JP6660347B2 - レーザドップラ速度計のアダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム - Google Patents

レーザドップラ速度計のアダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム Download PDF

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Description

本発明は、レーザドップラ速度計のアダプタに関するものである。
レーザ光を分岐した二つの光束を、被測定物上の同じ領域に、被測定物の移動方向と垂直な方向に対して成す角が+θ、-θとなる方向から照射すると共に、照射した二つの光束によって被測定物上で生じる反射光を検出し、反射光のビート周波数をヘテロダイン検波して、被測定物の移動速度を算出するレーザドップラ速度計が知られている(特許文献1)。
図7aに、このようなレーザドップラ速度計の構成例を示す。
図示するように、このレーザドップラ速度計は、レーザ光源701、ビームスプリッタ702、ミラー703、対物レンズ704、光検出器705を備えている。
レーザ光源701から出射されたビームは、ビームスプリッタ702で第1ビームと第2ビームに分岐され、第2ビームは、さらにミラー703で反射される。そして、第1ビームとミラー703で反射した第2ビームは、被測定物の移動方向と垂直な方向に対して成す角が+θ、-θとなる方向から被測定物710の同じ領域に照射され、当該領域で第1ビームと第2ビームとが交差角2×θで交差する。
そして、被測定物710で反射された第1ビームと第2ビームの反射光が、対物レンズ704によって光検出器705に集光され、光検出器705は集光された反射光を光電変換した検出信号Doutを出力する。
ここで、被測定物710の照射領域には、第1ビームと第2ビームとの干渉によって干渉縞が生成される。そして、干渉縞の間隔dは、λをレーザ光源701が出射するビームの波長として、
d =λ/2sinθ
によって表される。したがって、この干渉縞の間隔dは、レーザ光源701の波長と、第1ビームと第2ビームとの交差角2×θに応じて定まる、レーザドップラ速度計毎に固有の固定値となる。
また、この状態で、被測定物710が速度vで移動すると、光検出器705に集光された反射光を光電変換した検出信号Doutには、第1ビームの反射光と第2ビームの反射光との干渉によって下式で表される周波数fdのビート信号が表れる。
fd = (v×2sinθ)/λ= v/d
したがって、光検出器705が出力する検出信号Doutに表れるビート信号の周波数fdを測定することにより、測定した周波数fdとレーザドップラ速度計の固有の干渉縞の間隔dから、
v= fd×d
によって被測定物710の速度vを計測することができる。
また、このようなレーザドップラ速度計のアダプタに関する技術としては、レーザドップラ速度計に装着したアダプタにより、第1ビームと第2ビームとの交差角2×θを変更したり、レーザドップラ速度計のワーキングデスタンス(第1ビームと第2ビームとの交差点までの距離)を大きくする技術が知られている(特許文献2)。
ここで、この技術では、アダプタに内蔵した、2枚のレンズよりなるアフォーカル光学系で、第1ビームと第2ビームの進行方向を変化させることにより、第1ビームと第2ビームとの交差角2×θを変更している。
また、この技術では、アダプタに内蔵した、光線の平行移動を行う菱形プリズムでレーザドップラ速度計から出射された第1ビームと第2ビームとの間隔を拡大したり、ビームエキスパンダとして機能する2枚のレンズよりなるアフォーカル光学系により、レーザドップラ速度計から出射された第1ビームと第2ビームとの間隔を拡大することにより、ワーキングデスタンスを大きくしている。
特開2005-61928号公報 特開平7-55940号公報
上述した、アダプタに内蔵した、2枚のレンズよりなるアフォーカル光学系で、第1ビームと第2ビームの進行方向を変化させることにより交差角を変更する技術を適用して、交差角を小さくすると、第1ビームと第2ビームとの交差点が遠ざかるためワーキングデスタンスが大きくなってしまう。
また、この技術では、交差角の変更に、2枚のレンズよりなるアフォーカル光学系を用いているため、アダプタ内に、中央軸方向の間隔をあけて2枚のレンズを中央軸方向に並べて配置することが必要であり、レンズの中央軸方向のアダプタのサイズを小型化することが難しい。
次に、上述した、アダプタに内蔵した、光線の平行移動を行う菱形プリズムや2枚のレンズよりなるビームエキスパンダとして機能するアフォーカル光学系によりワーキングデスタンスを大きくする技術は、第1ビームと第2ビームとの間隔を拡大するものであるため、この技術によっては、第1ビームと第2ビームとの交差角を変化させずにワーキングデスタンスのみを小さくすることはできない。また、上述のように、アダプタにおいて、2枚のレンズよりなるアフォーカル光学系を用いて、第1ビームと第2ビームとの交差角を小さくした場合において、この技術を適用して、ワーキングデスタンスを変化させないようにしたり、ワーキングデスタンスを小さくしたりすることもできない。
そこで、本発明は、レーザドップラ速度計に装着されるアダプタであって、小型化に適した構造によって、ワーキングデタンスを変化させずに、第1ビームと第2ビームとの交差角を小さくすることのできるアダプタを提供することを課題とする。
また、併せて、本発明は、レーザドップラ速度計に装着されるアダプタであって、小型化に適した構造によって、第1ビームと第2ビームとの交差角を変化させずに、もしくは、当該交差角を小さくしつつ、ワーキングデタンスを小さくすることのできるアダプタを提供することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、入出射面の離間した位置から、第1のビームと第2のビームを、当該第1のビームと第2のビームの中央を通る軸である中央軸上の前記入出射面から距離L0離れた点である測定点で、交差角2×θ0で交差するように出射し、前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光の干渉によるビート信号の周波数から前記測定点の速度を計測するレーザドップラ速度計の前記入出射面に装着されるアダプタに、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第1のビームの光路上に配置され、入射する第1のