JP6631825B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電システムに関する。
従来から、流水のエネルギーを利用して発電を行う発電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、このような発電装置は、流水を通過させるための管と、管の内部に設けられた水車と、水車と連結された発電機とを備えている。そして、この発電装置は、管の内部を通過する流水によって水車を回転させることにより流水のエネルギーを発電機に伝達し、当該伝達した流水のエネルギーによって発電機を駆動させることにより発電を行う。
特開昭60−240878号公報
ここで、上述した従来の発電装置においては、管の内部を流れる流水の速度(又は圧力)の変化に伴って水車の回転数が変化していた。このため、例えば、この流水の速度が遅い場合(又は圧力が小さい場合)には水車の回転数が低減するので、発電機に伝達される流水のエネルギーも低減するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発電機の如き発電手段に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる、発電システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発電システムは、流水のエネルギーを発電手段を介して電気に変換する発電システムであって、水平方向に略沿って相互に間隔を隔てて並設された一対の水路壁と、前記一対の水路壁の相互間において、少なくとも一部が水面よりも下方に設けられた回転手段であって、前記流水のエネルギーによって当該回転手段が回転することにより、当該流水のエネルギーを前記発電手段に伝達するための回転手段と、前記回転手段にて伝達された前記流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う前記発電手段と、を備え、前記一対の水路壁の各々における隣接する前記水路壁側の側部の一部が当該隣接する水路壁に向けて突出する略凸状となり、且つ前記隣接する前記水路壁側の側部における前記突出する部分から前記流水の上流側の端部に至る部分と、当該突出する部分から前記流水の下流側の端部に至る部分とが直線状となるように、前記一対の水路壁を形成することにより、前記一対の水路壁の相互間の幅が前記流水の上流側から下流側に向かうにつれて変わるようにし、前記回転手段を、前記回転手段に設けられるバネが前記流水の圧力の大きさに応じて伸縮することにより、前記回転手段が前記一対の水路壁の各々における前記突出する部分と前記流水の下流側の端部との相互間で移動可能となるように設け、前記回転手段を、前記流水の圧力が大きくなる程、前記一対の水路壁に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした。
請求項2に記載の発電システムは、流水のエネルギーを発電手段を介して電気に変換する発電システムであって、水平方向に略沿って相互に間隔を隔てて並設された一対の水路壁と、前記一対の水路壁の相互間において、少なくとも一部が水面よりも下方に設けられた回転手段であって、前記流水のエネルギーによって当該回転手段が回転することにより、当該流水のエネルギーを前記発電手段に伝達するための回転手段と、前記回転手段にて伝達された前記流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う前記発電手段と、を備え、前記一対の水路壁の各々における隣接する前記水路壁側の側部の一部が当該隣接する水路壁に向けて突出する略凸状となり、且つ前記隣接する前記水路壁側の側部における前記突出する部分から前記流水の上流側の端部に至る部分と、当該突出する部分から前記流水の下流側の端部に至る部分とが直線状となるように、前記一対の水路壁を形成することにより、前記一対の水路壁の相互間の幅が前記流水の上流側から下流側に向かうにつれて変わるようにすると共に、前記一対の水路壁の各々を係留部材を介して護岸に対して係留し、前記一対の水路壁の一方を前記係留部材によって前記護岸に対して前記流水の上流から下流に至る方向に移動不能に係留すると共に、前記一対の水路壁の他方を、前記係留部材と、前記係留部材に設けられた第1のバネとによって前記護岸に対して前記流水の上流から下流に至る方向に移動可能に係留し、前記一対の水路壁における前記流水の上流側の端部同士を、接続部を介して接続すると共に、且つ当該接続部と前記一対の水路壁の他方とを第2のバネを介して接続し、前記一対の水路壁における前記流水の下流側の端部同士を、前記流水の上流側に位置する接続部と平行に配置された接続部を介して接続すると共に、且つ当該接続部と前記一対の水路壁の他方とを第3のバネを介して接続し、前記回転手段を、前記一対の水路壁の一方の前記突出する部分の近傍に設けると共に、前記第1のバネと、前記第2のバネと、前記第3のバネとが前記流水の圧力の大きさに応じて連動して伸縮することで、前記一対の水路壁の他方の全部が前記一対の水路壁の一方に対して前記流水の下流に至る方向及び前記流水の上流に至る方向に移動した際に、前記回転手段を前記一対の水路壁の他方における前記突出する部分と前記流水の上流側の端部との相互間に位置するように設け、前記一対の水路壁の他方を、前記流水の圧力が大きくなる程、前記一対の水路壁の一方に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした。
請求項3に記載の発電システムは、請求項1又は2に記載の発電システムにおいて、前記水路壁は、少なくとも一部を水面上に浮遊可能な浮遊体である。
