JP6649156B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび検像システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび検像システム Download PDF

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この発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関し、特に、患者の肢部が現れた撮影画像上の高輝度領域に輝度低減処理を施す、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。この発明はまた、上述のような画像処理装置を備える検像システムに関する。
上肢や下肢のような肢部の骨を撮影する場合、イメージングプレートの載置面がなす矩形の対角線に沿って肢部を載置した状態で撮影を行うケースが多い。さらに、肢部の被曝量を低減するために、通常は、放射線の照射範囲(照射野)を絞り込んで撮影が行われる。ただし、このような撮影によって得られるCR画像には高輝度の背景領域つまり白領域が現れるため、白領域のまぶしさが読影医の目の負担を増大させることとなる。
このような課題を踏まえて、白領域を黒く塗り潰す黒化処理を検像システムで行い、処理後のCR画像を院内の画像サーバに送信すべきとの要望が、医療現場から診療放射線技師に対して出されていた。
特開2014−68815号公報 特許第4729860号公報
しかし、従来の黒化処理の操作は、撮影装置のコンソールでしか受け付けられない。また、黒化処理を行った場合、CR画像に付随する画像情報を検像システムで書き換える必要がある。この結果、撮影業務フローが複雑化し、診療放射線技師による撮影業務の効率の低下、或いは診療放射線技師による作業負担の増大を引き起こしていた。
なお、特許文献1は、同様の黒化処理を行うX線撮像システムを開示している。しかし、この文献によれば、黒化処理を施す対象領域をユーザが指定する必要があり、作業負担の問題は依然として残る。
また、特許文献2は、被写体を含む関心領域とこれ以外の非関心領域とに医用画像を分割し、画像診断に耐え得る高精細な画像とするための各種画像処理を関心領域に施すとともに、画像コントラストを調整するための階調処理を非関心領域に施すことを開示している。しかし、この文献では、被写体を如何にして特定するかが開示されておらず、画像処理の精度を十分に確保できない可能性がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、撮影画像に現れた肢部の背景を低輝度化するための作業負担を軽減することができ、かつ処理精度を高めることができる、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび検像システムを提供することである。
この発明に係る画像処理装置(30:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置(30)であって、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開手段(S21~S23)、展開手段によって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開手段によって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義手段(S25)、第1定義手段によって定義された凸包を覆いかつ展開手段によって展開された2値化画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第2メモリエリア上で定義する第2定義手段(S27)、および撮影画像のうち第2定義手段によって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減手段(S29~S31)を備える。
好ましくは、撮影画像は矩形をなし、肢部は矩形の対角線に沿って延びる。
好ましくは、撮影画像の輝度分布を表すヒストグラムを撮影画像の画素値に基づいて作成するヒストグラム作成手段(S41~S45, S81~S87)、および2値化処理のために参照される閾値をヒストグラム作成手段によって作成されたヒストグラムに基づいて決定する決定手段(S47~S51, S89, S97~S115)がさらに備えられる。
さらに好ましくは、決定手段は、ヒストグラムが既定条件を満足するとき複数の仮閾値の各々を参照して撮影画像を2値化する仮2値化手段(S97~S99)、仮2値化手段によって作成された仮2値化画像に占めるハレーション成分の割合を撮影画像の輝度に基づいて測定する割合測定手段(S101~S109)、および複数の仮閾値のうち割合測定手段によって測定された割合が基準(REF)を下回る仮閾値を2値化処理のために参照される閾値として決定する閾値決定手段(S111, S117)を含む。
より好ましくは、割合測定手段は、仮2値化画像に外接する矩形に相当する矩形を撮影画像上で定義する矩形定義手段(S101)、矩形定義手段によって定義された矩形の短辺に沿って延びる直線を矩形定義手段によって定義された矩形の内側に設定する直線設定手段(S103)、および直線設定手段によって設定された直線上の輝度特性を検出する輝度特性検出手段(S105)を含む。
好ましくは、2値化処理はモルフォロジ処理によって黒点画像を除去する除去処理を含む。
好ましくは、2値化処理を輝度低減操作に応答して起動する起動手段(S9)、および2値化処理の対象となる撮影画像を画像更新操作に応答して更新する更新手段(S11, S13)がさらに備えられる。
好ましくは、上述の画像処理装置は、検像システムに設けられる。
