JP6667115B2 - 非接触通信装置、非接触通信方法、プログラム、および、非接触通信システム - Google Patents

非接触通信装置、非接触通信方法、プログラム、および、非接触通信システム Download PDF

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Description

本技術は、非接触通信装置、非接触通信方法、プログラム、および、非接触通信システムに関し、特に、より簡単な構成で、能動側の機能を実現することができるようにする非接触通信装置、非接触通信方法、プログラム、および、非接触通信システムに関する。
非接触IC(Integrated Circuit)カードは、例えば、電子マネーカード、交通機関の定期券、部屋の入室管理用のカードなどの用途に利用されている。ICカードは、磁気カードなどの他のカードと比べて、大容量のデータを記録できるとともに、データの暗号化も可能となるので、セキュリティの面においても優れている。
近距離で非接触により無線通信を行う非接触通信装置には、自ら電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりコマンドを相手装置に送信する能動側(アクティブ)として動作する装置と、相手装置が出力する電磁波を負荷変調することにより、コマンドに対する返信を行う受動側(パッシブ)として動作する装置がある。
3つの非接触ICカードからなるICカード処理システムにおいて、非接触ICカードが受動側の機能と能動側の機能の両方を備え、受動側として動作していた非接触ICカードが、通信途中から機能を切り替え、能動側として通信を行う通信方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−63341号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、非接触ICカードは、受動側と能動側の両方の機能に必要な構成を全て備える必要があるため、装置構成が複雑になり、製造コストが高くなってしまう。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単な構成で、能動側の機能を実現することができるようにするものである。
本技術の第1の側面の非接触通信装置は、第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する通信部を備え、前記通信部は、前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
本技術の第1の側面の非接触通信方法は、非接触通信装置が、第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する非接触通信を行うものであり前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
本技術の第1の側面のプログラムは、コンピュータに、第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する非接触通信処理であり前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する非接触通信処理を実行させるためのものである。
本技術の第1の側面においては、第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する非接触通信が行われる。前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドが受信され、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスが前記第1の装置へ返信され、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンドが受信されると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置が探索され、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドが送信され、前記所定の処理の実行処理結果が前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信され、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスが送信される。
本技術の第2の側面の非接触通信システムは、リーダライタと非接触通信装置とからなり、前記リーダライタは、搬送波を少なくとも出力、前記非接触通信装置は、前記リーダライタが搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記リーダライタから受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで前記リーダライタに返信し、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで他の非接触通信装置に対して第2コマンドを送信し、前記リーダライタが出力した搬送波を前記他の非接触通信装置が負荷変調することで前記他の非接触通信装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する通信部を備え、前記通信部は、前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記リーダライタへ返信し、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、所定の処理を要求する要求コマンドを受信すると、その要求コマンドに応じて前記他の非接触通信装置を探索し、探索された前記他の非接触通信装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記他の非接触通信装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記リーダライタに、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