請求項1に記載の発電システムによれば、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、一対の水路壁の相互間の幅が変更可能となるように、又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離が変更可能となるように、一対の水路壁の少なくとも一方又は回転手段の少なくとも一部を移動可能に形成したので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁の相互間の幅又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離を変更することにより、この流水の速度又は圧力の変動を抑えることができる。これにより、例えば、回転手段の回転数を一定にすることができ、発電手段に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
また、回転手段を、流水の圧力が大きくなる程、一対の水路壁に対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁に対する回転手段の位置を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
請求項2に記載の発電システムによれば、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、一対の水路壁の相互間の幅が変更可能となるように、又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離が変更可能となるように、一対の水路壁の少なくとも一方又は回転手段の少なくとも一部を移動可能に形成したので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁の相互間の幅又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離を変更することにより、この流水の速度又は圧力の変動を抑えることができる。これにより、例えば、回転手段の回転数を一定にすることができ、発電手段に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
また、一対の水路壁の一方を、流水の圧力が大きくなる程、当該一対の水路壁の他方に対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁の相対的な位置関係を変更し、一対の水路壁の相互間の間隔を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
実施の形態1に係る発電システムを示す斜視図である。 発電システムを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 発電部を示す側面図である。 浮遊体の変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。 実施の形態2に係る浮遊体の変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。 実施の形態3に係る浮遊体の変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る発電システムの実施の形態を詳細に説明する。ただし、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、各実施の形態に係る発電システムの設置場所は任意であるが、河川、湖、海、水路等に設置することが考えられる。以下では、発電システムが水路に設置された場合を例として説明を行う。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、一対の水路壁の少なくとも一方に、流水の上流から下流に至る方向に当該水路壁の内部を介して流水を挿通させる通水路を形成し、通水路に、流水の圧力が大きくなる程、流水における流水の通水量を多くする水量制御蓋を設けた形態である。
(構成)
まず、実施の形態1に係る発電システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る発電システムを示す斜視図である。図2は、発電システムを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図3は、後述する発電部60を示す側面図である。なお、以下の説明では、図1のX方向を発電システムの左右方向、図1のY方向を発電システムの前後方向、図1のZ方向を発電システムの上下方向とする。これら各図に示すように、発電システム1は、浮遊体10a、10bと、接続部20a、20bと、水中翼30a、30bと、係留部材40a、40bと、プロペラ50と、発電部60とを備えて構成されている(なお、浮遊体10a、10bは、相互に区別する必要がない場合には「浮遊体10」と総称する。また、接続部20a、20bは、相互に区別する必要がない場合には「接続部20」と総称する。また、水中翼30a、30bは、相互に区別する必要がない場合には「水中翼30」と総称する。また、係留部材40a、40bは、相互に区別する必要がない場合には「係留部材40」と総称する。)。
(構成−浮遊体)
浮遊体10a、10bは、当該浮遊体10a、10bの少なくとも一部を水面上に浮遊させるためのものであり、例えば浮遊する機能を有する部材のみ、及び浮遊する機能を有する部材と浮遊する機能を有しない部材とが組み合わせたもの等を含む概念である。これら浮遊体10a、10bは、特許請求の範囲における「一対の水路壁」に対応する。図1、図2(a)、(b)に示すように、浮遊体10a、10bは、水平方向に沿って相互に間隔を隔てて並設して配置されている。より具体的には、これら浮遊体10a、10bの並設方向がX方向に略沿うように、これら浮遊体10a、10bが配置されている。
