JP6633343B2 - ボーリングロッド - Google Patents

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本発明は、ボーリングロッドに関する。
断層破砕帯等の透水性の高い領域(地盤G)にボーリング掘削(図2の(a)参照)を行うと、掘削したボーリング孔口から大量の湧水が発生し、作業効率が低下するおそれがある。
特に、ボーリングロッド101を継ぎ足す作業において、大量の湧水Wが噴出すると、新たなロッドを追加することが困難になる場合がある(図2の(b)参照)。
また、ボーリング孔口から湧水Wが発生すると、ボーリング孔102内の水圧が低下することにより孔壁が崩れることも懸念される。
さらに、ボーリングロッド101の先端部に取り付けられた掘削機構103が、逆流する懸濁湧水により、目詰まりや損傷を受けるおそれがある。
そのため、逆止弁を備えるパッカー装置を口元付近に設けることで湧水の逆流を防止するボーリング工法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような逆止弁としては、弁体とバネ部材とを備えた機械式の逆止弁が採用されている。
特開2005−76176号公報
前記従来のボーリング工法では、ボーリング孔先端部と逆止弁との距離が離れているため、大量かつ高圧の湧水が発生した場合に、ボーリングロッド先端部における湧水の逆流を防止できないおそれがあった。
また、機械式の逆止弁は、土砂が噛みこむことで機能しなくなるおそれがある。
このような観点から、本発明は、大量湧水下でのボーリング掘削を円滑に行うことを可能としたボーリングロッドを提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、地盤の穿孔に使用するボーリングロッドであって、先端に切削用の先端ビットが固定されているとともに基端側に向かうに従って内径が縮径する縮径区間を先端部に有しており、前記先端ビットには噴射孔が形成されていて、前記縮径区間の最小内径の位置から前記先端ビットまでの空間には、前記縮径区間の最大内径よりも小さく、かつ、前記縮径区間の最小内径および前記噴射孔の内径よりも大きな外径を有した球状の止水エレメントが自由に移動することが可能に内装されていることを特徴としている。
かかるボーリングロッドによれば、ボーリングロッド内を逆流する水の流れ(湧水)が発生した場合に、止水エレメントが水の流れにより基端側に移動してボーリングロッドの内空部分を遮蔽するため、湧水の逆流が防止される。ゆえに、大量湧水下であっても、ボーリングロッドを継ぎ足す作業を円滑に行うことができる。
また、湧水がボーリング孔口から流出することを防止することで、ボーリング孔内の水圧の低下を抑制するため、孔壁が崩れるおそれもない。
なお、止水エレメントは、ボーリングマシンを介して高圧ポンプから送水された水の水圧により、先端側に移動するため、削孔時には内壁面との間に隙間が形成され、ボーリングロッドを遮蔽することはない。
前記ボーリングロッドの前記縮径区間以外の一般区間は、前記最大内径と同等の内径であるのが望ましい。
さらに、前記縮径区間は、基端側に向かうに従って、前記最小内径まで縮径した後、前記最大内径まで拡径しているのが望ましい。
かかるボーリングロッドによれば、縮径区間がテーパー状に形成されているため、ボーリングロッド内において乱流が生じることがない。そのため、ボーリングマシンを介して高圧ポンプから送水された水の水圧が乱流により低下することがない。
本発明のボーリングロッドによれば、大量湧水下でのボーリング掘削を円滑に行うことが可能となる。
(a)は本実施形態のボーリングロッドによる穿孔状況を模式的に示す縦断面図、(b)は同ボーリングロッドによる穿孔停止状況を模式的に示す縦断面図である。 (a)は従来のボーリングロッドによる穿孔状況を模式的に示す縦断面図、(b)は同ボーリングロッドによる穿孔停止状況を模式的に示す縦断面図である。
本実施形態では、図1の(a)に示すように、断層破砕帯等の透水性の高い地盤Gを、水平に穿孔するボーリングロッド1について説明する。
