JP6652573B2 - マスタ構成要素の共有通信ノードを使用した、マスタ構成要素とスレーブ構成要素との間のシグナリング - Google Patents

マスタ構成要素の共有通信ノードを使用した、マスタ構成要素とスレーブ構成要素との間のシグナリング Download PDF

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Description

本発明は、マスタ構成要素の共有通信ノードを使用した、マスタ構成要素とスレーブ構成要素との間のシグナリングに関する。
[0001]システムの様々なパラメータを監視するために、センサが使用される。たとえば、車両システムでは、パワーステアリングモジュール、燃料噴射モジュール、及びアンチロックブレーキモジュールなどの制御モジュールに関連した物品の電流、速度、角度、直線位置、及び回転方向などのパラメータがしばしば監視される。センサ出力信号を処理し、制御モジュールの所望の動作のためのフィードバック信号を生成し得る、エンジンコントロールユニット(ECU:Engine Control Unit)などのシステムコントローラに、センサ出力信号が提供される。従来、センサは、検知されたパラメータを定期的に更新し、コントローラは、処理に必要とされるとき、データを求めてセンサに対してポーリングを行う。
[0002]実施形態において、ネットワークスレーブデバイスが、ポイントツーポイントネットワークプロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置を含む。ネットワークスレーブデバイスは、ネットワーク上のネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスを有し得る。ネットワークスレーブデバイスは、送受信装置によって受信された一連のコマンドを処理し、一連のコマンド内でのコマンドの位置がネットワークスレーブデバイスのアドレスに対応している場合、そのコマンドに応答するように構成された通信回路も有し得る。
[0003]特徴は、以下のうちの1つ又は複数を含み得る。ポイントツーポイント通信プロトコルは、SENTプロトコルであり得る。ネットワークスレーブデバイスは、メモリを含み得、アドレスがメモリに記憶される。スレーブデバイスは、磁場センサを含み得、また、ホール効果素子、及び/又はGMR素子、TMR素子、MTJ素子、スピンバルブ、又はそれらの組合せなどの磁気抵抗素子であり得るような、磁場検知素子を含み得る。コマンドは、磁場センサによって検出された磁場を表すデータを求める要求を含み得る。ネットワークスレーブデバイスは、マスタデバイスによって送信されたコマンドの数をカウントするように構成されたカウンタを含み得る。ネットワークスレーブデバイスは、カウンタをリセットすることによって、かつ/又は、受信されたコマンドの数が通信バスに結合されているスレーブデバイスの数を満たすか又はそれを超える場合、リセットコマンドに応答するように構成され得る。コマンドは、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、カウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含み得る。サンプルコマンドは、1つの所定の長さのパルスを含み得、診断コマンドは、第2の所定の長さのパルスを含み得、データ要求コマンドは、第3の所定の長さのパルスを含み得、そしてリセットコマンドは、第4の所定の長さのパルスを含み得る。コマンドは、ブロードキャストコマンドを含み得、そのブロードキャストコマンドは、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう求めるサンプルコマンド、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう求める診断コマンド、スレーブデバイスのカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含み得る。ネットワークスレーブデバイスは、スレーブデバイスのアドレスに対応する遅延期間だけ、コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるように構成され得る。ネットワークスレーブデバイスは、別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、その遅延期間に基づき、一連のコマンド(the series)における現在の位置を決定するようにさらに構成され得る。
[0004]別の実施形態において、システムは、通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信して、通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスを含む。1つ又は複数のスレーブデバイスは、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信するように通信バスに結合され得る。スレーブデバイスのそれぞれは、それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し得、それぞれのスレーブデバイスのそれぞれのアドレスに一致する一連のコマンド内の位置を有する、一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成され得る。
[0005]特徴は、以下のうちの1つ又は複数を含み得る。20。マスタデバイス及び1つ又は複数のスレーブデバイスは、SENTプロトコルなどのポイントツーポイントプロトコルに従い、通信バス上で通信するように構成され得る。1つ又は複数のスレーブデバイスは、磁場センサであり得る。コマンドは、磁場センサのうちの少なくとも1つによって検出された磁場を表すデータを求める要求を含み得る。1つ又は複数のスレーブデバイスは、それぞれ、マスタデバイスによって送信されるコマンドの数をカウントするように構成されたカウンタを備え得る。マスタデバイスは、1つ又は複数のスレーブデバイスによって受信されたとき1つ又は複数のスレーブデバイスのカウンタをリセットするリセットコマンドを送信するように構成され得る。それぞれのスレーブデバイスは、各それぞれのスレーブデバイスのカウンタがそれぞれのスレーブデバイスのアドレスに一致したときコマンドに応答するように構成され得る。1つ又は複数のスレーブデバイスは、マスタデバイスによって送信されたコマンドの数が通信バスに結合されているスレーブデバイスの数に一致するか又はそれを超えたときそれらのカウンタをリセットするように構成され得る。コマンドは、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を含み得る。サンプルコマンドは、1つの所定の長さのパルスを含み得、診断コマンドは、第2の所定の長さのパルスを含み得、そしてリセットコマンドは、第3の所定の長さのパルスを含み得る。マスタデバイスは、通信バスに結合されているスレーブデバイスのすべてにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成され得る。ブロードキャストコマンドは、アドレスを含まないコマンドを含み得る。ブロードキャストコマンドは、それぞれのスレーブデバイスのすべてに1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう命令するサンプルコマンド、それぞれのスレーブデバイスのすべてに1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう命令する診断コマンド、及びそれぞれのスレーブデバイスのすべてに、それぞれのスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをリセットするよう命令するリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を含み得る。スレーブデバイスは、スレーブデバイスのアドレスに対応する期間だけ、コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるように構成され得る。スレーブデバイスは、別のスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、その遅延期間に基づき、一連のコマンドにおける現在の位置を決定するように構成され得る。
[0006]別の実施形態において、方法は、ワンワイヤ通信バスに結合されているマスタデバイスによって一連のコマンドを送信することを含む。選択されたスレーブデバイスは、一連のコマンド内のコマンドの位置が選択されたスレーブデバイスのアドレスに一致した場合、コマンドのうちの1つに応答し得る。
[0007]特徴は、以下のうちの1つ又は複数を含み得る。マスタデバイス及び1つ又は複数のスレーブデバイスは、SENTプロトコルなどのポイントツーポイントプロトコルに従い、通信バス上で通信するように構成され得る。1つ又は複数のスレーブデバイスは、磁場センサであり得る。一連のコマンドを送信することは、磁場センサのうちの少なくとも1つによって検出された磁場を表すデータを求める要求を送信することを含み得る。方法は、通信バスに結合されている1つ又は複数のスレーブデバイスによってコマンドをカウントすることを含み得る。コマンドをカウントすることは、1つ又は複数のスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをインクリメントすることを含み得る。方法は、1つ又は複数のスレーブデバイスに受信されたときそれぞれのカウンタをリセットするリセットコマンドを、マスタデバイスによって送信することを含み得る。方法は、マスタデバイスによって送信されたコマンドの数が通信バスに結合されているスレーブデバイスの数に一致するか又はそれを超えたときカウントを再開することを含み得る。コマンドを送信することは、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含み得る。サンプルコマンドを送信することは、1つの所定の長さのパルスを送信することを含み得、診断コマンドを送信することは、第2の所定の長さのパルスを送信することを含み得、データ要求コマンドを送信することは、第3の所定の長さのパルスを送信することを含み得、そしてリセットコマンドを送信することは、第4の所定の長さのパルスを送信することを含み得る。方法は、通信バスに結合されているスレーブデバイスのすべてにブロードキャストコマンドを送信することを含み得る。ブロードキャストコマンドは、アドレスを含まないコマンドを含み得る。ブロードキャストコマンドを送信することは、それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう命令するサンプルコマンド、それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう命令する診断コマンド、及びそれぞれのスレーブデバイスのすべてに、それぞれのスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをリセットするよう命令するリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含み得る。応答することは、スレーブデバイスのアドレスに対応する遅延期間だけ、コマンドに対する応答を送信するのを遅らせることを含み得る。方法は、ネットワークスレーブデバイスによって、別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、その遅延期間に基づき、一連のコマンドにおける現在の位置を決定することを含み得る。
