JP6670122B2 - 地熱回収装置及び地熱回収装置の運転方法 - Google Patents

地熱回収装置及び地熱回収装置の運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、地熱回収装置及び地熱回収装置の運転方法に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、地中に設置された熱交換器を通して地熱を回収する地熱回収装置が知られている。具体的には、特許文献1に開示された地熱回収装置は、地中に設置された熱交換器と、熱交換器に接続され、熱媒体が循環する熱媒体流路とを備えている。熱媒体流路には、熱交換器で気化した熱媒体によって駆動されるタービンと、タービンを駆動した熱媒体を凝縮させる冷却システムと、液状の熱媒体を加圧するポンプとが設けられている。タービンには発電機が接続されていて、タービンがガス状の熱媒体によって駆動されることによって、発電機が発電を行う。
特表2014−500420号公報
特許文献1では、ガス状の熱媒体によってタービンを駆動している。すなわち、ガス状の熱媒体の熱エネルギーを電気エネルギーとして回収している。このため、発電量には限界がある。
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、地熱の熱エネルギーを利用した発電システムにおいて、発電量を増大させることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、循環ポンプが設けられ、前記循環ポンプによって加圧された熱媒体が熱水の状態で循環する循環流路と、地中に設置され、地中の熱で前記循環流路を流れる熱媒体を加熱する熱交換器と、前記熱交換器で加熱された前記熱媒体から熱エネルギーを電気エネルギーとして回収するバイナリ発電装置と、前記循環流路に接続され、前記熱交換器を迂回するバイパス路と、前記熱交換器に流入する熱媒体の流量と、前記バイパス路を通って前記熱交換器を迂回する熱媒体の流量との分流割合を調整する調整機構と、前記循環流路における前記バイパス路の流出端と前記熱交換器との間に配置され、前記熱交換器で加熱された熱媒体をフラッシュさせるフラッシュタンクと、前記フラッシュタンクで分離されたガス状の熱媒体を排出する排出機構と、前記循環流路に熱媒体を補給する補給器と、前記循環流路における前記フラッシュタンクの出側に配置された開閉機構と、前記循環ポンプの停止時に、前記排出機構を開放するとともに前記開閉機構を閉鎖する制御を行う停止制御部と、を備えている地熱回収装置である。
本発明では、熱交換器によって加熱された熱媒体が循環流路を熱水の状態で流れ、バイナリ発電装置によって熱媒体の熱エネルギーが電気エネルギーとして回収される。このため、ガス状の熱媒体によってタービンを駆動して電気エネルギーを回収するものに比べ、熱媒体からの入熱量を大きくすることができ、発電量を増大させることができる。また、熱媒体が沸騰するのが防止されるため、熱媒体の熱を効率的にバイナリ発電装置に伝達することができる。また、熱媒体の沸騰が抑制されて熱水の状態に維持されるため、十分な発電を確保できるだけでなく、熱交換器内等の管内の圧力が上昇した場合に対処できるための対策を施しておく必要がなくなる。
またバイパス路が設けられているため、立ち上げ運転時等の熱交換器に熱媒体が流入し始めるとき等、熱交換器において熱媒体が急激に加熱される場合があるときに、熱交換器に流入する熱媒体の流量を減らすことができる。これにより、熱交換器で大量の蒸気が生成されることを防止することができる。また、調整機構によって熱媒体の分流割合を調整することにより、バイナリ発電装置に向かって流れる熱媒体の温度を調整することが可能となる。
また、熱交換器において熱媒体の一部が気化して気液二相の状態になったとしても、フラッシュタンクにおいて、液状の熱媒体とガス状の熱媒体とに分離することができる。このため、ガス状の熱媒体がバイナリ発電装置に導入されることを防止することができる。例えば、立ち上げ運転時の始め等において、少量の熱媒体を熱交換器に導入させると、気化した熱媒体が熱交換器から流出する。その場合、気化した熱媒体をフラッシュタンクでフラッシュさせることにより、少なくともその一部の熱媒体を液化させることができる。
また排出機構と補給器とが設けられているため、ガス状の熱媒体を排気する一方で、減った分の熱媒体を補給することにより、熱媒体の量が次第に減っていくことを防止することができる。しかも、ガス状の熱媒体を液化させる手段を設ける必要がない。