ここで、これら浮遊体10a、10bの形状については、例えば、浮遊体10a、10bの相互間の一部において流水の速度を速めることが可能な形状にて形成されている。具体的には、図1、図2(a)に示すように、浮遊体10aにおける隣接する浮遊体10b側の側部の一部が当該隣接する浮遊体10bに向けて突出する略凸状となるように(より具体的には、浮遊体10aにおける凸部分の頂部線19が、Z方向に略沿った直線状になるように)、当該浮遊体10aが略三角柱状にて形成されている。また、これと同様に、浮遊体10bにおける隣接する浮遊体10a側の側部の一部(より具体的には、浮遊体10bにおける浮遊体10aの凸部分と対応する部分)が当該隣接する浮遊体10aに向けて突出する略凸状となるように、当該浮遊体10bが略三角柱状にて形成されている。
また、これら浮遊体10a、10bの構成については任意であるが、流水に含まれ異物が溜まることを抑制するために、プロペラ50の下方から浮遊体10a、10bの相互間の下方に至る間において、当該相互間の下方が開放状態となる空間部18が形成されることが好ましい。
また、これら浮遊体10a、10bは、これら一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅が変更可能となるように、又は一対の浮遊体10a、10bの少なくとも一方と回転手段との距離が変更可能となるように、一対の浮遊体10a、10bの少なくとも一方又はプロペラ50の少なくとも一部が移動可能に形成されている。このような機能を達成可能とする浮遊体10a、10bの詳細については後述する。
(構成−接続部)
接続部20a、20bは、浮遊体10a、10b同士を接続する接続手段である。図1、図2(a)、(b)に示すように、接続部20a、20bの各々は、例えば樹脂材料、防錆処理された金属材料等にて形成された略板状体である。また、これら接続部20a、20bの各々は、浮遊体10a、10bの相互間をまたぐように配置されている。より具体的には、これら接続部20a、20bの各々は、浮遊体10a、10bにおける上方側の側面と当接する位置に配置されている。また、この接続部20aは、この接続部20bよりも上流側に配置されている。そして、これら接続部20a、20bの各々は、浮遊体10a、10bに対して固定具等によって接続されている。
(構成−水中翼)
水中翼30a、30bは、浮遊体10a、10bの上端から水面に至るまでの高さを所定の高さに保持するためのものである。図1、図2(a)に示すように、水中翼30a、30bは、例えば樹脂材料等にて形成された中空体(又は中実体)である。また、浮遊体10の側面上において(図1では、浮遊体10の下流側の端部において)、これら水中翼30a、30bの各々の少なくとも一部が水面よりも下方に位置するように、当該水中翼30a、30bは配置されている。また、これら水中翼30a、30bの各々は、水中翼支持体31と水中翼本体32とを備えている。ここで、水中翼30の形成方法は任意であるが、水中翼支持体31と水中翼本体32とが一体成型されてもよく、あるいは別体に形成されてもよい。
水中翼支持体31は、水中翼本体32を支持するものである(図2(a)では、浮遊体10の下流側の端部から点線に至る部分を示す)。この水中翼支持体31は、略棒状体にて形成されており、当該水中翼支持体31の長手方向がY方向に略沿うように配置され、浮遊体10の下流側の端部に対して固定具等にて固定されている。
水中翼本体32は、水中翼30の基本構造体であり、流水の抵抗を受けるものである。この水中翼本体32は、略翼状に形成されており(図2(a)では、水中翼30のX方向の長さが下流に行くにしたがって長くなるように形成されている)、水面と略平行となるように配置され、水中翼支持体31に対して接続されている。
(構成−係留部材)
係留部材40a、40bは、発電システム1を所定位置に係留するために、支持体41a、41bに発電システム1をつなぎとめるための係留手段である。図1に示すように、係留部材40a、40bは、例えば天然繊維材料若しくは化学繊維材料にて形成されたロープ、防錆処理されたワイヤ、又はこれら材料を組み合わせたもの等にて形成された略棒状体に形成されている。
また、この係留部材40aの固定については、係留部材40aの端部の一方が左側の護岸に設けられた支持体41aに固定され、係留部材40aの端部の他方が浮遊体10aに固定されている。また、この係留部材40bの固定については、係留部材40bの端部の一方が右側の護岸に設けられた支持体41bに固定され、係留部材40bの端部の他方が浮遊体10bに固定されている。
(構成−プロペラ)
プロペラ50は、流水のエネルギーによって当該プロペラ50が回転することにより、当該流水のエネルギーを発電部60に伝達するための回転手段である。図1、図2(a)、(b)に示すように、プロペラ50は、浮遊体10a、10bの相互間において、当該プロペラ50の少なくとも一部が水面よりも下方に位置し、且つプロペラ50のシャフト51がY方向に略沿うように配置されている。
(構成−発電部)
発電部60は、プロペラ50のシャフト51を介してプロペラ50にて伝達された流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う発電手段である。図1、図2(a)、(b)、図3に示すように、発電部60は、水面よりも上方位置に配置されている。また、この発電部60は、図1に示す筐体61の内部において、発電機65と、発電基板(図示省略)とを備えている。
(構成−発電部−筐体)
