JP6647796B2 - 画像処理装置及びx線診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、画像処理装置及びX線診断装置に関する。
脳動脈瘤のインターベンション治療では、治療に適した投影角度の同定が有用である。例えば、術者は、被検体を撮影したボリュームデータを各観察角度から観察して生成されたボリュームレンダリング画像を用いて、治療に適した投影角度を決定する。
特許第5181124号公報 米国特許出願公開第2012/0323547号明細書
本発明が解決しようとする課題は、治療に適した観察角度を容易に同定することができる画像処理装置及びX線診断装置を提供することである。
実施の形態の画像処理装置は、処理回路を備える。処理回路は、3次元医用画像から血管情報を抽出する。処理回路は、前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離する。処理回路は、前記3次元医用画像を所定の視線方向に投影した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で描出して重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる。
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示す図である。 図2は、従来技術に係るX線診断装置により生成されたボリュームレンダリング画像の一例を示す図である。 図3は、従来技術に係るX線診断装置により生成されたボリュームレンダリング画像の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る3次元画像処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る3次元画像処理部による処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態を説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。 図7Bは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。 図7Cは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。 図7Dは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。 図7Eは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。 図9は、第2の実施形態を説明するための図である。 図10は、第3の実施形態に係る3次元画像処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図11は、第3の実施形態に係る3次元画像処理部による処理手順を示すフローチャートである。 図12は、第3の実施形態を説明するための図である。 図13は、その他の実施形態に係る3次元画像処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図14は、その他の実施形態に係るX線診断装置の構成例を示す図である。 図15は、その他の実施形態に係る3次元画像処理回路の構成例を示す図である。 図16は、その他の実施形態に係る3次元画像処理回路の構成例を示す図である。 図17は、その他の実施形態に係る3次元画像処理回路の構成例を示す図である。
以下、実施の形態に係る画像処理装置及びX線診断装置を説明する。まず、第1の実施形態に係る画像処理装置として、画像処理装置がX線診断装置に組み込まれた例を説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、X線撮影機構10と、画像処理装置100とを有する。X線撮影機構10は、X線管球11と、検出器(FPD(Flat Panel Detector))12と、C型アーム13と、寝台14とを有し、インジェクター50が接続される。
インジェクター50は、被検体Pに挿入されたカテーテルから造影剤を注入するための装置である。ここで、インジェクター50からの造影剤注入開始は、後述する画像処理装置100を介して受信した注入開始指示に従って実行される場合であってもよいし、操作者が直接インジェクター50に対して入力した注入開始指示に従って実行される場合であってもよい。
C型アーム13は、X線管球11及び検出器12を支持し、支持部(図示を省略)に設けられたモータにより、寝台14上に横臥する被検体Pの周りをプロペラのように高速回転する。ここで、C型アーム13は、直交する3軸であるXYZ軸に関してそれぞれ回転可能に支持され、図示しない駆動部によって各軸で個別に回転する。
画像処理装置100は、図1に示すように、A/D(Analog/Digital)変換部21と、画像メモリ22と、サブトラクション部23と、フィルタリング部24と、アフィン変換部25と、LUT(Look Up Table)26と、撮影制御部27と、3次元再構成部31と、3次元画像処理部32と、制御部33と、表示部40とを有する。また、画像処理装置100は、図示していないが、例えば、マウスやキーボード、トラックボール、ポインティングデバイスなど、X線診断装置1に対する各種操作を操作者から受け付ける入力部を有する。
表示部40は、画像処理装置100によって処理された各種画像や、GUI(Graphical User Interface)などの各種情報を表示する。例えば、表示部40は、CRT(Cathode Ray Tube)モニタや液晶モニタなどである。A/D変換部21は、検出器12に接続され、検出器12から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をX線収集画像として画像メモリ22に格納する。画像メモリ22は、X線収集画像(投影データ)を記憶する。また、画像メモリ22は、後述する3次元再構成部31によって再構成された再構成データ(ボリュームデータ)や、3次元画像処理部32によって生成された3次元画像を記憶する。
サブトラクション部23は、DSA(Digital Subtraction Angiography)画像などの差分画像を生成する。例えば、サブトラクション部23は、画像メモリ22に記憶されたマスク画像及びコントラスト画像の投影データを用いてDSA画像を、又は2つのボリュームデータを用いて血管構造を有するボリュームデータを生成する。
フィルタリング部24は、高周波強調フィルタリングなどを行う。アフィン変換部25は、画像の拡大や縮小、移動などを行う。LUT26は、諧調変換を行うためのテーブルを記憶する。
撮影制御部27は、後述する制御部33の制御のもと、X線撮影機構10による撮影に係る各種処理を制御する。例えば、撮影制御部27は、C型アーム13を回転させながら所定のフレームレートで投影データを収集する回転撮影を制御する。一例を挙げると、撮影制御部27は、インジェクター50から造影剤注入開始時に出力される信号を契機として、単一の造影剤注入の後に複数回の回転撮影を制御する。ここで、撮影制御部27は、単一の造影剤の注入開始時刻を起点とした経過時間により複数回の回転撮影のスタートを制御することで、各回転撮影の対象に造影剤が到達するタイミングに合わせた回転撮影を行う。
また、撮影制御部27は、C型アーム13を回転制御している間、図示しない高電圧発生部を制御してX線管球11からX線を連続的又は断続的に発生させ、検出器12によって被検体Pを透過したX線を検出させるように制御する。ここで、撮影制御部27は、後述する制御部33によって回転撮影ごとに設定されるX線の発生条件に基づいて、X線管球11からX線を発生させる。
3次元再構成部31は、X線撮影機構10による回転撮影によって収集された投影データから再構成データ(ボリュームデータ)を再構成する。例えば、3次元再構成部31は、サブトラクション部23によってマスク画像とコントラスト画像とが差分され、画像メモリ22によって記憶されたサブトラクション後の投影データから血管構造を有するボリュームデータを再構成する。或いは、3次元再構成部31は、画像メモリ22に記憶されたマスク画像とコントラスト画像とを用いて別々にボリュームデータを再構成し、2つのボリュームデータをサブトラクションすることで血管構造を有するボリュームデータを生成する。そして、3次元再構成部31は、再構成したボリュームデータを画像メモリ22に格納する。