[0008]センサがコントローラの通信ノードを共有するセンサシステムを描写するブロック図である。 [0009]図1のセンサシステムにおける使用に適した磁場センサを示すブロック図である。 [0010]SENT信号フォーマットを示すタイミング図である。 [0011]図1の複数のセンサに送信されたトリガ信号を示して、トリガ信号の制御下でのセンサのそれぞれによる、センサデータ記憶及びそれぞれのシリアルデータ信号の伝送のタイミングを説明するタイミング図である。 [0012]図5Aは、選択されたセンサからデータを検索するために使用されるトリガ信号の例の図である。[0013]図5Bは、選択されたセンサからデータを検索するために使用されるトリガ信号の別の例の図である。 [0014]図6Aは、センサにデータを記憶するための第1のトリガ信号、及び通信ノードを使用してセンサからデータを検索するために使用される第2のトリガ信号の例のタイミング図である。[0015]図6Bは、センサにデータを記憶するための第1のトリガ信号、及び通信ノードを使用してセンサからデータを検索するために使用される第2のトリガ信号の例のタイミング図である。 [0016]アドレスを含む、通信ノード上のマスタとスレーブとの間の伝送のタイミング図である。 [0017]アドレスを含む、通信ノード上のマスタとスレーブとの間の別の伝送のタイミング図である。 [0018]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、サンプルパルス/コマンドを含む、伝送シーケンスのタイミング図である。 [0019]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、サンプルパルス/コマンドを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0020]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、診断パルス/コマンドを含む、伝送シーケンスのタイミング図である。 [0021]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、診断パルス/コマンドを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0022]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、所定の返答シーケンスを含む、伝送シーケンスのタイミング図である。 [0023]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及びリセットタイムアウトの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0024]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答遅延時間を有する所定の返答シーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0025]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、所定の返答シーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0026]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及びサンプルパルス/コマンドの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0027]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及びサンプルパルス/コマンドの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0028]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及び診断パルス/コマンドの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0029]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及び診断パルス/コマンドの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。 [0030]通信ノード上のマスタと複数のスレーブとの間での、返答及びカウンタリセットパルス/コマンドの所定のシーケンスを含む、別の伝送シーケンスのタイミング図である。
[0031]図面における同じ数字は、同じ要素を意味する。
[0032]本明細書において使用される際、「magnetic field sensing element(磁場検知素子)」という用語は、磁場を検知することのできる様々な電子素子を記述するために使用される。磁場検知素子は、ホール効果素子、磁気抵抗素子、又は磁気トランジスタとすることができるがこれらに限定されない。知られているように、色々なタイプのホール効果素子、たとえば、面内ホール素子、縦型ホール素子、及び円形垂直ホール(CVH:Circular Vertical Hall)素子がある。また知られているように、色々なタイプの磁気抵抗素子、たとえば、アンチモン化インジウム(InSb)などの半導体磁気抵抗素子、巨大磁気抵抗(GMR:Giant MagnetoResistance)素子、異方性磁気抵抗素子(AMR:Anisotropic MagnetoResistance element)、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling MagnetoResistance)素子、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)、スピンバルブなどがある。磁場検知素子は、1つの素子であってもよく、又は別法として、様々な構成、たとえば、ハーフブリッジ又はフル(ホイートストン)ブリッジで配置された2つ以上の磁場検知素子を含んでもよい。デバイスタイプ及びその他の適用要件に応じて、磁場検知素子は、ケイ素(Si)もしくはゲルマニウム(Ge)などのIV族半導体材料、又は、ヒ化ガリウム(GaAs)もしくはインジウム化合物、たとえばアンチモン化インジウム(InSb)のようなIII−V族半導体材料から作られたデバイスであり得る。
[0033]知られているように、上に説明された磁場検知素子のいくつかは、磁場検知素子を支持する基板に平行な最大感度の軸を有する傾向にあり、上に説明された磁場検知素子のその他は、磁場検知素子を支持する基板に垂直な最大感度の軸を有する傾向にある。具体的には、面内ホール素子は、基板に垂直な感度の軸を有する傾向にあるが、金属ベースの又は金属磁気抵抗素子(たとえば、GMR、TMR、AMR、スピンバルブ、線形スピンバルブなど)及び縦型ホール素子は、基板に平行な感度の軸を有する傾向にある。
[0034]基板(たとえば、半導体基板)が、磁場検知素子を「支持する」として説明されているが、磁場検知素子のタイプに応じて、素子が活性半導体面に「わたり」又は「それ上に」配置され得る、あるいは、半導体基板に「おいて」又は「その一部として」形成され得ることが、当業者には理解されるであろう。説明を簡単にするために、本明細書において説明される実施形態は、任意の適切なタイプの磁場検知素子を利用し得るが、このような素子は、ここでは、基板によって支持されるとして説明されることになる。
[0035]本明細書において使用される際、「magnetic field sensor(磁場センサ)」という用語は、一般にその他の回路と組み合わせて、磁場検知素子を使用する回路を記述するために使用される。磁場センサは、磁場の方向の角度を検知する角度センサ、通電導体によって運ばれた電流によって発生した磁場を検知する電流センサ、強磁性体の接近度を検知する磁気スイッチ、通過する強磁性物品、たとえば、磁場センサがバックバイアス又はその他の磁石と併用され得る、リング磁石又は強磁性ターゲット(たとえば、ギアの歯)の磁区を検知する回転検出装置、及び磁場の磁場密度を検知する磁場センサ、を含むがそれらに限定されない磁場センサが、多様な用途で使用される。
[0036]本明細書において使用される際、「target(ターゲット)」という用語は、磁場センサ又は磁場検知素子によって検知又は検出される物体を記述するために使用される。ターゲットは、強磁性又は磁性であり得る。
[0037]本明細書において使用される際、「predetermined(所定の)」という用語は、値又は信号に言及する場合、設定又は定められた値又は信号を指すのに使用される。実施形態において、所定の値又は信号は、製造の時点で工場において、又は外部手段、たとえば、後からのプログラミングによって、設定される。本明細書において使用される際、「determined(決定された)」という用語は、値又は信号に言及する場合、製造後、動作中に回路によって特定される値又は信号を指すのに使用される。
[0038]コントローラが、より速い速度で、多くの場合、センサよりもかなり速く動作するので、最新の使用可能なデータがコントローラによる使用に提供されるように、センサ出力データ伝送を同期させることが、コントローラにとって有利になる。センサ出力データ伝送を同期させることだけでなく、複数のセンサが使用される場合のセンサデータのサンプリングの同期化も重要である。したがって、複数のセンサからの情報は、同じ時点から提供されたデータで引き出され得る。
[0039]スレーブ構成要素がマスタ構成要素の1つの通信ノードを共有するための技法が、本明細において開示される。1つの例では、複数のスレーブ構成要素は、通信ノードからスレーブ構成要素に送信された1つのトリガに順番に応答する。トリガ信号は、コマンド信号とも呼ばれ得る。別の例では、スレーブ構成要素は、通信ノードから送信された1つのトリガに応答して、それらのデータを保持し、データは、別のトリガ信号によって後で読み取られる。通信ノードから送信され、また応答用の特定のスレーブ構成要素を選択するために使用されるデータが、マンチェスタ符号化式入力を使用して読み取られ得る。データは、たとえばSENTメッセージなどのポイントツーポイントシリアルデータプロトコル(すなわち、1マスタ1スレーブプロトコル)を使用しても読み取られ得る。
[0040]スレーブ構成要素を表すのに、本明細書ではセンサが使用されるが、当業者であれば、使用され得るスレーブ構成要素のその他の例があることを理解するであろう。また、本明細書において明確に説明されていないその他のセンサ、コントローラ及びその他のシステム実施形態が、2013年11月5日に発行され、本特許出願と同じ譲受人を有し、その全体が本明細書に組み込まれる、「Systems and Methods for Synchronizing Sensor Data(センサデータを同期させるためのシステム及び方法)」という名称の米国特許第8,577,634号に説明されている。
[0041]図1を参照すると、システム10は、制御モジュール12によって制御され得る物品18に関連したパラメータを検知するように構成されたセンサ14a〜14Nを含む。センサ14a〜14Nのそれぞれは、それぞれの双方向ノード16a〜16Nを有し、センサデータを生成、更新、さらに随意で記憶(たとえば、ラッチ)するように構成される。センサ14a〜14Nは、コントローラ20の通信ノード21から、それぞれの双方向ノード16a〜16Nにおいて受信されたトリガ信号24に応答して、それぞれの双方向ノード16a〜16nからのそれぞれのシリアルデータ信号26a〜26Nにおいて、システムコントローラ20の通信ノード21にセンサデータを伝達するようにも構成される。センサ14a〜14Nは、電力、すなわち電圧バイアス、Vcc接続25を介してコントローラ20にさらに結合される。コントローラ20は、物品18を制御する際に使用するためのフィードバック信号22を制御モジュール12に提供し得る。
[0042]センサ14a〜14Nは、それに加え、トリガ信号に応答してセンサデータを記憶し得る。通信バス、OUT1、OUT2、...OUTNは、センサ14a〜14Nとコントローラ20の通信ノード21との間に結合され得る。本明細書においてさらに説明されるように、センサ14a〜14Nのそれぞれは、通信ノード21にアクセスするその他のセンサ14a〜14Nからの信号を少なくとも監視するように構成される。したがって、通信ノード21は、共有ノードである。当業者であれば、通信ノード21が共有バスでもあり得ることを理解するであろう。
[0043]この配置の場合、センサデータを伝達することが、センサ出力データがシリアルデータ信号26a〜26Nで提供されるのと同じノードである、双方向ノード16a〜16Nにおいて受信されたトリガ信号24によって同期される。この方法におけるセンサデータ同期は、センサ出力データ待ち時間を短縮することができ、そうでなければセンサによる外部同期信号の受信を可能にするために必要とされるセンサ接続数も減らす。減らされたピンカウントは、費用や回路面積を縮小するのみならず、電磁妨害(EMI:ElectroMagnetic Interference)の影響も軽減する。データ記憶機能及び出力データ伝送機能の両方が、このように同期されるいくつかの実施形態では、センサ出力データの年齢における曖昧さが低減されるか又は解消され得る(たとえば、複数のセンサが、1つのトリガを使用して、同時にそれらのデータをサンプリングするよう告げられる)。
[0044]センサ14a〜14Nは、電流、速度、角度、直線位置、ターンカウント(たとえば、角度センサ又はステアリングホイール用途で)及び回転方向を含むがそれらに限定されない、物品18の様々なパラメータを検知し得る。たとえば、制御モジュール12は、車両パワーステアリングモジュールであり得、この場合、物品18は、ステアリングユニットに関連した磁石であり得、センサ14aは、コントローラ20用の磁石に関連した磁場の強さを検知して、ホイール又はステアリングコラムの角度を決定し得る。別の例では、制御モジュール12は、燃料噴射モジュールであり得、この場合、物品18は、カムシャフトギアであり得、ギアに関連した磁場の強さがセンサ14a〜14Nによって検知され得、ギアの回転速度及び/又は回転位置を決定するために、コントローラによって使用され得る。しかしながらより一般的には、センサ14a〜14Nは、例示的な実施形態における磁場の強さなど、物品に関連した特性を検知し、コントローラ20は、回転速度又は回転方向など、所望のパラメータ情報に達するようにセンサ出力情報を処理する。本明細書において説明される概念が、示されるような閉ループシステムや開ループシステムを含む、様々なシステム、センサ、物品、制御モジュール、検知される特性、及びパラメータに適用可能であることが当業者には理解されるであろう。
[0045]コントローラ20は、センサシステム10とその用途に応じて様々な形態をとり得る。たとえば、車両システムの場合、コントローラ20は、車両の安全及び動作の様々な側面を制御するためのプロセッサ30、メモリ32、及び送受信装置34を含むエンジンコントロールユニット(ECU)であり得る。
[0046]センサ双方向ノード16a〜16Nにあるセンサ14a〜14Nによって提供されたシリアルデータ信号26a〜26Nは、標準一方向信号フォーマットを有する。適切な一方向信号フォーマットは、シングルエッジニブル伝送(SENT:Single−Edge Nibble Transmission)、シリアルペリフェラルインタフェース(SPI:Serial Peripheral Interface)、ペリフェラルシリアルインタフェース5(PSI5:Peripheral Serial Interface5)及びアイ・スクエアド・シー(IC:Inter−Integrated Circuit)を含む。例示的な実施形態において、シリアルデータ信号26a〜26Nは、その全体が参照により本明細に組み込まれるアメリカ自動車技術会(SAE:Society of Automotive Engineers)J2916明細書により定義されるような、また図3との関連で一般的に説明されるような、SENTフォーマットにある。1つの例では、シリアルデータ信号は、シリアルバイナリ信号及びパルス幅変調式(PWM:Pulse Width Modulated)信号のうちの1つ又は複数を含む。しかしながら、シリアルデータ信号は、以下に述べられるようなその他のフォーマットも含み得る。
