JP6656652B1 - 仮締結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮締結具の被回動部の慣性モーメントが小さく、駆動力伝達部を被回動部に装着させやすく、作業効率がよく、引き抜きやすいと共に仮締結状態がゆるみにくい仮締結具を提供する。【解決手段】後端に後方雄ねじ部を有する内軸体と、第1貫通孔により貫通された仮締結具本体と、後端回動部と、付勢手段とからなる仮締結具において、後端回動部を前後に貫通された陥没部を有する先方部材と、筒部と後方ナットとを有する後方部材とから構成し、先方部材の中に筒部を差し込んで揺動可能に連結させた。また、先方部材の後端面と後方ナットの間に位置する筒部外面を凹部とさせ、凹部に皿ばねを装着させた。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の板状体が重ねられた状態を保持させる仮締結具に関する。具体的には、重ねられた板状体が有する整合された孔に仮締結具の軸体を挿入させ、軸体の先方と後方で板状体を挟持して仮締結させる仮締結具に関する。より詳細には、仮締結具の被回動部の慣性モーメントが小さく、駆動力伝達部を被回動部に装着させやすく、作業効率がよく、引き抜きやすいと共に仮締結状態がゆるみにくい仮締結具に関する。
仮締結具とは、複数の板状体を組立てて全体の形状とする前に、一時的に組立てるために使用され、組立てが完了されてからは撤去され、再利用される締結具である。例えば、航空機の翼のように大きな構造物を組み立てる場合には、各構成部品が所定の位置となるように、重ね合わせた板状体に予め穿孔された孔を位置合わせし、孔に仮締結具を挿入させ締結させて仮組立てをする。そして、本締結用に使用される孔が穿設され、孔にリベット軸体が挿し込まれて塑性変形されて、リベット接合がされ本締結がされる。本締結がされてから、孔から仮締結具が引き抜かれ、その孔にリベット軸体が挿入されリベット接合がされて組立てられた状態とされる。
効率的に仮締結作業ができるように、従来から、板状体の一方の側から、仮締結させることができる仮締結具が提供されている。仮締結具には、孔に挿し込んだ仮締結具をなす細筒体が、後方から挿し込まれた内軸体により拡開されるという仮締結形式、又は前方から引き込まれた内軸体により拡開されるという仮締結形式がある。また細筒体の先端部に形成させた張出挟持部により板状体を前後に挟持させる仮締結形式、又は細筒体の周面摩擦により位置保持させる仮締結形式がある。
本発明の仮締結具は、前方から後方に内軸体を引き込ませて、板状体を締結させる仮締結形式に属する。好適には、仮締結具は、コレットと称されている先方が分割された細筒体と、マンドレルと称されている細筒体の中に挿通される内軸体と、内軸体を進退させる被回動部とを備え、細筒体の先端部外面に形成させた張出挟持部と仮締結具の本体の前端面とにより板状体を挟持させて締結させる仮締結形式に属しているが、これに限定されない。
従来から、締結作業の効率を向上させるために、仮締結具の後端部には被回動部が備えられ、動力式の回動工具の駆動力伝達部により被回動部が回動されて、仮締結具の仮締結又は仮締結の解除がされている。
特許文献1には、内軸体を進退させる第1のナットと、細筒体を進退させる第2のナットとを備えた仮締結具の技術が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、仮締結具の後端にある第1のナットを回動させることにより、内軸体を細筒体に対して進退させている。また、内軸体の後退により先方部が拡開された細筒体は、本体側面の第2のナットが回動されることにより、内軸体と一体に進退される。
この特許文献1に記載の技術によれば、仮締結をさせるためには、内軸体を進退させるための第1のナットだけでなく、細筒体を進退させるための第2のナットを、夫々別個に回動させる必要がある。また第1のナットと第2のナットの外径が異なっているため、回動工具の駆動力伝達部を交換する必要もあり、締結作業が煩雑であった。更に、仮締結具本体の外面が第2のナットとされているため、慣性モーメントが大きく、駆動力の大きな回動工具が必要であるという課題があった。
特許文献2には、被回動部とされたボルト軸を回動させることにより、ボルト軸に螺合される雌ねじ部を有する内軸体を進退させる仮締結具の技術が開示されている。しかし、特許文献2に記載の仮締結具では、回動工具により回動される被回動部がボルト軸全体とされているため、慣性モーメントが大きく、駆動力の大きな回動工具が必要であるという課題があった。
特許文献3には、本体部の後端に備えられた長ナットが被回動部とされ、その長ナットを回動させることにより内軸体を進退させる仮締結具の技術が開示されている。しかし、特許文献3に記載の技術による場合も、長ナットの慣性モーメントが大きく、駆動力の大きな回動工具が必要であるという課題があった。
