JP6664774B1 - 入園可能性判定プログラム及びシステム - Google Patents

入園可能性判定プログラム及びシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6664774B1
JP6664774B1 JP2019020931A JP2019020931A JP6664774B1 JP 6664774 B1 JP6664774 B1 JP 6664774B1 JP 2019020931 A JP2019020931 A JP 2019020931A JP 2019020931 A JP2019020931 A JP 2019020931A JP 6664774 B1 JP6664774 B1 JP 6664774B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
admission
association
information
degree
possibility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019020931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020129216A (ja
Inventor
綾子 澤田
綾子 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Assest Co Ltd
Original Assignee
Assest Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Assest Co Ltd filed Critical Assest Co Ltd
Priority to JP2019020931A priority Critical patent/JP6664774B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664774B1 publication Critical patent/JP6664774B1/ja
Publication of JP2020129216A publication Critical patent/JP2020129216A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】入園を希望する保育所への入園可能性判定を高精度に行う。【解決手段】入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラムにおいて、上記保育所への過去の入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得ステップと、新たに上記保育所への各入園希望者の家庭環境をデータ化した家庭環境情報を取得する情報取得ステップと、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の家庭環境情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラム及びシステムに関する。
保育士不足が昨今において問題になっている。この保育士の不足に伴い保育所の受け入れ人数を飛躍的に増やすことができないことも指摘され、保育所の入園定員に対する入園希望者のアンバランスも問題となっている。このような状況の中、保育所への入園希望者に対して入園可能性判定を行っていくわけだが、入園希望者の選考や入園可能性判定には相当な書類の量を読み込む必要があり労力の負担が過大であった。
従来より行政手続きを人工知能を活用することで効率化する技術は提案されているものの(例えば、特許文献1参照。)、保育所への入園希望者の選考や入園可能性判定を自動的に行う技術は特段開示されていない。
特願2011−197850号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、入園を希望する保育所への入園可能性判定を自動的かつ高精度に行うことが可能な入園可能性判定プログラム及びシステムを提供することにある。
本発明に係る入園可能性判定プログラムは、入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラムにおいて、上記保育所への過去の入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得ステップと、新たに上記保育所への各入園希望者の家庭環境をデータ化した家庭環境情報を取得する情報取得ステップと、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の家庭環境情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る入園可能性判定プログラムは、入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラムにおいて、上記保育所への過去の入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した参照用就労情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得ステップと、新たに上記保育所への各入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した就労情報を取得する情報取得ステップと、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の保護者の就労情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る入園可能性判定システムは、入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定システムにおいて、上記保育所への過去の入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得手段と、新たに上記保育所への各入園希望者の家庭環境をデータ化した家庭環境情報を取得する情報取得手段と、上記連関度取得手段により取得した連関度を参照し、上記情報取得手段を介して取得した各入園希望者の家庭環境情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
入園を希望する保育所への入園可能性判定を自動的かつ高精度に行うことが可能となる。
本発明を適用した入園可能性判定プログラムが実装される入園可能性判定システムの全体構成を示すブロック図である。 判別装置の具体的な構成例を示す図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。 本発明を適用した入園可能性判定プログラムにおける動作について説明するための図である。
以下、本発明を適用した入園可能性判定プログラムについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用した入園可能性判定プログラムが実装される入園可能性判定システム1の全体構成を示すブロック図である。入園可能性判定システム1は、情報取得部9と、情報取得部9に接続された判別装置2と、判別装置2に接続されたデータベース3とを備えている。
