレジットの情報や単位ゲームの開始通知、終了通知が送信されうる。
また、PTS端末1700からホール管理サーバ10には、単位ゲームの開始通知や終了通知、抽籤結果等を含むアカウンティング情報等が送信され、ボーナスサーバ11から(所定のスロットマシン1010の)PTS端末1700には、ボーナス当籤通知が送信される。さらに、PTS端末1700と会員管理サーバ13との間では、会員のクレジットの情報等がやりとりされる。
また、PTS端末1700からモニタリングサーバ14には、後述するように、温度センサ1770で計測されたCPU1751の温度情報、人体検出カメラ1713で撮影された撮像情報などのモニタリング情報が送信される。
ここで、会員の場合の遊技フローは概略以下のようになる。最初に、会員カード発券端末によって会員登録を行い、その際に、会員カード(ICカード)が発券される。その後、プレーヤは、スロットマシン1010のPTS端末1700に会員カードを挿入し、そこで、現金を投入する。紙幣識別器1022は、紙幣が投入されると、金種および金額を識別し、その識別結果として、金種データおよび金額データがPTS端末1700へ送信される。PTS端末1700は、金種データおよび金額データから、ゲーム用のクレジットを求め、これをコントローラに送信する。
コントローラは、PTS端末1700から送信されたクレジットに基づいてゲームを実行する。ゲーム結果に応じたクレジットは、コントローラからPTS端末1700へ送信され、PTS端末1700において、ゲーム結果に基づく払出し計算が行われて、プレーヤに払い出される金額が決定される。PTS端末1700では、この決定された金額をそのまま会員カードに書き込み、会員カードを排出する。また、会員カードには、ゲームの実行等に応じて、所定のポイントが付与される。
会員であるプレーヤが次にゲームを行う場合、PTS端末1700は、挿入された会員カードを読み込むと、会員カードに記憶されている金額を読み取る。読み取られた金額は、クレジットに変換され、コントローラに送信される。ゲーム結果に応じたクレジットは、上記と同様に、コントローラからPTS端末1700へ送信され、PTS端末1700において、ゲーム結果に基づく払出し計算が行われて、プレーヤに払い出される金額が決定される。このとき、挿入されている会員カードの金額に対して、ゲームの結果得られた金額を加算することによりこれを更新する。
このときさらに、PTS端末1700は、会員カードから読み取った識別コード(又は会員ID)と更新された金額を会員管理サーバ13に送信し、会員管理サーバ13は、PTS端末1700から送信された金額を、上記の識別コードで特定される会員の金額に加算し記憶する。この処理により、会員の保持する金額が常に管理される。
会員であるプレーヤはその後必要に応じて、キャッシャーカウンタ等で、会員カードに記憶されている金額に基づいて精算を行うことができる。また、上述したスロットマシン1010のように精算機1868を備える場合は、当該スロットマシン1010において会員カードによる精算を行うことができる。
一方、非会員の場合の遊技フローは概略以下のようになる。プレーヤは、スロットマシン1010のPTS端末1700に現金を投入する。紙幣識別器1022は、紙幣が投入されると、金種および金額を識別し、その識別結果として、金種データおよび金額データがPTS端末1700へ送信される。PTS端末1700は、金種データおよび金額データから、ゲーム用のクレジットを求め、これをコントローラへ送信する。
コントローラは、PTS端末1700から送信されたクレジットに基づいてゲームを実行する。ゲーム結果に応じたクレジットは、コントローラからPTS端末1700に送信され、PTS端末1700において、ゲーム結果に基づく払出し計算が行われて、プレーヤに払い出される金額が決定される。PTS端末1700では、この決定された金額を、スロットマシン1010にストックされている新たなICカードに書き込み、そのICカードを排出する。非会員は、ここで初めてICカードを手にすることになる。
非会員であるプレーヤはその後必要に応じて、キャッシャーカウンタ等で、ICカードに記憶されている金額に基づいて精算を行うことができる。また、上述したスロットマシン1010のように精算機1868を備える場合は、当該スロットマシン1010においてICカードによる精算を行うことができる。
[機能フロー図の説明]
図5を参照して、本発明の一実施形態に係るスロットマシンの基本的な機能について説明する。図5に示すように、スロットマシン1010は、外部制御装置(例えば、ボーナスサーバ11)にデータ通信可能に接続され、外部制御装置は、ホール内に設置された他の複数のスロットマシン1010にデータ通信可能に接続されている。
〈スタートチェック〉
まず、スロットマシン1010は、BETボタンがプレーヤにより押されたか否かをチェックし、続いて、スピンボタンがプレーヤにより押されたか否かをチェックする。
〈シンボル決定〉
次に、スロットマシン1010は、スピンボタンがプレーヤにより押されると、シンボル決定用乱数値を抽出し、ディスプレイ上に表示する複数のビデオリールのそれぞれに応じて、シンボル列のスクロールを停止させたときにプレーヤに表示するシンボルを決定する。
〈シンボル表示〉
次に、スロットマシン1010は、各ビデオリールのシンボル列のスクロールを開始させ、決定されたシンボルがプレーヤに表示されるようにスクロールを停止させる。
〈入賞判定〉
次に、スロットマシン1010は、各ビデオリールのシンボル列のスクロールが停止されると、プレーヤに表示されたシンボルの組合せが入賞に係るものであるか否かを判定する。
〈払い出し〉
次に、スロットマシン1010は、プレーヤに表示されたシンボルの組合せが入賞に係るものであるとき、そのシンボルの組合せの種類に応じた特典をプレーヤに与える。例えば、スロットマシン1010は、配当に係るシンボルの組合せが表示されたとき、そのシンボルの組合せに応じた配当をプレーヤに払い出す。
また、スロットマシン1010は、スピンボタンがプレーヤにより押されたことによって単位ゲームが開始された場合、および単位ゲームが終了した場合に、それに応じて、ボーナスサーバ11でボーナスゲームの抽籤が行われる。ボーナスゲームの抽籤の結果、いずれかのスロットマシン1010が当籤すると、スロットマシン1010において単位ゲームが停止され、その後、PTS端末1700において連動演出が行われる。ここで、単位ゲームとは、BETの受付開始から賞成立となり得る状態までの一連の動作である。
ボーナスゲームに当籤したスロットマシン1010には、ボーナスサーバ11からPTS端末1700を経由して払い出しが行われる。また、ボーナスサーバ11は、例えば、それぞれのスロットマシン1010においてプレーヤが消費したクレジットの一部を、例えば、プログレッシブボーナスのためのクレジットとして蓄積し、スロットマシン1010がボーナスゲームに当籤した場合に、そのスロットマシン1010に対して、プログレッシブボーナスの一部を払い出す。
〈演出の決定〉
スロットマシン1010は、ディスプレイによる画像の表示、ランプによる光の出力、およびスピーカによる音の出力によって演出を行う。スロットマシン1010は、演出用乱数値を抽出し、抽籤により決定されたシンボルなどに基づいて、演出の内容を決定する。
また、ボーナスゲームの抽籤に際し、PTS端末1700の表示装置、発光部、およびスピーカによって、複数のゲーミングマシンに亘る連動演出が行われる。
[スロットマシンの全体構成]
次に、図6を参照して、スロットマシン1010の全体構造について説明する。
スロットマシン1010では、遊技媒体として、会員カード(ICカード)、紙幣又はこれらに相当する電子的な有価情報が用いられる。特に、本実施形態では、ICカード1500に記憶された現金データなどのクレジット関連データが用いられている。
スロットマシン1010は、キャビネット1011と、キャビネット1011の上側に設置されたトップボックス1012と、キャビネット1011の前面に設けられたメインドア1013と、を備えている。
メインドア1013には、下側画像表示パネル1141と称されるシンボル表示装置1016が設けられている。シンボル表示装置1016は、透明液晶パネルにより形成されている。シンボル表示装置1016が表示する画面では、中央部に表示窓1150を有している。表示窓1150は、5列、4行の20個の表示ブロック1028により構成されている。各列の4個の表示ブロック1028は、擬似リール1151〜1155を形成し、プレーヤの操作に応じて回転するようになっている。各擬似リール1151〜1155は、4個の表示ブロック1028が全体的に速度を変更しながら下方向に移動表示されることによって、各表示ブロック1028に表示されたシンボル1501を縦方向に回転させた後に停止する再配置を行うことを可能にしている。
ここで、「再配置」とは、シンボル1501の配置が解除された後、再びシンボル1501が配置される状態を意味する。「配置」とは、シンボル1501が外部のプレーヤに対して目視により確認可能な状態であることを意味する。スロットマシン1010は、回転した擬似リール1151〜1155が停止することによるシンボル1501の配置状態によって、所定の役に応じた配当を付与する所謂スロットゲームを実行する。
なお、本実施形態では、スロットマシン1010が所謂ビデオスロットマシンである場合について説明しているが、本発明のスロットマシン1010は、所謂機械式リールを一部の擬似リール1151〜1155に代用してもよい。
さらに、シンボル表示装置1016の前面には、タッチパネル1069が設けられていて、プレーヤはタッチパネル1069を操作して各種の指示を入力することができる。タッチパネル1069から入力信号がメインCPU1071に対して送信される。
トップボックス1012の前面には、上側画像表示パネル1131が設けられている。上側画像表示パネル1131は、液晶パネルからなり、ディスプレイを構成する。上側画像表示パネル1131は、演出にかかる画像や、遊技の内容の紹介やルールの説明を示す画像が表示される。また、トップボックス1012には、スピーカ1112およびランプ1111が設けられている。スロットマシン1010では、画像の表示、音の出力および光の出力によって単位ゲームの演出が実行される。
また、表示窓1150の上方には、クレジット数表示部(不図示)が表示されており、現在のクレジット数が表示されている。ここで、「クレジット」とは、プレーヤがBETする際に使用するゲーム上での仮想の遊技媒体である。なお、クレジット数表示部には、プレーヤが現在所有するクレジットの合計数が表示されるようになっている。
また、クレジット数表示部の下方には、端数現金表示部(不図示)が表示されている。端数現金表示部には、端数現金が表示されている。「端数現金」とは、投入された金額が足らないために、クレジットに換算されなかった現金の事である。
後述するPTS端末1700にICカード1500が挿入され、クレジット数表示部に、ICカードに記憶されていたクレジット数が表示され、端数現金表示部に、ICカードに記憶されていた端数現金が表示される。なお、これらの数値は、会員カードの識別コードに対応付けて、会員管理サーバ13に記憶される。
ここで、ICカードは、非接触ICカードであり、クレジットなどの各種データの記録や演算をするためのIC(Integrated Circuit)を組み込まれ、例えば、NFC(Near Field Communication)のようなRFID(Radio Frequency Identification)技術を用いた近距離無線通信が可能となっている。プレーヤは、ICカード1500を用いることによりクレジット関連データを所有でき、さらに、異なるスロットマシン間において、これを自由に持ち運びすることができる。そして、プレーヤは、スロットマシン1010のPTS端末1700にICカード1500を挿入することにより、ICカード1500内に記憶されたクレジット関連データ(金額データ)を使用して、スロットマシン1010で単位ゲーム等の遊技を行うことができる。
なお、プレーヤは、ホールに設置される機械から、コインや紙幣などの現金を現金データとして、ICカード1500に貯めることができてもよい。
また、下側画像表示パネル1141の下方では、キャビネット1011にPTS端末1700が組み込まれている。さらに、PTS端末1700の左右には、それぞれ、スピーカ1112が設けられ、トップボックス1012の上部にはランプ1111が設けられている。スロットマシン1010では、上側画像表示パネル1131による画像の表示、スピーカ1112による音の出力、および、ランプ1111による光の出力等によって単位ゲームの演出が実行される。
[PTS端末の構成]
図7は、スロットマシン1010に組み込まれているPTS端末1700を示す図である。PTS端末1700は、ゲーミングマシンとの間で共通化されたデータインターフェイスを用いてデータのやりとりを行うことによって、様々なメーカの様々なタイプのゲーミングマシンに組み込むことが可能である。
図8は、図7に示したPTS端末1700の拡大図である。図8に示すように、PTS端末1700はパネル1710を有しており、パネル1710の前面に配置された各部がプレーヤによって視認され、パネル1710の裏面に配置された部材は、スロットマシン1010の内部に収納され、プレーヤからは視認できないようになっている。
パネル1710の前面右側には、タッチパネル機能を有したLCD1719が設けられている。LCD1719は、例えば、会員の情報や会員向けの情報を表示し、画面のサイズは6.2インチ(約15.7cm)である。また、LCD1719の周囲には、LCDカバー1719aが設けられている。なお、この例では、LCD1719がタッチパネル機能を有するように構成されるが、キーボードやマウスといった他の入力装置によってプレーヤの指示を入力するようにしてもよい。
また、LCD1719、LCDカバー1719aの上方には、LEDに接続されて発光する発光板1720aが設けられている。発光板1720aは、例えば、ポリカーボネートで構成され、パネル1710の裏側に配置された複数の(例えば、7つの)フルカラーLED1721aに接続され、フルカラーLED1721aの発光に応じて発光する。
LCD1719、LCDカバー1719aの下方には、同様に、LEDに接続されて発光する発光板1720bが設けられている。発光板1720bは、例えば、ポリカーボネートで構成され、パネル1710の裏側に配置された複数の(例えば、7つの)フルカラーLED1721b(不図示)に接続され、これらのフルカラーLED1721bの発光に応じて発光する。
また、LCD1719の右側には、撮像窓1712が設けられており、LCDカバー1719aの内部又はパネル1710の裏側に配置された人体検出カメラ1713(不図示)が、この撮像窓1712を介してプレーヤなどを撮像する。撮像窓1712は、例えば、スモーク等のシールド処理がなされたハーフミラー材であってもよい。
また、LCD1719の右下のLCDカバー1719aには、ホームボタン1722が設けられている。ホームボタン1722は、LCD1719に表示された画面を所定の上位画面に遷移させるためのボタンである。
さらに、LCD1719の右側のLCDカバー1719aには、スピーカ用ダクト1706が設けられており、これに対応するパネル1710の裏側の位置には、バスレフ型(バス・レフレックス型)のスピーカ1707が設けられている。同様に、LCD1719の左側には、スピーカ用ダクト1708が設けられており、これに対応するパネル1710の裏側の位置には、バスレフ型(バス・レフレックス型)のスピーカ1709(不図示)が設けられている。これらのスピーカは、PTS端末1700の専用スピーカであり、スロットマシン1010に設けられたスロットマシンゲーム用のスピーカとは別に設けられている。これらのスピーカは、連動演出や、音声による通話を実現したり、ICカード1500の抜き忘れによる報知音を出力したりすることができる。なお、スピーカからの音が、上述したスピーカ用ダクト1706、1708を通って前方(プレーヤ側)にステレオで聞こえるように構成されているため、パネル1710の裏側にスピーカを設置することができ、結果的にPTS端末1700の(パネル面の)省スペース化が実現される。
また、LCD1719の左下のLCDカバー1719aには、マイク用開口部1714と、マイク用開口部1716が設けられており、これらに対応するLCDカバー1719aの内部には、それぞれマイク1715、1717(不図示)が設けられている。
パネル1710の前面左下には、ICカード1500を挿入又は取り出すことができるカード挿入口1730が設けられている。カード挿入口1730のカード挿入部には、フルカラーLED1731(不図示)が設けられており、複数色に点灯することによって、後述するカードスタッカー1742に溜まったICカード1500の残数を報知することができる。カード挿入口1730には、イジェクトボタン1732が設けられており、イジェクトボタン1732の位置や、イジェクト操作の工程がわかるように、イジェクトボタン1732の近傍に設けられた赤色のLED1733(不図示)が点灯するようになっている。
また、カード挿入口1730に対応するパネル1710の裏側の位置には、カードユニット1741とカードスタッカー1742が設けられており、カード挿入口1730は、カードユニット1741の一部として構成されている。カードスタッカー1742には、ICカード1500を30枚程度保管しておくことができ、新たに単位ゲームを行ったプレーヤがクレジットの精算を行う場合に、カードスタッカー1742に保管してあるICカード1500が取り出され、カード挿入口1730に排出される。
カード挿入口1730から取り込まれ、カードユニット1741において保持されているICカード1500は、クレジットの精算時において、NFC等によりクレジット情報を更新し、その後、ICカード1500をカード挿入口1730から排出する。ICカード1500は、プレーヤが単位ゲームを行っている間は、完全にカードユニット1741の内部に格納されている。
また、クレジットの精算時において、ICカード1500が残っているにもかかわらず人体検出カメラ等によってプレーヤの不在が検出された場合、ICカード1500をカードスタッカー1742に保管するように構成することもできる。これにより、例えば、プレーヤが、残りクレジットが少ないことを知った上でICカード1500を放置し席を立った場合や、単にICカード1500を取り忘れて席を離れた場合でも、ICカード1500が長時間に亘ってカードユニット1741に保持されたままになることがない。
パネル1710の前面左上には、USB端子1737とオーディオ端子1738が設けられている。USB端子1737は、ここにUSB機器を接続して充電等を行うことができるように構成されている。また、オーディオ端子1738は、例えば、4極の端子であり、ここにヘッドセットを挿入して、ヘッドフォンとマイクで相手と通話をすることができる。また、オーディオ端子1738を2極又は3極の端子として、ヘッドフォンで音声を聴くことができるようにもできる。
パネル1710の前面で、LCD1719の左側には、タッチユニット1745が設けられている。タッチユニット1745は、ICチップを含んだICデバイス(例えば、非接触ICカードやNFCによる通信機能を備えた携帯電話やスマートフォン等)に対してデータ通信によりデータを書き込むライタや、当該ICデバイスからデータ通信によりデータを読み取るリーダとして機能することが可能なRFIDモジュールを含んでいる。また、タッチユニット1745の前面4隅には、それぞれLED1746(不図示)が配置されている。また、タッチユニット1745の他に、あるいはタッチユニット1745に替えて、磁気カードのような情報記録媒体に記憶された情報を読み取るための情報記録媒体読取装置を備えるようにしてもよい。この場合、ICカード1500の代わりに、磁気カードを会員カードとすることができる。
上述したように、本発明の一実施形態に係るPTS端末1700は、マイク機能、カメラ機能、スピーカ機能、表示機能、などを有する各種装置が、一体となって一つのユニットを形成しているため、省スペース化を実現している。これにより、例えば、それぞれの機能が単品で設置されることによって、LCDをプレーヤの方に向けると、スピーカがプレーヤの方に向けて設置できないなどの不都合を生じることがない。
[カードユニットとタッチユニットを併設する利点]
また、本発明の一実施形態に係るPTS端末1700は、カード挿入口1730にICカード1500が挿入されると、カードユニット1741によってICカード1500の内容が読み込まれ、ICカード1500全体を(PTS端末1700の内部に)取り込んで保持するように構成されるが、これに加えて、タッチユニット1745が設けられ、これによって、さらに別のICカードや携帯電話、スマートフォンとデータ通信を行うことができる。
本発明のPTS端末1700の、このような構成により、例えば、会員であるプレーヤがゲーミングマシンでゲームを行っている途中で(このとき、カードユニット1741には、会員カードが保持されている)、何らかのメンテナンスが必要となった場合に、スタッフが、メンテナンス用のICカードをこのタッチユニット1745にタッチすることによって、メンテナンス用の画面をPTS端末1700のLCD1719に表示させたり、メンテナンス内容や履歴をサーバに送信し蓄積したりすることが可能となる。
また、複数台同時に、又は多くの台数を連続的にメンテナンスする場合などに、メンテナンス用のカードをこのタッチユニット1745に順にタッチしていくことで、メンテナンス用の画面を表示させたり、メンテナンスの内容を登録したりする操作等を素早く行うことができる。
一方、PTS端末1700において、タッチユニット1745でのみICカード等へのアクセスが可能という構成にしてしまうと、最初にICカード1500をタッチしてゲームを行ったプレーヤがゲーミングマシンを離れた後、別のプレーヤがそのゲーミングマシンを利用しても、ゲーミングマシンはプレーヤが代わったことを認識できない。このような不都合を解消するためにも、ICカード1500を、ゲーム中に保持するカードユニット1741が必要となる。例えば、最初にICカード1500をタッチしてゲームを行ったプレーヤがゲーミングマシンを離れた後、別のプレーヤが(ICカードを用いずに)紙幣を投入してそのゲーミングマシンでゲームを行い、精算を行うと、最初のプレーヤのICカード1500にクレジット関連データが記憶されることになってしまう。
[スロットマシンの回路構成]
