以下、図面を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122や、ここでは不図示の扉側演出可動体が取り付けられている。なお、本明細書では、光源をLEDとするものもランプと称する他、蛍光灯、冷陰極管等、光を発するものであればランプと称する場合があり、光を発するものは発光手段の一例に相当する。
前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図3参照)を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。チャンスボタン700も、扉側演出可動体の一例に相当する。ここにいう扉側演出可動体は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体の一例に相当する。さらに、操作レバー190も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、盤側演出可動体を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に盤側演出可動体を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤側演出可動体の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
図3に示す盤側演出可動体は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部2242aと前腕部2242bとからなり、肩の位置に上腕部2242aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部2242bを回動させる不図示の前腕モータを備える。盤側演出可動体は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、操作レバー190の操作を検出する操作レバーセンサ425と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の駆動部708に設けられた不図示の検知片を検出するための検出部710と、操作レバーセンサ425や遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。ここにいう演出可動体224は、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体を少なくとも含むものをいう。さらに、基本回路502には、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、この例では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が図柄変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するための確定表示を行う。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示して確定表示が終了するまでが図柄変動表示の一例に相当する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図1に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、この電サポ状態にあることを普図高確率状態と称し、非電サポ状態にあることを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われてもよいが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図1に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ここでは、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(例えば、約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(例えば、32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ここでは、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、ここでは特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、扉開放コマンド等のエラーコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
さらに、払出制御部600から主制御部300に扉開放コマンドが送信されてきた場合には、その扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。なお、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609から扉開放コマンドが直接送信されてきた場合にも同様である。また、主制御部300が、扉開放センサ609の検出信号を直接受け取る場合には、検出信号が送信されてくると、扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、ここでは、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図10(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
具体的には、上述のごとく演出可動体224には、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体が少なくとも含まれている。図10を用いた説明では、扉側演出可動体と盤側演出可動体を区別せずに説明するが、演出可動体処理では、例えば、演出可動体224に関する制御コマンドを受信した場合には、その制御コマンドに含まれている、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)を、RAM508に設けた演出可動体駆動用記憶領域に記憶させるなどの処理を行う。なお、扉側演出可動体のさらに詳しい制御処理については後述する。
また、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期(例えば、1ms毎)で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の駆動部708が駆動される。
また、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する動作データが記憶されている場合には、当該動作データを駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出し、RAM508に記憶させる。センサ未検出時には、演出可動体224の初期位置戻し(原点復帰)処理を行う。なお、ここでは、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の動作データや、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
図11は、扉側演出可動体と盤側演出可動体それぞれの一例を示す図である。
図11に示すパチンコ機100の前面枠扉106の正面視右上部には、上方に開く第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、前面枠扉106の正面視左下部には、前方に突出する第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。以下、第一の扉側演出可動体2241aと第二の扉側演出可動体2241bを総称して、単に扉側演出可動体2241と称することがある。また、遊技盤200には、装飾図柄表示装置208の上方に、装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106収納された位置)であり、第二の扉側演出可動体2241bの初期(原点)位置は、同図(a)に示す引っ込んだ位置(前面枠扉106収納された位置)である。
図11(b)には、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242それぞれが、動作中の様子が示されている。すなわち、図11(b)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、上方に開くとともに、第二の扉側演出可動体2241bは前方に突出している。また、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下している。
第一の扉側演出可動体2241aにしても、第二の扉側演出可動体2241bにしても、盤側演出可動体2242にしても、役物の一種である。
第一の扉側演出可動体2241aは、第一の可動手段の一例に相当し、第二の扉側演出可動体2241bは、第二の可動手段の一例に相当する。あるいは、扉側演出可動体2241(第一の扉側演出可動体2241aおよび第二の扉側演出可動体2241b)が、第一の可動手段の一例に相当し、盤側演出可動体2242が、第二の可動手段の一例に相当するとすることもできる。この場合、第一の扉側演出可動体2241aが第一の可動体の一例に相当し、第二の扉側演出可動体2241bが第二の可動体の一例に相当する。
なお、第一の可動体(ここでは第一の扉側演出可動体2241a)と同じ制御手段によって制御される第三の可動体を設けてもよい。この第三の可動体は、例えば、第一の可動体と同じ形状であってもよく、例えば、図11に示す前面枠扉106の正面視左上部に、第一の扉側演出可動体2241aと同じ形状の第三の扉側演出可動体を設けてもよい。第一の可動体と第三の可動体は、同時に動作するものであってもよい。あるいは、第三の可動体は、第一の可動体とは異なる制御手段(例えば、駆動回路が異なる)によって制御されるものであってもよいし、第一の可動体とは異なる形状であってもよい。
また、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242ごとに専用の駆動回路を設けてもよい。あるいは、扉側演出可動体2241と盤側演出可動体2242とに分けて駆動回路を設けてもよい。また、第一の扉側演出可動体2241aと第二の扉側演出可動体2241bは、対になったもの(例えば、同じ形状のもの)であってもよい。
図12は、第2副制御部500で実行される扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示す扉側演出可動体制御処理は、図10に示す受信コマンド各種処理において実行される。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1201)、未受信ならばステップS1205に進み、受信していれば、RAM508に記憶されている扉側演出可動体2241の位置情報に基づいて、現在の扉側演出可動体2241の位置が初期位置であるか否かを判定する(ステップS1202)。初期位置でなければ、上述の演出可動体駆動用記憶領域を、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)に書き換え(ステップS1203)、この扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、初期位置であれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1204)、終了になる。この場合、図10(b)に示す出力情報更新処理(ステップS1103)では、動作データの更新を行わず、次の可動体割込処理におけるステップS1101では、駆動回路に、扉側演出可動体に関する動作データは送信されない。なお、現在位置(ここでは初期位置)と同じ位置を維持する動作データを送信してもよい。
また、扉開放中コマンドを未受信の場合に実行されるステップS1205では、受信した、演出可動体224に関する制御コマンドに含まれている動作データを、上述の演出可動体駆動用記憶領域にセットして、終了になる。
図13は、第2副制御部500で実行される電源投入時の扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
電源投入時には、電源制御部660から、まずは第2副制御部500に所定電圧が供給される。第2副制御部500は、電源制御部660からの電圧値がある一定値を越えた時点で電源投入されたと判定し、図12に示す電源投入時の扉側演出可動体制御処理を開始する。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1301)、未受信ならば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)をセットし(ステップS1302)、電源投入時の扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、受信していれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1303)、終了になる。なお、電源投入時で、上述の可動体割込処理におけるステップS1101の実行が遅れるようであれば、駆動回路516に、扉側演出可動体に関する動作データは送信してから終了するようにしてもよい。
第一の扉側演出可動体2241aにしても、第二の扉側演出可動体2241bにしても、盤側演出可動体2242にしても、第1副制御部400における実行可否抽選、あるいは第2副制御部500の図9に示す可動体制御処理S713における実行可否抽選によって「実行する」に当選した場合に、動作が実行される。
なお、以上説明した扉側演出可動体制御処理は、第1副制御部400が実行するようにしてもよい。
続いて、擬似連演出について説明する。
擬似連演出は、第1副制御部400における実行可否抽選によって「実行する」に当選した場合に実行される。特図の図柄変動表示に応じて装飾図柄表示装置208では装飾図柄が変動表示されるが、擬似連演出では、1回分の特図の図柄変動表示(すなわち、1回の始動入賞)に対して、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cの一部又は総てにおいて装飾図柄の変動表示を仮停止(装飾図柄の更新を停止しているが確定はしていない状態であって、揺り動かすなどの状態としていてもよい)させた後に、総ての装飾図柄を再度、変動表示させる再変動表示を1又は複数回実行する。例えば、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の更新(変動表示)が行われている状態で、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cにおいては装飾図柄の変動表示を仮停止させ、その後、再変動表示を開始させる態様であってもよいし、総ての図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示を仮停止させ、その後、再変動表示を開始させる態様であってもよい。なお、仮停止が行われると、装飾図柄以外の図柄や絵柄が仮停止することもある。この擬似連演出では、1回分の特図の図柄変動表示(すなわち、1回の始動入賞)に対して、再変動表示を何回実行するかについても、第1副制御部400における抽選によって決定される。擬似連演出は、現在行われている特図の図柄変動表示で大当たりになることを予告する、当該変動の大当たり予告演出(いわゆる通常予告演出)であってもよいし、現在行われている特図の図柄変動表示でスーパーリーチに発展することを予告するリーチ予告演出であってもよい。あるいは、現在行われている特図の図柄変動表示よりも後に開始される特図の図柄変動表示で大当たりになることを予告する先読み予告演出であってもよい。いずれの予告演出であっても、再変動表示の回数が多くなればなるほど、期待度(予告の信頼度)が上昇し、熱い演出になる。なお、第一の回数(例えば、4回)再変動表示が行われた場合には、大当り確定やスーパーリーチ確定にしてもよい。また、先読み予告演出の場合には、予告対象となる特図の図柄変動表の開始に近づくにつれて、再変動表示の回数が多くなる、ステップアップ予告が組み込まれることがある。例えば、3回後の特図の図柄変動表を予告対象にする場合には、1回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では1回の再変動表示が行われ、2回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では2回の再変動表示が行われ、3回目の特図の図柄変動表における擬似連演出では3回の再変動表示が行われ、予告対象となる特図の図柄変動表における擬似連演出では4回の再変動表示が行われる。
図14は、擬似連演出と、第一の報知、第二の報知、および第一の可動手段による動作との関係を示す図である。なお、図14では、点線の矢印によって各報知や動作の実行期間を表している。
この図14における、第一の報知にしても、第二の報知にしても、第一の可動手段の動作にしても、繰り返し行われている。第一の報知、第二の報知、および第一の可動手段の動作の詳細については、後述するが、第一の報知は、擬似連演出が行われる際に実行が開始される報知であり、第二の報知は、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知であり、第一の可動手段の動作は、擬似連演出の実行中に行われる演出動作である。
この図14では、特図表示装置212,214における1回の特図の図柄変動表示が行われる間に、擬似連演出として3回の再変動表示が行われ、4回目の再変動表示の開始をもって擬似連演出が終了する。その後、特図表示装置212,214における特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の図柄組合せが停止表示され、確定表示期間の間、停止図柄が維持される。続いて、特図表示装置212,214における次の特図の図柄変動表示が開始される。
図14(a)に示す例では、第一の報知が、擬似連演出における仮停止と同時に開始される。図14(a)に示す第一の報知は、擬似連演出が開始されること、あるいは擬似連演出が継続することを報知するものである。例えば、装飾図柄表示装置208において仮停止した図柄の組合せのうちのいずれかの一又は複数の図柄あるいは全図柄(以下、「擬似連図柄」という。)が第一の報知の一例に相当する。すなわち、擬似連図柄は、図5(b)に示す装飾図柄(例えば、「装飾7」)であったり、装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2」−「装飾4」−「装飾6」や、いわゆるチャンス目)であったり、他の図柄や絵柄であってもよい。また、擬似連図柄は、仮停止において最終停止(第三停止)した図柄であってもよいし、中図柄であってもよいし、左図柄と右図柄の組合せであってもよい。あるいは、図14(a)に示す第一の報知は、仮停止と同時に開始される、キャラクター表示や、ランプ点灯や、音出力であってもよい。
図14(a)に示す第一の報知は、再変動表示の開始と同時に終了する報知であってもよいし、再変動表示の開始前に終了する報知であってもよい。あるいは、再変動表示の開始後であって、後述する第二の報知の開始前に終了する報知であってもよいし、第二の報知の開始と同時に終了する報知であってもよいし、第二の報知の開始後であって、次の仮停止前に終了する報知であってもよい。さらには、次の仮停止と同時に終了する報知であってもよく、この場合には、第一の報知は、擬似連演出中、継続して実行されることになる。
図14(a)に示す第二の報知は、再変動表示の実行中に開始される。すなわち、再変動表示の開始後であって、次の仮停止前に開始される。この第二の報知は、擬似連演出に関する回数についての報知であって、例えば、再変動表示の回数についての報知であってもよいし、仮停止が行われた回数についての報知であってもよいし、再変動表示が開始された回数についての報知であってもよい。すなわち、現在までに行われた連続回数についての報知である。なお、報知タイミングが、再変動表示の開始後であることから、再変動表示の回数も、仮停止が行われた回数も、再変動表示が開始された回数も同じ回数になる。また、擬似連演出が、次の特図の図柄変動表示以降にも連続して行われる場合には、これらの回数は、一回分の特図の図柄変動表示における回数になるが、複数回分の特図の図柄変動表示における累積回数であってもよい。あるいは、一回分の特図の図柄変動表示において、再変動表示があと何回行われるかについての報知であってもよいし、仮停止があと何回行われるかについての報知であってもよいし、再変動表示があと何回開始されるかについての報知であってもよい。すなわち、残回数についての報知であってもよい。また、擬似連演出が、次の特図の図柄変動表示以降にも連続して行われる場合には、残回数は、複数回分の特図の図柄変動表示を通しての残回数であってもよい。さらに、擬似連演出の途中に残回数が減少したことを数字、文字、図形の数等によって報知するものであってもよいし、擬似連演出が終了してしまうかもしれない報知(例えば、「もう終わりなのか(クエスチョンマーク)」あるいは「0回(クエスチョンマーク)」であってもよい。さらに、回数についての報知とは、数字、文字、図形の数、回数を表す絵柄(例えば、キャラクター絵柄)等による報知のことである。
図14(a)に示す第二の報知は、再変動表示中に終了する報知であってもよいし、再変動表示の終了と同時、すなわち仮停止と同時に終了する報知であってもよい。あるいは、仮停止が行われた後に終了する報知であってもよいし、次の再変動の開始と同時に終了する報知であってもよい。さらには、次の再変動表示中に終了する報知であってもよく、こうなると、第二の報知は、次の第二の報知につながり、擬似連演出中、継続して実行される場合もあることになる。
図14(a)に示す第一の可動手段の動作は、例えば、図11に示す第一の扉側演出可動体2241aの動作であって、第一の報知が開始された後であって、第二の報知が開始される前に開始される。したがって、第二の報知は、第一の報知の後に開始される報知であるとともに、第一の可動手段の動作が開始された後に開始される報知でもある。しかも、図14(a)に示す第一の可動手段の動作は、再変動表示が開始される前に開始されている。この第一の可動手段の動作は、擬似連演出を盛り上げるための演出動作であって、擬似連演出が開始されたことの報知、あるいは擬似連演出が継続することの予告や、再変動表示が開始されることの予告にも相当する。
図14(a)に示す第一の可動手段の動作は、再変動表示が開始される前に終了する一瞬の動作であってもよいし、再変動表示の開始と同時に終了する動作であってもよい。あるいは、再変動表示中に終了する動作であってもよく、第二の報知が開始される前に終了する報知であってもよいし、第二の報知の開始と同時に終了する報知であってもよいし、第二の報知が開始された後に終了する報知であってもよい。さらには、次の第一の報知が開始された後に終了する報知であってもよく、こうなると、第一の可動手段の動作は、次の第一の可動手段の動作につながり、擬似連演出中、継続して実行される場合もあることになる。
図14(b)に示す例では、第一の報知が、擬似連演出における仮停止が行われる前から開始される。したがって、擬似連演出自体が開始される最初の仮停止よりも前に、一回目の第一の報知が開始されている。この第一の報知は、擬似連演出が開始されること、あるいは擬似連演出が継続することを予告する報知になり、例えば、キャラクタ表示や、ランプ点灯や、音出力であってもよい。
図14(b)に示す第一の報知は、仮停止と同時に終了する報知であってもよいし、同図(a)を用いて説明した第一の報知の終了タイミングと同じタイミングで終了する報知であってもよい。
図14(b)に示す第二の報知は、再変動の開始と同時に開始される。この第二の報知も、同図(a)に示す第二の報知と同じく、第一の報知の後に開始される報知であり、第一の可動手段の動作が開始された後に開始される報知である。また、図14(b)に示す第二の報知も、擬似連演出に関する回数についての報知であって、例えば、再変動表示の回数についての報知であり、同図(a)を用いて説明した第二の報知の終了タイミングと同じタイミングで終了する報知である。
図14(b)に示す第一の可動手段の動作も、例えば、図11に示す第一の扉側演出可動体2241aの動作になる。この第一の可動手段の動作は、擬似連演出における仮停止と同時に開始され、擬似連演出が開始されること、あるいは擬似連演出が継続することを報知する動作になる。この第一の可動手段の動作は、同図(a)を用いて説明した第一の可動手段の動作の終了タイミングと同じタイミングで終了する動作である。
図14(c)に示す例では、第一の報知が、擬似連演出における仮停止が行われた後であって、再変動表示が開始される前に開始される。この第一の報知は、擬似連演出が開始されること、あるいは擬似連演出が継続することの報知になり、例えば、キャラクタ表示や、ランプ点灯や、音出力であってもよい。また、この第一の報知は、同図(a)を用いて説明した第一の報知の終了タイミングと同じタイミングで終了する報知である。
図14(c)に示す第二の報知は、同図(a)に示す第二の報知と同じ報知であるが、同図(b)に示す第二の報知と同じ報知であってもよい。
図14(c)に示す第一の可動手段の動作も、例えば、図11に示す第一の扉側演出可動体2241aの動作になる。この第一の可動手段の動作は、再変動の開始と同時に開始され、再変動表示が開始されたことの報知動作になる。この第一の可動手段の動作は、同図(a)を用いて説明した第一の可動手段の動作の終了タイミングのうち、再変動表示が開始される以前の終了タイミングを除いた終了タイミングと同じタイミングで終了する動作である。
なお、第一の報知は、擬似連演出が開始される前に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。また、第一の報知は、擬似連演出の開始と同時に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。さらに、第一の報知は、擬似連演出が開始された後に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。また、第一の報知は、第二の報知の実行が開始されると同時に、実行が開始される報知であってもよい。
また、第二の報知は、擬似連演出が開始された後に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。また、第二の報知は、擬似連演出の開始と同時に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。さらに、第二の報知は、第一の可動体の動作が開始された後に、必ず開始される報知であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある報知であってもよい。
さらに、第一の可動体の動作は、擬似連演出が開始された後に、必ず開始される動作であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある動作であってもよい。また、第一の可動体の動作は、擬似連演出の開始と同時に、必ず開始される動作であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある動作であってもよい。さらに、第一の可動体の動作は、第一の報知が開始された後に、必ず開始される動作であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある動作であってもよい。また、第一の可動体の動作は、第一の報知の開始と同時に、必ず開始される動作であってもよいし、開始される場合と開始されない場合とがある動作であってもよい。
また、第一の報知にしても、第二の報知にしても、第一の可動手段の動作にしても、第1副制御部400における擬似連演出の実行可否抽選によって「実行する」に当選した場合に、一括して実行される態様であってもよいし、第1副制御部400や第2副制御部500における、第一の報知、第二の報知、および第一の可動手段についての個別の実行可否抽選によって「実行する」に当選した場合に、それぞれ別個に実行される態様であってもよい。
続いて、擬似連演出を含めた具体的な演出例について説明する。
図15は、背景に海模様が表示されている装飾図柄表示装置208で行われる擬似連演出の一例を段階的に示す図である。この図15では、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。また、図15に示す装飾図柄表示装置208では、演出表示領域208dの中央部分に、変動アイコン表示領域208eが設けられており、その変動アイコン表示領域208eの右横には、保留アイコン表示領域208fが設けられている。変動アイコン表示領域208eの外周には、変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像が表示されている。この枠状画像は、常時表示されているが、表示条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき、あるいは反対に表示されているとき、さらにはリーチ演出が行われていないとき)にのみ表示されるようにしてもよい。なお、変動アイコン表示領域208eと保留アイコン表示領域208fとのうち、いずれか一方の表示領域のみしか設けないようにしてもよい。
保留アイコン表示領域208fには、一又は複数の保留アイコンが表示可能である。図15(a)に示す装飾図柄表示装置208には、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれも黒丸の表示であり、白丸の表示は保留アイコンが非表示であることを表す。保留アイコンは、特図の図柄変動表示あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表すアイコンであり、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。保留アイコンには、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンがあり、保留アイコン表示領域208fを2分割して、両アイコンごとの表示領域としてもよい。また、保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行される退避アニメーション等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能な待機アニメーションがある。この待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
変動アイコン表示領域208eには、一つの変動アイコンが表示可能である。図15(b)に示す装飾図柄表示装置208には、星形の変動アイコンcが表示されている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に表示される、当該特図変動遊技に対応するアイコンである。すなわち、保留アイコンが、その保留アイコンに対応した特図変動遊技の開始と同時に変動アイコンになる。この変動アイコンは、保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示される。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合があるが、同じサイズであってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、同じタイミングであってもよいし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコン表示領域208fに表示されている、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンを、当該保留が消化されたときに、変動アイコン表示領域208eに変動アイコンとして移動させる移動アニメーションと、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させる変化アニメーションとがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行される待機アニメーションや、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行される消去アニメーション、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行される変化アニメーション等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、図15に示す装飾図柄表示装置208では、右上に、特図1の第4図柄2081と特図2の第4図柄2082が表示されている。特図1の第4図柄2081は丸形の表示であり、特図2の第4図柄2082は四角形の表示である。いずれの第4図柄2081,2082も、灰色が変動中であることを表し、黒色が大当り図柄の停止表示(確定表示)中であることを表し、白色がハズレ図柄の停止表示(確定表示)中であることを表す。
さらに、図15には、装飾図柄表示装置208の他、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図柄保留ランプ218、および第2特図保留ランプ220が示されている。
図15に示す装飾図柄表示装置208の背景は、海模様である。背景に海模様が表示されている場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、海モードであることになる。
図15(a)では、第1特図表示装置212も第2特図表示装置214もハズレの停止図柄を表示(確定表示)しており、装飾図柄表示装置208には、バラケ目である「装飾3」−「装飾4」−「装飾1」が表示されている。また、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。この図15(a)に示す第1特図柄保留ランプ218は4つ点灯しているとともに、装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図15(b)では、第1特図表示装置212において特図の図柄変動表示が開始されており、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。ここで開始された特図の図柄変動表示は、図15(o)まで継続する。また、図15(b)に示す第1特図柄保留ランプ218は3個のみ点灯し、装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図15(c)では、左図柄表示領域208aにおいて装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始されている。図15(d)では、今度は右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出がなされている。そして、図15(e)では、装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bでも装飾図柄の更新が終了し、「NEXT」と表示された図柄の揺れ表示が開始されている。すなわち、図15(e)では、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新が終了し、揺れ表示が行われている。図15(d)に示す第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が依然として継続しており、丸形の表示である特図1の第4図柄2081も、変動中表示(灰色)を継続し、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されたままである。図15(e)に示す、総ての装飾図柄の更新が終了し、揺れ表示が行われている状態は、特図の図柄変動表示中の状態であって、“「装飾5」−「NEXT」と表示された図柄−「装飾5」”の表示は、「仮停止」の表示であり、「NEXT」と表示された図柄は、擬似連演出が開始される際に出現するいわゆる擬似連図柄の一例に相当する。なお、擬似連演出が開始される際とは、擬似連演出が開始される直前であってもよいし、擬似連演出の開始と同時であってもよいし、擬似連演出が開始された直後であってもよい。また、擬似連図柄は、擬似連演出のときに限って出現する専用図柄であってもよいし、専用図柄ではない、図5(b)に示す装飾図柄(例えば、「装飾7」)であってもよい。また、擬似連演出が行われる際の図柄は複数種類あってもよい。例えば、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示したり、「装飾4」−「装飾5」−「装飾6」などの第一の装飾図柄の組み合わせが仮停止したりしてもよい。図15(f)における「NEXT」と表示された図柄は、擬似連演出が開始されることを報知する第一の報知の一例に相当する。仮停止の表示は、あたかも特図の図柄変動表示の確定表示(真停止表示)が行われたように見える。
なお、「擬似連開始か」と表示された擬似連図柄が揺れ表示した後に、本当に擬似連演出が開始されることを報知(例えば、「擬似連開始確定」と表示された図柄の表示)を行ってもよい。この場合、本当に擬似連演出が開始されることの報知も擬似連図柄として扱ってもよく、あるいは、本当に擬似連演出が開始されることの報知が第一の報知の一例であってもよい。
図15(f)では、擬似連図柄が消えている。すなわち、第一の報知が一旦終了し、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新(再変動表示)が開始されている。なお、特図の図柄変動表示は依然として継続しており、第1特図表示装置212も特図1の第4図柄2081も変動中表示であり、変動アイコンcも表示されたままである。しかしながら、ここでの再変動表示の開始は、あたかも、特図の図柄変動表示の開始が行われたように見える。また、図15(f)に示す装飾図柄表示装置208では、海模様の背景に、「×2」という文字表示がなされている。図15に示す例では、再変動表示は一回目であるが、特図の図柄変動表示として見た場合、擬似連演出が開始されたことによって、図15(b)で開始された特図の図柄変動表示に次ぐ、2回目の特図の図柄変動表示のように見え、それを表す意味で「×2」という文字表示がなされている。すなわち、「×2」という文字表示は、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知であって、再変動表示の回数(ここでは「1回」)に、図15(b)で開始された特図の図柄変動表示の回数(「1回」)を加算した回数を表す報知である。この「×2」という文字表示は、第二の報知の一例に相当する。第二の報知は、装飾図柄表示装置208の背景に海模様が表示されている海モードで実行される報知である。
なお、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す第二の報知は、図15(f)のタイミングで、「NEXT」と表示された擬似連図柄(第一の報知)の表示開始と同時に、表示されるようにしてもよい。
図15(g)では、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の更新が再び終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、同図(h)では、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の更新も再び終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出が再びなされている。そして、図15(i)では、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の更新も終了し、擬似連図柄である「NEXT」と表示された図柄の揺れ表示が開始されることで2回目の仮停止の表示が行われている。仮停止の表示が行われると、第二の報知の一例に相当する「×2」という文字表示は消えている。そして、図15(j)では、擬似連図柄が再び消え、第一の報知が再び一旦終了して、あたかも特図の図柄変動表示の開始が行われたように見える再変動表示が再び開始されている。図15(j)に示す装飾図柄表示装置208では、海模様の背景に、「×3」という文字表示がなされている。「×3」という文字表示も、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知であって、再変動表示の回数(ここでは「2回」)に、図15(b)で開始された特図の図柄変動表示の回数(「1回」)を加算した回数を表す報知である。この「×3」という文字表示も、第二の報知の一例に相当する。
図15(k)では、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の更新がまた終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、同図(l)では、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の更新もまた終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、同図(m)では、装飾図柄の表示は左上に縮小表示され、3つの図柄表示領域208a〜208cには、装飾図柄に代えて「SPリーチ」という文字が表示されている。すなわち、図15(l)におけるリーチ状態からのスーパーリーチへの発展が同図(m)で報知されている。したがって、図15(k)における左の装飾図柄の更新終了は、いわゆる第一停止(左の装飾図柄の更新を停止しているが確定はしていない状態であって、揺り動かすなどの状態としていてもよい)に相当し、図15(l)における右の装飾図柄の更新終了は、いわゆる第二停止(右の装飾図柄の更新を停止しているが確定はしていない状態であって、揺り動かすなどの状態としていてもよい)に相当する。
「×3」という文字表示(第二の報知)は、スーパーリーチへの発展報知(ここでは「SPリーチ」という文字表示)が表示されると同時に消える。この例では、第二の報知は、「×2」という文字表示と、「×3」という文字表示との両方であったが、図15(i)の仮停止のタイミングで第二の報知が一旦終了し、再変動表示の開始で第二の報知が再び開始されている。と見ることもできるし、図15(i)の仮停止のタイミングでは第二の報知が視認不能になっているにすぎず、第二の報知自身は継続しており、再変動表示の開始で第二の報知が再び視認可能になっている。と見ることもできる。ただし、いずれの場合も、第二の報知は、スーパーリーチへの発展報知が表示されると同時に終了する。なお、スーパーリーチに発展すると、第4図柄2081,2082と変動アイコンcは表示され続けるが、保留アイコンh1〜h3は消えて、視認不能になっている。ただし、変動アイコンcや変動アイコン表示領域208eの位置を示す枠状画像も、スーパーリーチに発展すると、消えて視認不能になるようにしてもよい。
図15(n)では、スーパーリーチ演出の一環として、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった装飾図柄の組合せが揺れ表示されている。この図15(n)までは、第1特図表示装置212も特図1の第4図柄2081も変動中表示である。
図15(o)では、第1特図表示装置212に15R特別大当りの停止図柄が停止表示(真停止表示)され、特図1の第4図柄2081も大当り図柄の停止表示中であることを表す黒色に変化し、装飾図柄表示装置208には、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった装飾図柄の組合せが停止表示(真停止表示)されている。第1特図表示装置212では、停止表示に続いて確定表示が行われ、装飾図柄表示装置208でも、確定表示の期間中、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」の組合せが停止表示され続け、その後、大当り遊技が開始される。
なお、図15(o)における変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されたままであり、確定表示の期間中も表示され続け、確定表示の期間終了と同時に、変動アイコンcは消える。ただし、変動アイコンcは、スーパーリーチへの発展報知が開始されると同時(図15(m)のタイミング)に消えてもよいし、真停止表示が行われると同時(図15(o)のタイミング)に消えてもよい。また、図15(o)に示すように、停止表示(真停止表示)がなされても、保留アイコンh1〜h3は消えたままであり、視認不能になっているが、停止表示(真停止表示)がなされた後は、保留アイコンh1〜h3の表示を復活させてもよい。
また、図15(b)の第1特図表示装置212における特図の図柄変動表示が開始されたタイミング、すなわち装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が開始されたタイミングから「×1」という文字表示を開始してもよい。この場合、「×1」という文字表示は、図15(b)〜同図(d)の期間で表示され、擬似連演出の開始前に開始され、擬似連演出の開始前に実行される文字表示になる。「×1」という文字表示は、擬似連演出が開始される予告、あるいは擬似連演出に発展するかもしれないという煽りになり、第一の報知に相当する。
図16は、背景に暗闇模様が表示されている装飾図柄表示装置208で行われる擬似連演出の一例を段階的に示す図である。この図16でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。以下、図15を用いて説明した例と重複する説明は省略する場合がある。
図16に示す装飾図柄表示装置208の背景は、暗闇模様である。背景に暗闇模様が表示されている場合には、パチンコ機100は、複数種類用意された演出モードのうちの、暗闇モードであることになる。
図16(a)〜同図(e)は、背景が異なる以外は、図15(a)〜同図(e)と同じである。
図16(f)では、「NEXT」と表示された擬似連図柄が消え(第一の報知が一旦終了し)、1回目の再変動表示が開始され、図15に示す例と同じく、あたかも、特図の図柄変動表示の開始が行われたように見える。しかし、図16(f)に示す装飾図柄表示装置208では、暗闇模様の背景に、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知(第二の報知)は開始されない。この第二の報知は、再変動表示が再び開始される図16(j)に示す装飾図柄表示装置208でも、開始されていない。第二の報知は、装飾図柄表示装置208の背景に暗闇模様が表示されている暗闇モードでは実行されない報知である。一方、第一の報知の一例である擬似連図柄は、仮停止がなされる度に、装飾図柄表示装置208に表示されている(図16(e),同図(i)参照)。
図17は、第一の可動手段である役物が設けられたパチンコ機で行われる擬似連演出の一例を段階的に示す図である。この図17でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。以下、図15を用いて説明した例と重複する説明は省略する場合がある。
