JP6640702B2 - 時系列信号特徴推定装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、時系列信号特徴推定技術に関し、特に短時間フーリエ変換に基づく時系列信号の特徴を推定する技術に関する。
音声信号や音響信号などの時系列信号を分析する手法の1つとして、短時間フーリエ変換がある(非特許文献1参照)。分析対象となる時系列信号は、短時間フーリエ変換された結果、時間と角周波数(時間と周波数)のインデックスを持つ2次元の複素数信号に変換される。
この複素数信号の実数部と虚数部をそのまま分析に用いる代わりに、振幅成分と位相成分に変換し、これらの両方の成分の特徴またはいずれか一方の成分のみの特徴に注目して、分析を行うことがある。また、位相成分の角周波数についての微分の正負を反転させた値である群遅延特性や、位相成分の時間についての微分の値である瞬時角周波数(瞬時角周波数を2πで除した値である瞬時周波数)に基づき、分析を行うこともある。
M. Parchami, W. P. Zhu, B. Champagne, E. Plourde, "Recent Developments in Speech Enhancement in the Short-Time Fourier Transform Domain", IEEE Circuits and Systems Magazine, Vol.16, No.3, pp.45-77, 2016.
2つの成分のうち、振幅成分は、得られる特徴の物理的な解釈のしやすさや数値的な計算の簡潔さから、採用されることが多い。
一方、位相成分や、その角周波数微分や時間微分から得られる群遅延特性や瞬時角周波数(瞬時周波数)についても、有益な特徴が得られることが期待されるものの、複素数信号から直接的に計算される位相成分は、その値が-πからπの間にラップされた状態となるために、時間軸方向にも周波数軸方向にも不連続点を有する2次元の系列となってしまう。このため、群遅延特性や瞬時角周波数の値を算出するためには、位相成分の不連続を解消しアンラップされた位相成分の特性を知る必要があるが、一般に位相成分の特性のアンラップ処理は一意な解を持たず不確定な問題となる。
そこで本発明は、短時間フーリエ変換に基づく時系列信号の特徴分析において、不確定性が少ない形で、時系列信号特徴を算出することができる時系列信号特徴推定技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
Figure 0006640702
Figure 0006640702
(ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける振幅をAn,kとし、前記振幅An,k(n1,n2はn2-n1≧1を満たす整数、n=n1, n1+1,…, n2、kは整数)から、離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける対数振幅logAn,kの時間差分である対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを算出する対数振幅時間差分算出部と、前記対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnから、次式を用いて離散時間tn、離散角周波数ωkにおける群遅延特性GDn,kを時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
Figure 0006640702
(ただし、Tは窓関数の有効幅であり、T=N/fs)を含む。
本発明の一態様は、窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
Figure 0006640702
Figure 0006640702
(ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける振幅をAn,kとし、前記振幅An,k(nは整数、k1,k2はk2-k1≧1を満たす整数、k=k1, k1+1,…, k2)から、離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける対数振幅logAn,kの角周波数差分である対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを算出する対数振幅角周波数差分算出部と、前記対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkから、次式を用いて離散時間tn、離散角周波数ωkにおける瞬時周波数IFn,kを時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
Figure 0006640702
を含む。
本発明の一態様は、窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
Figure 0006640702
Figure 0006640702
(ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける振幅をAn,kとし、前記振幅An,k(n1,n2はn2-n1≧1を満たす整数、n=n1, n1+1,…, n2、k=0, 1,…, N-1)から、k=0,1,…, N-2の各kについて離散角周波数ωkからωk+1にかけての群遅延特性の符号反転値の積分値である群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kを算出する群遅延特性積分値算出部と、k0を0以上N-1以下のある整数、位相の初期値をφn,k_0とし、前記群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=k0, k0+1,…, N-2)から、次式を用いて、k=k0+1から昇順に位相φn,k(k=k0+1,…, N-1)を時系列信号特徴として算出し、
Figure 0006640702
前記群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=0, 1,…,k0-1)から、次式を用いて、k=k0-1から降順に位相φn,k(k=0, 1,…,k0-1)を時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
Figure 0006640702
を含む。
本発明の一態様は、窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
Figure 0006640702
Figure 0006640702
(ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける振幅をAn,kとし、前記振幅An,k(n0を整数、mを正の整数、n=n0, n0+1,…, n0+m、k1,k2はk2-k1≧1を満たす整数、k=k1, k1+1,…, k2)から、n=n0, n0+1,…, n0+m-1の各nについて離散時間tnからtn+1にかけての瞬時周波数の2π倍の積分値である瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,kを算出する瞬時周波数算出部と、位相の初期値をφn_0,kとし、前記瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,k(n=n0, n0+1,…, n0+m-1)から、次式を用いて、n=n0+1から昇順に位相φn,k(n=n0+1,…, n0+m)を時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
Figure 0006640702
を含む。
本発明によれば、時系列信号の短時間フーリエ変換の振幅成分に基づき、位相成分、群遅延特性、瞬時周波数を算出することにより、これらの値を不確定性の少ない形で算出することが可能となる。
