JP2963799B2 - ブラインドリベット装着工具用ノーズピース装置 - Google Patents
ブラインドリベット装着工具用ノーズピース装置Info
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Description
着工具に関するものである。
側のみに接近(アクセス)するだけで被加工物に装着で
きるものをいい、また、ブラインド装着とは、被加工物
の一側のみにアクセスするだけによる装着法をいう。或
る型式のブラインドリベットとしては、いわゆるプルス
ルー(引き抜き)型の管状ブラインドリベットがあり、
これは本質的に、完全に貫通して延びる孔を有する管状
本体と、一端部に予め形成されたヘッドとから構成され
ている。使用時、リベットは被加工物の穴に挿入され、
その場合、リベットの外面は穴内に緊密に半径方向に嵌
合すると共に、予め形成されたヘッドは被加工物の近い
側の面に接触される。リベットは、マンドレルのヘッド
を前記孔を通して引き抜くことにより装着される。ここ
で、マンドレルヘッドは孔の少なくとも一部より大きい
外径(「径」という用語は、リベット孔及びマンドレル
ヘッドが、必ずしもそうする必要はないが、通常は共に
円形横断面形状を有することから用いることとした)を
有する。従って、マンドレルヘッドをリベット孔に通す
ことで、リベット孔の少なくとも一部及び管状リベット
の外面の対応部分が半径方向に膨径され、それによりリ
ベットが変形されて、それが挿入された被加工物に係合
される。リベットの遠い側の端部は通常、被加工物の後
面から突出し、膨径されてブラインドヘッドを形成す
る。マンドレルはリベット孔から完全に引き抜かれるの
で、装着されるリベットの一部を形成することはなく、
別のリベットの装着のために再利用される。この種のリ
ベットの例としては、「CHOBERT」、「BRI
V」及び「AVLUG」の商標名で多くの国で商業的に
入手できる管状ブラインドリベットがある。
き抜かれた場合、リベットはマンドレルヘッドにより作
用される軸線方向の力に対して、軸線方向に支持されな
ければならない。これは環状アンビルにより実施され、
アンビルの環状面は管状リベットの予め形成されたヘッ
ドに接触し、マンドレルステムはアンビルの中央の開口
を通して延びる。
状リベットがアンビルの背部で、マンドレルに装填され
る。アンビルは、マンドレルが通される管状ノーズピー
スの前端部に設けられる。次に続くリベットをマンドレ
ルステムに沿って、アンビル内を通してアンビルの前部
まで前方に送るために、管状ノーズピースは、マンドレ
ルの軸線を含む平面に沿って、2つの部片に長手方向に
分割されている。これら2つの部片は「ジョー」と呼ば
れている。それは、その形状及び移動形態が1対のジョ
ー(顎)のものと似ているからであるが、これらの部片
は通常は何ら把持作用は行わない。従って、アンビル面
は2つの部分から成り、それぞれが各ジョーの前端部に
ある。マンドレルヘッドがアンビルの開口を通して引込
められる時、マンドレルステム上の複数の締結具、即ち
リベットは前方へ押し出され、先頭のリベットがマンド
レルヘッドに接触する。次いで、マンドレルヘッド及び
先頭リベットが前方に押し出されると、アンビル部が強
制的に分離され、こうして拡大されたアンビルの開口を
先頭リベットが通過できるようになる。この後、アンビ
ル部は、先頭リベットのヘッドの背部で、次に続くリベ
ットのシャンク(軸部)を囲むようにして閉じられる。
即ち、アンビル部は、先頭リベットのヘッドの背部であ
って次に続くリベットの前方の軸線方向空間において閉
じられ、先頭リベットが所定位置に置かれた時、該先頭
リベットを軸線方向に支持する準備がなされたことにな
る。
勢されており、それにより、アンビル部は先頭リベット
によりスプリング付勢力に抗して押し広げられた後、前
述したように、スプリング付勢力によって先頭リベット
の背部で閉じられるようになっている。通常、ジョー
は、スプリングが配置されるその後端部を中心として枢
動ないしは揺動する。
着装置は、「CHOBERT」、「BRIV」及び「A
VLUG」の商標名で入手できる前述の管状ブラインド
リベットの装着のため、機械組立ての分野において古く
