JP6635742B2 - 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法 - Google Patents

蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6635742B2
JP6635742B2 JP2015201596A JP2015201596A JP6635742B2 JP 6635742 B2 JP6635742 B2 JP 6635742B2 JP 2015201596 A JP2015201596 A JP 2015201596A JP 2015201596 A JP2015201596 A JP 2015201596A JP 6635742 B2 JP6635742 B2 JP 6635742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
charge
cycle
storage battery
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015201596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017073370A (ja
Inventor
保 深沢
保 深沢
池田 泰久
泰久 池田
恒夫 滝澤
恒夫 滝澤
克彦 本庄
克彦 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NONPROFIT ORGANIZATION THE ADVANCED INSTITUTE OF WEARABLE ENVIRONMENTAL INFORMATION NETWORKS
PUES Corp
Original Assignee
NONPROFIT ORGANIZATION THE ADVANCED INSTITUTE OF WEARABLE ENVIRONMENTAL INFORMATION NETWORKS
PUES Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NONPROFIT ORGANIZATION THE ADVANCED INSTITUTE OF WEARABLE ENVIRONMENTAL INFORMATION NETWORKS, PUES Corp filed Critical NONPROFIT ORGANIZATION THE ADVANCED INSTITUTE OF WEARABLE ENVIRONMENTAL INFORMATION NETWORKS
Priority to JP2015201596A priority Critical patent/JP6635742B2/ja
Publication of JP2017073370A publication Critical patent/JP2017073370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6635742B2 publication Critical patent/JP6635742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、蓄電池保全装置、及び蓄電池保全方法に関し、特に、リチウムデンドライトの析出を検知する蓄電池保全装置及び蓄電池保全方法に関する。
近年、再生可能エネルギーの普及に伴う負荷平準化を図るための有効手段として、分散型電源としてのリチウムイオン電池システムの普及が進みつつある。こうしたリチウムイオン電池システムに用いられるリチウムイオン電池は、充放電を繰り返すにつれて劣化が進行していく。また、リチウムイオン電池が劣化する際、電極にいわゆるリチウムデンドライトが発生することがある。リチウムデンドライトが発生すると容量の低下を招き、リチウムデンドライトの成長が進むと負極と正極との間で短絡が生じるおそれがある。
このようなリチウムデンドライトによる短絡事故を未然に防止するため、リチウムデンドライトが析出しているか否かを判定するリチウムデンドライトの析出判定方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示されたリチウムデンドライトの析出判定方法は、正極電位と負極電位との電位差から求められる電池電圧が、リチウムデンドライトの析出による負極電位の変化によって変動することを利用し、リチウムイオン電池の定電流充電時に、定電流充電によって徐々に上昇する電池電圧Vの時間t当たり変化量(dV/dt)を求め、この変化量の極小値近傍からリチウムデンドライトが析出したと判定するものである。
特開2013−89363号公報
上述したように、特許文献1に記載のリチウムデンドライトの析出判定方法によれば、電池電圧Vの時間t当たり変化量の極小値近傍からリチウムデンドライトが析出されているか否かを判定することができる。しかしながら、このリチウムデンドライトの析出判定方法では、定電流充電中に短い周期で常に電池電圧Vの時間t当たり変化量を監視する必要があるため高い電圧精度と、高速な処理能力を持った高精度な検出装置が必要となる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能な蓄電池保全装置及び蓄電池保全方法を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出手段により検出された電圧値を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得する特性変化取得手段と、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電圧変化量、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電圧変化量に基づいて、該電圧変化量の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、充電サイクル又は放電サイクルに対する電圧変化量の変化割合と、垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出ステップで検出された電圧値を記憶する記憶ステップと、記記憶ステップで記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得する特性変化取得ステップと、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電圧変化量、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電圧変化量の変化に基づいて、該電圧変化量の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、充電サイクル又は放電サイクルに対する、電圧変化量の変化割合と、垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップとを備えることを特徴とする。
ところで、リチウム金属が負極界面上に析出した状態で蓄電池(リチウムイオン電池)の充電が行われると、移動したリチウムイオインが、負極界面上に析出されたリチウム金属及び負極界面上の塞がれていない部位の負極結晶構造間に挿入される。そのため、リチウムイオンが減少して容量変化が生じる。また、リチウム金属が負極界面上に析出した状態で蓄電池(リチウムイオン電池)の放電が行われると、負極結晶構造間に挿入されたリチウムイオンのみが正極に移動する。その結果、リチウムイオンが減少して蓄電池の容量変化が生じる。
ここで、本発明に係る蓄電池保全装置、又は蓄電池保全方法によれば、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧値が記憶され、記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量が取得される。また、所定の回数、充電サイクル又は放電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクル又は放電サイクルに対する電圧変化量に基づいて、該電圧変化量の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル又は放電サイクルに対する電圧変化量の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、電圧変化量の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル又は放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
また、本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、蓄電池の電流値を検出する電流検出手段と、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出手段により検出された電圧値及び電流検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得する特性変化取得手段と、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電力量の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電力量の変化に基づいて、該電力量の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、充電サイクル又は放電サイクルに対する、電力量の変化割合と、垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段とを備え、垂下特性設定手段が、蓄電池の使用が開始された後、垂下特性を設定することを特徴とする。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、蓄電池の電流値を検出する電流検出ステップと、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出ステップで検出された電圧値及び電流検出ステップで検出された電流値を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得する特性変化取得ステップと、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電力量の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電力量の変化に基づいて、該電力量の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、充電サイクル又は放電サイクルに対する、電力量の変化割合と、垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップとを備え、垂下特性設定ステップでは、蓄電池の使用が開始された後、垂下特性を設定することを特徴とする。
