JP6650603B2 - 湿度制御装置及びプログラム - Google Patents

湿度制御装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6650603B2
JP6650603B2 JP2017520211A JP2017520211A JP6650603B2 JP 6650603 B2 JP6650603 B2 JP 6650603B2 JP 2017520211 A JP2017520211 A JP 2017520211A JP 2017520211 A JP2017520211 A JP 2017520211A JP 6650603 B2 JP6650603 B2 JP 6650603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity
fluctuation pattern
control
control device
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017520211A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016189806A1 (ja
Inventor
はるか 天沼
はるか 天沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2016189806A1 publication Critical patent/JPWO2016189806A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6650603B2 publication Critical patent/JP6650603B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/89Arrangement or mounting of control or safety devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F6/00Air-humidification, e.g. cooling by humidification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、湿度制御装置及びプログラムに関する。
人が快適に過ごせるように住空間の空気質(空気)を最適に制御するシステム又は機器が提案されている。例えば、室内の温度及び湿度を最適に制御することで快適な室内環境を実現できるシステム又は機器が知られている。
例えば、特許文献1には、予測平均申告(PMV:Predicted Mean Vote)指標に基づいて温度及び湿度の制御目標値を設定して制御することで、室内を常時快適に保つことができる空調制御システムが開示されている。
また、特許文献2には、室温に対応する湿度目標値を設定し、装置運転時の温度及び湿度の上昇度合いを推定等して最適加湿量を求めて制御することで、室温に応じた快適湿度にいち早く近づけて、安定した湿度環境を実現できる加湿装置が開示されている。
特開平10−332187号公報 特開平5−71790号公報
特許文献1、2に開示された技術は、いずれも人にとって快適とされる温度及び湿度を保つように制御するものである。
湿度(相対湿度)については、室内での基準値が決められている。例えば、事務所衛生基準規則又は建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法、ビル管理法)では、室内での湿度を40%〜70%と定めている。また、アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)では、湿度(相対湿度)と微生物に関する研究結果より、最適湿度範囲を40%〜60%と定めている。湿度に関するこれらの基準は、ウイルス、バクテリア、菌類又はダニ等の増殖範囲、あるいは、呼吸器疾患又はアレルギー症状等の増悪から、最も害のない領域を最適範囲として提示したものである。
通常、最適範囲(最適値)と言われる湿度は、これらの基準に基づいており、定常的に所定の範囲内の湿度に保つことが目標とされている。
したがって、これまでの湿度制御装置では、基本的には室内の湿度を一定に保つような制御を行っている。つまり、ユーザが設定変更しなければ、室内の湿度をある特定の値(最適値)に維持するような制御を行っている。例えば、40%〜70%の範囲内で湿度に応じた目標湿度を設定し、室内の湿度がこの目標湿度で一定に保たれるような制御が行われる。
とこで、室内の湿度は、人が感じる快適さとは別に、人の肌又は粘膜にも影響を与えることが知られている。人の肌又は粘膜は保湿されていることが望ましく、人の肌又は粘膜の乾燥を防ぐことが望ましい。このため、人の肌又は粘膜にとって、湿度はより高い状態にあるとよい。例えば、湿度が60%と80%とでは肌水分量が大きく異なるという既存研究結果、また、気管内で外気が加湿されて肺ではほぼ湿度100%になるという医学的知見等が存在する。
