JP6634716B2 - ゴムシートの製造方法と製造装置およびtop反の製造方法 - Google Patents

ゴムシートの製造方法と製造装置およびtop反の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、カレンダーロールにゴムを投入して圧延することによりゴムシートを製造するゴムシートの製造方法および製造装置、および製造されたゴムシートを用いたTOP反の製造方法に関する。
空気入りタイヤの製造に際しては、コード並列体の両面にゴムシートが被覆されたTOP反が使用されており、このゴムシートは一対のロールから構成されるカレンダーロールのロール間にゴムを投入して圧延することにより製造されている。
このとき、ロール間に形成されるゴム溜まり(バンクゴム)の量であるバンク量を均一にすることがゴムシート、さらにはTOP反の製品精度に大きく関係するが、通常、バンク量を均一にするための制御は、作業者の作業スキルで補われており、容易に制御できなかった。
このため、従来より、カレンダーロールにおけるバンク量を超音波センサ等の非接触式の距離測定センサで把握する技術(特許文献1)や、バンク量が総じて多いか少ないかを把握してゴムの供給量を増減させる技術(特許文献2)が提案されている。
特開2000−351132号公報 特許第3335489号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、距離測定センサを用いているため、バンクゴムが瞬間的に膨らんだ場合にバンク量が多いと誤認する恐れがあり、バンク量を確実に制御することが困難であった。また、距離測定センサがカレンダーロールの全幅に亘ってバンク量を測定するには、複数のセンサを設ける必要があるため、設備メンテナンスに手間が生じる等の問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、カレンダーロールの幅方向における部分的なバンク量の増減までは把握することができないため、バンク量を確実に制御することが困難であった。
そこで、本発明は、カレンダーロールの幅方向における部分的な増減を含めたバンク量を正確に把握して、カレンダーロールにおけるバンク量を正確に制御することができるゴムシートの製造技術を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
カレンダーロールにおけるバンク量を検知し、検知結果に基づいてバンク量を制御するゴムシートの製造方法であって、
前記カレンダーロールにおけるバンクゴムの表面温度をサーモグラフィで検知してピクセル化することにより、前記バンクゴムの温度分布画像を取得する温度分布画像取得工程と、
取得した前記温度分布画像を前記カレンダーロールの幅方向に複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎に所定温度以上の温度に相当するピクセル数をカウントするピクセル数測定工程と、
カウントされた前記ピクセル数と予め設定された設定値とを比較して、現在のバンク量が適正なバンク量であるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に基づいて、前記エリア毎に供給されるゴムの量を調整するゴム供給工程とを備えており、
さらに、前記ゴム供給工程が、前記サーモグラフィにより取得した温度分布画像に基づいて、前記バンクゴムの温度が130℃以内になるように、ゴムを供給するラインの速度を制御することによりゴムの温度を制御して前記ゴムを供給する工程であることを特徴とするゴムシートの製造方法である。
請求項に記載の発明は、
請求項1に記載のゴムシートの製造方法により製造されたゴムシートを、コード並列体の両面に被覆させることによりTOP反を製造することを特徴とするTOP反の製造方法である。
請求項に記載の発明は、
カレンダーロールにおけるバンク量を検知し、検知結果に基づいてバンク量を制御するゴムシートの製造装置であって、
前記カレンダーロールにおけるバンクゴムの表面温度を検知してピクセル化することにより、前記バンクゴムの温度分布画像を取得する温度分布画像取得手段と、
取得した前記温度分布画像を前記カレンダーロールの幅方向に複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎に所定温度以上の温度に相当するピクセル数をカウントするピクセル数測定手段と、
カウントされた前記ピクセル数と予め設定された設定値とを比較して、現在のバンク量が適正なバンク量であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記エリア毎に供給されるゴムの量を調整するゴム供給手段とを備えており、