本発明に係る蓄電池保全装置、又は蓄電池保全方法によれば、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧値及び電流値が記憶され、記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量(容量)が取得される。また、所定の回数、充電サイクル又は放電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクル又は放電サイクルに対する電力量、に基づいて、該電力量の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル又は放電サイクルに対する、電力量の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、電力量の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル又は放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
また、本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、蓄電池の電流値を検出する電流検出手段と、蓄電池の定電流充電と定電流放電、又は定電力充電と定電力放電が行われる際に、電圧検出手段により検出された電圧値及び電流検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率を取得する特性変化取得手段と、所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、充放電サイクルに対する、充放電効率の変化割合と、垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、蓄電池の電流値を検出する電流検出ステップと、蓄電池の定電流充電と定電流放電、又は定電力充電と定電力放電が行われる際に、電圧検出ステップで検出された電圧値及び電流検出ステップで検出された電流値を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率を取得する特性変化取得ステップと、所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、充放電サイクルに対する、充放電効率の変化割合と、垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る蓄電池保全装置、又は蓄電池保全方法によれば、蓄電池の定電流充電と定電流放電、又は定電力充電と定電力放電が行われる際に、電圧値及び電流値が記憶され、記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率(放電容量/充電容量)が取得される。また、所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性が設定される。そして、充放電サイクルに対する、充放電効率の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、充放電効率の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出手段により検出された電圧値を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧、又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧を取得する特性変化取得手段と、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化に基づいて、該差分電圧の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、充電サイクル又は放電サイクルに対する、差分電圧の変化割合と、垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧検出ステップで検出された電圧値を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧、又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧を取得する特性変化取得ステップと、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化に基づいて、該差分電圧の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、充電サイクル又は放電サイクルに対する、差分電圧の変化割合と、垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップとを備えることを特徴とする。
上述したように、リチウム金属が負極界面上に析出した状態で蓄電池に充電を行うと、移動したリチウムイオインが負極界面上に析出されたリチウム金属及び負極界面上の塞がれていない部位の負極結晶構造間に挿入されるため、リチウムイオンが減少して容量変化が生じる。また、内部抵抗が増大し、増大した分の電圧降下が生じて開放端電圧の変化量が大きくなる。一方、リチウム金属が負極界面上に析出した状態で放電が行われると、負極結晶構造間に挿入されたリチウムイオンのみが正極に移動する結果、リチウムイオンが減少して蓄電池の容量変化が生じる。また、リチウムイオンの減少に伴って内部抵抗が増大するので、内部抵抗が増大した分の電圧降下が生じ、開放端電圧の変化量が大きくなる。
ここで、本発明に係る蓄電池保全装置、又は蓄電池保全方法によれば、蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、電圧値が記憶され、記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧、又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧が取得される。また、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化に基づいて、該差分電圧の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル又は放電サイクルに対する、差分電圧の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、上記差分電圧の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル又は放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、上記記憶手段が、所定の温度範囲毎に、電圧値を記憶し、上記特性変化取得手段が、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得し、上記垂下特性設定手段が、所定の温度範囲毎に、電圧変化量の垂下特性を設定し、上記判定手段が、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の温度を検出する温度検出ステップを備え、上記記憶ステップでは、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、上記特性変化取得ステップでは、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得し、上記垂下特性設定ステップでは、所定の温度範囲毎に、電圧変化量の垂下特性を設定し、上記判定ステップでは、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
ところで、リチウムデンドライトの生成は温度の影響を受ける。そこで、この場合には、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧値が記憶され、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量が取得され、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧変化量の垂下特性が設定され、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、より精度よくリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。
