JP6663789B2 - アンテナ装置、及び、通信装置 - Google Patents

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本発明は、アンテナ装置、及び、通信装置に関する。
従来より、緊急報道やスポーツ中継などで映像,音声を無線伝送するシステムとしてFPU(Field Pick-up Unit:無線中継伝送装置)が用いられている。映像信号をFPUで伝送する場合、中継車の屋上やビルの屋上に送信アンテナ(パラボラアンテナ)を設置して、ビルや山の上に設置した受信基地局に向けて映像信号を送信する。
一般には、CDバンド(6.426〜6.57GHz,6.873〜7.125GHz)やEFバンド(10.251〜10.449GHz, 10.552〜10.678GHz)の周波数帯を使用したFPUを用いて伝送しており、FPUのアンテナの給電部としては、例えば、特許文献1〜3に記載されている給電部が用いられる。
また、誘電体と反射板で構成されるアンテナは、例えば、特許文献4に記載されているものがある。
また、現在使用されているFPUは、単一偏波のものが一般的である。現在実現されているものは2種類あり、1つはN型コネクタをFPUの高周波部に1つ有しており、直接N型コネクタで一次放射器(同軸型)を接続するもの、もう1つはワンタッチで接続できるコネクタをFPUの高周波部に1つ有しており、同様に直接ワンタッチ型のコネクタに一次放射器(同軸型)を接続するものであった。いずれについてもFPUの高周波部に直接バヨネット、またはV座で反射鏡と接続ができるようになっており、FPU高周波部、反射鏡、一次放射器(同軸型)の3点で構成され、運用されている。
実公昭62-30402号公報 実開昭61-29503号公報 特公昭59-27482号公報 特開平11-4116号公報
従来の技術では下記の問題があった。
ア)一次放射器が同軸型であり、2偏波(例えば、垂直偏波と水平偏波)を多重する電波を放射、または受信したい場合は、放射器が複雑な構造になる。
イ)アの構造で、円偏波の2偏波(右旋、左旋)を多重する電波を放射、または受信したい場合は、放射器が複雑な構造になる。
そこで、本発明は、偏波を多重して放射、または受信する際のFPU高周波部に2つの出力、または入力を有し、一次放射器、反射鏡を簡易に、確実に接続するインターフェースを有するアンテナ装置、及び、通信装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のアンテナ装置は、第1端及び第2端を有する円筒状の第1導波管と、前記第1端に取り付けられる放射器と、前記第2端側の外周に設けられる突起とを有する一次放射器と、第3端及び第4端を有する円筒状の第2導波管であって、前記第2端が前記第3端の内部に挿入される際に、前記突起を前記第2導波管の内周面に沿って周方向に案内する溝状又はスリット状のガイド部を有する第2導波管とを含む。
簡易に、確実に接続できるアンテナ装置、及び、通信装置を提供することができる。
実施の形態の通信装置100を示す図である。 実施の形態の通信装置100を示す図である。 実施の形態の通信装置100の一部の構成要素を分解した状態を示す図である。 通信装置100の一部の構成要素を拡大して示す図である。 通信装置100の一部の構成要素を拡大して示す図である。 通信装置100の一部の構成要素を拡大して示す図である。 バヨネット140を示す図である。 FPU高周波部170の内部構成を示す図である。
以下、本発明のアンテナ装置、及び、通信装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1及び図2は、実施の形態の通信装置100を示す図である。図3は、実施の形態の通信装置100の一部の構成要素を分解した状態を示す図である。図4、図5、及び図6は、通信装置100の一部の構成要素を拡大して示す図である。なお、図1乃至図6では、図示するようにXYZ座標系を定義する。
通信装置100は、一次放射器110、導波管120、反射鏡130、バヨネット140、OMT(Orthogonal Mode Transducer:水平垂直偏波分波器)150、バネ160、及びFPU高周波部170を含む。通信装置100のうち、一次放射器110と導波管120は、アンテナ装置を構築する。通信装置100と、後述する制御部180(図8参照)とは、FPU(無線中継伝送装置)を構成する。なお、図1乃至図5では、一次放射器110と導波管120の上半分を断面で示し、下半分は外観を示す。
