JP6635918B2 - 無線基地局、親局装置、子局装置、および制御方法 - Google Patents

無線基地局、親局装置、子局装置、および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムの無線基地局ならびに無線基地局を構成する親局装置および子局装置、ならびに無線基地局、親局装置および子局装置における制御方法に関する。
携帯電話システムなどの無線通信システムでは、携帯電話端末のようなユーザ装置と無線基地局との間の信号の交換が電波を用いた無線通信によって行われている。無線通信システムでは、ユーザ装置との無線通信が可能な地域を拡大するために、リモートアンテナユニット(子局装置、RAU)が使用されることがある。具体的には、無線基地局のベースバンドユニット(親局装置、BBU)に、1つ以上の子局装置が接続され、子局装置がユーザ装置と無線通信を行う。無線基地局の電波が届かない地域に、このような子局装置を配置することにより、サービスエリアが拡大される。典型的には、子局装置は高層ビルディング、地下街、鉄道の駅などに配置される。子局装置(RAU)は、光張出し(optical feeder)無線装置またはリモート無線ヘッド(RRH)とも呼ばれる。
無線基地局では、各子局装置と親局装置は、典型的には、信号の伝搬損失が少ない光ファイバで接続される。例えば特許文献1には、各子局装置と親局装置が光ファイバで接続された無線通信システムを開示する。このように、無線通信システムの一部の伝送路に光ファイバを使用する技術は、ROF(Radio over Fiber)技術として知られている。
ユーザ装置からの無線周波数信号(RF信号)は子局装置のアンテナで受信された後、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠したインターフェースなどのインターフェースを介して、親局装置に光伝送される。
3GPP(Third Generation Partnership Project)におけるLTE(Long Term Evolution)において、無線基地局からユーザ装置への無線区間の下りリンクの無線アクセス方式には、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が利用され、ユーザ装置から無線基地局への無線区間の上りリンクの無線アクセス方式には、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が利用される。
特開2013-183253号公報
下りリンク送信において、親局装置は、下りリンクのデジタル信号にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調処理を施すためのコンスタレーションマッピングを行って、変調されたデジタル信号を逆フーリエ変換し、逆フーリエ変換された信号を光信号に変換し、光信号を子局装置に送信する。子局装置は、光信号を電気信号に変換し、送信アンテナを用いて下りリンク信号を電波で送信する。しかし、親局装置で変調されたデジタル信号は、コンスタレーションを表すため、変調されないデジタル信号よりも長くなってしまう。特に変調多値数(modulation level)が大きい場合には、変調されたデジタル信号は変調されないデジタル信号よりも大幅に長くなってしまう。したがって、光伝送路で送信されるデータ量が大きくなる。
例えば、下りリンクの電波による無線送信で150Mbpsの伝送レートを、20MHz帯域幅で2×2MIMOを利用して達成する場合には、光伝送路で送信されるデータ量が大きくなるため、光伝送路では2.5Gbpsの伝送レートが必要とされる。無線での伝送レートと光での伝送レートの比率が維持されると仮定すると、下りリンクの電波による無線送信で1Gbpsの伝送レートを達成するには、光伝送路では16Gbps以上の伝送レートが必要とされる。現状のCPRI規格では、光伝送路の最大伝送レートは10Gbpsなので、これの実現は困難である。
また、ユーザ装置に送信されるべき下りリンクのユーザデータの量は経時的に変動する。しかし、親局装置では、ユーザデータが少ない場合には、ゼロを逆フーリエ変換部に入力するため、光伝送路で送信されるデータ量は一定である。つまり、ユーザデータが少ない場合には、ユーザデータに由来する光データの量は、大幅に増加する。
上りリンク送信において、子局装置は、ユーザ装置から受信アンテナで受信された信号をデジタル変換し、デジタル信号を光信号に変換し、光信号を親局装置に送信する。親局装置は、光信号を電気信号に変換し、さらに電気信号に各種の処理を行って、ユーザデータおよび制御データを分離する。しかし、子局装置でデジタル変換されて得られるデジタル信号は、ユーザ装置での変調に起因するコンスタレーションを表すために長い。特にユーザ装置で使用した変調多値数が大きい場合には、子局装置でデジタル変換されて得られるデジタル信号は極めて長い。したがって、光伝送路で送信されるデータ量が大きくなる。
したがって、親局装置と子局装置の間の光フロントホール(fronthaul)での光信号のデータ量を削減することが望ましい。とはいえ、信号を単に削除するのでは、ユーザ装置と無線基地局の間の通信を阻害する。
そこで、本発明は、ユーザ装置と無線基地局の間の通信を阻害せずに、親局装置と子局装置の間の光伝送路で送信されるデータ量を削減することができる技術を提供する。
本発明の下りリンク送信の態様に係る無線基地局は、親局装置と、ユーザ装置と無線通信する子局装置と、前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備え、前記親局装置は、少なくとも同期信号と制御信号を含む下りリンクのデジタルの制御データを変調して変調制御データを生成する変調制御データ生成部と、前記制御データを前記子局装置で無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調制御データに付加するリソースエレメントマッピング部と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来するデータと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成する合成部と、前記合成部の出力データを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換する出力変換部とを備え、前記子局装置は、前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換する光電気変換部と、前記電気信号から前記変調制御データに由来するデータと、前記周波数領域のユーザデータを分離する分離部と、前記周波数領域のユーザデータを変調して、変調ユーザデータを生成する変調ユーザデータ生成部と、前記ユーザデータを無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調ユーザデータに付加するリソースエレメントマッピング部と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調ユーザデータに由来する成分と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来する成分を含む時間領域結合データを電波で送信する無線送信部とを備える。
本発明の上りリンク送信の態様に係る無線基地局は、ユーザ装置と無線通信する子局装置と、親局装置と、前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備え、前記子局装置は、ユーザ装置から受信した信号に由来する上りリンクのデジタルの時間領域データをフーリエ変換して、周波数領域データを生成するフーリエ変換部と、前記周波数領域データのうちのユーザデータに相当する周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成する第1の逆フーリエ変換部と、前記時間領域ユーザデータを復調して前記ユーザデータを復元するユーザデータ復調部と、前記周波数領域データのうちの少なくとも制御信号を含む制御データに相当する周波数領域制御データと前記ユーザデータとを合成する合成部と、前記合成部の出力データを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換する出力変換部とを備え、前記親局装置は、前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換する光電気変換部と、前記電気信号を前記ユーザデータと前記周波数領域制御データとに分離する分離部と、前記周波数領域制御データを逆フーリエ変換して時間領域制御データを生成する第2の逆フーリエ変換部と、前記時間領域制御データを復調して前記制御データを復元する制御データ復調部とを備える。
以上の無線基地局に関する本発明は、無線基地局に含まれる各要素が実行する動作(ステップ)についての制御方法の発明としても把握される。
本発明の下りリンク送信の態様に係る親局装置は、変調されずリソースエレメント情報が付加されていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、変調されリソースエレメント情報が付加された変調制御データに由来するデータと合成し、合成されたデータを光信号に変換する。親局装置はデジタルのユーザデータを変調しないため、ユーザデータに由来する光データの量は増えない。また、親局装置はユーザデータを逆フーリエ変換せずに周波数領域のユーザデータとして光信号に変換するため、この点でもユーザデータに由来する光データの量は増えない。したがって、親局装置がユーザデータを変調し逆フーリエ変換する場合に比べて、親局装置と子局装置の間の光伝送路で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。
制御データについては、ユーザデータに比べてリソースエレメントマッピングの処理が複雑であるため、一般的に処理能力が小さい子局装置が制御データの変調およびリソースエレメントマッピングを行うと、子局装置の処理が増加する。また、制御データの生成は複雑であり、子局装置が制御データを生成するのは、子局装置の処理負担が極めて増加する。そこで、親局装置が制御データの変調およびリソースエレメントマッピングを行うことで、子局装置の処理負担を低減する。他方、ユーザデータは、OFDMAによる無線送信を実行する子局装置で変調処理、リソースエレメントマッピングおよび逆フーリエ変換の対象とされる。しかし、ユーザデータのこれらの処理の負担は小さい。したがって、本発明の下りリンク送信の態様に係る無線基地局では、子局装置での処理負担の増加を最小限にしつつ、光伝送路で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。