[0047]センサ14a〜14Nのそれぞれは、冗長性に望ましいような、又は、複数のCVHセンサダイによる方向検出及び角度検出などで、所望のデータを提供するために複数のセンサが必要であるセンサシステムにおいて望ましいような、1つの制御モジュール12に関連付けられた1つの物品18の同じ特性を検知し得る。別法として、各センサ14a〜14Nは、物品が同じ又は異なる制御モジュールに関連付けられる、同じ又は異なる物品に関連した異なる特性を検知し得る。
[0048]上に指摘され、また以下に説明されるように、センサデータは、双方向ノード(たとえば、16a〜16N)において受信されたトリガ信号(たとえば、24)(コントローラ(たとえば、20)の通信ノード(たとえば、21)から送信された)の検出に応答して、シリアルデータ信号(たとえば、26a〜26N)で伝達され、随意に、それに加え、トリガ信号の検出に応答して記憶される。センサデータ記憶機能及び伝送機能の両方が、トリガ信号に応答して起こる実施形態では、データ記憶機能及びデータ通信機能は、トリガ信号24の同じ特徴の検出に応答して起こり、結果としてトリガ信号24による、記憶機能及びデータ通信機能の共通制御をもたらし得る。別法として、センサデータが、トリガ信号24の第1の特徴の検出に応答して記憶され得、記憶されたデータが、トリガ信号24の第2の特徴の検出に応答して、シリアルデータ信号25a〜26Nで伝達され、結果として、トリガ信号24による記憶機能及びデータ通信機能の独立制御をもたらし得る。このような独立制御機能は、この機能が、センササンプルのすべてを有し、センサデータを同時に記憶(すなわち、保持)するが、コントローラによる処理に最も適するような別の時点で、記憶されたセンサデータを伝達するために望ましいと考えられることから、同じパラメータを検知するために複数のセンサが使用される(たとえば、冗長性のために)システムにおいて特に有利であり得る。
[0049]同じ要素が同じ参照符号でラベル付けされている図2も参照すると、例示的なセンサ14aは、検知素子40、ここでは、ホール効果素子(たとえば、円形垂直ホール)などの磁場検知素子を含む。磁気抵抗素子(たとえば、巨大磁気抵抗(GMR)素子、異方性磁気抵抗(AMR)素子、トンネル磁気抵抗(TMR)素子、磁気トンネル接合(MTJ)素子、スピンバルブ素子、アンチモン化インジウム(InSb)センサ、ヒ化ガリウム(GaAs)センサ)や円形垂直ホール素子など、その他のタイプの磁場検知素子も適する。さらに、検知素子40は、温度、圧力及びその他などのその他のタイプの特性を検知し得る。検知素子40は、シングルエンド又は差動装置であり得、知られている様々な構成で1つ又は複数の個々の検知素子を含み得る。
[0050]磁場検知素子40は、以下の回路のうちの1つ又は複数を含み得、またシリアルデータ信号26aを介してコントローラ20(図1)に提供されるセンサデータを生成する、インタフェース信号処理回路構成要素に結合される。増幅器44は、磁場範囲を検知されるように設定するのを可能にし、さらなる増幅器48は、オフセットのコース調整を可能にし得る。1つの例示的な実施形態において、磁場範囲は、約±100ガウス〜±2250ガウスになるように選択され得る。オフセットとは、検知された磁場信号(すなわち、検知素子40の出力)がゼロ磁場に集中している程度を指す。示されるように、基準64から精度基準電圧を、またクロックジェネレータ136からクロック信号138を受信するアナログデジタル(A/D)変換器56にフィルタ処理された信号を提供するために、増幅器48の出力が、ここではアンチエイリアスフィルタ52によってフィルタ処理される。ここでは、A/D変換器56は、検知された磁場のレベルを示す12ビット出力をさらなるフィルタ、ここではローパスフィルタ60に提供するように構成された第1の変換器56aを含む。
[0051]センサ14aは、検知された磁場信号を温度による変化に対して補償するための温度補償回路70を含み得る。このために、温度センサ68は、センサ14aの周囲温度を検知し、示されるように、温度を示すアナログ信号をA/D変換器56bに提供する。変換器56bは、たとえば、周囲温度を示す12ビット出力信号を温度補償回路70に提供する。例示的な実施形態において、温度補償回路70は、デバイスの感度及びオフセットへの温度変動の悪影響を解消するために、変換器56bからの温度信号と温度補正式の多項式フィットを実施し、ここで、感度は、ガウスレベルの変化当たりの出力信号レベルの変化を指す。
[0052]温度補償回路70の出力は、ゲイン及びオフセット調整に様々な従来の技法を採用し得るゲイン/オフセットトリム回路74に結合される。非線形磁場に応答してセンサ出力を線形化するために、線形化回路78が使用される。このために、出力信号範囲は、32の等しいセグメントなど、所定のセグメント数に分割され、線形化回路78は、線形化係数因子を各セグメントに適応する。線形化係数は、2012年1月8日に発行され、本特許出願と同じ譲受人を有し、その全体が本明細書に組み込まれる、「Magnetic Field Sensor and Method Used in a Magnetic Field Sensor that Adjusts a Sensitivity and/or an Offset Over Temperatue(温度にわたって感度及び/又はオフセットを調整する磁場センサ及び磁場センサにおいて使用される方法)」という名称の米国特許第8,350,563号に説明されているようなEEPROMにおけるルックアップテーブルに記憶され得る。
[0053]線形化回路78の出力に結合されているクランプ回路82は、信号制限を可能にし、それにより処理されたデジタルセンサデータをラッチ86に提供する。
[0054]ラッチ86は、インタフェース回路構成要素からデジタルセンサデータを受信し、それを記憶する(すなわちラッチする)。ラッチ86は、双方向ノード16aにおいて受信されたトリガ信号(たとえば、図1における24)に応答して、デジタルセンサデータを記憶されるようにし得る。より具体的には、トリガ信号24のバッファリングされたバージョン(すなわち、信号106)が、ラッチ86の制御ノード88に提供され、ラッチ86による検出用にバッファリングされたトリガ信号を含む。その他の実施形態において、データは、トリガ信号24とは無関係に、ラッチ86によって記憶される。ラッチの出力ノードは、示されるように符号化装置90に結合される。
[0055]符号化装置90は、双方向ノード16aにおいて受信されたトリガ信号24に応答して、センサデータ、ここではデジタルセンサデータを、双方向ノード16aにあるシリアルデータ信号26aで伝達するように構成される。例示的な実施形態において、シリアルデータ信号26aは、標準一方向信号フォーマットを有し、具体的には、SENTフォーマットを有する。より具体的には、送受信装置により符号化装置の制御ノード92に提供された信号106は、符号化装置による検出のためのトリガ信号を含む。符号化装置90は、送受信装置94を介して、双方向センサノード16aにシリアルデータ信号26aを提供する。
[0056]上の説明を考えると、例示的な実施形態において、ラッチ86がトリガ信号24に応答してデジタルセンサデータを記憶し、シリアルデータ信号26aがデジタル信号であることが明らかであろう。しかしながら、別法として、センサデータが、適宜、アナログ回路構成要素及び技法によって、アナログ形態でコントローラ20に記憶かつ/又は伝達され得ることが、当業者には理解されるであろう。
[0057]センサデータは、専用記憶デバイスを用いて従来のように「サンプリングかつ記憶」されなくてもよいことも、当業者には理解されるであろう。1つの例では、ラッチ86が取り除かれ得、バッファリングされた信号106の形態におけるトリガ信号24が、A/D変換器56aの制御ノードに提供され得(図2において架空に示されるように)、この場合、センサデータの生成及び/又は更新は、有利であり得るように、トリガ信号24に応答してA/Dにおいて起こる。
[0058]センサ14aは、プログラム可能なレジスタがプログラム可能な特徴に対するユーザ選択を記憶するEEPROM100を含む。その他の実施形態において、センサ14aは、EEPROM110の代わりに、又はそれに加えて、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、又はその他のタイプの読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)など、別のタイプのメモリを含み得る。実施形態において、EEPROM100及び/又はその他のタイプのメモリは、オンチップメモリ、すなわち、センサ14aを備える様々な回路を支持する同じ半導体基板であり得る、半導体基板によって支持されるメモリであり得る。様々なスキームが、コントローラ20とセンサ14aとの間の通信をプログラムするために適している。
[0059]マンチェスタ符号化スキームが使用されてもよく、それを用いてコントローラ20は、ライトアクセスコマンド(Write Access Command)、ライトコマンド(Write Command)、及びリードコマンド(Read Command)などのコマンドを、Vcc接続25を介してセンサ14aに送信する。リードコマンドに応答して、センサ14aは、要求されたデータを含むリード確認応答信号(Read Acknowledge signal)で、バスOUT1を介して応答し得る。
[0060]各センサは、ポイントツーポイントネットワークプロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置と、ネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスと、送受信装置によって受信されたコマンドを処理し、かつコマンドに含まれているアドレスがスレーブデバイスのアドレスに一致した場合に通信バス上の伝送に対する返答を生成するように構成された通信回路と、を含み得る。アドレスは、たとえばEEPROMなどのセンサのメモリに記憶され得る。
[0061]シリアル復号装置110を含む通信回路及び送受信装置は、Vcc信号レベル(たとえば、5〜8Vの信号を有する)をロジック信号に変換し、シリアルインタフェース112は、結果として生じたロジック信号をバイナリコマンド信号に復号する。たとえば、ライトコマンドの場合、シリアルインタフェース112の出力にあるバイナリコマンド信号は、EEPROMコントローラ108に、書き込まれるレジスタのアドレスと書き込まれるデータを指し示す。ライトアクセスコマンドは、書き込み用のデバイスのロックを解除する。リードコマンドの場合、シリアルインタフェース112のバイナリ信号出力は、選択されたレジスタの中身を、双方向ノード16aにある通信用の送受信装置に提示する。
[0062]EEPROMに書き込むために、コントローラ20(図1)は、Disable Output(出力無効化)コマンドを送信し、双方向ノード16aをハイインピーダンス状態にする。コントローラ20はまた、EEPROMゲート上の電圧を昇圧するために、高電圧パルスをセンサに送信する。このために、パルス検出装置98が、双方向ノード16aと、EEPROMコントローラ108とに結合される。書き込みが完了した後、コントローラ20は、Enable Output(出力有効化)コマンドを送信し、双方向ノード16aを、そのハイインピーダンス状態から、検知された磁場を示す値にさせる。双方向ノード16aはまた、リード確認応答信号の返信が終わるまで、リードコマンドが送信される前のハイインピーダンス状態にされるのが好ましい。
[0063]増幅器44による磁場範囲、増幅器48によるコースオフセットトリム、フィルタ60による帯域幅及びその他を含むがそれらに限定されない、センサ14aの様々な特徴が、上に説明されたようにプログラム可能である。本発明によれば、センサデータ通信モードもプログラム可能である。詳細には、センサ14aは、センサデータが、従来のように(コントローラによるいずれの同期とも無関係に)コントローラに伝達されるか、又は本発明に従って(センサ双方向ノード16aにおけるコントローラ20からのトリガ信号24の受信に応答して)コントローラに伝達されるかを指示するようにプログラムされ得る。さらなるプログラム可能な特徴は、以下に説明されるようなSENT信号フォーマットに関する。
[0064]センサ14aのさらなる特徴は、不足電圧/過電圧ロックアウト回路120及びパワーオンリセット(POR:Power−On Reset)回路124を含み得る。不足電圧/過電圧ロックアウト回路120は、Vcc信号25の電圧レベルを検知し、所定の範囲を超えた場合、マスタ制御ブロック104にエラー信号を送信する(たとえば、それは、主要インタフェース(SENT)上で被アドレスデバイスから読み取られ得る温度センサ情報に伴う、これらのタイプの誤りである。さらに、被アドレス/共有デバイスにおける特定のレジスタ/EEPROMも、書き込まれ得る)。POR回路124は、Vccが適切な電圧レベルに達するまで、電源投入時に重要な回路構成要素を一時停止する。