この発明に係る画像処理方法は、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置(30)のプロセッサ(34)によって実行される画像処理方法であって、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開ステップ(S21~S23)、展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ(S25)、第1定義ステップによって定義された凸包を覆いかつ展開ステップによって展開された2値化画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第2メモリエリア上で定義する第2定義ステップ(S27)、および撮影画像のうち第2定義ステップによって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップ(S29~S31)を備える。
この発明に係る画像処理プログラムは、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置(30)のプロセッサ(34)に、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開ステップ(S21~S23)、展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ(S25)、第1定義ステップによって定義された凸包を覆いかつ展開ステップによって展開された2値化画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第2メモリエリア上で定義する第2定義ステップ(S27)、および撮影画像のうち第2定義ステップによって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップ(S29~S31)を実行させるための、画像処理プログラムである。
この発明に係る画像処理装置(30)は、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置であって、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開手段(S21~S23)、展開手段によって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開手段によって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義手段(S25)、第1定義手段によって定義された凸包に相当する撮影画像上の領域を覆いかつ撮影画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第1メモリエリア上で定義する第2定義手段(S71~S73)、および撮影画像のうち第2定義手段によって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減手段(S31)を備える。
この発明に係る画像処理方法は、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置(30)のプロセッサ(34)によって実行される画像処理方法であって、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開ステップ(S21~S23)、展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ(S25)、第1定義ステップによって定義された凸包に相当する撮影画像上の領域を覆いかつ撮影画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第1メモリエリア上で定義する第2定義ステップ(S71~S73)、および撮影画像のうち第2定義ステップによって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップ(S31)を備える。
この発明に係る画像処理プログラムは、患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリア(42bm1)に展開された撮影画像を処理する画像処理装置(30)のプロセッサ(34)に、撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリア(42bm2)に展開する展開ステップ(S21~S23)、展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ(S25)、第1定義ステップによって定義された凸包に相当する撮影画像上の領域を覆いかつ撮影画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を第1メモリエリア上で定義する第2定義ステップ(S71~S73)、および撮影画像のうち第2定義ステップによって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップ(S31)を実行させるための、画像処理プログラムである。
2値化画像は患者の肢部が現れた撮像画像に対する2値化処理によって作成されるところ、2値化画像上の黒画素を囲む凸包は2値化画像の画素値に基づいて定義される。除外領域は、凸包を覆いかつ2値化画像から肢部の長さ方向にはみ出すように定義され、輝度低減処理は、除外領域の外側に相当する撮影画像上の領域に対して実行される。或いは、除外領域は、凸包に相当する撮影画像上の領域を覆いかつ撮影画像から肢部の長さ方向にはみ出すように定義され、輝度低減処理は、除外領域の外側の画像に対して実行される。これによって、撮影画像に現れた肢部の背景を低輝度化するための作業負担を軽減することができる。また、照射野の幾何学的特徴を利用することで、画像処理の精度を高めることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この実施例に適用される検像システムの構成の一例を示すブロック図である。 DRAMのビットマップエリアにCR画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 ディスプレイモニタの表示内容の一例を示す図解図である。 CR画像の輝度分布を表すヒストグラムの一例を示すグラフである。 