本発明の上りリンク送信の態様に係る無線基地局では、子局装置が周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成し、時間領域ユーザデータを復調してデジタルのユーザデータを復元する。このように復調されたユーザデータは、コンスタレーションを表さないため短い。したがって、子局装置がユーザデータを復調しない場合に比べて、親局装置と子局装置の間の光伝送路で送信されるデータ量を削減することができる。他方、制御データについては、子局装置が逆フーリエ変換および復調を行うと子局装置の処理負担が増える。そこで、親局装置が制御データの逆フーリエ変換および復調を行うことで、一般的に処理能力が小さい子局装置の処理負担を低減する。
本発明の各種の実施の形態に係る無線通信システムを示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る親局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る子局装置の構成を示すブロック図である。 LTEで規定されている無線区間での下りリンクの物理チャネルのフォーマットを示す図である。 LTE Advancedで規定されている下りリンク送信の1つのリソースブロックRBにおける各種信号のマッピングの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る子局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る親局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る子局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る親局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る子局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る子局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る親局装置の構成を示すブロック図である。 LTEで規定されている無線区間での上りリンクの物理チャネルのフォーマットを示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。
図1に示すように、本発明の各種の実施の形態に係る無線通信システムは、携帯電話システムであって、複数の無線基地局1,3を備える。無線基地局1,3は互いに有線または無線で通信可能である。本発明に係る無線通信システムは、LTEに準拠した無線アクセス技術のシステムである。無線基地局1,3の各々は、移動端末であるユーザ装置(user equipment)6と無線通信可能であって、ユーザ装置6から送信された信号およびユーザ装置6宛の信号を処理する。
無線基地局1は親局装置2(ベースバンドユニット、(BBU))および複数の子局装置4(リモートアンテナユニット(RAU)、リモート無線ヘッド(RRH))を備える。親局装置2は、例えば、無線基地局1に着脱可能なボードまたはブレードの形態を有していてもよい。親局装置2には、複数の子局装置4(4a,4b,4c,...)が接続されている。
親局装置2と各子局装置4は、光ファイバで接続されており、これらの子局装置4は親局装置2から遠隔に配置される。親局装置2は子局装置4と通信する機能を有する。各子局装置4は、対応する光ファイバを介して親局装置2と通信可能である。また、子局装置4は、無線通信機能を有し、これによりユーザ装置6と通信することが可能である。
下りリンク通信においては、親局装置2は、親局装置2に接続されたすべての子局装置4にユーザ装置6宛の信号を光ファイバを介して送信する。OFDMAを利用し、子局装置4はユーザ装置6宛に信号を無線で送信する。ユーザ装置6は、いずれかの子局装置4から無線で受信できた信号を復調および復号する。
上りリンク通信においては、ユーザ装置6からSC−FDMAで送信された無線信号は、受信が可能な子局装置4に受信され、子局装置4で受信された信号は光ファイバを介して親局装置2に送信される。複数の子局装置4で、一つのユーザ装置6からの上りリンク無線信号が受信された場合には、無線基地局1は品質の良い信号を選択する。
子局装置4は親局装置2から遠隔に配置されているため、無線基地局1のサービスエリアが拡大される。複数の子局装置4は、1つの建物(例えば高層ビルディング、地下街、または鉄道の駅)に配置されてもよいし、異なる建物に配置されてもよい。
以上の説明から明らかなように、親局装置2と子局装置4は、それらの間の距離にかかわらず、1つの無線基地局1を構成するとみなすことができる。また、無線基地局1は、それ自体がユーザ装置6と無線通信可能な無線基地局3の付属物とみなすことができ、この場合には、無線基地局1,3は1つの無線基地局を構成するとみなすことができる。
第1の実施の形態
図2は、第1の実施の形態に係る親局装置2の構成を示すブロック図である。図2においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。
図2に示すように、親局装置2は、光ファイバ(光伝送路)5に接続されている。親局装置2は、例えばCPRIに準拠して光ファイバ5で子局装置4に光信号を送信することができる。
親局装置2は、下りリンクスケジューラ20、スクランブル部22C,22D、変調マッピング部24、リソースエレメントマッピング部26、逆フーリエ変換部28、P/S(パラレルシリアル)変換部30、マルチプレクサ32、およびE/O(電気光)変換部36を有する。
下りリンクスケジューラ20、スクランブル部22C,22D、変調マッピング部24、およびリソースエレメントマッピング部26は、親局装置2の図示しないCPU(central processing unit)がコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
スクランブル部22Cは、下りリンクのデジタルの制御データのうちスクランブリングが必要な制御データをスクランブルする。スクランブル部22Dは符号化された下りリンクのデジタルのユーザデータをスクランブルする。この明細書において、下りリンクのユーザデータとは、PDSCH(物理下りリンク共有チャネル((Physical Downlink Shared Channel))およびPMCH(物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel))で送信されるユーザデータ信号をいう。
また、この明細書において、下りリンクの制御データとは、上記の下りリンクのユーザデータ信号以外の物理レイヤのあらゆる下りリンクの信号をいう。具体的には、下りリンクの制御データは、PHICH(物理ハイブリッドARQ指示チャネル(Physical HARQ Indicator Channel))、PDCCH(物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel))、PCFICH(物理制御フォーマット指示チャネル(Physical Control Format Indicator Channel))、およびPBCH(物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel))で送信される信号、ならびにSS(同期信号(Synchronization Signal))およびRS(参照信号(Reference Signal))をいう。したがって、下りリンクの制御データは、少なくとも同期信号と制御信号(PDCCHの信号)を含む。
変調マッピング部(変調制御データ生成部)24は、制御データに変調フォーマットを適用した変調処理を施して、変調制御データを生成する。変調制御データは、コンスタレーションを表すデジタルデータである。下りリンクスケジューラ20は、制御データの種類などに応じて、変調すべき変調フォーマット(例えば、BPSK、QPSK)を指定し、この指定に従って、変調マッピング部24は制御データを変調する。
リソースエレメントマッピング部26は、制御データを子局装置4で無線送信するためのOFDMAのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を変調制御データに付加する。下りリンクスケジューラ20は、制御データの種類などに応じて、制御データに割り当てるべきリソースエレメントを指定し、この指定に従って、リソースエレメントマッピング部26は、リソースエレメント情報を変調制御データに付加する。
逆フーリエ変換部(時間領域制御データ生成部)28は、リソースエレメント情報が付加された変調制御データを逆フーリエ変換して時間領域制御データを生成する。逆フーリエ変換部28は、親局装置2の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。逆フーリエ変換部28は、逆離散フーリエ変換を行ってもよいし、逆高速フーリエ変換を行ってもよい。
P/S変換部30は、逆フーリエ変換部28から出力されたパラレルな時間領域制御データを、子局装置4への光伝送のために、シリアル系列に変換する。
デジタルのマルチプレクサ(合成部)32は、P/S変換部30から出力された変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、スクランブル部22Dから出力された変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータを合成する。
また、下りリンクスケジューラ20は、親局装置2で別々に処理されたユーザデータと制御データを子局装置4で適切に無線送信することを補助するための補助信号(サイドインフォメーション(点線で示す))をマルチプレクサ32に供給する。マルチプレクサ32は、補助信号をユーザデータと時間領域制御データに合成する。補助信号については後述する。
E/O(電気光)変換部(出力変換部)36は、マルチプレクサ32で合成されたデータを光信号に変換し、光信号を光ファイバ5に送出する。したがって、E/O変換部36は、マルチプレクサ32の出力データを光ファイバ5で伝送可能な光信号に変換する出力変換部として機能する。
図3は、第1の実施の形態に係る子局装置4の構成を示すブロック図である。図3においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。説明の簡略化のため、図3は単一の子局装置4のみを示す。
図3に示すように、子局装置4は光ファイバ5に接続されている。子局装置4は、CPRIに準拠して光ファイバ5で親局装置2から光信号を受信することができる。
子局装置4は、O/E(光電気)変換部40、デマルチプレクサ44、変調マッピング部46、リソースエレメントマッピング部48、逆フーリエ変換部50、P/S変換部52、時間領域データ結合部56、サイクリックプレフィックス(CP)挿入部58、無線送信部60、および送信アンテナ64を有する。