本技術の第2の側面においては、リーダライタと非接触通信装置とからなり、前記リーダライタにおいては、搬送波が少なくとも出力され、前記非接触通信装置においては、前記リーダライタが搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドが前記リーダライタから受信され、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスが、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで前記リーダライタに返信され、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで他の非接触通信装置に対して第2コマンドが送信され、前記リーダライタが出力した搬送波を前記他の非接触通信装置が負荷変調することで前記他の非接触通信装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスが受信される。前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドが受信され、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスが前記リーダライタへ返信され、前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、所定の処理を要求する要求コマンドが受信されると、その要求コマンドに応じて前記他の非接触通信装置が探索され、探索された前記他の非接触通信装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドが送信され、前記所定の処理の実行処理結果が前記他の非接触通信装置から前記第2レスポンスとして受信され、前記実行処理結果に基づいて、前記リーダライタに、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスが送信される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
非接触通信装置は、独立した装置、ICチップ、または、モジュールであっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術の第1及び第2の側面によれば、より簡単な構成で、能動側の機能を実現することができるようにする。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
近距離非接触通信の通信方式の種類について説明する図である。 タイプCの通信方式におけるパケットデータのデータ構造を示す図である。 本技術に係る通信システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 通信システムの通信を説明する図である。 通信システムにおける混信防止のしくみを説明する図である。 電子マネー決済処理の概要を示す図である。 電子マネー決済処理を説明するフローチャートである。 リーダライタ端末の一般的分類を示す図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.近距離非接触通信の通信方式の説明
2.本技術に係る通信システムの一実施の形態
3.本技術に係る通信システムのアプリケーション適用例
<1.近距離非接触通信の通信方式の説明>
初めに、図1を参照して、近距離で非接触により無線通信を行う近距離非接触通信の通信方式の種類について簡単に説明する。
近距離非接触通信の通信方式としては、例えば、図1に示されるような、タイプA、タイプB、タイプCと呼ばれる各種の通信方式がある。
タイプAは、フィリップス社のMIFARE(登録商標)方式として採用されているものである。タイプAでは、変調方式として、リーダライタからICカードへの伝送には、搬送波のASK(Amplitude Shift Keying)100%変調が採用され、ICカードからリーダライタへの伝送には、副搬送波のOOK(On Off Keying)変調が採用されている。符号化方式としては、リーダライタからICカードへの伝送には、ミラー(Miller)によるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへの伝送には、マンチェスタ(Manchester)によるデータのエンコードが行われる。タイプAでは、データの通信レートとして、例えば、106kbps(kilo bit per second)が採用されている。
タイプBでは、変調方式として、リーダライタからICカードへの伝送には、搬送波のASK10%変調が採用され、ICカードからリーダライタへの伝送には、副搬送波のBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調が採用されている。符号化方式としては、リーダライタからICカードへの伝送には、NRZ-Lによるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへの伝送には、NRZよるデータのエンコードが行われる。タイプBでは、データの通信レートとして、例えば、106kbpsが採用されている。
タイプCは、例えば、本出願人であるソニー株式会社のFeliCa(登録商標)方式として採用されているものである。タイプCでは、変調方式として、リーダライタからICカードへの伝送には、搬送波のASK10%変調が採用され、ICカードからリーダライタへの伝送には、搬送波のASK10%変調が採用されている。符号化方式としては、リーダライタからICカードへの伝送、及び、ICカードからリーダライタへの伝送のどちらにおいても、マンチェスタによるデータのエンコードが行われる。タイプCでは、データの通信レートとして、例えば、212kbpsが採用されている。
従って、タイプAとタイプBは、リーダライタからICカードへの伝送と、ICカードからリーダライタへの伝送とで、変調方式と符号化方式が異なる非対称型通信であるのに対して、タイプCは、リーダライタからICカードへの伝送と、ICカードからリーダライタへの伝送とで、変調方式と符号化方式が同じ対称型通信である。
対称型通信であるタイプCの通信方式では、リーダライタからICカードへのコマンド信号と、ICカードからリーダライタへのレスポンス信号の区別は、リーダライタとICカード間で送受信するパケットデータの所定箇所のデータを、コマンド用とレスポンス用とで異なる値とすることで認識される。
図2は、タイプCの通信方式において、リーダライタとICカード間で送受信するパケットデータのデータ構造を示す図である。
パケットデータは、図2に示すように、パケットの先頭に6バイトの長さのプリアンブル(Preamble)、ブリアンブルの次に2バイトのシンクコード(Sync Code)、シンクコードの次にデータ部が何バイトからなるかを表すデータ長(Length)、データ長の次にコマンドが格納されるデータ部(Data)、データ部の次にエラー検出のための誤り訂正符号である2バイトのパリティ部(CRC:Cyclic Redundancy Check)が配置される構成となっている。
リーダライタからICカードへのコマンド信号と、ICカードからリーダライタへのレスポンス信号は、例えば、データ部の第1バイト“PD0”の値で区別される。具体的には、リーダライタからICカードへのコマンドパケットでは、第1バイト“PD0”の値が偶数の値とされ、ICカードからリーダライタへのレスポンスパケットでは、第1バイト“PD0”の値が奇数の値とされる。
以上のように、タイプCの通信方式は、リーダライタからICカードへの伝送と、ICカードからリーダライタへの伝送とで、変調方式と符号化方式が同じ対称型通信であり、コマンドパケットとレスポンスパケットの違いは、パケットデータの一部の値が異なるだけであるという特徴を有している。
このようなタイプCの通信方式の特徴を利用すれば、以下説明するように、通常、送信されたコマンドに対しての返信(レスポンス)を行う受動側(パッシブ)として動作するICカードが、容易に、コマンドを送信する能動側(アクティブ)として動作することが可能となる。
<2.非接触通信システム>