DRAMのビットマップエリアに2値化画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 2値化画像に基づいて定義された凸包および除外領域の分布状態の一例を示す図解図である。 CR画像に除外領域を設定した状態の一例を示す図解図である。 CR画像に黒化処理(輝度低減処理)を施した状態の一例を示す図解図である。 DRAMのビットマップエリアにCR画像を展開した状態の他の一例を示す図解図である。 DRAMのビットマップエリアに2値化画像を展開した状態の他の一例を示す図解図である。 2値化画像に基づいて定義された凸包および除外領域の分布状態の他の一例を示す図解図である。 CR画像に除外領域を設定した状態の他の一例を示す図解図である。 CR画像に黒化処理を施した状態の他の一例を示す図解図である。 この実施例の検像システムを構成する検像クライアント(画像処理装置)に設けられたCPUの動作の一部を示すフロー図である。 この実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 この実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 この実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 他の実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作の一部を示すフロー図である。 その他の実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作の一部を示すフロー図である。 その他の実施例の検像システムを構成する検像クライアントに設けられたCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 DRAMのビットマップエリアにCR画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 DRAMのビットマップエリアに仮2値化画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 仮2値化画像が展開されたビットマップエリア上で外接矩形を定義した状態の一例を示す図解図である。 CR画像上に定義された外接矩形およびその短辺に沿って延びる直線の分布状態の一例を示す図解図である。 外接矩形の短辺に沿って延びる或る直線上の濃度プロファイルを示す図解図である。 仮閾値を更新して作成された仮2値化画像をDRAMのビットマップエリアに展開し、かつこのビットマップエリア上で外接矩形を定義した状態の一例を示す図解図である。 CR画像上に定義された外接矩形およびその短辺に沿って延びる直線の分布状態の他の一例を示す図解図である。 外接矩形の短辺に沿って延びる或る直線上の濃度プロファイルを示す図解図である。 DRAMのビットマップエリアにCR画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 DRAMのビットマップエリアに仮2値化画像を展開した状態の一例を示す図解図である。 仮2値化画像が展開されたビットマップエリア上で外接矩形を定義した状態の一例を示す図解図である。 CR画像上に定義された外接矩形およびその短辺に沿って延びる直線の分布状態の一例を示す図解図である。 外接矩形の短辺に沿って延びる或る直線上の濃度プロファイルを示す図解図である。 仮閾値を更新して作成された仮2値化画像をDRAMのビットマップエリアに展開し、かつこのビットマップエリア上で外接矩形を定義した状態の一例を示す図解図である。 CR画像上に定義された外接矩形およびその短辺に沿って延びる直線の分布状態の他の一例を示す図解図である。 外接矩形の短辺に沿って延びる或る直線上の濃度プロファイルを示す図解図である。
[実施例1]
図1を参照して、この実施例の検像システム10は、検像サーバ20と検像クライアント30とによって構成される。検像サーバ20は、撮影装置50と接続され、さらに通信ネットワーク60と接続される。
撮影装置50としては、イメージングプレートをX線センサとして用いるCR(Computed Radiography)装置が採用される。患者の肢部の骨が撮影装置50によって撮影されると、CR画像(厳密には、「CR画像データ」)を収めたDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)ファイルが作成される。DICOMファイルには、患者IDなどを示す患者情報,検査日時などを示す検査情報,CR画像の加工の有無などを示す画像情報がタグとして埋め込まれる。作成されたDICOMファイルは、検像サーバ20に設けられたHDD22に保存される。
通信ネットワーク60には、病院内の画像サーバ70も接続される。検像サーバ20は、HDD22に保存されたDICOMファイルを、通信ネットワーク60を介して画像サーバ70に転送する。転送されたDICOMファイルは、画像サーバ70に設けられたHDD72に保存される。読影医は、こうして取得されたDICOMファイル内のCR画像を見ながら診断を行う。
検像クライアント30において、バスBS1には、通信I/F32,CPU34,キーボード36,マウス38,ディスプレイモニタ40,DRAM42,およびHDD44が接続される。検像サーバ20との通信は、通信I/F32によって実行される。また、ディスプレイモニタ40には、モニタ画面40s1および40s2が設けられる。さらに、DRAM42には、ビットマップエリア42bm1,42bm2およびワークエリア42wを含む複数のメモリエリアが設けられる。
肢部の骨を撮影する場合、イメージングプレートの載置面がなす矩形の対角線に沿って肢部を載置した状態で撮影を行うケースが多い。さらに、肢部の被曝量を低減するために、通常は、放射線の照射範囲を絞り込んで撮影が行われる。ただし、このような撮影によって得られるCR画像には高輝度の背景領域つまり白領域が現れるため、白領域のまぶしさが読影医の目の負担を増大させることとなる。
