JP6656685B1 - 除電装置及び除電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高真空領域と低真空領域とを備える必要がない除電装置を提供すること。【解決手段】帯電物を内部に設置可能であり、高真空処理部を備える真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に電子サイクロトロン共鳴によるプラズマを供給するプラズマ源を備えるプラズマ発生装置と、を備える除電装置。【選択図】図1

Description

本発明は、除電装置及び除電方法に関する。
従来、真空チャンバを備える除電装置であって、真空チャンバ内の帯電物に対して、真空蒸着等の処理と除電とを行う除電装置がある。このような除電装置の真空チャンバ内は真空蒸着等の処理のための空間であって真空度の高い空間である高真空領域と、除電のための空間であって真空度の低い空間である低真空領域との二つの空間を有する必要がある。このような除電装置は、真空引きされた真空チャンバ内において除電対象である帯電物に向けてガスを噴出することにより帯電物を除電する(特許文献1参照)。より具体的には、このような除電装置は、帯電物に受動的に放電させることによって帯電物を除電する。このような除電装置は、例えば、除電を行う低真空領域にガス導入管を介してアルゴン等のガスを流し、直流電源によりプラズマを発生させ、除電対象とプラズマを接触させることにより帯電物を除電する(特許文献2参照)。
特開2009−181938号公報 特開平10−298758号公報
しかしながら、このような除電装置は高真空領域と低真空領域とを備える必要があるため、装置が大型化してしまうという課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、高真空領域と低真空領域とを備える必要がない除電装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、帯電物を内部に設置可能であり、高真空処理部を備える真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に電子サイクロトロン共鳴によるプラズマを供給するプラズマ源を備えるプラズマ発生装置と、を備える除電装置である。
本発明により、高真空領域と低真空領域とを備える必要がない除電装置を提供することが可能となる。
実施形態の除電装置100の構成の一例を示す図である。 実施形態のプラズマ発生装置500の構成の一例を示す図である。 実施形態におけるプラズマ源501の模式的断面図である。 実施形態におけるプラズマ源501の模式的上面図である。 実施形態におけるプラズマ源501の動作を説明する模式的断面図である。 実施形態におけるノズル部60が複数の開口部610を有する場合の、開口部610の配置の一例を示す図である。 実施形態における引き出し電極507によってプラズマ源501からプラズマが引き出される効果を示す実験結果を示す図である。 変形例における阻害材101の一例を示す図である。 変形例における阻害材101の効果を示す実験の実験環境を説明する説明図である。 変形例における阻害材101の効果を示す実験結果の一例を示す図である。
図1は、実施形態の除電装置100の構成の一例を示す図である。
除電装置100は、帯電物9を除電する。さらに、除電装置100は、帯電物9に蒸着等の高真空を必要とする処理を実行する。以下、説明の簡単のため、高真空を必要とする処理を高真空処理という。帯電物9は、帯電可能なものであればどのようなものであってもよく、例えば、蒸着処理の対象となるフィルムシートであってもよい。除電装置100は、例えば、フィルムシートの加工における加工精度の低下であってフィルムシートの帯電による加工精度の低下を抑制するために、フィルムシートを除電する。フィルムシートの帯電は、フィルムシートを構成する高分子材料の移動や摩擦等によって生じる。除電装置100は、例えば、高分子材料などの絶縁物の搬送工程中の除電が必要な工程において除電を行う。除電装置100は、例えば、後述する高真空処理部3が実行する処理のうち除電が必要な工程において除電を行う。
除電装置100は、例えば、真空チャンバ1、真空ポンプ2、高真空処理部3、送り出し部4−1、ガイド部4−2〜4−5、巻き取り部4−6、コンベア4−7及び除電処理部5を備える。
真空チャンバ1は、内部が空洞の筐体である。真空チャンバ1は、外部の圧力と内部の圧力との差が所定の圧力未満であれば変形しない。真空チャンバ1は、帯電物9を内部に設置可能である。
真空ポンプ2は、真空チャンバ1内の空気を引き、真空チャンバ1内の圧力を所定の圧力にする。所定の圧力は、例えば、10−5Pa以上1Pa以下である。
高真空処理部3は、帯電物9に対して高真空処理を実行する。高真空処理は、高真空において実行される処理である。高真空は、10−5Pa以上1Pa以下の真空である。高真空処理部3は、高真空処理を実行するものであればどのようなものであってもよく、例えば、蒸着部であってもよい。