変調マッピング部46およびリソースエレメントマッピング部48は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
O/E変換部40は、親局装置2から光ファイバ5を介して受信した光信号を電気信号に変換する。
デジタルのデマルチプレクサ(分離部)44は、光信号から変換された電気信号を、親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、補助信号(点線で示す)に分離する。デマルチプレクサ44による時間領域制御データとユーザデータと補助信号の分離の規則は、親局装置2のマルチプレクサ32の合成の規則に対応する。
変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データは、時間領域データ結合部56に供給される。変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータは、変調マッピング部46に供給される。
変調マッピング部(変調ユーザデータ生成部)46は、ユーザデータに変調フォーマットを適用した変調処理を施して、変調ユーザデータを生成する。変調ユーザデータは、コンスタレーションを表すデジタルデータである。親局装置2の下りリンクスケジューラ20は、それぞれのユーザ装置6からフィードバックされるチャネル品質インジケータ(CQI)に基づいて、ユーザ装置6のための変調フォーマット(例えば、QPSK、16QAM)を決定する。変調マッピング部46は、親局装置2の下りリンクスケジューラ20がPDSCH信号の宛先のユーザ装置6ごとに指定する変調フォーマットに従って、ユーザデータを変調する。
親局装置2から供給される上記の補助信号は、宛先の各ユーザ装置6についてユーザデータを変調すべき変調フォーマットを表す情報を示す。このように親局装置2が宛先の各ユーザ装置6についてユーザデータを変調すべき変調フォーマットを表す情報を子局装置4に通知することにより、親局装置2から変調されずに送信されたユーザデータを子局装置4は変調することができる。
リソースエレメントマッピング部48は、ユーザデータを無線送信するためのOFDMAのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を周波数領域の変調ユーザデータに付加する。親局装置2の下りリンクスケジューラ20は、各ユーザ装置6からフィードバックされる情報に基づいて、公知の手法(例えばプロポーショナルフェアネスアルゴリズム)に従って、各ユーザ装置6を宛先とするユーザデータをリソースブロックに割り当て、さらにリソースエレメントにユーザデータを割り当てる。リソースエレメントマッピング部48は、親局装置2の下りリンクスケジューラ20がPDSCH信号の宛先のユーザ装置6ごとに指定するリソースエレメント割り当てに準拠して、変調ユーザデータにリソースエレメント情報を付加する。
親局装置2から供給される上記の補助信号は、宛先の各ユーザ装置6についてユーザデータを割り当てるべきリソースエレメントを表す情報を示す。このように親局装置2が宛先の各ユーザ装置6についてユーザデータを割り当てるべきリソースエレメントを表す情報を子局装置4に通知することにより、親局装置2からリソースエレメント情報が付加されずに送信されたユーザデータに子局装置4はリソースエレメント情報を付加することができる。
逆フーリエ変換部(時間領域ユーザデータ生成部)50はリソースエレメント情報が付加された周波数領域の変調ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成する。逆フーリエ変換部50は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。逆フーリエ変換部50は、逆離散フーリエ変換を行ってもよいし、逆高速フーリエ変換を行ってもよい。
P/S変換部52は、逆フーリエ変換部50から出力されたパラレルな時間領域ユーザデータをシリアル系列に変換する。P/S変換部52の出力である子局装置4で変調処理が施され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域ユーザデータは、時間領域データ結合部56に供給される。
時間領域データ結合部56は、親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、子局装置4で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域ユーザデータとを結合して、時間領域結合データを生成する。子局装置4は、図4および図5に例示するOFDMAの下りリンク無線送信のためのユーザデータと制御データのリソースマッピングを完全に達成しなければならない。時間領域データ結合部56は、このリソースマッピングが達成されるように、時間領域制御データと時間領域ユーザデータとを結合する。親局装置2の下りリンクスケジューラ20は、通常の無線基地局3の下りリンクスケジューラと同様に、ユーザデータと制御データのリソースマッピングを行う。
リソースマッピングの情報は、上記の補助信号によって、子局装置4に供給される。子局装置4の時間領域データ結合部56は、補助信号に示されたリソースマッピングの情報に従って、時間領域制御データと時間領域ユーザデータとを結合する。このように親局装置2がリソースマッピングの情報(すなわち結合のための情報)を子局装置4に通知することにより、子局装置4は、OFDMAの下りリンク無線送信のためのユーザデータと制御データのリソースマッピングが達成されるように、時間領域制御データと時間領域ユーザデータとを結合することができる。
但し、親局装置2が一義的な規則に従って、ユーザデータと制御データを子局装置4に供給する場合には、時間領域データ結合部56は、親局装置2の規則に対応する一義的な規則に従って、時間領域制御データと時間領域ユーザデータとを結合してもよい。この場合には、親局装置2は、ユーザデータと制御データのリソースマッピングの情報を補助信号に示さなくてよい。
CP挿入部58は、時間領域データ結合部56から出力される時間領域結合データにCPを挿入する。無線送信部60は、下りリンク信号を無線送信するための回路であって、送信アンテナ64を用いて、CPが挿入された下りリンクの時間領域結合データを電波で送信する。
無線送信部60は、同期信号および参照信号を、ユーザデータに比べて高い電力で送信すべきである。親局装置2は、通常の無線基地局3の下りリンクスケジューラと同様に、同期信号の電力および参照信号の送信電力を制御するための情報を生成する。同期信号の送信電力を制御するための情報は、同期信号の振幅を示す情報であってよく、例えばユーザデータの振幅に対する比率または相違として表される。参照信号の送信電力を制御するための情報は、参照信号の振幅を示す情報であってよく、例えばユーザデータの振幅に対する比率または相違として表される。
同期信号の送信電力および参照信号の送信電力を制御するための情報は、上記の補助信号によって、子局装置4に供給される。子局装置4の無線送信部60は、補助信号に示された同期信号の送信電力および参照信号の送信電力を制御するための情報に従って、同期信号の電力および参照信号の送信電力を制御する。このように親局装置2が同期信号の電力および参照信号の電力を制御するための情報を子局装置4に通知することにより、子局装置4は適切に同期信号の電力および参照信号の電力を制御することができる。
以上のように、この実施の形態においては、親局装置2は、変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータを合成し、合成されたデータを光信号に変換する。親局装置2はデジタルのユーザデータを変調せずリソースエレメント情報を付加しないため、ユーザデータに由来する光データの量は増えない。また、親局装置2はユーザデータを逆フーリエ変換せずに周波数領域のユーザデータとして光信号に変換するため、この点でもユーザデータに由来する光データの量は増えない。したがって、親局装置がユーザデータを変調し逆フーリエ変換する場合に比べて、親局装置2と子局装置4の間の光ファイバ5で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。
制御データについては、ユーザデータに比べてリソースエレメントマッピングの処理が複雑であるため、一般的に処理能力が小さい子局装置4が制御データの変調処理およびリソースエレメントマッピングを行うと、子局装置4の処理が増加する。また、制御データの生成は複雑であり、子局装置4が制御データを生成するのは、子局装置4の処理負担が極めて増加する。例えば、同期信号の生成に使用されるZadoff-Chu系列の生成は面倒である。そこで、親局装置2が制御データの変調処理およびリソースエレメントマッピングを行うことで、子局装置4の処理負担を低減する。他方、ユーザデータは、OFDMAによる無線送信を実行する子局装置4で変調処理、リソースエレメントマッピングおよび逆フーリエ変換の対象とされる。しかし、ユーザデータのこれらの処理の負担は小さい。したがって、無線基地局では、子局装置での処理負担の増加を最小限にしつつ、光伝送路で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。
第2の実施の形態
図5は、LTE Advancedでの下りリンク送信の1つのリソースブロックRBにおける各種信号のマッピングの例を示す。符号RBは1つのリソースブロックを示し、各升目は、最小リソース単位である1つのサブキャリア、1つのOFDMシンボルからなるリソースエレメントREを示す。
図5に示すように、CSI-RS(チャネル状態情報参照信号(channel state information RS))およびDM-RS(復調用参照信号(demodulation RS))は、ユーザデータ(PDSCHの信号)が送信されるOFDMシンボルで送信される(ユーザデータの範囲に存在する)。CRS(セル固有参照信号(cell-specific RS))の一部は、制御データ(PCFICH、PDCCH、PHICH)が送信される第1番目のOFDMシンボルで送信される(制御データの範囲に存在する)が、大部分はユーザデータが送信されるOFDMシンボルで送信される(ユーザデータの範囲に存在する)。
各リソースブロック内でユーザデータと同時に送信されるべき参照信号(ユーザデータが送信されるOFDMシンボルで送信される参照信号)は、ユーザ装置に送信されるべき下りリンクのユーザデータがない場合でも、無線基地局から無線で下りリンク送信しなければならない。親局装置2と子局装置4を有する無線基地局では、子局装置4は、ユーザ装置6に送信されるべき下りリンクのユーザデータがない場合でも、これらの参照信号を無線で下りリンク送信しなければならない。
第1の実施の形態においては、親局装置2の変調マッピング部24は、すべての参照信号を含む制御データを変調する。したがって、すべての参照信号に由来する成分を含む時間領域制御データに由来する光信号を親局装置2は光ファイバ5を介して子局装置4に送信する。子局装置4は、親局装置2からの時間領域制御データに含まれる参照信号を無線で下りリンク送信する。