図17に示す装飾図柄表示装置208の右横には、第一の可動体2243と第二の可動体2244が設けられている。第一の可動体2243には「吉」という文字が記されており、第二の可動体2244には「宗」という文字が記されている。第一の可動体2243も第二の可動体2244も、表示態様が変化可能である。具体的には、それぞれ内部に設けられた発光手段の点灯と消灯によって表示態様を変化させることができる。図17では、ハッチングが施されている状態が点灯状態を表し、無模様の状態が消灯状態を表す。また、第一の可動体2243にしても第二の可動体2244にしても、装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(前側)で動作するものであり、第一の可動体2243の可動領域も、第二の可動体2244の可動領域も、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に重なっている。第一の可動体2243と第二の可動体2244は、互いに独立して動作することも可能であるし、連動することも可能である。第一の可動体2243と第二の可動体2244を併せたものが第一の可動手段の一例に相当する。
図17に示す例は、第一の可動体2243と第二の可動体2244が動作する点以外は、図15に示す例と同じである。すなわち、仮停止時に実行される、「NEXT」と表示された擬似連図柄による第一の報知、および再変動表示の開始時に報知開始される、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す第二の報知は実行される。なお、図17に示す装飾図柄表示装置208の背景は、無模様であるが、図17における例のパチンコ機は、複数種類用意された演出モードのうちの、役物演出モードであることになる。第二の報知は、役物演出モードでも実行される報知である。
図17(a)に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244はいずれも、初期位置(第一の位置の一例に相当)にあり、消灯した状態である。
図17(c)に示すように、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の更新が終了するタイミングで、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに点灯し、初期位置から、装飾図柄表示装置208の表示領域に重なる位置まで、揃って進出してくる。すなわち、第一の可動手段の動作が開始される。この結果、第一の可動体2243によって、特図2の第4図柄2082の一部が隠され、視認困難になるとともに、第二の可動体2244によって、最も入賞が早い保留アイコン(第4の保留アイコン)の表示位置が隠される。
次いで、図17(d)に示すように、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の更新が終了するタイミングで、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに点灯した状態のまま、進出位置(第二の位置の一例に相当)から初期位置まで、揃って後退し、消灯状態に戻って、動作を終了する。この結果、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第一の可動体2243や第二の可動体2244に隠されていた部分は、視認可能になる。
そして、第一の可動体2243および第二の可動体2244が初期位置に戻ってから、図17(e)に示すように、仮停止が行われ、「NEXT」と表示された擬似連図柄(第一の報知)が表示される。なお、第一の可動体2243および第二の可動体2244が初期位置に戻る前に、第一の報知が実行されてもよく、第一の可動体2243および第二の可動体2244が初期位置に戻ると同時に、第一の報知が実行されてもよい。あるいは、第一の可動体2243および第二の可動体2244のうちのいずれか一方の動作が第一の報知の一例に相当し、一方に対する他方の動作が第一の可動手段の動作に相当する場合もある。
なお、この例では、第一の可動体2243および第二の可動体2244の両方が動作を行っているが、第一の可動手段を構成する複数の可動体のうち少なくとも一つの可動体が動作を行えばよく、表示態様を変化させずに動作を行ってもよい。
次に、図17(f)に示すように、再変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208における無模様の背景には、「×2」という文字表示(第二の報知)がなされている。したがって、第二の報知は、第一の可動体2243および第二の可動体2244(第一の可動手段)の動作が開始された後に、実行が開始されている。
再変動表示が開始された後、図17(g)に示すように、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の更新が再び終了するタイミングで、同図(c)と同じように、第一の可動体2243および第二の可動体2244の動作が開始され、図17(h)に示すように、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の更新が終了するタイミングで、同図(d)と同じように、第一の可動体2243および第二の可動体2244は初期位置まで揃って後退し、消灯状態に戻って、動作を終了する。それから、図17(i)に示すように、仮停止が再び行われ、「NEXT」と表示された擬似連図柄(第一の報知)が表示され、次いで、図17(j)に示すように、再変動表示が再び開始され、装飾図柄表示装置208には、「×3」という文字表示(第二の報知)がなされている。したがって、ここでも、第二の報知は、第一の可動体2243および第二の可動体2244(第一の可動手段)の動作が開始された後に、実行が開始されている。
擬似連演出は、図17(j)に示す2回目の再変動表示が開始された段階で終了しており、図17(k)に示す第一停止では、第一の可動体2243も第二の可動体2244も動作を開始せず、停止表示(真停止表示)まで、消灯状態で初期位置に位置したままである。この図17に示す例では、擬似連演出の実行中に限って、第一の可動体2243および第二の可動体2244(第一の可動手段)は動作を開始する。
なお、擬似連演出が実行中でなくても、第一の可動手段は動作を開始してもよく、あるいは、擬似連演出が実行中でない場合は、初期位置に停止したまま表示態様を変化させてもよく、さらには、擬似連演出が実行中の動作とは異なる動作を行うようにしてもよい。すなわち、図17(j)のタイミングで、第一の可動手段は、動作を開始してもよく、あるいは表示態様のみを変化させてもよく、さらには、擬似連演出が実行中の動作とは異なる動作を開始してもよい。
また、ここでは、第一の可動体2243および第二の可動体2244の両方が一緒に動作を行うが、いずれか一方のみしか動作を行わない場合があってもよい。
また、図17に示す例では、第一の可動手段が動作する場合に、第一の可動手段は、装飾図柄表示装置208といった表示手段に表示されている、第4図柄や保留アイコンの前側に移動するが、装飾図柄の変動表示の前側や、変動アイコンの前側には移動せず、一部を覆うように移動するだけであったが、第一の可動手段の大きさを大きくし、装飾図柄表示装置208といった表示手段の総てを覆うように移動してもよい。また、可動手段が、斜め左上方向や斜め右下方向、さらには左方向にさらに進出したりする場合等、可動手段の動作態様によって、表示画面の覆い方を変えてもよい。
また、「×2」という文字表示(第二の報知)がなされている最中に、図17(h)に示すように、第一の可動手段は点灯したまま初期位置に戻りつつあり、完全に初期位置に戻った後に、「×3」という文字表示(第二の報知)が開始されている。また、第一の可動手段は初期位置に戻ると同時に消灯してもよいし、初期位置に戻った後であって、「×3」という文字表示(第二の報知)が開始される前までの間に消灯してもよいし、「×3」という文字表示の開始と同時に消灯してもよい。
さらに、以下の説明で第一の可動手段(第一の可動体2243および第二の可動体2244)の動作について説明がない例には、図17を用いて説明した第一の可動手段の動作を組合せることとする。
図18は、第一の可動手段である役物が設けられたパチンコ機で行われる擬似連演出の他の一例を段階的に示す図である。この図18でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。以下、図17を用いて説明した例と重複する説明は省略する場合がある。
図18に示す装飾図柄表示装置208の右横にも、第一の可動体2243と第二の可動体2244が設けられているが、この図18に示す例では、第一の可動体2243も第二の可動体2244も、終始、消灯状態で初期位置に位置したままである。図17を用いて説明したように、第二の報知は、第一の可動体2243および第二の可動体2244(第一の可動手段)の動作が開始された後に、実行が開始される報知であり、第一の可動体2243も第二の可動体2244も動作を開始しなければ、再変動表示が開始されても、第二の報知も開始されない(図18(f)、同図(j)参照)。すなわち、図17および図18に示す例における第二の報知は、第一の可動手段の動作に連動して実行される報知である。言い換えれば、第二の報知は、第一の可動手段の動作が行われて、はじめて実行される報知である。なお、第一の可動手段が動作するか否かは、演出モードに対応していてもよい。例えば、装飾図柄表示装置208の背景が、山模様である山モードでは第一の可動手段が動作を行い、空模様である空モードでは第一の可動手段が動作を行わないようにしてもよい。このように、第一の可動手段は、擬似連演出中に必ず動作するとは限らず、動作しない場合もある。第一の可動手段の動作の実行の可否については、第1副制御部400の抽選処理によって決定されるようにしてもよい。また、その抽選処理に当選し、第一の可動手段が動作する場合には、第一の可動手段の動作開始の後に、必ず、第二の報知が実行されるようにしてもよいし、第二の報知の実行の可否についても、第1副制御部400の抽選処理によって決定されるようにしておき、第一の可動手段が動作を開始しても、第二の報知が実行される場合と、実行されない場合とがあるようにしてもよい。さらに、第一の可動手段の動作は、擬似連演出の実行中以外(例えば、大当り遊技中やスーパーリーチ中)でも行われるようにしてもよい。
図19は、第一の報知に関する演出の例を示す図である。
図19(a)は、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cの両方において装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出がなされている。しかも、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が継続しているが、その中図柄表示領域208bには、図1に示すチャンスボタン700を押下することを促す絵柄701が表示され、装飾図柄が変動表示している様子の一部が視認困難になっている。また、その絵柄701の下には、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702が行われている。以下、この絵柄701が表示される演出、あるいはこの絵柄701とバー表示702のセットが表示される演出を、ボタン演出と称することがある。
絵柄701およびバー表示702を見た遊技者は、チャンスボタン700を押下する(図19(b))。
すると、図19(c)に示すように、装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bでも装飾図柄の更新が終了し、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始されている。すなわち、第一の報知が開始されている。この演出例では、チャンスボタン700が押下されると、仮停止が行われるため、チャンスボタン700の押下のタイミングが早ければ早いほど、仮停止が行われるタイミング(第一の報知が行われるタイミング)も早くなる。なお、チャンスボタン押下の受付期間内にチャンスボタン700が押下されなかった場合でも、受付期間が経過すると、仮停止(第一の報知)が行われるようにしてもよいし、受付期間内にチャンスボタン700が押下されなかった場合には、擬似連演出の実行をキャンセルし、仮停止(第一の報知)が行われないようにしてもよい。
図19(A)は、図19(a)に続く他の例である。遊技者は、図19(A)に示す絵柄701およびバー表示702を見た遊技者は、チャンスボタン700を押下する。この演出例では、チャンスボタン700が押下されると、擬似連演出が開始されるか否かが判明する。図19(B)では、中図柄表示領域208bに、擬似連図柄ではない「装飾6」が揺れ表示され、擬似連演出に発展しないことが報知されている。図19(B)に続いて、「装飾5」−「装飾6」−「装飾5」の組合せが確定表示(真停止表示)される。一方、擬似連演出に発展する場合には、図19(c)に示すように擬似連図柄が揺れ表示される。
なお、逆転演出として、一旦、擬似連図柄ではない「装飾6」を揺れ表示させた後、その「装飾6」に代えて、図19(c)に示すように擬似連図柄を揺れ表示させ、擬似連演出に発展させてもよい。
図19(あ)における中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が継続しているものの、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、「装飾5」の揺れ表示が行われている。この図19(あ)に続く同図(い)では、中図柄表示領域208bに、「NEXT」と表示された擬似連図柄が視認可能な速度ですべり表示され、その擬似連図柄の一部を隠すように、図1に示すチャンスボタン700を押下することを促す絵柄701と、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702とが表示されている。すなわち、「NEXT」と表示された擬似連図柄の一部(ここでは下部)が、絵柄701によって覆われているが、擬似連図柄はバー表示702によっては覆われていない。
絵柄701およびバー表示702を見た遊技者は、チャンスボタン700を押下する(図19(う))。この演出例でも、チャンスボタン700が押下されると、擬似連演出が開始されるか否かが判明する。
擬似連演出に発展する場合には、図19(え)に示すように、中図柄表示領域208bに、「NEXT」と表示された擬似連図柄が残り、第一の報知が行われる。一方、擬似連演出に発展しない場合には、図19(B)と同じく、中図柄表示領08bには、擬似連図柄に代えて、「装飾6」が揺れ表示される。
図19(ア)においても、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が継続しているものの、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、「装飾5」の揺れ表示が行われている。やがて、図19(イ)に示すように、画面一杯に擬似連図柄の拡大表示が行われる。この擬似連図柄の拡大表示は、揺れ表示されていた「装飾5」や、変動表示していた中図柄表示領域208bに重なり、これらを視認不能にしている。やがて、図19(ウ)に示すように、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは、「装飾5」の揺れ表示が行われ、中図柄表示領域208bでは、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が行われ、仮停止の表示がなされる。この演出例では、第一の報知は、図19(ウ)に示す、仮停止における擬似連図柄の揺れ表示であってもよいが、擬似連演出が開始される前に開始された同図(イ)に示す拡大表示であってもよい。第一の報知が、擬似連演出が開始される前の表示であれば、第一の報知は、擬似連演出の予告報知になる。
図19(I)〜同図(III)は、いわゆるステップアップ演出の一例を示す図である。
ステップアップ演出は、1の始動入賞に対して実行される図柄変動表示中に実行される演出、あるいは複数回の図柄変動表示にわたって実行される演出であり、前者の場合は当該変動の予告演出(通常予告演出)であり、後者の場合は先読み予告演出である。ステップアップ演出は、演出の態様(表示態様、音声態様、発光態様、動作態様等)が複数段階に変化(ステップアップ)するような演出を指す。すなわち、演出が繰り返し実行され、演出が実行される度に、演出の態様がステップアップしていく。一般的に、変化する回数(ステップ数)が多い程、信頼度(期待度)が高くなる。予告の対象となるのは、大当り、リーチとなる旨を予告するものが多いが、確変大当り、特定のリーチ、確変への昇格を予告するものであってもよい。さらに変化する回数(ステップ数)によって予告する対象も変化するものでもよい。例えばステップ3まで行くと「リーチ確定」、ステップ4まで行くと「スーパーリーチ確定」、ステップ5まで行くと「大当り確定」となるようなものでもよい。予告の態様の変化(ステップアップ)とは、異なるキャラクタが順番に登場したり、1のキャラクタの形状、色等が変化するようなものでもよい。すなわち、遊技者からみて予告する手段(表示手段、音出力手段、発光手段、可動手段等)の状態が段階的に変化したと認識可能なものであれば、ここで説明した例に限らずステップアップ演出であると言える。
ステップアップ予告は、擬似連演出中の再変動表示中に実行してもよい。すなわち、再変動表示を2回実行(この場合、擬似連回数は最初の図柄変動開始の1回分を加算した3回になる)する場合にはステップアップ予告を4回実行可能である。その際には、擬似連回数が進むにつれてステップアップ数を増加させることで信頼度がより高いことを遊技者に知らせることが可能になる。
図19(I)は、図19(a)に示した、変動表示を続ける中図柄表示領域208bに表示される、図1に示すチャンスボタン700を押下することを促す絵柄701と、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702である。図19(I)に示す絵柄701は、最初の図柄変動開始の1回目の、あたかもリーチ状態のような演出、言い換えれば、1回目の仮停止前の状態(擬似連回数1回目となる、例えば、図15(d)における状態と同じ状態)で表示される。
図19(II)に示す絵柄701’は、1回目の再変動表示における、あたかもリーチ状態のような演出、言い換えれば、1回目の仮停止後の状態(擬似連回数2回目となる、例えば図15(h)における状態と同じ状態)で表示される。図19(I)に示す絵柄701は、消灯状態のチャンスボタン700を表す絵柄であったが、図19(II)に示す絵柄701’は、点灯状態のチャンスボタン700を表す絵柄であり、派手さや、注目のされやすさが、図19(I)に示す絵柄701よりもステップアップしており、図19(I)に示す絵柄701よりも信頼度(期待度)が高い。
図19(III)に示す絵柄701’’は、2回目の再変動表示における、真のリーチ状態、言い換えれば、2回目の仮停止後の状態(擬似連回数3回目となる、例えば図15(l)における状態と同じ状態)で表示される。この絵柄701’’は、図1に示す操作レバー190を操作することを促すものであり、その下のバー表示702’’は、操作レバー操作の受付期間の残期間を表すものである。図19(III)に示す絵柄701’’は、同図(II)に示す絵柄701’と比較して、操作対象が変わっている。操作レバー190は、チャンスボタン700よりも突出しており、この意味から、図19(III)に示す絵柄701’’は、同図(II)に示す絵柄701’よりも操作対象がステップアップしており、図19(II)に示す絵柄701’よりも信頼度(期待度)が高い。
なお、ボタン演出における絵柄(ボタン画像)は、図19(I)〜同図(III)に示すように複数種類用意されており、擬似連図柄も、「NEXT」と表示された図柄や、「装飾5」の図柄等複数種類用意されており、ボタン画像と擬似連図柄の組合せによって、重なり具合は異なる。ただし、擬似連図柄の一部又は全部が、ボタン画像の一部又は全部によって隠され、バー表示は擬似連図柄の一部又は全部を常に隠さない態様であってもよいし、バー表示の一部又は全部も、擬似連図柄の一部又は全部を隠す態様であってもよい。あるいは、反対に、ボタン画像の一部又は全部が、擬似連図柄の一部又は全部によって隠され、バー表示は擬似連図柄の一部又は全部によって常に隠されない態様であってもよいし、バー表示の一部又は全部も、擬似連図柄の一部又は全部によって隠される態様であってもよい。
図20は、擬似連回数が増加するにつれて変化する表示演出を示す図である。
図20(a)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、変動アイコン表示領域208eには、白色の星形にクロスハッチングが施された表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図20(b)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、変動アイコン表示領域208eには、灰色かつ無模様の星形の表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図20(c)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、変動アイコン表示領域208eには、灰色の星形にクロスハッチングが施された変動アイコンcが表示されている。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、変動アイコンcの表示態様が派手になっていくステップアップ演出に相当する。
図20(A)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の背景画像は、白地に枯れた木が表示された画像である。
図20(B)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の背景画像は、薄い灰色の地に枯れた木が表示された画像である。
図20(C)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の背景画像は、濃い灰色の地に枯れた木が表示された画像である。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、背景画像の地の色が濃くなっていくステップアップ演出に相当する。なお、擬似連回数が多くなればなるほど、期待度(大当りの信頼度)が上昇する。すなわち、「×2」という擬似連回数を表す文字表示よりも、「×3」という擬似連回数を表す文字表示の方が、期待度が高い。
ここで、擬似連回数が増加するにつれて背景画像が変化する例では、変動アイコンや保留アイコンの背景まで変化する場合があってもよい。この場合に、背景画像が変化することで、変動アイコンまたは/および保留アイコンの見栄えが変化してもよい。例えば、擬似連回数が増加するにつれて、変動アイコンまたは/および保留アイコンが背景と混同して見えにくくなっていってもよい。また、擬似連回数が第一の回数の場合に限って、変動アイコンまたは/および保留アイコンが見えにくくなってもよい。さらに、背景画像に限らず、エフェクト画像によっても同様なことが言える。
図20(あ)〜同図(う)に示す例では、装飾図柄表示装置208に枠表示が行われている。
図20(あ)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の枠表示2083は、シングルハッチングが施された枠表示である。
図20(い)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の枠表示2083’は、目の粗いクロスハチングが施された枠表示である。
図20(う)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208の枠表示2083’’は、目の細かいクロスハチングが施された枠表示である。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、枠表示が派手になっていくステップアップ演出に相当する。また、枠表示は、エフェクト表示と見ることもでき、その場合には、擬似連回数が増加するにつれて、エフェクト表示が派手になっていくステップアップ演出と見ることもできる。
図21は、擬似連回数が増加するにつれて変化する役物演出を示す図である。
図21(a)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における状態を示す図であり、装飾図柄表示装置208と、その右横が初期位置になる、第一の可動体2243と第二の可動体2244が示されている。図21(a)に示す、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに、初期位置で、青色に点灯している。
図21(b)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における状態を示す図であり、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに、初期位置で、黄色に点灯している。
図21(c)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における状態を示す図であり、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに、初期位置で、赤色に点灯している。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、第一の可動手段である役物の表示態様が変化していくステップアップ演出に相当する。
なお、この例では、擬似連回数が増加するにつれて、第一の可動手段である役物の表示態様が、青(第一の表示態様)→黄色(第二の表示態様)→赤(第三の表示態様)と変化していくが、擬似連回数が増加していく途中で、一瞬、途切れてもよく、例えば、青(第一の表示態様)→消灯(第四の表示態様)→黄色(第二の表示態様)→消灯(第四の表示態様)→赤(第三の表示態様)であってもよい。
図21(A)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における状態を示す図であり、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに、初期位置に位置したままであり、点灯(例えば、緑色に点灯)している。
図21(B)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに点灯しているが、第一の可動体2243と第二の可動体2244のうち第一の可動体2243のみ、初期位置から進出し、装飾図柄表示装置208の表示領域に一部が重なる位置で停止する。
図21(C)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに点灯したままであり、初期位置に残っていた第二の可動体2244が今度は進出し、装飾図柄表示装置208の表示領域に一部が重なる位置で停止する。この結果、第一の可動体2243と第二の可動体2244はともに、装飾図柄表示装置208の表示領域に一部が重なる位置で、点灯した状態で停止している。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、第一の可動手段である役物の表示態様は同じであるが、役物動作が変化していくステップアップ演出に相当する。
なお、この例では、点灯態様は変化しないが、可動体の動作開始前に点灯態様が変化してもよいし、可動体の動作開始と同時に点灯態様が変化してもよい。あるいは、可動体の動作開始後に点灯態様が変化してもよい。すなわち、可動体の動作中に点灯態様が変化してもよい。また、可動体の動作終了前に点灯態様が変化してもよいし、可動体の動作終了と同時に点灯態様が変化してもよい。あるいは、可動体の動作終了後に点灯態様が変化してもよい。ここにいう点灯態様が変化するとは、発光色が変わったり、点灯と消灯の間隔が変わったり、点灯していたものが消灯したままになることも含む。
図21(あ)〜同図(う)に示す例では、装飾図柄表示装置208の右横に、第一の発光手段2245、第二の発光手段2246、および第三の発光手段2247が縦一列に設けられている。
図21(あ)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における状態を示す図であり、第一の発光手段2245、第二の発光手段2246、および第三の発光手段2247のうち、一番下の第一の発光手段2245のみが点灯し、上の2つの発光手段(2246,2247)は消灯したままである。
図21(い)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における状態を示す図であり、第一の発光手段2245に加えて、第二の発光手段2246も点灯し、一番上の第三の発光手段2247のみが消灯したままである。
図21(う)は、擬似連回数3回目(二回目の再変動表示)における状態を示す図であり、最後に残っていた第三の発光手段2247も点灯し、3つ総ての発光手段が点灯している。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、役物の点灯個数が増加していくステップアップ演出に相当する。
図22は、擬似連回数が増加するにつれて変化する表示演出の他の例を示す図である。
図22(b)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における仮停止(1回目の仮停止)の様子を示す図であり、中図柄表示領域208bでは、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示されている。図22(b)に示す擬似連図柄は、左図柄表示領域208aや右図柄表示領域208bで揺れ表示されている装飾図柄(ここでは「装飾5」)と同程度の大きさである。
図22(d)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における仮停止(2回目の仮停止)の様子を示す図であり、図22(d)に示す中図柄表示領域208bでも、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示されている。ただし、図22(d)に示す擬似連図柄は、左図柄表示領域208aや右図柄表示領域208bで揺れ表示されている装飾図柄(ここでは「装飾5」)よりも大きく、さらには、図22(b)に示す擬似連図柄よりも大きい。また、図22(d)に示す擬似連図柄は、下地に柄もつけられていて派手である。なお、図22(d)に示す擬似連図柄は、図22(b)に示す擬似連図柄(通常の表示態様)が一回表示された後に切り替わって表示されてもよい。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、擬似連図柄の大きさや派手さが増すステップアップ演出に相当する。
図22(B)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、「×2」という擬似連回数を表す文字表示(第二の報知)が実行されている。この「×2」という文字表示は、青色である。
図22(C)は、擬似連回数2回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、「×3」という擬似連回数を表す文字表示(第二の報知)が実行されている。この「×3」という文字表示は、赤色であって、図22(B)に示す「×2」という文字表示よりも大きく、色も異なる。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、第二の報知である擬似連回数を表す文字表示が大きくなり、色も変化するステップアップ演出に相当する。
図22(い)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、「×2」という擬似連回数を表す赤色の文字表示(第二の報知)が実行されている。
図22(う)は、擬似連回数2回目(二回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、殿様のキャラクタの顔図形が3つ横に並んでいる。この殿様のキャラクタの顔図形は、擬似連回数を表す第二の報知の一例に相当し、顔図形の数によって擬似連回数を表している。なお、図22(う)に示す顔図形は、「×3」という文字表示(通常の表示態様)が一回表示された後に切り替わって表示されてもよい。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、第二の報知である擬似連回数を表す報知態様が変化していくステップアップ演出に相当する。
なお、図22を用いて説明した、擬似連回数が増加するにつれて変化する表示演出は、変化することで、他の表示(例えば、装飾図柄の表示や、保留アイコンの表示等)によってオーバラップされたり、他の表示をオーバーラップしたりしてもよい。
図23は、その他のステップアップ演出の例を示す図である。
図23(b)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における仮停止(1回目の仮停止)の様子を示す図であり、中図柄表示領域208bでは、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示されているとともに、スピーカ120からは、一拍分のステップアップ音が出力されている。すなわち、この例では、仮停止と同時にステップアップ音が出力され、このステップアップ音も、擬似連図柄とともに第一の報知の一例に相当する。
図23(d)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における仮停止(2回目の仮停止)の様子を示す図であり、図23(d)に示す中図柄表示領域208bでも、図23(b)に示す擬似連図柄と同じ、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示されている。ただし、図23(d)に示すスピーカ120からは、二拍分のステップアップ音が出力されている。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、ステップアップ音が変化していくステップアップ演出に相当する。
なお、ステップアップ音の出力タイミングは、仮停止のタイミングと同時の他、再変動表示の開始タイミングであってもよい。また、擬似連回数が増加するにつれて、ステップアップ音は拍数は同じでも音量が増加していく態様や、異なるメロディーに変化していく態様であってもよい。
図23(A)〜同図(C)に示す例では、装飾図柄表示装置208でエフェクト表示が行われている。
図23(A)は、擬似連回数2回目になる一回目の再変動表示が開始された直後の様子を示す図であり、この装飾図柄表示装置208では、シングルハッチングが施されたエフェクト表示2084が実行されている。また、図23(A)に示す装飾図柄表示装置208の左下には、エフェクトのレベルを表す、「LV:1」というレベル表示がなされている。
図23(B)は、一回目の再変動表示が開始されてから少し時間が経過した後の様子を示す図であり、この装飾図柄表示装置208では、目の粗いクロスハチングが施されたエフェクト表示2084’に変化している。また、図23(B)に示す装飾図柄表示装置208の左下には「LV:2」というレベル表示がなされている。
図23(C)は、一回目の再変動表示が開始されてからさらに時間が経過した後の様子を示す図であり、この装飾図柄表示装置208では、目の細かいクロスハチングが施されたエフェクト表示2084’’に変化している。また、図23(C)に示す装飾図柄表示装置208の左下には「LV:3」というレベル表示がなされている。
以上説明した例は、擬似連回数とは無関係に、エフェクトのレベルが上昇していくステップアップする演出であり、擬似連演出の最中にも実行される場合がある。この場合には、仮停止のタイミングとは異なるタイミング、あるいは再変動表示の開始タイミングとは異なるタイミングで、レベルが上昇していく。
なお、変動アイコン表示領域208eや保留アイコン表示領域208fには、エフェクト表示が常にかからず、エフェクトのレベルを表す文字表示には擬似連回数が増加するにつれて、エフェクト表示がかかっていくようにしてもよいし、変動アイコン表示領域208eや保留アイコン表示領域208fには、エフェクト表示が常にかからず、エフェクトのレベルを表す文字表示にはエフェクト表示が常にかかるようにしてもよい。
また、擬似連回数が増加していく途中で、一瞬、エフェクト表示が途切れてもよいし、途切れずに常に表示されていてもよい。
図24は、擬似連演出が開始されない例と、反対に開始される例を示す図である。
図24(c)では、最初の図柄変動表示において、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が行われており、右図柄表示領域208cでも「装飾5」の揺れ表示が行われているが、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が継続している。
この例では、図24(d)に示すように、擬似連図柄が出現せず、総ての図柄表示領域208a〜cにおいて仮停止が行われず、リーチ演出に突入する。なお、リーチ演出に突入せずに、ハズレの装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾5」−「装飾2」−「装飾5」)が確定表示(真停止表示)される場合もある。
図24(A)では、最初の図柄変動表示において、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が行われており、同図(B)では、右図柄表示領域208cでも「装飾5」の揺れ表示が行われるかに見えるが、同図(C)では一つズレて、右図柄表示領域208cでは「装飾6」の揺れ表示が開始される。したがって、図24(C)の状態は、リーチ状態と同じ状態ではない。しかしながら、図24(D)では、中図柄表示領域208bで、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示を開始し、総ての図柄表示領域208a〜cにおいて仮停止が行われ、擬似連演出が開始されている。このように、リーチ状態と同じ状態にならなくても、擬似連図柄が開始される場合がある。
なお、総ての図柄表示領域208a〜cにおいて仮停止が行われなくても(例えば、中図柄表示領域208bでは仮停止が行われなくても)、擬似連図柄が開始される場合があってもよい。
図24(あ)では、最初の図柄変動表示において、左図柄表示領域208aで「装飾3」の揺れ表示が行われており、同図(い)では、右図柄表示領域208cで「装飾7」の揺れ表示が開始され、同図(う)では、中図柄表示領域208bで「装飾5」の揺れ表示が開始されている。すなわち、「装飾3」−「装飾5」−「装飾7」の装飾図柄の組合せが仮停止され、擬似連演出が開始されている。この例では、「装飾3」−「装飾5」−「装飾7」の第二の装飾図柄の組合せも擬似連図柄に相当する。なお、「装飾4」−「装飾5」−「装飾6」の第一の装飾図柄の組み合わせも擬似連図柄に相当し、この第一の装飾図柄の組み合わせが仮停止した場合には、第二の報知(例えば、擬似連回数の報知)が行われず、第二の装飾図柄の組み合わせが仮停止した場合には、第二の報知が行われるようにしてもよい。あるいは、装飾図柄以外の図柄(例えば、「NEXT」と表示された図柄)が含まれている場合には、第二の報知が行われ、第一の装飾図柄の組み合わせや第二の装飾図柄の組み合わせといった、装飾図柄のみによる組み合わせが仮停止した場合には、第二の報知が行われないようにしてもよいし、その逆に、装飾図柄以外の図柄が含まれている場合には、第二の報知が行われず、装飾図柄のみによる組み合わせが仮停止した場合には、第二の報知が行われるようにしてもよい。
なお、擬似連図柄のうち、専用の擬似連図柄を用いた仮停止が行われた場合には、可動手段が動作し、専用でない、装飾図柄等の擬似連図柄を用いた仮停止が行われた場合には、可動手段を動作させず、逆に、再変動表示の時間を、専用の擬似連図柄を用いた仮停止の後の再変動表示よりも短くして、高速で再変動表示を消化していく態様であってもよい。あるいは、可動手段が動作した場合には、再変動表示の時間を、可動手段が動作しなかった場合の再変動表示の時間よりも長くしてもよい。こうすることで、再変動表示中に、可動手段の動作に関係した派手な演出を行うことができ、派手な演出で大当りの期待度を高めることができ、可動手段が動作しなかった場合には、短時間の間に擬似連回数を増加させ、擬似連回数の増加によって、大当りの期待度を高めることができる。
図25は、擬似連演出とキャラクタ予告とを組み合わせた例を段階的に示した図であり、図26は、図25に示す例の続きを段階的に示した図である。これらの図でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。
図25から図26に示す例でも、図15を用いて説明した例と同じく、擬似連回数3回の擬似連演出が実行されている。ただし、図25から図26に示す例では、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景は無模様であり、演出モードは、キャラクタモードである。キャラクタモードでも、第二の報知は実行される。
図25(c)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、変動アイコン表示領域208eの左側には、爺のキャラクタの表示が開始されている。この例におけるキャラクタの表示は、大当りの予告であって、表示されるキャラクタ数が多くなればなるほど、大当りの信頼度(期待度)は高くなる。擬似連回数1回目では、キャラクタは爺のキャラクタ一体しか登場せず、以降、総ての図柄表示領域208a〜208cにおいて仮停止が行われるまで(中図柄表示領域208bで仮停止が行われまで)、爺のキャラクタが表示され続け、図25(h)に示すように仮停止が行われると、爺のキャラクタは消え、同図(i)に示すように一回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は2回目になって、装飾図柄表示装置208では第二の報知として「×2」の文字表示が開始される。
擬似連回数2回目でも、左図柄表示領域208aにおける揺れ表示の開始と同時に、変動アイコン表示領域208eの左側には、爺のキャラクタの表示が再び開始される。図25(k)は、左図柄表示領域208aでのみ揺れ表示が行われている状態(中図柄表示領域208bと右図柄表示領域208cとでは変動表示が継続されている状態)であり、この状態で、爺のキャラクタの表示の右横に、チビ姫のキャラクタの表示が開始される。擬似連回数2回目では、キャラクタは爺のキャラクタと、チビ姫のキャラクタの二体が登場し、以降、総ての図柄表示領域208a〜208cにおいて仮停止が行われるまで(中図柄表示領域208bで仮停止が行われまで)、これら二体のキャラクタは表示され続け、図25(o)に示すように再び仮停止が行われると、二体のキャラクタとも消え、同図(p)に示すように二回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は3回目に突入し、第二の報知として「×3」の文字表示が開始される。
擬似連回数3回目でも、左図柄表示領域208aにおける揺れ表示の開始と同時に、変動アイコン表示領域208eの左側には、爺のキャラクタの表示が開始され(図25(q)参照)、次いで、チビ姫のキャラクタの表示が開始される(図25(r))。さらに、左図柄表示領域208aでのみ揺れ表示が行われている状態(中図柄表示領域208bと右図柄表示領域208cとでは変動表示が継続されている状態)で、チビ姫のキャラクタの表示の右横に、殿様のキャラクタの表示が追加され(図26(s))、キャラクタの数は、「×3」の文字表示で表された擬似連回数と同じ三体になる。図26(t)では、左図柄表示領域208aにおける揺れ表示のみが依然として続いている状態であり、この状態で、またさらに、チビ姫のキャラクタの表示の右横に、舞姫のキャラクタが出現し、擬似連回数を越えて四体になる。
図26(u)では、リーチ状態になり、このリーチ状態まで、四体のキャラクタは表示され続け、同図(v)ではスーパーリーチ演出が開始されている。スーパーリーチ演出が開始されると、四体のキャラクタの表示は消える。
以上説明した図25から図26に示す例は、擬似連回数が増加するにつれて、表示されるキャラクタの数が増加していくステップアップ演出に相当する。
なお、この例では、仮停止するたびに、キャラクタの表示を一回消し、その後、一体ずつ登場させているが、一気に登場させてもよいし、一回登場したキャラクタは消さないようにして、追加表示のみ行うようにしてもよい。また、キャラクタが、第一の数だけ登場するとリーチ演出確定、第一の数より大きい第二の数だけ登場するとスーパーリーチ演出確定、第二の数より大きい第三の数だけ登場すると大当り確定としてもよい。あるいは、キャラクタの数が、擬似連回数を超えたら、スーパーリーチ演出確定、あるいは大当り確定としてもよい。さらに、キャラクタが登場するタイミングは、左図柄表示領域208aでのみ揺れ表示が行われている状態に限らず、揺れ表示が開始される前のタイミングからであってもよいし、中図柄表示領域208bでのみ変動表示が継続している状態であってもよい。また、キャラクタが登場する期間も、変動開始から揺れ表示が開始されるまでの期間であってもよいし、変動開始から右図柄表示領域208bで揺れ表示が開始されるまでの期間であってもよい。
また、擬似連回数よりも表示されるキャラクタの数の方が常に多くなるようにして、キャラクタの数を擬似連回数よりも先行させるようにしてもよい。あるいは、表示されている擬似連回数の値を上限値としてキャラクタの登場個数を増加させてもよい。
図27は、擬似連演出とメータ表示とを組み合わせた例を段階的に示した図である。この図27でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。
図27に示す装飾図柄表示装置208では、メータ表示2085が行われる。このメータ表示2085は、大当りの期待度を表すものであり、1段階、2段階、3段階・・・と段階が上がるにつれて大当りの期待度が高くなる。
図27に示す例における演出モードは、メータモードである。このメータモードでも、第二の報知は実行される。
図27(a)および同図(b)では、一回の図柄変動表示が行われ、メータ表示2085は1段階目の点灯に留まり、ハズレ図柄が停止表示されている。
図27(c)からは、新たな図柄変動表示が開始され、同図(f)では擬似連図柄が揺れ表示され、一回目の仮停止が行われている。この例におけるメータ表示2085は、点灯段数を複数回の図柄変動表示に亘って貯めていくことができる表示である。先の図柄変動表示では、メータ表示2085は1段階目のみの点灯であったため、ここでのメータ表示2085も1段階目のみの点灯であり、図27(c)で開始された図柄変動表示の開始から一回目の仮停止が行われる間、メータ表示2085は1段階目の点灯に留まっている。この例では、メータ表示2085を1段階目まで貯めた状態で、擬似連演出が開始されたことになる。
図27(g)では一回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は2回目になり、装飾図柄表示装置208では第二の報知として「×2」の文字表示が開始される。一回目の再変動表示が開始されても、メータ表示2085は仮停止前の状態が継続されており、1段階目の点灯に依然として留まっている。図27(h)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、メータ表示2085は2段階目と3段階目が一気に点灯する。図27(j)では二回目の仮停止が行われ、メータ表示2085は3段階目まで点灯している。