また、長ナットを回動させるためには、長ナットの軸芯の後端に穿孔された多角形形状の長孔に、ナットドライバーの先端軸部を、軸芯後方から真っ直ぐに挿し込む必要があり、長ナットの長孔に回動工具の駆動力伝達部をなす先端軸部を装着させにくいという課題があった。
上記の先行技術文献に記載されたいずれの仮締結具も、被回動部の慣性モーメントが大きいため、大きな駆動力を必要としていた。駆動力の大きな回動工具は、工具自体も大きくなり作業性が悪くなることに加えて、バッテリー電源により駆動させる場合には、一つのバッテリーで締結させることのできる仮締結具の数が少なくなり、バッテリーの交換回数が増えるという課題もあった。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の技術による場合には、回動工具の駆動力伝達部を仮締結具の被回動部に装着させる際に、ボルト軸の頭部又は長ナットとされた被回動部に回動工具の駆動力伝達部を、被締結具の軸芯後方から真っ直ぐに装着させなければならず、駆動力伝達部を装着させにくいという課題があった。
特許文献1:米国特許6056283号公報
特許文献2:国際公開2019−073316号公報
特許文献3:米国特許公開2018−0017094号公報
そこで、本願の発明者は、仮締結具の被回動部の慣性モーメントが小さく、駆動力伝達部を被回動部に装着させやすく、作業効率がよく、引き抜きやすいと共に仮締結状態がゆるみにくい仮締結具を提供することを課題とした。なお、理解を容易にするため、以下、仮締結具の先方側を前側とし、回動部側を後側とも表している。
本発明の第1の発明は、複数の板状体を重ねた状態を保持させる仮締結具において、後端に後方雄ねじ部を有する内軸体と、第1貫通孔により貫通された本体と、後端回動部と、付勢手段とからなり、前記複数の板状体が有する整合した孔に、前記内軸体を挿し込ませて後退させ、前記複数の板状体を仮締結させる仮締結具であって、前記後端回動部が、第2貫通孔により前後に貫通された陥没部を有する先方部材と、第3貫通孔により貫通された筒部と後方ナットとを有する後方部材とからなり、第1貫通孔と第2貫通孔と第3貫通孔の軸芯を一致させるように、前記陥没部が前記本体に固着され、前記筒部が第2貫通孔に挿し込まれると共に前記陥没部の中で抜け止めされ、前記後方部材が前記先方部材に対して回動可能に連結され、第3貫通孔の内面が、雌ねじ部を有し、前記雌ねじ部と前記後方雄ねじ部との螺合が解除され前記内軸体が前進された状態で、前記付勢手段が前記後方雄ねじ部の後端を前記雌ねじ部の前端に当接させ、前記後方部材が前記先方部材に対して揺動可能とされていることを特徴としている。
本発明の第1の発明の仮締結具によれば、回動工具に回動させる被回動部である後端回動部を、筒部と後方ナットとを有する後方部材とし、後方部材に連結された先方部材を仮締結具の本体に装着させる部材とし、後方部材を本体に回動可能に装着させている。内軸体を進退させるには、内軸体の後方雄ねじ部と螺合される雌ねじ部を有する後方ナットだけを回動させればよいため、被回動部の慣性モーメントが小さくなる。
また、内軸体が前進され、内軸体の後方雄ねじ部と後方部材の雌ねじ部の螺合が解除された状態で、付勢手段により後方雄ねじ部の後端を後方部材の雌ねじ部の前端に当接させている。そのため、板状体の孔に仮締結具を挿し込んでから後方部材を回動させるだけで、空回りすることなく内軸体が後退されるため仮締結作業の作業性が良い。
一方、後方部材を反対方向に回動させると、内軸体の後方雄ねじ部と後方部材の雌ねじ部の螺合が解除され、後方雄ねじ部のねじ山の後端部が雌ねじ部のねじ山の前端部から外れ、更に雌ねじ部を一周回動させると、付勢手段により雌ねじ部のねじ山に押し付けられていた後方雄ねじ部のねじ山の後端部が、雌ねじ部のねじ山から外れて隣のねじ山に衝突し、小さな金属音と振動が発生されるため、仮締結が解除されたことが判断できる。
また、仮締結が解除された状態では、付勢手段により後方雄ねじ部の後端部が後方部材の雌ねじ部のねじ山に当接されているだけで、後方雄ねじ部のねじ山の後端部と雌ねじ部のねじ山の前端部とが螺合された状態となっていないため、先方部材に対して後方部材が側方に揺動可能な状態とされる。
本発明の第1の発明によれば、被回動部をなす後方ナットの慣性モーメントを小さくできるため、小さな回動工具により仮締結させることができると共に、電動工具を使う場合であってもバッテリーの交換回数が少なくなる。また、後方ナットを回動させて仮締結させる際に空回りを発生させず、後方ナットを逆方向に回動させて仮締結を解除させる際には仮締結が解除されたことが容易に判断できて作業性が良い。更に、後方ナットが側方に揺動されるため、やや斜め後方からでも、後方ナットに回動工具の駆動力伝達部を装着させやすく、作業効率がよいという従来にない有利な効果を奏する。
