JP6669843B1 - 可搬型機器のコネクタ構造及び可搬型機器の接続ケーブル取付構造 - Google Patents

可搬型機器のコネクタ構造及び可搬型機器の接続ケーブル取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】可搬型機器の受け渡しや移動に伴う引っ張りに対してコネクタの抜けを防止することが可能な、コネクタ構造及びケーブル取付構造を提供する。【解決手段】可搬型機器10に設けられコネクタ50が接続される接栓座45と、接栓座45の両側に形成される1対の固定孔46と、固定孔46に固定される1対の可逆的固定部材80と、可逆的固定部材80をコネクタ50に一体化させる接続支持部材70とを備え、可逆的固定部材70は、固定孔46に挿入され、接続支持部材70は、接続ケーブル51が挿通されるケーブル係止部71と、可逆的固定部材80が挿通される固定部材係止部72と、ケーブル係止部71と固定部材係止部72との間に介在し、コネクタ50の幅より狭い間隔の1対の狭隘部73及び1対の狭隘部73と固定部材係止72部とを連結する1対の連結部74を有する、1対の介在部75と、を有する、可搬型機器10のコネクタ構造。【選択図】図9G

Description

本発明は、携帯決済端末装置のような、可搬型機器のコネクタ構造及び接続ケーブル取付構造に関する。
従来から、磁気カードで決済を行うための機能、接触式ICカードで決済を行うための機能、非接触式ICカードで決済を行うための機能の全てをオールインワンで搭載した携帯決済端末装置が存在する。たとえば、このような携帯決済端末装置として、下記の特許文献1に記載の技術がある。
また、このような可搬型機器としての携帯決済端末装置は、たとえばタクシー車内のような移動環境下でカード決済を行うために、従来から導入されている。携帯決済端末装置は、たとえば下記の特許文献2に記載の技術のように、たとえば、車載用通信装置と接続され、車載用通信装置を介して種々の装置と通信が可能となっている。
特許第5738008号公報 特開2016−164503号公報
このような可搬型機器は、移動環境下(たとえば、タクシー車内)においては、制御装置(たとえば、車載用通信装置)とケーブルを介して接続されている場合がある。ケーブルの先端には制御装置側との接続に直接関与するコネクタが形成されている。このような場合、カード決済時には、サービスの提供者(たとえば、タクシーの運転手)と決済者(たとえば、タクシーの乗客)との間で可搬型機器が受け渡される。この際、狭い移動環境下において、ケーブルが何かに引っかかるなどして引っ張られ、可搬型機器とケーブルのコネクタとの接続が外れてしまうことも考えられる。そうすると、決済作業に支障を来すとともに、可搬型機器の故障にも繋がりかねない。
このような可搬型機器の受け渡しは、移動環境下での業務中で頻繁に行われるため、何らかの対策が必要である。たとえば、ケーブルの先端のコネクタの構造を特殊なものにするということも考えられる。しかし、制御装置との互換性の関係で汎用規格(たとえば、USB)に従ったコネクタの形状を採用する場合には、そのような特殊な構造を採用することはできない。
そこで、本開示は、可搬型機器に接続されるケーブルが、汎用規格に従ったコネクタを備えている場合でも、可搬型機器の受け渡しや、移動に伴う引っ張りに対しての抜けを防止することが可能な、コネクタ構造及びケーブル取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本開示の第1の態様の可搬型機器のコネクタ構造は、接続ケーブルの先端に設けられるとともに該接続ケーブルの外径より幅広なコネクタと、可搬型機器に設けられ前記コネクタが接続される接栓座と、前記可搬型機器の前記接栓座を挟んだ位置に形成される1対の固定孔と、前記1対の固定孔に着脱可能に固定される1対の可逆的固定部材と、前記1対の可逆的固定部材を前記コネクタに一体化させる接続支持部材と、を備え、前記可逆的固定部材は、前記固定孔に挿入される挿入部と、該挿入部より大径の係止部とからなり、前記接続支持部材は、前記接続ケーブルが挿通されるとともに前記ケーブル係止部の径より小さい内径を有するケーブル係止部と、前記1対の可逆的固定部材の前記挿入部がそれぞれ挿通されるとともに前記係止部より小さい内径を有する1対の固定部材係止部と、前記ケーブル係止部と前記1対の固定部材係止部との間にそれぞれ介在するとともに、前記コネクタの幅より狭い間隔を有する1対の狭隘部、及び、前記1対の狭隘部と前記固定部材係止部とを連結する1対の連結部を備えた1対の介在部と、を有するとともに、前記1対の狭隘部は、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔で前記コネクタの挿入方向に延在することで、前記ケーブル係止部と前記連結部との間で前記コネクタを支持する
上記構成により、接続支持部材のケーブル係止部にコネクタの一端が当接し、同時に接続支持部材の1対の固定部材係止部にそれぞれ可逆的固定部材の挿入部が挿通されることで、コネクタと1対の固定部材係止部とが、接続支持部材によって一体化される。そして、コネクタを接栓座に接続してから各1対の可逆的固定部材を各1対の固定孔に固定することで、1対の可逆的固定部材が、接続支持部材を介して、コネクタの抜け止めとして機能する。
