JP6631898B1 - 履物およびかかと構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さの異なるかかと部を持ち歩くことなく外出先で自由にかかと部の高さを変更することができる履物を提供する。【解決手段】上側セル402内には下側セル401が収納されている。下側セル401の上部には、嵌合凸部312が設けられており、セルの上側ガイド411により安定して収納され、伸長時には下側ガイド412に嵌合凸部312が当接して下側セル401が脱落しないようになっている。また、下側セル401を回転させると、嵌合凸部312は固定板311と下側ガイド412との間で挟持され固定される。【選択図】図4

Description

本発明は、履物およびかかと構造に関し、より具体的には、底部とかかと部とを有する靴などの履物において、かかと部が所定以上の高さを有する履物およびかかと構造に関する。
履物、特にいわゆるハイヒールなどのかかとの高い靴は、低身長者を高く見せたり、女性の足取りを強調しファッションを引き立たせたりするアイテムとして広く活用されている。しかし、一方でかかとの高い靴を長時間履き続けることにより、足痛や浮腫み、外反母趾や偏平足の遠因とされることもあり、また不慣れな者には歩行が容易ではなく、転倒の危険もあることなどから、使用は短期間にとどめたいとのニーズがあった。すなわち、かかとの高い靴は、それに適合するタイミングやロケーションでのみ履き、それ以外の移動時間等においては、より低いかかとの靴を履くことが好ましいが、このためには余分にかかとの高い靴か低い靴を持ち歩かなければならず、予備の靴を持つことなく無理なくかかとの高い靴を活用することができる商品が望まれていた。
この要望に応え、様々なかかとの高い靴の提案がなされているが、このような提案されたかかとの高い靴は主に、かかと取換式および折畳み式に分類することができる。かかと取換式としては、ヒール部のデザイン上の制約がなく、径の細い取換用ヒール部であっても取付強度を維持でき、高さ方向のスペースを取らない構造かつ簡単な着脱装置を備え、高さを段階的に変えることのできる履物、とくに婦人靴を提供することを目的とし、履物本体部と、この履物本体部に対し着脱装置を介して着脱できる複数のヒール部とから成り、この着脱装置を前記履物本体部の踵支持プレートに取り付けた蟻型部と、この蟻型部を受け入れるために前記各ヒール部の上面に設けた蟻溝部と、この蟻溝部の底部に設けた収容溝内にその指掛け部を露出させて上下方向へ回動付勢されて取り付けられた上面部側に係止爪部を有する係止片と、前記蟻型部に設けられた前記係止片の係止爪部と係合する係合凹部とで構成した履物が提案されている(特許文献1参照のこと)。
また、かかと折畳み式のものとしては、簡単な操作によってハイヒールとしてもローヒールとしても切り換えて使用することができると共に、ハイヒール状態でもローヒール状態でも安定性が確保されるようにした履物を提供することを目的とし、足裏を支持する本体11と、本体の後端下方に一体的に構成された固定ヒール21と、ハイヒール接地部22cとローヒール接地部22dとを有する可動ヒール22と、可動ヒールを固定ヒールに対し前後褶動可能かつ前後揺動可能に接続する接続部23と、可動ヒールがハイヒール接地部を下に向けた状態及びローヒール接地部を下に向けた状態で後方位置に位置する場合に固定ヒールに対する可動ヒールの揺動を係止すると共に、可動ヒールが前方位置に位置する場合に当該係止を解除する係止手段30,40と、を有するように構成された履物が提案されている(特許文献2参照のこと)。
特開2017−070535号公報 特開2013−309号公報
しかし、特許文献1のようなかかと取換式の履物においては、高さの異なるかかと部を必要に応じて持ち歩く必要があることから、履物自体よりは小さくなったとはいえ結局手荷物を不要とすることはできないという問題がある。
また、特許文献2のようなかかと折畳み式の履物においては、手荷物はなくなるが、原理上かかとの切り換えは2段階しかなく幅広いニーズに応えることができないという問題がある。また、履物の形状はかかとの高さも含めて全体のバランスを考慮して製作されており、かかとの高い方に合わせて製作された履物は、かかとを低くしたときに履き心地が悪くなったり、デザイン性が低下したりするという問題がある。例えば、特許文献2の図1と図16を参照して比較すると理解できるように、図16に示す形状はつま先部が指根元部よりも高くなり履きにくくなっている。これは、かかとの高い方に合わせたデザインだと履物の甲部および底部を指根元部付近で比較的小さい角度をつけて曲げるようにして傾斜させなければならないため、その形状をそのままにしてかかとのみ低くすると、低いかかとの履物では不要な傾斜となってしまうためである。