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第1ビーム用第1ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第1ビーム用第1ミラーで反射された第1のビームの光路上に配置され、前記第1ビーム用第1ミラーから入射する第1ビームを、前記第1ビーム用第1ミラーの前記第1のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角がθ1(但し、|θ1|<|θ0|)となるように反射して、アダプタから出射させる第1ビーム用第2ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第2のビームの光路上に配置され、入射する第2のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第2ビーム用第1ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第2ビーム用第1ミラーで反射された第2のビームの光路上に配置され、前記第2ビーム用第1ミラーから入射する第2ビームを、前記第2ビーム用第1ミラーの前記第2のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が-θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第2ビーム用第2ミラーとを設けたものである。ただし、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1のビームと第2のビームが、前記入出射面から前記距離L0離れた前記測定点で交差するように、前記第1ビーム用第2ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーの配置と向きは設定されている。
このようなアダプタによれば、各ビームを第1ビーム用第1ミラー/第2ビーム用第1ミラーによって中央軸に近づく方向に折り返して両ビーム間の間隔を狭めた上で、第1ビーム用第2ミラー/第2ビーム用第2ミラーで各ビームの中央軸に対する角度を、レーザドップラ速度計から出射された時の角度よりも小さく調整して出射するので、レーザドップラ速度計のワーキングデタンスを変化させずに、第1ビームと第2ビームとの交差角だけを小さくすることができる。また、第1ビーム用第1ミラーと第1ビーム用第2ミラー、第2ビーム用第1ミラーと第2ビーム用第2ミラーとは、中央軸方向に並べて配置する必要がなく、中央軸方向の位置が少なくとも部分的に重複するように配置することもできるので、アダプタの中央軸方向のサイズを小型化することができる。
ここで、このようなアダプタは、前記第1ビーム用第1ミラーと前記第1ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方と、前記第2ビーム用第1ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方とは、前記θ1が変化するように、位置または向きを可変に構成してもよい。
また、前記課題達成のために、本発明は、入出射面の離間した位置から、第1のビームと第2のビームを、当該第1のビームと第2のビームの中央を通る軸である中央軸上の前記入出射面から距離L0離れた点である測定点で、交差角2×θ0で交差するように出射し、前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光の干渉によるビート信号の周波数から前記測定点の速度を計測するレーザドップラ速度計の前記入出射面に装着されるアダプタに、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第1のビームの光路上に配置され、入射する第1のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第1ビーム用第1ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第1ビーム用第1ミラーで反射された第1のビームの光路上に配置され、前記第1ビーム用第1ミラーから入射する第1ビームを、前記第1ビーム用第1ミラーの前記第1のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が所定の角度θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第1ビーム用第2ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第2のビームの光路上に配置され、入射する第2のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第2ビーム用第1ミラーと、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第2ビーム用第1ミラーで反射された第2のビームの光路上に配置され、前記第2ビーム用第1ミラーから入射する第2ビームを、前記第2ビーム用第1ミラーの前記第2のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が-θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第2ビーム用第2ミラーとを設けたものである。ただし、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1のビームと第2のビームが、前記入出射面から所定の距離L1(但し、L1≠L0)離れた位置で交差するように、前記第1ビーム用第2ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーの配置と向きは設定されている。
ここで、このようなアダプタは、前記θ1が、|θ1|=|θ0|を満たし、前記L1が、L1<L0を満たすように構成してもよいし、前記θ1が、|θ1|<|θ0|を満たし、前記L1が、L1<L0を満たすように構成してもよいし、前記θ1が、|θ1|<|θ0|を満たし、前記L1が、L1>L0を満たすように構成してもよいし、前記θ1が、|θ1|>|θ0|を満たし、前記L1が、L1<L0を満たすように構成してもよい。