次に、図9を参照して、スロットマシン1010が備える回路の構成について説明する。
ゲーミングボード1050は、内部バスによって互いに接続されたCPU1051、ROM1052およびブートROM1053と、メモリカード1054に対応したカードスロット1055と、GAL(Generic Array Logic)1056に対応したICソケット1057と、を備えている。
メモリカード1054は、不揮発性メモリからなり、ゲームプログラムおよびゲームシステムプログラムを記憶している。ゲームプログラムには、遊技進行に係るプログラム、画像や音による演出を実行するためのプログラムが含まれている。また、上記ゲームプログラムには、シンボル決定プログラムが含まれている。シンボル決定プログラムは、表示ブロック1028に再配置されるシンボルを決定するためのプログラムである。
また、カードスロット1055は、メモリカード1054を挿抜可能に構成されており、IDEバスによってマザーボード1070に接続されている。従って、カードスロット1055からメモリカード1054を抜き取り、メモリカード1054に別のゲームプログラムを書き込み、そのメモリカード1054をカードスロット1055に差し込むことにより、スロットマシン1010で行われるゲームの種類や内容を変更することができる。
GAL1056は、OR固定型アレイ構造を有するPLD(Programmable Logic Device)の一種である。GAL1056は、複数の入力ポートと出力ポートとを備えており、入力ポートに所定の入力があると、対応するデータを出力ポートから出力する。
また、ICソケット1057は、GAL1056を着脱可能なように構成されており、PCIバスによってマザーボード1070に接続されている。メモリカード1054を別のプログラムが書き込まれたものに差し替えるか、又は、メモリカード1054に書き込まれたプログラムを別のものに書き換えることによって、スロットマシン1010で行われる遊技の内容を変更することができる。
内部バスによって互いに接続されたCPU1051、ROM1052およびブートROM1053は、PCIバスによってマザーボード1070に接続されている。PCIバスは、マザーボード1070とゲーミングボード1050との間の信号伝達を行うとともに、マザーボード1070からゲーミングボード1050への電力供給を行う。
ROM1052には、認証プログラムが記憶される。ブートROM1053には、予備認証プログラムおよびCPU1051が予備認証プログラムを起動するためのプログラム(ブートコード)等が記憶されている。
認証プログラムは、ゲームプログラムおよびゲームシステムプログラムを認証するためのプログラム(改竄チェックプログラム)である。予備認証プログラムは、上記認証プログラムを認証するためのプログラムである。認証プログラムおよび予備認証プログラムは、対象となるプログラムが改竄されていないことの認証を行う手順(認証手順)に沿って記述されている。
マザーボード1070は、市販の汎用マザーボード(パーソナルコンピュータの基本部品を実装したプリント配線板)を用いて構成され、メインCPU1071と、ROM(Read Only Memory)1072と、RAM(Random Access Memory)1073と、通信インターフェイス1082と、を備えている。なお、マザーボード1070は、本実施形態におけるコントローラ1100に相当する。
ROM1072は、フラッシュメモリ等のメモリデバイスからなり、メインCPU1071により実行されるBIOS(Basic Input/Output System)などのプログラムと恒久的なデータとが記憶されている。メインCPU1071によってBIOSが実行されると、所定の周辺装置の初期化処理が行われる。また、ゲーミングボード1050を介して、メモリカード1054に記憶されているゲームプログラムおよびゲームシステムプログラムの取込処理が開始される。なお、本発明に置いて、ROM1072は、内容の書き換えが可能なものであってもよく、不可能なものであってもよい。
RAM1073には、メインCPU1071が動作する際に用いられるデータやシンボル決定プログラムなどのプログラムが記憶される。例えば、前述のゲームプログラムおよびゲームシステムプログラムや認証プログラムの取込処理を行った際、これらを記憶することができる。また、RAM1073には、上記プログラムを実行する際の作業用の領域が設けられている。例えば、遊技回数、BET数、払出数、クレジット数などを管理するカウンタを記憶する領域や、抽籤により決定したシンボル(コードナンバー)を記憶する領域などが設けられている。
通信インターフェイス1082は、PTS端末1700との間でデータの送受信を制御するためのものである。また、マザーボード1070には、後述するドアPCB(Printed Circuit Board)1090および本体PCB1110が、それぞれUSBによって接続されている。また、マザーボード1070には、電源ユニット1081が接続されている。
電源ユニット1081からマザーボード1070に電力が供給されると、マザーボード1070のメインCPU1071が起動するとともに、PCIバスを介してゲーミングボード1050に電力が供給されてCPU1051が起動される。
ドアPCB1090および本体PCB1110には、スイッチやセンサなどの入力装置や、メインCPU1071により動作が制御される周辺装置が接続されている。
ドアPCB1090には、コントロールパネル1030および冷陰極管1093が接続されている。
コントロールパネル1030には、前述の各ボタンに対応して、スピンスイッチ1031S、チェンジスイッチ1032S、CASHOUTスイッチ1033S、1−BETスイッチ1034S、および最大BETスイッチ1035Sが設けられている。各スイッチは、対応するボタンがプレーヤによって押されたことを検出し、メインCPU1071に対して信号を出力する。
冷陰極管1093は、上側画像表示パネル1131および下側画像表示パネル1141の背面側に設置されるバックライトとして機能するものであり、メインCPU1071から出力される制御信号に基づいて点灯する。
本体PCB1110には、ランプ1111、スピーカ1112、タッチパネル1069、およびグラフィックボード1130が接続されている。なお、紙幣識別器1022は、この例では、PTS端末1700に接続されているが、スロットマシン1010に接続されている構成としてもよい。
ランプ1111は、メインCPU1071から出力される制御信号に基づいて点灯する。スピーカ1112は、メインCPU1071から出力される制御信号に基づいてBGM等の音を出力する。
タッチパネル1069は、下側画像表示パネル1141上でプレーヤの指などが触れた位置を検出し、その検出した位置に対応した信号をメインCPU1071に対して出力する。
紙幣識別器1022は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣をキャビネット1011内に受け入れるものである。そして、キャビネット1011内に投入された紙幣はクレジットに換算され、換算されたクレジットがプレーヤの所有クレジットとして加算される。
グラフィックボード1130は、メインCPU1071から出力される制御信号に基づいて、上側画像表示パネル1131および下側画像表示パネル1141のそれぞれにより行う画像の表示を制御する。グラフィックボード1130は、画像データを生成するVDP(Video Display Processor)や、VDPによって生成される画像データを記憶するビデオRAMなどを備えている。なお、VDPによって画像データを生成する際に用いられる画像データは、メモリカード1054から読み出されてRAM1073に記憶されたゲームプログラム内に含まれている。
また、グラフィックボード1130は、メインCPU1071から出力される制御信号に基づいて、画像データを生成するVDP(Video Display Processor)や、VDPによって生成される画像データを一時的に記憶するビデオRAMなどを備えている。なお、VDPによって画像データを生成する際に用いられる画像データは、メモリカード1054から読み出されてRAM1073に記憶されたゲームプログラム内に含まれている。
[PTS端末の回路構成]
次に、図10を参照して、PTS端末1700が備える回路の構成について説明する。
PTS端末1700を制御するPTSコントローラ1750は、CPU1751、ROM1752、およびRAM1753を有する。
CPU1751は、PTS端末1700の各構成部の実行制御を行うとともに、ROM1752に格納された各種プログラムを実行したり、演算したりする。例えば、CPU1751は、クレジット更新プログラムを実行して、ICカード1500に記憶されたクレジット関連データを更新する。
ROM1752は、フラッシュメモリなどのメモリデバイスからなり、CPU1751により実行される恒久的なデータが記憶されている。例えば、ROM1752には、ICカード1500に記憶されたクレジット関連データを書き換えるクレジット更新プログラムや、ボーナスサーバ11からの要求に応じて実行される連動演出制御プログラム等が記憶されうる。
RAM1753は、ROM1752に記憶された各種プログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶する。
外部記憶装置1754は、例えばハードディスク装置のような記憶装置であり、CPU1751で実行されるプログラムや、CPU1751で実行されるプログラムが利用するデータを記憶する。
サーバI/F(インターフェイス)1755は、ホール管理サーバ10、ボーナスサーバ11、モニタリングサーバ14等のサーバとPTS端末1700とのデータ通信を実現する。ゲーミングマシンI/F(インターフェイス)1756は、スロットマシン1010のコントローラ1100とPTS端末1700とのデータ通信を実現するものであり、当該データ通信には、規定のプロトコルが使用されうる。
その他、PTS端末1700は、紙幣識別器I/F(インターフェイス)1757を介して紙幣識別器1022と、精算機I/F(インターフェイス)1758を介して精算機1868と接続され、必要に応じてデータの送受信を行うことができる。
USB制御部1759は、USB端子1737において電源ユニット1760からの電源を供給するかどうかを判定し、所定の条件を満たす場合に、USB端子1737を充電可能とする。プレーヤは、所定条件を満たす場合に、USB端子1737に電子機器を接続し、当該電子機器を充電することができる。
発光部LED駆動部1761は、ボーナスサーバ11からの連動演出開始要求に応じて、LCD1719の上側の発光板1720aを発光させるために、フルカラーLED1721aを所定のタイミングで点灯させるよう制御するとともに、LCD1719の下側の発光板1720bを発光させるために、フルカラーLED1721bを所定のタイミングで点灯させるよう制御する。
LCD制御部1762は、LCD1719に会員の情報や会員向けの情報等を表示させたり、ICカード1500から読み取ったデータや、プレーヤによって入力されたデータを表示させたりするよう制御する。また、LCD1719はタッチパネル機能を備えており、プレーヤによってタッチパネルが操作されたとき、所定の信号がCPU1751に送信される。
ホームボタン1722は、LCD1719の近傍に設けられ、LCD1719に表示された画面を所定の上位画面に遷移させるためのボタンである。プレーヤによりホームボタン1722が押されると、そのプレーヤの操作がCPU1751に送信され、CPU1751は、当該操作に応じて、LCD1719の表示を更新するよう、LCD制御部1762に指令を送信する。
ICカード制御部1763は、ICカード1500の挿入、排出、クレジットデータの書き込み等を制御する。ICカード制御部1763は、ICカードR/W(リーダライタ)制御部1763a、ICカード吸入排出制御部1763b、LED制御部1763cを備える。
ICカードR/W制御部1763aは、カードユニット1741を制御して、ICカード1500に記憶されているクレジット関連データを更新する。また、新たにICカード1500を発行する場合は、精算された金額に対応するクレジット関連データを記憶する。カードユニット1741は、ICカード1500にNFC等によりデータを読み取り、又は書き込むためのアンテナ部を有する。
カードユニット1741は、ICカード1500に記憶された情報を読み取るICカードリーダ、および、ICカード1500に情報を書き込むICカードライタの機能を備えるが、必要に応じてどちらか一方の機能を有するものとしてもよい。
ICカード吸入排出制御部1763bは、ICカード1500の吸入および排出の制御を行う。プレーヤによってカード挿入口1730にICカード1500が挿入されると、プレーヤがゲームを実行している間、ICカードをカードユニット1741の中に保持するよう制御する。また、精算時にクレジット関連データがICカード1500に書き込まれた後、そのICカード1500を排出するよう制御する。さらに、イジェクトボタン1732が押された場合に、ICカード1500の排出を行う。
また、新たにICカード1500を発行する場合は、カードスタッカー1742からICカード1500を新たに取り出して、クレジット関連データを記憶させるために、ICカード1500をカードユニット1741に供給する。
LED制御部1763cは、カードユニット1741のカード挿入口1730の近傍に設けられたLED(フルカラーLED1731)を点灯するよう制御するとともに、イジェクトボタン1732の近傍に設けられたLED(赤色LED1733)を点灯するよう制御する。
タッチユニット制御部1764は、ICカード1500、携帯電話、スマートフォン等のタッチ操作に伴うデータ送受信を制御する。タッチユニット制御部1764は、非接触R/W(リーダライタ)制御部1764aとLED制御部1764bを備えている。
非接触R/W制御部1764aは、タッチユニット1745でICカード1500や携帯電話が所定の距離に近接した(例えば、タッチ操作があった)か否かを判定し、所定の距離に近接した場合に、タッチユニット1745から読み取り結果等を取得する。タッチユニット1745は、ICカード1500や携帯電話との間でNFC等によりデータ送受信を行うためのアンテナ部を有する。
タッチユニット1745は、ICカード1500や携帯電話に記憶された情報を読み取るICカードリーダ、および、ICカード1500や携帯電話に情報を書き込むICカードライタの機能を備えるが、必要に応じてどちらか一方の機能を有するものとしてもよい。
LED制御部1764bは、タッチユニット1745の前面4隅に配置されているLED1746を制御し、所定のタイミングで点灯させる。
DSP1765は、マイク1715、1717から取得した音声データを受信し、所定の音声処理を行った後、そのデータをCPU1751に送信する。また、DSP1765は、受信した音声データをスピーカ1707、1709に送信する。さらに、DSP1765は、ヘッドセットの接続されたオーディオ端子に対して、受信した音声をヘッドフォンに出力するとともに、マイクから受信した音声を処理してCPU1751に送信する。なお、ここでは概略の構成を示すものであり、A/D変換器、D/A変換器、アンプ等は省略してある。
カメラ制御部1766は、人体検出カメラ1713により撮像されたプレーヤ等の画像を取得し、必要に応じて所定の画像処理を施し、処理後のデータをCPU1751に送信する。当該データは、例えば、サーバI/F1755を介して、ホール管理サーバ10、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14等に送信される。
また、カメラ制御部1766は、人体検出カメラ1713により撮像された撮像情報をモニタリングサーバ14からの指示に応じてモニタリングサーバ14に送信する。
温度センサ1770は、CPU1751、マザーボード(図示せず)、外部記憶装置1754、LDC制御部1762等の温度データを、リアルタイムに計測する。なお、温度センサ1770としては、マザーボードに設けられているものを採用してもよいし、温度を取得する対象のための専用の温度計を採用してもよい。
取得された温度データは、例えば、温度情報としてサーバI/F1755を介してモニタリングサーバ14に送信される。
温度センサ1770は、PTS端末1700の内部の温度(より協議には、CPU1751などのハードウェアの温度)を計測するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、PTS端末1700が設置された場所の温度(室温)を計測するものであってもよい。
また、例えば、温度センサ1770に加えて、または代えて、湿度センサ、臭いセンサ、酸素濃度計、二酸化炭素濃度計、圧力センサ、音・振動計測センサ、照度センサまたはこれらの組合せを採用し、PTS端末1700が設置された場所の湿度、におい、酸素濃度、気圧、音、照度を計測する構成であってもよい。
[シンボル組合せテーブルの構成]
次に、図11を参照して、シンボル組合せテーブルについて説明する。
シンボル組合せテーブルは、入賞に係るシンボルの図柄の組合せと払出数とを規定している。スロットマシン1010では、5列の擬似リール1151〜1155(第1ビデオリール〜第5ビデオリール)のシンボル列のスクロールが停止され、入賞ライン上に表示されるシンボルの組合せが、シンボル組合せテーブルにより規定されているシンボルの組合せと一致する場合に、入賞が成立する。そして、入賞役に応じて、クレジットによる払い出し等の特典がプレーヤに与えられる。なお、入賞ライン上に表示されたシンボルの組合せが、シンボル組合せテーブルにより規定されているシンボルの組合せの何れとも一致しない場合には、入賞が不成立(いわゆるハズレ)となる。
基本的に、「RED」、「APPLE」、「BLUE 7」、「BELL」、「CHERRY」、「STRAWBERRY」、「PLUM」および「ORANGE」の各シンボルが全5列の擬似リール1151〜1155において入賞ライン上に揃って表示された場合、入賞が成立する。ただし、「CHERRY」および「ORANGE」の各シンボルについては、1つ又は3つの擬似リールにおいて入賞ライン上に表示された場合にも、入賞が成立する。
例えば、全5列の擬似リール1151〜1155においてシンボル「BLUE 7」が入賞ライン上に揃って表示された場合、入賞役は「BLUE」となり、払出数として「10」が決定される。そして、決定された払出数に基づいてクレジットの払い出しが行われる。クレジットの払い出しは、例えば、ICカード1500に加算されたクレジットが記憶された後、ICカード1500がカード挿入口1730から排出されることによって行われる。
[スロットマシンで実行されるプログラムの内容]
次に、図12〜図16を参照して、スロットマシン1010により実行されるプログラムについて説明する。なお、スロットマシン1010では、エラーなどの機器状況が検知された場合、状況情報としてモニタリングサーバ14に送信が行われている。
〈メイン制御処理〉
まず、図12を参照して、メイン制御処理について説明する。はじめに、スロットマシン1010に電源が投入されると、メインCPU1071は、ゲーミングボード1050を介して、メモリカード1054から認証したゲームプログラムおよびゲームシステムプログラムを読み出し、RAM1073に書き込む(ステップ(以下、Sと略記する)11)。
次に、メインCPU1071は、1ゲーム終了時初期化処理を行う(S18)。例えば、BET数や抽籤により決定されたシンボルなど、RAM1073の作業領域において1回の遊技ごとに不要となるデータがクリアされる。
次に、メインCPU1071は、後で説明するスタートチェック処理を行う(S19)。この処理では、BETスイッチやスピンスイッチの入力のチェックなどが行われる。
次に、メインCPU1071は、後で説明するシンボル抽籤処理を行う(S20)。この処理では、シンボル決定用乱数値に基づいて停止予定シンボルが決定される。
次に、メインCPU1071は、演出内容決定処理を行う(S21)。メインCPU1071は、演出用乱数値を抽出し、予め定められた複数の演出内容の何れかを抽籤により決定する。演出内容は、入賞役やスロットマシン1010におけるゲームの状況に応じて決定することができる。例えば、入賞役とスロットマシン1010におけるゲームの状況とに応じて、それぞれの演出に関する抽籤確率を変動させるように構成することができる。
次に、メインCPU1071は、後で説明するシンボル表示制御処理を行う(S22)。この処理では、5列の擬似リール1151〜1155(第1ビデオリール〜第5ビデオリール)のスクロールが開始され、S20のシンボル抽籤処理において決定された停止予定シンボルが所定の位置(例えば、下側画像表示パネル1141の表示窓1150)に停止される。つまり、各リールに関して、停止予定シンボルを含む4つのシンボルが表示窓1150内に表示される。例えば、停止予定シンボルがコードナンバー「10」のシンボルであり、これを上段の領域に表示する場合であれば、コードナンバー「11」、「12」および「13」の各シンボルが表示窓1150内の中上段、中下段および下段のそれぞれに表示される。
次に、メインCPU1071は、後で説明する払出数決定処理を行う(S23)。この処理では、入賞ライン上に表示されたシンボルの組合せに基づいて払出数が決定され、RAM1073に設けられた払出数カウンタに格納される。
次に、メインCPU1071は、払出処理を行う(S24)。メインCPU1071は、払出数カウンタに格納されている値をRAM1073に設けられているクレジット数カウンタに加算する。ここで例えば、プレーヤがCASHOUTボタンを押すと、これを検出したCASHOUTスイッチ1033SがメインCPU1071に信号を出力し、カードユニット1741に保持されているICカード1500に記憶されているクレジット数が、クレジット数カウンタの値に更新される。
次に、メインCPU1071は、ゲーム終了通知処理を行う(S25)。この処理は、1つの単位ゲームが終了したことを示すデータを(ICカード1500等が挿入されていてプレーヤが識別できる場合は、ICカード1500の識別コード等とともに)、PTS端末1700に送信する処理である。PTS端末1700は、このデータを、ホール管理サーバ10に送信し、これに応じてボーナスサーバ11は、ボーナスゲームの抽籤を行う。S25の処理が終了したら、S18の処理に戻り、単位ゲームを繰り返す。
〈スタートチェック処理〉