図3は、本技術に係る非接触通信システムの一実施の形態であり、対称型通信であるタイプCの通信方式を用いた近距離非接触通信の通信システムの例を示すブロック図である。
図3の通信システム1は、主装置11に接続されたリーダライタ12と、リーダライタ12が発生させる電磁波(搬送波)の範囲内で通信を行う非接触通信SE13及びICカード14で構成される。
なお、リーダライタ12は、図3に示されるように主装置11に対して外部接続されるものでもよいし、主装置11の一部として組み込まれていてもよい。
主装置11は、リーダライタ12が他の非接触通信装置(例えば、非接触通信SE13)と非接触通信を行う際に、所定のアプリケーションを起動し、非接触通信に必要となる情報の入力を受け付けたり、通信結果を表示したりする。
主装置11は、記憶部41、メイン制御部42、表示部43などを備える。記憶部41は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリで構成される。メイン制御部42は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置で構成される。表示部43は、例えば、LCD (Liquid Crystal Display)などで構成される。
記憶部41は、リーダライタ12の非接触通信に対応したアプリケーション(以下、RWアプリという。)を記憶し、必要に応じてメイン制御部42に供給する。メイン制御部42は、主装置11全体を制御する。例えば、メイン制御部42は、リーダライタ12が動作するときに、記憶部41に記憶されているRWアプリを読み出して実行する。メイン制御部42により実行されるRWアプリは、リーダライタ12(の制御部63)とデータの授受を行い、リーダライタ12から取得した結果などを表示部43に表示させる。
リーダライタ12は、アンテナ61、復調部62、制御部63、変調部64、発振回路65、及び、電源部66を有する。アンテナ61、復調部62、変調部64、及び、発振回路65は、RF通信部70を構成する。
アンテナ61は、例えば、ループアンテナで構成され、変調部64から供給された変調信号や無変調の信号を、電磁波で送信する。また、アンテナ61は、他の非接触通信装置から送信されてきた電磁波の変調信号を受信し、復調部62に供給する。
復調部62は、アンテナ61から供給された変調信号を、非接触通信SE13の負荷変調部84の変調方式に対応する復調方式により復調し、その復調の結果得られるデータを制御部63に供給する。例えば、復調部62は、アンテナ61を介して取得したASK(Amplitude Shift Keying)変調信号を復調し、その復調によって得られるデータを制御部63に出力する。
制御部63は、主装置11のメイン制御部42から供給された動作指示に基づいて、所定のコマンドなどのデータを、所定の方式により符号化し、符号化したデータを変調部64に出力する。また、制御部63は、復調部62から供給されたデータを、データの符号化方式に対応する方式により復号し、復号したデータを、主装置11のメイン制御部42に供給する。
例えば、制御部63は、他の非接触通信装置(例えば、非接触通信SE13)あてに送信するコマンドなどのデータが、メイン制御部42から供給されてきた場合、そのデータに、マンチェスタ符号へのコーディングなどの符号化処理を施し、これにより得られたマンチェスタ符号を変調部64に出力する。また、例えば、制御部63は、復調部62の出力に対して、マンチェスタ符号のデコードなどの復号処理を施し、これにより得られたデータを、メイン制御部42に供給する。
変調部64は、発振回路65から供給される搬送波を、制御部63から供給されるコマンドなどのデータで所定の方式により変調することにより変調信号を得て、アンテナ61に供給する。例えば、変調部64は、制御部63から供給されたデータに基づいて、搬送波を、例えば、ASK変調する。
より具体的には、例えば、変調部64は、発振回路65から供給される所定の周波数の正弦波を搬送波として、その搬送波を制御部63より供給されるデータでASK変調し、その結果得られる変調波を、電磁波としてアンテナ61から出力させる。
発振回路65は、所定の周波数の搬送波を生成し、変調部64に供給する。
電源部66は、例えば、バッテリなどを備え、リーダライタ12の各部へ必要な電源を供給する。なお、電源部66は、主装置11から電源の供給を受けて、リーダライタ12の各部へ必要な電源を供給する形態とすることもできる。
非接触通信SE13は、耐タンパ性のあるセキュアなICチップ(Secure Element)であり、リーダライタ12とICカード14の両方と非接触通信を行う。
非接触通信SE13は、アンテナ81、復調部82、制御部83、負荷変調部84、及び記憶部85を有する。アンテナ81、復調部82、及び、負荷変調部84は、RF通信部90を構成する。
非接触通信SE13は、バッテリ等の電源を持たず、アンテナ81に生じた交流の起電力を基に、直流電力を発生させ、発生させた直流電力を非接触通信SE13の各部に供給することで動作する。
アンテナ81は、例えば、ループアンテナで構成され、他の非接触通信装置(例えば、リーダライタ12やICカード14)から送信されてきた変調信号を受信し、復調部82に供給する。
復調部82は、アンテナ81から供給された変調信号を、リーダライタ12及びICカード14の変調方式に対応する復調方式により復調し、その復調の結果得られるデータを制御部83に供給する。例えば、復調部82は、アンテナ81を介して受信したASK変調信号を復調し、その復調によって得られるデータを制御部83に出力する。
制御部83は、記憶部85から読み出された通信プログラムに従って、リーダライタ12またはICカード14との非接触通信を制御する。具体的には、制御部83は、復調部82から供給されたデータ(コマンドを含む)を所定の方式により復号し、復号したデータに基づいて所定の処理を実行する。また、制御部83は、処理結果に基づいて、リーダライタ12またはICカード14に送信するデータを、所定の符号化方式により符号化し、符号化したデータを負荷変調部84に供給する。ここでの符号化方式としては、例えば、リーダライタ12と同じマンチェスタ符号化方式が採用される。
負荷変調部84は、外部からアンテナ81を見たときのインピーダンスを、制御部83から供給されるデータにしたがって変化させる。他の非接触通信装置が搬送波としての電磁波を出力することにより、アンテナ81の周囲にRF(Radio Frequency)フィールド(磁界)が形成されている場合、アンテナ81としてのコイルを見たときのインピーダンスが変化することにより、アンテナ81の周囲のRFフィールドも変化する。これにより、他の非接触通信装置が出力している電磁波としての搬送波が、制御部83から供給されるデータにしたがって変調(負荷変調)されることにより、変調信号が他の非接触通信装置(例えば、リーダライタ12やICカード14)で受信される。
記憶部85は、ICカード14とセキュアな通信を行うために必要となる暗号鍵情報、及び、自身を一意に識別する識別情報である機器IDなどを記憶する。また、記憶部85は、リーダライタ12及びICカード14と近距離の非接触通信を行うための通信プログラムを記憶し、必要に応じて制御部83に供給する。通信プログラムには、相互認証アルゴリズムや暗号復号アルゴリズムなども含まれる。
