JP6641961B2 - 細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法 - Google Patents

細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法 Download PDF

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本発明は、細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法に関する。
受精卵などの細胞を培養する際には、培地交換のような培養作業、顕微鏡観察のような観察作業、細胞移植前の一時保存のような保存作業などが行われている。これらの作業には、細胞を取り扱う細胞容器が多く用いられている。そして、作業を円滑に行うためには、細胞容器を載置台の定められた位置に定められた方向でスムーズにセット(すなわち、載置)することが望まれている。
例えば、顕微鏡を用いた観察作業では、高倍率で細胞の観察を行うので、細胞容器の位置や方向の僅かなズレによって、観察しようとする細胞がレンズの視野から大きく外れてしまう。このため、細胞容器を顕微鏡ステージにセットする際に、作業者は目視で細胞容器を所定の位置に正確にセットした後に、レンズを通して細胞を探すといった作業が強いられる。このため、作業効率の向上が大きく阻害されている。
また、インキュベータに保存される細胞の様子をカメラで撮像し観察する場合には、細胞容器をカメラの下方に正しくセットするために、作業者は細胞容器を載置するためのトレイをインキュベータから取り出し、細胞容器を所定の位置に正確にセットしてトレイをインキュベータに戻す作業が必要である。これによって、作業効率の向上を図り難いだけでなく、作業の間にインキュベータドアの開放で外気がインキュベータ内部に侵入し、内部に保存される細胞に影響を及ぼす可能性がある。このような状況から、細胞容器を載置台の定められた位置に定められた方向でスムーズにセットできる装置などの開発が求められている。
上述の要望に応えるべく、様々な工夫が検討されている。例えば、特許文献1には、細胞容器を載置する載置領域を有する載置板と、該載置領域の周囲に設けられた弾性体と、該弾性体に押圧力を付与したり解除したりする付勢機構とを備える容器トレイが開示されている。この容器トレイでは、細胞容器を載置領域に載置した後に、付勢機構で弾性体に押圧力を付与し該弾性体を変形させることにより、該弾性体と細胞容器の側壁に密着させて細胞容器をセットする。そして、弾性体への押圧力を解除すると、該弾性体と細胞容器の側壁との密着状態が解除される。これによって、細胞容器を載置領域から取り外すことができる。
特開2011−197040号公報
しかしながら、上記の容器トレイでは、弾性体及び付勢機構を設ける必要があるので、構造が複雑になり、製造コストが高くなる問題も生じている。また、細胞容器をセットしたり又は取り外したりする際に、作業者は終始目視で細胞容器及び付勢機構を確認しながら操作する必要がある。このため、作業をスムーズに行うのは言い難く、作業効率の向上は困難であった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造をもって、細胞容器を載置台の定められた位置に定められた方向でスムーズにセットすることにより、作業効率の向上を図ることができる細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法を提供することを目的とする。
本発明に係る細胞容器載置ユニットは、細胞を取り扱うための細胞容器と、該細胞容器を載置する載置面を有する載置台とを備え、前記細胞容器には、係合部が設けられ、前記載置台には、前記係合部と係合する被係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記係合部は、前記細胞容器の外壁に設けられると共に該細胞容器の底部から上方に延びる窪み部であり、前記被係合部は、前記載置台の前記載置面に設けられる突起部であることが好適である。
本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記係合部は、前記細胞容器の外壁から外方に突出する突起部であり、前記載置台には、前記載置面から起立する起立壁が設けられ、前記被係合部は、前記起立壁に設けられる窪み部であることが好適である。
本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記載置台には、前記載置面から起立すると共に、載置される前記細胞容器の回転を防止する回転防止部材が設けられていることが好適である。
また、本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記回転防止部材は、前記被係合部と一体的又は別体に設けられていることが好適である。
また、本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記回転防止部材は、前記載置台に取り外し可能に設けられていることが好適である。
また、本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記回転防止部材は、開口端を有する断面C字状、U字状又はコ字状に形成され、前記開口端には、前記細胞容器を前記回転防止部材の内部に案内する案内部材が更に設けられていることが好適である。