一次放射器110は、導波管111、放射器114、突起部115、フィルム116、及びビス117A、117B、117Cを有する。一次放射器110は、スプラッシュプレート型の一次放射器である。
導波管111は、X軸方向に長手方向を有する円筒状の部材であり、長手方向に垂直な断面が円形の円形導波路が内部に形成されている。導波管111は、第1導波管の一例であり、X軸正方向側の端部111Aと、X軸負方向側の端部111Bとを有する。
また、導波管111は、導波管部112と113を有する。導波管部112と113は、ともに円筒状の部材であり、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等の金属で形成される。
導波管部112のX軸負方向側の端部には、導波管部113の取り付け部113Aが取り付けられている。取り付け部113Aは、導波管部112よりも内径及び外径の大きい円筒状の部材であり、タップ113A1によって固定されている。
取り付け部113AのX軸負方向側の外周面には、2つの突起部115が設けられている。2つの突起部115は、円筒状の導波管部113の外周に、YZ平面視で180度の間隔を空けて配置されている。突起部115は、導波管部113の外周面から円柱状に突出している。突起部115を凸部として捉えることもできる。
導波管部112のX軸正方向側の端部には、パラボラアンテナ用の放射器114が取り付けられている。放射器114のX軸正方向側の端部には、反射板114Aが設けられている。放射器114は、基部114B、円板部114C、及び凸部114Dを有する。基部114Bは、導波管部112の内部に差し込まれる。円板部114Cは、基部114BのX軸正方向側に設けられている。円板部114Cは、基部114Bから連続的に形成される略円錐状の部材であり、円板部114CのX軸正方向側の端部には、反射板114Aが設けられている。凸部114Dは基部114BのX軸負方向側の端部に設けられており、導波管部112の内部でのインピーダンスを調整するために設けられている。
反射板114Aは、円板状の基部のX軸負方向側の面の中央に円錐状の突起(図3参照)を有する。反射板114Aの中心部において、電波を放射状に効率良く反射させるようにするためである。反射板114Aは、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等の金属で形成される。放射器114のX軸正方向側の端部は、反射板114Aによって封止されている。
導波管部112と113の間には、フィルム116が設けられている。フィルム116は、一次放射器110の内部空間のうち放射器114とフィルム116との間の空間を封止するために設けられている。フィルム116は、絶縁体であればよく、例えば、テフロン(登録商標)製のシート状の部材を用いることができる。
また、導波管部112には、ビス117A、117B、117Cが設けられている。ビス117A、117B、117Cは、それぞれ4本あり、YZ平面視で導波管部112の中心軸を中心に、導波管部112の周方向に沿って90度間隔で設けられている。ビス117A、117B、117Cは、この順でX軸正方向側からX軸負方向側に向けて配列されている。
ビス117A、117B、117Cは、導波管部112の貫通孔に導波管部112の外側から挿通されており、導波管部112の内部に突出する長さを調整することにより、導波管部112の内部を伝搬する電波の反射量を調整し、VSWRを最適化するために設けられている。すなわち、ビス117A、117B、117Cは、導波管部112のインピーダンスを調整するために設けられている。 また、ビス117A、117B、117Cは、通信装置100を送信機として用いる場合は、X軸正方向(送信方向)に電波が放射されるようにビス117A、117B、117Cが働き、逆に通信装置100を受信機として用いる場合は、X軸負方向(受信方向)に電波が伝搬するよう調整する。ビス117A、117B、117Cは、凸部114Dやフィルム116で反射波が発生することによる不整合を改善するために設けられている。
YZ平面においてZ負方向を0度として時計回りに360度の角度を定義すると、4本のビス117Aのうち、0度と180度の2本は垂直偏波の調整用であり、90度と270度の2本は水平偏波の調整用に設けている。なお、これは、ビス117B、117Cについても同様である。
ビス117A、117B、117CのX軸方向の間隔は、通信装置100の通信周波数における波長(電気長λ)の四半波長(λ/4)に設定されている。また、ビス117Aと凸部114DのX軸負方向側の端面との間のX軸方向における距離は、通信装置100の通信周波数における波長(電気長λ)の四半波長(λ/4)に設定されている。
