JP6660665B2 - タイル壁面構造 - Google Patents

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本願発明は、施工面に取り付け金具ならびに接着剤により固定された断熱材層にネット並びに接着剤を介してタイルを展貼固定してタイル壁を形成するとともに断熱材層に水抜き機能を具えるようにしたタイル壁面構造に関するものである。
従来、タイル壁面の形成に関しては種々の工法が知られている。 例えば、タイル壁面の構築に関しては以下のものが知られている。
すなわち、施工コストの低減や施工効率の向上の見地から、ユニットタイルを用いる工法も従来から多数採用されている。 このような従来のユニットタイルは、所定の目地間隔を置いて配列された多数のタイルの裏面側に合成繊維不織布あるいはネットを配設し、該不織布又はネットの全面にポリマー配合のポルトランドセメント等を含浸させて各タイルを連結して構成されている。
そして、このような従来のユニットタイルによる壁面構築の施工は、先ず建物躯体のコンクリート等の壁面に貼付用のモルタル等の接着剤を所定厚みだけ塗布し、この接着剤層に前記ユニットタイルの裏面側を不織布あるいはネットと共に圧着貼着するようになっている。
本願技術に関して、以下のような先行技術文献が存在している。
特開平05−57910号公報 特開平06−248781号公報 特開2000−213181号公報 特開2003−239500号公報 特開2007−92331号公報
しかしながら、従来は、ユニットタイルは個々単独にネット等を介して壁面に貼付されているのみであるため施工面への張付け力が十分でなく、施工面から剥落しやすい、時には落下するという宿命的な欠点を解消することができなかった。また、断熱材には種々の原因から水分が発生することがあり、この浸水を適正に処理しないと耐久性の齟齬、断熱層の剥離ひいてはタイル面の剥落等さまざまな不都合の原因となる。このような課題解決のため、本願発明者らは先に特願2013−149131号、特願2014−11008号に係る技術を提供したが、本願発明はこれら先行の技術をさらに改良して壁面を構成する各種部材の剥落を防止できる安全なタイル壁面構造を実現しようとするものである。
本願発明は、施工面に張設され施工面との間に断熱効果を向上させるための複数の空間部を具える断熱材と、タイルネットにより複数個が一連に連結されてなるタイルセットを前記断熱材の表面により貼設形成されるタイル壁と、断熱材の取り付け金具と、断熱材の水抜き手段とを具え、前記取り付け金具は、断熱材の上下方向において隣接する断熱材相互の連結金具と上下方向において隣接する相互の断熱材の端部に設置されるL字金具とからなり、L字金具の水平部は上下方向において隣接する断熱材の相互の端部間に挿入されていて垂直部は施工面にボルト固定されるとともに前記連結金具はL字金具の水平部に形成される孔部に貫通するように構成するとともに、断熱材の前記水抜き手段は、断熱材の施工面との対向面に多数形成される溝部による水抜き部と、L字金具の水平部に形成される前記孔部に前記連結金具を游嵌させて形成される間隙部とにより構成し、前記空間部は断熱材の施工面との対向面に断面方形突条を並設して多数形成される前記溝部により構成したことを特徴とするタイル壁面構造を提供して、上記従来の課題を解決しようとするものである。
本願発明は、上記のような構成を有することにより、施工面とタイル壁面との空間内での浸水を適切に排水できることと相まって貼付されたタイルが容易に剥落することのなく安全で断熱効果に優れた壁面を、高い施工性の下に実現でき、壁面構築における全般的なコストの低減が可能である。 また、本願発明は新規な壁面の構築時のみならず、既存の壁面にも適用が容易で、既設壁面の補修、改修に極めて有効である。
発明を実施するための最良形態
本願発明において、ネットは従来汎用されている公知の合成樹脂繊維による網目状に形成されたもので、特に接着剤の添加に優れる網の結び目部分が全体的に突起状に形成されているものが望ましいが、接着剤層の保持に適して層の骨筋としてタイル等の裏面と貼付施工面とを緊密に貼り付けできるものであれば十分である。 この種のネットとして、2軸ガラス繊維ネット、3軸塩ビ繊維ネットなど各種のタイル張り用商品が存在しており、これらの中から適宜選択することができる。 なお、ネットは合成繊維のみならず、天然繊維はもちろん各種金属材によるものも使用することができる。
接着剤は、有機弾性接着剤が好ましく、下地の変形や下地―タイル間の熱膨張の差による応力を適正に緩和でき接着力も強靭である。この種の接着剤としては、変形シリコン・エポキシ樹脂系接着剤など各種の商品があり、施工条件に応じた適性を具備したものを選
択する。
本願において、タイルの貼付に関しては、コンクリート、モルタル等の下地面への施工はもちろん、既設のタイル壁面、ALCパネル、セメント成形板等による既設の壁面への施工も可能であり、特に既設タイル壁面の改修に有効である。
また、本願発明において、タイルは種々の陶磁器質タイルを用いることになるが、タイル、接着剤およびその組み合わせについては、全国タイル工業組合による品質認定制度の標準指針の内容に準拠することが望ましい。
取り付け金具のうちL字金具は、断面L字形状のアルミの押し出し成形材を使用し、垂直部はアンカーボルト打ち込みにより施工面に固定される。 また、水平部には適宜間隔で孔部が形成される。 この水平部は上下方向で施工面に形成される水平方向の溝部に嵌合されるこの金具は、上下方向において隣接する断熱材の上下端部の間に挿入設置される。 そして、前記孔部には連結金具が嵌合されて上下双方の断熱材に挿入されて双方を固定支持している。
断熱材の施工面との対向面裏面には水抜き部が形成されるが、この水抜き部は施工面と断熱材表面の間に上下方向に形成される溝部により構成して、なんらかに起因する浸水の下方への排水を可能にする。