また、循環ポンプを停止するときに、循環流路を流れる熱媒体の流量が急激に低下することによって、熱交換器において熱媒体が急激にガス化することがあるが、排出機構を開放にすることにより、ガス化した熱媒体を外部に排出することができる。これにより、熱交換器及びその出側の配管が損傷することを防止することができる。また、フラッシュタンクからバイナリ発電装置に熱媒体が流れることを防止するため、循環ポンプの停止時に開閉機構を閉鎖することにより、バイナリ発電装置にガス状の熱媒体が導入されるのを防止することができる。
前記地熱回収装置は、前記熱交換器を通過した熱媒体と、前記熱交換器を迂回した熱媒体とを混合させる混合タンクを備えていてもよい。
この態様では、熱交換器で加熱された熱媒体と、熱交換器を迂回した熱媒体とが混合タンクで混合される。したがって、調整機構によって熱媒体の分流割合を調整することによって、混合タンク内の熱媒体の温度を調整することができ、この結果、バイナリ発電装置に向かって流れる熱媒体の温度を調整することができる。
前記地熱回収装置は、前記熱交換器の出側での圧力及び温度の監視しつつ、前記熱交換器に流入する熱媒体の流量を徐々に増やす立ち上げ運転を行う立ち上げ運転制御部を有していてもよい。
この態様では、地熱回収装置の立ち上げ時において、熱交換器へ流入させる熱媒体の流量を徐々に増やすため、熱交換器で大量の蒸気が生成されることを防止することができる。また、熱交換器の出側での圧力及び温度の監視を行うことにより、急激な温度変化及び圧力変化が起こることを防止することができるため、熱交換器及びその出側の配管が損傷することを防止することができる。
本発明は、地中に設置され、地中の熱で循環流路を流れる熱媒体を加熱する熱交換器を備えた地熱回収装置の運転方法であって、熱交換器の出側での圧力及び温度の監視しつつ、前記熱交換器に流入する熱媒体の流量を徐々に増やす立ち上げ運転を行い、前記循環流路に設けられた循環ポンプの停止時に、フラッシュタンクで分離されたガス状の熱媒体を排出する排出機構を開放するとともに、前記フラッシュタンクとバイナリ発電装置との間に配置された開閉機構を閉鎖する地熱回収装置の運転方法である。
以上説明したように、本発明によれば、地熱の熱エネルギーを利用した発電システムにおいて、発電量を増大させることができる。
本発明の実施形態に係る地熱回収装置の全体構成を概略的に示す図である。 前記地熱回収装置の立ち上げ運転における運転動作を説明するフロー図である。 前記地熱回収装置が第1予備運転にある状態を説明するための図である。 前記地熱回収装置が第2予備運転にある状態を説明するための図である。 前記地熱回収装置が第3予備運転にある状態を説明するための図である。 前記地熱回収装置が通常運転にある状態を説明するための図である。 前記地熱回収装置の緊急停止時における運転動作を説明するフロー図である。 前記地熱回収装置が緊急停止時の運転状態を説明するための図である。 本発明のその他の実施形態に係る地熱回収装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る地熱回収装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る地熱回収装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る地熱回収装置の全体構成を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る地熱回収装置10は、地熱エネルギーを電気エネルギーとして回収する装置であり、熱媒体が循環する循環流路12と、地中に設置される熱交換器14と、バイナリ発電装置16と、コントローラ20と、を備えている。熱媒体としては、水が用いられているが、これに限られるものではない。
循環流路12は、熱交換器14及びバイナリ発電装置16が接続されることにより閉ループを構成する流路であり、熱媒体が封入されている。循環流路12には、循環ポンプ22と、バッファタンク24と、フラッシュタンク26と、混合タンク28とが設けられている。
循環ポンプ22は、循環流路12内で液状の熱媒体を循環させるものであり、熱媒体が熱水の状態に維持されるように熱媒体を加圧することができる。循環ポンプ22から送り出された熱媒体は熱交換器14に向かって流れる。