高真空処理部3は、例えば、高真空が維持された真空チャンバー内で高分子材料などの絶縁物の搬送工程、アルミニウム、ニッケル、チタン、クロム等の金属蒸着工程、SiO、SiO、Al、CaF、SnO等のセラミック蒸着工程、VLSI(very large scale integration)製造でのウエハー等の半導体材料の微細加工程工程や薄膜形成工程、有機EL(electro-luminescence)生産工程における有機材料の薄膜生成工程や陰極として使用するアルミニウム蒸着工程等を実行する。
送り出し部4−1、ガイド部4−2〜4−5、巻き取り部4−6、コンベア4−7によって帯電物9が搬送される。より具体的には、帯電物9は送り出し部4−1によって送りだされ、コンベア4−7によって、ガイド部4−2〜4−5を経由して、巻き取り部4−6まで搬送される。
除電処理部5は、帯電物9を除電し、プラズマ発生装置500を備える。プラズマ発生装置500はプラズマを発生し、フランジによって真空チャンバ1に接続される。
プラズマ発生装置500が発生させたプラズマは、真空チャンバ1の内部に充満する。
図2は、実施形態のプラズマ発生装置500の構成の一例を示す図である。
プラズマ発生装置500は、例えば、プラズマ源501、接続部502、伝熱部503、フランジ504、ガスポート505、マイクロ波フィードスルー506、引き出し電極507、マイクロ波チューナー508、フィラメント509、ガス源510、流量計511、RF発振器512及び電力計513を備える。
プラズマ源501は、電子サイクロトロン共鳴を用いてプラズマを発生する。プラズマ源501は、電子サイクロトロン共鳴を用いてプラズマを発生するため無電極である。プラズマ源501の詳細な構成については後述する。
接続部502は、フランジ504とプラズマ源501とを接続するとともに、プラズマ源501において発生する熱を、伝熱部503を介してフランジ504に伝熱する。接続部502は、プラズマ源501が所定の温度以上になることを抑制する。接続部502は、プラズマ源501が所定の温度以上になることを抑制するほどの熱伝導率を有するものであればどのようなものであってもよい。接続部502は、例えば、アルミニウムのブロックであってもよいし、銅のブロックであってもよいし、カーボンのブロックであってもよい。
伝熱部503は、接続部502が伝熱した熱をフランジ504に伝熱する。伝熱部503は、プラズマ源501が所定の温度以上になることを抑制する。伝熱部503は、プラズマ源501が所定の温度以上になることを抑制するほどの熱伝導率を有するものであって、接続部502よりも高い熱伝導率を有するものであればどのようなものであってもよい。伝熱部503は、例えば、銅のメッシュであってもよいし、カーボンシートであってもよい。
フランジ504は、プラズマ源501を真空チャンバ1に接続し、プラズマ源501を真空チャンバ1の内部に設置する。フランジ504は、接続部502に接続され、接続部502及び伝熱部503を介して伝熱された熱を真空チャンバ1の外部に放熱する。フランジは、どのようなフランジであってもよく、例えば、ICF規格に基づいたフランジであってもよい。
ガスポート505は、プラズマ源501にガスを供給する。例えば、ガスポート505は、後述する空間21にガスを供給する。ガスポート505が供給するガスはプラズマの発生を助長するガスであればどのようなものであってもよい。ガスポート505が供給するガスは、例えば、キセノンや、アルゴンや、窒素等の不活性ガスであってもよいし、空気や酸素等の活性ガスであってもよい。以下、ガスポート505が供給するガスを放電ガスという。
マイクロ波フィードスルー506は、マイクロ波を真空チャンバ1の外部からプラズマ源501まで伝送する。マイクロ波フィードスルー506は、マイクロ波を真空チャンバ1の外部からプラズマ源501まで伝送可能であればどのようなものであってもよい。マイクロ波フィードスルー506は、例えば、SMA端子に接続されるマイクロ用同軸ケーブルであってもよい。なお、マイクロ波フィードスルー506が伝送するマイクロ波の周波数は電子サイクロトロン共鳴条件を満たす周波数であればどのような周波数であってもよく、例えば、4.25GHzであってもよい。
引き出し電極507は、プラズマ源501によって発生したプラズマを引き寄せる。例えば、引き出し電極507は、所定の電圧が印加されることで所定の電位を有し、プラズマ源501との間の電位差によってプラズマを引き寄せる。引き出し電極507は、プラズマを閉じ込めない形状であればどのような形状であってもよく、例えば直径2cmの円であってもよい。
マイクロ波チューナー508は、プラズマ源501へのマイクロ波の伝送効率の低下を抑制する。例えば、マイクロ波チューナー508は、プラズマ源501によって吸収されずに反射されたマイクロ波をプラズマ源501に向けて反射することで、伝送効率の低下を抑制する。このことは、マイクロ波チューナー508が、マイクロ波フィードスルー506とプラズマ源501において発生するプラズマとの間のインピーダンスを整合させることを意味する。