ここで、白領域を黒く塗り潰す黒化処理を撮影装置50のコンソール上で行う場合、黒化処理を施されたCR画像に付随する画像情報の書き換えが必要になることもある。この結果、撮影業務フローが複雑化し、診療放射線技師による撮影業務の効率の低下、或いは診療放射線技師による作業負担の増大を引き起こす。
そこで、この実施例では、図14〜図16に示すフロー図に従う以下の黒化処理をCPU34に実行させるようにしている。なお、これらのフロー図に対応する制御プログラムは、HDD44に保存される。
図14を参照して、ステップS1では変数Kを初期化する。ステップS3では、通信I/F32を通して検像サーバ20にアクセスし、K番目のDICOMファイルをHDD22から取得する。ステップS3ではまた、取得したDICOMファイル内のCR画像,患者情報,検査情報,画像情報をDRAM42上のビットマップエリア42bm1およびワークエリア42wにそれぞれ展開する。ステップS5では、メニューバーMBR1を表すキャラクタ画像(以下、単に「メニューバーMBR1」と呼ぶ。)をDRAM42のワークエリア42wに展開する。
ここで、ビットマップエリア42bm1のサイズはCR画像のサイズを上回る。図2を参照して、CR画像は、その中心がビットマップエリア42bm1に合わせられ、その長辺および短辺がビットマップエリア42bm1の長辺および短辺に沿って延びるように、ビットマップエリア42bm1に展開される。
図14に戻って、ステップS7では、こうしてDRAM42に展開されたCR画像,患者情報,検査情報,画像情報およびメニューバーMBR1の表示をディスプレイモニタ40に要求する。ディスプレイモニタ40は、要求に従ってCR画像,患者情報,検査情報,画像情報およびメニューバーMBR1をDRAM42から読み出し、患者情報をモニタ画面40s1に表示するとともに、CR画像およびメニューバーMBR1をモニタ画面40s2に表示する(図3参照)。
モニタ画面40s1には、患者情報として患者IDが表示され、検査情報として検査日時が表示され、画像情報としてCR画像の加工の有無が表示される。また、モニタ画面40s2において、CR画像およびメニューバーMBR1は左右に並んで表示される。メニューバーMBR1には、“黒化”ボタンや“更新”ボタンが設けられる。
図14に戻って、ステップS9では、キーボード36またはマウス38によって“黒化”ボタンが操作されたか否か(輝度低減操作が行われたか否か)を判別する。また、ステップS11では、キーボード36またはマウス38によって“更新”ボタンが操作されたか否か(画像更新操作が行われたか否か)を判別する。
ステップS11の判別結果がYESであれば、ステップS13で変数Kを更新し、その後にステップS3に戻る。この結果、別のDICOMファイルを対象としてステップS3〜S7の処理が実行され、モニタ画面40s1および40s2の表示が更新される。
ステップS9の判別結果がYESであればステップS15に進み、モニタ画面40s2に表示されたCR画像を対象とするヒストグラム処理を実行する。この結果、対象画像の輝度分布を表すヒストグラムが作成され、作成されたヒストグラムが双峰性を有するか否かがフラグFLGerrorによって表明される。フラグFLGerrorは、ヒストグラムが双峰性を有するとき“0”を示し、ヒストグラムが双峰性を有しないとき“1”を示す。
ヒストグラム処理ではまた、フラグFLGerrorが“0”に設定された場合に、ヒストグラムを描く2つの山の間の谷底に対応する輝度が閾値として設定される。したがって、図2に示すCR画像に対応して図4に示すヒストグラムが作成された場合は、同じ図4において矢印で示す輝度値が閾値として設定される。
図14に戻って、ステップS17では、フラグFLGerrorが“0”を示すか否かを判別する。判別結果がNOであれば、双峰性を有するヒストグラムは得られなかったとして、ステップS19でエラーを報知してから他の処理に進む。これに対して、判別結果がYESであれば、図15に示すステップS21以降の処理に進む。
ステップS21では、ビットマップエリア42bm1上のCR画像に2値化処理を施し、2値化画像を作成する。2値化処理はワークエリア42w上で実行され、これによって作成された2値化画像はビットマップエリア42bm2に展開される。
2値化処理では、ステップS15で設定された閾値が参照される。この結果、閾値以上の輝度値を示す画素ついては輝度値が最大値に変更され、閾値未満の輝度値を示す画素ついては輝度値が最小値に変更される。
また、図5に示すように、2値化画像は、その中心がビットマップエリア42bm2に合わせられ、その長辺および短辺がビットマップエリア42bm2の長辺および短辺に沿って延びるように、ビットマップエリア42bm2に展開される。
なお、ビットマップエリア42bm1のサイズはビットマップエリア42bm2のサイズと一致し、かつ共通の座標がビットマップエリア42bm1および42bm2に割り当てられる。CR画像上の或る画素およびこれに対応する2値化画像上の画素は、共通の座標に書き込まれる。
図15に戻って、ステップS23では、こうして作成された2値化画像に孤立点除去を施す。この結果、ノイズに相当する黒点画像が2値化画像から消失する。ステップS25では、処理後の2値化画像をなす各画素の値に基づいて2値化画像上の黒画素を特定し、特定した全ての黒画素を囲む凸包をビットマップエリア42bm2上で定義する。ステップS27では、ステップS25で定義された凸包を覆いかつ2値化画像から肢部ないし骨の長さ方向にはみ出す除外領域を、ビットマップエリア42bm2上で定義する。
図5に示す2値化画像については、図6に示す点線で囲まれた領域が凸包として定義され、同じ図6に示す一点鎖線で囲まれた領域が除外領域として定義される。なお、図6に示す点線は、2値化画像上の全ての黒画像を囲む外周輪郭でもある。
図15に示すステップS29では、ビットマップエリア42bm2上の除外領域の形状と同じ形状を有する除外領域を、ビットマップエリア42bm2上の除外領域の位置に合わせてビットマップエリア42bm1上に定義する(図7参照)。ビットマップエリア42bm1および42bm2には共通の座標が割り当てられるため、図6および図7を比較すれば分かるように、除外領域に属する画素の座標はビットマップエリア42bm1および42bm2の間で一致する。