制御部83は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置で構成される。記憶部85は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリで構成される。
ICカード14は、耐タンパ性を有し、非接触通信SE13と非接触通信を行う。
ICカード14は、アンテナ101、復調部102、制御部103、負荷変調部104、及び記憶部105を有する。アンテナ101、復調部102、及び、負荷変調部104は、RF通信部110を構成する。
アンテナ101は非接触通信SE13のアンテナ81と同様の動作を行い、復調部102は非接触通信SE13の復調部82と同様の動作を行い、制御部103は非接触通信SE13の制御部83と同様の動作を行い、負荷変調部104は非接触通信SE13の負荷変調部84と同様の動作を行い、記憶部105は非接触通信SE13の記憶部85と同様の動作を行う。従って、非接触通信SE13とICカード14のハードウエア構成は同一である。
非接触通信SE13の形状は、チップ形状とすることもできるし、ICカード形状とすることもできる。また例えば、非接触通信を行う2枚のICカードを、1枚は非接触通信SE13として、もう1枚はICカード14として使用することもできる。
なお、本実施の形態では、通信システム1の各装置が、図1を参照して説明したタイプCの通信方式を用いた近距離非接触通信を行うものとしているので、変調方式にはASK10%変調、符号化方式にはマンチェスタ符号化が採用されている。しかし、通信システム1の各装置は、対称型通信を行うものであればよいため、変調方式及び符号化方式は、これに限定されるものではない。例えば、変調方式として、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などを採用してもよいし、符号化方式として、ミラーやNRZ-Lなどを採用してもよい。
以上のように構成される通信システム1において、リーダライタ12は、自ら電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりコマンドを他の非接触通信装置に送信する能動側(アクティブ)装置である。一方、非接触通信SE13とICカード14は、他の非接触通信装置(リーダライタ12)が出力する電磁波を負荷変調することにより、コマンドに対する返信を行う受動側(パッシブ)装置である。
従って、非接触通信SE13は、そのままでは、能動側として動作することはできないが、図1を参照して説明したタイプCの通信方式が対称型通信であることを利用して、次のようにすることで、能動側として動作することができるようになっている。
図2を参照して説明したように、タイプCの通信方式では、例えば、パケットデータの所定箇所の値で、コマンドパケットとレスポンスパケットが区別される。例えば、第1バイト“PD0”の値が偶数の値であるときがコマンドパケットとされ、第1バイト“PD0”の値が奇数の値であるときがレスポンスパケットと区別される。そのため、非接触通信SE13は、第1バイト“PD0”の値を偶数の値としたパケットを送信することによりコマンドを送信することができ、能動側として動作することができる。
即ち、図4に示されるように、リーダライタ12のRF通信部70が出力する搬送波(電磁波)の範囲内に、非接触通信SE13とICカード14が存在する場合、非接触通信SE13は、リーダライタ12に対しては受動側として動作するが、ICカード14に対しては能動側として動作する。
より具体的には、非接触通信SE13は、リーダライタ12と非接触通信を行う場合、リーダライタ12が搬送波を変調することにより送信してきたコマンドを受信し、リーダライタ12のRF通信部70が出力した搬送波を負荷変調することによりリーダライタ12にレスポンス(返信コマンド)を返信する。
一方、非接触通信SE13は、ICカード14と非接触通信を行う場合、リーダライタ12のRF通信部70が出力する搬送波を負荷変調することで、ICカード14にコマンドを送信し、ICカード14がリーダライタ12のRF通信部70が出力した搬送波を負荷変調することにより返信してきたレスポンス(返信コマンド)を受信する。
しかしながら、リーダライタ12のRF通信部70が出力する搬送波の範囲内に、ともに受動側(パッシブ)として動作する非接触通信SE13とICカード14の両方が存在する場合、混信が懸念される。具体的には、リーダライタ12が送信したコマンドに対して、ICカード14がレスポンスを返信したり、ICカード14が非接触通信SE13宛てに返信したレスポンスを、リーダライタ12が受信してしまうような事態が懸念される。
そこで、通信システム1では、図5に示されるように、リーダライタ12と非接触通信SE13との間の通信と、非接触通信SE13とICカード14との間の通信とで異なるコマンドセットを用いることで、混信が防止されている。
具体的には、リーダライタ12と非接触通信SE13との間の通信では、コマンドセットA(コマンドAとレスポンスA)が用いられ、非接触通信SE13とICカード14との間の通信では、コマンドセットB(コマンドBとレスポンスB)が用いられる。
この結果、ICカード14は、コマンドAを受信したとしても、自分宛てのコマンドではないと判断し、応答しない。また、リーダライタ12は、レスポンスBを受信したとしても、自分宛てのレスポンスではないと判断し、処理しない。これにより、混信が防止される。
非接触通信SE13がリーダライタ12と行う上位側非接触通信と、ICカード14と行う下位側非接触通信のコマンドセットは、例えば、上述したコマンドパケットとレスポンスパケットの区別と同様に、第1バイトの値で区別することができる。より具体的には、例えば、コマンドセットAについては、第1バイト“PD0”が“0”から“9”までの値を使用し、コマンドセットBについては、第1バイト“PD0”が“10”から“19”までの値を使用することで、コマンドセットを区別することができる。そして、コマンドセットAとして使用される0”から“9”までの第1バイト“PD0”の値のなかで、さらに、偶数の値をコマンドパケット、奇数の値をレスポンスパケットと区別することができる。
あるいはまた、第1バイト“PD0”の値をコマンドパケットとレスポンスパケットの区別として使用し、第2バイト“PD1”の値をコマンドセットの区別として使用してもよい。例えば、第2バイト“PD1”の値が偶数の値であるときがコマンドセットAとされ、第2バイト“PD1”の値が奇数の値であるときがコマンドセットBのように区別される。
あるいはまた、データ部以外の所定箇所の値によって、上位側非接触通信と下位側非接触通信のコマンドセットを区別してもよい。例えば、上位側非接触通信と下位側非接触通信とで異なるシンクコードを用いることで、上位側非接触通信と下位側非接触通信のコマンドセットを区別してもよい。
以上のように、対称型通信の特徴を利用して、パケットデータの所定箇所のデータを、上位側非接触通信と下位側非接触通信とを識別する識別情報として利用することで、リーダライタ12に対して受動側として動作する非接触通信SE13が、ICカード14に対して能動側として動作することができる。
即ち、図3の通信システム1によれば、より簡単な構成で、能動側の機能を実現することができる。