時系列信号特徴推定装置100の構成の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置100の動作の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置200の構成の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置200の動作の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置300の構成の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置300の動作の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置400の構成の一例を示す図。 時系列信号特徴推定装置400の動作の一例を示す図。 離散角周波数インデックスk=0における真の位相と群遅延特性の推定値を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
<表記方法>
_(アンダースコア)は下付き添字を表す。例えば、xy_zはyzがxに対する上付き添字であり、xy_zはyzがxに対する下付き添字であることを表す。
<短時間フーリエ変換に基づく時系列信号の特徴推定の原理>
まず、短時間フーリエ変換に基づく時系列信号の特徴推定の原理となる群遅延特性、瞬時角周波数、位相が満たす方程式について説明する。これらの方程式を用いることにより、時系列信号の短時間フーリエ変換により得られる2次元の複素数信号の位相成分を、複素数信号の値そのものから直接計算する代わりに、複素数信号の振幅成分から推定することが可能となる。また、群遅延特性、瞬時角周波数も振幅成分から推定することが可能となる。
[群遅延特性、瞬時角周波数、位相が満たす方程式]
まず、時系列信号である連続時間信号x(τ)について、式(1)で与えられる時間tと角周波数ωにおける短時間フーリエ変換Xt,ωを考える。
Figure 0006640702
ただし、w(t)はt=0において最大値を取る窓関数、Tは窓関数の有効幅とする。なお、jは虚数単位である。
このとき、短時間フーリエ変換Xt,ωを時間tで偏微分すると式(2)が得られる。
Figure 0006640702
同様に、短時間フーリエ変換Xt,ωを角周波数ωで偏微分すると式(3)が得られる。
Figure 0006640702
ここで、窓関数として式(4)で与えられるガウス窓を選択する。
Figure 0006640702
ただし、ガウス窓の標準偏差σは0より大きい実数(正の実数)とする。
このとき、窓関数w(τ-t)を時間tで偏微分すると式(5)が得られる。
Figure 0006640702
このとき、式(4)を式(3)に、式(5)を式(2)に適用し、共通項を消去すると、式(6)が得られる。
Figure 0006640702
短時間フーリエ変換Xt,ωの振幅をAt,ω、位相をφt,ωとすると、式(7)が成り立つ。また、式(7)の対数をとると、式(8)が得られる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
ここで、logXt,ωを時間tで偏微分すると式(9)が得られる。
Figure 0006640702
したがって、式(8)、式(9)より、式(10)が成立する。
Figure 0006640702
同様に、logXt,ωを角周波数ωで偏微分すると式(11)が得られる。
Figure 0006640702
したがって、式(8)、式(11)より、式(12)が成立する。
Figure 0006640702
式(10)と式(12)を式(6)に代入すると、式(13)が得られる。
Figure 0006640702
ここで、式(13)の左辺の実数部と虚数部は独立して0となることから、式(14)と式(15)が得られる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
式(14)の左辺は群遅延特性の定義そのものであり、式(14)の右辺から群遅延特性が位相を用いることなく振幅情報である対数振幅のみから計算できることが分かる。また、式(15)の左辺は瞬時角周波数の定義そのものであり、式(15)の右辺から瞬時角周波数も位相を用いることなく対数振幅のみから計算できることが分かる。瞬時周波数は瞬時角周波数を2πで除することで求められることから、瞬時周波数も対数振幅のみから計算できることが分かる。
さらに、式(14)を角周波数について積分すると式(16)が得られる。
Figure 0006640702
ただし、C1は積分定数である。
同様に、式(15)を時間について積分すると、式(17)が得られる。
Figure 0006640702
ただし、C2は積分定数である。
なお、積分定数C1、C2は別途決定する必要がある。
式(16)、式(17)の左辺は位相φt,ωであり、位相φt,ωもまた対数振幅のみから計算できることが分かる。
以上より、短時間フーリエ変換の窓関数としてガウス窓を選択することで、群遅延特性は式(14)を、瞬時角周波数(瞬時周波数)は式(15)を、位相は式(16)または式(17)を用いてそれぞれ対数振幅から計算できることが分かる。
群遅延特性や瞬時角周波数(瞬時周波数)は、ラップされた位相成分の代わりに振幅成分を用いて計算することで、不確定性の問題の影響を受けにくくなる。また、位相そのものの計算についても、複素数信号から直接計算する場合にはラップされた状態でしか得られないが、式(16)または式(17)を用いることで、物理的特徴の理解しやすいアンラップされた状態で計算することができる。
以上の短時間フーリエ変換に基づく時系列信号の特徴推定の原理となる群遅延特性、瞬時角周波数、位相が満たす方程式は、連続時間信号についての短時間フーリエ変換について説明したものである。しかし、実際にコンピュータで計算する場合には、離散化されたデジタル信号についての短時間フーリエ変換の結果を利用する必要がある。
そこで、以下では、連続値を取る時間tと角周波数ωをそれぞれ離散化し、群遅延特性、瞬時周波数、位相を推定するための近似式について説明する。
[群遅延特性、瞬時周波数、位相を推定するための近似式]
時系列信号である連続時間信号x(τ)の、標準偏差がσ(σは正の実数)であるガウス窓を窓関数とする短時間フーリエ変換Xt,ωに対して、離散フーリエ変換を適用して得られる離散短時間フーリエ変換Xn,k(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)、つまり、窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換Xn,kを考える。
これにより、時間tを離散化した離散時間tn、角周波数ωを離散化した離散角周波数ωkは、それぞれ式(18)、式(19)で表される。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換(DFT; Discrete Fourier Transform)の点数である。
また、このとき、窓関数の有効幅Tは、式(20)で表される。
Figure 0006640702
離散化されたデジタル信号x(τi)について、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける離散短時間フーリエ変換Xn,kは、式(21)で表される。
Figure 0006640702
式(21)は、式(1)に対応するものである。
(群遅延特性を推定するための近似式)
式(14)を離散化することにより、群遅延特性を推定するための近似式を求める。
離散時間tn、離散角周波数ωkにおける振幅をAn,kとする。また、離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける対数振幅logAn,kの時間差分である対数振幅時間差分をΔtlogAn,k/Δtnとする。
離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnとして中心差分近似を用いると、式(22)を得る。
Figure 0006640702
ただし、δ1、δ2は数値安定化のために導入した非零の数とする。
式(14)と式(22)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける群遅延特性GDn,kを推定するための近似式である式(23)を得る。
Figure 0006640702
また、式(24)の関係から、中心差分近似を用いた対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnとして式(22)の代わりに式(25)を得る。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