筐体61は、発電機65と、発電基板とを外部から保護する保護手段である。図1、図2(a)、(b)、図3に示すように、筐体61は、例えば樹脂材料等にて形成された略中空の円柱状体である。また、この筐体61は、一側面(例えば、上側面等)を開放した略中空の円柱状のベース部61aであって、発電機65と、発電基板とを収容するベース部61aと、このベース部61aをその開放面側から略覆うカバー部61bとを備えて構成されており、カバー部61bはベース部61aに対して嵌合構造や固定具等にて固定されている。
また、この筐体61には、固定バー62と、支持部63と、連通口64とが設けられている。
固定バー62は、筐体61を浮遊体10に固定するための固定手段である。この固定バー62は、筐体61と浮遊体10との相互間に配置されており、筐体61及び浮遊体10に対して固定具等にて固定されている。
支持部63は、プロペラ50のシャフト51を支持すると共に、後述する発電部60のシャフト66を収容する支持手段である。この支持部63は、略長尺状の管状に形成されている。また、この支持部63の長手方向がZ方向に略沿うように、この支持部63が配置されている。また、この支持部63の上端部が筐体61と当接するように、この支持部63が筐体61に対して固定具等によって固定されている。また、この支持部63には、開口63aが設けられている。開口63aは、プロペラ50のシャフト51における下流側の端部を支持部63における下端部の内部に収容するための開口である。なお、この支持部63によるプロペラ50のシャフト51の支持方法については、例えば、図3に示すように、このプロペラ50のシャフト51における下流側の端部が開口63aを介して当該支持部63の下端部分の内部に収容されるように、当該プロペラ50を配置する。そして、このプロペラ50のシャフト51を、発電部60の支持部63に対して回転可能な固定具(例えばボールベアリング等)等によって支持する方法等が該当する。
連通口64は、筐体61と支持部63とを連通させるための開口である。
(構成−発電部−発電機)
発電機65は、プロペラ50によるシャフト51の回転によって駆動されることにより発電を行うものである。この発電機65は、例えば、公知の発電機等を用いて構成されており、筐体61に対して固定具等にて固定されている。
また、この発電機65には、シャフト66が設けられている。シャフト66は、プロペラ50のシャフト51から伝達された流水のエネルギーを、発電機65に伝達するためのものである。このシャフト66は、略細長状の棒状体であり、筐体61の連通口64を介して当該支持部63の内部に収容されるように配置されている。また、このシャフト66は、支持部63に対して回転可能な固定具等(例えばボールベアリング等)によって固定されている。
ここで、プロペラ50のシャフト51から発電部60のシャフト66への流水のエネルギーを伝達する方法については任意であるが、例えば、プロペラ50のシャフト51における下流側の端部に第1のギア(例えば、かさ歯車等。図示省略)を取り付けると共に、発電部60におけるシャフト66の下端部に第2のギア(例えば、かさ歯車等。図示省略)を取り付け、プロペラ50のシャフト51の回転に伴って発電部60のシャフト66が当該発電部60のシャフト66におけるZ方向の中心軸を中心として回転可能となるように、これら第1のギアと第2のギアとを当接させる方法等が該当する。
(構成−発電部−発電基板)
発電基板は、発電部60の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板である。この発電基板は、発電機65の近傍位置に配置されており、筐体61に対して固定具等にて固定されている。また、この発電基板には、出力端子(図示省略)も実装されている。ここで、出力端子は、発電機65にて発生した電流を外部機器(図示省略)に出力するためのものであり、外部機器と配線(図示省略)を介して電気的に接続されている。
(浮遊体の構造の詳細−浮遊体本体)
次に、浮遊体10の構造の詳細について説明する。図5は、浮遊体10a、10bの変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図であり、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図であり、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。具体的には、浮遊体10a、10bの各々は、浮遊体本体11、フレーム部材12、通水路13、水量制御蓋14、及びバネ15を備えて構成されている。
浮遊体本体11は、浮遊体10の基本構造体であり、例えば空気等の気体が密閉された中空体にて形成されている。この浮遊体本体11の形状については、例えば浮遊体10a、10bの一部が水面上に浮遊可能な量の空気等の気体を充填できる形状にて形成されている。また、この浮遊体本体11の材質については、浮遊体本体11の変形によって衝撃を吸収することが可能となる弾性素材にて形成されることが好ましく、例えばFRP、カーボン繊維、発泡樹脂、防錆処理された発泡金属、ラフティングボートに用いられる素材(具体的には、クロロスルフォン化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等)、ゴム材等にて形成されている。
フレーム部材12は、浮遊体本体11の形状を保持するための形状保持手段であり、図1、図2(a)に示す浮遊体10a、10bの外形に対応した枠体であって、例えば樹脂材料や金属材料等にて形成された略棒状体を複数組み合わせて構成されている。
通水路13は、図4(a)〜(c)に示すように、浮遊体10a、10bの各々に形成されたものであって、流水の上流から下流に至る方向に当該浮遊体10a、10bの内部を介して流水を挿通させるものである。この通水路13は、浮遊体10a、10bの上流側の端面から下流側の端面に至る空間部として形成されている。より具体的には、浮遊体本体11における上流側の端面と下流側の端面には開口部13a、13bが形成されており、これら開口部13a、13bの相互間には、これら開口部13a、13bを相互に連結する中空の円筒状又は角筒状の連結部13cが形成されている。この連結部13cの側壁は、例えば、浮遊体本体11と同様の材質で形成されている。このような構造により、流水が、上流側の端面に形成した開口部13aを介して通水路13に流入し、下流側の端面に形成した開口部13bを介して通水路13から流出することが可能になっている。
