JP6642254B2 - 水加温システム - Google Patents

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Description

本発明は、加温容器と、加温容器を貫通する貫通管とを有する水加温ユニットを備える水加温システムに関する。
従来、電気駆動ヒータを加熱源として利用して純水を加温する純水加温装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。図4(a)に示すように、特許文献1に記載の純水加温装置5Aは、内部に精製水W2(純水)が貯留される加温容器51と、加温容器51を貫通する複数本の貫通管52と、複数本の貫通管52に配置されるハロゲンヒータ(電気駆動ヒータの一種:不図示)と、を備える。このように構成される純水加温装置5Aは、ハロゲンヒータを加熱源として、加温容器51に貯留される精製水W2を加温して加温水W3を製造する。
また、従来、純水から純粋な蒸気を生成する純粋蒸気発生装置が知られている(例えば、下記特許文献2参照)。図4(b)に示すように、特許文献2に記載の純粋蒸気発生装置5Bは、内部に精製水W2(純水)が貯留される加温容器55と、加温容器55を貫通する複数本の貫通管57と、複数本の貫通管57に配置されるハロゲンヒータ(電気駆動ヒータの一種:不図示)と、を備える。このように構成される純粋蒸気発生装置5Bは、ハロゲンヒータを加熱源として、加温容器55に貯留される精製水W2から純粋な蒸気SMを生成する。
特開平11−83175号公報 特開2015−42925号公報
特許文献1に記載の純水加温装置や特許文献2に記載の純粋蒸気発生装置では、加熱源としてハロゲンヒータを利用している。そのため、ハロゲンヒータの消費電力が大きい場合には、加温水W3や蒸気SMの単価が上昇する。また、ハロゲンヒータが断線した場合には、需要箇所(ユースポイント)で必要とする量の加温水W3や蒸気SMを確保できなくなる。
そのため、従来の純水加温装置や純粋蒸気発生装置のような加熱源としてハロゲンヒータを利用する加温水システムにおいて、ハロゲンヒータを加熱源として利用しつつ、ハロゲンヒータ以外の加熱源も利用できることが望まれる。
本発明は、電気駆動ヒータを加熱源として利用しつつ、電気駆動ヒータ以外の加熱源も利用できる水加温システムを提供することを目的とする。
本発明は、水加温ユニットと、燃料電池ユニットと、を備え、前記水加温ユニットは、内部に水が貯留される加温容器と、前記加温容器を貫通し、管内に電気駆動ヒータが配置される一以上の第1貫通管と、前記加温容器を貫通し、管内に前記燃料電池ユニットから排出されるオフガスが流通される一以上の第2貫通管と、を有する、水加温システムに関する。
また、水処理ユニットを更に備え、前記水処理ユニットは、供給水から精製水を得る水精製部と、供給水を吸入して前記水精製部に向けて吐出するポンプと、を有し、前記燃料電池ユニットで発電した電力を前記ポンプの駆動電力として利用し、前記燃料電池ユニットは、燃料電池と、触媒上で燃料と改質水とを反応させて、前記燃料電池に供給される改質ガスを生成する改質器と、を有し、前記水処理ユニットで製造された精製水の一部を改質水として利用し、前記水加温ユニットは、前記水処理ユニットで製造された精製水の残部を前記加温容器に貯留すると共に、前記燃料電池ユニットで発電された電力を前記電気駆動ヒータの駆動電力として利用することが好ましい。
また、前記加温容器への精製水の供給流量を調節する空気作動弁と、前記燃料電池ユニットにアノードガスとしての空気を供給するブロワと、更に備え、前記ブロワにより送気される空気の一部を前記空気作動弁の駆動用流体として利用することが好ましい。
或いは、前記加温容器への精製水の供給流量を調節する空気作動弁と、前記空気作動弁の駆動用流体としての圧縮空気を生成する空気圧縮機と、を更に備え、前記空気圧縮機により生成される圧縮空気の一部を前記燃料電池ユニットのカソードガスとして利用することが好ましい。
また、前記水加温ユニットは、複数段の前記加温容器を有し、前段から後段に向けて順に水が流通するように、各段の前記加温容器どうしが連通されると共に、後段から前段に向けて順にオフガスが流通するように、各段の前記第2貫通管どうしが連通されていることが好ましい。
本発明によれば、電気駆動ヒータを加熱源として利用しつつ、電気駆動ヒータ以外の加熱源も利用できる水加温システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る水加温システム1の全体概略図である。 水加温システム1における水処理ユニット2の詳細図である。 第1の水加温ユニットである純水加温装置5Aの構成を示す概略図である。 (a)は、純水加温装置5Aの加温容器51の断面図である。(b)は、第2の水加温ユニットである純粋蒸気発生装置5Bの加温容器55の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る水加温システム1Aの一部を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係る水加温システム1Bの一部を示す概略図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る水加温システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る水加温システム1の全体概略図である。図2は、水加温システム1における水処理ユニット2の詳細図である。本発明は、水処理ユニット2で得られる精製水W2(純水)を加温して、加温水W3又は蒸気SMを製造する水加温システム1である。なお、図1では、水処理ユニット2の構成について一部のみ示している。
〔水加温システム1の全体構成〕
詳細には、図1に示すように、第1実施形態の水加温システム1は、水処理ユニット2と、燃料電池ユニット4と、燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4が流通するオフガスラインL71と、水処理ユニット2で製造された精製水W2を加温して加温水W3又は蒸気SMを得る水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)と、水加温システム1の全体を制御するシステム制御部15と、を備える。
第1実施形態の水加温システム1は、更に、水処理ユニット2の上流側に、供給水タンク73と、熱交換器72とを備えると共に、水処理ユニット2の下流側に、三方弁V61と、精製水W2を貯留する精製水タンク65と、精製水ラインL62と、返送ラインL64と、精製水循環ラインL65と、循環ポンプ68と、を備える。
供給水タンク73は供給水W1を貯留する。供給水タンク73に貯留される供給水W1は、熱交換器72で予熱された後、水処理ユニット2に供給される。水処理ユニット2で供給水W1から製造された精製水W2は、精製水タンク65に向けて送出される。
図2に示すように、水処理ユニット2は、水処理ユニット2で製造された精製水W2(詳細には、後述する脱塩水)が流通する精製水ラインL2(脱塩水ラインL24)を備える。脱塩水ラインL24の下流側の端部は、三方弁V61に接続されている。三方弁V61には、精製水ラインL2の下流側の端部と、精製水ラインL62の上流側の端部と、返送ラインL64の上流側の端部とが接続されている。三方弁V61は、精製水ラインL2を流通する精製水W2の流通先を、精製水ラインL62又は返送ラインL64に切り替える。
精製水ラインL62の下流側の端部は、精製水タンク65に接続されている。返送ラインL64の下流側の端部は、供給水タンク73に接続されている。