なお、ビス117A、117B、117Cの導波管部112の内部に突出する部分は円柱形であり、外径は周波数等に応じて最適化すればよいが、例えば、5mm程度である。
なお、ここでは、CDバンドの場合(6GHz、7GHz帯の場合)、X軸方向に3段以上配置することを特徴としたビス配置として、3段のビス117A、117B、117Cを配置する構成について説明している。ビス117A、117B、117CのようなビスをX軸方向に3段以上設置することで、VSWRを小さくするための調整を容易に行うことができる。3段以上あると、1段又は2段の場合に比べて挿入損失を小さくすることができる。
ここで、ビスを3段以上配置する意味は次の通りである。導波管部112のX軸方向の長さの中で、最大の段数を取るために、一例としてCDバンド(6、7GHz帯)の場合で、反射鏡130の大きさ(直径)が0.6mや0.9mの場合、F/D比(焦点距離÷開口直径の比)が0.25のものがよく使われるため、焦点までの距離(焦点距離)が150mm(0.6m)、225mm(0.9m)になる。
実際には反射鏡130にあたる電波の分布を調整するため、一次放射器110のX軸方向の長さは、焦点距離よりも若干ずらした長さにするが、反射鏡130から反射板114Aまでの長さを200mm程度とすることで利得が最大となることが分かっている。
反射鏡130から反射板114Aまでの長さを200mmとした場合、反射板114Aの部分、放射器114の基部114Bの部分、凸部114Dの部分、及び、フィルム116の部分を除き、ある程度フィルム116および凸部114Dと間隔をあけると、導波管部112の部分は30mm程度となるため、6GHz、7GHz帯の波長が約40mmであることを考慮すると、1/4波長の間隔を取ってビス117A、117B、117Cを配置するには最大で3段の設置となる。なお、例えば、フィルム116及び導波管部112及び113の接合部の構造をもう少し短くすることにより、もう1段増やすようにしてもよい。
また、EFバンド(10GHz帯)になると波長が短くなるため、例えば、30mmの余裕があるとすると、10GHz帯は波長が約30mmであるため、5段設置することができる。
導波管120は、一次放射器110とOMT150の間に設けられている。導波管120は、固定部121、可動部122、係合部123、及びねじ124を有する。
固定部121は、導波管部113の外径よりも大きな内径を有する円筒状の部材であり、円筒部121Aとフランジ121Bを有する。固定部121は、筐体170Aの開口部170A1にX軸負方向側(筐体170Aの内側)から挿入された状態で、筐体170Aに固定されている。
固定部121は、可動部122と協働して、内部に一次放射器110の導波管部113を固定するために設けられている。円筒部121Aの内部には、円筒状の可動部122が入れ子式に設けられている。円筒部121Aの内径は、可動部122の外径に所定の余裕を持たせた寸法に設定されており、可動部122が円筒部121Aにぴったりと収まるようになっている。
円筒部121Aは、フランジ121Bに接続される近傍に、ねじ孔121A1を有する。ねじ孔121A1は、ねじ124を挿通させるために設けられている。ねじ孔121A1のZ軸方向の幅は、ねじ124の外径に合わせてあるが、X軸方向の長さは、ねじ124がX軸方向に移動可能にするために、ねじ124の外径よりも長くされている。
フランジ121Bは、円筒部121AのX軸負方向側に設けられており、フランジ121BのX軸負方向側には、フィルム155を介してOMT150が取り付けられる。フランジ121Bには、OMT150を固定するためのねじを通すねじ孔121B1が設けられている。
可動部122は、円筒状の金属部材である。可動部122は、固定部121の円筒部121Aの内部に入れ子式に設けられている。可動部122は、ねじ124によって、係合部123に固定されている。
可動部122は、2本のスリット122Aを有する。2本のスリット122Aは、それぞれ、2つの突起部115に対向して設けられている。
可動部122の内周面122Cの直径は、一次放射器110の導波管部113の外径に所定の余裕を持たせた寸法に設定されており、一次放射器110の導波管部113が可動部122の内周面122Cにぴったりと収まるようになっている。
スリット122Aは、可動部122のX軸正方向側の端部の始点122A1から内周面122Cに沿ってX軸負方向に伸延し、中間点122A2で内周面122Cに沿って周方向に終点122A3まで伸延する。