次に、図13を参照して、スタートチェック処理について説明する。はじめに、メインCPU1071は、ICカード1500等の挿入を検出したか否かを判別する(S41)。メインCPU1071は、ICカード1500等の挿入を検出したと判別したときには、クレジット数カウンタを加算する(S42)。また、ICカード1500等の挿入に加えて、紙幣識別器1022により紙幣の投入を検出したか否かを判別し、紙幣の投入を検出したと判別したときに、紙幣に応じた値をクレジット数カウンタに加算する。
メインCPU1071は、S42の後、又はS41においてICカード1500等の挿入を検出していないと判別したときには、クレジット数カウンタは0であるか否かを判別する(S43)。メインCPU1071は、クレジット数カウンタは0ではないと判別したときには、BETボタンの操作受付を許可する(S44)。
次に、メインCPU1071は、BETボタンの操作を検出したか否かを判別する(S45)。メインCPU1071は、BETボタンが遊技者によって押されたことをBETスイッチにより検出したときは、BETボタンの種別に基づいて、RAM1073に設けられているBET数カウンタを加算し、クレジット数カウンタを減算する(S46)。
次に、メインCPU1071は、BET数カウンタは最大であるか否かを判別する(S47)。メインCPU1071は、BET数カウンタは最大であると判別したときには、BET数カウンタの更新を禁止する(S48)。メインCPU1071は、S48の後、又はS47においてBET数カウンタは最大ではないと判別したときには、スピンボタンの操作受付を許可する(S49)。
メインCPU1071は、S49の後、S45においてBETボタンの操作を検出していないと判別したとき、又はS43においてクレジット数カウンタは0であると判別したときには、スピンボタンの操作を検出したか否かを判別する(S50)。メインCPU1071は、スピンボタンの操作を検出していないと判別したときには、S41に移る。
メインCPU1071は、スピンボタンの操作を検出したと判別したときには、プログレッシブボーナス処理を行う。この処理は、BETされたクレジットの一部を、例えば、プログレッシブボーナスのために蓄積されるクレジットとして、PTS端末1700を介してボーナスサーバ11に払い出す(S51)。
次に、メインCPU1071は、ゲーム開始通知処理を行う(S52)。この処理は、1つの単位ゲームが開始することを示すデータを(ICカード1500等が挿入されていてプレーヤが識別できる場合は、ICカード1500の識別コード等とともに)、PTS端末1700に送信する処理である。PTS端末1700は、このデータを、ホール管理サーバ10に送信し、これに応じてボーナスサーバ11は、ボーナスゲームの抽籤を行う。S52の処理が終了したら、スタートチェック処理を終了する。
〈シンボル抽籤処理〉
次に、図14を参照して、シンボル抽籤処理について説明する。はじめに、メインCPU1071は、シンボル決定用の乱数値を抽出する(S111)。次に、メインCPU1071は、5列の擬似リール1151〜1155(第1ビデオリール〜第5ビデオリール)の停止予定シンボルを抽籤により決定する(S112)。メインCPU1071は、各ビデオリールに応じて抽籤を行い、22個のシンボル(コードナンバー「00」〜「21」)の何れかを停止予定シンボルとして決定する。このとき、22個のシンボル(コードナンバー「00」〜「21」)のそれぞれは均等の確率(つまり、1/22)で決定される。
次に、メインCPU1071は、決定した各ビデオリールの停止予定シンボルをRAM1073に設けられているシンボル格納領域に格納する(S113)。次に、メインCPU1071は、シンボル組合せテーブル(図11)を参照し、シンボル格納領域に基づいて入賞役を判定する(S114)。メインCPU1071は、各ビデオリールにより入賞ライン上に表示されるシンボルの組合せと、シンボル組合せテーブルに規定されているシンボルの組合せとが一致するか否かを判定し、入賞役を決定する。この処理が行われると、シンボル抽籤処理を終了する。
〈シンボル表示制御処理〉
次に、図15を参照して、シンボル表示制御処理について説明する。はじめに、メインCPU1071は、下側画像表示パネル1141の表示窓1150に表示した各ビデオリールのシンボル列のスクロールを開始する(S131)。次に、メインCPU1071は、前述のシンボル格納領域に基づいて、各ビデオリールのシンボル列のスクロールを停止する(S132)。この処理が行われると、シンボル表示制御処理を終了する。
なお、シンボル表示制御処理によるシンボル列のスクロール開始・停止のタイミング、又はその他のタイミングに合わせて、演出内容決定処理(図12)で決定された演出が実行される。例えば、スロットマシン1010の上側画像表示パネル1131に動画や静止画を表示するとともに、これに同期させてスピーカ1112から音声を出力させ、ランプ1111を点灯することによって、当該演出を実行することができる。
〈払出数決定処理〉
次に、図16を参照して、払出数決定処理について説明する。はじめに、メインCPU1071は、入賞役に対応する払出数を決定する(S151)。例えば、入賞役が「BELL」であるとき、払出数として「8」が決定される(図11を参照)。なお、ハズレのときは払出数として「0」が決定される。次に、メインCPU1071は、決定した払出数を払出数カウンタに格納する(S152)。この処理が行われると、払出数決定処理を終了する。
なお、ボーナスサーバ11によるボーナスゲーム抽籤において当籤した場合は、当籤したスロットマシン1010を含む複数のスロットマシン1010の間で、PTS端末1700による連動演出が行われ、それとともに、ボーナスサーバ11よりボーナスの払い出しが行われ、そのボーナスが、例えば、払出数カウンタに加算される。
[サイネージの構成]
図17は、本発明の一実施形態に係るゲームシステム1で使用されうるサイネージ100を示している。サイネージ100は、主に、店舗の広告(広告看板を含む)やホールのフロア案内等を表示するために用いられる情報表示装置であり、ゲームシステム1のサーバ(例えば、ボーナスサーバ11や会員管理サーバ13)にネットワークを介して接続されうる。
サイネージ100は、LCD101、およびタッチパネル機能を有したLCD103を備える。LCD101は、例えば24インチ(約60.96cm)液晶表示装置であり、LCD103は、例えば、46インチ(約116.84cm)の液晶表示装置であり、上述の通り、これらのLCDには、広告情報や案内情報等が表示される。また、LCD103が有するタッチパネル機能は、例えば、赤外線方式を用いたタッチパネルである。なお、この例では、LCD103はタッチパネル機能を有するように構成されるが、キーボードやマウスといった他の入力装置によって指示入力を行うようにしてもよい。
LCD101、LCD103のそれぞれは、キャビネットに格納されるが、当該キャビネット前面の周辺部には、演出用の演出LED102、104がそれぞれ設けられる。演出LED102、104は、例えば、テープ上のLEDライトである。
さらに、サイネージ100は、LCD101のキャビネット、LCD103のキャビネットに、それぞれモーションセンサ105、106を備えている。モーションセンサ105、106は、例えば、カメラであり、モーションセンサ105、106により撮像された映像を用いて、サイネージ100のユーザや、通路を通行する顧客の行動を解析する。
サイネージ100はまた、タッチユニット107を備えており、非接触ICカードやNFCによる通信機能を備えた携帯電話やスマートフォンとデータ通信を行うことが可能なRFIDモジュールを含んでいる。会員は、その会員と紐付けられた会員カード(ICカード)をこのタッチユニット107にかざすことによりログインすることができ、そこで会員用のメニュー画面や、その会員に関する情報を、LCD101、又はLCD103に表示させることができる。会員の情報は、例えば、会員管理サーバ13から取得される。
また、ホールのスタッフは、スタッフのICカードをかざすことによってログインし、スタッフ用のメニュー画面等をLCD101、又はLCD103に表示させることができる。
サイネージ100は、PTS端末1700と比較すると、ICカード1500を保持するカードユニットがなく、タッチユニット107を備えるのみである。ただし、サイネージ100は、ユーザがICカードをタッチした後、ログオフをせずにそのまま立ち去っても、そのタッチによってLCD103等に表示された会員の情報は、所定時間が経過すると非表示となり、自動的にログオフがされる仕組みになっている。
さらに、サイネージ100は、LCD103のキャビネット内に、音声を取得するマイク133を備える。LCD103のキャビネットには、マイクが設けられた位置に対応するマイク用開口部110が設けられている。図17には、モーションセンサ106の横に、このマイク用開口部110が示されている。
また、サイネージ100は、LCD103のキャビネット内に、音声を出力するスピーカ134、135を備える。LCD103のキャビネットには、スピーカが設けられた位置にそれぞれ対応するスピーカ用ダクトが設けられている。図17には、一方のスピーカに対応するスピーカ用ダクト111が示されている。
この他、サイネージ100は、LCD101のキャビネットやLCD103のキャビネットを支持するベースユニット108、各LCDやLED等の制御を行う制御部を収納したコントロールユニット109を備えている。
[サイネージの回路構成]
次に、図18を参照して、サイネージ100が備える回路の構成について説明する。
サイネージ100を制御するサイネージコントローラ120は、CPU121、ROM122、およびRAM123を有する。
CPU121は、サイネージの各構成部の実行制御を行うとともに、ROM122に格納された各種プログラムを実行したり、演算したりする。
ROM122は、フラッシュメモリなどのメモリデバイスからなり、CPU121により実行される恒久的なデータが記憶されている。例えば、ボーナスサーバ11からの要求に応じて実行される連動演出制御プログラム等が記憶されうる。
RAM123は、ROM122に記憶された各種プログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶する。
外部記憶装置124は、例えばハードディスク装置のような記憶装置であり、CPU121で実行されるプログラムや、CPU121で実行されるプログラムが利用するデータを記憶する。
ネットワークI/F(インターフェイス)125は、ボーナスサーバ11、会員管理サーバ13等のサーバやPTS端末1700とのデータ通信を実現する。
LED駆動部126は、ボーナスサーバ11からの連動演出開始要求に応じて、演出LED102、104を所定のタイミングで点灯させるよう制御する。また、広告情報の表示、案内情報の表示、会員による操作に基づく会員情報の表示等に同期して演出LED102、104を発光させるようにすることもできる。
LCD制御部129は、LCD101に、上述した広告情報等の情報を表示させるよう制御する。
また、LCD制御部129は、モニタリングサーバ14で生成されたフロアマップが表示されるようにLCD101を制御可能である。
LCD制御部130は、LCD103に、上述した広告情報等の情報を表示させるよう制御する。また、LCD103はタッチパネル機能を備えており、ユーザからの操作がCPU121に送信される。
タッチユニット制御部131は、タッチユニット107における、ICカードや携帯電話のタッチ操作に伴うデータ送受信を制御する。タッチユニット制御部131は、非接触R/W(リーダライタ)制御部131aを備えている。
非接触R/W制御部131aは、タッチユニット107でICカードや携帯電話のタッチ操作があったか否かを判定し、タッチ操作があった場合に、タッチユニット107から読み取り結果等を取得する。タッチユニット107は、ICカードや携帯電話との間でNFC等によりデータ送受信を行うためのアンテナ部を有する。
CPU121は、タッチユニット107から会員カード(ICカード)の識別コードを取得すると、その識別コードに対応する会員の情報を会員管理サーバ13から取得し、LCD101やLCD103に表示する。また、その会員用の操作メニューをLCD103に表示させたり、その会員に適した広告情報をLCD101やLCD103に表示させたりすることもできる。
DSP132は、マイク133から取得した音声データを受信し、所定の処理を行った後、そのデータをCPU121に送信する。また、DSP132は、受信した音声データを出力するために、スピーカ134、135にこれを送信する。
モーションセンサ制御部136は、モーションセンサ(例えば、カメラ)105、106から受信したユーザ等の画像を取得し、必要に応じて所定の画像処理を施し、処理後のデータをCPU121に送信する。
モーションセンサ制御部136は、モーションセンサ105、106から撮像情報を取得し、モニタリングサーバ14からの取得要求に応じて、撮像情報をモニタリングサーバ14に送信可能である。
[キオスク端末の構成]
図19は、本発明の一実施形態に係るゲームシステム1で使用されうるキオスク(KIOSK)端末200を示している。キオスク端末200は、主に、ホールで行われているゲームに関する情報、例えば、ボーナスサーバ11で行われるボーナスゲームの開始や、当該開始に際してのカウントダウン、本日の当籤ランキング、人気台ランキング等を表示するために用いられる情報表示装置であり、ゲームシステム1のサーバ(例えば、ボーナスサーバ11や会員管理サーバ13)にネットワークを介して接続されうる。
キオスク端末200は、タッチパネル機能を有したLCD201を備える。LCD201は、例えば24インチ(約60.96cm)液晶表示装置であり、上述の通り、このLCDには、ホールで行われているゲームに関する情報等が表示される。なお、この例では、LCD201がタッチパネル機能を有するように構成されるが、キーボードやマウスといった他の入力装置によって指示入力を行うようにしてもよい。
さらに、キオスク端末200は、LCD201の上下に、それぞれモーションセンサ202、203を備えている。モーションセンサ202、203は、例えば、カメラであり、モーションセンサ202、203により撮像された映像を用いて、キオスク端末200のユーザや、通路を通行する顧客の行動を解析する。
キオスク端末200はまた、タッチユニット204を備えており、非接触ICカードやNFCによる通信機能を備えた携帯電話やスマートフォンとデータ通信を行うことが可能なRFIDモジュールを含んでいる。会員は、その会員と紐付けられた会員カード(ICカード)をこのタッチユニット204にかざすことによりログインすることができ、そこで会員用のメニュー画面や、その会員に関する情報を、LCD201に表示させることができる。会員の情報は、例えば、会員管理サーバ13から取得される。また、タッチユニット204の他に、あるいはタッチユニット204に替えて、磁気カードのような情報記録媒体に記憶された情報を読み取るための情報記録媒体読取装置を備えるようにしてもよい。この場合、ICカード1500の代わりに、磁気カードを会員カードとすることができる。
また、ホールのスタッフは、スタッフのICカードをかざすことによってログインし、スタッフ用のメニュー画面等をLCD201に表示させることができる。
さらに、キオスク端末200には、ICカード1500を挿入又は取り出すことができるカード挿入口205が設けられている。カード挿入口205には、イジェクトボタンが設けられている。また、カード挿入口205に対応するキオスク筐体の内部には、カードユニット230が設けられており、カード挿入口205は、カードユニット230の一部として構成されている。
会員カードがカード挿入口205から挿入された場合、会員用のメニュー画面や、その会員に関する情報を、LCD201に表示させることができる。また、カードユニット230は、限定カードやリワードカードの発券、回収を行うことができる。
また、キオスク端末200は、チケットプリンタ206を備えている。チケットプリンタ206は、チケットやクーポンの発行、回収を行うことができ、紙幣識別器の機能を有するようにすることもできる。
さらに、キオスク端末200は、VoIPによる通話で用いられる受話器207を備えている。キオスク端末200のユーザは、受話器207を介して、他のキオスク端末200のユーザやゲーミングマシンのプレーヤと会話することができる。また、着信LED208は、VoIPによる通話の着信があった場合に、発光するよう制御される。
キオスク端末200はまた、ユーザが(会員登録やテキストチャットで)データを入力するのに使用するキーボード209とテンキーパッド210を備え、さらに、テンキーパッド210の両側には、覗き防止のLED板211が設けられている。
さらに、キオスク端末200には、QRコード(登録商標)を読み取らせるためのQRコードスキャナ212が設けられており、携帯電話等に宛てたメールに添付されるQRコードを読み取らせる。
この他、キオスク端末200は、LCDやLED等の制御を行う制御部を収納した収納部213を備えている。
[キオスク端末の回路構成]
次に、図20を参照して、キオスク端末200が備える回路の構成について説明する。
キオスク端末200を制御するキオスク端末コントローラ220は、CPU221、ROM222、およびRAM223を有する。
CPU221は、キオスク端末の各構成部の実行制御を行うとともに、ROM222に格納された各種プログラムを実行したり、演算したりする。
ROM222は、フラッシュメモリなどのメモリデバイスからなり、CPU221により実行される恒久的なデータが記憶されている。例えば、VoIPによる通話制御プログラム等が記憶されうる。
RAM223は、ROM222に記憶された各種プログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶する。
外部記憶装置224は、例えばハードディスク装置のような記憶装置であり、CPU221で実行されるプログラムや、CPU221で実行されるプログラムが利用するデータを記憶する。
ネットワークI/F(インターフェイス)225は、ボーナスサーバ11、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14等のサーバやPTS端末1700とのデータ通信を実現する。
LCD制御部226は、LCD201に、上述したゲーム情報等の情報を表示させるよう制御する。また、LCD201はタッチパネル機能を備えており、ユーザからの操作がCPU221に送信される。
また、LCD制御部226は、モニタリングサーバ14で生成されたフロアマップが表示されるようにLCD201を制御可能である。
モーションセンサ制御部227は、モーションセンサ(例えば、カメラ)202、203から受信したユーザ等の画像を取得し、必要に応じて所定の画像処理を施し、処理後のデータをCPU221に送信する。
モーションセンサ制御部227は、モーションセンサ202、203から撮像情報を取得し、モニタリングサーバ14からの取得要求に応じて、撮像情報をモニタリングサーバ14に送信可能である。
タッチユニット制御部228は、タッチユニット204における、ICカードや携帯電話のタッチ操作に伴うデータ送受信を制御する。タッチユニット制御部228は、非接触R/W(リーダライタ)制御部228aを備えている。
非接触R/W制御部228aは、タッチユニット204でICカードや携帯電話のタッチ操作があったか否かを判定し、タッチ操作があった場合に、タッチユニット204から読み取り結果等を取得する。タッチユニット204は、ICカードや携帯電話との間でNFC等によりデータ送受信を行うためのアンテナ部を有する。
また、ICカード制御部229は、ICカード1500の挿入、排出、データの読み取り等を制御する。ICカード制御部229は、ICカードR/W(リーダライタ)制御部229a、ICカード吸入排出制御部229bを備える。
ICカードR/W制御部229aは、カードユニット230を制御して、ICカード1500に記憶されている識別コード等を読み取る。カードユニット230は、ICカード1500にNFC等によりデータを書き込むためのアンテナ部を有する。
ICカード吸入排出制御部229bは、ICカード1500の吸入および排出の制御を行う。ユーザによってカード挿入口205にICカード1500が挿入されると、ユーザがログオフするまで、ICカードをカードユニット230の中に保持するよう制御する。また、イジェクトボタンが押された場合に、ICカード1500の排出を行う。
チケットプリンタ制御部231は、チケットプリンタ/ビルバリ232を制御して、チケットやクーポンの発行、回収、および紙幣の識別等を行う。チケットプリンタ制御部231は、プリンタ制御部231aとビルバリ制御部231bを有する。
音声制御部233は、受話器207に含まれるマイク234、およびスピーカ235を使用して、音声入出力を行う。音声制御部233は、DSP233a、およびLED制御部233bを備える。DSP233aは、マイク234からの音声入力とスピーカ235からの音声出力に関し、所定の音声信号処理を行って制御する。LED制御部233bは、VoIP通話等による着信信号に基づいて、着信LED208を発光させるよう制御する。
入力制御部236は、ユーザからのキーボード209の入力やテンキーパッド210の入力を信号化してCPU221に送信する。
[モニタリングサーバの回路構成]
次に、図21を参照して、モニタリングサーバ14が備える回路の構成について説明する。
モニタリングサーバ14を制御するモニタリングサーバコントローラ1400は、CPU1401、ROM1402、およびRAM1403を有する。
CPU1401は、モニタリングサーバ14の各構成部の実行制御を行うとともに、ROM1402に格納された各種プログラムを実行したり、演算したりする。
ROM1402は、フラッシュメモリなどのメモリデバイスからなり、CPU1401により実行される恒久的なデータが記憶されている。例えば、監視システムの制御に係るプログラム、フロアマップにおけるインフォメーション制御プログラム等が記憶されうる。
RAM1403は、ROM1402に記憶された各種プログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶する。
外部記憶装置1404は、例えばハードディスク装置のような記憶装置であり、CPU1401で実行されるプログラムや、CPU1401で実行されるプログラムが利用するデータ(テーブルなど)を記憶する。
