JP6642048B2 - 医療画像表示システム、医療画像表示プログラム及び医療画像表示方法 - Google Patents

医療画像表示システム、医療画像表示プログラム及び医療画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療画像表示システム、医療画像表示プログラム及び医療画像表示方法に関する。
医療の現場では、患者の疾患の経過判断のために、読影医が、異なる時期に撮影されたCT(Computed Tomography)画像等の医療画像を、医療画像表示システムを用いて比較読影する場合がある。このとき、比較読影される患者の部位が肺等であった場合、CT画像の各領域には患者の心拍や呼吸に伴う位置の変動が含まれることになる。このため、医療画像表示システムでは、CT画像内の所定の領域を表示する際に特徴点(例えば血管、気管支の分岐部分等)を抽出し、特徴点の位置がマッチングするように位置合わせを行うことで、比較する領域について位置の変動を補正する。これにより、読影医は、肺等の部位のCT画像であっても、領域ごとの比較読影を容易に行うことができる。
特開2013−141603号公報
ここで、上記のようなマッチングを行う場合、抽出した特徴点の数が多いと、位置合わせに時間がかかるという問題がある。特に、抽出した全ての特徴点を用いて位置合わせを行うシステムの場合、抽出した特徴点の中には、マッチングに失敗する可能性が高い特徴点も含まれており、位置合わせに時間がかかる要因となっている。
一つの側面では、医療画像における位置合わせを高速化することを目的とする。
一態様によれば、医療画像表示システムは、
医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出する濃度閾値処理部と、
前記医療画像より、エッジ画素領域を検出するエッジ検出部と、
前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域がGGO(Ground Glass Opacity)領域か否かを判定する判定部と、
前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、前記判定部によりGGO領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う位置合わせ処理部とを有する。
医療画像における位置合わせを高速化することができる。
CT画像撮影システムの一例を示す図である。 医療画像表示システムのハードウェア構成を示す図である。 医療画像表示システムにおける診断支援部の処理内容と、読影医の操作内容と、並列表示画面の表示内容との関係を示す第1の図である。 医療画像表示システムにおける診断支援部の処理内容と、読影医の操作内容と、並列表示画面の表示内容との関係を示す第2の図である。 画像DBに格納される情報の一例を示す図である。 第2のレジストレーション部の機能構成の詳細を示す図である。 特徴点抽出部の処理内容の詳細を説明するための図である。 CT値と、CT画像における濃度値と、患者の組織との関係を示した図である。 特徴点フィルタリング部において抽出した濃淡画素領域が、疾患領域であるか否かを判定する処理を説明するための第1の図である。 特徴点フィルタリング部において抽出した濃淡画素領域が、疾患領域であるか否かを判定する処理を説明するための第2の図である。 特徴点フィルタリング部において抽出した濃淡画素領域が、疾患領域であるか否かを判定する処理を説明するための第3の図である。 特徴点フィルタリング部の機能構成を示す第1の図である。 特徴点フィルタリング処理の第1のフローチャートである。 特徴点フィルタリング処理前後の画像を示す図である。 特徴点フィルタリング部の機能構成の詳細を示す第2の図である。 各特徴点について算出された信頼度を示す図である。 特徴点フィルタリング処理の第2のフローチャートである。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
また、以下の各実施形態において、"CT画像の位置合わせに有効な特徴点"とは、例えば、各CT画像間で経時変化しないか、ほとんど経時変化しない領域(正常領域)の内部に含まれる特徴点を指す。正常領域の内部に含まれる特徴点は、マッチングに成功する可能性が高いからである。更に、以下の各実施形態において、"CT画像の位置合わせに有効でない特徴点"とは、例えば、すりガラス状陰影等のように癌の初期状態である疾患領域の内部に含まれる特徴点を指す。疾患領域は、病気の進行に伴って経時変化する蓋然性が高く、疾患領域の内部に含まれる特徴点は、マッチングに失敗する可能性が高いからである。
[第1の実施形態]
はじめに、第1の実施形態における医療画像表示システムを含むCT(Computed Tomography)画像撮影システムについて説明する。図1は、CT画像撮影システムの一例を示す図である。
CT画像撮影システム100は、CT装置110と医療画像表示システム120と画像データベース(以下、データベースをDBと略す)130とを有する。CT装置110と医療画像表示システム120とは配線111を介して接続されており、両装置間では各種データの送受信が行われる。また、医療画像表示システム120と画像DB130とは配線121を介して接続されており、両装置間においても各種データの送受信が行われる。
CT装置110は、放射線等を利用して患者の体内を走査し、コンピュータを用いて処理することで、患者のスライス画像であるCT画像を生成する(以下、このような処理を"CT画像を撮影する"と称する)。CT装置110は、撮影したCT画像を医療画像表示システム120に送信する。
医療画像表示システム120は、CT装置110において撮影されたCT画像を、接続された画像DB130に格納する。医療画像表示システム120には診断支援プログラムがインストールされており、診断支援プログラムがコンピュータにより実行されることで、医療画像表示システム120は診断支援部140として機能する。
画像DB130は、CT装置110において撮影されたCT画像を、医療画像表示システム120を介して受信し、同じ時期に撮影された複数のCT画像(撮像群)ごとにわけて格納する。
診断支援部140は、画像DB130に格納されたCT画像を、読影医が読影する際に利用される。診断支援部140は、例えば異なる時期に撮影されたCT画像を、読影医が比較読影できるように並列に表示する。なお、以下では、並列に表示されたCT画像のうち、一方(例えば所定期間経過前に撮影されたCT画像)を"比較元CT画像"と称し、他方(例えば所定期間経過後に撮影されたCT画像)を"比較先CT画像"と称する。
診断支援部140は、比較元CT画像内において読影医により指定された位置を含む所定領域(ROI:Region of interest)の画像を拡大表示画面に拡大表示する。また、診断支援部140は、指定された位置を含む所定領域に対応する対応領域の画像を比較先CT画像より抽出し、拡大表示画面に拡大表示する。
なお、診断支援部140は、これらの処理を実行するために、第1のレジストレーション部141と、第2のレジストレーション部142と、表示制御部143とを有する。
第1のレジストレーション部141は、例えば、第1のレジストレーションプログラムがコンピュータにより実行されることで実現される。第1のレジストレーション部141は、異なる時期に撮影されたCT画像を並列に表示する際に、各CT画像間の位置ずれをアフィン変換により補正することで、各CT画像間の大域的位置合わせを行う。
第2のレジストレーション部142は、例えば、医療画像表示プログラムの一例である第2のレジストレーションプログラムがコンピュータにより実行されることで実現される。第2のレジストレーション部142は、読影医により指定された位置を含む所定領域の画像を抽出するとともに、比較先CT画像において変換処理を行うことで局所的位置合わせを行い、比較先CT画像より対応領域の画像を抽出する。なお、変換処理には種々の処理が含まれるが、第1の実施形態において変換処理とは、平行移動を指すものとし、以下では、変換処理を行うことで比較先CT画像より抽出された対応領域の画像を、"局所的位置合わせが行われた画像"と称する。