しかし、第1の実施の形態においては、ユーザ装置6に送信されるべき下りリンクのユーザデータがない場合でも、子局装置4での無線送信のために、親局装置2はすべての参照信号を変調し、すべての参照信号に由来する成分を含む時間領域制御データに由来する光信号を親局装置2は光ファイバ5を介して子局装置4に送信する。これは、光ファイバ5で伝送される光データの量の増加に帰結する。
次に説明する本発明の第2の実施の形態に係る無線基地局は、光ファイバ5で伝送される光データの量をさらに削減する。第2の実施の形態に係る親局装置2の構成は、図2に示すものと同じでよい。但し、親局装置2は、参照信号のうち少なくとも各リソースブロック内でユーザデータと同時に無線送信されるべき参照信号を生成しない。このため、変調マッピング部24はこれらの参照信号を変調せずに、変調制御データの元となる制御データからこれらの参照信号を除外する。したがって、これらの参照信号に由来する成分を含まない時間領域制御データに由来する光信号を親局装置2は光ファイバ5を介して子局装置4に送信する。
図6は、第2の実施の形態に係る子局装置4の構成を示すブロック図である。図6において、第1の実施の形態(図3)と共通する構成要素を示すために同一の参照符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
第2の実施の形態に係る子局装置4は、第1の実施の形態に関連して上記した構成要素に加えて、参照信号生成部70を有する。参照信号生成部70は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。参照信号生成部70は、少なくとも各リソースブロック内でユーザデータと同時に送信されるべき参照信号を生成する。例えば、参照信号生成部70は、CSI-RS、DM-RSを生成し、CRSのうち各リソースブロック内でユーザデータと同時に送信されるべきCRSを生成する。
子局装置4がこれらの参照信号を生成することが可能なように、親局装置2は、子局装置4に対応する物理セルIDを示す補助信号を子局装置4に送信することが好ましい。この補助信号は、マルチプレクサ32でユーザデータと時間領域制御データに合成されて、子局装置4に受信されることが好ましい。デマルチプレクサ44は、光信号から変換された電気信号を、親局装置2で変調され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、変調されておらず逆フーリエ変換もされていないデジタルのユーザデータと、補助信号(点線で示す)に分離する。物理セルIDを示す補助信号は参照信号生成部70に供給される。
3GPP TS 36.211 V10.7.0の節6.10に記載されているように、参照信号は、物理セルIDに基づいて生成することが可能である。したがって、子局装置4に対応する物理セルIDを親局装置2が子局装置4に通知することにより、子局装置4の参照信号生成部70はこれらの参照信号を生成することが可能である。特に、子局装置4の物理セルIDが変化する場合には、子局装置4の物理セルIDを親局装置2が子局装置4に通知することが好ましい。
但し、子局装置4が既に子局装置4の物理セルIDを知っている場合、すなわち子局装置4の図示しないメモリに子局装置4の物理セルIDが記憶されている場合には、親局装置2は子局装置4に子局装置4の物理セルIDを通知しなくてもよい。この場合には、参照信号生成部70はメモリに記憶された物理セルIDに基づいて、参照信号を生成してよい。例えば、子局装置4の物理セルIDが親局装置2のそれと同じであり、変化しない場合には、参照信号生成部70は、メモリに記憶されたその物理セルIDに基づいて、参照信号を生成してよく、親局装置2は子局装置4に子局装置4の物理セルIDを通知しなくてよい。子局装置4の物理セルIDが親局装置2のそれと違っていても、変化しない場合には、参照信号生成部70は、メモリに記憶されたその物理セルIDに基づいて、参照信号を生成してよく、親局装置2は子局装置4に子局装置4の物理セルIDを通知しなくてよい。
参照信号生成部70で生成された参照信号は、変調マッピング部46に供給される。変調マッピング部46は、参照信号の種類に応じた変調フォーマットを適用し、周波数領域の参照信号を変調し、変調参照信号を生成する。リソースエレメントマッピング部48は、参照信号の種類に応じて、参照信号を無線送信するためのOFDMAのリソースエレメントを決定し、決定されたリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を周波数領域の変調参照信号に付加する。
第1の実施の形態と同様に、変調マッピング部46は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを変調すべき変調フォーマットに従って、周波数領域のユーザデータを変調する。また、第1の実施の形態と同様に、リソースエレメントマッピング部48は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを割り当てるべきリソースエレメントを表す情報に従って、周波数領域のユーザデータにリソースエレメント情報を付加する。
逆フーリエ変換部50はリソースエレメント情報が付加された周波数領域の変調ユーザデータおよびリソースエレメント情報が付加された周波数領域の変調参照信号を逆フーリエ変換する。したがって、逆フーリエ変換部50は、ユーザデータに対応する成分と参照信号に対応する成分を含む時間領域ユーザデータを生成する。子局装置4の他の構成要素の動作は第1の実施の形態のそれらと同じである。
この実施の形態は、第1の実施の形態により達成される効果を達成することができる。さらに、少なくとも各リソースブロック内でユーザデータと同時に無線送信されるべき参照信号に由来する成分を光ファイバ5で伝送される光データは含まないので、光ファイバ5で伝送される光データの量をさらに削減することができる。
図5を参照して上記した通り、CRSの一部は、各リソースブロックにおいて、制御データ(PCFICH、PDCCH、PHICH)が送信される第1番目のOFDMシンボルで送信される。このような各リソースブロックにおいてユーザデータと同時に無線送信されない参照信号については制御データの一部として、親局装置2は、変調などの処理を施して光ファイバ5で子局装置4に送信してもよい。あるいは、他の参照信号と同様に、子局装置4がこのような参照信号を生成してもよい。
第3の実施の形態
図7は、第3の実施の形態に係る親局装置2の構成を示すブロック図である。図7においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。図7において、第1の実施の形態(図2)と共通する構成要素を示すために同一の参照符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
図8は、第3の実施の形態に係る子局装置4の構成を示すブロック図である。図8においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。説明の簡略化のため、図8は単一の子局装置4のみを示す。図8において、第1の実施の形態(図3)と共通する構成要素を示すために同一の参照符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
図7に示す第3の実施の形態に係る親局装置2では、リソースエレメントマッピング部26から出力された、リソースエレメント情報が付加された変調制御データは、逆フーリエ変換を介さずに、マルチプレクサ32に直接供給される。デジタルのマルチプレクサ(合成部)32は、リソースエレメントマッピング部26から出力された変調されているが逆フーリエ変換されていないデジタルの周波数領域制御データと、スクランブル部22Dから出力された変調されておらず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、補助信号を合成する。
図8に示す第3の実施の形態に係る子局装置4は、逆フーリエ変換部50、P/S変換部52、および時間領域データ結合部56(図3参照)の代わりに、逆フーリエ変換部150、P/S変換部152、および周波数領域データ結合部156を有する。
デジタルのデマルチプレクサ(分離部)44は、光信号から変換された電気信号を、親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域制御データと、変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、補助信号(点線で示す)に分離する。デマルチプレクサ44による周波数領域制御データとユーザデータと補助信号の分離の規則は、親局装置2のマルチプレクサ32の合成の規則に対応する。
変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域制御データは、周波数領域データ結合部156に供給される。変調されておらずリソースエレメント情報が付加されないデジタルの周波数領域のユーザデータは、変調マッピング部46に供給される。
第1の実施の形態と同様に、ユーザデータのための変調マッピング部(変調ユーザデータ生成部)46は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを変調すべき変調フォーマットに従って、周波数領域のユーザデータを変調する。また、第1の実施の形態と同様に、リソースエレメントマッピング部48は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを割り当てるべきリソースエレメントを表す情報に従って、周波数領域のユーザデータにリソースエレメント情報を付加する。
周波数領域データ結合部156は、親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域制御データと、子局装置4で変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域ユーザデータとを結合して、周波数領域結合データを生成する。周波数領域データ結合部156は、図4および図5に例示するOFDMAの下りリンク無線送信のためのユーザデータと制御データのリソースマッピングが達成されるように、周波数領域制御データと周波数領域ユーザデータとを結合する。第1の実施の形態に関連して上記したのと類似の手法で、親局装置2から補助信号で通知されるリソースマッピングの情報、または親局装置2がユーザデータと制御データを子局装置4に供給する規則に対応する規則に従って、周波数領域データ結合部156は、周波数領域制御データと周波数領域ユーザデータとを結合する。