図27(k)では二回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は3回目になり、第二の報知として「×3」の文字表示が開始される。二回目の再変動表示が開始されても、メータ表示2085は二回目の仮停止前の状態が継続されており、3段階目まで点灯している。図27(l)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、メータ表示2085は4段階目と5段階目が一気に点灯し、全点灯状態になる。
図27(m)では、メータ表示2085が全点灯状態のままリーチ状態になり、同図(n)ではスーパーリーチ演出が開始されている。スーパーリーチ演出が開始されると、メータ表示2085は消える。なお、メータ表示2085の枠自体は、常に表示されていてもよい。
図27(o)では、スーパーリーチ演出の一環として、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった装飾図柄の大当りの組み合わせが揺れ表示され、同図(p)では、その装飾図柄の大当りの組み合わせが停止表示(真停止表示)されている。
以上説明した例は、擬似連回数が増加するにつれて、メータ表示2085の点灯段数が増加していくステップアップ演出に相当する。
なお、この例におけるメータ表示2085は、点灯段数を次回の図柄変動表示に持ち越すことができる表示であったが、一回の図柄変動表示が終了すると点灯段数が0に戻ってしまったり、あるいは、0にまで戻らなくても点灯段数が減ってしまったりする態様であってもよい。
また、メータ表示2085の点灯段数が上限値になるタイミングと、擬似連図柄が揺れ表示され仮停止が行われるタイミングが一致した場合には、効果音等の音演出を実行してもよい。
図28は、メータ表示を用いた他の演出の例を段階的に示した図である。この図28でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。以下、図27を用いて説明した例と重複する説明は省略する場合がある。
図28(a)に示す装飾図柄表示装置208では、メータ表示2085は行われておらず、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示されている。この装飾図柄表示装置208には、メータ表示2085の枠自体も表示されていない。また、変動アイコン表示領域208eには、何も表示されていない。
図28(b)では、新たな図柄変動表示が開始され、メータ表示2085も開始されている。ただし、図28(b)に示すメータ表示2085は、一段も点灯しておらず、全消灯状態である。また、図28(b)に示す変動アイコン表示領域208eには、白色かつ無模様の星形の表示態様の変動アイコンcが表示されている。
図28(c)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、メータ表示2085は1段階目が点灯する。図28(e)では擬似連図柄が揺れ表示され、一回目の仮停止が行われ、同図(f)では一回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は2回目になり、装飾図柄表示装置208では第二の報知として「×2」の文字表示が開始される。メータ表示2085は、図28(c)のタイミングで1段階目が点灯してから、そのままの状態であり、一回目の再変動表示が開始されても、1段階目が点灯したままである。一方、変動アイコン表示領域208eに表示された変動アイコンcの表示態様は、一回目の仮停止が行われた段階まで、白色かつ無模様の星形の表示態様であったが、一回目の再変動表示が開始されると、白色の星形にクロスハッチングが施された表示態様に変化している。
図28(g)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、メータ表示2085は2段階目と3段階目が一気に点灯する。図28(i)では二回目の仮停止が行われ、メータ表示2085は3段階目まで点灯している。
図28(j)では二回目の再変動表示が開始され、擬似連回数は3回目になり、第二の報知として「×3」の文字表示が開始される。二回目の再変動表示が開始されても、メータ表示2085に変化はないが、変動アイコン表示領域208eに表示された変動アイコンcの表示態様は、二回目の再変動表示が開始されると、白色の星形にクロスハッチングが施された表示態様から、灰色の星形にシングルハッチングが施された表示態様に変化している。
図28(k)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、メータ表示2085は4段階目と5段階目が一気に点灯し、全点灯状態になる。
図28(l)では、メータ表示2085が全点灯状態のままリーチ状態になり、同図(m)ではスーパーリーチ演出が開始され、同図(n)では、スーパーリーチ演出の一環として、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」といった装飾図柄の大当りの組合せが揺れ表示されて、同図(o)では、その装飾図柄の大当りの組合せが停止表示(真停止表示)されている。スーパーリーチ演出が開始されると、メータ表示2085は消えるが、変動アイコンcは、装飾図柄の大当りの組合せが停止表示(真停止表示)されるまで、灰色の星形にシングルハッチングが施された表示態様のまま変動アイコン表示領域208eに表示され続ける。
以上説明した例も、擬似連回数が増加するにつれて、メータ表示2085の点灯段数が増加していくが、擬似連回数が増加するタイミングでは、変動アイコン表示領域208eに表示された変動アイコンcの表示態様が変化する。この変動アイコンcの表示態様の変化は、メータ表示2085の点灯段数の変化に連動しており、変化タイミングが擬似連回数が増加するタイミングになる。すなわち、ここでは図示されていないが、変動アイコンcの表示態様は、メータ表示2085が2段階目まで点灯すれば、白色の星形にシングルハッチングが施された表示態様に変化し、メータ表示2085が4段階目まで点灯すれば、灰色かつ無模様の星形の表示態様に変化する。
なお、メータ表示2085の点灯段数の変化に連動して変化するものは、変動アイコンcの表示態様に限らず、例えば、背景画像等であってもよい。また、メータ表示2085の点灯段数の変化に連動して変化するものの変化タイミングは、擬似連回数が増加するタイミングの他に、仮停止が行われたタイミング等であってもよい。
図29は、縮小回転表示による第一の報知や会話予告による第二の報知を示す図である。この図29でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。
図29の左側に示す例は、縮小回転表示による第一の報知を示す図である。
図29の左側に示す例では、装飾図柄表示装置208の背景画像は、灰色の地に枯れた木が表示された画像である。
図29(c)では、同図(a)や同図(b)で装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bでも装飾図柄の更新が終了し、「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示され、仮停止が行われると同時に、背景画像を含めた全体画像が縮小され、さらに右回りに少し回転して表示されている。この縮小回転表示が、第一の報知の一例に相当する。
図29の右側に示す例は、会話予告による第二の報知を示す図である。
図29(A)は、擬似連回数1回目(最初の図柄変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208では、チビ姫のキャラクタとともに「Aリーチは発展に期待だ」というチュートリアル的な吹き出し表示が一つなされている。
図29(B)では、チビ姫のキャラクタと吹き出し表示が消え、中図柄表示領域208bで「NEXT」と表示された擬似連図柄が揺れ表示され、仮停止が行われているが、擬似連図柄に代えて、チビ姫のキャラクタと吹き出し表示のセットを第一の報知と見ることもできる。
図29(C)は、擬似連回数2回目(一回目の再変動表示)における装飾図柄表示装置208を示す図であり、この装飾図柄表示装置208では、擬似連回数1回目に表示された、チビ姫のキャラクタと吹き出し表示のセットが再度表示されている。そして、図29(D)に示すように、擬似連回数2回目となる再変動表示中に、チビ姫のキャラクタと吹き出し表示のセットの上に、爺のキャラクタとともに「爺出現でチャンスアップだ」というチュートリアル的な吹き出し表示のセットが追加され、2種類の会話予告が実行されている。この例では、実行されている会話予告の種類の数が、擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表すもの(ここでは擬似連回数)となり、第二の報知の一例に相当する。
なお、会話予告は、リーチ発展の予告であったり、擬似連演出の継続を示唆する報知であってもよい。また、この例のように、再変動表示が開始される度に、会話予告がステップアップする、いわゆるウィンドウステップアップ予告を実行してもよい。
図30は、擬似連回数が増加するにつれて変化する表示演出の他の例を示す図である。
図30の左側に示す例では、擬似連回数3回のうち、1回目となる最初の図柄変動表示における仮停止(1回目の仮停止)を挟んで、ストーリ予告が進行する例である。すなわち、仮停止後に、続きが開始される。
図30の中央に示す例では、擬似連回数3回のうち、1回目となる最初の図柄変動表示における仮停止(1回目の仮停止)を挟んで、チュートリアル予告が進行する例である。なお、この例では、仮停止中にも、チュートリアル予告(ステップ2)が継続して実行され、仮停止前(ステップ1)よりも1ステップ進行している。
図30の右側に示す例では、擬似連回数3回のうち、1回目となる最初の図柄変動表示における仮停止(1回目の仮停止)を挟んで、装飾図柄の表示態様が変化する例である。すなわち、擬似連回数1回目の装飾図柄の変動表示中(図30(あ))や、揺れ表示中(図30(い))や、1回目の仮停止中(図30(う))では、装飾図柄の表示態様は青色であるが、2回目となる一回目の再変動表示中(図30(え))や、揺れ表示中(図30(お))や、2回目の仮停止中では、装飾図柄の表示態様は緑色になる。
図31は、擬似連回数が増加するにつれて変化する表示演出についてのさらに他の例を示す図である。
図31の左側に示す例は、装飾図柄表示装置208における表示領域が擬似連回数が増加するにつれて拡大していく例であり、図31の右側に示す例は、反対に、装飾図柄表示装置208における表示領域が擬似連回数が増加するにつれて縮小していく例である。
ここにいう表示領域とは、黒い枠画像2086よりも内側の領域をいう。図31の左側に示す例では、黒い枠画像2086の太さが細くなっていくことで表示領域が拡大し、図31の右側に示す例では、黒い枠画像2086の太さが反対に太くなっていくことで表示領域が縮小する。
表示領域に表示されている各画像の大きさは、表示領域の大きさの変化に合わせて変化する。すなわち、表示領域が拡大されれば、各画像の表示サイズも大きくなり、表示領域が縮小されれば、各画像の表示サイズも小さくなる。各画像としては、例えば、装飾図柄の画像、保留アイコンh1〜h3の画像、変動アイコンcの画像、第4図柄2081,2082、第一の報知の擬似連図柄、第二の報知の「×2」の文字表示の画像や「×3」の文字表示の画像等があげられる。なお、これら複数種類の画像のうち一部の画像(例えば、保留アイコンや第二の報知の画像)については、表示領域の大きさが変化しても、表示サイズは変化しないようにしてもよい。
また、図31(c)や図31(C)に続く例として、スーパーリーチ演出が開始された以降は、黒い枠画像2086が完全に消え、表示領域が、装飾図柄表示装置208の表示画面の全域になってもよい。
図32は、先読み予告から擬似連演出が開始される例と、第一の可動手段の動作態様の変形例を示した図である。
図32(a)では、図柄変動表示が行われており、保留アイコン表示領域208fには、4つ表示された保留アイコンh1〜h4が表示されている。以下、始動入賞のタイミングが、最も古い保留アイコンを第1保留アイコンh1、2番目に古い保留アイコンを第2保留アイコンh2、3番目に古い保留アイコンを第31保留アイコンh3、最も新しい保留アイコンを第4保留アイコンh4という。図32(a)に示す4つの保留アイコンh1〜h4のうち、第3保留アイコンh3のみが、殿様のキャラクタの顔の表示態様で表示されている。また、変動アイコン表示領域208eには、白色の星形の変動アイコンcが表示されている。
図32(b)では、図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄が停止表示され、第3保留アイコンには、「3」という吹き出しが追加表示され、3変動目に大当りの期待が持てることが報知されている。一方、変動アイコン表示領域208eからは、変動アイコンcが消えている。なお、この吹き出し表示を含めて保留アイコンとしてもよいし、この吹き出し表示は保留アイコンの表示とは別の表示としてもよい。
図32(c)では、同図(b)に示す第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。この結果、図32(b)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域208eに移動し、白色の星形の変動アイコンcとして変動アイコン表示領域208eに表示され、保留アイコン表示領域208fでは、保留アイコンのシフト移動が行われ、同図(b)に示す、殿様のキャラクタの顔の表示態様で表示されていた第3保留アイコンh3は、同図(c)では、第2保留アイコンh2になっている。
図32(d)では、図柄変動表示が再び終了し、ハズレ図柄が停止表示され、第2保留アイコンh2には、「2」という吹き出しが追加表示され、2変動目に大当りの期待が持てることが報知されている。なお、変動アイコン表示領域208eからは、変動アイコンcが消えている。
なお、この例におけるパチンコ機は、特図2優先変動機であり、特図2の図柄変動表示が割り込んだ場合には、第2保留アイコンh2に対応した保留の図柄変動表示は、割り込まれた分、開始が遅れる。このため、「2」という吹き出しを追加表示しないようにしてもよいし、割り込まれた分を加算した数を追加表示するようにしてもよい。
図32(e)では、図柄変動表示がまた開始され、同図(d)に示す第1保留アイコンh1が白色の星形の変動アイコンcになり、同図(d)に示す、殿様のキャラクタの顔の表示態様で表示されていた第2保留アイコンh2が、今度は、第1保留アイコンh1になっている。
図32(f)では、図柄変動表示がまた終了し、ハズレ図柄が停止表示され、第1保留アイコンには、「1」という吹き出しが追加表示され、次の変動で大当りの期待が持てることが報知されている。なお、変動アイコン表示領域208eからは、変動アイコンcが消えている。
図32(g)では、同図(f)に示す殿様のキャラクタの顔の第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。この結果、図32(f)に示す殿様のキャラクタの顔の第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域208eに移動し、変動アイコン表示領域208e内で変動アイコンcとして拡大表示されるとともに、「0」という吹き出しが追加表示され、当該変動で大当りの期待が持てることが報知されている。ここでの「0」という吹き出しは、変動アイコン表示領域208eの外に表示され、その表示態様も、変動アイコン表示領域208eにおける吹き出しの表示態様とは異なっている。
やがて、図32(h)に示すように、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が行われ、仮停止の表示がなされ、擬似連演出が開始される。なお、図32(h)に示す変動アイコン表示領域208eにも、殿様のキャラクタの顔の変動アイコンcが表示されており、確定表示(真停止表示)が行われる直前まで表示され続ける。
なお、殿様のキャラクタの顔のアイコンに追加表示された吹き出しによる報知は、カウントダウン予告の一例に相当する。
図32(A)〜同図(C)は、図17等に示す、「吉」という文字が記された第一の可動体2243と、「宗」という文字が記された第二の可動体2244の動作態様の変形例を示す図である。図32に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244それぞれの初期位置は、装飾図柄表示装置208の周辺であって、図32(A)に示すように、第一の可動体2243に第二の可動体2244の一部が重なる位置である。この結果、第一の可動体2243の一部は、第二の可動体2244によって視認困難あるいは視認不能になっている。
初期位置に位置する、第一の可動体2243と第二の可動体2244のうち、図32(B)に示すように、第二の可動体2244が下降動作を行う第一の動作態様が実行される場合がある。この第一の動作態様によって、第二の可動体2244は、第一の可動体2243よりも下方に位置するようになり、第一の可動体2243も視認容易になる。
第一の可動体2243よりも下方に位置するようになった第二の可動体2244は、図32(C)に示すように、右斜め上、すなわち、第一の可動体2243の右横に向けて移動する第二の動作態様が実行される場合がある。
ここで、第一の動作態様のときの第二の可動体2244の移動距離と、第二の動作態様のときの第二の可動体2244の移動距離は、後者の方が長く、第一の動作態様を実行する際の第二の可動体2244の動作速度と、第二の動作態様を実行する際の第二の可動体2244の動作速度は同じであるため、動作時間は、第二の動作態様の方が長くなる。
擬似連演出との関係では、第一の可動手段は、擬似連回数1回目には第一の動作態様を実行し、擬似連回数2回目には第二の動作態様を実行する。この場合、擬似連回数によって、第一の可動手段の動作時間が異なるが、擬似連回数によって、第一の可動手段の動作時間が異なることがないように、動作態様によって可動体の動作速度を変えてもよい。
図32(A)から同図(C)を用いて説明した、第一の可動体2243は、第一の可動手段の一例に相当し、第二の可動体2244は第二の可動手段の一例に相当する。ここでの説明では、第一の可動体2243と第二の可動体2244のうち、第二の可動体2244のみが移動し、第一の可動体2243は初期位置に停止したままであった。擬似連演出においては、第二の可動体2244が動作を開始しても、第一の可動体2243が動作を開始しなければ、擬似連回数を報知する第二の報知を開始しないようにしてもよいし、反対に、第一の可動体2243が動作を開始しなくても、第二の可動体2244が動作を開始すれば、第二の報知を開始するようにしてもよい。あるいは、擬似連演出において、第一の可動体2243が動作しない場合は、第二の可動体2244が動作を行い、第二の報知を開始するようにしてもよい。
図33は、擬似連演出への発展に成功したり、あるいは失敗したりする例を示す図である。
図33の左側に示す例は、チャンスボタン700を利用した演出である。図33(ア)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cの各図柄表示領域で装飾図柄の変動表示が行われているが、各図柄表示領域では、変動表示中の装飾図柄の一部を隠すようにボタン演出も実行されている。すなわち、図1に示すチャンスボタン700を押下することを促す絵柄701と、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702が行われている。
遊技者は、図1に示す操作レバー190を操作して、3つの図柄表示領域(208a〜208c)の中からいずれか一つの図柄表示領域を選択し、チャンスボタン700を押下する。チャンスボタン700が押下されると、選択された図柄表示領域における装飾図柄の変動表示が終了し、装飾図柄等の図柄が揺れ表示される。図33(イ)には、左図柄表示領域208aが選択されてチャンスボタン700が押下された様子が示されており、同図(ウ)には、中図柄表示領域208bが選択されてチャンスボタン700が再び押下された様子が示されており、同図(エ)には、右図柄表示領域208cが選択されてチャンスボタン700が三度押下された様子が示されている。この例では、いずれの図柄表示領域208a〜208cにも、「熱」と表示された図柄が揺れ表示されている。「熱」と表示された図柄が3つ揃うと擬似連演出の開始が確定であり、図33(オ)では、再変動表示が開始されている。すなわち、「熱」と表示された図柄の3つの組合せが、擬似連図柄であって、第一の報知の一例に相当する。一方、「熱」と表示された図柄が3つ揃わなかった場合には、擬似連演出は開始されず、図柄の変動時間が経過するまで揺れ表示が続き、最後に装飾図柄の組合せが確定表示(真停止表示)される。
なお、「熱」と表示された図柄が一つでも揺れ表示されれば、擬似連演出開始の確定であってもよく、この場合には、「熱」と表示された図柄単体が、擬似連図柄であって、第一の報知の一例に相当する。また、「熱」と表示された図柄に代えて、「NEXT」と表示された図柄を用いてもよいし、図5(b)に示す装飾図柄を用いてもよい。
なお、図柄表示領域の選択の順番は、遊技者の自由であるが、パチンコ機100が、順番をナビゲーションしてもよい。例えば、絵柄701の色を変化させ、遊技者が、チャンスボタン700を押下したときに、色が変化している絵柄701が表示されている図柄表示領域で揺れ表示が開始されるようにしてもよい。
図33の中央に示す例と右側に示す例はともに、擬似連アイテムを用いた演出である。
図33(a)に示す装飾図柄表示装置208には、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示されており、保留アイコン表示領域208fには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれもデフォルトの表示態様である黒丸の表示態様であって、特図の大当りを予告する表示態様ではない。しかしながら、これら4つの保留アイコンh1〜h4のうち第1保留アイコンh1に限って、アイコンの上に「擬」の文字が表示されている。ここでの「擬」の文字は、白地に表示された表示態様であり、第1保留アイコンh1に対応した保留の図柄変動表示で擬似連演出が開始されるかもしれないことを予告する擬似連アイテムgである。なお、変動アイコン表示領域208eにはなにも表示されていない。
図33(b)では、同図(a)に示す第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。この結果、図33(a)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域208eに移動し、白色の星形の変動アイコンcとして変動アイコン表示領域208eに表示されている。図33(b)に示す変動アイコンcの上にも、同図(a)で第1保留アイコンh1の上に表示されていた「擬」の文字の表示態様と同じ表示態様の「擬」の文字が表示されている。ここでの「擬」の文字は、変動アイコンcに対応した図柄変動表示、すなわち現在行われている図柄変動表示で擬似連演出が開始されるかもしれないことを予告する擬似連アイテムgである。擬似連アイテムgは、一部が変動アイコンcを隠し、一部が変動アイコン表示領域208eからはみ出した状態で表示されている。
図33(c)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、白色の星形の変動アイコンcの上に表示されていた「擬」の文字が「擬×2」に変化するとともに、白地の表示態様が灰色の地の表示態様に変化している。ここでの「擬×2」の文字は、現在行われている図柄変動表示で、擬似連回数が2回の擬似連演出が開始されることが確定であることを予告するものである。すなわち、これまでの擬似連アイテムgとは異なり、擬似連演出の実行確定を予告する擬似連確定表示Gである。また、ここでの擬似連確定表示Gによれば、擬似連回数についても予告されている。擬似連確定表示Gも、一部が変動アイコンcを隠し、一部が変動アイコン表示領域208eからはみ出した状態で表示されている。
なお、この例では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始されたことを契機に、擬似連アイテムgから擬似連確定表示Gに昇格しているが、チャンスボタン700を操作することを促すボタン演出の画像を表示し、チャンスボタン700を操作を待って昇格させてもよい。
図33(c’)は、擬似連アイテムgから擬似連確定表示への昇格失敗の例を示す図である。図33(c’)では、左図柄表示領域208aにおける「装飾5」の揺れ表示の開始と同時に、白色の星形の変動アイコンcの上に表示されていた「擬」の文字が「擬×1」に変化するとともに、白地の表示態様が灰色の地の表示態様に変化している。ここでの「擬×1」の文字は、現在行われている図柄変動表示で、擬似連回数が1回に留まり、擬似連演出にはならないことが確定であることを予告するものである。
図33(A)に示す装飾図柄表示装置208には、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示されており、保留アイコン表示領域208fには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4のうち第1保留アイコンh1に限って、擬似連アイテムgが2つ表示されている。擬似連アイテムgが2つ表示されているということは、第1保留アイコンh1に対応した保留の図柄変動表示で擬似連回数が2回となる擬似連演出が開始されるかもしれないことになる。この例では、図33(a)〜同図(c)に示す例よりも早いタイミングで、擬似連回数についての予告がなされていることになる。
図33(B)では、同図(A)に示す第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始され、変動アイコン表示領域208eには、これまでは第1保留アイコンh1であった変動アイコンcが表示されている。この変動アイコンcの上にも擬似連アイテムgが2つ表示されている。
図33(C)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、この揺れ表示の開始と同時に、変動アイコンcの上に表示されていた2つの擬似連アイテムgそれぞれの表示態様が変化する。すなわち、白地の表示態様から灰色の地の表示態様に変化し、2つの擬似連確定表示G’が表示されている。ここでの例では、擬似連確定表示G’一つにつき、擬似連回数1回が確定になる。したがって、図33(C)では、図33(c)と同じく、擬似連回数が2回の擬似連演出が開始されることが確定であることが予告されていることになる。
図34は、擬似連アイテムに関係する演出の例を示す図である。
図34(a)に示す装飾図柄表示装置208には、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示されており、保留アイコン表示領域208fには、4つの保留アイコンh1〜h4が表示されている。これら4つの保留アイコンh1〜h4はいずれもデフォルトの表示態様である黒丸の表示態様であるが、第1保留アイコンh1の上には、クエスチョンマークの記号が表示されている。なお、変動アイコン表示領域208eには内も表示されていない。ここでのクエスチョンマークの記号表示は、白地に表示された表示態様であり、第1保留アイコンh1に対応した保留の図柄変動表示について何らかの期待がもてるかもしれないことを表す表示である。
図34(b)では、同図(a)に示す第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。この結果、図34(a)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域208eに移動し、白色の星形の変動アイコンcとして変動アイコン表示領域208eに表示されている。図34(b)に示す変動アイコンcの上にも、同図(a)で第1保留アイコンh1の上に表示されていたクエスチョンマークの記号の表示態様と同じ表示態様のものが表示されている。ここでのクエスチョンマークの記号表示は、変動アイコンcに対応した図柄変動表示、すなわち現在行われている図柄変動表示について何らかの期待がもてるかもしれないことを表す表示である。また、クエスチョンマークの記号表示は、一部が変動アイコンcを隠し、一部が変動アイコン表示領域208eからはみ出した状態で表示されている。
図34(c)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始されるが、変動アイコンcの表示態様や、クエスチョンマークの記号表示に何ら変化はない。
図34(d)では、右図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、変動アイコンcは表示され続けているものの、ここでの揺れ表示の開始と同時に、クエスチョンマークの記号表示は消える。クエスチョンマークの記号表示が、ここで消えてしまったということは、現在行われている図柄変動表示についての何らかの期待が消滅したことを意味する。例えば、クエスチョンマークの記号表示は、擬似連アイテムや擬似連確定表示に変化可能(昇格可能)な表示であるが、ここで消えてしまったということは、昇格に失敗したと見ることもできる。ただし、クエスチョンマークの記号表示が消えても、現在行われている図柄変動表示で擬似連演出が開始される場合はある。この場合には、逆転演出になる。なお、図34(d)の状態は、リーチ状態である。
図34(e)では、中図柄表示領域208aで「装飾6」の揺れ表示が開始され、擬似連図柄は表示されない。
図34(f)では、擬似連演出は開始されず、変動アイコン表示領域208eから変動アイコンcが消えるとともに、ハズレの組合せである、「装飾5」−「装飾6」−「装飾5」が確定表示されている。なお、この例では、ハズレたが、クエスチョンマークの記号表示が消えてしまっても、当該図柄変動表示で大当りする場合はあり得る。
この例では、クエスチョンマークの記号表示は、図34(d)に示すいわゆる第二停止のタイミングで消えたが、同図(c)に示すいわゆる第一停止のタイミングで消えてもよく、同図(e)に示すいわゆる第三停止のタイミングで消えてもよい。あるいは、第一停止前のタイミングで消えてもよく、第一停止と第二停止の間のタイミングで消えてもよく、第二停止と第三停止の間のタイミングで消えてもよい。また、クエスチョンマークの記号表示とともに、変動アイコンcも消えてもよい。
図34(A)は同図(a)と同じく、図34(B)は同図(b)と同じであり、図34(C)は、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始される。図34(C)に示すように、このタイミングで、クエスチョンマークの記号が「擬」の文字に変化するとともに、白地が灰色の地にも変化し、さらに、表示自体が大きくなる。クエスチョンマークの記号表示が変化した表示は、現在行われている図柄変動表示で擬似連演出が開始されるかもしれないことを予告する擬似連アイテムg’である。この擬似連アイテムg’も、一部が変動アイコンcを隠し、一部が変動アイコン表示領域208eからはみ出した状態で表示されている。
図34(D)では、右図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始され、変動アイコンcは表示され続けているものの、ここでの揺れ表示の開始と同時に、擬似連アイテムg’の表示は消える。
図34(E)では、中図柄表示領域208aで「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始され、擬似連アイテムg’の表示が同図(D)で一回消えたにも関わらず、擬似連演出が開始されている。
図34(F)では、擬似連回数が2回目となる一回目の再変動表示が開始されている。
この例における擬似連アイテムg’は、図33(B)に示す擬似連アイテムgとは異なり、一つの表示が一回の擬似連回数には対応しておらず、擬似連回数は不明だが、擬似連演出が開始されるるかもしれないことを予告するに留まる。
なお、擬似連アイテムg’への変化タイミングは、図34(C)に示す左図柄表示領域208aにおける揺れ表示開始タイミングの他に、同図(D)に示す右図柄表示領域208bにおける揺れ表示開始タイミングであってもよいし、同図(E)に示す中図柄表示領域208bにおける揺れ表示開始タイミングであってもよい。あるいは、図34(C)のタイミングより前であってもよく、同図(C)と同図(D)の間のタイミングであってもよく、同図(D)と同図(E)の間のタイミングであってもよい。
また、擬似連アイテムg’が消えるタイミングは、クエスチョンマークの記号表示が消える、先に色々と説明したタイミングと同じタイミングであってもよい。例えば、擬似連アイテムg’は、図34(E)の仮停止が行われるタイミングまで表示され続け、仮停止と同時に消えたり、あるいは、図34(F)の再変動表示が開始されるまで表示され続け、再変動表示と同時に消えるようにしてもよい。
図34(あ)では、装飾図柄の変動表示中であり、保留アイコン表示領域208fに表示された第1保留アイコンh1の上には、擬似連アイテムg’が既に表示されている。図34(あ)に示す擬似連アイテムg’は、擬似連演出についての先読み予告として機能する。この擬似連アイテムg’は、第一の報知の一例に相当する。
図34(い)では、装飾図柄のハズレの組合せが停止表示されており、第1保留アイコンh1の上には、擬似連アイテムg’が表示されている。
図34(う)では、同図(い)に示す第1保留アイコンh1に対応した保留が消化され、図柄変動表示が開始されている。この結果、図34(う)に示す第1保留アイコンh1は、変動アイコン表示領域208eに移動し、白色の星形の変動アイコンcとして変動アイコン表示領域208eに表示され、擬似連アイテムg’も、第1保留アイコンh1とともに変動アイコン表示領域208eに移動し、変動アイコンcの上に表示されている。
図34(え)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始されるが、擬似連アイテムg’は変動アイコンcの上に依然として表示されており、何ら変化はない。以降は、図34(D)以降と同じであるが、擬似連アイテムg’がさらに変化してもよい。例えば、擬似連確定表示に昇格したり、反対に、図33(c’)に示すような「擬×1」の文字表示に降格し、現在行われている図柄変動表示では、擬似連回数が1回に留まり、擬似連演出にはならないことが確定であることを予告するようにしてもよい。
図35は、普図演出と擬似連予告演出とについて説明する図である。この図35には、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214の他に、普図表示装置210も示されている。また、第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220の他に、普図保留ランプ216も示されている。この例では、普図の保留数の上限値は4つである。
図35の左側に示す例は、普図演出の一例に相当する。図35(a)では、第1特図表示装置212における特図の図柄変動表示が実行中であり、装飾図柄表示装置208では、特図の図柄変動表示に合わせた、装飾図柄の変動表示が実行されており、リーチ状態である。また、普図表示装置210における普図の図柄変動表示も実行中である。この例では、普図の図柄変動表示中に普図演出が実行される。ここでは、普図演出として、ルーレット表示演出が実行される。図35(a)に示す装飾図柄表示装置208の左下隅には殿様のキャラクタが表示され、反対の右下隅ではルーレット表示2087が行われており、殿様から矢arが発射されている。
図35(b)に示す装飾図柄表示装置208では、ルーレット表示2087の「助」に矢arが命中し、同図(c)では、普図表示装置210に普図当りの図柄が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208には、「電チューを狙え」という文字表示がなされている。この普図演出では、電チュー(第2特図始動口232)が、通常よりも長い時間、開放する電チューロング開放に当選したことが報知される。すなわち、「助」の文字は、電チューロング開放を意味する。なお、電チューロング開放にハズレた場合には、×の記号に矢arが命中する。
普図表示装置210に普図当りの図柄が停止表示された後に、図35(d)に示すように、電チュー(第2特図始動口232)が通常よりも長い時間、開放する。
図35の右側に示す例は、擬似連予告演出の一例に相当する。図35(A)は、同図(a)と似たような状態であり、特図の図柄変動表示と普図の図柄変動表示の両方の図柄変動表示が実行中である。そして、特図の装飾図柄の変動表示では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cで「装飾5」の揺れ表示が行われている。また、図35(A)に示す装飾図柄表示装置208では、ルーレット表示演出が実行されている。このルーレット表示演出は、擬似連予告演出であり、図35(A)に示す装飾図柄表示装置208の左下隅には殿様のキャラクタが表示され、反対の右下隅ではルーレット表示2087が行われており、殿様から矢arが発射されている。
図35(B)に示す装飾図柄表示装置208では、ルーレット表示2087の「擬」に矢arが命中し、同図(c)では、中図柄表示領域208bで、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始されている。この擬似連予告演出では、擬似連図柄が表示される前に、擬似連演出が開始されるか否かを予告する演出であり、「擬」の文字は、擬似連演出が開始されることの予告になる。なお、擬似連演出が開始されない場合は、×の記号に矢arが命中する。
以上説明した擬似連予告演出は、擬似連開始予告演出であり、擬似連継続予告演出を行うこともできる。擬似連継続予告演出では、次の再変動表示が開始されるか否かを予告する演出になり、擬似連開始予告演出と同じように、ルーレット表示2087で「擬」に矢arが命中するか否かで実行することができる。この擬似連継続予告演出は、再変動表示が開始される度に実行してもよいし、一回だけ実行してもよい。また、擬似連開始予告演出を実行して、擬似連が開始されたら、擬似連継続予告演出を開始するようにしてもよい。
普図演出と擬似連予告演出とは、殿様のキャラクタが表示され、ルーレット表示2087に向けて矢arが発射される点では、完全に同じであり、ルーレット表示2087内に表示される内容が異なるだけである。したがって、遊技者は、演出開始当初は、普図演出が開始されたのか、擬似連予告演出が開始されたのか見分けがつかない。また、×の記号に矢arが命中した場合には、その段階でも見分けがつかない。
なお、普図演出と擬似連予告演出を一緒に行ってもよい。例えば、ルーレット表示2087で、「擬」の文字と「助」の文字を一緒に回してもよい。また、普図演出と擬似連予告演出とで、登場するキャラクタを変えたり、矢arの色を変えたりして、一部を異ならせてもよい。
以上、図35を用いた説明をまとめると、普図演出と擬似連予告演出とは、同一態様の演出であってもよいし、一部同一態様の演出であってもよい。
なお、電チューロング開放と、普図演出と見せかけた擬似連演出のタイミングが重なった場合、擬似連演出を優先し、電チューロング開放中は、電チューロング開放系の演出を一切やらないようにしてもよいし、電チューロング開放系の目に見える演出(表示演出、役物動作演出、発光演出等)は行わずに、音演出(例えば、効果音の出力)のみを実行するようにしてもよいし、電チューロング開放系の目に見える演出を一部実行し、音演出も実行してもよい。
図36は、擬似連演出と他の演出とを組合せた例を段階的に示した図である。この図36でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。
図36(a)では、左図柄表示領域208aで「装飾5」の揺れ表示が開始される。図36に示す装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域208fには、3つの保留アイコンh1〜h3が表示されている。また、第4保留アイコンの表示領域f4は白丸で表示されている。
図36(b)では、右図柄表示領域208cで「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出がなされている。このリーチ状態のような演出が開始されると、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4の下降アニメーションが開始される。すなわち、図36(c)および同図(d)の状態を経て、同図(e)では、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4はいずれも下半分が見えなくなっている。そして、図36(f)では、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4が、保留アイコン表示領域208fから完全に消え、全く見えなくなっている。
図36(b)から図36(f)にかけて実行された下降アニメーションは、擬似連開始予告演出に相当し、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4が全く見えなくなった後に、図36(g)に示すように、装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bでも装飾図柄の更新が終了し、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始され、仮停止状態になる。
仮停止状態が開始されると、図36(h)に示すように、殿様のキャラクタとともに「まだまだー」という吹き出しの図柄が表示された帯状のカットイン絵柄2088が、揺れ表示されている「装飾5」−擬似連図柄−「装飾5」に重なるようにカットインされ、再変動表示の開始を煽る。このカットイン絵柄2088も、「NEXT」と表示された図柄と併せて擬似連図柄の一例に相当する。なお、仮停止時に擬似連図柄を揺れ表示せず、カットイン絵柄2088を表示してもよく、その場合には、カットイン絵柄2088が第一の報知の一例に相当する。
図36(i)では、再変動表示が開始されるが、3つの図柄表示領域208a〜208cには、まだカットイン絵柄2088が重なったままであり、再変動表示が開始された様子は視認困難であるが、「×2」という第二の報知は視認容易である。なお、この「×2」という第二の報知の表示開始を遅らせたり、第二の報知まで、カットイン絵柄2088で隠してしまってもよい。
再変動表示が開始されると、今まで消えていた3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4の上昇アニメーションが開始される。すなわち、図36(j)では、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4はいずれも上半分が見えてきており、同図(k)および同図(l)の状態を経て、同図(m)では、3つの保留アイコンh1〜h3と第4保留アイコンの表示領域f4が、保留アイコン表示領域208f内に復帰している。
ここで説明した下降アニメーションにしても上昇アニメーションにしても、第4保留アイコンの表示領域f4も一緒に移動していたが、保留アイコンだけを移動させてもよい。また、移動速度は、下降アニメーションと上昇アニメーションで同じでも良いし、下降アニメーションの方が速くても、あるいは反対に、上昇アニメーションの方が速くてもよい。また、下降アニメーションの開始タイミングは、左図柄表示領域208aで揺れ表示が開始されたタイミング(図36(a)のタイミング)であってもよいし、図36(a)と図36(b)の間のタイミングであってもよいし、図36(c)よりも後のタイミングであってもよい。一方、下降アニメーションの終了タイミングは、仮停止が開始されるタイミング(図36(g)のタイミング)であってもよいし、図36(b)のタイミングより前に開始されているのであれば、図36(b)のタイミングであってもよい。また、上昇アニメーションの開始タイミングは、再変動表示が開始されたタイミング(図36(i)のタイミング)であってもよく、上昇アニメーションの終了タイミングは、左図柄表示領域208aで揺れ表示が開始されるタイミングであってもよい。
なお、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示され続けている。ここで、変動アイコンcの表示位置が変化するアニメーションを実行してもよいし、変動アイコンcの表示態様が変化するアニメーションを実行してもよい。これらの変化アニメーションは、揺れ変動の開始タイミングや、仮停止の開始タイミングや、再変動表示の開始タイミングで、開始されたり、終了したりするものであってもよい。
また、保留アイコンの上昇アニメーションや下降アニメーションの実行中に、始動入賞があった場合には、保留増加アニメーションが加わる。例えば、下降アニメーションの実行中に保留増加した場合は、途中の様子(例えば、図36(e)に示す、半分になっている状態)は表示せず、上昇アニメーションの実行中に保留増加した場合は、上がりきってから増加アニメーションを開始するようにしてもよい。ここで、増加した保留が先読み予告対象の場合には、上昇アニメーションは途中でキャンセルし、先読み保留入賞時の効果音の出力や、LEDによる発光演出は行うようにしてもよい。
また、カットイン絵柄2088を他の表示(例えば、擬似連図柄や、第二の報知の表示)よりも優先する場合には、他の表示に、カットイン絵柄2088がオーバラップし、優先度が増すたびに、オーバーラップの程度も増加するようにしてもよい。
図37は、第一の可動手段の変形例の役物が動作する擬似連演出の一例を段階的に示す図である。この図37でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく。
図37に示す装飾図柄表示装置208の右横には、第一の可動手段2248が設けられている。この第一の可動手段2248には「吉宗」という文字が記されている。第一の可動手段2248は、内部に設けられた発光手段の点灯と消灯によって表示態様を変化させることができる。図37では、ハッチングが施されている状態が点灯状態を表し、無模様の状態が消灯状態を表す。また、第一の可動手段2248は、装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(前側)で動作するものであり、第一の可動手段2248の可動領域は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に重なっている。