つまり、水処理ユニット2で製造された精製水W2は、三方弁V61を切り換えることにより、精製水ラインL62又は返送ラインL64に選択的に送られる。精製水ラインL62に送られた精製水W2は、精製水タンク65に補給される。返送ラインL64に送られた精製水W2は、供給水タンク73に補給され、供給水W1の一部として再利用される。
精製水タンク65には、精製水循環ラインL65が接続されている。精製水循環ラインL65は、精製水タンク65に貯留された精製水W2を複数のユースポイント69(69A,69B,69C)へ送る精製水往路L651(第1精製水往路L651A、第2精製水往路L651B、第3精製水往路L651C)、及びユースポイント69で使用されなかった精製水W2を精製水タンク65へ戻す精製水復路L652からなる。精製水循環ラインL65には、精製水循環ラインL65の流通を制御するために、各種の弁など(図示せず)が設けられている。
精製水循環ラインL65を別の見方をすると、精製水タンク65から排出された精製水W2が精製水タンク65へ戻される(循環される)環状戻り路、及び環状戻り路から複数のユースポイント69(69A,69B,69C)へ分岐する複数の分岐路からなる。つまり、精製水往路L651は、精製水タンク65からの排出部と分岐部(環状戻り路から分岐路への分岐部)との間の部分と、分岐路とからなる。精製水復路L652は、分岐部と精製水タンク65への導入部との間の部分からなる。
本実施形態においては、3種類の精製水往路L651(第1精製水往路L651A、第2精製水往路L651B、第3精製水往路L651C)が設けられている。第1精製水往路L651Aの分岐路には、第1の水加温ユニット5Aが設けられている。第2精製水往路L651Bの分岐路には、第2の水加温ユニット5Bが設けられている。第3精製水往路L651Cの分岐路には、分岐路を流通する精製水を加温する設備は設けられていない。
「水加温ユニット5」の表現は、第1の水加温ユニット5A及び第2の水加温ユニット5Bの総称であり、両者に共通する説明をする場合や、両者を区別する必要がない場合に用いる。第1の水加温ユニット5Aは、純水加温装置からなり、第1精製水往路L651Aを流通する精製水W2を加熱源により加温して加温水W3を得る設備である。第2の水加温ユニット5Bは、純粋蒸気発生装置からなり、第2精製水往路L651Bを流通する精製水W2を加熱源により加温して純粋蒸気SMを得る設備である。水加温ユニット5の詳細については後述する。
精製水往路L651における環状戻り路には、循環ポンプ68が設けられているが、環状戻り路を流通する精製水を加温する設備は設けられていない。
循環ポンプ68は、精製水往路L651を流通する精製水W2を吸入し、下流側へ向けて圧送(吐出)する装置である。
水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)は、精製水往路L651を流通する精製水W2を、オフガスラインL71を流通するオフガスG4との間の熱交換や、ハロゲンヒータ53(詳細は後述)により加熱を行うことより、加温水W3又は純粋蒸気SMを得る機器である。水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)は、燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4の廃熱及びハロゲンヒータ53からの発熱を、精製水往路L651を流通する精製水W2に伝達させる。燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4の温度は、約300℃程度である。純水加温装置5A90℃)とされる。
精製水タンク65は、精製水ラインL62を介して補給された未加温の精製水W2、又は精製水循環ラインL65を介して戻された精製水W2を貯留する。
「加温水W3」とは、水加温ユニット5(純水加温装置5A)で加温された状態の精製水W2(脱塩水)をいう。「精製水W2」とは、水加温ユニット5(純水加温装置5A)での加温の有無に関わらず、広く精製水W2を指す。本実施形態では、供給水ラインL1を流通する供給水W1を熱交換器72で予熱するので、水加温ユニット5(純水加温装置5A)で加温されるか否かに関わらず、精製水W2の温度が常温よりも高くなっている。そのため、「精製水」は、常温水に限定されない。
精製水タンク65には、貯留されている精製水W2の水位を検出する水位センサ66が設けられている。水位センサ66は、システム制御部15と電気的に接続され、その検出水位値は、システム制御部15へ検出信号として出力される。
第1実施形態の水加温システム1においては、水処理ユニット2は、供給水W1から精製水W2を得る水精製部21と、供給水W1を吸入して水精製部21に向けて吐出する加圧ポンプ26と、水処理ユニット2を制御する水処理制御部25と、を備え、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を加圧ポンプ26の駆動電力として利用する。燃料電池ユニット4は、燃料電池41と、触媒上で燃料G1と改質水W4とを反応させて、燃料電池41に供給される改質ガスG3を生成する改質器42と、燃料電池ユニット4を制御する電池制御部45と、を備え、水処理ユニット2で製造された精製水W2の一部を改質水W4として利用する。水加温ユニット5は、水処理ユニット2で製造された精製水W2の残部を水加温ユニット5の加温容器51に貯留すると共に、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を水加温ユニット5の電気駆動ヒータ53(ハロゲンヒータ)の駆動電力として利用する(詳細は後述する)。
〔水処理ユニット2〕
水処理ユニット2の詳細について説明する。図1に示すように、水処理ユニット2は、供給水W1(例えば、水道水等の原水)から、改質水W4として利用される精製水W2(脱塩水;純水)及び水加温ユニット5で加熱される対象である精製水W2を製造する純水製造装置である。
図2に示すように、水処理ユニット2は、プレフィルタ28と、加圧ポンプ26と、インバータ27と、RO膜モジュール(逆浸透膜モジュール)22と、EDIスタック(電気脱イオンスタック)23と、直流電源装置24と、水処理制御部25と、を備える。RO膜モジュール22及びEDIスタック23は、水精製部21を構成する。また、インバータ27及び直流電源装置24は、水処理制御部25と電気的に接続される。なお、図2においては、接続線のうち主な接続線のみを図示している。
水処理ユニット2は、水精製部21の水導入又は水導出のため、供給水ラインL1と、透過水ラインL21と、RO濃縮水ラインL23と、脱塩水ラインL24と、EDI濃縮水ラインL25と、改質水供給ラインL5と、を備える。透過水ラインL21と脱塩水ラインL24とを併せて、「精製水ラインL2」ともいう。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
供給水ラインL1は、供給水W1をRO膜モジュール22(水精製部21)へ流通させるラインである。供給水ラインL1の上流側の端部は、供給水タンク73に接続されている。供給水ラインL1の下流側の端部は、RO膜モジュール22の一次側入口ポート(供給水の入口)に接続されている。
供給水ラインL1には、上流側から順に、熱交換器72、プレフィルタ28、及び加圧ポンプ26が設けられている。
熱交換器72は、供給水ラインL1を流通する供給水W1と、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)を通過した後のオフガスG4との間で熱交換を行うことにより供給水W1を予熱する(詳細については後述)。熱交換器72は、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)を通過した後のオフガスG4の余熱を、供給水ラインL1を流通する供給水W1に伝達させる。熱交換器72を通過した後のオフガスG4は、系外に排出される。熱交換器72で加温された供給水W1は、水処理ユニット2に導入される。