[0065]センサ14aは、ここでは、アナログフロントエンド部140及びデジタルサブシステム144を有する、集積回路の形態で提供され得る。示されるように、アナログ電圧調整装置128は、調整された電圧をアナログフロントエンド140に供給し、デジタル調整装置132は、デジタルサブシステム144に電力を供給する。クロックジェネレータ136は、A/D変換器56とマスタコントローラ104とにクロック信号を提供する。しかしながら、回路機能がアナログ式に、又はデジタル回路構成要素及び信号を用いて実装される特定の描写が変えられ得ることが、当業者には理解されるであろう。また、集積回路センサ14a上で実装されるように示される回路機能は、別々の回路(たとえば、さらなる集積回路又は回路基板)上で実現され得る。
[0066]図3も参照すると、センサ14a〜14Nによって伝達されるシリアルデータ信号26a〜26Nは、例示的なSENT信号フォーマットなどの標準一方向信号フォーマットを有し得る。SENT信号150は、伝送モジュール(ここでは、センサ14a)によって繰り返し送信される一連のパルスから成る。従来のSENT信号150は、少なくとも4つの部分、同期/補正部152、状態及びシリアル通信部154、データ部158、及びチェックサム(又は、巡回冗長検査CRC(Cyclic Redundancy Check))部160を含み得る。「ティック」とは、公称クロック信号周期を指し、「ニブル」とは、4ビットである。各ニブルは、ロー状態及びハイ状態に対して規定の時間を有する。ロー状態持続時間は、初期設定で5ティックであり、ハイ状態持続時間は、ニブルの情報値によって指示される。同期/補正部152は、SENTメッセージの開始を特定し、常に、56ティックのパルス持続時間を有する。状態及びシリアル通信部154は、コントローラ20にセンサの状態又は特徴(部品番号又はエラーコード情報など)を知らせるのに使用され、4ビットを提供するように12〜27ティックの持続時間を有する。データ部158は、各ニブルが0〜15の範囲の値の4ビットを含む、最高6ニブルのデータを含む。したがって、各データニブルは、12〜27ティックのパルス持続時間を有する。用途ごとに、データニブル数が定められることになるが、用途間でバラツキがあり得る。2つの12ビット値を伝送するために、示されるように、6つのデータニブルが伝達される。
[0067]SENT信号150は、双方向センサノード16aを介した双方向通信を可能にするために、本発明に関連して使用される任意選択の一時停止部164を含む。一般に、一時停止部164は、出力バスOUT1(図1)における無効期間、又は言い換えれば、シリアルデータ信号26a(図1)が無効又はハイである場合の時間に対応する。従来、一時停止部164は、所望によりSENT信号を一定の長さに長くするために使用される場合がある。ユーザは、上に説明されたようなプログラミングスキームにより、特定の所望のフレームレートをプログラムすることができる。出力バスOUT1における無効が、別法として、ロー(プルダウン)信号レベルに対応し得ることが、当業者には理解されるであろう。
[0068]本発明によれば、一時停止中にセンサ双方向ノード16aにおいて受信されたトリガ信号24がセンサのデータ機能を制御するのを可能にすることによって、出力バスOUT1上の双方向通信を可能にさせるのに、一時停止部164が使用され得る。SENT信号一時停止部164が、データも制御情報もセンサによって伝送されない場合の信号の一部に相当し、したがって、より一般的には無効伝送部164と呼ばれ得ることが、当業者には理解されるであろう。
[0069]SENT信号フォーマットの様々な態様は、たとえば図2のEEPROM100において、ユーザによりプログラムされ得る。例として、4ビット状態及びシリアル通信部154に所望のフォーマットを示すのに、SENT_STATUSパラメータが使用され得、SENT仕様に従って連続するSENTメッセージに埋め込まれたシリアルデータ信号に対して、8ビットの短いシリアルメッセージフォーマット、12ビットの拡張シリアルメッセージフォーマット、又は16ビットのさらなる拡張シリアルメッセージフォーマットを含む、所望のフォーマットを選択するために、SENT_SERIALパラメータが使用され得る。SENT_DATAパラメータは、データニブルで伝達される特定のセンサデータを明示するために使用され得る。たとえば、SENT_DATAパラメータの1つの値は、3つのデータニブルが磁場データに相当し、3つのデータニブルが温度データに相当することを示し得る。SENT_TICKパラメータは、公称ティック時間を明示するために使用され得る。SENT_LOVARパラメータは、各ニブルにおいて定められたロー状態時間を有するというSENT標準から外れて、代わりに定められたハイ状態時間を有するために使用され得る。そしてSENT_FIXEDパラメータは、各ニブルの定められた部分の異なる規定長を明示することによって、SENT標準から外れるのに使用され得る。
[0070]SENT_UPDATEパラメータは、所望のデータ通信モードを明示するために使用され得る。データ通信の1つのモードでは、センサデータは、トリガ信号24の第1の特徴の検出に応答して記憶され、トリガ信号24(たとえば、図5を参照)の第2の特徴の検出に応答して伝達される。その他の例では、センサデータは、トリガ信号24の1つの特徴の検出に応答して、記憶されるとともに、コントローラ20(図1)に伝達される。トリガ信号がセンサデータの生成/更新のみを制御する(図2のA/D変換器56を介してなど)モード、トリガ信号がシリアルデータ信号26a〜26Nの伝達のみを制御し、あらゆるセンサデータ生成/更新及び/又は特定の目的のセンサデータ記憶がトリガ信号とは無関係に起こるモード、これらのセンサ機能の任意の組合せがトリガ信号によって制御されるモードなどの、トリガ信号があるセンサ回路構成要素(クロックジェネレータ136、レジスタ、又はカウンタなど)をリセットするモード、又は、シリアルデータ信号26aが、任意選択の一時停止部164を含まないモードなど、その他のデータ通信モードも考えられる。たとえば、トリガ信号は、別法として、ただ1つのこのような機能(データのサンプリング、記憶又は通信)、又はセンサデータの記憶、更新、リセット及び伝送の機能の任意の組合せを制御し得る。
[0071]図4も参照すると、データ通信の1つのモードでは、センサデータが、センサ双方向ノードにおいて受信されたトリガ信号の検出に応答して記憶され、コントローラに伝達される。図4は、センサシステム10(図1)についてのコントローラ20からセンサ14a〜14Nへの信号伝送171を示す。各センサ14a〜14Nは、センサデータを記憶するための受信されたトリガ信号96の、図4では立ち下がりエッジとして示される第1の特徴210と、シリアルデータ信号において記憶されたセンサデータを伝送するための受信されたトリガ信号の、図4では立ち上がりエッジとして示される第2の特徴214と、に応答する。第1の特徴210は、センサによるデータのサンプリングをトリガするための複数のデバイスに対するトリガ機構として、センサ(たとえば、線形センサや角度センサ)によって使用され得る。
[0072]センサ14a〜14Nは、トリガ信号の第1の特徴210a、ここでは立ち下がりエッジを検出し、それに応じて、それらのそれぞれのセンサデータをサンプリングし、それらをラッチ86に記憶する。センサ14a〜14Nは、トリガ信号の第2の特徴210a、ここでは立ち上がりエッジをさらに検出する。各センサ14a〜14Nは、予め設定された順番に基づき、次々と(連続して)応答する。1つの特定の例では、センサ14aがSENTメッセージ224aを送信し、センサ14aがSENTメッセージ224aを送信した後、センサ14bがSENTメッセージ224bを送信する、などと、センサ14Nが最後のSENTメッセージ224Nを送信する。
[0073]予め設定された順番における第1のセンサが、シリアルデータ信号で応答する一方、残りのセンサは、その他のセンサからのシリアルデータ信号を監視することを開始して、いつそのメッセージを送信し得るかを決定することになる。1つの例では、予め設定された順番は、EEPROM又は別のタイプの不揮発性デバイスに記憶されることになる。1つの例では、次のセンサが、予め設定された順番における前のセンサから来る、規定の時間内のメッセージがないと決定した場合、次のセンサは、そのシリアルデータ信号と、前のセンサからメッセージを検出しなかったという通知で応答する。1つの例では、各センサは、その状態ニブルにおいてその同一証明(アドレス又は識別子ビットストリーム)を報告し得る。その他の例では、特定のデバイスのアドレスに基づき、センサは、ホール磁場データだけより多くのデータを提供する可能性がある。センサは、たとえば、温度センサデータ又はリードモードコマンドの場合のエラーフラグ状態をさらに提供する可能性がある。
[0074]その他の例では、センサ14a〜14Nは、その他のセンサによって送信されたメッセージをリッスンすることになる。たとえば、センサは、センサの値が一致させられる必要がある場合、それらの出力値を比較し、妥当性エラー(plausibility error)を登録し得る。その他の例では、センサ間での温度値など、その他の情報が比較され得る。
[0075]この実施形態において使用されるトリガ信号特徴は、特定の方向の信号エッジであるが、別法として、1つ又は複数の信号パルス(すなわち、第1及び第2の両エッジ方向の検出)、同じ又は異なる方向の複数のエッジの検出及びその他を含むがそれらに限定されない、様々なその他の信号特徴が使用されることになる。
[0076]その他の例では、コントローラ20からのトリガ信号は、データを含むセンサ構成要素14a〜14Nからの応答を必要としない。1つの例では、応答が要求されない。別の例では、センサ構成要素14a〜14Nは、データを含まない応答を送信し得るが、むしろ、応答は、たとえば、トリガ信号がセンサによって受信されたことを示す確認応答信号である。
[0077]1つの特定の例では、トリガ信号は、パルスが小さな数のティックによって分けられる場合のコントローラから発行された、いくつかのトグリングパルスを含み得る。別の特定の例では、センサ14a〜14Nによって使用されないアドレスを含むトリガ信号が使用され得る。1つの特定の例では、センサは、アドレス00、01、及び10を有し、11は、トリガ信号として使用される。たとえば、トリガ信号は、この特定の時点で磁場レベルをサンプリングするよう、すべてのデバイスに命令することになる。
[0078]図5Aを参照すると、トリガ信号が、センサ14a〜14Nに、それらのデータを記憶するが、データをコントローラ20に送信しないよう命令する場合、さらなるトリガ信号がデータを検索するために使用される。具体的には、第2のトリガ信号は、1つの特定のセンサ又はセンサ14a〜14Nの一部に向けられ得る。たとえば、第2のトリガ信号は、マンチェスタ符号化信号であり得る。通信ノード21から信号を受信するセンサ14a〜14Nは、符号化信号をリッスンすることになり、センサが、アドレスされていることを認識した場合、そのデータを送信する。たとえば、センサは、シリアルデータ信号を送信する。図5Aは、1つの特定の例を描写し、そこでは、2つのゼロが連続して送信され、一部で流された2ビットのセンサアドレスがそれに続き、センサ応答を可能にする。
[0079]図5Bを参照すると、別の特定の例において、センサデバイス内の内部レジスタをアドレスするために、アドレスビットが、ほんの2ビットから、たとえば、8ビットに拡張され得る。たとえば、アドレスフィールドの最初の2ビットは、特定のスレーブデバイスをアドレスするためのものであり得、次の2ビットは、符号化されたリード/ライトメッセージを示すのに使用される可能性があり、そして残りの4ビットは、デバイス内の内部レジスタ/EEPROMをアドレスするために使用される可能性がある。
[0080]図6Aを参照すると、センサ14a〜14Nからデータを検索することの別の例において、シリアルデータ信号メッセージがコントローラ20からセンサ14a〜14Nに送信されるが、それはセンサのうちの1つに向けられるものであり得る。たとえば、シリアルデータ信号は、図3において説明されたようなSENTメッセージであり得る。選択されたセンサは、コントローラ20がそうするのと同じようにSENTメッセージを解釈することになる。図6Aは、センサ14a〜14Nにそれらのデータを記憶するよう合図する立ち下がりエッジ310を含む伝送信号300を描写する。コントローラ20は、センサ14a〜14Nのうちの1つを、そのデータをSENTメッセージ336において送信することによって応答するようトリガする、SENTメッセージ324を送信する。たとえば、SENTメッセージは、1つ又は複数のニブルがそれに続く同期用の56ティックを含む、図3において説明されたSENT信号150である。1つの例では、コントローラ20からのSENTメッセージ324は、応答するために所望のセンサのアドレスを含む。たとえば、ニブルは、4ビットアドレスを含み得る。1つの例では、SENTメッセージ324は、巡回冗長検査(CRC)を含み得る。
[0081]図6Bを参照すると、別の例において、センサ14a〜14Nにそれらのデータを記憶するよう合図する立ち下がりエッジ410を含む伝送信号400である。コントローラ20は、センサ14a〜14Nのうちの1つを、そのデータをSENTメッセージ436において送信することによって応答するようトリガする、マンチェスタメッセージ424(たとえば、図5A及び5Bにおいて説明されたような)を送信する。
[0082]図7を参照すると、マスタとして働くコントローラ20とスレーブとして働くセンサとの間のシリアルデータ通信700が、SENTプロトコルなどのポイントツーポイント(すなわち、1マスタ1スレーブ)プロトコルに従って伝送され得る。この例では、センサは、アドレス「1」を有し、アドレス「1」を含む、コントローラ20からの通信に応答するように構成され得る。分かりやすくするために、アドレス「1」を有するセンサは、「センサ1」と呼ばれ得、アドレス「2」を有するセンサは、「センサ2」と呼ばれ得、などとする。