ボーリングロッド1の先端には、切削用の先端ビット2が固定されている。
ボーリングロッド1は、ボーリングマシン3の動力により、中心軸を中心に回転することで、先端ビット2が地盤Gを切削する。
ボーリングロッド1は、中空の筒状部材である。地盤Gの切削時は、ボーリングロッド1を通じて、先端ビット2に高圧水が送水される。
ボーリングロッド1の先端部には、縮径区間4が形成されている。
縮径区間4は、ボーリングロッド1の先端側(先端ビット2側)から基端側(ボーリングロッド1の孔口側)に向かうに従って縮径した後、さらに基端側に向かうに従って拡径している。すなわち、縮径区間4は、ボーリングロッド1の先端側および基端側から円錐状に縮径している。
縮径区間4の中間部は最小内径Dminに縮径されており、縮径区間4の両端部は最大内径Dmaxに拡径されている。
ボーリングロッド1の縮径区間4以外の一般区間5の内径は、最大内径Dmaxに形成されている。
最小内径Dminの大きさは限定されるものではないが、本実施形態では、最大内径Dmaxの1/3〜2/3の範囲内とする。
縮径区間4の先端側の内空、すなわち、最小内径Dminの位置から先端ビット2までの空間(以下、「先端空間6」という)には、止水エレメント7が内装されている。
止水エレメント7は、最大内径Dmaxよりも小さな外径を有しているとともに、最小内径Dminよりも大きな外径を有した硬質ゴム製の球により構成されている。
止水エレメント7は、他の部材に接続されておらず、縮径区間4の先端空間6内において自由に移動(転動)することが可能である。
なお、止水エレメント7を構成する材料は、球状であれば限定されなく、例えば、金属製の球により構成されていてもよい。
次に、本実施形態のボーリングロッド1によるボーリング掘削方法について説明する。
ボーリング掘削は、ボーリングマシン3の動力によりボーリングロッド1を回転させることで、先端ビット2により地盤Gを切削することにより行う。このとき、ボーリングロッド1を介して圧送された水Wが先端ビット2から噴射される。
水Wがボーリングロッド1内を先端側に向けて圧送されると、止水エレメント7は、先端ビット2側に移動する。
そのため、縮径区間4(最小内径Dmin)は開口した状態となり、先端ビット2からの水Wの噴射が可能となる。
ボーリング孔8の孔口には、プリペンダー9が設置されているため、孔口におけるボーリングロッド1とボーリング孔8との隙間からの湧水(地下水の流出)が防止されている。
そのため、ボーリング孔8内の水圧が地盤Gの圧力以上に維持されている。
なお、ボーリング孔8の坑口には、ボーリングロッド1とボーリング孔8との隙間からの湧水(地下水の流出)を防止するための調整装置(図示せず)を設けてもよい。
ボーリング孔8の穿孔は、ボーリングロッド1を延長させながら、所定の深さ(長さ)まで行う。
ボーリンロッド1の延長は、ボーリングロッド1の基端部に、延長用のロッドを継ぎ足すことにより行う。
ボーリングロッド1に延長用のロッドを継ぎ足す際には、図1の(b)に示すように、一旦、ボーリングロッド1の基端部をボーリングマシン3(図示しないポンプ)から取り外す。
ボーリングロッド1をボーリングマシン3から取り外すと(水Wの送水を停止すると)、図1の(b)に示すように、ボーリングロッド1内の圧力が、地下水圧(地盤Gの圧力)以下になるため、地下水圧によりボーリングロッド1の先端から基端に向かう方向の水Wの流れが形成される。
ボーリングロッド1の先端から基端に向かう方向の水Wの流れが形成されると、水Wの流れに沿って止水エレメント7がボーリングロッド1の基端側に移動する。基端側に移動した止水エレメント7は、最小内径Dminよりも大きな外径を有しているため、ボーリングロッド1の内面に密着して、縮径区間4を遮蔽する。
止水エレメント7がボーリングロッド1内を遮蔽することで、ボーリングロッド1からの湧水(地下水の逆流)を防止した状態で、延長用のロッドの継ぎ足し作業を行う。
以上、本実施形態のボーリングロッド1によれば、大量湧水を含む地盤Gにおけるボーリング掘削を円滑に進めることができる。