表示制御部143は、例えば、表示プログラムがコンピュータにより実行されることで実現される。表示制御部143は、読影医により選択された比較元CT画像を表示するよう制御するとともに、読影医により指定された位置を含む所定領域の画像を拡大表示画面に拡大表示するよう制御する。また、表示制御部143は、第2のレジストレーション部142により抽出された、局所的な位置合わせが行われた画像を拡大表示画面に拡大表示するよう制御する。
次に、医療画像表示システム120のハードウェア構成について説明する。図2は、医療画像表示システムのハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、医療画像表示システム120は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備える。また、医療画像表示システム120は、補助記憶装置204、接続装置205、表示装置206、操作装置207、ドライブ装置208を備える。なお、医療画像表示システム120の各部は、バス209を介して相互に接続されている。
CPU201は、補助記憶装置204に格納された各種プログラム(例えば、第1のレジストレーションプログラム、第2のレジストレーションプログラム、表示プログラム等)を実行するコンピュータである。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶部として機能する。具体的には、ROM202は、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する。
RAM203は揮発性メモリであり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等を含む。RAM203は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域を提供する主記憶部である。
補助記憶装置204は、医療画像表示システム120にインストールされた各種プログラムや、各種プログラムが実行されることで生成されるデータ等を記録するコンピュータ読み取り可能な記憶装置である。
接続装置205は、CT装置110及び画像DB130と接続され、CT装置110及び画像DB130との間で、各種データの送受信を行う。表示装置206は、画像DB130に格納されたCT画像を表示制御部143による制御のもとで並列表示画面に表示する。操作装置207は、読影医が医療画像表示システム120に対して行う各種操作を受け付ける。
ドライブ装置208は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等も含まれる。
なお、補助記憶装置204に格納される各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体210がドライブ装置208にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ装置208により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置204に格納される各種プログラムは、接続装置205を介してネットワークからダウンロードされることでインストールされる。
次に、診断支援部140として機能する医療画像表示システム120の処理内容と、そのときの読影医の操作内容ならびに医療画像表示システム120の表示装置206に表示される並列表示画面との関係について説明する。
図3及び図4は、医療画像表示システムにおける診断支援部の処理内容と、読影医の操作内容と、並列表示画面の表示内容との関係を示す第1及び第2の図である。
医療画像表示システム120が診断支援部140として機能することで、表示制御部143による処理が開始され、表示装置206には、異なる時期に撮影されたCT画像を並列して表示させるための並列表示画面300が表示される(図3参照)。並列表示画面300には、所定の患者について所定の時期に撮影された所定の部位(ここでは肺)の撮像群を、比較元CT画像群として、読影医が選択するための機能が設けられている。
表示制御部143は、読影医により比較元CT画像群が選択されると、選択された比較元CT画像群を、画像DB130から読み出す。更に、選択された比較元CT画像群の中から、読影医により所定の比較元CT画像(ここではファイル名="ImageA015")が指定されると、表示制御部143は、指定された比較元CT画像を並列表示画面300に表示するよう制御する。
並列表示画面300には、更に、比較元CT画像と比較すべく、異なる時期に撮影された同一患者の同一部位の撮像群を、比較先CT画像群として、読影医が選択するための機能が設けられている。具体的には、患者IDや撮影日時、撮影部位(ここでは肺)等を入力して比較先CT画像群を選択するための機能が設けられている。
表示制御部143は、読影医により患者名、撮影日時、撮影部位等が入力されると、入力された当該情報により特定される撮像群を比較先CT画像群として、画像DB130から読み出す。更に、表示制御部143は、読み出した比較先CT画像群の中から読影医により所定の比較先CT画像(ここではファイル名="ImageB018")が指定されると、指定された比較先CT画像を並列表示画面300に表示するよう制御する。
このとき、診断支援部140では第1のレジストレーション部141が処理を開始し、読み出した各CT画像に対して、回転や平行移動等のアフィン変換を用いて補正を行うことで大域的位置合わせを行う(図4参照)。第1のレジストレーション部141がCT画像全体に対して大域的位置合わせを行うことで、比較元CT画像と比較先CT画像との間の大域的な位置ずれが解消される。
大域的位置合わせが完了すると、読影医は、並列表示画面300に表示された比較元CT画像において腫瘍部分Fの位置を指定できるようになる。並列表示画面300において、読影医が腫瘍部分Fの位置を指定すると、表示制御部143は、指定された腫瘍部分Fの位置を含む所定領域(ROI:Region of interest)401の画像を、比較元CT画像上の拡大表示画面に拡大表示するよう制御する。
所定領域401の画像が拡大表示されると、第2のレジストレーション部142は、比較先CT画像において変換処理を行うことで局所的位置合わせを行う。これにより、第2のレジストレーション部142は、腫瘍部分Fに対応する腫瘍部分F'の位置を含む対応領域の画像(局所的位置合わせが行われた画像)を抽出する。また、第2のレジストレーション部142は、対応領域の画像を、表示制御部143に通知する。
表示制御部143は、第2のレジストレーション部142より通知された対応領域402の画像を、比較先CT画像上の拡大表示画面に拡大表示するよう制御する。これにより、並列表示画面300には、局所的位置合わせが行われた画像として、腫瘍部分Fに対応する腫瘍部分F'の位置を含む対応領域402の画像が表示される。
このように、医療画像表示システム120によれば、比較元CT画像において読影医が腫瘍部分Fの位置を指定した場合に、所定領域401の画像を拡大表示することができる。また、比較先CT画像より対応領域402の画像を自動的に抽出し、拡大表示画面に拡大表示することができる。この結果、読影医は、異なる時期に撮影された撮像群に含まれる各CT画像間の対応位置の比較読影を容易に行うことができ、腫瘍がどのように変化したのかを容易に診断することができる。
次に、画像DB130について説明する。図5は、画像DBに格納される情報の一例を示す図である。図5に示すように、画像DB130に格納される情報は患者ごとに分類されて管理されており、図5は患者ID="xxx"の患者についての情報の一例を示している。