さらに、前記ゴム供給手段が、前記温度分布画像取得手段により取得した温度分布画像に基づいて、前記バンクゴムの温度が130℃以内になるように、ゴムを供給するラインの速度を制御することによりゴムの温度を制御して前記ゴムを供給するように構成されていることを特徴とするゴムシートの製造装置である。
請求項に記載の発明は、
前記ゴム供給手段が、
前記カレンダーロールの幅方向にゴムを搬送して搬送終端部から前記ゴムを落下させることにより前記カレンダーロールに前記ゴムを供給するコンベア部と、
前記カレンダーロールの幅方向における前記搬送終端部の位置を変更する位置変更手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載のゴムシートの製造装置である。
請求項に記載の発明は、
前記カレンダーロールに供給される前記ゴムを、幅10〜200mm、厚み5〜30mmのシート状に成形するフィードミルを備えていることを特徴とする請求項または請求項に記載のゴムシートの製造装置である。
本発明によれば、カレンダーロールの幅方向における部分的な増減を含めたバンク量を正確に把握して、カレンダーロールにおけるバンク量を正確に制御することができるゴムシートの製造技術を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るゴムシートの製造装置の概要を示す側面図である。 ゴムシートの製造装置のカレンダーロールへのゴムの供給を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態に係るゴムシートの製造装置のサーモグラフィを説明する図であって、(a)は赤外線カメラの設置位置を説明する図であり、(b)および(c)は温度分布画像の分割を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るゴムシートの製造装置のゴム供給手段を示す図である。 本発明の実施の形態に係るゴムシートの製造装置を用いたバンクゴムの総量の制御を説明するフローチャートである。 実施例におけるTOP反ゲージのばらつき度合いの測定結果を示す図であって、(a)は比較例の測定結果、(b)は実施例の測定結果を示している。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
1.本実施の形態に係るゴムシートの製造装置
図1は本実施の形態に係るゴムシートの製造装置の概要を示す側面図であり、図2はゴムシートの製造装置のカレンダーロールへのゴムの供給を説明する斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るゴムシートの製造装置は、2組のカレンダーロール1と、サーモグラフィAと、制御部(図示省略)と、ゴム供給手段としてのフィードコンベア2とを備えており、サーモグラフィAを用いて取得された温度分布画像をカレンダーロール1の幅方向(紙面に対して垂直方向)に沿った複数のエリアに分割し、分割後の各エリアにおけるバンク量を検知し、検知結果に基づいて各エリアに供給されるゴムの量を調整することによりバンク量を制御する。
(1)カレンダーロール
図1に示すように、本実施の形態のカレンダーロール1は、一対のロール6から構成されており、この一対のロール6の間にゴムが供給されてバンクゴム5が形成され、バンクゴム5が一対のロール6で圧延されることによりゴムシート(トッピングゴム)が形成される。そして、カレンダーロール1は2組設けられており、この2組のカレンダーロール1の間を通過するコード並列体4の両面にトッピングゴムが被覆されることによりTOP反3が作製される。なお、2組のカレンダーロールの配置はS型、Z型いずれでもよい。
図2に示すように、カレンダーロール1のロール6間に供給されるゴムは、予めロードミル9において熱入れされた後、フィードミル10においてシート状(幅10〜200mm、厚み5〜30mm)に成形され、フィードコンベア(図2では記載を省略)によりカレンダーロール1に搬送される。
(2)サーモグラフィ
図3は本実施の形態に係るゴムシートの製造装置のサーモグラフィを説明する図である。図3(a)に示すように、サーモグラフィは、赤外線カメラA1を備えており、カレンダーロール1の全幅に亘ってバンクゴム5を撮像してピクセル化することにより、カレンダーロールにおけるバンクゴムの温度分布画像を取得することができる。なお、図3では一台の赤外線カメラA1がカレンダーロール1の全幅を撮像しているが、サーモグラフィは2台以上の赤外線カメラを備えていてもよい。