また、本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記係合部及び前記被係合部は、それぞれ複数であることが好適である。
また、本発明に係る細胞容器載置ユニットにおいて、前記載置台は、顕微鏡のステージであることが好適である。
本発明に係る細胞容器載置ユニットの載置方法は、上述の細胞容器載置ユニットを用いた載置方法であって、載置台の載置面に細胞容器を載置し、該細胞容器を水平方向にスライドさせることにより、前記細胞容器に設けられる係合部と前記載置台に設けられる被係合部とを係合させることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造をもって、細胞容器を載置台の定められた位置に定められた方向でスムーズにセットすることにより、作業効率の向上を図ることができる細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法を提供する。
第1実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図である。 細胞容器載置ユニットの断面図である。 細胞容器の窪み部の拡大斜視図である。 細胞容器載置ユニットの正面図である。 窪み部と突起部の変形例1を示す正面図である。 窪み部と突起部の変形例2を示す正面図である。 窪み部と突起部の変形例3を示す正面図である。 窪み部と突起部の変形例4を示す正面図である。 窪み部と突起部の変形例5を示す正面図である。 窪み部と突起部の変形例6を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例7を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例8を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例9を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例10を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例11を示す断面図である。 窪み部と突起部の変形例12を示す断面図である。 第2実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す正面図である。 第3実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第4実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第5実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第6実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第7実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す正面図である。 第8実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第9実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第10実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。 第11実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図である。 第12実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図である。
以下、図面を参照して本発明に係る細胞容器載置ユニット及びそれを用いた載置方法の実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面において、窪み部及びそれと係合する突起部の形状を分かり易くするために、係合状態においても両者の間に隙間があるように描かれているが、実際には両者が密接する状態である。また、本発明において「上下方向」とは、細胞容器を水平面上に載置した状態でその深さ方向(すなわち、鉛直方向)を指し、「上方」は細胞容器の底部から開口に向かう方向であり、「下方」はその逆方向である。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図であり、図2は細胞容器載置ユニットの断面図であり、図3は細胞容器の窪み部の拡大斜視図であり、図4は細胞容器載置ユニットの正面図である。本実施形態に係る細胞容器載置ユニット1は、上方に開口する細胞容器10と、該細胞容器10を載置する平板状の載置台20と、細胞容器10の開口を閉じる蓋部30とを備えている。
細胞容器10は、細胞を取り扱うための容器であって、細胞の培養作業、観察作業、保存作業、及び洗浄作業などに用いられている。ここでの細胞は、受精卵、卵細胞、ES細胞(胚性幹細胞)及びiPS細胞(人工多能性幹細胞)等が含まれている。また、本実施形態の細胞容器10は、哺乳動物及び鳥類の細胞、特に哺乳動物の細胞の取り扱いに好適である。哺乳動物は、温血脊椎動物を指し、例えば、ヒト及びサルなどの霊長類、マウス、ラット及びウサギなどの齧歯類、イヌ及びネコなどの愛玩動物、ならびにウシ、ウマ及びブタなどの家畜が挙げられる。そして、本実施形態の細胞容器10は、ヒト又はウシの受精卵の取り扱いに特に好適である。