同様に、本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、上記記憶手段が、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、上記特性変化取得手段が、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得し、上記垂下特性設定手段が、所定の温度範囲毎に、電力量の垂下特性を設定し、上記判定手段が、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の温度を検出する温度検出ステップを備え、上記記憶ステップでは、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、上記特性変化取得ステップでは、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得し、上記垂下特性設定ステップでは、所定の温度範囲毎に、電力量の垂下特性を設定し、上記判定ステップでは、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
この場合には、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧値及び電流値が記憶され、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量が取得され、所定の温度範囲毎に、電力量の垂下特性が設定され、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、より精度よくリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。
同様に、本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、上記記憶手段が、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、上記特性変化取得手段が、所定の温度範囲毎に、充放電サイクル毎の充放電効率を取得し、上記垂下特性設定手段が、所定の温度範囲毎に、充放電効率の垂下特性を設定し、上記判定手段が、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の温度を検出する温度検出ステップを備え、上記記憶ステップでは、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、上記特性変化取得ステップでは、所定の温度範囲毎に、充放電サイクル毎の充放電効率を取得し、上記垂下特性設定ステップでは、所定の温度範囲毎に、充放電効率の垂下特性を設定し、上記判定ステップでは、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
この場合には、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧値及び電流値が記憶され、所定の温度範囲毎に、充放電サイクル毎の充放電効率が取得され、所定の温度範囲毎に、充放電効率の垂下特性が設定され、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、より精度よくリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。
同様に、本発明に係る蓄電池保全装置は、蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、上記記憶手段が、所定の温度範囲毎に、電圧値を記憶し、上記特性変化取得手段が、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の差分電圧を取得し、上記垂下特性設定手段が、所定の温度範囲毎に、差分電圧の垂下特性を設定し、上記判定手段が、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
また、本発明に係る蓄電池保全方法は、蓄電池の温度を検出する温度検出ステップを備え、上記記憶ステップでは、所定の温度範囲毎に、電圧値を記憶し、上記特性変化取得ステップでは、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の差分電圧を取得し、上記垂下特性設定ステップでは、所定の温度範囲毎に、差分電圧の垂下特性を設定し、上記判定ステップでは、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが好ましい。
この場合には、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧値が記憶され、所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の差分電圧が取得され、所定の温度範囲毎に、差分電圧の垂下特性が設定され、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、より精度よくリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。
その際に、本発明に係る蓄電池保全装置では、上記所定の温度範囲が、蓄電池の温度が低くなるほど、狭くなるように設定されることが好ましい。
ここで、特に、低温ではリチウムデンドライトが成長(析出)しやすくなる。この場合、上記所定の温度範囲が、蓄電池の温度が低くなるほど、狭くなるように設定されるため、より精度よく、かつ適切にリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。なお、この場合、逆に、高温領域では温度範囲を大きくすることができるため、蓄積するデータ量を削減することができ、処理負荷を低減することができる。
特に、本発明に係る蓄電池保全装置では、上記所定の温度範囲が、蓄電池の温度が所定温度以下の場合には、3℃〜5℃に設定されることが好ましい。
また、本発明に係る蓄電池保全装置では、垂下特性設定手段が、蓄電池の使用が開始された後、垂下特性を設定することが好ましい。
このようにすれば、予め判定用の垂下特性を取得して記憶しておく必要がない。すなわち、蓄電池の使用を開始する前に、他の蓄電池を用いて事前に垂下特性を取得して記憶しておく必要がない。また、蓄電池の個体ばらつきを吸収することが可能となる。
本発明によれば、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
第1実施形態に係る蓄電池保全装置及び該蓄電池保全装置が適用されたEMSの構成を示すブロック図である。 EMSを構成する蓄電システムのブロック図である。 蓄電システムを構成するバッテリモジュールのブロック図である。 定電流充電時におけるセルの電流値、温度および電圧値の時間変化を示すグラフである。 充電サイクルに対する定格容量比率の変化を示すグラフである。 定電流放電時におけるセルの電流値、温度および電圧値の時間変化を示すグラフである。 第2実施形態に係る蓄電池保全装置及び該蓄電池保全装置が適用されたEMSの構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る蓄電池保全装置及び該蓄電池保全装置が適用されたEMSの構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る蓄電池保全装置及び該蓄電池保全装置が適用されたEMSの構成を示すブロック図である。 充電時及び充電停止時におけるサイクル経過毎の電圧値の変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を併せて用いて、第1実施形態に係る蓄電池保全装置1の構成について説明する。図1は、蓄電池保全装置1及び該蓄電池保全装置1が適用されたEMS(Energy Management system)20の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、蓄電池保全装置1が、例えば事務所や工場等の高圧受電契約の電力需要者が保有するEMS20に適用された場合を例にして説明する。
蓄電池保全装置1は、主として、データサーバ10と蓄電システム26とから構成されている。データサーバ10は、保全センターに設置されており、複数のEMS20,20における蓄電システム26とデマンドの管理を行っている。データサーバ10は、演算処理を行うCPU、該CPUによって実行されるプログラムを記憶するHDDやROM、データを一時的に記憶するRAM、EMS20との間でデータを送受信する通信インターフェイスなどを備えて構成されている。
データサーバ10(保全センター)は、蓄電システム26の管理にあたって、該蓄電システム26に関するデータ受信、解析・状態分析、データベース化、状態情報の通報、異常警報の受信やその警報の対処などを行う。また、デマンド管理にあたって、デマンドに関するデータの受信、解析やデマンドの予測、管理パラメータの生成、制御値の送受信、警報の受信やその警報の対処などを行う。
さらに、データサーバ10(保全センター)は、EMS20で収集したデマンド電力・環境情報、電池情報等をデータベース化し、このデータベースの情報に基づいて判断される蓄電池(リチウムイオン電池)や各機器の劣化状態、異常状態等の予測や監視を行う。またこれらの情報をEMS20におけるデマンド制御装置25に送信してEMS20の需要者にその状態を表示するとともに、必要に応じて各機器の遠隔操作や緊急停止信号の送信や保全出動の判断を行う。
EMS20は、高圧受電設備21と、太陽光発電設備22と、設備機器23とを備えている。また、EMS20は、蓄電システムデマンド監視装置24と、デマンド制御装置25と、蓄電システム26とを備えている。なお、高圧受電設備21には、6.6kVの系統配線Lが接続されている。
高圧受電設備21は、EMS20を所有する需要者の構内に設置され、系統配線Lから供給される電気を受電し、降圧して設備機器23に供給する。太陽光発電設備22は、太陽電池およびパワーコンディショナを備えている。太陽光発電設備22では、太陽電池が発電する直流電力をパワーコンディショナによって交流電力に変換し、三相200V(または単相200V)配電系統に接続して設備機器23に電力を供給する。設備機器23は、需要者の建物内の空調、換気機器、工作機械、エレベータ等の照明やOA機器などである。これらの設備機器23には、温度や消費電力などの状態を検出する状態検出センサや設備機器を運転する際の制御装置などが設けられている。