逆フーリエ変換部(時間領域結合データ生成部)150は、周波数領域結合データを逆フーリエ変換して時間領域結合データを生成する。逆フーリエ変換部150は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。逆フーリエ変換部150は、逆離散フーリエ変換を行ってもよいし、逆高速フーリエ変換を行ってもよい。
P/S変換部152は、逆フーリエ変換部150から出力されたパラレルな時間領域結合データをシリアル系列に変換する。CP挿入部58は、P/S変換部152から出力される時間領域結合データにCPを挿入する。無線送信部60は、下りリンク信号を無線送信するための回路であって、送信アンテナ64を用いて、CPが挿入された下りリンクの時間領域結合データを電波で送信する。
この実施の形態においては、親局装置2は、変調されリソースエレメント情報が付加されるが逆フーリエ変換されていないデジタルの周波数領域制御データと、変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータを合成し、合成されたデータを光信号に変換する。親局装置2はデジタルのユーザデータを変調せずリソースエレメント情報を付加しないため、ユーザデータに由来する光データの量は増えない。また、親局装置2はユーザデータを逆フーリエ変換せずに周波数領域のユーザデータとして光信号に変換するため、この点でもユーザデータに由来する光データの量は増えない。したがって、親局装置がユーザデータを変調し逆フーリエ変換する場合に比べて、親局装置2と子局装置4の間の光ファイバ5で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。また、この実施の形態では、親局装置2では、逆フーリエ変換されていないデジタルの周波数領域制御データに対応する成分を含む光信号を、光ファイバ5で伝送するので、デジタルの時間領域制御データに対応する成分を含む光信号を、光ファイバ5で伝送する第1の実施の形態に比べて、光ファイバ5で伝送される光データの量をさらに削減することができる。また、この実施の形態では、親局装置2の逆フーリエ変換部28およびP/S変換部30(図2参照)が不要であるから、無線基地局全体での構成要素数を削減することができる。
制御データについては、ユーザデータに比べてリソースエレメントマッピングの処理が複雑であるため、子局装置4が制御データの変調処理およびリソースエレメントマッピングを行うと、子局装置4の処理が増加する。また、制御データの生成は複雑であり、子局装置4が制御データを生成するのは、子局装置4の処理負担が極めて増加する。例えば、同期信号の生成に使用されるZadoff-Chu系列の生成は面倒である。そこで、親局装置2が制御データの変調処理およびリソースエレメントマッピングを行うことで、子局装置4の処理負担を低減する。但し、制御データについては、子局装置がユーザデータとともに逆フーリエ変換して時間領域の形式にする。ユーザデータは、OFDMAによる無線送信を実行する子局装置4で変調処理、リソースエレメントマッピングおよび逆フーリエ変換の対象とされる。しかし、ユーザデータのこれらの処理の負担は小さい。したがって、無線基地局では、子局装置での処理負担の増加を最小限にしつつ、光伝送路で送信されるデータ量を大幅に削減することができる。
この実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、すべての参照信号を制御データとして取り扱ってもよいし、第2の実施の形態と同様に、少なくとも各リソースブロック内でユーザデータと同時に無線送信されるべき参照信号を子局装置4で生成してもよい。
第4の実施の形態
図9は、第4の実施の形態に係る親局装置2の構成を示すブロック図である。図9においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。図9において、第1の実施の形態(図2)と共通する構成要素を示すために同一の参照符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
図10は、第4の実施の形態に係る子局装置4の構成を示すブロック図である。図10においては、下りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。説明の簡略化のため、図10は単一の子局装置4のみを示す。図10において、第1の実施の形態(図3)と共通する構成要素を示すために同一の参照符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
第4の実施の形態はMIMO(multiple-input and multiple-output)に関する。図10に示す第4の実施の形態に係る子局装置4は、複数の送信アンテナ64A,64Bを有する。
図9に示す第4の実施の形態に係る親局装置2は、レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部25を有する。レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部25は、制御データのうちレイヤマッピングおよびプリコーディングが必要な制御データにレイヤマッピングおよびプリコーディングを行う。レイヤマッピングおよびプリコーディングが必要な制御データは、PBCHの信号、PCFICHの信号、PDCCHの信号、PHICHの信号である。また、参照信号のうちDM-RSもレイヤマッピングおよびプリコーディングが必要な制御データに含まれる。レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部25は、親局装置2の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
親局装置2は、子局装置4の複数の送信アンテナ64A,64Bに対応する複数ブランチのリソースエレメントマッピング部26A,26B、逆フーリエ変換部(時間領域制御データ生成部)28A,28B、およびP/S変換部30A,30Bを有する。
レイヤマッピングおよびプリコーディングが行われた制御データは、制御データを送信すべき子局装置4の送信アンテナ64Aまたは64Bに対応するリソースエレメントマッピング部26Aまたは26Bに供給される。レイヤマッピングおよびプリコーディングが行われた制御データ(例えば同期信号)は、リソースエレメントマッピング部26A,26Bのいずれに供給されてもよいし、両方に供給されてもよい。
リソースエレメントマッピング部26A,26B、逆フーリエ変換部28A,28B、およびP/S変換部30A,30Bは、A,Bの添字がない第1の実施の形態の制御データのためのリソースエレメントマッピング部26、逆フーリエ変換部28およびP/S変換部30と同じであり、これらは、複数ブランチに分岐された制御データを処理する。
第1の実施の形態と同様に、スクランブル部22Dから出力されたデジタルのユーザデータは、変調もリソースマッピングも逆フーリエ変換もされずに直接マルチプレクサ32に供給される。親局装置2は、ユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングも行わない。
デジタルのマルチプレクサ(合成部)32は、P/S変換部30A,30Bから出力された複数ブランチの変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、スクランブル部22Dから出力された変調されておらずリソースエレメント情報が付加されずレイヤマッピングもプリコーディングもされず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、補助信号を合成する。
図10に示すように、子局装置4は、ユーザデータのためのレイヤマッピングおよびプリコーディング処理部47を有する。また、子局装置4は、複数の送信アンテナ64A,64Bに対応する複数ブランチのリソースエレメントマッピング部48A,48B、逆フーリエ変換部(時間領域ユーザデータ生成部)50A,50B、P/S変換部52A,52B、時間領域データ結合部56A,56B、CP挿入部58A,58B、および無線送信部60A,60Bを有する。
デジタルのデマルチプレクサ(分離部)44は、光信号から変換された電気信号を、複数ブランチの親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータと、補助信号(点線で示す)に分離する。デマルチプレクサ44による複数ブランチの時間領域制御データと、ユーザデータと、補助信号の分離の規則は、親局装置2のマルチプレクサ32の合成の規則に対応する。
複数ブランチの変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データは、時間領域データ結合部56A,56Bに供給される。変調されておらずリソースエレメント情報が付加されず逆フーリエ変換もされていないデジタルの周波数領域のユーザデータは、変調マッピング部46に供給される。
第1の実施の形態と同様に、ユーザデータのための変調マッピング部(変調ユーザデータ生成部)46は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを変調すべき変調フォーマットに従って、周波数領域のユーザデータを変調する。
レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部47は、周波数領域のユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングを行う。レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部47は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
親局装置2の下りリンクスケジューラ20は、各ユーザ装置6からフィードバックされる情報に基づいて、各ユーザ装置に適するように、公知の手法でユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングのための情報を生成する。レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部47は、親局装置2の下りリンクスケジューラ20が生成したユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングのための情報に準拠して、ユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングを行う。
親局装置2から供給される上記の補助信号は、ユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングのための情報を示す。このように親局装置2がユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングのための情報を子局装置4に通知することにより、親局装置2からユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングされずに送信されたユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングを子局装置4は行うことができる。