プレフィルタ28は、RO膜モジュール22へ供給される前の供給水W1に対して、簡易な濾過処理を行う。
加圧ポンプ26は、供給水ラインL1を流通する供給水W1を吸入し、RO膜モジュール22へ向けて圧送(吐出)する装置である。加圧ポンプ26には、インバータ27から周波数が変換された駆動電力が入力される。加圧ポンプ26は、入力された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ27は、加圧ポンプ26に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。インバータ27には、水処理制御部25から周波数設定信号が入力される。インバータ27は、水処理制御部25により入力された周波数設定信号(例えば、4〜20mAの電流値信号又は0〜10Vの電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を、加圧ポンプ26に出力する。
RO膜モジュール22は、加圧ポンプ26により圧送された供給水W1を、溶存塩類が除去された精製水W2(透過水)と、溶存塩類が濃縮された第1濃縮水W5と、に分離する。RO膜モジュール22は、単一又は複数のスパイラル型RO膜エレメントを圧力容器(ベッセル)に収容して構成される。当該RO膜エレメントに使用されるRO膜としては、架橋芳香族ポリアミド系複合膜などが例示される。
RO濃縮水ラインL23は、RO膜モジュール22で分離された第1濃縮水W5を水処理ユニット2の系外へ排出するラインである。RO濃縮水ラインL23の上流側の端部は、一次側出口ポート(濃縮水の出口)に接続されている。RO濃縮水ラインL23の下流側の端部は、例えば、排水ピット(不図示)に接続又は開口している。
透過水ラインL21は、RO膜モジュール22で分離された精製水W2(透過水)をEDIスタック23に流通させるラインである。透過水ラインL21の上流側の端部は、RO膜モジュール22の二次側ポート(透過水の出口)に接続されている。透過水ラインL21の下流側の端部は、分岐しており(分岐したラインについては不図示)、それぞれ、EDIスタック23の脱塩室の入口側と、濃縮室の入口側とに接続されている。
透過水ラインL21には、改質水供給ラインL5が接続されている。改質水供給ラインL5は、水精製部21で得られた精製水W2(透過水)の一部を改質水W4として改質器42(後述)に向けて流通させるラインである。改質水供給ラインL5には、透過水ラインL21側から順に、二方弁V25及びオリフィス29が設けられている。二方弁V25は、改質水W4の供給と停止を制御するものであり、システム制御部15からの開閉指令信号により制御される。オリフィス29は、改質水供給ラインL5を流通する改質水W4の流量を調節する流量調節器である。
なお、オリフィス29は、容量係数(CV値)を次のように設定するのが好ましい。すなわち、8インチタイプのRO膜エレメントは1000L/h程度、4インチタイプのRO膜エレメントは500L/h程度の透過水を製造できる能力を持つが、改質器42で消費する改質水W4の量は、RO膜モジュール22で分離された透過水の全量に対して1%未満(例えば、2〜3L/h程度)であれば足りる。そのため、この1%未満の流量を確保できるように、オリフィス29の容量係数を設定する。
EDIスタック23は、RO膜モジュール22で分離された精製水W2(透過水)を脱塩処理(脱イオン処理)して、より精製された精製水W2(脱塩水)と、第2濃縮水W6とに分離する。EDIスタック23は、直流電源装置24と電気的に接続されている。EDIスタック23には、脱塩処理のための電力として、直流電源装置24から直流電圧が印加される。EDIスタック23は、直流電源装置24から印加された直流電圧により通電され、動作する。
直流電源装置24は、直流電圧をEDIスタック23の一対の電極間に印加する。直流電源装置24には、水処理制御部25から印加電圧設定信号が入力される。直流電源装置24は、水処理制御部25により入力された印加電圧設定信号(例えば、4〜20mAの電流値信号又は0〜10Vの電圧値信号)に対応する電圧値の直流電圧をEDIスタック23に供給する。
EDIスタック23においては、一対の電極間に、陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜(不図示)が交互に配置される。EDIスタック23の内部は、これらイオン交換膜により、脱塩室及び濃縮室(陽極室及び陰極室を含む)に区画される。脱塩室には、イオン交換体(不図示)が充填される。脱塩室に充填されるイオン交換体としては、例えば、イオン交換樹脂又はイオン交換繊維等が用いられる。
脱塩室の入口側には、透過水ラインL21の下流側の分岐した一方の端部が接続されている。脱塩室の出口側には、脱塩処理された精製水W2(脱塩水;純水)を流通させる脱塩水ラインL24が接続されている。濃縮室の入口側には、透過水ラインL21の下流側の分岐した他方の端部が接続されている。一方、濃縮室の出口側には、イオンが濃縮された第2濃縮水W6を流通させるEDI濃縮水ラインL25の上流側の端部が、接続されている。EDI濃縮水ラインL25の下流側の端部は、例えば、排水ピット(不図示)に接続又は開口している。
水処理ユニット2は、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を加圧ポンプ26の駆動電力として利用する。そのため、水処理ユニット2は、燃料電池ユニット4からの電力E1を内蔵された受電盤(不図示)を介してインバータ27に供給する。インバータ27は、供給された電力E1を周波数変換し、その電力を使って加圧ポンプ26を駆動する。
また、水処理ユニット2は、燃料電池ユニット4で発電された電力E1をEDIスタック23の駆動電力として利用する。そのため、水処理ユニット2は、燃料電池ユニット4からの電力E1を内蔵された受電盤を介して直流電源装置24に供給する。直流電源装置24は、供給された電力E1(交流電力)を直流変換し、その電力を使ってEDIスタック23を駆動する。
〔燃料電池ユニット4〕
図1に示すように、燃料電池ユニット4は、燃料電池41と、改質器42と、ブロワ43と、電池制御部45と、燃料供給ラインL41と、第1空気供給ラインL42と、改質ガス供給ラインL43と、改質水供給ラインL5と、オフガスラインL71と、を備える。
燃料供給ラインL41は、燃料供給部(図示せず)からの燃料としての原燃料ガスG1を改質器42へ流通させる。燃料供給ラインL41の上流側の端部は、都市ガス等の原燃料ガスG1を供給可能な燃料供給部(図示せず)に接続されており、燃料供給ラインL41の下流側の端部は、改質器42に接続されている。
第1空気供給ラインL42は、ブロワ(図示せず)及びエアフィルタ(図示せず)を通過した空気G2を、燃料電池41に流通させる。第1空気供給ラインL42の上流側の端部は、空気G2を燃料電池ユニット4に供給するための前記ブロワに接続されている。第1空気供給ラインL42の下流側の端部は、燃料電池41のカソード側に接続されている。
改質ガス供給ラインL43には、改質器42で生成された水素を含む改質ガスG3が、燃料電池41に向けて流通する。改質ガス供給ラインL43の上流側の端部は、改質器42に接続されており、改質ガス供給ラインL43の下流側の端部は、燃料電池41のアノード側に接続されている。
改質器42の内部には、触媒が収容されている。改質器42は、触媒上において、改質水供給ラインL5を通して供給される改質水W4の蒸気と、燃料供給ラインL41を通して供給される原燃料ガスG1とを反応させる。この反応を水蒸気改質反応といい、改質器42において、改質ガスG3(水素含有ガス)が生成される。生成された改質ガスG3は、改質ガス供給ラインL43を通して燃料電池41に供給される。