図1に示すように、細胞容器10は、円板状の底部11と、該底部11を取り囲むようにその周縁から立ち上がってなる扁平円筒状の外壁12と、底部11の中央位置に環状壁を立設することによって形成された収容凹部13とを有する。外壁12は、底部11から開口に向かって延伸して比較的に厚く形成された厚肉部12aと、該厚肉部12aの上方に位置すると共に該厚肉部12aよりも薄く形成された薄肉部12bとから構成されている。そして、厚肉部12aと薄肉部12bとの厚さの変化によって、外壁12の略中間位置には段差部12cが形成されている。この段差部12cは、細胞容器10に蓋部30を被せるときに、蓋部30の縁部と当接する部分になる。
収容凹部13は、細胞及び細胞処理液などを収容するための構造であり、その底面は平坦面に加工されている。なお、収容凹部13の底面は必ずしも平坦面である必要がなく、例えば中心に向かって傾斜するように加工されても良い、また、該収容凹部13にマイクロウェルを更に形成しても良い。外壁12と収容凹部13との間は、仕切板14、15、16によって更に3つの収容空間が区画されている。これらの収容空間は、例えば細胞の培養、洗浄などの目的に応じて使い分けることができ、細胞の取り扱いに好適な構造である。なお、このような収容空間は3つに限らず、必要に応じて増減しても良い。
細胞容器10の材質は特に制限されない。具体的には、金属、ガラス、およびシリコン等の無機材料、プラスチック(例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂)で代表される有機材料が挙げられる。本実施形態では、顕微鏡での観察作業に適するため、該細胞容器10は光透過性を有するプラスチック材料によって形成されている。
そして、プラスチック材料を用いた場合には、日本薬局方に記載された溶出試験の規格値を満たす材料であることが好ましく、例えば日本薬局方、一般試験法、7.02プラスチック製医薬品容器試験法、1.2溶出試験、(iv)紫外線吸収スペクトルに記載の手順を実施し、紫外線吸収スペクトルにおいて、波長220nm以上241nm未満における吸光度が0.08以下、波長241nm以上350nm以下における吸光度は0.05以下である材料であることが好ましい。また、細胞容器内部の衛生性を高めるために、細胞容器10は射出成形又はブロー成形によって一体的に形成されることが好ましい。
図4に示すように、蓋部30は、円板状の天板部31と、該天板部31の外周縁と連結して下方に延びる側壁部32とを有する。蓋部30の内径は、細胞容器10の薄肉部12bの外径よりも僅かに大きく形成されている。このようにすれば、蓋部30は、細胞容器10に着脱自在にされると共に、比較的気密性の高い状態で細胞容器10を閉じることができる。そして、蓋部30を細胞容器10に被せる状態では、蓋部30の縁部(すなわち、側壁部32の自由端部)は、細胞容器10の段差部12cと全周に亘って当接される。なお、蓋部30は、細胞容器10と同様に、光透過性を有するプラスチック材料によって一体的に形成されている。
載置台20は、所定の厚さを有する板状部材からなり、平坦な載置面21を有する。載置台20の材料としては、一定の強度を有する金属、ガラス、プラスチック(例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂)を挙げることができる。
そして、正立顕微鏡を用いて細胞を上から観察する場合には、反射光の影響を抑制するために、載置台20に黒色の材料を用いることが好ましい。一方、倒立顕微鏡を用いて細胞を下側から観察する場合には、載置台20に光透過性を有するガラス又はプラスチック材料を用いることが好ましく、或いは、載置台20に黒色の材料を用いると共に、細胞容器10の収容凹部13に対応する載置台20の位置に穴を開けても良い。また、載置面21の平滑性を確保したい場合には、載置台20にガラス材料を用いることが好ましい。断熱性の向上を図りたい場合には、載置台20にプラスチック材料を用いることが好ましい。更に、細胞容器10の温度を維持するために熱を加えたい場合には、載置台20に伝熱性の良い金属材料を用いることが好ましい。
細胞容器10の外壁12には、底部11から上方に向かって延びる窪み部(係合部)18が形成されている。窪み部18は外壁12の全高さに亘って形成されておらず、その上端部18aが段差部12cより低く、且つ平面状に加工されている。平面視において、窪み部18は、細胞容器10の内方に窪んでU字状をなしている(図2参照)。一方、載置台20の載置面21には、窪み部18と係合する突起部(被係合部)22が立設されている。突起部22は、円柱状をなしており、水平方向においてその外径が窪み部18の最も幅広の場所よりも僅かに小さく、上下方向においてその上端部22aが窪み部18の上端部18aよりもやや低い。上端部22aは平面状に加工されている(図4参照)。
以上の構成を有する細胞容器載置ユニット1では、細胞容器10の外壁12に窪み部18が設けられ、載置台20の載置面21に突起部22が設けられている。そして、窪み部18と突起部22とを係合させることで、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でスムーズにセットすることが可能になる。従って、作業者は、突起部22と窪み部18との相対位置を把握できれば、両者を係合させるだけで細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向で円滑にセットできる。
しかも、この場合には、作業者は終始目視せずに触覚(例えば、手の感覚)で作業を行うことも可能であり、作業の効率を確実に高めることができる。また、細胞容器10の位置や角度の調整作業が不要になるので、作業の負荷を低減することができると共に、作業時間を短縮することができる。その結果、作業効率を大幅に向上することができる。