レイヤマッピングおよびプリコーディングが行われた周波数領域のユーザデータは、ユーザデータを送信すべき子局装置4の送信アンテナ64Aまたは64Bに対応するリソースエレメントマッピング部48Aまたは48Bに供給される。
リソースエレメントマッピング部48A,48B、逆フーリエ変換部50A,50B、P/S変換部52A,52B、時間領域データ結合部56A,56B、CP挿入部58A,58B、および無線送信部60A,60Bは、A,Bの添字がない第1の実施の形態のリソースエレメントマッピング部48、逆フーリエ変換部50、P/S変換部52、時間領域データ結合部56、CP挿入部58、および無線送信部60と同じであり、これらは、複数ブランチに分岐されたデータを処理する。
リソースエレメントマッピング部48A,48Bの各々は、親局装置2から供給される補助信号に示されるユーザデータを割り当てるべきリソースエレメントを表す情報に従って、そのリソースエレメントマッピング部に供給されたブランチのユーザデータにリソースエレメント情報を付加する。
親局装置2から補助信号で通知されるリソースマッピングの情報、または親局装置2がユーザデータと制御データを子局装置4に供給する規則に対応する規則に従って、時間領域データ結合部56A,56Bの各々は、その時間領域データ結合部に供給された親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域制御データと、その時間領域データ結合部に供給された子局装置4で変調されリソースエレメント情報が付加され逆フーリエ変換がされたデジタルの時間領域ユーザデータとを結合して、時間領域結合データを生成する。
無線送信部60A,60Bの各々は、下りリンク信号を無線送信するための回路であって、その無線送信部に対応する送信アンテナ64Aまたは64Bを用いて、CPが挿入された下りリンクの時間領域結合データを電波で送信する。無線送信部60A,60Bの各々は、親局装置2から供給される補助信号に示される補助信号に示される同期信号の電力および参照信号の電力を制御するための情報に従って、同期信号の電力および参照信号の電力を制御する。
この実施の形態は、第1の実施の形態により達成される効果を達成することができる。さらに、この実施の形態では、子局装置4でのMIMO送信を実行することができる。
この実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、すべての参照信号を制御データとして取り扱ってもよいし、第2の実施の形態と同様に、少なくとも各リソースブロック内でユーザデータと同時に無線送信されるべき参照信号を子局装置4で生成してもよい。
この実施の形態は、第1の実施の形態または第2の実施の形態の修正である。しかし、第3の実施の形態を、この実施の形態に類似するように修正してもよい。具体的には、親局装置2では、リソースエレメントマッピング部26A,26Bから出力された、リソースエレメント情報が付加された変調制御データは、逆フーリエ変換を介さずに、マルチプレクサ32に直接供給され、逆フーリエ変換されていないデジタルの周波数領域制御データの成分を含む光信号が光ファイバ5で伝送されてよい。子局装置4は、ユーザデータを単独で逆フーリエ変換するのではなく、親局装置2で変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域制御データと、子局装置4で変調されリソースエレメント情報が付加されたデジタルの周波数領域ユーザデータとを結合して、周波数領域結合データを生成し、周波数領域結合データを逆フーリエ変換して時間領域結合データを生成し、CPが挿入された時間領域結合データを電波で送信してよい。
第5の実施の形態
図11は、第5の実施の形態に係る子局装置4の構成を示すブロック図である。図11においては、上りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。説明の簡略化のため、図11は単一の子局装置4のみを示す。
図11に示すように、子局装置4は光ファイバ(光伝送路)5に接続されている。子局装置4は、CPRIに準拠して光ファイバ5で親局装置2に光信号を送信することができる。
子局装置4は、受信アンテナ240、無線受信部241、CP除去部242、S/P変換部244、フーリエ変換部246、P/S変換部248、周波数等化部250、逆フーリエ変換部252、P/S変換部253、検知部254、マルチプレクサ256、およびE/O変換部260を有する。
無線受信部241は、ユーザ装置6からの上りリンク信号を無線受信するための回路であって、受信アンテナ240を用いて、上りリンクの電波を上りリンクの電気信号に変換する。CP除去部242は、ユーザ装置6から受信した電気信号からCPを除去する。S/P変換部244は、CP除去部242から出力されたシリアル系列の時間領域の電気信号をパラレル系列に変換する。
図13は、LTEで規定されている無線区間での上りリンクの物理チャネルのフォーマットを示す。ユーザ装置6から制御情報を送信するための上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、システム帯域の両端のリソースブロックに配置され、ユーザ装置6からユーザデータを送信するための上りリンク共有チャネル(PUSCH)は他のリソースブロックに配置される。
復調用参照信号(DM-RS)は、ユーザ装置6から送信されるユーザデータの無線基地局1での復調のために使用される。また、DM-RSは上りリンクの伝搬路推定およびその他の用途に使用される。DM-RSはPUCCHおよびPUSCHで送信される。
サウンディング参照信号(SRS)は、上りリンクチャネル品質を無線基地局で測定するために使用される。SRSはPUCCHおよびPUSCHで送信される。SRSは各サブフレームの最終シンボルに配置される。
ランダムアクセスチャネル(PRACH)は、ユーザ装置6が初期アクセスまたはハンドオーバのために、無線基地局1とコネクションを確立するために使用される。PRACHは、無線基地局1によって決まる特定のサブフレームの6リソースブロックに配置される。
フーリエ変換部246は、S/P変換部244から出力されたパラレル系列の時間領域の電気信号(上りリンクのデジタルの時間領域データ)をフーリエ変換して、周波数領域データを生成する。フーリエ変換部246は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。フーリエ変換部246は、離散フーリエ変換を行ってもよいし、高速フーリエ変換を行ってもよい。
フーリエ変換部246から出力される上りリンクの周波数領域データは、上りリンクのユーザデータに相当する周波数領域ユーザデータと、上りリンクの制御データに相当する周波数領域制御データに分類される。この明細書において、上りリンクのユーザデータとは、PUSCH(物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel))で送信されるユーザデータ信号をいう。また、この明細書において、上りリンクの制御データとは、上記の上りリンクのユーザデータ信号と上りリンクのDM-RS(復調用参照信号(demodulation RS))以外の物理レイヤのあらゆる上りリンクの信号をいう。具体的には、上りリンクの制御データは、PUCCH(物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel))およびPRACH(物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel))で送信される信号、ならびにSRS(サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal))をいう。したがって、上りリンクの制御データは、少なくとも制御信号(PUCCHの信号)を含む。
フーリエ変換部246から出力される周波数領域ユーザデータは周波数等化部250に供給される。周波数等化部250は、フーリエ変換部246から出力された周波数領域ユーザデータの周波数等化を行って、ユーザ装置6と子局装置4の間の無線区間で周波数選択性フェージングの影響を受けた信号の雑音を抑圧する。
逆フーリエ変換部(第1の逆フーリエ変換部)252は、周波数等化部250から出力された周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成する。逆フーリエ変換部252は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。逆フーリエ変換部252は、逆離散フーリエ変換を行ってもよいし、逆高速フーリエ変換を行ってもよい。P/S変換部253は、逆フーリエ変換部252から出力されたパラレル系列の時間領域ユーザデータをシリアル系列に変換する。
検知部(ユーザデータ復調部)254は、時間領域ユーザデータを復調して上りリンクのユーザデータを復元する。ここでの復調は、ユーザ装置6における例えば、QPSK、16QAMといった変調フォーマットを使用した変調に対応する。検知部254は、子局装置4の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
上りリンクのユーザデータの復調においては、検知部254は、上りリンクの電気信号に含まれる上りリンクのDM-RSを使用する。このように上りリンクのDM-RSは子局装置4で使用されるので、子局装置4は親局装置2に上りリンクのDM-RSを送信しなくてよい。但し、親局装置2でなんらかの理由により、上りリンクのDM-RSを使用する場合には、子局装置4は上りリンクのDM-RSを上りリンクの制御データに含めて、親局装置2に送信してもよい。検知部254で復元されたユーザデータはマルチプレクサ256に供給される。
また、上りリンクのユーザデータの復調においては、検知部254は、親局装置2の上りリンクスケジューラ220(後述する)で生成された上りリンクスケジューリング情報を参照する。検知部254は、上りリンクスケジューリング情報に示された宛先のユーザ装置6ごとの変調フォーマットに従って、ユーザデータを復調する。親局装置2は、子局装置4に上りリンクスケジューリング情報を補助信号(図示せず)で通知する。
フーリエ変換部246から出力される周波数領域制御データは、P/S変換部248に供給される。P/S変換器248は、親局装置2への光伝送のために、パラレルな周波数領域制御データをシリアル系列に変換する。P/S変換部248から出力されたシリアル系列の周波数領域制御データはマルチプレクサ256に供給される。
デジタルのマルチプレクサ(合成部)256は、検知部254で復元されたユーザデータと、P/S変換部248から出力されたシリアル系列の周波数領域制御データを合成する。