すなわち、コネクタがケーブルの外径よりも幅広なため、ケーブルが挿通されるケーブル係止部の内径はコネクタの幅よりも小さい。よって、接続支持部材のケーブル係止部は、コネクタの一端(具体的には、接栓の反対端)と当接する。一方、1対の固定部材係止部を通して1対の可逆的固定部材がそれぞれ1対の固定孔に固定されることで、1対の可逆的固定部材が、接続支持部材を介して、コネクタの一端を押さえつけることになり、引き抜き方向の荷重に抵抗する抜け止めとして機能する。
また、1対の可逆的固定部材は、接続支持部材を介して、引き抜き方向に対し幅方向に直交する方向への荷重にもコネクタが抵抗するように機能する。なお、可逆的固定部材は、必要に応じて固定孔との固定を解除することができる。
さらに、接続支持部材においては、ケーブル係止部と1対の固定部材係止部との間に介在する1対の介在部の一部が、コネクタの幅より狭い1対の狭隘部となっているため、1対の可逆的固定部材で可搬型機器に固定されている接続支持部材が、引き抜き方向に対して、幅方向も含めた直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重にもコネクタが抵抗するように機能する。
以上より、接続支持部材は、1対の可逆的固定部材の1対の固定孔への固定によって、コネクタが、引き抜き方向及びこれに直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重に対しいずれも抵抗するように機能する。
本開示の第2の態様の可搬型機器のコネクタ構造は、第1の態様の構成に加え、前記可逆的固定部材は、前記挿入部としての雄ネジが切られているネジ部と、前記係止部としての頭部とを有するネジであるとともに、前記固定孔の内部には前記ネジ部と螺合する雌ネジが切られている。
第2の態様は、第1の態様の可逆的固定部材を、可逆的に、すなわち着脱可能に固定されるネジとして規定したものである。したがって、可逆的固定部材は、必要な際には適宜の工具、たとえばドライバーを用いて固定孔から取り外すことが可能である。
本開示の第3の態様の可搬型機器のコネクタ構造は、第1又は第2の態様の構成に加え、前記1対の介在部の各狭隘部は前記コネクタの挿入方向と平行であり、前記ケーブル係止部と、前記1対の固定部材係止部とはいずれも、前記挿入方向に対し垂直な環状に形成されているとともに、前記ケーブル係止部及び前記1対の固定部材係止部の各々の中心は、前記挿入方向から見て一直線上に位置している。
すなわち、第3の態様は、第1の態様のケーブル係止部及び1対の固定部材係止部を、いずれも環状の構造として規定したものである。そして、これら環状の構造の各々の中心が、コネクタの挿入方向から見て一直線上に位置しているため、押す方向の幅方向の荷重により強く抵抗し得る。
本開示の第4の態様は、前記1対の介在部の各連結部は、前記1対の狭隘部の端部から前記1対の固定部材係止部にかけて互いの間隔が漸増している。
上記構成により、接続支持部材を金属製とした場合、連結部がコネクタの金属部分と干渉するのを回避することができる。
本開示の第5の態様は、接続ケーブルの先端に設けられたコネクタが該接続ケーブルの外径より幅広である接続ケーブルを可搬型機器に取り付けるための可搬型機器の接続ケーブル取付構造であって、前記コネクタが接続される接栓座と、前記接栓座を挟んだ位置に形成される1対の固定孔とが設けられた前記可搬型機器と、前記1対の固定孔に着脱可能に固定される1対の可逆的固定部材と、前記1対の可逆的固定部材を前記コネクタに一体化させる接続支持部材と、を備え、前記可逆的固定部材は、前記固定孔に挿入される挿入部と、該挿入部より大径の係止部とからなり、前記接続支持部材は、前記接続ケーブルが挿通されるとともに前記コネクタの幅より小さい内径を有するケーブル係止部と、前記1対の可逆的固定部材の前記挿入部がそれぞれ挿通されるとともに前記係止部より小さい内径を有する1対の固定部材係止部と、前記ケーブル係止部と前記1対の固定部材係止部との間にそれぞれ介在するとともに、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔を有する1対の狭隘部、及び、前記1対の狭隘部と前記固定部材係止部とを連結する1対の連結部を備えた1対の介在部と、を有するとともに、前記1対の狭隘部は、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔で前記コネクタの挿入方向に延在することで、前記ケーブル係止部と前記連結部との間で前記コネクタを支持する
上記構成により、接栓座及び1対の固定穴が設けられた可搬型機器と、1対の可逆的固定部材と、接続支持部材とで構成される可搬型機器の接続ケーブル取付構造によって、コネクタを備えた接続ケーブルが、引き抜き方向及びこれに直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重に対しいずれも抵抗するように、可搬型機器に取り付けられる。
本開示の態様によれば、可搬型機器に接続されるケーブルが、汎用規格に従ったコネクタを備えている場合でも、可搬型機器の受け渡しや、移動に伴う引っ張りに対しての抜けを防止することが可能な、コネクタ構造及びケーブル取付構造を提供することができる。