3次元画像処理部32は、画像メモリ22によって記憶されたボリュームデータから3次元医用画像を生成する。例えば、3次元画像処理部32は、ボリュームデータからボリュームレンダリング画像や、MPR(Multi Planar Reconstruction)画像を生成する。そして、3次元画像処理部32は、生成した3次元医用画像を画像メモリ22に格納する。また、3次元画像処理部32は、LUT26を参照して、3次元医用画像の諧調変換を行う。
制御部33は、X線診断装置1全体を制御する。具体的には、制御部33は、X線撮影機構10によるX線画像の撮影、表示画像の生成、表示部40における表示画像の表示などに係る各種処理を制御する。例えば、制御部33は、X線撮影機構10による回転撮影や、回転撮影によって撮影された投影データから3次元画像を生成して表示部40にて表示するように制御する。
なお、画像メモリ22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。また、サブトラクション部23、フィルタリング部24、アフィン変換部25、LUT26、撮影制御部27、3次元再構成部31、3次元画像処理部32、及び制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。
以上、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成の一例を説明した。このような構成を有するX線診断装置1は、例えば、脳動脈瘤のインターベンション治療において、ワーキングアングルの同定に利用されている。ここで、ワーキングアングルとは、例えば、動脈瘤と動脈瘤が派生している派生血管(「親血管」とも言う)との重なりが小さく、術者にとって動脈瘤と派生血管との境界を明確に視認できる観察角度を示す。すなわち、ワーキングアングルは、術者にとって脳動脈瘤のインターベンション治療に適した観察角度である。例えば、従来技術に係るX線診断装置は、3次元医用画像データをボリュームレンダリング処理して生成した血管構造を有するボリュームデータをソリッドあるいは半透明で表示部に表示する。図2及び図3は、従来技術に係るX線診断装置により生成されたボリュームレンダリング画像の一例を示す図である。
図2では、血管構造を有するボリュームデータをソリッド表示した場合を示し、図3では、血管構造を有するボリュームデータを半透明表示した場合を示す。従来技術に係るX線診断装置は、ソリッド表示する場合、図2に示すように透過度が低く、視点から見て手前にある血管の表面が表示されるボリュームレンダリング画像を表示する。一方、従来技術に係るX線診断装置は、半透明表示する場合、図3に示すように透過度が高く、視点から見て手前にある血管の背面にある血管も表示されるボリュームレンダリング画像を表示する。
そして、術者は、ボリュームレンダリング画像を参照してワーキングアングルを同定する。ここで術者は、動脈瘤と親血管とが重ならないようにワーキングアングルを決定する。しかしながら、上述した従来の技術では、ソリッド表示でも半透明表示でも動脈瘤と親血管との境界であるネックが分かり難い場合があった。
このようなことから、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、上述した3次元画像処理部32の制御により、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報を生成して表示部40に表示させる。図4を用いて、第1の実施形態に係る3次元画像処理部32について説明する。図4は、第1の実施形態に係る3次元画像処理部32の構成例を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、第1の実施形態に係る3次元画像処理部32は、抽出部32aと、分離部32bと、生成部32cと、受付部32dとを有する。受付部32dは、所定の視線方向の指定を術者などの操作者から受付ける。抽出部32aは、X線診断装置1で撮影された3次元血管画像から血管情報を抽出する。例えば、抽出部32aは、3次元DSA画像から閾値以上のボクセル値を有する3次元領域を血管情報として抽出する。そして、例えば、抽出部32aは、抽出した3次元領域の細線化処理を行って、血管の芯線を抽出する。なお、抽出部32aは、3次元血管画像を用いて血管情報を抽出するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、抽出部32aは、3次元ボリュームデータのCT値に基づいて、血管情報を抽出してもよい。あるいは、抽出部32aは、血管が存在する値の範囲の指定を受付けてもよい。また、抽出部32aは、さらに、血管の連続性などを考慮してトラッキングすることで血管情報を抽出してもよい。
分離部32bは、血管情報から動脈瘤と動脈瘤が派生している派生血管とを分離する。例えば、分離部32bは、抽出された血管芯線に基づき、血管芯線と垂直な仮想断面による連続スライス画像を生成する。ここで、連続するスライス画像のうち動脈瘤にかかる部分においては、血管断面の膨張や血管断面以外の断面が現れる。また、動脈瘤には様々なタイプがあり、その形状も不定形である。分離部32bは、血管断面の膨張や血管断面以外の断面を特徴として認識し、断面の特徴値として把握することにより、血管と動脈瘤とを分離する。なお、分離部32bは、術者から指定された動脈瘤について動脈瘤と派生血管とを分離するようにしてもよい。
生成部32cは、3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向に投影した際の重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成して表示部40に表示させる。例えば、生成部32cは、視線方向における動脈瘤と派生血管との境界面を、重なりに関する情報とする。図5を用いて第1の実施形態に係る3次元画像処理部32の機能の詳細について説明する。図5は、第1の実施形態に係る3次元画像処理部32による処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、3次元画像処理部32は、3次元医用画像を取得する(ステップS101)。例えば、3次元画像処理部32は、ボリュームデータを用いて生成された3次元血管画像を取得する。続いて、3次元画像処理部32は、3次元血管画像を表示部40に表示させる(ステップS102)。例えば、3次元画像処理部32は、図2や図3に示したような3次元血管画像を表示部40に表示させる。そして、3次元画像処理部32は、ワーキングアングルモードの設定を受付けたか否かを判定する(ステップS103)。ここで、3次元画像処理部32は、ワーキングアングルモードの設定を受付けたと判定しなかった場合(ステップS103、No)、ステップS103の判定処理を繰り返す。
一方、3次元画像処理部32が、ワーキングアングルモードの設定を受付けたと判定した場合(ステップS103、Yes)、受付部32dは、視線方向を受付ける(ステップS104)。これにより、3次元画像処理部32は、受付部32dが受け付けた視線方向でボリュームデータをボリュームレンダリング処理して、ボリュームレンダリング画像を生成する。そして、抽出部32aは、受付部32dが受付けた視線方向における3次元医用画像から血管情報を抽出する(ステップS105)。
続いて、分離部32bは、抽出された血管情報から動脈瘤と派生血管とを分離する(ステップS106)。そして、生成部32cは、動脈瘤と派生血管との境界面を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する(ステップS107)。ここで、生成部32cは、受付部32dにより受付けられた所定の視点方向で3次元医用画像を観察した2次元画像に、重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成する。