ただし、δ3は数値安定化のために導入した非零の数とする。なお、ΔtAn,k/Δtnは離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける振幅An,kの時間差分である振幅時間差分である。
式(14)と式(25)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける群遅延特性GDn,kを推定するための近似式である式(26)を得る。
Figure 0006640702
なお、ここでは、中心差分近似を用いて対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを算出したが、中心差分近似の代わりに、前進差分近似や後進差分近似を用いてもよい。例えば、式(22)に対応する前進差分近似、後進差分近似はそれぞれ式(22a)、式(22b)のようになる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
同様に、式(25)に対応する前進差分近似、後進差分近似はそれぞれ式(25a)、式(25b)のようになる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
ここで、ガウス窓の標準偏差σについて、σのα倍(ただし、αは1以上の整数とする)が窓関数の有効幅の1/2に相当すると仮定すると、ガウス窓の標準偏差σは式(27)を満たす。
Figure 0006640702
例えば、α=4とすると、このαに対応した標準偏差σは、式(28)で求めることができる。
Figure 0006640702
上記仮定を導入すると、選択したσの妥当性を直観的に解釈しやすくなるというメリットがある。
(瞬時周波数を推定するための近似式)
式(15)を離散化し2πで除することにより、瞬時周波数を推定するための近似式を求める。
離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける対数振幅logAn,kの角周波数差分である対数振幅角周波数差分をΔωlogAn,k/Δωkとする。
離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkとして中心差分近似を用いると、式(29)を得る。
Figure 0006640702
ただし、δ4、δ5は数値安定化のために導入した非零の数とする。
式(15)と式(29)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける瞬時周波数IFn,kを推定するための近似式である式(30)を得る。
Figure 0006640702
また、式(31)の関係から、中心差分近似を用いた対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkとして式(29)の代わりに式(32)を得る。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
ただし、δ6は数値安定化のために導入した非零の数とする。なお、ΔωAn,k/Δωkは離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける振幅An,kの角周波数差分である振幅角周波数差分である。
式(15)と式(32)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける瞬時周波数IFn,kを推定するための近似式である式(33)を得る。
Figure 0006640702
なお、ここでは、中心差分近似を用いて対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを算出したが、中心差分近似の代わりに、前進差分近似や後進差分近似を用いてもよい。例えば、式(29)に対応する前進差分近似、後進差分近似はそれぞれ式(29a)、式(29b)のようになる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
同様に、式(32)に対応する前進差分近似、後進差分近似はそれぞれ式(32a)、式(32b)のようになる。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
(位相を推定するための近似式)
位相を推定するための近似式を求めるため、以下では、式(23)、式(26)、式(30)、式(33)について台形近似により積分計算をし、再帰式の形式にて求める。
式(23)、式(26)については、周波数方向に積分近似する。周波数方向の台形近似による積分計算の式は式(34)のようになる。
Figure 0006640702
式(34)は、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kが、離散時間tn、離散角周波数ωk-1における位相φn,k-1に、離散角周波数ωk-1からωkにかけての群遅延特性の符号反転値(式(14)参照)の積分値を加えたものとなることを示している。式(34)の右辺の第二項が台形の面積に相当する。
離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kは、式(34)に式(23)を適用することで、式(35)の近似式で表される。
Figure 0006640702
ただし、δ7、δ8は数値安定化のために導入した非零の数とする。
同様に、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kは、式(34)に式(26)を適用することで、式(36)の近似式で表される。
Figure 0006640702
また、式(34)から式(37)を得る。
Figure 0006640702
式(37)は、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kが、離散時間tn、離散角周波数ωk+1における位相φn,k+1から、離散角周波数ωkからωk+1にかけての群遅延特性の符号反転値(式(14)参照)の積分値を差し引いたものとなることを示している。式(37)の右辺の第二項が台形の面積に相当する。式(37)を用いると、周波数方向について負の方向に計算を進めていく形で位相を求めることができることが分かる。
離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kはを求める近似式として、式(37)に対応する形で式(35)、式(36)からそれぞれ式(38)、式(39)を得る。
Figure 0006640702
Figure 0006640702
次に、式(30)、式(33)については、時間方向に積分近似する。時間方向の台形近似による積分計算の式は式(40)のようになる。
Figure 0006640702
式(40)は、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kが、離散時間tn-1、離散角周波数ωkにおける位相φn-1,kに、離散時間tn-1からtnにかけての瞬時周波数の2π倍(式(15)参照)の積分値を加えたものとなることを示している。式(40)の右辺の第二項が台形の面積に相当する。
離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kは、式(40)に式(30)を適用することで、式(41)の近似式で表される。
Figure 0006640702
ただし、δ9、δ10は数値安定化のために導入した非零の数とする。
同様に、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける位相φn,kは、式(40)に式(33)を適用することで、式(42)の近似式で表される。
Figure 0006640702
式(35)と式(36)(式(38)と式(39))、式(41)と式(42)の位相を推定するための再帰的近似式は、台形近似による積分計算により得られたものであるが、台形近似以外の積分計算方法を用いてもよい。例えば、シンプソンの公式など、一般にニュートン・コーツの公式として知られる、等間隔に離散化された被積分関数の数値積分公式を用いて、式(35)と式(36)(式(38)と式(39))、式(41)と式(42)のような位相を推定するための再帰的近似式を求めてもよい。