から周知である。
平坦な端面とを備えた皿形状(即ち、皿穴状の穴に用い
られるため)であり、この場合、アンビル面も平坦状に
されている。また、リベットヘッドは、いわゆる「丸頭
形」または半球状としても良く、この場合、アンビル面
は半球状ヘッドを受容するよう、相補的形状の嵌合凹部
を有する。いずれの場合も、マンドレルヘッドがリベッ
トを軸線方向に引き通される時(マンドレルヘッドによ
りリベット孔から材料が全く除去されないのであるが、
ブローチ加工と呼ばれる工程)、アンビルに対するスラ
スト力はほぼ完全に軸線方向にあり、従ってアンビル部
に対してリベットヘッドにより作用される半径方向外方
の力は全く或は殆どない。
の穴に、凹部を備えるアンビルを用いて装着される場合
が、時にはある。かかる場合、リベットがブローチ加工
される際、アンビル面によりリベットヘッドに作用され
る力がリベットヘッドを変形させ、それによりリベット
ヘッドがアンビルの凹部の形状に適合されて、半球ヘッ
ドに変形される。これは、マンドレルに及ぼされるべき
引張り力をやや大きくすべきことを要するが、リベット
の遠い側、即ち軸側端部が変形して被加工物に係合した
後で起こるリベットヘッドの変形が、リベットの軸線方
向の引張り力を増大し、形成された結合物のプレテンシ
ョンが増大され、これは状況によっては望ましい点で、
有効である。
る管状ブラインドリベットの一例としては、「RIVS
CREW」の商標名により商業的に入手できるものがあ
る。かかるリベットは、そのシャンクの外面にねじ山が
形成されており、このねじ山はリベットがブローチ加工
される時、被加工物の穴の壁面の材料に食い込み、そこ
にねじ的係合を生じる。
ドへのリベットヘッドの変形は、アンビル部の凹部の面
に半径方向外方の力を作用させる。通常、アンビルジョ
ーを合わせるよう付勢するスプリングが、この力を支持
する。しかし、異常に長いノーズピースを提供すること
が必要な場合(例えば、狭く深い穴の遠い側の端部にリ
ベットを装着するため)、長いノーズピースは、スプリ
ングが作用するノーズピースジョーの後端部を中心とし
た、アンビル面に対する力の半径方向成分のモーメント
を増大させ、その増大によりスプリングがそのモーメン
トを支持できない状態になる。その結果、リベットがブ
ローチ加工される時、アンビル部の面部は相互に閉じた
状態を保つことができず分離開口し、変形するリベット
ヘッドを保持することができず、従って、リベットヘッ
ドは欠陥を有する形状となり、形成された結合部のプレ
テンションは低減され、或は零になってしまう。
点を解決するものである。
位置、例えばロボットアームの端部に取り付けられる
時、別の問題が生じる可能性がある。工具がハンドヘル
ド型(手持ち型)であり、被加工物の穴に対して作業者
により宛てがわれる場合(或は、工具が作業台の固定位
置に取り付けられ、被加工物が作業者により工具に対し
て宛てがわれる場合)、突出するリベット及び被加工物
の穴の整合は、作業者により視覚的に行われる。しか
し、工具及び被加工物間の位置関係が予め決められてい
る場合(例えば、リベット装着工具を保持するロボット
アームのコンピュータ制御により決められている場
合)、相対位置の精度は、工具本体に対するアンビルの
正確で確実な位置決めに依存することになる。そこで、
2つのジョーは、スプリングにより相互に接触するよう
に付勢されている間でも、各ジョーのその後端部の回り
の僅かな揺動運動により相互に横方向に移動できるよう
に構成されている。従って、アンビルはその正しい位置
から側方へ移動されることが可能であり、そのため、突
出するリベットは、それが装着される被加工物に整合し
て正しく位置決めされなくなる場合がある。
は、この第2の問題点を解決するものである。
スルー型管状ブラインドリベットを装着するためのブラ
インドリベット装着工具用ノーズピース装置を提供する
ものであり、かかるノーズピース装置は、前端部にアン
ビル部を有する複数の細長いノーズピース部材と、該ノ
ーズピース部材を互いに向かって弾性的に付勢して前記
アンビル部を接合し、これにより、装着するリベットを
軸線方向に支持するためのリベット支持アンビルを形成
する弾性付勢手段とを有し、前記アンビル部を該弾性付