図37(a)に示す第一の可動手段2248は、初期位置(第一の位置の一例に相当)にあり、消灯した状態である。図37(a)では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cで「装飾5」の揺れ表示が行われており、同図(b)では、中図柄表示領域で、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始され、仮停止状態になる。この仮停止状態の開始と同時に、第一の可動手段2248が点灯し、初期位置から装飾図柄表示装置208の表示領域に重なる位置まで進出してくる。この変形例では、仮停止状態が開始されると、すなわち擬似連演出の実行中には、第一の可動手段2248は必ず動作を開始する。ただし、第一の可動手段2248は、擬似連演出の非実行中には動作を開始しない。図37(c)および同図(d)に示すように、仮停止状態が継続している間、第一の可動手段2248は点灯したまま進出を続け、仮停止状態の終了タイミングで点灯したままま停止する。このタイミングで停止した第一の可動手段2248の位置を、以下、停止位置(第三の位置の一例に相当)と称する。第一の可動手段2248は、停止位置では、特図2の第4図柄2082の一部を隠すとともに、第4保留アイコンの表示位置のほとんど、第3保留アイコンh3の表示位置(この例では第3保留アイコンh3そのもの)の一部を隠す。すなわち、第一の可動手段2248は、停止位置では、保留アイコン表示領域208fの一部を隠す。なお、第一の可動手段2248の停止タイミングは、仮停止状態の終了タイミングよりも早くてもよいし、遅くてもよい。また、仮停止状態では、帯状のカットイン絵柄2088が、揺れ表示されている「装飾5」−擬似連図柄−「装飾5」に重なるようにカットインされる。
この例では、カットイン絵柄2088または/および「NEXT」と表示された図柄が第一の報知の一例に相当する。カットイン絵柄2088単独が第一の報知に相当する場合には、第一の可動手段2248の動作開始後に第一の報知が開始されることになる。また、第一の報知が開始される前に、第一の可動手段2248の動作が終了してもよいし、第一の報知の開始タイミングと、第一の可動手段2248の動作終了タイミングが一致してもよい。さらに、カットイン絵柄2088は、第一の報知の一例ではなく、第三の報知の一例と見ることもできる。
やがて、再変動表示が開始されると、図37(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、カットイン絵柄2088と「NEXT」と表示された擬似連図柄が消え、「×2」という擬似連回数が2回であることを表す第二の報知が開始される。再変動表示が開始されると、それまで点灯していた第一の可動手段2248は、停止位置で消灯状態になる。なお、点灯状態から消灯状態への切替タイミングは、動作中であってもよいし、再変動表示が開始される前であってもよいし、再変動表示が開始された後であってもよい。
次いで、図37(f)に示すように、消灯したまま停止位置から初期位置に向けて後退し始める。第一の可動手段2248は、3つの図柄表示領域208a〜208cのうちのいずれかの図柄表示領域で揺れ表示が開始される前に初期位置まで戻り、初期位置で消灯状態のまま停止する。第一の可動手段2248は、再変動表示が開始される前から後退動作を開始してもよいし、再変動表示の開始と同時に後退動作を開始してもよい。また、第一の可動手段2248は、3つの図柄表示領域208a〜208cのうちのいずれか一つの図柄表示領域で揺れ表示が開始されるタイミング(以下、第一タイミングという)で初期位置まで戻り、後退動作を終了してもよいし、3つの図柄表示領域208a〜208cのうちのいずれか二つの図柄表示領域で揺れ表示が開始されるタイミング(いわゆるリーチ状態になるタイミングであって、以下、第二タイミングという)で初期位置まで戻り、後退動作を終了してもよいし、第一のタイミングと第二のタイミングとの間のタイミングで初期位置まで戻り、後退動作を終了してもよい。
なお、擬似連回数が3回目となる再変動表示では、カットイン絵柄2088を異なる絵柄にしてもよいし、あるいはカットイン絵柄2088のサイズを変化させてもよい。すなわち、擬似連回数が増加するにつれて、カットイン絵柄2088を変化させ、ステップアップ演出とすることもできる。擬似連回数が増加するにつれて、カットイン絵柄2088のサイズが大きくなっていく場合は、重なる領域も多くなり、視認困難になる部分が増加する。例えば、カットイン絵柄2088が、上半分の領域に重なれば、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も視認困難あるいは視認不能になり、下半分の領域に重なれば、変動アイコン表示領域208eも保留アイコン表示領域208fも視認困難あるいは視認不能になる。
また、図37を用いた説明よりも前の説明で、第一の可動手段の動作について説明がない例には、この図37を用いて説明した第一の可動手段2248の動作を組合せることとする。
図38は、図37に示す第一の可動手段2248の動作態様の変形例を示す図である。
図38の左に示す例では、仮停止と同時に、第一の可動手段2248が消灯したまま進退動作を一度行う。すなわち、第一の可動手段2248は、図38(b)に示すように、仮停止と同時に、初期位置から、図37(c)を用いて説明した停止位置に進出し、その停止位置で停止することなく初期位置へすぐに戻り、図38(c)に示すように、再変動表示の開始と同時に初期位置に到達する。
図38の中央に示す例は、図38(B)に示すように、仮停止が行われても第一の可動手段2248は消灯状態で初期位置に停止したままである。すなわち、擬似連図柄による第一の報知が開始されても、第一の可動手段2248は動作を開始しない。そして、再変動表示の開始と同時に、「×2」という文字表示による第二の報知が開始されるとともに、第一の可動手段2248が初期位置から上記停止位置に進出し、その停止位置で停止することなく初期位置へすぐに戻り、3つの図柄表示領域208a〜208cのうちのいずれかの図柄表示領域で揺れ表示が開始される前に初期位置に到達する。したがって、図38の中央に示す例は、「×2」という文字表示による第二の報知の開始と同時に第一の可動手段2248が動作を開始する例になる。
なお、図38の中央に示す例では、第一の可動手段2248の動作は、動作開始と同時に報知が始まった第二の報知の実行中に終了しているが、次の第二の報知(例えば、「×3」という文字表示)の開始と同時に終了するとともに次の動作を開始してもよい。この場合、第一の可動手段2248の動作は、継続して行われることになる。
また、第一の可動手段2248は、複数の可動体(例えば、第一の可動体〜第三の可動体)からなるものであってもよく、この場合には、「×2」という文字表示(第二の報知)は、少なくとも一つの可動体が動作を開始すると同時に実行が開始される。
図38の右側に示す例は、第一の可動手段2248の後側(裏側)に、擬似連回数を表示する第二の可動手段2249が設けられている例である。この例では、図38(う)に示すように、再変動表示の開始と同時に、第一の可動手段2248が初期位置から上記停止位置に向けて進出を開始する。さらに、第一の可動手段2248が動作を開始すると同時に、第一の可動手段2248の後側(裏側)から、擬似連回数である「×2」が表示された第二の可動手段2249が、第一の可動手段2248の進出方向に向けて飛び出してくる。第二の可動手段2249は、即座に第一の可動手段2248の後側(裏側)に戻り、第一の可動手段2248も、図38の中央に示す例と同じく、その停止位置で停止することなく初期位置へすぐに戻る。図38(え)に示すように、第一の可動手段2248が初期位置に到達するタイミングで、装飾図柄表示装置208には、擬似連回数を表す「×2」という文字表示が表示される。ここでの擬似連回数を表す「×2」という文字表示が、第二の報知の一例に相当するが、第二の可動手段2249による擬似連回数の報知も第二の報知の一例と見ることができる。
以上、各図を用いた説明では、特図1の図柄変動表示を例にあげて説明したが、特図2の図柄変動表示であっても同じである。
また、図14〜図38の例において、その例でのみ説明した演出や報知であっても、他の例に組合せることができる。
また、従来では、擬似連回数と発展先の演出のみに注視させることを念頭に演出が構成されていることが多い。そのため、従来では、擬似連回数は擬似連図柄表示後に必ず表示されているが、途中過程を楽しませることができなかった。これまでの説明では、図18に示す例のように、擬似連回数が表示されない場合もある。すなわち、擬似連回数の表示を規制する場合もあるが、図17等に示すように、擬似連回数を表示する場合もある。擬似連回数は、期待度に直結しているものであるが、擬似連回数を期待度に絡めないと既存の遊技者に違和感を与えてしまう。そのため、擬似連回数の表示を全く行わない構成も既存の遊技者に違和感を与えてしまうため、擬似連回数を表示する場合もある。
擬似連回数を表示すれば、擬似連図柄を見逃した人がいたとしても、その人が、擬似連回数の表示を見ることで、擬似連演出が現在実行されていることを認識させることができ、現在の状態を把握させ、擬似連図柄を見逃した人に、一連の擬似連演出における、次の、仮停止や可動手段の動作といった演出に期待をもたせることができる。また、擬似連図柄を見逃していなくても、擬似連回数の表示を見ることで、今が、擬似連演出における変動の何回目かを認識でき、現在の状態を把握し、ここでも、次の、仮停止や可動手段の動作といった演出に期待をもたせることができる。一方で、擬似連図柄を見逃した人に、擬似連回数の表示を見せない場合は、擬似連演出が現在実行されていること自体を全く認識させることができない場合もあるが、再変動表示が繰り返し実行されることで、期待感を高めることができる場合がある。また、擬似連図柄を見た人に、擬似連回数の表示を見せない場合は、現在の変動が何回目かが分からなくなる場合もあるが、擬似連回数が多いほど期待度が高まるので、擬似連回数の予想により、かえって期待感が高まる場合がある。
また、可動手段による動作を伴う擬似連演出の示唆報知を実行した場合、擬似連図柄の表示後(擬似連演出の開始後)に、擬似連回数の報知を必ず行うようにしてもよいし、行わない場合があってもよい。あるいは可動手段による動作を伴う擬似連演出の示唆報知を実行したことを条件に、擬似連回数の報知を行わないようにしてもよい。なお、ここにいう「擬似連演出の示唆報知」とは、擬似連演出が開始されることの予告であってもよいし、擬似連図柄の揺れ変動であってもよいし、仮停止の表示であってもよく、以下、これらを総称して「擬似連示唆報知」と称する。
また、第一の演出モードが設定されている状態(第一の演出モード中)における擬似連演出の示唆報知を実行した場合に、擬似連回数の報知を必ず行うようにしてもよいし、行わない場合があってもよい。あるいは第一の演出モード中において擬似連演出の示唆報知を実行したことを条件に、擬似連回数の報知を行わないようにしてもよい。
また、図19等に示すボタン演出の演出態様(例えば、表示態様)によって、擬似連示唆報知が実行される割合が異なってもよい。例えば、絵柄701が、赤色で表示されている場合には実行、青色で表示されている場合には非実行、あるいはリーチ演出に発展するようにしてもよい。また、この際、実際のチャンスボタン700に内蔵された発光手段も連動して各色で点灯させてもよいし、絵柄701の表示色は同じにして発光手段による発光色を変えてもよい。
また、ステップアップ演出について多数の例を説明したが、各ステップアップ演出は、必ず実行される演出であってもよいし、実行される場合と実行されない場合がある演出であってもよい。また、最終段階までステップアップしたり、最初から最終段階だったり、最終段階までステップアップしない場合があってもよい。
さらに、一又は複数種類のステップアップ演出と、擬似連演出を組合せてもよく、この場合、第一のステップアップ演出は必ずステップアップし、第二のステップアップ演出は必ずステップアップせず、第三のステップアップ演出は、ステップアップしたりしなかったりしてもよい。また、ステップアップのタイミングは、仮停止のタイミングであってもよいし、再変動表示開始のタイミングであってもよい。さらに、複数種類のステップアップ演出ごとに、ステップアップのタイミングは異なっていてもよい。また、複数種類のステップアップ演出ごとに、最終段階までステップアップしたり、最初から最終段階だったり、途中段階までしかステップアップしなかったり、第一段階からステップアップが開始されたり、途中段階からステップアップが開始される演出であってもよい。
また、擬似連回数によって変化するものがあってもよい。例えば、擬似連回数によって、背景表示の表示態様(演出モードでもよい)が変化してもよいし、背景表示に対するエフェクトの表示態様が変化してもよいし、擬似連示唆報知の態様が変化してもよいし、擬似連回数報知の態様が変化してもよいし、擬似連示唆報知や擬似連回数報知に伴って行われる効果音の態様が変化してもよいし、チャンスボタン700等の可動手段の動作態様が変化してもよいし、可動手段における発光手段の発光態様が変化してもよい。あるいは、擬似連回数報知に用いられる、発光手段を有する擬似連回数報知手段の報知態様が、擬似連回数によって変化してもよい。例えば、擬似連回数報知手段として3つのLEDが設けられ、擬似連回数4回目に突入した場合は、4つ目のLEDがないので、3つのLEDが七色に発光するプレミア演出が出現するようにしてもよい。なお、擬似連回数報知手段は他の演出や報知と兼用の手段であってもよく、擬似連回数報知専用の手段であってもよい。
また、擬似連示唆報知自体が予告機能を持っている場合があるが、その擬似連示唆報知の開始を予告する演出をさらに設けてもよい。
さらに、擬似連回数カウンターを設け、カウント値が高レベルになると擬似連演出が開始されてカウント値がゼロになり、カウント値がゼロになっても、擬似連回数2回目や3回目でカウント値が復活するようにしてもよいし、復活しないようにしてもよい。あるいは、カウント値によって、擬似連継続(擬似連回数の増加)を予告したり、カウント値をたくさんストックできれば擬似連回数3回目や4回目が確定するようにしてもよい。
また、擬似連回数のカウントアップとは異なるカウントアップ系の演出がステップアップするようにしてもよい。このカウントアップ系の演出では、一連の擬似連演出が終了する度にリセットされたり、あるいは図25および図26に示す例のように、一回の再変動表示が終了する度にリセットされたりするものであってもよい。さらに、再変動表示が終了する度にリセットされず、一気に増える態様があってもよい。また、複数回の再変動表示にまたがってカウットアップされていく態様であってもよいし、複数回の特図の図柄変動表示にまたがってカウットアップされていく態様であってもよい。また、擬似連回数とは関係なく、カウントアップ系の演出が第一の状態に達したら、変動アイコンの表示態様が変化するようにしてもよい。
また、擬似連演出が開始されると、保留アイコンおよび変動アイコンの表示がともに消えたり、保留アイコンは消えて変動アイコンだけ残ったり、反対に、変動アイコンは消えて保留アイコンだけ残ってもよい。
さらに、再変動表示が開始される度に、保留アイコンによる演出がステップアップしてもよい。例えば、保留アイコンの表示態様がステップアップしてもよい。なお、デフォルトの表示態様から変化した保留アイコンが表示される場合には、一回目の再変動表示が開始されたタイミングで、表示態様がさらに変化することになる。
また、「NEXT」と表示された図柄等の擬似連図柄は、仮停止の期間中表示され続けてもよいし、仮停止が開始されてから終了するまでの間に表示されてもよいし、仮停止の開始後に表示が開始され、仮停止の終了と同時に表示を終了してもよいし、仮停止の開始と同時に表示が開始され、仮停止の終了前に表示を終了してもよい。あるいは、カットイン図柄等の擬似連図柄であれば、仮停止の開始前から表示されていてもよい。また、擬似連図柄の大きさは、揺れ表示されている装飾図柄の大きさと同じであってもよいし、揺れ表示されている装飾図柄の大きさよりも、大きくてもよいし小さくてもよい。
さらに、「×2」や「×3」等の擬似連回数を表す報知は、再変動表示の期間中報知され続けてもよいし、再変動表示が開始されてから終了するまでの間に報知されてもよいし、再変動表示の開始後に報知が開始され、再変動表示の終了と同時に報知を終了してもよいし、再変動表示の開始と同時に報知が開始され、再変動表示の終了前に報知を終了してもよい。あるいは、再変動表示の開始前から報知を開始してもよい。例えば、仮停止と再変動表示の間のタイミング、または仮停止と同タイミングから報知を開始してもよい。また、擬似連回数を表す表示の大きさは、装飾図柄の大きさと同じであってもよいし、装飾図柄の大きさよりも、大きくてもよいし小さくてもよい。また、保留アイコンや変動アイコンの大きさと同じであってもよいし、これらの大きさよりも、大きくてもよいし小さくてもよい。
また、各表示の表示領域どうしは、一部が重なっていたり、全部が重なっていたりしてもよい。
さらに、第一の報知や第二の報知は、表示を用いた報知の他、音を用いた報知や、光を用いた報知や、これらを組み合わせた報知であってもよい。
また、擬似連演出と一緒に、擬似連回数と連動する演出(例えば、ステップアップ演出)を行ってもよいし、擬似連回数と連動しない演出(例えば、図25や図26に示すキャラクタ予告)を行ってもよい。
続いて、本発明を適用することができるパチンコ機についての詳細や、変形例等について説明する。
図39(a)は、装飾図柄表示装置208の下方に、液晶表示装置等のサブ表示手段209を設けた例を示す図である。装飾図柄表示装置208を第一の演出表示手段とすると、サブ表示手段209は第二の演出表示手段になる。この第二の演出表示手段の設置位置は、装飾図柄表示装置208の下方に限らない。また、図39(a)に示すサブ表示手段209の表示領域は、装飾図柄表示装置208の表示領域よりも小さいが、装飾図柄表示装置208の表示領域と同じ大きさであってもよい。さらに、サブ表示手段209は、固定されたものであってもよいが、移動や回転が可能な手段であってもよく、例えば、装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(前側)を、装飾図柄表示装置208に重なる位置まで移動可能なものであれば、サブ表示手段209は、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部を隠すことができる。
図39(b)は、装飾図柄表示装置208の上方に第一の可動手段2080を設け、装飾図柄表示装置208の左方に第二の可動手段2089を設けた例を示す図である。第一の可動手段2080と第二の可動手段2089は、互いに独立して動作することも可能であるし、連動することも可能である。また、第一の可動手段2080の設置位置は、装飾図柄表示装置208の上方には限られず、第二の可動手段2089の設置位置も、装飾図柄表示装置208の左方には限られない。
図39(c)〜同図(j)は、複数種類の報知と擬似連演出との関係をそれぞれ示す表である。各表における「擬似連1」は擬似連回数1回目の変動を意味し、「擬似連2」は擬似連回数2回目の変動を意味し、「擬似連3」は擬似連回数3回目の変動を意味する。また、「報知A」は第一の報知の一例に相当し、「報知B」は第二の報知の一例に相当し、「報知C」は第三の報知の一例に相当する。なお、各種の報知は演出とみることもできる。また、図39(c)〜同図(j)の各表に示す例では、報知Aは、一種類の報知態様(「A」)しか用意されていないが、複数種類の報知態様が用意されていてもよい。この報知Aの具体例としては、例えば、「NEXT」と表示された擬似連図柄があげられる。一方、報知Bについては、複数種類の報知態様あるいは演出内容が用意されている。すなわち、B1、B2、B3は、それぞれ報知Bの報知態様あるいは演出内容を表し、数字が大きくなることによって演出がステップアップしていくものであってもよいし、全く報知態様が異なったり、演出内容が異なったりしてもよい。この報知Aの具体例としては、例えば、「×2」や「×3」といった擬似連回数を表す文字表示があげられる。また、報知Cについても同様である。この報知Cの具体例としては、例えば、カットイン絵柄2088があげられる。
図39(c)に示す表では、報知Aと報知Bとの2種類の報知が行われる。この表に示す例では、擬似連回数1回目〜3回目の総ての変動において、報知Aは同じ報知態様で実行されるが、報知Bは、擬似連演出における各変動ごとに報知態様を変化させて実行される。
図39(d)に示す表では、報知Aの1種類の報知しか行われない。ここでの報知Aは、擬似連演出における各変動ごとに報知態様を変化させて実行される。
図39(e)の表に示す例は、同図(c)の表に示す例に、報知Cが追加された例になる。すなわち、報知Aと報知Bと報知Cとの3種類の報知が行われ、報知Cは、擬似連演出における各変動ごとに報知態様を変化させて実行される。
図39(f)の表に示す例は、同図(e)の表に示す例から、報知Bが省略された例になる。すなわち、報知Aと報知Cとの2種類の報知が行われる。
図39(g)の表に示す例は、同図(e)の表に示す例の第1変形例であり、報知Cについては、擬似連演出における最初の2回の変動では、同じ報知である報知C1が行われ、最後の変動でのみ報知C3が行われる。したがって、擬似連回数2回目と3回目との変動では、報知Cについては、急に飛んだ印象を与えることができる場合がある。
図39(h)の表に示す例は、同図(f)の表に示す例の変形例であり、この例でも、同図(g)と同じく報知Cについては、擬似連演出における最初の2回の変動では、同じ報知である報知C1が行われ、最後の変動でのみ報知C3が行われる。
図39(i)の表に示す例は、同図(e)の表に示す例の第2変形例であり、報知Cについては、擬似連演出における3回の変動ともに、報知C3の同じ報知態様で実行される。
図39(j)の表に示す例は、同図(i)の表に示す例から、報知Bが省略された例になる。すなわち、報知Aと報知Cとの2種類の報知が行われ、いずれの報知においても、擬似連演出における3回の変動ともに同じ報知態様で実行される。
図40は、表示領域を説明するための図である。
図40(a)は、液晶表示装置である装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fを示す。この保留アイコン表示領域208fは、点線で囲まれた領域であって、4つの保留アイコンh1〜h4を表示可能な領域である。
図40(b)は、デフォルトの表示態様の保留アイコンhdを示す。図40を用いて説明する例では、デフォルトの表示態様は、灰色の四角形の表示態様である。一方、図40(c)は、特図の大当りについての先読み予告の表示態様の保留アイコンhcを示し、ここでの先読み予告の表示態様は、灰色の菱形の表示態様である。図40(b)にしても、同図(c)にしても、画素pがマトリクス状に示されたところに、保留アイコンhd,hcが示されており、各図で黒く塗りつぶされた画素の並びは、それぞれの保留アイコン単体の個別表示領域の外郭を示す。
図40(d)は、デフォルトの表示態様の保留アイコンhdの個別表示領域の外郭を示し、同図(e)は、先読み予告の表示態様の保留アイコンhdの個別表示領域の外郭を示す。すなわち、図40(d)は、同図(b)で黒く塗りつぶされた画素の並びだけを改めて示す図であり、図40(e)は、同図(c)で黒く塗りつぶされた画素の並びだけを改めて示す図である。
図40(f)は、同図(b)に示すデフォルトの保留アイコンhdの個別表示領域と、同図(c)は、先読み予告の保留アイコンhdの個別表示領域とが重なっている状態を示す図である。2つの個別表示領域が重なった画素pの部分では、手前(上)のレイヤーに描画されている保留アイコンの方が視認容易(視認可能)であって、奥(下)のレイヤーに描画されている保留アイコンの方が視認困難(視認不可)になる。
図40(g)は、保留アイコン表示領域208f全体がマスクされた様子を示す図である。すなわち、保留アイコン表示領域208f全体を覆う黒塗りの画像が表示されており、その保留アイコン表示領域208fに表示されていた保留アイコンは視認不能になっている。
図40(h)は、同図(g)における各保留アイコンの個別表示領域を示す図である。この図40(h)では、各保留アイコンの個別表示領域の外郭を白線で表し、その外郭より内側の部分を薄い灰色で表している。各保留アイコンの個別表示領域は、白線とその内側の薄い灰色の部分とを合わせた領域になる。
図40(i)では、装飾図柄表示装置208で行われる装飾図柄の変動表示を灰色の矢印で表している。ここでは、装飾図柄の変動表示が拡大表示された結果、左側の装飾図柄の変動表示の一部と、中央の装飾図柄の変動表示の一部が、保留アイコン表示領域208fに重なっている。図40(i)に示す保留アイコン表示領域208fの状態は、同図(g)に示す保留アイコン表示領域208fの状態と同じく、全体が黒塗りの画像で覆われており、左側の装飾図柄の変動表示の一部と、中央の装飾図柄の変動表示の一部も、この黒塗りの画像によって視認不能になっている。
図40(j)は、スーパーリーチ演出に発展し、総ての保留アイコンが消えた様子を示す図である。この図40(j)に示す状態でも、保留アイコン表示領域208fや、各保留アイコンの個別表示領域はなくならず、保留アイコンの個別表示領域に表示されるはずの保留アイコンが、当該個別表示領域に描画されていないか、あるいは、当該個別表示領域に描画されてはいるものの、奥(下)側のレイヤーに描画されているため、遊技者からは保留アイコンが見えない。
図41は、擬似連演出に関するタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過する。
図41(a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示(特別図柄の変動表示)と、装飾図柄表示装置208における図柄変動表示(装飾図柄の変動表示)との時間的関係を示すタイミングチャートである。以下に説明するタイミングチャートも含めて、チャートが、完全に立ち上がっている期間は変動中の期間であり、完全に立ち下がっている期間は停止中の期間であり、半分立ち下がっている期間が仮停止中の期間になる。このタイミングチャートでは、特別図柄の変動表示と装飾図柄の変動表示が同時に開始され、特別図柄の変動表示が継続中に、装飾図柄の変動表示において、仮停止が2回発生し、その後、特別図柄の変動表示と装飾図柄の変動表示が同時に終了する。この例の場合、擬似連回数は3回になる。
図41(b)に示すタイミングチャートでは、コマンド送信のタイムラグや割込処理が実行されるまでのタイムラグによって、特別図柄の変動表示の開始から遅れて、装飾図柄の変動表示が開始され、特別図柄の変動表示の終了から遅れて、装飾図柄の変動表示が終了する。このような場合であっても、特別図柄の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示が開始され、特別図柄の変動表示の終了に合わせて装飾図柄の変動表示が終了する。といったり、特別図柄の変動表示が開始すると、装飾図柄の変動表示も開始され、特別図柄の変動表示が終了すると、装飾図柄の変動表示も終了する。といったりする。
図41(c)および同図(d)はともに、装飾図柄の変動表示と、第一の報知および第二の報知との時間的関係を示すタイミングチャートである。図41(c)に示すタイミングチャートでは、第一の報知は、仮停止の期間中に実行され、第二の報知は、再変動表示の期間中に実行される。なお、第一の報知は、仮停止の開始と同時に開始され、仮停止の終了(再変動表示の開始)と同時に終了する他、仮停止の開始後に開始され、仮停止の終了(再変動表示の開始)前に終了したり、仮停止の開始と同時に開始され、仮停止の終了(再変動表示の開始)前に終了したり、仮停止の開始後に開始され、仮停止の終了(再変動表示の開始)と同時に終了してもよい。また、第二の報知は、再変動表示の開始と同時に開始され、再変動表示の終了(仮停止の開始)と同時に終了する他、再変動表示の開始後に開始され、再変動表示の終了(仮停止の開始)前に終了したり、再変動表示の開始と同時に開始され、再変動表示の終了(仮停止の開始)前に終了したり、再変動表示の開始後に開始され、再変動表示の終了(仮停止の開始)と同時に終了してもよい。一方、図41(d)に示すタイミングチャートでは、第一の報知は、同図(c)の第一の報知と同じく、仮停止の期間中に実行されるが、第二の報知は、一度も実行されない。
図41(e)および同図(f)はともに、第一の報知と第二の報知との時間的関係を示すタイミングチャートである。図41(e)に示すタイミングチャートでは、第一の報知の開始から遅れて、第二の報知も開始され、第一の報知と第二の報知が重複して実行されり期間が設けられている。図41(e)に示すタイミングチャートでは、第一の報知の開始から遅れて、第二の報知も開始され、第一の報知と第二の報知が重複して実行されり期間が設けられている。図41(f)に示すタイミングチャートでは、第一の報知の開始と同時に第二の報知も開始されるが、第一の報知の方が先に終了し、第二の報知は、第一の報知の終了後に終了する。
図42は、第一の可動手段による演出を含めたタイミングチャートである。このタイミングチャートでも、図の左から右に向かって時間が経過する。
図42(a)は、図41(c)に示す時間的関係と同じ時間的関係で、第一の報知と第二の報知が実行され、さらに、第一の可動手段が動作することによる演出は、仮停止する前に実行される。
図42(b)は、図41(d)に示す時間的関係と同じ時間的関係で、第一の報知と第二の報知が実行され、さらに、第一の可動手段が動作することによる演出は、一度も実行されない。
図42(c)および同図(d)はともに、演出モードAに関するタイミングチャートである。この演出モードAが、設定されている状態では第二の報知が実行され、設定されていない状態では、第二の報知は実行されない。図42(c)に示すタイミングチャートでは、装飾図柄の変動表示が開始される前から演出モードAが設定されており、装飾図柄の変動表示が終了しても、演出モードAは設定され続けている。したがって、仮停止中や、再変動表示中も、演出モードAの状態である。演出モードAが設定されていることで、再変動表示の期間中に第二の報知が実行される。一方、図42(c)に示すタイミングチャートでは、演出モードAは一度も設定されず、したがって、第二の報知も一度も実行されない。なお、演出モードAでは、第一の可動手段が動作することによる演出が実行され、演出モードAに設定されていなければ、第一の可動手段は静止したままであってもよい。
図43は、図42(a)に示すタイミングチャートの変形例である。
図43(a)には、図42(a)に示すタイミングチャートにおける、第一の報知と第二の報知と、第一の可動手段の演出との時間的関係を記している。
ここでの変形例は、図43(b)に示すように、第一の可動手段が動作することによる演出は、仮停止する前に実行が開始されるが、仮停止の開始と同時には終了せず、仮停止中の間に終了する。すなわち、第一の可動手段の演出の終了タイミングは、再変動表示が開始される前であるが、再変動表示の開始と同時、言い換えれば、第二の報知の開始と同時であってもよい。
図44は、装飾図柄表示装置208における視認状態を説明するための図である。ここで、同図における「オブジェクト」とは、装飾図柄表示装置208の視認状態(視認性の程度)を変化させることが可能な有体物や無体物を意味し、例えば、画像(例えば、保留アイコン、変動アイコン、保留アニメを構成するテクスチャ画像、演出に使用される各種画像、予告に使用される画像、キャラクタ画像)や、可動体(例えば、演出可動体、遮蔽装置)や、ガラス製または樹脂製の透明板部材などが少なくとも含まれる。
同図(a)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第一のオブジェクトob1によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第一のオブジェクトob1の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1の一部も第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。なお、図示はしないが、装飾図柄表示装置208の表示領域に、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2が互いに重ならないように表示を行った後、同図(a)(1)に示すように、第一のオブジェクトob1の一部を第二のオブジェクトob2によって覆い隠し、さらに、同図(a)(2)に示すように、第一のオブジェクトob1のすべてを第二のオブジェクトob2によって覆い隠す表示を連続して実行してもよい。
同図(a)(2)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うとともに、この第一のオブジェクトob1全体を第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、同図(a)(3)に示す例は、第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされている点で同図(a)(2)に示す例と同様であるが、同図(a)(2)に示す例よりも、第二のオブジェクトob2によって視認不能(または視認困難)とする範囲を広げている。このように、装飾図柄表示装置208の表示領域外を視認不能(または視認困難)としてもよい。また、換言すれば、同図(a)(3)に示す例は、第二のオブジェクトob2は、装飾図柄表示装置208のある辺の一部を視認不能(または視認困難)としているということができる。
また、同図(b)(2)に示す例は、同図(b)(1)に示す第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の位置関係を入れ替えている。本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第二のオブジェクトob2の一部を、さらに第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第一のオブジェクトob1のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第二のオブジェクトob2のうち、第一のオブジェクトob1によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第二のオブジェクトob2の一部も第一のオブジェクトob1によって覆い隠される。
同図(c)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部、第一のオブジェクトob1の一部、および第三のオブジェクトob3の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3の一部も、第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。
同図(c)(2)に示す例は、同図(c)(1)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2によって覆われない範囲に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる。
同図(c)(3)に示す例は、同図(c)(2)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)、(2)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(c)(4)に示す例は、同図(c)(3)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)〜(3)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(c)(5)に示す例は、同図(c)(4)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は同図(c)(1)〜(4)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
同図(d)は、第二のオブジェクトob2の形状のバリエーションを示した図である。第二のオブジェクトob2は、同図(d)(1)に示すように、矩形形状であってもよいし、同図(d)(2)に示すように、一部に開口部を形成することで、この開口部を通じて後方を視認可能に構成してもよい。また、同図(d)(3)に示すように、外縁の一部に切欠部を形成することで、この切欠部を通じて後方を視認可能に構成してもよいし、同図(d)(4)に示すように、開口部と切欠き部の両方を形成してもよい。
なお、ここで、擬似連演出について補足しておく。これまで説明してきたように、擬似連演出とは、1の始動入賞に対して、あたかも複数回の図柄の変動表示(更新)が実行されたかのように見せるために、1の始動入賞に対して決定された変動時間内に、一部の図柄列(左右中の一又は二つ)あるいは全部の図柄列(左右中)について仮停止と、再変動表示とを一又は複数回実行する特殊な変動パターンによる演出のことを指す。一般的には再変動表示の繰り返し実行回数(擬似連回数)が多い程、大当り、確変大当り、リーチ、特定のリーチ、確変への昇格等の信頼度が高くなる。なお、擬似連演出を実行した場合には必ず最終的に何らかのリーチ演出を実行するようにしてもよい。さらに、再変動表示の繰り返し実行回数(擬似連回数)によって演出の発生割合が変化するものであってもよい。例えば、再変動表示の実行回数が2回(この場合、擬似連回数は最初の図柄変動開始の1回分を加算した3回になる)まで行くと「リーチ確定」、再変動の実行回数が3回(擬似連回数4回)まで行くと「スーパーリーチ確定」、再変動の実行回数が4回(擬似連回数5回)まで行くと「大当り確定」となるようなものであってもよい。また、仮停止する際の停止図柄の組合せを特定のチャンス目にしても良い。例えば「装飾1」−「装飾3」−「装飾5」の奇数目、「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の並び目のようにゾロ目ではないが特徴のある出目を出すことで、遊技者に擬似連演出をアピールすることができる。また、仮停止する際、および/または、再変動表示する際に特殊な報知演出(表示演出、音声出力演出、発光演出、役物可動演出等)を実行することで、より遊技者に擬似連演出をアピールすることができる。なお、擬似連演出は、複数種類設けられた可動手段(例えば、第一の可動体2243、第二の可動体2244、第一の可動手段2248,2080、第二の可動手段2249、2089)のうちの少なくともいずれか一つの可動手段が必ず動作する演出であってもよいし、総ての可動手段が必ず動作する演出であってもよいし、総ての可動手段が必ず動作しない演出であってもよいし、総ての可動手段が動作する場合もある演出であってもよいし、総ての可動手段が動作しない場合もある演出であってもよい。
また、電断が生じ復電した場合には、初期位置戻し動作(初期動作)が行われる。擬似連演出における可動手段の演出動作中に電断が生じ復電した場合には、可動手段は、初期動作を行い、その後、新たな演出動作、あるいは新たな擬似連演出自体が開始されるまで初期位置に待機する。また、擬似連演出は開始された後であって可動手段の演出動作が始まる前に電断が生じ復電した場合にも、可動手段は、まずは、初期動作を行う。その後、新たな演出動作、あるいは新たな擬似連演出自体が開始されるまで初期位置に待機してもよいが、電断前の擬似連演出による演出動作を開始してもよい。
また、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
さらに、本明細書において、「・・・場合がある。」の記載については、「・・・とならない場合があってもよい。」あるいは「必ず・・・となる。」と適宜置換可能である。
以上の記載では、
「 報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
第一の可動手段[例えば、図37に示す第一の可動手段2248]と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、複数種類の報知を実行可能な手段であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、擬似連演出の回数に関連する報知(以下、「第二の報知」という。)[例えば、図37(e)〜同図(g)に示す「×2」の文字表示]であり、
前記第二の報知は、前記第一の可動手段が動作を開始[例えば、図37(b)のタイミング,]した以降[例えば、図37(e)のタイミング,図38(C)のタイミング]に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
なお、前記第二の報知は、前記第一の可動手段が動作を開始すると同時に、実行が開始される報知であってもよいし、前記第一の可動手段が動作を開始した後に、実行が開始される報知であってもよい。
また、前記第一の可動手段は、複数の可動体からなるものであってもよい。ここにいう複数の可動体は、該複数の可動体どうしで連動して動作するものであってもよいし、独立して動作するものであってもよい。前記第二の報知は、前記複数の可動体のうちのいずれかの可動体が動作を開始した以降に、実行が開始される報知であってもよい。あるいは、前記複数の可動体のうちの一の可動体は、第一の可動体であり、前記第二の報知は、該第一の可動体が動作を開始した以降にのみ、実行が開始される報知であってもよい。
また、前記第二の報知は、前記擬似連演出において前記第一の可動手段が動作を開始した以降に、実行が開始される報知であってもよいし、前記第二の報知は、前記擬似連演出において前記第一の可動手段の動作が開始しない場合には、実行が開始されない報知であってもよい。
さらに、前記第二の報知は、前記擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知であってもよい。
また
「 前記複数種類の報知のうちの一の報知は、前記擬似連演出が行われる際に実行される報知(以下、「第一の報知」という。)[例えば、図37(b)等に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また
「 前記第一の報知は、前記擬似連演出が開始される以前に、実行が開始される報知[例えば、「×1」という文字表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また
「 前記第一の報知は、前記第二の報知の実行が開始される以前に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また
「 装飾図柄の変動表示を実行可能な演出表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記擬似連演出とは、前記装飾図柄の変動表示が開始されて終了するまでの間に、該装飾図柄の仮停止を行ってから該装飾図柄の変動表示を再び開始することを1又は複数回実行する演出のことであり、
前記第一の報知は、前記擬似連演出が開始されることを表す図柄表示[例えば、擬似連図柄]による報知である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の報知は、擬似連図柄であってもよいし、擬似連図柄を構成する装飾図柄の組み合わせであってもよい。
また
「 「擬似連演出の回数に関連する」とは、前記擬似連演出が開始されたことに関係する回数[例えば、最初の図柄変動開始の1回分と再変動表示の回数を加算した回数]のことである、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また
「 前記第一の可動手段は、前記第二の報知の実行が開始される以前に動作を開始し、次の前記第二の報知の実行が開始される以前に動作を終了する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の可動手段は、前記第二の報知の実行開始よりも前から動作を開始し、次の前記第二の報知の実行開始よりも前に動作を終了する可動手段であってもよいし、前記第二の報知の実行開始よりも前から動作を開始し、次の前記第二の報知の実行開始と同時に動作を終了する可動手段であってもよいし、前記第二の報知の実行開始と同時に動作を開始し、次の前記第二の報知の実行開始よりも前に動作を終了する可動手段であってもよいし、前記第二の報知の実行開始と同時に動作を開始し、次の前記第二の報知の実行開始と同時に動作を終了する可動手段であってもよい。
また
「 前記第一の可動手段は、第一の可動体[例えば、図17に示す第一の可動体2243]を含む可動手段であり、
前記第一の可動手段は、第二の可動体[例えば、図17に示す第二の可動体2244]も含む可動手段であり、
前記第二の報知は、前記第一の可動体および前記第二の可動体のうち少なくとも一方の可動体が動作を開始[例えば、図17(c)]した以降に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記第一の可動手段は、第三の可動体を含む可動手段であってもよい。
さらに、第二の可動手段を備え、前記第一の可動体は、第一のユニットの可動体であり、前記第二の可動体は、前記第一のユニットの可動体であり、前記第二の可動手段は、第二のユニットの可動体であり、前記第一のユニットと前記第二のユニットは、別のユニットであってもよい。ここで、可動体の駆動源(例えば、モータやソレノイド)または/および制御回路(例えば、駆動回路516,517等)が共通している場合には、同じユニットであり、可動体の駆動源または/および制御回路が異なっている場合には、別のユニットである。
なお、前記第二の可動手段(例えば、遮蔽装置246)は、第四の可動体(例えば、左扉246a)を含む可動手段であってもよい。
また
「 前記第一の可動手段は、動作開始条件が成立した場合[例えば、図9に示す可動体制御処理S713における実行可否抽選に当選した場合]に、動作を開始する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記動作開始条件が成立した場合とは、実行可否抽選(例えば、図9に示す可動体制御処理S713における実行可否抽選)に当選した場合のことであってもよい。
また、
「 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
装飾図柄の変動表示を実行可能な演出表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
第一の可動手段[例えば、図37に示す第一の可動手段2248]と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、複数種類の報知を実行可能な手段であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、擬似連演出が行われる際に実行が開始される報知(以下、「第一の報知」という。)[例えば、図37(b)等に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示]であり、
前記擬似連演出とは、前記装飾図柄の変動表示が開始されて終了するまでの間に、該装飾図柄の仮停止を行ってから該装飾図柄の変動表示を再び開始することを1又は複数回実行する演出のことであり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、前記擬似連演出が開始されたことに関係する回数を表す報知(以下、「第二の報知」という。)[例えば、図37(e)〜同図(g)に示す「×2」の文字表示]であり、
前記第二の報知は、前記第一の可動手段が動作を開始[例えば、図37(b)のタイミング]した後[例えば、図37(e)のタイミング]に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
なお、図柄変動表示を実行可能な図柄変動表示手段と、
前記図柄変動表示に併せて行われる装飾図柄の変動表示を実行可能な演出表示手段と、
を備え、
前記擬似連演出は、前記図柄変動表示が開始され終了するまでの間に、変動表示中の前記装飾図柄の仮停止を行ってから該装飾図柄の変動表示を再び開始することを1又は複数回実行する演出であってもよい。