一般に、離散角周波数ωk-1からωkにかけての群遅延特性の符号反転値の積分値(以下、群遅延特性の符号反転値の積分値を単に群遅延特性積分値という)をΣ(-GD)n,k-1とすると、式(34)に相当する式として式(43)が得られる。ここで、群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k-1は、群遅延特性GDn,k-1と群遅延特性GDn,kを用いて計算される値である。
Figure 0006640702
なお、式(23)や式(26)(あるいはその導出に用いる式(22)、式(22a)、式(22b)や式(25)、式(25a)、式(25b))を見ればわかるように、群遅延特性GDn,kは、一般に振幅An-1,k、振幅An,k、振幅An+1,kのうち、少なくとも2つの値を用いて計算することができる。したがって、群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k-1は、振幅An-1,k-1、振幅An,k-1、振幅An+1,k-1のうち、少なくとも2つの値と、振幅An-1,k、振幅An,k、振幅An+1,kのうち、少なくとも2つの値を用いて計算される値でもある。
同様に、離散角周波数ωkからωk+1にかけての群遅延特性の符号反転値の積分値(群遅延特性積分値)をΣ(-GD)n,kとすると、式(37)に相当する式として式(44)が得られる。ここで、群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kは、群遅延特性GDn,kと群遅延特性GDn,k+1を用いて計算される値である。
Figure 0006640702
なお、群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kは、振幅An-1,k、振幅An,k、振幅An+1,kのうち、少なくとも2つの値と、振幅An-1,k+1、振幅An,k+1、振幅An+1,k+1のうち、少なくとも2つの値を用いて計算される値でもある。
また、離散時間tn-1からtnにかけての瞬時周波数の2π倍の積分値(以下、瞬時周波数の2π倍の積分値を単に瞬時周波数積分値という)をΣ(2πIF)n-1,kとすると、式(40)に相当する式として式(45)が得られる。ここで、瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n-1,kは、瞬時周波数IFn-1,kと瞬時周波数IFn,kを用いて計算される値である。
Figure 0006640702
なお、式(30)や式(33)(あるいはその導出に用いる式(29)、式(29a)、式(29b)や式(32)、式(32a)、式(32b))を見ればわかるように、瞬時周波数IFn,kは、一般に振幅An,k-1、振幅An,k、振幅An,k+1のうち、少なくとも2つの値を用いて計算することができる。したがって、瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n-1,kは、振幅An-1,k-1、振幅An-1,k、振幅An-1,k+1のうち、少なくとも2つの値と、振幅An,k-1、振幅An,k、振幅An,k+1のうち、少なくとも2つの値を用いて計算される値でもある。
<第一実施形態>
以下、図1〜図2を参照して時系列信号特徴推定装置100について説明する。図1に示すように時系列信号特徴推定装置100は、対数振幅時間差分算出部110、時系列信号特徴算出部120、記録部190を含む。記録部190は、時系列信号特徴推定装置100の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。例えば、記録部190には、標本化周波数fs、離散フーリエ変換の点数N、ガウス窓の標準偏差σを事前に記録しておく。もちろん、標本化周波数fs、離散フーリエ変換の点数N、ガウス窓の標準偏差σを事前に記録部190に記録しておく代わりに、時系列信号特徴推定装置100の入力として与えるのでもよい。
時系列信号特徴推定装置100の入力となる振幅An,k(n1,n2はn2-n1≧1を満たす整数、n=n1, n1+1,…, n2、kは整数)は、事前に得られているものとする。例えば、メモリや伝送容量を削減するため、事前に時系列信号を短時間フーリエ変換した結果のうち、振幅An,kのみを記録部190に記録しておいてもよい。また、時系列信号特徴推定装置100による処理開始前に外部から振幅An,kが伝送されてくるのでもよい。
時系列信号特徴推定装置100は、振幅An,k(n=n1, n1+1,…,n2、kはある整数)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける時系列信号特徴である群遅延特性GDn,kを推定し、出力する。
図2に従い時系列信号特徴推定装置100の動作について説明する。対数振幅時間差分算出部110は、振幅An,k(n=n1, n1+1,…,n2、kはある整数)から、離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける対数振幅logAn,kの時間差分である対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを算出する(S110)。対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnは、n1<n<n2を満たすnについては中心差分近似、端点であるn=n1またはn=n2については前進差分近似または後進差分近似により算出すればよい。もちろん、n1<n<n2を満たすnについて、中心差分近似の代わりに前進差分近似や後進差分近似を用いてもよい。対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを、n1<n<n2を満たすnについては中心差分近似、n=n1については前進差分近似、n=n2については後進差分近似により算出する場合、例えば、式(22)、式(22b)、式(22b)を用いて算出することができる。
時系列信号特徴算出部120は、S110で算出した対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnから、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける群遅延特性GDn,kを時系列信号特徴として算出する(S120)。具体的には、ガウス窓の標準偏差σ、窓関数の有効幅T=N/fsを用いて
Figure 0006640702
と計算すればよい。例えば、式(23)を用いて、n1<n<n2を満たすnについては中心差分近似、n=n1については前進差分近似、n=n2については後進差分近似により対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを計算する場合は、それぞれ
Figure 0006640702
Figure 0006640702
Figure 0006640702
となる。また、式(26)を用いて、n1<n<n2を満たすnについては中心差分近似、n=n1については前進差分近似、n=n2については後進差分近似により対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを計算する場合は、それぞれ
Figure 0006640702
Figure 0006640702
Figure 0006640702
となる。
本実施形態の発明によれば、短時間フーリエ変換による信号分析において、群遅延特性の推定値を本来の定義である位相を用いて計算する代わりに、安定的に計算可能な振幅情報(対数振幅や振幅)を用いて計算することで、位相のアンラップ処理の不確定性の問題を回避することができる。
また、群遅延特性を振幅情報のみから推定できるため、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号の情報のうち、位相情報が欠損し、振幅情報のみが与えられた状況においても、完全な複素数信号が与えられた場合と同等の群遅延特性の推定が可能となる。
<第二実施形態>
以下、図3〜図4を参照して時系列信号特徴推定装置200について説明する。図3に示すように時系列信号特徴推定装置200は、対数振幅角周波数差分算出部210、時系列信号特徴算出部220、記録部190を含む。記録部190は、時系列信号特徴推定装置200の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。
時系列信号特徴推定装置200の入力となる振幅An,k(nは整数、k1,k2はk2-k1≧1を満たす整数、k=k1, k1+1,…, k2)は、事前に得られているものとする。