蓄電システムデマンド監視装置24は、通信インターフェイスを備えており、例えば、蓄電システム26の電池状態、及び高圧受電設備21や設備機器23等の状態監視データを収集し、保全センターのデータサーバ10に送信する。また、データサーバ10から送信される情報を受信し、デマンド制御装置25に伝送する。
デマンド制御装置25は、各設備機器23および蓄電システム26の充放電の最適運転となるように組み込まれたアルゴリズムに基づく制御を行う。デマンド制御装置25は、制御対象となる設備機器23の状態検出センサや制御装置とのインターフェイスを備えている。さらには、蓄電システム26や蓄電システムデマンド監視装置24とのインターフェイスを備えている。デマンド制御装置25では、需要者における省エネルギー化、負荷標準化、およびピークカットを実現している。
蓄電システム26は、図2に示すように、バッテリパック31を備えている。バッテリパック31には、制御電源32、統合ECU(Energy Control Unit)33、およびジャンクション回路34が接続されている。また、ジャンクション回路34には、インバータ35が接続されている。
バッテリパック31は、BMU(Battery Management Unit)41および複数のバッテリモジュール42を備えている。また、バッテリモジュール42の間には、安全プラグ43が介在されている。また、バッテリパック31には、該バッテリパック31を冷却するための冷却システム44が設けられている。冷却システム44としては、空冷式のものと水冷式のものとのいずれを用いることもできる。
バッテリモジュール42は、図3に示すように、複数のセル(単電池:リチウムイオン電池)42A,42Aを有して構成されている。各セル42Aそれぞれには、該セル42の電圧を検出する電圧センサ51(特許請求の範囲に記載の電圧検出手段に相当)、および該セル42の温度を検出する温度センサ53(特許請求の範囲に記載の温度検出手段に相当)が設けられている。また、バッテリモジュール42は、系(バッテリモジュール42)に流れる電流値を検出する電流センサ52(特許請求の範囲に記載の電流検出手段に相当)を有している。電圧センサ51、電流センサ52、および温度センサ53は、BMU41に接続されている。
BMU41は、電圧センサ51により検出された電圧値、電流センサ52により検出された電流値、及び、温度センサ53により検出された温度を所定の周期、例えば50〜100msec周期で読み込み、充放電禁止・許可・停止等の信号を統合ECU33に出力する。統合ECU33は、BMU41から出力された信号に基づいてジャンクション回路34(インバータ35)を制御する。
さらに、統合ECU33は、これらの電圧値、電流値、および温度等の情報を蓄電システムデマンド監視装置24に伝送し、蓄電システムデマンド監視装置24は、伝送されたこれらの情報をデータサーバ10に送信する。データサーバ10は、受信した電圧値、電流値、及び温度情報等に基づいて、蓄電システム26が有するバッテリモジュール42(セル42A)について、リチウムデンドライトが析出しているか否かの判定を行う。なお、本実施形態では、バッテリモジュール42(セル42A)にリチウムデンドライトが析出しているか否かの判定を保全センターのデータサーバ10で行っているが、例えば、EMS20内における蓄電システムデマンド監視装置24などで行うようにすることもできる。
特に、データサーバ10は、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知する機能を有している。そのため、データサーバ10は、記憶部11、特性変化取得部12、垂下特性設定部13、判定部14を機能的に備えている。データサーバ10では、HDD等に記憶されているプログラムがCPUで実行されることにより、記憶部11、特性変化取得部12、垂下特性設定部13、判定部14の各機能が実現される。
記憶部11は、バッテリモジュール42(セル42A)の定電流充電及び定電流放電(又は、定電力充電及び定電力放電)が行われる際に、検出されたセル42Aの電圧値、電流値、及び温度を記憶する。すなわち、記憶部11は、特許請求の範囲に記載の記憶手段として機能する。なお、その際に、記憶部11は、所定の温度範囲毎に区分して(温度範囲別に)、電圧値及び電流値を記憶する。ここで、上記所定の温度範囲は、蓄電池の温度が低くなるほど、狭くなるように設定されている。好ましくは、上記所定の温度範囲は、蓄電池の温度が所定温度(例えば15℃)以下の場合には、3℃〜5℃に設定される。
特性変化取得部12は、記憶部11により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電力量(Wh)を取得する。すなわち、特性変化取得部12は、特許請求の範囲に記載の特性変化取得手段として機能する。なお、その際に、特性変化取得部12は、上記所定の温度範囲毎に区分して(温度範囲別に)、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電力量を取得する。特性変化取得部12により取得された充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電力量は、判定部14に出力される。
垂下特性設定部13は、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始されてから、所定の回数、充電サイクル(又は放電サイクル)が繰り返されたときに、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する電力量の変化に基づいて、該電力量の垂下特性を設定する。すなわち、垂下特性設定部13は、特許請求の範囲に記載の垂下特性設定手段として機能する。なお、その際に、垂下特性設定部13は、上記所定の温度範囲毎に区分して、電力量の垂下特性を設定する。垂下特性設定部13により設定された電力量の垂下特性は、判定部14に出力される。
判定部14は、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する、電力量の変化割合(変化の傾き)と、垂下特性設定部13により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。すなわち、判定部14は、特許請求の範囲に記載の判定手段として機能する。なお、その際に、判定部14は、上記所定の温度範囲毎に区分して、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。
次に、本実施形態に係る蓄電池保全装置1によるリチウムデンドライトの生成状態の判定手順について説明する。なお、ここでは、バッテリモジュール42におけるセル42A,42A・・・それぞれのリチウムデンドライトの生成状態を判定する。また、ここでは、定電流充電を繰り返し行ったときの定格容量比率(電力量)の変化(容量変化)に基づいて、リチウムデンドライトの析出の有無を判定する。
データサーバ10(記憶部11)では、定電流充電が行われているときに、EMS20から送出されるセル42Aの電流値、電圧値および温度を受信して記憶する。なお、EMS20によるセル42Aの電流値や電圧値等の検出及び送信は、所定の間隔、例えば50ms間隔で行われる。その際に、データサーバ10(記憶部11)では、所定の温度範囲毎に区分して(温度範囲別に)、電圧値及び電流値を記憶する。なお、以下説明する各処理も、該所定の温度範囲毎に区分されたデータに基づいて(すなわち、温度範囲別に)処理される。
ここで、記憶された電圧値、電流値、及び温度の時間変化の例を図4に示す。図4に示されるように、定電流充電が行われている間、セル42Aの電圧は徐々に高くなっていく。また、所定の電圧値、この例では4.20Vの近傍に到達したときに、定電流充電から、定電圧充電に移行している。なお、この例では、充電中のセル42Aの温度は、25℃〜22℃の範囲に含まれている。
図4に示す例では、定電流充電が行われている時間、すなわちセル42Aの電圧が4.20Vの近傍となるまでの時間は、約2800秒である。ここで、定格容量比率(電力量(Wh))は、特定の時間(例えば、図4の例では、約1100秒〜2400秒までの1300秒間)における、電圧値及び電流値に基づいて算出される。なお、定格容量比率(電力量(Wh))は、特定の電圧範囲(例えば、図4に示される例では、約3.60Vから4.00Vまで変化する間)における、電圧値及び電流値に基づいて算出するようにしてもよい。
同様にして、以後、バッテリモジュール42(セル42A)の充電が繰り返されるたびに電力量が算出される。そして、算出された電力量の定格容量(Wh)との比率である定格容量比率が算出される。ここで、バッテリモジュール42(セル42A)の充放電を繰り返すと、一般的には、バッテリモジュール42(セル42A)の定格容量比率は低下していく。そこで、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始された後、定格容量比率の算出値が所定数得られたときに、得られた定格容量比率が直線近似されて、定格容量比率の垂下特性(通常の劣化特性)が設定される。充放電サイクルに対する定格容量比率の変化および設定された垂下特性を図5に示す。
図5に示されるように、定格容量比率は、バッテリモジュール42(セル42A)の充電を繰り返すごとに徐々に低下していく。このときのバッテリモジュール42におけるセル42A(セル42A)の定格容量比率は、200サイクル程度までは、一次関数的に低下していく。この特徴をとらえて、定格容量比率の変化を直線近似して垂下特性が設定される。直線近似の方法としては、例えば、最小二乗法を用いた方法など、適宜の方法とすることができる。
垂下特性が設定された後、バッテリモジュール42(セル42A)の充放電のサイクルが繰り返される毎に、同様にして定電流充電時の電圧値(電力量)の変化に基づいて定格容量比率が算出される。そして、定格容量比率の変化割合と垂下特性の変化割合に基づいて、バッテリモジュール42(セル42A)のリチウムデンドライトの生成状態の判定が行われる。