(3)制御部
本実施の形態に係るゴムシートの製造装置は、サーモグラフィが取得した温度分布画像に基づいてカレンダーロールへのゴムの供給を制御する制御部を備えている。具体的には、制御部はピクセル数測定手段と判定手段とを備えている。
(a)ピクセル数測定手段
ピクセル数測定手段は、サーモグラフィが取得した温度分布画像を、図3(b)および図3(c)に示すように、カレンダーロールの幅方向に沿って複数のエリアに分割し、分割後のエリア毎において、所定の温度以上の温度に相当するピクセル(Pixel)のみをカウントし、その結果を現在のバンク量とみなして判定手段に送信する。
(b)判定手段
判定手段には、適正なバンク量に対応したピクセル数(設定値)が予め設定されており、ピクセル数測定手段から送信されたピクセル数と設定値とを比較して、各エリア内における現在のバンク量が、適正なバンク量に対して多いか少ないかを判定する。
(4)ゴム供給手段
ゴム供給手段は、上記の判定結果に基づいて、各エリアが適正なバンク量になるように各エリアに供給されるゴムの量を調整する。
図4は本実施の形態に係るゴムシートの製造装置のゴム供給手段を示す図である。図4に示すように、ゴム供給手段としてのフィードコンベア2は、上段のコンベア部B1および下段のコンベア部B3から構成される上下2段式のベルトコンベア部と、カレンダーロール1の幅方向におけるゴムCの投入位置を変更する位置変更手段とを備えている。
ベルトコンベア部は、複数のプーリーB2、B4、B5、B7、B8に、無端ベルトB9が架け渡されることにより構成されており、無端ベルトB9の上に載置されて搬送されるゴムCを、上段のコンベア部B1から下段のコンベア部B3に落下させた後、下段のコンベア部B3の終端部B6から落下させることにより、ゴムCをカレンダーロールのロール6間に供給する。
本実施の形態においては、下段のコンベア部B3の終端部B6のカレンダーロール1の幅方向における位置を変更する位置変更手段が設けられている。この位置変更手段により、カレンダーロール1の幅方向におけるゴムの投入位置を任意に変更することができ、それぞれのエリアにゴムを投入することができる。
例えば、上記した判定手段によって、図4(a)および(b)中のエリア5aにおけるバンク量が適正なバンク量よりも少ないと判定された場合、このエリア5aの上方に終端部B6が位置するように、下段のコンベア部B3のプーリーB7、B8を移動させて下段のコンベア部B3のゴム搬送部B10を伸縮させることにより終端部B6の位置を変更する。これにより、バンク量が少ないエリアにゴムCが優先的に供給されるようになり、カレンダーロール1の幅方向におけるバンク量が均一となるように制御することができる。
2.本実施の形態に係るゴムシートの製造方法
上記したゴムシートの製造装置を用いたゴムシートの製造方法について詳細に説明する。
(1)バンクゴムの総量の制御
本実施の形態においては、先ず、カレンダーロールの全幅におけるバンクゴムの総量を制御する。図5は本実施の形態に係るゴムシートの製造装置を用いたバンクゴムの総量の制御を説明するフローチャートである。
このバンクゴムの総量の制御を行うに際して、予め、バンク量と、所定温度以上を示すピクセル数との対応関係を判定手段に設定する。この設定値は、「少ない」、「適量」、「多い」の3段階でもよいが、例えば、下記の表1のように、さらに細分化して設定してもよい。これにより、より細かな制御が可能となり好ましい。
Figure 0006634716
そして、図5に示すように、上記したサーモグラフィによってカレンダーロール1のバンク量を常時監視する(S1)。
次に、例えば、1分おきに、判定手段がサーモグラフィで得られた温度分布画像より所定温度以上を示すピクセル数を求め、そのピクセル数に基づいてバンク量を演算して、現在のバンク量が、表1のどの区分に属しているかを判定する(S2)。
次に、ゴム供給手段が、判定結果に基づいて、下記の表2より対応する補正値αnを求め、この補正値αnに基づいてフィードゴムの幅を変更することにより、供給されるゴムの量を調整する(S3)。
Figure 0006634716
このように、バンクゴムの総量に応じてフィードゴムの幅を変更することにより、単位時間当たりにカレンダーロールに供給されるゴムの量を調整することができるため、カレンダーロールの全幅におけるバンクゴムの総量を制御することができる。
なお、上記した表1および表2における補正値αnは、ゴムシートの製造条件に応じて適宜設定される。これらの設定値の具体例を下記の表3に示す。
Figure 0006634716
