JP6664657B2 - 伝熱管の取付け構造、熱交換器、および伝熱管の取付け方法 - Google Patents
伝熱管の取付け構造、熱交換器、および伝熱管の取付け方法 Download PDFInfo
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Description
同文献に記載の構造においては、伝熱管の取付け対象部材に設けられた貫通孔に、伝熱管の端部が挿入されており、かつこの端部は拡管処理が施されていることにより、前記貫通孔の内周面に圧接している。前記貫通孔の一部は、テーパ孔部とされており、このことにより貫通孔の内周面と伝熱管の外周面との間には、ロウ材を進入させるための凹部が形成されている。前記ロウ材により、伝熱管と取付け対象部材とのロウ付けが図られている。
このような構成によれば、伝熱管の拡管およびロウ付けが併用されているため、伝熱管を取付け対象部材に対して比較的高い強度で固定することが可能である。
また、前記貫通孔の一部は、テーパ孔部とされ、この部分にロウ材が充填されているものの、前記テーパ孔部の内周面と伝熱管の外周面とは比較的大きい寸法で離間している。このため、テーパ孔部における伝熱管のロウ付け強度は、やや劣るものとなる。
すなわち、伝熱管の端部が挿入される取付け対象部材の貫通孔は、その全体または大部分がテーパ孔部とされており、かつ伝熱管の端部は、外周面が前記テーパ孔部の内周面に沿う傾斜面となるように拡管されているため、これら伝熱管の外周面と貫通孔の内周面とが互いに対向接触または対向接近する面積を、従来技術よりも大きくすることが可能である。その上で、テーパ拡管部の外周面とテーパ孔部の内周面との相互間にはロウ付け部が形成されているため、伝熱管と取付け対象部材とのロウ付け面積も大きくすることが可能である。なお、伝熱管のテーパ拡管部をテーパ孔部の内周面に比較的強く圧接させた場合であっても、それらの相互間には微小隙間が存在するため、加熱溶融されたロウ材を毛細管現象によって前記相互間の微小隙間に進入させることが可能である。このようなことから、本発明によれば、従来技術よりも伝熱管の取付け強度を高め、その信頼性を高めることが可能である。本発明によれば、取付け対象部材の厚み寸法がさほど大きくはない場合であっても、伝熱管の取付け強度を十分に確保し得ることとなる。
さらに、本発明によれば、伝熱管のテーパ拡管部は、貫通孔のテーパ孔部の内周面に対し、伝熱管の軸長方向に係合した構造となる。このため、伝熱管に基端側への抜け力が発生した場合、この抜け力は、テーパ拡管部に係合するテーパ孔部の内周面によって受けられ、伝熱管の抜け方向への移動が阻止される。したがって、伝熱管の取付け強度を、より高めることが可能である。
すなわち、貫通孔の非テーパ孔部の内周面は、幅が狭く、かつ非傾斜状であるため、拡管により非テーパ拡管部の外周面を前記内周面に圧接させる際には、その圧接力を部分的に強くし、カシメ強度を高くすることが可能である。このため、貫通孔の全体をテーパ孔部にする場合よりも、取付け対象部材に対する伝熱管の位置決め固定を一層的確に行なうことが可能となる。
ついて述べたのと同様な効果が得られ、伝熱管とヘッダとの取付け強度を高めることができる。
この熱交換器HEにおいては、ガスバーナなどのバーナ(不図示)によって発生された燃焼ガスが、ケース2の給気口28からケース2内に流入して排気口29に向けて進行し、この過程において各伝熱管1に燃焼ガスが作用する。一方、入水用のヘッダ3Aに供給された湯水は、複数の伝熱管1内を流通し、前記燃焼ガスによって加熱される。この加熱された湯水は、出湯用のヘッダ3Bに到達し、このヘッダ3Bから所定箇所に向けて出湯する。
なお、ヘッダ3は、側壁部21にヘッダ形成部材30を溶接するなどして形成されている。図2(a)によく表われているように、ヘッダ形成部材30は、前面側開口部31を有し、かつ後部側に入水口または出湯口としての開口部32が形成された内部空洞状である。このヘッダ形成部材30は、その前面側開口部31が側壁部21によって塞がれるように側壁部21に接合されており、このことによってヘッダ形成部材30の内側には、各伝熱管1の内部に連通したチャンバ33が形成されている。
部分である。好ましくは、この非テーパ拡管部13の外周面と非テーパ孔部22bの内周面との相互間の微小隙間の領域は、それら外周面と内周面とを接合するロウ付け部4Aとされている。
このような伝熱管の取付け構造は、図2に示した入水用のヘッダ3Aのみならず、図1の出湯用ヘッダ3Bにおいても、同様に採用されている。
伝熱管1のテーパ拡管部12は、軸長方向において、テーパ孔部22aの内周面に係合しており、伝熱管1が基端部側(図3の左側)に移動することを阻止する機能も発揮する。このことにより、伝熱管1の取付け強度は一層向上する。
利点が得られる。