より具体的には、例えば、定格容量比率の前回値と今回値との差、すなわち、充放電が1サイクル進行したときの定格容量比率の低下量を求める。一方、垂下特性は直線であり、一次関数的に低下するので、その低下量は一定である。そこで、定格容量比率の低下量と垂下特性の低下量との差が所定のしきい値を超えた場合に、リチウムデンドライトが生成していると判定される。なお、ここでの定格容量比率の前回値は、直前の値のみならず数回前の前回値とすることもできる。
(変形例)
上記実施形態では、定電流充電時におけるセル42Aの電圧値の経時変化に基づいて、定格容量比率の垂下特性を求めたが、定電流放電時におけるセル42Aの電圧値の経時変化に基づいて、定格容量比率の垂下特性を求める構成としてもよい。ここで、定電流放電中におけるセル42Aの電圧値の経時変化の例を図6に示す。セル42Aの放電が開始されると、放電中の電流は一定であるが、電圧値が時間とともに低下していく。そして、電圧値が2.60V程度となったときに放電が終了する。よって、このような定電流放電中における電圧変化に基づいて、定格容量比率の垂下特性を設定するようにしてもよい。さらに、定電力充電時、又は定電力放電時におけるセル42Aの電圧値、電流値の経時変化に基づいて、定格容量比率の垂下特性を求める構成とすることもできる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、バッテリモジュール42(セル42A)の定電流充電(又は、定電力充電、定電流放電、定電力放電)が行われる際に、電圧値及び電流値が記憶され、記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の定格容量比率(電力量)が取得される。また、所定の回数、充電サイクル(又は放電サイクル)が繰り返されたときの、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する定格容量比率(電力量)、に基づいて、該定格容量比率(電力量)の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する、定格容量比率(電力量)の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、定格容量比率(電力量)の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル(又は放電サイクル)毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
また、本実施形態によれば、所定の温度範囲毎に(温度範囲別に)、電圧値及び電流値が記憶され、所定の温度範囲毎に、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の定格容量比率(電力量)が取得され、所定の温度範囲毎に、定格容量比率(電力量)の垂下特性が設定され、所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、より精度よくリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。
特に、本実施形態によれば、上記所定の温度範囲が、バッテリモジュール42(セル42A)の温度が低くなるほど、狭くなるように設定されるため、より精度よく、かつ適切にリチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することが可能となる。なお、この場合、逆に、高温領域では温度範囲を大きくすることができるため、蓄積するデータ量を削減することができ、処理負荷を低減することができる。
また、本実施形態によれば、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始された後、所定の回数、充電サイクル(又は放電サイクル)が繰り返されたときに、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する充放電効率(電力量)の変化に基づいて、該充放電効率(電力量)の垂下特性が設定される。そのため、予め判定用の垂下特性を取得して記憶しておく必要がない。すなわち、バッテリモジュール42(セル42A)の使用を開始する前に、他のバッテリモジュール42(セル42A)を用いて事前に垂下特性を取得して記憶しておく必要がない。また、バッテリモジュール42(セル42A)の個体ばらつきを吸収することが可能となる
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、例えば定電流充電を繰り返し行ったときの定格容量比率(電力量)の変化(容量変化)に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定したが、これに代えて、例えば、定電流充電を繰り返し行ったときの電圧値の変化に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定する構成とすることもできる。
そこで、次に、図7を用いて、第2実施形態に係る蓄電池保全装置1Bの構成について説明する。ここでは、上述した第1実施形態に係る蓄電池保全装置1と同一・同様な構成については説明を簡略化又は省略し、異なる点を主に説明する。図7は、第2実施形態に係る蓄電池保全装置1B及び該蓄電池保全装置1Bが適用されたEMS20の構成を示すブロック図である。なお、図7において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
蓄電池保全装置1Bは、データサーバ10に代えてデータサーバ10Bを備えている点で、上述した蓄電池保全装置1と異なっている。また、データサーバ10Bは、特性変化取得部12、垂下特性設定部13、判定部14に代えて、特性変化取得部12B、垂下特性設定部13B、判定部14Bを有している点で上述したデータサーバ10と異なっている。その他の構成は、上述した蓄電池保全装置1と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
特性変化取得部12Bは、記憶部11により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電圧変化量(特定の時間(例えば、図4の例では、約1100秒〜2400秒までの1300秒間)における電圧変化量)を取得する。なお、その際に、特性変化取得部12Bは、所定の温度範囲毎に区分して(温度範囲別に)、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電圧変化量を取得する。特性変化取得部12Bにより取得された充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電圧変化量は、判定部14Bに出力される。
垂下特性設定部13Bは、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始された後、所定の回数、充電サイクル(又は放電サイクル)が繰り返されたときに、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する電圧変化量の変化に基づいて、該電圧変化量の垂下特性を設定する。なお、その際に、垂下特性設定部13Bは、上記所定の温度範囲毎に区分して、電圧変化量の垂下特性を設定する。垂下特性設定部13Bにより設定された電圧変化量の垂下特性は、判定部14Bに出力される。
判定部14Bは、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する、電圧変化量の変化割合(変化の傾き)と、垂下特性設定部13Bにより設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。なお、その際に、判定部14Bは、上記所定の温度範囲毎に区分して、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。
本実施形態によれば、バッテリモジュール42(セル42A)の定電流充電(又は、定電力充電、定電流放電、定電力放電)が行われる際に、電圧値が記憶され、記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル(又は放電サイクル)毎の電圧変化量が取得される。また、所定の回数、充電サイクル又は放電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する電圧変化量に基づいて、該電圧変化量の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する電圧変化量の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、電圧変化量の変化割合が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル(又は放電サイクル)毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
(第3実施形態)
上述した第1実施形態では、例えば定電流充電を繰り返し行ったときの定格容量比率(電力量)の変化(容量変化)に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定したが、これに代えて、例えば、定電流充電・定電流放電(又は定電力充電・定電力放電)を繰り返し行ったときの充放電効率(放電容量/充電容量)の変化に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定する構成とすることもできる。
そこで、次に、図8を用いて、第3実施形態に係る蓄電池保全装置1Cの構成について説明する。ここでは、上述した第1実施形態に係る蓄電池保全装置1と同一・同様な構成については説明を簡略化又は省略し、異なる点を主に説明する。図8は、第3実施形態に係る蓄電池保全装置1C及び該蓄電池保全装置1Cが適用されたEMS20の構成を示すブロック図である。なお、図8において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