これらのようなアダプタによれば、各ビームを第1ビーム用第1ミラー/第2ビーム用第1ミラーによって中央軸に近づく方向に折り返して両ビーム間の間隔を狭めた上で、第1ビーム用第2ミラー/第2ビーム用第2ミラーで各ビームの中央軸に対する角度を、レーザドップラ速度計から出射された時の角度以下の角度に調整して出射するので、第1ビームと第2ビームの交差角を変化させずにレーザドップラ速度計のワーキングデタンスだけを小さくしたり、第1ビームと第2ビームの交差角とレーザドップラ速度計のワーキングデタンスの双方を小さくしたり、第1ビームと第2ビームの交差角を小さくしつつレーザドップラ速度計のワーキングデタンスを大きくしたり、第1ビームと第2ビームの交差角を大きくしつつレーザドップラ速度計のワーキングデタンスを小さくしたりすることができる。また、第1ビーム用第1ミラーと第1ビーム用第2ミラー、第2ビーム用第1ミラーと第2ビーム用第2ミラーとは、中央軸方向に並べて配置する必要がなく、中央軸方向の位置が少なくとも部分的に重複するように配置することもできるので、アダプタの中央軸方向のサイズを小型化することができる。
ここで、このようなアダプタは、前記レーザドップラ速度計が、前記ビート信号を検出するために前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光を光電変換する光検出器と、前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光を前記光検出器に集光する対物レンズとを備えたものである場合、当該アダプタに、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1ビームと第2ビームの、当該第1ビームと第2ビームの交差点における反射光が入射する、前記対物レンズとレンズ群を形成するレンズを備えると共に、当該レンズの焦点距離は、前記レンズと対物レンズとよりなるレンズ群の焦点距離が、前記第1ビームと第2ビームの交差点における反射光を良好に前記光検出器に集光できる焦点距離となるように設定するようにしてもよい。
また、このようなアダプタは、前記第1ビーム用第1ミラーと前記第1ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方と、前記第2ビーム用第1ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方とは、前記距離L1が変化するように、位置または向きを可変に構成してもよい。
ここで、以上のようなアダプタには、当該アダプタをレーザドップラ速度計に装着して速度を計測する場合に、当該レーザドップラ速度計において計測に用いるべき設定を、当該アダプタが装着されたときに前記レーザドップラ速度計から読み出し可能に格納した記憶装置を設けるようにしてもよい。
また、本発明は、併せて、以上のアダプタのいずれかであるアダプタを1または複数有すると共に、当該アダプタが前記入出射面に選択的に装着されるレーザドップラ速度計を有するレーザドップラ速度計システムも提供する。
以上のように、本発明によれば、レーザドップラ速度計に装着されるアダプタであって、小型化に適した構造によって、ワーキングデタンスを変化させずに、第1ビームと第2ビームとの交差角を小さくすることのできるアダプタを提供することができる。
また、本発明によれば、レーザドップラ速度計に装着されるアダプタであって、小型化に適した構造によって、第1ビームと第2ビームとの交差角を変化させずに、もしくは、当該交差角を小さくしつつ、ワーキングデタンスを小さくすることのできるアダプタを提供することができる。
本発明の実施形態に係るレーザドップラ速度計システムを示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成と作用を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成と作用を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成と作用を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成と作用を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成と作用を示す図である。 レーザドップラ速度計の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1aに、本実施形態に係るレーザドップラ速度計システムの構成を示す。
図示するように、レーザドップラ速度計システムは、センサユニット1と、1または複数のアダプタ2と、制御装置3とを含んでいる。
センサユニット1は、少なくとも先に図7aに示した構成を内蔵しており、先端に設けた光学窓11から第1ビームと第2ビームを両ビームの交差点での交差角が2×θ0となるように出射し、光学窓11に入射する第1ビームと第2ビームの被測定物による反射光を光電変換した検出信号Dout、もしくは、検出信号Doutに所定の信号処理を施した信号を制御装置3に出力する。
制御装置3は、センサユニット1から出力される信号に基づいて被測定部物の速度の計測などの各種計測処理を行う装置であり、センサユニット1への電源供給も行う。
そして、アダプタ2は、図1bに示すように、ネジ等によりセンサユニット1の先端に選択的に装着して使用される装置であり、装着時にセンサユニット1と反対側となる面に、第1ビームと第2ビームを入出射するための光学窓21が設けられている。
以下、本実施形態に係るアダプタ2について説明する。
まず、上述のように、センサユニット1は、第1ビームと第2ビームを両ビームの交差点での交差角が2×θ0となるように出射する装置であり、センサユニット1をアダプタ2を装着せずに単体で使用した場合、図2aに示すように、センタユニットの先端から第1ビームB1と第2ビームB2の交差点Pまでの距離であるワーキングデスタンスはL0となる。
また、上述のようにセンサユニット1は、光電変換を行う光検出器705と、被測定物で反射された第1ビームと第2ビームの反射光を光検出器705に集光する対物レンズ704を内蔵している。
ここで、以下では、第1ビームB1に対する角度と第2ビームB2に対する角度が、絶対値が等しく正負が逆となる、第1ビームB1と第2ビームB2の交差点Pを通る直線の軸、すなわち、第1ビームB1と第2ビームB2の中央を通る軸を「中央軸J」と呼んで説明を行う。