時系列信号特徴推定装置200は、振幅An,k(nはある整数、k=k1, k1+1,…, k2)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける時系列信号特徴である瞬時周波数IFn,kを推定し、出力する。
図4に従い時系列信号特徴推定装置200の動作について説明する。対数振幅角周波数差分算出部210は、振幅An,k(nはある整数、k=k1, k1+1,…, k2)から、離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける対数振幅logAn,kの角周波数差分である対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを算出する(S210)。対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkは、k1<k<k2を満たすkについては中心差分近似、端点であるk=k1またはk=k2については前進差分近似または後進差分近似により算出すればよい。もちろん、k1<k<k2を満たすkについて、中心差分近似の代わりに前進差分近似や後進差分近似を用いてもよい。対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを、k1<k<k2を満たすkについては中心差分近似、k=k1については前進差分近似、k=k2については後進差分近似により算出する場合、例えば、式(29)、式(29b)、式(29b) を用いて算出することができる。
時系列信号特徴算出部220は、S210で算出した対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkから、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける瞬時周波数IFn,kを時系列信号特徴として算出する(S220)。具体的には、ガウス窓の標準偏差σを用いて
Figure 0006640702
と計算すればよい。例えば、式(30)を用いて、k1<k<k2を満たすkについては中心差分近似、k=k1については前進差分近似、k=k2については後進差分近似により対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを計算する場合は、それぞれ
Figure 0006640702
Figure 0006640702
Figure 0006640702
となる。また、式(33)を用いて、k1<k<k2を満たすkについては中心差分近似、k=k1については前進差分近似、k=k2については後進差分近似により対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを計算する場合は、それぞれ
Figure 0006640702
Figure 0006640702
Figure 0006640702
となる。
本実施形態の発明によれば、短時間フーリエ変換による信号分析において、瞬時周波数の推定値を本来の定義である位相を用いて計算する代わりに、安定的に計算可能な振幅情報(対数振幅や振幅)を用いて計算することで、位相のアンラップ処理の不確定性の問題を回避することができる。
また、瞬時周波数を振幅情報のみから推定できるため、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号の情報のうち、位相情報が欠損し、振幅情報のみが与えられた状況においても、完全な複素数信号が与えられた場合と同等の瞬時周波数の推定が可能となる。
<第三実施形態>
以下、図5〜図6を参照して時系列信号特徴推定装置300について説明する。図5に示すように時系列信号特徴推定装置300は、群遅延特性積分値算出部310、時系列信号特徴算出部320、記録部190を含む。記録部190は、時系列信号特徴推定装置300の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。
時系列信号特徴推定装置300の入力となる振幅An,k(n1,n2はn2-n1≧1を満たす整数、n=n1, n1+1,…, n2、k=0, 1,…, N-1)は、事前に得られているものとする。
時系列信号特徴推定装置300は、振幅An,k(n=n1, n1+1,…, n2、k=0, 1,…, N-1)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける時系列信号特徴である位相φn,kを推定し、出力する。
図6に従い時系列信号特徴推定装置300の動作について説明する。群遅延特性積分値算出部310は、振幅An,k(n=n1, n1+1,…,n2、k=0, 1,…, N-1)から、k=0,1,…, N-2の各kについて離散角周波数ωkからωk+1にかけての群遅延特性の符号反転値の積分値である群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kを算出する(S310)。例えば、群遅延特性積分値算出部310は、時系列信号特徴推定装置100を用いて、振幅An,k(n=n1, n1+1,…,n2、k=0, 1,…, N-1)から、k=0,1,…, N-1の各kについて群遅延特性GDn,kを算出したうえで、群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kを算出するのでよい。
また、別の例として、群遅延特性積分値算出部310は、n1<n<n2を満たすnについては、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
n=n1については、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
n=n2については、以下の式を用いて算出してもよい。
Figure 0006640702
また、別の例として、群遅延特性積分値算出部310は、n1<n<n2を満たすnについては、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
n=n1については、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
n=n2については、以下の式を用いて算出してもよい。
Figure 0006640702
時系列信号特徴算出部320は、位相の初期値をφn,k_0(k0は0以上N-1以下のある整数) とS310で算出した群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=0, 1,…, N-2)から、位相φn,k(k=0, 1,…, N-1、ただし、k=k0を除く)を時系列信号特徴として算出する(S320)。整数k0と位相の初期値φn,k_0は記録部190に事前に記録しておいてもよいし、時系列信号特徴推定装置300の入力として与えるのでもよい。具体的には、以下のような手順で位相φn,k(k=0, 1,…, N-1、ただし、k=k0を除く)を算出する。
まず、k=k0+1とし、位相の初期値φn,k_0と群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=k0, k0+1,…, N-2)を用いて次式(式(43))より、位相φn,k_0+1、位相φn,k_0+2、…、位相φn,N-1と昇順に算出していく。
Figure 0006640702
次に、k=k0-1とし、位相の初期値φn,k_0と群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=0, 1,…, k0-1)を用いて次式(式(44))より、位相φn,k_0-1、位相φn,k_0-2、…、位相φn,0と降順に算出していく。
Figure 0006640702
時系列信号特徴算出部320による位相の算出には、位相の初期値φn,k_0を与える必要がある。各nについて、k0=0のときの位相φn,0を初期値とすることができる。分析対象の信号が実数である場合、位相φn,0の値は0かπのいずれかに限定される。離散時間インデックスnの変化に従い、位相φn,0の値が0からπまたはπから0に変化するポイントにおいて、式(23)または式(26)より推定された離散角周波数インデックスk=0あるいはその周辺の離散角周波数インデックスにおける群遅延特性の推定値には図9(b)に示すような、大きなスパイク性の変化が観測される。このような変化を検出することで、位相φn,0の値を0かπかで切り替え、適切な初期値を与えることができる。