[0083]コントローラ20は、スレーブデバイス、この例ではセンサにコマンドを送信する。コマンドは、要求パルス及びアドレスを含み、一致するアドレスを有するセンサがそのデータをコントローラ20に送信することを要求する。コマンドは、コントローラ20が要求パルス702をバスに(たとえば、双方向ノード16a〜16Nに)送信することにより始まり得る。要求パルス702に続き、コントローラ20は、バス上のセンサのうちの1つ又は複数を特定するアドレス704を送信し得る。アドレスは、センサを特定する一連のトグリングパルスであり得、別の実施形態では、アドレスは、センサのうちの1つに対応する持続時間を有する1つのパルスであり得る。前者の場合、各センサは、パルス及び/又はパルスエッジ又は遷移の固有のカウント値に関連付けられ、伝送されたアドレスのパルス及び/又はパルスエッジの数に関連付けられたセンサが、コントローラ20に応答し得る。後者の場合、各センサは、固有の持続時間に関連付けられ、伝送されたアドレスパルスの持続時間に関連付けられたセンサが、コントローラ20に応答し得る。
[0084]図7に示される例では、コントローラ20は、1つのハイパルス706と1つのローパルス708を送信して、アドレス「1」を有するセンサからの応答を要求していることを示す。アドレス704の次に、メッセージの終わりを示す終了信号710が続く。終了信号710を生成するために、コントローラ20は、アドレスパルスの持続時間より長い所定の期間(たとえば、アドレスパルス706又は708の持続時間よりも長い持続時間)、バスにおける電圧をハイ(又は別法としてロー)に保持し得る。
[0085]要求702を受信した後、センサのそれぞれは、アドレス704内のトグルパルスの数をカウントし得る。別法として、各センサは、アドレス信号704の立ち下がりエッジ及び/又は立ち上がりエッジの数をカウントし得る。センサが終了信号710を受信すると、各センサは、アドレス(すなわち、カウント)が自アドレスに一致するか否かを決定し得る。次に、一致するアドレスを有するセンサが、データ712をコントローラに送信することにより要求に応答し得る。
[0086]図8では、シリアルデータ通信800は、バス上でローにされる終了信号802を含む。図7と同様に、コントローラ20は、アドレス信号806がそれに続く要求信号804を送信し得る。アドレス信号806は、センサのうちの1つ又は複数のアドレスを示す一連のトグリングパルスを含み得る。アドレス信号806の次は、終了信号802である。この例では、終了信号802を生成するために、コントローラ20は、所定の期間、バスをローに引く。終了信号の持続時間は、アドレス信号806のパルスの持続時間より長く、アドレスパルスのうちの1つから終了信号を区別し得る。終了信号802がローに引かれることから、「1」のアドレスを示すのに、アドレス信号806にはただ1つのパルスだけで済む。たとえば、コントローラ20がアドレス「3」を有するセンサをアドレスしていた場合、コントローラ20は、3つのパルスをバスに送信し得る。
[0087]要求804を受信した後、センサのそれぞれは、アドレス信号806内のトグルパルスの数をカウントし得る。別法として、各センサは、アドレス信号806の立ち下がりエッジ及び/又は立ち上がりエッジの数をカウントし得る。センサが終了信号802を受信すると、各センサは、アドレスが自アドレスに一致しているか否かを決定し得る。次に、一致するアドレスを有するセンサが、データ808をコントローラに送信することによって要求に応答し得る。
[0088]ここで図9を参照すると、伝送シーケンス900は、センサ14a〜14Nからのデータを求める、コントローラ20からの一連の要求を含み得る。伝送シーケンス900は、ブロードキャストメッセージ(すなわち、バス上のすべてのスレーブデバイスに送信されるメッセージ又はコマンド)であり得る、サンプルパルス902で始まり得る。サンプルパルス902は、任意の又はすべてのセンサ14a〜14Nに、測定を行うよう命令するコマンドとして働き得る。同期サンプルパルス902は、ローに引かれる、又は別法としてハイに引かれるパルスであり得、ティックでの所定の又は分かっている持続時間を有し得る。センサ14a〜14Nによって受信されると、パルスは、上に説明されたように、センサ14a〜14Nに物品の特性(たとえば、磁場)を検知、記録させるコマンドとして働き得る。次に、センサは、測定値を後の伝送のために内部メモリ又はレジスタに記憶し得る。
[0089]サンプルパルス902の後、コントローラ20は、センサに、測定値をコントローラ20に送信するよう要求し得る。示された例では、サンプルパルス902が送信された後、コントローラ20は、要求パルス904を双方向ノード16a〜16Nに送信する。要求パルス904を送信するために、コントローラ20は、所定の時間の間、双方向ノード16a〜16Nにおける電圧をロー(又は別法としてハイ)に引き得る。
[0090]各要求パルスに続いて、コントローラ20は、どのセンサがその測定値を送信することによって返答すべきであるかを示すためのアドレスを送信し得る。アドレスは、バス上の一連のトグリングパルスであり得る。たとえば、要求パルス906に続くアドレス「1」は、1つのトグルを含み得、1つのハイパルス908の後に1つのローパルス910が続く。要求パルス912に続くアドレス「2」は、2つのトグルを含み得、ハイパルス914の後にローパルス916が続き、その後別のハイパルス918が続き、それから別のローパルス920が続く。アドレス「3」は、3つのトグルを含み得、アドレス「4」は、4つのトグルを含み得、などとなる。これらのトグルパルスのそれぞれは、所定の持続時間を有し得る。アドレスが送信された後、上に説明されたように、コントローラ20は、終了信号を送信し得る。アドレス「0」は、サンプルパルス904に続くトグルの欠落により示されるような、ゼロトグルを含み得る。この場合、サンプルパルス904の後すぐに、図7、図8における終了信号710、802などの終了信号が続き得る。
[0091]各センサは、要求パルス、アドレス、及び終了信号を受信し、アドレスが自アドレスに一致するか否かを決定し得る。一致するアドレスを有するセンサは、コントローラ20によって受信されるようにバス上のデータを送信することによって、要求に応答し得る。たとえば、図9に示されるように、アドレス0が送信された後、センサ0は、データ922をバスに送信することによって応答し、アドレス1が送信された後、センサ1は、データ924をバスに送信することによって応答し、などとなる。
[0092]コントローラ20から送信されるアドレスが昇順(すなわち、アドレス「1」、次にアドレス「2」、次にアドレス「3」、など)で示されているが、コントローラ20は、任意の所望の順番でセンサをアドレスし得る。順番に関係なく、一致するアドレスを有するセンサは、応答し得る。別の実施形態において、アドレスの所定の順番が必要とされることがある。
[0093]同様に、実施形態において、伝送シーケンスの始まりにおいて、サンプルパルス902が現れる必要はない。図10を参照すると、伝送シーケンス900と同様、伝送シーケンス1000は、センサ14a〜14Nからのデータを求める、コントローラ20からの一連の要求を含み得る。示されるように、コントローラ20は、コマンド1004とコマンド1006との間でサンプルパルス1002を送信する。サンプルパルス1002は、上に説明されたように、すべてのセンサに測定を行うよう命令し得る。サンプルパルス1002が送信された後、コントローラ20は、データを求める要求をセンサに送信することを続け得る。
[0094]実施形態において、サンプルパルス1002は、そうでなければ、コントローラ20が、センサにデータを要求するために送信すると考えられる要求パルス(たとえば、図7における要求パルス702)に取って代わり得る。要求パルスがその後に続くサンプルパルスを送信するよりむしろ、要求パルスをサンプルパルスと取り替えることで、バスにおける通信時間を短縮することができる。
[0095]別の実施形態において、アドレスを有するサンプルパルス1002を加えることで、一致するアドレスを有するセンサのみに測定を行うよう命令し得る。この場合、アドレス2がそれに続くサンプリングされたパルス1002は、アドレス2を有するセンサのみに測定を行わせ得る。
[0096]ここで図11を参照すると、コントローラ20は、センサにセルフテスト(自己診断テストとも呼ばれる)を開始するよう命令する診断コマンドをセンサに送信し得る。実施形態において、診断コマンドは、診断パルス1102を含む。コントローラ20は、所定の持続時間、バスをロー(又は別法としてハイ)に保持することによって、診断パルス1102を伝送し得る。診断パルス1102の持続時間は、サンプルパルス902の持続時間とは異なり、パルスタイプ又はその他のタイプのメッセージ又はコマンドを区別し得る。センサが診断パルス1102を受信すると、各センサは、自己診断テストを行い、センサが正しく動作しているか否かを決定し得る。センサに診断テストを行うのに十分な時間を許すために、診断パルス1102の後に診断時間1103が続き得、そこでは、コントローラ20は、さらなる要求を何も送信しない。診断時間1103の持続時間は、センサがそれらの診断テストを行い、完了することを可能にするために十分な所定の時間であり得る。特定のセンサのアドレスがそれに続くよりもむしろ、診断時間1103がそれに続く診断パルス1102を送信することで、バス上のすべてのセンサが、自己診断テストを行う必要があることを示し得る。
[0097]診断時間1103に続き、コントローラ20は、コマンドをセンサに送信し得る(たとえば、アドレス「0」を有するセンサに宛てられたコマンド1104及びアドレス「1」を有するセンサに宛てられたコマンド1106)。被アドレスセンサは、データ(たとえば、データ伝送1108及びデータ伝送1110)をコントローラ20に伝送することにより、応答し得る。実施形態において、診断要求1102を受信した後、センサによって送信されたデータ伝送1108及び1110は、診断テスト結果を含み得る。これらの結果を受け取ると、コントローラ20は、どのセンサがそれらの診断テストに合格したか、またどのセンサがそれらの診断テストに失格したかを決定し得る。テストに失格したセンサがある場合、コントローラ20は、アラーム又はアラートを発することができる。たとえば、センサのうちの1つ又は複数が、アンチロックブレーキシステム(「ABS」:Anti−lock Braking System)などの自動車システムに結合されている自動車環境では、コントローラ20は、アラームを自動車のコンピュータに送信し得、次にコンピュータは、ABSを無効にし、運転者に警告を発するか又は適切な措置を講じることができる。
[0098]特定のセンサのアドレスがそれに続くよりもむしろ、診断時間1103がそれに続く診断パルス1102を送信することで、バス上のすべてのセンサが、自己診断テストを行う必要かあることを示し得る。それに対し、アドレスがそれに続く診断パルスを送信することで、一致するアドレスを有するセンサのみが自己診断テストを行う必要があることを示し得る。
[0099]図12を参照すると、診断パルス1202の後にアドレス1204が続き得る。実施形態において、診断パルス及びアドレスがセンサに受信されると、一致するアドレスを有するセンサのみが、自己診断テストを開始することになる。示される例では、アドレス1204は、アドレス「1」である。したがって、診断パルス1202及びアドレス1204が受信されると、アドレス「1」を有するセンサが、自己診断テストを行う一方、その他のセンサは、正常に動作を続けることになる。
[00100]センサ1が、診断テストを行っている間、コントローラ20は、アドレス「0」を有するセンサに送信される要求パルス1206など、1つ又は複数の要求をその他のセンサに送信し得る。一致するアドレスを有するセンサは、データ伝送1208(測定データ又はその他の要求されたデータを含み得る)で応答し得る。診断時間1210が経過した後、コントローラ20は、コマンド1212をセンサ1に送信し得、センサは、その診断テストの結果を有するデータ1214をコントローラ20に送信することによって応答し得る。実施形態において、センサが診断パルス1102又は1202を受信した後、センサによって送信される次のデータは、その自己診断テスト結果を含むことになる。
[00101]図13を参照すると、コントローラ20は、アドレスなしで要求をセンサに送信し得る。このような実施形態では、センサは、それぞれ、アドレスを有し得、シーケンス内のコマンドの位置がセンサのアドレスに一致した場合、シーケンスにおけるコマンドに応答し得る。伝送シーケンス1300において、コントローラは、一連のトリガパルス1302a〜1302Nを送信する。各トリガパルスの後、センサは、所定の順番で応答する。たとえば、第1のトリガパルス1302aの後、アドレス1を有するセンサが、データ1304aを送信することにより応答し、第2のトリガパルス1302bの後、アドレス2を有するセンサが、データ1304bを送信することにより応答する、などとなる。すべてのセンサがそれらのデータを送信した後、シーケンスが繰り返され得る。
[00102]実施形態において、各センサは、バス上でいくつのセンサが動作しているかの知識(たとえば、メモリ又はレジスタに記憶されたデータ)を有する。各センサは、コントローラ20によって送信されたトリガパルスの数をカウントするためのカウンタも含み得る。各トリガパルス1302a〜1302Nの後、センサは、それらのカウンタをインクリメントし、送信されるトリガパルスの数の経過を追い得る。センサがトリガパルス1302a〜1302Nを受信し、センサのカウンタがセンサのアドレスに一致した場合、そのセンサは、そのデータをコントローラ20に送信することによりトリガパルスに応答し得る。したがって、センサは、コントローラ20からの要求にラウンドロビン方式で応答し得る。