なお、本実施形態に係るセンサユニット1においては、第1ビームB1の出射点と第2ビームB2の出射点の中間点Mと、第1ビームB1と第2ビームB2の交差点Pを結ぶ直線が中央軸Jとなる。また、図中において時計回り方向に角度を測ることとして、センサユニット1は、第1ビームB1を、中央軸Jに対して成す角の大きさがθ0となるように出射し、第2ビームB2を、中央軸Jに対して成す角の大きさが-θ0となるように出射している。
次に、図2bに、本実施形態に係る第1のアダプタ2の構成を示す。
図示するように、アダプタ2の内部には、第1ビーム用折返ミラー22、第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用折返ミラー24、第2ビーム用出射ミラー25が配置されている。
なお、第1ビーム用折返ミラー22はミラーホルダ220に保持されており、ミラーホルダ220をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第1ビーム用折返ミラー22はアダプタ2の内部に固定される。同様に、第1ビーム用出射ミラー23はミラーホルダ230に保持されており、ミラーホルダ230をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第1ビーム用出射ミラー23はアダプタ2の内部に固定される。また、第2ビーム用折返ミラー24はミラーホルダ240に保持されており、ミラーホルダ240をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第2ビーム用折返ミラー24はアダプタ2の内部に固定される。また、第2ビーム用出射ミラー25はミラーホルダ250に保持されており、ミラーホルダ250をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第2ビーム用出射ミラー25はアダプタ2の内部に固定される
さて、アダプタ2の、装着時にセンサユニット1側となる面は開放されており、センサユニット1から出射された第1ビームB1と第2ビームB2は、アダプタ2の内部に進入する。
第1ビーム用折返ミラー22は、アダプタ2の内部に進入した第1ビームB1の光路上に反射面が位置するように配置されており、反射面に入射した第1ビームB1を反射し、センサユニット1の中央軸Jに近づく方向に折り返す。また、第2ビーム用折返ミラー24は、アダプタ2の内部に進入した第2ビームB2の光路上に反射面が位置するように配置されており、反射面に入射した第2ビームB1を反射し、センサユニット1の中央軸Jに近づく方向に折り返す。なお、第1ビーム用折返ミラー22と第2ビーム用折返ミラー24とは、センサユニット1の中央軸Jに対して線対称に配置されている。
次に、第1ビーム用出射ミラー23は、第1ビーム用折返ミラー22よりも中央軸に近い位置に配置されており、第2ビーム用出射ミラー25は、第2ビーム用折返ミラー24よりも中央軸に近い位置に配置されている。また、中央軸Jと垂直な方向にみて第1ビーム用折返ミラー22と少なくとも部分的に重なるように第1ビーム用出射ミラー23は配置されており、中央軸Jと垂直な方向にみて第2ビーム用折返ミラー24と少なくとも部分的に重なるように第2ビーム用出射ミラー25は配置されている。
そして、第1ビーム用折返ミラー22は、このように配置された第1ビーム用出射ミラー23に第1ビームB1が入射するように第1ビームB1の反射を行い、第2ビーム用折返ミラー24は、このように配置された第2ビーム用出射ミラー25に第2ビームB2が入射するように第2ビームB2の反射を行う。
さて、第1ビーム用出射ミラー23の反射面は、第1ビーム用折返ミラー22で反射され折り返された第1ビームB1の光路上にあり、反射面に入射した第1ビームB1を、センサユニット1と反対側に、中央軸Jと成す角がθ1となるように反射する。また、第2ビーム用出射ミラー25の反射面は第2ビーム用折返ミラー24で折り返された第2ビームB2の光路上にあり、反射面に入射した第2ビームB2を、センサユニット1と反対側に、中央軸Jと成す角が-θ1となるように反射する。なお、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25とは、センサユニット1の中央軸Jに対して線対称に配置されている。
そして、第1ビーム用出射ミラー23で反射された第1ビームB1と、第2ビーム用出射ミラー25で反射された第2ビームB2は、アダプタ2の光学窓21から出射される。
ここで、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25の向きは、|θ1|<|θ0|となるように設定されており、第1ビーム用出射ミラー23から出射された第1ビームB1と第2ビーム用出射ミラー25から出射された第2ビームB2の交差点での交差角は2×θ1となる。
したがって、第1のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときの交差角は、図2aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より小さくなる。
また、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25の向きは、センサユニット1の先端から第1ビームB1と第2ビームB2の交差点までの距離がL0となるように設定している。
第1のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときのワーキングデスタンスは、図2aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスと同じとなる。
以上、本実施形態に係る第1のアダプタ2について説明した。
第1のアダプタ2によれば、センサユニット1から出射された第1ビームB1と第2ビームB2を中央軸Jに近づく方向に折り返すことにより、第1ビームB1と第2ビームB2との間の間隔を狭めた上で、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角がセンサユニット1を単体で用いた場合よりも小さくなるように進行方向を変更して出射するので、ワーキングデスタンスを変化させることなく第1ビームB1と第2ビームB2交差角を小さくすることができる。
また、第1ビーム用折返ミラー22と第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用折返ミラー24と第2ビーム用出射ミラー25とは、中央軸方向に並べて配置する必要がなく、図2bに示したように中央軸J方向の位置が少なくとも部分的に重複するように配置することができるので、アダプタ2の中央軸J方向のサイズを小型化することができる。