フィラメント509は、プラズマ源501内部に供給されたガスに点火する。フィラメント509は、プラズマ点火用のフィラメントであって、小流量のガスと、イオン化エネルギーの大きいガスとに点火可能である。なお、プラズマ発生装置500は必ずしもフィラメント509を備えなくてもよい。
ガス源510は、ガスポート505に放電ガスを供給する。ガス源510は、ガスポート505に放電ガスを供給可能であればどのようなものであってもよく、例えば、放電ガスの入った容器であってもよい。
流量計511は、ガスポート505を流れるガスの流量を測定する。
RF発振器512は、マイクロ波を生成する。RF発振器512が生成したマイクロ波は、マイクロ波フィードスルー506を介してプラズマ源501まで伝送される。
電力計513は、マイクロ波フィードスルー506を伝送され、プラズマ源501によって反射されたマイクロ波の電力を測定する。ユーザは電力計513の計測値を読み取り、読み取った計測値によってプラズマが点火したか否かを判断することができる。
このようにプラズマ発生装置500は、フランジ504を備えるため、ユーザは真空チャンバ1の任意の場所にプラズマ源501を設置することができる。
<プラズマ源501の詳細>
ここで、図3及び図4を参照しつつ、プラズマ源501の詳細について説明する。以下、説明の簡単のため、X軸、Y軸、Z軸を有する直交座標を導入する。
プラズマ源501は、高真空中でプラズマを発生する。より具体的には、プラズマ源501は、高真空処理部3の真空度に略同一の真空度において、プラズマを発生する。以下、プラズマ源501の詳細を説明する。
図3は、実施形態におけるプラズマ源501の模式的断面図である。
図4は、実施形態におけるプラズマ源501の模式的上面図である。図3には、図4のA1−A2線の位置での断面が示されている。
プラズマ源501は、筒状磁石部10と、筒状体20と、第1磁気回路部30と、第2磁気回路部40と、アンテナ50と、ノズル部60と、ガスポート505と、絶縁部材70とを具備する。
筒状磁石部10は、筒状の磁性体であり、その内部が中空になっている。筒状磁石部10は、開口端10a(第1開口端)と、開口端10aとは反対側に位置する開口端10b(第2開口端)とを有する。筒状磁石部10では、例えば、開口端10aがS極性(第1極性)を有し、開口端10bがS極性とは反対のN極性(第2極性)を有している。
筒状磁石部10では、図4に示すように例えば、サマリウムコバルトで構成された複数のブロック状の磁石10MがX−Y軸平面において環状に並べられている。筒状磁石部10の極性は、上記の例に限らず、開口端10aがN極性を示し、開口端10bがS極性を示してよい。
筒状磁石部10の外形は、例えば、円状である。筒状磁石部10の外径は、例えば、50mm以下に構成され、プラズマ源501の小型化が実現されている。筒状磁石部10の外形は、円状に限らず、三角形、四角形、五角形、六角形・・、といった多角形であってもよい。
筒状体20は、筒状磁石部10に囲まれている。筒状体20の内部は、中空である。筒状体20は、開口端20aと、開口端20aとは反対側に位置する開口端20bとを有する。開口端20aは、開口端10aに面一に構成される。開口端20bは、開口端10bに面一に構成される。X−Y軸平面において、筒状体20と筒状磁石部10とは、同心円状に位置する。筒状体20と筒状磁石部10とは、必ずしも、同心円状に位置する必要はなく、それぞれの中心軸同士が若干ずれてもよい。
筒状体20の外形は、筒状磁石部10の外形に応じて適宜変更される。図4の例では、筒状体20の外形は、円状である。筒状体20は、例えば、モリブデン(Mo)を含む。
磁気回路部30(第1磁気回路部)は、筒状磁石部10の開口端10a及び筒状体20の開口端20aに接する。磁気回路部30は、開口端10a、20aを閉塞する。ここで、「閉塞」とは、磁気回路部30が開口端10a、20aを隙間なく封じ切ることに限らず、微小の隙間がある場合、または、磁気回路部30に他の部材を貫通させる小径孔が設けられた状態で閉じる場合も含む。磁気回路部30は、板状である。磁気回路部30は、強磁性体であり、例えば、軟鉄で構成されている。磁気回路部30の外形は、筒状磁石部10の外形に応じて適宜変更される。図4の例では、磁気回路部30の外形は、円状である。
磁気回路部30は、空間21に設けられた突出部90を有する。突出部90は、磁気回路部30から後述する角部410に向かって突出している。突出部90は、筒状であり、アンテナ50の一部を囲む。突出部90の先端部91は、磁気回路部40(第2磁気回路部)の角部410に向かうほど、その肉厚が薄くなっている。先端部91の角度は、例えば、鋭角に構成されている。先端部91と角部410との間に形成される磁場のミラー比は、1.5以上である。突出部90をZ軸方向から見た断面は、位相幾何学における種数1の形状であればどのような形状であってもよく、例えば、円環であってもよい。