図5に示すように、情報の項目には、"撮影日時"、"撮影部位"、"シリーズ名"、"撮像群"が含まれる。"撮影日時"には、CT画像を撮影した日時についての情報が格納される。"撮影部位"には、撮影対象となる特定の部位についての情報が格納される。"シリーズ名"には、撮影により得られた複数のCT画像からなるシリーズを特定するためのシリーズ名が格納される。"撮像群"には、撮影により得られた複数のCT画像それぞれのファイル名が格納される。
図5の例は、撮影日時="H26.2.5"に撮影部位="肺"について撮影が行われることで得られた、ImageA001〜ImageA030のCT画像を含むシリーズ名="シリーズA"のシリーズが画像DB130に格納されていることを示している。また、撮影日時="H26.8.3"に撮影部位="肺"について撮影が行われることで得られた、ImageB001〜ImageB030のCT画像を含むシリーズ名="シリーズB"のシリーズが画像DB130に格納されていることを示している。
なお、図5中の点線は、"ImageA015"のCT画像が比較元CT画像として読影医により指定されたことを示している。また、"ImageB018"のCT画像が比較先CT画像として読影医により指定されたことを示している。
次に、診断支援部140の各部の機能について説明する。なお、以下では、第1のレジストレーション部141及び表示制御部143についての機能の説明は省略し、主に第2のレジストレーション部142の機能について説明する。
上述したとおり、大域的位置合わせが完了した時点では、比較元CT画像と比較先CT画像との間では全体的な位置の変動は補正されている一方で、患者の心拍や呼吸に起因する局所的な位置の変動は残されている。このため、読影医により指定された腫瘍部分Fの位置を含む所定領域401に対応する対応領域402の画像を拡大表示するにあたり、第2のレジストレーション部142は、局所的な位置の変動を補正するための移動ベクトルを算出して局所的位置合わせを行う。移動ベクトルとは、比較元CT画像の所定領域401の画像に対する比較先CT画像の対応する領域の画像の位置の変動(つまり、局所的な位置の変動)の方向及び大きさを示すベクトルである。第2のレジストレーション部142は、算出した移動ベクトルに基づいて、比較先CT画像の対応する領域を平行移動させる変換処理を行うことで、局所的位置合わせが行われた画像を抽出する。これにより、第2のレジストレーション部142は、比較先CT画像より対応領域402の画像を抽出することができる。
図6を用いて、かかる処理を行う第2のレジストレーション部142の機能構成について詳細に説明する。図6は、第2のレジストレーション部の機能構成の詳細を示す図である。
図6に示すように、第2のレジストレーション部142は、CT画像入力部601、領域抽出部602、特徴点抽出部603、特徴点フィルタリング部604、特徴点マッチング部605、集計部606、変換部607、出力部608を有する。なお、特徴点マッチング部605、集計部606、変換部607を総称して局所的位置合わせ処理部610と呼ぶ。
CT画像入力部601は、第1のレジストレーション部141により大域的位置合わせが行われた比較元CT画像及び比較先CT画像を入力する。
領域抽出部602は、入力された比較元CT画像のうち、読影医により指定された腫瘍部分Fの位置を含む所定領域401の画像を抽出する。また、領域抽出部602は、入力された比較先CT画像のうち、所定領域401に対応する領域の画像を抽出する。領域抽出部602により抽出された画像は、特徴点抽出部603及び変換部607に入力される。
特徴点抽出部603は、領域抽出部602により抽出された画像それぞれについて、特徴点を抽出する。特徴点とは、例えば、画像内における血管や気管支の分岐部分、血管や気管支の端部、臓器の境界面等に対応する位置の画素(または画素群)であり、領域抽出部602により抽出された画像間において局所的位置合わせをする際に用いられる。なお、特徴点抽出部603の処理内容の詳細は後述する。
特徴点フィルタリング部604は、特徴点抽出部603により抽出された特徴点を、局所的位置合わせをするのに有効な特徴点と、局所的位置合わせするのに有効でない特徴点とに分類する。また、特徴点フィルタリング部604は、分類した特徴点のうち局所的位置合わせをするのに有効な特徴点を、特徴点マッチング部605に出力し、局所的位置合わせをするのに有効でない特徴点を除外する。
このように、特徴点フィルタリング部604が、局所的位置合わせをするのに有効でない特徴点を除外することで、特徴点マッチング部605は、抽出された特徴点同士のマッチングを行う際の特徴点の数を削減することができる。この結果、マッチングを高速化することができる(つまり、位置合わせを高速化することができる)。
また、特徴点フィルタリング部604が局所的位置合わせをするのに有効な特徴点を出力することで、特徴点マッチング部605は、局所的位置合わせをするのに有効な特徴点を用いてマッチングを行うことができる。この結果、局所的位置合わせ処理部610における位置合わせの精度を向上させることができる。なお、特徴点フィルタリング部604の処理内容の詳細は後述する。
特徴点マッチング部605は、特徴点フィルタリング部604より出力された特徴点を用いてマッチングを行い、特徴点同士の対応関係を認識するとともに、対応する特徴点間それぞれの移動ベクトルを算出する。
集計部606は、特徴点マッチング部605において算出した、対応する特徴点間それぞれの移動ベクトルを集計する。これにより、集計部606は、比較先CT画像より局所的位置合わせが行われた画像を抽出するための変換処理に用いられる1の移動ベクトルを算出する。
変換部607は、集計部606において算出した1の移動ベクトルを用いて変換処理を行うことで、比較先CT画像より局所的位置合わせが行われた画像を抽出する。
出力部608は、所定領域401の画像と、局所的位置合わせが行われた画像(対応領域402の画像)とを表示制御部143に出力する。
次に、第2のレジストレーション部142に含まれる各部のうち、特徴点抽出部603及び特徴点フィルタリング部604の処理内容について、更に詳細に説明する。
まず、特徴点抽出部603の処理内容について図7を用いて詳細に説明する。図7は、特徴点抽出部の処理内容の詳細を説明するための図である。
特徴点抽出部603は、FAST(Feature from Accelerated Segment Test)と呼ばれる抽出方法を用いて、画像内の特徴点を抽出する。図7(a)は、FASTによる特徴点の抽出方法を説明するための図である。
図7(a)に示すように、特徴点抽出部603は、領域抽出部602により抽出された領域の画像内の各画素について特徴点に該当するか否かを判定するにあたり、注目画素Pの周囲の円周上における16個の画素(画素701〜716)を取得する。
また、特徴点抽出部603は、取得した16個の画素(画素701〜716)のうち、連続してn個以上の画素が注目画素Pと比較して濃度閾値t以上明るいか、または、濃度閾値t以上暗い場合に、注目画素Pが特徴点に該当すると判定する。なお、濃度閾値tは予め定められた値である。
特徴点抽出部603は、領域抽出部602により抽出された領域の画像内のすべての画素について同様の処理を行うことで、特徴点を抽出する。
図7(b)は、領域抽出部602により抽出された所定領域401の画像(特徴点抽出前)を示している。なお、図7(b)において、黒色の線は、血管や気管支を示している。また、図7(c)は、領域抽出部602により抽出された所定領域401の画像から、特徴点抽出部603が、特徴点を抽出し、抽出した特徴点の位置に十字のマークを配した様子を示している。
図7(c)に示すように、特徴点抽出部603は、血管や気管支(図中の黒色の線)の分岐部分や血管や気管支の端部等を、特徴点として抽出することができる。