なお、このように第1ビームB1と第2ビームB2の交差角を小さくすることにより、より高速なレンジで速度を計測することができるようになる。
すなわち、上述のように、レーザドップラ速度計においては、
fd = (v×2sinθ)/λ
に従って発生する周波数fdのビート信号を観測することにより速度vを計測する。
そして、ビート信号の周波数fdは、上記式に従って第1ビームB1と第2ビームB2交差角が小さいほど低くなる。よって、一定の周波数の範囲内で、ビート信号の周波数fdを検出する場合、第1ビームB1と第2ビームB2の交差角が小さいほど、より高速な速度を計測することができるようになる。ただし、交差角が小さいほど、速度vの変化に対するビート信号の周波数fdの変化が小さくなるので、速度計測の分解能は低下する。
以下、本実施形態に係る第2のアダプタ2について説明する。
図3bに、第2のアダプタ2の構成を示す。なお、図3aは、センサユニット1を単体で使用した場合の、交差角とワーキングデスタンスを示したものである。
さて、図3bに示すように、第2のアダプタ2の構成は、図2bに示した第1のアダプタ2と同様に、第1ビーム用折返ミラー22、第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用折返ミラー24、第2ビーム用出射ミラー25を備えている。また、第2のアダプタ2は、補正レンズ26を備えている。
ここで、上述した第1のアダプタ2とは異なり、第2のアダプタ2では、第1ビーム用出射ミラー23を、反射面に入射した第1ビームB1を、センサユニット1と反対側に、中央軸Jと成す角がθ0となるように反射する向きで配置し、第2ビーム用出射ミラー25を、反射面に入射した第2ビームB2を、センサユニット1と反対側に、中央軸Jと成す角が-θ0となるように反射する向きで配置している。
したがって、第2のアダプタ2から出射された第1ビームB1と第2ビームB2の交差点での交差角は2×θ0となり、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0と等しくなる。
また、第2のアダプタ2において、第1ビームB1と第2ビームB2を中央軸Jに近づく方向に折り返すことにより、第1ビームB1と第2ビームB2との間の間隔を狭めた上で、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角がセンサユニット1を単体で使用した場合と等しくなるように進行方向を変更して出射しているので、第2のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときのワーキングデスタンスL1は、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さくなる。
したがって、第2のアダプタ2によれば、第1ビームB1と第2ビームB2の交差角を変化させることなく、ワーキングデスタンスを小さくすることができる。
さて、センサユニット1の対物レンズ704は、センサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0、中央軸J方向にセンサユニット1の先端から離れた位置で反射した第1ビームと第2ビームの反射光を、光検出器705に良好に集光できるように焦点距離が設定されている。
したがって、第2のアダプタ2によってワーキングデスタンスをL1に変更すると、対物レンズ704のみによっては、第1ビームと第2ビームの反射光を、光検出器705に良好に集光できなくなってしまう。
第2のアダプタ2の補正レンズ26は、このようなワーキングデスタンスの変更による、光検出器705への集光の問題を解決するために設けられており、補正レンズ26と対物レンズ704とよりなるレンズ群の焦点距離(補正レンズ26と対物レンズ704の合成焦点距離)が、ワーキングデスタンスL1、中央軸J方向にセンサユニット1の先端から離れた位置で反射した第1ビームと第2ビームの反射光を光検出器705に良好に集光できる焦点距離となるように、補正レンズ26の焦点距離は設定されている。
但し、補正レンズ26が無くても、ワーキングデスタンスL1、中央軸J方向にセンサユニット1の先端から離れた位置で反射した第1ビームと第2ビームの反射光を光検出器705に、測定に支障の無い程度に良好に集光できる場合には、補正レンズ26は必ずしも設ける必要はない。
以上、第2のアダプタ2について説明した。
以上のように、第2のアダプタ2によれば、センサユニット1から出射された第1ビームB1と第2ビームB2を中央軸Jに近づく方向に折り返すことにより、第1ビームB1と第2ビームB2との間の間隔を狭めた上で、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角がセンサユニット1を単体で用いた場合と等しくなるように進行方向を変更して出射するので、第1ビームB1と第2ビームB2交差角を変化させることなくワーキングデスタンスを小さくすることができる。
また、第1ビーム用折返ミラー22と第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用折返ミラー24と第2ビーム用出射ミラー25とは、中央軸方向に並べて配置する必要がなく、図3bに示したように中央軸J方向の位置が少なくとも部分的に重複するように配置することができるので、アダプタ2の中央軸J方向のサイズを小型化することができる。
なお、本第2のアダプタ2は、図3cに示すように、ワーキングデスタンスがセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さいワーキングデスタンスL2となると共に、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角2×θ2が、センサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より小さくなるように構成してもよい。
また、本第2のアダプタ2は、図3dに示すように、ワーキングデスタンスがセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より大きいワーキングデスタンスL3となると共に、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角2×θ3が、センサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より小さくなるように構成してもよい。