始点122A1から中間点122A2までの区間には、スリット122Aの断面を示す。可動部122の厚さは、突起部115の高さよりも厚くされている。突起部115が可動部122の外周面から突出しないようにするためである。
中間点122A2から終点122A3までの区間には、スリット122Aの幅を示す。スリット122Aの幅(円柱状の突起部115の幅(直径))に対応している。
スリット122Aは、中間点122A2と終点122A3との間では、YZ平面視で内周面122Cに沿って反時計回りに伸延している。また、中間点122A2から終点122A3に向かって、X軸負方向にシフトしながら伸延している。
また、終点122A3には、突起部115をX軸正方向側に引き込むための凹部122A4が設けられている。凹部122A4は、X軸正方向側に凹んでいる。凹部122A4は、突起部115が係合可能なように、円柱状の突起部115の外周の形状に合わせてX軸正方向側に凹むように形成されている。
なお、一例として、中間点122A2から凹部122A4までは、YZ平面視で90度である。
可動部122のX軸負方向側の端部には、ねじ孔122Bが設けられており、ねじ孔122Bには、ねじ124の先端がねじ込まれる。可動部122は、ねじ124によって係合部123と固定される。可動部122は、係合部123を介して、バネ160からX軸負方向に付勢されている。
係合部123は、固定部121の外周面に設けられ、ねじ124によって可動部122に固定されている。係合部123は、XY断面視でL字型であり、固定部121の外周に沿って配置される円環状の部材である。係合部123のX軸正方向側の面123Aは、バネ160に当接しており、係合部123は、バネ160からX軸負方向に付勢されている。このため、可動部122は、バネ160からX軸負方向に付勢されている。
このような導波管120は、図6に示すように、一次放射器110が組み付けられた状態で、フランジ121BのX軸負方向側の面と、一次放射器110のX軸負方向側の端部111Bとの間の部分において、導波管として機能する。
反射鏡130は、バラボラアンテナ用の反射鏡であり、YZ平面視での中心に、一次放射器110を挿通させるための貫通孔を有する。反射鏡130のX軸負方向側には、バヨネット140のバヨネット部141が取り付けられている。反射鏡130は、バヨネット部141と142とが係合されることにより、FPU高周波部170の筐体170Aに簡単に取り付けられる。
バヨネット140は、バヨネット部141及び142を有する。一例として、バヨネット部141は雌型であり、バヨネット部142は雄型である。バヨネット部141とバヨネット部142の形状は、簡単に互いに係合できる構成であればどのようなものでもよい。バヨネット部141とバヨネット部142の具体例については図7を用いて後述する。
バヨネット部141は、反射鏡130のX軸負方向側の面に取り付けられる。バヨネット部141は、YZ平面視での中央に一次放射器110を挿通させるための貫通孔を有し、バヨネット部141の貫通孔と、反射鏡130の貫通孔とは、YZ平面視で位置が合わせられる。
バヨネット部142は、筐体170AのX軸正方向側の表面に取り付けられる。バヨネット部142は、YZ平面視での中央に導波管120を挿通させるための貫通孔を有し、YZ平面視で導波管120と位置合わせが行われた状態で、筐体170Aに取り付けられる。
バヨネット部142は、YZ平面視の中央部に、X軸正方向に突出する凸部142Aを有する。凸部142Aは、筐体170Aとの間に、バネ160と係合部123を収容する空間を形成する。凸部142AのX軸負方向側の面142A1には、バネ160が当接している。
OMT150は、導波管151とコネクタ152H、152Vとを有し、導波管151の内部には、円形導波路が設けられている。OMT150は、円形導波路の内部に水平偏波の電波を放射するためのピンと、垂直偏波の電波を放射するためのピンとを有する。OMT150は、コネクタ152H、152Vを有する。コネクタ152Hと152Vは、それぞれ、内部に水平偏波の電波を放射するためのピンと、垂直偏波の電波を放射するためのピンとに接続されている。
フィルム155は、導波管120のフランジ121Bと、OMT150との間に設けられている。フィルム155は、OMT150の内部を封止するために設けられている。フィルム155は、絶縁体であればよく、例えば、テフロン(登録商標)製のシート状の部材を用いることができる。