情報取得部9は、本システムを活用する者が各種コマンドや情報を入力するためのデバイスであり、具体的にはキーボードやボタン、タッチパネル、マウス、スイッチ等により構成される。情報取得部9は、テキスト情報を入力するためのデバイスに限定されるものではなく、マイクロフォン等のような音声を検知してこれをテキスト情報に変換可能なデバイスで構成されていてもよい。また情報取得部9は、カメラ等の画像を撮影可能な撮像装置として構成されていてもよい。情報取得部9は、紙媒体の書類から文字列を認識できる機能を備えたスキャナで構成されていてもよい。また情報取得部9は、後述する判別装置2と一体化されていてもよい。情報取得部9は、検知した情報を判別装置2へと出力する。
データベース3は、過去において、行政官庁、役所、その他民間企業において行われた、保育所への入園希望者の入園可能性判断に使用された情報が蓄積されている。実際に、管轄市区町村内の保育所毎に、その入園可能性を判断する上で参照した資料は、その入園可能性の判断結果は勿論であるが、その入園可能性の判断を行う上で決め手になった資料や情報もこれらに関連付けられて記録されていてもよい。
判別装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等を始めとした電子機器で構成されているが、PC以外に、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末等、他のあらゆる電子機器で具現化されるものであってもよい。ユーザは、この判別装置2による探索解を得ることにより、その入園希望者の保育所への入園可能性の判断結果を得ることができる。
図2は、判別装置2の具体的な構成例を示している。この判別装置2は、判別装置2全体を制御するための制御部24と、操作ボタンやキーボード等を介して各種制御用の指令を入力するための操作部25と、有線通信又は無線通信を行うための通信部26と、各種判断を行う判断部27と、ハードディスク等に代表され、実行すべき検索を行うためのプログラムを格納するための記憶部28とが内部バス21にそれぞれ接続されている。さらに、この内部バス21には、実際に情報を表示するモニタとしての表示部23が接続されている。
制御部24は、内部バス21を介して制御信号を送信することにより、判別装置2内に実装された各構成要素を制御するためのいわゆる中央制御ユニットである。また、この制御部24は、操作部25を介した操作に応じて各種制御用の指令を内部バス21を介して伝達する。
操作部25は、キーボードやタッチパネルにより具現化され、プログラムを実行するための実行命令がユーザから入力される。この操作部25は、上記実行命令がユーザから入力された場合には、これを制御部24に通知する。この通知を受けた制御部24は、判断部27を始め、各構成要素と協調させて所望の処理動作を実行していくこととなる。この操作部25は、前述した情報取得部9として具現化されるものであってもよい。
判断部27は、入園希望者の保育所への入園可能性の判断を担う。この判断部27は、推定動作を実行するに当たり、必要な情報として記憶部28に記憶されている各種情報や、データベース3に記憶されている各種情報を読み出す。この判断部27は、人工知能により制御されるものであってもよい。この人工知能はいかなる周知の人工知能技術に基づくものであってもよい。
表示部23は、制御部24による制御に基づいて表示画像を作り出すグラフィックコントローラにより構成されている。この表示部23は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等によって実現される。
記憶部28は、ハードディスクで構成される場合において、制御部24による制御に基づき、各アドレスに対して所定の情報が書き込まれるとともに、必要に応じてこれが読み出される。また、この記憶部28には、本発明を実行するためのプログラムが格納されている。このプログラムは制御部24により読み出されて実行されることになる。
上述した構成からなる入園可能性判定システム1における動作について説明をする。
入園可能性判定システム1では、例えば図3に示すように、参照用家庭環境情報と、入園可能性判定との間で連関度が形成されていることが前提となる。参照用家庭環境情報は、入園希望者としての幼児の家庭環境に関するあらゆる情報を含むものである。例えば入園希望者の幼児の母が妊娠中、保護者が障害や病気を追っている、祖父母と同居しているか否か、被介護者が自宅に居るか否か、被災しているか否か、DVや虐待の有無や程度、両親が離婚しているか否か、所得(世帯収入)、生活保護の有無、兄弟姉妹の有無及びその年齢構成等である。これらは何れも各家庭からの申告や提出文書を通じて得られるものであり、実際に本プログラムを実施する上では、これらの参照用家庭環境情報は電子データ化されていることが前提となる。
図3は、この参照用家庭環境情報と入園可能性判定(入園可、入園不可、条件付きで入園可等)との間で3段階以上の連関度が予め定義されている例を示している。各参照用家庭環境情報がこの連関度を介して左側に配列し、各入園可能性判定が連関度を介して右側に配列している。連関度は、左側に配列された参照用家庭環境情報に対して、何れの入園可能性判定と関連性が高いかの度合いを示すものである。換言すれば、この連関度は、各参照用家庭環境情報が、いかなる入園可能性判定に紐付けられる可能性が高いかを示す指標であり、参照用家庭環境情報から最も確からしい入園可能性判定を選択する上での的確性を示すものである。
例えば、参照用家庭環境情報P11(両親、8歳長男、4歳次男、祖父母と同居、世帯年収〇〇〇万円)は、入園可が連関度w1で、入園不可が連関度w2で関連付けられている。参照用家庭環境情報P12(母、14歳長女、11歳次女、4歳長男、祖父母と同居せず、世帯年収△△△万円)は、入園不可が連関度w3で、入園可(条件付き)が連関度w4で関連付けられている。参照用家庭環境情報P13(両親、4歳長女、2歳長男、祖父母と同居せず、世帯年収□□□万円)は、入園不可が連関度w5で、入園可が連関度w6で、入園可(条件付き)が連関度w7で関連付けられている。
連関度w1〜w7の例を以下の表1に示す。このw1〜w7は以下の表1に示すように10段階で示されており、10点に近いほど、入園可能性判定と関連性が高くなり、逆に1点に近いほど入園可能性判定と関連性が低いことを示している。例えば、過去入園の判定を行った一つの事例に着目したとき、参照用家庭環境情報P11であるものとしたときに、以前のデータにおいて入園可だったか、またポイントはどの程度であったか、入園の優先順位がどの程度であったか等を抽出し、これに基づいて連関度が設定される。
Figure 0006664774
なお連関度は、いわゆる機械学習を通じて更新が可能なモデルで構成されていてもよく、ニューラルネットワークで構成されていてもよい。またこの連関度は、深層学習がなされることを前提としたネットワークで構成されていてもよい。
新たに保育所への各入園希望者の入園可能性を判定する場合、 推定部27は、このようにデータベース3に記憶されている連関度を参照し、新たに入力された家庭環境情報が、連関度の左側に配列された参照用家庭環境情報に何れに該当するかを判別する。新たな入園希望者の家庭環境情報が「母、14歳長女、11歳次女、4歳長男、祖父母と同居せず、世帯年収△△△万円」であるか、これに類似する場合、参照用家庭環境情報P12に相当するものと判断し、最も連関度の高い連関度w3の「入園不可」が最も適切な判定であるものと判断することできる。また、セカンドオピニオンとしては、連関度w4の「入園可(条件付き)」であることを判断することができる。新たな入園希望者の家庭環境情報が「両親、4歳長女、2歳長男、祖父母と同居せず、世帯年収□□□万円」であるか、これに類似する場合、参照用家庭環境情報P13に相当するものと判断し、最も連関度の高い連関度w6の「入園可」が最も適切な判定であるものと判断することできる。また、セカンドオピニオンとしては、連関度w5の「入園不可」や、連関度w7の「入園可(条件付き)」であることを判断することができる。