E/O変換部(出力変換部)260は、マルチプレクサ256で合成されたデータを光信号に変換し、光信号を光ファイバ5に送出する。したがって、E/O変換部260は、マルチプレクサ256の出力データを光ファイバ5で伝送可能な光信号に変換する出力変換部として機能する。
図12は、第5の実施の形態に係る親局装置2の構成を示すブロック図である。図12においては、上りリンク通信に関連する部分のみを示し、他の部分の図示は省略する。
図12に示すように、親局装置2は、光ファイバ5に接続されている。親局装置2は、CPRIに準拠して光ファイバ5で子局装置4から光信号を受信することができる。
親局装置2は、上りリンクスケジューラ220、O/E変換部222、デマルチプレクサ226、デスクランブル部228、周波数等化部230、逆フーリエ変換部232、P/S変換部233、検知部234、およびデスクランブル部236を有する。
上りリンクスケジューラ220、デスクランブル部228、検知部234、およびデスクランブル部236は、親局装置2の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
O/E変換部222は、子局装置4から光ファイバ5を介して受信した光信号を電気信号に変換する。
デジタルのデマルチプレクサ(分離部)226は、光信号から変換された電気信号を、子局装置4で復調されたユーザデータと、復調されていない周波数領域制御データとに分離する。デマルチプレクサ226によるユーザデータと周波数領域制御データの分離の規則は、子局装置4のマルチプレクサ256の合成の規則に対応する。
デマルチプレクサ226から出力された子局装置4で復調されたユーザデータは、デスクランブル部228でデスクランブルされ、デスクランブル部228は符号化ユーザデータを出力する。
他方、デマルチプレクサ226から出力された復調されていない周波数領域制御データは、周波数等化部230に供給される。周波数等化部230は、周波数領域制御データの周波数等化を行って、ユーザ装置6と子局装置4の間の無線区間で周波数選択性フェージングの影響を受けた信号の雑音を抑圧する。
逆フーリエ変換部(第2の逆フーリエ変換部)232は、周波数等化部230から出力された周波数領域制御データを逆フーリエ変換して時間領域制御データを生成する。逆フーリエ変換部232は、親局装置2の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックでもよいし、ICチップでもよい。逆フーリエ変換部232は、逆離散フーリエ変換を行ってもよいし、逆高速フーリエ変換を行ってもよい。P/S変換部233は、逆フーリエ変換部232から出力されたパラレル系列の時間領域制御データをシリアル系列に変換する。
検知部(制御データ復調部)234は、時間領域制御データを復調して上りリンクの制御データを復元する。ここでの復調は、ユーザ装置6における例えば、BPSK、QPSKといった変調フォーマットを使用した変調に対応する。検知部234は、親局装置2の図示しないCPUがコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。上りリンクの制御データの復調においては、検知部234は、上りリンクスケジューラ220で生成された上りリンクスケジューリング情報を参照する。検知部234は、上りリンクスケジューリング情報に示された制御データの種類などに応じた変調フォーマットに従って、制御データを復調する。デスクランブル部236は、復調された制御データをデスクランブルし、符号化制御データを出力する。
以上のように、上りリンク送信に関するこの実施の形態においては、子局装置4が周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成し、時間領域ユーザデータを復調してデジタルのユーザデータを復元する。このように復調されたユーザデータは、コンスタレーションを表さないため短い。したがって、子局装置がユーザデータを復調しない場合に比べて、親局装置2と子局装置4の間の光ファイバ5で送信されるデータ量を削減することができる。他方、制御データについては、子局装置4が逆フーリエ変換および復調を行うと子局装置4の処理負担が増える。そこで、親局装置2が制御データの逆フーリエ変換および復調を行うことで、一般的に処理能力が小さい子局装置4の処理負担を低減する。
他の変形
第1〜第4の実施の形態においては、親局装置2は、子局装置4での無線送信のための各種の情報を示す補助信号(サイドインフォメーション)をマルチプレクサで他の下りリンクのデータに混合し、混合されたデータを光信号に変換して、光ファイバ5を介して子局装置4に送信する。しかし、親局装置2は、他のデータに起因する光信号とは別系列の光信号に補助信号を載せて、その光信号を子局装置4に送信してもよい。あるいは、親局装置2は、補助信号を電波で子局装置4に送信してもよい。
第5の実施の形態においては、親局装置2は子局装置4に上りリンクスケジューリング情報を示す補助信号を送信する。この場合の補助信号は、マルチプレクサで下りリンクのデータに混合されて、光信号に載せられて子局装置4に送信されてもよい。あるいは、親局装置2は、下りリンクのデータに起因する光信号とは別系列の光信号に補助信号を載せて、その光信号を子局装置4に送信してもよい。あるいは、親局装置2は、補助信号を電波で子局装置4に送信してもよい。
各実施の形態において、送信装置(第1〜第4の実施の形態では親局装置、第5の実施の形態では子局装置)は、電気信号のビット数を送信装置内の処理に適したビット数から、光伝送に適したビット数に適合させる1つ以上のビット幅調整部を適切な位置に有していてもよい。受信装置(第1〜第4の実施の形態では子局装置、第5の実施の形態では親局装置)は、電気信号のビット数を光伝送で受信したビット数から受信装置内の処理に適したビット数に適合させる1つ以上のビット幅復元部を適切な位置に有していてもよい。
親局装置2および子局装置4において、CPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array),DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
1,3 無線基地局、2 親局装置、4 子局装置、5 光ファイバ(光伝送路)、6 ユーザ装置、20 下りリンクスケジューラ、22C,22D スクランブル部、24 変調マッピング部(変調制御データ生成部)、25 レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部、26,26A,26B リソースエレメントマッピング部、28,28A,28B 逆フーリエ変換部(時間領域制御データ生成部)、30,30A,30B P/S(パラレルシリアル)変換部、32 マルチプレクサ(合成部)、36 E/O(電気光)変換部(出力変換部)、40 O/E(光電気)変換部、44 デマルチプレクサ(分離部)、46 変調マッピング部(変調ユーザデータ生成部)、47 レイヤマッピングおよびプリコーディング処理部、48,48A,48B リソースエレメントマッピング部、50,50A,50B 逆フーリエ変換部(時間領域ユーザデータ生成部)、52,52A,52B P/S(パラレルシリアル)変換部、56,56A,56B 時間領域データ結合部、58,58A,58B サイクリックプレフィックス(CP)挿入部、60,60A,60B 無線送信部、64,64A,64B 送信アンテナ、70 参照信号生成部、150 逆フーリエ変換部(時間領域結合データ生成部)、152 P/S(パラレルシリアル)変換部、156 周波数領域データ結合部、220 上りリンクスケジューラ、222 O/E(光電気)変換部、226 デマルチプレクサ、228 デスクランブル部、230 周波数等化部、232 逆フーリエ変換部(第2の逆フーリエ変換部)、233 P/S変換部、234 検知部(制御データ復調部)、236 デスクランブル部、240 受信アンテナ、241 無線受信部、242 サイクリックプレフィックス(CP)除去部、244 S/P変換部、246 フーリエ変換部、248 P/S変換部、250 周波数等化部、252 逆フーリエ変換部(第1の逆フーリエ変換部)、253 P/S変換部、254 検知部(ユーザデータ復調部)、256 マルチプレクサ(合成部)、260 E/O(電気光)変換部(出力変換部)。

Claims (14)

  1. 親局装置と、
    ユーザ装置と無線通信する子局装置と、
    前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備え、
    前記親局装置は、
    少なくとも同期信号と制御信号を含む下りリンクのデジタルの制御データを変調して変調制御データを生成する変調制御データ生成部と、
    前記制御データを前記子局装置で無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調制御データに付加するリソースエレメントマッピング部と、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来するデータと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成する合成部と、
    前記合成部の出力データを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換する出力変換部とを備え、
    前記子局装置は、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換する光電気変換部と、
    前記電気信号から前記変調制御データに由来するデータと、前記周波数領域のユーザデータを分離する分離部と、
    前記周波数領域のユーザデータを変調して、変調ユーザデータを生成する変調ユーザデータ生成部と、
    前記ユーザデータを無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調ユーザデータに付加するリソースエレメントマッピング部と、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調ユーザデータに由来する成分と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来する成分を含む時間領域結合データを電波で送信する無線送信部とを備える
    無線基地局。
  2. 前記親局装置の前記合成部は、
    前記リソースエレメント情報が付加された周波数領域の前記変調制御データと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成し、
    前記子局装置は、
    前記リソースエレメント情報が付加された周波数領域の前記変調ユーザデータと、前記局装置において前記リソースエレメント情報が付加された周波数領域の前記変調制御データを結合して、周波数領域結合データを生成する周波数領域データ結合部と、