第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の平面図である。 第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の底面図である。 第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の正面図である。 第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の背面図である。 第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の右側面図である。 第1の実施形態に係るコネクタ構造を有する可搬型機器の左側面図である。 第1の実施形態において、コネクタが接続されていない状態の可搬型機器の背面図である。 第1の実施形態に係る接続支持部材及び可逆的固定部材の底面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の平面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の底面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の正面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の背面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の左側面図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の平面左方斜視図である。 第1の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の底面右方斜視図である。 第2の実施形態に係る接続支持部材及び可逆的固定部材の底面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の平面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の底面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の正面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の背面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の左側面図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の平面左方斜視図である。 第2の実施の形態に係る可搬型機器のコネクタ構造において、コネクタに接続支持部材及び可逆的固定部材を装着した状態の底面右方斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で各部材間の位置関係に関して言及される「平行」、「垂直」及び「直角」という表現は、幾何学的に厳密な意味で使用されているわけではなく、実質的に「平行」、「垂直」及び「直角」と認められる位置関係であれば多少のずれやゆがみは許容されるものである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図8及び図9A〜図9Eを参照しつつ説明する。本実施形態では、携帯決済端末装置としての可搬型機器10の筐体20は略六面体形状、具体的には略直方体形状を呈しており、この可搬型機器10が平坦面上に載置された状態を想定して、最も面積の大きい面を平面(図1)及び底面(図2)と称し、これらに次いで面積の大きい面を右側面25(図5)及び左側面26(図6)と称し、最も面積の小さい面を正面23(図3)及び背面24(図4)と称する。
<平面>
図1は、本実施形態の可搬型機器10の平面図であり、平面として、操作部30が設けられる筐体20の表面21が現れている。換言すると、表面21は、六面体としての可搬型機器10の平面側に相当する。操作部30は、液晶表示器にて構成される表示画面31と、テンキーにて構成される操作キー32とからなる。表示画面31の裏側には、表面21からは視認できない、非接触式ICカード読み取り用のリーダ41が内蔵されている。リーダ41は、非接触式ICカード(ICチップを内蔵したスマートフォンや携帯電話等の決済可能な通信機器を含む)内に記録されるカード情報の読み取り、及び書き込みを行う図示しない非接触式ICカードリーダのアンテナにより構成されている。
表面21において、背面24(図4参照)の近傍部分は、表面21の短手方向に沿って外方、すなわち平面方向に)突出した凸部28として形成されている(図5及び図6参照)。
なお、平面視において、接続ケーブル51及びその先端に形成されて背面24(図4参照)に接続されるコネクタ50、同じく背面24(図4参照)に螺着される2個の取付ネジとしての可逆的固定部材80、コネクタ50と各可逆的固定部材80とを連結するコネクタ金具としての接続支持部材70並びに底面(図2参照)に装着されるとともに穴11Aを有する吊り下げ具11がそれぞれ視認される。なお、接続ケーブル51は、図示しない中枢操作装置(たとえば、車載通信装置)と可搬型機器10とを接続する。
<底面>
図2は、本実施形態の可搬型機器10の底面図であり、底面として、案内溝40が設けられる筐体20の裏面22が現れている。換言すると、裏面22は、六面体としての可搬型機器10の底面側に相当する。案内溝40は、正面23(図3参照)の近傍部分において、裏面22の短手方向に沿って、右側面25(図5参照)と左側面26(図6参照)とを連結するように形成された、磁気カード読み取り用の溝である。この案内溝40に沿って磁気カードの磁気記録部分を通過させることで、磁気カードによる決済が行われる。裏面22の中央には、内蔵する図示しないバッテリーを被覆するバッテリーカバー29が着脱可能に装着されている。