図6は、第1の実施形態を説明するための図である。図6では、派生血管V1に形成された動脈瘤An1を半透明表示した場合を示す。図6に示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界面P1を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。ここで、例えば、生成部32cは、動脈瘤及び派生血管とは異なる形態で重なりに関する情報を描出する。より具体的には、生成部32cは、例えば図6に示すように、境界面に陰影をつけて描出する。なお、生成部32cは、境界面P1に色を付けて描出してもよい。さらに、生成部32cは、動脈瘤An1と、派生血管V1とをそれぞれ異なる色で着色し、動脈瘤An1の色と派生血管V1の色とを足し合わせた色で、境界面P1を着色してもよい。また、生成部32cは、動脈瘤An1と、派生血管V1と、境界面P1とをそれぞれ異なる色で着色してもよい。また、生成部32cは、動脈瘤An1及び派生血管V1を同じ色で着色し、動脈瘤An1及び派生血管V1とは異なる色で境界面P1を着色してもよい。
なお、生成部32cは、ワーキングアングルモードでは、血管情報をソリッド表示する場合でも、境界面P1が存在している部分については、境界面P1より視線方向の視点側に位置する動脈瘤An1及び派生血管V1の透過度を上げた合成画像を生成する。これにより、術者は、常に境界面が観察できるようになる。また、生成部32cは、ワーキングアングルモードで血管情報を半透明表示する場合に、境界面P1より視線方向の視点側に位置する動脈瘤An1及び派生血管V1の透過度を更に上げてもよい。このように、生成部32cは、境界面より視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた合成画像を生成する。
図5に戻る。ステップS107の終了後、3次元画像処理部32は、処理の終了を受付けたか否かを判定する(ステップS108)。ここで、3次元画像処理部32は、処理の終了を受付けたと判定した場合(ステップS108、Yes)、処理を終了する。一方、3次元画像処理部32は、処理の終了を受付けたと判定しなかった場合(ステップS108、No)、視線方向の変更を受付けたか否かを判定する(ステップS109)。ここで、3次元画像処理部32は、視線方向の変更を受付けたと判定しなかった場合(ステップS109、No)、ステップS108の判定処理を繰り返す。一方、3次元画像処理部32が、視線方向の変更を受付けたと判定した場合(ステップS109、Yes)、ステップS104に移行して、受付部32dが視線方向を受付ける。
上述したように、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報を生成して表示部40に表示させる。これにより、第1の実施形態に係るX線診断装置1によれば、動脈瘤と派生血管との境界面を明確に視認できるワーキングアングルを容易に同定することができる。図7Aから図7Eを用いて、第1の実施形態の効果についてより具体的に説明する。図7Aから図7Eは、第1の実施形態の効果を説明するための図である。
図7Aでは、3次元血管画像の一例を示す。例えば、図7Aに示すように、この3次DSA画像を、各視線方向A1〜A4で投影するものとする。図7Bでは、図7Aの視線方向A1で投影した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向A1に投影した際の重なりに関する情報を重畳した合成画像を示す。図7Bに示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界面P1を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。図7Bに示すように、境界面P1は、動脈瘤An1の約半分を占めている。
図7Cでは、図7Aの視線方向A2で投影した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向A2に投影した際の重なりに関する情報を重畳した合成画像を示す。図7Cに示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界面P2を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。図7Cに示すように、境界面P2は、動脈瘤An1の約1/3を占めている。
図7Dでは、図7Aの視線方向A3で投影した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向A3に投影した際の重なりに関する情報を重畳した合成画像を示す。図7Dに示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界面P3を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。図7Dに示すように、境界面P3は、動脈瘤An1の約1/5以下まで縮小している。
図7Eでは、図7Aの視線方向A4で投影した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向A4に投影した際の重なりに関する情報を重畳した合成画像を示す。図7Eに示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界面P4を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。図7Eに示すように、境界面P4は、ほぼ線状で描出される。
図7Aから図7Eに示したように、術者は、様々な視線方向を設定し、各視線方向において、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報を表示する。図7Bから図7Eに示すように、視線方向を変更することで、境界面P1からP4の大きさが小さくなっている。このように、術者は、合成画像に描出される境界面の大きさを参照することで、派生血管と動脈瘤との重なりが小さく、例えば、脳動脈瘤のインターベンション治療に適した投影角度を容易に決定することが可能になる。
(第1の実施形態の変形例)
上述した第1の実施形態では、動脈瘤と派生血管との境界面を、重なりに関する情報とする場合について説明した。第1の実施形態の変形例では、生成部32cが、視線方向における動脈瘤と派生血管との境界線を、重なりに関する情報とする場合について説明する。かかる場合、生成部32cは、視線方向における動脈瘤と派生血管との境界線を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。図8は、第1の実施形態の変形例を説明するための図である。
図8では、派生血管V1に形成された動脈瘤An1を半透明表示した場合を示す。図8に示すように、生成部32cは、動脈瘤An1と派生血管V1との境界線L1及びL2を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。
ここで、動脈瘤と派生血管との境界線の一部が境界の中心より視点側に位置し、視認できる状態であったとする。この場合でも中心より視点側の反対側に位置する境界線は動脈瘤や派生血管の陰に隠されてしまう。このようなことから、生成部32cは、ワーキングアングルモードでは、血管情報をソリッド表示する場合でも、境界線L1及びL2が存在している部分については、境界線L1及びL2より視線方向の視点側に位置する動脈瘤An1及び派生血管V1の透過度を上げた合成画像を生成する。また、生成部32cは、ワーキングアングルモードで血管情報を半透明表示する場合に、境界線L1及びL2より視線方向の視点側に位置する動脈瘤An1及び派生血管V1の透過度を更に上げてもよい。このように、生成部32cは、境界線より視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた合成画像を生成する。