バッファタンク24は、循環ポンプ22の上流側に設けられている。循環流路12におけるバッファタンク24と循環ポンプ22とを接続する部位の一端は、バッファタンク24の底部においてバッファタンク24に接続されている。このため、循環ポンプ22における熱媒体の吸い込み口には、バッファタンク24内に貯留された液状の熱媒体のヘッド圧がかかっている。このため、熱媒体が循環ポンプ22に吸入される際に、キャビテーションを起こすことを防止することができる。
バッファタンク24には、熱媒体が貯留されている。バッファタンク24には、循環流路12に熱媒体を補給する補給器30が設けられている。補給器30は、開閉弁VW5が開放されることによって、バッファタンク24に熱媒体を供給する構成となっている。補給器30は、手動で開閉弁VW5を開閉する構成であってもよく、後述する第4圧力検出器P4の検出値に応じて開閉弁VW5を開閉する構成であってもよい。
フラッシュタンク26は、循環流路12における熱交換器14の下流側に配置されている。フラッシュタンク26は、熱交換器14で加熱された熱媒体をフラッシュさせるものであり、液状の熱媒体とガス状の熱媒体とに分離することができる。フラッシュタンク26の下部には、通常運転時においては熱水の状態の熱媒体が貯留されることになる。フラッシュタンク26内の液状の熱媒体は、底部から循環流路12に導出される。
フラッシュタンク26には、排出機構32が設けられている。排出機構32は、フラッシュタンク26の上部に設けられており、開閉弁VW1によって排出機構32を開放状態及び閉鎖状態に切り換えることができる。排出機構32が開放状態にあるときには、フラッシュタンク26内のガス状の熱媒体を外部に排出することができる。
混合タンク28は、循環流路12におけるフラッシュタンク26とバイナリ発電装置16との間に配置されている。また、循環流路12には、フラッシュタンク26と混合タンク28との間の位置に開閉機構VW2が設けられている。混合タンク28には、開閉弁VW3を備えたガス抜き機構34が設けられている。
循環流路12には、バイパス路36が接続されている。バイパス路36の一端部(流入端)は、循環流路12における循環ポンプ22と熱交換器14との間に接続されている。バイパス路36は、循環ポンプ22から吐出された熱媒体を、熱交換器14を迂回して循環流路12におけるフラッシュタンク26の下流側に合流させる。
バイパス路36の他端部(流出端)は、混合タンク28に直接接続されているが、これに限られるものではなく、混合タンク28の上流側で循環流路12に接続されていてもよい。
バイパス路36の流入端には、熱媒体の分流割合を調整する調整機構38として機能する三方弁VW4が設けられている。三方弁VW4は、循環ポンプ22から送り出された熱媒体が、熱交換器14に流入する熱媒体の流量に対して、熱交換器14を迂回する熱媒体の流量の比を調整可能に構成されている。
熱交換器14は、二重管式の熱交換器であり、外管14aと、外管14a内に配置された内管14bとを備えている。外管14aの一側(下側)の端部及び他側(上側)の端部はそれぞれ塞がれている。内管14bの一側(下側)の端部は開放され、他側(上側)の端部は塞がれている。このため、内管14bの内部空間は、内管14bの下端を通じて外管14aの内側空間(すなわち、内管14bの外側空間)と連通している。
外管14aの上端部には、循環流路12から熱媒体が導入される導入口が形成され、内管14bの上端部には、内管14bの内部空間から循環流路12に熱媒体を導出させる導出口が形成されている。外管14aの外周面は、地熱を受ける伝熱面として機能する。このため、熱交換器14では、外管14a内を流れる熱媒体が地熱を受けて加熱される。外管14a内で加熱された熱媒体は、内管14b内に流入し、その後、循環流路12に導出される。地熱は、例えば250℃程度あればよく、もっと高温であってもよい。なお、熱交換器14は地中に完全に埋まっていてもよく、上部が地上に突出していてもよい。
バイナリ発電装置16は、作動ポンプ16aと蒸発器16bと膨張機16cと凝縮器16dと設けられた作動媒体の循環回路16eを有している。作動ポンプ16aが駆動することにより、作動媒体が循環回路16e内を循環する。作動媒体はR245fa等の低沸点冷媒である。作動ポンプ16aは、回転数を調整可能なポンプによって構成されている。