更に、従来の弾性体及び付勢機構等を有するものと比べて、構造が簡単であるので、コスト削減の効果も期待できる。特に、係合部と被係合部に窪み部18と突起部22との組み合わせを用いることで、シンプルな構造で両者を係合させることができると共に、窪み部18及び突起部22の設置に伴う製造コストの増加を抑えることができる。
なお、本実施形態において、細胞容器10の窪み部18及び載置台20の突起部22のいずれか一方にマイクロタグ、他方に該マイクロタグの情報を読み取るRW(Reader Writer)を設けることが好ましい。このようにマイクロタグとRWといった電子的なチェック手段を用いることにより、細胞容器10の取り違えを確実に防止することができる。また、窪み部18と突起部22が係合される状態では、両者の距離が至近であるため、マイクロタグとRWとの通信距離も近いので、読み取り直しが少なく、出力を抑えて電磁波を不必要に発信したりせず、且つ、隣接する他の細胞容器10を誤って読み取ることを防止できる。なお、マイクロタグには、細胞容器10の種類、特定の患者に由来する細胞、特定の患者に移植する細胞、患者IDなどの情報が記憶されている。
以下、細胞容器載置ユニット1を用いた載置方法について、顕微鏡観察の例を挙げて説明する。なお、本発明に係る載置方法は、顕微鏡観察の例に制限されない。また、この場合には、載置台20を顕微鏡のステージに着脱自在に設けても良く、或いは載置台20は顕微鏡のステージであっても良い。載置台20が顕微鏡のステージである場合には、載置台20の取り付け作業及び取り外し作業を省くことができるので、顕微鏡を用いた観察作業を円滑に行える。
まず、作業者は、載置面21に立設された突起部22を観察作業を実施し易い場所(例えば、顕微鏡視野中心の下方)に位置させるように、載置台20の位置を調整する。次に、蓋部30付きの細胞容器10を持ち上げて載置台20の載置面21に載置する。続いて、例えば親指を外壁12に設けられた窪み部18に押し当てて、細胞容器10を水平方向にスライドさせながら、突起部22の位置まで移動させる。そして、親指を突起部22にぶつけたら、親指を外して窪み部18と突起部22とを係合させる。これによって、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でスムーズにセットすることができる。
この場合には、窪み部18と突起部22との相対位置さえ把握できれば、作業者は終始目視せずに手の感覚で作業を行うことが可能になる。従って、作業者は顕微鏡のレンズをのぞきながら、手の感覚でこれら作業を連続して行うことができる。これによって、作業の効率を大幅に向上することができる。
また、このように目視せずに手の感覚だけで作業を行えるので、インキュベータ内部に細胞容器10をセットする作業の効率も向上することが可能になる。すなわち、インキュベータの所定の位置に載置台20を事前に設置すれば、従来のようにトレイをインキュベータから取り出さずに、手の感覚で細胞容器10の窪み部18と載置台20の突起部22とを係合させるだけで、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向で容易にセットすることができる。これによって、作業時間を大幅に短縮することができるので、インキュベータドアの開放時間を短くすることができる。その結果、ドア開放による外気のインキュベータ内部への侵入を抑制し、インキュベータ内部に保存される細胞への影響を少なくすることができる。
本実施形態の細胞容器載置ユニット1において、窪み部と該窪み部と係合する突起部については、様々な変形例が考えられる。以下、図5A〜図13を参照しその一部の変形例を説明するが、本実施形態の窪み部及び突起部はこれらの変形例に制限されない。また、窪み部及び突起部の上下方向における位置関係ならびにこれらの上端部の形状については、図5A〜図6Bを基に説明する。窪み部及び突起部の断面形状ならびに数量については、図7〜図13を基に説明する。
<変形例1>
図5Aに示す変形例1では、窪み部19が外壁12の全高さ(すなわち、底部11から細胞容器10の開口まで)に亘って設けられている。一方、該窪み部19と係合する突起部22は、その高さが外壁12の段差部12cよりも低い。このように突起部22の高さが段差部12cより低いので、係合時に突起部22の上端部22aと蓋部30との干渉を防止することができる。
<変形例2>
また、図5Bに示す変形例2では、細胞容器10の窪み部23は、その高さが外壁12の段差部12cより低く、その上端部23aがドーム状に加工されている。一方、該窪み部23と係合する突起部24は、その上端部24aが窪み部23の形状に倣ってドーム状に加工されている。
<変形例3>
また、図5Cに示す変形例3では、窪み部23の上端部23aはドーム状に加工されている。該窪み部23と係合する突起部22は、その上端部22aが平面状に加工されている。
<変形例4>
図6Aに示す変形例4では、窪み部25は、外壁12の段差部12cを越えて細胞容器10の開口付近まで延びており、その上端部25aがドーム状に加工されている。一方、該窪み部25と係合する突起部24は、その上端部24aが窪み部25の形状に倣ってドーム状に加工されているが、段差部12cより低く形成されている。このようにすれば、係合時に突起部24の上端部24aと蓋部30との干渉を防止することができる。
<変形例5>