また、前記装飾図柄の仮停止とは、表示されている装飾図柄総てが仮停止する場合であってもよいし、表示されている装飾図柄の一部の装飾図柄(例えば、左中右のうち左右の装飾図柄、あるいは左中右のうち中の装飾図柄)が仮停止する場合であってもよい。
また、前記擬似連演出は、一回の図柄変動表示が行われている間に、複数回の装飾図柄の変動表示が行われているように見せる演出であってもよい。
前記第一の報知が開始された後に、前記第一の可動手段が動作を開始し、その後、前記第二の報知が開始される態様であってもよく、前記第一の可動手段が動作を開始した後に、前記第一の報知が開始され、その後、前記第二の報知が開始される態様であってもよく、前記第一の報知と前記第一の可動手段の動作が同時に開始され、その後、前記第二の報知が開始される態様であってもよい。
前記第二の報知は、前記第一の報知が開始された後に開始される報知であってもよい。
前記第一の報知は、繰り返し実行される報知であってもよい。例えば、前記仮停止が実行される度に報知されるものであってもよい。
前記第二の報知は、繰り返し実行される報知であってもよい。例えば、前記擬似連演出の実行中における、前記仮停止に続く前記装飾図柄の変動表示(以下、「再変動表示」という。)が実行される度に報知されるものであってもよい。
前記第一の可動手段は、動作を繰り返し実行する可動手段であってもよい。例えば、前記再変動表示が開始される度に動作を開始する可動手段であってもよい。
前記第二の報知は、回数に関する報知であってもよいし、前記擬似連演出に関する回数についての報知であってもよいし、前記擬似連演出が開始されたことによる回数に関する報知であってもよい。
また、前記第二の報知は、前記図柄変動表示または前記再変動表示の回数に関する報知であってもよいし、図柄変動表示および再変動表示の回数に関する報知であってもよいし、前記仮停止が行われた回数に関する報知であってもよいし、該仮停止が行われてから前記装飾図柄の変動表示が再び開始された回数に関する報知であってもよい。
「前記擬似連演出が開始されたことに関係する回数」とは、前記再変動表示の回数そのものであってもよいし、該回数に演算を加えた回数であってもよい。例えば、該回数に第一の数(例えば、「1」)を加算した回数を表す報知であってもよいし、該回数に第二の数(例えば、「1」)を減算した回数を表す報知であってもよいし、該回数に第三の数(例えば、「2」)を積算した回数を表す報知であってもよいし、該回数に第四の数(例えば、「2」)を除算した回数を表す報知であってもよい。
前記第一の報知は、前記第一の可動手段が動作を開始する前に終了する報知であってもよいし、前記第一の可動手段が動作を開始した後に終了する報知であってもよいし、前記第一の可動手段の動作開始と同時に終了する報知であってもよい。あるいは、前記第一の報知は、前記第二の報知が開始される前に終了する報知であってもよいし、該第二の報知の開始と同時に終了する報知であってもよいし、前記第二の報知が開始された後に終了する報知であってもよい。また、前記第一の報知は、前記仮停止のタイミングで終了する報知であってもよいし、前記再変動表示の開始のタイミングで終了する報知であってもよいし、前記再変動表示の実行中に終了する報知であってもよい。
前記第二の報知は、前記仮停止のタイミングで終了する報知であってもよいし、前記再変動表示の開始のタイミングで終了する報知であってもよいし、前記再変動表示の実行中に終了する報知であってもよい。あるいは、前記第二の報知は、繰り返し実行される第一の報知のうちの次の第一の報知が開始される前に終了する報知であってもよいし、次の第一の報知の開始と同時に終了する報知であってもよいし、次の第一の報知が開始された後に終了する報知であってもよい。
前記第一の可動手段は、前記第二の報知を開始する前に動作を終了する可動手段であってもよいし、前記第二の報知を開始した後に動作を終了する可動手段であってもよいし、前記第二の報知の開始と同時に動作を終了する可動手段であってもよい。あるいは、前記第一の可動手段は、前記仮停止のタイミングで動作を終了する可動手段であってもよいし、前記再変動表示の開始のタイミングで動作を終了する可動手段であってもよいし、前記再変動表示の実行中に動作を終了する可動手段であってもよい。また、前記第一の可動手段は、繰り返し実行される第一の報知のうちの次の第一の報知が開始される前に動作を終了する可動手段であってもよいし、次の第一の報知の開始と同時に動作を終了する可動手段であってもよいし、次の第一の報知が開始された前に動作を終了する可動手段であってもよい。
前記第一の可動手段は、一の連続動作を複数の段階に分けた段階動作を実行可能な可動手段であってもよく、前記擬似連演出が実行される毎に、前記段階が進んだ該段階動作を実行可能なものであってもよい。
前記擬似連演出が行われる際とは、該擬似連演出が開始されるタイミングより前のタイミング(以下、「第一のタイミング」という。)も含まれていたり、該第一のタイミングのみであってもよいし、該擬似連演出が開始されるタイミングと同じタイミング(以下、「第二のタイミング」という。)も含まれていたり、該第二のタイミングのみであってもよいし、該擬似連演出が開始されたタイミングより後のタイミング(以下、「第三のタイミング」という。)も含まれていたり、該第三のタイミングのみであってもよい。
前記第一の報知は、前記擬似連演出が開始されたときの最初の仮停止の図柄表示(いわゆる擬似連演出図柄)による報知であってもよいし、最初の仮停止の図柄表示の後に表示される報知(例えば、キャラクタ表示による報知)であってもよいし、前記擬似連演出が開始される前の報知(例えば、「連続変動突入か(クエスチョンマーク)」等の擬似連演出開始予告報知)であってもよいし、前記擬似連演出が開始される直前の報知(例えば、最初の仮停止の直前の報知(例えば、「連続変動が始まるよ」等の報知))であってもよい。
前記第二の報知は、前記擬似連演出における現在の連続回数を、数字、文字、図形の数、回数を表す絵柄(例えば、専用キャラクター絵柄)等によって報知するものであってもよいし、前記擬似連演出における残りの連続回数を、数字、文字、図形の数、回数を表す絵柄(例えば、専用キャラクター絵柄)等によって報知するものであってもよいし、前記擬似連演出の途中に連続回数が上乗せ(増加)されたことを数字、文字、図形の数、回数を表す絵柄(例えば、専用キャラクター絵柄)等によって報知するものであってもよいし、前記擬似連演出の途中に連続回数が減少されたことを数字、文字、図形の数、回数を表す絵柄(例えば、専用キャラクター絵柄)等によって報知するものであってもよいし、前記擬似連演出が終了してしまうかもしれない報知(例えば、「もう終わりなのか(クエスチョンマーク)」あるいは「0回(クエスチョンマーク)」であってもよい。
「前記第一の可動手段の動作が開始した後に、実行が開始される」とは、「前記第一の可動手段の動作が開始した後に、第一の実行条件が成立した場合(例えば、演出実行可否抽選に当選した場合)に、実行が開始される」ことであってもよいし、「前記第一の可動手段の動作が開始した後に、実行が必ず開始される」ことであってもよい。
第一の状態では第二の報知が実行され、第二の状態では第二の報知が実行されない態様であってもよい。前記第一の状態とは、第一の可動手段が動作を開始した状態であり、前記第二の状態とは、第一の可動手段が停止したままの状態(動作を開始していない状態)である。また、前記第一の状態とは、第一の演出モードを実行中の状態であってもよく、前記第一の演出モードとは、第一の可動手段が動作する演出モードのことであり、前記第二の状態とは、第一の演出モードが実行されていない状態であってもよい。
また
前記第一の報知は、前記擬似連演出が開始される前に、実行が開始される報知[例えば、「×1」の文字表示]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記第一の報知は、前記擬似連演出の開始と同時に、実行が開始される報知[例えば、一回目の仮停止の開始時に、中図柄表示領域208bで揺れ表示を開始する擬似連図柄]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記第一の報知は、前記擬似連演出が開始された後に、実行が開始される報知[例えば、図37(h)に示すカットイン絵柄2088]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記第一の可動手段は、動作開始条件が成立した場合[例えば、第1副制御部400の抽選処理で当選した場合]に、前記擬似連演出の実行中に、動作を開始可能な可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記第一の可動手段は、前記擬似連演出の実行中に、動作を必ず開始する可動手段[例えば、図37に示す第一の可動手段2248]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記第一の可動手段は、前記擬似連演出の実行中に、動作を開始する可動手段であり、
前記第一の可動手段は、前記擬似連演出の非実行中には、動作を開始しない可動手段[例えば、図37に示す第一の可動手段2248]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
第二の可動手段[例えば、図32に示す第二の可動体2244]を備え、
前記第二の報知は、前記擬似連演出の実行中に前記第二の可動手段の動作が開始された場合であっても、該擬似連演出の実行中に前記第一の可動手段[例えば、図32に示す第一の可動体2243]の動作が開始されない場合は、実行が開始されない報知である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
なお、前記第二の可動手段は、前記第一の可動手段が動作する場合であっても動作しない場合であっても、動作可能な手段であってもよいし、前記第一の可動手段が動作しない場合にのみ動作可能な手段であってもよい。
また
前記第一の可動手段は、第一の可動体[例えば、図17に示す第一の可動体2243]を含む可動手段であり、
前記第一の可動手段は、第二の可動体[例えば、図17に示す第二の可動体2244]も含む可動手段であり、
前記第二の報知は、前記擬似連演出の実行中に、前記第一の可動体および前記第二の可動体のうち少なくとも一方の可動体が動作を開始[例えば、図17(c)]した後に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また
前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。
についても説明した。
また、以上の記載では、
「第一の可動手段[例えば、図37に示す第一の可動手段2248]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、擬似連演出が開始されることを表す図柄表示による表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図34(E)等に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出の回数に関係する数の表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図34(F)等に示す「×2」の文字表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出が開始されることを表す先読み表示(以下、「第三の表示」という。)[例えば、図34(C)等に示す「擬」の文字の表示]であり、
前記第一の表示は、前記第二の表示の実行が開始される以前に、実行開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の可動手段が動作を開始した以降に、実行開始可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示の実行が開始される以前に、実行開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
また、
「 第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214]を備え、
前記第一の表示手段は、特別図柄の図柄変動表示[例えば、特図の図柄変動表示]を実行可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、保留アイコン[例えば、図34(A)等に示す第1保留アイコンh1]の表示であり、
前記第二の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により、前記第一の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数(以下、「保留数」という。)[例えば、特図の保留数]を示す表示を実行可能な表示手段であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンとは異なるアイコンの表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、変動アイコン[例えば、図34(C)等に示す星形の変動アイコンc]の表示であり、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示が開始した以降に、前記保留アイコンを当該図柄変動表示に対応する前記変動アイコンとして表示可能[例えば、図34(B)〜同図(F)]な表示手段であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンとは異なるアイコンの表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応して表示される表示[例えば、図34(あ)に示す「擬」の文字の表示]]であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応する保留が消化されたことにより開始される前記図柄変動表示[例えば、図34(う)で開始された図柄変動表示]において前記擬似連演出が開始されることを表す表示[例えば、先読み予告表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンに対応して表示される表示[例えば、図34(C)に示す「擬」の文字の表示]であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンの表示中に実行されている前記図柄変動表示[例えば、図34(C)〜同図(F)で実行されている図柄変動表示]において前記擬似連演出が開始されることを表す表示[例えば、当該変動に対する予告表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンの表示よりも先に終了する[例えば、図34(D)では終了している]表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンの一部とオーバーラップする表示[例えば、図34(C)に示す「擬」の文字の表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記保留数が減少した場合に、前記保留アイコンに対応して表示されていた前記第三の表示が、前記変動アイコンに対応して表示される場合[例えば、図34(い)〜同図(う)に示す場合]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記第一の表示の実行が開始される以前に、終了する[例えば、図34(D)では終了している]表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、以上の記載では、
「 第一の可動手段[例えば、図17に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244]と、
第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動手段は、前記第二の表示手段よりも遊技者側に設けられた手段であり、
前記第一の表示手段は、特別図柄の図柄変動表示[例えば、特図1の図柄変動表示,特図2の図柄変動表示]を表示可能な表示手段であり、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、擬似連演出が開始されることを表す表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図17(e)等に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示]であり、
前記第一の表示は、図柄表示による表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出の回数を表す表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図17(f)等に示す「×2」の文字表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出が開始されることを表す先読み表示(以下、「第三の表示」という。)[例えば、図34(C)等に示す「擬」の文字表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、保留アイコン[例えば、図17等に示す第1保留アイコンh1]の表示であり、
前記第二の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により、前記第一の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数(以下、「保留数」という。)[例えば、特図1の保留数]を表す表示を表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示は、前記第二の表示の表示が開始される以前に、表示が開始される表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の可動手段が動作を開始した以降に、表示が開始される場合がある表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示の表示が開始される前に、表示が開始される場合がある表示であり、
前記第一の表示は、前記擬似連演出における仮停止[例えば、図17(e)における「装飾5」−「NEXT」−「装飾5」の揺れ表示]がなされている状態で表示される表示であり、
前記第一の可動手段は、前記仮停止がなされる前[例えば、図17(c)のタイミング]に、第一の位置から第二の位置に移動を開始する手段であり、
前記第一の表示は、前記第一の可動手段が前記第二の位置から前記第一の位置に戻る前[例えば、図17(d)よりも前]に、表示される表示であり、
前記第一の位置は、前記第一の可動手段の初期位置[例えば、図17(a)に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244の位置]であり、
前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第一の位置に最も近く表示される保留アイコン[例えば、第4保留アイコンh4]にオーバーラップする位置[例えば、図17(c)に示す、第一の可動体2243と第二の可動体2244の、保留アイコンの全ては隠さない位置であって、保留が3つ以下の場合には保留アイコンにオーバーラップしない位置]である、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
また、
「 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、変動アイコン[例えば、図34(う)や同図(C)等に示す星形の変動アイコンc]の表示であり、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の表示が開始した以降に、前記保留アイコンを該図柄変動表示に対応する前記変動アイコンとして表示可能[例えば、図34(う)〜同図(え)や図34(B)〜同図(F)]な表示手段であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンとも異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応して表示される場合がある表示[例えば、図34(あ)に示す「擬」の文字の表示]であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンの上方に表示される場合がある表示であり、
前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第三の表示にオーバーラップする場合がある位置であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応する保留が消化されたことにより表示が開始される前記図柄変動表示[例えば、図34(う)で開始された図柄変動表示]において前記擬似連演出が開始されることを表す表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記保留数が減少した場合に、前記保留アイコンに対応して表示されていた前記第三の表示が、前記変動アイコンに対応して表示される場合[例えば、図34(い)〜同図(う)に示す場合]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンに対応して表示される場合がある表示[例えば、図34(C)に示す「擬」の文字の表示]であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンの表示中に表示されている前記図柄変動表示[例えば、図34(C)〜同図(F)で実行されている図柄変動表示]において前記擬似連演出が開始されることを表す表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンが消える前に消える[例えば、図34(D)では消えている]表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記仮停止がなされる前に消える表示[例えば、図34(D)では消えている]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第三の表示は、前記変動アイコンの一部とオーバーラップする表示[例えば、図34(う)や同図(C)に示す「擬」の文字表示]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、以上の記載では、
「 第一の可動手段[例えば、図17に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244や図37や図18に示す第一の可動手段2248]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、保留アイコン[例えば、第3保留アイコンh3または/および第4保留アイコンh4]の表示であり、
前記第一の可動手段は、第一の位置[例えば、初期位置]から第二の位置[例えば、進出位置]に移動可能[例えば、図17や図37や図38に示すように移動可能]な手段であり、
前記第二の位置は、前記第一の位置よりも、前記保留アイコンが表示される位置(以下、「第三の位置」という。)に近い[例えば、左右方向あるいは最短距離で見た場合に近いのであって、奥行(前後)方向のみで見た場合には同じ]位置[例えば、第4保留アイコンh4が表示される位置]であり、
擬似連演出において[例えば、擬似連演出の実行期間における一部の期間]、前記第一の可動手段が前記第二の位置に位置する場合[例えば、図17(g)や図37(c)や図38(b)に示すような場合]がある、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
また、
「 前記第二の表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な表示手段であり、
上に記載の「保留アイコン」とは、前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)[例えば、図37(c)に示す第3保留アイコンh3あるいは図17(g)に示す第4保留アイコンh4]のことであり、
前記第三の位置は、前記第一の保留アイコンの表示位置であり、
前記第二の位置に位置する前記第一の可動手段の少なくとも一部[例えば、図37(c)に示す第一の可動手段2248あるいは図17(g)に示す第一の可動体2243と第二の可動体2244の内の第二の可動体2244]が、前記第一の保留アイコンの少なくとも一部にオーバーラップする、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)は、第四の位置に表示可能なアイコン[例えば、図37(c)に示す第1保留アイコンh1又は第2保留アイコンh2若しくは図17(g)に示す第1〜第3保留アイコンh1〜h3のうちのいずれか一つの保留アイコン]であり、
前記第二の位置に位置する前記第一の可動手段が、前記第二の保留アイコンにオーバーラップしない[例えば、図37(c)や図17(g)]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の保留アイコンに対応した保留[例えば、図17に示す例では第4保留]は、前記第二の保留アイコンに対応した保留[例えば、図17に示す例では第1保留]よりも先に消化される保留である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出で表示される表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図37(b)や図38(b)に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄や図37(d)に示すカットイン絵柄2088や図17(g)に示す「×2」の文字表示等]であり、
前記第一の表示が表示される少なくとも一部の期間において、前記第一の可動手段が前記第二の位置に位置する[例えば、図37(c),(d)や図38(b)や図17(g)等]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の表示は、前記擬似連演出における仮停止がなされている状態で表示される表示[例えば、図37(b)や図38(b)に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の表示は、擬似連図柄の表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の可動手段は、前記擬似連演出における仮停止がなされる前に、前記第一の位置から前記第二の位置に移動を開始[例えば、図17(g)]する手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の可動手段は、前記擬似連演出における仮停止がなされている最中に、前記第一の位置から前記第二の位置に移動を開始[例えば、図37(b)や図38(b)]する手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の表示は、前記第一の可動手段が前記第二の位置から前記第一の位置に戻る前に消える表示である[例えば、図37に示す例や図38の左端に示す例]、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214]を備え、
前記第一の表示手段は、特別図柄[例えば、図5(a)に示す図柄]の変動表示(以下、「第二の表示」という。)を表示可能な表示手段であり、
前記第二の表示手段は、装飾図柄[例えば、図5(b)に示す図柄]の変動表示(以下、「第三の表示」という。)を表示可能な表示手段であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示の表示開始に応じて表示開始される表示である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の位置は、前記第一の可動手段の初期位置である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第一の位置に最も近く表示される保留アイコン[例えば、最大保留数が4の場合における第4保留アイコンh4]にオーバーラップする位置[例えば、図17(g)に示す、第一の可動体2243と第二の可動体2244の、全個数の保留アイコンは隠さない位置であって、保留が3つ以下の場合には保留アイコンにオーバーラップしない位置]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記第一の可動手段は、前記第二の表示手段よりも遊技者側[例えば、前側]に設けられた手段であり、
前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第二の表示手段の一部に遊技者側からオーバーラップする位置であり、
前記第一の位置は、前記第一の可動手段が、前記第二の表示手段に遊技者側からオーバーラップしない位置である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記擬似連演出において、前記第一の可動手段が前記第二の位置に位置する、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
報知手段と、
第一の可動手段と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、複数種類の報知を実行可能な手段であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、擬似連が行われる際に実行が開始される報知(以下、「第一の報知」という。)であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、前記擬似連の回数に関する報知(以下、「第二の報知」という。)であり、
前記第二の報知は、前記第一の可動手段の動作が開始した後に、実行が開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
第一の報知は、前記擬似連が開始される前に必ず開始される報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
第一の可動手段は、前記擬似連が行われる場合には、必ず動作する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいすれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の可動手段を備え、
前記第二の可動手段は、前記第一の可動手段が動作しない場合に動作する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいすれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の可動手段を備え、
前記第二の可動手段は、前記第一の可動手段が動作しない場合に動作する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の可動手段が動作せずに第二の可動手段の動作が開始した後に、第二の報知の実行が開始されない態様であってもよいし、第一の可動手段が動作せずに第二の可動手段の動作が開始した後に、第二の報知の実行が開始される態様であってもよい。あるいは、第一の可動手段には、第一の可動体と第二の可動体があり、第一の可動体の動作が開始した後であっても、第二の可動体の動作が開始した後であっても、第二の報知の実行が開始される態様であってもよい。
(付記6)
付記1乃至5のうちいすれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の可動手段は、次の第一の報知の実行が開始されるよりも前に動作を終了する可動手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のうちいすれか一に記載の遊技台であって、
1回の擬似連演出において、前記第一の報知および前記第一の可動手段の動作のうち少なくともいずれかが一方が行われる構成である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−1)
第一の可動手段と、
第一の表示手段と、
第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動手段は、前記第二の表示手段よりも遊技者側に設けられた手段であり、
前記第一の表示手段は、特別図柄の図柄変動表示を表示可能な表示手段であり、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、擬似連演出が開始されることを表す表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記第一の表示は、図柄表示による表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出の回数を表す表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出が開始されることを表す先読み表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、保留アイコンの表示であり、
前記第二の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により、前記第一の表示手段を作動させることとなる作動保留球の数(以下、「保留数」という。)を表す表示を表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示は、前記第二の表示の表示が開始される以前に、表示が開始される表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の可動手段が動作を開始した以降に、表示が開始される場合がある表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示の表示が開始される前に、表示が開始される場合がある表示であり、
前記第一の表示は、前記擬似連演出における仮停止がなされている状態で表示される表示であり、
前記第一の可動手段は、前記仮停止がなされる前に、第一の位置から第二の位置に移動を開始する手段であり、
前記第一の表示は、前記第一の可動手段が前記第二の位置から前記第一の位置に戻る前に、表示される表示であり、
前記第一の位置は、前記第一の可動手段の初期位置であり、
前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第一の位置に最も近く表示される保留アイコンにオーバーラップする位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−2)
付記R0−1に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、変動アイコンの表示であり、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の表示が開始した以降に、前記保留アイコンを該図柄変動表示に対応する前記変動アイコンとして表示可能な表示手段であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンとは異なる表示であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンとも異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−3)
付記R0−2に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応して表示される場合がある表示であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンの上方に表示される場合がある表示であり、
前記第二の位置は、前記第一の可動手段が、前記第三の表示にオーバーラップする場合がある位置であり、
前記第三の表示は、前記保留アイコンに対応する保留が消化されたことにより表示が開始される前記図柄変動表示において前記擬似連演出が開始されることを表す表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−4)
付記R0−3に記載の遊技台であって、
前記保留数が減少した場合に、前記保留アイコンに対応して表示されていた前記第三の表示が、前記変動アイコンに対応して表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−5)
付記R0−2に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記変動アイコンに対応して表示される場合がある表示であり、
前記第三の表示は、前記変動アイコンの表示中に表示されている前記図柄変動表示において前記擬似連演出が開始されることを表す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−6)
付記R0−5に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記変動アイコンが消える前に消える表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−7)
付記R0−5又はR0−6に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記仮停止がなされる前に消える表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−8)
付記R0−2乃至R0−7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記変動アイコンの一部とオーバーラップする表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R0−9)
付記R0−1乃至R0−8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
続いて、本発明を適用可能な他のパチンコ機等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について説明する。以下の説明では、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図1を用いて説明したパチンコ機100では、前面枠扉106に透明板部材118が設けられていたが、ここで説明するパチンコ機は、前面枠扉106に透過部ユニット800が設けられている。
図45は、透過部ユニット800の具体的構成の一例を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)に示した透過部ユニット800の透過領域において模様を発光させた状態を示す図である。
図46は、図45(b)に示した透過領域に光を照射する様子を示す図である。
透過部ユニット800は、第一の透過領域803bおよび第二の透過領域803cそれぞれのスマイルマークの模様に相当する位置に例えばレンズカットを施して方向変化手段としての役割を果たす透過性部材803と、透過性部材803の側面から光を照射する光照射手段801と、透過性部材803の遊技者側に設けた外側ガラス805と、透過性部材803の反対側に設けた内側ガラス806と、外側ガラス805、透過性部材803および内側ガラス806を嵌め込むガラスユニット枠804とを有して成る。
図46に示すように、光照射手段801は、例えばLEDである光源802A、802B、802C、802D、802E、802F、802Gおよび802Hを備えてなり、この光源802A〜802Hに電源供給する図46(a)に示すコネクタ808は、ガラスユニット枠804の外周に露出している。光源802A〜802Hを発光させると、透過性部材803の第一の透過領域803bおよび第二の透過領域803cそれぞれに施したレンズカットにより、光が遊技者側に方向変化させられてスマイルマークの模様が発光する。この光源が、前記透過領域へ向かって光を少なくとも照射可能な照射手段である。図46では、各光源802A〜802Hが、透過性部材803を囲むように間隔をあけて配置されている。
図47(a)は透過部ユニット800の所定位置での概略断面図であり、(b)は(a)と異なる位置での透過部ユニット800の概略断面図である。
第一の透過領域803bの方向変化手段(以下、第一の方向変化手段800bという。)の配置間隔は、第二の透過領域803cの方向変化手段(以下、第二の方向変化手段800cという。)の配置間隔よりも狭くしている。このため、第一の方向変化手段800bで向きを変えられる光束は、第二の方向変化手段800cで向きを変えられる光束よりも多く、図47(b)に示す第二の透過領域803cよりも図47(a)に示す第一の透過領域803bの方が明るく発光しているように見える。
第一の方向変化手段800bにしても、第二の方向変化手段800cにしても、レンズカットにより構成され、発光手段の一例に相当する。発光手段は、非自発光式の光学手段であって、あたかも、自身が発光しているように見せるものである。このため、遊技者から見えれば、発光手段が発光しているように見え、以下では、発光するといった表現を用いて説明する。
図48および図49は、図45および図46に示した構成において、異なる位置の光源を発光させることで、浮かび上がらせる模様を異ならせる点について説明する図である。
図48(a)に示すように、第一の透過領域803bにおけるスマイルマークの模様(例えば目および口の模様であって、以下、第一の模様803baという。)を発光させるには、光源802Aおよび802Eを発光させることで実現される。光源802Aおよび802Eを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第一の模様803baのみが発光するものであってもよい。
図48(b)に示すように、透過領域803bにおけるスマイルマークの模様(例えば顔の輪郭の模様であって、以下、第二の模様803bbという。)を発光させるには、光源802Bおよび802Fを発光させることで実現される。光源802Bおよび802Fを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第二の模様803bbのみが発光するものであってもよい。
このように透過領域803bにおけるスマイルマークの模様のうち、例えば部分的にレンズカットの向きを異ならせることによって、反射対象の光源を異ならせ、発光する光源を制御することで、一つの模様を段階的に発光させることが可能である。
透過領域803bにおけるスマイルマークの模様を構成する、第一の模様803baおよび第二の模様803bbを発光させるには、光源802A、802B、802Eおよび802Fを発光させることで実現される。光源802A、802B、802Eおよび802Fを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第一の模様803baおよび第二の模様803bbのみが発光するものであってもよい。
図49(a)に示すように、第三の透過領域803cにおけるスマイルマークの模様(例えば顔の輪郭の模様であって、以下、第三の模様803caという。)を発光させるには、光源802Cおよび802Gを発光させることで実現される。光源802Cおよび802Gを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第三の模様803caのみが発光するものであってもよい。
図49(b)に示すように、第三の透過領域803cにおけるスマイルマークの模様(例えば目および口の模様であって、以下、第四の模様803cbという。)を発光させるには、光源802Dおよび802Hを発光させることで実現される。光源802Dおよび802Hを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第四の模様803cbのみが発光するものであってもよい。
このように第三の透過領域803cにおけるスマイルマークの模様のうち、例えば部分的にレンズカットの向きを異ならせることによって、反射対象の光源を異ならせ、発光する光源を制御することで、一つの模様を段階的に発光させることが可能である。
第三の透過領域803cにおけるスマイルマークの模様を構成する第三の模様803caおよび第四の模様803cbを発光させるには、光源802C、802D、802Gおよび802Hを発光させることで実現される。光源802C、802D、802Gおよび802Hを発光させたとき、他の模様も発光するものであってもよいし、第三の模様803caおよび第四の模様803cbのみが発光するものであってもよい。
図50は、図45および図46に示した構成において、光源の向きと透過領域との関係を説明する図であって、(a)は光源の向きを示す図であり、(b)は(a)において四角形Aで囲んだ箇所を拡大して示す図である。
透過性部材803の側方の周囲には、透過性部材803の中央に向けて発光可能なように光源802A〜802Hを配置している。透過性部材803の各領域では、光源から距離や光源に対する向きの違いにより、光源から受ける光の強さが異なる。ここでは、各領域において均等な発光演出が可能なように、図50(b)の領域B、C、DおよびEのそれぞれについて、領域と光源との関係を説明する。光源802A〜802Hのそれぞれによる光の出力は指向性を有し、光源に正対した方向の中央に直進する光が最も強く、斜め方向には中央よりも弱い光が直進する。
領域Bは、上下二つの光源(例えば、光源802A、802E)からの光の照射を受ける。この領域Bには、上下二つの光源の向き両方と正対しており、光源の指向性によって強い光が直進するが、上下二つの光源からの距離が遠いためにその光は減衰する。そこで、この領域Bでは、上下二つの光源からの光を受けることによって演出に必要な光量の確保を可能としている。
領域Cは、下ひとつの光源(例えば、光源802E)からの光の照射を受ける。この領域Cには、下ひとつの光源の向きと正対しており、光源の指向性によって強い光が直進し、この下ひとつの光源からの距離は近い。そこで、この領域Cでは、下ひとつの光源からの光を受けることによって演出に必要な光量の確保を可能としている。
領域Dは、ひとつの光源(例えば、光源802E)からの距離は近いが、このひとつの光源に対して斜め方向に位置しており、正対する場合と比べて受ける光は弱い。そこで、この領域Dでは、他の近隣の光源(例えば、光源802E)からの光も受けて演出に必要な光量の確保を可能としている。
領域Eは、光源(例えば、光源802D、802E)からの距離は近いが、この光源に対して大きく斜め方向に位置しており、光は届きにくい。
図51は、図45および図46に示した構成において、透過領域において発光する模様を形成するレンズカットについて、(a)は模様および光源の向きを示す図であり、(b)は(a)において破線の楕円Fで囲んだ箇所を拡大して示す図である。