また、生成部32cは、派生血管V1と動脈瘤An1との境界の中心より視点側に位置する境界線L1と、中心より視点側の反対側に位置する境界線L2とを異なる形態で描出した合成画像を生成する。より具体的には、生成部32cは、境界線L1を実線で描出し、境界線L2を破線で描出する。なお、生成部32cは、線の種類ではなく、線の種類、線の色、及び線の明るさのうち少なくともいずれか一つを異なる形態で描出するようにしてもよい。言い換えると、生成部32cは、境界線の描出に用いる線の種類、色、及び明るさのうち少なくともいずれか一つを異なる形態で描出した合成画像を生成する。これにより、術者は、境界線が派生血管V1と動脈瘤An1との境界の中心より視点側に位置するのか、中心より視点側の反対側に位置するのかを視認することが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、動脈瘤と派生血管との重なりの大きさを重なりに関する情報とする場合について説明する。なお、第2の実施形態に係るX線診断装置1aの構成は、生成部32cの一部の機能が異なる点を除いて、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成と同様である。このため、生成部32c以外の構成部についての詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る生成部32cは、視線方向における動脈瘤と派生血管との重なりの大きさを重なりに関する情報とする。そして、生成部32cは、重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成して表示部40に表示させる。例えば、生成部32cは、視線方向における動脈瘤が占める距離と、派生血管が占める距離とを算出し、算出結果を重なりに関する情報とする。図9は、第2の実施形態を説明するための図である。
図9では、動脈瘤An1及び派生血管V1の断面図を図示している。図9では、視線方向A1に対応する投影角度と、視線方向A2に対応する投影角度とで動脈瘤An1及び派生血管V1を投影した場合を説明する。
図9に示すように、視線方向A1では動脈瘤An1と派生血管V1とが重なっている。このような場合、生成部32cは、例えば図9に示すように、視線方向において、動脈瘤An1側の距離が60%であり派生血管V1側の距離が40%であると算出し、算出結果を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。一方、視線方向A2では動脈瘤An1と派生血管V1とが重ならない。このような場合、生成部32cは、例えば、動脈瘤An1側の距離が100%であり派生血管V1側の距離が100%であると算出してもよいし、動脈瘤An1側の距離が0%であり派生血管V1側の距離が0%であると算出してもよい。あるいは、生成部32cは、視線方向A2では、視線方向における動脈瘤An1が占める距離と、派生血管V1が占める距離とを算出しなくてもよい。
上述したように、第2の実施形態に係るX線診断装置1aは、視線方向における動脈瘤が占める距離と、派生血管が占める距離とを算出し、算出結果を重なりに関する情報として重畳した合成画像を生成する。これにより、術者は、例えば、図9に示す視線方向A1から視線方向A2に向けて視線方向を変化させる際に、合成画像に重畳される重なりに関する情報を参照することで、派生血管と動脈瘤との重なりの大きさを把握することが可能になる。この結果、第2の実施形態に係るX線診断装置1aによれば、術者は、派生血管と動脈瘤との重なりの大きさが小さく、例えば、脳動脈瘤のインターベンション治療に適した投影角度を容易に決定することが可能になる。
なお、上述した第2の実施形態では、生成部32cが、視線方向における動脈瘤が占める距離と、派生血管が占める距離とを算出し、算出結果を重なりに関する情報とする場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、生成部32cは、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積と、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積とのうち少なくともいずれか一方を算出し、算出した結果を重なりに関する情報としてもよい。ここで、生成部32cは、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積を以下のように算出する。例えば、生成部32cは、図9に示す視線方向A1である場合に、この視線方向A1を平行移動させて、図9に示す断面において動脈瘤と派生血管とがともに含まれる範囲を決定する。そして、生成部32cは、決定した範囲において動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積を算出する。また、生成部32cは、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積を以下のように算出する。例えば、生成部32cは、図9に示す視線方向A1である場合に、この視線方向A1を平行移動させて、図9に示す断面において動脈瘤と派生血管とがともに含まれる範囲を決定する。そして、生成部32cは、決定した範囲を含んだ断面における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積を、図9に示す断面の各厚み方向でそれぞれ算出することで、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積を算出する。
なお、生成部32cは、重なりの大きさを、色相、彩度、及び明るさのうちいずれか一つで描出した合成画像を生成するようにしてもよい。例えば、生成部32cは、動脈瘤と派生血管とが重なっている部分だけを別色で表示してもよい。あるいは、生成部32cは、動脈瘤と派生血管との色を基に重なりを混合色で表現しても良い。より具体的には血管(動脈瘤と派生血管)を白黒で表示している場合、縦軸が赤、横軸が青であるカラーマップを定義する。そして、動脈瘤の重なり量を縦軸、派生血管の重なり量を横軸で表現する。縦軸は0時点では100%、一定重なり量毎に80%、60%と減って行く。例えば1mm重なっていると80%とし、さらにその部分の色が現在R=G=B=200とする。ここで、例えば、動脈瘤が1mm重なり、派生血管が4mm重なっている部分はR=40(=200×0.2)であり、G=200のままであり、B=160(=200×0.8)である色で表現される。なお、ここでは重なりを色変調する方法について説明したが、色を変更する方法であっても良い。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成する場合について説明した。また、これにより、術者は、適切なワーキングアングルを同定することが可能になる。ところで、X線診断装置1が、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報に基づいて、ワーキングアングルを自動的に同定する処理を実行してもよいものである。そこで、第3の実施形態では、X線診断装置1が、派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報に基づいて、適切なワーキングアングルを自動的に同定する場合について説明する。
第3の実施形態に係るX線診断装置1bの構成は、3次元画像処理部32の一部の機能が異なる点を除いて、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成と同様である。このため、3次元画像処理部32以外の構成部についての詳細な説明を省略する。
図10は、第3の実施形態に係る3次元画像処理部32の構成例を示す機能ブロック図である。図10に示すように、第3の実施形態に係る3次元画像処理部32は、抽出部32aと、分離部32bと、受付部32dと、算出部32eと、同定部32fと、を備える。
抽出部32aは、3次元医用画像から血管情報を抽出する。分離部32bは、血管情報から、動脈瘤と動脈瘤が派生している派生血管とを分離する。受付部32dは、所定の視線方向の指定を受付ける。
算出部32eは、3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像において、派生血管と動脈瘤との重なりの大きさを算出する。例えば、算出部32eは、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積と、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積とのうち少なくともいずれか一方を算出し、算出した結果を重なりの大きさとする。