また、図6Bに示す変形例5では、窪み部25は、外壁12の段差部12cを越えて細胞容器10の開口付近まで延びており、その上端部25aがドーム状に加工されている。一方、該窪み部25と係合する突起部22は、段差部12cより低く形成されており、その上端部22aが平面状に加工されている。このようにすれば、係合時に突起部22の上端部22aと蓋部30との干渉を防止することができる。
<変形例6>
また、図7に示す変形例6では、突起部27は、断面台形状を呈しており、その幅が細胞容器10の中心に向かって徐々に狭くなっている。該突起部27と係合する窪み部26は、突起部27の形状に合わせて細胞容器10の内部に窪んでいる。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例7>
また、図8に示す変形例7では、突起部28は、断面が二等辺三角形状を呈しており、細胞容器10に突き刺さるように配置されている。一方、該突起部28と係合する窪み部29は、突起部28の形状に合わせて細胞容器10の内方に窪んでV字状に形成されている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例8>
図9に示す変形例8では、突起部33は、断面が直角三角形状を呈しており、細胞容器10に突き刺さるように配置されている。一方、該突起部33と係合する窪み部34は、突起部33の形状に合わせて細胞容器10の内方に窪んでV字状に形成されている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例9>
図10に示す変形例9では、窪み部41は、断面C字状に形成されている。一方、該窪み部41と係合する突起部40は、断面略矩形状に形成され、更に、その窪み部41と接する左右両端部が窪み部41の形状に合わせて円弧状に加工されている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例10>
図11に示す変形例10では、窪み部及び突起部がそれぞれ2箇所ずつ設けられている。具体的には、載置台20の載置面21には、突起部35が2箇所設けられている。これらの突起部35は同じ形状及び高さを有しており、一定の間隔をもって離れている。平面視において、突起部35は、断面略矩形状に形成され、その細胞容器10に向かう先端部が円弧状に加工されている。
一方、細胞容器10の外壁12には、突起部35の配置位置に対応して窪み部36が2箇所設けられている。これらの窪み部36は、突起部35の先端部の形状に合わせて断面U字状をなしている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例11>
図12に示す変形例11では、窪み部及び突起部がそれぞれ2箇所ずつ設けられているが、それぞれの形状が異なっている。具体的には、突起部35及び突起部38は、所定の間隔で離れて載置面21にそれぞれ立設されている。平面視において、突起部38は突起部35よりも更に細胞容器10の内部に入り込むように長く形成されている。突起部38の先端部の形状は、突起部35と同様に円弧状に加工されている。
一方、細胞容器10の外壁12には、突起部35に対応する窪み部36と、突起部38に対応する窪み部39とがそれぞれ設けられている。これらの窪み部36,39は、突起部35,38の先端部の形状に合わせて断面U字状をなしているが、窪み部36よりも窪み部39の方が長く形成されている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
<変形例12>
図13に示す変形例12では、窪み部及び突起部がそれぞれ2箇所ずつ設けられているが、それぞれの形状が異なっている。具体的には、載置面21には突起部35と突起部28が立設されている。突起部35は、断面略矩形状に形成され、その細胞容器10に向かう先端部が円弧状に加工されている。一方、突起部28は、断面が二等辺三角形状を呈しており、細胞容器10に突き刺さるように配置されている。
そして、細胞容器10の外壁12には、突起部35に対応する断面U字状の窪み部36と、突起部28に対応する断面V字状窪み部29とがそれぞれ設けられている。このようにすれば、係合された状態では細胞容器10の動きをより制限することができ、細胞容器10の回転などを抑制する効果を高めることができる。
上述したように窪み部及び突起部が複数の形状などを有するので、区別できる細胞容器10の種類を増やすことができる。そして、これらの区別できる細胞容器10を培養目的、培養工程、培養細胞の種類などに合わせて使い分けることで、細胞容器10の取り違えの発生を防止できる。例えば、培養工程では、上述の変形例6(すなわち、断面台形状を呈す突起部27を有する細胞容器)を用いる。一方、移植工程では、上述の変形例7(すなわち、断面が二等辺三角形状を呈する突起部28を有する細胞容器)を用いる。
そして、突起部27を有する細胞容器の場合には、突起部27がその形状に合わせた窪み部26にしか係合できないため、作業者が誤って該突起部27をV字状に窪んだ窪み部29と係合させても、両者を係合することができない。同様に、突起部28を有する細胞容器の場合にも同様である。その結果、細胞容器の取り違えを確実に防止することが可能になる。
また、上述の変形例1、3及び5から分かるように、形状の異なる三種類の窪み部(すなわち、窪み部19、23、25)が共に突起部22と係合することができるので、一つの載置台20に複数形状の細胞容器10を載置することが可能である。すなわち、一つの載置台で複数形状の細胞容器に対応することができるので、細胞容器載置ユニット1の応用性を高めることができる。
<第2実施形態>