また、本第2のアダプタ2は、ワーキングデスタンスがセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さいワーキングデスタンスとなると共に、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角2×θ2が、センサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より大きくなるように構成することもできる。
次に、本実施形態に係る第3のアダプタ2について説明する。
第3のアダプタ2は、図2bに示した第1のアダプタ2において交差角を可変にしたものである。
すなわち、第3のアダプタ2は、第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の第3のアダプタ2のフレームへの取り付け位置を、図4aに示した取り付け位置と、図4bに示した取り付け位置との間で変更できるように構成されている。
また、図4aに示した取り付け位置に第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25を取り付けた場合と、図4bに示した取り付け位置に第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25を取り付けた場合とで、ワーキングデスタンスが変化せずに交差角のみ2×θ4(θ4<θ0、θ4≠θ1)、に変化するように各取り付け位置、及び、各取り付け位置に取り付けたときに第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の反射面が向く方向は設定されている。
なお、このような第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の取り付け位置の変更は、たとえば、図4c1、c2に第2ビーム用出射ミラー25について示したように、第1ビーム用出射ミラー23を保持したミラーホルダ230と、第2ビーム用出射ミラー25を保持したミラーホルダ250を、固定するためのネジ穴400のセットを、取り付け位置毎に、第3のアダプタ2のフレームに複数設け、ミラーホルダ230、ミラーホルダ250を、取り付け位置に応じたネジ穴400のセットを用いてアダプタ2のフレームにネジで固定すること等により行うことができる。
以上、第3のアダプタ2について説明した。
以上では、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25の取り付け位置を変更することにより、ワーキングデスタンスを変更することなく交差角を変更したが、これは、第1ビーム用折返ミラー22と第2ビーム用折返ミラー24、または、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25と第1ビーム用折返ミラー22と第2ビーム用折返ミラー24の取り付け位置を変更することにより、ワーキングデスタンスを変更することなく交差角を変更するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る第4のアダプタ2について説明する。
第4のアダプタ2は、図3bに示した第2のアダプタ2においてワーキングデスタンスを可変にしたものである。
すなわち、第4のアダプタ2は、第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の第3のアダプタ2のフレームへの取り付け位置を、図5aに示した取り付け位置と、図5bに示した取り付け位置との間で変更できるように構成されている。また、第4のアダプタ2は、補正レンズ26を、異なる焦点距離の補正レンズ26に交換できるように構成されている。
また、図5aに示した取り付け位置に第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25を取り付けた場合と、図5bに示した取り付け位置に第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25を取り付けた場合とで、交差角が変化せずにワーキングデスタンスのみL4(L4<L0,L4≠L1)に変化するように各取り付け位置、及び、各取り付け位置に取り付けたときに第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の反射面が向く方向は設定されている。
なお、このような第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25の取り付け位置の変更は、上述のように、たとえば、第1ビーム用出射ミラー23を保持したミラーホルダ230と、第2ビーム用出射ミラー25を保持したミラーホルダ250に固定するためのネジ穴400のセットを、取り付け位置毎に、アダプタ2のフレームに複数設け、ミラーホルダ230、ミラーホルダ250を、取り付け位置に応じたネジ穴400のセットを用いてアダプタ2のフレームにネジで固定すること等により行うことができる。
また、補正レンズ26の交換は、補正レンズ26を保持させたホルダをアダプタ2のフレームにネジ等により固定することとし、ネジの取り外しによって、ホルダごと補正レンズ26を交換することにより行う。
なお、アダプタ2に取り付ける補正レンズ26は、第1ビーム用出射ミラー23、第2ビーム用出射ミラー25を取り付け位置によって定まるワーキングデスタンス分、中央軸J方向にセンサユニット1の先端から離れた位置で反射した第1ビームと第2ビームの反射光を、対物レンズ704と補正レンズ26によって、光検出器705に良好に集光できるようになる焦点距離を持つ補正レンズ26とする。
以上、本発明の第4のアダプタ2について説明した。
以上では、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25の取り付け位置を変更することにより、交差角を変更することなくワーキングデスタンスを変更したが、これは、第1ビーム用折返ミラー22と第2ビーム用折返ミラー24、または、第1ビーム用出射ミラー23と第2ビーム用出射ミラー25と第1ビーム用折返ミラー22と第2ビーム用折返ミラー24の取り付け位置を変更することにより交差角を変更することなくワーキングデスタンスを変更するようにしてもよい。