透過性部材803の第四の透過領域803dにはスマイルマークの模様を発光可能なようにレンズカットを施してある。図51(b)の拡大図を参照すると、楕円Fで囲んだ箇所には、レンズカット803da、803db、803dc、803dd、803deを施してある。各レンズカット803da、803db、803dc、803dd、803deのそれぞれは、光源から照射された光の向きに合わせてカットの角度が異なる。例えば、レンズカット803dcは、光源802Fに正対した向きのカットを有し、レンズカット803deは、光源802Eに正対した向きのカットを有する。また、レンズカット803ddは、光源802Fおよび光源802Eからの光を受けることができる向きのカットを有する。
なお、光源からの光を透過性部材803に施したレンズカットによって遊技者側に向けて反射させ、あたかも模様が発光しているように見せることを、以下、「透過部材に施した模様の発光表示」と称することがある。
図52は、透過部材に施した模様の発光表示の例をいくつか示す図である。
図52(a)〜同図(c)に示す例ではいずれも、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われている。
図52(a)に示す、透過部材に施した模様の発光表示803g1は、一部が装飾図柄表示装置208の表示画面208sにオーバラッップしているものの残りの部分はその表示画面208sを越えている。この発光表示803g1は、特図1の保留アイコン表示領域208fに表示しているアイコン(保留アイコンh1)を目立たせるものである場合があり、例えば、発光表示803g1は、このアイコンを囲んだ模様になる場合がある。すなわち、対象となる一つの保留アイコンh1を中心に、その周囲に3重の模様が表示されている。
図52(b)に示す、透過部材に施した模様の発光表示803g2は、対象となる複数の保留アイコンh1,h2,h3を中心に、その周囲に生じた3重の模様になる。それら複数の保留アイコンh1,h2,h3の表示態様は、第1保留アイコンh1のように先読み予告の表示態様であってもよいし、第2保留アイコンh2や第3保留アイコンh2のようにデフォルトの表示態様であってもよい。
図52(c)に示す、透過部材に施した模様の発光表示803g3は、装飾図柄表示装置208の表示画面208s内に収まっている。すなわち、この発光表示803g3は、対象となる一つの保留アイコンh2を中心に、その周囲に生じた1重の模様になる。
透過部材に施した模様の発光表示は、装飾図柄表示装置208の表示画面208sよりも大きい場合があったり、小さい場合があったりする。
図52(d)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、右図柄表示領域208c、および中図柄表示領域208bのいずれの表示領域でも揺れ表示が行われており、仮停止状態である。左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cでは、同じ「装飾1」が揺れ表示されている。一方、中図柄表示領域208bでは、「NEXT」と表示された図柄(擬似連図柄)が揺れ表示されているが、図52(c)に示す、透過部材に施した模様の発光表示803g4は、その中図柄表示領域208bの前側(遊技者側)で表示されており、「NEXT」と表示された図柄に発光表示803g4がオーバーラップしている。
なお、透過部材に施した模様の発光表示は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cのうちのいずれか1つの表示領域にオーバラップするように表示されてもよいし、複数の表示領域にオーバラップするように表示されてもよい。
また、透過部材に施した模様の発光表示は、一又は複数の装飾図柄の一部又は全部や演出表示の一部又は全部を隠すように表示されてもよい。図52(d)では、発光表示803g4によって、「NEXT」と表示された図柄の一部が隠されている。さらに、透過部材に施した模様のうち発光表示する模様の違いで、大当りの信頼度の違いを表すようにしてもよい。例えば図52(d)に示すように殿様の顔模様の発光表示803g4が表示されれば大当り確定であり、お姫様の顔模様の発光表示(不図示)が表示されれば50%の確率で大当りになるようにしてもよい。あるいは、現在行われている図柄変動表示が少なくとも大当りである場合に限って、殿様の顔模様の発光表示803g4が表示されるようにしてもよいし、現在行われている図柄変動表示がハズレである場合に限って、殿様の顔模様の発光表示803g4が表示されるようにしてもよい。また、この発光表示803g4は、大当りのときよりもハズレのときの方が出現しやすくてもよいし、その逆であってもよく、同じ頻度であってもよい。
さらに、本発明を適用可能な他のパチンコ機等の弾球遊技機(封入式のものも含む)について説明する。以下の説明でも、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
ここで説明するパチンコ機は、前面枠扉106に、一対のハーフミラー役物810a,810b並びに一対の羽根役物811a,811bが設けられている。
図53は、図3に示す遊技盤とは別の遊技盤200の構成の例を示す図であって、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図54は、図53に示した遊技盤200から、一対のハーフミラー役物810a、810b並びに一対の羽根役物811a,811bを取り外して示す分解斜視図である。
図53に示す遊技盤200は、基本構成は図3に示した例と同じであるので詳しい説明は省略し、相違する箇所のみを説明する。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206において、装飾図柄表示装置208の前面側には、両脇にハーフミラー役物810a,810bを配設している。向かって右側のハーフミラー役物810aの後ろ側には羽根役物811aを配設し、反対の左側のハーフミラー役物810bの後ろ側には羽根役物811bを配設している。
一対の羽根役物811a,811bは、装飾図柄表示装置208の視認可能な領域を制限するよう、不図示のモータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
図55は、図54に示した左側のハーフミラー役物810bを示す図であり、(a)は正面斜視図であり、(b)は背面斜視図である。右側のハーフミラー役物810aは、左側のハーフミラー役物810bと同様の構成であるので、ここでは代表して左側のハーフミラー役物810bの構成について説明する。
図56は、図55に示した左側のハーフミラー役物810bの分解斜視図である。また、図57(a)は、図55に示した左側のハーフミラー役物810bの正面図であり、図57(b)は、図57(a)のA−A断面図である。
ハーフミラー役物810bは、3枚の板状の透明部材813,814,815並びに1枚の板状のハーフミラー部材816を重ねて、ベース部材812に取り付けて構成される。3枚の板状の透明部材813,814,815の側方にはLED基板817を設けており、それぞれの透明部材813,814,815の側方から光を照射可能にしている。以下、3枚の透明部材を、配置位置に応じて前側透明部材813、中側透明部材814、後側透明部材815と称することがある。
図58は、図55に示したハーフミラー役物810bの構造を説明する図であり、(a)は、図57(a)のA−A断面図であり、(b)は羽根役物811bの配置とともにハーフミラー役物810bの構造を説明する模式図である。
LED基板817には、3枚の透明部材813,814,815それぞれに対応したLEDが搭載されている。すなわち、LED基板817には、前側透明部材813に対応した第一LED817a、中側透明部材814に対応した第二LED817b、後側透明部材815に対応した第三LED817cが搭載されている。
すなわち、ハーフミラー役物810bは、複数枚の透明部材813,814,815を重ね、それら複数枚の透明部材813,814,815に対応したLED817a,817b,817cを配置した複層発光ユニット810を備えている。
LED基板817に搭載された第一LED817aは、前側透明部材813の側方に配置している。前側透明部材813には模様を発光させるレンズカット813aを施してあり、このレンズカット813aによって、第一LED817aから照射された光を前側(遊技者側)に反射する。
LED基板817に搭載された第二LED817bは、中側透明部材814の側方に配置している。中側透明部材814にも模様を発光させるレンズカット814aを施してあり、このレンズカット814aによって、第二LED817bから照射された光を前側(遊技者側)に反射する。
LED基板817に搭載された第三LED817cは、後側透明部材815の側方に配置している。後側透明部材815には模様を発光させるレンズカット815aを施してあり、このレンズカット815aによって、第三LED817cから照射された光を前側(遊技者側)に反射する。
ハーフミラー部材816は、後側透明部材815の後方に配置しており、第一LED817a〜第三LED817cの3つのLEDの全てが発光していないときには、ハーフミラー部材816は遊技者側から見て透明状態になってハーフミラー部材816よりも後方が遊技者側から視認可能になる。一方、3つのLED(817a〜817c)のうちの少なくとも一つのLEDが発光しているときには、ハーフミラー部材816は遊技者側から見て鏡状態になってハーフミラー部材816よりも後方が遊技者側から視認不可能になる。すなわち、3つのLED(817a〜817c)の全てが発光していないときには、遊技者は、ハーフミラー部材816の後方の羽根役物811bを視認可能であり、3つのLED(817a〜817c)のうちの少なくとも一つのLEDが発光しているときには、遊技者は、ハーフミラー部材816の後方の羽根役物811bを視認不可能となる。
ハーフミラー役物810bでは、発光させるLEDを選択制御することによって、3枚の透明部材813,814,815のうちのどの透明部材における模様を発光させるかを選択することができ、多彩な演出を行うことができる。
図59は、3枚の透明部材813,814,815それぞに発光させる模様の一例を示す図である。
図59(a)は、後側透明部材815のレンズカット815aによって見える後側模様815aaの一例を示す図である。第三LED817cは、フルカラーの光を照射可能なLEDであって、ここでは赤色の光を照射し、後側透明部材815のレンズカット815aによって見える後側模様815aaも赤色である。
図59(b)は、中側透明部材814のレンズカット814aによって見える中側模様814aaの一例を示す図である。第二LED817bも、フルカラーの光を照射可能なLEDであって、ここではオレンジ色の光を照射し、中側透明部材814のレンズカット814aによって見える中側模様814aaもオレンジ色である。
図59(c)は、前側透明部材813のレンズカット813aによって見える前側模様813aaの一例を示す図である。第一LED817aも、フルカラーの光を照射可能なLEDであって、ここではピンク色の光を照射し、前側透明部材813のレンズカット813aによって見える前側模様813aaもピンク色である。
図59(d)は、3枚の透明部材813,814,815が重なった状態で、それぞれの透明部材に対応したLED817a,817b,817cが光を照射した場合に見える模様を示す図である。
図59(a’)は、第三LED817cが青色の光を照射した場合の、後側透明部材815のレンズカット815aによって見える青色の後側模様815aa’を示す図である。
図59(b’)は、第二LED817bが赤色の光を照射した場合の、中側透明部材814のレンズカット814aによって見える赤色の中側模様814aa’を示す図である。
図60は、図53に示した左側のハーフミラー役物810bおよび左側の羽根役物811bの構成を説明する正面図であって、(a)は第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させた状態を示す図であり、(b)、(c)および(d)は第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させていない状態で左側の羽根役物811bを駆動する様子を示す図である。右側のハーフミラー役物810aおよび右側の羽根役物811aは、左側のハーフミラー役物810bおよび左側の羽根役物811bと同様の構成であるので、ここでは代表して左側のハーフミラー役物810bおよび左側の羽根役物811bの構成について説明する。
図60(a)に示すように、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させた状態では、3枚の透明部材813,814,815それぞれのレンズカット813a,814a,815aによって模様が発光し、また、ハーフミラー部材816が鏡状態になり、ハーフミラー役物810bの後方の羽根役物811bは遊技者側から視認不可能である。
図60(b)に示す状態では、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させていないことによってハーフミラー部材816が透明状態になり、ハーフミラー役物810bの後方の羽根役物811bは遊技者側から視認可能となる。
図60(c)に示す状態では、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させていない状態で、ハーフミラー役物810bの後方の羽根役物811bを駆動している。羽根役物811bは、駆動軸817を中心にした回転移動が可能であり、不図示のモータで駆動される。このとき、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させて、3枚の透明部材813,814,815の模様の発光演出を行ってもよい。
図60(d)に示す状態では、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させていない状態で、ハーフミラー役物810bの後方の羽根役物811bを駆動している。羽根役物811bは、図60(c)の状態からさらに、羽根811baの駆動軸819を中心にした回転移動が可能であり、不図示のモータで駆動される。このとき、第一LED817a、第二LED817bおよび第三LED817cを発光させて、3枚の透明部材813,814,815の模様の発光演出を行ってもよい。
以上説明した、図45等に示す透過部ユニット800や、図52等に示すハーフミラー役物810bは前面枠扉106に設けられたものであったが、同様な原理で、レンズカットを施した透過性部材の側方から光を照射し、そのレンズカットによって照射光を遊技者に向けて反射させるイルミネーションパネルを、遊技盤200や、遊技盤200と透明板部材118との間に設けてもよい。
また、透過性部材803と、光照射手段801(光源802A〜802H)が一体に設けられたユニットタイプのものであってもよい。さらに、透過部ユニット800や複層発光ユニット810は、自発光タイプのものとして有機ELを用いたものであってもよい。
続いて、遊技台において生じる複数の事象の関係について説明する。図61は、事象A〜事象Cの関係を示す図である。
なお、図61(a)と同図(b)の間、あるいは同図(b)と同図(c)の間といった、各図と各図の間は、同じ間隔であってもよいし、異なる間隔であってもよい(以降の図においても同じ。)。また、各図と各図の間が連続している場合もあるが、必ずしも連続しているとは限らない(以降の図においても同じ。)。例えば、図61(a)と同図(b)の間で、表示画面208sが一瞬真っ暗になる暗転演出が行われている場合もあれば、行われていない場合もある。さらに、各図に示す状態は、同じ時間継続する状態であってもよいし、一瞬で他の状態に切り替わってしまう状態であってもよい(以降の図においても同じ。)。例えば、図61にはないが、暗転演出として真っ暗な表示画面208sが示されている図(図68(c)参照)の状態は、0.5秒で終了してしまう場合もあれば、3秒間継続する場合もある。
ここにいう事象の一例として、各種演出動作、各種報知動作、各種警告動作等を列挙することができる。すなわち、事象としては、上記列挙した動作総てであってもよい。一方、上記列挙した動作の中でも適用されないものがあってもよい。また、演出動作の一例としては、表示動作、可動手段の移動や回転等の動作、音声動作、透過部ユニット800や複層発光ユニット810やイルミネーションパネル等による発光動作、LEDランプによる点灯動作等を列挙することができる。すなわち、演出としては、上記列挙した各動作総てであってもよい。一方、上記列挙した動作の中でも適用されない動作があってもよい。
また、事象Aは第一の演出の一例に相当する場合があり、事象Bは、第一の表示の一例に相当する場合があり、事象Cは第一の演出手段における演出動作の一例に相当する場合がある(以下においても同じ)。
まず、図61の左の列に示す同図(a)〜同図(c)を用いて説明する。図61(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、表示画面208sの中央部分では、事象Aが実行されている。すなわち、ここでの事象Aは表示動作であって、例えば、演出表示である。
図61(a)に続く同図(b)では、事象Aの実行が終了し、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの右下部分では、事象Bが実行されている。すなわち、ここでの事象Bも表示動作であって、例えば、演出表示である。事象Bは、事象Aと異なる表示位置に表示されているが、事象Aと同じ表示位置に表示されてもよい。また、事象Bは、事象Aと異なる表示サイズであるが、事象Aと同じ表示サイズであってもよい。さらに、事象Aが終了した後に事象Bが開始されているが、事象Aが終了する前に事象Bが開始されてもよい。また、事象Aと事象Bが同時に開始され、事象Aが事象Bよりも先に終了してもよいし、事象Aよりも事象Bが先に開始され、事象Aが事象Bよりも先に終了してもよい。
図61(b)に続く同図(c)では、事象Bの実行が継続している状態で、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの右下部分を含む位置で事象Cが実行されている。すなわち、ここでの事象Cは可動手段の移動動作であって、例えば、第一の可動手段2248による演出動作である。より詳細に説明すれば、可動手段が、事象Bの表示位置から離れた位置(例えば、初期位置)から事象Bの表示位置に向かって接近してくる移動動作が事象Cに相当する。また、ここでの事象Cは、事象Bの表示位置に、遊技者側から重なる位置まで移動してきている。すなわち、遊技台の奥行方向(前後方向)に見れば、事象Cの可動手段の位置と事象Bの表示位置の関係に変化はないが、遊技台の左右方向に見れば、事象Cの可動手段の位置と事象Bの表示位置の関係に変化が生じている。なお、遊技台の上下方向に見て、事象Cの可動手段の位置と事象Bの表示位置の関係に変化が生じてもよい。さらには、遊技台の奥行方向に見て、事象Cの可動手段の位置と事象Bの表示位置の関係に変化が生じてもよい。事象Cが生じることで、遊技者の目は自然と事象Bに向きやすくなる。特に、事象Cが事象Bよりも遊技者の目を引きつけやすい事象であれば、まず遊技者は事象Cに注目し、事象Cの近くで実行されている事象Bに目が向きやすくなる。
事象Aと事象Bは互いに何らかの関係があればよい。例えば、事象Bは事象Aが実行された後に、実行される場合がある事象であってよいし、必ず実行される事象であってもよい。また、事象Bを遊技者が見れば事象Aを想起することができる関係であってもよい。このように、事象Aと事象Bは互いに何らかの関係があれば、事象Cによって事象Bに気付いた遊技者は、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで気付くことになる。
なお、事象Aと事象Bは逆であってもよい。また、図61(c)のタイミングで事象Aも実行を継続していてもよい。この場合であっても、事象Cは、遊技者の目を、事象Aではなく事象Bに向きやすくさせることが好ましい。すなわち、事象Cによって事象Aが隠されてしまう場合もあるため、本当に遊技者に気付いてもらいたい事象Aは隠さずに、事象Bを隠すことで、間接的に事象Aを気付かせることが好ましい。例えば、事象Aが事象Bより小さく表示されている場合や、事象Aが事象Bより目立たない場合には、特に好ましい。また、事象Aに最初から気が付いて事象Aを楽しんでいる遊技者に対しては、事象Cで事象Aを隠してしまうと、折角楽しんでいた事象Aが楽しめなくなるため、事象Aではなく事象Bを隠すことが好ましい。
次に、図61の中央の列の上方に示す同図(A)と下方に示す同図(あ)を用いて説明する。図61(A)には、第一表示手段である装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置208よりも下方に第二表示手段であるサブ表示手段209が示されている。また、図61(あ)には、装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置208の左右方向両端それぞれに設けられた第二表示手段である一対のサブ表示手段209が示されている。サブ表示手段209は例えば、液晶表示装置であったり、上述のイルミネーションパネルであってもよい。また、サブ表示手段209は、移動可能であったり、回転可能であったりする。例えば、サブ表示手段209は、初期位置から、表示画面208sの一部に遊技者側からオーバーラップする進出位置まで移動可能である。図61(A)に示すサブ表示手段209は初期位置にある。一方、図61(あ)に示す一対のサブ表示手段209は進出位置にある。
事象Cは、これらのサブ表示手段209において実行される。すなわち、何ら表示をしていない状態で、あるいは画像や発光の演出表示を実行している状態で、事象Bが実行されている位置に近づいたり、さらには、事象Bが実行されている位置にオーバーラップしたりする。こうすることでも、事象Cによって事象Bに遊技者の目を向けさせることができ、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで間接的に気付かせることが可能になる。
続いて、図61の右の列の上方に示す同図(ア)〜同図(イ)を用いて説明する。この例では、第一表示手段である装飾図柄表示装置208で事象Aが実行され、第二表示手段であるサブ表示手段209で事象Bが実行される。図61(ア)では、装飾図柄表示装置208で事象Aの実行が終了した後、サブ表示手段209で事象Bの表示が開始された様子が示されている。なお、装飾図柄表示装置208で事象Aの実行が継続していてもよい。図61(ア)に続く同図(イ)では、サブ表示手段209が事象Bの表示を継続したまま、サブ表示手段209の一部が装飾図柄表示装置208の一部に遊技者側からオーバーラップする進出位置まで進出する。この例では、このサブ表示手段209の進出動作自体が事象Cに相当する。サブ表示手段209は、自身が進出動作を実行することで、自身が継続している事象Bの表示に遊技者の目を向けさせることができ、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで間接的に気付かせることが可能になる。
続いて、図61の右の列の下方に示す同図(α)〜同図(β)を用いて説明する。図61(α)〜同図(β)は、装飾図柄表示装置208を上方から見た図であり、図の下方が遊技者側(前側)になる。この例では、第一表示手段である装飾図柄表示装置208の左右方向両端それぞれにサブ表示手段209が設けられている。この例におけるサブ表示手段209は回動動作を実行可能なものである。ここでの回動動作は、回動軸を中心に回動する動作であってもよいし、案内レール等の軌道に沿って移動しながら回動する動作であってもよい。図61(α)に示すサブ表示手段209は、装飾図柄表示装置208に対して傾斜した姿勢であり、装飾図柄表示装置208の表示画面208sを正面視した場合には、表示画面208sの左右端のわずかな部分が視認困難である。図61(β)に示すサブ表示手段209は、装飾図柄表示装置208に対して平行な姿勢であり、装飾図柄表示装置208の表示画面208sを正面視した場合には、表示画面208sの左右のかなりの部分が視認困難である。すなわち、装飾図柄表示装置208を正面視した場合に、図61(α)に示す状態よりも同図(β)に示す状態の方が、表示画面208sは視認困難であると言える。この例でも、装飾図柄表示装置208において事象Bの表示が実行されている状態で、事象Cとして一対のサブ表示手段209が回動動作を実行すると、事象Bの表示に遊技者の目を向けさせることができ、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで間接的に気付かせることが可能になる。あるいは、一対のサブ表示手段209が事象Bの表示を継続したまま、回動動作を実行した場合にも、事象Bの表示に遊技者の目を向けさせることができ、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで間接的に気付かせることが可能になる。
なお、以上説明したサブ表示手段209を用いた例では、装飾図柄表示装置208で事象Bを実行し、サブ表示手段209で事象Aを実行してもよいし、サブ表示手段209で事象Aも事象Bも実行してもよい。
また、サブ表示手段209の配置位置は、装飾図柄表示装置208の下方に限定されず、装飾図柄表示装置208よりも上方であってもよいし、側方であってもよい。また、サブ表示手段209の数も一つに限らず複数であってもよい。さらに、サブ表示手段209の表示画面の大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの大きさより、小さくてもよいが、同じであってもよいし、大きくてもよい。この場合には、サブ表示手段209のサブという文言は不適当であり、装飾図柄表示装置208が第一の演出表示手段になり、サブ表示手段209は第二の演出表示手段になる。
以上説明したように、事象AとBの順番は逆でもよい。また、事象Aと事象Bは同一の演出手段によって実行されてもよいし、異なる演出手段で実行されてもよい。ここで、図3に示す演出装置206全体を同一の演出手段としてもよいし、例えば、装飾図柄表示装置208と遮蔽装置246は異なる演出手段としてもよい。また、装飾図柄表示装置208とサブ表示手段209を、同じ表示手段として同一の演出手段としてもよいし、別体であることから異なる演出手段としてもよい。
また、事象Cは、視線誘導という意味で可動手段で実行されることが好ましいが、事象Bに目を向けさせることができれば、可動手段に限らず、表示手段であってもよいし、スピーカやLED等であってもよい。
さらに、装飾図柄表示装置208(第一表示手段)に遊技者側からオーバーラップする手段の一例として、演出可動体、液晶表示装置、イルミネーションパネル等を列挙することができる。すなわち、オーバーラップする手段としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。さらには、演出可動体と、第二表示手段(液晶表示装置,イルミネーションパネル)の両方を備え、両方オーバーラップする場合があってもよい。
また、事象Aと事象Bは互いに何らかの関係があればよいが、事象Aと事象Bは、1:1の関係に必ずあることに限定されてもよいし、あるいは限定されなくてもよい。すなわち、事象Bは、事象Dとも関係があってもよく、事象Eとも関係があってもよく、その意味では、N:1(Nは2以上の整数(以下、同じ。))であってもよい。また、反対に、事象Aは、事象Fとも関係があってもよく、事象Gとも関係があってもよく、その意味では、1:Nであってもよい。さらには、これらの組合せでN:Nであってもよい。また、事象Bと事象Cの関係も、同様であり、1:1の関係に必ずあることに限定されてもよいし、あるいは限定されなくてもよい。すなわち、事象Bを気付かせることができれば、事象Cの他に、事象Hが実行されてもよいし、事象Iも実行されてもよく、1:Nであってもよい。また、反対に、事象Cによって気付かせる事象が複数あってもよく、N:1であってもよい。なお、事象Aと事象Cは、事象Bを間に挟んで間接的な関係にあるが、その間接的な関係として1:1の関係に必ずあることに限定されてもよいし、1:Nの関係や、N:1の関係や、N:Nの関係であってもよい。これらの関係性は、遊技状態毎に異なる場合があってもよいし、遊技者の設定(演出のカスタマイズ機能)、遊技店側の設定(背面側スイッチによる設定)によって異なる場合があってもよい。また、設定にかかわらず不変であってもよい。
図62は、事象Aが擬似連演出であり、事象Bが保留アイコンの表示であり、事象Cが演出可動体の移動動作である例を段階的に示す図である。この図62でも、かっこ書きで記されたアルファベットの順に、時間が経過していく(以下の図においても同じ)。
図62に示す装飾図柄表示装置208の下方には、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251が設けられている。この演出可動体2251は表示態様が変化可能である。具体的には、それぞれ内部に設けられた発光手段の点灯と消灯によって表示態様を変化させることができる。図62では、ハッチングが施されている状態が点灯状態を表し、無模様の状態が消灯状態を表す。また、演出可動体2251は、装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(前側)で動作するものであり、演出可動体2251の可動領域は、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの一部に重なっている。
図62(a)に示す演出可動体2251は、初期位置(第一の位置の一例に相当)にあり、消灯した状態である。また、図62(a)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレの装飾図柄の組合せが確定表示されており、特図1の第4図柄2081も特図2の第4図柄2082も、白色の停止中表示である。さらに、図62(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留表示である黒丸の保留アイコンが4つ表示されており、変動アイコン表示領域208eには変動アイコンは表示されていない。
図62(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の変動表示が開始されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおいて、装飾図柄の更新(変動表示)が連続的に行われている。ここで開始された特図の図柄変動表示は、図62(q)まで継続し、この図の中で終了することはない。また、図62(b)に示す装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域208fには、保留アイコンが3つ(保留アイコンh1〜h3)しか表示されておらず、変動アイコン表示領域208eには、星形の変動アイコンcが表示されている。これは、同図(a)に表示されていた4つの保留アイコンh1〜h4のうち、始動入賞のタイミングが最も古い保留アイコンh1が、変動アイコンになって、保留アイコン表示領域208fから変動アイコン表示領域208eに移動した結果である。さらに、丸形の表示である特図1の第4図柄2081は、変動中表示(灰色)に変化している。
図62(c)では、左図柄表示領域208aにおいて装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始されている。図62(d)では、今度は右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出がなされている。そして、図62(e)では、装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bで、「NEXT」と表示された擬似連図柄が低速表示され、同図(f)では、装飾図柄の更新が終了し、擬似連図柄の揺れ表示が開始されている。すなわち、図62(f)では、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新が終了し、“「装飾5」−「NEXT」と表示された図柄−「装飾5」”といった仮停止図柄の組合せが揺れ表示され、あたかも確定表示(真停止表示)が表示されているような状態になる。すなわち、演出上の停止状態になる。なお、この明細書における「揺れ表示」とは、演出上の停止状態の一例であって、演出上の停止状態には、揺れて見えない状態も含まれる。したがって、この明細書における「揺れ表示」は「演出上の停止状態」に置き換えて読むことができる。
仮停止図柄の組合せの揺れ表示が開始されると、事象Aである擬似連演出が開始されたことになる。擬似連演出(事象A)が開始されても、事象Bである保留アイコンh1〜h3の表示は継続している。図62(f)〜同図(p)の間、仮停止図柄の組合せの揺れ表示が継続する。
仮停止図柄の組合せの揺れ表示が開始された後、それまで初期位置にあった演出可動体2251が、図62(g)に示すように、保留アイコンh1〜h3に近づく上昇移動を開始する。すなわち、事象Cである演出可動体2251の移動動作が開始される。演出可動体2251の上昇移動は、図62(j)まで続くが、上昇中の演出可動体2251は消灯状態のままであり、上昇移動が終了した後、点灯状態に変化する。なお、点灯状態に変化させ点灯状態のまま上昇移動が行われるようにしてもよいし、上昇移動の終了直前に点灯状態に変化してもよいし、上昇移動の終了と同時に点灯状態に変化してもよい。演出可動体2251は、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部に遊技者側からオーバーラップする位置まで上昇移動する。図62(j)に示す演出可動体2251は、星形の変動アイコンcと、3つ表示されていた保留アイコンh1〜h3のうち、入賞タイミングが古い(この後、消化されるタイミングが早く到来する)保留を表す2つの保留アイコン(第1保留アイコンh1と第2保留アイコンh2)それぞれに完全に遊技者側から重なっており、これらのアイコンc,h1,h2は視認不可能になっている。なお、演出可動体2251は、これらのアイコンc,h1,h2の全体を隠すのではなく、一部のみを隠す位置で上昇移動を終了してもよい。すなわち、図62(i)に示す演出可動体2251の位置で上昇移動を終了してもよい。
また、演出可動体2251は、保留アイコンが二つしか表示されていなければ、表示されていた保留アイコンh1,h2の総てに全体的にオーバーラップすることになり、保留アイコンが一つしか表示されていなければ、表示されていた保留アイコンh1全体にオーバーラップすることになり、保留アイコンが一つも表示されていなければ、変動アイコンc全体にオーバーラップするだけになる。すなわち、演出可動体2251は、保留アイコンh1が実際に表示されているか否かに関わらず、保留アイコンh1が表示されることがある位置にオーバーラップする。なお、演出モードや、演出ステージによって、保留アイコンの表示態様(デザイン等)や表示位置が異なる場合があり、保留アイコンh1が実際に表示されているか否かに関わらず、いずれかの演出モードやいずれかの演出ステージで保留アイコンが表示されることがある位置に演出可動体2251が移動した場合にも、保留アイコンにオーバーラップするとしてもよいし、ある特定の演出モードや演出ステージ(例えば、デフォルトや通常状態(特図低確率普図低確率)の演出モードや演出ステージ)に保留アイコンが表示されることがある位置に演出可動体2251が移動した場合に限って、保留アイコンにオーバーラップするとしてもよい。
なお、演出可動体2251を右方向に大きくし、第3保留アイコンh3の一部又は全体にもオーバーラップするようにしてもよいし、第4保留アイコンh4の一部又は全体にもオーバーラップするようにしてもよい。あるいは、反対に、演出可動体2251を左方向に小さくし、第1保留アイコンh1の一部又は全体と、変動アイコンc全体にオーバーラップするようにしてもよいし、変動アイコンcの一部又は全体にだけオーバーラップするようにしてもよい。すなわち、一又は複数の保留アイコンが表示される保留アイコン表示領域の一部又は全部に演出可動体2251はオーバーラップするようにしてもよい。
図62(k)に示すように、演出可動体2251は上昇位置(停止位置)で、点灯状態に変化する。なお、演出可動体2251は、少なくとも上昇位置(停止位置)で点灯状態にあることが好ましい。ここまでの演出可動体2251の移動や点灯によって、遊技者は、演出可動体2251に注目し、自然と、その演出可動体2251がオーバーラップしている保留アイコンに目が向く。ここでは、第3保留アイコンh3が全体的に視認可能であり、保留アイコンの数が減少していないことに気が付いた遊技者は、現在の、あたかも確定表示(真停止表示)が表示されているような状態は、擬似連演出が行われている状態(仮停止状態)であることに間接的に気付き、現在行われている図柄変動表示が大当りの可能性がある図柄変動表示であることを知ることができ、この後は、擬似連回数がどこまで増加するかによって、大当りの期待度を探ることができるようになる。
図62(l)に示すように、演出可動体2251は、点灯したまま下降動作を開始し、同図(o)で初期位置に戻る。演出可動体2251は、初期位置に戻るまで点灯状態を継続し、初期位置に戻った後、図62(p)に示すように消灯する。そして、演出可動体2251が消灯した後、擬似連図柄が消え、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新(再変動表示)が開始されている。なお、特図の図柄変動表示は依然として継続しており、特図1の第4図柄2081も変動中表示であり、変動アイコンcも表示されたままである。図62(q)に示す装飾図柄表示装置208では、「×2」という文字表示が表示され、擬似連回数の報知が行われている。なお、この例では、第4図柄2081,2082や、この図では図示省略した第1特図表示装置212や第2特図表示装置214には、演出可動体2251はオーバーラップしていない。
なお、演出可動体2251の移動開始時期は、仮停止後であったが、仮停止と同時であってもよいし、仮停止の直前であってもよい。演出可動体2251は、仮停止の期間の(図62(f)〜同図(p))のうちの少なくとも一部の期間(全期間であってもよい)で、移動動作を実行していればよく、仮停止中に、少なくとも一つの保留アイコンの少なくとも一部にオーバーラップする位置に位置していればよい。あるいは、オーバーラップしないまでも保留アイコンの近くに位置していればよい。
また、この例では、事象Bが保留アイコンの表示であって、演出可動体2251は保留アイコンにオーバラップする上昇移動(事象C)を実行したが、事象Bを第4図柄2081(一種のアイコンとも見れる表示)にして、演出可動体2251が第4図柄2081にオーバラップする動作(事象C)を実行するようにしてもよい。
また、最大表示数の保留アイコンの総てに演出可動体2251はオーバーラップしてもよい。この場合は、最大表示数の保留アイコンそれぞれの全部にオーバーラップしてもよいし、一部分にのみオーバーラップしてもよい。あるいは、最大表示数の保留アイコンのうちの一部の保留アイコンにのみ演出可動体2251はオーバーラップしてもよい。この場合は、その一部の保留アイコンそれぞれの全部にオーバーラップしてもよいし、その一部の保留アイコンの一部分にのみオーバーラップして一部の保留アイコンもよい。
さらに、演出可動体2251の移動に合わせて装飾図柄表示装置208における表示も移動する場合がある。具体的には、あたかも演出可動体2251に押されて表示(例えば、装飾図柄の縮小表示等)が移動する場合がある。この場合には、押された表示(例えば、装飾図柄の縮小表示等)が事象Cに相当し、その事象Cが、事象B(例えば、保留アイコン等)にオーバーラップしたり、あるいはオーバーラップまでしないものの近づいたりしてもよい。
図63は、事象Aが擬似連演出であり、事象Bが保留アイコンの表示であり、事象Cが透過部ユニット800における発光動作である例を段階的に示す図である。
図63に示す装飾図柄表示装置208の下方にも、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251が設けられている。また、装飾図柄表示装置208と演出可動体2251の前方(遊技者側)には透過部ユニット800が配置されている。なお、透過部ユニット800については、先の図62に示す例においても同様であるが、図62に示す例では、透過部ユニット800が演出動作を行うことはなかった。以下、図62との相違点を中心に説明する。
図63に示す装飾図柄表示装置208における特図2の第4図柄2082の表示の下には、保留数の数表示2181が表示されている。この数表示2181では、左側に特1の保留数を数表示し、右側に特2の保留数を数表示する。
また、図63に示す例では、演出可動体2251は消灯状態のまま初期位置に留まったままである。図63(f)で、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新が終了し、仮停止図柄の組合せが揺れ表示され始めた後、すなわち事象Aである擬似連演出が開始された後、同図(g)に示すように透過部ユニット800における透過性部材803に施した模様の発光表示803g4が開始される。ここでの発光表示803g4は、赤色の発光表示であって、装飾図柄表示装置208と演出可動体2251の両方に遊技者側からオーバーラップする表示である。すなわち、発光表示803g4の一部は、装飾図柄表示装置208の一部と演出可動体2251の一部にオーバーラップしており、装飾図柄表示装置208に表示された3つの保留アイコンのうち第1保留アイコンh1の一部と第3保留アイコンh3の一部にオーバーラップしている。なお、第4保留アイコンh4が表示される位置の一部にもオーバーラップしている。発光表示803g4は、第1保留アイコンh1の全部にオーバーラップするものであってもよく、第3保留アイコンh3の全部にオーバーラップするものであってもよく、第4保留アイコンh4が表示される位置の全部にオーバーラップするものであってもよい。さらに、発光表示803g4は、変動アイコンcの一部又は全部や、第2保留アイコンh2の一部又は全部にもオーバーラップするものであってもよい。一方、この例では、第4図柄2081,2082や、保留数の数表示2181や、この図では図示省略した第1特図表示装置212や第2特図表示装置214には、発光表示803g4はオーバーラップしていない。
発光表示にオーバーラップされた箇所は、遊技者側からは、オーバーラップされていない箇所に比べて視認困難になるが、発光表示の発光色や発光強度によっては、視認可能であったり、視認不可能であったりする。赤色の発光表示803g4にオーバーラップされた箇所は視認不可能である。
遊技者は、発光表示803g4に注目し、自然と、その発光表示803g4がオーバーラップしている保留アイコンに目が向く。ここでは、3つの保留アイコンh1〜h3ともに少なくとも一部は視認可能であり、保留アイコンの数が減少していないことに気が付いた遊技者は、擬似連演出が行われている状態(仮停止状態)であることに間接的に気付く場合がある。
擬似連演出開始に応じて開始された発光表示803g4は、仮停止の期間(図63(f)〜同図(p))の途中(図63(m))で消える。この発光表示803g4は、仮停止図柄の組合せが揺れ表示され始めると同時、すなわち擬似連演出の開始と同時に開始されてもよいし、擬似連演出の開始前から開始されていてもよい。すなわち、この発光表示803g4は、仮停止の期間(図63(f)〜同図(p))のうちの少なくとも一部の期間(全期間であってもよい)で、表示されていればよい。
そして、図63(q)では、擬似連図柄が消え、3つの図柄表示領域208a〜208c総てにおいて装飾図柄の更新(再変動表示)が開始されている。図63(q)に示す装飾図柄表示装置208では、「×2」という文字表示が表示され、擬似連回数の報知が行われている。再変動表示が開始されると、透過部ユニット800における透過性部材803に施した模様の発光表示803g5が開始される。ここでの発光表示803g5は、白色の発光表示であって、仮停止後に開始される発光表示803g4とは色が異なる以外は同じであって、同じ位置に表示される。白色の発光表示は赤色の発光表示よりも目立たず、オーバーラップされた箇所は視認可能である。なお、ここでの発光表示803g5は、再変動表示が開始されると同時に開始されてもよいし、再変動表示の開始前から開始されていてもよいが、いずれにしても、仮停止前から表示される。また、この発光表示803g5の終了タイミングは、再変動表示が開始されてから所定時間経過五であってもよいし、再変動表示の開始前から開始されていれば、再変動表示の開始と同時であってもよい。
白色の発光表示803g5は、「×2」という擬似連回数の表示にオーバラップしている。この「×2」という擬似連回数の表示は、擬似連演出(第一の演出の一例)の実行に関連して行われる第一の表示の一例に相当する。したがって、「×2」という擬似連回数の表示が表示されている期間の一部又は全部において、白色の発光表示803g5の表示動作(第一の演出手段が演出動作の一例に相当)が実行される。
この後、2回目の仮停止が行われるが、この2回目の仮停止の期間のうちの少なくとも一部の期間(全期間であってもよい)でも、赤色の発光表示803g4が実行される。なお、赤色ではなく、青色や緑色等の白色よりも目立つ色の発光表示であってもよい。すなわち、擬似連回数が増加するにつれて、発光表示の表示態様が変化してもよい。そして、2回目以降の再変動表示でも白色の発光表示803g5が実行され、3回目以降の仮停止の期間中にも、赤色の発光表示803g4等が実行される。なお、再変動表示における発光表示は、擬似連回数が増加しても共通な表示態様であるが、異なる表示態様であってもよい。また、透過部ユニット800は、図58に示す、複数枚の透明部材813,814,815が重ねられた複層発光ユニット810であってもよい。複層発光ユニット810でも、発光表示の態様を変えることができ、例えば、色は同じで形状(模様)を異ならしたり、形状(模様)は同じで色を異ならしたり、色も形状(模様)も異ならすことができる。
以上説明した発光表示は、少なくとも一つの保留アイコンの少なくとも一部にオーバーラップする位置に表示されればよい。あるいは、オーバーラップしないまでも保留アイコンの近くに表示されれば、遊技者の目を保留アイコンに向けることができる。さらには、第4図柄2081,2082、あるいは保留数の数表示2181にオーバーラップしたり、それらの近くに表示される発光表示であってもよい。
図64は、図63に示す例の変形例であって、事象Cが透過部ユニット800における発光動作と演出可動体2251の移動動作の組合せである例を段階的に示す図である。この図64に示す例も、図62および図63に示す例を実行する遊技台で実行される例である。図65以降に示す例も、特に断らない限り、図62〜図64に示す各例を実行可能な共通の一台の遊技台において実行可能な例である。
図64に示す例では、透過部ユニット800における透過性部材803に施した模様の発光表示803g4の開始に合わせて、それまで初期位置にあった演出可動体2251が、図64(g)に示すように、保留アイコンh1〜h3に近づく上昇移動を開始する。この例における演出可動体2251の移動動作は、図62における演出可動体2251の移動動作と同じであるため、詳しい説明は省略するが、発光表示803g4は、演出可動体2251よりもさらに前側に表示されるため、演出可動体2251も、発光表示803g4によってオーバーラップされる。