図14は第2実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す正面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット2と第1実施形態との相違点は、蓋部を備えないことである。また、細胞容器10の窪み部19は外壁12の全高さ(すなわち、底部11から細胞容器10の開口まで)に亘って設けられている。そして、窪み部19と係合する突起部42は、細胞容器10の高さより高く、その先端が細胞容器10の開口を越えている。
このような構成を有する細胞容器載置ユニット2は、上記第1実施形態と同様な作用効果が得られるほか、突起部42が高く形成されているので、突起部42の位置がより分かり易くなり、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でより円滑にセットできる。また、蓋部を備えていないので、突起部42が細胞容器10の高さを越えても、突起部42が蓋部と干渉する心配はない。なお、上述した変形例は第2実施形態の細胞容器載置ユニット2にも適用される。
<第3実施形態>
図15は第3実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット3と第1実施形態との相違点は、突起部の周辺に細胞容器の回転を防止する回転防止部材を更に設けることである。具体的には、載置台20の載置面21には円柱状の突起部43が立設され、細胞容器10の外壁12には該突起部43と係合する窪み部18が設けられている。窪み部18の窪んでいる領域と比べて、突起部43の面積が小さい。
載置面21において、突起部43の左右両側には、該突起部43と別体に設けられた円柱状の回転防止部材44L,44Rが配置されている。これらの回転防止部材44L,44Rは、細胞容器10の外壁12の湾曲形状に沿って、突起部43から離れる位置に配置されている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット3は、上記第1実施形態と同様な作用効果が得られるほか、更に以下の効果を得られる。すなわち、細胞容器載置ユニット3では、突起部43の面積が窪み部18の窪んだ領域より小さいため、突起部43と窪み部18とが係合された状態において、細胞容器10が突起部43を中心として回転する可能性がある。そして、突起部43の左右両側に回転防止部材44L,44Rを設け、この回転防止部材44L,44R及び突起部43の協働で細胞容器10の回転を抑制することができ、細胞容器10の位置をより確実に固定する効果を奏する。
<第4実施形態>
図16は第4実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット4と第3実施形態との相違点は、回転防止部材の形状である。図16に示すように、突起部43の周辺には、該突起部43と別体に設けられた円弧状の回転防止部材45が配置されている。この回転防止部材45は、載置面21から起立し、突起部43と所定の距離で離れている。平面視において、回転防止部材45は、開口端を有する断面C字状に形成されており、細胞容器10の外壁12の形状に合わせて湾曲し、突起部43を中心に左右対称になっている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット4は、第3実施形態と同様な作用効果を得られる。
<第5実施形態>
図17は第5実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット5と第1実施形態との相違点は、突起部の周辺に細胞容器の回転を防止する回転防止部材を更に設けることである。具体的には、載置台20の載置面21には突起部47が立設され、平面視において、突起部47の先端部は円弧状に加工されている。一方、細胞容器10の外壁12には、該突起部47と係合する窪み部18が設けられている。
また、載置面21には、平板状の回転防止部材46が起立している。この回転防止部材46は、突起部47の基端部(すなわち、先端部の反対側)と連結され、突起部47と一体的に形成されている。また、回転防止部材46は、突起部47を中心に左右対称になっている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット5は、上記第1実施形態と同様な作用効果が得られるほか、更に以下の効果を得られる。すなわち、回転防止部材46を設け、回転防止部材46及び突起部47の協働で細胞容器10の回転を抑制することができ、細胞容器10の位置をより確実に固定する効果を奏する。また、回転防止部材46が突起部47と一体的に形成されているので、回転防止部材46及び突起部47を容易に形成することができる。
<第6実施形態>
図18は第6実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット6と第5実施形態との相違点は、回転防止部材が開口端を有する断面C字状に形成されることである。具体的には、突起部43の周辺には、円弧状の回転防止部材48が立設されている。この回転防止部材48は、突起部47の基端部と連結され、突起部47と一体的に形成されている。また、回転防止部材48は、細胞容器10の外壁12の形状に合わせて湾曲しており、外壁12の半周に亘って延びっている。そして、回転防止部材48は、突起部47を中心に左右対称になっている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット6は、第5実施形態と同様な作用効果を得られる。
<第7実施形態>