また、電子サイクロトロン共鳴によって加熱された電子をミラー閉じ込めするために、先端部91と角部410との磁場強度は電子サイクロトロン共鳴条件を満たす磁場より高くなければならない。マイクロ波周波数fと電子サイクロトロン共鳴条件を満たす磁場Bとには、2πf=eB/mの関係がある。ここでeは電気素量、mは電子質量。マイクロ波周波数が2.45GHzの場合、電子サイクロトロン共鳴条件を満たす磁場は875Gaussになる。
磁気回路部40は、筒状磁石部10の開口端10b及び筒状体20の開口端20bに接する。磁気回路部40は、筒状磁石部10を介して磁気回路部30に対向配置される。磁気回路部40は、板状である。磁気回路部40は、強磁性体であり、例えば、軟鉄で構成されている。磁気回路部40の外形は、筒状磁石部10の外形に応じて適宜変更される。図4の例では、磁気回路部40の外形は、円状である。
磁気回路部40は、筒状体20によって囲まれた空間21を開口する開口部420(第1開口部)を有する。開口部420は、磁気回路部30及び40に対して、同心円状に配置されている。開口部420は、磁気回路部30及び40に対して、同心円状に配置されている必要はなく、それぞれの中心軸同士が若干ずれてもよい。開口部420の内径は、突出部90の外径よりも大きい。突出部90の外径とは、Z軸に直交する断面における中心を通る外周対角線長の最大値である。なお、外周対角線長とは、円環状に形成された突出部90の外縁線がなす円の直径である。また、別の観点では、突出部90の外径は、開口部420の内周線で囲まれる領域の内側である。
ここで角部410について説明する。角部410は、第2磁気回路部40において、第2磁気回路部40の第1磁気回路部30側の主面40aと、第1開口部420の内壁420wとが交差する位置である。以下、主面40aと内壁420wとがなす角を角部410の角度という。磁気回路部40に開口部420が設けられたことにより、磁気回路部40においては、磁気回路部40の磁気回路部30側の主面40aと、開口部420の内壁420wとが交差する角部410が形成される。角部410の角度は、図3の例では、略90°となっている。角部410の角度は、鋭角であってもよい。例えば、角部410の角度が鋭角の場合、開口部420の断面形状は、その内径が磁気回路部30から遠ざかるほど、徐々に広がるテーパ状になる。なお、磁気回路部40の主面40aと反対側に位置する主面を主面40bとする。
アンテナ50は、プラズマ源501外からプラズマ源501内に導入される。例えば、アンテナ50は、磁気回路部30を貫通し、空間21に導入される。アンテナ50は、いわゆるマイクロ波ランチャーである。アンテナ50は、例えば、モリブデンを含む。
アンテナ50は、マイクロ波フィードスルー506に接続される。アンテナ50は、マイクロ波フィードスルー506を介してRF発振器512に接続され、RF発振器512によるマイクロ波電力の供給を受ける。これにより、アンテナ50は、マイクロ波を空間21に放射する。マイクロ波の波長は電子サイクロトロン共鳴条件を満たす波長であればどのような波長であってもよい。マイクロ波の波長は、例えば、122mm(2.45GHz)であってもよい。
アンテナ50は、例えば、棒状であり、その途中が折り曲がっている。例えば、アンテナ50は、第1アンテナ部51と、第1アンテナ部51に連結する第2アンテナ部52とを有する。
アンテナ50の形状は、必ずしも棒状であり、その途中が折り曲がっている形状である必要はない。アンテナ50の形状は、マイクロ波フィードスルー506に接続され、マイクロ波を空間21に放射可能であればどのような形状であってもよい。アンテナ50の形状は、例えば、直線の形状であってもよい。
第1アンテナ部51は、例えば、磁気回路部30に直交し、磁気回路部30から後述するノズル部60に向かう方向に延在する。第1アンテナ部51は、例えば、磁気回路部30の中心軸上に位置する。
第2アンテナ部52は、第1アンテナ部51と交差する。図3の例では、第1アンテナ部51と第2アンテナ部52とが直交し、アンテナ50がL字型になっている。第2アンテナ部52は、さらに、先端部91と角部410との間に位置している。つまり、第2アンテナ部52は、磁場B1に挿入されている。なお、磁場B1の詳細は後述するが、磁場B1は磁気回路部30、磁気回路部40、及び筒状磁石部10によって空間21内に形成される磁場である。このように、アンテナ50が折れ曲がった構成になることにより、マイクロ波がプラズマ中に効率よく吸収される。第1アンテナ部51と第2アンテナ部52とがなす角度は、直交に限らず、鈍角または鋭角であってもよい。
ノズル部60は、磁気回路部30とは反対側において磁気回路部40に接する。例えば、ノズル部60は、磁気回路部40の主面40bに接している。ノズル部60は、開口部610(第2開口部)を有する。開口部610は、開口部420に連通する。開口部610の開口面積は、開口部420の開口面積よりも小さい。ノズル部60は、開口部を有するものであればどのようなものであってもよい。ノズル部60は、例えば、パンチングメタルであってもよい。