同定部32fは、重なりの大きさが最小となる投影角度を同定する。例えば、同定部32fは、算出部32eが算出した面積及び体積の少なくともいずれか一方が最小となる投影角度を同定する。例えば、同定部32fは、最小となる投影角度が複数ある場合、複数の投影角度から投影した2次元画像を表示部40に表示させる。図11を用いて第3の実施形態に係る3次元画像処理部32の機能の詳細について説明する。
図11は、第3の実施形態に係る3次元画像処理部32による処理手順を示すフローチャートである。なお、図11において、ステップS201からステップS203の処理は、図5に示すステップS101からステップS103の処理と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、図11では、算出部32eが、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積を算出する場合について説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、算出部32eは、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積を算出するようにしてもよい。或いは、算出部32eが、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積と、視線方向における動脈瘤が占める体積及び派生血管が占める体積とを算出するようにしてもよい。
3次元画像処理部32が、ワーキングアングルモードの設定を受付けたと判定した場合(ステップS203、Yes)、受付部32dは、視線方向を受付ける(ステップS204)。ここで、術者は、3次元血管画像において、ワーキングアングルを同定する動脈瘤(対象動脈瘤)を特定する。例えば、術者は、マウスなどを操作することで3次元血管画像を回転させて、3次元血管画像の中心に対象動脈瘤を移動させる。そして、術者は、3次元血管画像において左右方向(X軸方向)と上下方向(Y軸方向)とでそれぞれ視線方向の範囲と、視線方向の角度差とを指定する。例えば、術者は、X軸方向に−90度から+90度の範囲でY軸方向に−90度から+90度の範囲を視線方向の範囲として指定し、視線方向の角度差としてX軸方向及びY軸方向に5度ずつ視線方向を変化させるものと指定する。なお、術者は、視線方向の範囲を設定せずに、視線方向の角度差のみを指定するようにしてもよい。
続いて、抽出部32aは、3次元医用画像から血管情報を抽出する(ステップS205)。ここで、抽出部32aは、例えば、指定された視線方向の範囲からいずれかの視線方向を選択して、ステップS105と同様に、3次元血管画像から血管情報を抽出する。
続いて、分離部32bは、抽出した血管情報から動脈瘤と動脈瘤が派生している派生血管とを分離する(ステップS206)。そして、算出部32eは、視線方向における動脈瘤が占める面積及び派生血管が占める面積を算出する(ステップS207)。続いて、3次元画像処理部32は、指定された全ての視線方向の範囲で面積を算出したか否かを判定する(ステップS208)。
ここで、3次元画像処理部32は、指定された全ての視線方向の範囲で面積を算出したと判定しなかった場合(ステップS208、No)、視線方向を変更して(ステップS209)、ステップS205に移行する。一方、3次元画像処理部32が、指定された全ての視線方向の範囲で面積を算出したと判定した場合(ステップS208、Yes)、同定部32fは、面積が最小となる投影角度を同定する(ステップS210)。
上述したように、第3の実施形態によれば、ワーキングアングルを容易に同定することができる。
また、同定部32fは、面積及び体積の少なくともいずれか一方が最小となる投影角度が複数ある場合、複数の投影角度から投影した2次元画像を表示部40に表示させるようにしてもよい。例えば、同定部32fは、所定の順で複数の投影角度から投影した2次元画像を表示部40に表示させるようにしてもよいし、表示部40の表示領域を分割して、複数の投影角度から投影した2次元画像を表示させるようにしてもよい。
あるいは、同定部32fは、面積及び体積の少なくともいずれか一方が最小となる投影角度が複数ある場合、複数の投影角度から投影した2次元画像から術者の選択を受付けた2次元画像を表示させるようにしてもよい。図12は、第3の実施形態を説明するための図である。図12では、3次元血管画像において術者によって指定された視線方向のX軸方向の範囲及びY軸方向の範囲と、各視線方向で算出された面積との関係を示す。ここで、図12中の領域R1は、算出された面積の値がX1で同じである視線方向を示し、領域R2から領域R1を除く領域は、算出された面積の値がX2で同じである視線方向を示す。ここで、領域R1での面積の値X1が、領域R2から領域R1を除く領域での面積の値X2よりも小さく、最小値であるものとする。かかる場合、同定部32fは、例えば、領域R1と領域R2から領域R1を除く領域とで色を変え、領域R1での面積の値X1が最小値であることが術者に認識可能な形態で表示部40に表示する。そして、同定部32fは、図12中から任意の視線方向の選択を術者から受付ける。例えば、術者が、図12中の領域R1の中心付近を選択した場合、同定部32fは、領域R1の中心付近に対応する視線方向から投影した2次元画像を表示部40に表示させる。
(その他の実施形態)
実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した3次元画像処理部32が、同定部32fを更に有するようにしてもよい。図13は、その他の実施形態に係る3次元画像処理部32の構成例を示す機能ブロック図である。図13に示すように、その他の実施形態に係る3次元画像処理部32は、抽出部32aと、分離部32bと、生成部32cと、受付部32dと、同定部32fと、を備える。
抽出部32aは、3次元医用画像から血管情報を抽出する。分離部32bは、血管情報から、動脈瘤と動脈瘤が派生している派生血管とを分離する。受付部32dは、所定の視線方向の指定を受付ける。生成部32cは、3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、派生血管と動脈瘤とを視線方向に投影した際の派生血管と動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成して表示部40に表示させる。例えば、生成部32cは、第1の実施形態と同様に、視線方向における動脈瘤と派生血管との境界面を、重なりに関する情報とする。
そして、同定部32fは、境界面の面積が最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する。例えば、同定部32fは、複数の視線方向を受付け、各視線方向で合成画像を生成した場合、生成した合成画像のうち境界面の面積が最小となる合成画像を同定する。そして、同定部32fは、同定した合成画像から、この合成画像を生成した際の視線方向に対応する投影角度を同定する。続いて、同定部32fは、例えば、現在術者により指定されている視線方向で生成した合成画像と並べて、同定した合成画像を表示部40に表示させる。同定部32fは、術者により新たな視線方向が指定された場合、生成した合成画像のうち境界面の面積が最小となる合成画像を新たに同定する。そして、同定部32fは、新たな視線方向で生成した合成画像と並べて、新たに同定した合成画像を表示部40に表示させる。これにより、術者は、現在指定している視線方向で生成された合成画像と、過去に生成した境界面の面積が最小となる合成画像とを比較することで、より適切なワーキングアングルを同定することが可能になる。
なお、生成部32cは、第1の実施形態の変形例と同様に、視線方向における動脈瘤と派生血管との境界線を、重なりに関する情報としてもよい。かかる場合、同定部32fは、境界線で包囲される面積が最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する。かかる場合も、同様に、同定部32fは、現在術者により指定されている視線方向で生成した合成画像と並べて、同定した合成画像を表示部40に表示させる。