このとき、推定部27は、最も連関度の高い入園可能性判断を選択するようにしてもよい。上述したように連関度が高いほど、その選択の的確性が高くなるためである。しかし、推定部27は、最も連関度の高い入園可能性判断を選択する場合に限定されることはなく、連関度が中程度のもの、又は連関度が低いものをあえて選択するようにしてもよい。また、これ以外に参照用家庭環境情報と入園可能性判断との間で矢印が繋がっていない連関度が0%である入園可能性判断を選択してもよいことは勿論である。推定部27は、この入園可能性判断を一つ選択する場合に限定されるものではなく、連関度を参照した上であえて複数の入園可能性判断を選択するようにしてもよい。推定部27によって探索された入園可能性判断は、表示部23を介して表示される。
入園可能性判断の表示の方法としては、上述したものに限定されるものではなく、例えば図4に示すようにポイントで表示するようにしてもよい。ポイントが高い方が保育所の入所判断にプラスで判断され、ポイントが低いほど保育所の入所に関してマイナスに判断される。このような連関度を形成しておき、新たに保育所への各入園希望者の入園可能性を判定する場合、入園希望者の家庭環境情報が「両親、8歳長男、4歳次男、祖父母と同居、世帯年収〇〇〇万円」である場合、参照用家庭環境情報P11に対応するため、連関度の最も高いw1のポイント80点が最も適切であり、セカンドオピニオンとしての連関度w2がポイント25点であることを理解することができる。
仮にある保育所の入園定員が1名としたとき、入園希望者が3名居るものとする。このとき、入園希望者の家庭環境情報が仮にP11、P12、P13にそれぞれ当てはまるとしたとき、最も連関度の高いポイントで入園を判断する場合には、P11の家庭環境の入園希望者は、連関度w1を介して80点、P12の家庭環境の入園希望者は、連関度w3を介して35点、P13の家庭環境の入園希望者は、連関度w6を介して70点であることから、P11の家庭環境の入園希望者が入園可となり、残りは入園不可となる。このようにポイントに基づいた入園可能性の判断は、定員と応募者との関係で合格者を絞る必要がある場合において適用できる。
すなわち、この出力解としての入園可能性は、入園の可否そのものの判定結果を出力してもよいし、上述したポイントのように、実際に入園の可否そのものを表示するものではないが、その可能性の高低を示すパラメータを出力するものであってもよい。
図5は、参照用家庭環境情報の各項目を事前に詳細に抽出した後、これとの入園可能性判定との連関度を形成する例を示している。参照用家庭環境情報として、家族構成、祖父母、年収があるものとしたとき、それぞれと入園可能性判定との間で連関度を予め形成しておく。
仮に「祖父母」のノードは、更に「祖父母と同居」、「祖父母と同居せず」が詳細に分かれており、これらがそれぞれ入園可能性判定との連関度を通じて関連付けられている。仮に「祖父母が同居」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w3で、ポイント35点に関連付けられており、「祖父母と同居せず」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w4でポイント50点に関連付けられているものとする。このような連関度を形成しておくことで、新たに入園可能性の判断を行う参照用家庭環境情報から祖父母と同居の有無を抽出し、またこの連関度w3、w4を参照することで最も的確なポイントを把握することができる。
仮に「年収」のノードは、更に「年収が〇〇〇万円以上」、「年収が△△△万円以上〇〇〇万円未満」、「年収が□□□万円以上△△△万円未満」が詳細に分かれており、これらがそれぞれ入園可能性判定との連関度を通じて関連付けられている。仮に「年収が〇〇〇万円以上」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w5で、ポイント35点に関連付けられており、「年収が△△△万円以上〇〇〇万円未満」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w6でポイント70点に関連付けられ、「年収が□□□万円以上△△△万円未満」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w7でポイント50点に関連付けられているものとする。このような連関度を形成しておくことで、新たに入園可能性の判断を行う参照用家庭環境情報から年収を抽出し、またこの連関度w5〜w7を参照することで最も的確なポイントを把握することができる。
またこれらの詳細項目の組み合わせに対して上述した連関度が設定されている場合もある。かかる場合には、参照用家庭環境情報から詳細項目を抽出し、その組み合わせの連関度を参照して入園可能性判定を取得する。
他の例としては、例えば図6に示すように、参照用就労情報と、入園可能性判定との間で連関度が形成されていることが前提となる。参照用就労情報は、入園希望者としての幼児の保護者の就労状況に関するあらゆる情報を含むものである。参照用就労情報は、例えば世帯主の職業、単身赴任か否か、現在求職中か、あるいは勤務の曜日や時間帯、職場の住所、通勤経路等である。これらは何れも各家庭からの申告や提出文書を通じて得られるものであり、実際に本プログラムを実施する上では、これらの参照用就労情報は電子データ化されていることが前提となる。
図6は、この参照用就労情報と入園可能性判定(入園可、入園不可、条件付きで入園可等)との間で3段階以上の連関度が予め定義されている例を示している。各参照用就労情報がこの連関度を介して左側に配列し、各入園可能性判定が連関度を介して右側に配列している。連関度は、左側に配列された参照用就労情報に対して、何れの入園可能性判定と関連性が高いかの度合いを示すものである。換言すれば、この連関度は、各参照用就労情報が、いかなる入園可能性判定に紐付けられる可能性が高いかを示す指標であり、参照用就労情報から最も確からしい入園可能性判定を選択する上での的確性を示すものである。
例えば、参照用就労情報P14(夫の職業:○×会社勤務、単身赴任、妻:求職中)は、入園可が連関度w1で、入園不可が連関度w2で関連付けられている。参照用就労情報P15(夫の職業:自営業、単身赴任ではない、妻:求職せず)は、入園不可が連関度w3で、入園可(条件付き)が連関度w4で関連付けられている。参照用就労情報P16(夫の職業:△□市役所、単身赴任ではない、妻:求職中)は、入園不可が連関度w5で、入園可が連関度w6で、入園可(条件付き)が連関度w7で関連付けられている。
新たに保育所への各入園希望者の入園可能性を判定する場合、 推定部27は、このようにデータベース3に記憶されている連関度を参照し、新たに入力された就労情報が、連関度の左側に配列された参照用就労情報に何れに該当するかを判別する。新たな入園希望者の就労情報が「夫の職業:自営業、単身赴任ではない、妻:求職せず」であるか、これに類似する場合、参照用就労情報P15に相当するものと判断し、最も連関度の高い連関度w3の「入園不可」が最も適切な判定であるものと判断することできる。また、セカンドオピニオンとしては、連関度w4の「入園可(条件付き)」であることを判断することができる。