開口部610は、開口部420に対して、同心円状に配置されている。開口部610は、開口部420に対して、同心円状に配置されている必要はなく、それぞれの中心軸同士が若干ずれてもよい。開口部610の内径は、例えば、5mmである。空間21が開口部610を介して装置外と通じていることにより、空間21に発生したプラズマを開口部610から取り出すことができる。ノズル部60は、例えば、モリブデンを含む。開口部の厚さは、例えば、5mmや、2.5mmや、1mmである。
ガスポート505は、プラズマ源501の外部から空間21に導入される。ガスポート505は、例えば、磁気回路部30を貫通し、空間21に導入される。ガスポート505は、例えば、筒状磁石部10及び筒状体20を貫通し、空間21に導入される。ガスポート505は、例えば、磁気回路部40及びノズル部60を貫通し、空間21に導入される。
ガスポート505において放電ガスが供給される供給口を供給口505pとして、供給口505pは、供給口505pとアンテナ50の先端50pとの距離が最も短くなるように配置される。例えば、ガスポート505及びアンテナ50をZ軸方向から上面視した場合、供給口505pと先端50pとは、互いに対向する。
絶縁部材70は、アンテナ50と磁気回路部30との間に設けられている。絶縁部材70は、フッ化炭素樹脂、石英等を含む。これにより、アンテナ50と磁気回路部30との絶縁が保たれる。
プラズマ源501において、筒状体20の内径をa(mm)、空間21に供給されるマイクロ波電力のマイクロ波遮断波長をλ(mm)としたときに、プラズマ源501は、λ>3.41×(a/2)の関係式を満たすように構成されている。筒状体20が多角径の場合は、内径aは、筒状体20の中心軸を通過する内径の最大内径とする。
図5は、実施形態におけるプラズマ源501の動作を説明する模式的断面図である。 プラズマ源501において、筒状磁石部10に接続された磁気回路部30及び筒状磁石部10に接続された磁気回路部40は、それぞれヨーク材として機能する。さらに、磁気回路部30は、突出部90を有し、磁気回路部40は、角部410を有する。これにより、双方の突起間(突出部90と角部410との間)に、ミラー比の高い磁場B1(ミラー磁場)が形成される。さらに、磁場B1は、突出部90が筒状であり、磁気回路部40の開口部420が円状であることから、円環状に形成される。
このような状況下で、空間21に供給口505pから放電ガスが供給され、アンテナ50から空間21にマイクロ波が供給されると、放電ガスが放電し、マイクロ波と磁場B1との相互作用によって、空間21に電子サイクロトロン共鳴が起こる。これにより、プラズマ中の電子に選択的かつ直接的にエネルギーが供給され、高いエネルギーを持った電子と、放電ガスとが衝突して空間21に高密度プラズマが発生する。
ここで、プラズマ源501は、λ>3.41×(a/2)の関係式を満たすように構成されている。これにより、空間21では、マイクロ波が共振しにくくなり、空間21におけるマイクロ波の進行が抑制される。この結果、プラズマ源501からはマイクロ波が漏洩しにくくなる。また、共振させなければ、マイクロ波電界が高くならず、マイクロ波電界に比例する容器壁面でのマイクロ波損失を抑制することができる。
さらに、プラズマ源501においては、突出部90と角部410との間に、ミラー磁場(磁場B1)を形成し、磁場B1に閉じ込めた電子が連続的に電子サイクロトロン共鳴により加熱される。これにより、マイクロ波の電界が弱くても、放電ガスを電離できるほどの高エネルギー電子を生成できる。
また、プラズマ源501においては、開口部420の内径が突出部90の外径よりも大きく構成されている。これにより、磁場B1においては、磁力線が突出部90から角部410に向かうほど、より疎になる。この結果、ノズル部60側の磁束密度は、突出部90側の磁束密度よりも小さくなる。
これにより、空間21においては、ノズル部60の開口部610付近に低磁場領域が形成され、開口部610付近では、プラズマが磁場によって捕捉されにくくなっている。このため、開口部610付近でのプラズマの移動度が高まり、プラズマ中の電子またはイオンが開口部610から効率よく噴射される。
例えば、空間21に供給口505pから流量0.3sccm程度のキセノンガスを導入し、8Wのマイクロ波をアンテナ50に投入したとき、開口部610から200mA程度の電子電流と、5mA程度のイオン電流とが得られている。
なお、空間21に残ったプラズマ中のイオンは、磁場B1を通り抜けて、筒状体20の内壁または磁気回路部30、40の主面に到達する。筒状体20または磁気回路部30、40に当たったイオンは、電荷を失い、中性ガスに戻り、放電ガスとして再利用される。このため、プラズマ源501では、極力少ないガス流量でプラズマの維持が可能になっている。
