JP6670789B2 - Gnss基地局システム - Google Patents

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Description

本発明は、GNSS相対測位に用いられる基準局の構成に関する。
従来から、衛星からの電波を観測することにより測位を行う技術が知られている。特許文献1は、この種の測位システム(観測点移動量観測システム)を開示する。この特許文献1の観測点移動量観測システムは、GPSによる測位により観測点の移動量を観測するものであり、受信手段と、座標演算手段と、データキャリアと、リーダ/ライタと、移動量演算手段とを備えた構成となっている。
特許文献1の観測点移動量観測システムの受信手段は、GPS衛星からの電波を受信する。前記座標演算部は、受信したGPS衛星からの電波情報に基づき前記受信手段の設置座標を演算する。前記データキャリアは、前記観測点に関係付けられた観測点又はその近傍に固定されるデータの読込み、書込みが可能である。前記リーダ/ライタは、前記データキャリアの記録データの読込み、書込みを行う。前記移動量演算手段は、計測した設置座標とデータキャリアに記録された以前の設置座標とにより前記観測点の移動量を演算する。
また、特許文献1には、前記観測点から10km以内の安定した場所に基準局を設置し、GNSS相対測位の一種であるRTK−GPS方式により測量を行うことも開示されている。
特開2004−325242号公報
基準局は観測点から10km以内の場所に設置すると特許文献1も述べているが、GNSS相対測位においては、基準局と移動局(観測点)の距離が遠くなると測位精度が低下することが知られている。従って、互いに遠く離れた複数の観測点で次々と測位を行う場合、良好な測位精度を実現するためには、基準局を複数の場所に設置する必要がある。しかし、基準局となり得る場所の数だけ仮に装置を用意すると、コストが大幅に上昇してしまう。
一方、基準局を構成する装置を必要に応じて移動できるようにした場合、装置の数は減らせるものの、基準局の設置場所を変更する毎にその場所の位置座標等を基準局側に入力する必要があり、ユーザの手間や負担が大きいという点で改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、基準局の設置コストを抑ええるとともに、設置に際してのユーザの手間や負担を軽減することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明観点によれば、以下の構成のGNSS基地局システムが提供される。即ち、このGNSS基地局システムは、複数の基地局ベースと、可搬型のGNSS基地局装置と、を備える。前記可搬型のGNSS基地局装置は、前記基地局ベースにセット可能である。それぞれの前記基地局ベースはベース部材を有する。前記ベース部材は、少なくともその一部が地中に埋め込まれて構成されて、地球に対して固定的に設置される前記ベース部材の軸心部には、上方が開口された取付穴が形成される。前記取付穴に、前記可搬型のGNSS基地局装置が挿入可能に構成される。前記ベース部材の設置場所を示す位置座標を記憶する記憶部が、前記ベース部材に埋め込まれて設けられる前記可搬型のGNSS基地局装置が前記ベース部材に取り付けられたときに前記記憶部が記憶する前記位置座標を前記GNSS基地局装置に送信可能な送信部が、前記ベース部材に設けられている
この構成で、GNSS基地局装置を複数の基地局ベースの間で移動しつつ様々な場所で相対測位を次々に行うこととすれば、GNSS基地局装置を複数の基地局ベースの間で共用することができ、コストを抑えることができる。しかも、ベース部材の設置場所をGNSS基地局装置側で取得することができるので、位置座標の入力等の手間や負担も削減することができる。
前記のGNSS基地局システムにおいては、以下のように構成することが好ましい。即ち、前記GNSS基地局装置は、受信部と、自局位置座標取得部と、測位補正情報送信部と、を備える。前記受信部は、前記送信部から送信される前記位置座標を、前記基地局ベースの場所を示すベース位置座標として受信する。前記自局位置座標取得部は、前記可搬型のGNSS基地局装置の位置座標を取得する。前記測位補正情報送信部は、前記自局位置座標取得部が取得した自局の位置座標を含む測位補正情報を送信可能である。