なお、第4のアダプタ2についても、第2のアダプタ2と同様に、ワーキングデスタンスがセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さいワーキングデスタンスL2となると共に、第1ビームB1と第2ビームB2との交差点における交差角2×θ2が、センサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より小さくなるように構成してもよい
ところで、以上に示してきた第1のアダプタ2や第3のアダプタ2をセンサユニット1に装着して計測を行う場合、センサユニット1を単体で使用した場合と交差角が異なるので、
fd = (v×2sinθ)/λ= v/d
に従って、観測されるビート信号の周波数fdと速度vの関係が変化する。
したがって、センサユニット1や制御装置3における速度vの算出動作の設定を、装着したアダプタ2や、アダプタ2を装着したときの交差角に応じて変更する必要がある。
また、交差角以外の要素についても、アダプタ2の装着により計測の特性が変化することがあり、当該特性の変化に追従するようにセンサユニット1や制御装置3の設定を変更する必要がある場合がある。
ここで、このような設定の変更は、装着したアダプタ2に応じて、ユーザが制御装置3に対して設定変更操作を行うことにより実現する。
ただし、このような設定の変更は、装着したアダプタ2に適合する設定をアダプタ2に記憶しておき、センサユニット1が装着されたアダプタ2に記憶されている設定を読み出して、当該設定への設定変更をセンサユニット1や制御装置3において行うことにより実現してもよい。
すなわち、この場合には、たとえば、図6に示すように、各アダプタ2に、当該アダプタ2に適合するセンサユニット1や制御装置3の設定を格納した記憶装置MEMを設け、センサユニット1に、コントローラCNTを設けるようにする。また、センサユニット1とアダプタ2に、センサユニット1にアダプタ2が装着されたときに相互に接続する接点のセット(もしくコネクタ)60、61を設け、センサユニット1のコントローラCNTにおいて、接点のセット60、61を介してセンサユニット1に装着されたアダプタ2の記憶装置MEMに格納されている設定を読み出して制御装置3に転送し、制御装置3において転送された設定への、センサユニット1や制御装置3の設定変更を行う。この場合において、センサユニット1へのアダプタ装着の有無の検出は、アダプタ2の装着により短絡される接点を設け、センサユニット1のコントローラCNTにおいて当該接点の短絡を検出すること等により行う。
なお、装着アダプタに応じた設定の変更は、センサユニット1において装着されたアダプタ2の種別を認識して、制御装置3に通知し、制御装置3において、あらかじめ記憶しておいた各種別のアダプタ用の設定のうちから、通知されたアダプタ2の種別に適合する設定を読み出して、当該設定へのセンサユニット1や制御装置3の設定変更を行うようにしてもよい。
この場合、センサユニット1における装着されたアダプタ2の種別の識別は、たとえば、センサユニット1の先端に複数の接点のセットを設け、アダプタ2にセンサユニット1に装着されたときにセンサユニット1の接点を短絡する短絡構造を設けると共に、当該短絡構造を、アダプタ2の種別毎に、センサユニット1の異なる接点を短絡するものとして、センサユニット1において短絡された接点から装着されたアダプタ2の種別を識別すること等により行うことができる。
または、センサユニット1における装着されたアダプタ2の種別の識別は、センサユニット1の先端に複数のプッシュスイッチを設け、アダプタ2にセンサユニット1に装着されたときにセンサユニット1のプッシュスイッチを押し込む押し込み部材を設けると共に、当該押し込み部材を、アダプタ2の種別毎に、センサユニット1の異なるプッシュスイッチを押し込むものとして、センサユニット1において押し込まれたプッシュスイッチから装着されたアダプタ2の種別を識別すること等によっても行うことができる。
1…センサユニット、2…アダプタ、3…制御装置、11…光学窓、21…光学窓、22…第1ビーム用折返ミラー、23…第1ビーム用出射ミラー、24…第2ビーム用折返ミラー、25…第2ビーム用出射ミラー、26…補正レンズ、400…ネジ穴、701…レーザ光源、702…ビームスプリッタ、703…ミラー、704…対物レンズ、705…光検出器。

Claims (11)

  1. 入出射面の離間した位置から、第1のビームと第2のビームを、当該第1のビームと第2のビームの中央を通る軸である中央軸上の前記入出射面から距離L0離れた点である測定点で、交差角2×θ0で交差するように出射し、前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光の干渉によるビート信号の周波数から前記測定点の速度を計測するレーザドップラ速度計の前記入出射面に装着されるアダプタであって、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第1のビームの光路上に配置され、入射する第1のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第1ビーム用第1ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第1ビーム用第1ミラーで反射された第1のビームの光路上に配置され、前記第1ビーム用第1ミラーから入射する第1ビームを、前記第1ビーム用第1ミラーの前記第1のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角がθ1(但し、|θ1|<|θ0|)となるように反射して、アダプタから出射させる第1ビーム用第2ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第2のビームの光路上に配置され、入射する第2のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第2ビーム用第1ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第2ビーム用第1ミラーで反射された第2のビームの光路上に配置され、前記第2ビーム用第1ミラーから入射する第2ビームを、前記第2ビーム用第1ミラーの前記第2のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が-θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第2ビーム用第2ミラーとを有し、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1のビームと第2のビームが、前記入出射面から前記距離L0離れた前記測定点で交差するように、前記第1ビーム用第2ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーの配置と向きは設定されていることを特徴とするアダプタ。