本発明の第2の発明は、第1の発明の仮締結具において、前記後方雄ねじ部が、後端に雄ねじ部よりも細径の軸部を備え、前記軸部が、第3貫通孔に挿し込まれた状態とされていることを特徴としている。第2の発明の仮締結具によれば、後方雄ねじ部の端部に備えられた細径の軸部が、第3貫通孔に挿し込まれた状態とされているため、仮締結を解除させた状態で、内軸体の軸芯が第3貫通孔の軸芯からずれることがなく、後方雄ねじ部が雌ねじ部に円滑に螺合され仮締結の作業性が良いと共にねじ山が潰れにくいという効果を奏する。
本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明の仮締結具において、前記筒部が第2貫通孔に挿し込まれた状態で、前記先方部材の後端面と前記後方ナットの間に位置する筒部外面が凹部とされ、前記凹部に皿ばねが装着されていることを特徴としている。
仮締結させるように後方ナットを回動させると、内軸体が後方に引き寄せられるに連れて、後方ナットが前進し、後方部材をなす筒部が先方部材の陥没部の中に侵入され、先方部材の後端面と後方ナットの前端面との間の凹部の幅が小さくなる。仮締結された状態では、凹部の幅が小さくなり、凹部に装着された皿ばねに押圧力が発生されている。
組み立てられた複数の板状体の隙間をなくすために、シール材を間に挟んで板状体を重ねて仮締結させることがある。第3の発明によれば、シール材の収縮により、複数の板状体の先方面と後方面との距離がかわることがあっても、押圧力によって薄くされていた皿ばねが厚くなることによって、板状体の先方面と後方面とを仮締結具が挟んだ状態を維持させ、仮締結状態がゆるまないという従来にない有利な効果を奏する。
本発明の第4の発明は、第3の発明の仮締結具において、前記凹部には、複数の皿ばねが装着され、各々の付勢力が異なっていることを特徴としている。第4の発明によれば、付勢力が異なる複数の皿ばねが凹部に装着されているため、シール材の収縮などにより、複数の板状体の先方面と後方面との距離がかわった場合には、付勢力の大きな皿ばねの厚さが厚くなり、複数の皿ばねの外観の状態から仮締結の状態を容易に判別できるという有利な効果を奏する。
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明の仮締結具であって、前記仮締結具が、先端から中央部にかけて軸方向に分割されると共に先端部が張出挟持部とされた分割片を有する細筒体を備え、前記内軸体が、前記後方雄ねじ部の先方に、軸部本体と先方に向けて拡径された先端傾斜部とを有し、前記複数の板状体が有する整合した孔に、前記細筒体を挿し込ませ、前記内軸体の後退に連れて前記細筒体を後退させて、前記分割片を拡開させて仮締結させる仮締結具であって、前記後方雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合を解除させた状態において、前記雌ねじ部の前端の位置が、前記先端傾斜部の後端面周囲と前記細筒体の先端面周囲とを接しさせない位置とされていることを特徴としている。
本発明の第5の発明によれば、仮締結具は、内軸体のほかに、先端から中央部にかけて軸方向に分割された分割片を有する細筒体を備え、内軸体の進退に連れて細筒体を進退させて、仮締結又は仮締結の解除をさせる。内軸体が後退されると、その後方に向けて縮径された傾斜部により細筒体の分割片を拡開させる。分割片が拡開されると、細筒体の先端周囲の張出挟持部が側方に張出され、板状体に面した張出挟持部と板状体に面した仮締結具の本体とで板状体を挟んで仮締結させる。
第5の発明によれば、後方雄ねじ部と雌ねじ部との螺合を解除させると、雌ねじ部の前端の位置が、先端傾斜部の後端面周囲と細筒体の先端面周囲とを接しさせない位置とされているため、細筒体の先端周囲の張出挟持部が側方に拡開された状態とならない。これにより、内軸体により細筒体の張出挟持部を拡開させて仮締結させる場合に、板状体の孔に張出挟持部が引っ掛りにくく、板状体がなす孔から仮締結具を引き抜きやすいという効果を奏する。
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明の仮締結具において、前記先方部材と前記後方部材のいずれの断面形状も正六角形状とされ、前記後方部材の正六角形状の外径が、前記先方部材の正六角形状の外径より小さいことを特徴としている。