上記の表3において、例えば、温度分布画像中の所定温度以上を示すピクセル数が4000Pixel以下の場合、バンク量が「非常に少ない」と判定され、バンク量を増加させるために次回に供給されるフィードゴムの幅が1.2倍に調整される。このように、所定温度以上を示すピクセル数に基づいてフィードゴムの幅を調整することにより、カレンダーロールの全幅におけるバンクゴムの総量を制御することができる。
なお、このバンクゴムの総量を調整する制御は必要に応じてON−OFFを切替えることができるように構成されていることが好ましい。
(2)カレンダーロールの幅方向におけるバンク量の制御
次に、本実施の形態に係るゴムシートの製造装置は、カレンダーロールの幅方向におけるバンク量が均一になるように、ゴムの供給を制御しながらゴムシートを製造する。
上記したように、先ず、サーモグラフィが取得した温度分布画像を、カレンダーロールの幅方向に沿って複数のエリアに分割し、分割後のエリア毎において、所定の温度以上の温度に相当するピクセルのみをカウントする(図3(b)および図3(c)参照)。そして、カウントしたピクセル数が予め設定された値以下であるか否かを分割後のエリア毎に判定してバンク量が少ないエリアを検知する。
次に、図4に示すゴム供給手段を用いて、バンク量が少ないと判定されたエリア5aにゴムCが優先的に供給されるように下段のコンベア部B3の終端部B6の位置をエリア5a上に変更させてゴムCを供給する。これにより、カレンダーロールの幅方向におけるバンク量が均一になるように制御することができる。
3.本実施の形態の効果
本実施の形態によれば、サーモグラフィが取得した温度分布画面を複数のエリアに分割し、エリア毎にバンク量を判定することによりバンク量の部分的な増減を的確に把握することができる。そして、バンク量が不足しているエリアにゴムを優先的に供給することにより、カレンダーロールの幅方向におけるバンク量を均一にして、製造後のゴムシートの製品精度を向上させることができ、TOP反の製品精度も向上させることができる。
例えば、本実施の形態に係るゴムシートの製造装置を用いた場合、製造後のゴムシートの厚みのばらつきを、従来よりも約20%低減させることができる。
また、サーモグラフィに用いられる赤外線カメラは、1台でカレンダーロールの全幅を容易に撮像して温度分布画像を得ることができる。このため、超音波センサを用いた従来の装置のように複数個のセンサを設ける必要がなく、設備メンテナンスの手間を低減できる。
また、サーモグラフィを用いている本実施の形態は、カレンダーロールにおけるバンクゴムの温度に基づいてバンクゴムの量を均一に制御するものであるため、バンクゴムが瞬間的に膨らんだ場合であってもバンク量を誤認することがない。
4.他の実施の形態
上記したようなゴムシートの製造で用いられるゴムには、一般にステアリン酸亜鉛が配合されており、バンクゴムの温度がステアリン酸亜鉛の融点である130℃を超えると、製造後のゴムシート表面にステアリン酸亜鉛が析出して、光沢が有る部分と光沢が無い部分とからなる斑模様が発生することにより外観品質を低下させる恐れがある。
このようなステアリン酸亜鉛の析出を防止するためには、上記したサーモグラフィで温度分布画像を得た際に、この温度情報に基づいて、バンクゴムの温度が規定温度よりも低くなるように、ライン速度を遅くして、カレンダーロールに供給されるゴムの温度を低下させる等の制御をすることが好ましい。これにより、バンクゴムの量を均一に制御するだけでなく、製造後のゴムシートの表面に斑模様が生じることを抑制して外観品質の低下を防止することができる。
次に、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。
1.実施例
上記した本実施の形態のゴムシートの製造装置を用いてTOP反を製造した。即ち、図1に示すようなS型に配置された2組のカレンダーロールを用いて、各カレンダーロールにおいて、サーモグラフィが取得した温度分布画像を3個のエリアに分割してバンク量を制御しながらゴムシートを製造した後、それぞれのゴムシートをトッピングゴムとしてコード並列体の両面に被覆させることにより、幅1450mm、厚み0.95mmのTOP反を作成した。なお、温度検知には、温度分布が二次元画像で得られるサーモグラフィ((株)アピステFSV1200)を用いた。
2.比較例
上記した実施例のようなバンク量を制御する手段を設けていない従来のゴムシートの製造装置を用いてTOP反を製造した。なお、その他の条件は実施例と同じに設定した。
3.評価方法と評価結果