本実施形態においては、燃料電池41は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)により構成されている。固体酸化物形燃料電池は、複数の単セルが積層されたセルスタック構造を有している。具体的には、セルスタックは、アノード(燃料極)、カソード(空気極)、及び電解質からなるセラミックス製の単セルがインターコネクタを介して連結された構造となっている。セルスタックに組み込まれた各単セルにおいては、アノード側に改質ガスG3(水素含有ガス)を、カソード側に空気G2(酸化剤ガス)を供給し、内部で水素と酸素を反応させることにより発電が行われる。
電池制御部45は、燃料電池ユニット4内に収容された補機群を制御することにより発電を行う。補機群とは、発電動作及び電力供給等に必要な機器の総称である。電池制御部45は、システム制御部15からの運転指令信号に基づいて、水処理ユニット2で必要な量の電力E1を発電するように補機群を制御する。
固体酸化物形燃料電池のセルスタックは、発電中の動作温度が高く、その温度は600〜1000℃にも達する。発電中のセルスタックでは、電気学反応の副生成物としてオフガスG4が発生し、このオフガスG4は、燃料電池ユニット4の外部へ排出される。燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4の温度は、約300℃程度である。
燃料電池41によって発電された電力E1は、パワーコンディショナ(図示せず)に送られ、AC電圧に変換された後に、又は、変圧されずにDC電圧のまま、分電盤74に送電される。燃料電池41から分電盤74に送電された電力E1は、水処理ユニット2に供給されると共に、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)のハロゲンヒータ53(図3参照)や空気圧縮機71(図1及び図3参照)に供給される。分電盤74には、水加温システム1の外部から電力E2が送電される。水加温システム1の外部から分電盤74に送電された電力E2は、例えば、燃料電池ユニット4の起動時の電力や、燃料電池41によって発電された電力が不足した場合の電力として利用される。
オフガスラインL71は、燃料電池ユニット4(燃料電池41)から排出されるオフガスG4が流通するラインである。オフガスラインL71の上流側の端部は、燃料電池41のカソード側及び改質器42に附属する燃焼器に接続されている。オフガスラインL71の下流側の端部は、大気に開放されている。オフガスラインL71には、上流側から順に、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)及び熱交換器72が設けられている。水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)には、第2空気供給ラインL81を介して、空気圧縮機71が接続されている。
オフガスラインL71を流通するオフガスG4の廃熱は、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)において、精製水循環ラインL65の精製水往路L651(第1精製水往路L651A、第2精製水往路L651B)を流通する精製水W2の加温に利用される。水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)を通過した後のオフガスG4の余熱は、熱交換器72において、供給水ラインL1を流通する供給水W1の予熱に利用される。熱交換器72を通過した後のオフガスG4は、回収できる熱量がほとんどないので、系外に排出される。
燃料電池ユニット4は、改質水供給ラインL5を流通する精製水W2を改質水W4として利用する。すなわち、燃料電池ユニット4は、逆浸透膜モジュール22で得られた精製水W2(透過水)から水蒸気を得て、改質器42における水蒸気改質反応で利用する。
〔水加温ユニット5〕
水加温ユニット5について、図面を参照して説明する。図3は、第1の水加温ユニットである純水加温装置5Aの構成を示す概略図である。図4(a)は、純水加温装置5Aの加温容器51の断面図である。図4(b)は、第2の水加温ユニットである純粋蒸気発生装置5Bの加温容器55の断面図である。なお、図4は、前述の背景技術の説明で利用したが、第1実施形態の説明でも共用して利用する。また、図3は、主として、第1の水加温ユニット5Aである純水加温装置を示すが、第2の水加温ユニット5Bである純粋蒸気発生装置の後述の説明にも援用する。図3において、[]で囲む部分は、第2の水加温ユニット5Bに関係する構成を示している。
〔第1の水加温ユニット5A〕
第1の水加温ユニット5Aは、加温容器51に貯留された精製水W2(純水)を加熱源により所定の温度(例えば、80℃)まで加温する設備であり、「純水加温装置」とも呼称される。本実施形態においては、加熱源は、少なくとも、電気駆動ヒータ及びオフガスであり、電気駆動ヒータとしてハロゲンヒータ53を使用している。
本願において「電気駆動ヒータ」とは、電気エネルギーを他の種類のエネルギー、典型的には電磁波エネルギーや熱エネルギーに変換して対象物を加熱する機器である。電気駆動ヒータによる加熱方法としては、赤外線(放射)加熱、誘電加熱、マイクロ波加熱、誘導加熱、抵抗加熱、アーク加熱などが挙げられ、精製水W2のエネルギー吸収に伴う発熱又は吸熱を利用してその温度を上昇させる。なお、ハロゲンヒータ53は、赤外線(放射)加熱に分類される。
第1の水加温ユニット5Aは、図3に示すように、加温部50Aと、内部加温水ラインL51と、オフガスラインとしての内部ガスラインL52と、加温制御部510と、を有する。
加温部50Aは、複数の加温容器51を有する。加温容器51それぞれの内部には、精製水W2が貯留される。第1の水加温ユニット5Aは、加温容器51に貯留される水を加熱源により加温する。本実施形態においては、図3に示すように、内部加温水ラインL51には、3つの加温容器51A,51B,51Cが直列に3段で設けられている。加温容器51は、内部加温水ラインL51における上流側から下流側に向けて、第1加温容器51A、第2加温容器51B、第3加温容器51Cの順に配置されている。なお、以下の説明において、第1加温容器51A、第2加温容器51B、第3加温容器51Cを特に区別する必要がない場合には、単に、「加温容器51」と記載する。
第1の水加温ユニット5Aには、内部加温水ラインL51における水の流通方向の上流側から下流側に向けて、精製水ラインとしての第1内部加温水ラインL51a、第1加温容器51A、第2内部加温水ラインL51b、第2加温容器51B、第3内部加温水ラインL51c、第3加温容器51C、第4内部加温水ラインL51dがこの順に設けられている。
これにより、第1の水加温ユニット5Aは、第1内部加温水ラインL51aを流通する精製水W2が、前段の第1加温容器51Aから、中段の第2加温容器51Bを通り、後段の第3加温容器51Cに向けて順に流通するように構成される。
また、第1の水加温ユニット5Aには、内部ガスラインL52におけるオフガスG4の流通方向の上流側から下流側に向けて、第1内部ガスラインL52a、第3加温容器51C、第2内部ガスラインL52b、第2加温容器51B、第3内部ガスラインL52c、第1加温容器51A、第4内部ガスラインL52dがこの順に設けられている。
これにより、第1の水加温ユニット5Aは、複数の加温容器51の貫通管52に対し、後段の第3加温容器51Cから、中段の第2加温容器51Bを通り、前段の第1加温容器51Aに向けて順にオフガスG4が流通するように構成される。