また、裏面22において、背面24(図4参照)の近傍部分に、背面方向に突出した吊り下げ具11が装着されている。この吊り下げ具11には、穴11Aが設けられており、壁面(たとえば、タクシー車内のダッシュボード)に設置されたフックをこの穴11Aに引っ掛けることで、可搬型機器10を壁面に吊り下げることができる。
なお、底面視においても、接続ケーブル51及び背面24(図4参照)に接続されるコネクタ50、同じく背面24(図4参照)に螺着される2個の可逆的固定部材80、並びにコネクタ50と各可逆的固定部材80とを連結する接続支持部材70がそれぞれ視認される。
<正面>
図3は、本実施形態の可搬型機器10の正面図であり、カードスロット42が設けられる筐体20の正面23が現れている。カードスロット42には、接触式ICカードを挿入することで、筐体20に内蔵されている接触式ICカードリーダによって接触式ICカードによる決済が可能となっている。
<背面>
図4は、本実施形態の可搬型機器10の背面図であり、筐体20の背面24が現れている。背面24には、コネクタ50が装着され、また、2個の可逆的固定部材80がコネクタ50の両側に螺着される。これらのコネクタ50及び2個の可逆的固定部材80は、接続支持部材70で連結されている。なお、コネクタ50が先端に形成されている接続ケーブル51は本図では断面で示されている。
なお、背面視において、裏面22(図2参照)に装着される吊り下げ具11が視認される。
<右側面>
図5は、本実施形態の可搬型機器10の右側面図であり、筐体20の右側面25が現れている。右側面25には、長手方向に沿った紡錘形状の凹部27が形成されており、その凹部27の底に操作ボタン12が1個設けられている。凹部27は右側面25から陥凹した形状に形成されているため、凹部27の底に設けられている操作ボタン12は右側面25とは面一ないし僅かに低い位置にある。そのため、右側面25及び左側面26(図6参照)を把持して可搬型機器10を移動させても、操作ボタン12の誤操作は起こりにくくなっている。
また、右側面25からは、裏面22(図2参照)に設けられる案内溝40の端縁が視認される。さらに、表面21(図1参照)に設けられる凸部28が外方、すなわち平面方向(図中では左方向)に突出している状態も視認される。
なお、右側面視においても、接続ケーブル51及び背面24(図4参照)に接続されるコネクタ50、同じく背面24(図4参照)に螺着される2個の可逆的固定部材80のうちの一方、コネクタ50と各可逆的固定部材80とを連結する接続支持部材70並びに裏面22(図2参照)に装着される吊り下げ具11がそれぞれ視認される。
<左側面>
図6は、本実施形態の可搬型機器10の左側面図であり、筐体20の左側面26が現れている。左側面26には、長手方向に沿った紡錘形状の凹部27が形成されており、その凹部27の底に操作ボタン12が4個設けられている。凹部27は左側面26から陥凹した形状に形成されているため、凹部27の底に設けられている操作ボタン12はいずれも左側面26とは面一ないし僅かに低い位置にある。そのため、右側面25(図5参照)及び左側面26を把持して可搬型機器10を移動させても、操作ボタン12の誤操作は起こりにくくなっている。
また、左側面26からも、裏面22(図2参照)に設けられる案内溝40の端縁が視認される。さらに、表面21(図1参照)に設けられる凸部28が外方、すなわち平面方向(図中では右方向)に突出している状態も視認される。
なお、左側面視においても、接続ケーブル51及び背面24(図4参照)に接続されるコネクタ50、同じく背面24(図4参照)に螺着される2個の可逆的固定部材80のうちの一方、コネクタ50と各可逆的固定部材80とを連結する接続支持部材70並びに裏面22(図2参照)に装着される吊り下げ具11がそれぞれ視認される。
<接栓座及び固定孔>
図7は、図4の背面図と同じ視点から、コネクタ50及び各可逆的固定部材80が接続されていない可搬型機器10を示したものである。可搬型機器10の筐体20の背面24には、コネクタ50の接栓53(図9A参照)が挿入されることでコネクタ50が接続される接栓座45と、その接栓座45を挟んだ位置に形成された1対の固定孔46とが設けられている。接栓座45とその両側に位置する1対の固定孔46とは、コネクタ50の挿入方向、すなわち背面側から見て一直線上に位置している。接栓座45は、たとえば、USB Type Cのソケットインサートをこれに充てることができる。固定孔46はネジ孔であり、内部に雌ネジが切られている。
<コネクタ構造>
図8は、本実施形態に係る接続支持部材70に、1対の可逆的固定部材80が装着されている状態を、図2の底面図と同じ視点から示したものである。また、図9A〜図9Gは、本実施形態に係る可搬型機器10のコネクタ構造において、コネクタ50に接続支持部材70及び可逆的固定部材80を装着した状態をそれぞれ、平面図(図9A)、底面図(図9B)、正面図(図9C)、背面図(図9D)、左側面図(図9E)、平面左方斜視図(図9F)及び底面右方斜視図(図9G)で示したものである。なお、これら図9A〜図9Eにおける平面、底面、正面、背面及び左側面についてはそれぞれ図1、図2、図3、図4及び図6と同じ視点から示したものであり、図9Fの平面斜方斜視図及び図9Gの底面右方斜視図もこれらの方向に準じたものである。
接続支持部材70は、図8に示すように、ケーブル係止部71、1対の固定部材係止部72及び1対の狭隘部73と1対の連結部74とからなる1対の介在部75を備える。