蓄電池保全装置1Cは、データサーバ10に代えてデータサーバ10Cを備えている点で、上述した蓄電池保全装置1と異なっている。また、データサーバ10Cは、特性変化取得部12、垂下特性設定部13、判定部14に代えて、特性変化取得部12C、垂下特性設定部13C、判定部14Cを有している点で上述したデータサーバ10と異なっている。その他の構成は、上述した蓄電池保全装置1と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
特性変化取得部12Cは、記憶部11により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率(放電容量(Wh)/充電容量(Wh))を取得する。なお、その際に、特性変化取得部12Cは、所定の温度範囲毎に区分して(温度範囲別に)、充放電サイクル毎の充放電効率を取得する。特性変化取得部12Cにより取得された充放電サイクル毎の充放電効率は、判定部14Cに出力される。
垂下特性設定部13Cは、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始されてから、所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときに、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性を設定する。なお、その際に、垂下特性設定部13Cは、上記所定の温度範囲毎に区分して、充放電効率の垂下特性を設定する。垂下特性設定部13Cにより設定された充放電効率の垂下特性は、判定部14Cに出力される。
判定部14Cは、充放電サイクルに対する、充放電効率の変化割合(変化の傾き)と、垂下特性設定部13Cにより設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。なお、その際に、判定部14Cは、上記所定の温度範囲毎に区分して、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。
本実施形態によれば、バッテリモジュール42(セル42A)の定電流充電と定電流放電(又は定電力充電と定電力放電)が行われる際に、電圧値及び電流値が記憶され、記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率(放電容量/充電容量)が取得される。また、所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性が設定される。そして、充放電サイクルに対する、充放電効率の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、充放電効率の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
(第4実施形態)
上述した第1実施形態では、例えば定電流充電を繰り返し行ったときの定格容量比率(電力量)の変化(容量変化)に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定したが、これに代えて、例えば、定電流充電を繰り返し行ったときの充電終了時のセル電圧と充電停止後の開放端電圧との差分電圧の変化に基づいて、垂下特性を設定し、リチウムデンドライトの析出の有無を判定する構成とすることもできる。
そこで、次に、図9を用いて、第4実施形態に係る蓄電池保全装置1Dの構成について説明する。ここでは、上述した第1実施形態に係る蓄電池保全装置1と同一・同様な構成については説明を簡略化又は省略し、異なる点を主に説明する。図9は、第4実施形態に係る蓄電池保全装置1D及び該蓄電池保全装置1Dが適用されたEMS20の構成を示すブロック図である。なお、図9において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
蓄電池保全装置1Dは、データサーバ10に代えてデータサーバ10Dを備えている点で、上述した蓄電池保全装置1と異なっている。また、データサーバ10Dは、特性変化取得部12、垂下特性設定部13、判定部14に代えて、特性変化取得部12D、垂下特性設定部13D、判定部14Dを有している点で上述したデータサーバ10と異なっている。その他の構成は、上述した蓄電池保全装置1と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
特性変化取得部12Dは、記憶部11により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧(又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧)を取得する。特性変化取得部12Dにより取得された充電サイクル(又は放電サイクル)毎の差分電圧は、判定部14Dに出力される。
垂下特性設定部13Dは、バッテリモジュール42(セル42A)の使用が開始された後、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化(又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化)に基づいて、該差分電圧の垂下特性を設定する。垂下特性設定部13Dにより設定された差分電圧の垂下特性は、判定部14Dに出力される。
判定部14Dは、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する、差分電圧の変化割合(変化の傾き)と、垂下特性設定部13Dにより設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する。
ここで、充電時及び充電停止時における電圧値の変化(グラフ)を図10に示す。図10に示されるように、使用開始後2サイクル目の充電では、セル42Aの電圧は、充電を開始してから約830秒後に約4.40Vとなる。この時点で充電が終了する。その際、充電停止後の開放端電圧は、約4.25Vとなって安定する。また、使用開始後100サイクル目の充電では、セル42Aの充電電圧は、充電を開始してから約720秒後に約4.40Vとなる。この場合、充電停止後の開放端電圧は、約4.24Vとなって安定する。このように、充電サイクルが進行すると、バッテリモジュール42(セル42A)の充電時間が短くなるとともに、充電終了時の電圧と充電停止後の開放端子子電圧との差分電圧が大きくなる傾向がある。同様に、使用開始後200サイクル目、300サイクル目、375サイクル目の充電では、それぞれ約670秒、500秒、360秒でセル42Aの電圧が4.40Vに到達する。その後、開放端電圧がそれぞれ約4.22V、4.20V、4.10Vまで低下する。
ここで、2サイクル目〜200サイクル目までは、差分電圧は、一定の傾きを持って減少している。一方、300サイクル目では、それまでのサイクルと比較して、差分電圧が大きくなり、375サイクル目では極端に大きくなっている。よって、この例では、200から300サイクル目までにリチウムデンドライトの成長が進んだと判断することができる。
本実施形態によれば、バッテリモジュール42(セル42A)の定電流充電(又は、定電力充電、定電流放電、定電力放電)が行われる際に、電圧値が記憶され、記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧(又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧)が取得される。また、所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化(又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化)に基づいて、該差分電圧の垂下特性が設定される。そして、充電サイクル(又は放電サイクル)に対する差分電圧の変化割合と、設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かが判定される。よって、上記差分電圧の変化割合(変化の傾き)が上記垂下特性(正常な劣化に伴う変化割合)から所定値以上ずれた場合に、リチウムデンドライトが生成されていると判定することができる。また、その判定は、例えば、充電サイクル又は放電サイクル毎に行えばよいため、例えば充電中に常時監視する必要はない。その結果、高精度な検出装置を用いることなく、リチウムデンドライトが析出しているか否かを確実に検知することが可能となる。
なお、本実施形態に係るリチウムデンドライトの析出判定方法は、単独で用いることもできるが、例えば、上述した第1〜第3実施形態に係るリチウムデンドライトの析出判定方法と組み合わせて用いることもできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明をEMS20に用いられるバッテリモジュール42に適用したが、例えば、電気自動車やハイブリッド車に搭載されるバッテリモジュールに適用することもできる。
また、上記実施形態では、バッテリモジュール42(セル42A)の劣化判定を保全センター(データサーバ10)で総括的に行う構成としたが、例えば、EMS20内における蓄電システムデマンド監視装置24においてEMS20ごとに行う態様とすることもできる。
また、上記実施形態では、セル42Aごとに電圧値、電流値、および温度を検出しているが、バッテリモジュール42ごとにこれらを検出してバッテリモジュール42を単位としてリチウムデンドライトの析出判定を行うようにしてもよい。この場合、セル42Aごとの判定と比較して、取り扱うデータ量を削減することができる。
また、リチウムデンドライトが生成していると判定された場合に、そのバッテリモジュール42の使用(充放電)を自動的に停止するようにしてもよい。
1,1B,1C,1D 蓄電池保全装置
10,10B,10C,10D データサーバ
11 記憶部
12,12B,12C,12D 特性変化取得部
13,13B,13C,13D 垂下特性設定部
14,14B,14C,14D 判定部
20 EMS
21 高圧受電設備
22 太陽光発電設備
23 設備機器
24 蓄電システムデマンド監視装置
25 デマンド制御装置
26 蓄電システム
31 バッテリパック