図15に示すステップS31では、ビットマップエリア42bm1上のCR画像のうち、ステップS29で定義された除外領域の外側の領域の画像を黒く塗り潰す。この結果、図2に示すCR画像は、図8に示すように加工される。
ステップS33では、モニタ画面40s1上の画像情報(厳密には、CR画像の加工の有無を示す情報)を更新する。ステップS35では、ステップS31の処理によって加工されたCR画像とステップS33の処理によって更新された画像情報とを、ステップS3で取得したK番目のDICOMファイルに格納する。加工前のCR画像および更新前の画像情報は、ステップS35の処理によって消失する。
ステップS35ではまた、こうして更新されたK番目のDICOMファイルを通信I/F32を通して検像サーバ20に転送する。検像サーバ20のHDD22に保存されたK番目のDICOMファイルは、ステップS35で転送されたK番目のDICOMファイルによって上書きされる。
ステップS37では、キーボード36またはマウス38によってメニューバーMBR1上の“更新”ボタンが操作されたか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS39で変数Kを更新し、その後にステップS3に戻る。
図9に示すCR画像が更新後の変数Kに対応するDICOMファイルに収められている場合、このCR画像は、ステップS3の処理によってビットマップエリア42bm2に展開される。その後に“黒化”ボタンが操作されると、ステップS21の処理によって図10に示す2値化画像がビットマップエリア42bm2に展開される。
2値化画像をなす全ての黒画素を囲む凸包は、ステップS25の処理によって、図11に点線で示す要領で定義される。その後のステップS27で定義される除外領域は、図11に示す一点鎖線で囲まれた領域とされる。この除外領域も、凸包を覆いかつ肢部ないし骨の長さ方向に沿って2値化画像からはみ出すように定義される。また、凸包および除外領域のいずれも、ビットマップエリア42bm2上で定義される。
ビットマップエリア42bm1には、ビットマップエリア42bm2上で定義された除外領域と同様の除外領域が、ステップS29の処理によって定義される(図12参照)。ステップS31では、ビットマップエリア42bm1上のCR画像のうち、こうして定義された除外領域の外側の領域の画像が黒く塗り潰される。この結果、図9に示すCR画像は図13に示すように加工される。
図14に示すステップS15のヒストグラム処理は、図16に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS41で、ビットマップエリア42bm1に展開されたCR画像に基づいてヒストグラムを作成する。作成されたヒストグラムは、CR画像をなす複数の画素の輝度分布を表す。ステップS43では変数Lを“0”に設定し、ステップS45ではステップS41で作成されたヒストグラムをフィルタリングする。ステップS47では、フィルタリング後のヒストグラムに明確な双峰性があるか否かを判別する。
ステップS47の判別結果がYESであれば、ステップS49でフラグFLGerrorを“0”に設定する。ステップS51では、フィルタリング後のヒストグラムが描く2つの山の間の谷底に対応する輝度を閾値として設定する。したがって、図4に示すヒストグラムについては、矢印で示す輝度値が閾値として設定される。閾値の設定が完了すると、上階層のルーチンに復帰する。
ステップS47の判別結果がNOであれば、変数Lが最大値Lmax(=たとえば10)を上回るか否かを判別する。判別結果がNOであれば、ステップS57で変数Lをインクリメントし、その後にステップS45に戻る。これに対して、判別結果がYESであればステップS55でフラグFLGerrorを“1”に設定してから上階層のルーチンに復帰する。
図15に示すステップS23の孤立点除去は、図17に示すサブルーチンに従って実行される。まず、ステップS61で変数Mを“0”に設定する。ステップS63では対象となる2値化画像にモルフォロジ処理を施し、ステップS65では変数Mが最大値Mmax(=たとえば10)を上回るか否かを判別する。判別結果がNOであれば、ステップS67で変数Mをインクリメントし、その後にステップS63に戻る。これに対して、ステップS65の判別結果がYESであれば、上階層のルーチンに復帰する。
以上の説明から分かるように、検像クライアント30は、患者の肢部を撮影して作成されかつビットマップエリア42bm1に展開されたCR画像を処理する装置である。処理にあたって、CPU34はまず、CR画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像をビットマップエリア42bm2に展開し(S21~S23)、展開された2値化画像上の全ての黒画素を囲む凸包を展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する(S25)。CPU34は続いて、定義された凸包を覆いかつ2値化画像から肢部の長さ方向にはみ出す除外領域をビットマップエリア42bm2上で定義し(S27)、CR画像のうち除外領域の外側に相当する領域に存在する画像を黒く塗り潰す(S29~S31)。
これによって、CR画像に現れた肢部の背景を低輝度化するための作業負担を軽減することができる。また、照射野の幾何学的特徴を利用することで、画像処理の精度を高めることができる。
[実施例2]
実施例1では、まず凸包および除外領域をビットマップエリア42bm2上で定義し、その後にビットマップエリア42bm2上の除外領域と同様の除外領域をビットマップエリア42bm1上で定義するようにしている。
しかし、まず凸包をビットマップエリア42bm2および42bm1の各々で定義し、その後に除外領域をビットマップエリア42bm1上で定義するようにしてもよい。この場合、図15に示すステップS27およびS29の代わりに、図18に示すステップS71およびS73の処理を実行する必要がある。
