JP6659355B2 - 飼養動物用腎機能維持剤、腎機能維持用飼料、及び飼養動物の腎機能維持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒー豆を含有する飼養動物用腎機能維持剤、それを含有する腎機能維持用飼料、及びコーヒー豆を飼養動物に投与する飼養動物の腎機能維持方法に関する。
一般に、牛、豚、ペット等の飼養動物は、飼養期間内において様々な臓器の機能低下に見舞われることがある。例えば、牛や豚等の食肉用の家畜では、飼料の過給により腎機能が低下することがある。また、各飼養動物は、年齢とともに腎機能が徐々に低下することが知られている。腎臓は、血液中の老廃物や不要物をろ過し、余分な物質を水分とともに尿として体外に排出する臓器である。腎機能が正常に働いているかは、目視検査により確認することは困難であり、一般的に血液中におけるクレアチニンや尿酸態窒素等の老廃物の量を測定する方法を用いて確認されている。
従来より、特許文献1〜3に開示される泌尿器関連の疾病を改善する方法が知られている。特許文献1は、硫酸カルシウム等を配合する飼料を家畜に給仕することを特徴とする尿石症予防方法について開示する。特許文献2は、塩化カリウム等を含有する尿路結石症の予防又は治療用の組成物について開示する。特許文献3は、亜鉛化合物、有機酸、ビタミン類、無機塩等を含有する腎機能を防止するための飲料水用組成物について開示する。
特開2014−39536号公報 特表2009−517484号公報 特開2008−99568号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示されるように、ミネラルバランス等に着目するのみでは、尿石症を改善したとしても、依然として老廃物の排泄を伴う腎臓自体の機能維持を図ることはできていなかった。同様に、特許文献3に開示されるように、水分バランス、各種ビタミン類等に着目するのみでは、尿石症を改善したとしても、依然として老廃物の排泄を伴う腎臓自体の機能維持を図ることはできていなかった。
本発明の目的は、飼養動物に対して優れた腎機能維持作用を発揮する飼養動物用腎機能維持剤、腎機能維持用飼料、及び飼養動物の腎機能維持方法を提供することにある。
本発明は、コーヒー豆が飼養動物に対して優れた腎機能維持作用を発揮することを見出したことに基づくものである。
上記目的を達成するために本発明の一態様である飼養動物用腎機能維持剤は、コーヒー豆を含有することを特徴とする。前記コーヒー豆は、コーヒー生豆、焙煎コーヒー豆、コーヒーエキス、及びコーヒー豆のエキス抽出後の残渣から選ばれる少なくとも一種が用いられてもよい。前記腎機能維持は、血中のクレアチニン又は尿素態窒素濃度の変動抑制であってもよい。前記飼養動物は、食肉用の家畜であってもよい。前記飼養動物用腎機能維持剤は、肥育後期に投与されるものであってもよい。
本発明の別態様である腎機能維持用飼料は、前記飼養動物用腎機能維持剤を含有することを特徴とする。本発明の別態様である飼養動物の腎機能維持方法は、コーヒー豆を飼養動物に投与することを特徴とする。
本発明によれば、飼養動物に対して優れた腎機能維持作用を発揮できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の飼養動物用腎機能維持剤(以下、単に「腎機能維持剤」という)を具体化した第1の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のコーヒー豆を含有する腎機能維持剤は、飼養動物に投与されることにより、腎機能維持作用を発揮する。コーヒー豆の種類としては、特に限定されず、公知のものを使用することができる。具体的には、アラビカ種、カネフォーラ種ロブスタ、コニロン又はリベリカ種、それらの雑種等が挙げられる。コーヒー豆は、生豆の状態でも、焙煎等の熱処理した豆のいずれも使用することができる。また、本実施形態において用いられるコーヒー豆として、コーヒー豆から公知の抽出方法に従って得られたコーヒーエキス、及びコーヒー豆からコーヒーエキスを抽出した後の残渣等が用いられてもよい。コーヒーエキスの抽出は、例えば水(熱水)抽出、アルコール抽出、及び含水アルコール抽出等の溶媒抽出、蒸気抽出、並びに超臨界抽出等が挙げられる。それぞれ公知の抽出方法を採用することができる。これらのコーヒー豆の中で、一種を単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。本実施形態において用いられるコーヒー豆として、資源の有効活用の観点からコーヒー豆からコーヒーエキスを抽出した後の残渣が好ましく用いられる。