このように、前段から後段に向けて順に水が流通するように、各段の加温容器51どうしが連通されると共に、後段から前段に向けて順にオフガスが流通するように、各段の第2貫通管52bどうしが連通されている。
第1の水加温ユニット5Aの第1加温容器51A、第2加温容器51B及び第3加温容器51Cに配置されたハロゲンヒータ53には、燃料電池ユニット4の燃料電池41で発電された電力E1が供給される。
このように、水加温ユニット5は、水処理ユニット2で製造された精製水W2の残部を水加温ユニット5の加温容器51に貯留すると共に、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を水加温ユニット5のハロゲンヒータ53の駆動電力として利用する。
第1の水加温ユニット5Aにおいて、第1内部加温水ラインL51aには、空気作動弁V51が設けられている。空気作動弁V51は、加温容器51A,51B,51Cへの精製水W2の供給流量を調節する弁である。空気作動弁V51は、構造が簡易で、応答速度が速いという利点を有している。また、空気作動弁V51は、接液部を非金属材料で構成しやすいという利点もある。
空気作動弁V51のアクチュエータ部には、圧縮空気A2が流通する第2空気供給ラインL81の下流側の端部が接続されている。第2空気供給ラインL81の上流側の端部には、空気圧縮機71が接続されている。空気圧縮機71は、空気作動弁V51を駆動させる圧縮空気A2を生成する。空気圧縮機71は、燃料電池41で発電された電力E1を駆動電力源として利用する。そのため、燃料電池ユニット4からの電力E1を、分電盤74を介して空気圧縮機71に供給する。
第2空気供給ラインL81の途中には、電磁弁V52が設けられている。電磁弁V52を加温制御部510により開閉制御することで、空気作動弁V51の流量調節状態を2段階で切り替える。
具体的には、加温制御部510により電磁弁V52が開放されると、空気作動弁V51のアクチュエータ部に圧縮空気A2が送られ、主弁の開口面積が縮小される。その結果、第1内部加温水ラインL51aを流通する精製水W2の流量が減少する。一方、加温制御部510により電磁弁V52が閉鎖されると、空気作動弁V51のアクチュエータ部に圧縮空気A2が送られなくなり、主弁の開口面積が拡大される。その結果、第1内部加温水ラインL51aを流通する精製水W2の流量が増加する。空気作動弁V51の設定流量は、主弁に連結された調整ロッド(不図示)などにより手動で調整される。
加温制御部510は、水加温ユニット5の各機器を制御する。例えば、加温制御部510は、空気作動弁V51の流量調節状態を切り替えるため、開閉制御信号を電磁弁V52に出力する。
第1の水加温ユニット5Aの各構成について説明する。第1の水加温ユニット5Aは、図3に示すように、加温部50Aにおいて、複数の加温容器51と、複数の貫通管52と、複数の電気駆動ヒータとしてのハロゲンヒータ53と、を備える。本実施形態においては、図3に示すように、内部ガスラインL52は、オフガスG4が、3段で直列に設けられた3つの加温容器51の貫通管52に対し、後段側から前段側に向けて順に流通するように接続されている。
第1の水加温ユニット5A(純水加温装置)は、背景技術で説明した特開平11−83175号公報に開示されている純水加温装置と同様の構成を有している。第1の水加温ユニット5Aの複数本の貫通管52は、加温容器51を貫通し、図4(a)に示すように、ハロゲンヒータ53(図3参照)が配置される4本の第1貫通管52aと、ハロゲンヒータ53が配置されずにオフガスG4が流通する2本の第2貫通管52bと、を有する。ハロゲンヒータ53が配置される4本の第1貫通管52aは、6本の貫通管52のうちの上方に位置する。ハロゲンヒータ53が配置されない2本の第2貫通管52bは、6本の貫通管52のうちの下方に位置する。
ハロゲンヒータ53は、燃料電池ユニット4の燃料電池41(図1参照)から電力E1が供給されることにより近赤外線を放射する。加温容器51内の精製水W2は、赤外線エネルギーを吸収して発熱し、その温度が上昇する。本実施形態においては、第1貫通管52aの1本当たりにおけるハロゲンヒータ53の出力は、例えば、4kW程度である。
ハロゲンヒータ53が配置されていない2本の第2貫通管52bには、内部ガスラインL52(オフガスライン)が接続されている。第2貫通管52bに高温のオフガスG4を連続的に供給することにより、オフガスG4から精製水W2に熱伝達される。加温容器51内の精製水W2は、オフガスG4からの熱エネルギーを吸収し、その温度が上昇する。本実施形態においては、第2貫通管52bの1本当たりにおけるオフガスG4の熱量は、例えば、4kW程度である。
第1の水加温ユニット5Aは、以下のようにして使用される。
第1の水加温ユニット5Aにおいては、図3に示すように、3段で直列に設けられた3つの加温容器51に、前段の加温容器51から後段の加温容器51に向けて順に精製水W2(純水)が流通する。これにより、第1の水加温ユニット5Aの各加温容器51においては、加温容器51の内部に精製水W2が導入される。第1の水加温ユニット5Aは、加温容器51の内部に所定量の精製水W2が貯留された状態で使用される。
第1の水加温ユニット5Aにおいて、燃料電池ユニット4の燃料電池41から、第1貫通管52aに挿入されたハロゲンヒータ53に電力E1を供給することで、ハロゲンヒータ53から近赤外線が放射される。また、第2貫通管52bにオフガスG4を流通させることにより、オフガスG4から精製水W2への熱伝達が行われる。
加温容器51の内部に貯留された精製水W2は、第1貫通管52aに挿入されたハロゲンヒータ53の放射エネルギーにより加熱されると共に、第2貫通管52bを流通するオフガスG4の廃熱により加熱される。加温容器51の内部で生成された加温水W3は、加温容器51の外部に排出され、内部加温水ラインL51を介して、第1精製水往路L651Aに送出される。
また、内部ガスラインL52(オフガスライン)は、オフガスG4が、複数の加温容器51の貫通管52に対し、後段側から前段側に向けて順に流通するように接続されている。そのため、オフガスG4と精製水W2とが対向流で複数段の加温容器51を流通しながら、精製水W2が所定の温度まで加温される。
〔第2の水加温ユニット5B〕
第2の水加温ユニット5Bの構成について、図3を援用すると共に、図4(b)を参照して説明する。図4(b)は、第2の水加温ユニット5Bの加温容器55の断面図である。なお、図3は、第1の水加温ユニット5Aを示しているが、加温部50Aの外側の構成は、第2の水加温ユニット5Bと同様であるため、第2の水加温ユニット5Bの説明に、図3を援用して用いる。図4(b)は、前述の背景技術の説明で利用したが、第2の水加温ユニット5Bの説明でも共用して利用する。
第2の水加温ユニット5Bは、純粋蒸気発生装置からなり、は、図4(b)に示すように、主な構成要素として、図3の第1の水加温ユニット5Aの加温部50Aに代えて、加温部50Bを備える。加温部50Bは、単一の加温容器55を有する。第2の水加温ユニット5Bは、第1の水加温ユニット5Aが複数の加温容器51で構成されているのに対して、単一の加温容器55を備えて構成される。また、第2の水加温ユニット5Bにおいては、第2の水加温ユニット5Bから蒸気使用設備(ユースポイント69B)に蒸気SMが送出される。
第2の水加温ユニット5Bは、背景技術で説明した特開2015−42925号公報に開示されている純粋蒸気発生装置と同様の構成を有している。具体的に例示すると、第2の水加温ユニット5B(純粋蒸気発生装置)の複数本の貫通管57は、図4(b)に示すように、ハロゲンヒータ(電気駆動ヒータ)が配置される2本の第1貫通管57aと、ハロゲンヒータが配置されずにオフガスG4が流通する1本の第2貫通管57bと、ハロゲンヒータが配置されずにオフガスG4も流通しない2本の貫通管57cと、を有する。ハロゲンヒータが配置される2本の第1貫通管57aは、5本の貫通管57のうちの中段に位置する。ハロゲンヒータが配置されずにオフガスG4が流通する1本の第2貫通管57bは、5本の貫通管57のうちの下段に位置する。ハロゲンヒータが配置されずにオフガスG4も流通しない2本の貫通管57cは、5本の貫通管57のうちの上段に位置する。この貫通管57cは、単に加温容器55の強度を保つために設けられている。