蒸発器16bは、熱媒体によって作動媒体を加熱するように構成されており、作動媒体を蒸発させる。膨張機16cは、蒸発器16bで得られたガス状の作動媒体を膨張させる。膨張機16cには、発電機16fが接続されていて、膨張機16cの動作によって発電機16fによる発電が行われる。凝縮器16dは、膨張機16cで膨張した作動媒体を、ポンプ40aが駆動されることによって冷却回路40を流れる冷却媒体(冷却水等)によって冷却し、ガス状の作動媒体を凝縮させる。冷却回路40は冷却器40bに接続されている。
地熱回収装置10は、温度検出器T1〜T5及び圧力検出器P1〜P5を備えている。温度検出器T1〜T5は、熱媒体の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を出力する。圧力検出器P1〜P5は、熱媒体の圧力を検出し、検出した圧力に応じた信号を出力する。
温度検出器T1〜T5としては、循環流路12における熱交換器14とフラッシュタンク26との間の流路に配置された第1温度検出器T1と、循環流路12におけるフラッシュタンク26と混合タンク28との間の流路に配置された第2温度検出器T2と、循環流路12における混合タンク28とバイナリ発電装置16との間の流路に配置された第3温度検出器T3と、循環流路12におけるバッファタンク24と循環ポンプ22との間の流路に配置された第4温度検出器T4と、循環流路12における循環ポンプ22と調整機構38との間の流路に配置された第5温度検出器T5と、が設けられている。
圧力検出器P1〜P5としては、循環流路12における熱交換器14とフラッシュタンク26との間の流路に配置された第1圧力検出器P1と、循環流路12におけるフラッシュタンク26と混合タンク28との間の流路に配置された第2圧力検出器P2と、循環流路12における混合タンク28とバイナリ発電装置16との間の流路に配置された第3圧力検出器P3と、循環流路12におけるバッファタンク24と循環ポンプ22との間の流路に配置された第4圧力検出器P4と、循環流路12における循環ポンプ22と調整機構38との間の流路に配置された第5圧力検出器P5と、が設けられている。
第1温度検出器T1及び第1圧力検出器P1は、熱交換器14の出側での熱媒体の温度又は圧力を検出する。第2温度検出器T2及び第2圧力検出器P2は、フラッシュタンク26から流出した液状の熱媒体の温度又は圧力を検出する。第3温度検出器T3及び第3圧力検出器P3は、バイナリ発電装置16に導入される熱媒体の温度又は圧力を検出する。第4温度検出器T4及び第4圧力検出器P4は、循環ポンプ22の吸入側での熱媒体の温度又は圧力を検出する。第5温度検出器T5及び第1圧力検出器P5は、ポンプの吐出側での熱媒体の温度又は圧力を検出する。
コントローラ20は、第1〜第5温度検出器T1〜T5及び第1〜第5圧力検出器P1〜P5から出力された信号を受信するように構成されている。コントローラ20は、記憶部、演算部等を備え、記憶部に記憶された制御プログラムを実行することにより、所定の機能を発揮する。この機能には、立ち上げ運転制御部20aと、通常運転制御部20bと、停止制御部20cと、が少なくとも含まれている。
立ち上げ運転制御部20aは、地熱回収装置10を起動するときに行う運転を制御するものであり、バイナリ発電装置16を起動するまでに、第1予備運転と、第2予備運転と、第3予備運転とをこの順に行うための制御を実行する。
第1予備運転では、立ち上げ運転制御部20aは、循環ポンプ22を駆動する一方で、開閉弁VW2を閉鎖し、三方弁VW4における熱交換器側ポートを閉じる。このため、熱媒体は熱交換器14を迂回するようにバイパス路36を通して循環流路12を循環する。また、第1予備運転では、ガス抜き機構34の開閉弁VW3が開放されて、ガス抜きが行われる。また、第1予備運転では、冷却回路40のポンプ40aが駆動されて、冷却媒体が冷却回路40を流れる。
第1予備運転は、所定時間だけ行われ、予め設定された時間が経過すると、第2予備運転に移行する。第2予備運転では、立ち上げ運転制御部20aは、排出機構32の開閉弁VW1を開放するとともに、三方弁VW4における熱交換器側ポートを少し開放する。このため、熱媒体は、少量ではあるが熱交換器14に導入され、熱交換器14で気化したガス状の熱媒体は、フラッシュタンク26に設けられた排出機構32から外部に排出される。第2予備運転において、所定の条件が満たされると、第3予備運転に移行する。