勢手段に抗して開放分離し、別のリベットを該分離され
たアンビル部間の前方に供給するように構成してなるも
のであって、さらに、該ノーズピース装置は、少なくと
も装着するリベットを軸線方向に支持する場合に、該ア
ンビル部を一体的にロックするロック手段を内部に備え
ており、前記ロック手段は、マンドレルヘッドでリベッ
トをアンビルに引き付けた場合にアンビルに後方軸線方
向の力が作用し、この力により前記アンビル部を一体的
にロックするように作動することを特徴とする。
ク手段のロック作用を解除するための解除用弾性付勢手
段を包含することが好ましい。また、ノーズピース装置
は、ノーズピース部材を互いに向かって付勢する目的、
及び、ロック手段のロック作用を解除する目的を有する
共通弾性付勢手段を包含することが好ましい。
ーズピース装置は、アンビル部を一体的にロックする状
態となるようロック手段を付勢するロック用弾性付勢手
段を包含する。
をアンビル部を通して前方へ供給することによりアンビ
ル部に前方軸線方向力が作用し、この前方軸線方向力に
より、ロック用弾性付勢手段の作用に抗して解除される
ように構成されていることが好ましい。また、このノー
ズピース装置は、ノーズピース部材を互いに向かって付
勢する目的、及び、ロック手段を作動させるように付勢
するための弾性付勢手段を包含することが好ましい。
手段は、各ノーズピース部材上の傾斜面と、少なくとも
一つの傾斜面を有するロック部材とにより構成され、ノ
ーズピース部材上の傾斜面及びロック部材の傾斜面は、
相対的な軸線方向の移動により互いにロック係合される
ように構成される。
を中心として回動してアンビル部を分離させ、前記ロッ
ク手段は前記後端部からアンビル部までの距離の三分の
一を越える位置に配置されることが好ましい。
例を、図面を参照して例示的に説明する。
て説明する。図7に示す従来のノーズピース装置は、上
で説明したように、通常は当該技術においてジョーと呼
ばれる2つの長いノーズピース部材11,11から構成
される。各ジョー11はほぼ半円筒形状であり、2つの
ジョー11,11は軸線方向平面(各ジョーの平坦面が
対面し相互に接触する平面)12に関して相互に鏡像関
係となっている。各ジョー11、その前端部に、内向き
フランジ形状のアンビル部13を備えている。また、各
ジョー11の後端部には、外向きの後部フランジ14
と、外向きの中間フランジ15とが形成されている。ジ
ョー11の後端部は、ほぼ円筒形のハウジング16内に
収容されている。ハウジング16の後部には、めねじ部
17が形成され、装着工具バレル18の前端部に螺合さ
れる。ハウジング16の前端部には、内向きフランジ2
1を前端部に有するキャップ19がねじ付けられる。フ
ランジ21の前部には内方にテーパした部分的円錐面2
2が形成され、この面22は、各ジョー11の中間フラ
ンジ15の後部の部分的円錐面23に組み合わされる。
圧縮コイルスプリング20が、ジョー11の後部フラン
ジ14の前面とキャップ19のフランジ21の後面との
間で作用して、ジョー11を後方に引っ張り、それによ
り部分的円錐面23を部分的円錐面にくさび作用をさ
せ、ジョー11,11を付勢して一体とする。即ち、ス
プリング20はジョー11,11を互いに弾性的に付勢
する弾性付勢手段としての機能を有する。また、テーパ
面22,23は、ノーズピース部材(ジョー)11の外
側にそれを包囲するよう配置されると共に、ノーズピー
ス部材11の軸線方向に沿ってその後端部(この後端部
を中心としてノーズピース部材11は、その前端部で開
放するように枢動する)からほぼ三分の一の位置で配置
されている。
プリング20の作用により一体的に保持される時、円形
開口24を包囲する環状アンビルを形成するように形成
されている。開口24の前部には円錐凹面25が形成さ
れていると共に、各アンビル部の後部には部分的面取り
部26が形成されている。
ル18内で、ジョー11間をアンビル開口24を通して
延設されている。マンドレル27の前端部は拡大ヘッド
28を有する。符号29,31等で示されるリベットの
連続体は、マンドレルシャンクに保持されるが、各リベ
ットのシャンク32はマンドレルヘッド28の方向に向
けて配置され、予め形成されているヘッド33はマンド