一方、突出部90側では、磁力線が角部410から突出部90に向かうほど、より密になっている。これにより、絶縁部材70付近には、高磁場領域が形成され、空間21に発生するプラズマにおいては、絶縁部材70に晒されるプラズマの密度が開口部420に発生するプラズマの密度よりも高くなる。
これにより、放電中に、絶縁部材70にコンタミ、被膜等の異物が堆積したとしても、異物は、プラズマによるスパッタリング効果によって即座に除去される。仮に、異物が金属を含み、絶縁部材70に異物が堆積することになれば、アンテナ50と磁気回路部30とが導通し、アンテナ50から空間21にマイクロ波を充分に供給できないことになる。
これに対し、プラズマ源501では、空間21にプラズマを発生さえすれば、絶縁部材70上の異物がセルフクリーニングにより除去される。すなわち、プラズマ源501は、メンテナンスフリーで長期間にわたり稼動することができる。
また、プラズマ源501では、供給口505pとアンテナ50の先端50pとが最も近くなるように構成されていることから、第2アンテナ部52付近に放電ガスが供給される。これにより、供給口505pから空間21に導入された放電ガスは、アンテナ50から発せられるマイクロ波によって効率よく電離する。この結果、高密度のプラズマが空間21に発生する。
また、磁気回路部30とノズル部60との間の距離をL(mm)としたときに、プラズマ源501は、λ>3.41×(L/2)の関係式を満たすように構成されてもよい。これにより、マイクロ波は、ノズル部60の開口部610からより確実に漏洩しにくくなる。
このように、プラズマ源501は、筒状磁石部10と、筒状体20と、第1磁気回路部30と、第2磁気回路部40と、アンテナ50と、ノズル部60と、ガスポート505と、絶縁部材70とを備える。
筒状磁石部10は、第1開口端10aと、第1開口端10aとは反対側に位置する第2開口端10bとを有し、第1開口端10aが第1極性を有し、第2開口端10bが第1極性とは反対の第2極性を有する。
筒状体20は、筒状磁石部10に囲まれる。
第1磁気回路部30は、第1開口端10aに接し、第1開口端10aを閉塞する。
第2磁気回路部40は、第2開口端10bに接し、第1磁気回路部30に対向配置され、筒状体20によって囲まれた空間21を開口する第1開口部420を有する。
アンテナ50は、第1磁気回路部30を貫通し、空間21に導入され、空間21にマイクロ波電力を供給することが可能である。
ノズル部60は、第1磁気回路部30とは反対側において第2磁気回路部40に接し、第1開口部420よりも開口面積が小さく第1開口部420に連通する第2開口部610を有する。
ガスポート505は、筒状磁石部10及び筒状体20を貫通し、空間21に放電ガスを供給することも可能である。
絶縁部材70は、アンテナ50と第1磁気回路部30との間に設けられる。
また、プラズマ源501においては、筒状体20の内径をa(mm)、空間21に供給されるマイクロ波電力のマイクロ波遮断波長をλ(mm)としたときに、λ>3.41×(a/2)の関係式が満たされる。
このようなプラズマ源501は、プラズマ源501からマイクロ波が漏洩しにくく、プラズマ源501によって高密度のプラズマが発生し、電子またはイオンをプラズマ源501の外に噴射することができる。
より具体的には、プラズマ発生装置500は、プラズマ源501からマイクロ波が漏洩しにくいため、低流量でのプラズマの生成が可能である。そのため、プラズマ発生装置500は、プラズマの生成にともなう真空チャンバ1内部の真空度の低下を抑制することができる。なお、低流量とは、0.05SCM〜50SCMなどのプラズマの維持が可能な流量を意味する。
上記において説明したように、ノズル部60は、マイクロ波の漏洩と、放電ガスの漏洩とを抑制する。ノズル部60が、マイクロ波及び放電ガスの漏洩を抑制する大きさは、ノズル部60の厚さと、開口部610の大きさ又は数に依存する。また、プラズマが開口部610を介して空間21から真空チャンバ1の内部に放出される量も、ノズル部60の厚さと、開口部610の大きさ又は数に依存する。
具体的には、ノズル部60の厚さが薄いほど、マイクロ波、放電ガス及びプラズマは真空チャンバ1内部に漏洩しやすくなる。また、開口部610の大きさ又は数が大きいほど、マイクロ波、放電ガス及びプラズマは真空チャンバ1内部に漏洩しやすくなる。マイクロ波及び放電ガスの漏洩が大きいほど、プラズマの発生効率が下がる。プラズマの放出の量が低いほど、除電の効率が下がる。
このように、ノズル部60は、マイクロ波の漏洩と、放電ガスの漏洩と、プラズマの放出の量とを制御するため、除電装置100の設計者は、ノズル部60の厚さと、開口部610の大きさ又は数とを目的に応じて適切に設計する必要がある。
図6は、実施形態におけるノズル部60が複数の開口部610を有する場合の、開口部610の配置の一例を示す図である。
図6において、ノズル部60は、円形であり径の長さが同じ複数の開口部610を格子状に備える。
図7は、実施形態における引き出し電極507によってプラズマ源501からプラズマが引き出される効果を示す実験結果を示す図である。