なお、透過部ユニット800に代えて、複層発光ユニット810であってもよいし、装飾図柄表示装置208と演出可動体2251との前後方向の間に、発光表示803g4を実行可能なイルミネーションパネルを設けてもよい。イルミネーションパネルとした場合は、演出可動体2251は、イルミネーションパネルの発光表示803g4にオーバーラップされることはなく、発光表示803g4が演出可動体2251にオーバーラップされる場合がある。この明細書における説明で、透過部ユニット800を用いた説明は、複層発光ユニット810あるいはイルミネーションパネルを用いた説明に置き換えることができる。
保留アイコンは、演出可動体2251によっても、発光表示803g4によってもオーバーラップされる。すなわち、図63(k)に示すように、第1保留アイコンh1および第2保留アイコンh2は、演出可動体2251によって、全部がオーバーラップされ、第3保留アイコンh3は、発光表示803g4によって、一部がオーバーラップされる。なお、中図柄表示領域208bの「NEXT」と表示された図柄(擬似連図柄)には、演出可動体2251はオーバーラップしていないが、発光表示803g4の一部は、その擬似連図柄の一部にオーバーラップしている。
なお、図63に示す例にしても、図64に示す例にしても、発光表示は、1枚の透過性部材803に施した模様の発光表示であったが、図52〜図60を用いた複数の透過性部材803が重なったものによる発光表示であってもよい。
また、発光表示は、図52に示す様々な発光表示803g1〜803g4であってもよく、発光表示の大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面208sより大きくても、小さくてもよい。さらに、発光表示の位置は、表示画面208s内に全部が重なっていてもよいし、一部しか重なっていなくてもよいし、対象物(ここでは保留アイコン)の近くであれば、表画画面208sに全く重ならない完全にズレた位置であってもよい。
さらに、演出可動体2251で事象Bが実行されてもよく、この場合には、事象Cの発光表示は、演出可動体2251に全部が重なっていてもよいし、一部しか重なっていなくてもよいし、演出可動体2251の近くであれば、演出可動体2251に全く重ならない完全にズレた位置であってもよい。あるいは反対に、発光表示の表示が事象Bであってもよく、この場合には、演出可動体2251の移動動作が事象Cに相当することになる。
また、演出可動体2251は、発光表示803g4に、初期位置ではオーバーラップされず、進出位置ではオーバーラップされる構成であってもよい。また、最大表示数の保留アイコンの総てに発光表示803g4はオーバーラップしてもよい。この場合は、最大表示数の保留アイコンそれぞれの全部にオーバーラップしてもよいし、一部分にのみオーバーラップしてもよい。あるいは、最大表示数の保留アイコンのうちの一部の保留アイコンにのみ発光表示803g4はオーバーラップしてもよい。この場合は、その一部の保留アイコンそれぞれの全部にオーバーラップしてもよいし、その一部の保留アイコンの一部分にのみオーバーラップして一部の保留アイコンもよい。
さらに、図58に示す、複数枚の透明部材813,814,815が重ねられた複層発光ユニット810にあっては、光を照射する透明部材813,814,815を選択することができ、擬似連演出等の事象Aが行われている際に、発光させる透明部材が常に同じでない場合がある。したがって、保留アイコンにオーバーラップしない発光表示の場合もあり得る。
図65は、事象Aが予告演出であり、事象Bが演出発生表示であり、事象Cが演出可動体の移動動作である例を段階的に示す図である。
装飾図柄表示装置208の周囲には、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251が設けられている他、「吉宗」と文字表示された演出可動体2252も設けられている。この「吉宗」と文字表示された演出可動体2252は、装飾図柄表示装置208の右横に配置され、図62〜図64では動作しなかったが、この図65では動作する。「吉宗」と文字表示された演出可動体2252は、装飾図柄表示装置208よりも前側(遊技者側)で移動動作し、初期位置は、装飾図柄表示装置208の右横になり、この初期位置にある状態は隠された状態になる。この演出可動体2252は、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの一部に遊技者側からオーバーラップする進出位置まで移動動作可能である。
なお、図62〜図64の例でも、「吉宗」と文字表示された演出可動体2252が動作する場合があってもよく、図62〜図64の例では、その演出可動体2252がたまたま動作しなかったと見ることもできる。ただし、図65に示す例のように、大当り確定の際の役物動作の一例として、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251と「吉宗」と文字表示された演出可動体2252の両方が動作する場合があったり、必ず動作する。
装飾図柄表示装置208にバラケ目の装飾図柄の組合せが確定表示された図65(a)に示す状態から、装飾図柄の変動表示が開始され(同図(b))、同図(c)では左図柄表示領域208aにおいて「装飾5」の揺れ表示が開始され、同図(d)では今度は右図柄表示領域208cにおいて「装飾5」の揺れ表示が開始される。この状態は、図62等を用いて説明した擬似連演出が開始されるかもしれない状態である。また、3つの保留アイコンh1〜h3がいずれもデフォルトの表示態様で表示されている。
次いで、図65(e)では、装飾図柄が左上に縮小表示され、これまで表示されていた3つの保留アイコンh1〜h3は消え、リーチ状態に移行する。図65(e)に続く同図(f)では、装飾図柄表示装置208に、予告演出として、「鉄板」と記された大当り確定予告の表示2182が表示される。この大当り確定予告の表示2182の表示動作が事象Aに相当するが、大当り確定予告の表示2182は一瞬しか表示されないこともあり、遊技者の中には、この大当り確定予告の表示2182を見逃してしまう者もいる。
大当り確定予告の表示2182が消えた後で、図65(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では「鉄板予告発生」という第一の演出発生表示2183が表示される。この第一の演出発生表示2183の表示は、事象Bに相当し、第一の演出(ここでは大当り確定予告の表示2182)が実行されたことを表す表示である。また、第一の演出発生表示2183は太枠で囲まれており、大当りの期待度が高いことを枠の太さといった表示態様でも表している表示になる。第一の演出発生表示2183の表示時間は、大当り確定予告の表示2182の表示時間よりも長い。一方で、第一の演出発生表示2183の大きさは、大当り確定予告の表示2182の大きさよりも小さい。なお、第一の演出発生表示2183の大きさは、大当り確定予告の表示2182の大きさよりも大きくてもよいし、同じであってもよい。
図65(h)では、変動アイコン表示領域208eにこれまで表示されていた星形の変動アイコンcがお姫様のキャラクタの表示態様の変動アイコンc1に変化する。変動アイコンcが、お姫様のキャラクタの表示態様に変化すると、変動アイコンが対応する現在行われている図柄変動表示で大当りする信頼度が向上したことになる。
次いで図65(i)では、「姫アイコンに変化」という第二の演出発生表示2184が表示される。この第二の演出発生表示2184は、第二の演出(ここでは変動アイコンの表示態様の変化)が実行されたことを表す表示であって、細枠で囲まれており、大当りの期待度が低いことを表す表示態様で表示されている。
なお、変動アイコンcがお姫様のキャラクタの表示態様に変化したことは、現在行われている図柄変動表示で大当りする信頼度が向上したことになるのではなく、現在消えているデフォルトの保留アイコンの中のいずれかの保留アイコンがお姫様のキャラクタの表示態様に変化したことを表すものであってもよい。この場合には、次以降に行われる図柄変動表示で大当りする信頼度が向上したことになる。
図65(j)に示すように、お姫様のキャラクタの表示態様の変動アイコンc1は、表示され続けているが、第二の演出発生表示2184は消える。なお、第一の演出発生表示2183は依然として表示されたままである。
続いて、それまで初期位置で消灯状態にあった、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251が点灯状態に変化するとともに第一の演出発生表示2183に近づく上昇移動を開始する。すなわち、事象Cである演出可動体2251の移動動作が開始される。上昇中の演出可動体2251は点灯状態を維持し、演出可動体2251は、一部が、第一の演出発生表示2183の一部を遊技者側からオーバーラップする位置(オーバーラップ位置)まで移動する。なお、演出可動体2251は、第一の演出発生表示2183の全部を遊技者側からオーバーラップしてもよい。演出可動体2251は、オーバーラップ位置では、お姫様のキャラクタの表示態様の変動アイコンc1全体にもオーバーラップしている。演出可動体2251は、オーバーラップ位置でも点灯状態を維持し、オーバーラップ位置に到達すると、即座に下降移動を開始する。演出可動体2251は、この下降移動中も点灯状態を維持し、図65(l)に示すように初期位置に戻ると、消灯状態に変化する。演出可動体2251が初期位置に戻った以降も、第一の演出発生表示2183は表示され続けており、演出可動体2251の動作に注目した遊技者の目には、第一の演出発生表示2183が自然と目に入り、大当り確定予告の表示2182を見落とした遊技者にも、大当り確定予告の表示2182が表示されたことを教えることができる。
なお、第一の演出発生表示2183を、初心者によりわかりやすい「大当り激熱予告発生」という表示に代えてもよい。また、演出可動体2251は、オーバーラップ位置で一定時間停止してもよい。また、演出可動体2251は、上昇移動中も下降移動中も消灯状態のままであり、オーバーラップ位置で一瞬点灯状態になる態様であってもよいし、上昇移動中と下降移動中のいずれか一方の移動中のみ点灯状態になる態様であってもよい。
さらに、図65(l)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチの一種である剣豪リーチに発展し、剣豪リーチ演出が実行される。図65(l)に続く同図(m)では、「剣豪リーチ発展」という第三の演出発生表示2185が表示される。この第三の演出発生表示2184は、第三の演出(ここでは剣豪リーチ演出)が実行されたことを表す表示であり、この演出発生表示も細枠で囲まれており、大当りの期待度が低いことを表す表示態様で表示されている。第三の演出発生表示2185は、先に表示されて消えた第二の演出発生表示2184の表示位置と同じ表示位置に表示されている。また、第三の演出発生表示2184は、剣豪リーチ演出が終了した後に表示されるが、剣豪リーチ演出中に表示されてもよい。
図65(n)では、第三の演出発生表示2185が消えているが、第一の演出発生表示2185は残っている。
図65(o)では、ボタン演出が開始されている。このボタン演出では、装飾図柄表示装置208に、チャンスボタン700を押下することを促す絵柄701と、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702が表示される。残期間がなくなる前にチャンスボタン700が押下されると、図65(p)に示すように、それまで初期位置で隠れていた、「吉宗」と文字表示された演出可動体2252が、装飾図柄表示装置208の表示画面208sの一部に遊技者側からオーバーラップする進出位置まで移動してくる。また、装飾図柄表示装置208の下方からは、もう一度、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251がオーバーラップ位置まで上昇移動してくる。これら2つの演出可動体2251,2252はいずれも虹色に点灯しており、装飾図柄表示装置208の左上に縮小表示された装飾図柄は、「装飾5」が揃った状態になっている。ここで説明した、これら2つの演出可動体2251,2252の動作は、大当り確定動作に相当する。なお、大当り確定動作が開始された時点で、これまで表示され続けていた第一の演出発生表示2183は消える。
図65(q)では、「吉宗」と文字表示された演出可動体2252も「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251も初期位置に戻り、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、右図柄表示領域208c、および中図柄表示領域208bのいずれの表示領域でも「装飾5」が揺れ表示されており、図65(r)では、「装飾5」−「装飾5」−「装飾5」の組合せが確定表示され、大当りになる。この図65(r)に示す装飾図柄表示装置208には、ミッション(課題)達成を表すミッション達成表示2186が表示されている。ミッション達成表示2186は、これまで表示された演出発生表示(ここでは第一の演出発生表示2183〜第三の演出発生表示2185)の履歴のようなものであり、演出発生表示の対応している。
以上説明した図65に示す例では、特定の演出が発生した直後に、その演出の期待度を表す表示態様と、演出の概要を示す演出発生表示が行われ、これらの演出発生表示の中でも、特に期待度が高い第一の演出発生表示2183に限って、演出可動体2251がオーバーラップする。なお、演出可動体2251は、第一の演出発生表示2183にオーバーラップしなくても、第一の演出発生表示2183に近づけばよい。また、演出可動体2251は、第二の演出発生表示2184や第三の演出発生表示2185にもオーバーラップしたり、近づいたりしてもよい。
また、事象Cである演出可動体2251の移動動作は、事象Aである予告演出の内の一つの演出動作であってよいし、その予告演出とは異なる演出動作であってよい。いずれにしても、予告演出の期待度が高い場合には、演出が発展して演出可動体が動作することを遊技者が期待するようになる。
また、期待度が高い演出に対応する演出発生表示ほど、長い時間表示される。一方、期待度が低い演出に対応する演出発生表示は、すぐに消え、演出が次から次へと実行される場合には、次から次へと上書き表示されることになる。
一方、長い時間表示されるものが複数表示された場合には、表示位置や表示時間に応じて演出可動体2251のオーバーラップの態様が変わってくる。例えば、演出可動体2251の初期位置の近くに表示されたものは演出可動体2251にオーバーラップされ、その初期位置から離れた位置に表示されたものは演出可動体2251にオーバーラップされない。また、長い時間表示されている中でも相対的に短い時間の表示は演出可動体2251にオーバーラップされず、相対的に長い時間の表示が演出可動体2251にオーバーラップされてもよい。
さらに、演出発生表示には、演出の期待度や出現頻度を表す表示が付されていてもよい。例えば、Aランク〜Cランクのランク表示が付されていてもよい。この場合には、演出が実行されたことを表す表示と、ランク表示のうち、ランク表示のみが演出可動体2251にオーバーラップされてもよいし、両表示の一部が演出可動体2251にオーバーラップされてもよい。
図66は、事象Bの様々な例を示す図である。
図66の左側に示す例では、事象Aが擬似連演出であり、事象Bが予告アイテムの表示である。図66(a)に示す、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面208sの左端には、2つの予告アイテムのアイコンn1、n2が表示されている。これらのアイコンn1,n2はいずれも、宝箱のアイコンであり、何を予告するアイコンであるかは不明であるが、これらのアイコンn1,n2の表示が事象Bに相当する。
図66(b)では、2つの予告アイテムのアイコンn1、n2のうちの一方のアイコンn1が表示画面208sの中央に拡大表示されている。なお、もう一方のアイコンn2は、左端に表示されたままである。
図66(c)では、拡大表示されたアイコンn1である宝箱が開き、中から「擬」の文字が飛び出してくる。この「擬」の文字は、擬似連演出が開始されることを予告するものである。予告アイテムのアイコンからは、「擬」の文字の他に「吉宗」の文字等も飛び出してくる場合がある。「吉宗」の文字は、図65(f)に示す「鉄板」と記された大当り確定予告の表示2182が表示されることを予告するものである。なお、予告アイテムのアイコンn1、n2である宝箱自体に「擬」の文字や「吉宗」の文字等を記しておいてもよく、この場合には、宝箱が開く前から、各アイコンが何を予告するアイコンであるかがわかることになる。ただし、宝箱自体に「擬」の文字や「吉宗」の文字等が記されていても、いざ宝箱が開くと「残念」の文字が飛び出してくる偽の予告アイテムがあってもよい。また、何を予告するアイコンであるか不明なアイコンと、何を予告するアイコンであるかがわかるアイコンが混在して表示される場合があってもよい。
図66(d)では、拡大表示されたアイコンn1の表示は消え、“「装飾5」−「NEXT」と表示された図柄−「装飾5」”といった仮停止図柄の組合せが揺れ表示され、擬似連演出が開始されている。また、図66(d)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面208sの左端には、残った予告アイテムのアイコンn2が依然として表示されている。
この後、このアイコンn2に、演出可動体2251が近づいてきたり、オーバーラップしたり、透過部ユニット800における透過性部材803に施した模様の発光表示803g4が、このアイコンn2の近くで表示されたり、このアイコンn2にオーバラップしたりすることで、自然と予告アイテムのアイコンn2に遊技者の目が行き、図66(c)に示す「擬」の文字を見落とした遊技者がいても、予告アイテムのアイコンの数が減少していることから、現在、何らかの演出が実行されていることがわかり、擬似連演出が行われていることに気付く場合がある。また、予告アイテムのアイコンの数が減少していることに気付いたとしても、何の演出が実行されているかはわからない場合があるが、この場合でも、保留アイコンの数を確認することによって、擬似連演出が行われていることに気付く場合がある。すなわち、事象Bと、さらに他の事象を確認することで、事象Aが実行されていたこと、あるいは事象Aが実行されていたのではないかということにまで気付くことが可能になる。
図66の中央に示す例では、事象Aが「鉄板」と記された大当り確定予告の表示2182が表示されることであり、事象Bがレベルに関する表示が表示されることである。図66(A)に示す、リーチ状態の装飾図柄表示装置208の表示画面208sの左下には、レベルに関する表示が表示されている。すなわち、レベルの大きさを表す表示2187と、メータ表示2188が表示されている。ここでのレベルは、メータ表示2188が表すメータが満タンになるとアップする。メータ表示2188が表すメータは、経験値を表し、例えば、図柄変動回数が増加してくるとアップしたり、特定の演出が実行されるとアップしたりする。なお、レベルに応じてメータの増加具合が変化する場合があってもよい。
図66(B)では、「鉄板」と記された大当り確定予告の表示2182が表示されている。この大当り確定予告の表示2182は、上記特定の演出の一つであって、メータ表示2188のメータを4つ増加させる演出である。図66(B)で表示された「大当り確定予告の表示2182が表示される以前は、レベル12でメータ表示2188のメータは4つ目であるが、その大当り確定予告の表示2182が表示された後の図66(C)では、レベルは12のままでであるが、メータ表示2188のメータが8つ目まで増加している。
なお、大当り確定予告の表示2182に代えて、メータを8つ上げる特定の演出が実行されると、図66(C’)に示すように、レベルが12から13に上がる。
この後、このメータ表示2188を含むレベルに関する表示に、演出可動体2251が近づいてきたり、オーバーラップしたり、透過部ユニット800における透過性部材803に施した模様の発光表示803g4が、レベルに関する表示の近くで表示されたり、レベルに関する表示にオーバラップしたりすることで、自然とレベルに関する表示に遊技者の目が行き、図66(B)に示す大当り確定予告の表示2182を見落とした遊技者がいても、メータ表示2188のメータが増加していることから、特定の演出(大当り確定予告の表示2182)が実行されたことに気付く場合がある。
図66の右側に示す例では、大当りの信頼度(期待度)をカスタマイズすることができる。
図66(ア)に示す装飾図柄表示装置208には、カスタマイズ画面が表示され、信頼度カスタムにカーソルが合わせられている。このカスタマイズ画面は、図柄変動停止中(例えば、デモンストレーション中)に表示することができるが、図柄変動中にも表示することができるようにしてもよい。なお、カーソルは図1に示す操作レバー190を操作することで移動させることができ、カーソルを合わせた状態でチャンスボタン700を押下すると決定される。ここでは、信頼度をデフォルトの「高」に設定したままである。図66(イ)に示す装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタが表示されたカットイン予告の表示2281が表示されている。このカットイン予告は、大当りの信頼度が高い予告であり、信頼度をデフォルトの「高」に設定したまま、このカットイン予告が出現したということは、現在行われている図柄変動表示でかなりの確率で大当りすることになる。図66(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、「超絶予告発生」という第四の演出発生表示2189が表示される。この第四の演出発生表示2189の表示は、事象Bに相当し、第四の演出(ここでは殿様のキャラクタが表示されたカットイン予告の表示2281)が実行されたことを表す表示であって、信頼度が高いことを表す太枠で囲まれている。なお、この後、第四の演出発生表示2189は、演出可動体2251や発光表示803g4によってオーバーラップ等がなされる。
一方、図66(ア)に示すカスタマイズ画面で、信頼度を「低」に設定すると、通常見ることがきでないレアな演出が見やすくなる。図66(イ’)に示す装飾図柄表示装置208では、信頼度が「高」に設定されたままでは出現しないが、「低」に設定されたことによって、殿様のキャラクタが表示されたカットイン予告の表示2281が表示されている。図66(イ’)に続く同図(ウ’)に示す装飾図柄表示装置208では、「超絶予告発生」という第四の演出発生表示2189が表示されていない。これは、信頼度を「低」に設定したからである。ただし、信頼度を「低」に設定しても、「第四の演出発生表示2189を表示してもよいし、あるいは信頼度が低いことを表す細枠で囲んで表示してもよい。
なお、ここでのカットイン予告は、現在行われている図柄変動表示の予告であったが、先読み予告であってもよい。また、大当りの信頼度(期待度)をカスタマイズしたが、演出の出現頻度をカスタマイズしても同様である。
以上説明したように、事象Bは、保留アイコンの表示に限られない。ただし、事象Bは、保留アイコンの表示と、その他の演出(例えば、予告アイテムのアイコンの表示)と組み合わせたもの(例えば、図33(a)に示す第1保留アイコンh1と擬似連アイテムgのアイコンの組合せ)であってもよいし、図33(a)に示す擬似連アイテムgのアイコン等であってもよい。さらには、図32(a)等に示す先読み予告の表示態様(殿様のキャラクタの顔の表示態様)の保留アイコンであってもよく、この場合には、予告アイコンになる。
図67は、これまで説明した擬似連演出と異なる擬似連演出を段階的に示す図である。以下、相違点を中心に説明する。
図67には、図67(a)〜同図(f)の例と、図67(A)〜同図(H)の例の二つの例が示されている。
まず、図67(a)〜同図(f)の例は、ストーリー擬似連演出の例である。このストーリー擬似連演出は、擬似連回数が増加するに従って、演出のストーリも進展するといった擬似連演出である。すなわち、図67(c)の擬似連回数が1回目の時には、装飾図柄表示装置208にストーリA1が表示され、同図(f)の擬似連回数が2回目の時には、装飾図柄表示装置208にストーリA2が表示される。ここでのストーリは、キャラクターごとに用意されており、ストーリの表示が事象Aに相当してもよい。なお、事象Bは、保留アイコンの表示である。また、擬似連回数を表す「×1」の文字表示や「×2」の文字表示の前後、あるいはそれらの文字表示と同時に、演出可動体が動作してもよい。例えば、擬似連回数を表す「×1」の文字表示や「×2」の文字表示が表示されている期間の少なくとも一部の期間で、演出可動体は動作を実行しており、装飾図柄表示装置208の表示画面208sにオーバーラップする位置にあってもよい。なお、この例では、「NEXT」と表示された擬似連図柄ではなく、「継続」と表示された擬似連図柄が表示されている。
図63を用いて説明した白色の発光表示803g5は、ストーリーA2の表示にオーバラップする。このストーリーA2の表示は、擬似連演出(第一の演出の一例)の実行に関連して行われる第一の表示の一例に相当する。したがって、ストーリーA2の表示が表示されている期間の一部又は全部において、白色の発光表示803g5の表示動作(第一の演出手段が演出動作の一例に相当)が実行される。
次に、図67(A)〜同図(H)の例は、高速擬似連演出の例である。通常の擬似連演出では、擬似連回数は多くても4回程度であるが、この高速擬似連演出では、擬似連回数は7回〜10回以上になる場合もある。高速擬似連演出でも、擬似連回数が多いほど、大当りの信頼度(期待度)た高くなる傾向にあり、図67(A)に示す装飾図柄表示装置208の左下隅には、擬似連回数を表す表示2282が表示され、分母として最大回数の10が表示されている。また、この例では、「装飾5」−「装飾5」−「装飾6」といったズレ目の組合せが擬似連図柄に相当する。ここでの例では、擬似連回数2回目で、ズレ目にならずにリーチ演出に移行し(図67(H))、それまで継続して表示されていた擬似連回数を表す表示2282が消えている。なお、この擬似連回数を表す表示2282の表示が事象Bに相当してもよい。
図63を用いて説明した白色の発光表示803g5、あるいは赤色の発光表示803g4、さらには「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251も、擬似連回数を表す表示2282にオーバラップする。この擬似連回数を表す表示2282は、擬似連演出(第一の演出の一例)の実行に関連して行われる第一の表示の一例に相当する。したがって、擬似連回数を表す表示2282が表示されている期間の一部又は全部において、白色の発光表示803g5や赤色の発光表示803g4の表示動作や演出可動体2251の移動動作(第一の演出手段が演出動作の一例に相当)が実行される。
以上説明した2種類の擬似連演出を含め、複数種類の擬似連演出を実行可能な一台のパチンコ機100に本発明を適用することができるが、本発明の対象となる擬似連演出の一例としては、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出等を列挙することができる。すなわち、本発明の対象となる擬似連演出としては、上記列挙した擬似連演出総てであってもよい。一方、上記列挙した擬似連演出の中でも適用されないものがあってもよい。
また、複数種類の擬似連演出において、演出可動体2251が移動動作したり発光表示803g4が表示されてもよいし、いずれか一種類の擬似連演出に限って演出可動体2251が移動動作したり発光表示803g4が表示されてもよい。すなわち、演出可動体2251が移動動作したり発光表示803g4が表示されない擬似連演出があっってもよい。一方、一種類の擬似連演出しか用意されていない場合には、演出可動体2251が移動動作したり発光表示803g4が表示されることが行われる場合があってもよいし、必ず行われるものであってもよい。
図68は、アイコンの表示が消える例を示す図である。
図68には、左側に示す例(図68(a)〜同図(d))と、右側に示す例(図68(A)〜同図(C))の二つの例が示されている。
左側に示す例は、保留アイコンh1〜h3の表示が、一旦消える例である。すなわち、図68(d)で擬似連演出が開始される前に、装飾図柄表示装置208の表示画面208sが暗転表示され、それまで表示されていた3つの保留アイコンh1〜h3が見えなくなっている。なお、変動アイコンcも同じように見えなくなっている。そして、擬似連演出が開始されるタイミングでは、保留アイコンh1〜h3も変動アイコンcも視認可能である。こうして再表示された保留アイコンh1〜h3の表示が事象Bに相当し、この後、演出可動体2251や発光表示803g4によってオーバーラップ等がなされる。
右側に示す例は、保留アイコンh1〜h3の表示が常時消えている例である。また、この例は、保留が無い場合にも同じである。この例では、星形の変動アイコンcの表示が事象Bに相当する。この例における変動アイコンは、擬似連回数が増すにつれて、表示態様が変化する。すなわち、変動アイコンcは、図68(A)に示す擬似連回数1回目のときには白色の表示態様であるが、同図(B)に示す擬似連回数2回目のときには青色の表示態様になり、同図(C)に示す擬似連回数3回目のときには赤色の表示態様になる。このように表示態様が変化する変動アイコンcに、事象Cとして演出可動体2251が近づいたり、発光表示803g4が近くで表示されたり、演出可動体2251や発光表示803g4がオーバーラップすることによって、変動アイコンcに自然と目が向き、擬似連回数が増していっていることに気付く場合がある。
さらに、保留アイコンや、先読み予告の表示態様の保留アイコンは、擬似連演出の実行中は消える場合があってもよい。また、図33(a)に示す擬似連アイテムgのアイコンは、擬似連演出が開始されると消える。
図69は、事象Aの様々な例を示す図である。
図69の左側に示す例は、大当り遊技中の例であって、事象Aは昇格演出になる。図69(a)では、大当り遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の左上には大当りした装飾図柄の組合せが表示され、左下には大当りの連荘回数が表示されている。また、この例では、アタッカが右領域に配置されている関係で、大当り遊技中は右打ちを促す表示が右上に表示されている。そして、装飾図柄表示装置208の右下には、アタッカでの獲得球数に関する表示2283が表示され、分母として、理論上獲得することができる最大累積獲得球数が表示されている。ここでは600の数字が表示されており、4ラウンドまでアタッカーが入球可能な状態で開放することがわかる。また、分子は、実際の累積獲得球数を表す。図69(a)は、4ラウンド目における状態で、分子も600になっており、4ラウンド目まで取りこぼすことなく賞球を得られた状態である。図69(a)に続く同図(b)では、5ラウンド目に移行し、装飾図柄表示装置208では、この後もアタッカーが入球可能な状態で開放するか否かの昇格演出Aが開始されている。昇格演出Aが実行されている間は、アタッカーは閉状態のままであったり、入球不可能な超短期間の開放を繰り返している場合もある。図69(c)に示す装飾図柄表示装置208には、昇格演出Aの結果として、「成功+600」と表示されており、昇格演出Aが成功したことが報知されている。以上説明した図69(b)〜同図(c)にかけての昇格演出が事象Aに相当する。そして、図69(c)に続く同図(d)に示す装飾図柄表示装置208の右下には、分母が1200に増加した獲得球数に関する表示2283が表示されている。この獲得球数に関する表示2283の表示が、事象Bに相当し、この後、演出可動体2251や発光表示803g4によってオーバーラップ等がなされる。また、アタッカーは、入球可能な状態でさらに4ラウンド分開放する。
一方、図69(c’)に示す装飾図柄表示装置208には、昇格演出Aの結果として、「失敗」と表示されており、昇格演出Aが失敗したことが報知されている。アタッカーは、この後、入球不可能な超短期間の開放を繰り返し、やがて、図69(e)に示すように、大当り遊技は終了する。
なお、以上の説明は一回の大当り遊技を対象にした例であったが、保留内連荘によるは複数回の大当り遊技を対象にしたものであってもよい。例えば、2連荘の大当り遊技を対象にした場合は、図69(c)に示す昇格演出Aの結果は「成功+4200」となり、獲得球数に関する表示は、分母が4800になる。分母が4800になった獲得球数に関する表示も、事象Bに相当する。
図69の中央に示す例は、ST中の例であって、電サポ(時短)状態が維持される図柄変動表示の残回数の表示2284が、装飾図柄表示装置208の中央上部に表示されている。図69(A)では、4つの保留アイコンh1〜h4が右端に縦一列で表示され、残回数の表示2284は149である。図69(B)では、保留アイコンの数が一つ減り、3つになって、残回数の表示2284も148になっている。図69(C)では、保留アイコンの数がさらに一つ減り、2つになって、残回数の表示2284も147になっている。
一方、図69(B−1)に示す装飾図柄表示装置208では、3つの保留アイコンh1〜h3が右端に縦一列で表示され、残回数の表示2284が148の状態で、演出Aが開始される。図69(B−2)では、演出Aが実行されているが、一見すると演出Aが実行されているかわからない。この演出Aは、長い図柄変動表示の場合に実行され、演出A自体も長い演出になる。演出Aの実行中の少なくとも一部の期間、あるいは全期間では、残回数の表示2284の表示態様が変化する。図69(B−2)に示す残回数の表示2284は、ロックがかかって減らないことを表す表示態様である。この例では、演出Aが事象Aに相当し、ロックがかかって減らないことを表す表示態様の残回数の表示2284が事象Bに相当し、この後、演出可動体2251や発光表示803g4によってオーバーラップ等がなされる。こうすることで、ロックがかかって減らないことを表す表示態様の残回数の表示2284に遊技者の目が向き、長い演出Aが実行されていることに気付く場合がある。なお、図69(B−1)に示す残回数の表示2284に、キャラクタが出現し、表示態様を変化させる場合もあり、この場合には、そのキャラクタの表示が事象Cに相当する。
なお、以下に示す例でも「演出A」が実行されることがあるが、以下に示す例における「演出A」は、ここで実行された演出Aと同じ演出であってもよいし、全く異なる演出であってもよい。
また、残回数の表示2284にロックがかる演出は、演出A以外にもあってもよい。すなわち、複数種類の演出で残回数の表示2284にロックがかかってもよい。
図69の右側に示す例は、確変状態における例であって、図69(あ)に示す装飾図柄表示装置208の左下には、「勝利」、「分け」、「敗北」の結論が表示されている。この例では、勝負演出が実行され、主人公が勝利すると、現在行われている図柄変動表示で確変大当りになり、敗北すると、現在行われている図柄変動表示で非確変大当りになり、引き分けると、現在行われている図柄変動表示でハズレになる。すなわち、敗北すると、確変状態が終了となり、引き分けると、確変状態が継続することになる。図69(い)に示す装飾図柄表示装置208の中央下部には、勝利アイコンi1、分けアイコンi2、敗北アイコンi3が表示されている。そして、図69(う)に示す装飾図柄表示装置208では、勝負演出が表示される。しかしながら、この勝負演出では、勝負の行方は表示されず、図69(え)に示すように、勝利アイコンi1、分けアイコンi2、敗北アイコンi3のうちいずれかのアイコンにバツ印がつく。ここでは敗北アイコンi3にバツ印がついており、確変状態が終了することはないことがはっきりする。この例では、勝負演出の表示が事象Aであり、勝利アイコンi1、分けアイコンi2、敗北アイコンi3の3つのアイコンの表示が事象Bになる。なお、勝負演出では、勝負の行方を表示してもよいが、バツ印は3つのアイコンのうち一つにしか表示しない。ただし、勝負の行方をはっきりとさせるように、バツ印を2つのアイコンに表示させる場合があってもよい。
この後、勝利アイコンi1、分けアイコンi2、敗北アイコンi3の3つのアイコンは、演出可動体2251や発光表示803g4によってオーバーラップ等がなされる。
図70は、事象Bの一例を示す図である。
図70に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域208eの左横に、演出の進行具合を表す演出進行表示2285が表示されている。この演出進行表示2285は、キャラクタChが通過ポイントアイコンp1〜p3を通過すると、特定の演出が実行される場合がある。なお、特定の演出が必ず実行されるようにしてもよい。また、キャラクタChが進む速度は、一定であってもよいし、可変であってもよい(一定でなくてもよい)。
図70(b)では、キャラクタChが通過ポイントアイコンp1にさしかかり、同図(c)では、キャラクタChが通過ポイントアイコンp1を通過し、通過ポイントアイコンp1の上には「GET」という文字表示が表示されている。図70(c)に続く同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタChが通過ポイントアイコンp1を通過したことに応じて、演出Aが実行されている。そして、演出Aが終了すると、図70(e)に示すように、通過ポイントアイコンp1の表示態様が変化する。すなわち、白丸の表示態様から黒丸の表示態様に変化する。なお、演出Aが終了する前であっても、通過ポイントアイコンp1の表示態様を変化させてもよい。
一方、図70(C)では、キャラクタChが通過ポイントアイコンp1を通過しても、通過ポイントアイコンp1の上には「GET」という文字表示が表示されず、同図(D)に示す装飾図柄表示装置208では、演出Aも実行されず、図70(E)に示すように、通過ポイントアイコンp1の表示態様も白丸の表示態様のままである。
この図70に示す例では、演出Aが事象Aに相当し、演出進行表示2285が事象Bに相当する。この演出進行表示2285が、事象Cによってオーバラップ等されると、通過ポイントアイコンp1の表示態様や、キャラクタChのその時の位置に目が行き、演出Aが実行されたことに気付く場合がある。なお、事象Bは、演出進行表示2285の内の、表示態様が変化した通過ポイントアイコンp1の表示であってもよい。また、演出進行表示2285は、チャンスの発生具合を表すチャンス発生表示であっても、同様であり、そのチャンスが事象Aに相当し、チャンス発生表示が事象Bに相当する。
図71は、事象Bの他の例を示す図である。
図71に示す装飾図柄表示装置208の中央下部には、楕円形のアイコンが5つ並んだ第一メータ表示2286が表示され、その中央上部には長方形のアイコンが5つ並んだ第二メータ表示2287が表示されている。
図71の左側に示す例では、図71(a)に示す装飾図柄表示装置208に表示された、第一メータ表示2286も第二メータ表示2287もいずれも、空の状態である。図71(b)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面208s中には、2つの「+1」の楕円形アイコンia,ibが出現し、これらの楕円形アイコンia,ibは、中央下部の第一メータ表示2286に加算される。すなわち、図71(c)に示す第一メータ表示2286は、2個貯まっている。第一メータ表示2286は、徐々に貯まっていき、やがて、図71(d)に示すように、第一メータ表示2286は満タンになる。第一メータ表示2286が満タンになると、装飾図柄表示装置208では、演出Aが実行される場合がある。なお、第一メータ表示2286が満タンになると、演出Aが必ず実行されるようにしてもよい。図71(e)に示すように、演出Aが実行されると、第一メータ表示2286はリセットされ、空になる。
この例では、演出Aが事象Aに相当し、第一メータ表示2286が事象Bに相当する。そして、図71(e)に示す空の第一メータ表示2286が、事象Cによってオーバーラップ等されると、遊技者は、第一メータ表示2286が空になっていることに気付き、第一メータ表示2286を使い切る演出Aが行われたことに気付く場合がある。
図71の中央に示す例でも、図71(A)に示す装飾図柄表示装置208に表示された、第一メータ表示2286も第二メータ表示2287もいずれも、空の状態である。図71(B)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面208s中には、1つの「+1」の長方形アイコンiAが出現し、この長方形アイコンiAは、中央上部の第二メータ表示2287に加算される。すなわち、図71(C)に示す第二メータ表示2287は、1個貯まっている。第二メータ表示2287は、徐々に貯まっていき、やがて、図71(D)に示すように、第二メータ表示2287は満タンになる。第二メータ表示2287が満タンになると、装飾図柄表示装置208では、演出Bが実行される場合がある。なお、第二メータ表示2287が満タンになると、演出Bが必ず実行されるようにしてもよい。図71(E)に示すように、演出Bが実行されると、第二メータ表示2287はリセットされ、空になる。
この例では、演出Bが事象Aに相当し、第二メータ表示2287が事象Bに相当する。そして、図71(E)に示す空の第二メータ表示2287が、事象Cによってオーバーラップ等されると、遊技者は、第二メータ表示2287が空になっていることに気付き、第二メータ表示2287を使い切る演出Bが行われたことに気付く場合がある。また、事象Cによって、第二メータ表示2287ではなく第一メータ表示2286にオーバーラップ等してもよい。この場合には、一次的には、第一メータ表示2286に遊技者の目が向くが、二次的には、第二メータ表示2287にも遊技者の目が向き、第二メータ表示2287を使い切る演出Bが行われたことに気付く場合がある。
図71の右側に示す例では、図71(イ)に示すように、第一メータ表示2286も第二メータ表示2287も空の状態で、装飾図柄表示装置208では演出Cが行われ、演出Cが終了すると、たくさんの「+1」の長方形アイコンiA〜iEが出現する(図71(ウ)参照)。これらの長方形アイコンiA〜iEは、中央上部の第二メータ表示2287に加算される。すなわち、図71(エ)に示す第二メータ表示2287は、一気に5個貯まっており、満タンになっている。第二メータ表示2287が満タンになると、図71(E)と同じく、同図(オ)では演出Bが実行され、第二メータ表示2287は空になっている。
この例でも、中央に示す例と同じく、演出Bが事象Aに相当し、第二メータ表示2287が事象Bに相当する。また、演出Cが事象Aに相当し、図71(ウ)に示すたくさんの「+1」の長方形アイコンiA〜iEの表示が事象Bに相当してもよい。そして、図71(ウ)に示すたくさんの「+1」の長方形アイコンiA〜iEの表示が、事象Cによってオーバーラップ等されると、遊技者は、長方形アイコンiA〜iEの表示がたくさん出現していることに気付き、演出Cが行われたことに気付く場合がある。
以上説明した各例は、一台のパチンコ機における例であってもよいし、異なるパチンコ機それぞれで実行される例であってもよい。
図72は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図72に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上、パチンコ機100について説明したが、これまで説明したパチンコ機100では、電サポ状態では、特図1についての先読み予告を実行しない。しかしながら、図73に示す始動入賞ユニット290を備えたパチンコ機100であれば、電サポ状態であっても、特図1についての先読み予告を実行してもよい。
以上、パチンコ機100について説明したが、これまで説明したパチンコ機100は、特図2優先変動のパチンコ機であって、特図2に係る電サポ状態で特図1の先読みを行うと、打ち分けることによって有利不利が生じて公平性に欠けるため、特図2に係る電サポ状態では、特図1についての先読み予告を規制している。例えば、特図1についての先読み予告が行われている状態で、ST残回数が4回以下になると、特図2始動口を狙わず、特図1で大当りを獲得しようとする者が出てきてしまう。これまで説明したパチンコ機100では、電サポ状態や大当り状態で取得した特図1に関する先読み情報を、主制御部300から副制御部側400,500に出力していない。
しかしながら、複数の電チューサポート(電サポ)状態を作り出すことができれば、それら複数の電サポ状態のうちの特定の電サポ状態では、特図1に関する先読み情報を、主制御部300から副制御部側400,500に出力し、特図1についての先読み予告を実行してもよい場合がある。複数の電サポ状態としては、第一の電サポ状態と第二の電サポ状態を例にあげることができる。第一の電サポ状態とは、特図1に係る電サポ状態のことであり、第二の電サポ状態とは、特図2に係る電サポ状態のことである。この第一の電サポ状態を作り出す仕組みの一例として、以下に説明する始動入賞ユニットがあげられる。
図73は、始動入賞ユニット290を説明するための図である。
遊技盤200あるいは遊技領域124の中央部分に固定始動領域としての特図1始動口があり、その特図1始動口の右下に図73(a)に示す始動入賞ユニット290が設けられている。この始動入賞ユニット290は、第一の可動領域291と第二の可動領域292と第三の可動領域293を有する。第二の可動領域292および第三の可動領域293はいずれも、メカニカルチューリップであり、それぞれの一対の羽根部材292a,293aが、遊技球の自重で開放し、機械的機構によって閉鎖される。第二の可動領域292は、特図1始動口に相当し、この第二の可動領域292に遊技球が進入すると、特図1の図柄変動表示が開始される場合がある。第三の可動領域293は、特図2始動口に相当し、この第三の可動領域293に遊技球が進入すると、特図2の図柄変動表示が開始される場合がある。
一方、第一の可動領域291は、電動チューリップであり、一対の羽根部材291aが、主制御部300によって開閉制御され、ソレノイド等の電気部品によって開閉動作する。この第一の可動領域291は、非電サポ状態よりも電サポ状態の方が開状態になりやすい。すなわち、普図の当否判定で当選すると、第一の可動領域291は開状態になり、非電サポ状態よりも電サポ状態の方が、普図の当否判定の当選確率が高められている。
また、図73(a)に示す始動入賞ユニット290は、電動の振分手段294を備えている。複数の電サポ状態は、遊技状態と、第一の可動領域291(電チュー)の開放パターンおよび/または振分手段294の動作パターンの組み合わせによって作り出すことができる。すなわち、遊技状態(非電サポ状態、第一の電サポ状態、第二の電サポ状態)によって第一の可動領域291の電チューの開放パターンを異ならせ、その電チューの開放パターンに関連して振分手段294が動作する。電チューの開放パターンは、入球が実質的に不可能、あるいは入球困難な第一の開放パターン(例えば、1秒未満の開放パターン)と、入球可能な第二の開放パターンと、第二の開放パターンよりも開放時間が長い第三の開放パターンが用意されている。非電サポ状態では、電チューの作動確率は相対的に低く(0%を含む)、作動したとしても第一の開放パターンに限って作動したり、あるいは第一の開放パターンであることが多い。一方、第一の電サポ状態では、電チューの作動確率は相対的に高く、第一の開放パターンと第三の開放パターンの組合せで作動する場合もあれば、第二の開放パターンのみで一又は複数回作動する場合もある。なお、第一の開放パターン〜第三の開放パターンを適宜組み合わせたり、各開放パターン単独で一又は複数回作動してもよい。
振分手段294は、第一の電サポ状態であれば、第一の可動領域291に進入した遊技球を第一の通路295に振り分ける。一方、第二の電サポ状態であれば、振分手段294は、第一の可動領域291に進入した球を第二の通路296に振り分ける。振分手段294にしても、第一の通路295にしても、第二の通路296にしても、遊技盤の裏側に設けられており、第一の通路295を通る遊技球も第二の通路296を通る遊技球もアウト球である。