<3.アプリケーション適用例>
<電子マネー決済への適用例>
以下、通信システム1のアプリケーション適用例について説明する。なお、アプリケーション適用例の説明においては、図3に示すリーダライタ12、非接触通信SE13及びICカード14の各部を適宜引用して説明する。
初めに、図6及び図7を参照して、電子マネー決済処理への適用例について説明する。
図6は、電子マネー決済処理の概要を示す図である。
例えば、ある販売店において、リーダライタ12が組み込まれた主装置11としてのスマートフォン(携帯情報端末)141と、非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142が用意されている。
販売店の店員が、ユーザ(お客)が購入する商品の代金を、ユーザの電子マネーカード143で決済する場合、まず、スマートフォン141にスマートフォンジャケット142が装着される。
スマートフォン141にスマートフォンジャケット142が装着されることにより、スマートフォンジャケット142が、リーダライタ12が発する磁界(搬送波)の範囲内となると、スマートフォン141内のリーダライタ12は、スマートフォンジャケット142のRF通信部90を検出し、スマートフォン141上に、電子決済アプリケーションが起動される。
起動された電子決済アプリケーションにおいて、店員は、ユーザの電子マネーカード143から引き出す金額、即ち、購入商品の金額を入力する。図6では、ユーザの電子マネーカード143から引き出す金額(決済金額)として、1,230円が店員によって入力された状態が示されている。
電子決済アプリケーションにおいて、決済金額が入力された後、ユーザが所有する電子マネーカード143が、スマートフォンジャケット142が装着されたスマートフォン141に翳される(近づけられる)。電子マネーカード143は、通信システム1のICカード14に相当する。
電子マネーカード143が、リーダライタ12が発する磁界(搬送波)の範囲内となると、非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142が、リーダライタ12が発した搬送波を負荷変調することにより、電子マネーカード143にコマンドを送信し、決済処理を実行する。
決済処理が終了すると、処理結果が、スマートフォン141の表示部43に表示される。例えば、決済処理後の電子マネーカード143の残金(5,780円)が表示される。
図7のフローチャートを参照して、図6を参照して説明した電子マネー決済処理の詳細について説明する。
初めに、ステップS11において、スマートフォン141に組み込まれたリーダライタ12のRF通信部70は、所定の時間間隔でポーリングコマンドを送信する。
スマートフォン141にスマートフォンジャケット142が装着されることにより、スマートフォンジャケット142が、リーダライタ12が発する磁界(搬送波)の範囲内となると、ステップS12において、スマートフォンジャケット142のRF通信部90は、ポーリングコマンドを受信し、レスポンスとして、非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142を識別する機器IDをリーダライタ12に返信する。
リーダライタ12のRF通信部70は、スマートフォンジャケット142から送信されてきた機器IDを受信すると、ステップS13において、その受信した機器IDをスマートフォン141内のメイン制御部42に供給する。
スマートフォン141のメイン制御部42は、ステップS14において、機器IDを取得し、機器IDに対応したアプリケーションとして、電子決済アプリケーションを起動する。
起動された電子決済アプリケーションは、ステップS15において、電子決済処理に対応した非接触通信SE13であるかを確認するSE要求コマンドを、リーダライタ12に送信する。SE要求コマンドは、非接触通信SE13が、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認するコマンドである。また、非接触通信SE13に電子決済アプリケーションの正当性を示す情報を、SE要求コマンドに加えることも可能である。
ステップS16において、リーダライタ12は、SE要求コマンドを取得し、それをさらにスマートフォンジャケット142に送信する。
非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142は、リーダライタ12からのSE要求コマンドを受信し、ステップS17において、そのSE要求コマンドに応じたレスポンス(SE要求レスポンス)を、リーダライタ12に返信する。
リーダライタ12は、スマートフォンジャケット142からのSE要求レスポンスを受信すると、ステップS18において、その受信したSE要求レスポンスを、スマートフォン141の電子決済アプリケーション(メイン制御部42)に返信する。
SE要求レスポンスは、例えば、電子決済アプリケーションに対して予め取り決めた固定データなど、電子決済アプリケーションが、自分の電子決済処理に対応した非接触通信SE13であると判断できるデータであれば、どのようなデータであってもよい。また例えば、SE要求レスポンスは、非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142を識別する機器IDなどでもよい。
受信したSE要求レスポンスに基づいて、スマートフォンジャケット142の正当性が判断されると、電子決済アプリケーションは、ステップS19において、決済金額を入力させる画面を表示させ、店員に決済金額を入力させる。
店員によって決済金額が入力されると、ステップS20において、電子決済アプリケーションは、入力された決済金額とともに、決済金額を電子マネーカード143から引き出す処理を要求するトランザクション要求コマンドをリーダライタ12に送信する。
ステップS21において、リーダライタ12は、トランザクション要求コマンドを取得し、それをさらにスマートフォンジャケット142に送信する。
ステップS22において、スマートフォンジャケット142のRF通信部90は、決済金額とともにトランザクション要求コマンドを受信すると、スマートフォン141のリーダライタ12が発した搬送波を負荷変調することにより、ポーリングコマンドを送信する。なお、上述したように、スマートフォン141のリーダライタ12との非接触通信と、電子マネーカード143との非接触通信とは、異なるコマンドセットが用いられることで、混信が防止されている。また、電子マネーカード143と通信用のコマンドセットは、現有カードのコマンドセット仕様をそのまま流用することも可能である。
ステップS23において、電子マネーカード143のRF通信部110は、スマートフォンジャケット142のRF通信部90からのポーリングコマンドを受信し、レスポンスとして、電子マネーカード143を識別する機器IDをスマートフォンジャケット142に返信する。
次に、スマートフォンジャケット142と電子マネーカード143は、例えば、チャレンジ・レスポンス方式等の所定の相互認証アルゴリズムを用いて互いを認証する。即ち、ステップS24において、スマートフォンジャケット142のRF通信部90は、相互認証コマンド(チャレンジワード)を電子マネーカード143に送信し、電子マネーカード143のRF通信部110は、ステップS25において、相互認証レスポンスを生成して、スマートフォンジャケット142に送信することで、相互認証が行われる。