続いて、特徴点フィルタリング部604の処理内容について、図8〜図11を用いて詳細に説明する。特徴点フィルタリング部604は、特徴点抽出部603により抽出された特徴点を、局所的位置合わせをするのに有効な特徴点と有効でない特徴点とに分類するために、特徴点が正常領域に含まれるか疾患領域に含まれるかを判定する。
このため、特徴点フィルタリング部604は、まず、領域抽出部602により抽出された領域の画像に対して、濃度閾値処理を行うことで、疾患領域を含む濃淡画素領域を抽出する。そして、特徴点フィルタリング部604は、抽出した濃淡画素領域が疾患領域であるか否か(疾患領域であるか正常領域であるか)を判定する。
図8は、CT値と、CT画像における濃度値と、患者の組織との関係を示した図である。CT画像における各画素の濃度値は、CT装置110が患者を撮影することで検出されるCT値を、例えば、4096階調に変換したものである。CT装置110により検出されるCT値は、物質のX線吸収の程度を表しており、水のCT値が0[HU]、空気のCT値が−1000[HU]となるように定義されている。
図8の例では、CT値=−1000[HU]の場合の濃度値を0とし、CT値=2000[HU]の場合の濃度値を4096としている。この場合、すりガラス状陰影等のように癌の初期状態が含まれる疾患領域の濃度値の範囲として、例えば、437〜983は、−280[HU]から−680[HU]の範囲となる。なお、すりガラス状陰影等のように癌の初期状態が含まれる疾患領域を、以下では、「GGO(Ground Glass Opacity)領域」と称する。
このように、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を抽出するための濃度閾値処理を行うことで、特徴点フィルタリング部604は、GGO領域を含む濃淡画素領域を抽出することができる。
一方で、図8に示すように、GGO領域の濃度値は、細い血管や気管支等の濃度値と概ね等しく、GGO領域を抽出するための濃度閾値処理を行った場合、細い血管や気管支も抽出されることになる。なお、細い血管や気管支等は、GGO領域の内部においても、GGO領域以外の肺の正常領域の内部においても抽出される。
そこで、特徴点フィルタリング部604は、濃度閾値処理を行うことで抽出した濃淡画素領域がGGO領域であるか否かの判定を行うにあたり、濃淡画素領域と細い血管や気管支等との位置関係を用いる。具体的には、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の輪郭の位置と、濃淡画素領域の内部に含まれる細い血管や気管支等の位置とを特定することで、濃度閾値処理を行うことで抽出した濃淡画素領域がGGO領域であるか否かの判定を行う。
そのため、特徴点フィルタリング部604は、領域抽出部602により抽出された領域の画像に対して、別途、細い血管や気管支等を検出するエッジ検出処理を行う。これにより、特徴点フィルタリング部604は、細い血管や気管支等をエッジ画素領域として抽出することができる。なお、GGO領域は周辺の正常組織の濃度値(低濃度値)から異常組織の濃度値(高濃度値)へ徐々に変化していることが多く、輪郭が不明瞭である。そのため、GGO領域の輪郭ではエッジが検出されない。
図9〜図11は、特徴点フィルタリング部において抽出した濃淡画素領域が、GGO領域であるか否かを判定する処理を説明するための第1乃至第3の図である。
図9(a)は、領域抽出部602により抽出された領域の画像のうち、所定領域401の画像を示している。また、図9(b)は、所定領域401の画像に対して、エッジ検出処理を行い、エッジ画素領域を抽出した2値画像を示している。図9(b)に示すように、所定領域401の画像に対して、エッジ検出処理を行うことで、エッジ画素領域として、血管や気管支901〜906のエッジ部分の画素群が抽出される。
また、図9(c)は、領域抽出部602により抽出された領域の画像のうち、所定領域401の画像に対して、濃度閾値処理(所定範囲(−280〜−680)の濃度値を有する画素を抽出する処理)を行い、濃淡画素領域を抽出した2値画像を示している。図9(c)に示すように、所定領域401の画像に対して、濃度閾値処理を行うことで、正常領域における血管や気管支901〜904及びGGO領域910が濃淡画素領域として抽出される。
更に、図9(d)は、図9(b)と図9(c)とを重ね合わせた様子を示している(なお、説明の便宜上、図9(d)において、エッジ画素領域は白色で示している)。図9(d)に示すように、正常領域に対応する濃淡画素領域内にあるエッジ画素領域と、GGO領域に対応する濃淡画素領域内にあるエッジ画素領域とでは、濃淡画素領域の輪郭の位置と、エッジ画素領域の位置との関係が大きく異なっている。
具体的には、濃淡画素領域の輪郭の位置と、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の位置との関係をまとめると、図10のようになる。
図10に示すように、正常領域における血管や気管支901の場合、濃淡画素領域(黒色)の輪郭からエッジ画素領域(白色)までの距離が短い。一方、GGO領域910の血管や気管支905、906の場合、濃淡画素領域(黒色)の輪郭からエッジ画素領域(白色)までの距離が長い。
このように、濃度閾値処理を行うことで抽出された濃淡画素領域がGGO領域であるか否かを判定するにあたっては、濃淡画素領域の輪郭の位置から、エッジ画素領域の位置までの距離を用いることが有効である。
図11は、濃淡画素領域の輪郭の位置から、エッジ画素領域の位置までの距離を算出する算出方法を示している。濃淡画素領域の輪郭の位置から、エッジ画素領域の位置までの距離を算出するにあたり、特徴点フィルタリング部604は、初期化処理と、ラスタスキャンによる距離変換処理と、逆ラスタスキャンによる距離変換処理とを実行する。
具体的には、特徴点フィルタリング部604は、初期化処理として、濃度閾値処理された画像を第1の距離変換画像に変換する。ここで、濃度閾値処理された画像及び第1の距離変換画像における画素(i,j)の画素値を、それぞれ、p(i,j)、d1(i,j)とする。特徴点フィルタリング部604は、画素(i,j)のそれぞれについて、画素値p(i,j)が1の場合には画素値d1(i,j)に任意の最大値(ただし、最大値は1より大きい)を設定する。また、特徴点フィルタリング部604は、画素値p(i,j)が0の場合には、画素値d1(i,j)に0を設定する。
続いて、特徴点フィルタリング部604は、ラスタスキャンによる距離変換処理を実行する。特徴点フィルタリング部604は、上記のようにして生成された第1の距離変換画像に対して、図11(a)に示したマスク1101を用いて左上端から右下端へラスタスキャンしながら、下式(1)の演算を行う。これにより、特徴点フィルタリング部604は、第1の距離変換画像を第2の距離変換画像に変換する。ここで、第2の距離変換画像における画素(i,j)の画素値をd2(i,j)とする。

更に、特徴点フィルタリング部604は、第2の距離変換画像における画素(i,j)の画素値d2(i,j)に対して、図11(a)に示したマスク1102を用いた逆ラスタスキャンによる距離変換処理を行う。特徴点フィルタリング部604は、上記のようにして生成された第2の距離変換画像を右下端から左上端へ逆ラスタスキャンしながら、下式(2)の演算を行う。これにより、特徴点フィルタリング部604は、第2の距離変換画像を第3の距離変換画像に変換する。ここで、第3の距離変換画像における画素(i,j)の画素値をd(i,j)とする。
特徴点フィルタリング部604は、これらの処理を実行することで、濃淡画素領域の輪郭から、濃淡画素領域に含まれる各画素までの距離dを算出する。
図11(b)は、GGO領域910に対応する濃淡画素領域についての第3の距離変換画像を示したものである。図11(b)の例では、GGO領域910に対応する濃淡画素領域に含まれる各画素についての濃淡画素領域の輪郭からの距離を、濃度値で表現している(濃度値が高いと距離が長く、濃度値が低いと距離が短いことを示している)。