一方、室内の湿度は人だけではなく建物にも影響を与える。例えば、湿度が高いと、カビが繁殖して建材(木材)が腐朽してしまう。このため、建物にとって、湿度はより低い状態にあるとよい。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、人の肌又は粘膜にとっても建物にとっても適した湿度の空気質を得ることができるとともに高い快適性を得ることができる湿度制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る湿度制御装置の一態様は、湿度変動パターンに従って対象空間の湿度を制御する湿度制御部を備え、前記湿度変動パターンは、湿度を変動させたパターンであって、平均湿度がカビが繁殖する湿度より低く、かつ、最大湿度が人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度である。
なお、本発明は、コンピュータを上記湿度制御装置として機能させるためのプログラムとして実現したり、そのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現したりすることもできる。
人の肌又は粘膜にとっても建物にとっても適した湿度の空気質を得ることができるとともに、高い快適性を得ることができる。
図1は、実施の形態に係る湿度制御システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンの一例を示す図である。 図3Aは、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンの第1の他の例を示す図である。 図3Bは、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンの第2の他の例を示す図である。 図3Cは、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンの第3の他の例を示す図である。 図3Dは、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンの第4の他の例を示す図である。 図4は、実施の形態に係る湿度制御システムにおける湿度変動パターンのデータ値の一例を示す図である。 図5は、変形例1に係る湿度制御システムの構成を示すブロック図である。 図6は、変形例2に係る湿度制御システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
実施の形態に係る湿度制御システム1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る湿度制御システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、湿度制御システム1は、湿度制御装置100と、除加湿装置200とを有する。
湿度制御装置100は、対象空間の湿度を制御するために、除加湿装置200に対して、対象空間の湿度を制御するための制御指示を送る。湿度制御装置100は、除加湿装置200との通信を行うことができるパソコン等の通信端末である。湿度制御装置100と除加湿装置200との通信は、無線通信及び有線通信のいずれであってもよい。なお、湿度制御が行われる対象空間は、例えば、建物の住空間(室内)等である。
本実施の形態において、湿度制御装置100は、湿度制御部110と、記憶部120と、湿度変動パターン選択部130とを備える。
湿度制御部110は、所定の湿度変動パターンに従って対象空間の湿度を制御する。具体的に、湿度制御部110は、除加湿装置200に対して、対象空間の湿度を制御するための制御指示を送る。
記憶部120(データベース)は、湿度変動パターンを記憶する。つまり、所定の条件を満たす湿度変動パターンを予め作成しておき、記憶部120に記憶させておく。本実施の形態において、記憶部120は、湿度変動パターンを複数記憶する。複数の湿度変動パターンの各々は、互いに異なるパターンである。
湿度変動パターン選択部130は、複数の湿度変動パターンのいずれかを選択する。具体的には、湿度変動パターン選択部130は、ユーザからの指示に基づいて、記憶部120に記憶された複数の湿度変動パターンの中からいずれか一つを選択する。例えば、ユーザが複数の湿度変動パターンの中から所望のパターンを選択すると、湿度変動パターン選択部130は、記憶部120に記憶された複数の湿度変動パターンの中からユーザが選択した湿度変動パターンを選択し、この選択した湿度変動パターンを湿度制御部110に送る。
なお、湿度制御装置100は、ユーザが湿度変動パターンを選択するための湿度変動パターン入力部を有していてもよい。湿度変動パターン入力部は、例えばタッチパネル等のユーザインターフェースである。
除加湿装置200は、加湿機能及び除湿機能を有しており、湿度制御装置100からの制御指示に基づいて、対象空間に対して加湿又は除湿を行う。