製造後のTOP反のゲージを測定し、TOP反ゲージのばらつきの度合いを評価した。結果を図6に示す。なお、図6(a)は比較例のゲージ測定結果を示し、(b)は実施例のゲージ測定結果を示しており、横軸が10g/m毎のデータ区間、縦軸が頻度を示している。
また、その際のデータのバラツキを評価するために、標準偏差σを算出した。
図6より、バンク量を制御した実施例においてはゲージが1020〜1040g/mのTOP反が頻度高く製造されており、標準偏差(σ)が19g/mとなった。これにより、標準偏差(σ)が25g/mの比較例に比べてTOP反のゲージのばらつきが抑制されていることが確認できた。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 カレンダーロール
2 フィードコンベア
3 TOP反
4 コード並列体
5 バンクゴム
5a バンクゴムが不足しているエリア
6 ロール
9 ロードミル
10 フィードミル
A サーモグラフィ
A1 赤外線カメラ
B1 上段のコンベア部
B2、B4、B5、B7、B8 プーリー
B3 下段のコンベア部
B6 終端部
B9 無端ベルト
B10 ゴム搬送部
C ゴム

Claims (5)

  1. カレンダーロールにおけるバンク量を検知し、検知結果に基づいてバンク量を制御するゴムシートの製造方法であって、
    前記カレンダーロールにおけるバンクゴムの表面温度をサーモグラフィで検知してピクセル化することにより、前記バンクゴムの温度分布画像を取得する温度分布画像取得工程と、
    取得した前記温度分布画像を前記カレンダーロールの幅方向に複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎に所定温度以上の温度に相当するピクセル数をカウントするピクセル数測定工程と、
    カウントされた前記ピクセル数と予め設定された設定値とを比較して、現在のバンク量が適正なバンク量であるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程における判定結果に基づいて、前記エリア毎に供給されるゴムの量を調整するゴム供給工程とを備えており、
    さらに、前記ゴム供給工程が、前記サーモグラフィにより取得した温度分布画像に基づいて、前記バンクゴムの温度が130℃以内になるように、ゴムを供給するラインの速度を制御することによりゴムの温度を制御して前記ゴムを供給する工程であることを特徴とするゴムシートの製造方法。
  2. 請求項1に記載のゴムシートの製造方法により製造されたゴムシートを、コード並列体の両面に被覆させることによりTOP反を製造することを特徴とするTOP反の製造方法。
  3. カレンダーロールにおけるバンク量を検知し、検知結果に基づいてバンク量を制御するゴムシートの製造装置であって、
    前記カレンダーロールにおけるバンクゴムの表面温度を検知してピクセル化することにより、前記バンクゴムの温度分布画像を取得する温度分布画像取得手段と、
    取得した前記温度分布画像を前記カレンダーロールの幅方向に複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎に所定温度以上の温度に相当するピクセル数をカウントするピクセル数測定手段と、
    カウントされた前記ピクセル数と予め設定された設定値とを比較して、現在のバンク量が適正なバンク量であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記エリア毎に供給されるゴムの量を調整するゴム供給手段とを備えており、
    さらに、前記ゴム供給手段が、前記温度分布画像取得手段により取得した温度分布画像に基づいて、前記バンクゴムの温度が130℃以内になるように、ゴムを供給するラインの速度を制御することによりゴムの温度を制御して前記ゴムを供給するように構成されていることを特徴とするゴムシートの製造装置。
  4. 前記ゴム供給手段が、
    前記カレンダーロールの幅方向にゴムを搬送して搬送終端部から前記ゴムを落下させることにより前記カレンダーロールに前記ゴムを供給するコンベア部と、
    前記カレンダーロールの幅方向における前記搬送終端部の位置を変更する位置変更手段とを備えていることを特徴とする請求項に記載のゴムシートの製造装置。
  5. 前記カレンダーロールに供給される前記ゴムを、幅10〜200mm、厚み5〜30mmのシート状に成形するフィードミルを備えていることを特徴とする請求項または請求項に記載のゴムシートの製造装置。
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