入園可能性判断の表示の方法としては、上述したものに限定されるものではなく、例えば図7に示すようにポイントで表示するようにしてもよい。このような連関度を形成しておき、新たに保育所への各入園希望者の入園可能性を判定する場合、入園希望者の就労情報が「夫の職業:○×会社勤務、単身赴任、妻:求職中」である場合、参照用就労情報P14に対応するため、連関度の最も高いw1のポイント80点が最も適切であり、セカンドオピニオンとしての連関度w2がポイント25点であることを理解することができる。連関度は、例えば、過去入園の判定を行った一つの事例に着目したとき、参照用就労情報P16であるものとしたときに、以前のデータにおいて入園可だったか、またポイントはどの程度であったか、入園の優先順位がどの程度であったか等を抽出し、これに基づいて設定する。
仮にある保育所の入園定員が1名としたとき、入園希望者が3名居るものとする。このとき、入園希望者の就労情報が仮にP14、P15、P16にそれぞれ当てはまるとしたとき、最も連関度の高いポイントで入園を判断する場合には、P14の就労情報の入園希望者は、連関度w1を介して80点、P15の就労情報の入園希望者は、連関度w3を介して35点、P16の就労情報の入園希望者は、連関度w6を介して70点であることから、P14の家庭環境の入園希望者が入園可となり、残りは入園不可となる。このようにポイントに基づいた入園可能性の判断は、定員と応募者との関係で合格者を絞る必要がある場合において適用できる。
図8は、参照用就労情報の各項目を事前に詳細に抽出した後、これとの入園可能性判定との連関度を形成する例を示している。参照用就労情報として、夫の職業、単身赴任しているか否か、求職中であるか否か、であるものとしたとき、それぞれと入園可能性判定との間で連関度を予め形成しておく。
仮に「単身赴任?」のノードは、更に「単身赴任している」、「単身赴任していない」が詳細に分かれており、これらがそれぞれ入園可能性判定との連関度を通じて関連付けられている。仮に「単身赴任している」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w3で、ポイント35点に関連付けられており、「単身赴任していない」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w4でポイント50点に関連付けられているものとする。このような連関度を形成しておくことで、新たに入園可能性の判断を行う参照用就労情報から単身赴任の有無を抽出し、またこの連関度w3、w4を参照することで最も的確なポイントを把握することができる。
仮に「求職中?」のノードは、更に「妻が求職中」、「夫が求職中」、「夫婦とも求職していない」が詳細に分かれており、これらがそれぞれ入園可能性判定との連関度を通じて関連付けられている。仮に「妻が求職中」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w5で、ポイント35点に関連付けられており、「夫が求職中」、の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w6でポイント70点に関連付けられ、「夫婦とも求職していない」の場合は、そのうちの一つの連関度が連関度w7でポイント50点に関連付けられているものとする。このような連関度を形成しておくことで、新たに入園可能性の判断を行う参照用家庭環境情報から年収を抽出し、またこの連関度w5〜w7を参照することで最も的確なポイントを把握することができる。
またこれらの詳細項目の組み合わせに対して上述した連関度が設定されている場合もある。かかる場合には、参照用家庭環境情報から詳細項目を抽出し、その組み合わせの連関度を参照して入園可能性判定を取得する。
図9の例では、入力データとしては、このような参照用家庭環境情報と、参照用就労情報が並んでいる。このような入力データとしての、参照用家庭環境情報に対して、参照用就労情報が組み合わさったものが、図9に示す中間ノード61である。各中間ノード61は、更に出力に連結している。この出力においては、出力解としての、入園可能性判定のポイントを例に挙げているが、入園可否そのものを出力として設定してもよいことは勿論である。
参照用家庭環境情報と参照用就労情報との各組み合わせ(中間ノード)は、この出力解に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあっている。図9の例では、連関度としてw13〜w22が示されている。このw13〜w22は以下の表2に示すように10段階で示されており、10点に近いほど、中間ノードとしての各組み合わせが出力としての入園可能性と互いに関連度合いが高いことを示しており、逆に1点に近いほど中間ノードとしての各組み合わせが出力としての入園可能性と互いに関連度合いが低いことを示している。
Figure 0006664774
判別装置2は、このような図9に示す3段階以上の連関度w13〜w22を予め取得しておく。つまり判別装置2は、実際の入園可能性判定を行う上で、参照用家庭環境情報と、参照用就労情報、並びにその場合における過去の入園可能性の判定がどの程度であったかのデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図9に示す連関度を作り上げておく。
例えば、過去入園の判定を行った一つの事例に着目したとき、参照用家庭環境情報P11で、かつ参照用就労情報P16であるものとしたときに、以前のデータにおいて入園可だったか、またポイントはどの程度であったか、入園の優先順位がどの程度であったか等を抽出する。この分析、解析は人工知能により行うようにしてもよい。かかる場合には、例えば参照用家庭環境情報P11で、かつ参照用就労情報P16である場合に、実際に入園可だったか、またポイントはどの程度であったか、入園の優先順位がどの程度であったか等を過去のデータから分析する。入園可、ポイントが高い、入園の優先順位が高いほど、連関度をより高く設定する。参照用家庭環境情報P11で、かつ参照用就労情報P16である場合においてリンクする中間ノード61aの例では、ポイント80点と、ポイント35点の出力にリンクしているが、以前の事例から入園可、ポイントが高い、入園の優先順位が高かったことから、ポイント80点につながるw13の連関度を7点に、ポイント35点につながるw14の連関度を2点に設定している。
また、この図9に示す連関度は、人工知能におけるニューラルネットワークのノードで構成されるものであってもよい。即ち、このニューラルネットワークのノードの出力に対する重み付け係数が、上述した連関度に対応することとなる。またニューラルネットワークに限らず、人工知能を構成するあらゆる意思決定因子で構成されるものであってもよい。
図9に示す連関度の例で、ノード61bは、参照用家庭環境情報P11に対して、参照用就労情報P14の組み合わせのノードであり、ポイント70点の連関度がw15、ポイント50点の連関度がw16となっている。ノード61cは、参照用家庭環境情報P12に対して、照用就労情報P15、P17の組み合わせのノードであり、ポイント35点の連関度がw17、ポイント25点の連関度がw18となっている。
このような連関度が、人工知能でいうところの学習済みデータとなる。このような学習済みデータを作った後に、実際にこれから新たに入園可能性を判別する際において、上述した学習済みデータを利用して入園可能性を判別することとなる。かかる場合には、保育所への入園希望者の家庭環境情報を新たに取得するとともに、就労情報を取得する。家庭環境情報は参照用家庭環境情報に対応し、就労情報は、参照用就労情報に対応する。