図18を参照して、ステップS71では、ビットマップエリア42bm2上の凸包の形状と同じ形状を有する凸包を、ビットマップエリア42bm2上の凸包の位置に合わせてビットマップエリア42bm1上に定義する。ステップS73では、ステップS71で定義された凸包を覆いかつCR画像から肢部ないし骨の長さ方向にはみ出す除外領域を、ビットマップエリア42bm1上で定義する。このような処理によっても、CR画像に現れた肢部の背景を低輝度化するための作業負担を軽減することができる。
[実施例3]
実施例1では、図14に示すステップS15のヒストグラム処理を図16に示すサブルーチンに従って実行するようにしている。これに対して、実施例3では、図14に示すステップS15のヒストグラム処理は、図19〜図20に示すサブルーチンに従って実行される。
なお、上述のように、ビットマップエリア42bm1のサイズはビットマップエリア42bm2のサイズと一致し、かつ共通の座標がビットマップエリア42bm1および42bm2に割り当てられる。また、以下の説明は、ビットマップエリア42bm1に展開されたCR画像が図21に示すようにハレーション成分を有することを前提とする(ハレーション成分は楕円で示す領域に出現)。
図19を参照して、ステップS81では、ビットマップエリア42bm1に展開されたCR画像に基づいてヒストグラムを作成する。実施例1と同様、作成されたヒストグラムはCR画像をなす複数の画素の輝度分布を表し、輝度はたとえば図4に示すように変化する。ステップS83では、ヒストグラムの解析範囲を決定する。具体的には、始点を最低値(=0)に設定し、終点を最大値(=255)に設定する。
ステップS85ではフィルタ係数を初期化し、ステップS87ではステップS83で作成されたヒストグラムをフィルタリングする。フィルタリング処理は、ステップS83または後述するステップS113で決定された解析範囲を対象とし、かつステップS85または後述するステップS91で設定されたフィルタ係数を参照して実行される。
ステップS89ではフィルタリング後のヒストグラムに明確な双峰性があるか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS91に進む一方、判別結果がYESであればステップS97に進む。
ステップS91ではフィルタ係数を変更し、ステップS93では変更後のフィルタ係数が上限値を超えているか否かを判別する。判別結果がNOであればステップS87に戻り、判別結果がYESであればステップS95でフラグFLGerrorを“1”に設定してから上階層のルーチンに復帰する。
ステップS97では、閾値を仮決定する。仮決定された閾値つまり仮閾値は、たとえばステップS83または後述するステップS113で設定された始点および終点の中央値を示す。ステップS99では、ステップS97で設定された仮閾値を参照した2値化処理(仮2値化処理)をビットマップエリア42bm1上のCR画像に対して実行する。仮2値化処理はワークエリア42w上で実行され、これによって作成された仮2値化画像はビットマップエリア42bm2に展開される。
図21に示すCR画像に対して仮2値化処理を実行した場合、ビットマップエリア42bm2に展開された仮2値化画像は図22に示すように描かれる。図22においても、楕円で示す領域にハレーション成分が出現する。
ステップS101では、ビットマップエリア42bm2に展開された仮2値化画像に外接する矩形をビットマップエリア42bm1および42bm2の上で定義する。外接矩形は、図23に破線で示す要領でビットマップエリア42bm2に定義され、図24に破線で示す要領でビットマップエリア42bm1に定義される。
ステップS103では、こうして定義された外接矩形の短辺に沿って延びる複数の直線をビットマップエリア42bm1に追加的に設定する。設定された各直線の長さは外接矩形の短辺の長さと一致し、外接矩形の長辺に沿う方向に等間隔で並ぶように外接矩形の内側に設定される(図24参照)。
ステップS105では、こうして設定された各直線上でのCR画像の濃度の変化(輝度特性)を示す濃度プロファイルを作成する。したがって、ステップS103で設定された直線の数が9本であれば、9個の濃度プロファイルがステップS105で作成される。
ステップS107では、緩やかな下り曲線(外接矩形の外側に向かって緩やかに低下する曲線)を有する濃度プロファイルを、ステップS105で作成された複数の濃度プロファイルの中から特定する。ハレーション成分を横切る直線上で作成された濃度プロファイルには、たとえば図25に示すような緩やかな下り曲線CV1,CV2が現れる(下り曲線CV1,CV2がハレーション成分に相当)。ステップS107では、このような濃度プロファイルが特定される。
ステップS109では、特定された濃度プロファイルがステップS105で作成された複数の濃度プロファイルに占める割合を算出する。ステップS111では、こうして算出された割合が基準値REF(たとえば5%)を下回るか否かを判別する。
判別結果がNOであればステップS113に進み、現時点の仮閾値をヒストグラムの解析範囲の始点として設定する。設定が完了すると、ステップS85に戻る。これに対して、判別結果がYESであれば、ステップS115でフラグFLGerrorを“0”に設定し、ステップS117で現時点の仮閾値を正規の閾値として設定してから上階層のルーチンに復帰する。
ステップS113の処理を経てステップS85に戻ると、ステップS97で仮閾値が更新される。ステップS99では更新後の仮閾値を参照して仮2値化処理が実行され、ビットマップエリア42bm2には図26に示す仮2値化画像が展開される。
ステップS101で定義される外接矩形は、図26に破線で示す要領でビットマップエリア42bm2に配され、図27に破線で示す要領でビットマップエリア42bm1に配される。また、ステップS103で設定される複数の直線は、ビットマップエリア42bm1上の外接矩形の内側に図27に示す要領で配される。
ステップS105では、外接矩形の内側に設定された直線上で濃度プロファイルが作成される。したがって、外接矩形の外側にハレーション成分が存在しても、ハレーション成分に相当する緩やかな下り曲線が濃度プロファイルに現れることはない。つまり、図27に示す要領で設定された直線のいずれか1つに対応する濃度プロファイルは、図28に示す濃度変化を示す。