第3予備運転では、立ち上げ運転制御部20aは、開閉機構VW2を開放した状態で熱媒体を循環させる。第3予備運転では、バイナリ発電装置16に供給される熱媒体が予め設定された温度になるまで行われ、その温度に達すると、立ち上げ運転を終了して、通常運転に切り換えられる。
通常運転制御部20bは、第3温度検出器T3による検出値が予め設定された温度に到達したことに基づいてバイナリ発電装置16を起動する。すなわち、バイナリ発電装置16の作動ポンプ16aを起動する。これにより、作動媒体が循環回路16e内を循環し、発電が行われる通常運転となる。
停止制御部20cは、地熱回収装置10を緊急停止させるための制御を実行する。具体的に、停止制御部20cは、地熱回収装置10を緊急停止させるための指令(緊急遮断信号)を受けると、排出機構32を全開とし、また三方弁VW4の熱交換器側ポートを閉鎖し、また、開閉機構VW2を閉じる。したがって、循環ポンプ22から吐出された熱媒体が熱交換器14に向かって流れることが防止される。一方、熱交換器14に流入する熱媒体の量が減って、熱交換器14において急激に気化するため、開閉機構VW2を閉じるとともに排出機構32の開閉弁VW1を全開にすることにより、気化したガスを外部に排出するようにしている。
ここで、図2〜図6を参照しつつ、本実施形態に係る地熱回収装置10の立ち上げ運転動作について説明する。なお、図3〜図6においては、三方弁VW4のうち、閉じられたポートは黒塗りで描かれ、開放されたポートは白抜きで描かれている。また、開閉弁VW1,VW3,VW5及び開閉機構VW2については、閉じられた状態が黒塗りで描かれ、開放した状態が白抜きで描かれている。
立ち上げ運転においては、まず、第1予備運転が行われる。図2及び図3に示すように、第1予備運転では、開閉弁VW2を閉鎖し、三方弁VW4におけるバイパス路側ポートとポンプ側ポートが連通した状態とする(ステップST1)。これにより、三方弁VW4の熱交換器側ポートが閉じる。そして、循環ポンプ22を起動する(ステップST2)と、循環ポンプ22から送り出された熱媒体は熱交換器14及びフラッシュタンク26を経由することなく、パイパス路を通して混合タンク28に導入される。なお、このときの熱媒体は、加圧された状態ではあるが、熱交換器14で加熱されることなる循環流路12を流れるため、熱水の状態ではない。
第1予備運転においては、混合タンク28に設けられたガス抜き機構34の開閉弁VW3が開放されて、混合タンク28のガス抜きが行われる(ステップST3)。したがって、バイパス路36を経由した循環流路12での熱媒体の循環を行いながら、混合タンク28内のガス抜きを行う。また、第1予備運転では、冷却回路40のポンプ40aが駆動されて、冷却媒体が冷却回路40を流れる。なお、バイナリ発電装置16のポンプは未だ起動されていない。
第1予備運転は所定時間だけ行われ、予め設定された時間が経過すると、第2予備運転となる。第2予備運転では、ガス抜き機構34の開閉弁VW3を閉じる一方で、排出機構32の開閉弁VW1を全開状態に開放するとともに、三方弁VW4における熱交換器側ポートを少し開放する(ステップST4)。すなわち、三方弁VW4は、ポンプ側ポートがバイパス路側ポートと熱交換器側ポートとに連通した状態となる。これにより、熱媒体は、少量ではあるが熱交換器14に導入される。このとき、熱媒体は熱交換器14において急激に気化するが、熱交換器14に導入される熱媒体の量がまだ少ないため、熱交換器14の出側において管内圧力が急激に上昇することはない。そして、熱交換器14で気化したガス状の熱媒体は、フラッシュタンク26に設けられた排出機構32から外部に排出される。
このとき、立ち上げ運転制御部20aは、第4圧力検出器P4の検出値に応じて補給器30の開閉弁VW5を開閉する。これにより、フラッシュタンク26から排出された量に相当する量の熱媒体が補給され、バッファタンク24内に貯留される熱媒体の量が安定する。