グラフィックボード1405は、LCD1408にフロアインフォメーション、フロアマップ等を表示させるよう制御する。
入力制御部1406は、キーボード1409からの入力、マウス1410からの入力を信号化してCPU1401に送信する。
ネットワークI/F(インターフェイス)1407は、会員管理サーバ13等のサーバ、PTS端末1700、サイネージ100、キオスク端末200、監視カメラとのデータ通信を実現する。
[各種テーブル]
図22は、会員管理テーブルの一例を示す図である。会員管理テーブルは、会員管理サーバ13およびモニタリングサーバ14に記憶され、同期がとられている。ただし、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14またはその他のサーバに会員管理テーブルが設けられ、テーブルを有さないサーバが必要に応じてデータ取得を行う構成であってもよい。
会員管理テーブルには、会員を識別可能な会員識別コードに対応して、会員の氏名を示す会員名、会員の顔を示すアイコンデータ、会員が属するクラスを示す顧客クラスなどの情報が格納されている。
会員管理テーブルは、基本的には、会員登録時に更新される。ただし、顧客クラスについては、店舗側で更新される。例えば、来店の頻度、行動パターン等に基づいて自動的に更新されてもよいし、店舗管理者などにより更新されてもよい。
図23は、関係者管理テーブルの一例を示す図である。関係者管理テーブルは、会員管理サーバ13およびモニタリングサーバ14に記憶され、同期がとられている。ただし、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14またはその他のサーバに関係者管理テーブルが設けられ、テーブルを有さないサーバが必要に応じてデータ取得を行う構成であってもよい。
関係者管理テーブルには、会員識別コードに対応して、関係者を識別可能な関係者識別コード、関係者と通信化可能か否かを示すステータス、会員と関係者との間柄を示す人間関係の情報が格納されている。
関係者管理テーブルは、基本的には、友達登録時および通信(電話、チャットなど)の開始時に更新される。
図24は、アドレス管理テーブルの一例を示す図である。アドレス管理テーブルは、会員管理サーバ13およびモニタリングサーバ14に記憶され、同期がとられている。ただし、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14または他のサーバにアドレス管理テーブルが設けられ、テーブルを有さないサーバが必要に応じてデータ取得を行う構成であってもよい。
アドレス管理テーブルには、ゲーミングマシンなどの機器を識別可能な機器識別コードに対応して、機器のネットワーク上の住所を示すIPアドレス、機器の名称を示す機器識別子、機器を縮小した見本を示すオブジェクトデータ、フロアマップ上の機器の位置を示す座標データ、機器の状況を示す機器状況の情報が格納されている。なお、格納する情報は、上記に限られるものではない。例えば、座標データに代えて、フロア上の機器の位置を示す位置データを採用してもよい。
アドレス管理テーブルは、基本的には、機器の設置、配置変更、撤去等する際に管理者により更新される。ただし、機器状況の情報は、各機器から送信された機器状況データに基づいて適時のタイミングで更新される。なお、機器識別コード、IPアドレス、機器識別子、オブジェクトデータおよび座標データの情報については、基本的にフロアマップ(フロアのレイアウトに機器がマッピングされたテンプレートなど)の作成時および更新時に初期登録されている。
図25は、ログイン管理テーブルの一例を示す図である。ログイン管理テーブルは、モニタリングサーバ14に記憶されている。なお、ログイン管理テーブルは、他のサーバなどに記憶されていてもよい。
ログイン管理テーブルには、会員識別コードに対応して、機器識別コードおよびログイン日時が格納されている。
ログイン管理テーブルは、基本的には、会員がログインしたタイミング(スロットマシン1010、キオスク端末200等にICカード1500を挿入したタイミング、サイネージ100にICカードをかざしたタイミング等)で更新される。
図26は、機器状況履歴テーブルの一例を示す図である。機器状況履歴テーブルは、モニタリングサーバ14に記憶されている。なお、機器状況履歴テーブルは、他のサーバなどに記憶されていてもよい。
機器状況履歴テーブルには、機器識別コードに対応して、機器状況が更新された日時を示す更新日時、そのときの機器状況を格納している。
機器状況履歴テーブルは、基本的には、各機器から送信された機器状況データに基づいて適時のタイミングで更新(レコードが追加)される。
[画像処理システムの構成]
画像処理システムについて図27を用いて説明する。図27は、画像処理システムの一例(画像処理システム1600a〜1600c)を示す図である。なお、画像処理システム1600a〜cは、同様の構成であるため、画像処理システム1600aを例に挙げて説明する。
画像処理システム1600aは、画像記憶制御装置1601、複数のLCD1602〜1604、複数の監視カメラ1611〜1613、および複数の雲台1621〜1623を含んで構成される。なお、図27では、画像処理システム1600a〜1600c、LCD1602〜1604、監視カメラ1611〜1613、雲台1621〜1623を3つずつ示したが、この数に限られるものではない。例えば、3未満としてもよいし、3以上としてもよく、適宜の数を採用できる。
画像記憶制御装置1601は、監視カメラ1611〜1613から送信される連続静止画(Motion JPEG等)、差分圧縮(MPEG4、H.264等)などの形式の撮像情報を受信し、複数のLCD1602、1603に表示する。
また、画像記憶制御装置1601は、受信した撮像情報をDVD(Digital Video Disk)、ハードディスク等の外部記憶装置(図示せず)に記憶する。画像記憶制御装置1601は、記憶容量が不足する場合、古い記録から削除を行う。
なお、画像記憶制御装置1601は、常時、撮像情報を記憶する構成に限られるものではない。
例えば、画像記憶制御装置1601は、動体検出(背景差分、人感センサ等)によって、監視カメラ1611〜1613の撮影範囲で動くものを検出したときにだけ、その前数秒から記録を開始してもよい。
この構成によれば、記憶容量を節約することができる。カジノのような広いフロアでは、数百台、数千台の監視カメラが設置されることもあり、また、カジノは24時間営業されることもあり、このように記憶容量を節約することで、外部記憶装置の設置数を抑えることができ、店舗側は、設備費用が安価となり、運用・保守が容易になる。
画像記憶制御装置1601は、モニタリングサーバ14と通信可能に接続される。画像記憶制御装置1601は、監視カメラ1611〜1613の撮像情報を時分割で選択して(所定時間ごとに送信する監視カメラの撮像情報を切り替えて)モニタリングサーバ14に送信する機能と、モニタリングサーバ14により指定された監視カメラの撮像情報を1画面用または多画面用にして送信する機能と、を有する。
ここで、モニタリングサーバ14は、画像記憶制御装置1601より受信した撮像情報を一画面または多画面としてLCD1408に表示する。また、モニタリングサーバ14は、監視カメラ1611〜1613の中からユーザ操作(キーボード1409、マウス1410の操作)により指定された監視カメラの撮像情報を取得したい旨の指示を画像記憶制御装置1601に送信する。なお、この指示には、監視カメラを識別可能な機器識別コードなどが含まれる。
ただし、監視カメラの撮像情報を取得する構成は、上述した構成に限られるものではない。例えば、画像記憶制御装置1601を介さずに、監視カメラから直接取得する構成としてもよい。
また、モニタリングサーバ14は、監視カメラ1611〜1613および雲台1621〜1623を制御する。より具体的には、モニタリングサーバ14は、監視カメラ1611〜1613のズーム、フォーカス、シャッタ等の制御、ならびに雲台1621〜1623のパン制御およびチルト制御をユーザ操作に基づいて指示する。
LCD1602〜1604は、監視カメラ1611〜1613の撮像情報を表示する。なお、LCD1602〜1604は、監視カメラ1611〜1613に対応する数だけ設けられていてもよいし、対応していなくてもよい。例えば、監視カメラの数よりもLCDの数が少ない場合、LCDの画面表示を複数分割(2分割、4分割、9分割など)し、複数の監視カメラの映像を表示可能としている。
監視カメラ1611〜1613は、撮像した被写体の撮像情報を画像記憶制御装置1601に送信する。監視カメラ1611〜1613は、画像の圧縮(エンコード)においては、動画フレームの中の特定エリア(例えば、人、人の顔が写っているエリア)だけ画質を上げ、他のエリアの画質を下げている。
なお、図示は省略するが、監視カメラ1611〜1613は、集音マイクを有し、音声の録音が可能である。
雲台1621〜1623は、モニタリングサーバ14からの指示に応じて監視カメラ1611〜1613の向きを変更して固定する。
なお、画像処理システムは、上述した構成に限られるものではない。画像記憶制御装置の一部または全部の機能をモニタリングサーバ14が担う構成であってもよい。
[VoIP通話システム]
次に、図28を参照して、スロットマシン1010(PTS端末1700)同士で、スロットマシン1010とキオスク端末200との間で、又はキオスク端末200同士で実現可能なVoIP通話システムについて説明する。
図28は、VoIP通話システムのネットワーク構成を示す図である。図28に示す例では、ホールのエリアA−1に2つのゾーンZ−1、Z−2があり、ゾーンZ−1では、4台のゲーミングマシン(GM−1〜GM−4)がEthernet等のネットワークでLAN接続され、ゾーンZ−2では、3台のゲーミングマシン(GM−9〜GM−11)と1台のキオスク端末(KIOSK−1)がEthernet等のネットワークでLAN接続されている。なお、ここで、各ゲーミングマシンは、スロットマシン1010である。
また、ホール管理サーバ10、会員管理サーバ13、モニタリングサーバ14、呼制御サーバ16、およびPSTNゲートウエイ17が、Ethernet等のネットワークを介して、上述した2つのゾーンの各装置と、スイッチングハブ15を介して接続される。なお、ルータやハブ等、他の必要なネットワーク接続機器については、表示を省略している。
ここで、呼制御サーバ16は、VoIP通話を制御するためのサーバであり、PSTNゲートウエイ17は、ホール内の装置とホール外の電話との通話を実現するために、PSTN(公衆電話交換回線網:Public Switched Telephone Network)18との接続を制御するための装置である。
[環境監視サービス]
図29は、環境監視サービスの一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、環境監視サービスの主な流れを説明する。
SQ10では、LCD1408は、メインメニュー画面を表示する。メインメニューにおいて、環境監視メニューの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に開始要求が送信される。モニタリングサーバ14は、開始要求を受信すると、環境情報を取得する旨の指示(開始指示)をPTS端末700(ゲーミングマシン)に送信する。PTS端末700への開始指示の送信は、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストなど、適宜の送信方法を採用することができる。
PTS端末700は、開始指示を受け取ると、所定の周期で環境情報の取得処理を行い、取得した環境情報をモニタリングサーバ14に送信する(SQ12、SQ18)。なお、PTS端末700は、環境情報とともに、PTS端末700が装着されているゲーミングマシンの機器識別コードを送信する。
ここで、機器識別コードを送信する構成は、上述の構成に限られるものではない。例えば、PTS端末700またはゲーミングマシンがGPS(Global Positioning System)センサを有し、GPS衛星からの電波を受信して位置情報を算出し、算出した位置情報を送信する構成であってもよい。また、例えば、PTS端末700またはゲーミングマシンは、算出した位置情報からフロアマップにおける自身の座標情報を算出し、算出した座標情報を送信する構成であってもよい。また、例えば、PTS端末700またはゲーミングマシンがフロアマップにおける自身の座標情報を有し、座標情報を送信する構成であってもよい。
モニタリングサーバ14は、環境情報を受信すると、受信した環境情報を機器識別コードに対応付けて外部記憶装置1404に記憶する。モニタリングサーバ14は、予め規定された所定時間が経過するまで各PTS端末700から送信される環境情報を記憶し、所定時間毎に環境情報をフロアマップにマッピングした画像(画像情報)を生成する(SQ14、SQ20)。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(環境監視画面)を表示する(SQ16、SQ22)。
LCD1408は、環境監視画面において、終了ボタンの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に終了要求が送信される。モニタリングサーバ14は、終了要求を受信すると、環境情報の取得を終了する旨の指示(終了指示)をPTS端末700に送信する。また、モニタリングサーバ14は、環境監視画面を終了する旨の指示(例えば、メインメニュー画面を表示する旨の指示)および画像情報をLCD1408に送信する。
PTS端末700は、終了指示を受信すると、環境情報の取得を終了する処理(終了処理)を行う(SQ26)。PTS端末700は、終了処理を終えると、応答情報をモニタリングサーバ14に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信してメインメニュー画面を表示する(SQ28)。
なお、環境監視サービスは、上述の構成に限られるものではない。例えば、リアルタムに環境情報が取得され、環境情報がリアルタイムにフロアマップにマッピングされる構成であってもよい。
[監視カメラサービス]
図30は、監視カメラサービスの一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、監視カメラサービスの主な流れを説明する。なお、画像記憶制御装置1601には、監視カメラ1611〜1613が撮影している撮像情報が監視カメラ1611〜1613より送信されている。
SQ30では、LCD1408は、メインメニュー画面を表示する。メインメニューにおいて、監視カメラメニューの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に開始要求が送信される。モニタリングサーバ14は、開始要求を受信すると、撮像情報を取得する旨の指示(開始指示)を画像記憶制御装置1601に送信する。
画像記憶制御装置1601は、開始指示を受け取ると、所定時間で監視カメラ1611〜1613の撮像情報を切り替えてモニタリングサーバ14に送信する。なお、監視カメラ1611〜1613は、撮像情報とともに、監視カメラ1611〜1613の機器識別コードを送信する。
モニタリングサーバ14は、撮像情報を受信すると、受信した撮像情報を画像情報とし、画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(監視カメラ画面)を表示する(SQ32)。なお、監視カメラ画面では、所定時間ごとに監視カメラの撮影内容が切り替えられて表示される。
また、監視カメラ画面において監視カメラアイコンの選択操作が行われると、モニタリングサーバ14に特定要求が送信される(SQ34)。この際、マウス1410などが接続された入力制御部1406より、選択操作された監視カメラアイコンに対応する監視カメラを識別可能な信号(座標信号、位置信号など)が送信される。例えば、モニタリングサーバ14は、座標信号を受信した場合、座標信号に基づいて監視カメラの機器識別コード(IPアドレスであってもよい。)を特定する。
モニタリングサーバ14は、特定要求を受信すると、指定された監視カメラの撮像情報を取得する旨の指示(特定指示)を画像記憶制御装置1601に送信する。なお、モニタリングサーバ14は、特定指示とともに、指定された監視カメラの機器識別コードを送信する。
画像記憶制御装置1601は、特定指示および監視カメラの機器識別コードを受信すると、所定時間で切り替えて送信していた撮像情報を、指定された監視カメラの撮像情報を送信する切替処理を行う(SQ36)。
画像記憶制御装置1601は、指定された撮像情報をモニタリングサーバ14に送信する。
モニタリングサーバ14は、撮像情報を受信すると、受信した撮像情報を画像情報とし、画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(監視カメラ画面)を表示する(SQ38)。なお、監視カメラ画面では、ユーザ操作が行われるまで、指定された監視カメラの撮影内容が継続して表示される。
[関係者表示サービス]
図31は、関係者表示サービスの一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、関係者表示サービスの主な流れを説明する。PTS端末700にICカード1500が挿入された場合を例に挙げて説明する。
SQ40では、PTS端末700は、ICカード1500が挿入されると、ICカード1500から会員を識別可能な識別情報(会員識別コード、ICカード識別コードなど)を読み出し、読み出した識別情報をモニタリングサーバ14に送信する。PTS端末700は、識別情報とともに、ゲーミングマシンの機器識別コードをモニタリングサーバ14に送信する。
モニタリングサーバ14は、識別情報を受信すると、ログイン情報を更新する(SQ42)。より具体的には、モニタリングサーバ14は、会員識別コードと機器識別コードとを対応付けてログイン管理テーブル(外部記憶装置1404)に記憶する。
続いて、モニタリングサーバ14は、位置特定処理を行う(SQ44)。詳細は後述するが、モニタリングサーバ14は、ログインした会員と当該会員に関係する対象(友人、家族、お勧め台など)のフロアマップ上の位置を特定する。
続いて、モニタリングサーバ14は、ログインした会員の位置と当該会員に関係する対象の位置とにアイコン(会員アイコン、関係者アイコンなど)を強調表示してマッピング(配置)したフロアマップ(画像情報)を生成する(SQ46)。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(関係者表示画面)を表示する(SQ48)。
なお、PTS端末700を例に挙げて説明したが、キオスク端末200についても同様であり、その説明は省略する。
[機器状況表示サービス]
図32は、機器状況表示サービスの一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、機器状況表示サービスの主な流れを説明する。なお、モニタリングサーバ14には、ゲーミングマシンの状況(状態)を示す状況情報がPTS端末700より送信されている。
SQ50では、LCD1408は、メインメニュー画面を表示する。メインメニューにおいて、機器状況表示メニューの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に開始要求が送信される。モニタリングサーバ14は、開始要求を受信すると、アドレス管理テーブルに基づいて、所定時間ごとに、各機器の機器状況を取得し、機器状況を反映したフロアマップ(画像情報)を生成する(SQ52、SQ56)。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(機器状況表示画面)を表示する(SQ54、SQ58)。
なお、機器状況表示サービスは、上述した構成に限られるものではない。例えば、状況情報がリアルタイムにフロアマップにマッピングされる構成であってもよい。
[通信状況表示サービス]
ここでは、例えば、識別コード「0001」の会員から、識別コード「0007」の会員へのVoIP通話(実質的には、ゲーミングマシンGM−2とゲーミングマシンGM−9との間のVoIP通話)を例にとって説明を行う。
図33は、ゲーミングマシンGM−2とゲーミングマシンGM−9との間のVoIP通話の実現するための制御手順を示す。図33では、ゲーミングマシンGM−2、呼制御サーバ16、ゲーミングマシンGM−9、モニタリングサーバ14ごとに、処理内容が示されている。VoIP通話は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323など、様々なプロトコルがあるが、ここでは、SIPによる処理手順を例にとって説明する。なお、SIPを用いる場合、呼制御サーバは、SIPサーバと呼ばれる。
図33の説明の前に、VoIP通話制御とは別に行われている登録処理について説明する。各ゲーミングマシンは、自身のURIや電話番号をIPアドレスに対応付けて、随時、呼制御サーバ16に送信する。ここでは、便宜上、URIや電話番号に相当するものとして、会員カードから取得される識別コードを用いるものとする。従って、呼制御サーバ16は、図24に示すアドレス管理テーブルおよび図25に示すログイン管理テーブルを有し、どのIPアドレスのゲーミングマシン(スロットマシン1010のPTS端末1700)が、どの識別コードの会員に利用されているのかをリアルタイムで把握することができる。もちろん、プレーヤがスロットマシン1010を変更すれば、それに応じて、テーブルの内容も変化する。なお、アドレス管理テーブルに記憶されているゲーミングマシン識別子は、説明の便宜上追加しているに過ぎず、実際の呼制御処理では必要ない。
図33のフローにおいて、最初に、識別コード「0001」の会員がゲームを行っているゲーミングマシンGM−2から、友達登録がされている識別コード「0007」の会員に向けて、VoIP通話の発信が行われると、ゲーミングマシンGM−2から呼制御サーバ16に対して呼び出し要求(INVITE)が行われる(SQ251)。このとき、ゲーミングマシンGM−2からの呼び出し要求には、通話の相手である識別コード「0007」が含まれる。
このとき、発信側である識別コード「0001」の会員は、着信側の相手がどのスロットマシン1010を使っているかや、そのスロットマシン1010がどのIPアドレスを使っているかを意識する必要はない。ただし、後述するように、発信側の会員は、友達のうち誰がスロットマシン1010を用いてゲームを行っており、VoIP通話に応答可能な状態であるかを把握することができるようになっている。