第2の水加温ユニット5Bによれば、第1の水加温ユニット5Aと同様に作動し、同様に作用する(加温による結果物は異なる)。
つまり、燃料電池ユニット4の燃料電池41で発電された電力E1を第2の水加温ユニット5Bのハロゲンヒータの駆動電力源として活用できると共に、燃料電池41からのオフガスG4を第2の水加温ユニット5Bの加熱源として活用できる。そのため、ハロゲンヒータを蒸気発生用の第2の水加温ユニット5Bの加熱源として利用しつつ、ハロゲンヒータ以外の加熱源も第2の水加温ユニット5Bの加熱源として利用できる。その結果、ハロゲンヒータの消費電力が大きい場合には、蒸気SMの単価をより低価格にすることができる。また、ハロゲンヒータが断線しても、需要箇所(ユースポイント69B)で必要とする量の蒸気SMを確保することができる。
なお、本明細書において、第1の水加温ユニット5Aにおける加温水の加温に関する説明は、第2の水加温ユニット5Bにおける純粋蒸気の発生に、適宜援用される。
〔システム制御部15〕
システム制御部15は、水加温システム1の全体を制御する。システム制御部15は、水処理ユニット2の水処理制御部25及び燃料電池ユニット4の電池制御部45と電気的に接続されている。以下、システム制御部15による制御状態について詳細に説明する。
(1)燃料電池ユニット4及び水処理ユニット2の運転
固体酸化物形燃料電池に限らず各種の燃料電池は、起動・停止を繰り返すとセルスタックの劣化が起こり、発電能力が低下することが知られている。そのため、システム制御部15は、燃料電池ユニット4を停止させることなく連続的に発電させるように、電池制御部45に対して運転指令信号を送信する。一方、システム制御部15は、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を水処理ユニット2で連続的に消費させるように、水処理制御部25に対して運転指令信号を送信する。運転指令信号の受信中、水処理制御部25は、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を利用して、加圧ポンプ26及びEDIスタック23を駆動する。これにより、燃料電池ユニット4からの電力供給と水処理ユニット2での電力消費とが同時に行われながら、精製水W2が連続的に製造される。
(2)給水停止モード
水位センサ66の検出水位値が上限設定水位値(給水停止水位H)を上回っている場合(精製水タンク65の満水時)、システム制御部15は、三方弁V61を切り換えて、流通先として返送ラインL64を選択する。これにより、供給水ラインL1、透過水ラインL21、脱塩水ラインL24、及び返送ラインL64からなる水循環ラインが形成される。
この制御モードでは、供給水タンク73に貯留された供給水W1が熱交換器72に向けて供給される。熱交換器72では、供給水W1とオフガスG4との熱交換により、加温された供給水W1が生成される。この加温された供給水W1は、水処理ユニット2に導入され、RO膜モジュール22及びEDIスタック23で膜分離処理されることにより精製水W2(脱塩水)が製造される。水処理ユニット2で製造された精製水W2の全量は、精製水タンク65に送られることなく、脱塩水ラインL24、及び返送ラインL64を流通して、供給水タンク73に送られる。
なお、熱交換器72に供給されるオフガスG4は、水加温ユニット5で熱回収されていない高温状態(約300℃程度)である。そのため、水処理ユニット2に導入される供給水W1の温度がRO膜モジュール22の耐熱温度(例えば、40℃)を超えるおそれがある場合には、オフガスG4の一部が熱交換器72をバイパスするように操作するのが望ましい。
給水停止モードにおいては、精製水W2の全量が供給水W1として水処理ユニット2の一次側に循環されながら、オフガスG4の廃熱により加温される。精製水W2の循環は、希釈により供給水W1の塩類濃度を経時的に低下させる効果がある。供給水W1の塩類濃度の低下は、精製水W2(脱塩水)の水質を向上させるので、給水開始時に高品質の精製水W2を供給することが可能になる。また、供給水W1の加温は、RO膜モジュール22での水透過量を増加させると共に、EDIスタック23でのイオン移動量を増加させる効果がある。水透過量の増加は加圧ポンプ26の消費電力を低減させる一方、イオン移動量の増加はEDIスタック23の消費電力を低減させるので、余剰の電力E1を他の工場設備の駆動電力として有効利用することが可能になる。
(3)精製水供給モード
水位センサ66の検出水位値が下限設定水位値(給水開始水位L)を下回っている場合、システム制御部15は、三方弁V61を切り換えて、流通先として精製水ラインL62を選択する。これにより、供給水ラインL1、透過水ラインL21、脱塩水ラインL24、及び精製水ラインL62からなる水供給ラインが形成される。
この制御モードでは、供給水タンク73に貯留された供給水W1が熱交換器72に向けて供給される。熱交換器72では、供給水W1とオフガスG4との熱交換により、加温された供給水W1が生成される。この加温された供給水W1は、水処理ユニット2に導入され、RO膜モジュール22及びEDIスタック23で膜分離処理されることにより、精製水W2(脱塩水)が製造される。水処理ユニット2で製造された精製水W2の全量は、精製水タンク65に向けて供給される。
また、精製水循環ラインL65に設けられた循環ポンプ68は、連続的に駆動されている。そのため、精製水タンク65に貯留された精製水W2は、ユースポイント69の負荷に応じて、第1精製水往路L651A、第2精製水往路L651B、及び第3精製水往路L651Cに送られる。ユースポイント69に送られなかった精製水W2は、精製水復路L652を介して精製水タンク65に戻される。
精製水供給モードにおいては、第1精製水往路L651A及び第2精製水往路L651Bを流通する精製水W2がオフガスG4の廃熱により加温されると共に、供給水W1の全量がオフガスG4の余熱により加温される。これにより、高温状態(約300℃程度)のオフガスG4を利用して、加温水W3(高温純水)や純粋蒸気SMが連続的に生成される。その結果、オフガスG4の廃熱が無駄なく回収され、燃料電池ユニット4の総合効率(=発電効率+熱回収効率)が高められる。精製水供給モードで達成可能な総合効率は、例えば90%以上である。
(3−1)ユースポイント69Aへの高温純水の供給
第1精製水往路L651Aに設けられる第1の水加温ユニット5Aでは、精製水W2とオフガスG4との熱交換やハロゲンヒータ53からの発熱により、精製水W2が加温され、加温水W3(高温純水)が生成される。この加温水W3は、ユースポイント69Aへ送られる。なお、加温水W3は、水加温ユニット5の空気作動弁V51で精製水W2の流量を調節することにより、ユースポイント69Aでの要求水量に調節される。
加温水W3の温度制御の第1の例は以下の通りである。オフガスG4を流通させる一以上の第2貫通管52bに対し、オフガスG4をバイパスさせるオフガスバイパスライン(図示せず)を接続し、当該ラインに流量調節弁(例:比例制御弁)を設ける。精製水循環ラインL65の精製水往路L651の第1精製水往路L651Aの分岐路において、第1の水加温ユニット5Aの二次側には、温度センサ(図示せず)を設ける。ハロゲンヒータ53の全数をオンとし、温度センサの検出温度(加温水W3の温度)が目標温度になるように、流量調節弁によりオフガスG4のバイパス流量を制御する(すなわち、第2貫通管52bを流通するオフガスG4の流量を制御する)。ハロゲンヒータ53でベースとなる加熱量を確保しつつ、オフガスG4の流量の増減で加熱量を微調節する。