水量制御蓋14は、図1、図4(a)〜(c)に示すように、浮遊体10a、10bの各々の通水路13に設けられたものであって、浮遊体10a、10bに対する流水の圧力が大きくなる程、当該通水路13を通水する流水の通水量を多くするものである。この水量制御蓋14は、浮遊体本体11における上流側の端面に形成した開口部13aを開閉自在とするものであり、この開口部13aに対応する形状の板状体として形成されており、浮遊体本体11に対して回転軸14aを介して回転可能に軸支されている。
バネ15は、水量制御蓋14が全閉状態となる方向に、当該水量制御蓋14を付勢する付勢手段であり、水量制御蓋14と浮遊体本体11との相互間に設けられている。
このような構造において、図4(a)に示すように、流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)には、バネ15の付勢力が流水の水圧を上回るため、バネ15の付勢力によって水量制御蓋14が全閉状態に維持される。この状態では、流水が通水路13に流入することが防止されるので、浮遊体10a、10bの相互間に向かう流水のうち、ほぼ全量がプロペラ50に向けて流入する。あるいは、図4(b)に示すように、流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)には、バネ15の付勢力と流水の水圧が拮抗し、水量制御蓋14が半開状態に維持される。この状態では、流水が通水路13に少量だけ流入するので、浮遊体10a、10bの相互間に向かう流水のうち、プロペラ50に向けて流入する流水の割合が図4(a)の場合より低減する。あるいは、図4(c)に示すように、流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)には、バネ15の付勢力を流水の水圧が上回り、水量制御蓋14が全開状態に維持される。この状態では、流水が通水路13に多量に流入するので、浮遊体10a、10bの相互間に向かう流水のうち、プロペラ50に向けて流入する流水の割合が図4(b)の場合より低減する。このように、通水路13に、浮遊体10a、10bに対する流水の圧力が大きくなる程、当該通水路13を通水する流水の通水量が多くなり、プロペラ50に向けて流入する流水の量の安定化を図ることが可能になる。このことから、浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、プロペラ50の回転数を一定にすることができ、発電機65に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
(効果)
このように実施の形態1によれば、一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅が変更可能となるように、又は一対の浮遊体10a、10bの少なくとも一方とプロペラ50との距離が変更可能となるように、一対の浮遊体10a、10bの少なくとも一方又はプロペラ50の少なくとも一部を移動可能に形成したので、一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅又は一対の浮遊体10a、10bの少なくとも一方と回転手段との距離を変更することにより、この流水の速度又は圧力の変動を抑えることができる。これにより、例えば、プロペラ50の回転数を一定にすることができ、発電部60に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
また、浮遊体10a、10bの通水路13に、浮遊体10a、10bに対する流水の圧力が大きくなる程、当該通水路13を通水する流水の通水量を多くする水量制御蓋14を設けたので、一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、通水路13を通水する流水の通水量を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、回転手段を、流水の圧力が大きくなる程、一対の水路壁に対して流水の下流に至る方向に移動可能とした形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態2に係る発電システム101の構成について説明する。図5は、実施の形態2に係る浮遊体10a、10bの変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図であり、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図であり、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。具体的には、浮遊体10a、10bの各々は、浮遊体本体11及びフレーム部材12を備えて構成されており、実施の形態1の通水路13及び水量制御蓋14は省略されている。
また、プロペラ50と発電部60の相互間には、プロペラ制御機構70が設けられている。このプロペラ制御機構70は、ガイド部71と、バネ72を備えて構成されている。ガイド部71は、上流から下流に至る方向に沿ってプロペラ50がスライド可能となるように、プロペラ50を支持するためのもので、金属製の筐体の内部に、プロペラ50のシャフト51を支持するベアリング(図示省略)をスライド可能として構成されている。バネ72は、プロペラ50のシャフト51を上流に向けて付勢するものであり、具体的にはガイド部71のベアリングを介してシャフト51を上流に向けて付勢するものであって、ガイド部71の内部に設けられている。