レルの後部方向に向けて配置される。装着工具のバレル
18の後端側の部分(図示しない)は、マンドレル27
をバレル18及びノーズピース部材に相対的に往復動さ
せる手段と、マンドレル27が前方に移動する時にリベ
ット連続体を同マンドレルと共に前方へ送るための手段
とを含んでいる。
合、マンドレルヘッド28は前述のように、突出してい
る先頭のリベット29を通して引き抜かれ、同リベット
29を装着する。装着工程の最終段階では、リベットヘ
ッド33を皿形状から半球ヘッド形状に変形し、円錐凹
面25により画定される凹部の形状に適合させる。マン
ドレルヘッド28がリベット孔を完全に通され、且つま
た、アンビル開口24を通して後方に引かれる。マンド
レル27及びリベット連続体が再び前方へ押し出される
時、リベット連続体中の次のリベット31のヘッドはア
ンビル部13の背部の面取り面26に接触し、ジョー1
1を前方へ押し、スプリング20を圧縮する。これによ
りキャップ19の部分的円錐面22におけるジョー11
のテーパ面23のくさび作用が解除され、アンビル部1
3が分離されて、各ジョー11はその後端部を中心とし
て枢動又は揺動する。リベットヘッド33がアンビル開
口24を通して押圧される時、スプリング20はジョー
11,11を後方へ強制し、従って再び面22,23の
くさび作用がもたらされる。こうしてアンビル部13は
再び互いに押し付けられ、新しく供給されたリベットの
装着のための準備が終わったことになる。
部材)を備えるリベット装着工具の構造及び作用は、ブ
ラインドリベット加工技術の分野においては周知であ
る。
図1〜図4に示されている。尚、図7の従来のノーズピ
ース装置におけるものと同一部分は、同一参照数字によ
り表示したが、その部分が何らかの形で相違する場合
は、添字「a」を付加している。
ピース装置が図7のものに対してほぼ2倍の長さを有す
ることである。これは、図2に示すように、被加工物の
比較的深く狭い穴の底部にリベットを装着するために必
要になる。従って、図1〜図4のジョー(ノーズピース
部材)11a,11aは図7のジョー11,11のほぼ
2倍の長さを有する。ジョー11aの中間フランジ15
は省略され、各ジョー11の後部フランジ14はスプリ
ング20により、キャップ19aのフランジ21aの後
部に対して前方に強制され、スプリング20の後端部は
ハウジング16aの前周面に対して作用している。スプ
リング20の前部がジョーフランジ14に対し、その半
径方向外周縁で接触していることから、ジョー11a,
11aは半径方向において互いに向かって押される。こ
の点は、ジョー11a,11aを互いに離れる方向に引
っ張ろうとすると、各ジョーが、キャップフランジ21
aにより制限されているその後端部を中心として枢動さ
れるという事実を考慮すれば、明らかであろう。ジョー
を互いに離れるよう引っ張ると、ジョーフランジ14が
後方に枢動し、スプリング20を圧縮する。
れているハウジング16aは、ジョー11aの内側を前
方に延び、マンドレル27及びリベットの連続体が通さ
れる管34の形態となっている。実際には、管34の外
径は、ジョー11aが相互に接触するように閉じられる
時、各ジョーの内側の部分的円筒面も管34の外部に接
触(又は極めて近接)するように選定されている。しか
し、図においては、明瞭に示すために両者間に小さな間
隙を示すこととした。
アンビル部が装着されるべきリベットを軸線方向に支持
している時)ロックするロック手段が、ジョーの内側で
あって、ジョーに沿う後部フランジ14からアンビル部
13までの三分の二を越える軸線方向位置に配置されて
いる。このロック手段は、管34の前端部に設けられた
切頭円錐形のロック用テーパ面35の形態を有する傾斜
面と、各ジョー11aの前端部の内側に設けられた半切
頭円錐形のテーパ面36の形態を有する傾斜面とから構
成される。これらの切頭円錐面35,36はその大径側
端部をノーズピース装置の前方、即ちアンビル端部の方
向に有すると共に、その小径側端部を後端部方向に有し
ており、更に、そのテーパ角度が同一にされている。こ
の実施例において、各テーパ面のなす角は90度であ
る。図1に示されるように、ジョー11aがその最前方
位置にあって、その後部フランジ14がスプリング20