本実施形態の腎機能維持剤は、飼養動物に対し、優れた腎機能維持作用を発揮する。また、腎機能の低下を伴う各種症状の緩和を目的として適用することもできる。飼養動物とは、家畜、愛玩動物(ペット)等が挙げられる。家畜としては、特に限定されないが、例えば牛、豚、馬、羊、ヤギ、鳥等が挙げられる。また、家畜の用途としては、特に限定されず、食肉用、搾乳用、採毛・皮用等のいずれであってもよい。愛玩動物としては、特に限定されないが、犬、猫、ラット、マウス、ウサギの他、ペットショップで飼育されている動物や動物園で飼育される動物も含まれる。腎機能の維持により、飼養動物の体質・体調の改善の他、寿命延長等の効果が期待される。また、食肉用家畜に適用した場合も、体質・体調の改善の他、寿命延長等の効果が期待される。例えば、高級和牛の生産において筋肉中に脂肪が入る「サシ(霜降り)」が価格を決定する重要な因子となっているが、サシは長期飼育期間をもって初めて入ることになる。そのため、食肉用家畜の寿命を決定づける腎機能の維持は、生産者にとって特に重要な因子となる。
投与時期は、肥育期間中であれば特に限定されず、特定期間に限定して投与してもよい。例えば、食肉用の家畜においては、投与期間に肥育後期が含まれることが好ましい。食肉用家畜は、出荷直前の肥育後期、例えば出荷1〜4ヶ月前において、肉を熟成させるために高カロリ食を過給される場合がある。かかる場合において、食餌の過給により腎機能の低下が生じやすい。本実施形態の腎機能維持剤は、特に肥育後期における食肉用家畜の腎機能の低下を抑制することができる。
腎機能が正常に働いているかを検査する方法として、血液中における老廃物、例えばクレアチニン(Cr)、尿酸態窒素(BUN)等の含有量を測定する方法が用いられる。クレアチニンは、筋肉から放出される老廃物の一つである。摂取食物の影響をほとんど受けず、常に一定量生産され、ほとんど体内に再吸収されることなく、腎臓のみから排泄される。腎機能が低下するとクレアチニンが体外へ排泄されず、腎機能正常時に比べて血中濃度が上昇する傾向を示す。
尿素態窒素は、タンパク質が体内でエネルギーとして使われた後の分解物である。摂取する食餌中のタンパク質量に左右されるため、タンパク質の過剰な摂取により血中の尿素態窒素量は増加する傾向を示す。その他、カロリ不足により体内のタンパク質が消費されたり、脱水、消化管出血等により増加する傾向を示す。腎機能が低下すると尿素態窒素が体外へ排泄されず、腎機能正常時に比べて血中濃度が上昇する傾向を示す。
腎機能の維持とは、血液中の老廃物の濃度の低減、上昇の抑制、又は変動の抑制(正常値範囲の維持)を示し、好ましくは本発明の腎機能維持剤の非投与群(コントロール)との対比により評価される。
本実施形態の腎機能維持剤の投与量は、症状、年齢、体重、動物の種類、肥育時期等に応じて適宜決定される。より有効な腎機能維持作用の発揮の観点、経済性の観点、及び嗜好性の観点から、例えば、動物1日当たり上記有効成分(固形分)の含有量として好ましくは10mg〜100g/kg(体重)、より好ましくは0.1g〜5g/kg(体重)である。
本実施形態の腎機能維持剤によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の腎機能維持剤は、有効成分であるコーヒー豆を動物に投与することにより、優れた腎機能維持作用を発揮する。コーヒー豆由来の成分により、腎機能維持作用が発揮されると考えられる。腎機能の維持作用の発揮により、飼養動物の体質・体調の改善の他、寿命延長等の効果も期待される。
(2)また、有効成分が天然由来のため、腎機能維持剤を安価に提供することができる。また、安全性をより向上させることができる。
(3)本実施形態の腎機能維持剤において、コーヒー豆はエキス抽出後の残渣が好ましく用いられる。したがって、より安価に腎機能維持剤を提供することができる。また、コーヒー粕の利用により、資源の有効活用も図ることができる。