本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、かかと部自体にかかとを収納できる構造とすることにより、高さの異なるかかと部を持ち歩くことなく外出先で自由にかかと部の高さを変更することができる履物およびかかと構造を提供することを目的とする。また、かかと部の高さを変更する際それに合わせて甲部や底部の形状を変更させてかかとの高さに応じた形状とすることにより、かかと部をいずれの高さにしても履き心地が阻害されない履物およびかかと構造を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、高さ可変のかかと構造であって、複数の略同形、空洞のセルであって、複数のセルの一のセルが他のセルを収納可能なセルと、複数のセルの一のセルが他のセルを伸長した状態で固定する固定手段と、一のセルに他のセルを安定して収納する安定収納手段とを備え、前記セルは、各々前記伸長時に前記一のセルの上面の中心を垂直に通る軸と該一のセルに収納される前記他のセルの上面の中心を垂直に通る軸とが所定の角度を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、かかと部の高さが可変の履物であって、高さ可変のかかと部が結合するかかと結合部とつま先部との間に、かかとの高さの変化に対応して変形する可撓部を含む底部と、所定以上の硬度で形状を保持する甲部つま先部と、甲部つま先部よりも硬度の低い素材の甲部と、甲部の側面部の一部を収容する収容手段とを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の履物において、側面部に張力を付与して収容手段に側面部の一部を収容する張力付与手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の履物において、かかと部が請求項1に記載のかかと構造を有することを特徴とする。
本発明によると、複数の略同形、空洞のセルであって、複数のセルの一のセルが他のセルを収納可能なセルと、複数のセルの一のセルが他のセルを伸長した状態で固定する固定手段と、一のセルに他のセルを安定して収納する安定収納手段とを備え、前記セルは、各々前記伸長時に前記一のセルの上面の中心を垂直に通る軸と該一のセルに収納される前記他のセルの上面の中心を垂直に通る軸とが所定の角度を有するかかと構造を採用するので、高さの異なるかかと部を持ち歩くことなく外出先で自由にかかと部の高さを複数段階で変更することができる。また、高さ可変のかかと部が結合するかかと結合部とつま先部との間に、かかとの高さの変化に対応して変形する可撓部を含む底部と、所定以上の硬度で形状を保持する甲部つま先部と、甲部つま先部よりも硬度の低い素材の甲部と、甲部の側面部の一部を収容する収容手段とを備えるので、かかと部をいずれの高さにしても履き心地が阻害されないようにすることができる。
本発明の一実施形態のかかとを高くした履物と低くした履物の一例を示す斜視図および背面図である。 本発明の一実施形態のセルの一例の側面図である。 本発明の一実施形態のセルの一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態の上下に隣接する2つのセルの一例における収納と伸長の状態を示す図である。 本発明の一実施形態の履物の一例のかかとの最も低い状態から最も高い状態への切り換えを説明するための図である。 本発明の一実施形態の一例のセルの伸長と収納を説明するための図である。 本発明の一実施形態の一例のセルの伸長状態の固定について説明するための図である。 本発明の一実施形態の履物の底部から見た時の斜視図である。 本発明の一実施形態の履物の底部のかかと部の高さが異なる際の状態を説明するための斜視図と側面図である。 本発明の一実施形態の履物の甲部つま先部および甲部の側面部の、かかと部の高さが異なる際の状態を説明するための側面図である。 本発明の一実施形態の収容部の一例の状態の変化を説明するための底面図である。