なお、時系列信号特徴算出部320で用いる再帰式の開始点は、k0=0に限定されるものではないから、任意のk0に対して初期値として適切な値を獲得できる場合には、それを初期値としてもよい。この場合、先ほど説明したように、kの値について昇順に再帰式を計算するだけでなく、降順に再帰式を計算することにより位相の推定値を得ることができる。
本実施形態の発明によれば、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号から位相を求める従来の方法では位相の値が-πからπの間にラップされた状態でしか計算できないのに対し、振幅情報を用いることで、アンラップされた状態での位相の値を推定することができる。
また、位相を振幅情報のみから推定できるため、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号の情報のうち、位相情報が欠損し、振幅情報のみが与えられた状況においても、完全な複素数信号が与えられた場合と同等の位相の推定が可能となる。
さらに、振幅情報のみが与えられた条件において位相の推定値を復元することで、一部の情報が欠損した中で複素数信号を再構成することが可能となる。
<第四実施形態>
以下、図7〜図8を参照して時系列信号特徴推定装置400について説明する。図7に示すように時系列信号特徴推定装置400は、瞬時周波数積分値算出部410、時系列信号特徴算出部420、記録部190を含む。記録部190は、時系列信号特徴推定装置400の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。
時系列信号特徴推定装置400の入力となる振幅An,k(n0を整数、mを正の整数、n=n0, n0+1,…, n0+m、k1,k2はk2-k1≧1を満たす整数、k=k1, k1+1,…, k2)は、事前に得られているものとする。
時系列信号特徴推定装置400は、振幅An,k(n=n0, n0+1,…, n0+m、k=k1, k1+1,…, k2)から、離散時間tn、離散角周波数ωkにおける時系列信号特徴である位相φn,kを推定し、出力する。
図8に従い時系列信号特徴推定装置400の動作について説明する。瞬時周波数積分値算出部410は、振幅An,k(n=n0, n0+1,…, n0+m、k=k1, k1+1,…, k2)から、n=n0, n0+1,…, n0+m-1の各nについて離散時間tnからtn+1にかけての瞬時周波数の2π倍の積分値である瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,kを算出する(S410)。例えば、瞬時周波数積分値算出部410は、時系列信号特徴推定装置200を用いて、振幅An,k(n=n0, n0+1,…, n0+m、k=k1, k1+1,…, k2)から、n=n0, n0+1,…, n0+mの各nについて瞬時周波数IFn,kを算出したうえで、周波数積分値Σ(2πIF)n,kを算出するのでよい。
また、別の例として、瞬時周波数積分値算出部410は、k1<k<k2を満たすkについては、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
k=k1については、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
k=k2については、以下の式を用いて算出してもよい。
Figure 0006640702
また、別の例として、瞬時周波数積分値算出部410は、k1<k<k2を満たすkについては、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
k=k1については、以下の式を用いて算出し、
Figure 0006640702
k=k2については、以下の式を用いて算出してもよい。
Figure 0006640702
時系列信号特徴算出部420は、位相の初期値φn_0,kとS410で算出した瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,k(n=n0, n0+1,…, n0+m-1)から、位相φn,k(n=n0+1,…, n0+m)を時系列信号特徴として算出する(S420)。整数n0と位相の初期値φn_0,kは記録部190に事前に記録しておいてもよいし、時系列信号特徴推定装置400の入力として与えるのでもよい。具体的には、以下のような手順で位相φn,k(n=n0+1,…, n0+m)を算出する。
n=n0+1とし、位相の初期値φn_0,kと瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,k(n=n0, n0+1,…, n0+m-1)を用いて次式(式(45))より、位相φn_0+1,k、位相φn_0+2,k、…、位相φn_0+m,kと昇順に算出していく。
Figure 0006640702
時系列信号特徴算出部420による位相の算出には、位相の初期値φn_0,kを与える必要がある。各kについて、n0=0のときの位相φ0,kを初期値とすることができる。具体的には、離散時間インデックスn=0の時点において、信号が無音の状態であることなどを分析の前提とすることで、適切な初期値を与えることができる。
本実施形態の発明によれば、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号から位相を求める従来の方法では位相の値が-πからπの間にラップされた状態でしか計算できないのに対し、振幅情報を用いることで、アンラップされた状態での位相の値を推定することができる。
また、位相を振幅情報のみから推定できるため、短時間フーリエ変換の結果として得られる複素数信号の情報のうち、位相情報が欠損し、振幅情報のみが与えられた状況においても、完全な複素数信号が与えられた場合と同等の位相の推定が可能となる。
さらに、振幅情報のみが与えられた条件において位相の推定値を復元することで、一部の情報が欠損した中で複素数信号を再構成することが可能となる。
<変形例>
この発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。上記実施形態において説明した各種の処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
例えば、隣接するインデックスの位相の推定値の差分を、第三実施形態における式(43)や式(44)のような周波数方向の再帰式で得られる推定値と第四実施形態における式(45)のような時間方向の再帰式で得られる推定値との平均、重み付き平均により計算してもよい。
<補記>
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD−ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
ハードウェアエンティティの外部記憶装置には、上述の機能を実現するために必要となるプログラムおよびこのプログラムの処理において必要となるデータなどが記憶されている(外部記憶装置に限らず、例えばプログラムを読み出し専用記憶装置であるROMに記憶させておくこととしてもよい)。また、これらのプログラムの処理によって得られるデータなどは、RAMや外部記憶装置などに適宜に記憶される。
ハードウェアエンティティでは、外部記憶装置(あるいはROMなど)に記憶された各プログラムとこの各プログラムの処理に必要なデータが必要に応じてメモリに読み込まれて、適宜にCPUで解釈実行・処理される。その結果、CPUが所定の機能(上記、…部、…手段などと表した各構成要件)を実現する。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
既述のように、上記実施形態において説明したハードウェアエンティティ(本発明の装置)における処理機能をコンピュータによって実現する場合、ハードウェアエンティティが有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記ハードウェアエンティティにおける処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ハードウェアエンティティを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (8)