本発明の一実施形態に係るGNSS基準局システムを用いて相対測位を行う移動局であるマルチコプターの全体的な構成を示す模式図。 基準局を構成する基準局ベース及びGNSS基準局装置の構成を示す模式図。 マルチコプター、基準局ベース及びGNSS基準局装置の主要な電気的構成を示すブロック図。 変形例に係る基準局ベース及びGNSS基準局装置の構成を示す模式図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るGNSS基準局システムを用いて測位を行う移動局であるマルチコプター10の全体的な構成を示す模式図である。図2は、基準局を構成する基準局ベース20及びGNSS基準局装置30の構成を示す模式図である。図3は、マルチコプター10、基準局ベース20及びGNSS基準局装置30の主要な電気的構成を示すブロック図である。
本実施形態の測位システムは、相対測位(干渉測位)の一種であるRTK−GNSS法を利用して、移動局としてのマルチコプター10の位置を高精度に取得するものである。より具体的には、本実施形態の測位システムの移動局であるマルチコプター10では、衛星90から受信した電波の観測データを取得する。また、基準局(図3に示すGNSS基準局装置30)においても、衛星90から受信した電波の観測データを取得し、この観測データと、既知である当該基準局の位置を示す情報と、に基づく測位補正情報が生成される。この測位補正情報は、基準局からマルチコプター10に向けて時々刻々と送信される。マルチコプター10においては、自らの観測結果と、基準局から受信する測位補正情報と、を用いて測位解がリアルタイムで求められる。
初めに、移動局であるマルチコプター10の構成について、図1を参照して説明する。
マルチコプター10は、複数のプロペラ5を備えた無人の飛行体であり、圃場80で栽培されている作物81を上空から撮影するためのマルチスペクトルカメラ(カメラ)2を搭載する。このマルチコプター10は、オペレータが携帯する無線通信端末13によって遠隔操作することができる。
マルチコプター10は、主たる構成として、飛行体1と、マルチスペクトルカメラ2と、測位用アンテナ3と、無線通信用アンテナ4と、を備えている。
飛行体1は、マルチコプター本体(機体)であり、複数のプロペラ5を有する。また、飛行体1は、プロペラ5を駆動するための電動モータ6を各プロペラ5に対して備えている。電動モータ6を適宜に駆動することにより、複数のプロペラ5のそれぞれの回転数を制御し、プロペラ5の回転によって得られる揚力とマルチコプター10の重力とのバランスを変更することで、マルチコプター10の上昇・下降のほか、ホバリングや水平飛行を実現することができる。
マルチスペクトルカメラ2は、例えば2バンド(可視赤外光及び近赤外光)の画像を同時に撮像することができるデジタルカメラとして構成されている。このマルチスペクトルカメラ2は、ジンバル装置7に支持された状態で、飛行体1の下部に取り付けられている。このマルチスペクトルカメラ2により、農作物が栽培されている圃場80を上空から平面的に撮像して画像データを得ることができる。得られた各画像データは、撮影時のマルチコプター10の位置情報と対応付けて、適宜の記憶部に記憶される。なお、マルチコプター10の位置情報がどのようにして取得されるかについては、後に詳述する。
測位用アンテナ3は、衛星測位システム(GNSS)を構成する衛星90,90,・・・からの電波を受信するために用いられるアンテナである。測位用アンテナ3で受信された電波に基づく信号は、後述する電波観測データ取得部11に入力される。
無線通信用アンテナ4は、基準局との通信のために用いられるアンテナであり、後述する移動局通信機19に電気的に接続されている。移動局としてのマルチコプター10は、基準局から時々刻々と送信される測位補正情報を、無線通信用アンテナ4を介して取得する。受信した測位補正情報は、マルチコプター10における測位解を求めるために用いられる。求められた測位解(別の言い方をすれば、マルチコプター10の位置情報)は、記憶部15の位置情報記憶部17に記憶される。なお、測位解を求める方法については後述する。