以下、本発明の履物およびかかと構造について図面を参照して実施形態を説明する。なお、異なる図面でも、同一の処理、構成を示すときは同一の符号を用いる。
本実施形態では、上述の発明が解決しようとする課題でもふれた現在提案されているかかと高可変型のハイヒールについての諸処の課題を解決することを目的として研究されたものである。すなわち、かかと取換式の履物においては、高さの異なるかかと部を持ち歩く必要があることから、履物自体よりは小さくなったとはいえ結局手荷物を不要とすることはできないという問題を解決するため、取換部品を持ち歩く必要のない収納型とするとともに、折畳み式の履物における、かかとの高い方に合わせてデザインするとかかとを低くしたときに履き心地が悪くなるという課題を解決するため、靴底部の指根元から土踏まずにかけて可撓性の材料を用いることで、適度な角度で曲り、履き心地が向上するようにした。ここで、発明者はかかとの高さを調整する際底部の湾曲に伴い、靴の甲部が変形してデザイン性が悪化する、いわゆる靴が笑う現象が発生することを発見した。
通常の靴はかかとの高さが変化しないから、甲部と底部は硬度の高い素材を使用し、基本的にデザインした形状が変化しないようになっている。例えば、図1に示すように、甲部111および211と底部113および213とは、かかと部112および212の高さが異なるので、同種のデザインであってもかかと部の高さに応じた形状、デザインとなっていることが理解される。具体的には、例えば図10に示すようにかかと部が低い場合の底部213の指根元と土踏まずとの間の可撓部911はほぼ平面になっているが、かかと部が高い場合の底部113の可撓部911は、つま先部とかかと結合部との高さを調整するために所定の角度で曲がるような形状となっている。靴の底部については、可撓部を設けることで上記課題を解決することができるが、底部がかかと部の高さに応じて変形すると実は、甲部111および211には変形しようとする力が加わることが判明した。すなわち、図10を参照すると、例えば低いかかとを基準に甲部211を設計した場合、底部が曲げられると甲部の側面部が下から上に押し上げられるような力が掛かるが、甲部上面部は変形せず側面部が変形し、足と靴の間に隙間ができて、笑っているような形状となる。これが、いわゆる靴が笑うという現象であり、デザイン性が低下してしまうため、これを回避すべく種々改良を行い、後述するように本実施形態ではかかと部を高くしても笑うことのない構造を達成することができた。
以上の通り、本発明は高さ可変のかかと部およびかかと部の高さの変化に対応する甲部及び底部の新たな構造を提供するものであり、ハイヒールなどの靴に主に適用されるが、これに限られず、一般に、かかと部や甲部及び底部を有する履物全般に適用することができる。
(かかと部の構造)
図1は、本発明の一実施形態のかかとを高くした履物と低くした履物の一例を示す斜視図および背面図であり、図2は本実施形態のセルの一例の側面図である。また、図3は、本発明の一実施形態のセルの一例を説明するための図であり、図4は本実施形態の上下に隣接する2つのセルの一例における収納と伸長の状態を示す図である。図5は、本実施形態の履物の一例のかかとの最も低い状態から最も高い状態への切り換えを説明するための図である。本実施形態の一例であるかかと多段階可変型のハイヒールは、本発明のかかと部構造を適用し、1つのハイヒールで図1に示す低かかと状態201から、高かかと状態101まで簡単に治具などを使用することなく変更することができるものである。
ここで、本実施形態の履物の一例であるハイヒールは、主に、足の前方を覆って脱げてしまわないようにするための甲部111および211、ハイヒールの高さを決定するかかと部112および212並びに靴底に対応する底部113および213から構成されている。本実施形態のかかと部112、212は特に図1を参照すると理解できるように、形状が略同一で寸法の異なる部材であるセルを積層させた構造になっていることを特徴とする。図1に示すように、複数のセルは、上部が最も大きく、その下側により小さいセルが配置され、最下部、すなわち地面に接触するセルは最も小さなセルとなっているが、これに限られず、最下部のセルを最大にしたり、中間部のセルを最大にしたりすることもできる。後述するように、かかと部を高くする場合は各セルを積層させるようにして伸長し、低くする場合はセル内にセルを収納する。