  1. 窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
    Figure 0006640702

    Figure 0006640702

    (ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)とし、
    前記時系列信号を離散短時間フーリエ変換することにより得られる離散時間t n 、離散角周波数ω k における振幅A n,k (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 (ただし、n 1 ,n 2 はn 2 -n 1 ≧1を満たす整数)、kはある整数)、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nは、いずれも事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    前記振幅An,k (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 )、前記標本化周波数f s から、離散角周波数ωkについて離散時間tnにおける対数振幅logAn,kの時間差分である対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを算出する対数振幅時間差分算出部と、
    前記対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtn (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 )、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nから、次式を用いて離散時間tn、離散角周波数ωkにおける群遅延特性GDn,kを時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
    Figure 0006640702

    (ただし、Tは窓関数の有効幅であり、T=N/fs)
    を含む時系列信号特徴推定装置。
  2. 請求項1に記載の時系列信号特徴推定装置であって、
    前記対数振幅時間差分算出部は、前記対数振幅時間差分ΔtlogAn,k/Δtnを、n1<n<n2を満たすnについては中心差分近似により算出し、
    δ1、δ2を非零の数とし、
    前記時系列信号特徴算出部は、前記群遅延特性GDn,kを、n1<n<n2を満たすnについては次式により算出する
    Figure 0006640702