第2予備運転においては、熱交換器側ポートの開度を、所定時間毎に徐々に大きくする制御が行われる。すなわち、熱交換器側ポートの開度を所定時間だけ維持する制御を行った上で(ステップST5)、所定時間が経過すると、熱交換器14の出側に設けられた第1温度検出器T1及び第1圧力検出器P1の検出値t1,p1に基づいて、熱交換器側ポートの開度を増加させるか否かの判断を行う(ステップST6)。具体的には、第2予備運転において、第1温度検出器T1及び第1圧力検出器P1の検出値t1,p1を監視しており、第1温度検出器T1の検出値t1が閾値aよりも大きく、かつ、第1圧力検出器P1の検出値p1が閾値cよりも大きくなったかどうかを判断する。そして、この条件が満たされない場合には、予め設定された開度(b%)だけ、三方弁VW4における熱交換器側ポートの開度を大きくする(ステップST7)。熱交換器側ポートの開度を大きくした後は、再度、ステップST5戻って、所定時間だけ、その開度を維持する。ここで、所定時間だけ待機するのは、熱交換器14に導入される熱媒体の流量を増大させたとしても、熱交換器14の出側での温度及び圧力がすぐに上がる訳ではないため、熱交換器14に導入される熱媒体の流量が増加したことにより上昇した熱交換器14の出側での温度及び圧力を検出するためである。このように所定時間待機しながら、熱交換器側ポートの開度を所定開度だけ大きくすることを繰り返して、熱交換器14への熱媒体の導入量を徐々に増加させる。これにより、熱交換器14の出側における圧力が急激に上昇するのを防止することができる。
そして、熱交換器14の出側での熱媒体が特定の温度aよりも高くなり、かつ特定の圧力cよりも高くなった、という条件が成立すると(ステップST6においてYES)、図5にも示すように、第3予備運転に移行し、開閉機構VW2が開放される(ステップST8)。この条件は、熱交換器14の出側での熱媒体が熱水の状態にあるか否かを判断するものである。そして、開閉機構VW2が開放されると、熱交換器14で加熱された熱媒体も混合タンク28に導入されるようになる。すなわち、熱交換器14に導入される熱媒体の流量が増大するのに伴い、熱交換器14からガスの状態で導出される熱媒体の量が次第に減る一方で、液状態のまま熱交換器14から導出される熱媒体の量が次第に増える。そして、過冷却の状態(加圧状態下において、飽和温度よりも低い温度の液状態すなわち熱水の状態)の熱媒体が熱交換器14から流出するようになる。この過冷却状態の熱媒体が混合タンク28に導入される。なお、第3予備運転の当初においても、排出機構32の開閉弁VW1は、全開状態に維持されている。
続いて、第2温度検出器T2による検出値t2が予め設定された温度dよりも高くなったか否かを判断する(ステップST9)。検出値t2が温度d以下であえば、所定時間(e分)待機し(ステップST10)、再度、検出値t2が温度dよりも高くなったか否かを判定する。そして、検出値t2が温度dよりも高くなるとバイナリ発電装置16を起動する(ステップST11)。このとき、排出機構32の開閉弁VW1を一定時間で全閉とする(ステップST12)。そして、図6に示すように、三方弁VW4は、バイパス路側ポートを全閉とし、ポンプ側ポートと熱交換器側ポートとが連通した状態とする(ステップST13)。これにより、地熱回収装置10は通常運転に移行し(ステップST14)、循環ポンプ22から吐出された加圧状態の熱媒体は、バイパス路36を流れることなく、熱交換器14に導入され、熱交換器14において加熱される。熱交換器14から流出する熱媒体は熱水の状態であり、フラッシュタンク26に導入される。フラッシュタンク26内の熱水の状態の熱媒体は、混合タンク28を経由して、バイナリ発電装置16の蒸発器16bに導入される。バイナリ発電装置16では、蒸発器16bにおいて、作動媒体が熱媒体によって蒸発し、蒸発した作動媒体は膨張機16cを駆動する。膨張機16cの駆動によって発電機において発電が行われる。つまり、熱媒体の熱エネルギーを電気エネルギーとして回収する。膨張機16cを駆動した作動媒体は、凝縮器16dにおいて冷却水によって凝縮し、作動ポンプ16aによって蒸発器16bに送られる。バイナリ発電装置16においては、このような動作が行われている。なお、立ち上げ運転当初においては、フラッシュタンク26内に貯留された熱媒体は、飽和液の状態であるが、通常運転時には、熱水の状態の熱媒体がフラッシュタンク26内に導入されるようになる。したがって、通常運転時には、熱水の状態の熱媒体がフラッシュタンク26に貯留されることになる。
地熱の温度はほぼ安定しているため、通常運転に移行した後は、バイナリ発電装置16の蒸発器16bに導入される熱媒体の温度はほぼ安定している。ただし、通常運転において、第3温度検出器T3により、バイナリ発電装置16の蒸発器16bに導入される熱媒体の温度を監視し、第3温度検出器T3の検出値に応じて、三方弁VW4におけるバイパス路側ポートの開度を調整するようにしてもよい。