第6の発明によれば、後端回動部をなす先方部材と後方ナットのいずれの断面も正六角形断面とされ、先方部材の外径が後方ナットの外径より大きくされている。一方、回動工具の駆動力伝達手段として、先方に断面形状が正六角筒体とされた非回動筒体を配し、非回動筒体と同一軸とし非回動筒体の後方内部に、非回動筒体よりも断面形状が小さい正六角形形状の回動筒体を配しておく。そうすると、回動工具の先方の非回動筒体を先方部材に装着させ、仮締結具の回動を抑制させた状態で、後方内部の回動筒体を後方ナットに装着させ回動させて、容易且つ効率的に仮締結作業をすることができるという効果を奏する。
・本発明の第1の発明によれば、小さな回動工具により仮締結させることができると共に、電動工具を使う場合であってもバッテリーの交換回数が少なくなる。また、後方ナットが側方に揺動されるため、やや斜め後方からでも、後方ナットに回動工具の駆動力伝達部を装着させやすく、作業効率がよいという従来にない有利な効果を奏する。
・本発明の第2の発明によれば、後方雄ねじ部が雌ねじ部に円滑に螺合され仮締結の作業性が良いと共にねじ山が潰れにくいという効果を奏する。
・本発明の第3の発明によれば、板状体の先方面と後方面とを仮締結具が挟んだ状態を維持させ、仮締結状態がゆるまないという従来にない有利な効果を奏する。
・本発明の第4の発明によれば、複数の皿ばねの外観の状態から仮締結の状態を容易に判別できるという有利な効果を奏する。
・本発明の第5の発明によれば、内軸体により細筒体の張出挟持部を拡開させて仮締結させる場合に、板状体の孔に張出挟持部が引っ掛りにくく、板状体がなす孔から仮締結具を引き抜きやすいという効果を奏する。
・本発明の第6の発明によれば、回動工具の先方の非回動筒体を先方部材に装着させ、仮締結具の回動を抑制させた状態で、後方内部の回動筒体を後方ナットに装着させ回動させることにより、容易且つ効率的に仮締結作業をすることができるという効果を奏する。
構成部品と全体構成の説明図(実施例1)。 仮締結具の断面図による説明図(実施例1)。 仮締結具の装着工程の説明図(実施例1)。 後端回動部の揺動状態の説明図(実施例1)。 皿ばねを装着させた仮締結具の説明図(実施例1)。 複数の皿ばねを装着させた仮締結具の説明図(実施例2)。 後方雄ねじ部の他の形態を示す説明図(その他)。
仮締結具をなす後端回動部を先方部材と後方ナットとから構成し、先方部材に対して後方ナットを回動可能に連結させ、先方部材を仮締結具の本体と共回りが抑制されるように固着させ、後方ナットを先方部材に対して軸芯に対して側方に揺動可能とさせた。これにより後端回動部に対して軸芯後方からやや斜めからでも回動工具の回動部を装着容易にさせた。
実施例1においては、仮締結具1を、図1から図5を参照して説明する。図1(A)図は、仮締結具の組立て前の構成部品の斜視図と構成部品の位置関係を示している。図1(B)図は、仮締結具の一部が組立てられた状態を説明する斜視図を示している。図1(C)図は、仮締結具全体が組立てられた状態を説明する斜視図を示している。
理解を容易にするために、図2、図5では仮締結具の本体を一体に表し、図3では本体と後方回動部の先方部材とを一体に表した仮締結具1の断面図を示している。図2(A)図は、各構成部品を組立てた状態の断面図を示している。図2(B)図は、仮締結具1を板状体の孔から引抜く際に、細筒体が拡開されることがなく、引き抜かれることを説明する説明図を示している。図3の各々の図は、仮締結の作業工程を説明する説明図を示している。図4の各々の図は、後端回動部の揺動状体の説明図を示している。図5は、皿ばねを装着させた仮締結具の説明図を示している。
仮締結具1は、細筒体10と、内軸体20と、仮締結具の本体30と、後端回動部40と、付勢手段50とを含んでいる。(図2(A)図、図2(B)図参照)。細筒体10は、先端から中央部にかけて軸方向に6つに分割された分割片11を備え、各々の分割片の先端部には外径方向に張り出した張出挟持部12が備えられている(図1(A)図参照)。
仮締結具1の各々の分割片11は、細筒体の中央部から張出挟持部12にかけて外面が切削されることにより、薄肉化された先窄まり部13が形成されている。細筒体の内面14は、一定の内径とされると共に、軸部本体21の外径と同じ径とされている(図2(A)図参照)。細筒体10は、内軸体20の軸部本体21の周りに装着され、内軸体20が細筒体10の中を前後に摺動可能とされている。また、細筒体10の後端部には、外径方向に張り出された係止鍔部15が備えられている。
内軸体20は、一定の外径、かつ、細筒体の内径と同じ径とされた軸部本体21と、軸部本体から先方に向けて拡径された先端傾斜部22と、後方雄ねじ部23とからなっている(図2(A)図参照)。軸部本体21の後端には雄ねじ部211が形成され、後方雄ねじ部23の前端には内部に雌ねじ穴231を有する六角部232が形成され、後方雄ねじ部23のねじ部の後端には細径の軸部233が形成されている(図1(A)図参照)。軸部本体21の後端の雄ねじ部211が、後方雄ねじ部23の雌ねじ部231に螺合され、内軸体の軸部本体21は、細筒体10と、コイルばねからなる付勢手段50とを貫通して、内軸体20が一体化される(図1(B)図参照)。