本実施の形態において、除加湿装置200は、加湿部210と、除湿部220と、湿度測定部230とを備える。
加湿部210は、対象空間を加湿する装置であり、例えば対象空間に水蒸気を噴霧する加湿器である。加湿器としては、例えば、水を沸騰させて蒸気(湯気)にして送り出すスチーム式、又は、水を超音波振動によって細かく破砕して送り出す超音波式等がある。
除湿部220は、対象空間を除湿する装置であり、例えば対象空間の空気から水分を取り除く除湿器である。除湿器としては、例えば、コンプレッサで冷媒を循環させて冷却器で湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えることで空気中の水分を取り除くコンプレッサ方式、又は、ゼオライト(乾燥剤)に水分を吸着させて乾いた空気を送り出すゼオライト方式等がある。
湿度測定部230は、対象空間の湿度を測定する計測器であり、例えば湿度計(湿度センサ)である。湿度測定部230で測定した湿度は、除加湿装置200の表示部(不図示)に表示したり、湿度制御装置100に送信したりする。
このように構成される湿度制御システム1では、湿度変動パターンに基づいて対象空間の湿度が制御される。
ここで、本実施の形態の湿度制御システム1における湿度変動パターンについて、図2を用いて説明する。図2は、実施の形態に係る湿度制御システム1における湿度変動パターンの一例を示す図である。
本実施の形態において、湿度変動パターンは、湿度を変動させたパターンであって、平均湿度がカビが繁殖(増殖)する湿度より低く、かつ、最大湿度が人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度である。
このように、湿度変動パターンは、制御目標となる目標の湿度(値)を時間的に変動させたパターンになっている。つまり、湿度変動パターンは、対象空間の湿度をある特定の値に維持するための一定の値となったパターンではなく、対象空間の湿度を意図的に変化させるために、湿度の値を上下に振って変動させたパターンである。図2に示すように、本実施の形態における湿度変動パターンは、サイン波の形状となっている。
また、湿度変動パターンは、所定の条件を満たしながら、目標の湿度を変動させたパターンになっている。
条件としては、まず、湿度変動パターンの平均湿度(平均値)は、カビが繁殖する湿度より低くなっている。つまり、湿度変動パターンの平均湿度は、カビが繁殖しない湿度範囲内になっており、ある一定時間経過した場合にカビが繁殖する湿度(Hm)よりも低くなっている。具体的には、湿度変動パターンにおけるある一定時間内の平均湿度を、カビの成長が妨げられる湿度以下にしている。
ある一定時間とは、例えば、本実施の形態のように、湿度変動パターンがサイン波などの周期的な変動パターンである場合、1周期のことであり、この1周期の平均値が湿度変動パターンの平均湿度となる。また、湿度変動パターンが、1/fなどのようにランダムに変化するなどで変動パターンに周期性がない場合は、任意の所定の単位時間(例えば、1時間、2時間など)を予め設定しておいて、その単位時間内の平均値を湿度変動パターンの平均湿度にすればよい。
一例として、カビが繁殖する湿度(Hm)を70%に設定し、湿度変動パターンの平均湿度が65%となるようにしている。なお、カビが繁殖する湿度(Hm)及び湿度変動パターンの平均湿度は、これらの値に限定されるものではない。
さらに、湿度変動パターンの最大湿度(最大値)は、人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度(Hd)になっている。つまり、湿度変動パターンの上限湿度(上限値)となる最大湿度は、それ以下になると人の肌又は粘膜が乾燥してしまう湿度を超える湿度に設定されている。
一例として、湿度変動パターンの最大湿度は、70%〜90%の範囲内の値であるが、これに限るものではない。本実施の形態において、人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度(Hd)を80%に設定しているので、湿度変動パターンの最大湿度は80%である。なお、人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度(Hd)は80%に限るものではない。
また、本実施の形態における湿度変動パターンについては、さらに、下限湿度(下限値)となる最小湿度(最小値)がカビの繁殖を妨げられる湿度以下となるように条件設定されている。具体的には、湿度変動パターンの最小湿度は、人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度(Hd)以下になっている。
一例として、湿度変動パターンの最小湿度は、30%〜60%の範囲内の値であるが、これに限るものではない。本実施の形態において、湿度変動パターンの最小湿度は、45%である。