本実施形態から理解されるように、本発明においては、熱交換器のヘッダを形成する場合に、伝熱管をケースの側壁部とは異なる部材に取付けた構造とすることも可能である。
本発明における伝熱管の取付け対象部材は、熱交換器のケースの側壁部や、図6(b)に示した補助部材26に限定されず、これ以外として、たとえばケースの側壁部とは別体の複数の部材で構成された入水用または出湯用のヘッダのいずれか一部の構成部材を、伝熱管の取付け対象部材とすることもできる。伝熱管は、螺旋状管体部を有するタイプのものに限らず、たとえば直管状、あるいは蛇行状などの形態をもつ他のタイプの伝熱管とすることもできる。
1 伝熱管
12 テーパ拡管部
12a 先端部
13 非テーパ拡管部
2 ケース
21 側壁部(伝熱管の取付け対象部材)
22 貫通孔
22a テーパ孔部
22b 非テーパ孔部
3 ヘッダ
30 ヘッダ形成部材
31 前面側開口部(ヘッダ形成部材の開口部)
33 チャンバ
4,4A ロウ付け部
Claims (7)
- 熱交換器の伝熱管と、
この伝熱管の端部が挿入される貫通孔を有する前記伝熱管の取付け対象部材と、
を備えている、伝熱管の取付け構造であって、
前記貫通孔は、その全体が前記伝熱管の先端側ほど内径が拡大するテーパ孔部とされ、またはこのテーパ孔部とその小径側に繋がった非テーパ孔部とを有し、かつこの非テーパ孔部よりも前記テーパ孔部の方が軸長方向の幅が大きい構成とされており、
前記伝熱管の端部には、外周面が前記テーパ孔部の内周面に沿う傾斜面となるように拡管されたテーパ拡管部が形成されており、
このテーパ拡管部の外周面と前記テーパ孔部の内周面との相互間の微小隙間の領域には、毛細管現象によってロウ材が進入して前記外周面と前記内周面とを接合するロウ付け部が形成されていることを特徴とする、伝熱管の取付け構造。 - 請求項1に記載の伝熱管の取付け構造であって、
前記貫通孔は、前記テーパ孔部および前記非テーパ孔部を有し、かつこの非テーパ孔部よりも前記テーパ孔部の方が軸長方向の幅が大きい構成とされており、
前記伝熱管の端部には、外周面が前記非テーパ孔部の内周面に沿うように拡管された非テーパ拡管部がさらに形成されている、伝熱管の取付け構造。 - 請求項2に記載の伝熱管の取付け構造であって、
前記非テーパ拡管部の外周面と前記非テーパ孔部の内周面との相互間には、ロウ付け部が形成されている、伝熱管の取付け構造。 - 複数の伝熱管と、
これら複数の伝熱管の端部が取付けられる取付け対象部材を有し、かつ前記複数の伝熱管のそれぞれの内部に連通するチャンバが内部に形成された湯水流入用または流出用のヘッダと、
を備えている、熱交換器であって、
前記複数の伝熱管の前記取付け対象部材への取付け構造として、請求項1ないし3のいずれかに記載の伝熱管の取付け構造が用いられていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項4に記載の熱交換器であって、
前記テーパ孔部および前記テーパ拡管部は、前記チャンバに接近するほど大径になるとともに、前記テーパ拡管部の大径側の端部は、前記伝熱管の先端部とされ、かつこの先端部は、前記テーパ孔部内から前記チャンバ内には突出しない構成とされている、熱交換器。 - 請求項4または5に記載の熱交換器であって、
前記複数の伝熱管を内部に収容し、かつ前記複数の伝熱管を加熱するための流体が内部に供給されるケースを、備えており、
このケースの側壁部は、前記取付け対象部材であり、
前記ヘッダは、入水口または出湯口としての開口部を有する内部空洞状かつ前面開口状のヘッダ形成部材を、前記ケースの側壁部に接合することにより構成されている、熱交換器。 - 熱交換器の伝熱管を、この伝熱管の端部が挿入される貫通孔を有する前記伝熱管の取付け対象部材に取付けるための伝熱管の取付け方法であって、
前記貫通孔としては、全体をテーパ孔部とし、またはこのテーパ孔部とその小径側に繋がった非テーパ孔部とを有し、かつこの非テーパ孔部よりも前記テーパ孔部の方が軸長方向の幅が大きい構成としておき、
前記伝熱管の端部を前記貫通孔に挿入して拡管することにより、外周面が前記テーパ孔部の内周面に沿う傾斜面となるように拡管されたテーパ拡管部を形成する拡管工程と、
この拡管工程の後において、前記テーパ拡管部の外周面と前記テーパ孔部の内周面との間の微小隙間の領域に、加熱により溶融したロウ材を毛細管現象によって進入させるロウ付け工程と、
を有していることを特徴とする、伝熱管の取付け方法。
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JP2015253788A JP6664657B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 伝熱管の取付け構造、熱交換器、および伝熱管の取付け方法 |
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