相互認証が終了した後、暗号化通信を用いて、電子マネーカード143に格納された電子マネー金額から、決済金額を引き出す決済処理が、スマートフォンジャケット142と電子マネーカード143との間で行われる。具体的には、ステップS26において、スマートフォンジャケット142のRF通信部90は、決済金額を引き出す暗号化通信コマンドを電子マネーカード143に送信する。ステップS27において、電子マネーカード143の制御部103は、スマートフォンジャケット142から送信されてきた決済金額を、記憶部105に記憶されている電子マネー金額から引き出す処理を実行する。そして、RF通信部110は、暗号化通信レスポンスとして、引き出し処理の実行結果をスマートフォンジャケット142に送信する。例えば、RF通信部110は、引き出し処理の実行結果として、引き出し処理の正常終了と、電子マネーカード143内の電子マネーの残金額を、電子マネーカード143からスマートフォンジャケット142に送信する。
引き出し処理の実行結果を受信したスマートフォンジャケット142は、ステップS28において、ステップS21で受信したトランザクション要求コマンドに対するレスポンスとして、トランザクション要求レスポンスをリーダライタ12に送信する。
ステップS29において、リーダライタ12は、スマートフォンジャケット142からのトランザクション要求レスポンスを受信し、それをさらに電子決済アプリケーションに供給する。
ステップS30において、電子決済アプリケーションは、リーダライタ12からのトランザクション要求レスポンスを取得し、電子決済処理が正常に完了した旨と、電子マネーカード143内の電子マネーの残金額を、ディスプレイに表示する。
以上のようにして、リーダライタ12を含むスマートフォン141、スマートフォンジャケット142、及び、電子マネーカード143の三者での電子マネー決済処理が実行される。
スマートフォン141のリーダライタ12とスマートフォンジャケット142との間の非接触通信では、例えば、コマンドセットAを用いて、リーダライタ12が能動側、スマートフォンジャケット142が受動側として動作する。一方、スマートフォンジャケット142と電子マネーカード143との間の非接触通信では、リーダライタ12が発した搬送波を負荷変調し、かつ、コマンドセットAと異なるコマンドセットBを用いることで、スマートフォンジャケット142が能動側、電子マネーカード143が受動側として動作する。
なお、上述した電子マネー決済処理では、スマートフォン141にスマートフォンジャケット142が装着されることをトリガーとして、電子決済アプリケーションが起動された。しかし、上述した電子決済アプリケーションの起動方法は、あくまで一例であり、これ以外の方法によって、電子決済アプリケーションが起動される場合もある。電子決済アプリケーションは、例えば、ユーザが当該アプリケーションを指定して手動で起動することもできるし、ウェブ上のリンクをクリックしたり、2次元コードを読み込むなどの方法によっても起動することができる。アプリケーション起動後は、上述した処理が同様に行われる。
図8は、非接触通信を用いた電子マネーカードの決済処理を行うリーダライタ端末の一般的分類を示す図である。
非接触通信を用いた電子マネーカードの決済処理を行うリーダライタ端末は、一般に、オフライン決済を行う多機能専用端末と、オンライン決済を行うシンクライアント(thin client)端末の2種類に大別される。
多機能専用端末は、利点として、決済のときにインターネットなどのネットワーク接続が必要ないオフライン決済であり、処理速度が速い。また、多機能であるため、様々な場面での使用が可能である(場面の制約が少ない)。また、トランザクションログ(トランザクションの記録)はバッチ処理でサーバへアップロードされるので、サーバ側の処理は単純で簡単で済む。
一方、多機能専用端末の欠点としては、様々な機能と高いセキュリティを備える必要があるため、コストが高くなる。また、端末に新規の機能を追加するのが難しい。
これに対して、シンクライアント端末は、利点として、決済関係の機能は全部サーバ側で行い、端末は通信機能が主となるので、汎用性のある端末とすることができ、コストを低く抑えることができる。また、新規の機能を追加する場合は、サーバ側で対応することができるので、新規機能の追加が容易である。
一方、シンクライアント端末の欠点としては、決済処理の時は必ずサーバと接続されている必要があるため、処理速度がネットワークの通信状況の影響を受け、不安定である。また、ネットワークに接続できない環境では使用できず、使用可能な場面が限られる。サーバとリアルタイム通信が必要であり、サーバ側の処理が複雑となる。
通信システム1による本手法を、上記の2種類の分類と比較すると、リーダライタ12は、電磁波(搬送波)を出力する機能と、非セキュアな情報の授受を行う機能のみを備えていればよく、汎用端末で構成することができる。また、決済時にはネットワークに接続する必要がなく、オフラインで処理することができる。
スマートフォン141の電子決済アプリケーションがトランザクション要求コマンドを発行すると、電子決済処理は、非接触通信SE13としてのスマートフォンジャケット142と、ICカード14としての電子マネーカード143との間で行われる。オフライン決済であるので、多機能専用端末と同様に、処理速度は速く、様々な場面での使用が可能である。そして、トランザクションログは、携帯電話通信網や無線LANを介したインターネットなどのネットワークを利用して、バッチ処理でサーバへアップロードされるので、サーバ側の処理は単純かつ簡単で済み、多機能専用端末を用いる場合と同じサーバを利用(流用)することが可能である。
また、主装置11として、近距離型の非接触通信機能を備えるスマートフォンやタブレットなどの、汎用の携帯情報端末を利用することができるので、端末のコストを抑えることもできる。
新機能の追加については、スマートフォンやタブレットなどの汎用の携帯情報端末で動作するアプリケーションソフトに対して、新機能を追加する変更を行うことが可能であるので、新機能の追加や更新が容易であり、カスタマイズも容易である。
また、決済サービスの追加や鍵情報の変更など、非接触通信SE13内に記憶されている情報を更新したい場合には、主装置11と容易に切り離し可能であるので、交換による更新も容易である。
以上のように、通信システム1による本手法によれば、多機能専用端末とシンクライアント端末それぞれの利点を合わせた特徴を有している。
また、セキュアな情報のやりとりは、非接触通信SE13とICカード14とが、直接、セキュアな非接触通信で行うため、安全かつ高速に行うことができる。
<ホテルの客室鍵への適用例>
次に、本技術に係る通信システム1を、ホテルの客室を施錠するドアロック機構に適用した場合について説明する。
近年のホテルでは、客室の出入り口のドアの施錠及び開錠を行うドアキーとして、ICカードが用いられる場合も多い。ICカードをドアキーとする一般的なドアロック機構では、客室のドアロック部の内部に、鍵情報(セキュア情報)をSEチップに記憶させたリーダライタが設けられている。このようなドアロック機構において、ユーザ毎にドアキーを交換したり、紛失等によりドアキーを交換する場合、客室のドアロック部の内部のSEチップに記憶されている鍵情報(セキュア情報)を、専用の鍵情報変更機器を使って変更する必要がある。