[00103]センサのカウンタのそれぞれは、カウントがバス上で有効であるセンサの数に達するか又はそれを超えるとリセットされるように構成され得る。バス上のすべてのセンサが要求に応答した後、カウンタがリセットされ、シーケンスが、アドレス1を有するセンサからの応答でスタートして再び始まる。
[00104]図14を参照すると、コントローラ20は、すべてのセンサにそれらのカウンタをリセットするよう命令するリセットコマンド1402を送信することができる。リセットコマンド1402は、所定の持続時間を有するバス上のパルス(ハイ又はロー)であり得る。図14の例では、アドレス2を有するセンサがデータ1404を送信した後、リセット信号1402がバス上に現れ、すべてのセンサのカウンタは、シーケンスが始まりから再開するようにリセットされる。したがって、コントローラ20によって送信された次のトリガパルス1406に応答して、シーケンスにおける第1のセンサ(すなわち、センサ1)は、データ1408をコントローラ20に送信することにより応答する。次のトリガパルスの後、シーケンスにおける次のセンサ(すなわち、センサ2)がデータを送信する、などとなる。
[00105]図15を参照すると、センサは、センサのアドレスに対応する所定の時間だけ、それらのデータを送信するのを遅らせるように構成され得る。たとえば、第1のトリガパルス1502に応答して、アドレス1を有するセンサは、応答1504を送信するのを時間T1だけ遅らせ得る。同様に、第2のトリガパルス1506に応答して、アドレス2を有するセンサは、応答1508を送信するのを時間T2だけ遅らせ得る。同じく、アドレス3を有するセンサは、時間T3だけ遅らせ得、アドレス4を有するセンサは、時間T4だけ遅らせ得、などとなる。各遅延時間(遅延期間とも呼ばれる)T1〜TNは、応答を送信したセンサを特定するために、コントローラ20及び/又はセンサによって使用され得る固有の持続時間を有し得る。たとえば、1つのセンサが要求に対する応答に失敗した場合、コントローラ20は、後続の応答のソースを特定し、シーケンスの順番が狂っていると決定することができる。次に、コントローラは、センサをリセットし(上に説明されるように)、エラーメッセージを生成するか又は任意のその他の適切な措置を講じ得る。
[00106]さらに又は別法として、たとえば、センサがしばらくの間バスを観察していない、又は、コントローラ20によって送信された1つ又は複数のトリガパルスを処理しない場合、センサは、シーケンスのカウントを失い得る。この状況では、センサは、どのセンサが現在コントローラ20に応答しているかを決定するために、その他のセンサの応答から遅延時間を読み取り得る。現在の応答に基づき、センサは、コントローラ20に応答すべきときを決定し得る。たとえば、センサ6が妨害によりコントローラ20からの1つ又は複数のトリガパルスを観察することができず、そのカウントを失ったと仮定する。また、コントローラ20がトリガパルスを送信し、センサ3が応答すると仮定する。センサ6は、センサ3の応答を観察し、遅延時間を読み取り、その遅延時間に基づき、センサ3がちょうど応答したと決定し得る。次に、センサ6は、シーケンスの正しいカウントを有するように、また、その時が来たときにシーケンスにおける第6のトリガパルスに応答することができるように、そのカウンタを3にリセットし得る。これは、1つ又は複数のセンサがシーケンスにおけるそれらの場所を失う場合、コントローラ20がセンサをリセットする必要をなくするか、又は少なくし得る。
[00107]図16を参照すると、センサは、シーケンス内の所定の時点で測定を行うように構成され得る。実施形態において、シーケンスが開始又は再開され、コントローラ20が、シーケンスにおける第1のトリガパルス1602を送信した後、バス上のすべてのセンサが測定を行い得る(上に説明されたように)。センサは、シーケンス中の任意の時点、たとえば、シーケンスの終わり、シーケンスの中間の時点などで測定を行うように構成され得る。
[00108]別の実施形態において、各センサは、シーケンスにおける異なる時点で測定を行うように構成され得る。たとえば、アドレス2を有するセンサは、第2のトリガ1604が受信されるときまでに、アドレス2を有するセンサが、コントローラ20に送信することができるデータを新たにサンプリングしているように、第1のトリガ1602の後に測定を行うように構成され得る。同様に、アドレス3を有するセンサは、第2のトリガの後に測定を行うように構成され得、アドレス4を有するセンサは、第3のトリガの後に測定を行うように構成され得、などとなる。
[00109]ここで図17を参照すると、別の実施形態において、コントローラ20は、シーケンス1700の始まりで、同期サンプルパルス1702をセンサに送信し得る。同期サンプルパルス1702は、上に説明されたように、センサによって受信されたときすべてのセンサに測定を行うよう命令し得るコマンドであり得る。同期サンプルパルス1702を送信するために、コントローラ20は、所定の時間の間、バスをロー(又は別法としてハイ)に保持し得る。同期サンプルパルス1702の持続時間は、センサが色々なタイプのパルスを区別することができるように、上に説明されたリセットパルスの持続時間とは異なり得る。
[00110]図18を参照すると、同期サンプルパルスは、シーケンスの始まりで現れる必要はなく、コントローラによって送信された任意のトリガパルス及び/又はセンサによって送信された応答間に挿入され得る。図18に示されるように、コントローラ20は、アドレス1を有するセンサからの応答1804の後に、同期サンプルパルス1802を挿入し得る。コントローラ20は、シーケンスにおけるいずれの時点においても同期サンプルパルスを挿入し得る。
[00111]実施形態において、同期サンプルパルス1802は、たとえばトリガパルス1806又は1808などのトリガパルスに取って代わることができる。図18において、同期サンプルパルス1802は、そうでなければシーケンス1800における第2の位置に現れると考えられるトリガパルスに取って代わっている。この例では、同期トリガパルス1802は、2つの機能を果たし得、バス上のすべてのセンサに測定を行わせる同期トリガパルスとして働き得、またシーケンスにおける次のセンサにそのデータをコントローラ20に送信するよう命令するトリガとしても働き得る。実施形態において、同期サンプルパルス1802は、シーケンスにおける任意のトリガパルスに取って代わるのに使用され得る。
[00112]ここで図19を参照すると、伝送シーケンス1900は、診断パルス1902を含む。コントローラ20は、所定の持続時間、バスをロー(又は別法としてハイ)に保持することにより診断パルス1102を伝送し得る。診断パルス1102の持続時間は、同期サンプルパルス1702の持続時間とは異なり、パルス1402をリセットし、パルスタイプを区別し得る。診断パルス1902は、センサによって受信されたとき各センサに自己診断テストを行い、センサが正しく動作しているか否かを決定するよう命令するコマンドであり得る。センサに診断テストを行うのに十分な時間を許すために、診断パルス1902の後に診断時間1904が続き得、その間、コントローラ20は、さらなる要求を何も送信しない。診断時間1904の持続時間は、センサがそれらの診断テストを行い、完了することを可能にするために十分な所定の時間であり得る。
[00113]診断時間1904に続いて、コントローラ20は、上に説明されたように、シーケンス1900内のトリガパルスの位置がセンサのアドレスに一致した場合、データをコントローラ20に送信することによって応答し得るセンサに、トリガパルス(たとえば、トリガパルス1906)を送信することを始め得る。診断パルス1902を受信した後、各センサによって送信された次のデータ伝送は、センサによって行われた自己診断テストの結果を含み得る。
[00114]いくつかの実施形態において、コントローラ20は、シーケンス1900の始まりにおいて診断パルス1902を送信し得る。この場合、診断パルスは、リセットコマンドとしても働き得、センサが診断パルスを受信すると、センサは、伝送シーケンスが新たに開始されるように、それらのカウンタをリセットし得る。その他の実施形態において、コントローラ20は、伝送シーケンスの中間で診断パルスを送信し得る。
[00115]図20を参照すると、伝送シーケンス2000が、コントローラ20が伝送シーケンスの中間で診断パルス2002を送信するという例を提供する。この例では、診断パルス2002は、1つのセンサに、自己診断テストを行うよう命令するために使用され得る。コントローラ20は、トリガパルス2004を送信し、センサ1からデータ2006を受信する。データ2006に続いて、コントローラ20は、そうでなければデータ2006に続くと考えられるトリガパルスの場所に診断パルス2002を送信する。診断パルス2002がシーケンスの第2の位置に現れることから、センサ2は、診断パルス2002を受信し、その自己診断テストを開始し得る。バス上のその他のいずれのセンサも、診断パルスがシーケンスの位置2のみに現れるために、自己診断テストを開始することなく、正常に動作を続け得る。
[00116]上に指摘されたように、自己診断テストを行うことは、余分な時間を必要とし得る。したがって、センサ2は、すぐには、その自己診断テスト結果を送信することによりコントローラ20に応答しないことになる。それどころか、センサ2は、シーケンスが再開された後にそのテスト結果で応答することがある。この例では、バス上で動作する4つのセンサがあることに留意されたい。したがって、4つのトリガパルスの後、シーケンスが再開されることになる。したがって、センサ2が自己診断テストを行っている間、コントローラ20は、トリガパルス(たとえば、シーケンスの位置3におけるトリガパルス2008、シーケンスの位置4における2010)の伝送を続け、センサからデータを受信し得る。
[00117]次のトリガパルス2012は、位置1にあり、伝送シーケンスを再開させる。したがって、センサ1は、データ2018を送信することによりトリガパルス2012に応答する。次のトリガパルス2020は、センサ2にそのデータを送信するよう命令する。センサ2が前のシーケンスにおける診断パルス2002に応答して自己診断テストを開始したことから、センサ2は、センサ2の自己診断テストからの結果を含み得るデータ2022を送信することによりトリガパルス2020に応答し得る。
[00118]その他の実施形態において、伝送シーケンスの中間にある診断パルス2002が、バス上のすべてのセンサに自己診断テストを開始させ得る。
[00119]ここで図21を参照すると、コントローラ20は、所定の期間、バスをロー(又は別法としてハイ)に保持することによって、カウンタリセットパルス2102をセンサに送信し得る。カウンタリセットパルス2102の持続時間は、その他のタイプのパルスからカウンタリセットパルス2102を区別するために、上に説明された診断パルス、トリガパルス、又はその他のパルスの持続時間とは異なり得る。
[00120]カウンタリセットパルス2102は、リセットコマンドとして働き得、伝送シーケンス2100におけるいずれの時点でも伝送され得る。センサによって受信されると、センサは、伝送シーケンス2100が始まりから再開され得るように、それらのカウンタをリセットし得る。図21に示されるように、リセットパルス2102は、センサ1がデータ2104を伝送した後に送信される。次に、リセットパルス2102は、次のトリガパルス2106がシーケンスにおける第1のトリガパルスであるように、伝送シーケンス2100を再開させ、続くデータ2108がセンサ1によってさらに送信される。
[00121]本特許の主題である様々な概念、構造及び技法を示すのに役立つ様々な実施形態を説明したが、ここで、これらの概念、構造及び技法を組み込むその他の実施形態が使用され得ることが当業者には明らかになるであろう。
[00122]したがって、本特許のその範囲は、説明された実施形態に限定されるべきではないが、むしろ以下の請求項の趣旨及び範囲によってのみ限定されるべきであることが考えられる。上に具体的に明記されていないその他の実施形態を形成するために、本明細書に説明された色々な実施形態の要素が組み合わせられ得る。

Claims (94)

  1. ポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置と、
    ネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスと、
    前記送受信装置によって受信された一連のコマンドを処理し、前記一連のコマンド内のコマンドの位置が前記ネットワークスレーブデバイスの前記アドレスに対応する場合、前記コマンドに応答するように構成された通信回路であって、前記コマンドが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、カウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含む、通信回路と、を備える、ネットワークスレーブデバイス。
  2. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  3. メモリをさらに備え、前記アドレスが前記メモリに記憶される、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  4. 磁場センサを含む、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  5. 前記磁場センサが磁場検知素子を含む、請求項4に記載のネットワークスレーブデバイス。
  6. 前記磁場検知素子がホール効果素子を含む、請求項5に記載のネットワークスレーブデバイス。
  7. 前記磁場検知素子が磁気抵抗素子を含む、請求項5に記載のネットワークスレーブデバイス。