このようにして新たに取得した家庭環境情報と、就労情報に基づいて、実際に出力解(入園可能性判定のポイント又は入園可否そのもの)を求める。かかる場合には、予め取得した図9(表1)に示す連関度を参照する。例えば、新たに取得した家庭環境情報がP12と同一かこれに類似するものである場合であって、取得した就労情報がP17である場合には、連関度を介してノード61dが関連付けられており、このノード61dは、ポイント70点がw19、ポイント25点が連関度w20で関連付けられている。かかる場合には、連関度の最も高い「ポイント70点」を最適解として選択する。但し、最も連関度の高いものを最適解として選択することは必須ではなく、連関度は低いものの連関性そのものは認められる「ポイント25点」を最適解として選択するようにしてもよい。また、これ以外に矢印が繋がっていない出力解を選択してもよいことは勿論であり、連関度に基づくものであれば、その他いかなる優先順位で選択されるものであってもよい。
このようにしてこれらの最適解の選択は、図9に示す学習済みモデルを利用し、実際に解を求めたい入力データ(家庭環境情報と、就労情報)を入力すると出力解(入園可能性)が出力される人工知能を通じて実現することができる。しかし、本発明は人工知能を活用することは必須ではなく、参照用家庭環境情報と、参照用就労情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性との3段階以上の連関度を利用するものであればいかなる形態で実現されるものであってもよい。
また、入力から伸びている連関度w1〜w12の例は表1のとおりである。
この入力から伸びている連関度w1〜w12に基づいて中間ノード61が選択されていてもよい。つまり連関度w1〜w12が大きいほど、中間ノード61の選択における重みづけを重くしてもよい。しかし、この連関度w1〜w12は何れも同じ値としてもよく、中間ノード61の選択における重みづけは何れも全て同一とされていてもよい。
図10は、上述した参照用家庭環境情報と、参照用滞納情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定(入園の可否そのもの、入園可能性を示すポイント)との3段階以上の連関度が設定されている例を示している。
入力データとしては、このような参照用家庭環境情報と、参照用滞納情報が並んでいる。このような入力データとしての、参照用家庭環境情報に対して、参照用滞納情報が組み合わさったものが、図10に示す中間ノードである。
参照用滞納情報とは、過去の入園者の保育料の滞納状況を示すものである。過去の入園者(兄、姉)の弟又は妹が入園希望しているとき、その滞納状況が入園可能性の判断に影響を及ぼしたものであれば、その滞納状況と入園可能性判断の影響の程度を予め取得して、連関度に反映される。仮に過去の入園者(兄、姉)の保育料を2年間で1回滞納したが支払いまで3か月かかった場合、その弟又は妹の入園可能性判断に悪影響が及び、ポイントが下がったのであれば、それに応じた連関度を設定する。
判別装置2は、このような図10に示す3段階以上の連関度w13〜w22を予め取得しておく。つまり判別装置2は、実際の入園可能性判断を行う上で、参照用家庭環境情報と、参照用滞納情報、並びにその場合の入園可能性判断結果がどの程度であったかのデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図10に示す連関度を作り上げておく。
図10に示す連関度の例で、ノード61bは、参照用家庭環境情報P11に対して、参照用滞納情報P18の組み合わせのノードであり、入園可能性判断のポイントが70点の連関度がw15、ポイントが50点の連関度がw16となっている。
このような連関度が設定されている場合も同様に、家庭環境情報を新たに取得するとともに、滞納情報を取得する。この滞納情報は、入園可能性判断をする幼児の兄姉の保育費の滞納状況である。この滞納情報は、参照用滞納情報に対応する。
入園可能性判断を求める上では、予め取得した図10に示す連関度を参照する。例えば、取得した家庭環境情報が参照用家庭環境情報P12に同一又は類似で、滞納情報がP19である場合、その組み合わせはノード61cが関連付けられており、このノード61cに関連付けられる連関度に基づいて上述と同様に入園可能性判断に必要な情報を抽出する。
なお、上述した図10の例では、参照用家庭環境情報と参照用滞納情報との組み合わせに対する入園可能性判断の連関度を形成する場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではなく、参照用就労情報と参照用滞納情報との組み合わせ、参照用家庭環境情報と参照用就労情報と参照用滞納情報との組み合わせに対する入園可能性判断の連関度を形成するようにしてもよい。
図11は、参照用家庭環境情報と参照用就労情報と参照用滞納情報との組み合わせに対する入園可能性判断の連関度を形成する例である。これについても上述と同様に家庭環境情報と就労情報と滞納情報の入力を受け付け、この連関度を参照しながら入園可能性判断に必要なポイントを得ることになる。
図12は、上述した参照用家庭環境情報と、参照用入園実績情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定(入園の可否そのもの、入園可能性を示すポイント)との3段階以上の連関度が設定されている例を示している。
入力データとしては、このような参照用家庭環境情報と、参照用入園実績情報が並んでいる。このような入力データとしての、参照用家庭環境情報に対して、参照用入園実績情報が組み合わさったものが、図12に示す中間ノードである。
参照用入園実績情報とは、過去の入園者の実績を示すものである。入園希望者の兄、姉が入園した実績がある場合に、それが入園可能性の判断に影響を及ぼしたものであれば、その入園実績と入園可能性判断の影響の程度を予め取得して、連関度に反映される。仮に過去の入園者(兄、姉)が入園したときに、その弟又は妹の入園可能性判断を行う上でプラスに査定し、ポイントが上がったのであれば、それに応じた連関度を設定する。
判別装置2は、このような図12に示す3段階以上の連関度w13〜w22を予め取得しておく。つまり判別装置2は、実際の入園可能性判断を行う上で、参照用家庭環境情報と、参照用入園実績情報、並びにその場合の入園可能性判断結果がどの程度であったかのデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図12に示す連関度を作り上げておく。
図12に示す連関度の例で、ノード61bは、参照用家庭環境情報P11に対して、参照用入園実績情報P22の組み合わせのノードであり、入園可能性判断のポイントが70点の連関度がw15、ポイントが50点の連関度がw16となっている。
このような連関度が設定されている場合も同様に、家庭環境情報を新たに取得するとともに、入園実績情報を取得する。この入園実績情報は、入園可能性判断をする幼児の兄姉の入園実績である。この入園実績情報は、参照用入園実績情報に対応する。
入園可能性判断を求める上では、予め取得した図12に示す連関度を参照する。例えば、取得した家庭環境情報が参照用家庭環境情報P12に同一又は類似で、入園実績情報がP23である場合、その組み合わせはノード61cが関連付けられており、このノード61cに関連付けられる連関度に基づいて上述と同様に入園可能性判断に必要な情報を抽出する。