可逆的固定部材80は、頭部とネジ部とを有するネジとして形成され、外周に、固定孔46の雌ネジと螺合する雄ネジが切られたネジ部としての挿入部81と、挿入部81より大径な頭部としての係止部82とからなる。
固定部材係止部72には、可逆的固定部材80の挿入部81が背面側(図中上方向)から正面側(図中下方向)に向かって挿入され、係止部82が固定部材係止部72に係止する。その際、固定部材係止部72の背面側、すなわち、固定部材係止部72と係止部82との間には、図9A、図9B、図9E、図9F及び図9Gにも示されるように、ワッシャ90及びスプリングワッシャ91が介装される。また、固定部材係止部72の正面側、すなわち、固定部材係止部72と筐体20の背面24(図7参照)との間には、図9A、図9B、図9C、図9E、図9F及び図9Gにも示されるように、可逆的固定部材80の外れ防止目的でeリング92が介装される。
ケーブル係止部71は、図9D、図9F及び図9Gに示すように、環状を呈する。ケーブル係止部71は、図8、図9B及び図9Gに示すように、底面側(図8における手前側)が欠けた環状であり、この欠けた箇所の両端からそれぞれ正面方向(図中下方向)へ1対の狭隘部73が延設される。さらに、図8、図9B及び図9Gに示すように、その狭隘部73の正面端からさらに正面方向へ互いの間隔を漸増させつつ、それぞれ固定部材係止部72へ至る1対の連結部74が延設されている。また、ケーブル係止部71は、図9Eに示すように狭隘部73に対し垂直である。換言すると、コネクタ50の挿入方向(図中下方向)に対し垂直である。
固定部材係止部72は、図9C、図9F及び図9Gに示されるように環状を呈する。また、固定部材係止部72は、図9Eに示すようにケーブル係止部71と平行である。換言すると、コネクタ50の挿入方向(図中下方向)に対し垂直である。
ケーブル係止部71と、1対の固定部材係止部72とは、コネクタ50の挿入方向から見て、具体的には正面視及び背面視にて、各々の中心が一直線上に位置している(図9C及び図9D参照)。
コネクタ50は、正面視の形状が長円形状を呈している(図9C参照)。コネクタ50の先端側、換言すると図面でいう正面側には、接栓53が設けられている。接栓53は、図9Cに示すように、図7に示す接栓座45と嵌合し得る形状であり、接栓53の中には各種の端子54が設けられている。接栓53としては、たとえば、USB Type Cのピンインサートをこれに充てることができる。一方、コネクタ50の、接栓53の反対側には接続ケーブル51が接続されている。接続ケーブル51の根本は外径が拡がったケーブル基部52となっている。コネクタ50の背面側において、ケーブル基部52が接続されている以外の部分は、コネクタ段部55となっている(図9D、図9F及び図9G参照)。
接続支持部材70において、狭隘部73及び連結部74からなる介在部75は、コネクタ50の底面側に位置する(図9B及び図9G参照)。1対の狭隘部73は互いにコネクタ50の挿入方向(図中下方向)と平行であり、その間隔はコネクタ50の幅より狭い。また、1対の連結部74はそれぞれ、狭隘部73の正面側の端部(図中の下端)から、固定部材係止部72まで互いの間隔を漸増させるように延設され、狭隘部73と固定部材係止部72とを連結する。換言すると、1対の介在部75はそれぞれ、1対の狭隘部73と1対の連結部74とからなり、ケーブル係止部71と固定部材係止部72との間に介在する。
すなわち、接栓座45及び1対の固定孔46を備える可搬型機器10と、1対の可逆的固定部材80と、接続支持部材70とを有する可搬型機器10の接続ケーブル取付構造が形成される。この可搬型機器10の接続ケーブル取付構造によって、コネクタ50が設けられた接続ケーブル51が可搬型機器10に取り付けられる。
図8に示すように、1対の可逆的固定部材80が装着された接続支持部材70が、図9A〜図9Gに示すようにコネクタ50に装着されることで、1対の可逆的固定部材80はコネクタ50に一体化される。具体的には、1対の狭隘部73の間に接続ケーブル51を通し、ケーブル係止部71に接続ケーブル51を挿通させる。そして、接続支持部材70を正面方向へ移動させると、ケーブル基部52を挿通させた状態で、ケーブル係止部71はコネクタ段部55と当接する(図9A、図9B、図9F、図9G)。この状態で、接続支持部材70の1対の連結部74は、コネクタ50のほぼ中間部分から、接栓53の両側に位置する可逆的固定部材80まで、斜めに延接されていることで、接栓53との物理的干渉を避けている。
この状態で、コネクタ50の接栓53を、筐体20の背面の接栓座45(図7参照)へ接続し、次いで、各々の可逆的固定部材80の挿入部81を、接栓座45の両側の固定孔46に螺入させ、可逆的固定部材80を筐体20の背面24に固定させる。これにより、コネクタ50と、接続支持部材70を介してコネクタ50に一体化される1対の可逆的固定部材80とが、筐体20の背面側の接栓座45と、その両側に位置する1対の固定孔46とにそれぞれ接続されることで、図1、図2及び図4〜図6に示すように、本実施形態の可搬型機器10のコネクタ構造が形成される。
<作用>
以上の第1実施形態の可搬型機器10のコネクタ構造は、以下のように作用する。