図7において横軸は、プラズマ源501から発生するイオン電流の到達距離を表す。図7において縦軸は、イオン電流の電流値を表す。図7は、引き出し電極507によって、イオン電流の電流値が大きくなることを示す。このことは、引き出し電極507がプラズマを引き出す効果を有することを示す。
<まとめ>
このように構成された除電装置100は、低流量の放電ガスによってプラズマを発生することができるプラズマ源501と、プラズマ源501によって発生する熱を装置の外部に伝熱する接続部502とを備えるプラズマ発生装置500を備えるため、真空チャンバ1内部の真空度の低下を抑制しながらプラズマを発生することができる。そのため、高真空領域と低真空領域とを有する必要がなく、装置の大型化を抑制することができる。
このように構成された除電装置100は、プラズマ発生装置500がフランジ504を備える。そのため、このように構成された除電装置100は、真空チャンバ1の筐体上にフランジを取り付けることで、真空チャンバ1の筐体上のフランジが位置する任意の箇所にプラズマ発生装置500を備えることができる。
また、このように構成された除電装置100は、伝熱部503を備えるため、プラズマ源501において発生した熱を放熱することができ、高熱による不安定な動作の発生を抑制することができる。
また、このように構成された除電装置100は、プラズマ発生装置500を備えるため、上述したように高真空領域と低真空領域とを有する必要がない。そのため、このように構成された除電装置100は、真空ポンプ2の負荷を軽減することができる。
また、このように構成された除電装置100は、無電極なプラズマ発生装置500を備えるため、直流放電によってプラズマを発生する必要がない。そのため、このように構成された除電装置100は、放電のための電極が消耗することによるプラズマの発生効率の低下と、除電装置100の劣化とを抑制することができる。
また、このように構成された除電装置100は、放電ガスの流量が0.05SCM〜50SCMの範囲内であれば、プラズマを発生することができる。また、このように構成された除電装置100は、複数種類の放電ガスによってプラズマを発生することができる。そのため、帯電物9の除電に適した種類の放電ガスと流量とによって、帯電物9を除電することができる。帯電物9の除電に適したとは、除電による帯電物9への侵襲が所定の度合よりも低いことを意味する。
(変形例)
なお、プラズマ発生装置500は、プラズマを噴出する開口部610として、必ずしもひとつの開口部610のみを備える必要は無い。プラズマ発生装置500は、プラズマを噴出する開口部として、複数の開口部610を備えてもよい。複数の開口部610を有するプラズマ発生装置500は、開口部610がひとつの場合よりも多く、プラズマ源501の空間21において発生したプラズマを除電装置100内部に放出することができる。
プラズマ発生装置500は、プラズマを噴出する開口部として、例えば、ハニカム状に位置する複数の開口部610、格子状に位置する複数の開口部610、各開口部の大きさが同一ではない複数の開口部610、または最近接の開口部との距離が一定ではない複数の開口部610、を備えてもよい。
なお、引き出し電極507は、プラズマを引き出し可能であればどのような形状であってもよい。
引き出し電極507は、例えば、プラズマ源501の中心と帯電物9の中心とを結ぶ線が略中心を通る中空の形状であってもよく、例えば、筒状であってもよいし、円環状であってもよい。
なお、除電装置100は、帯電物9の一部の箇所とプラズマとの接触を阻害する阻害板を備えてもよい。
図8は、変形例における阻害材101の一例を示す図である。
図8において、図2と同様の機能を有するものは、同じ符号を付すことで説明を省略する。図8において、阻害材101は、帯電物9の一部を覆い、プラズマと帯電物9との接触を阻害する。このように、阻害材101によってプラズマとの接触が阻害された箇所は、帯電したままであり、除電されない。阻害材101は、例えば、除電を必要としない箇所においてプラズマを遮断する導電性部材であってよい。阻害材101は、例えば、パンチングメタルであってよい。
このように構成された変形例の除電装置100は、阻害材101を備えるため、帯電物9の一部のみを除電できる。
図9は、変形例における阻害材101の効果を示す実験の実験環境を説明する説明図である。
中和器900は、プラズマを放射する。中和器900からの下方600mmの位置に、阻害材101が位置する。阻害材101から下方20mmの位置に、帯電電極901が位置する。帯電電極901は、中和器900による除電対象である。帯電電極901には、100Vが印加されている。実験においては、阻害材101の一端と帯電電極901の一端との間の距離をLとして、距離Lを変化させた場合に流れる除電電流を測定した。除電電流は、帯電電極901がプラズマと接触した場合に帯電電極901に流れる電流である。実験においては、測定された除電電流の大きさによって中和器900から放射されたプラズマが阻害材101によって減衰する減衰率が算出された。