次に、呼制御サーバ16が、この呼び出し要求を受信すると、通話の相手である識別コード「0007」の会員が使用しているスロットマシン1010のIPアドレスを特定する(SQ252)。この処理は、呼び出し要求に含まれる識別コードを元に、図24に示すアドレス管理テーブルおよび図25に示すログイン管理テーブルを参照して特定する。この例では、アドレス管理テーブルにより、通話の相手である識別コード「0007」の会員が使用しているスロットマシン1010のIPアドレスは、「192.168.52.48」であることが分かる。
次に、呼制御サーバ16は、特定したIPアドレスのスロットマシン1010(すなわち、この時点では、ゲーミングマシンGM−9)に対して、呼び出し要求を送信する(SQ253)。ゲーミングマシンGM−9は、この呼び出し要求を受信すると(SQ254)、ゲーミングマシンGM−9のPTS端末1700のLCD1719に、VoIP通話の着信があったことを報知する着信表示を行う(SQ255)。このような着信表示に加えて、PTS端末1700のスピーカ1707、1709から、着信音を出力することもできる。
その後、呼制御サーバ16は、ゲーミングマシンGM−9からの呼び出し中の信号を受信すると、これをゲーミングマシンGM−2に送信し(SQ256)、ゲーミングマシンGM−2は、この呼び出し中の信号を受信すると(SQ257)、ゲーミングマシンGM−2のPTS端末1700のLCD1719に、呼び出しを行っていることを表す呼び出し表示を行う(SQ258)。
ゲーミングマシンGM−9では、着信に対する応答があるまで、着信表示を継続して行う(SQ259のNO)。着信に対する応答は、例えば、LCD1719に表示された着信表示の応答ボタン表示部をゲーミングマシンGM−9のプレーヤがタッチすることによって行われる。ゲーミングマシンGM−9において、着信に対する応答があると(SQ259のYES)、呼制御サーバ16が、ゲーミングマシンGM−2およびモニタリングサーバ14に呼び出し成功の信号(OK)を送信する(SQ260)。なお、モニタリングサーバ14を別に設ける構成を採用した場合は、呼制御サーバ16は、呼び出し要求元の機器識別コードと呼び出し要求先の機器識別コードとをモニタリングサーバ14に送信する。
呼制御サーバ16は、呼び出し要求元の機器識別コードと呼び出し要求先の機器識別コードとに基づいて、図24に示すアドレス管理テーブルを参照して夫々のマシンのフロアマップ上の位置を特定し、各ゲーミングマシンが通話中であることを示す態様(例えば、各マシンアイコンが線で結ばれている態様)を示す画像を生成する画像生成処理を行う(SQ280)。
なお、呼制御サーバ16は、画像生成処理を行うと、LCD1408に生成した画像情報を送信する。LCD1408では、各ゲーミングマシンが通話中であることを示す態様でフロアマップが表示される。フロアマップでは、図50に示すように、遊技場にゲーミングマシンGM−2が配置されている位置にマシンアイコンが表示され、遊技場にゲーミングマシンGM−9が配置されている位置にマシンアイコンが表示され、各マシンアイコンが線で結ばれて表示される。
なお、SQ280の処理は、SQ260の処理において行う構成を示したが、この構成に限られるものではない。SQ260の処理の後、任意のタイミングで行うことができ、例えば、SQ263の処理において行う構成としてもよい。
ゲーミングマシンGM−2は、この呼び出し成功の信号を受信すると、呼び出し表示を停止し(SQ261)、確認応答の信号(ACK)を送信する(SQ262)。呼制御サーバ16は、この確認応答の信号を受信すると、これをさらに、ゲーミングマシンGM−9に送信する(SQ263)。
ゲーミングマシンGM−9で、確認応答の信号を受信すると(SQ264)、ここで、ゲーミングマシンGM−2とゲーミングマシンGM−9とのセッションが確立され、この間の通話が可能となる(SQ265、SQ266のNO)。この通話は、ゲーミングマシンGM−2とゲーミングマシンGM−9とが直接接続されるので、呼制御サーバは介在しない。
通話が終了(ここでは、ゲーミングマシンGM−2の方で、通話を終了するものとする)すると(SQ266のYES)、ゲーミングマシンGM−2が呼制御サーバ16にセッション終了通知(BYE)を送信し(SQ267)、さらに、呼制御サーバ16が、ゲーミングマシンGM−9にこのセッション終了通知を送信する(SQ268)。このセッション終了通知をゲーミングマシンGM−9が受信すると(SQ269)、了解通知(OK)を呼制御サーバ16に送信する(SQ270)。呼制御サーバ16は、この了解通知を受信すると、ゲーミングマシンGM−2に了解通知を送信し(SQ271)、ゲーミングマシンGM−2がこの了解通知を受信して(SQ272)一連のセッションが終了し、通話が切れる。
なお、モニタリングサーバ14を別に設ける構成を採用した場合は、呼制御サーバ16は、SQ271において了解通知を受信すると、モニタリングサーバ14に通話終了通知を送信する。
呼制御サーバ16は、通話終了通知に基づいて、各ゲーミングマシンが通話中でないことを示す態様(例えば、各マシンアイコンおよび各マシンアイコンを結ぶ線を非表示にする態様)を示す画像を生成する画像生成処理を行う(SQ282)。
呼制御サーバ16は、画像生成処理を行うと、LCD1408に生成した画像情報を送信する。LCD1408では、各ゲーミングマシンが通話中でないことを示す態様でフロアマップが表示される。
このようなVoIPの呼制御手順は一例に過ぎず、採用するプロトコルに応じて様々な手順で呼制御処理が行われる。また、この例では、ゲーミングマシン(スロットマシン1010)同士の通話であったが、上述のように、スロットマシン1010とキオスク端末200との間や、キオスク端末200同士の通話も可能である。
スロットマシン1010では、着信側のゲーミングマシンGM−9のプレーヤの声は、スピーカ1707、1709、又はオーディオ端子1738に接続されたヘッドフォン等により提供され、発信側であるゲーミングマシンGM−2のプレーヤの声は、マイク1715、1717やオーディオ端子1738に接続されたマイクを介して相手方に提供される。
また、キオスク端末200では、受話器207に含まれるマイク234、およびスピーカ235を使用して、音声入出力を行う。着信側のユーザの声は、スピーカ235から提供され、発信側のユーザの声は、マイク234を介して相手方に提供される。
[モニタリングサーバで実行されるプログラムの内容]
次に、図34〜図44を参照して、モニタリングサーバ14により実行される処理(プログラム)について説明する。
図34は、モニタリング処理に係るフローチャートの一例を示す図である。S200では、CPU1401は、メインメニュー画面表示処理を行う。より具体的には、CPU1401は、メインメニュー画面をLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。グラフィックボード1405は、メインメニュー画面の画面情報を生成し、LCD1408に出力する。LCD1408は、受け取った画面情報に基づいてメインメニュー画面を表示する。
S202では、CPU1401は、ユーザ操作により環境監視メニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、環境監視メニューが選択された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。環境監視メニューが選択されたと判定した場合、S204に処理を移し、環境監視メニューが選択されていないと判定した場合、S206に処理を移す。
S204では、CPU1401は、環境監視処理を行い、S206に処理を移す。詳細は後述するが、環境監視処理では、各PTS端末700で取得された環境情報がフロアマップに反映されてLCD1408に表示される。
S206では、CPU1401は、ユーザ操作により監視カメラメニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、監視カメラメニューが選択された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。監視カメラメニューが選択されたと判定した場合、S208に処理を移し、監視カメラメニューが選択されていないと判定した場合、S210に処理を移す。
S208では、CPU1401は、監視カメラ切替処理を行い、S210に処理を移す。詳細は後述するが、監視カメラ切替処理では、LDC1408において、監視カメラ1611〜1613の映像が所定時間ごとに順次切り替えられて表示されたり、ユーザ操作に基づいて指定された監視カメラの映像が表示されたりする。
S210では、CPU1401は、ユーザ操作により関係者表示メニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、関係者表示メニューが選択された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。関係者表示メニューが選択されたと判定した場合、S212に処理を移し、関係者表示メニューが選択されていないと判定した場合、S214に処理を移す。
S212では、CPU1401は、関係者表示処理を行い、S214に処理を移す。詳細は後述するが、関係者表示処理では、フロアマップ上で関係者が関係付けられてLCD1408に表示される。
S214では、CPU1401は、ユーザ操作により機器状況表示メニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、機器状況表示メニューが選択された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。機器状況表示メニューが選択されたと判定した場合、S216に処理を移し、機器状況表示メニューが選択されていないと判定した場合、S218に処理を移す。
S216では、CPU1401は、機器状況表示処理を行い、S202に処理を移す。詳細は後述するが、機器状況表示処理では、ゲーミングマシンなどの機器の状況がフロアマップに反映されてLCD1408に表示される。
S218では、CPU1401は、ユーザ操作により通信状況表示メニューが選択されたか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、通信状況表示メニューが選択された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。通信状況表示メニューが選択されたと判定した場合、S220に処理を移し、通信状況表示メニューが選択されていないと判定した場合、S202に処理を移す。
S220では、CPU1401は、通信状況表示処理を行い、S202に処理を移す。詳細は後述するが、通信状況表示処理では、通信中のゲーミングマシンが識別可能な態様でフロアマップに反映されてLCD1408に表示される。
図35は、環境監視処理に係るフローチャートの一例を示す図である。環境監視処理では、環境情報として温度情報を取得する場合を例に挙げて説明する。
S230では、CPU1401は、通信可能な全てのPTS端末700に温度情報の送信指示を行う。CPU1401は、この処理を終了すると、S232に処理を移す。
S232では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、環境監視処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S234に処理を移す。
S234では、CPU1401は、所定時間(例えば1分)が経過したか否かを判定する。CPU1401は、所定時間が経過したと判定した場合、S236に処理を移し、CPU1401は、所定時間が経過していないと判定した場合、S232に処理を移す。
S236では、CPU1401は、温度情報を反映したフロアマップ(画像情報)を生成する。より具体的には、CPU1401は、まず、機器識別コードに対応して記憶している温度情報を外部記憶装置1404から読み出す。CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、機器識別コードに対応する座標データを特定する。CPU1401は、座標データをもとにフロアマップ上の位置を決定し、その位置に温度情報をマッピングしたフロアマップ(当該位置に温度情報を示すアイコンが配置されるようにフロアマップ)を生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S238に処理を移す。
S238では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、温度情報が反映されたフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S232に処理を移す。
本環境監視処理では、所定時間の間に受信した温度情報をまとめて処理している。この構成によれば、所定時間を変更することで、フロアに設置されるPTS端末700(ゲーミングマシン)の数に係らず、処理の回数を調整することが可能となる。この構成によれば、カジノのように、フロアに設置されるPTS端末700(ゲーミングマシン)の数が多い場合であっても、スムーズに画面表示を行うことができるようになる。
なお、本環境監視処理は、上記構成に限られるものではない。例えば、S234の処理を排除し、温度情報をリアルタイムにフロアマップへ反映する構成としてもよい。この場合、CPU1401は、差分情報のみを表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。この構成によれば、例えば、カジノのフロアに設置されるPTS端末700(ゲーミングマシン)の数は多いので、多くの場所の温度情報をリアルタイムに収集でき、遊技環境をより正確に把握できるようになる。
また、温度情報に加え、または代えて、臭い情報を反映したフロアマップを生成する構成であってもよい。例えば、臭いセンサは、空気中の臭い成分量を検知し、CPU1401は、室内の臭い成分量が所定量よりも多いと判断した場合は第1の態様で、室内の臭い成分量が所定量よりも少ないと判断した場合は第2の態様で、臭い情報をマッピングする。
この構成によれば、フロアマップを見ることで、臭いの分布を容易に把握できるようになる。例えば、所定量よりも臭い成分量が多い場所を把握した場合、店舗側は、空調を調整したり、その場所に迅速に行ってその対応をしたりすることが可能となる。
なお、多・少の2段階に限られるものではなく、3段階以上に区分してもよい。この構成によれば、より正確に臭い分布を把握可能となる。
また、温度情報に加え、または代えて、二酸化炭素濃度情報を反映したフロアマップを生成する構成であってもよい。例えば、二酸化炭素濃度計は、空気中の二酸化炭素濃度を検知し、CPU1401は、室内の二酸化炭素濃度が所定濃度よりも高いと判断した場合は第1の態様で、室内の二酸化炭素濃度が所定濃度よりも低いと判断した場合は第2の態様で、二酸化炭素濃度情報をマッピングする。
この構成によれば、フロアマップを見ることで、二酸化炭素濃度の分布を容易に把握できるようになる。例えば、所定濃度より二酸化炭素濃度が高い場所を把握した場合、店舗側は、換気をするなど、室内改善に迅速に取り組むことができるようになる。
なお、高・低の2段階に限られるものではなく、3段階以上に区分してもよい。この構成によれば、より正確に臭い分布を把握可能となる。
付言するならば、その他の環境情報についてもフロアマップにマッピングすることが可能である。
図36は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、環境監視処理を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S240では、CPU1401は、温度情報を記憶する処理を行う。より具体的には、CPU1401は、PTS端末700から温度情報および機器識別コードを受信すると、機器識別コードに対応付けて温度情報を外部記憶装置1404に記憶する。CPU1401は、この処理を終了すると、S242に処理を移す。
S242では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、環境監視画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S244に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S240に処理を移す。
S244では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S240に処理を移す。
図37は、監視カメラ切替処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
S250では、CPU1401は、監視カメラ1611〜1613の視界範囲を反映したフロアマップを生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S252に処理を移す。
ここで、監視カメラの視界範囲は、予めフロアマップにマッピング(登録)されている。フロアマップへの視界範囲の登録は、手動であってもよいし、自動であってもよい。例えば、手動というのは、各監視カメラに対する各視界範囲を人がフロアマップに設定することを意味し、自動というのは、フロアの各所にマーカーを設け、各監視カメラが撮影した画像を解析などして各視界範囲をコンピュータがフロアマップに設定することを意味する。
S252では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、監視カメラ1611〜1613の視界範囲が設けられたフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S254に処理を移す。
S254では、CPU1401は、通常モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、通常モードがONであると判断した場合、S256に処理を移し、通常モードがOFFであると判断した場合、S258に処理を移す。
S256では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、外部記憶装置1404に記憶されている撮像情報を表示する監視カメラ画面をLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S264に処理を移す。
S258では、CPU1401は、特定モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、特定モードがONであると判断した場合、S260に処理を移し、特定モードがOFFであると判断した場合、S264に処理を移す。
S260では、CPU1401は、指定された監視カメラの撮像情報を画像記憶制御装置1601に要求(特定指示を送信)する。CPU1401は、この処理を終了すると、S262に処理を移す。
S262では、CPU1401は、特定モードをOFFに設定し、S256に処理を移す。
S264では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、監視カメラ切替処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S254に処理を移す。
本監視カメラ切替処理は、上述した内容に限られるものではない。
例えば、S250の処理において、各監視カメラの光軸に係るアイコンをフロアマップに表示する構成としてもよい。例えば、光軸に係るアイコンをユーザ操作して監視カメラの向きを変更可能にすることで、所望の角度の撮像情報を容易に取得できるようになる。
また、例えば、指定された監視カメラについてのみ光軸に係るアイコンを表示する構成としてもよい。この構成によれば、光軸に係るアイコンが表示されることにより、フロアマップが見難くなることを避けることができるようになる。
図38は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、監視カメラ切替処理を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S270では、CPU1401は、撮像情報を記憶する処理を行う。より具体的には、CPU1401は、画像記憶制御装置1601から撮像情報および機器識別コードを受信すると、機器識別コードに対応付けて撮像情報を外部記憶装置1404に記憶する。CPU1401は、この処理を終了すると、S272に処理を移す。
S272では、CPU1401は、監視カメラ特定要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、監視カメラ画面で監視カメラアイコンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、監視カメラ特定要求があったと判定した場合、S274に処理を移し、監視カメラ特定要求がなかったと判定した場合、S278に処理を移す。
S274では、CPU1401は、通常モードをOFFに設定し、S276に処理を移す。
S276では、CPU1401は、特定モードをONに設定し、S278に処理を移す。
S278では、CPU1401は、通常要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、監視カメラ画面で自動切替ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、通常要求があったと判定した場合、S280に処理を移し、通常要求がなかったと判定した場合、S284に処理を移す。
S280では、CPU1401は、通常モードをONに設定し、S282に処理を移す。
S282では、CPU1401は、特定モードをOFFに設定し、S284に処理を移す。
S284では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、監視カメラ画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S286に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S270に処理を移す。