以上のセルの基本的構造は、最小寸法のセル以外は、図3および4に示すように略円柱で中空の構造になっている。セルの形状は図2を参照すると、側面図220に示すように正確には円板ないし薄い円柱の下部に円錐台を結合したような形状となっており、円柱と円錐台の中心軸は僅かに角度をつけてある。すなわち、図3に示すようにセル301は、円柱部302と円錐台部303とが結合した構造になっているが、下部が円錐台部303となり下方に行くに従い径が細まっていることから、下部に小径のセルが組み込めるようになっている。基本的に下方に隣接するセルが収納されるように円錐台部303は空洞になっており、円柱部302の下方にはセルを伸長したときに固定するための固定板311が、円柱部302の下側4分の1周分に設けられている。ここで、本実施形態では伸長時の固定手段のため、略円柱形状としているが、他の固定方法が使用できればこれに限られず四角柱や三角柱などの本技術分野で知られたいずれの形状とすることができ、また円柱と円錐台を結合したような形状に限られず、単なる円柱等とすることもできる。
図4を参照して、収納されているセルを伸長する場合について説明すると、上側セル402内には下側セル401が収納されている。下側セル401の上部には、嵌合凸部312が設けられており、セル301の上側ガイド411により安定して収納され、伸長時には下側ガイド412に嵌合凸部312が当接して下側セル401が脱落しないようになっている。また、後述するように下側セル401を回転させると、嵌合凸部312は固定板311と下側ガイド412との間で挟持され固定される。
図5を参照して、セルの収納と伸長について説明すると、図5に示す一例は7つのセルを有するかかと部構造を有しており、したがって、全てを収納した状態501からすべてを伸長した状態502まで7つの状態を取ることができ、すなわち7段階にかかと部の高さを変えることができる。例えば、1セルの高さが1cmとすると、かかと部の高さは1cmから7cmまで7段階に変えることができる。上述の様に、各セルは略同一形状であり、下方に隣接するセルを収納できる寸法になっているので状態501に示すようにすべてのセルが下方に隣接するセルを収納することにより、従来のかかと高可変型のハイヒールのようにかかと部を取り換えたり、折り畳んだりしなくても、最も低くすることができる。ここで、本実施形態では、最上部のセル503が最大の寸法を持っており、最下部のセル504は、さらに下方に収納するセルがないため空洞にはなっていないが、空洞とすることもできるし、図5に示すような形状でなくてもよい。また、本実施形態では7つのセルを使用しているがこれに限られることなく、さらに多くのセルを使用することもできるし、より少ない数のセルを使用することもできる。
本実施形態のかかと部は、最高と最低の中間の高さにする場合は図示しないが、より上側セルを伸長し一番下のセルにその下方にあるセルすべてを収納するようにする。例えば、4段に伸長して使用する場合は、最上部のセル503から4つのセルを順に伸長し、4段目のセルにはその下方の3つのセルが収納されるようにする。これは、かかと部が低い場合は全体としてより太くする方がかかと部が安定するからであるが、これに限られず任意のセルを伸長させて中間の高さのかかと部とすることもできる。
また、図5の全セルを伸長した状態を参照すれば理解できるように、上述した通りセル301の円柱部302と円錐台部303には所定の傾きが付加されているので、セルごとに傾きが累計され、かかと部は全体的に円弧を描くように湾曲した形状となる。これは、高いかかと部の強度を高めるとともに、デザイン性を向上させるためである。
(かかと部の高さ切換操作)
本発明のかかと部の構造は上述の通り複数の空洞のセルを積層し、収納や伸長を行って高さを調節するものだが、具体的に高さを変更する、すなわちセルを伸長あるいは収納する操作を図6および7を参照して説明する。図6は、本発明の一実施形態の一例のセルの伸長と収納を説明するための図であり、図7は本実施形態の一例のセルの伸長状態の固定について説明するための図である。なお、図7では、上側セル402は説明のため円錐台部303を除いて図示している。図6に示すように本実施形態のハイヒールの底部213のかかと部が結合する箇所にはセル調節孔601が設けられており、例えばこのセル調節孔601から指などを挿入して操作することにより、最上部のセル503に収納されている任意のセルを押し出してセルを伸長することができる。また、伸長したセルは先端から押し込むことにより収納することができる。セル調節孔601は、指が入る程度の大きさでも実際に履いた時の感触に影響する可能性が有るので、中敷きなど、容易に調節、操作が可能な方法で塞ぐことができる。