図11(c)は、GGO領域910に対応する濃淡画素領域に含まれる各画素のうち、エッジ画素領域として抽出された画素1111、1112の、濃淡画素領域の輪郭からの距離を示したものである。
図11(c)に示すように、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の輪郭のうち、画素1111から見て左上隅の輪郭の位置から画素1111までの距離d1111aと、右下隅の輪郭の位置から画素1111までの距離d1111bとを算出する。なお、特徴点フィルタリング部604は、算出した2つの距離のうち、短い方の距離(d1111a)を、濃淡画素領域の輪郭から画素1111までの距離として取得する。
また、特徴点フィルタリング部604は、GGO領域910に対応する濃淡画素領域の輪郭のうち、画素1112から見て左上隅の輪郭の位置から画素1111までの距離d1112aと、右下隅の輪郭の位置から画素1112までの距離d1112bとを算出する。なお、特徴点フィルタリング部604は、算出した2つの距離のうち、短い方の距離(d1112a)を、濃淡画素領域の輪郭から画素1112までの距離として取得する。
なお、図11の例では、エッジ画素領域として抽出された画素のうちの2つの画素を対象として、濃淡画素領域の輪郭からの距離を取得した場合について示した。しかし、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域を形成する全ての画素を対象として、濃淡画素領域の輪郭からの距離を取得するものとする。
また、図11の例では、GGO領域910に対応する濃淡画素領域を対象として距離を取得する場合について示したが、特徴点フィルタリング部604は、血管や気管支901〜904に対応する濃淡画素領域についても同様の処理を行う。
なお、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域を形成する全ての画素について取得した距離に基づいて、ヒストグラムを生成し、当該濃淡画素領域における最頻値の距離を抽出する。そして、特徴点フィルタリング部604は、抽出した最頻値を、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域の輪郭からの距離の代表値として算出する。
あるいは、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域を形成する全ての画素について取得した距離の平均値を算出する。そして、特徴点フィルタリング部604は、算出した平均値を、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域の輪郭からの距離の代表値として算出する。
あるいは、特徴点フィルタリング部604は、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域を形成する全ての画素について取得した距離のうち、最小値または最大値を算出する。そして、特徴点フィルタリング部604は、算出した最大値または最小値を、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域の輪郭からの距離の代表値として算出する。
次に、上記処理内容を実現する特徴点フィルタリング部604の機能構成について説明する。図12は、特徴点フィルタリング部の機能構成を示す第1の図である。図12に示すように、特徴点フィルタリング部604は、エッジ検出部1201、濃度閾値処理部1202、ラべリング部1203、微小点除去部1204、距離算出部1205、判定部1206、特徴点出力部1207を有する。
エッジ検出部1201は、領域抽出部602により抽出された領域の画像に対して、所定範囲の濃度勾配を有する画素を検出するエッジ検出処理を行い、エッジ画素領域として距離算出部1205に出力する(図9(b)参照)。エッジ検出部1201は、例えば、Canny Edge Detector等の既存の手法を用いてエッジ検出処理を行う。
濃度閾値処理部1202は、領域抽出部602により抽出された領域の画像に対して、濃度閾値処理(例えば、所定の濃度範囲内(−280〜−680)の濃度値を有する画素を抽出する処理)を行う。また、濃度閾値処理部1202は、濃度閾値処理を行うことで抽出した濃淡画素を、濃度画素をラべリング部1203に出力する(図9(c)参照)。
ラべリング部1203は、濃度閾値処理部1202より出力濃淡画素を、領域ごとにまとめて濃淡画素領域とし、それぞれの濃淡画素領域について、ラべリングを行う。
微小点除去部1204は、ラべリング部1203によりラべリングされたそれぞれの濃淡画素領域のうち、所定サイズ以下の濃淡画素領域を除去し、除去した濃淡画素領域以外の濃淡画素領域を距離算出部1205に出力する。
距離算出部1205は、エッジ検出部1201よりエッジ画素領域を取得し、ラべリング部1203より、ラべリング済みの濃淡画素領域を取得する。また、距離算出部1205は、エッジ画素領域と濃淡画素領域とを重ね合わせる(図9(d)参照)。更に、距離算出部1205は、それぞれの濃淡画素領域について、濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域の輪郭からの距離の代表値を算出する。
判定部1206は、それぞれの濃淡画素領域において算出された距離の代表値に基づいて、それぞれの濃淡画素領域がGGO領域であるか否かを判定する。判定部1206は、所定の閾値と比較し、距離の代表値が所定の閾値より小さいと判定した場合には、当該濃淡画素領域がGGO領域でない(正常領域である)と判定する。一方、判定部1206は、距離の代表値が所定の閾値以上であると判定した場合には、当該濃淡画素領域がGGO領域であると判定する。
特徴点出力部1207は、特徴点抽出部603において抽出された特徴点が、正常領域の内部に含まれるか、GGO領域の内部に含まれるかを判定する。特徴点出力部1207は、正常領域の内部に含まれると判定した特徴点を特徴点マッチング部605に出力する。なお、特徴点出力部1207は、GGO領域の内部に含まれると判定した特徴点については削除し、特徴点マッチング部605には出力しない。これにより、GGO領域の内部に含まれると判定した特徴点については、特徴点マッチング部605におけるマッチングに用いられる特徴点から除外されることになる。
次に、特徴点フィルタリング部604における特徴点フィルタリング処理の流れについて説明する。図13は、特徴点フィルタリング部におけるフィルタリング処理のフローチャートである。図13に示すフローチャートは、領域抽出部602において抽出された画像が特徴点フィルタリング部604に入力され、特徴点抽出部603において抽出された特徴点が特徴点フィルタリング部604に入力されることで、処理が開始される。
ステップS1301において、エッジ検出部1201は、領域抽出部602において抽出された領域の画像に対して、エッジ検出処理を行い、エッジ画素領域を抽出する。また、エッジ検出部1201は、抽出したエッジ画素領域を、距離算出部1205に出力する。
ステップS1302において、濃度閾値処理部1202は、領域抽出部602において抽出された領域の画像に対して、濃度閾値処理を行い、濃淡画素を抽出する。
ステップS1303において、ラべリング部1203は、ステップS1303において抽出した濃淡画素を領域ごとにまとめて濃淡画素領域とし、それぞれの濃淡画素領域について、ラべリングを行う。
ステップS1304において、微小点除去部1204は、ラべリングされた濃淡画素領域のうち、所定サイズ以下の濃淡画素領域を除去し、所定サイズより大きい濃淡画素領域を距離算出部1205に出力する。
ステップS1305において、距離算出部1205は、ステップS1301において出力されたエッジ画素領域と、ステップS1304において出力された濃淡画素領域とを重ね合わせる。更に、距離算出部1205は、ラベルカウンタnに1を代入する。