の作用によりキャップフランジ21aに接触している場
合、ノーズピーステーパ面36はロック用テーパ面35
の前方に隔置される。その相対位置は、ノーズピーステ
ーパ面36の最後端部がロック用テーパ面35の前端部
の直後に存するような関係にある。従って、ジョー11
aを強制的に分離させようとした場合、それが分離方向
に移動できる範囲は、ノーズピーステーパ面36の最後
部とロック用テーパ面35の前部との係合により限定さ
れる。
の穴に挿入され、装着工具が作動され、マンドレル27
が引き込められると、リベット29は引き戻されてアン
ビルに押し付けられる。この引込み力はスプリング20
の作用力に打勝つのに十分な強さを有し、ジョー11a
をバレルに対して後方に移動させ、一方、このバレルは
工具の作用により前方へ移動してアンビルをリベットヘ
ッド33に対して押圧させた状態に保持する。ノーズピ
ーステーパ面36はロック用テーパ面35に入り、最終
的に両テーパ面35,36は接触する。この状態は、リ
ベットヘッド33の実質的変形が生じて相当に大きな力
がアンビル面に半径方向外方に作用するようになる前に
生ずる。相互接触されるよう押圧されるテーパ面のくさ
び作用により、ノーズピース部材であるジョーは一体的
にロックされる。図2は、リベット変形過程の完了直前
の状態を示し、リベットヘッド33は皿形状から半球ヘ
ッド形状に変形されている。リベットヘッド33本体は
アンビル凹部の部分的円錐アンビル面に対して、半径方
向外方の力を作用するが、これらのアンビル面はテーパ
面35,36のロック作用により相互に分離することが
防止されている。これらロック用テーパ面のくさび作用
により、リベットによりアンビルに作用される軸線方向
の力、従って半径方向外方の力が大きくなればそれだ
け、ロック力が大きくなる状態が確保される。
3に示されるように、マンドレルヘッド28が装着リベ
ット29から完全に引き抜かれる。マンドレルヘッド2
8がリベットヘッド33から分離されると直ちに、アン
ビルに対するリベットによる後向き力が解除され、スプ
リング20がジョー11aを再び前進させ、従ってテー
パ面35,36のロック作用が解除される。そして、マ
ンドレル27は図3に示されるように、その完全引込み
位置に達する。
て、次のリベット31がマンドレルヘッド28の後部に
接触する。リベットの連続体及びマンドレル27が一体
的に前方へ供給され、リベット31のヘッドがアンビル
部13,13を分離させる方向に押圧し、それにより図
4に示すようにアンビル部の間を前方に通過することが
できるようになる。各ジョー11aはスプリング20の
付勢力に抗して、その後端部を中心として回転若しくは
枢動する。この後、ジョー11a,11aがリベット3
1の背部で閉じ、リベット装着の準備が終了し、従って
その状態は図1に示される状態に戻ることとなる。
は、アンビル部13をロックするロック手段は、装着さ
れるリベットによりアンビルに作用される後方の軸線方
向力により作動され、スプリング20は、ノーズピース
部材、即ちジョーを互いに向かって押し付ける目的、及
び、ロック手段のロック作用を解除する目的を有する共
通弾性付勢手段を構成する。
図4に示されるものの変形例である。その構造はほぼ類
似しているが、スプリング20がジョー後部フランジ1
4の前部において、キャップフランジ21aとフランジ
14との間に配置される点が相違している。従って、ス
プリング20はジョー11a,11aを後方に強制し、
ロック用テーパ面35,36を図5に示されるように、
ロック係合状態に強制する。従って、ジョー11a,1
1aは通常は一体的にロックされ、リベットが装着され
る時、リベットによりアンビルに対して後方軸線方向力
が付加されることにより、スプリング20によるロック
力が増大される。リベットの装着後、リベットの連続体
及びマンドレル27が前方に供給される時、先頭のリベ
ットのヘッドがアンビル部の後部に接触し、ジョーを前
方に押す。これによりロック用テーパ面35,36が部
分的に分離され、図6に示されるように、アンビル部は
十分に分離されて、リベットヘッド33がその間を通過
することができるようになる。このアンビル部の最大分
離時でも、ジョーのロック用テーパ面36の後部は、管