すなわち、ボーリング掘削時は、ボーリングロッド1を介して輸送した水Wにより、ボーリング孔8内の水圧を地盤Gの地下水圧以上に保持しているため、孔壁の崩落を防止することができる。
また、ボーリング掘削(水Wの送水)を中断した際には、止水エレメント7がボーリング1の内空を遮蔽するため、ボーリングロッド1を介しての湧水を防止することができる。そのため、ボーリング孔8内の水圧を保持することで、孔壁の崩落等を防止することができる。また、孔口における湧水を防止することで、延長用ロッドの追加等の孔口における作業を効率的に行うことができる。
また、ボーリングロッド1の先端部において、ボーリングロッド1の内空を遮蔽することで、ボーリングロッド1内への地下水の流入(逆流)を防止することできる。そのため、ボーリングロッド1や先端ビット2等への土砂の流入による悪影響(目詰まり等)を防止することができる。
止水エレメント7は、固定されることなく、先端空間6内で自由に動くことが可能に配設されているため、土砂等により移動が妨げられて、止水機能が低下するおそれがない。
テーパー状に形成された縮径区間4と止水エレメント7との簡易な構成のため、従来の機械式の止水手段(逆止弁)に比べて、安価である。
縮径区間4はテーパー状に縮径(拡径)しているため、ボーリングロッド1内において乱流が生じることがない。そのため、ボーリングマシン3を介して高圧ポンプ(図示せず)から送水された水Wの水圧が乱流により低下することがない。
止水エレメント7が球状のため、先端空間内の水の流れにより止水エレメント7が回転した場合であっても、止水性能が低下することがない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、ボーリングロッド1を利用して、水平にボーリング孔を穿孔する場合について説明したが、ボーリング孔の角度は限定されない。
また、ボーリングの施工目的は限定されるものではなく、例えば、調査ボーリングや水抜きボーリングとして実施してもよい。
ボーリングロッド1を利用したボーリング工事は、トンネル坑内で行ってもよいし、明りの現場で行ってもよい。
前記実施形態では、縮径区間4の最大内径Dmaxと一般区間5の内径とが同等である場合について説明したが、一般区間5の内径はこれに限定されない。
また、縮径区間4は、基端側に向かうに従って最小内径Dminまで縮径した後、必ずしも徐々に拡径している必要はない。
前記実施形態では、縮径区間4が、ボーリングロッド1の先端から縮径する場合について説明したが、縮径区間4は必ずしもボーリングロッド1の先端から開始している必要はない。
1 ボーリングロッド
2 先端ビット
3 ボーリングマシン
4 縮径区間
5 一般区間
6 先端空間
7 止水エレメント
8 ボーリング孔
9 プリペンダー
min 最小内径
max 最大内径
G 地盤
W 水

Claims (3)

  1. 地盤の穿孔に使用するボーリングロッドであって、
    先端に切削用の先端ビットが固定されているとともに、基端側に向かうに従って内径が縮径する縮径区間を先端部に有しており、
    前記先端ビットには、噴射孔が形成されていて、
    前記縮径区間の最小内径の位置から前記先端ビットまでの空間には、前記縮径区間の最大内径よりも小さく、かつ、前記縮径区間の最小内径および前記噴射孔の内径よりも大きな外径を有した球状の止水エレメントが自由に移動することが可能に内装されていることを特徴とする、ボーリングロッド。
  2. 前記縮径区間以外の一般区間は、前記最大内径と同等の内径であることを特徴とする、請求項1に記載のボーリングロッド。
  3. 前記縮径区間は、基端側に向かうに従って、前記最小内径まで縮径した後、前記最大内径まで拡径していることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のボーリングロッド。
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