  2. 入出射面の離間した位置から、第1のビームと第2のビームを、当該第1のビームと第2のビームの中央を通る軸である中央軸上の前記入出射面から距離L0離れた点である測定点で、交差角2×θ0で交差するように出射し、前記測定点で反射して入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光の干渉によるビート信号の周波数から前記測定点の速度を計測するレーザドップラ速度計の前記入出射面に装着されるアダプタであって、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第1のビームの光路上に配置され、入射する第1のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第1ビーム用第1ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第1ビーム用第1ミラーで反射された第1のビームの光路上に配置され、前記第1ビーム用第1ミラーから入射する第1ビームを、前記第1ビーム用第1ミラーの前記第1のビームの反射位置よりも中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が所定の角度θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第1ビーム用第2ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、レーザドップラ速度計から出射された第2のビームの光路上に配置され、入射する第2のビームを前記中央軸に近づく方向に反射する第2ビーム用第1ミラーと、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、前記第2ビーム用第1ミラーで反射された第2のビームの光路上に配置され、前記第2ビーム用第1ミラーから入射する第2ビームを、前記第2ビーム用第1ミラーの前記第2のビームの反射位置より
    も中央軸に近い位置で、前記入出射面と反対側の方向に前記中央軸と成す角が-θ1となるように反射して、アダプタから出射させる第2ビーム用第2ミラーとを有し、
    当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1のビームと第2のビームが、前記入出射面から所定の距離L1(但し、L1≠L0)離れた位置で交差するように、前記第1ビーム用第2ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーの配置と向きは設定されていることを特徴とするアダプタ。
  3. 請求項2記載のアダプタであって、
    前記θ1は、|θ1|=|θ0|を満たし、前記L1は、L1<L0を満たすことを特徴とするアダプタ。
  4. 請求項2記載のアダプタであって、
    前記θ1は、|θ1|<|θ0|を満たし、前記L1は、L1<L0を満たすことを特徴とするアダプタ。
  5. 請求項2記載のアダプタであって、
    前記θ1は、|θ1|<|θ0|を満たし、前記L1は、L1>L0を満たすことを特徴とするアダプタ。
  6. 請求項2記載のアダプタであって、
    前記θ1は、|θ1|>|θ0|を満たし、前記L1は、L1<L0を満たすことを特徴とするアダプタ。
  7. 請求項2、3、4、5または6記載のアダプタであって、
    前記レーザドップラ速度計は、前記ビート信号を検出するために前記測定点で反射して前記入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光を光電変換する光検出器と、前記測定点で反射して前記入出射面に入射した第1のビームの反射光と第2のビームの反射光を前記光検出器に集光する対物レンズとを備え、
    当該アダプタは、当該アダプタが前記レーザドップラ速度計に装着されたときに、当該アダプタから出射された第1ビームと第2ビームの、当該第1ビームと第2ビームの交差点における反射光が入射する、前記対物レンズとレンズ群を形成するレンズを備え、
    当該レンズの焦点距離は、前記レンズと対物レンズとよりなるレンズ群の焦点距離が、前記第1ビームと第2ビームの交差点における反射光を良好に前記光検出器に集光できる焦点距離となるように設定されていることを特徴とするアダプタ。
  8. 請求項1記載のアダプタであって、
    前記第1ビーム用第1ミラーと前記第1ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方と、前記第2ビーム用第1ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方は、前記θ1が変化するように、位置または向きが可変であることを特徴とするアダプタ。
  9. 請求項2、3、4、5、6または7記載のアダプタであって、
    前記第1ビーム用第1ミラーと前記第1ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方と、前記第2ビーム用第1ミラーと前記第2ビーム用第2ミラーとのうちの少なくとも一方は、前記距離L1が変化するように、位置または向きが可変であることを特徴とするアダプタ。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載のアダプタであって、
    当該アダプタをレーザドップラ速度計に装着して速度を計測する場合に、当該レーザドップラ速度計において計測に用いるべき設定を、当該アダプタが装着されたときに前記レーザドップラ速度計から読み出し可能に格納した記憶装置を有することを特徴とするアダプタ。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のアダプタのいずれかであるアダプタを1または複数有すると共に、当該アダプタが前記入出射面に選択的に装着されるレーザドップラ速度計を有することを特徴とするレーザドップラ速度計システム。
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