34の固定されたロック用テーパ面35の前部に接触し
ている。
おいて、スプリング20は、ノーズピース部材(ジョ
ー)を互いに向かって押圧する目的及びロック手段を作
動状態に強制する目的を有する共通弾性付勢手段を構成
するものであり、ロック手段は、アンビル部を通して前
方に供給される次のリベットよりアンビル部に作用され
る前方軸線方向力により、弾性付勢手段の作用力に抗し
て解除される。
(ジョー)11a,11aの内部に配置されることによ
り、ロック手段はノーズピース部材の軸線方向に沿っ
て、ノーズピース部材の後端部よりもアンビルに相当に
近い側に配置されることが可能になり、前記後端部を中
心としてノーズピース部材が枢動して、アンビル部を互
いに分離する方向に開放する。従って、リベットヘッド
の変形中に、リベットヘッドからアンビル部に作用され
る半径方向の力によりもたらされるモーメントに対す
る、アンビル部の分離に抗するロック手段によりもたら
されるモーメント(即ち、枢動位置から距離と外力との
積)は、ロック手段がノーズピース部材の後端部により
近い側に設けられている図7に示すような従来のノーズ
ピース装置よりも、相当に大きい。
において、ノーズピース部材(ジョー)11aがテーパ
ロック手段により一体としてロックされる時、そのそれ
ぞれが管34の外面に接してロックされるため(前述の
ように、図1〜図6に示される間隙は図解を明瞭にする
ためのものである)、工具バレル18上の固定位置にあ
る管34は、少なくともノーズピース部材が相互にロッ
クされる時、工具本体に相対的にノーズピース部材を固
定的に位置決めする位置決め手段をも構成することにな
る。従って、図5及び図6の実施例において、リベット
がアンビルを通して前方に供給される時を除いて常時、
ノーズピース部材は固定的に位置決めされる。図1〜図
4に示される構成において、このノーズピース部材の位
置決めには、突出するリベットが被加工物の穴内に挿入
される前に、マンドレルが十分に引き込まれて、ロック
用テーパ面を完全係合状態にさせることが必要になる。
これは更に、リベットがアンビル部に接触するように強
制されることを保証し、それによりリベットをアンビル
部に対して位置決めさせ、従って工具本体に対して位置
決めさせる。
たが、本発明は上記実施例に限定されるものではないこ
とは理解されよう。
断面図であり、リベット装着前の状態を示す図である。
であり、リベット装着中の状態を示す図である。
であり、リベット装着直後の状態を示す図である。
であり、次のリベットを送り出す状態を示す図である。
軸線方向断面図であり、リベット装着前の状態を示す図
である。
であり、次のリベットを送り出す状態を示す図である。
である。
Claims (12)
- 【請求項1】 前端部にアンビル部(13)を有する複
数の細長いノーズピース部材(11a,11a)と、該 ノーズピース部材(11a,11a)を互いに向かっ
て弾性的に付勢して前記アンビル部(13、13)を接
合し、これにより、装着するリベット(29)を軸線方
向に支持するためのリベット支持アンビルを形成する弾
性付勢手段(20)とを有し、 前記 アンビル部(13、13)を該弾性付勢手段(2
0)に抗して開放分離し、別のリベット(31)を該分
離されたアンビル部(13、13)間の前方に供給する
ように構成してなるプルスルー型管状ブラインドリベッ
トを装着するためのブラインドリベット装着工具用ノー
ズピース装置において、該ノーズピース装置は、 少なくとも装着するリベット
(29)を軸線方向に支持する場合に、該アンビル部
(13,13)を一体的にロックするロック手段(3
5,36)を内部に備えており、 前記ロック手段(35,36)は、マンドレルヘッド
(28)でリベット(29)をアンビル側に引き付けた
場合にアンビルに後方軸線方向の力が作用し、この力に
より前記アンビル部(13,13)を一体的にロックす
るように作動する ことを特徴とするブラインドリベット
装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項2】 前記ロック手段(35,36)のロック
作用を解除するための解除用弾性付勢手段(20)を包