ハレーション成分に相当する緩やかな下り曲線がいずれの濃度プロファイルにも現れなければ、ステップS111の判別結果はYESとなる。この結果、ステップS117では、現時点の仮閾値が正規の閾値として設定される。
こうして設定された正規の閾値は、図15に示すステップS21の2値化処理のために参照される。除外領域は、ステップS21で作成された2値化画像に基づいて定義され(ステップS29参照)、黒く塗り潰す処理は、除外領域の外側の領域を対象として実行される(ステップS31参照)。この結果、CR画像がハレーション成分を有するか否かに関係なく、的確に黒化処理を実行することができる。
なお、図29に示すCR画像がビットマップエリア42bm1に展開された場合(ここでもハレーション成分は楕円で示す領域に出現)、ヒストグラム処理は以下の要領で実行される。
図29に示すCR画像に対応する仮2値化画像は、ステップS99の処理によって図30に示すようにビットマップエリア42bm2に展開される。外接矩形は、ステップS101の処理の結果、図31に示す要領でビットマップエリア42bm2に定義され、図32に示す要領でビットマップエリア42bm1に展開される。
ステップS103で設定される複数の直線は、ビットマップエリア42bm1上の外接矩形の内側に図32に示す要領で配される。このとき、直線の一部はハレーション成分を横切る。したがって、ハレーション成分を横切る直線上で作成された濃度プロファイルには、ハレーション成分に相当する緩やかな下り曲線CV3,CV4が現れる(図33参照)。
このとき、ステップS111の判別結果がNOとなり、ステップS113を経て戻ったステップS97で仮閾値が更新される。ステップS99では、更新後の仮閾値を参照して仮2値化処理が実行され、ビットマップエリア42bm2には図34に示す仮2値化画像が展開される。
ステップS101で定義される外接矩形は、図34に破線で示す要領でビットマップエリア42bm2に配され、図35に破線で示す要領でビットマップエリア42bm1に配される。また、ステップS103で設定される複数の直線は、ビットマップエリア42bm1上の外接矩形の内側に図35に示す要領で配される。
ステップS105では、外接矩形の内側に設定された直線上で濃度プロファイルが作成される。したがって、外接矩形の外側にハレーション成分が存在しても、ハレーション成分に相当する緩やかな下り曲線が濃度プロファイルに現れることはない。つまり、図35に示す要領で設定された直線のいずれか1つに対応する濃度プロファイルは、図36に示す濃度変化を示す。
ハレーション成分に相当する緩やかな下り曲線がいずれの濃度プロファイルにも現れなければ、ステップS111の判別結果はYESとなる。この結果、ステップS117では、現時点の仮閾値が正規の閾値として設定される。
[変形例]
なお、上述の実施例では、撮影装置50としてCR装置を採用するようにしているが、FPD(Flat Panel Detector)をX線センサとして用いるDR(Digital Radiography)装置をCR装置に代わりに採用するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、ステップS31において、CR画像に現れた肢部の背景の画像を黒く塗り潰すようにしているが、輝度を低減できる限り、グレーなどの黒以外の色で塗り潰してもよく、或いは塗り潰す代わりにハッチングを施すようにしてもよい。
10 …検像システム
20 …検像サーバ
30 …検像クライアント
34 …CPU
40 …ディスプレイモニタ
42 …DRAM
44 …HDD
50 …撮影装置

Claims (13)

  1. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置であって、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開手段、
    前記展開手段によって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開手段によって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義手段、
    前記第1定義手段によって定義された凸包を覆いかつ前記展開手段によって展開された2値化画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第2メモリエリア上で定義する第2定義手段、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義手段によって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減手段を備える、画像処理装置。
  2. 前記撮影画像は矩形をなし、
    前記肢部は前記矩形の対角線に沿って延びる、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記撮影画像の輝度分布を表すヒストグラムを前記撮影画像の画素値に基づいて作成するヒストグラム作成手段、および
    前記2値化処理のために参照される閾値を前記ヒストグラム作成手段によって作成されたヒストグラムに基づいて決定する決定手段をさらに備える、請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記ヒストグラムが既定条件を満足するとき複数の仮閾値の各々を参照して前記撮影画像を2値化する仮2値化手段、前記仮2値化手段によって作成された仮2値化画像に占めるハレーション成分の割合を前記撮影画像の輝度に基づいて測定する割合測定手段、および前記複数の仮閾値のうち前記割合測定手段によって測定された割合が基準を下回る仮閾値を前記2値化処理のために参照される閾値として決定する閾値決定手段を含む、請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記割合測定手段は、前記仮2値化画像に外接する矩形に相当する矩形を前記撮影画像上で定義する矩形定義手段、前記矩形定義手段によって定義された矩形の短辺に沿って延びる直線を前記矩形定義手段によって定義された矩形の内側に設定する直線設定手段、および前記直線設定手段によって設定された直線上の輝度特性を検出する輝度特性検出手段を含む、請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記2値化処理はモルフォロジ処理によって黒点画像を除去する除去処理を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記2値化処理を輝度低減操作に応答して起動する起動手段、および