なお、上述した図12の例では、参照用家庭環境情報と参照用入園実績情報との組み合わせに対する入園可能性判断の連関度を形成する場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではなく、参照用就労情報と参照用入園実績情報との組み合わせ、参照用家庭環境情報と参照用就労情報と参照用入園実績情報との組み合わせ、参照用家庭環境情報と参照用就労情報とのいずれか一方または両方と、参照用滞納情報と、参照用入園実績情報に対する入園可能性判断の連関度を形成するようにしてもよい。
図13は、上述した参照用家庭環境情報と、参照用住所情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定(入園の可否そのもの、入園可能性を示すポイント)との3段階以上の連関度が設定されている例を示している。
入力データとしては、このような参照用家庭環境情報と、参照用住所情報が並んでいる。このような入力データとしての、参照用家庭環境情報に対して参照用住所情報が組み合わさったものが、図13に示す中間ノード61である。
参照用住所情報とは、その保育所への入園希望者の住所を示すものである。保育所の住所が既知であるとして、入園希望者の住所(●●町5丁目3番地等)が分かれば、その住所が保育所と近いか否か、通えるか、スクールバスのバス停に近いか等を判別することができ、入園可能性判断の参考にすることができる。このような住所情報に基づいて入園可能性判断の優劣をつけたことがあれば、それに応じた連関度を設定する。
判別装置2は、このような図13に示す3段階以上の連関度w13〜w22を予め取得しておく。つまり判別装置2は、実際の入園可能性判断を行う上で、参照用家庭環境情報と、参照用住所情報、並びにその場合の入園可能性判断結果がどの程度であったかのデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図13に示す連関度を作り上げておく。
図13に示す連関度の例で、ノード61bは、参照用家庭環境情報P11に対して、参照用住所情報P25の組み合わせのノードであり、入園可能性判断のポイントが70点の連関度がw15、ポイントが50点の連関度がw16となっている。
このような連関度が設定されている場合も同様に、入園希望者の住所情報を新たに取得する。
入園可能性判断を求める上では、予め取得した図13に示す連関度を参照する。例えば、取得した家庭環境情報が参照用家庭環境情報P12に同一又は類似で、住所情報がP26と同一又はその近所(同じ番地等)である場合、その組み合わせはノード61cが関連付けられており、このノード61cに関連付けられる連関度に基づいて上述と同様に入園可能性判断に必要な情報を抽出する。
なお、上述した例では、参照用家庭環境情報と参照用住所情報との組み合わせに対する入園可能性判断の連関度を形成する場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではなく、参照用就労情報と参照用住所情報との組み合わせ、参照用家庭環境情報と参照用就労情報と参照用住所情報との組み合わせ、参照用家庭環境情報と参照用就労情報とのいずれか一方または両方と、参照用滞納情報と参照用入園実績情報とのいずれか一方または両方に対する参照用住所情報との組み合わせと、入園可能性判断との連関度を形成するようにしてもよい。
また、図14、15の例では、入力データは上述と同様であるが、出力においては、割り当て対象の保育所になるパターンである。
入力データ又は中間ノード61は、この出力解としての、保育所に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあっている。各保育所(保育所A、B、C、D、E、・・・)が連関度を介して右側に配列している。連関度は、左側に配列された参照用就労情報や参照用就労情報と参照用家庭環境情報の組み合わせに対して、何れの保育所と関連性が高いかの度合いを示すものである。換言すれば、この連関度は、各参照用就労情報と参照用家庭環境情報が、いかなる保育所に紐付けられる可能性が高いかを示す指標であり、参照用希望保育所情報と参照用家庭環境情報からその入園希望者にとって最も相応しい保育園を選択する上での的確性を示すものである。
このような連関度が、人工知能でいうところの学習済みデータとなる。このような学習済みデータを作った後に、実際にこれから新たに保育所に入園を希望する入園希望者に保育所を割り当てる際において、上述した学習済みデータを利用して判別することとなる。かかる場合には、上述と同様に入力データ(入園希望者の家庭環境や保護者の就労情報)を取得する。
このようにして新たに取得した入力データに基づいて、実際にその新たに入園希望者へ割り当てる保育所を求める。かかる場合には、予め取得した図14、15(表1、2)に示す連関度を参照し、連関度の最も高い保育所を最適解として選択する。但し、最も連関度の高いものを最適解として選択することは必須ではなく、連関度は低いものの連関性そのものは認められる保育所を最適解として選択するようにしてもよい。他の入力データも同様に、最適な保育所の割り当てに適用することができる。
上述した構成からなる本発明によれば、保育所への入園希望者の入園可能性の判断を、特段の熟練を要することなく、少ない労力で容易に行うことが可能となる。また本発明によれば、この入園可能性の判断を、人間が行うよりも高精度に行うことが可能となる。更に、上述した連関度を人工知能(ニューラルネットワーク等)で構成することにより、これを学習させることでその判別精度を更に向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、3段階以上に設定されている連関度を介して最適な物性や生成機構の探索を行う点に特徴がある。連関度は、上述した5段階以外に、例えば0〜100%までの数値で記述することができるが、これに限定されるものではなく3段階以上の数値で記述できるものであればいかなる段階で構成されていてもよい。
このような3段階以上の数値で表される連関度に基づいて最も確からしい入園可能性の判断を探索することで、入園可能性の判断の可能性の候補として複数考えられる状況下において、当該連関度の高い順に探索して表示することも可能となる。このように連関度の高い順にユーザに表示できれば、より確からしい入園可能性の判断を優先的に表示することも可能となる。
定員が決まっている保育所に対する入園希望者がオーバーフローする状況にある場合において、上述したポイントを本発明を通じて得ることで、入園者をポイントの高い順から選択することができ、入園可能性判断を即座に行うことができる。
これに加えて、本発明によれば、連関度が1%のような極めて低い出力の判別結果も見逃すことなく判断することができる。連関度が極めて低い出力の判別結果であっても僅かな兆候として繋がっているものであり、何十回、何百回に一度は、その判別結果として役に立つ場合もあることをユーザに対して注意喚起することができる。
更に本発明によれば、このような3段階以上の連関度に基づいて探索を行うことにより、閾値の設定の仕方で、探索方針を決めることができるメリットがある。閾値を低くすれば、上述した連関度が1%のものであっても漏れなく拾うことができる反面、より適切な判別結果を好適に検出できる可能性が低く、ノイズを沢山拾ってしまう場合もある。一方、閾値を高くすれば、最適な入園可能性の判断を高確率で検出できる可能性が高い反面、通常は連関度は低くてスルーされるものの何十回、何百回に一度は出てくる好適な解を見落としてしまう場合もある。いずれに重きを置くかは、ユーザ側、システム側の考え方に基づいて決めることが可能となるが、このような重点を置くポイントを選ぶ自由度を高くすることが可能となる。