このような条件で作成された湿度変動パターンは、人の肌又は粘膜が乾燥しないように、一時的にはカビが繁殖する湿度(Hm)を超えている。具体的には、湿度変動パターンにおける湿度は、カビが繁殖する湿度(Hm)を下回ったり上回ったりしている。本実施の形態では、湿度変動パターンをサイン波の形状にすることで、カビが繁殖する湿度(Hm)を周期的に下回ったり上回ったりするようにしている。
このように、本実施の形態では、湿度変動パターンをサイン波の形状にしているが、上記の所定の条件を満たしていれば、湿度変動パターンは、サイン波の形状に限るものではない。
例えば、湿度変動パターンは、図3Aに示すように、連続する三角波の形状であってもよいし、図3Bに示すように、最大値と最小値との二値で切り替える形状(例えばパルス波)であってもよいし、図3Cに示すように、湿度を急峻に増加(上昇)させて徐々に減少させるような形状であってもよいし、図3Dに示すように、ランダム形状であってもよい。このように、湿度変動パターンの形状には特に制限はないが、湿度変動は即時応答するものではなく対象空間における環境湿度(現実の湿度)は瞬時に変動しないため、湿度変動パターンには、ある程度の時間幅を持たせておくとよい。例えば、湿度変動パターンの1周期は、数秒程度ではなく、数十分程度であるとよい。
また、湿度変動パターンにおける湿度のデータ値は、連続値に限るものではなく、非連続値(離散値)であってもよい。例えば、湿度変動パターンにおける湿度のデータ値は、図4に示すように、一定時間ごとの湿度を示したテキストデータであってもよい。この場合、湿度変動パターンは、所望の変動パターンとなるように、一定間隔ごとに定められた時間ステップと、時間ステップごとに定められた制御湿度(目標湿度)とによって構成されている。なお、図4において、時間ステップ0は、制御開始時点を示している。
次に、本実施の形態に係る湿度制御システム1における湿度制御方法について、図1を参照しながら説明する。
まず、ユーザは、複数の湿度変動パターンの中から所望の湿度変動パターンを1つ選択する。このとき、ユーザが選択しやすいように各湿度変動パターンに名称を付けておき、各湿度変動パターンがどのような特徴を有するかを直感的に分かりやすくして表示するとよい。例えば、より人の肌にとって好ましい湿度変動パターンである場合は、「保湿モード」など表示し、よりカビが繁殖しにくい湿度変動パターンである場合は、「カビ防止モード」などと表示することができる。
ユーザが湿度変動パターンを選択すると、湿度変動パターン選択部130は、選択された湿度変動パターンを記憶部120から読み出して湿度制御部110に送る。
湿度制御部110は、湿度変動パターン選択部130から送られた湿度変動パターンに基づいて、除加湿装置200に除加湿に関する制御指示を送る。
除加湿装置200は、湿度制御部110からの制御指示に基づいて対象空間を除湿及び加湿する。具体的には、加湿部210及び除湿部220によって加湿(加湿運転)及び除湿(除湿運転)を行う。
このとき、除加湿装置200は、湿度測定部230によって対象空間(例えば室内)の環境湿度を測定し、測定した湿度情報を湿度制御装置100(湿度制御部110)に送る。湿度制御部110は、除加湿装置200からの対象空間の環境湿度のフィードバックを受け、選択された湿度変動パターンに環境湿度が追随するように除加湿装置200に制御指示を送る。これにより、対象空間の環境湿度が、選択された湿度変動パターンと同様のパターンで変動する。
このように、ユーザがある湿度変動パターンを選択すると、選択された湿度変動パターンが記憶部120から読み出されて、この湿度変動パターンに基づいた除加湿制御が行われるが、記憶部120に記憶された湿度変動パターンが図4に示すようなテキストデータである場合、湿度制御部110は、図4に示されるタイムテーブルに従って湿度に関する制御指示を除加湿装置200に送る。
このとき、制御開始時点での環境湿度が湿度変動パターンにおける制御開始時間での湿度(変動開始湿度)と乖離している場合、環境湿度が湿度変動パターンに追随するような制御を行うことが難しくなる場合がある。この場合、以下の湿度制御を行うとよい。
例えば、現在の環境湿度が変動開始湿度以下である場合(環境湿度≦変動開始湿度)、湿度制御部110は、除加湿装置200からの環境湿度(湿度情報)と時間ステップ0以降の各制御湿度とを比較し、最も差分値が小さくなるときの時間ステップの制御湿度を制御開始時点の湿度とし、除加湿装置200に制御指示を送る。そして、湿度制御部110は、環境湿度が制御指示どおりの湿度(値)になった時点で、制御指示として上記時間ステップの次の時間ステップの制御湿度を除加湿装置200に送り、以降、湿度変動パターンに従った湿度制御を行う。
例えば、現在の環境湿度が45%である場合、時間ステップ3の制御湿度(50%)との差分が最小であるので、制御開始時点の湿度を50%にする。そして、環境湿度が50%になったら、湿度変動パターンによる湿度制御を開始して、以降、時間ステップ4、5、6、・・・の順で湿度制御を行う。
一方、現在の環境湿度が変動開始湿度よりも大きい場合(環境湿度>変動開始湿度)、湿度制御部110は、湿度変動パターンの次の時間ステップ以降の制御湿度と環境湿度とを比較し、制御湿度が環境湿度以上(制御湿度≧環境湿度)となる時間ステップがあれば、その時間ステップ以降の制御湿度で制御指示を行い、環境湿度が湿度変動パターンの制御湿度の最大値よりも大きい(環境湿度>制御湿度の最大値)となる場合には、まずは、除湿による制御を行う。