    前記2値化処理の対象となる撮影画像を画像更新操作に応答して更新する更新手段をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置を備える、検像システム。
  9. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置のプロセッサによって実行される画像処理方法であって、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開ステップ、
    前記展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された凸包を覆いかつ前記展開ステップによって展開された2値化画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第2メモリエリア上で定義する第2定義ステップ、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義ステップによって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップを備える、画像処理方法。
  10. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置のプロセッサに、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開ステップ、
    前記展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された凸包を覆いかつ前記展開ステップによって展開された2値化画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第2メモリエリア上で定義する第2定義ステップ、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義ステップによって定義された除外領域の外側に相当する領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップを実行させるための、画像処理プログラム。
  11. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置であって、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開手段、
    前記展開手段によって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開手段によって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義手段、
    前記第1定義手段によって定義された凸包に相当する前記撮影画像上の領域を覆いかつ前記撮影画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第1メモリエリア上で定義する第2定義手段、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義手段によって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減手段を備える、画像処理装置。
  12. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置のプロセッサによって実行される画像処理方法であって、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開ステップ、
    前記展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された凸包に相当する前記撮影画像上の領域を覆いかつ前記撮影画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第1メモリエリア上で定義する第2定義ステップ、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義ステップによって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップを備える、画像処理方法。
  13. 患者の肢部を撮影して作成されかつ第1メモリエリアに展開された撮影画像を処理する画像処理装置のプロセッサに、
    前記撮影画像に対する2値化処理によって作成された2値化画像を第2メモリエリアに展開する展開ステップ、
    前記展開ステップによって展開された2値化画像上の黒画素を囲む凸包を前記展開ステップによって展開された2値化画像の画素値に基づいて定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された凸包に相当する前記撮影画像上の領域を覆いかつ前記撮影画像から前記肢部の長さ方向にはみ出す除外領域を前記第1メモリエリア上で定義する第2定義ステップ、および
    前記撮影画像のうち前記第2定義ステップによって定義された除外領域の外側の領域に存在する画像の輝度を低減する輝度低減ステップを実行させるための、画像処理プログラム。
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