フィルム155と、フィルム116との間の長さは、通信装置100の通信周波数における波長(電気長λ)の四半波長(λ/4)、又は、四半波長+波長の整数倍の長さ(例えば、5λ/4、9λ/4)に設定される。フィルム155とフィルム116との間の長さを上記のように設定すると、フィルム155で反射された電波と、フィルム116で反射された電波とでは半波長の差を有することになり、これらの反射波が逆位相になり、送信される電波の振幅が最大になるためであり、電力の損失を最小限にするためである。
バネ160は、係合部123のX軸正方向側の面123Aと、バヨネット部142の凸部142AのX軸負方向側の面142A1との間に設けられている。バネ160は、XY断面視でくの字型であり、YZ平面視で円環状である。バネ160のYZ平面視における中央の開口には、一次放射器110の導波管部113と、固定部121とが挿通される。なお、ここでは、円環状のバネ160を用いる形態について説明するが、バネ160は、X軸方向に伸縮可能なバネであればよく、例えば、コイル状のバネ(コイルバネ)であってもよい。また、バネ160の代わりに、ゴムのように弾力性のある部材を用い、ゴム製部材の復元力を上述の付勢力として用いるようにしてもよい。
バネ160は、X軸方向に伸び縮み可能であり、X軸方向において自然長よりも縮められた状態で、面123Aと、面142A1との間に設けられている。
一次放射器110の導波管部113が可動部122に挿入され、突起部115がスリット122Aの中間点122A2に位置している状態から、YZ平面視で、固定部121に対して、反時計回りに回転させると、固定部121に対して可動部122がX軸正方向に移動される。可動部122のX軸正方向への移動は、バネ160を収縮させることになる。このため、可動部122には、X軸負方向側に押し戻されるように、バネ160の付勢力が働く。
突起部115が終点122A3に到達すると、突起部115は凹部122A4に係合し、可動部122には、X軸負方向側に押し戻される付勢力が働いているため、突起部115が凹部122A4に係合したところで、一次放射器110は、導波管120に固定される。
このため、突起部115が凹部122A4に係合したところで、一次放射器110と導波管120の位置合わせが完了するように、スリット122Aの位置及び形状を設定しておけば、一次放射器110を導波管120に挿入して反時計回りに90度回転させるだけで、一次放射器110を導波管120に固定することができる。
図7は、バヨネット140を示す図である。図7には、バヨネット140のバヨネット部141と142を組み付ける前の状態を示す。
雌型のバヨネット部141の係合部141Aに、雄型のバヨネット部142の突出部を差し込んで相対的に回転させると、バヨネット部141と142を組み付けることができる。
バヨネット部141は反射鏡130に取り付けられており、バヨネット部142は筐体170Aに取り付けられている。このため、筐体170Aに反射鏡130を簡単に取り付けることができる。
バヨネット部141と142の位置は、筐体170Aに反射鏡130を取り付け、さらに、筐体170Aに取り付けられている導波管120に一次放射器110を取り付けたときに、一次放射器110と反射鏡130との位置合わせが完了するように、予め設定しておけばよい。
図8は、FPU高周波部170の内部構成を示す図である。
FPU高周波部170は、筐体170A、共用器171A、171B、CDバンドPA(Power Amplifier)172A、EFバンドPA172B、CDバンドPA173A、EFバンドPA173B、IF分配器・アップコンバータ174A、IF分配器・アップコンバータ174B、及びIF分離器175を含む。また、制御部180は、IF(Intermediate Frequency)混合器181、変調器182A、変調器182Bを含む。
筐体170Aは、共用器171A、171B、CDバンドPA172A、EFバンドPA172B、CDバンドPA173A、EFバンドPA173Bを収容する筐体であり、例えば、アルミニウム又はステンレス等の金属製である。
共用器171A、171Bは、アンテナ共用器であり、分波器として機能する。共用器171Aは、コネクタ152Vと、CDバンドPA172A又はEFバンドPA172Bとを接続する。共用器171Bは、コネクタ152Hと、CDバンドPA173A又はEFバンドPA173Bとを接続する。
CDバンドPA172Aは、1チャンネル(#1)でCDバンドで送信を行う場合に用いるPAである。EFバンドPA172Bは、1チャンネル(#1)でEFバンドで送信を行う場合に用いるPAである。