例えば、現在の環境湿度が70%である場合、湿度変動パターンにおける時間ステップ1、2、3、・・・の各時間ステップの制御湿度と環境湿度(70%)とを比較すると、時間ステップ1の制御湿度が環境湿度以上(制御湿度80%≧環境湿度70%)であるので、時間ステップ1の制御湿度で湿度制御を開始し、以降、時間ステップ2、3、4、・・・の順で湿度制御を行う。つまり、この例では、時間ステップ0の制御湿度での制御指示は行わない。
また、現在の環境湿度が85%である場合(梅雨などで適切な湿度よりも環境湿度の方が高いような場合)、湿度変動パターンにおける時間ステップ1、2、3、・・・の各時間ステップの制御湿度と環境湿度(85%)とを比較すると、環境湿度(85%)が湿度変動パターンの制御湿度の最大値(80%)よりも大きいので除湿を行う。
以上、本実施の形態に係る湿度制御装置100によれば、湿度を変動させたパターンであって、平均湿度がカビが繁殖する湿度より低く、かつ、最大湿度が人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度である湿度変動パターンに従って対象空間の湿度を制御する湿度制御部を備えている。
このように、本実施の形態における湿度変動パターンは、最大湿度が人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度になっている。これにより、人の肌又は粘膜が乾燥しない状態を保つことができる。特に、肌又は粘膜によい高湿度状態においては、身体に負荷のかからない呼吸ができるため、身体的なリラックス効果が望める。つまり、呼吸が楽にできると自然と深い呼吸になるため、例えば呼吸筋のストレッチ効果によりリラックス効果が望める。
また、本実施の形態における湿度変動パターンは、湿度を変動させつつ、平均湿度をカビが繁殖する湿度よりも低くなっている。これにより、建物にとっての悪影響のあるカビの繁殖を抑制することができる。つまり、カビが繁殖するには温度及び湿度の条件が存在するところ、ある一定の期間高湿状態に保たれていなければカビは発生せず、高湿状態が持続しない環境下ではカビが発生しても増殖しない。言い換えると、高湿状態になったとしてもその状態が継続する期間が短ければ、必ずしもカビが増殖するとは限らない。なお、既に発生してしまったカビを殺すには低湿度状態を数時間保つ必要があるが、本実施の形態では、カビの増殖を抑制することを主目的としており、カビは殺さなくてもよい。
しかも、本実施の形態における湿度変動パターンは、湿度の値を変動させている。つまり、湿度を時間的に変化させている。このように、湿度を変動させることによって、定常の刺激に比べて高い快適性を得ることができる。つまり、人には状態への順応が存在し、ある一定の刺激を受け続けていると反応が低下するという特性があり、受ける刺激は変動した方が快適に感じられる。例えば、刺激の強い臭いであっても、この臭いを嗅ぎ続けていると、臭いの感覚が麻痺して反応が低下する。一方、風速・風向の変化などで刺激が変化すると快適性が向上する。また、香り濃度を変化させることでα波が増加するという既存研究も存在する。
このように、本実施の形態における湿度制御装置100は、単に人の肌又は粘膜にも建物にも適した湿度範囲内で湿度制御を行うものではなく、意図的に湿度を変動させることによって、一時的にはカビが繁殖しうる湿度になるものの、平均湿度をカビが繁殖する湿度より低くし、かつ、最大湿度を人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度となる湿度変動パターンで対象空間の湿度制御を行っている。
これにより、人の肌又は粘膜にとっては高湿度が望ましい一方で、建物(木材)にとっては低湿度が望ましいという相反する要求を満たすことができるとともに、高い快適性をユーザに与えることができる。
したがって、本実施の形態に係る湿度制御装置100によれば、人の肌又は粘膜にとっても建物にとっても適した湿度の空気質を得ることができるとともに、高い快適性を得ることができる。
また、本実施の形態において、湿度制御装置100は、湿度変動パターン選択部130を備えていたが、湿度変動パターンが1つに固定されているような場合、湿度変動パターン選択部130は必ずしも設ける必要はない。具体的には、図5に示されるように、湿度制御装置100Aは、湿度制御部110と記憶部120とで構成されていてもよい。この場合、湿度制御部110は、記憶部120から湿度変動パターンを直接読み出して湿度制御を行えばよい。なお、図示しないが、記憶部120についても別途設けなくてもよく、湿度制御部110内のメモリ等に湿度変動パターンを保存しておいてもよい。