図19は第7実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット7と第6実施形態との相違点は、細胞容器を案内する案内部材を更に設けることである。図19に示すように、回転防止部材48の左側の開口端には左側案内部材49L、右側の開口端には右側案内部材49Rがそれぞれ設けられている。左側案内部材49L及び右側案内部材49Rは、それぞれ平板状に形成され、回転防止部材48と一体的に形成されている。なお、左側案内部材49L及び右側案内部材49Rは、回転防止部材48と別体に形成され、回転防止部材48と連結されても良い。
このような構成を有する細胞容器載置ユニット7は、第6実施形態と同様な作用効果を得られるほか、案内部材49L,49Rを備えるため、細胞容器10の窪み部18と載置台20の突起部47とを係合させる際に、細胞容器10を回転防止部材48の内部に案内するので、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でよりスムーズにセットできる。
<第8実施形態>
図20は第8実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット8と第7実施形態との相違点は、左側案内部材49Lが右側案内部材49Rよりも長いことである。このような構成を有する細胞容器載置ユニット8は、第7実施形態と同様な作用効果を得られるほか、更に以下の効果を得られる。
すなわち、左側案内部材49Lが右側案内部材49Rよりも長いため、例えば右側から左側に細胞容器10をスライドして細胞容器10をセットする際に、細胞容器10を左側案内部材49Lに当たるまで水平方向に沿ってスライドし、そこから90度に方向転換して手前までスライドするだけで、回転防止部材48の内部に案内される。これによって、細胞容器10の窪み部18と載置台20の突起部47とを容易に係合させることができるので、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でよりスムーズにセットできる。なお、左側案内部材49Lを必ず右側案内部材49Rより長くする必要がなく、その逆であっても良い。
<第9実施形態>
図21は第9実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット9と第7実施形態との相違点は、左側案内部材及び右側案内部材の形状である。図21に示すように、左側案内部材50Lの先端部及び右側案内部材50Rの先端部は、外方に広がるように形成されている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット9は第7実施形態と同様な作用効果を得られるほか、左側案内部材50L及び右側案内部材50Rの先端部が外方に広がるように形成されるので、細胞容器10の窪み部18と載置台20の突起部47とを更に容易に係合させることが可能になる。
<第10実施形態>
図22は第10実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す断面図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット52と第5実施形態との相違点は、回転防止部材46に加えて細胞容器10の左側に左側回転防止部材51L、細胞容器10の右側に右側回転防止部材51Rを更に設けることである。左側回転防止部材51Lと右側回転防止部材51Rとは、互いに平行になっている。図22に示すように、左側回転防止部材51Lと右側回転防止部材51Rは、回転防止部材46と一体的に形成され、コ字状になっている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット52は、第5実施形態と同様な作用効果を得られる。
<第11実施形態>
図23は第11実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット53と第1実施形態との相違点は、細胞容器側に突起部を設け、載置台側に窪み部を設けることである。具体的には、細胞容器10の外壁12には、外方に突出する突起部(係合部)54が設けられている。突起部54は、段差部12cより低く、その外方に突出した先端部が円弧状に加工されている。
一方、載置台20には、載置面21から起立する起立壁55が設けられている。起立壁55は、細胞容器10の外壁12の形状に合わせて湾曲し、その中央位置には突起部54と係合する窪み部(被係合部)55aが設けられている。窪み部55aは、起立壁55の上下方向に延在し、突起部54の先端部の形状に合わせて断面U字状に加工されている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット53は、第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、細胞容器10側に突起部54を設けるので、細胞容器10側に窪み部を設ける場合と比べて、細胞容器10の方向をより把握しやすいので、細胞容器10を載置台20の定められた位置に定められた方向でより円滑にセットできる。また、起立壁55は、細胞容器10の外壁12の形状に合わせるように湾曲しているので、細胞容器10の回転を防止することができる。すなわち、起立壁55は、回転防止部材としての役割も果たしている。従って、本実施形態では、回転防止部材を新たに設ける必要がない。更に、本実施形態の突起部54及び窪み部55aの設置場所は第1実施形態と逆であるため、細胞容器載置ユニットのバリエーションを増やすことができ、多様なニーズに応えることが可能になる。