32 制御電源
33 統合ECU
34 ジャンクション回路
35 インバータ
41 BMU
42 バッテリモジュール
42A セル
43 安全プラグ
44 冷却システム
51 電圧センサ
52 電流センサ
53 温度センサ

Claims (15)

  1. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出手段により検出された電圧値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得する特性変化取得手段と、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電圧変化量、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電圧変化量に基づいて、該電圧変化量の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する前記電圧変化量の変化割合と、前記垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする蓄電池保全装置。
  2. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記蓄電池の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出手段により検出された電圧値及び前記電流検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得する特性変化取得手段と、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電力量の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電力量の変化に基づいて、該電力量の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する、前記電力量の変化割合と、前記垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段と、を備え
    前記垂下特性設定手段は、前記蓄電池の使用が開始された後、前記垂下特性を設定することを特徴とする蓄電池保全装置。
  3. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記蓄電池の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記蓄電池の定電流充電と定電流放電、又は定電力充電と定電力放電が行われる際に、前記電圧検出手段により検出された電圧値及び前記電流検出手段により検出された電流値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されている電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率を取得する特性変化取得手段と、
    所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、
    充放電サイクルに対する、前記充放電効率の変化割合と、前記垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする蓄電池保全装置。
  4. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出手段により検出された電圧値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されている電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧、又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧を取得する特性変化取得手段と、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化に基づいて、該差分電圧の垂下特性を設定する垂下特性設定手段と、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する、前記差分電圧の変化割合と、前記垂下特性設定手段により設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする蓄電池保全装置。
  5. 前記蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に、電圧値を記憶し、
    前記特性変化取得手段は、前記所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得し、
    前記垂下特性設定手段は、前記所定の温度範囲毎に、電圧変化量の垂下特性を設定し、
    前記判定手段は、前記所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の蓄電池保全装置。
  6. 前記蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、
    前記特性変化取得手段は、前記所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量を取得し、
    前記垂下特性設定手段は、前記所定の温度範囲毎に、電力量の垂下特性を設定し、
    前記判定手段は、前記所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の蓄電池保全装置。
  7. 前記蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に、電圧値及び電流値を記憶し、
    前記特性変化取得手段は、前記所定の温度範囲毎に、充放電サイクル毎の充放電効率を取得し、
    前記垂下特性設定手段は、前記所定の温度範囲毎に、充放電効率の垂下特性を設定し、
    前記判定手段は、前記所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の蓄電池保全装置。
  8. 前記蓄電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記記憶手段は、所定の温度範囲毎に、電圧値を記憶し、
    前記特性変化取得手段は、前記所定の温度範囲毎に、充電サイクル又は放電サイクル毎の差分電圧を取得し、
    前記垂下特性設定手段は、前記所定の温度範囲毎に、差分電圧の垂下特性を設定し、
    前記判定手段は、前記所定の温度範囲毎に、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の蓄電池保全装置。
  9. 前記所定の温度範囲は、前記蓄電池の温度が低くなるほど、狭くなるように設定されることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の蓄電池保全装置。
  10. 前記所定の温度範囲は、前記蓄電池の温度が所定温度以下の場合には、3℃〜5℃に設定されることを特徴とする請求項9に記載の蓄電池保全装置。
  11. 前記垂下特性設定手段は、前記蓄電池の使用が開始された後、前記垂下特性を設定することを特徴とする請求項1、3〜5、7〜10のいずれか1項に記載の蓄電池保全装置。
  12. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出ステップで検出された電圧値を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電圧変化量を取得する特性変化取得ステップと、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電圧変化量、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電圧変化量に基づいて、該電圧変化量の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する、前記電圧変化量の変化割合と、前記垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする蓄電池保全方法。
  13. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、
    前記蓄電池の電流値を検出する電流検出ステップと、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出ステップで検出された電圧値及び前記電流検出ステップで検出された電流値を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された電圧値及び電流値に基づいて、充電サイクル又は放電サイクル毎の電力量、を取得する特性変化取得ステップと、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの、充電サイクルに対する電力量の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの、放電サイクルに対する電力量の変化に基づいて、該電力量の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する、前記電力量の変化割合と、前記垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップと、を備え
    前記垂下特性設定ステップでは、前記蓄電池の使用が開始された後、前記垂下特性を設定することを特徴とする蓄電池保全方法。
  14. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、
    前記蓄電池の電流値を検出する電流検出ステップと、