次に、地熱回収装置10の緊急停止時の運転動作について、図7及び図8を参照しつつ説明する。緊急停止時、すなわち、コントローラ20が、地熱回収装置10を緊急停止させるための指令(緊急遮断信号)を受けると(ステップST21)、停止制御部20cは、排出機構32の開閉弁VW1を全開状態とするとともに、三方弁VW4のバイパス路側ポートとポンプ側ポートとが連通した状態とする(ステップST22)。これにより、三方弁VW4の熱交換器側ポートが閉じられ、循環ポンプ22から吐出された熱媒体は、熱交換器14に導入されることなく、バイパス路36を流れ、混合タンク28に導入される。また、排出機構32の開閉弁VW1が全開状態となることにより、熱交換器14で気化したガス状の熱媒体は排出機構32から外部に放出される。これにより、熱交換器14及びその出側の配管が高圧になることを抑制できる。なお、バイナリ発電装置16は緊急停止される。
以上説明したように、本実施形態では、熱交換器14によって加熱された熱媒体が循環流路12を熱水の状態で流れ、バイナリ発電装置16によって熱媒体の熱エネルギーが電気エネルギーとして回収される。このため、ガス状の熱媒体によってタービンを駆動して電気エネルギーを回収するものに比べ、熱媒体からの入熱量を大きくすることができ、発電量を増大させることができる。また、熱媒体が沸騰するのが防止されるため、熱媒体の熱を効率的にバイナリ発電装置16に伝達することができる。また、熱媒体の沸騰が抑制されて熱水の状態に維持されるため、十分な発電を確保できるだけでなく、熱交換器内等の管内の圧力が上昇した場合に対処できるための対策を施しておく必要がなくなる。
また本実施形態では、熱交換器14に流入する熱媒体の流量と、熱交換器14を迂回する熱媒体の流量との分流割合を調整する調整機構38が設けられている。このため、立ち上げ運転時等の熱交換器14に熱媒体が流入し始めるとき等、熱交換器14において熱媒体が急激に加熱される場合があるときに、熱交換器14に流入する熱媒体の流量を減らすことができる。これにより、熱交換器14で大量の蒸気が生成されることを防止することができる。また、調整機構38によって熱媒体の分流割合を調整することにより、バイナリ発電装置16に向かって流れる熱媒体の温度を調整することができる。
また本実施形態では、熱交換器14において熱媒体の一部が気化して気液二相の状態になったとしても、フラッシュタンク26において、液状の熱媒体をガス状の熱媒体とに分離することができる。このため、ガス状の熱媒体がバイナリ発電装置16に導入されることを防止することができる。例えば、立ち上げ運転時の始めは、少量の熱媒体を熱交換器14に導入させると、気化した熱媒体が熱交換器14から流出する。その場合、気化した熱媒体をフラッシュタンク26でフラッシュさせることにより、少なくともその一部の熱媒体を液化させることができる。
また本実施形態では、排出機構32及び補給器30が設けられているため、ガス状の熱媒体を排気する一方で、減った分の熱媒体を補給することにより、熱媒体の量が次第に減っていくことを防止することができる。しかも、ガス状の熱媒体を液化させる手段を設ける必要がない。
また本実施形態では、熱交換器14で加熱された熱媒体と、熱交換器14を迂回した熱媒体とが混合タンク28で混合される。したがって、調整機構38によって熱媒体の分流割合を調整することによって、混合タンク28内の熱媒体の温度を調整することができ、この結果、バイナリ発電装置16に向かって流れる熱媒体の温度を調整することができる。
また本実施形態では、地熱回収装置10の立ち上げ時において、熱交換器14へ流入させる熱媒体の流量を徐々に増やすため、熱交換器14で大量の蒸気が生成されることを防止することができる。また、急激な温度変化及び圧力変化が起こることを防止することができるため、熱交換器14及びその出側の配管が損傷することを防止することができる。
また本実施形態では、循環ポンプ22を停止するときに、循環流路12の流量が急激に低下することによって、熱交換器14において熱媒体が急激にガス化することがあるが、排出機構32を全開にすることにより、ガス化した熱媒体を外部に排出することができる。これにより、熱交換器14及びその出側の配管が損傷することを防止することができる。また、フラッシュタンク26からバイナリ発電装置16に熱媒体が流れることを防止するため、バイナリ発電装置16にガス状の熱媒体が導入されるのを防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、第4圧力検出器P4の検出値に応じて開閉弁VW5を開閉することによって、バッファタンク24内の熱媒体量を安定させる構成としたが、これに限られるものでない。循環流路12内に封入されている熱媒体の量に応じて液面高さが変わるため、図9に示すように、バッファタンク24に液面検出器24aが設けられていてもよい。この場合、第4温度検出器T4及び第4圧力検出器P4を省略することができる。立ち上げ運転制御部20aは、液面検出器24aが液面に応じた信号を出力する構成の場合には、液面検出器24aから受け取った信号に基づいて、開閉弁VW5を開閉する構成であってもよい。