このような構造において、図5(a)に示すように、流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)には、バネ72の付勢力が流水の水圧を上回るため、バネ72の付勢力によってプロペラ50が最上流側の位置に維持される。この状態では、プロペラ50が一対の浮遊体10a、10bの相互間における幅狭部に位置する。あるいは、図5(b)に示すように、流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)には、バネ72の付勢力と流水の水圧が拮抗し、プロペラ50が最上流側と最下流側の相互間の位置に維持される。この状態では、プロペラ50が一対の浮遊体10a、10bの相互間における幅狭部よりもやや下流側のやや広幅部分に位置する。あるいは、図5(c)に示すように、流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)には、バネ72の付勢力を流水の水圧が上回り、バネ72の付勢力によってプロペラ50が最下流側の位置に維持される。この状態では、プロペラ50が一対の浮遊体10a、10bの相互間における幅狭部よりも下流側の広幅部分に位置する。このように、浮遊体10a、10bに対する流水の圧力が大きくなる程、プロペラ50が一対の浮遊体10a、10bの相互間における幅広部分に移動するので、プロペラ50に流入する流水の量の安定化を図ることが可能になる。このことから、浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、プロペラ50の回転数を一定にすることができ、発電機65に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、プロペラ50を、流水の圧力が大きくなる程、一対の浮遊体10a、10bに対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の浮遊体10a、10bに対するプロペラ50の位置を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、一対の浮遊体10a、10bの一方を、流水の圧力が大きくなる程、当該一対の浮遊体10a、10bの他方に対して流水の下流に至る方向に移動可能とした形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態3に係る発電システム201の構成について説明する。図6は、実施の形態3に係る浮遊体10a、10bの変形状況を示す平面図であり、(a)は流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)を示す図であり、(b)は流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)を示す図であり、(c)は流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)を示す図である。具体的には、浮遊体10a、10bの各々は、浮遊体本体11及びフレーム部材12を備えて構成されており、実施の形態1の通水路13及び水量制御蓋14は省略されている。
これら一対の浮遊体10a、10bのうち、一方の浮遊体(本実施の形態においては、浮遊体10b)は、係留部材40bによって右側の護岸に設けられた支持体41b(図6においては図示省略)に固定されている。また、一対の浮遊体10a、10bのうち、いずれか他方の浮遊体(本実施の形態においては、浮遊体10a)は、係留部材40aによって左側の護岸に設けられた支持体41a(図6においては図示省略)に固定されているが、この係留部材40aにはバネ40cが設けられている。このバネ40cは、浮遊体10aを、支持体41aに向けて付勢する付勢手段である。
また、一対の浮遊体10a、10bに対して接続部20a、20bの各々は、実施の形態1とは異なり、鉛直方向に沿った回転軸80を介して回転可能に接続されている。また、これら接続部20a、20bの各々は、実施の形態1よりもやや長尺状に形成されており、浮遊体10aとの接続部20aにはその長手方向に沿った長穴81が形成されていて、この長穴81に回転軸80がスライド可能に収容されている。また、浮遊体10aと接続部20a、20bとの相互間には、バネ82が設けられている。このバネ82は、接続部20a、20bを、X方向に平行な方向に向けて付勢する付勢手段である。
このような構造において、図6(a)に示すように、流水の速度が通常時よりも遅い場合(又は流水の圧力が通常時よりも小さい場合)には、バネ40cやバネ82の付勢力が流水の水圧を上回るため、バネ82の付勢力によって接続部20a、20bがX方向に平行な方向に維持される。この状態では、一対の浮遊体10a、10bがY方向の同一位置に維持し、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅が最も狭い状態になる。あるいは、図6(b)に示すように、流水の速度が通常時の速さである場合(又は流水の圧力が通常時の大きさである場合)には、バネ40cやバネ82の付勢力と流水の水圧が拮抗し、接続部20a、20bがX方向に平行な方向からやや傾いた方向になる。この状態では、浮遊体10aが浮遊体10bよりも下流側に位置し、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅がやや広い状態になる。あるいは、図6(c)に示すように、流水の速度が通常時よりも速い場合(又は流水の圧力が通常時よりも大きい場合)には、バネ40cやバネ82の付勢力を流水の水圧が上回り、接続部20a、20bがX方向に平行な方向からさらに傾いた方向になる。この状態では、浮遊体10aが浮遊体10bよりもさらに下流側に位置し、一対の浮遊体10a、10bの相互間の幅が最も広い状態になる。このように、浮遊体10a、10bに対する流水の圧力が大きくなる程、浮遊体10a、10bの相互間の間隔が広くなるので、プロペラ50に流入する流水の量の安定化を図ることが可能になる。このことから、浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、プロペラ50の回転数を一定にすることができ、発電機65に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