先端傾斜部22の形状は、軸部本体21の前端部から、先方にかけて拡径される傾斜部221が形成され、その先に、傾斜部221の拡径された先方の径と同じ径で、かつ、軸部本体21の軸と平行に伸びる太径部222が形成されている(図2(A)図参照)。太径部222の先には、後端面が軸と直交される後端面223を有する先窄まり形状とされた略円錐台形状の先端部224が形成されている。内軸体20が引き込まれて後端面223が細筒体10の先端に接すると、引き込みが停止される。分割片11が所定の拡開角度以上に拡開されることがないため残留歪が生じにくく、細筒体の変形を抑制させている。
先端部224の形状は、先端にかけて傾斜角度が異なる二段の先窄まり形状に形成され、先方がより窄まった形状とされている。また、先方の先窄まり部には溝部が形成され被回動係部225とされている。この被回動係部には、仮締結具を組立・分解させる工具の係部が装着される。
仮締結具の本体30は、先端部と後端部に外周面雄ねじ部を有する本体部31と蓋部材32とからなっている(図1(A)図,図1(B)図参照)。蓋部材32は、先方に前後に貫通された貫通孔321を有すると共に後方内周面雌ねじ部を有している。本体部31の先端側の外周面雄ねじ部311と蓋部材32の後方内周面雌ねじ部とが螺合固着される。蓋部材32の先方の貫通孔321と本体部31を貫通した孔313が、本体を前後に貫通した孔とされ第1貫通孔33とされる(図2(A)図参照)。本体部31を貫通した孔313は六角孔とされている。
内軸体20と細筒体10と付勢手段50とが一体とされた状態で、先方側が本体30の先端面から突き出されるように本体に後方から挿し込まれる(図1(B)図参照)。後方雄ねじ部23の前端の六角部232が、本体を貫通した孔313の六角孔と整合し、共周りを抑制させる共周り抑制手段とされている。細筒体10の係止鍔部15の外径が、蓋部材32の先方の貫通孔321の内径よりも大きくされ、細筒体10が本体30から前方に抜け出ないようにされている。
後端回動部40は、抜止部材41と先方部材42と皿ばね43と後方部材44とからなっている(図1(A)図,図1(B)図参照)。先方部材42は前方が開放された陥没部421と前後に貫通された孔422を有し、陥没部の内面には本体の外周面雄ねじ部312に装着される雌ねじ部423が形成されている。先方部材を貫通させる孔が、第2貫通孔45とされる。後方部材44は六角形状をなす後方ナット441とその前方に突出された筒部442とを有し、前後に貫通された孔443を有している。孔443は、内部に雌ねじが形成された雌ねじ部444とされ、その雌ねじ部の先方は雌ねじが欠如された雌ねじ部444よりも大径の貫通孔445とされている(図2(A)図参照)。筒部と後方部材本体とを貫通させる孔が、第3貫通孔46とされる。筒部442の先端周囲には、抜止部材41を装着させる溝部446が形成されている(図1(A)図参照)。
後端回動部40は、後方部材の筒部442に皿ばね43が装着された状態で、先方部材42の第2貫通孔45に挿し込まれ、先方部材の陥没部421の前方から抜止部材41をなすCリングが抜止部材として押し込まれ、前記溝部446に係止され、先方部材42と皿ばね43と後方部材44とが一体化される(図1(A)図参照)。先方部材42が後方部材44に装着された状態で。先方部材42の後端面と後方部材44の先端面との間の筒部442の周囲が凹部47とされる(図1(B)図参照)。凹部47の幅は皿ばね43の厚さよりも大きくされ、仮締結がされていない状態では、後方部材44が先方部材42に対して、軸芯の側方に揺動される状態とされている(図4(A)図参照)。
本体30の第1貫通孔33に、細筒体10と一体化させた内軸体20が後方から挿し込まれ、内軸体20の後方の細径の軸部233が、後方部材44の中の雌ねじ部444に位置され(図2(A)図参照)、雌ねじ部444のねじ山の先端と、後端雄ねじ部のねじ山の後端部234とが当接された状態で、本体の後端部の外周面雄ねじ部312(図1(A)図参照)に、後端回動部の先方部材の雌ねじ部423が螺着されて、仮締結具が一体化される。仮締結具1が一体化された状態において、第1貫通孔33と、第2貫通孔と45、第3貫通孔46との軸心が一致されている(図2(A)図参照)。