前記実施形態では、熱交換器14に流入する熱媒体の流量と、熱交換器14を迂回する熱媒体の流量との分流割合を調整する調整機構38が三方弁VW4によって構成された例を説明したが、調整機構38の構成はこれに限られない。例えば、図10に示すように、調整機構38は、循環流路12におけるバイパス路36の接続部位と熱交換器14との間に配置された第1流量調整弁38aと、バイパス路36に配置された第2流量調整弁38bとを有する構成としてもよい。
前記実施形態では、熱交換器14が、二重管式の熱交換器14で構成された例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図11に示すように、熱交換器14は、U字管からなる熱交換器14で構成されていてもよい。
前記実施形態では、混合タンク28が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、図12に示すように、混合タンク28が省略され、バイパス路36の一端(流出端)が循環流路12におけるフラッシュタンク26とバイナリ発電装置16との間の部位に直接接続されていてもよい。
10 地熱回収装置
12 循環流路
14 熱交換器
16 バイナリ発電装置
20 コントローラ
20a 運転制御部
20b 通常運転制御部
20c 停止制御部
22 循環ポンプ
24 バッファタンク
26 フラッシュタンク
28 混合タンク
30 補給器
32 排出機構
36 バイパス路
38 調整機構
VW2 開閉機構

Claims (4)

  1. 循環ポンプが設けられ、前記循環ポンプによって加圧された熱媒体が熱水の状態で循環する循環流路と、
    地中に設置され、地中の熱で前記循環流路を流れる熱媒体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器で加熱された前記熱媒体から熱エネルギーを電気エネルギーとして回収するバイナリ発電装置と、
    前記循環流路に接続され、前記熱交換器を迂回するバイパス路と、
    前記熱交換器に流入する熱媒体の流量と、前記バイパス路を通って前記熱交換器を迂回する熱媒体の流量との分流割合を調整する調整機構と、
    前記循環流路における前記バイパス路の流出端と前記熱交換器との間に配置され、前記熱交換器で加熱された熱媒体をフラッシュさせるフラッシュタンクと、
    前記フラッシュタンクで分離されたガス状の熱媒体を排出する排出機構と、
    前記循環流路に熱媒体を補給する補給器と、
    前記循環流路における前記フラッシュタンクの出側に配置された開閉機構と、
    前記循環ポンプの停止時に、前記排出機構を開放するとともに前記開閉機構を閉鎖する制御を行う停止制御部と、
    を備えている地熱回収装置。
  2. 前記熱交換器を通過した熱媒体と、前記熱交換器を迂回した熱媒体とを混合させる混合タンクを備えている請求項に記載の地熱回収装置。
  3. 前記熱交換器の出側での圧力及び温度の監視しつつ、前記熱交換器に流入する熱媒体の流量を徐々に増やす立ち上げ運転を行う立ち上げ運転制御部を有する請求項1または2に記載の地熱回収装置。
  4. 地中に設置され、地中の熱で循環流路を流れる熱媒体を加熱する熱交換器を備えた地熱回収装置の運転方法であって、
    熱交換器の出側での圧力及び温度の監視しつつ、前記熱交換器に流入する熱媒体の流量を徐々に増やす立ち上げ運転を行い、
    前記循環流路に設けられた循環ポンプの停止時に、フラッシュタンクで分離されたガス状の熱媒体を排出する排出機構を開放するとともに、前記フラッシュタンクとバイナリ発電装置との間に配置された開閉機構を閉鎖する地熱回収装置の運転方法。
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