CDバンドPA173Aは、2チャンネル(#2)でCDバンドで送信を行う場合に用いるPAである。EFバンドPA173Bは、2チャンネル(#2)でEFバンドで送信を行う場合に用いるPAである。IF分配器・アップコンバータ174Aは、1チャンネル(#1)用のアップコンバータであり、CDバンドPA172A及びEFバンドPA172Bと、IF分離器175との間に設けられている。IF分配器・アップコンバータ174Bは、2チャンネル(#2)用のアップコンバータであり、CDバンドPA173A及びEFバンドPA173Bと、IF分離器175との間に設けられている。IF分離器175は、IF分配器・アップコンバータ174A及び174Bと、制御部180のIF混合器181とを接続する。IF分離器175は、IF混合器181から入力される信号を分離してIF分配器・アップコンバータ174Aと174Bとに出力する。IF混合器181には、変調器182A及び変調器182Bが接続されている。IF混合器181は、変調器182Aと変調器182Bとから入力される信号を混合してIF分離器175に出力する。
実施の形態の通信装置100は、上述のように、一次放射器110の導波管部113と導波管120とを簡単に取り付けることができるとともに、バヨネット部141と142とによって反射鏡130と筐体170Aとを簡単に取り付けることができる。
また、一次放射器110が導波管120を介してFPU高周波部170に接続されるので、一次放射器110とFPU高周波部170を伝送損失が少ない接続形態で、容易かつ確実に接続することができる。
通信装置100は、OMT150とFPU高周波部170を直接的に接続するとともに、OMT150に導波管120を介して一次放射器110と反射鏡130を固定することにより、一次放射器110とFPU高周波部170との間における伝送損失を最小限に抑制する。
従って、伝送特性が良好で、簡易に、確実に接続できる通信装置100を提供することができる。
また、バヨネット部141及び142の相対的な位置と、一次放射器110及び導波管120の相対的な位置とは予め設定されているので、一次放射器110と反射鏡130を高い位置精度で組み付けることができ、一次放射器110と反射鏡130との間における放射漏れが低減され、伝送損失を低減できる。
以上、実施の形態によれば、従来のFPUの大きさとほぼ変わらず、簡易に確実に組み立てが可能な2偏波を共用する通信装置100を実現することができる。
また、伝送損失を最小限に抑制した状態で、位置合わせの精度を担保しつつ容易かつ確実に組み付けることができる通信装置100を提供することができる。
また、フィルム116とフィルム155との間の長さを通信装置100の通信周波数における波長(電気長)の四半波長(λ/4)、又は、四半波長+波長の整数倍の長さ(例えば、5λ/4、9λ/4)に設定したため、電力の損失が抑制される。
また、一次放射器110の内部にフィルム116を設けたので、放射器114とフィルム116との間の空間が封止されている。また、導波管120のフランジ121Bと、OMT150との間にフィルム155を設けたので、OMT150の内部が封止されている。
従って、水や埃の侵入によるOMT150の特性の劣化が抑制され、簡易に、確実に接続でき、伝送特性の良好な通信装置100を提供することができる。
なお、以上では、バヨネット140を用いたが、容易かつ確実に取り付けることができれば、バヨネット構造以外のものであってもよい。
また、以上では、可動部122にスリット122Aが形成される形態について説明したが、スリット122Aの変わりに、可動部122の内周面に溝を設けてもよい。
また、以上では、ばね160を用いる形態について説明したが、ばね160を用いなくても一次放射器110を導波管120に取り付けられるような形状のスリット122Aを有する場合は、バネ160を用いなくてもよい。
また、以上では、2偏波(垂直偏波と水平偏波)の構成について説明したが、垂直偏波と水平偏波のいずれか一方のみであってもよい。
また、以上では、導波管120が固定部121と可動部122を有し、固定部121に対して可動部122が移動する形態について説明したが、導波管120は、可動部122を含まずに、固定部121の内周面に溝部を設けて、突起部115を案内することで、導波管120に一次放射器110が取り付けられる構成であってもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置、及び、通信装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 通信装置
110 一次放射器
111 導波管
112、113 導波管部
114 放射器
115 突起部