あるいは、生成部32cは、第2の実施形態と同様に、視線方向における動脈瘤と派生血管との重なりの大きさを重なりに関する情報としてもよい。かかる場合、動脈瘤と派生血管との重なりの大きさが最小となる視線方向に対応する投影角度を同定するようにしてもよい。かかる場合も、同様に、同定部32fは、現在術者により指定されている視線方向で生成した合成画像と並べて、同定した合成画像を表示部40に表示させる。
また、上述した実施形態では、X線診断装置1(1a、1b)は、撮影系を1つ有するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、X線診断装置1(1a、1b)は、第1の撮影系と第2の撮影系とを有するバイプレーン型のX線診断装置であってもよい。
また、上述した実施形態では、X線診断装置1のX線撮影機構10によって撮影された3次元医用画像を用いる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、画像処理装置100は、例えば、ネットワーク経由でPACS(Picture Archiving and Communication System)システム、X線CT装置、MRI装置などから3次元医用画像を取得するようにしてもよい。そして、画像処理装置100は、取得した3次元医用画像の座標系を、X線診断装置1(1a、1b)の撮影系の座標系に置き換えたものと仮定して、ワーキングアングルを同定してもよい。
さらに、X線診断装置1(1a、1b)の外部に、画像処理装置100と同様の機能を有する画像処理装置を設けるようにしてもよい。この外部に設けられた画像処理装置は、例えば、X線診断装置1(1a、1b)、PACSシステム、X線CT装置、MRI装置などから3次元医用画像を取得して、ワーキングアングルを同定する。そして、この外部に設けられた画像処理装置は、同定したワーキングアングルをX線診断装置1(1a、1b)に出力する。これにより、X線診断装置1(1a、1b)を操作する術者などの操作者は、治療に適した投影角度を容易に同定することができる。
上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
また、上記実施形態の説明で図示したX線診断装置は、例えば、図14に示すように構成されてもよい。図14は、その他の実施形態に係るX線診断装置1cの構成例を示す図である。
図14に示すように、その他の実施形態に係るX線診断装置1cは、X線撮影機構210と、画像処理装置200とを有する。ここで、X線撮影機構210、画像処理装置200は、図1に示したX線撮影機構10、画像処理装置100にそれぞれ対応する。
X線撮影機構210は、図14に示すように、X線管球211と、検出器212と、C型アーム213と、寝台414とを有し、インジェクター250が接続される。ここで、図14に示すX線管球211、検出器212、C型アーム213、及び寝台214は、図1に示したX線管球11、検出器12、C型アーム13、及び寝台14にそれぞれ対応する。
また、画像処理装置200は、図14に示すように、A/D変換器221と、記憶回路222と、サブトラクション回路223と、フィルタリング回路224と、アフィン変換回路225と、LUT回路226と、撮影制御回路227と、3次元再構成回路231と、3次元画像処理回路232と、制御回路233と、ディスプレイ240とを有する。
ここで、A/D変換器221、記憶回路222、及びサブトラクション回路223は、図1に示したA/D変換部21、画像メモリ22、及びサブトラクション部23にそれぞれ対応する。フィルタリング回路224、アフィン変換回路225、及びLUT回路226は、図1に示したフィルタリング部24、アフィン変換部25、及びLUT26にそれぞれ対応する。撮影制御回路227、3次元再構成回路231、制御回路233、及びディスプレイ40は、図1に示した撮影制御部27、3次元再構成部31、制御部33、及び表示部40にそれぞれ対応する。
また、3次元画像処理回路232は、図1に示した3次元画像処理部32に対応する。図15から図17は、その他の実施形態に係る3次元画像処理回路232の構成例を示す図である。この3次元画像処理回路232は、例えば、図15に示すように、抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232dを実行する。抽出機能232aは、図4に示す抽出部32aにより実現される機能である。分離機能232bは、図4に示す分離部32bにより実現される機能である。生成機能232cは、図4に示す生成部32cにより実現される機能である。受付機能232dは、図4に示す受付部32dにより実現される機能である。図15に示した3次元画像処理回路232は、特許請求の範囲における処理回路の一例である。
ここで、例えば、図15に示す3次元画像処理回路232の構成要素である抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232dが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路222へ記録されている。3次元画像処理回路232は、プログラムを記憶回路222から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の3次元画像処理回路232は、図15の3次元画像処理回路232内に示された各機能を有することとなる。すなわち、3次元画像処理回路232は、抽出機能232aに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、抽出部32aと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、分離機能232bに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、分離部32bと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、生成機能232cに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、生成部32cと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、受付機能232dに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、受付部32dと同様の処理を実行する。
例えば、図5に示すステップ104は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から受付機能232dに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図5に示すステップ105は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から抽出機能232aに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図5に示すステップ106は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から分離機能232bに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図5に示すステップ107は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から生成機能232cに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。
また、3次元画像処理回路232は、例えば、図16に示すように、抽出機能232a、分離機能232b、受付機能232d、算出機能232e、同定機能232fを実行する。抽出機能232aは、図10に示す抽出部32aにより実現される機能である。分離機能232bは、図10に示す分離部32bにより実現される機能である。受付機能232dは、図10に示す受付部32dにより実現される機能である。算出機能232eは、図10に示す算出部32eにより実現される機能である。同定機能232fは、図10に示す同定部32fにより実現される機能である。図16に示した3次元画像処理回路232は、特許請求の範囲における処理回路の一例である。