まず、コネクタ50が接続ケーブル51の外径よりも幅広であり(図9A、図9B)、接続ケーブル51が挿通されるケーブル係止部71の内径はコネクタ50の幅よりも小さい(図9D)。よって、接続支持部材70のケーブル係止部71は、コネクタ50の一端であるコネクタ段部55と当接する(図9F、図9G)。一方、1対の固定部材係止部72を通して1対の可逆的固定部材80がそれぞれ1対の固定孔46に固定されることで、1対の可逆的固定部材80が、接続支持部材70を介して、コネクタ段部55を押さえつけることになる。これにより、1対の可逆的固定部材80は、接続支持部材70を介して、コネクタ50の引き抜き方向の荷重に抵抗する抜け止めとして機能する。
また、筐体20の背面24の接栓座45とその両側の1対の固定孔46とは背面視で一直線上に位置し(図7)、また、接続支持部材70のケーブル係止部71と1対の固定部材係止部72とは正面視及び背面視で一直線上に位置する(図9C、図9D)ことで、コネクタ50の接栓53とその両側の1対の可逆的固定部材80もまた、正面視で一直線上に位置する(図9C)。これにより、1対の可逆的固定部材80は、接続支持部材70を介して、コネクタ50の幅方向への荷重にもコネクタ50が最大限抵抗するように機能する。なお、このように、各構造が一直線上に位置していなくても、コネクタ50の幅方向への荷重にはある程度抵抗することは可能である。
さらに、接続支持部材70においては、ケーブル係止部71と1対の固定部材係止部72との間に介在する1対の介在部75の一部が、コネクタ50の幅より狭い1対の狭隘部73となっている(図9B)。よって、1対の可逆的固定部材80で可搬型機器10に固定されている接続支持部材70が、コネクタ50の引き抜き方向に対して、幅方向も含めた直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重にもコネクタ50が抵抗するように機能する。
以上より、接続支持部材70は、1対の可逆的固定部材80の1対の固定孔46への固定によって、コネクタ50が、引き抜き方向及びこれに直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重に対しいずれも抵抗するように機能する。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を、図10及び図11A〜図11Eを参照しつつ説明する。本実施形態における可搬型機器10の構造は、図1〜図7に示す第1実施形態と同様である。
<コネクタ構造>
図10は、本実施形態に係る接続支持部材70に、1対の可逆的固定部材80が装着されている状態を、図2の底面図と同じ視点から示したものである。また、図11A〜図11Gは、本実施形態に係る可搬型機器10のコネクタ構造において、コネクタ50に接続支持部材70及び可逆的固定部材80を装着した状態をそれぞれ、平面図(図11A)、底面図(図11B)、正面図(図11C)、背面図(図11D)、左側面図(図11E)、平面左方斜視図(図11F)及び底面右方斜視図(図11G)で示したものである。なお、これら図11A〜図11Eにおける平面、底面、正面、背面及び左側面についてはそれぞれ図1、図2、図3、図4及び図6と同じ視点から示したものであり、図11Fの平面斜方斜視図及び図11Gの底面右方斜視図もこれらの方向に準じたものである。
接続支持部材70は、図10に示すように、ケーブル係止部71、1対の固定部材係止部72及び1対の狭隘部73と1対の連結部74とからなる1対の介在部75を備える。
可逆的固定部材80は、頭部とネジ部とを有するネジとして形成され、外周に、固定孔46の雌ネジと螺合する雄ネジが切られたネジ部としての挿入部81と、挿入部81より大径な頭部としての係止部82とからなる。
固定部材係止部72には、可逆的固定部材80の挿入部81が背面側(図中上方向)から正面側(図中下方向)に向かって挿入され、係止部82が固定部材係止部72に係止する。その際、固定部材係止部72の背面側、すなわち、固定部材係止部72と係止部82との間には、図11A、図11B、図11E、図11F及び図11Gにも示されるように、ワッシャ90及びスプリングワッシャ91が介装される。また、固定部材係止部72の正面側、すなわち、固定部材係止部72と筐体20の背面24(図7参照)との間には、図11A、図11B、図11C、図11E、図11F及び図11Gにも示されるように、可逆的固定部材80の緩み防止目的でeリング92が介装される。
ケーブル係止部71は、図11D、図11F及び図11Gに示すように、環状を呈する。ケーブル係止部71は、図10、図11B及び図11Gに示すように、底面側(図10における手前側)が欠けた環状であり、この欠けた箇所の両端からそれぞれ正面方向(図中下方向)へ1対の狭隘部73が延設される。さらに、図10、図11B及び図11Gに示すように、その狭隘部73からエルボー状に屈曲した部分を介して側方へ直角に曲がり、それぞれ固定部材係止部72へ至る1対の連結部74が延設されている。また、ケーブル係止部71は、図11Eに示すように狭隘部73に対し垂直である。換言すると、コネクタ50の挿入方向(図中下方向)に対し垂直である。
固定部材係止部72は、図11C、図11F及び図11Gに示されるように環状を呈する。また、固定部材係止部72は、図11Eに示すようにケーブル係止部71と平行である。換言すると、コネクタ50の挿入方向(図中下方向)に対し垂直である。
ケーブル係止部71と、1対の固定部材係止部72とは、コネクタ50の挿入方向から見て、具体的には正面視及び背面視にて、各々の中心が一直線上に位置している(図11C及び図11D参照)。