(効果)
このように実施の形態3によれば、一対の浮遊体10a、10bの一方を、流水の圧力が大きくなる程、当該一対の浮遊体10a、10bの他方に対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の浮遊体10a、10bの相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の浮遊体10a、10bの相対的な位置関係を変更し、一対の浮遊体10a、10bの相互間の間隔を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、一対の水路壁の少なくとも一方が変形可能に形成しづらい場合であっても、当該水路壁の形成を、従来とは異なる技術により従来と同様に達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(各実施の形態の相互関係)
上記実施の形態1〜3に示した特徴は、相互に入れ替えた、相互に組み合わせてもよい。例えば、実施の形態1に係る浮遊体10a、10bの構成に加えて、実施の形態2に係るプロペラ制御機構70や、実施の形態3に係る回転軸80の構成を採用してもよい。
(水路壁について)
上記実施の形態1〜3では、水路壁は、浮遊体10であると説明したが、これに限られない。例えば、水面上に浮遊しないものであって、樹脂材料等にて形成された水路壁であってもよい。
(接続部の個数について)
上記実施の形態1〜3では、発電システムは、接続部20は2体備えていると説明したが、例えば単体であってもよく、又は3体以上であってもよい。あるいは、例えば浮遊体10aが水路の左側壁部に固定されており、浮遊体10bが水路の右側壁部に固定されている場合には、接続部20を省略してもよい。
(水中翼及び係留部材について)
上記実施の形態1〜3では、発電システムは、水中翼30と係留部材40とを備えていると説明したが、例えば、水中翼30と係留部材40とを省略してもよい。
(回転手段について)
上記実施の形態1〜3では、回転手段は、プロペラ50であると説明したが、これに限られず、例えば、回転軸と、この回転軸に接続された複数の羽根部とを有する水車(いわゆる開放周流形水車)であってもよい。
(発電部について)
上記実施の形態1〜3では、発電部60は、回転手段や浮遊体10a、10bの近傍位置に設けられていると説明したが、例えば、回転手段や浮遊体10a、10bから離れた位置(例えば陸上等)に設けられてもよい。
(浮遊体について)
また、上記実施の形態1〜3では、浮遊体10a、10bの形状について、浮遊体10における隣接する浮遊体10側の側部の一部が略凸状になるように、浮遊体10a、10bが形成されていると説明したが、例えば、浮遊体10aにおける隣接する浮遊体10b側の側部の一部が略平坦状になるように、浮遊体10aが形成されてもよい。
(通水路について)
また、上記実施の形態1では、通水路13を、浮遊体10a、10bの各々に1本のみ設けているが、複数本設けてもよい。また、通水路13を、浮遊体10a、10bの上流側の端面から下流側の端面に至る空間部として形成される以外にも、例えば、浮遊体10a、10bの上流側の端面から下流側の側面に至る空間部や、浮遊体10a、10bの上流側の側面から下流側の端面に至る空間部等として形成してもよい。
(水量制御蓋について)
また、上記実施の形態1では、水量制御蓋14を、浮遊体本体11における上流側の端面に形成した開口部13aを開閉自在とするものとして形成し、通水路13の上流端部を開閉するものとして構成しているが、通水路13の中央部や下流側端部を開閉するものとして構成しもよい。
(プロペラ制御機構について)
また、上記実施の形態2では、プロペラ制御機構70を、プロペラ50の全体をスライド可能なものとして構成しているが、少なくとも、プロペラ50のスクリュー部を浮遊体10a、10bに対して移動可能とするものであればよく、例えば、プロペラ50のシャフト51を、相互に同心状かつスライド可能に配置された内管と外管から構成し、これら内管又は外管の一方の上流側の端部にプロペラ50の羽根部を設け、これら内管又は外管の他方の下流側の端部を発電機65に接続し、これら内管又は外管の一方を他方に対して上流に至る方向にバネで付勢するようにしてもよい。あるいは、上記実施の形態2のような構造において、プロペラ50に加えて発電機65についても、プロペラ50と一体に上流から下流に至る方向にスライドするようにしてもよい。
(浮遊体10a、10bの相対移動構造について)
また、上記実施の形態3では、係留部材40aのみにバネ40cを設けたが、係留部材40bにも、浮遊体10bを支持体41bに向けて付勢するバネを設けてもよい。この場合において、係留部材40aのバネ40cと係留部材40bのバネとに相互に異なる付勢力を持たせることで、浮遊体10a、10bを水圧に応じて相対的に移動するようにしてもよい。また、浮遊体10aと接続部20a、20bとの相互間に設けたバネ82は、省略してもよい。
(付記)