ここで、例えば、図16に示す3次元画像処理回路232の構成要素である抽出機能232a、分離機能232b、受付機能232d、算出機能232e、同定機能232fが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路222へ記録されている。3次元画像処理回路232は、プログラムを記憶回路222から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の3次元画像処理回路232は、図16の3次元画像処理回路232内に示された各機能を有することとなる。すなわち、3次元画像処理回路232は、抽出機能232aに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、抽出部32aと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、分離機能232bに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、分離部32bと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、受付機能232dに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、受付部32dと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、算出機能232eに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、算出部32eと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、同定機能232fに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、同定部32fと同様の処理を実行する。
例えば、図11に示すステップ204は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から受付機能232dに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図11に示すステップ205は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から抽出機能232aに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図11に示すステップ206は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から分離機能232bに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図11に示すステップ207は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から算出機能232eに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。また、図11に示すステップ210は、3次元画像処理回路232が記憶回路222から同定機能232fに対応するプログラムを呼び出し実行することにより、実現されるステップである。
また、3次元画像処理回路232は、例えば、図17に示すように、抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232d、同定機能232fを実行する。抽出機能232aは、図13に示す抽出部32aにより実現される機能である。分離機能232bは、図13に示す分離部32bにより実現される機能である。生成機能232cは、図13に示す生成部32cにより実現される機能である。受付機能232dは、図13に示す受付部32dにより実現される機能である。同定機能232fは、図13に示す同定部32fにより実現される機能である。図17に示した3次元画像処理回路232は、特許請求の範囲における処理回路の一例である。
ここで、例えば、図17に示す3次元画像処理回路232の構成要素である抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232d、同定機能232fが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路222へ記録されている。3次元画像処理回路232は、プログラムを記憶回路222から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の3次元画像処理回路232は、図17の3次元画像処理回路232内に示された各機能を有することとなる。すなわち、3次元画像処理回路232は、抽出機能232aに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、抽出部32aと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、分離機能232bに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、分離部32bと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、生成機能232cに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、生成部32cと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、受付機能232dに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、受付部32dと同様の処理を実行する。また、3次元画像処理回路232は、同定機能232fに対応するプログラムを記憶回路222から読み出し実行することで、同定部32fと同様の処理を実行する。
なお、図15においては単一の3次元画像処理回路232にて、抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232dにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図16においては単一の3次元画像処理回路232にて、抽出機能232a、分離機能232b、受付機能232d、算出機能232e、同定機能232fにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図17においては単一の3次元画像処理回路232にて、抽出機能232a、分離機能232b、生成機能232c、受付機能232d、同定機能232fにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central preprocess unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図14における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、治療に適した観察角度を容易に同定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線診断装置
32 3次元画像処理部
32a 抽出部
32b 分離部
32c 生成部
100 画像処理装置

Claims (26)

  1. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に投影した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で描出して重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備える、画像処理装置。