    前記蓄電池の定電流充電と定電流放電、又は定電力充電と定電力放電が行われる際に、前記電圧検出ステップで検出された電圧値及び前記電流検出ステップで検出された電流値を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された電圧値及び電流値に基づいて、充放電サイクル毎の充放電効率を取得する特性変化取得ステップと、
    所定の回数、充放電サイクルが繰り返されたときの、充放電サイクルに対する充放電効率の変化に基づいて、該充放電効率の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、
    充放電サイクルに対する、前記充放電効率の変化割合と、前記垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする蓄電池保全方法。
  15. 蓄電池の電圧値を検出する電圧検出ステップと、
    前記蓄電池の定電流充電、定電力充電、定電流放電、又は定電力放電が行われる際に、前記電圧検出ステップで検出された電圧値を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された電圧値に基づいて、充電サイクル毎の充電終了時の電圧値と充電停止後の開放端電圧との差分電圧、又は、放電サイクル毎の放電終了時の電圧値と放電停止後の開放端電圧との差分電圧を取得する特性変化取得ステップと、
    所定の回数、充電サイクルが繰り返されたときの充電サイクルに対する差分電圧の変化、又は、所定の回数、放電サイクルが繰り返されたときの放電サイクルに対する差分電圧の変化に基づいて、該差分電圧の垂下特性を設定する垂下特性設定ステップと、
    充電サイクル又は放電サイクルに対する、前記差分電圧の変化割合と、前記垂下特性設定ステップで設定された垂下特性とのずれの大きさに基づいて、リチウムデンドライトが生成されているか否かを判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする蓄電池保全方法。
JP2015201596A 2015-10-09 2015-10-09 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法 Active JP6635742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201596A JP6635742B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201596A JP6635742B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017073370A JP2017073370A (ja) 2017-04-13
JP6635742B2 true JP6635742B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=58537900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201596A Active JP6635742B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6635742B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109959870B (zh) * 2017-12-21 2024-03-19 南京泉峰科技有限公司 适用于工具系统部件的诊断装置、诊断系统和诊断方法
JP6930488B2 (ja) * 2018-04-26 2021-09-01 トヨタ自動車株式会社 Li析出評価方法
JP7286336B2 (ja) * 2019-02-12 2023-06-05 一般財団法人電力中央研究所 電池内デンドライトの発生予兆検出方法
CN109839598B (zh) * 2019-03-11 2021-07-09 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种无损检测锂离子电池正极可逆锂损失方法
JP7224227B2 (ja) * 2019-04-05 2023-02-17 本田技研工業株式会社 二次電池の金属リチウム析出検知装置および方法
KR20210074003A (ko) * 2019-12-11 2021-06-21 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 퇴화도 진단 장치 및 방법
CN113655397A (zh) * 2020-05-12 2021-11-16 北京京东乾石科技有限公司 一种确定电池满充满放次数的方法、装置和存储介质
CN112180261B (zh) * 2020-09-16 2022-04-12 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种磷酸铁锂动力电池析锂检测方法
KR20220093843A (ko) * 2020-12-28 2022-07-05 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 진단 장치 및 방법
CN113406515B (zh) * 2021-06-18 2022-11-29 东莞新能安科技有限公司 电芯检测方法及装置
CN114200310B (zh) * 2021-12-08 2023-12-26 东莞新能安科技有限公司 电化学装置析锂检测方法及电子设备
EP4394404A1 (en) * 2022-05-26 2024-07-03 LG Energy Solution, Ltd. Apparatus and method for diagnosing battery cell
CN115219900B (zh) * 2022-06-24 2024-06-04 阿理新能源科技(昆山)有限公司 一种锂离子电池系统的状态监测方法及装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292534A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Sekisui Chem Co Ltd リチウムイオン電池の劣化度判定装置
JP2013225410A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Mitsubishi Motors Corp 二次電池
JP6246539B2 (ja) * 2012-09-20 2017-12-13 積水化学工業株式会社 蓄電池管理装置、蓄電池管理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017073370A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6635742B2 (ja) 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法
JP6635743B2 (ja) 蓄電池保全装置、及び、蓄電池保全方法
CN109155446B (zh) 用于管理电池的装置和方法
EP3183791B1 (en) Electric storage system
JP5857247B2 (ja) 電力管理システム
JP5677161B2 (ja) 充放電判定装置及びプログラム
US9431832B2 (en) Stationary electrical storage system and control method
WO2013054672A1 (ja) 鉛蓄電池システム
US9557388B2 (en) Battery control device
EP2566007A2 (en) Cell balancing device and method
US20100174417A1 (en) Power supply system, and power supply control method and power supply control program employed in power supply system
KR102320183B1 (ko) 복수의 배터리들의 잔류 용량들을 추정하는 방법, 그 방법을 수행하기 위한 시스템 및 상기 시스템을 포함하는 빌딩
JP2012105407A (ja) 蓄電システム
WO2014181521A1 (ja) 蓄電池管理装置
CN113391210A (zh) 一种锂电池bms分布式数据分析管理系统
US9148025B2 (en) System and method for a rechargeable battery
EP3708414A1 (en) Power control device
CN114614118B (zh) 电池功率处理方法、装置和电池管理系统
CN106685012B (zh) 锂电池充电控制系统及其工作方法
US11312264B2 (en) ESS charging and discharging operation method
US11299057B2 (en) Method for charging an electrical energy store by means of voltage pulses
US20160118818A1 (en) Lithium Battery System and Control Method Therefor
CN110808427B (zh) 塔式定日镜光伏供电及电池管理系统
CN114094650A (zh) 一种梯次储能电池使用优化及寿命监测的控制系统及方法
WO2020080176A1 (ja) 二次電池管理システム、及びその二次電池管理方法並びに二次電池管理プログラム、二次電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180903

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6635742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250