(4)例えば、ポリフェノールを多く含む食品残渣として、茶飲料の製造残渣が挙げられる。茶葉に含まれるポリフェノール、例えばカテキン、エピカテキン等は、その化学的性質によりタンニンと呼ばれている。タンニンは、タンパク質及び金属イオンと強く結合した不溶性物質となることが知られている。タンニンは、例えば、反芻動物の消化管内において飼料の栄養成分として給与されたタンパク質とルーメン内においてタンニン−タンパク質複合体を形成し、消化阻害を起こすことが知られている。したがって、茶の動物への摂取を難しくさせている。一方、コーヒー豆中にも、コーヒーポリフェノールとして、クロロゲン酸、又はクロロゲン酸の分解物質、例えばキナ酸、コーヒー酸、クマル酸、フェルラ酸等が含有されることが知られている。しかしながら、コーヒーポリフェノールは、タンニンの様にタンパク質と複合体を作ることはないため、家畜等の動物に対し、容易に適用することができる。
(5)本実施形態の腎機能維持剤は、有効成分であるコーヒー豆を食肉用家畜に投与することにより、尿石予防の効果も期待される。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の腎機能維持剤において、投与する際のコーヒー豆の形状は特に限定されず、粉砕していない形状のもの、粉砕した形状のもの、例えば粉末状、粒子形状等であってもよい。また、錠剤化したもの、例えばペレット等であってもよい。また、コーヒー豆としてコーヒー豆エキスを適用する場合、液状のもの、乾燥した固体状のもの、例えば粉末状、粒子状等であってもよい。
・上記実施形態の腎機能維持剤は、腎機能維持剤のみを動物に食餌させてもよく、添加剤として飼料に添加することにより摂取させてもよい。
・上記実施形態の腎機能維持剤は、本発明の効果及び使用目的を阻害しない範囲内において、その他の添加剤、例えば、賦形剤、各種ビタミン、各種ミネラル、栄養補助成分等を適宜配合してもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の腎機能維持用飼料を具体化した第2の実施形態を詳細に説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態の腎機能維持用飼料は、上記第1の実施形態の腎機能維持剤、及び飼料成分を含有している。飼料としては、特に限定されず、動物の種類に応じて公知の飼料を適宜採用することができる。
腎機能維持用飼料中におけるコーヒー豆の含有量は、腎機能維持作用の向上の観点、経済性の観点、及び嗜好性の観点から、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%、さらに好ましくは0.5〜10質量%である。
本実施形態に係る腎機能維持用飼料は、第1実施形態の効果に加えて以下の利点を有する。
(6)本実施形態の腎機能維持用飼料は、有効成分としてコーヒー豆を含有する。したがって、腎機能維持用飼料を安価に提供することができる。また、安全性を向上させることができる。
(7)本実施形態の腎機能維持用飼料により、有効成分であるコーヒー豆を飼料とともに給餌させることができる。したがって、飼育しながら、効率的に腎機能維持効果を発揮することができる。
(8)本実施形態の腎機能維持用飼料は、コーヒー豆として、好ましくはコーヒー豆のエキス抽出後の残渣が用いられる。したがって、現在廃棄物となっているコーヒー抽出残渣を腎機能維持用飼料として再利用することにより、循環型社会構築に寄与することができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
(試験例1:コーヒー豆の腎機能維持作用の評価1)
コーヒー豆を動物(家畜:食肉用ホルスタイン去勢)に投与した場合の腎機能維持作用について、血液中のクレアチニンと尿素態窒素量を測定することにより評価した。
標準的な混合飼料(TMR飼料)(トウモロコシサイレージ27〜28kg、濃厚飼料7kg、乾燥牧草5〜6kgの配合比率)15kgにコーヒー粕(コーヒーエキス抽出後の残渣)0.5kgを混合することにより腎機能維持用飼料を調製した。かかる飼料を17月齢出荷の出荷前2ヶ月間、食肉用ホルスタイン去勢に給餌させた。コーヒー粕給餌群(実施例1群)12頭、及び対照群(比較例1群)13頭の2群に分け、コーヒー粕給餌群において、動物1日当たりコーヒー粕500g〜1.5kgの給与量となるように給餌した。給餌前及び給餌2ヶ月後に行われた血液検査の結果を表1に示す。
表1に示されるように、コーヒー粕給餌群においては、給餌2ヵ月後、尿素態窒素量が減少していることが確認された。一方、対照群においては、尿素態窒素量が上昇していることが確認された。また、コーヒー粕給餌群においては、クレアチニン量が対照群と比較してより減少していることが確認された。コーヒー粕給餌群においては、腎機能の低下が抑制されていることが確認された。なお、その他の血中のパラメータは、コーヒー粕給餌群と対照群で大きな差は見られなかった。