また、本実施の形態において、湿度制御装置100と除加湿装置200とは別体で構成したが、これらを一体化してもよい。つまり、図6に示されるように、湿度制御装置100Bそのものが除加湿装置であってもよい。具体的には、湿度制御装置100Bは、湿度制御部110、記憶部120及び湿度変動パターン選択部130に加えて、加湿部210と除湿部220と湿度測定部230とを備えていてもよい。
また、本実施の形態において、さらに、対象空間の環境温度を計測する温度センサ(温度計測器)を設けてもよい。この場合、温度センサと湿度センサとを組み合わせて絶対湿度の算出を行うことで、季節変化に対応して湿度制御を行うことができる。例えば、湿度変動パターンを基準湿度からの差分(+10%、−5%など)で予め構築しておき、基準環境を例えば気温25℃、湿度50%などのように定めておく。絶対湿度が基準環境と一致するように、温度センサで取得した現在の環境温度に対応する相対湿度を求めて、これを基準湿度として湿度変動パターンを運用する。これにより、季節ごとの変化に対応しつつ、人体にも建物にも配慮がなされた空気質を得ることができる。
なお、本実施の形態において、環境湿度が低い場合には、加湿運転を停止したり弱めたりすることで湿度制御を行うことができるが、梅雨時など、もともと自然環境側の湿度が高くて加湿をする必要性が全くない状態においては、湿度変動パターンを満足させるには除湿運転が必要となる。
(その他変形例等)
以上、本発明に係る湿度制御装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態において、湿度制御を行う対象空間(室内)の環境湿度は、除加湿装置200で測定したが、これに限るものではなく、別途専用の湿度測定器(湿度センサ)を対象空間に設けて測定してもよい。
また、上記の実施の形態では、ユーザが複数の湿度変動パターンの中から所望の湿度変動パターンを選択するようにしたが、これに限るものではない。例えば、ユーザが湿度変動パターンを選択するのではなく、現在の環境湿度などをもとに湿度制御装置が自動で最適な湿度変動パターンを判定及び選択してもよい。
その他、上記の実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記の実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
また、上記の実施の形態において、湿度制御部110及び湿度変動パターン選択部130を含めて湿度制御装置100の動作として説明した処理は、コンピュータによって実行することができる。例えば、コンピュータが、プロセッサ(CPU)、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって、上記の各処理を実行する。具体的には、プロセッサが処理対象のデータをメモリ又は入出力回路等から取得してデータを演算したり、演算結果をメモリ又は入出力回路等に出力したりすることによって、各処理を実行する。
また、上記の実施の形態において、記憶部120は、例えば、SRAM又はDRAM等の揮発性の記憶装置からなる主記憶装置、もしくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置からなる補助記憶装置によって構成される。
また、上記の各処理を実行するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の非一時的な記録媒体に記録されてもよい。この場合、コンピュータが、非一時的な記録媒体からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、各処理を実行する。
100、100A、100B 湿度制御装置
110 湿度制御部
120 記憶部
130 湿度変動パターン選択部

Claims (4)

  1. 湿度変動パターンに従って対象空間の湿度を制御する湿度制御部を備え、
    前記湿度変動パターンは、時間的に湿度を変動させたパターンであって、平均湿度がカビが繁殖する湿度より低く、かつ、最大湿度がカビが繁殖する湿度より高くて人の肌又は粘膜が乾燥しない湿度であり、
    前記最大湿度は、70%〜90%である
    湿度制御装置。
  2. 前記湿度変動パターンを記憶する記憶部を備える
    請求項1記載の湿度制御装置。
  3. 前記記憶部は、前記湿度変動パターンを複数記憶し、
    複数の前記湿度変動パターンのいずれかを選択する湿度変動パターン選択部を備える
    請求項2に記載の湿度制御装置。
  4. コンピュータを、請求項1〜3のいずれか1項に記載の湿度制御装置として機能させるためのプログラム。
JP2017520211A 2015-05-28 2016-05-09 湿度制御装置及びプログラム Active JP6650603B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015109189 2015-05-28
JP2015109189 2015-05-28
PCT/JP2016/002261 WO2016189806A1 (ja) 2015-05-28 2016-05-09 湿度制御装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016189806A1 JPWO2016189806A1 (ja) 2017-12-21