更に本発明では、上述した連関度を更新させるようにしてもよい。この更新は、例えば毎年入園応募者に対する入園可能性の判断を行う都度、そのデータを蓄積しておき、これを連関度に反映させるようにしてもよい。取得した、参照用家庭環境情報、参照用住所情報、参照用就労情報、参照用滞納情報、参照用入園実績情報等に基づいて、入力パラメータと、出力解(入園可能性の判断)との関係性について新たな知見が発見された場合には、当該知見に応じて連関度を上昇させ、或いは下降させる。
つまり、この更新は、人工知能でいうところの学習に相当する。新たなデータを取得し、これを学習済みデータに反映させることを行っているため、学習行為といえるものである。
また学習済モデルを最初に作り上げる過程、及び上述した更新は、教師あり学習のみならず、教師なし学習、ディープラーニング、強化学習等を用いるようにしてもよい。教師なし学習の場合には、入力データと出力データのデータセットを読み込ませて学習させる代わりに、入力データに相当する情報(参照用家庭環境情報、参照用住所情報、参照用就労情報、参照用滞納情報、参照用入園実績情報等)を読み込ませて学習させ、そこから出力データに関連する連関度を自己形成させるようにしてもよい。
この連関度の更新は、公衆通信網から取得可能な情報に基づく場合以外に、専門家による研究データや論文、学会発表や、新聞記事、書籍等の内容に基づいてシステム側又はユーザ側が人為的に、又は自動的に更新するようにしてもよい。これらの更新処理においては人工知能を活用するようにしてもよい。
1 入園可能性判定システム
2 判別装置
21 内部バス
23 表示部
24 制御部
25 操作部
26 通信部
27 推定部
28 記憶部
61 ノード

Claims (10)

  1. 入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラムにおいて、
    上記保育所への過去の入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得ステップと、
    新たに上記保育所への各入園希望者の家庭環境をデータ化した家庭環境情報を取得する情報取得ステップと、
    上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の家庭環境情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする入園可能性判定プログラム。
  2. 入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定プログラムにおいて、
    上記保育所への過去の入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した参照用就労情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得ステップと、
    新たに上記保育所への各入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した就労情報を取得する情報取得ステップと、
    上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の保護者の就労情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする入園可能性判定プログラム。
  3. 上記連関度取得ステップでは、上記参照用家庭環境情報と、上記保育所への過去の入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した参照用就労情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得し、
    上記情報取得ステップでは、新たに上記保育所への各入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した就労情報を更に取得し、
    上記判定ステップでは、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、上記情報取得ステップを介して取得した各入園希望者の家庭環境情報と、上記就労情報とに基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定すること
    を特徴とする請求項1記載の入園可能性判定プログラム。
  4. 上記連関度取得ステップでは、上記保育所への過去の入園者の保育料の滞納状況を示す参照用滞納情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得し、
    上記情報取得ステップでは、新たに上記保育所への各入園希望者の兄姉に関する保育料の滞納状況を示す滞納情報を更に取得し、
    上記判定ステップでは、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、更に上記情報取得ステップを介して取得した滞納情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定すること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の入園可能性判定プログラム。
  5. 上記連関度取得ステップでは、上記保育所への過去の入園希望者の兄姉の入園実績を示す参照用入園実績情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得し、
    上記情報取得ステップでは、新たに上記保育所への各入園希望者の兄姉の入園実績を示す入園実績情報を更に取得し、
    上記判定ステップでは、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、更に上記情報取得ステップを介して取得した入園実績情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定すること
    を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載の入園可能性判定プログラム。
  6. 上記連関度取得ステップでは、上記保育所への過去の入園希望者の住所を示す参照用住所情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得し、
    上記情報取得ステップでは、新たに上記保育所への各入園希望者の住所を示す住所情報を更に取得し、
    上記判定ステップでは、上記連関度取得ステップにおいて取得した連関度を参照し、更に上記情報取得ステップを介して取得した住所情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定すること
    を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載の入園可能性判定プログラム。
  7. 上記保育所への入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との関係を取得した場合には、これを上記連関度に反映させることで更新する更新ステップを有すること
    を特徴とする請求項1記載の入園可能性判定プログラム。
  8. 上記連関度は、人工知能におけるニューラルネットワークのノードで構成されること
    を特徴とする請求項1〜7のうち何れか1項記載の入園可能性判定プログラム。
  9. 入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定システムにおいて、