その他、コーヒー粕給餌群において、給餌期間中において尿のpHも僅かに酸性側に低下していることが確認された(データ不添付)。したがって、本実施形態の腎機能維持用飼料により尿石予防の効果も期待される。また、尿石症のリスクについて被毛ミネラルについて測定した結果、コーヒー粕給餌群においては、尿石症の警戒値を超えた個体は見られなかったが、対照群においては、2頭警戒値を超えたものが確認された。
(試験例2:コーヒー豆の腎機能維持作用の評価2)
コーヒー豆を動物(家畜:和牛F1去勢)に投与した場合の腎機能維持作用について、血液中のクレアチニンと尿素態窒素量を測定することにより評価した。試験動物として、黒毛牛とホルスタインの交雑種である和牛F1を使用した。また、コーヒー粕給餌群(実施例2群)5頭、対照群(比較例2群)5頭の2群に分けた。給餌期間は、30月齢出荷の出荷前3ヶ月間とした。その他は、試験例1と同様の試験方法により行った。血液検査の結果を表2に示す。
表2に示されるように、コーヒー粕給餌群においては、給餌3ヵ月後、尿素態窒素量が対照群と比較して上昇率が抑制されていることが確認された。また、コーヒー粕給餌群においては、クレアチニン量が対照群と比較して上昇が抑制されていることが確認された。コーヒー粕給餌群においては、腎機能の低下が抑制されていることが確認された。なお、その他の血中のパラメータは、コーヒー粕給餌群と対照群で大きな差は見られなかった。
(試験例3:コーヒー豆の腎機能維持作用の評価3)
コーヒー豆を動物(家畜:豚)に投与した場合の腎機能維持作用について、血液中のクレアチニンと尿素態窒素量を測定することにより評価した。試験動物として、ランドレース種と大ヨークシャー種を掛け合わせた雑種豚(LW)を母豚として、デュロック種(D)を掛け合わせた三元豚(LWD雑種)を使用した。腎機能維持用飼料として、コーヒー粕を4質量%添加した飼料と、8質量%添加した飼料の2種類を使用した。また、コーヒー粕4質量%給餌群(実施例3群)5頭、コーヒー粕8質量%給餌群(実施例4群)5頭、対照群(比較例3群)5頭の3群に分けた。給餌期間は、6月齢出荷の出荷前の1ヶ月間とした。その他は、試験例1と同様の試験方法により行った。血液検査の結果を表3に示す。
表3に示されるように、コーヒー粕給餌群においては、1ヶ月摂取後、尿素態窒素量が低下していることが確認された。また、コーヒー粕給餌群においては、クレアチニン量が対照群と比較して上昇が抑制されていることが確認された。また、コーヒー粕給餌群においては、コーヒー粕の添加量に依存して、減少幅は大きくなることが確認された。一方、対照群において、尿素態窒素量及びクレアチニン量は、それぞれ上昇傾向を示すことが確認された。コーヒー粕給餌群においては、腎機能が改善されていることが確認された。なお、その他の血中のパラメータは、コーヒー粕給餌群と対照群で大きな差は見られなかった。

Claims (5)

  1. コーヒー豆を含有することを特徴とする血中の尿素態窒素濃度が正常値範囲内である飼養動物用腎機能維持剤において、
    前記コーヒー豆は、焙煎コーヒー豆、焙煎コーヒーエキス、及び焙煎コーヒー豆のエキス抽出後の残渣から選ばれる少なくとも一種が用いられ、
    前記腎機能維持は、血中の尿素態窒素濃度の変動抑制である飼養動物用腎機能維持剤。
  2. 前記飼養動物は、食肉用の家畜であることを特徴とする請求項に記載の飼養動物用腎機能維持剤。
  3. 前記飼養動物用腎機能維持剤は、肥育後期に投与されるものであることを特徴とする請求項に記載の飼養動物用腎機能維持剤。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の飼養動物用腎機能維持剤を含有することを特徴とする腎機能維持用飼料。
  5. コーヒー豆を飼養動物に投与することを特徴とする血中の尿素態窒素濃度が正常値範囲内である飼養動物の腎機能維持方法において、
    前記コーヒー豆は、焙煎コーヒー豆、焙煎コーヒーエキス、及び焙煎コーヒー豆のエキス抽出後の残渣から選ばれる少なくとも一種が用いられ、
    前記腎機能維持は、血中の尿素態窒素濃度の変動抑制である飼養動物の腎機能維持方法。
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