  8. 前記磁気抵抗素子が、GMR素子、TMR素子、MTJ素子、スピンバルブ、又はそれらの組合せを含む、請求項7に記載のネットワークスレーブデバイス。
  9. 前記コマンドが、前記磁場センサによって検出された磁場を表すデータを求める要求を含む、請求項4に記載のネットワークスレーブデバイス。
  10. 前記送受信装置によって送信された前記コマンドの数をカウントするように構成されたカウンタをさらに備える、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  11. 前記カウンタをリセットすることによって、リセットコマンドに応答するようにさらに構成される、請求項10に記載のネットワークスレーブデバイス。
  12. 受信されたコマンドの数が前記通信バスに結合されているスレーブデバイスの数を満たすか又はそれを超えたとき前記カウンタをリセットするようにさらに構成される、請求項10に記載のネットワークスレーブデバイス。
  13. 前記サンプルコマンドが1つの所定の長さのパルスを含み、前記診断コマンドが第2の所定の長さのパルスを含み、前記データ要求コマンドが第3の所定の長さのパルスを含み、そして前記リセットコマンドが第4の所定の長さのパルスを含む、請求項に記載のネットワークスレーブデバイス。
  14. 前記コマンドがブロードキャストコマンドを含む、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  15. 前記ブロードキャストコマンドが、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう求めるサンプルコマンド、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう求める診断コマンド、前記スレーブデバイスのカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含む、請求項14に記載のネットワークスレーブデバイス。
  16. 前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるようにさらに構成される、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  17. 別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するようにさらに構成される、請求項1に記載のネットワークスレーブデバイス。
  18. 通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信して、前記通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスと、
    前記通信バスに結合され、前記ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信する1つ又は複数のスレーブデバイスであって、前記スレーブデバイスのそれぞれが、前記それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し、前記それぞれのスレーブデバイスの前記それぞれのアドレスに一致する前記一連のコマンド内の位置を有する前記一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成され、前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、それぞれ、前記マスタデバイスによって送信された前記コマンドの数をカウントするように構成されたカウンタを備え、前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、前記マスタデバイスによって送信されたコマンドの数が前記通信バスに結合されているスレーブデバイスの数に一致するか又はそれを超えたときそれらのカウンタをリセットするように構成される、1つ又は複数のスレーブデバイスと、を備える、システム。
  19. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項18に記載のシステム。
  22. 前記コマンドが、前記磁場センサのうちの少なくとも1つによって検出された磁場を表すデータを求める要求を含む、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記マスタデバイスが、前記1つ又は複数のスレーブデバイスによって受信されたとき前記1つ又は複数のスレーブデバイスの前記カウンタをリセットするリセットコマンドを送信するように構成される、請求項18に記載のシステム。
  24. それぞれのスレーブデバイスが、前記それぞれのスレーブデバイスのカウンタが前記それぞれのスレーブデバイスの前記アドレスに一致したとき前記コマンドに応答するように構成される、請求項18に記載のシステム。
  25. 前記コマンドが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を含む、請求項18に記載のシステム。
  26. 前記サンプルコマンドが1つの所定の長さのパルスを含み、前記診断コマンドが第2の所定の長さのパルスを含み、そして前記リセットコマンドが第3の所定の長さのパルスを含む、請求項25に記載のシステム。
  27. 前記マスタデバイスが、前記通信バスに結合されているすべての前記スレーブデバイスにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成される、請求項18に記載のシステム。
  28. 前記ブロードキャストコマンドがアドレスを含まないコマンドを含む、請求項27に記載のシステム。
  29. 前記ブロードキャストコマンドが、前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう命令するサンプルコマンド、前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう命令する診断コマンド、及び前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、前記それぞれのスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをリセットするよう命令するリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を含む、請求項27に記載のシステム。
  30. 前記スレーブデバイスが、前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるように構成される、請求項18に記載のシステム。
  31. 前記スレーブデバイスが、別のスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、かつ前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するように構成される、請求項18に記載のシステム。
  32. ワンワイヤ通信バスに結合されているマスタデバイスによって、一連のコマンドを送信するステップと、
    前記一連のコマンドにおける前記コマンドの位置が選択されたスレーブデバイスのアドレスに一致した場合、前記選択されたスレーブデバイスによって前記コマンドのうちの1つに応答するステップと、を含み、
    前記コマンドを送信する前記ステップが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含む、方法。
  33. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項32に記載の方法。
  34. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項33に記載の方法。
  35. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項32に記載の方法。
  36. 前記一連のコマンドを送信するステップが、前記磁場センサのうちの少なくとも1つによって検出された磁場を表すデータを求める要求を送信することを含む、請求項35に記載の方法。
  37. 前記通信バスに結合されている前記1つ又は複数のスレーブデバイスによって前記コマンドをカウントするステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  38. 前記コマンドをカウントするステップが、前記1つ又は複数のスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをインクリメントすることを含む、請求項37に記載の方法。
  39. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスによって受信されたとき前記1つ又は複数のスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをリセットするリセットコマンドを、前記マスタデバイスによって送信するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  40. 前記マスタデバイスによって送信されたコマンドの数が、前記通信バスに結合されているスレーブデバイスの数に一致するか又はそれを超えたとき前記カウンタによるカウントを再開させるステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
  41. 前記サンプルコマンドを送信することが、1つの所定の長さのパルスを送信することを含み、前記診断コマンドを送信することが、第2の所定の長さのパルスを送信することを含み、前記データ要求コマンドを送信することが、第3の所定の長さのパルスを送信することを含み、そして前記リセットコマンドを送信することが、第4の所定の長さのパルスを送信することを含む、請求項32に記載の方法。
  42. 前記通信バスに結合されている前記スレーブデバイスのすべてにブロードキャストコマンドを送信するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  43. 前記ブロードキャストコマンドがアドレスを含まないコマンドを含む、請求項42に記載の方法。
  44. 前記ブロードキャストコマンドを送信するステップが、前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう命令するサンプルコマンド、前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう命令する診断コマンド、及び前記それぞれのスレーブデバイスのすべてに、前記それぞれのスレーブデバイスのそれぞれのカウンタをリセットするよう命令するリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含む、請求項42に記載の方法。
  45. 応答するステップが、前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせることを含む、請求項32に記載の方法。
  46. 記スレーブデバイスによって、別のスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  47. ポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置と、
    ネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスと、
    前記送受信装置によって受信された一連のコマンドを処理し、前記一連のコマンド内のコマンドの位置が前記ネットワークスレーブデバイスの前記アドレスに対応する場合、前記コマンドに応答するように構成された通信回路と、を備え、
    前記コマンドがブロードキャストコマンドを含む、ネットワークスレーブデバイス。
  48. 前記ブロードキャストコマンドが、1つ又は複数のそれぞれの測定を行うよう求めるサンプルコマンド、1つ又は複数のそれぞれのセルフテストを行うよう求める診断コマンド、前記スレーブデバイスのカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含む、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  49. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  50. メモリをさらに備え、前記アドレスが前記メモリに記憶される、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  51. 磁場センサを含む、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  52. 前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるようにさらに構成される、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  53. 別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するようにさらに構成される、請求項47に記載のネットワークスレーブデバイス。
  54. ポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置と、
    ネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスと、