通信システム1を、ホテルの客室を施錠するドアロック機構に適用した場合、客室のドアロック部には、リーダライタ12と非接触通信SE13が設けられるが、非接触通信SE13は、例えば、リーダライタ12近傍の位置に、差し込んで設置されるなど、容易に着脱可能な構造で設置される。そして、ホテルの客室を利用するユーザには、ICカード14が、ドアキーとして貸し出される。
ドアキーを交換する必要が生じた場合には、客室のドアロック部に設置した非接触通信SE13を交換するだけで鍵情報を変更することができるので、簡単に鍵情報を変更することができる。また、客室のドアロック部に設けるリーダライタ12としては、全部屋で同じ装置を使用することができ、セキュア機能のない汎用のリーダライタモジュールを利用することができるので、リーダライタ12の費用を抑えることができる。
通信システム1をドアロック機構に適用した場合の非接触通信処理フローは、基本的には、図7を参照して説明した処理と同様に行うことができるが、ドアロック機構のシステムでは、主装置11に相当する装置がないため、スマートフォン141のメイン制御部42とリーダライタ12とのやりとりが不要となる。また、非接触通信SE13もリーダライタ12の搬送波出力範囲内に常時設置されているので、非接触通信SE13も常に検出されている。
そして、客室のドアロック部の非接触通信SE13が、ステップS22において、受信したトランザクション要求コマンドに基づいて、ドアキーとしてのICカード14が存在するかを定期的に確認する。ICカード14が検出された場合、非接触通信SE13は、ICカード14との間で認証処理等を実行し、ICカード14を所有するユーザが正当な客室の利用者であるかを確認する。そして、ステップS28において、非接触通信SE13は、トランザクション要求レスポンスとして、確認結果をリーダライタ12に返信する。
リーダライタ12は、受信したトランザクション要求レスポンスによって、ユーザが正当な客室の利用者であることが確認できた場合、客室のドアを開錠する制御を行う。
上述したドアロック機構のような制御は、例えば、スポーツクラブの会員ロッカーの鍵などにも同様に適用できる。
<出席者の照合システムへの適用例>
本技術は、社内会議への出席や、大学の授業の出席などを、社員カードや学生証としてのICカードと照合することにより確認・認証するためのシステムにも適用できる。このようなシステムでは、一般には、リーダライタが、社員情報が登録された社内データベースや、学生情報が登録された学内データベースと、ネットワークでつながっており、ICカードで読み出された情報がデータベースと照合される処理が行われる。
これに対して、通信システム1を出席者の照合システムに適用した場合、例えば、主装置11及びリーダライタ12には、汎用リーダライタが組み込まれたパーソナルコンピュータを用いることができる。あるいはまた、汎用リーダライタが備えられていないパーソナルコンピュータに、USB接続型のリーダライタを外部接続しても良い。いずれにしてもリーダライタ12として、汎用のリーダライタを用いることができる。非接触通信SE13としては、例えば、セキュア情報として学生や社員のデータ、会議や授業の参加者情報などが格納されたICカードとすることができる。
社内会議への社員の出席確認・認証を行う場合の照合システムの処理フローは、図7を参照して説明した電子マネー決済処理の場合と同様に行うことができる。
具体的には、パーソナルコンピュータのリーダライタ12の搬送波の出力範囲内に、非接触通信SE13と、社内会議に出席する社員の社員証であるICカード14が、かざされる。リーダライタ12が、非接触通信SE13を検出した旨を、主装置11のメイン制御部42としてのパーソナルコンピュータのCPUへ通知すると、出席者認証を行うアプリケーションソフトウエアがパーソナルコンピュータ上で起動される。
出席者認証を行うアプリケーションソフトウエアからのトランザクション要求コマンドに応じて、非接触通信SE13とICカード14が、相互認証及び社員情報の確認・認証を行って、認証結果をトランザクション要求レスポンスとして、リーダライタ12に返信する。
出席者認証を行うアプリケーションソフトウエアは、リーダライタ12を介して認証結果を取得し、その認証結果を、例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイに表示する。
通信システム1を適用した上記の照合システムによれば、セキュア機能のない汎用のリーダライタを用いることができるので、高機能の専用リーダライタが不要である。また、社員の出席確認・認証を行う場面において、社内システム及び社内データベースとの接続も不要である。
以上説明した通信システム1によれば、タイプCの通信方式が対称型通信であることを利用して、リーダライタ12に対して受動側として動作する非接触通信SE13が、ICカード14に対しては能動側として動作することができる。
これにより、非接触通信SE13は、能動側として動作する非接触通信装置が本来備える電磁波出力機能やバッテリなどを備える必要がないため、より簡単な構成で、能動側の機能を実現することができる。
本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した複数の実施の形態の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、チップ、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第1の装置が出力した搬送波を用いて前記第1の装置からのコマンドを受信し、前記第1の装置が出力した前記搬送波を用いて第2の装置へコマンドを送信する通信部
を備える非接触通信装置。
(2)
前記通信部は、前記第1の装置が出力した前記搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1の装置が出力した前記搬送波を負荷変調することで前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第2の装置が、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する
前記(1)に記載の非接触通信装置。
(3)
前記第1コマンドと前記第2コマンドは、パケットデータ内の所定バイトの値が異なる
前記(2)に記載の非接触通信装置。
(4)
前記第1コマンドと前記第1レスポンスは、パケットデータ内の所定バイトの値が異なる
前記(2)または(3)に記載の非接触通信装置。
(5)
前記第1コマンドと前記第2コマンドは、パケットデータ内のシンクコードが異なる
前記(2)または(4)に記載の非接触通信装置。
(6)
前記通信部は、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認するコマンドを受信し、そのコマンドに対して返信する
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の非接触通信装置。
(7)