上述の様にセルは簡単な操作で伸長できるが、そのままではかかとに荷重が載ると上側セルに収まってしまうため、伸長された状態を固定する何らかの機構が必要である。固定方法は本技術分野で知られたいずれの手法も用いることができるが、本実施形態ではセルを所定の角度、例えば90度回転させて固定する機構を設ける。具体的には、セルの上部には図3に示すように嵌合凸312が設けられており、それとともに固定板311が設けられている。セルを伸長すると、図4に示すように下側セルの嵌合凸部312は、上側セルの下側ガイド412により脱落しないよう保持されるが、それとともに図7に示す位置に下側セル401を回転させると上方から固定板311の下辺により押さえられる状態となる。すなわち、固定板311が存在する位置である伸長状態固定位置701に嵌合凸部312を合わせることにより、下方には下側ガイド412があるので、嵌合凸部312は固定板311と下側ガイドに挟持されることとなり、伸長された状態で下側セル401は固定される。なお、不用意にセルが回転し、伸長状態固定位置701から嵌合凸部312がずれないように突起など、固定する機構を別途設けることもできるし、伸長状態固定位置701において一定の摩擦力が嵌合凸部312に付加されるようにする等本技術分野で知られた方法により不用意な回転を防止することができる。収納する場合はセル401を回転させて空き領域702の位置に嵌合凸部312を合わせれば収納が可能となる。収納された際も、さらに本技術分野で知られた機構を用いて収納状態を固定することもできる。
さらに、本実施形態では位置決め溝703が固定時に一定の方向を向くように設けることができる。例えば、伸長状態固定時に位置決め溝703が正面を向くように全セルを構成すれば、図8に示すようにかかと部の正面に溝が一列に並ぶようにすることができ、外見から確実に固定状態にあることを確認することができる。図8は底面から見た斜視図であるが、かかと前方の部分801に示すように各セルの位置決め溝703が同じ方向に揃い一直線となっていることから、確実に固定されていることが一目でわかるようにすることができる。図8に示すように位置決め溝703は前方に限られず、どちらの方向にそろえることもできるし、溝の形状も本技術分野で知られたいずれの形状や突起とすることができる。
(甲部および底部の構造)
本実施形態のかかと部の構造および高さの調節について説明したが、上述したとおり、靴底である底部および甲部はかかと部の高さが変化するとそれに応じて形状を変更する必要がある。まず、底部はかかと部が高くなるほど傾斜がきつくなるため、図9に示すように可撓部を設けて底部が曲げられる構造とする。図9は、本発明の一実施形態の履物の底部のかかと部の高さが異なる際の状態を説明するための斜視図と側面図である。図9を参照すれば理解できるように、かかと部が低い場合の底部213はほぼ平らであるので、可撓部911もほとんど曲がらない。かかと部の高さを調節して高くすると底部の傾斜が大きくなるが、可撓部911がそれを吸収するように必要な角度だけ曲り底部が変形することができる。可撓部は素材自体硬度の低いものとすることもできるし、構造的に曲りやすいようにするなど、本技術分野で知られた素材、構造を使用することができる。
以上説明したように、底部に設けた可撓部911により、かかと部の高さに合わせて底部を変形させることができるが、これに伴い図10に示すように甲部の側面部が変形し、上述のいわゆる靴が笑う現象が生じることを本発明者は発見した。図10は、本発明の一実施形態の履物の甲部つま先部および甲部の側面部の、かかと部の高さが異なる際の状態を説明するための側面図である。図10を参照すると、本実施形態のハイヒールの甲部の側面部の形状は低かかと状態201と高かかと状態101とで異なっていることが理解できる。具体的には、可撓部911が曲がるため、底部の可撓部から後方の部分が傾斜するため、甲部1002が傾斜で持ち上げられた底部により下方から圧迫されて小さくなるが、従来技術では甲部1002の素材が縮んだりするわけではないので、側面部の余った素材が横方向に膨らんでしわとなり、デザイン性が低下する。本実施形態では甲部つま先部1001と甲部1002から構成し、甲部つま先部を比較的硬度の高い素材とし、甲部の素材を硬度の低いものとするとともに、図11に示すように余った甲部の側面部の素材を底部裏面に収容するようにして、かかと部の高さの変化に対応する。