図10は、変形例における阻害材101の効果を示す実験結果の一例を示す図である。 図10の縦軸は、プラズマの透過率を表す。透過率は阻害材101が無い場合に帯電電極901に流れた除電電流に対する阻害材101がある場合に帯電電極901に流れた除電電流の比率である。図10の横軸は、距離Lを表す。図10は、距離Lが大きくなるほどプラズマの透過率が下がることを示す。
なお、プラズマ発生装置500は、プラズマ源501と接続部502との間に、接続部502よりも高い熱伝導率を有する伝熱部503aを備えてもよい。伝熱部503aは、接続部502よりも高い熱伝導率を有するものであればどのようなものであってもよい。伝熱部503aは、例えば、銅のメッシュであってもよいし、カーボンシートであってもよい。
なお、真空チャンバ1は接続先の一例である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…真空チャンバ、 2…真空ポンプ、 3…高真空処理部、 4−1…送り出し部、 4−2…ガイド部、 4−3…ガイド部、 4−4…ガイド部、 4−5…ガイド部、 4−6…巻き取り部、 4−7…コンベア、 5…除電処理部、 100…除電装置、 500…プラズマ発生装置、 501…プラズマ源、 502…接続部、 503…伝熱部、 503a…伝熱部、 504…フランジ、 505…ガスポート、 506…マイクロ波フィードスルー、 507…引き出し電極、 508…マイクロ波チューナー、 509…フィラメント、 510…ガス源、 511…流量計、 512…RF発振器512、 513…電力計、 10…筒状磁石部、 20…筒状体、 30…第1磁気回路部、 40…第2磁気回路部、 50…アンテナ、 60…ノズル部、 70…絶縁部材、 101…阻害材

Claims (12)

  1. 帯電物を内部に設置可能であり、高真空処理部を備える真空チャンバと、
    前記真空チャンバの内部に電子サイクロトロン共鳴によるプラズマを供給するプラズマ源を備えるプラズマ発生装置と、
    を備える除電装置。
  2. 前記プラズマ源は、前記真空チャンバの内部に設置される、
    請求項1に記載の除電装置。
  3. 前記プラズマ源と前記帯電物との間に位置し、前記プラズマ源が発生した前記プラズマを引き寄せる引き出し電極をさらに備える、
    請求項1または2に記載の除電装置。
  4. 前記引き出し電極は、前記プラズマ源の中心と前記帯電物の中心とを結ぶ線が略中心を通る中空の形状である、
    請求項3に記載の除電装置。
  5. 前記プラズマ源は、前記プラズマが発生する空間と、前記空間において発生した前記プラズマを外部に噴射する複数の開口部と、
    を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の除電装置。
  6. 前記真空チャンバ内の圧力は、10−5Pa以上1Pa以下である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の除電装置。
  7. 前記帯電物の一部と前記プラズマとの接触を阻害する阻害材をさらに備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の除電装置。
  8. 前記高真空処理部は、金属蒸着工程と、セラミック蒸着工程と、半導体材料の微細加工程工程と、半導体薄膜の形成工程と、有機材料の薄膜生成工程と、陰極として使用されるアルミニウムの蒸着工程との少なくともひとつを実行する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の除電装置。
  9. 前記真空チャンバの外部に設置され、マイクロ波を発生するRF発振器と、
    前記RF発振器が発生した前記マイクロ波を前記真空チャンバの内部に伝送するマイクロ波フィードスルーと、
    をさらに備える、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の除電装置。
  10. 前記プラズマ源を前記真空チャンバの内部に設置するフランジをさらに備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の除電装置。
  11. 前記真空チャンバの外部に設置され、前記プラズマの発生を助長するガスを前記真空チャンバの内部に供給するガス源をさらに備える、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の除電装置。
  12. 高真空処理部を備える真空チャンバの内部に電子サイクロトロン共鳴によるプラズマを供給し、
    前記真空チャンバの内部に設置された帯電物を前記プラズマにより除電する、
    除電方法。
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