含することを特徴とする請求項1記載のブラインドリベ
ット装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項3】 前記ノーズピース部材(11a,11
a)を互いに向かって付勢する目的、及び、前記ロック
手段(35,36)のロック作用を解除する目的を有す
る共通弾性付勢手段(20)を包含することを特徴とす
る請求項2記載のブラインドリベット装着工具用ノーズ
ピース装置。 - 【請求項4】 前記アンビル部(13,13)を一体的
にロックする状態となるように前記ロック手段(35,
36)を付勢するためのロック用弾性付勢手段(20)
を包含することを特徴とする請求項1記載のブラインド
リベット装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項5】 前記ロック手段(35,36)は、次の
リベット(31)をアンビル部(13,13)を通して
前方へ供給することによりアンビル部(13,13)に
前方軸線方向力が作用し、該前方軸線方向力により前記
ロック用弾性付勢手段(20)の作用に抗して解除され
るように構成されていることを特徴とする請求項4記載
のブラインドリベット装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項6】 前記ノーズピース部材(11a,11
a)を互いに向かって付勢する目的、及び、前記ロック
手段(35,36)を作動状態に付勢する目的を有する
共通弾性付勢手段(20)を包含することを特徴とする
請求項4又は5記載のブラインドリベット装着工具用ノ
ーズピース装置。 - 【請求項7】 前記ロック手段(35,36)は、各ノ
ーズピース部材上の傾斜面(36)と、少なくとも一つ
の傾斜面(35)を有するロック部材(34)とにより
構成され、該ノーズピース部材上の傾斜面(36)及び
該ロック部材の傾斜面(35)は、相対的な軸線方向の
移動により互いにロック係合されることを特徴とする請
求項1〜6のいずれか1項に記載のブラインドリベット
装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項8】 前記ノーズピース部材(11a,11
a)は、その後端部(14,14)を中心として回動し
て前記アンビル部(13,13)を分離させ、前記ロッ
ク手段(35,36)は、前記ノーズピース部材の軸線
方向において、その後端部(14,14)から前記アン
ビル部(13,13)までの距離の三分の一を越える位
置に配置されていることを特徴とする請求項1〜7項の
いずれか1項に記載のブラインドリベット装着工具用ノ
ーズピース装置。 - 【請求項9】 前記ロック手段(35,36)は、ノー
ズピース部材(11a,11a)の軸線方向において、
その後端部(14,14)から前記アンビル部(13,
13)までの距離の少なくとも半分の位置に配置されて
いることを特徴とする請求項8記載のブラインドリベッ
ト装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項10】 前記ロック手段(35,36)は、前
記ノーズピース部材(11a,11a)の軸線方向にお
いて、その後端部(14,14)から前記アンビル部
(13,13)までの距離の少なくとも三分の二の位置
に配置されていることを特徴とする請求項8記載のブラ
インドリベット装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項11】 少なくとも前記ノーズピース部材(1
1a,11)が一体的にロックされる場合に、装着工具
本体(18)に対して前記ノーズピース部材(11a,
11a)を固定的に位置決めする、装着工具本体(1
8)に連結可能な位置決め手段(34)を包含すること
を特徴とする請求項1〜10項のいずれか1項に記載の
ブラインドリベット装着工具用ノーズピース装置。 - 【請求項12】 前記位置決め手段は、前記ロック部材
(34)により構成されていることを特徴とする請求項
11記載のブラインドリベット装着工具用ノーズピース
装置。
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