図11は、本発明の一実施形態の収容部の一例の状態の変化を説明するための底面図である。甲部の側面部の変形に対応するために、本実施形態では硬度の低い素材により甲部を形成し、図11に示す高かかと状態101において、甲部が小さくなった際に余った素材1113を底部の裏面に設けた収容部1101に収容するようにする。ここで、本実施形態では、甲部つま先部を比較的硬度の高い素材とし、甲部の素材を硬度の低いものとしているが、具体的には硬度の高いコアとなる素材で甲部つま先部を形成し、比較的硬度の低い素材により甲部全体を被覆するようにするなど、かかと部の高さの変化により変形する甲部の側面部の変形を吸収できるような素材とすることができれば、本技術分野で知られたいずれの素材や製法を用いることもできる。
図11では、高かかと状態101で余った甲部の側面部の素材を底部裏面に引っ張り込んだだけの様に示されているが、実際には何らかの靴底に適合する素材で被覆したり、底部内に余った素材を収容する空間を設けたり、本技術分野で知られたいずれかの方法で収容部を形成したりすることができる。また、余った甲部の側面部の素材を収容するため本実施形態では、張力付与手段であるゴムを甲部の両側の側面部の素材に取り付けるようになっている。このような構成において、低かかと状態201では素材は全て甲部にあるのでゴムは伸びた状態1111となっているが、高かかと状態101では素材が余るのでゴムは縮んで素材を底部裏面に引っ張り込むような縮んだ状態1112となる。
本実施形態では、以上のような甲部および底部の構造を採用することにより、かかと部の高さが変化してもかかと部の高さに対応して履物の形状が変化し、しわ等が生じ、いわゆる靴が笑う現象によりデザイン性が低下しないようにすることができる。
101 かかと部が高い状態
111、211 甲部
112、212 かかと部
113、213 底部
201 かかと部が低い状態
301、401、402 セル
302 円柱部
303 円錐台部
220 セル側面図
311 固定板
312 嵌合凸部
411 上側ガイド
412 下側ガイド
501 全セルを収納した状態
502 全セルを伸長した状態
503 最上部のセル
504 最下部のセル
601 セル調節孔
701 伸長状態固定部
702 空き領域
703、801 位置決め溝
911 可撓部
1001 甲部つま先部
1002 甲部
1101 収容部
1111 伸びた状態
1112 縮んだ状態
1113 余った素材

Claims (4)

  1. 高さ可変のかかと構造であって、
    複数の略同形、空洞のセルであって、該複数のセルの一のセルが他のセルを収納可能なセルと、
    前記複数のセルの前記一のセルが前記他のセルを伸長した状態で固定する固定手段と、
    前記一のセルに前記他のセルを安定して収納する安定収納手段と
    を備え、前記セルは、各々前記伸長時に前記一のセルの上面の中心を垂直に通る軸と該一のセルに収納される前記他のセルの上面の中心を垂直に通る軸とが所定の角度を有することを特徴とするかかと構造。
  2. かかと部の高さが可変の履物であって、
    高さ可変のかかと部が結合するかかと結合部とつま先部との間に、かかとの高さの変化に対応して変形する可撓部を含む底部と、
    所定以上の硬度で形状を保持する甲部つま先部と、
    前記甲部つま先部よりも硬度の低い素材の甲部と、
    前記甲部の側面部の一部を収容する収容手段と
    を備えることを特徴とする履物。
  3. 前記側面部に張力を付与して前記収容手段に前記側面部の一部を収容する張力付与手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の履物。
  4. 前記かかと部が請求項に記載のかかと構造を有することを特徴とする請求項2または3に記載の履物。
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