無線通信端末13は、上昇、下降、左右移動、旋回等をマルチコプター10に指示するための操作レバーを備えるほか、圃場80の撮影をマルチコプター10に指示するための撮影ボタンを備える。また、無線通信端末13はタッチパネル付きのディスプレイを備えており、オペレータは、このディスプレイに表示された情報を参照して確認したり、タッチパネルを操作して情報を入力したりすることができる。
以下では、移動局としてのマルチコプター10において測位を行うための主要な電気的構成について、図3の左側のブロック図を参照して説明する。
本実施形態のマルチコプター10は、移動局通信機19に電気的に接続される図示しない制御部を備える。この制御部は、電波観測データ取得部11、測位情報取得部14、及び記憶部15を備える。
具体的に説明すると、上記の制御部はコンピュータとして構成され、CPU、ROM、RAM等を備える。また、ROM等には、GNSS−RTKの移動局側の処理を行う測位プログラムが記憶されている。以上に説明したハードウェアとソフトウェアの協働により、当該制御部を、電波観測データ取得部11、測位補正情報取得部12、測位情報取得部14、及び記憶部15として機能させることができる。
電波観測データ取得部11は、測位用アンテナ3で受信した衛星90からの電波に基づいて、電波観測データを取得する。この電波観測データには、衛星90から受信した電波の搬送波位相のデータが含まれる。
移動局通信機19は、無線通信用アンテナ4を用いて、GNSS基準局装置30と無線通信を行うことができる。
測位補正情報取得部12は、移動局通信機19がGNSS基準局装置30から受信した信号に基づいて、測位補正情報を取得する。この測位補正情報には、GNSS基準局装置30で取得された衛星90からの電波の搬送波位相のデータと、GNSS基準局装置30の位置を示す位置座標の情報と、が含まれている。
測位情報取得部14は、電波観測データ取得部11で得られた搬送波位相と、測位補正情報取得部12が取得した測位補正情報に含まれる搬送波位相の情報と、に基づき、公知のRTK−GNSS法による計算を行うことにより、移動局と基準局との間の基線解を連続的に算出する。この基線解と、測位補正情報から得た基準局(GNSS基準局装置30)の位置座標と、に基づき、移動局としてのマルチコプター10の位置を得ることができる。
以上のようにして、マルチコプター10の位置である測位解がリアルタイムで算出される。また、RTK−GNSS法では、基準局と移動局の双方でGNSS衛星からの電波の搬送波位相を検出して測位計算に用いるので、通常の単独測位よりも著しく高い精度で、飛行を続けるマルチコプター10の位置を取得することができる。
記憶部15は、マルチコプター10を飛行させるために予め設定された飛行経路を記憶したり、マルチコプター10の位置情報を記憶したりするメモリである。具体的には、本実施形態の記憶部15は、測位情報取得部14で取得されたマルチコプター10の位置情報を記憶する位置情報記憶部17を少なくとも有する。位置情報記憶部17に記憶されたマルチコプター10の位置情報は、適時に記憶部15から読み出されて無線通信端末13に送信されて、例えばマルチコプター10の現在位置やこれまでの飛行経路(飛行軌跡)等の情報を当該無線通信端末13のディスプレイに表示するのに用いられる。
次に、本実施形態の基準局の主要な構成について、図2及び図3を参照して説明する。本実施形態の基準局は、基準局ベース20とGNSS基準局装置30とを組み合わせて構成される。
初めに、基準局ベース20の構成について詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態の基準局は基準局ベース20を備える。この基準局ベース20は、予め測量等により位置座標(緯度、経度及び高度)が既知となっている場所に設けられている。なお、本実施形態のGNSS基準局システムでは、複数の既知の場所のそれぞれに基準局ベース20が設置される。
本実施形態の基準局ベース20は、図2に示すように、ベース部材21と、蓋体25と、を備える。また、図2及び図3に示すように、基準局ベース20は、記憶部22と、送信部23と、を備える。