加温水W3の温度制御の第2の例は以下の通りである。加温容器51の二次側には、温度センサ(図示せず)を設ける。第2貫通管52bに流通させるオフガスG4の流量を一定に維持し、温度センサの検出温度(加温水W3の温度)が目標温度になるように、ハロゲンヒータ53のオン数を切り替える。すなわち、オフガスG4でベースとなる加熱量を確保しつつ、ハロゲンヒータ53の出力の増減で加熱量を微調節する。
(3−2)ユースポイント69Bへの純粋蒸気の供給
第2精製水往路L651Bに設けられる第2の水加温ユニット5Bでは、精製水W2とオフガスG4との熱交換やハロゲンヒータ53からの発熱により、純粋蒸気SMが発生する。この純粋蒸気SMは、ユースポイント69Bへ送られる。
純粋蒸気SMの発生量は、第2の水加温ユニット5Bにおける加熱量に依存する。従って、純粋蒸気SMの制御例は、前述の加温水W3の温度制御の第1の例及び第2の例を援用できる。具体的には、純粋蒸気SMの制御の第1の例では、ハロゲンヒータ53でベースとなる加熱量を確保しつつ、オフガスG4の流量の増減で加熱量を微調節することで、純粋蒸気SMの発生量を制御する。純粋蒸気SMの制御の第2の例では、オフガスG4でベースとなる加熱量を確保しつつ、ハロゲンヒータ53の出力の増減で加熱量を微調節することで、純粋蒸気SMの発生量を制御する。
(3−3)ユースポイント69Cへの低温純水の供給
第3精製水往路L651Cに流入した精製水W2は、加熱されずにユースポイント69Cへ送られる。なお、精製水W2は、第3精製水往路L651Cに設けた流量調整弁等により、ユースポイント69Cでの要求水量に調節される。
(4)改質水W4の連続供給
上述した(2),(3)のモードにおいて、システム制御部15は、二方弁V25を開放して、改質水供給ラインL5に改質水W4(透過水)を連続的に流通させる。これにより、改質器42では燃料電池41の発電に必要な改質ガスG3が連続的に生成される。
第1実施形態に係る水加温システム1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態に係る水加温システム1は、水加温ユニット5(純水加温装置5A及び純粋蒸気発生装置5B)と、燃料電池ユニット4と、を備え、水加温ユニット5は、内部に水が貯留される加温容器51と、加温容器51を貫通し、管内に電気駆動ヒータ53が配置される一以上の第1貫通管(52a,57b)と、加温容器51を貫通し、管内に燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4が流通される一以上の第2貫通管(52b,57b)と、を有する。
そのため、本実施形態によれば、電気駆動ヒータ53を加熱源として利用しつつ、電気駆動ヒータ53以外の加熱源である燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4も、有効に利用できる。
また、本実施形態に係る水加温システム1は、水処理ユニット2を更に備え、水処理ユニット2は、供給水W1から精製水W2を得る水精製部21と、供給水W1を吸入して水精製部21に向けて吐出する加圧ポンプ26と、を有し、燃料電池ユニット4で発電した電力E1を加圧ポンプ26の駆動電力として利用し、燃料電池ユニット4は、燃料電池41と、触媒上で燃料G1と改質水W4とを反応させて、燃料電池41に供給される改質ガスG3を生成する改質器42と、を有し、処理ユニット2で製造された精製水W2の一部を改質水W4として利用する。水加温ユニット5は、水処理ユニット2で製造された精製水W2の残部を加温容器51に貯留すると共に、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を電気駆動ヒータ53の駆動電力として利用する。
そのため、燃料電池ユニット4の燃料電池41で発電された電力E1を、水加温ユニット5のハロゲンヒータ53の駆動電力源として活用できると共に、燃料電池41からのオフガスG4を、水加温ユニット5の加熱源として活用できる。これにより、ハロゲンヒータ53を水加温ユニット5の加熱源として利用しつつ、ハロゲンヒータ53以外の加熱源も水加温ユニット5の加熱源として利用できる。その結果、ハロゲンヒータ53の消費電力が大きい場合には、加温水W3の単価をより低価格にすることができる。また、ハロゲンヒータ53が断線しても、需要箇所(ユースポイント69A,69B)で必要とする量の加温水W3を確保することができる。
また、水加温ユニット5においては、精製水W2の加熱源として燃料電池ユニット4から排出されるオフガスG4の廃熱を活用する。また、水処理ユニット2においては、加圧ポンプ26の駆動電力として、燃料電池ユニット4で発電された電力E1を利用する。更に、燃料電池ユニット4においては、改質水W4として水処理ユニット2で製造された精製水W2を利用する。そのため、燃料電池41の発電中はいつでも加温水W3を製造することができると共に、停電発生時にもシステム内で自立的に生成した電力E1と精製水W2を使って加温水W3の製造や純粋蒸気SMの製造を継続することができる。
また、第1の水加温ユニット5Aは、複数段の加温容器51を有し、前段から後段に向けて順に精製水W2が流通するように、各段の加温容器51どうしが連通されると共に、後段から前段に向けて順にオフガスG4が流通するように、各段の第2貫通管52bどうしが連通されている。
そのため、本実施形態によれば、オフガスG4と精製水W2とが対向流で複数段の加温容器51を流通しながら、精製水W2が所定の温度まで加温される。よって、オフガスG4の廃熱を無駄なく有効活用できる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。他の実施形態では、第1実施形態と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、他の実施形態では、第1実施形態と重複する説明を適宜に省略する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る水加温システム1Aの構成について、図5を参照して説明する。図5は、第2実施形態に係る水加温システム1Aの一部を示す構成図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る水加温システム1Aは、第1実施形態と比べて、空気圧縮機71を備えていない点、及び、第1空気供給ラインL42において燃料電池ユニット4のブロワ43と燃料電池41との間の接続部J41から第1分岐空気供給ラインL421が分岐される点において、第1実施形態の水加温システム1と主に異なる。
第2実施形態の水加温システム1Aは、第1空気供給ラインL42と、接続部J41から分岐する第1分岐空気供給ラインL421と、第1内部加温水ラインL51a(精製水ライン)に設けられる空気作動弁V51(図3参照)と、燃料電池41にアノードガスとしての空気A1を供給するブロワ43と、を備える。第1分岐空気供給ラインL421の下流側の端部は、水加温ユニット5の電磁弁V52(図3参照)に接続されている。また、第2実施形態の水加温システム1Aは、第1実施形態における空気圧縮機71(図1参照)及び第2空気供給ラインL81(図1及び図3参照)を備えていない。
これにより、第2実施形態においては、燃料電池ユニット4のブロワ43により供給される空気A1の一部を、第1空気供給ラインL42及び第1分岐空気供給ラインL421を介して、水加温ユニット5の空気作動弁V51に供給できる。そして、空気作動弁V51では、この圧縮空気A2をアクチュエータ部の駆動用流体として利用する。