ここで図2(A)図の断面図を参照して、細筒体10が内軸体20と摺動されるように組立てられた、軸部60が細い仮締結具1を説明する。後方雄ねじ部23の後端部234のねじ山は、後端回動部の後方部材44の雌ねじ部444のねじ山と外れた状態で、相互のねじ山が接した状態とされている。相互のねじ山が外れた状態で、付勢手段50をなすコイルばねが内軸体20を後方に付勢すると共に、細筒体10を前方に付勢した状態とさせている。この状態で重ねられた板状体の孔から引き抜くのであれば、細筒体10の張出挟持部12が拡開されていないため、容易に後方に引き抜くことができる(図2(B)図参照)。
ところが仮締結具を保管している際又は引き抜く前に、後端回動部40が内軸体20に僅かに回動された場合には、相互のねじ山が引っ掛かった状態になり、内軸体20が後方に引き込まれ、張出挟持部が僅かに広がった状態となる。そうすると、板状体の孔101と仮締結具の軸部60の遊びが小さいために(図2(B)図参照)、拡開された細筒体の張出挟持部12の周囲が孔101の周囲に引っ掛かりやすくなり、相互のねじ山の引っ掛かりを外さないと、挿し込みにくく又は引き抜きにくくなる。
仮締結具1は、後端回動部40を回動させて仮締結が解除された状態で、付勢手段50をなすコイルばねが細筒体を前方に付勢させ、内軸体20を後方に付勢させ、細筒体10が本体30の中で前後方向に遊ぶことがないようにされている。そして、先端傾斜部22の後端面周囲226と、細筒体10の先端面周囲16とが接することがないように所定の距離α離間させるようにする、相互のねじ山が引っ掛かりにくくなり好適である(図2(A)図参照)。所定の距離αは限定されないが、隣り合うねじ山の間隔程度が好適である。
後端回動部40が回動されて仮締結が解除されてから、前記相互のねじ山が外れてから後端回動部40が一周回動すると、相互のねじ山が付勢手段50により押し付けられているため、外れたねじ山が一つ分だけ戻り、ねじ山とねじ山が衝突する金属音が発生される。また回動工具に外れた感触が伝わり、内軸体の後方雄ねじ部23と、第3貫通孔46の内面の雌ねじ部444が、完全に外れたことが判別される。
図3を参照して、仮締結具1の作業工程を説明する。なお、図3においては、理解を容易にするために、先端傾斜部の後端面周囲226と細筒体の先端面周囲16とが所定の距離α離間した状態の仮締結具により、作業工程を説明する。まず、内軸体20を先方に進出させた状態で、重ね合わせた板状体100の孔に、仮締結具1の軸部60をなす内軸体20と細筒体10を挿し込み、本体の先端面34を板状体に当接させる(図3(A)図参照)。次に、正六角形状とされた先方部材42又は本体30をスパナ120(図4(C)図参照)等で保持させ本体の回動を規制させた状態で、後端回動部40を回動工具110(図4(C)図参照)により回動させる(図3(B)図参照)。
そうすると、本体30と共回りされない状態で、内軸体20が本体の第1貫通孔33の中を後退される。それに連れて、先端傾斜部の後端面周囲226が細筒体の先端面周囲16と接し、内軸体20の後退につれて細筒体10も後退されるようになる。併せて、細筒体10の中に先端傾斜部22の一部が引き込まれ、各々の分割片11が拡開されて、張出挟持部12が孔の周縁部102に引っ掛かる状態となる(図3(B)図参照)。
更に、後端回動部40を回動させると、張出挟持部12が板状体100の面103と当接され、細筒体10の後退が規制される(図3(C)図参照)。この状態から更に後端回動部40を回動させると、後端回動部をなす後方ナット441が前進され、先方部材42と後方ナット441との間隔が狭くなり、凹部47に装着された皿ばね43が押圧される。そして、細筒体10の中に先端傾斜部22が引き込まれ、各々の分割片11が完全に拡開され、張出挟持部12の後端面と本体の先端面34との間で、板状体100が仮締結された状態とされる(図3(D)図参照)。
仮締結を解除させる際には、仮締結をさせる場合と反対方向に後端回動部40を回動させる(図3(E)図参照)。そうすると、先端傾斜部22が細筒体10の中に嵌まり込んだ状態のまま、内軸体20と細筒体10が一体に進出される。また、後方ナット441と先方部材42との間隔が広がると共に、凹部47に装着された皿ばね43の押圧も解除される。
更に、後端回動部40を回動させると、細筒体10の後端部にある係止鍔部15が本体の先端部の内面35に接して、細筒体10の前進が規制され、内軸体20のみが進出できる状態となる(図3(F)図参照)。この状態から更に後端回動部40を回動させると、内軸体20のみが進出され、先端傾斜部22が細筒体10の中から外れて、各々の分割片が拡開される前の状態に弾性復元される。
そして、後方雄ねじ部23と後端回動部の雌ねじ部444との螺合が解除されて、仮締結が解除された状態に復帰される(図3(A)図参照)。そうすると、先端傾斜部の後端面周囲226と細筒体の先端面周囲16とが接しない状態となり、前記軸部60の径が板状体の孔101の径(図2(B)図参照)よりも窄まり、板状体の孔から容易に引き抜くことができる。