    前記周波数領域結合データを逆フーリエ変換して時間領域結合データを生成する時間領域結合データ生成部とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記親局装置は、
    前記子局装置が前記同期信号の電力および下りリンクの参照信号の電力を制御するための情報を示す補助信号を前記子局装置に送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記親局装置は、
    前記子局装置が宛先のユーザ装置ごとに前記ユーザデータを変調すべき変調フォーマットを示す補助信号を前記子局装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線基地局。
  5. 前記親局装置は、
    前記子局装置がMIMO送信に用いるためのユーザデータのレイヤマッピングおよびプリコーディングのための情報を示す補助信号を前記子局装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線基地局。
  6. 少なくとも各リソースブロック内で前記ユーザデータと同時に無線送信されるべき参照信号を、前記親局装置の前記変調制御データ生成部は変調せずに、前記変調制御データの元となる制御データからこれらの参照信号を除外し、
    前記親局装置の前記出力変換部は、これらの参照信号に由来する成分を含まない前記光信号を生成し、
    前記子局装置は、これらの参照信号を生成する参照信号生成部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線基地局。
  7. 前記親局装置は、
    前記子局装置が前記参照信号を生成することが可能なように、前記子局装置に対応する物理セルIDを前記子局装置に通知することを特徴とする請求項6に記載の無線基地局。
  8. ユーザ装置と無線通信する子局装置に光伝送路で接続される親局装置であって、
    少なくとも同期信号と制御信号を含む下りリンクのデジタルの制御データを変調して変調制御データを生成する変調制御データ生成部と、
    前記制御データを前記子局装置で無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調制御データに付加するリソースエレメントマッピング部と、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来するデータと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成する合成部と、
    前記合成部の出力データを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換する出力変換部と
    を備える親局装置。
  9. 請求項8に記載の親局装置に光伝送路で接続され、ユーザ装置と無線通信する子局装置であって、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換する光電気変換部と、
    前記電気信号から前記変調制御データに由来するデータと、前記周波数領域のユーザデータを分離する分離部と、
    前記周波数領域のユーザデータを変調して、変調ユーザデータを生成する変調ユーザデータ生成部と、
    前記ユーザデータを無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調ユーザデータに付加するリソースエレメントマッピング部と、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調ユーザデータに由来する成分と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来する成分を含む時間領域結合データを電波で送信する無線送信部と
    を備える子局装置。
  10. ユーザ装置と無線通信する子局装置と、
    親局装置と、
    前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備え、
    前記子局装置は、
    ユーザ装置から受信した信号に由来する上りリンクのデジタルの時間領域データをフーリエ変換して、周波数領域データを生成するフーリエ変換部と、
    前記周波数領域データのうちのユーザデータに相当する周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成する第1の逆フーリエ変換部と、
    前記時間領域ユーザデータを復調して前記ユーザデータを復元するユーザデータ復調部と、
    前記周波数領域データのうちの少なくとも制御信号を含む制御データに相当する周波数領域制御データと前記ユーザデータとを合成する合成部と、
    前記合成部の出力データを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換する出力変換部とを備え、
    前記親局装置は、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換する光電気変換部と、
    前記電気信号を前記ユーザデータと前記周波数領域制御データとに分離する分離部と、
    前記周波数領域制御データを逆フーリエ変換して時間領域制御データを生成する第2の逆フーリエ変換部と、
    前記時間領域制御データを復調して前記制御データを復元する制御データ復調部とを備える
    ことを特徴とする無線基地局。
  11. 親局装置と、
    ユーザ装置と無線通信する子局装置と、
    前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備える無線基地局における制御方法であって、
    前記親局装置において、
    少なくとも同期信号と制御信号を含む下りリンクのデジタルの制御データを変調して変調制御データを生成することと、
    前記制御データを前記子局装置で無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調制御データに付加することと、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来するデータと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成することと、
    合成されたデータを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換することとを備え、
    前記子局装置において、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換することと、
    前記電気信号から前記変調制御データに由来するデータと、前記周波数領域のユーザデータを分離することと、
    前記周波数領域のユーザデータを変調して、変調ユーザデータを生成することと、
    前記ユーザデータを無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調ユーザデータに付加することと、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調ユーザデータに由来する成分と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来する成分を含む時間領域結合データを電波で送信することとを備える
    制御方法。
  12. ユーザ装置と無線通信する子局装置に光伝送路で接続される親局装置における制御方法であって、
    少なくとも同期信号と制御信号を含む下りリンクのデジタルの制御データを変調して変調制御データを生成することと、
    前記制御データを前記子局装置で無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調制御データに付加することと、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来するデータと、変調されていない下りリンクのデジタルの周波数領域のユーザデータとを合成することと、
    合成されたデータを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換することと
    を備える制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法を実行する親局装置に光伝送路で接続され、ユーザ装置と無線通信する子局装置における制御方法であって、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換することと、
    前記電気信号から前記変調制御データに由来するデータと、前記周波数領域のユーザデータを分離することと、
    前記周波数領域のユーザデータを変調して、変調ユーザデータを生成することと、
    前記ユーザデータを無線送信するためのリソースエレメントを示すリソースエレメント情報を前記変調ユーザデータに付加することと、
    前記リソースエレメント情報が付加された前記変調ユーザデータに由来する成分と、前記リソースエレメント情報が付加された前記変調制御データに由来する成分を含む時間領域結合データを電波で送信することと
    を備える制御方法。
  14. ユーザ装置と無線通信する子局装置と、
    親局装置と、
    前記子局装置と前記親局装置とを接続する光伝送路とを備える無線基地局における制御方法であって、
    前記子局装置において、
    ユーザ装置から受信した信号に由来する上りリンクのデジタルの時間領域データをフーリエ変換して、周波数領域データを生成することと、
    前記周波数領域データのうちのユーザデータに相当する周波数領域ユーザデータを逆フーリエ変換して時間領域ユーザデータを生成することと、
    前記時間領域ユーザデータを復調して前記ユーザデータを復元することと、
    前記周波数領域データのうちの少なくとも制御信号を含む制御データに相当する周波数領域制御データと前記ユーザデータとを合成することと、
    合成されたデータを前記光伝送路で伝送可能な光信号に変換することとを備え、
    前記親局装置において、
    前記光伝送路を介して受信した前記光信号を電気信号に変換することと、
    前記電気信号を前記ユーザデータと前記周波数領域制御データとに分離することと、
    前記周波数領域制御データを逆フーリエ変換して時間領域制御データを生成することと、
    前記時間領域制御データを復調して前記制御データを復元することとを備える
    制御方法。
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