  2. 前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界面を、前記重なりに関する情報とする、請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理回路は、前記境界面に陰影をつけて描出する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理回路は、前記境界面に色をつけて描出する、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理回路は、前記動脈瘤と前記派生血管とをそれぞれ異なる色で着色する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理回路は、前記動脈瘤の色と前記派生血管の色とを足し合わせた色で前記境界面を着色する、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記処理回路は、前記動脈瘤と前記派生血管と前記境界面とをそれぞれ異なる色で着色する、請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理回路は、前記動脈瘤及び前記派生血管を同じ色で着色し、当該動脈瘤及び当該派生血管とは異なる色で前記境界面を着色する、請求項4に記載の画像処理装置。
  9. 前記処理回路は、前記境界面より前記視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた前記合成画像を生成する、請求項3〜8のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  10. 前記処理回路は、更に、前記境界面の面積が最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する、請求項3〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  11. 前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界線を、前記重なりに関する情報とする、請求項に記載の画像処理装置。
  12. 前記処理回路は、前記境界線より前記視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた前記合成画像を生成する、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記処理回路は、前記派生血管と前記動脈瘤との境界の中心より視点側に位置する前記境界線と、前記中心より前記視点側の反対側に位置する前記境界線とを異なる形態で描出する、請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 前記処理回路は、前記境界線の描出に用いる線の種類、色、及び明るさのうち少なくともいずれか一つを異なる形態で描出した前記合成画像を生成する、請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記処理回路は、更に、前記境界線で包囲される面積が最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する、請求項1114のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  16. 前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との重なりの大きさを前記重なりに関する情報とする、請求項に記載の画像処理装置。
  17. 前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤が占める距離と、前記派生血管が占める距離とを算出し、算出結果を前記重なりに関する情報とする、請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤が占める面積及び前記派生血管が占める面積と、前記視線方向における前記動脈瘤が占める体積及び前記派生血管が占める体積とのうち少なくともいずれか一方を算出し、算出結果を前記重なりに関する情報とする、請求項16に記載の画像処理装置。
  19. 前記処理回路は、前記重なりの大きさを、色相、彩度、及び明るさのうちいずれか一つで描出する、請求項1618のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  20. 前記処理回路は、更に、前記動脈瘤と前記派生血管との重なりの大きさが最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する、請求項1619のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  21. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備え、
    前記処理回路は、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界面を、前記重なりに関する情報とし、前記境界面より前記視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた前記合成画像を生成する、画像処理装置。
  22. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備え、
    前記処理回路は、前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で前記重なりに関する情報を描出し、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界線を、前記重なりに関する情報とし、前記境界線より前記視線方向の視点側に位置する動脈瘤及び派生血管の透過度を上げた前記合成画像を生成する、画像処理装置。
  23. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備え、
    前記処理回路は、前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で前記重なりに関する情報を描出し、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界線を、前記重なりに関する情報とし、前記派生血管と前記動脈瘤との境界の中心より視点側に位置する前記境界線と、前記中心より前記視点側の反対側に位置する前記境界線とを異なる形態で描出する、画像処理装置。
  24. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備え、
    前記処理回路は、前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で前記重なりに関する情報を描出し、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との境界線を、前記重なりに関する情報とし、前記境界線で包囲される面積が最小となる視線方向に対応する投影角度を同定する、画像処理装置。
  25. 3次元医用画像から血管情報を抽出し、
    前記血管情報から、動脈瘤と前記動脈瘤が派生している派生血管とを分離し、
    前記3次元医用画像を所定の視線方向に対応する観察角度から観察した2次元画像に、前記派生血管と前記動脈瘤とを前記視線方向に投影した際の前記派生血管と前記動脈瘤との重なりに関する情報を重畳した合成画像を生成してディスプレイに表示させる、
    処理回路を備え、
    前記処理回路は、前記動脈瘤及び前記派生血管とは異なる形態で前記重なりに関する情報を描出し、前記視線方向における前記動脈瘤と前記派生血管との重なりの大きさを前記重なりに関する情報とする、画像処理装置。
  26. 請求項1〜25のいずれか一つに記載の画像処理装置を含んだX線診断装置。
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