S286では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S270に処理を移す。
図39は、関係者表示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
S290では、CPU1401は、関係者管理テーブルを参照し、会員識別コードに関連付けられた関係者識別コードを特定する。例えば、CPU1401は、会員識別コードが「0002」である場合、関係者管理テーブル(図23)に基づいて、関係者識別コード「0001」、「0003」、「0008」を取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S292に処理を移す。
S292では、CPU1401は、ログイン管理テーブルを参照し、関係者識別コードに一致する会員識別コードを特定し、機器識別コードを特定する。例えば、CPU1401は、ログイン管理テーブル(図25)に基づいて、関係者識別コード「0001」、「0003」、「0008」に一致する会員識別コード「0001」、「0003」、「0008」をもとに機器識別コード「0003」、「0006」、「0010」を取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S294に処理を移す。
S294では、CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、機器識別コードに一致するオブジェクトデータを特定する。例えば、CPU1401は、アドレス管理テーブル(図24)に基づいて、機器識別コード「0003」、「0006」、「0010」の座標データ「x3,y3」、「x6,y6」、「x10,y10」を取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S296に処理を移す。
S296では、CPU1401は、前回の処理(ひとり前の会員のログイン時)で強調表示したオブジェクトの強調表示をクリアする。CPU1401は、この処理を終了すると、S298に処理を移す。
S298では、CPU1401は、予め設定しているオブジェクトデータ(例えば人型)のアイコンが強調表示される態様でフロアマップを生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S300に処理を移す。なお、オブジェクトデータは、会員管理テーブルに会員ごとに規定されている構成であってもよい。
ここで、強調表示としては、様々な表示態様を採用することができる。例えば、ログインした会員のアイコンおよび関係者のアイコンが点滅表示する態様であってもよい。また、例えば、会員のアイコンを第1の色(例えば赤色)、関係者のアイコンを第2の色(例えば青色)、その他のアイコンを第3の色(例えば黒色)といったように、アイコンの色を異ならせる表示態様であってよい。また、例えば、会員のアイコンと関係者のアイコンとを他のアイコンよりも大きくする表示態様であってもよい。
S300では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、ログインした会員のアイコンおよび関係者のアイコンが強調表示されてマッピングされたフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S302に処理を移す。
S302では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、関係者表示処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S290に処理を移す。
本関係者表示処理は、上述した内容に限られるものではない。
例えば、S340の処理の前に、ログイン管理テーブルに基づいてログインしている会員の機器とそうでない機器とを識別可能な態様でフロアマップを生成する構成であってもよい。この構成によれば、フロアマップを見ることで、来客状況を一目で把握可能となる。
また、例えば、会員管理テーブルにお勧め台の情報(機器コードなど)を登録しておき、S298の処理でお勧め台に係るゲーミングマシンアイコンを強調表示する構成としてもよい。お勧め台の情報は、手動で登録されるものであってもよいし、総ゲーム回数、平均ゲーム回数、投入クレジット数、払出クレジット数、ジャックポットを得た回数などの会員の行動履歴をもとに自動で登録されるものであってもよい。
図40は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、関係者表示処理を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S310では、CPU1401は、ログイン管理テーブルを更新する処理を行う。より具体的には、CPU1401は、PTS端末700、サイネージ100またはキオスク端末200から会員識別コードおよび機器識別コードを受信すると、会員識別コードと機器識別コードとを対応付けて外部記憶装置1404のログイン管理ブルに追加する。CPU1401は、この処理を終了すると、S312に処理を移す。
なお、PTS端末700、サイネージ100またはキオスク端末200からログアウトした旨のログアウト情報(会員識別コードが含まれる。)を受信した場合、会員識別コードに対応するレコードをログイン管理テーブルから削除してもよいし、ログアウトしたことが識別可能なフラグを設定してもよい。
S312では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、関係者表示画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S314に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S310に処理を移す。
S314では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S310に処理を移す。
図41は、機器状況表示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。S320では、CPU1401は、機器の機器状況を反映したフロアマップ(画像情報)を生成する。より具体的には、CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、各機器について座標データをもとにフロアマップ上の位置を決定し、機器状況をマッピングしたフロアマップ(当該位置に機器状況を示すアイコンを配置したフロアマップ)を生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S322に処理を移す。
S322では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、機器状況を反映したフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S324に処理を移す。
S324では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、機器状況表示処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S320に処理を移す。
図42は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、機器状況表示処理を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S330では、CPU1401は、PTS端末700から送信された状況情報の更新が必要であるか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、PTS端末700より受信した状況情報と機器識別コードとをもとに、受信した状況情報とアドレス管理テーブルに格納されている機器識別コードに対応する状況情報とが一致するか否かを判定する。CPU1401は、状況情報の更新が必要であると判定した場合、S332に処理を移し、状況情報の更新が不要であると判定した場合、S334に処理を移す。
S334では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、機器状況表示画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S336に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S330に処理を移す。
S336では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S330に処理を移す。
なお、本機器状況表示処理は、上述したようにリアルタイムにフロアマップを更新する構成に限られるものではない。
例えば、所定時間ごとにフロアマップを更新する構成としてもよい。
また、例えば、更新された場合にフロアマップを更新する構成としてもよい。この構成を採用する場合、例えば、S330の処理で更新すると判断した場合(YESの場合)、フラグをONに設定し、機器状況表示処理において、フラグがONのときに、S320およびS322の処理を行うようにする。この構成によれば、画面表示制御によりフロアマップが切り替えられる回数を低減することができるようになる。例えば、フロアに多くの機器が設定される状況においては、フロアマップが切り替わることによる画面のちらつきが多くなり得るが、この構成により、画面のちらつきを減らすことが可能になる。
図43は、通信状況表示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。S340では、CPU1401は、関係者管理テーブルを参照し、通話者の会員識別コードを特定する。例えば、CPU1401は、関係者管理テーブル(図23)に基づいて、ステータスが「communication」となっている会員識別コード「0002」および「0003」を取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S342に処理を移す。
S342では、CPU1401は、ログイン管理テーブルを参照し、会員識別コードに対応する機器識別コードを特定する。例えば、CPU1401は、ログイン管理テーブル(図25)に基づいて、会員識別コード「0002」および「0003」に対応する機器識別コード「0005」および「0006」を取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S344に処理を移す。
S344では、CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、機器識別コードに一致するオブジェクトデータを特定する。例えば、CPU1401は、アドレス管理テーブル(図24)に基づいて、機器識別コード「0005」および「0006」のオブジェクトデータ「obj0005」および「obj0006」と、座標データ「x5,y5」および「x6,y6」とを取得する。CPU1401は、この処理を終了すると、S346に処理を移す。
S346では、CPU1401は、S344で特定したオブジェクトデータのアイコンが通信中を示す態様でフロアマップを生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S348に処理を移す。
S348では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、通信者のアイコンが通信中であることを示す態様でフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S350に処理を移す。
S350では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、通信状況表示処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S340に処理を移す。
本通信状況表示処理は、上述した構成に限られるものではない。
例えば、CPU1401は、S348の処理において、現在行われている通信が所定数以上であるか否かを判定する処理を行い、所定数以上であると判定した場合、所定数毎にフロアマップを生成する処理を行う構成としてもよい。
この構成を採用した場合、例えば、通信状況表示画面では、フロアマップを切り替えるボタンが表示され、フロアマップが切り替え可能となる。なお、画面分割してフロアマップを一度(同時)に表示する構成としてもよいし、別々のディスプレイに表示する構成としてもよい。
本構成によれば、所定数の通信が一のフロアマップで視認可能であり、所定数を超えた以降の通信が他のフロアマップで視認可能となる。
図44は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、通信状況表示処理を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S360では、CPU1401は、PTS端末700から応答要求が送信されたか否かを判定する。換言するならば、CPU1401は、複数の機器による通信(通話、チャットなど)の開始があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、一方のPTS端末700から呼び出された他方のPTS端末700から、応答に応じる旨の要求(応答要求)を受信したか否かを判定する。CPU1401は、応答要求を受信したと判断した場合、S362に処理を移し、応答要求を受信していないと判定した場合、S364に処理を移す。なお、応答要求とともに、通信者の会員識別コードおよび機器識別コードが送信されている。
S362では、CPU1401は、関係者管理テーブルを更新する。より具体的には、CPU1401は、通信者の会員識別コードをもとに、関係者管理テーブルのステータスを「communication」に更新する。
S364では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、通信状況表示画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S366に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S360に処理を移す。
S366では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S360に処理を移す。
図45は、フロアマップの一例(フロアマップ1800)を示す図である。フロアマップ1800は、フロアを示す二次元の図形のベクトルデータであり、外部記憶装置1404に記憶されている。
ただし、フロアマップ1800は、二次元のベクトルデータに限られるものではない。例えば、フロアマップ1800は、三次元のベクトルデータであってもよい。また、例えば、フロアマップ1800は、ラスターデータ(ビットマップデータ)であってもよい。
フロアマップ1800は、フロアにセットされた機器(ゲーミングマシン、サイネージ100、キオスク端末200等)に対応する位置に、枠1801(アイコンの一例)が描かれるように設計されている。なお、枠1801の中心の座標がアドレス管理テーブルの座標データとして格納されている。枠1801の色、形、大きさは、機器の種類に応じて異なるようにしてもよい。
したがって、機器識別コードが特定できた場合、アドレス管理テーブルに基づいて、座標データとオブジェクトデータが特定できるので、例えばフロアマップ1800において枠1801に重畳して他のオブジェクト(アイコン)、各種情報などをマッピングすることが可能になる。また、例えば、枠1801の態様(色、大きさ、形など)も適宜に変更可能になる。
なお、フロアマップ1800は、基本的にLCD1408に表示される構成で説明をしているが、これに限られるものではなく、複数のディスプレイにまたがってフロアマップ1800が表示される構成であってもよい。
例えば、複数のディスプレイが1つのディスプレイと機能する構成であってもよい。
また、例えば、複数のディスプレイが任意の数のディスプレイとして機能する構成であってもよい。すなわち、ディスプレイが複数台「16台(4×4)」ある場合、複数の第1ディスプレイ(例えば上側の2列(2×4)のディスプレイ)には、フロアマップ1800が表示され、複数の第2ディスプレイ(例えば下側の2列(2×4)のディスプレイ)には、監視カメラの映像、機器カメラ(モーションセンサ105,106、モーションセンサ202,203、人体検出カメラ1713)の映像が各ディスプレイに表示される構成であってもよい。
このように、フロアマップを任意の数のディスプレイに表示可能にすることで、カジノのようにフロアが広い場合であっても、フロアマップを最適な大きさで表示することが可能となる。
図46は、メインメニューにおいて環境監視メニューが選択された場合に表示される環境監視画面の一部分(環境監視画面1810)を示す図である。なお、図示はされていないが、環境監視画面には、メインメニューに戻るためのボタン(終了ボタン)などが設けられている。
環境監視画面1810には、第1のエリア1815と、第2のエリア1816が示されている。また、環境監視画面1810には、温度情報がマッピングされていない枠1811と、温度情報がマッピングされた枠1812、1813、1814と、が示されている。
枠1812は、正常値(所定の温度(t0)より高いが、特定の温度(tn)以下の温度)を示す第1の温度「T1(t0<T1<tn)」度を示し、枠1813は、第1の温度よりも高い第2の温度「T2」を示し、枠1814は、第1の温度よりも低い第3の温度「T3」を示している。
枠1812は、第1の色(例えば黄色)であり、枠1813は、第2の色(例えば赤色)であり、枠1814は、第3の色(例えば青色)である。このような配色とすることで、フロアにおける温度分布を一目で把握できるようになる。
第1のエリア1815を見ると、温度情報がマッピングされた枠のうち、枠1813が1つであり、残りの全ては枠1812となっている。つまり、第1のエリア1815では、枠1813のゲーミングマシンの温度のみが他のゲーミングマシンと比べて高いことを示しているので、ゲーミングマシンが故障していると判断可能となる。
第2のエリア1815を見ると、温度情報がマッピングされた枠の全てが枠1814となっている。つまり、第2のエリア1815においては、室温が規定温度よりも低い状態となっていると判断可能となる。
なお、温度情報のマッピングの方法は、上述の内容に限られるものではない。例えば、枠に引き出し線を設けて温度情報(その値)を示すものであってもよい。この構成によれば、より正確な温度を把握することができるようになる。また、例えば、枠および枠の周囲を温度情報に対応する色とするものであってもよい。この構成によれば、温度情報がより強調されるので、温度分布をより把握し易くなる。
図47は、メインメニューにおいて監視カメラメニューが選択された場合に表示される監視カメラ画面の一例(監視カメラ画面1820)を示す図である。
監視カメラ画面1820は、複数のボタン1821〜1824、フロアマップ1830、および映像表示領域1829を含んで構成される。
メインメニューボタン1821は、メインメニューに戻るためのボタン(終了ボタン)である。自動切替ボタン1822は、映像表示領域1829に表示される映像が自動で切り替えられる設定にするためのボタンである。映像を左側へ表示ボタン1823は、映像表示領域1829の表示位置を画面の左側に設定するためのボタンである。映像を右側へ表示ボタン1824は、映像表示領域1829の表示位置を画面の右側に設定するためのボタンである。
なお、監視カメラ画面1820では、表示対象の監視カメラが画面の左側に位置しているので、監視カメラ画面1820は、映像表示領域1829が画面の右側に設定されている場合の例である。付言するならば、画面の右側に位置する監視カメラが表示対象となった場合、映像表示領域1829が画面の左側に自動的に設定される。
フロアマップ1830には、監視カメラの監視カメラアイコン(例えば、監視カメラアイコン1825、1826)と監視カメラの視界範囲(例えば、視界範囲アイコン1827、1828)とがマッピングされている。なお、監視カメラアイコンがフロアマップ上に表示されると、表示されない場合に比べて撮像方向が特定し易くなる。
映像表示領域1829に表示される映像の監視カメラに対応する監視カメラアイコンおよび視界範囲アイコンは、監視カメラアイコン1826のように、他の監視カメラアイコンおよび視界範囲アイコンとは異なる態様で強調表示される。
なお、視界範囲アイコンにより枠(機器)などが見えない態様となっているが、これに限られるものではなく、視界範囲アイコンを半透明、塗りつぶしをなしとし、枠(機器)などが見える態様としてもよい。
フロアマップ1830は、上述の内容に限られるものではない。例えば、各監視カメラアイコン(各視界範囲アイコン)に光軸を示す光軸アイコンを設けてもよい。この構成によれば、監視カメラアイコンがフロアマップ上に表示される場合に比べて撮像方向がより特定し易くなる。
自動切替モードである通常モードでは、映像表示領域1829に表示される映像は、所定時間ごとに切り替わるように制御されている。なお、切り替えられる映像が所定の条件(規定値以上の人が写っている、規定時間内に規定数以上の人が通過した等)を満たす場合、所定時間よりも長い時間の特定時間が設定され、特定時間の経過後に映像が切り替えられる。
なお、写っている人の数、通過する人の数に応じて、映像表示領域1829の画面の態様(色、形、または大きさ)を変更するようにしてもよい。
例えば、写っている人の数または通過する人の数が規定数以上の場合には、映像表示領域1829の画面の大きさ(縦×横)をS1(x1×y1)とし、写っている人の数または通過する人の数が規定数未満の場合には、映像表示領域1829の画面の大きさ(縦×横)をS1よりも小さいS2(x2×y2)としてもよい。
また、監視カメラアイコン1825が選択操作されると、映像表示領域1829の表示される監視映像が監視カメラアイコン1826の監視カメラの映像から、監視カメラアイコン1825の監視カメラの映像に切り替わり、その映像が継続して表示される。なお、自動切替ボタン1822が選択操作されることにより、所定時間ごとに映像が切り替えられるようになる。