ここで後方ナット441への回動工具110の装着方法について、図4を参照して説明する。図4(A)図は、後方ナットが揺動される状態を示している。図4(B)図は、ソケット部が後方ナットに装着される状態を示している。図4(C)図は、後方ナットが回動される状態を示している。図4の各図では内軸体20の軸芯(A)を二点鎖線で示し、後方ナット44の軸芯(B)を鎖線で示し、ソケット部111の軸芯(C)を細線で示している。
後方部材44は筒部442が先方部材42に挿し込まれ、抜止部材41により先方部材から抜け止めされ、付勢部材50(図2(A)図参照)により後方へ付勢されている内軸体の後方雄ねじ部23に押し付けられているだけなので、後方部材をなす後方ナット441の軸芯(B)は本体30の軸芯(A)に対して、側方に揺動可能とされている(図4(A)図参照)。
更に、後方ナット441に装着される回動工具110のソケット部111の内径は後方ナット441の外径よりも僅かに大きいため、ソケット部111の軸芯(C)は後方ナットの軸芯(B)よりも側方にずれていても後方ナット441に装着可能とされる(図4(B)図参照)。本体30の軸芯の真っ直ぐ後方からずれた角度からでも後方ナット441にソケット部111が装着可能であるため、装着作業が容易であり、仮締結作業の作業性がよい。なお、後方ナット441が内軸体の後方雄ねじ部23に螺合されると後方ナット441の軸芯(B)は、本体30の軸芯(A)に一致する(図4(C)図参照)。
次に、複数の板状体100が重ねられた状態を保持させている状態で、シール材104が収縮された状態を、図5を参照して説明する。図5(A)図は、仮締結がされた直後の状態を示している。図5(B)図は、シール材104の収縮に伴って皿ばねの厚みが厚くなった状態を示している。
後方ナット441と内軸体20とが螺合され、仮締結具1が締結された直後においては、凹部47の間隔が狭くなり、その間に装着されている皿ばね43が押圧されて薄くなった状態となっている(図5(A)図参照)。この状態においては、シール材104が収縮されていないため、強く仮締結されており仮締結具1にはゆるみがない状態とされている。
しかし、仮締結がされてから時間が経つと、シール材104が収縮される。そうすると、皿ばね43が、シール材104の収縮された厚さに相当する寸法だけ厚くなり(図5(B)図参照)、内軸体20を後方に向けて付勢させることにより、締結力がゆるまないようにさせる。
実施例2においては、図6を参照して、凹部47に付勢力が異なる2枚の皿ばね48,49が反対向きに装着された仮締結具2を説明する。図6(A)図は仮締結が解除された状態の凹部の状態を示し、図6(B)図は仮締結された状態を示し、図6(C)図は仮締結が僅かにゆるんだ状態を示し、図6(D)図は仮締結がゆるんだ状態を示している。
仮締結具2の後端回動部40は仮締結が解除された状態では、先方部材42の後端面と後方ナット441の間に位置する凹部47が広く開き、その間に装着されている付勢力が異なる2枚の皿ばね48,49の付勢力も解除され、夫々の厚みが厚くなった状態とされている(図6(A)図参照)。後方ナット441が螺合され仮締結具2が締結された状態では、凹部47の間隔が狭くなり、その間に装着されている付勢力が異なる2枚の皿ばね48,49は夫々薄くなった状態となり、最も付勢力が強い状態とされている(図6(B)図参照)。
実施例1で説明したようにシール材104(図5(B)図参照)が収縮した状態では、付勢力が大きな皿ばね48の付勢力が解除され厚くなった状態とされるが、付勢力が小さい皿ばね49の付勢力は維持されたままであり、薄い状態のままとされている(図6(C)図参照)。更にシール材が収縮すると、付勢力が小さな皿ばね49も厚くなった状態とされ、この状態では仮締結がゆるんだ状態となる(図6(D)図参照)。
実施例2の後端回動部40は、複数の皿ばね48,49の外観の状態から、シール材のゆるんだ状態を判断できるため、目視点検だけで、仮締結具の締結状態を判定できる。
(その他)
・各実施例においては、内軸体の後端に細径の軸部を有する例を説明したが、図7に例示するように、後方雄ねじ部23から細径の軸部を省略しても(図7(A)図参照)、内軸体20の後端をゆるやかに膨らんだ凸形状235としても(図7(B)図参照)、後方ナット441の孔443のねじ部が軸部にあたることがないために、より揺動しやすい。図7においては内軸体の軸芯を二点鎖線、後方ナットの軸芯を一点鎖線で示している。
・各実施例においては、後方ナットの後端部の周囲を段落ちさせているが、後方に向けてゆるやかに先窄まりとさせてもよい。
・各実施例においては、後端ナットを六角ナットとして説明したが、断面形状は六角ナットに限定されないことは勿論のことである。