このように、第2実施形態においては、燃料電池ユニット4のブロワ43からの空気A1の一部を、第1空気供給ラインL42を介して燃料電池41に供給すると共に、第1分岐空気供給ラインL421を介して水加温ユニット5の空気作動弁V51の駆動に使用する。
第2実施形態に係る水加温システム1Aによれば、ブロワ43から供給される空気A1の一部を、水加温ユニット5に組み込まれた空気作動弁V51の駆動用の空気A2として利用する。そのため、空気作動弁V51を駆動させる圧縮空気A2を生成する空気圧縮機等を省略でき、水加温システム1Aを簡素化できる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る水加温システム1Bの構成について、図6を参照して説明する。図6は、第3実施形態に係る水加温システム1Bの一部を示す構成図である。
図6に示すように、第3実施形態に係る水加温システム1Bは、第1実施形態と比べて、燃料電池ユニット4がブロワ43を備えていない点、及び、第2空気供給ラインL81において空気圧縮機71と水加温ユニット5との間の接続部J81から第2分岐空気供給ラインL82が分岐される点において、第1実施形態に係る水加温システム1と主に異なる。
第3実施形態の水加温システム1Bは、第2空気供給ラインL81と、接続部J81から分岐する第2分岐空気供給ラインL82と、第1内部加温水ラインL51a(精製水ライン)に設けられる空気作動弁V51(図3参照)と、空気作動弁V51を駆動させる駆動用流体としての圧縮空気A2を生成する空気圧縮機71(図3参照)と、を備える。第2分岐空気供給ラインL82の下流側の端部は、燃料電池ユニット4の燃料電池41に接続されている。また、第3実施形態の水加温システム1Bにおいては、第1実施形態におけるブロワ43(図1参照)及び第1空気供給ラインL42(図1参照)を備えていない。
これにより、第3実施形態においては、空気圧縮機71により生成される圧縮空気A2の一部を、第2空気供給ラインL81及び第2分岐空気供給ラインL82を介して、燃料電池41に供給できる。そして、燃料電池41では、この圧縮空気A2をカソードガス(空気A1)として利用する。また、燃料電池ユニット4は、燃料電池41で発電した電力E1を空気圧縮機71へ供給する。
このようにして、第3実施形態においては、空気圧縮機71からの圧縮空気を、第2空気供給ラインL81を介して水加温ユニット5に供給すると共に、第2分岐空気供給ラインL82を介して燃料電池ユニット4に供給する。
第3実施形態に係る水加温システム1Bによれば、燃料電池ユニット4に空気A1(カソードガス)を圧送するためのブロワ等を省略でき、燃料電池ユニット4の構造を簡素化できる。また、燃料電池41で発電された電力E1を空気圧縮機71の駆動電力源として活用するので、空気圧縮機71のランニングコストを最小化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1の水加温ユニット5Aでは、加温容器51を3段で直列に設ける構成としたが、これに制限されない。加温容器51を1段の単一の構成としてもよいし、2段又は4段以上で直列に設ける構成としてもよい。
第1の水加温ユニット5Aでは、直列に設けた3段の加温容器51の全てにオフガスG4を流通させたが、これに制限されない。例えば、3段の加温容器51のうちの1つ又は2つの加温容器51にオフガス4を流通させてもよい。
第1の水加温ユニット5Aでは、複数の貫通管52のうち、ハロゲンヒータ53を配置する第1貫通管52aを4本とし、オフガスG4を流通させる第2貫通管52bの数を2本とした。また、第2の水加温ユニット5Bは、複数の貫通管57のうち、ハロゲンヒータを配置する第1貫通管57aを2本とし、オフガスG4を流通させる第2貫通管57bの数を1本とした。しかし、ハロゲンヒータ、オフガスを流通させる貫通管の数は限定されない。ハロゲンヒータが配置される貫通管及びオフガスを流通させる貫通管の数は、適宜設定される。
前記第1実施形態では、空気作動弁V51を水加温ユニット5の内部の第1内部加温水ラインL51aに設けたが、これに制限されない。空気作動弁V51を水加温ユニット5の内部に設けなくてもよく、例えば、水加温システム1における第1精製水往路L651A又は第2精製水往路L651Bに設けてもよい。
前記各実施形態では、水処理ユニットで製造された精製水W2の一部を改質水W4として利用したが、これに制限されない。水加温ユニット5や熱交換器72で熱利用した後のオフガスG4を例えば40℃以下に冷却し、得られた凝縮水を改質水W4として利用することにより、燃料電池ユニット4の水自立を行ってもよい。
1 水加温システム
2 水処理ユニット
4 燃料電池ユニット
5 水加温ユニット
5A 第1の水加温ユニット(純水加温装置)
5B 第2の水加温ユニット(純粋蒸気発生装置)
21 水精製部
26 加圧ポンプ(ポンプ)
41 燃料電池
42 改質器
51,55 加温容器
53,58 ハロゲンヒータ(電気駆動ヒータ)
52,57 貫通管
52a,57b 第1貫通管
52b,57b 第2貫通管
71 空気圧縮機
A1 空気(カソードガス)
A2 圧縮空気
E1 電力
G1 原燃料ガス(燃料)
G3 改質ガス
G4 オフガス
L5 改質水供給ライン
L43 改質ガス供給ライン
L51a 第1内部加温水ライン(精製水ライン)
L71 オフガスライン
V51 空気作動弁
W1 供給水
W2 精製水
W4 改質水

Claims (5)

  1. 水加温ユニットと、
    燃料電池ユニットと、を備え、
    前記水加温ユニットは、内部に水が貯留される加温容器と、前記加温容器を貫通し、管内に電気駆動ヒータが配置される一以上の第1貫通管と、前記加温容器を貫通し、管内に前記燃料電池ユニットから排出されるオフガスが流通される一以上の第2貫通管と、を有する、
    水加温システム。
  2. 水処理ユニットを更に備え、
    前記水処理ユニットは、供給水から精製水を得る水精製部と、供給水を吸入して前記水精製部に向けて吐出するポンプと、を有し、前記燃料電池ユニットで発電した電力を前記ポンプの駆動電力として利用し、
    前記燃料電池ユニットは、燃料電池と、触媒上で燃料と改質水とを反応させて、前記燃料電池に供給される改質ガスを生成する改質器と、を有し、前記水処理ユニットで製造された精製水の一部を改質水として利用し、
    前記水加温ユニットは、前記水処理ユニットで製造された精製水の残部を前記加温容器に貯留すると共に、前記燃料電池ユニットで発電された電力を前記電気駆動ヒータの駆動電力として利用する、
    請求項1に記載の水加温システム。
  3. 前記加温容器への精製水の供給流量を調節する空気作動弁と、
    前記燃料電池ユニットにアノードガスとしての空気を供給するブロワと、更に備え、
    前記ブロワにより送気される空気の一部を前記空気作動弁の駆動用流体として利用する、
    請求項1又は2に記載の水加温システム。
  4. 前記加温容器への精製水の供給流量を調節する空気作動弁と、
    前記空気作動弁の駆動用流体としての圧縮空気を生成する空気圧縮機と、を更に備え、
    前記空気圧縮機により生成される圧縮空気の一部を前記燃料電池ユニットのカソードガスとして利用する、
    請求項1又は2に記載の水加温システム。
  5. 前記水加温ユニットは、複数段の前記加温容器を有し、
    前段から後段に向けて順に水が流通するように、各段の前記加温容器どうしが連通されると共に、後段から前段に向けて順にオフガスが流通するように、各段の前記第2貫通管どうしが連通されている、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の水加温システム。
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