コネクタ50は、正面視の形状が長円形状を呈している(図11C参照)。コネクタ50の先端側、換言すると図面でいう正面側には、接栓53が設けられている。接栓53は、図11Cに示すように、図7に示す接栓座45と嵌合し得る形状であり、接栓53の中には各種の端子54が設けられている。接栓53としては、たとえば、USB Type Cのピンインサートをこれに充てることができる。一方、コネクタ50の、接栓53の反対側には接続ケーブル51が接続されている。接続ケーブル51の根本は外径が拡がったケーブル基部52となっている。コネクタ50の背面側において、ケーブル基部52が接続されている以外の部分は、コネクタ段部55となっている(図11D、図11F及び図11G参照)。
接続支持部材70において、狭隘部73及び連結部74からなる介在部75は、コネクタ50の底面側に位置する(図11B及び図11G参照)。1対の狭隘部73は互いにコネクタ50の挿入方向(図中下方向)と平行であり、その間隔はコネクタ50の幅より狭い。また、1対の連結部74はそれぞれ、狭隘部73の正面側の端部(図中の下端)から、狭隘部73に対して屈曲部分を介して側方へ直角に曲がって固定部材係止部72まで延設され、狭隘部73と固定部材係止部72とを連結する。すなわち、1対の連結部74は一直線上に位置している。換言すると、1対の介在部75はそれぞれ、1対の狭隘部73と1対の連結部74とからなり、ケーブル係止部71と固定部材係止部72との間に介在する。
すなわち、接栓座45及び1対の固定孔46を備える可搬型機器10と、1対の可逆的固定部材80と、接続支持部材70とを有する可搬型機器10の接続ケーブル取付構造が形成される。この可搬型機器10の接続ケーブル取付構造によって、コネクタ50が設けられた接続ケーブル51が可搬型機器10に取り付けられる。
図10に示すように、1対の可逆的固定部材80が装着された接続支持部材70が、図11A〜図11Gに示すようにコネクタ50に装着されることで、1対の可逆的固定部材80はコネクタ50に一体化される。具体的には、1対の狭隘部73の間に接続ケーブル51を通し、ケーブル係止部71に接続ケーブル51を挿通させる。そして、接続支持部材70を正面方向へ移動させると、ケーブル基部52を挿通させた状態で、ケーブル係止部71はコネクタ段部55と当接する(図11A、図11B、図11F、図11G)。
この状態で、コネクタ50の接栓53を、筐体20の背面の接栓座45(図7参照)へ接続し、次いで、各々の可逆的固定部材80の挿入部81を、接栓座45の両側の固定孔46に螺入させ、可逆的固定部材80を筐体20の背面24に固定させる。これにより、コネクタ50と、接続支持部材70を介してコネクタ50に一体化される1対の可逆的固定部材80とが、筐体20の背面側の接栓座45と、その両側に位置する1対の固定孔46とにそれぞれ接続されることで、図1、図2及び図4〜図6に示す第1実施形態において接続支持部材70を本実施形態の可搬型機器10の接続支持部材70に置き換えた、本実施形態の可搬型機器10のコネクタ構造が形成される。
<作用>
以上の第2実施形態の可搬型機器10のコネクタ構造は、以下のように作用する。
まず、コネクタ50が接続ケーブル51の外径よりも幅広であり(図11A、図11B)、接続ケーブル51が挿通されるケーブル係止部71の内径はコネクタ50の幅よりも小さい(図11D)。よって、接続支持部材70のケーブル係止部71は、コネクタ50の一端であるコネクタ段部55と当接する(図11F、図11G)。一方、1対の固定部材係止部72を通して1対の可逆的固定部材80がそれぞれ1対の固定孔46に固定されることで、1対の可逆的固定部材80が、接続支持部材70を介して、コネクタ段部55を押さえつけることになる。これにより、1対の可逆的固定部材80は、接続支持部材70を介して、コネクタ50の引き抜き方向の荷重に抵抗する抜け止めとして機能する。
また、筐体20の背面24の接栓座45とその両側の1対の固定孔46とは背面視で一直線上に位置し(図7)、また、接続支持部材70のケーブル係止部71と1対の固定部材係止部72とは正面視及び背面視で一直線上に位置する(図11C、図11D)ことで、コネクタ50の接栓53とその両側の1対の可逆的固定部材80もまた、正面視で一直線上に位置する(図11C)。これにより、1対の可逆的固定部材80は、接続支持部材70を介して、コネクタ50の幅方向への荷重にもコネクタ50が抵抗するように機能する。ここで、本実施形態では、1対の連結部74が一直線上に位置している(図10)ため、第1実施形態よりも、コネクタ50の幅方向への荷重により強く抵抗できることになる。
さらに、接続支持部材70においては、ケーブル係止部71と1対の固定部材係止部72との間に介在する1対の介在部75の一部が、コネクタ50の幅より狭い1対の狭隘部73となっている(図11B)。よって、1対の可逆的固定部材80で可搬型機器10に固定されている接続支持部材70が、コネクタ50の引き抜き方向に対して、幅方向も含めた直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重にもコネクタ50が抵抗するように機能する。ここで、本実施形態では、1対の狭隘部73がコネクタ50のほぼ全長にわたり支持しているため、第1実施形態よりも、コネクタ50の厚さ方向への荷重により強く抵抗できることになる。
以上より、接続支持部材70は、1対の可逆的固定部材80の1対の固定孔46への固定によって、コネクタ50が、引き抜き方向及びこれに直交する全ての方向(すなわち、ケーブル係止部の円周方向)への荷重に対しいずれも抵抗するように機能する。