ベース部材21は、地球に対して固定的に設けられるものである。本実施形態のベース部材21は、石材等の適宜の材料で柱状に構成されており、少なくともその一部が地中に埋め込まれている。これにより、ベース部材21は、地球に対して容易に動かないように安定した状態で設置されている。本実施形態のベース部材21の軸心部には、上端が開口された取付穴21aが形成されている。この取付穴21aにGNSS基準局装置30を挿入することで、基準局ベース20に対してGNSS基準局装置30が容易に動かないように固定することができる。
記憶部22は、ベース部材21の設置場所を示す位置座標を記憶する不揮発性のメモリである。本実施形態の記憶部22は、ベース部材21の設置場所を示す、地球に対する絶対的な位置座標(緯度、経度、高度)を記憶することができる。以下の説明では、この位置座標を「ベース位置座標」と呼ぶことがある。ベース位置座標がベース部材21のどの位置を示すものかは任意に定めることができるが、例えば取付穴21aの開口の中心位置を示すようにすることができる。
図2に示すように、記憶部22は、ベース部材21の内部に埋め込まれている。更に、本実施形態のベース部材21はその大部分が地中に埋め込まれている。これにより、外部から記憶部22に容易にアクセスできないようになっており、悪戯等を防止できる。
送信部23は、通信インタフェースとして構成されており、取付穴21aの内壁面に配置されたコネクタ41と電気的に接続されている。このコネクタ41は、ベース部材21の取付穴21aにGNSS基準局装置30が取り付けられると、GNSS基準局装置30側のコネクタ42と電気的に接続される。この状態で、送信部23は、記憶部22が記憶するベース位置座標をGNSS基準局装置30に送信することができる。
蓋体25は、基準局ベース20にGNSS基準局装置30を取り付けていないときに、ベース部材21の取付穴21aを閉鎖するためのものである。蓋体25をその支点を中心にして回動させることにより、取付穴21aを開閉可能となっている。
なお、図示しないが、基準局ベース20には適宜の電力源(例えば、太陽電池)が取り付けられており、記憶部22及び送信部23に電力を供給することができる。
次に、GNSS基準局装置30の構成について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。図3の右部上段には、GNSS基準局装置30の主要な電気的構成をブロック図で示してある。
図2に示すように、本実施形態のGNSS基準局装置30はハウジング39を備え、このハウジング39に、測位用アンテナ33と、無線通信用アンテナ34と、が設けられている。また、GNSS基準局装置30は図3に示すように、基準局通信機(測位補正情報送信部)36と、受信部31と、を備えるとともに、基準局通信機36及び受信部31に電気的に接続される図示しない制御部を備える。この制御部は、電波観測データ取得部35と、自局位置座標取得部37と、測位補正情報作成部38と、を備える。
具体的に説明すると、上記の制御部はコンピュータとして構成され、CPU、ROM、RAM等を備える。また、ROM等には、GNSS−RTKの基準局側の処理を行う測位プログラムが記憶されている。以上に説明したハードウェアとソフトウェアの協働により、当該制御部を、電波観測データ取得部35、自局位置座標取得部37、及び測位補正情報作成部38として機能させることができる。
図2に示すように、ハウジング39は上下方向に細長く形成されている。ハウジング39には、GNSS基準局装置30を構成する各部が収容され、又は表面に取り付けられている。ハウジング39はコンパクトに構成されているため、マルチコプター10等とともに持ち運ぶことが容易である。また、ハウジング39は基準局ベース20の取付穴21aに対応した形状に構成されており、これにより、GNSS基準局装置30を取付穴21aに差し込むことができる。
受信部31は、通信インタフェースとして構成されており、ハウジング39の表面に配置されたコネクタ42と電気的に接続されている。ベース部材21の取付穴21aにGNSS基準局装置30が取り付けられた状態で、受信部31は、基準局ベース20から、当該基準局ベース20の場所を示す位置座標(ベース位置座標)を受信することができる。