<第12実施形態>
図24は第12実施形態に係る細胞容器載置ユニットを示す分解斜視図である。本実施形態の細胞容器載置ユニット56と第11実施形態との相違点は、細胞容器側に突起部を2箇所設け、それに対応して載置台側に窪み部も2箇所設けることである。具体的には、細胞容器10の外壁12には、突起部54に加えて外方に突出する突起部(係合部)58が更に設けられている。突起部58は、段差部12cより低く、その外方に突出した先端部が矩形状に加工されている。
一方、載置台20の載置面21から起立する起立壁55には、突起部54と係合する窪み部55aに加えて、突起部58と係合する窪み部(被係合部)55bが更に設けられている。窪み部55bは、起立壁55の上下方向に延在し、突起部58の先端部の形状に合わせて平面視でコ字状に加工されている。このような構成を有する細胞容器載置ユニット56は、第11実施形態と同様な作用効果を得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、窪み部と突起部とがそれぞれ複数の場合には、上述した第11及び第12実施形態のほか、例えば細胞容器10側に窪み部と突起部とを1箇所ずつ設けて、それに対応して載置台20側に突起部と窪み部とを1箇所ずつ設けても良い。
また、係合部及び被係合部の形状については、上述した窪み部と突起部との組み合わせに限らず、その他の組み合わせであっても良い。また、回転防止部材は載置台に取り外し可能に設けられても良い。このようにすれば、必要に応じて回転防止部材を取り付けたり、取り外したりすることができるので、細胞容器載置ユニット1の応用性を高めることができる。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,52,53,56 細胞容器載置ユニット
10 細胞容器
12 外壁
12a 厚肉部
12b 薄肉部
12c 段差部
13 収容凹部
18,19,23,25,26,29,34,36,39,41 窪み部(係合部)
20 載置台
21 載置面
22,24,27,28,33,35,38,40,42,43,47 突起部(被係合部)
30 蓋部
44L,44R,45,46,48,51L,51R 回転防止部材
49L,50L 左側案内部材
49R,50R 右側案内部材
54,58 突起部(係合部)
55 起立壁
55a,55b 窪み部(被係合部)

Claims (10)

  1. 細胞を取り扱うための細胞容器と、該細胞容器を載置する載置面を有する載置台とを備え、
    前記細胞容器には、係合部が設けられ、
    前記載置台には、前記係合部と係合する被係合部が設けられ
    前記係合部は、前記細胞容器の外壁に設けられると共に該細胞容器の底部から上方に延びる窪み部であり、
    前記被係合部は、前記載置台の前記載置面に設けられる突起部であることを特徴とする細胞容器載置ユニット。
  2. 細胞を取り扱うための細胞容器と、該細胞容器を載置する載置面を有する載置台とを備え、
    前記細胞容器には、係合部が設けられ、
    前記載置台には、前記係合部と係合する被係合部が設けられ、
    前記係合部は、前記細胞容器の外壁から外方に突出する突起部であり、
    前記載置台には、前記載置面から起立する起立壁が設けられ、
    前記被係合部は、前記起立壁に設けられる窪み部であることを特徴とする細胞容器載置ユニット。
  3. 前記載置台には、前記載置面から起立すると共に、載置される前記細胞容器の回転を防止する回転防止部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞容器載置ユニット。
  4. 前記回転防止部材は、前記被係合部と一体的又は別体に設けられていることを特徴とする請求項に記載の細胞容器載置ユニット。
  5. 前記回転防止部材は、前記載置台に取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項又はに記載の細胞容器載置ユニット。
  6. 前記回転防止部材は、開口端を有する断面C字状、U字状又はコ字状に形成され、
    前記開口端には、前記細胞容器を前記回転防止部材の内部に案内する案内部材が更に設けられていることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の細胞容器載置ユニット。
  7. 前記係合部及び前記被係合部は、それぞれ複数であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の細胞容器載置ユニット。
  8. 前記載置台は、顕微鏡のステージであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の細胞容器載置ユニット。
  9. 前記係合部及び前記被係合部のいずれか一方にはマイクロタグ、他方には該マイクロタグの情報を読み取るリーダライタが設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の細胞容器載置ユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の細胞容器載置ユニットを用いた載置方法であって、
    載置台の載置面に細胞容器を載置し、該細胞容器を水平方向にスライドさせることにより、前記細胞容器に設けられる係合部と前記載置台に設けられる被係合部とを係合させることを特徴とする載置方法。
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