    上記保育所への過去の入園希望者の家庭環境をデータ化した参照用家庭環境情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得手段と、
    新たに上記保育所への各入園希望者の家庭環境をデータ化した家庭環境情報を取得する情報取得手段と、
    上記連関度取得手段により取得した連関度を参照し、上記情報取得手段を介して取得した各入園希望者の家庭環境情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定手段とを備えること
    を特徴とする入園可能性判定システム。
  10. 入園を希望する保育所への入園可能性判定を行う入園可能性判定システムにおいて、
    上記保育所への過去の入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した参照用就労情報と、当該保育所への入園可能性判定との3段階以上の連関度を予め取得する連関度取得手段と、
    新たに上記保育所への各入園希望者の保護者の就労状況をデータ化した就労情報を取得する情報取得手段と、
    上記連関度取得手段により取得した連関度を参照し、上記情報取得手段を介して取得した各入園希望者の保護者の就労情報に基づき、上記保育所への入園の可能性を上記入園希望者毎に判定する判定手段とを備えること
    を特徴とする入園可能性判定システム。
JP2019020931A 2019-02-07 2019-02-07 入園可能性判定プログラム及びシステム Active JP6664774B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019020931A JP6664774B1 (ja) 2019-02-07 2019-02-07 入園可能性判定プログラム及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019020931A JP6664774B1 (ja) 2019-02-07 2019-02-07 入園可能性判定プログラム及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6664774B1 true JP6664774B1 (ja) 2020-03-13
JP2020129216A JP2020129216A (ja) 2020-08-27

Family

ID=70000409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019020931A Active JP6664774B1 (ja) 2019-02-07 2019-02-07 入園可能性判定プログラム及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664774B1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4354324B2 (ja) * 2004-03-30 2009-10-28 株式会社日立製作所 子育て支援システム
JP5222241B2 (ja) * 2009-07-10 2013-06-26 株式会社日立ソリューションズ 施設入所支援装置および施設入所支援方法
US20140279620A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Uversity, Inc. Systems and methods for determining enrollment probability
JP6144096B2 (ja) * 2013-04-22 2017-06-07 みずほ情報総研株式会社 保育施設情報管理システム、保育施設情報管理方法及び保育施設情報管理プログラム
JP6019303B1 (ja) * 2015-12-21 2016-11-02 ジャパンモード株式会社 問題解決支援システム
JP6269885B1 (ja) * 2017-05-24 2018-01-31 株式会社日本ナチュラルエイジングケア研究所 花粉症の処方探索システム及び方法、花粉症の処方探索プログラム
JP6945351B2 (ja) * 2017-05-26 2021-10-06 山田 祥子 不動産物件情報提供システム、不動産物件情報提供方法、及び不動産物件情報提供プログラム
JP6260979B1 (ja) * 2017-06-05 2018-01-17 クリスタルメソッド株式会社 事象評価支援システム、事象評価支援装置、及び事象評価支援プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020129216A (ja) 2020-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6644286B1 (ja) 保育所割当プログラム及びシステム
JP6587268B1 (ja) プラットホーム危険度判別プログラム及びシステム
JP7311899B2 (ja) 質問応答システム、質問受付回答システム、第1次回答システム、及びそれらを用いた質問応答方法
CN110188207B (zh) 知识图谱构建方法及装置、可读存储介质、电子设备
JP6664774B1 (ja) 入園可能性判定プログラム及びシステム
JP2022014890A (ja) 集中度判別プログラム
CN110321882A (zh) 一种学习资源获取方法、装置、学习终端和存储介质
JP6801902B1 (ja) 子供虐待兆候判別プログラム及びシステム
JP6797436B1 (ja) ダイヤ修正プログラム及びシステム、後続列車遅延時間推定プログラム
JP2021068335A (ja) 入園可能性判定プログラム及びシステム
JP2007226458A (ja) 授業管理装置および授業管理方法
JP2021128392A (ja) 入園可能性判定プログラム、保育所割当プログラム
JP6849255B1 (ja) 認知症兆候判別プログラム
JP2022106066A (ja) うつ病兆候判別プログラム
von Wangenheim et al. UX Heuristics and Checklist for Deep Learning powered Mobile Applications with Image Classification
Srujan et al. GuidoBot: A novel approach for assisting faculty in tracking goals and finding tasks
KR101882455B1 (ko) 전환가능역량 요인분석 장치 및 방법
JP2021037903A (ja) ダイヤ作成プログラム及びシステム
JP2023049152A (ja) 書類記載内容検査システム
JP2023049153A (ja) 書類記載内容検査システム
JP2021179875A (ja) イベント混雑予想プログラム
JP2021174272A (ja) 旅行プラン提案プログラム
JP2022014474A (ja) 教育コンテンツ選択表示プログラム
JP2022077195A (ja) うつ状態判別プログラム
JP2021140800A (ja) 不動産融資可否判断プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190605

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250