測位用アンテナ33は、マルチコプター10の測位用アンテナ3と同様に、衛星90,90,・・・からの電波を受信するために用いられる。測位用アンテナ33で受信された電波に基づく信号は、図3に示す電波観測データ取得部35に入力され、搬送波位相の取得のために用いられる。
無線通信用アンテナ34は、移動局であるマルチコプター10との通信のために用いられるアンテナであり、基準局通信機36に電気的に接続されている。
電波観測データ取得部35は、測位用アンテナ33で受信した衛星90からの電波に基づいて、電波観測データを取得する。この電波観測データには、衛星90からの電波の搬送波位相のデータが含まれる。
自局位置座標取得部37は、送信部23及び受信部31を介して読み出したベース位置座標に基づいて、自局(基準局)の位置座標を取得するものである。より具体的には、自局位置座標取得部37は、ベース位置座標が示す取付穴21aの開口の中心と、測位用アンテナ33と、の相対的な位置関係に基づいて、自局(基準局)の位置座標を取得する。
測位補正情報作成部38は、電波観測データ取得部35が取得した搬送波位相のデータと、自局位置座標取得部37が取得した自局の位置座標と、を含む測位補正情報を作成する。
基準局通信機36は、測位補正情報作成部38で作成された測位補正情報を含む信号を、無線通信用アンテナ34から無線通信用アンテナ4に送信することができる。
なお、図示しないが、GNSS基準局装置30には適宜の電力源(例えば、充電可能なバッテリー)が取り付けられており、各部に電力を供給することができる。
以上のように構成されたGNSS基準局システムにおいて、基準局ベース20,20,・・・は、マルチコプター10による撮影対象となり得る複数の圃場80をカバーするように複数の場所が選定され、位置が測量により調べられた上で設置される。そして、マルチコプター10で撮影を行う場合には、撮影対象の圃場80に対応する基準局ベース20にGNSS基準局装置30をセットする。これにより、GNSS−RTK測位を行ってマルチコプター10の位置を高い精度で得ることができる。
本実施形態の構成は、高価なGNSS基準局装置30を多数の場所に設置しないで良いため、コストの大幅な低減が可能になる。また、GNSS基準局装置30の設置場所を変更する場合でも、GNSS基準局装置30を新しい場所の基準局ベース20にセットすれば、ユーザがその場所の位置座標等を手動で入力しなくても、GNSS基準局装置30が設置場所の情報を基準局ベース20との通信により取得するので、ユーザの手間や負担を軽減することができる。
以上に説明したように、本実施形態の基準局ベース20は、ベース部材21と、記憶部22と、送信部23と、を備える。ベース部材21は、地球に対して固定的に設けることが可能である。記憶部22は、ベース部材21の設置場所を示す位置座標を記憶する。送信部23は、可搬型のGNSS基準局装置30がベース部材21に取り付けられたときに、記憶部22が記憶する前記位置座標をGNSS基準局装置30に送信可能である。
また、本実施形態のGNSS基準局装置30は、受信部31と、自局位置座標取得部37と、基準局通信機(補正情報送信部)36と、を備える。受信部31は、自装置(GNSS基準局装置30)が配置される基準局ベース20と通信することにより、当該基準局ベース20の場所を示すベース位置座標を受信する。自局位置座標取得部37は、前記ベース位置座標に基づいて自局の位置座標を取得する。基準局通信機36は、自局位置座標取得部37が取得した自局の位置座標を含む測位補正情報を移動局としてのマルチコプター10に送信可能である。
また、本実施形態で開示したGNSS基準局システムは、複数の基準局ベース20,20,・・・と、GNSS基準局装置30と、を備える。GNSS基準局装置30は、可搬型に構成され、それぞれの基準局ベース20にセット可能である。
これにより、以下の効果が奏される。即ち、GNSS基準局装置30を複数の基準局ベース20,20,・・・の間で移動しつつ相対測位を次々に行うこととすれば、GNSS基準局装置30を複数の基準局ベース20,20,・・・の間で共用することができ、コストを抑えることができる。しかも、ベース部材21の設置場所をGNSS基準局装置30側で取得することができるので、位置座標の入力等の手間や負担も削減することができる。