前記通信部は、前記第1の装置から、コマンドとして、所定の処理の要求を受信すると、その要求に応じて前記第2の装置と所定の処理を実行し、実行終了後に、前記第1の装置に、前記要求に対する返信を行う
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の非接触通信装置。
(8)
前記通信部は、前記第1の装置との通信及び前記第2の装置との通信を、対称型通信方式で通信する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の非接触通信装置。
(9)
非接触通信装置が、第1の装置が出力した搬送波を用いて前記第1の装置からのコマンドを受信し、前記第1の装置が出力した前記搬送波を用いて第2の装置へコマンドを送信する
非接触通信方法。
(10)
コンピュータに、
第1の装置が出力した搬送波を用いて前記第1の装置からのコマンドを受信し、前記第1の装置が出力した前記搬送波を用いて第2の装置へコマンドを送信する非接触通信処理を実行させるためのプログラム。
(11)
リーダライタと非接触通信装置とからなり、
前記リーダライタは、搬送波を出力して前記非接触通信装置へコマンドを送信し、
前記非接触通信装置は、
前記リーダライタが出力した搬送波を用いて前記リーダライタからのコマンドを受信し、前記リーダライタが出力した前記搬送波を用いて他の非接触通信装置へコマンドを送信する
非接触通信システム。
1 通信システム, 11 主装置, 12 リーダライタ, 13 非接触通信SE, 14 ICカード, 41 記憶部, 42 メイン制御部, 63 制御部, 70 RF通信部, 83 制御部, 84 負荷変調部, 85 記憶部, 90 RF通信部, 103 制御部, 104 負荷変調部, 105 記憶部, 110 RF通信部, 141 スマートフォン, 142 スマートフォンジャケット, 143 電子マネーカード

Claims (9)

  1. 第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する通信部
    を備え、
    前記通信部は、
    前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、
    前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
    非接触通信装置。
  2. 前記規定の処理は、前記第1の装置からのポーリングに対して前記通信部が返信した、自身を識別する識別情報に基づいて決定される
    請求項1に記載の非接触通信装置。
  3. 前記第1コマンドと前記第2コマンドは、パケットデータ内の所定バイトの値が異なる
    請求項に記載の非接触通信装置。
  4. 前記第1コマンドと前記第1レスポンスは、パケットデータ内の所定バイトの値が異なる
    請求項に記載の非接触通信装置。
  5. 前記第1コマンドと前記第2コマンドは、パケットデータ内のシンクコードが異なる
    請求項に記載の非接触通信装置。
  6. 前記通信部は、前記第1の装置との通信及び前記第2の装置との通信を、対称型通信方式で通信する
    請求項1に記載の非接触通信装置。
  7. 非接触通信装置が、第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する非接触通信を行うものであり
    前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、
    前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
    非接触通信方法。
  8. コンピュータに、
    第1の装置が搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記第1の装置から受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで前記第1の装置に返信し、前記第1の装置が出力した搬送波を負荷変調することで第2の装置に対して第2コマンドを送信し、前記第1の装置が出力した搬送波を前記第2の装置が負荷変調することで前記第2の装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する非接触通信処理であり
    前記第1コマンドとして、前記第1の装置から、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記第1の装置へ返信し、
    前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記第1の装置から所定の処理を要求する要求コマンド受信すると、その要求コマンドに応じて前記第2の装置を探索し、探索された前記第2の装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記第2の装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記第1の装置に、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する非接触通信処理を実行させるためのプログラム。
  9. リーダライタと非接触通信装置とからなり、
    前記リーダライタは、搬送波を少なくとも出力
    前記非接触通信装置は、
    前記リーダライタが搬送波を変調することで送信してきた第1コマンドを前記リーダライタから受信し、前記第1コマンドに対応する第1レスポンスを、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで前記リーダライタに返信し、前記リーダライタが出力した搬送波を負荷変調することで他の非接触通信装置に対して第2コマンドを送信し、前記リーダライタが出力した搬送波を前記他の非接触通信装置が負荷変調することで前記他の非接触通信装置が送信してきた前記第2コマンドに対応する第2レスポンスを受信する通信部
    を備え、
    前記通信部は、
    前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、規定の処理を行う非接触通信装置であるか否かを確認する確認コマンドを受信し、その確認コマンドに対して、前記規定の処理を行う非接触通信装置であることを示すデータを含む前記第1レスポンスを前記リーダライタへ返信し、
    前記確認コマンドに対応する前記第1レスポンスに基づいて、次の前記第1コマンドとして、前記リーダライタから、所定の処理を要求する要求コマンドを受信すると、その要求コマンドに応じて前記他の非接触通信装置を探索し、探索された前記他の非接触通信装置に対して、前記所定の処理を実行させる前記第2コマンドを送信し、前記所定の処理の実行処理結果を前記他の非接触通信装置から前記第2レスポンスとして受信し、前記実行処理結果に基づいて、前記リーダライタに、前記要求コマンドに対する返信である前記第1レスポンスを送信する
    非接触通信システム。
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