    ことを特徴とする時系列信号特徴推定装置。
  3. 窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
    Figure 0006640702

    Figure 0006640702

    (ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)とし、
    前記時系列信号を離散短時間フーリエ変換することにより得られる離散時間t n 、離散角周波数ω k における振幅A n,k (nはある整数、k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 (ただし、k 1 ,k 2 はk 2 -k 1 ≧1を満たす整数))、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nは、いずれも事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    前記振幅An,k (k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 )、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nから、離散時間tnについて離散角周波数ωkにおける対数振幅logAn,kの角周波数差分である対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを算出する対数振幅角周波数差分算出部と、
    前記対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωk (k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 )、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nから、次式を用いて離散時間tn、離散角周波数ωkにおける瞬時周波数IFn,kを時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
    Figure 0006640702

    を含む時系列信号特徴推定装置。
  4. 請求項3に記載の時系列信号特徴推定装置であって、
    前記対数振幅角周波数差分算出部は、前記対数振幅角周波数差分ΔωlogAn,k/Δωkを、k1<k<k2を満たすkについては中心差分近似により算出し、
    δ4、δ5を非零の数とし、
    前記時系列信号特徴算出部は、前記瞬時周波数IFn,kを、k1<k<k2を満たすkについては次式により算出する
    Figure 0006640702

    ことを特徴とする時系列信号特徴推定装置。
  5. 窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
    Figure 0006640702

    Figure 0006640702

    (ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)とし、
    前記時系列信号を離散短時間フーリエ変換することにより得られる離散時間t n 、離散角周波数ω k における振幅A n,k (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 (ただし、n 1 ,n 2 はn 2 -n 1 ≧1を満たす整数)、k=0, 1,…, N-1)、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nは、いずれも事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    前記振幅An,k (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 、k=0, 1,…, N-1)、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nから、k=0,1,…, N-2の各kについて離散角周波数ωkからωk+1にかけての群遅延特性の符号反転値の積分値である群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kを算出する群遅延特性積分値算出部と、
    k0を0以上N-1以下のある整数、位相の初期値をφn,k_0 (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 )とし、
    前記整数k 0 、前記位相の初期値φ n,k_0 (n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 )は、いずれも事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    n=n 1 , n 1 +1,…, n 2 の各nについて、前記群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=k0, k0+1,…, N-2)から、次式を用いて、k=k0+1から昇順に位相φn,k(k=k0+1,…, N-1)を時系列信号特徴として算出し、
    Figure 0006640702

    前記群遅延特性積分値Σ(-GD)n,k(k=0, 1,…,k0-1)から、次式を用いて、k=k0-1から降順に位相φn,k(k=0, 1,…,k0-1)を時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
    Figure 0006640702

    を含む時系列信号特徴推定装置。
  6. 請求項5に記載の時系列信号特徴推定装置であって、
    前記群遅延特性積分値算出部は、請求項1に記載の時系列信号特徴推定装置を用いて、前記振幅An,k(n=n1, n1+1,…, n2、k=0, 1,…, N-1)から、k=0,1,…, N-1の各kについて群遅延特性GDn,kを算出し、前記群遅延特性GDn,kから、k=0,1,…, N-2の各kについて前記群遅延特性積分値Σ(-GD)n,kを算出する
    ことを特徴とする時系列信号特徴推定装置。
  7. 窓関数として標準偏差σ(σは正の実数)のガウス窓を用いて分析される時系列信号の離散短時間フーリエ変換の離散時間tn、離散角周波数ωk(nは離散時間インデックスを表す整数、kは離散角周波数インデックスを表す整数)を
    Figure 0006640702

    Figure 0006640702

    (ただし、fsは標本化周波数、Nは離散フーリエ変換の点数である)とし、
    前記時系列信号を離散短時間フーリエ変換することにより得られる離散時間t n 、離散角周波数ω k における振幅A n,k (n=n 0 , n 0 +1,…, n 0 +m(ただし、n 0 は整数、mは正の整数)、k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 (ただし、k 1 ,k 2 はk 2 -k 1 ≧1を満たす整数))、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nは、いずれも事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    前記振幅An,k (n=n 0 , n 0 +1,…, n 0 +m、k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 )、前記標準偏差σ、前記標本化周波数f s 、前記離散フーリエ変換の点数Nから、n=n0, n0+1,…, n0+m-1の各nについて離散時間tnからtn+1にかけての瞬時周波数の2π倍の積分値である瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,kを算出する瞬時周波数算出部と、
    位相の初期値をφn_0,k (k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 )とし、
    前記位相の初期値φ n_0,k (k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 )は、事前に記録部に記録されているか、処理開始時に入力として与えられるものであり、
    k=k 1 , k 1 +1,…, k 2 の各kについて、前記瞬時周波数積分値Σ(2πIF)n,k(n=n0, n0+1,…, n0+m-1)から、次式を用いて、n=n0+1から昇順に位相φn,k(n=n0+1,…, n0+m)を時系列信号特徴として算出する時系列信号特徴算出部と
    Figure 0006640702

    を含む時系列信号特徴推定装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の時系列信号特徴推定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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