なお、振分け手段の動作パターンが、第一の通路295と第二の通路296とに交互に振り分ける1種類の動作パターンであっても、電チューの開放パターンを異ならせることで振分けることができる。例えば、第一の電サポ状態では、振分手段294が第二の通路296に振分ける姿勢のときには電チューが閉鎖しているようにし、振分手段294が第一の通路295に振分ける姿勢のときには電チューが開放するようにしてもよい。
このような始動入賞ユニット290を備えたパチンコ機100であれば、電サポ状態であっても、第一の電サポ状態(特図1に係る電サポ状態)であれば、主制御部300は特図1の始動情報を先読みし、先読みした結果を副制御部側400,500に送信し、先読みした始動情報に応じて、特図1の先読み予告が実行される。
なお、第二の電サポ状態(特図2に係る電サポ状態)の場合は、特図1の先読み予告は実行されることはないが、特図2の先読み予告は実行される。
図73(b)は、振分手段294’の一例を示す図である。遊技盤の裏に振分手段294が設けられていると、振分手段294における振分動作が遊技者から見えない。図73(b)に示す振分手段294’は遊技盤の表側に設けられており、遊技者は、振分動作を見ることができる。図73(b)に示す振分手段294’は、第一の可動領域291に進入した遊技球が収容される収容部2942が複数用意された回転体2941を備え、その回転体2941は図の矢印方向に回転している。この回転体2941には、第一の通路295’と第二の通路296’それぞれが接続しているが、回転体2941と第一の通路295’の接続部分には開閉可能なシャッタ部材295aが設けられており、シャッタ部材295aは常時は閉まっている。また、回転体2941と第二の通路296’の接続部分にも開閉可能なシャッタ部材296aが設けられており、このシャッタ部材296aも常時は閉まっている。
特図1の電サポ状態では、遊技球が収容された収容部2942が通過するタイミングでシャッタ部材295aが開かれ、遊技球は第一の通路295’に案内される。一方、特図2の電サポ状態では、遊技球が収容された収容部2942が通過するタイミングでシャッタ部材296aが開かれ、遊技球は第二の通路296’に案内される。遊技者は、どちらのシャッタ部材295a,296aが開くか、すなわち遊技球が第一の通路295’と第二の通路296’のうちのいずれの通路に案内されるかを見ることができ、遊技の興趣が向上する場合がある。
図73(c)に示す始動入賞ユニット290’は、第一の通路295’と第二の通路296’の他に、第三の通路297が設けられたものである。この第三の通路297には、第二の可動領域292を作動させるための領域295sも、第三の可動領域293を作動させるための領域296sも設けられておらず、第三の通路297を遊技球が通過しても、特図の図柄変動表示が開始されることはない。すなわち、第三の通路297はハズレの通路である。図73(c)に示す始動入賞ユニット290’を備えたパチンコ機100では、第一の電サポ状態(特図1に係る電サポ状態)で第一の可動領域291に進入した遊技球は、抽選結果に応じて第一の通路295’と第三の通路297のいずれか一方の通路に振り分けられる。また、第二の電サポ状態(特図2に係る電サポ状態)で第一の可動領域291に進入した遊技球は、抽選結果に応じて第二の通路296’と第三の通路297のいずれか一方の通路に振り分けられる。
以上説明した「特図1に係る電サポ状態」とは、振分手段294が、特図1始動口に相当する可動領域(第二の可動領域292)を作動させるための領域295sへ遊技球を振り分ける状態のことであったり、あるいは、特図1始動口に相当する可動領域が入賞容易状態(開状態)に変化しやすい状態のことであったり、反対に特図2始動口に相当する可動領域(第三の可動領域293)が入賞容易状態(開状態)に変化しない状態のことであったりする。また、「特図2の電サポ状態」とは、振分手段294が特図2始動口に相当する可動領域(第三の可動領域293)を作動させるための領域296sへ遊技球を振り分ける状態のことであったり、あるいは、特図2始動口に相当する可動領域が入賞容易状態(開状態)に変化しやすい状態のことであったり、反対に特図1始動口に相当する可動領域(第二の可動領域292)が入賞容易状態(開状態)に変化しない状態のことであったりする。
また、本発明は、スロトマシンにも適用することができる。
図74は、本発明を適用可能なスロットマシンを正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
このスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図74に示すスロットマシン1000では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、図74に示すスロットマシン1000では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の裏面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図74において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ1023は、例えば、内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。図74に示すスロットマシン1000においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1034は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1034から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1034に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。このスロットマシン1000では、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、複数種類の役のうち、いずれの役に当選しているか否かの抽選を行う内部抽選処理が実行され、スロットマシン1000を遊技者にとって相対的に有利な状態とするかあるいは相対的に不利な状態にするかが決定される。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至10310は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1043は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
また、図74に示すスロットマシン1000には、操作キーユニット1090が、MAXベットボタン1032とメダル投入口1034の間に設けられている。この操作キーユニット1090は、十字キーとOKボタンとキャンセルボタンを有する。さらに、その操作キーユニット1090の横には、図1に示すパチンコ機100に設けられていたチャンスボタン136と同じ演出ボタン1091が設けられている。
音孔1060はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1080が配設されている。この演出装置1080は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉1063a、左扉1063bからなる扉(シャッタ)部材1063と、この扉部材1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略)を備えており、2枚の右扉1063a、左扉1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図74に示すスロットマシン1000では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。さらに、液晶表示装置1057の左脇には、左側可動手段1064L(図75参照)が設けられて、その右脇には、右側可動手段1064R(図75参照)が設けられている。左側可動手段1064Lにしても、右側可動手段1064Rにしても、液晶表示装置1057よりも前側(遊技者側)で移動動作するものである。また、左側可動手段1064Lにしても、右側可動手段1064Rにしても点灯可能な可動手段である。
図75は、図74に示すスロットマシン1000で実行される事象A〜事象Cを説明するための図である。
図75に示す液晶表示装置1057の左下には第一のカウンタ表示1057aが表示され、右下には第二のカウンタ表示1057bが表示されている。第一のカウンタ表示1057aは、例えば、ベルの入賞回数をカウント表示するものであり、第二のカウンタ表示1057bは、例えば、スイカとチェリーの当選回数をカウント表示するものである。第一のカウンタ表示1057aにしても、第二のカウンタ表示1057bにしても、カウント表示の値が10になると、AT抽選の当選を占うバトル演出が液晶表示装置1057で実行される。なお、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値が10になった場合の、AT抽選に当選する期待度は10%であり、第二のカウンタ表示1057bにおけるカウント表示の値が10になった場合の、AT抽選に当選する期待度は30%である。
図75の左側に示す例では、図75(a)に示す液晶表示装置1057には、背景1が表示されており、第一のカウンタ表示1057aも第二のカウンタ表示1057bも非表示である。図75(b)では、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は2であり、第二のカウンタ表示1057bにおけるカウント表示の値は1である。図75(c)に示す第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は10であり、液晶表示装置1057ではバトル演出が開始される。図75(d)に示すように、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値が10になって開始されたバトル演出中は、その第一のカウンタ表示1057aの少なくとも一部(全部であってもよい)にオーバーラップすうるように左側可動手段1064Lが初期位置から何度も進出してくる。この進出動作を繰り返す左側可動手段1064Lは、点灯状態で進出動作を繰り返してもよいし、最大進出位置に到達する度に点灯してもよい。遊技者は、左側可動手段1064Lに注目し、第一のカウンタ表示1057aにも目がいく。左側可動手段1064Lの移動動作が事象Cに相当し、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示が事象Bに相当する。第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は10のままであり、バトル演出が、第一のカウンタ表示1057aに起因して行われていることに気付く。すなわち、AT抽選に当選する期待度は10%しかないことに気付く。したがって、バトル演出が事象Aに相当する。
なお、バトル演出が開始されると、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は10から他の表示(例えば、決闘マークの表示)に変化してもよい。この場合には、決闘マークの表示に左側可動手段1064Lがオーバラップする。決闘マークの表示は、バトル演出(第一の演出の一例)の実行に関連して行われる第一の表示の一例に相当する。したがって、決闘マークが表示されている期間の一部又は全部において、左側可動手段1064Lの移動動作(第一の演出手段が演出動作の一例に相当)が実行される。
図75(e)では、バトル演出が終了し、バトルに負けた結果、すなわちAT当選にハズレたことが「残念」という文字表示で表示されている。図75(e)では、左側可動手段1064Lが最大進出位置に到達しており、図75(f)に示すように、この左側可動手段1064Lが後退位置に戻るための移動を開始する前に、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は0にリセットされる。第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値のリセットは、バトル演出の開始と同時や、バトル演出の開始直後であっても、カウント表示の値がリセットされていることに気付けば、バトル演出が、第一のカウンタ表示1057aに起因して行われていることに気付くことになるため、問題ない。なお、図75(f)に示す液晶表示装置1057では、背景2に切り替わっている。
図75の右側に示す例では、図75(C)のタイミングで、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は10になり、液晶表示装置1057ではバトル演出が開始される。バトル演出が開始されると、図75(D)に示すように、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値の表示態様が変化する。ここでは、エフェクト表示(発光表示)になる。このエフェクト表示は、バトル演出が開始されたことを表す表示であり、さらに、AT抽選に当選する期待度が高まったことを表す予告表示であってもよい。この例では、カウント表示の値が10になった方、すなわちエフェクト表示が開始された方とは反対側に設けられた可動手段である右側可動手段1064Rが、第二のカウンタ表示1057bの少なくとも一部(全部であってもよい)にオーバーラップする位置まで進出し、バトル演出の実行中、その進出位置に留まる。右側可動手段1064Rも、進出位置で点灯状態を維持する。なお、右側可動手段1064Rは、進出位置でも消灯状態のままであってもよい。この例では、第一のカウンタ表示1057aにおけるエフェクト表示を目立たせるために、第二のカウンタ表示1057bを隠す目的で右側可動手段1064Rが進出位置に留まる。その結果、遊技者は、第一のカウンタ表示1057aに目がいき、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示の値は10のままであり、バトル演出が、第一のカウンタ表示1057aに起因して行われていることに気付く。この右側の例でも、バトル演出が事象Aに相当し、第一のカウンタ表示1057aにおけるカウント表示が事象Bに相当する。また、この例では、右側可動手段1064Rの移動動作または/および第一のカウンタ表示1057aにおけるエフェクト表示が事象Cに相当する。
図75(D)に示す第一のカウンタ表示1057aにおけるエフェクト表示は、バトル演出(第一の演出の一例)の実行に関連して行われる第一の表示の一例に相当する。したがって、エフェクト表示が表示されている期間の一部又は全部において、右側可動手段1064Rの移動動作(第一の演出手段が演出動作の一例に相当)が実行される。
バトル演出が終了した図75(F)に示す液晶表示装置1057では、背景2に切り替わっており、右側可動手段1064Rが後退位置に戻り、第二のカウンタ表示1057bにおけるカウント表示の値が視認可能になり、第二のカウンタ表示1057bも着目されるようになる。
なお、これまでの説明における「点灯」には、「点滅」も含む。
また、これまでの説明における、視認困難や視認容易、あるいは視認可能や視認不可能といった文言は、視認度合いあるいは見え方が変化することを意味する。例えば、視認度合いは異なるが視認容易性は同一である場合があってもよい。
以上の記載では、
『 透過手段[例えば、透過性部材803やイルミネーションパネル等]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やサブ表示手段209等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4、変動アイコンc、予告アイテムのアイコンn1,n2、擬似連アイテムgのアイコン、通過ポイントアイコンp1、第一メータ表示2286を構成する楕円形のアイコン、第二メータ表示2287を構成する長方形のアイコン等]の表示であり、
前記透過手段は、発光手段[例えば、レンズカットや有機EL等]が設けられている手段であり、
前記発光手段の少なくとも一部が、前記アイコンが表示される位置の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されており、
擬似連演出[例えば、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出等]において、前記発光手段から光が発せられる[例えば、光源802A〜802Hからの光が遊技者側に発せられる]場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記第二の表示手段は、複数種類の表示を必ず表示する表示手段であってもよい。
また、前記発光手段の一部のみが、前記アイコンが表示される位置の一部のみにオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の一部のみが、前記アイコンが表示される位置の全部にオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の全部が、前記アイコンが表示される位置の一部のみにオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の全部が、前記アイコンが表示される位置の全部にオーバーラップするように構成されていてもよい。
さらに、擬似連演出において、前記発光手段から光が必ず発せられてもよい。
また、前記アイコンが表示されている期間において、前記発光手段から光が発せられた場合に、前記光の少なくとも一部が該アイコンの少なくとも一部にオーバーラップされる場合があってもよいし、必ずオーバーラップされてもよい。さらに、前記光の少なくとも一部が、擬似連演出が行われている図柄変動表示において表示されるアイコンの少なくとも一部にオーバーラップされる場合があってもよいし、必ずオーバーラップされてもよい。例えば、前記光の少なくとも一部が、擬似連演出が行われている図柄変動表示に対応した変動アイコンの少なくとも一部にオーバーラップされる場合があってもよいし、必ずオーバーラップされてもよいし、最も入賞タイミングが古いアイコン、すなわち次に消化される保留に対応したアイコン(第1保留アイコン)の少なくとも一部にオーバーラップされる場合があってもよいし、必ずオーバーラップされてもよい。
また、「前記発光手段から光が発せられる」とは、光源からの第一の光の光路を変更し第二の光が発せられることであってもよいし、該第一の光そのものが発せられることであってもよい。なお、前記第二の光は、前記第一の光に由来する光になる。すなわち、前記第二の光は、光源から照射される第一の光を偏光させた後の光になる。
また、前記透過手段は、複数種類の演出手段のうちの一の手段であってもよく、前記第二の表示手段も該複数種類の演出手段のうちの一の手段であってもよい。
また、
『 図柄変動表示[例えば、特図の図柄変動表示]を表示可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214等]を備え、
前記アイコンは、保留アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4等]であり、
前記第二の表示手段は、前記保留アイコンの数により、前記図柄変動表示の開始が保留されている数の表示を実行可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示する表示手段であってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記保留アイコンの数により、前記図柄変動表示の開始が保留されている数の表示を必ず実行する手段であってもよい。
また、
『 前記アイコンは、予告アイコン[例えば、予告アイテムのアイコンn1、図33(a)に示す擬似連アイテムgのアイコン、図32(a)等に示す先読み予告の表示態様(殿様のキャラクタの顔の表示態様)の保留アイコン等]であり、
前記擬似連演出において、前記予告アイコンの表示が消失する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記擬似連演出において、前記予告アイコンの表示が必ず消失するように構成されていてもよい。
また、
『 前記アイコンが表示される位置とは、一のアイコン[例えば、保留アイコンh1等]が表示されている場合における、該一のアイコンが表示されている位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記アイコンが表示される位置とは、一のアイコンが[例えば、保留アイコンh1等]表示されていない場合における、該一のアイコンが表示されることがある位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一のアイコンとは、複数のアイコン[例えば、第1保留アイコンh1〜第4保留アイコンh4等]のうちのいずれか一つのアイコンのことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止前に、光を発する場合[例えば、図63(q)の白色の発光表示803g5等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止前に、光を必ず発する手段であってもよい。
また、
『 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止中に、光を発する場合[例えば、図63(g)〜同図(l)の赤色の発光表示803g4等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止中に、光を必ず発する手段であってもよい。
また、
『 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止が開始された後に、光を発する場合[例えば、図63(g)〜同図(l)の赤色の発光表示803g4等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止が開始された後に、光を必ず発する手段であってもよい。
また、
『 前記発光手段は、非自発光の手段[例えば、レンズカット等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記発光手段は、自発光の手段[例えば、有機EL等]であってもよい。
また、
『 前記発光手段は、前記透過手段に設けられた複数のレンズカットにより構成されており、
一又は複数の光源が、前記透過手段の周りに、該透過手段とは別体で設けられている[例えば、図46等に示す光源802A〜802H等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記透過手段は、一又は複数の光源と一体で設けられた手段であってもよい。
また、
『 前記発光手段によって、前記透過手段に意匠[例えば、第一の模様803ba、第二の模様803bb、第三の模様803ca、第四の模様803cb、後側模様815aa、中側模様814aa、前側模様813aa、発光表示803g4,803g5等]が形成される、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100、図53に示す遊技盤200を備えたパチンコ機等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 透過手段[例えば、透過性部材803やイルミネーションパネル等]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やサブ表示手段209等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4、変動アイコンc、予告アイテムのアイコンn1,n2、擬似連アイテムgのアイコン、通過ポイントアイコンp1、第一メータ表示2286を構成する楕円形のアイコン、第二メータ表示2287を構成する長方形のアイコン等]の表示であり、
前記透過手段は、発光手段[例えば、レンズカットや有機EL等]が設けられている手段であり、
前記発光手段の少なくとも一部が、前記アイコンが表示される位置の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されており、
擬似連演出[例えば、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出等]における或る状態[例えば、図64(g)〜(l)や図64(q)]において、前記発光手段から光が発せられる場合があり、
前記アイコンは、予告アイコンであり、
前記擬似連演出において、前記予告アイコンの表示が消失する場合があり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出に関する図柄の表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図64(e)〜同図(p)や図34(E)や図37(b)や図38(b)に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出の回数を表す表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図64(q)や図17(g)や図34(F)や図37(e)や図38(c)に示す「×2」の文字表示等]であり、
前記第二の表示は、前記擬似連演出の実行に関連して行われる表示であり、
前記第二の表示が表示されている期間の一部又は全部において、前記発光手段から光が発せられる場合があり[例えば、図64(q)]、
一回の装飾図柄の変動表示において、前記第一の表示が停止表示される回数が第一の回数[例えば、1回]の場合があるように構成されており、
一回の装飾図柄の変動表示において、前記第一の表示が停止表示される回数が第二の回数[例えば、2回]の場合があるように構成されており、
前記第一の回数よりも前記第二の回数の方が多い回数であり、
前記第一の表示が停止表示された回数が前記第一の回数であった装飾図柄の変動表示よりも、該第一の表示が停止表示された回数が前記第二の回数であった装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様で確定表示されやすく構成されており、
前記擬似連演出における或る状態においては前記第二の表示が表示されている場合がある[例えば、図64(q)]一方、前記第一の表示が停止表示されている或る状態[例えば、図64(e)〜同図(p)の間の状態]においては該第二の表示が表示されている場合がない[例えば、図64(e)〜同図(p)]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、以上の記載では、
『 透過手段[例えば、透過性部材803やイルミネーションパネル等]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やサブ表示手段209等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4、変動アイコンc、予告アイテムのアイコンn1,n2、擬似連アイテムgのアイコン、通過ポイントアイコンp1、第一メータ表示2286を構成する楕円形のアイコン、第二メータ表示2287を構成する長方形のアイコン等]の表示であり、
前記透過手段は、発光手段[例えば、レンズカットや有機EL等]が設けられている手段であり、
前記発光手段の少なくとも一部が、前記アイコンが表示される位置の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されており、
擬似連演出[例えば、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出等]における或る状態[例えば、図64(g)〜(l)や図64(q)]において、前記発光手段から光が発せられる場合があり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出に関する図柄の表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図64(e)〜同図(p)や図34(E)や図37(b)や図38(b)に示す「NEXT」と表示された擬似連図柄]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出の回数を表す表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図64(q)や図17(g)や図34(F)や図37(e)や図38(c)に示す「×2」の文字表示等]であり、
一回の装飾図柄の変動表示において、前記第一の表示が停止表示される回数が第一の回数[例えば、1回]の場合があるように構成されており、
一回の装飾図柄の変動表示において、前記第一の表示が停止表示される回数が第二の回数[例えば、2回]の場合があるように構成されており、
前記第一の回数よりも前記第二の回数の方が多い回数であり、
前記第一の表示が停止表示された回数が前記第一の回数であった装飾図柄の変動表示よりも、該第一の表示が停止表示された回数が前記第二の回数であった装飾図柄の変動表示の方が、最終的に大当り図柄態様で確定表示されやすく構成されており、
前記擬似連演出における或る状態においては前記第二の表示が表示されている場合がある[例えば、図64(q)]一方、前記第一の表示が停止表示されている或る状態(以下、「第一の状態」という。)[例えば、図64(e)〜同図(p)の間の状態]においては該第二の表示が表示されている場合がない[例えば、図64(e)〜同図(p)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記擬似連演出に関する予告の表示(以下、「第三の表示」という。)[例えば、事象B(図33(a)に示す擬似連アイテムgのアイコン等)や、図33(b)に示す「擬」の文字、同図(c)に示す「擬×2」の文字、図34(C)に示す「擬」の文字]であり、
前記第一の状態において、前記第三の表示が表示されている場合がある[例えば、段落0785の記載から図64(e)〜同図(p)や図63(e)〜同図(p)、あるいは段落0411における「図34(F)の再変動表示が開始されるまで表示され続け」]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示が表示されている期間の一部又は全部において、前記発光手段から光が発せられる場合がある[例えば、図64(q)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示が表示されている状態で、前記発光手段から光が発せられる場合がある[例えば、図64(g)〜同図(l)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 可動手段[例えば、「八代将軍」と文字表示された演出可動体2251]を備え、
前記可動手段は、第一の位置から第二の位置に移動可能な手段であり、
前記第一の位置は、前記可動手段の初期位置であり、
前記擬似連演出において、前記可動手段が前記第二の位置に位置する場合がある[例えば、図64(j)〜同図(k)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、装飾図柄のうちの数字図柄の表示(以下、「第四の表示」という。)[例えば、「装飾5」等の図5(b)に示す表示]]であり、
前記第一の表示は、装飾図柄のうちの特殊図柄の表示[例えば、「NEXT」の表示]であり、
前記特殊図柄は、前記数字図柄とは別の図柄であり、
前記第一の表示の停止表示がなされた後に、前記第四の表示の停止表示がなされる場合があり[例えば、図17(o)]、
前記第一の表示の停止表示がなされた後であって前記第四の表示の停止表示がなされる前の或る状態において、前記第二の表示が表示される[例えば、図64(q)や図17(j)〜同図(l)]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214]を備え、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示に対応して行われる装飾図柄の変動表示を実行可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、前記擬似連演出が開始することを表す表示[例えば、1回目の表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、前記擬似連演出が継続することを表す表示[例えば、2回目以降の表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、擬似連図柄の表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「停止表示」とは、「確定表示以外の停止表示」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記確定表示以外の停止表示とは、仮停止のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記確定表示以外の停止表示とは、揺れ表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
「 光透過手段[例えば、透過性部材803やイルミネーションパネル等]と、
前記光透過手段に光を少なくとも照射可能な光照射手段[例えば、光照射手段801等]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やサブ表示手段209等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4、変動アイコンc、予告アイテムのアイコンn1,n2、擬似連アイテムgのアイコン、通過ポイントアイコンp1、第一メータ表示2286を構成する楕円形のアイコン、第二メータ表示2287を構成する長方形のアイコン等]の表示であり、
前記光透過手段は、発光手段[例えば、レンズカット等]が設けられている手段であり、
前記発光手段は、前記光照射手段から照射された光によって、遊技者側に向かって発光しているように見える手段であり、
前記発光手段の少なくとも一部が、前記アイコンが表示される位置の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されており、
擬似連演出[例えば、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出等]において、前記発光手段が発光しているように見える場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記光照射手段は、前記光透過手段以外にも光を照射する手段であってもよいし、前記光透過手段のみに光を照射する手段であってもよい。また、前記光照射手段は、前記光透過手段に光を必ず照射する手段であってもよい。
また、前記第二の表示手段は、複数種類の表示を必ず表示する表示手段であってもよい。
また、前記発光手段の一部のみが、前記アイコンが表示される位置の一部のみにオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の一部のみが、前記アイコンが表示される位置の全部にオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の全部が、前記アイコンが表示される位置の一部のみにオーバーラップするように構成されていてもよいし、前記発光手段の全部が、前記アイコンが表示される位置の全部にオーバーラップするように構成されていてもよい。
さらに、擬似連演出において、前記発光手段が発光しているように必ず見えるように構成されていてもよい。
また、
「 図柄変動表示[例えば、特図の図柄変動表示]を表示可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214等]を備え、
前記アイコンは、保留アイコン[例えば、保留アイコンh1〜h4等]であり、
前記第二の表示手段は、前記保留アイコンの数により、前記図柄変動表示の開始が保留されている数の表示を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
について説明した。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示する表示手段であってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記保留アイコンの数により、前記図柄変動表示の開始が保留されている数の表示を必ず実行する手段であってもよい。
また、
「 前記アイコンは、予告アイコン[例えば、予告アイテムのアイコンn1、図33(a)に示す擬似連アイテムgのアイコン、図32(a)等に示す先読み予告の表示態様(殿様のキャラクタの顔の表示態様)の保留アイコン等]であり、
前記擬似連演出において、前記予告アイコンの表示が消失する場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記擬似連演出において、前記予告アイコンの表示が必ず消失するように構成されていてもよい。
また、
「 前記アイコンが表示される位置とは、一のアイコン[例えば、保留アイコンh1等]が実際に表示されているか否かに関わらず、該一のアイコンが表示されることがある位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記一のアイコンとは、複数のアイコン[例えば、第1保留アイコンh1〜第4保留アイコンh4等]のうちのいずれか一つのアイコンのことである、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
また、
「 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止前に、発光しているように見える場合[例えば、図63(q)の白色の発光表示803g5等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止前に、発光しているように必ず見える手段であってもよい。
また、
「 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止中に、発光しているように見える場合[例えば、図63(g)〜同図(l)の赤色の発光表示803g4等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止中に、発光しているように必ず見える手段であってもよい。
また、
「 前記発光手段は、擬似連演出における仮停止が開始された後に、発光しているように見える場合[例えば、図63(g)〜同図(l)の赤色の発光表示803g4等]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、前記発光手段は、擬似連演出における仮停止が開始された後に、発光しているように必ず見える手段であってもよい。
以上の記載では、
『 第一の演出手段[例えば、演出可動体2251、演出可動体2252、右側可動手段1064R、第一の可動体2243、第二の可動体2244、第一の可動手段2248、遮蔽装置246、盤側演出可動体、扉(シャッタ)部材1063、透過性部材803、イルミネーションパネル等]と、
第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208やサブ表示手段209や液晶表示装置1057等]と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
前記第一の表示は、第一の演出[例えば、図62に示す擬似連演出、図67(a)〜同図(f)に示すストーリー擬似連演出、同じく図67(A)〜同図(H)に示す高速擬似連演出、大当り確定予告の表示2182、図69(b)に示す昇格演出A、図69(B−1)に示す演出A、図69(う)に示す勝負演出、図70(d)に示す演出A、図71に示す演出C、図74に示すバトル演出等]の実行に関連して行われる表示[例えば、「×2」という擬似連回数の表示、図67(f)に示すストーリーA2の表示、図62(D)等に示す擬似連回数を表す表示2282、第一の演出発生表示2183、レベルに関する表示2187,2188、アタッカでの獲得球数に関する表示2283、ロックがかかって減らないことを表す表示態様の残回数の表示2284、勝利アイコン等のアイコンi1〜i3に付されるバツ印の表示、表示態様が変化した通過ポイントアイコンp1の表示、図71(ウ)に示すたくさんの「+1」の長方形アイコンiA〜iEの表示、図74(D)に示す第一のカウンタ表示1057aにおけるエフェクト表示等]であり、
前記第一の表示が表示されている期間において、前記第一の演出手段が演出動作[例えば、移動動作や回転動作や開閉動作や発光動作や出力動作やキャラクタの表示の動作等]を実行する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記第二の表示手段は、複数種類の表示を必ず表示する表示手段であってもよい。また、前記第一の表示が表示されている期間において、前記第一の演出手段が演出動作を必ず実行するように構成されていてもよい。
また、前記第一の演出手段は、前記第一の表示が表示されている期間において、前記第一の表示に注目させる演出動作を実行する場合がある演出手段であってもよい。
また、第二の演出手段を備え、前記第二の演出手段は、前記第二の表示手段であり、前記第一の演出手段は、前記第二の演出手段よりも遊技者側(前側)に配置された手段であってもよい。
さらに、第三の演出手段[例えば、図1に示すスピーカ120、チャンスボタンランプ138等]を備え、前記第一の演出手段は、前記第一の表示が表示されている期間において、前記第三の演出手段よりも、該第一の表示が表示されている位置[例えば、表示画面208s内の位置等]に近い位置で演出動作を実行する場合がある演出手段であってもよい。
なお、前記第一の演出手段は、前記第一の表示が表示されている期間において、前記第三の演出手段よりも、該第一の表示が表示されている位置に近い位置で演出動作を必ず実行する演出手段であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、複数種類の演出手段のうちの一の手段であり、前記第二の表示手段も該複数種類の演出手段のうちの一の手段であってもよい。
さらに、前記第一の演出手段は、前記複数種類の演出手段のうち、前記第一の表示の表示位置に動作範囲の少なくとも一部が重なる演出手段(例えば、可動演出手段)であってもよいし、前記複数種類の演出手段のうち、前記第二の表示手段に動作範囲の少なくとも一部が重なる演出手段(例えば、可動演出手段)であってもよい。より具体的には、前記第一の演出手段の一例として、演出可動体2251、演出可動体2252、右側可動手段1064R、第一の可動体2243、第二の可動体2244、第一の可動手段2248、遮蔽装置246、盤側演出可動体、扉(シャッタ)部材1063、透過性部材803、イルミネーションパネル等を列挙することができる。すなわち、前記第一の演出手段としては、上記列挙したもの総てであってもよい。一方、上記列挙したものの中でも適用されないものがあってもよい。
また、
『 前記第一の演出手段は、可動手段[例えば、演出可動体2251、演出可動体2252、右側可動手段1064R、第一の可動体2243、第二の可動体2244、第一の可動手段2248、遮蔽装置246、盤側演出可動体、扉(シャッタ)部材1063等]であり、
前記可動手段は、第一の位置[例えば、初期位置や後退位置等]から第二の位置[例えば、停止位置や進出位置等]に移動可能な手段であり、
前記第二の位置は、前記第一の位置よりも、前記第一の表示が表示される位置[例えば、表示画面208s内の位置等]に近い位置であり、
前記演出動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置に移動することを含む動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記可動手段は、前記第一の位置から前記第二の位置に必ず移動する手段であってもよい。また、前記演出動作は、移動動作の他、点灯動作等を含んでいてもよいし、移動動作のみであってもよい。
また、
『 上に記載の「第一の演出の実行に関連して行われる表示」とは、第一の演出が行われたことを表す表示[例えば、第一の演出発生表示2183、勝利アイコン等のアイコンi1〜i3に付されるバツ印の表示、表示態様が変化した通過ポイントアイコンp1の表示等]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「第一の演出の実行に関連して行われる表示」とは、表示内容が変化した後のレベルに関する表示[例えば、レベルに関する表示2187,2188等]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記レベルに関する表示とは、メータ表示[例えば、メータ表示2188等]を含む表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記レベルに関する表示とは、前記メータ表示が表すメータが満タンになるとアップするレベルの大きさを表す表示[例えば、レベルの大きさを表す表示2187等]を含む表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 図柄変動表示[例えば、特図の図柄変動表示]を表示可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214等]を備え、
前記第一の演出は、前記図柄変動表示の表示中に実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示する表示手段であってもよい。
また、
『 図柄変動表示[例えば、特図の図柄変動表示]を表示可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214等]を備え、
前記第一の表示手段は、前記図柄変動表示を開始した後に大当りの停止図柄を表示可能な表示手段であり、
前記第一の演出は、大当り遊技中に実行される演出[例えば、図69(b)に示す昇格演出A]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示する表示手段であってもよい。また、前記図柄変動表示を開始した後に大当りの停止図柄を表示する場合とバズレの停止図柄を表示する場合とがあってもよい。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
前記第二の表示は、第二の演出の実行に関連して行われる表示であり、
前記第二の演出は、リーチ演出であり、
前記第二の表示は、リーチという文字を含む表示[例えば、図67(H)に示すリーチ表示等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100、図53に示す遊技盤200を備えたパチンコ機等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、図73に示すスロットマシン1000等]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、以上説明した、実施形態や各種の例等それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や各種の例等に適用してもよい。