ステップS1306において、距離算出部1205は、n=1のラベルの濃淡画素領域について、当該濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、当該濃淡画素領域の輪郭からの距離の代表値を算出する。
ステップS1307において、判定部1206は、ステップS1306において算出された代表値が、所定の距離閾値以上であるか否かを判定する。ステップS1307において、所定の距離閾値以上であると判定した場合には(ステップS1307においてYes)、ステップS1308に進む。
ステップS1308において、判定部1206は、n=1のラベルの濃淡画素領域がGGO領域であると判定する。また、ステップS1309において、特徴点出力部1207は、n=1のラベルの濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を削除して、ステップS1312に進む。
一方、ステップS1307において、所定の距離閾値より小さいと判定した場合には(ステップS1307においてNo)、ステップS1310に進む。
ステップS1310において、判定部1206は、n=1のラベルの濃淡画素領域がGGO領域でないと判定する(正常領域であると判定する)。また、ステップS1311において、特徴点出力部1207は、n=1のラベルの濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を、特徴点マッチング部605に出力し、ステップS1312に進む。
ステップS1312において、距離算出部1205は、ステップS1304において出力された濃淡画素領域すべてについて、ステップS1306〜ステップS1311の処理を実行したか否かを判定する。
ステップS1312において、実行していない濃淡画素領域があると判定した場合には(ステップS1312においてNo)、ステップS1313に進み、ラベルカウンタnをインクリメントした後、ステップS1306に戻る。
一方、ステップS1312において、すべての濃淡画素領域について実行したと判定した場合には(ステップS1312においてYes)、特徴点フィルタリング処理を終了する。
次に、特徴点フィルタリング部604による特徴点フィルタリング処理の結果について説明する。図14は、特徴点フィルタリング処理前後の画像を示す図である。図14(a)は、領域抽出部602により抽出された所定領域401の画像について、特徴点抽出部603が特徴点抽出処理を行った後であって、特徴点フィルタリング処理を行う前の画像を示している。図14(a)の場合、正常領域の血管や気管支において抽出された特徴点に加え、GGO領域の血管や気管支において抽出された特徴点が含まれている。
一方、図14(b)は、特徴点フィルタリング部604により、特徴点フィルタリング処理が行われた後の画像を示している。図14(b)の場合、GGO領域内の血管や気管支において抽出された特徴点が削除されている。
このように、特徴点フィルタリング処理を行うことで、局所的位置合わせに有効でない特徴点が削除されるため、局所的位置合わせに用いる特徴点の数を削減することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態における医療画像表示システム120は、第2のレジストレーション部142が、特徴点フィルタリング部604を有する。また、第1の実施形態における医療画像表示システム120は、特徴点フィルタリング部604が、医療画像より抽出した濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域の輪郭からの距離に基づいて、濃淡画素領域がGGO領域か否かを判定する。また、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域であると判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を、局所的位置合わせに有効でない特徴点として除去する。
これにより、第1の実施形態における医療画像表示システム120によれば、マッチングに失敗する可能性の高い特徴点が除外されるため、局所的位置合わせに用いられる特徴点の数を削減することが可能となる。この結果、特徴点のマッチングを高速化することができる(つまり、局所的位置合わせを高速化することができる)。
更に、第1の実施形態における医療画像表示システム120は、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域でない(正常領域である)と判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を用いて、局所的位置合わせを行う。
これにより、第1の実施形態における医療画像表示システム120によれば、位置合わせに有効な特徴点を用いて局所的位置合わせを行うことが可能となる。つまり、患者の心拍や呼吸に伴う位置の変動を補正するための局所的位置合わせにおいて、経時変化の影響を排除することができる。この結果、局所的位置合わせの精度を向上させることができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、GGO領域の内部に含まれる特徴点を削除することで、GGO領域の内部に含まれる特徴点を、局所的位置合わせに用いる特徴点から除外するものとして説明した。これに対して、第2の実施形態では、GGO領域の内部に含まれる特徴点について信頼度を算出し、算出した信頼度が所定の条件を満たす場合に、局所的位置合わせに用いるようにする。また、第2の実施形態では、GGO領域の内部に含まれる特徴点それぞれについて、濃淡画素領域の輪郭から各特徴点までの距離に応じて信頼度を算出する。以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
はじめに、特徴点フィルタリング部604の機能構成について説明する。図15は、特徴点フィルタリング部の機能構成の詳細を示す第2の図である。図12に示した特徴点フィルタリング部の機能構成との相違点は、信頼度算出部1501が配されている点である。
信頼度算出部1501は、判定部1206においてGGO領域でない(正常領域である)と判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を特徴点出力部1207に出力する。また、信頼度算出部1501は、判定部1206においてGGO領域であると判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点について、距離算出部1205より出力された、濃淡画素領域の輪郭からの距離に基づいて、それぞれの特徴点の信頼度を算出する。また、信頼度算出部1501は、特徴点の信頼度が所定の閾値以上の特徴点を抽出し、信頼度と対応付けて特徴点出力部1207に出力する。
これにより、特徴点出力部1207は、正常領域の内部に含まれる特徴点と、GGO領域の内部に含まれる特徴点のうち、所定の閾値以上の信頼度を有する特徴点とを、特徴点マッチング部605に出力することができる。
この結果、特徴点マッチング部605は、GGO領域の内部に含まれる特徴点についてもマッチングを行う際に用いる特徴点に加えることが可能となる。また、集計部606において、それぞれの特徴点の移動ベクトルを集計して、1の移動ベクトルを算出する際、それぞれの特徴点に応じて重み付けを行うことが可能となる。
図16は、各特徴点について算出された信頼度を示す図である。図16において、特徴点1601〜1605は、GGO領域910であると判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点である。
信頼度算出部1501は、距離算出部1205において算出された、GGO領域910に対応する濃淡画素領域の内部に含まれる各画素の輪郭からの距離のうち、特徴点1601〜1605に対応する画素の輪郭からの距離を取得する。また、信頼度算出部1501は、それぞれの特徴点1601〜1605について、輪郭からの距離に応じた信頼度を算出する。