なお、映像表示領域1829の構成は、上述した構成に限られるものではない。例えば、映像表示領域1829は、左右に表示され得る構成であるが、上下に表示され得る構成としてもよい。また、例えば、映像表示領域1829の位置および大きさは、ユーザ操作に応じて自在に変形する構成としてもよい。
図48は、メインメニューにおいて関係者表示メニューが選択された場合に表示される関係者表示画面の一部分(関係者表示画面1840)を示す図である。なお、図示はされていないが、関係者表示画面には、メインメニューに戻るためのボタン(終了ボタン)などが設けられている。
関係者表示画面1840には、ログイン中のマシンアイコン(例えば、マシンアイコン1841)と、未ログインのマシンアイコン(例えば、マシンアイコン1842)と、直近にログイン中となった会員アイコン(例えば、会員アイコン1843)と、その会員の関係者を示すログイン中の関係者アイコン(例えば、関係者アイコン1844、1845)と、が示されている。
関係者表示画面1840では、会員がログイン(例えば、ICカードをPTS端末700に挿入)すると、当該会員を示すアイコンと、当該会員に係る会員を示す関係者アイコンとが識別可能な態様(強調表示された態様)でフロアマップにマッピングされる。
識別可能な態様としては、会員アイコンを塗りつぶし、関係者アイコンを塗つぶさない態様を示したが、これに限られるものではない。例えば、会員アイコンが点灯し、関係者アイコンが点滅する態様であってもよい。
関係者表示画面1840は、所定時間ごと、またはログインが行われるごとに更新される。更新の際には、前回のログイン時に表示された会員アイコンと関係者アイコンとが消去され、今回のログインに係る会員アイコンと関係者アイコンとが表示される。
ただし、この構成に限られるものではなく、例えば、前回(より広義には、過去)の会員アイコンおよび関係者アイコンと今回の会員アイコンおよび関係者アイコンが識別可能な態様で表示される構成であってもよい。この構成によれば、フロアマップを見ることで、ログインしている会員がどこの場所に所在しているかが一目で分かるようになる。
また、会員アイコンおよび関係者アイコンに加えてまたは代えて、プレーヤの属性情報を表示する構成としてもよい。この場合、例えば、VISITORを示すアイコン、MEMBERを示すアイコン、VIPを示すアイコン、SUSPECTED VISITORを示すアイコン、SUSPECTED MEMBERを示すアイコン、こららを識別可能な態様の枠などが表示され得る。この構成によれば、フロアマップを見ることで、どのようなクラスの人がどこに所在しているのかといった来客状況を容易に把握できるようになる。
図49は、メインメニューにおいて機器状況表示メニューが選択された場合に表示される機器状況表示画面の一部分(機器状況表示画面1850)を示す図である。なお、図示はされていないが、機器状況表示画面には、メインメニューに戻るためのボタン(終了ボタン)などが設けられている。
機器状況表示画面1850には、複数種類の機器状況を示す状況アイコン(状況アイコン1851〜1855)が示されている。状況アイコンは、機器状況に応じて識別可能な態様で表示される。なお、状況アイコンについては、適宜のアイコンを採用することができる。例えば、機器状況に応じて色が異なるアイコンが設けられていてもよい。また、例えば、オブジェクトデータのアイコンに重畳して機器状況が一目で分かる文字アイコンを表示してもよい。
状況アイコン1851は、当該機器がログイン中であることを示すアイコンである。状況アイコン1852は、当該機器が未ログインの状態であることを示すアイコンである。状況アイコン1853は、当該機器がメンテナンス中であることを示すアイコンである。状況アイコン1854は、当該機器がジャックポット中であることを示すアイコンである。状況アイコン1855は、当該機器が故障中であることを示すアイコンである。図示は省略するが、ICカード1500の補充状況(STACKER NEAR EMPTY、STACKER NEAR FULL)、ハンドペイ、利用不可(DISABLE)などを示すアイコンが配置され得る。また、機器状況表示画面1850の下部には、アイコンの例とアイコンの機器状況の種別との一覧を示す説明部が設けられている。
機器状況表示画面1850は、フロアマップがリアルタイムに更新される構成であるが、この構成に限られるものではない。例えば、フロアマップが所定時間ごとに更新される構成であってもよい。また、例えば、機器状況が更新される毎にフロアマップが更新される構成であってもよい。また、例えば、所定数の機器の機器状況が更新される毎にフロアマップが更新される構成であってもよい。
図50は、メインメニューにおいて通信状況表示メニューが選択された場合に表示される通信状況表示画面の一部分(通信状況表示画面1860)を示す図である。なお、図示はされていないが、通信状況表示画面には、メインメニューに戻るためのボタン(終了ボタン)などが設けられている。
通信状況表示画面1860には、ログイン中のマシンアイコン(例えば、マシンアイコン1861)と、未ログインのマシンアイコン(例えば、マシンアイコン1862)と、通信中のマシンアイコン(例えば、通信マシンアイコン1863、1864)と、通信が行われていることを示す通信強調アイコン1865とが設けられている。
通信マシンアイコン1863、1864は、通信の開始時にフロアマップ上の対応する位置にマッピングされ、それぞれのアイコンは、通信強調アイコン1865により結ばれた態様で表示される。なお、通信の終了時に、通信マシンアイコン1863、1864および通信強調アイコン1865は消去される。
ここで、通信中を示す態様としては、様々な表示態様を採用することができる。
例えば、両者のマシンアイコンから電波が発生していることを示す表示態様であってもよい。
また、例えば、通信マシンアイコンに代えて、一方の会員のアイコンおよび他方の会員のアイコン(人アイコン)が線で結ばれる態様であってもよい。この際、文言「通信中」等を表示してもよい。
また、例えば、両者のアイコン(マシンアイコンまたは人アイコン)が点滅表示する態様であってもよい。
また、例えば、両者のアイコンの一方のアイコンを第1の色(例えば赤色)、他方のアイコンを第2の色(例えば青色)、その他のアイコンを第3の色(例えば黒色)といったように、アイコンの色を異ならせる表示態様であってよい。
また、例えば、両者のアイコンを他のアイコンよりも大きくする表示態様であってもよい。
[友達登録サービス]
次に、図51、および図52を参照して、スロットマシン1010(PTS端末1700)で実行される友達登録サービスについて説明する。ここでは、PTS端末1700における友達登録サービスについて説明するが、キオスク端末200においても同様のサービスが提供される。
図51(A)は、プレーヤが会員カードをスロットマシン1010のPTS端末1700のカード挿入口1730に挿入して、会員のログインが終了した後に、PTS端末1700のLCD1719に表示される会員用のメニュー画面30を示している。
図51(A)に示されたメニュー画面30には、広告表示部31、会員名表示部32、およびサービスメニュー表示部33が表示されている。サービスメニュー表示部33には、この例では、2つのスクロール表示によって、同時に2つのサービスメニューが表示されている。左側のスクロール表示では、「HELP」サービス(PTS端末1700やスロットマシン1010の操作方法等のヘルプ表示サービス)のボタンが示され、右側のスクロール表示では、「FRIENDS」サービスのボタンが示され、それぞれのスクロール表示において、上三角表示、又は下三角表示をタッチすることによって、他のサービスメニューのボタンが表示される。
ここで、プレーヤが、「FRIENDS」サービスのボタンをタッチすると、LCD1719の表示は、図51(B)に示すような画面に遷移する。
図51(B)は、友達サービスのトップメニュー41を示しており、タイトル表示部41a、友達設定ボタン表示部42、友達検索ボタン表示部43、および「戻る」ボタン表示部44が表示されている。プレーヤが、友達設定ボタン表示部42、友達検索ボタン表示部43の一方をタッチすると、それに応じた下位画面が表示される。また、プレーヤが「戻る」ボタン表示部44をタッチすると、CPU1751がそのタッチ操作の位置を検知して、LCD1719の表示を、図51(A)に示したメニュー画面30に遷移させる。
上述の各サービスメニュー、および当該サービスの提供システムは、例えば、PTS端末1700で実行されるウエブブラウザによって、HTMLデータや画像等が解釈、表示されることによって実現される。この場合、ホール管理サーバ10等は、WEBサーバとして機能し、PTS端末1700のウエブブラウザのリクエストに応じて、必要なデータをPTS端末1700に送信する。
図52(A)は、図51(B)に示す友達サービスのトップメニュー41において友達設定ボタン表示部42がタッチされた場合に、LCD1719に表示される友達設定画面51を示している。この友達設定画面51では、ログインした会員(会員カードにより特定された会員)に関して登録されている友達が友達表示部52に一覧表示される。一度に表示されるのは、図52(A)に示すように最大で4件であるが、タイトル表示部の右側に表示されたページ表示部をタッチしたり、タッチパネルをフリック等することにより、さらに他の友達を表示することができる。
図52(A)に示す友達設定画面51に表示された友達に関するデータは、例えば、図23に示す(会員管理サーバ13に記憶された)関係者管理テーブルで、ログイン中の会員の識別コードに対応する関係者識別コードを参照し、それぞれの関係者識別コードについて、図22に示す(会員管理サーバ13に記憶された)会員管理テーブルを参照して、関係者識別コードに対応する識別コードのレコードを参照することによって取得される。
例えば、ログインした会員の識別コードが会員カードから読み取られ、それが「0001」であったとすると、図23の関係者管理テーブルから、「0001」に対応する友達の識別コードは、「0002」、「0003」、「0005」、「0007」を含んでいることが分かる。なお、これらの識別コードが図25に示すログイン管理テーブルに登録されている場合、当該識別コードの友達がログイン中であると判定可能である。
これらの識別コードについてそれぞれ、図22の会員管理テーブルで対応する情報(例えば、名前やアイコンデータ等)を取得する。この例では、識別コード「0002」の会員の名前は「△△△△」であり、アイコンデータは、..¥image0002.jpgである。
図52(A)では、友達詳細表示部52bに、識別コード「0002」で特定される会員の名前とアイコンが示され、友達詳細表示部52cに、識別コード「0003」で特定される会員の名前とアイコンが示され、友達詳細表示部52dに、識別コード「0005」で特定される会員の名前とアイコンが示されている。また、それぞれの友達詳細表示部に表示されている「DELETE」ボタン表示部をタッチすることで、その友達を設定から削除することができる。
なお、識別コード「0005」の友達は、図23の関係者管理テーブルでステータスが「BLOCK」と設定されており、友達詳細表示部52dでも、この設定を反映して、ステータス表示部が「BLOCK」と表示されている。このように、ステータスが「BLOCK」と設定されると、VoIP通話やテキストチャットなどのリクエストに関して対象外とされる。友達詳細表示部52bと友達詳細表示部52cにおいては、ステータス表示部が「OK」と表示され、その相手と、VoIP通話やテキストチャットなどが可能となっている。
また、図52(A)の友達詳細表示部52aは、新たに友達を登録するための新規登録ボタン表示部53が示されており、これをタッチすることにより、新しい友達を登録することができる。
友達詳細表示部52aの新規登録ボタン表示部53をタッチすると、図52(B)に示す新規登録画面56が、LCD1719に表示される。ここで、会員としてログインしているプレーヤは、PTS端末1700のタッチユニット1745に、登録する友達の会員カードをタッチするよう案内する案内表示58に従って、登録する友達の会員カードをタッチユニット1745にタッチする。このタッチ操作は、通常、登録される友達によって、その友達の同意のもとに行われる。
このタッチ操作が完了すると、図52(C)に示すように、LCD1719に友達登録完了画面61が表示される。友達登録完了画面61には、友達登録が完了した旨を表す友達登録終了案内表示63とともに、今回新たに登録された友達の友達詳細表示部62aが表示される。
このような友達登録により、PTS端末1700のCPU1751は、図23に示す関係者管理テーブルに、今回登録された友達のレコードを追加する。追加の際には、タッチユニット1745にタッチされた会員カードから読み取った識別コードが、図22の会員管理テーブルに登録されている識別コードのいずれかと一致する、すなわち、正規の会員であることがチェックされ、正規の会員でなければ、エラー表示が行われて、登録が失敗に終わる。
このような友達登録サービスは、上述の通り、キオスク端末200において行うこともできる。この場合、LCD201は、PTS端末1700のLCD1719より大きなサイズであるため、より多くの友達をより大きなサイズで一覧表示することができる。また、友達の会員カードをタッチユニット204にタッチすることで、その会員カードの識別コードを取得できる。
[家族登録サービス]
家族登録サービスは、友達登録サービスと同様に行うことが可能であるので、その説明を省略する。
[VoIP通話の発信操作]
次に、図53、および図54を参照して、VoIP通話の発信操作について説明する。なお、以下では、友達を例に挙げて説明するが、家族の場合も同様に発信操作が可能である。図53(A)は、プレーヤが会員カードをスロットマシン1010のPTS端末1700のカード挿入口1730に挿入して、会員のログインが終了した後に、PTS端末1700のLCD1719に表示される会員用のメニュー画面30を示している。
図53(A)に示されたメニュー画面30には、広告表示部31、会員名表示部32、およびサービスメニュー表示部33が表示されている。サービスメニュー表示部33には、この例では、2つのスクロール表示によって、同時に2つのサービスメニューが表示されている。左側のスクロール表示では、「HELP」サービス(PTS端末1700やスロットマシン1010の操作方法等のヘルプ表示サービス)のボタンが示され、右側のスクロール表示では、会員同士のVoIP通話を可能とする「VoIP通話」サービスのボタンが示され、それぞれのスクロール表示において、上三角表示、又は下三角表示をタッチすることによって、他のサービスメニューのボタンが表示される。
ここで、プレーヤが、「VoIP通話」サービスのボタンをタッチすると、LCD1719の表示は、図53(B)に示すような電話帳画面71に遷移する。この電話帳画面71では、ログインした会員(会員カードにより特定された会員)がVoIP通話により通話可能な対象が、一覧で表示されている。電話帳表示部72に一度に表示されるのは、図53(B)に示すように最大で4件であるが、タイトル表示部の右側に表示されたページ表示部をタッチしたり、タッチパネルをフリック等することにより、さらに他の通話先を表示することができる。
図53(B)では、電話帳表示部72の電話帳詳細表示部72aに、友達リストのリンク表示部(「ENTER」ボタン表示部)が表示され、電話帳詳細表示部72bに、家族リストのリンク表示部(「ENTER」ボタン表示部)が表示され、電話帳詳細表示部72cに、ショップリストのリンク表示部(「ENTER」ボタン表示部)が表示され、電話帳詳細表示部72dに、チケットオフィスの発信指示部(「CALL」ボタン表示部)が表示されている。このように、電話帳表示部72には、さらにリストを展開表示させるリンク表示部(「ENTER」ボタン表示部)と、そのままVoIP通話のための発信が可能な発信指示部(「CALL」ボタン表示部)が混在して表示されうる。
ここで、電話帳詳細表示部72aの友達リストのリンク表示部をタッチすると、PTS端末1700のLCD1719は、図54(A)に示す友達リスト表示画面81に遷移する。ここでは、ログインした会員によって友達登録がされた友達のリストが表示される。ここでは、識別コード「0001」のプレーヤについての友達リストが表示されている。
友達リスト表示画面81では、通話先表示部82に一度に表示されるのは、図54(A)に示すように最大で4件であるが、タイトル表示部の右側に表示されたページ表示部をタッチしたり、タッチパネルをフリック等することにより、さらに他の通話先を表示することができる。
この例では、それぞれの通話先詳細表示部(82a〜82d)について、それぞれ発信指示部(「CALL」ボタン表示部)と、「TEXT」ボタン表示部が示されている。「CALL」ボタン表示部は、これをタッチすることによって、対応する会員に向けてVoIP通話の発信が行われ、これは、図33に関連して説明した呼び出し要求(INVITE)に相当する。また、通話先詳細表示部82bの「CALL」ボタン表示部83aと通話先詳細表示部82dの「CALL」ボタン表示部83bはグレーアウト表示がされ、タッチできないようになっているが、これは、このスロットマシン1010のプレーヤによって友達登録されているが、現時点でスロットマシン1010を利用しておらず(会員カードでログインしていない)、キオスク端末200にもログインしていないため、VoIP通話ができる状況にないことを示している。
ここで、通話先表示部82には、識別コード「0001」の会員により登録された友達が表示されており(図22、図23参照)、通話先詳細表示部82aには、識別コード「0002」の会員の情報が表示され、通話先詳細表示部82bには、識別コード「0003」の会員の情報が表示され、通話先詳細表示部82cには、識別コード「0007」の会員の情報が表示され、通話先詳細表示部82dには、識別コード「0009」の会員の情報が表示される。また、識別コード「0005」の会員については、友達リストに登録されているものの、ステータスが「BLOCK」となっているため、通話先表示部82には表示されないようになっている。
「TEXT」ボタン表示部は、これをタッチすることによって、対応する会員との間でテキストメッセージのやりとりを行うことができる。通話先詳細表示部82dにおいて、「TEXT」ボタン表示部の右上に「NEW」表示84が表示されているが、これは、その会員から、テキストメッセージが送信されてきていることを示しており、プレーヤは、この「TEXT」ボタン表示部をタッチすることによって、その会員から送信されてきたテキストメッセージをPTS端末1700のLCD1719に表示させることができる。
ここで、通話先詳細表示部82aの「CALL」ボタン表示部をタッチすると、対応する会員(識別コード「0002」の会員)に対してVoIP通話の発信が行われ、図54(B)に示すような通話中画面91が、PTS端末1700のLCD1791に表示される。通話先表示部92には、図54(A)の通話先詳細表示部82aに示されていた、通話相手の会員の名前とアイコンが表示され、さらに、「切断」ボタン表示部93、通話経過時間表示部94、およびポイント消費案内95が表示される。
「切断」ボタン表示部93がタッチされると、VoIP通話が切断される。通話経過時間表示部94には、現在の通話の経過時間が表示される。
また、ポイント消費案内95には、通話時間が所定の時間(この例では3分)を超えると、通話料が発生し、それを会員に付与されているポイントから徴収する旨の案内が表示されている。このように、VoIP通話について、所定の通話時間が経過した場合に、ポイントやクレジット関連データ等から、通話料を徴収するようにもできる。また、このような通話料の徴収は、ホール外部との通話に限ることもできるし、ホール内での通話と、ホール外部との通話で、通話料徴収の条件を異なるように設定してもよい。
図53(B)の電話帳画面71に示すように、VoIP通話は、ホール内だけでなく、チケットオフィスやショップなど、ホール外部の相手に対しても行うこともでき、このとき、呼制御サーバ16は、PSTNゲートウエイ17を介して、PSTN18に接続された電話と通話制御を行う(図28参照)。
また、図54(B)の通話中画面91の右上に表示されているウインドウ縮小指示部96をタッチすることによって、通話中画面91のサイズを小さくすることができ、他の情報を表示させることができる。
また、このようなVoIP通話サービスは、上述の通り、キオスク端末200において行うこともできる。この場合、LCD201は、PTS端末1700のLCD1719より大きなサイズであるため、電話帳画面71などで、より多くの通話先をより大きなサイズで一覧表示することができる。また、上述したサイネージ100を用いてVoIP通話を行うこともできる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、図54〜図58を用いて、PTS端末700が取得する環境情報として撮像情報を例に挙げて説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態に示した構成と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態に示した構成と同じ構成については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
[環境監視サービス]
図55は、環境監視サービス(映像監視サービス)の一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、環境監視サービスの主な流れを説明する。
SQ100では、LCD1408は、環境監視画面(映像監視画面)において、映像を所望するゲーミングマシンの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に映像要求が送信される。なお、映像要求とともに、ゲーミングマシンを識別可能な信号(座標信号、位置信号など)が送信(通知)される。
モニタリングサーバ14は、映像要求およびゲーミングマシンを識別可能な信号を受信すると、ゲーミングマシンを識別可能な信号に基づいて、映像を取得する対象のゲーミングマシンの機器識別コードを特定する(SQ102)。モニタリングサーバ14は、アドレス管理テーブルに基づいて、特定した機器識別コードに対応するIPアドレスを取得し、撮像情報を取得する旨の指示(取得指示)をIPアドレスが割り振られているゲーミングマシン(PTS端末700)に送信する。