[その他]
なお、上記した第1実施形態及び第2実施形態のいずれも、接続支持部材70においてケーブル係止部71及びその両側の1対の固定部材係止部72が一直線上に位置している(図9C及び図9D並びに図11C及び図11D参照)。よって、接続支持部材70は、平面側と底面側とを反対にして取り付けても問題なく使用することでき、またいずれの方向で取り付けても作用に変わりはないため、取付時に特に方向性を注意する必要がなく、使い勝手が非常によい。
10 可搬型機器 11 吊り下げ具 11A 穴
12 操作ボタン
20 筐体 21 表面 22 裏面
23 正面 24 背面 25 右側面
26 左側面 27 凹部 28 凸部
29 バッテリーカバー
30 操作部 31 表示画面 32 操作キー
40 案内溝 41 リーダ 42 カードスロット
45 接栓座 46 固定孔
50 コネクタ 51 接続ケーブル 52 ケーブル基部
53 接栓 54 端子 55 コネクタ段部
70 接続支持部材
71 ケーブル係止部 72 固定部材係止部 73 狭隘部
74 連結部 75 介在部
80 可逆的固定部材
81 挿入部 82 係止部
90 ワッシャ 91 スプリングワッシャ 92 eリング

Claims (5)

  1. 接続ケーブルの先端に設けられるとともに該接続ケーブルの外径より幅広なコネクタと、
    可搬型機器に設けられ前記コネクタが接続される接栓座と、
    前記可搬型機器の前記接栓座を挟んだ位置に形成される1対の固定孔と、
    前記1対の固定孔に着脱可能に固定される1対の可逆的固定部材と、
    前記1対の可逆的固定部材を前記コネクタに一体化させる接続支持部材と、を備え、
    前記可逆的固定部材は、前記固定孔に挿入される挿入部と、該挿入部より大径の係止部とからなり、
    前記接続支持部材は、
    前記接続ケーブルが挿通されるとともに前記コネクタの幅より小さい内径を有するケーブル係止部と、
    前記1対の可逆的固定部材の前記挿入部がそれぞれ挿通されるとともに前記係止部より小さい内径を有する1対の固定部材係止部と、
    前記ケーブル係止部と前記1対の固定部材係止部との間にそれぞれ介在するとともに、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔を有する1対の狭隘部、及び、前記1対の狭隘部と前記固定部材係止部とを連結する1対の連結部を備えた1対の介在部と、
    を有するとともに、
    前記1対の狭隘部は、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔で前記コネクタの挿入方向に延在することで、前記ケーブル係止部と前記連結部との間で前記コネクタを支持する、可搬型機器のコネクタ構造。
  2. 前記可逆的固定部材は、前記挿入部としての雄ネジが切られているネジ部と、前記係止部としての頭部とを有するネジであるとともに、
    前記固定孔の内部には前記ネジ部と螺合する雌ネジが切られている、請求項1に記載の可搬型機器のコネクタ構造。
  3. 前記1対の介在部の各狭隘部は前記コネクタの挿入方向と平行であり、
    前記ケーブル係止部と、前記1対の固定部材係止部とはいずれも、前記挿入方向に対し垂直な環状に形成されているとともに、
    前記ケーブル係止部及び前記1対の固定部材係止部の各々の中心は、前記挿入方向から見て一直線上に位置している、請求項1又は2に記載の可搬型機器のコネクタ構造。
  4. 前記1対の介在部の各連結部は、前記1対の狭隘部の端部から前記1対の固定部材係止部にかけて互いの間隔が漸増している、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の可搬型機器のコネクタ構造。
  5. 接続ケーブルの先端に設けられたコネクタが該接続ケーブルの外径より幅広である接続ケーブルを可搬型機器に取り付けるための可搬型機器の接続ケーブル取付構造であって、
    前記コネクタが接続される接栓座と、前記接栓座を挟んだ位置に形成される1対の固定孔とが設けられた前記可搬型機器と、
    前記1対の固定孔に着脱可能に固定される1対の可逆的固定部材と、
    前記1対の可逆的固定部材を前記コネクタに一体化させる接続支持部材と、を備え、
    前記可逆的固定部材は、前記固定孔に挿入される挿入部と、該挿入部より大径の係止部とからなり、
    前記接続支持部材は、
    前記接続ケーブルが挿通されるとともに前記コネクタの幅より小さい内径を有するケーブル係止部と、
    前記1対の可逆的固定部材の前記挿入部がそれぞれ挿通されるとともに前記係止部より小さい内径を有する1対の固定部材係止部と、
    前記ケーブル係止部と前記1対の固定部材係止部との間にそれぞれ介在するとともに、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔を有する1対の狭隘部、及び、前記1対の狭隘部と前記固定部材係止部とを連結する1対の連結部を備えた1対の介在部と、
    を有するとともに、
    前記1対の狭隘部は、前記ケーブル係止部の径より狭い間隔で前記コネクタの挿入方向に延在することで、前記ケーブル係止部と前記連結部との間で前記コネクタを支持する、可搬型機器の接続ケーブル取付構造。
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