図16の例は、特徴点1601、1602、1603の信頼度を0.6と算出し、特徴点1604の信頼度を0.1と算出したことを示している。また、図16の例は、特徴点1605の信頼度を0.7と算出したことを示している。
次に、第2の実施形態における特徴点フィルタリング処理の流れについて説明する。図17は、特徴点フィルタリング処理の第2のフローチャートである。図13に示すフローチャートとの相違点は、ステップS1701〜ステップS1703である。
ステップS1701において、信頼度算出部1501は、n=1のラベルの濃淡画素領域に含まれる各画素の、当該濃淡画素領域の輪郭からの距離のうち、当該濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点に対応する画素についての距離を取得する。
ステップS1702において、信頼度算出部1501は、ステップS1701において取得した各特徴点の距離に基づいて、各特徴点の信頼度を算出し、所定の閾値以上の信頼度を有する特徴点を特徴点出力部1207に出力する。なお、特徴点出力部1207は、信頼度算出部1501により算出された信頼度を特徴点に対応付けて特徴点マッチング部605に出力する。
ステップS1703において、距離算出部1205は、n=1のラベルの濃淡画素領域の内部に含まれる全ての特徴点について信頼度を算出したか否かを判定する。ステップS1703において、信頼度を算出していない特徴点があると判定した場合には、ステップS1701に戻る。
一方、n=1のラベルの濃淡画素領域の内部に含まれる全ての特徴点について信頼度を算出したと判定した場合には、ステップS1312に進む。
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態における医療画像表示システム120は、第2のレジストレーション部142が、特徴点フィルタリング部604を有する。また、第2の実施形態における医療画像表示システム120は、特徴点フィルタリング部604が、医療画像より抽出した濃淡画素領域の内部に含まれるエッジ画素領域の、濃淡画素領域内での位置に基づいて、濃淡画素領域がGGO領域であるか否かを判定する。また、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域であると判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点について、濃淡画素領域の輪郭から特徴点までの距離に応じて、特徴点の信頼度を算出する。更に、特徴点フィルタリング部604が、所定の信頼度を有していない特徴点を、局所的位置合わせに有効でない特徴点として除去する。
これにより、第2の実施形態における医療画像表示システム120によれば、マッチングに失敗する可能性の高い特徴点が除外されるため、局所的位置合わせに用いられる特徴点の数を削減することが可能となる。この結果、特徴点のマッチングを高速化することができる(つまり、局所的位置合わせを高速化することができる)。
また、第2の実施形態における医療画像表示システム120は、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域でないと判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点を用いて、局所的位置合わせを行う。また、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域であると判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点のうち、所定の信頼度を有している特徴点を用いて、局所的位置合わせを行う。
これにより、第2の実施形態における医療画像表示システム120によれば、位置合わせに有効な特徴点と位置合わせに有効でないが信頼度の高い特徴点とを用いて局所的位置合わせを行うことが可能となる。この結果、局所的位置合わせの精度を向上させることができる。
更に、第2の実施形態における医療画像表示システム120は、特徴点フィルタリング部604が、GGO領域であると判定した濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点について、特徴点の信頼度に応じた集計を行うことで、局所的位置合わせを行う。
これにより、第2の実施形態における医療画像表示システム120によれば、局所的位置合わせにおいて、位置合わせに有効でない特徴点の影響を抑えることができるため、局所的位置合わせの精度を向上させることができる。
[その他の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、距離算出部1205が、濃淡画素領域の左上隅の輪郭からエッジ画素領域までの距離と、右下隅の輪郭からのエッジ画素領域までの距離とを算出したが、他の任意の方向の輪郭からの距離を算出するようにしてもよい。つまり、判定部1206は、濃淡画素領域内におけるエッジ画素領域の相対的な位置を特定することで、濃淡画素領域がGGO領域であるか否かを判定するものとする。
また、上記第2の実施形態では、信頼度算出部1501が、GGO領域であると判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点の信頼度を算出するにあたり、濃淡画素領域の輪郭から特徴点までの距離を用いた。しかしながら、信頼度の算出にあたっては、濃淡画素領域の中央位置から特徴点までの距離を用いるようにしてもよい。つまり、信頼度算出部1501は、濃淡画素領域内における特徴点の相対的な位置を特定することで、信頼度を算出するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、信頼度算出部1501が、GGO領域であると判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点について信頼度を算出するものとした。しかしながら、GGO領域でない(正常領域である)と判定された濃淡画素領域の内部に含まれる特徴点についても同様に信頼度を算出するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、CT画像を表示する場合について説明したが、CT画像以外の医療画像(例えば、MRI(Magnetic resonance imaging)画像)を表示する場合に適用してもよい。
なお、開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出する濃度閾値処理部と、
前記医療画像より、エッジ画素領域を検出するエッジ検出部と、
前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域が疾患領域か否かを判定する判定部と、
前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、前記判定部により疾患領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う位置合わせ処理部と
を有する医療画像表示システム。
(付記2)
前記判定部は、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の位置と、前記濃淡画素領域の輪郭の位置とを特定することで、前記濃淡画素領域が疾患領域か否かを判定する付記1に記載の医療画像表示システム。
(付記3)
前記判定部は、前記濃淡画素領域の輪郭から、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域までの距離が、所定の閾値より小さいと判定した場合に、前記濃淡画素領域が疾患領域でないと判定する付記2に記載の医療画像表示システム。
(付記4)
前記判定部により疾患領域であると判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点の、前記濃淡画素領域における位置に基づいて、前記特徴点の信頼度を算出する算出部を更に有し、