また、本実施形態の基準局ベース20においては、記憶部22がベース部材21に埋め込まれている。
これにより、記憶部22に対する悪戯等を防止することができる。
また、本実施形態の基準局ベース20においては、ベース部材21は、地中に埋め込まれている部分を有する。
これにより、基準局ベース20を、地球に対して容易に動かないように安定して設置することができる。
なお、基準局ベース20が備える記憶部22は、当該基準局ベース20の位置を示すベース位置座標に代えて、他の基準局ベース20を基準とした相対位置を記憶しても良い。
この場合、例えば、GNSS基準局装置30がある基準局ベース20にセットされたときに、当該基準局ベース20の絶対的な位置座標をGNSS基準局装置30側の適宜の記憶部に記憶する。その後、GNSS基準局装置30が別の基準局ベース20にセットされたときに、元の基準局ベース20に対する相対位置を取得して計算することにより、今回の基準局ベース20の位置座標を求めることができる。
次に、基準局ベース20及びGNSS基準局装置30の変形例を説明する。図4は、変形例に係る基準局ベース20及びGNSS基準局装置30の構成を示す模式図である。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図4に示す本変形例の基準局ベース20が備えるベース部材21は、例えば角柱状の細長い部材であり、その大部分が土中に埋め込まれている。このベース部材21には、上述の実施形態で説明したような取付穴は形成されていない。
ベース部材21の上部には、RFタグ28が埋め込まれている。RFタグ28は公知の構成であり、図示しないアンテナと、メモリ(記憶部)と、制御回路(送信部)と、を備える。前記メモリには、前述のベース位置座標が記憶されており、このベース位置座標は、ベース部材21の上面の中央の位置を示している。なお、ベース部材21の上面に、ベース位置座標が示す位置が例えばマーク等(例えば、境界石の上面に形成されているような十字や矢印等のマーク)で表示されても良い。
GNSS基準局装置30は、基準局ベース20が備えるベース部材21の近傍(真上)の位置に配置される。測位用アンテナ33は、三脚51に載せられたベースプレート52の上に設置されている。ベースプレート52の下面には、上下方向に細長い支持部材53が取り付けられており、この支持部材53の下端には、受信部としてのRFリーダ54が固定されている。RFリーダ54は、ベース部材21に設けられているRFタグ28に対し、上下方向の隙間を空けて対面している。
本変形例では、基準局ベース20の上側に位置を合わせてGNSS基準局装置30を置くだけで、GNSS基準局装置30が基準局ベース20からベース位置座標を無線通信により取得することができる。従って、通信のためのコネクタ接続作業等が不要である。また、地面付近のRFタグ28を読み取る機能をGNSS基準局装置30が有していれば、単に基準局ベース20の上側に置くだけでセットが完了するので、GNSS基準局装置30の構成の制約が少ない。従って、複数種類のGNSS基準局装置、例えば、独自のデータフォーマットで測位補正情報を送信する異なるメーカーのGNSS基準局装置であっても、共通の基準局ベース20を利用することが容易である。
更に、RFタグ28はパッシブ型として構成されており、RFリーダ54からアンテナで受けた電波のエネルギーが変換された電力によって駆動する。従って、基準局ベース20側に電力源が不要となり、簡素な構成を実現できる。
以上に示すように、本変形例の基準局ベース20において、RFタグ28の制御回路は、前記ベース位置座標を無線通信によってGNSS基準局装置30に送信する。また、GNSS基準局装置30において、RFリーダ54は、ベース位置座標を無線通信によって受信する。
これにより、GNSS基準局装置30を基準局ベース20に設置する際に、コネクタの接続作業等の手間を軽減でき、作業性が良好である。
また、本実施形態の基準局ベース20においては、RFタグ28のメモリ及び制御回路は、RFリーダ54が送信する電波のエネルギーが変換された電力によって駆動する。
これにより、基準局ベース20側に電力の供給源が不要となり、電池等を省略できる。