・各実施例においては、内軸体の引き込みに連れて細筒体の周囲の分割片を拡開させた実施例を説明したが、本発明はこれに限定されず内軸体を引き込む仮締結具すべてに適用されることは勿論のことである。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2…仮締結具、
10…細筒体、20…内軸体、30…本体、40…後端回動部、
50…付勢手段、60…軸部、
11…分割片、12…張出挟持部、13…先窄まり部、14…内面、
15…係止鍔部、16…先端面周囲、
21…軸部本体、22…先端傾斜部、23…後方雄ねじ部、
211…雄ねじ部、221…傾斜部、222…太径部、223…後端面、
224…先端部、225…被回動係部、226…後端面周囲、
231…雌ねじ穴、232…六角部、233…細径の軸部、
234…ねじ山の後端部、235…凸形状、
31…本体部、32…蓋部材、33…第1貫通孔、34…先端面、
35…内面、
311,312…外周面雄ねじ部、313…孔、321…貫通孔、
41…抜止部材、42…先方部材、43…皿ばね、44…後方部材、
45…第2貫通孔、46…第3貫通孔、47…凹部、48,49…皿ばね、
421…陥没部、422…孔、423…雌ねじ部、441…後方ナット、
442…筒部、443…孔、444…雌ねじ部、445…貫通孔、
446…溝部、
100…板状体、101…孔、102…周縁部、103…面、
104…シール材、
110…回動工具、111…ソケット部、120…スパナ

Claims (6)

  1. 複数の板状体を重ねた状態を保持させる仮締結具において、
    後端に後方雄ねじ部を有する内軸体と、第1貫通孔により貫通された本体と、後端回動部と、付勢手段とからなり、前記複数の板状体が有する整合した孔に、前記内軸体を挿し込ませて後退させ、前記複数の板状体を仮締結させる仮締結具であって、
    前記後端回動部が、第2貫通孔により前後に貫通された陥没部を有する先方部材と、第3貫通孔により貫通された筒部と後方ナットとを有する後方部材とからなり、
    第1貫通孔と第2貫通孔と第3貫通孔の軸芯を一致させるように、前記陥没部が前記本体に固着され、前記筒部が第2貫通孔に挿し込まれると共に前記陥没部の中で抜け止めされ、
    前記後方部材が前記先方部材に対して回動可能に連結され、
    第3貫通孔の内面が、雌ねじ部を有し、
    前記雌ねじ部と前記後方雄ねじ部との螺合が解除され前記内軸体が前進された状態で、前記付勢手段が前記後方雄ねじ部の後端を前記雌ねじ部の前端に当接させ、前記後方部材が前記先方部材に対して揺動可能とされている、
    ことを特徴とする仮締結具。
  2. 前記後方雄ねじ部が、後端に雄ねじ部よりも細径の軸部を備え、
    前記軸部が、第3貫通孔に挿し込まれた状態とされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮締結具。
  3. 前記筒部が第2貫通孔に挿し込まれた状態で、前記先方部材の後端面と前記後方ナットの間に位置する筒部外面が凹部とされ、前記凹部に皿ばねが装着されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の仮締結具。
  4. 前記凹部には、複数の皿ばねが装着され、各々の付勢力が異なっている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の仮締結具。
  5. 前記仮締結具が、先端から中央部にかけて軸方向に分割されると共に先端部が張出挟持部とされた分割片を有する細筒体を備え、
    前記内軸体が、前記後方雄ねじ部の先方に、軸部本体と先方に向けて拡径された先端傾斜部とを有し、
    前記複数の板状体が有する整合した孔に、前記細筒体を挿し込ませ、前記内軸体の後退に連れて前記細筒体を後退させて、前記分割片を拡開させて仮締結させる仮締結具であって、
    前記後方雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合を解除させた状態において、
    前記雌ねじ部の前端の位置が、前記先端傾斜部の後端面周囲と前記細筒体の先端面周囲とを接しさせない位置とされている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の仮締結具。
  6. 前記先方部材と前記後方部材のいずれの断面形状も正六角形状とされ、
    前記後方部材の正六角形状の外径が、前記先方部材の正六角形状の外径より小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の仮締結具。
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