前記位置合わせ処理部は、前記判定部により疾患領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点に加えて、前記判定部により疾患領域であると判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点であって所定の信頼度を有する特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う付記1に記載の医療画像表示システム。
(付記5)
前記算出部は、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点の位置と、前記濃淡画素領域の輪郭の位置とを特定することで、前記特徴点の信頼度を算出する付記4に記載の医療画像表示システム。
(付記6)
前記算出部は、前記濃淡画素領域の輪郭から、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点までの距離に基づいて、前記特徴点の信頼度を算出する付記5に記載の医療画像表示システム。
(付記7)
医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出し、
前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出し、
前記医療画像より、エッジ画素領域を検出し、
前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域が疾患領域か否かを判定し、
前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、疾患領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う、
処理を、コンピュータに実行させる医療画像表示プログラム。
(付記8)
コンピュータが、
医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出し、
前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出し、
前記医療画像より、エッジ画素領域を検出し、
前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域が疾患領域か否かを判定し、
前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、疾患領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う、
処理を実行する医療画像表示方法。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :CT画像撮影システム
110 :CT装置
120 :医療画像表示システム
130 :画像DB
140 :診断支援部
141 :第1のレジストレーション部
142 :第2のレジストレーション部
143 :表示制御部
300 :並列表示画面
401 :所定領域
402 :対応領域
601 :CT画像入力部
602 :領域抽出部
603 :特徴点抽出部
604 :特徴点フィルタリング部
605 :特徴点マッチング部
606 :集計部
607 :変換部
608 :出力部
610 :局所的位置合わせ処理部
1201 :エッジ検出部
1202 :濃度閾値処理部
1203 :ラべリング部
1204 :微小点除去部
1205 :距離算出部
1206 :判定部
1207 :特徴点出力部
1501 :信頼度算出部

Claims (6)

  1. 医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出する濃度閾値処理部と、
    前記医療画像より、エッジ画素領域を検出するエッジ検出部と、
    前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域がGGO(Ground Glass Opacity)領域か否かを判定する判定部と、
    前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、前記判定部によりGGO領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う位置合わせ処理部と
    を有する医療画像表示システム。
  2. 前記判定部は、前記濃淡画素領域の輪郭から、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域までの距離が、所定の閾値より小さいと判定した場合に、前記濃淡画素領域がGGO領域でないと判定する請求項1に記載の医療画像表示システム。
  3. 前記判定部によりGGO領域であると判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点の、前記濃淡画素領域における位置に基づいて、前記特徴点の信頼度を算出する算出部を更に有し、
    前記位置合わせ処理部は、前記判定部によりGGO領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点に加えて、前記判定部によりGGO領域であると判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点であって所定の信頼度を有する特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う請求項1に記載の医療画像表示システム。
  4. 前記算出部は、前記濃淡画素領域の輪郭から、前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点までの距離に基づいて、前記特徴点の信頼度を算出する請求項3に記載の医療画像表示システム。
  5. 医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出し、
    前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出し、
    前記医療画像より、エッジ画素領域を検出し、
    前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域がGGO(Ground Glass Opacity)領域か否かを判定し、
    前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、GGO領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う、
    処理を、コンピュータに実行させる医療画像表示プログラム。
  6. コンピュータが、
    医療画像より、他の医療画像との位置合わせに用いる特徴点を抽出し、
    前記医療画像より、所定の濃度範囲内の濃度値を有する画素を含む濃淡画素領域を抽出し、
    前記医療画像より、エッジ画素領域を検出し、
    前記医療画像より抽出された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記エッジ画素領域の、該濃淡画素領域内での位置を特定することで、該濃淡画素領域がGGO(Ground Glass Opacity)領域か否かを判定し、
    前記医療画像より抽出された前記特徴点のうち、GGO領域でないと判定された前記濃淡画素領域の内部に含まれる前記特徴点を用いて、前記医療画像と前記他の医療画像との位置合わせを行う、
    処理を実行する医療画像表示方法。
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