116 フィルム
117A、117B、117C ビス
120 導波管
121 固定部
122 可動部
123 係合部
124 ねじ
130 反射鏡
140 バヨネット
141、142 バヨネット部
150 OMT
151 導波管
152H、152V コネクタ
155 フィルム
160 バネ
170 FPU高周波部
170A 筐体
171A、171B 共用器
172A CDバンドPA
172B EFバンドPA
173A CDバンドPA
173B EFバンドPA
174A IF分配器・アップコンバータ
174B IF分配器・アップコンバータ
175 IF分離器
180 制御部

Claims (8)

  1. 第1端及び第2端を有する円筒状の第1導波管と、前記第1端に取り付けられる放射器と、前記第2端側の外周に設けられる突起とを有する一次放射器と、
    第3端及び第4端を有する円筒状の第2導波管であって、前記第2端が前記第3端の内部に挿入される際に、前記突起を前記第2導波管の内周面に沿って周方向に案内する溝状又はスリット状のガイド部を有する第2導波管と
    を含む、アンテナ装置。
  2. 前記第2導波管の第4端に接続される、水平垂直偏波分波器をさらに含む、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記一次放射器は、前記第2端が前記第2導波管の第3端に挿入されて、前記突起が前記ガイド部に案内されるように前記第2導波管に対して回転された状態で組み付けられる、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2導波管は、固定部と、前記固定部に対して入れ子式に設けられ、前記固定部に対して前記第3端と前記第4端とを結ぶ方向に移動可能な可動部とを有し、
    前記ガイド部は、前記可動部に設けられており、
    前記ガイド部は、周方向における始点から終点にかけて前記第3端から前記第4端に向かう方向に向かうように設けられるとともに、前記終点に前記第4端から前記第3端に向かう方向にオフセットするオフセット部を有し、
    前記第3端がパラボラアンテナの反射鏡の中央の開口部に挿通された状態で、前記第2導波管の円筒形状を囲むように設けられる取り付け部と、
    前記第2導波管の外周部において、前記取り付け部と前記可動部との間に設けられるバネであって、前記第2端が前記第3端に挿入されて前記突起が前記ガイド部の前記オフセット部に位置する状態で、前記取り付け部に対して前記可動部を前記第3端から前記第4端に向かう方向に付勢するバネをさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  5. 前記一次放射器の前記第1導波管の前記第2端側に取り付けられ、前記第1導波管の前記第1端側を封止する第1フィルムと、
    前記第2導波管の前記第4端を封止する第2フィルムと
    をさらに含む、請求項1乃至4のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間の距離は、通信周波数における四半波長、又は、波長の整数倍の長さに四半波長を加えた長さである、請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1導波管の外周部に設けられる貫通孔に径方向外側から内側に向かって挿通されるとともに、前記第1導波管の軸方向に複数配置され、前記第1導波管を伝搬する電波の定在波比を調整する複数のビスをさらに含む、請求項1乃至6のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  8. 第1端及び第2端を有する円筒状の第1導波管と、前記第1端に取り付けられる放射器と、前記第2端側の外周に設けられる突起とを有する一次放射器と、
    第3端及び第4端を有する円筒状の第2導波管であって、前記第2端が前記第3端の内部に挿入される際に、前記突起を前記第2導波管の内周面に沿って周方向に案内する溝状又はスリット状のガイド部を有する第2導波管と、
    第1開口部を中央に有するパラボラアンテナの反射鏡と、
    前記反射鏡の反射面とは反対側で前記第1開口部の周りに設けられる第1取り付け部と、
    前記第2導波管の円筒形状を囲むように設けられ、前記第3端が前記第1開口部に挿通された状態で、前記第1取り付け部と係合される第2取り付け部と
    を含む、通信装置。
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