    前記送受信装置によって受信された一連のコマンドを処理し、前記一連のコマンド内のコマンドの位置が前記ネットワークスレーブデバイスの前記アドレスに対応する場合、前記コマンドに応答するように構成された通信回路であって、前記ネットワークスレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるようにさらに構成される、通信回路と、を備える、ネットワークスレーブデバイス。
  55. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  56. メモリをさらに備え、前記アドレスが前記メモリに記憶される、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  57. 磁場センサを含む、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  58. 前記コマンドが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、カウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含む、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  59. 前記コマンドがブロードキャストコマンドを含む、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  60. 別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するようにさらに構成される、請求項54に記載のネットワークスレーブデバイス。
  61. ポイントツーポイント通信プロトコルに従って通信バス上で通信するための送受信装置と、
    ネットワークスレーブデバイスを特定するためのアドレスと、
    前記送受信装置によって受信された一連のコマンドを処理し、前記一連のコマンド内のコマンドの位置が前記ネットワークスレーブデバイスの前記アドレスに対応する場合、前記コマンドに応答するように構成された通信回路であって、別のネットワークスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するようにさらに構成される、通信回路と、を備える、ネットワークスレーブデバイス。
  62. 前記ポイントツーポイント通信プロトコルがSENTプロトコルである、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  63. メモリをさらに備え、前記アドレスが前記メモリに記憶される、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  64. 磁場センサを含む、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  65. 前記コマンドが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、カウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数を含む、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  66. 前記コマンドがブロードキャストコマンドを含む、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  67. 前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるようにさらに構成される、請求項61に記載のネットワークスレーブデバイス。
  68. 通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信して、前記通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスと、
    前記通信バスに結合され、前記ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信する1つ又は複数のスレーブデバイスであって、前記スレーブデバイスのそれぞれが、前記それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し、前記それぞれのスレーブデバイスの前記それぞれのアドレスに一致する前記一連のコマンド内の位置を有する前記一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成される、1つ又は複数のスレーブデバイスと、を備え、
    前記コマンドが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を含む、システム。
  69. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項68に記載のシステム。
  70. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項68に記載のシステム。
  71. 前記マスタデバイスが、前記通信バスに結合されているすべての前記スレーブデバイスにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成される、請求項68に記載のシステム。
  72. 通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信して、前記通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスと、
    前記通信バスに結合され、前記ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信する1つ又は複数のスレーブデバイスであって、前記スレーブデバイスのそれぞれが、前記それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し、前記それぞれのスレーブデバイスの前記それぞれのアドレスに一致する前記一連のコマンド内の位置を有する前記一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成される、1つ又は複数のスレーブデバイスと、を備え、
    前記マスタデバイスが、前記通信バスに結合されているすべての前記スレーブデバイスにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成される、システム。
  73. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項72に記載のシステム。
  74. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項72に記載のシステム。
  75. 通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信して、前記通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスと、
    前記通信バスに結合され、前記ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信する1つ又は複数のスレーブデバイスであって、前記スレーブデバイスのそれぞれが、前記それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し、前記それぞれのスレーブデバイスの前記それぞれのアドレスに一致する前記一連のコマンド内の位置を有する前記一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成される、1つ又は複数のスレーブデバイスと、を備え、
    前記スレーブデバイスが、前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせるように構成される、システム。
  76. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項75に記載のシステム。
  77. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項75に記載のシステム。
  78. 前記マスタデバイスが、前記通信バスに結合されているすべての前記スレーブデバイスにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成される、請求項75に記載のシステム。
  79. 通信バスに結合され、かつポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信して、前記通信バス上で一連のコマンドを送信するように構成された、マスタデバイスと、
    前記通信バスに結合され、前記ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信する1つ又は複数のスレーブデバイスであって、前記スレーブデバイスのそれぞれが、前記それぞれのスレーブデバイスを特定するためのそれぞれのアドレスを有し、前記それぞれのスレーブデバイスの前記それぞれのアドレスに一致する前記一連のコマンド内の位置を有する前記一連のコマンド内のコマンドに応答するように構成される、1つ又は複数のスレーブデバイスと、を備え、
    前記スレーブデバイスが、別のスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、かつ前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するように構成される、システム。
  80. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項79に記載のシステム。
  81. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項79に記載のシステム。
  82. 前記マスタデバイスが、前記通信バスに結合されているすべての前記スレーブデバイスにブロードキャストコマンドを送信するようにさらに構成される、請求項79に記載のシステム。
  83. ワンワイヤ通信バスに結合されているマスタデバイスによって、一連のコマンドを送信するステップと、
    前記一連のコマンドにおける前記コマンドの位置が選択されたスレーブデバイスのアドレスに一致した場合、前記選択されたスレーブデバイスによって前記コマンドのうちの1つに応答するステップと、
    前記通信バスに結合されている前記スレーブデバイスのすべてにブロードキャストコマンドを送信するステップと、を含む、方法。
  84. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項83に記載の方法。
  85. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項83に記載の方法。
  86. 前記コマンドを送信する前記ステップが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含む、請求項83に記載の方法。
  87. ワンワイヤ通信バスに結合されているマスタデバイスによって、一連のコマンドを送信するステップと、
    前記一連のコマンドにおける前記コマンドの位置が選択されたスレーブデバイスのアドレスに一致した場合、前記選択されたスレーブデバイスによって前記コマンドのうちの1つに応答するステップであって、前記スレーブデバイスの前記アドレスに対応する遅延期間だけ、前記コマンドに対する応答を送信するのを遅らせることを含む、応答するステップと、を含む、方法。
  88. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項87に記載の方法。
  89. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項87に記載の方法。
  90. 前記コマンドを送信する前記ステップが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含む、請求項87に記載の方法。
  91. ワンワイヤ通信バスに結合されているマスタデバイスによって、一連のコマンドを送信するステップと、
    前記一連のコマンドにおける前記コマンドの位置が選択されたスレーブデバイスのアドレスに一致した場合、前記選択されたスレーブデバイスによって前記コマンドのうちの1つに応答するステップと、
    前記スレーブデバイスによって、別のスレーブデバイスから応答の遅延期間を読み取り、前記遅延期間に基づき、前記一連のコマンドにおける現在の位置を決定するステップと、を含む、方法。
  92. 前記マスタデバイス及び前記1つ又は複数のスレーブデバイスが、ポイントツーポイント通信プロトコルに従って前記通信バス上で通信するように構成される、請求項91に記載の方法。
  93. 前記1つ又は複数のスレーブデバイスが磁場センサである、請求項91に記載の方法。
  94. 前記コマンドを送信する前記ステップが、測定を行うよう求めるサンプルコマンド、測定データを送信するよう求めるデータ要求コマンド、セルフテストを行うよう求める診断コマンド、及びカウンタをリセットするよう求めるリセットコマンド、のうちの1つ又は複数を送信することを含む、請求項91に記載の方法。
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