JP6650603B2 true JP6650603B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=57392661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017520211A Active JP6650603B2 (ja) 2015-05-28 2016-05-09 湿度制御装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6650603B2 (ja)
WO (1) WO2016189806A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106931597A (zh) * 2017-03-13 2017-07-07 合肥极友软件开发有限公司 一种用于室内湿度智能监测调节的手机控制系统
JP6876969B1 (ja) * 2019-12-12 2021-05-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機およびその室内カビ繁殖抑制方法
CN113531805B (zh) * 2021-06-25 2022-11-18 青岛海尔空调器有限总公司 用于控制空调的方法及装置、空调、存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317796A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP4147548B2 (ja) * 2002-08-20 2008-09-10 三菱電機株式会社 加湿器
JP2005241149A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Daiwa House Ind Co Ltd 結露レス暖房システム
JP2006112700A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機の除湿運転制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016189806A1 (ja) 2017-12-21
WO2016189806A1 (ja) 2016-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110631218B (zh) 用于空气设备的控制方法、装置、系统及计算机存储介质
JP6650603B2 (ja) 湿度制御装置及びプログラム
CN111578477A (zh) 健康睡眠场景的环境调节方法及系统
CN110631219B (zh) 用于空气设备的控制方法、装置、系统及计算机存储介质
WO2019242275A1 (zh) 用于空气设备的控制方法、装置、系统及计算机存储介质
CN108562017B (zh) 一种纯净型加湿空调的加湿方法、控制装置及空调
WO2020022359A1 (ja) 環境設備制御装置および環境設備制御システム
CN108618461A (zh) 空气调节控制方法以及空气调节控制系统
CN105605726B (zh) 一种空调节能控制方法和装置
CN109579237B (zh) 空调温度控制方法、存储介质及空调
CN114061085B (zh) 用于控制空调的方法及装置、空调、存储介质
JP2016114260A (ja) 空調制御システム、空調制御方法、およびコンピュータプログラム
JP2022509162A (ja) 空気調和機器の制御方法、制御装置及び空気調和機器
JP6998558B2 (ja) 空調制御方法及び空調制御システム
CN113710963B (zh) 空调系统
CN107560126B (zh) 一种空调温湿双控的方法及装置
US20220042710A1 (en) Air-conditioning system
CN105698335B (zh) 一种调节空调压缩机频率的方法及设备
CN113932405A (zh) 空调控制装置、空调系统以及空调控制方法
CN115046296B (zh) 一种融合热舒适性与体感温度的家居动态加湿方法及装置
CN111426000B (zh) 空调控制的方法、装置及计算机存储介质
CN107631425A (zh) 一种空调温湿双控的方法及装置
CN106969476B (zh) 空调控制的方法及装置
WO2022064963A1 (ja) 空調システム
CN106839289B (zh) 空调器控制方法、控制器、空调器及空调器控制系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6650603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151