次に、図面に基づいて本願発明に係る第1実施例を説明する。 図1は、本願発明に係るタイル壁面構造の一実施例を示す一部切欠縦断面図である。 なお、この実施例は旧設のタイル壁面上に新たにタイル壁面を構築する補修例を示している。 図において、1は施工面におけるコンクリート壁面、2はこのコンクリート壁面1上に張設されている旧タイル壁面である。3は旧タイル壁面2の表面に形成される不陸調整層上に形成される接着剤層で、これにより断熱材4が施工面に固着されている。5は断熱材4の表面に展張されるネットとこの上に塗布される接着剤である。 このネット・接着剤5によりタイル6が固着されて新規タイル壁面が形成されている。
また、図1において、 7はL字金具、8は連結金具であり、これらにより断熱材4の取り付け金具が構成されていて、この取り付け金具により断熱材4を施工面に効率よくしかも安定的に支持することができる。 そして、前記L字金具7は図2に示すように、水平部と垂直部を有していて、水平部は上下方向において隣接する断熱材4,4の相互の端部間に挿入されていて垂直部は施工面にボルト9により固定されるようになっている。 前記連結金具8は、ロッド状部材であり 断熱材4,4の上下方向において隣接する断熱材相互に挿しこんで上下双方の断熱材4,4を連結するようになっている。
なお、断熱材4は、10mmないし30mm厚の断熱板の使用が可能であるが、この実施例では30mm厚の断熱板を採用している。 また、新設のタイル壁面を形成するタイル6,6は裏面に張り付けたタイルネットにより複数個が一連に連結されてなるタイルセットを使用しているが、個々単独のタイルをネット・接着剤5上に貼設することも可能である。 そして、ネット・接着剤5および上記タイルネットは、前述のように、2軸ガラス繊維ネット、3軸塩ビ繊維ネットなど各種のタイル張り用ネット中から適宜選択指定使用する。 なお、ネットは合成繊維のみならず、天然繊維はもちろん各種金属材によるものも使用することができる。
図2は、上記に係るL字金具7の1実施例を示す一部切欠斜視図である。 このL字金具7は、水平部7a、垂直部7bを有する長手状の部材で、アルミ押出成形によるものである。 また、水平部7aには孔部7cが適宜間隔で形成され、前記連結金具8が挿通できるようになっている。 この実施例において孔部7cは長円形状に形成され連結金具8との間に間隙が形成され水抜きの機能を奏するようになっている。 断熱材4には種々の原因から水分が発生することがあり、この浸水を適正に処理しないと耐久性の齟齬その他さまざまな不都合の原因となるが、この実施例によれば浸水は前記の間隙を通して下方に流れその過程で蒸発等により消滅することになる。
図3,4は、本願請求項6に係る断熱材の実施例を示し、これらにおいて 断熱材4の施工面との対向面41には水抜き部42が形成されている。 この図3に示す実施例において、水抜き部42は対向面41の上下方向に多数形成された断面ほぼU字形の溝部で形成されている。 このような溝部は断熱材4の成型時に一体に形成しても良いが、金型等のコストに問題がある場合は、断面U字型の突条を並設して形成しても良い。断熱材4廻りにおける水による浸水はこの水抜き部42により適正に排水されることになる。 また、水抜き部42と施工面との間には空間が形成され断熱効果のさらなる向上も期待することができる。
図4は、上記水抜き部42の他の実施例を形成した断熱材4の斜視図ならびに断面図である。 この図4に示す実施例において、水抜き部42は対向面41の上下方向に多数形成された断面ほぼコ字形の溝部で形成されている。 このような溝部は断熱材4の成型時に一体に形成しても良いが、金型等のコストに問題がある場合は、断面方形の突条を並設して形成しても良い。断熱材4廻りにおける水による浸水はこの水抜き部42により適正に排水されることになる。 また、水抜き部42と施工面との間には空間が形成され断熱効果のさらなる向上も期待することができる。
本願発明の1実施例を示す一部切欠縦断面図である。 L字金具7の1実施例を示す一部切欠斜視図である。 断熱材4における水抜き部の実施例の斜視図ならびに断面図からなる説明図である。 断熱材4における水抜き部の他の実施例に係る斜視図ならびに断面図からなる説明図である。
1....コンクリート壁面
2 .... 旧タイル壁面
3.... 接着剤層
4....断熱材
5....ネット・接着剤
6 .... タイル
7 .... L字金具
8....連結金具
9....アンカーボルト
42....水抜き部






Claims (1)

  1. 施工面に張設され施工面との間に断熱効果を向上させるための複数の空間部を具える断熱材と、タイルネットにより複数個が一連に連結されてなるタイルセットを前記断熱材の表面により貼設形成されるタイル壁と、断熱材の取り付け金具と、断熱材の水抜き手段とを具え、前記取り付け金具は、断熱材の上下方向において隣接する断熱材相互の連結金具と上下方向において隣接する相互の断熱材の端部に設置されるL字金具とからなり、L字金具の水平部は上下方向において隣接する断熱材の相互の端部間に挿入されていて垂直部は施工面にボルト固定されるとともに前記連結金具はL字金具の水平部に形成される孔部に貫通するように構成し、断熱材の前記水抜き手段は、断熱材の施工面との対向面に多数形成される溝部による水抜き部と、L字金具の水平部に形成される前記孔部に前記連結金具を游嵌させて形成される間隙部とにより構成するとともに、前記空間部は断熱材の施工面との対向面に断面方形突条を並設して多数形成される前記溝部により構成したことを特徴とするタイル壁面構造。
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