また、本変形例の基準局ベース20においては、RFタグ(の送信部)28は、移動局に送信する測位補正情報のデータフォーマットが互いに異なる複数のGNSS基準局装置30のそれぞれに対してベース位置座標を送信可能である。
これにより、共通の基準局ベース20を様々な構成のGNSS基準局装置30が容易に利用することができ、汎用性及び利便性を高めることができる。
なお、ベース部材21の上面の中央の位置に対する、RFリーダ54(ひいては測位用アンテナ33)の配置位置が常に一定となるように、適宜の位置決めのための構成が備えられるものとしてもよい。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
図2に示す実施形態において、基準局ベース20の送信部23と、GNSS基準局装置30の受信部31と、が無線通信するように構成しても良い。
基準局ベース20の位置を示す位置座標とともに、例えば基準局ベース20を一意に識別する識別情報が、基準局ベース20からGNSS基準局装置30に送信されても良い。
ベース部材21は、上下方向に細長い形状に限定されず、ブロック状等の様々な形状に変更することができる。例えば、基準局ベースを、ベース部材としての石板にRFタグを埋め込んだ構成とすることもできる。
RFタグ28が、ベース部材21の上面に露出するように配置されても良い。この場合、RFタグ28に対してエポキシ樹脂等により防水処理が施されることが好ましい。
基準局ベース20側で記憶する位置座標を変更可能に構成することもできる。この場合、ベース部材21の設置位置の変更、及び地盤の変動等に対応することができる。
測位を行う対象はマルチコプター10に限定されず、例えば作業車両等の位置を取得するために本発明の構成を適用することができる。
上記の実施形態では、RTK−GNSS相対測位を行う場合に基準局ベース20、GNSS基準局装置30、及びこれらを用いたGNSS基準局システムが利用されることを開示したが、必ずしもこれに限るものではなく、例えばディファレンシャルGNSS相対測位における基準局側の構成として、本発明の基準局ベース、GNSS基準局装置、及びGNSS基準局システムを利用することも可能である。
上記の実施形態では、基準局ベース20の送信部23と、GNSS基準局装置30の受信部31とが無線通信する構成、及び、基準局ベース20のRFタグ28(の送信部)と、RFリーダ54とが無線通信する構成を開示したが、無線通信の方式は、電波を利用する方式に限るものではなく、例えばこれに代えて共鳴法を利用する方式としてもよい。ただし、ワイヤレス給電方式が採用されることが好ましい。
20 基準局ベース
21 ベース部材
22 記憶部
23 送信部
30 GNSS基準局装置

Claims (2)

  1. 複数の基地局ベースと、
    前記基地局ベースにセット可能な可搬型のGNSS基地局装置と、
    を備え、
    それぞれの前記基地局ベースはベース部材を有し、
    前記ベース部材は、少なくともその一部が地中に埋め込まれて構成されて、地球に対して固定的に設置され
    前記ベース部材の軸心部には、上方が開口された取付穴が形成され、
    前記取付穴に、前記可搬型のGNSS基地局装置が挿入可能に構成され、
    記ベース部材の設置場所を示す位置座標を記憶する記憶部が、前記ベース部材に埋め込まれて設けられ、
    可搬型のGNSS基地局装置が前記ベース部材に取り付けられたときに前記記憶部が記憶する前記位置座標を前記GNSS基地局装置に送信可能な送信部が、前記ベース部材に設けられていることを特徴とするGNSS基地局システム
  2. 請求項1に記載のGNSS基地局システムであって、
    前記GNSS基地局装置は、
    前記送信部から送信される前記位置座標を、前記基地局ベースの場所を示すベース位置座標として受信する受信部と、
    前記可搬型のGNSS基地局装置の位置座標を取得する自局位置座標取得部と、
    前記自局位置座標取得部が取得した自局の位置座標を含む測位補正情報を送信可能な測位補正情報送信部と、
    を備えることを特徴とするGNSS基地局システム
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