PTS端末700は、取得指示を受け取ると、撮像情報の取得処理を行い、取得した撮像情報をモニタリングサーバ14に送信する(SQ104)。
モニタリングサーバ14は、撮像情報を受信すると、受信した撮像情報を機器識別コードに対応付けて外部記憶装置1404に記憶する。モニタリングサーバ14は、記憶した撮像情報とフロアマップとを含む環境監視画面(画像情報)を生成する。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して環境監視画面を表示する(SQ106)。
SQ108では、LCD1408は、環境監視画面において、終了ボタンの選択操作(ユーザ操作)が行われると、モニタリングサーバ14に終了要求が送信される。モニタリングサーバ14は、終了要求を受信すると、撮像情報の取得を終了する旨の指示(終了指示)をPTS端末700に送信する。また、モニタリングサーバ14は、環境監視画面を終了する旨の指示(例えば、メインメニュー画面を表示する旨の指示)および画像情報をLCD1408に送信する。
PTS端末700は、終了指示を受信すると、撮像情報の取得を終了する処理(終了処理)を行う(SQ110)。PTS端末700は、終了処理を終えると、応答情報をモニタリングサーバ14に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信してメインメニュー画面を表示する(SQ112)。
図56は、環境監視処理に係るフローチャートの一例を示す図である。環境監視処理では、環境情報として撮像情報を例に挙げて説明する。
S400では、CPU1401は、PTS端末700の映像を切り替える時間を示す切替時間(第1の時間)の設定を行う。CPU1401は、この処理を終了すると、S402に処理を移す。
S402では、CPU1401は、通常モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、通常モードがONであると判定した場合、S404に処理を移し、通常モードがOFFであると判定した場合、S418に処理を移す。
S404では、CPU1401は、取得対象のPTS端末700を決定する。この処理では、CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、機器状況が「OFF LINE」となっているゲーミングマシンを順次に決定している。この処理を終了すると、S406に処理を移す。
なお、この処理によれば、ゲーミングマシンに人が座っていないまたはキオスク端末200などに人が立っていないゲーミングマシンを特定して決定できるので、機器の前に所在する人により、周囲の情報が取得できなくなってしまう、周囲の情報が取得し難くなってしまうというような事態を低減することができるようになる。
S406では、CPU1401は、決定したPTS端末700に撮像情報の取得指示を送信する。CPU1401は、この処理を終了すると、S408に処理を移す。
S408では、CPU1401は、画像解析を行い、取得した映像から取り出した画像に所定数以上の人が写っているか否かを判定する。CPU1401は、所定数以上の人が写っていると判定した場合、S410に処理を移し、所定数以上の人が写っていないと判定した場合、S414に処理を移す。
S410では、CPU1401は、切替時間を変更する。より具体的には、CPU1401は、当該映像の表示時間を第1の時間よりも長い第2の時間に変更する。CPU1401は、この処理を終了すると、S412に処理を移す。
S412では、CPU1401は、優先表示の設定を行う。より具体的には、CPU1401は、当該映像を優先表示していることが示される態様でフロアマップを生成する。CPU1401は、この処理を終了すると、S414に処理を移す。
S414では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、PTS端末700より受信した撮像情報が表示されるフロアマップをLCD1408に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S416に処理を移す。
S416では、CPU1401は、終了モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、終了モードがONであると判断した場合、環境監視処理を終了し、終了モードがOFFであると判断した場合、S402に処理を移す。
S418では、CPU1401は、特定モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、特定モードがONであると判定した場合、S420に処理を移し、通常モードがOFFであると判定した場合、S416に処理を移す。
S420では、CPU1401は、ユーザ操作により指定されたゲーミングマシンのPTS端末700に撮像情報の取得指示を送信する。CPU1401は、この処理を終了すると、S422に処理を移す。
S422では、CPU1401は、特定モードをOFFに設定し、S414に処理を移す。
なお、環境監視処理は、上述の処理に限られるものではない。
例えば、S404の処理において、機器状況が「OFF LINE」となっているゲーミングマシンのみを対象とするのではなく、機器状況が「ON LINE」または「OFF LINE」となっているゲーミングマシンを対象とし、順次に決定する構成であってもよい。
また、例えば、S410に加えて、または代えて、当該映像の表示画面を、所定数以上の人が写っていないときの画面の大きさである第1の大きさよりも大きい第2の大きさに変更する構成であってもよい。
また、例えば、S410、S412に加えて、または代えて、ゲーミングマシンの前に立ち止まっている人の数を計数し、当該ゲーミングマシンが設置されている位置に人数、アイコン等を示したり、人数に応じてアイコンの大きさ、色等を変えたりして、フロアマップに反映する構成であってもよい。
この構成によれば、カジノの広範なフロアにおいて、人の偏りを容易に把握できるようになる。
また、例えば、S410、S412に加えて、または代えて、人の移動方向を解析し、移動量に応じた矢印(移動量が大きい場合は矢印を太くしたり、大きくしたりする)などのアイコンが通路に示される態様でフロアマップに反映する構成であってもよい。
この構成によれば、カジノの広範なフロアにおいて、人の動きを容易に把握できるようになる。
付言するならば、上述の環境監視処理の内容については、適宜に、監視カメラ切替処理に適用可能である。
図57は、割込処理に係るフローチャートの一例を示す図である。ここで、CPU1401は、環境監視処理(撮像情報)を実行している状態であっても、割込処理を実行している。
S430では、CPU1401は、撮像情報を記憶する処理を行う。より具体的には、CPU1401は、PTS端末700から撮像情報および機器識別コードを受信すると、機器識別コードに対応付けて撮像情報を外部記憶装置1404に記憶する。CPU1401は、この処理を終了すると、S432に処理を移す。
S432では、CPU1401は、撮像情報の要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、環境監視画面でゲーミングマシンアイコンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、撮像情報の要求があったと判定した場合、S434に処理を移し、撮像情報の要求がなかったと判定した場合、S438に処理を移す。
S434では、CPU1401は、通常モードをOFFに設定し、S436に処理を移す。
S436では、CPU1401は、特定モードをONに設定し、S438に処理を移す。
S438では、CPU1401は、通常要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、環境監視画面で自動切替ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、通常要求があったと判定した場合、S440に処理を移し、通常要求がなかったと判定した場合、S444に処理を移す。
S440では、CPU1401は、通常モードをONに設定し、S442に処理を移す。
S442では、CPU1401は、特定モードをOFFに設定し、S444に処理を移す。
S444では、CPU1401は、終了要求があったか否かを判定する。より具体的には、CPU1401は、環境監視画面で終了ボタンが押下された旨の信号を入力制御部1406から受け取ったか否かを判定する。CPU1401は、終了要求があったと判定した場合、S446に処理を移し、終了要求がなかったと判定した場合、S430に処理を移す。
S446では、CPU1401は、終了モードをONに設定し、S430に処理を移す。
図58は、メインメニューにおいてPTS撮像表示メニューが選択された場合に表示される環境監視画面の一例(環境監視画面1870)を示す図である。
環境監視画面1870は、複数のボタン1821〜1824、フロアマップ1873、および映像表示領域1872を含んで構成される。
フロアマップ1873には、映像表示領域1872に表示される映像を取得したPTS端末700に対応する撮像範囲アイコン1871が表示される。撮像範囲アイコン1871によれば、広範なカジノ内のどこが撮影されているかが一目で分かるようになる。
フロアマップ上のゲーミングマシンアイコンが選択操作されると、映像表示領域1829に表示される映像が現在の映像から、ゲーミングマシンアイコン(本例では、枠)に対応するPTS端末700が取得した映像に切り替わり、その映像が継続して表示される。
なお、映像を切り替える構成は、上述の構成に限られるものではない。例えば、機器識別コードを入力することで切り替える構成であってもよい。
この構成によれば、特定のゲーミングマシンの撮像情報を迅速かつ正確に取得できるようになる。
また、例えば、フロアマップ上の所望の場所をクリックすることで、その場所に最も近くに配置されているPTS端末700(ゲーミングマシン)を特定し、そのPTS端末700の映像に切り替える構成であってもよい。
この構成によれば、所望する場所の映像を容易に取得できるようになる。
また、例えば、フロアマップ上の所望の場所をクリックすることで、その場所付近に配置されているPTS端末700(一定の範囲に含まれるPTS端末700であってもよいし、より近い距離にある所定数のPTS端末700)をリストアップし、そのPTS端末700の映像に切り替える構成であってもよい。
この構成では、所望する場所での映像候補がLCD1408に順次に表示される。例えば、映像候補によれば、所望する場所での環境を網羅できるようになる。また、例えば、映像候補によれば、所望する場所で重点的に取得したい映像を効率よく絞ることができるようになる。
なお、映像監視サービスについてPTS端末700(ゲーミングマシン)を例に挙げて説明したが、サイネージ100およびキオスク端末200も同様であるので、その説明を省略する。
<第3の実施形態>
本実施形態では、図59および図60を用いて、監視カメラ1611〜1613が取得した撮像情報の切り替え方法および表示方法について主に説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態に示した構成と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態に示した構成と同じ構成については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
[監視カメラサービス]
図59は、監視カメラサービスでの撮像情報の切替処理の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスは、図30のSQ32に続いて行われ得る処理の流れを示している。
SQ120では、監視カメラ画面において視界範囲アイコンの選択操作が行われると、モニタリングサーバ14に特定要求が送信される。この際、マウス1410などが接続された入力制御部1406より、選択操作された視界範囲アイコンの座標を識別可能な信号が送信される。モニタリングサーバ14は、特定要求を受信すると、指定された位置の視界範囲を有する監視カメラを特定し、特定した監視カメラの撮像情報を取得する旨の指示(特定指示)を画像記憶制御装置1601に送信する。なお、モニタリングサーバ14は、特定指示とともに、指定された監視カメラの機器識別コードを送信する。
画像記憶制御装置1601は、特定指示および監視カメラの機器識別コードを受信すると、所定時間で切り替えて送信していた撮像情報を、指定された監視カメラの撮像情報を送信する切替処理を行う(SQ122)。
画像記憶制御装置1601は、指定された撮像情報をモニタリングサーバ14に送信する。
モニタリングサーバ14は、撮像情報を受信すると、受信した撮像情報を画像情報とし、モニタリングサーバ14に接続されたLCD1408とは異なる他のLCD1411に画像情報を送信する。
LCD1411は、画像情報を受信して画面(監視カメラ映像表示画面)を表示する(SQ124)。なお、LCD1408では、監視カメラ画面が表示され、LCD1411では、指定された監視カメラの撮影内容が継続して表示される。
図60は、監視カメラ切替処理に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、S450、S452、S454、S456、S464、S466は、図37のS250、S252、S254、S256、S262、S264と同様の処理であるので、その説明を省略する。
S458では、CPU1401は、特定モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、特定モードがONであると判断した場合、S460に処理を移し、特定モードがOFFであると判断した場合、S466に処理を移す。
S460では、CPU1401は、ユーザ操作で指定された位置の座標をもとに、当該座標が含まれる視界範囲アイコンを有する監視カメラを特定する。CPU1401は、この処理を終了すると、S462に処理を移す。
S462では、CPU1401は、特定された監視カメラの撮像情報を画像記憶制御装置1601に要求(特定指示を送信)する。CPU1401は、この処理を終了すると、S464に処理を移す。なお、視界範囲が重複している箇所が指定された場合、各視界範囲の監視カメラの撮像情報が取得されることになる。
S465では、CPU1401は、画面表示制御を行う。より具体的には、CPU1401は、外部記憶装置1404に記憶されている撮像情報を表示する監視カメラ映像表示画面をLCD1411に表示させる旨の指示をグラフィックボード1405に出力する。CPU1401は、この処理を終了すると、S466に処理を移す。
なお、LCD1411においては、撮像情報を順次に切り替える構成であってもよいし、複数分割した画面に各撮像情報を同時に表示させる構成であってもよい。
上述した構成によれば、視界範囲を指定した撮像情報については、フロアマップとは別のディスプレイに表示させることができるようになる。
この構成によれば、フロアマップの大きさを変更したり、フロアマップに撮像情報を重ねて表示したりすることなく、指定した撮像情報を別ディスプレイで確認することができるようになる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、図61および図62を用いて、会員に紐付く情報を表示する方法について主に説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態に示した構成と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態に示した構成と同じ構成については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
[関係者表示サービス]
図61は、関係者表示サービスの表示変更処理の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスは、図31のSQ48に続いて行われ得る処理の流れを示している。
SQ130では、関係者表示画面においてログイン中のマシンアイコンの選択操作が行われると、モニタリングサーバ14に関連付要求が送信される。この際、マウス1410などが接続された入力制御部1406より、選択操作されたマシンアイコンの座標を識別可能な信号が送信される。
モニタリングサーバ14は、関連付要求を受信すると、指定された位置のゲーミングマシンおよび会員を特定し、特定した会員に紐付く関係者を特定する(SQ132)。
モニタリングサーバ14は、特定した会員および関係者が強調表示される態様でフロアマップを生成する(SQ134)。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(関係者表示画面)を表示する(SQ136)。
図62は、関係者表示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、S290〜S302は、図37と同様の処理であるので、その説明を省略する。
S470では、CPU1401は、特定モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、特定モードがONであると判定した場合、S472に処理を移し、CPU1401は、特定モードがOFFであると判定した場合、S476に処理を移す。
S472では、CPU1401は、指定されたマシンアイコンに係る会員の会員識別コードを特定する。より具体的には、CPU1401は、アドレス管理テーブルを参照し、ユーザ操作により指定された座標のマシンアイコンを示す機器識別コードを特定し、ログイン管理テーブルを参照して機器識別コードに対応する会員識別コードを特定する。CPU1401は、この処理を終了すると、S474に処理を移す。
S474では、CPU1401は、特定モードをOFFに設定し、S290に処理を移す。
S476では、CPU1401は、通常モードがONであるか否かを判定する。CPU1401は、通常モードがONであると判定した場合、S290に処理を移し、通常モードがOFFであると判定した場合、S470に処理を移す。
上述した構成によれば、フロアマップにおいて、ログイン中のマシンアイコンが指定されることで、その機器(会員)に関係付けられた対象(友達、家族など)が強調表示されるようになる。
つまり、直近のログイン会員のみならず、過去にログインした会員について関係付けられた対象を容易に把握できるようになる。
なお、図示は省略するが、割り込み処理において、通常モードは、直近のログイン状況表示ボタンが押下された場合にONに設定され(特定モードがOFFに設定)、特定モードは、マシンアイコンが指定された場合にONに設定される(通常モードがOFFに設定)。
<第5の実施形態>
本実施形態では、図63を用いて、機器状況の履歴表示について主に説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態に示した構成と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態に示した構成と同じ構成については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
[機器状況表示サービス]
図63は、機器状況表示サービスの一連の流れを示すシーケンスの一例である。本シーケンスを用いて、機器状況の履歴表示の主な流れを説明する。なお、モニタリングサーバ14には、ゲーミングマシンの状況(状態)を示す状況情報がPTS端末700より送信され、外部記憶装置1404の機器状況履歴テーブルに記憶されている(SQ140、SQ142、SQ144、SQ152、SQ154、SQ156)。
なお、SQ146、SQ148、SQ150、SQ158、SQ160は、図32のSQ50、SQ52、SQ54、SQ56、SQ58と同様であるので、その説明を省略する。
SQ162では、機器状況表示画面において時間が指定されて履歴表示ボタンの選択操作が行われると、モニタリングサーバ14に履歴要求が送信される。この際、マウス1410などが接続された入力制御部1406より、選択操作された指定された時間を識別可能な信号が送信される。モニタリングサーバ14は、履歴要求を受信すると、機器状況履歴テーブルを参照し、指定された時間における各ゲーミングマシンの機器状況を取得し、機器状況をマッピングしたフロアマップを生成する(SQ164)。モニタリングサーバ14は、生成した画像情報をLCD1408に送信する。
LCD1408は、画像情報を受信して画面(機器状況表示画面)を表示する(SQ166)。
上記構成によれば、リアルタイムに機器状況を把握でき、必要に応じて過去の機器状況を把握できるようになる。
第1の実施形態〜第5の実施形態で示した構成は、適宜に組み合わせることが可能である。
上述した実施形態では、遊技場を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、遊技場などの娯楽施設以外の他の施設にも適用可能である。例えば、デパート、百貨店、アウトレットモールを含むショッピングセンターなどの商業施設、このような商業施設や遊技施設に加えて、飲食施設や映画館といった複数の施設が集まっている建物・地域である複合商業施設に適用することができる。また、例えば、ホテル、空港、駅などの施設にも適用することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語および語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。したがって、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁および一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容およびその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。したがって、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的および本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明および表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。