付記1の発電システムは、流水のエネルギーを発電手段を介して電気に変換する発電システムであって、水平方向に略沿って相互に間隔を隔てて並設された一対の水路壁と、前記一対の水路壁の相互間において、少なくとも一部が水面よりも下方に設けられた回転手段であって、前記流水のエネルギーによって当該回転手段が回転することにより、当該流水のエネルギーを前記発電手段に伝達するための回転手段と、前記回転手段にて伝達された前記流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う前記発電手段と、を備え、前記一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、前記一対の水路壁の相互間の幅が変更可能となるように、又は前記一対の水路壁の少なくとも一方と前記回転手段との距離が変更可能となるように、前記一対の水路壁の少なくとも一方又は前記回転手段の少なくとも一部を移動可能に形成した。
付記2の発電システムは、請求項1に記載の発電システムにおいて、前記一対の水路壁の少なくとも一方に、前記流水の上流から下流に至る方向に当該水路壁の内部を介して前記流水を通水させる通水路を形成し、前記通水路に、前記水路壁に対する前記流水の圧力が大きくなる程、当該通水路を通水する前記流水の通水量を多くする水量制御蓋を設けた。
付記3の発電システムは、請求項1又は2に記載の発電システムにおいて、前記回転手段を、前記流水の圧力が大きくなる程、前記一対の水路壁に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした。
付記4の発電システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の発電システムにおいて、前記一対の水路壁の一方を、前記流水の圧力が大きくなる程、当該一対の水路壁の他方に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした。
(付記の効果)
付記1に記載の発電システムによれば、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力を維持するために、一対の水路壁の相互間の幅が変更可能となるように、又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離が変更可能となるように、一対の水路壁の少なくとも一方又は回転手段の少なくとも一部を移動可能に形成したので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の速度又は圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁の相互間の幅又は一対の水路壁の少なくとも一方と回転手段との距離を変更することにより、この流水の速度又は圧力の変動を抑えることができる。これにより、例えば、回転手段の回転数を一定にすることができ、発電手段に伝達される流水のエネルギーを維持することが可能となる。
付記2に記載の発電システムによれば、水路壁の通水路に、水路壁に対する流水の圧力が大きくなる程、当該通水路を通水する流水の通水量を多くする水量制御蓋を設けたので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、通水路を通水する流水の通水量を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
付記3に記載の発電システムによれば、回転手段を、流水の圧力が大きくなる程、一対の水路壁に対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁に対する回転手段の位置を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
付記4に記載の発電システムによれば、一対の水路壁の一方を、流水の圧力が大きくなる程、当該一対の水路壁の他方に対して流水の下流に至る方向に移動可能としたので、一対の水路壁の相互間を流れる流水の圧力が変化した場合であっても、一対の水路壁の相対的な位置関係を変更し、一対の水路壁の相互間の間隔を変更することにより、この流水の圧力の変動を抑えることができる。
1、101、201 発電システム
10、10a、10b 浮遊体
11 浮遊体本体
12 フレーム部材
13 通水路
13a、13b 開口部
13c 連結部
14 水量制御蓋
14a、80 回転軸
15、40c、72、82 バネ
20、20a、20b 接続部
30、30a、30b 水中翼
31 水中翼支持体
32 水中翼本体
40、40a、40b 係留部材
41a、41b 支持体
50 プロペラ
51、66 シャフト
60 発電部
61 筐体
61a ベース部
61b カバー部
62 固定バー
63 支持部
63a 開口
64 連通口
65 発電機
70 プロペラ制御機構
71 ガイド部
81 長穴

Claims (3)

  1. 流水のエネルギーを発電手段を介して電気に変換する発電システムであって、
    水平方向に略沿って相互に間隔を隔てて並設された一対の水路壁と、
    前記一対の水路壁の相互間において、少なくとも一部が水面よりも下方に設けられた回転手段であって、前記流水のエネルギーによって当該回転手段が回転することにより、当該流水のエネルギーを前記発電手段に伝達するための回転手段と、
    前記回転手段にて伝達された前記流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う前記発電手段と、を備え、
    前記一対の水路壁の各々における隣接する前記水路壁側の側部の一部が当該隣接する水路壁に向けて突出する略凸状となり、且つ前記隣接する前記水路壁側の側部における前記突出する部分から前記流水の上流側の端部に至る部分と、当該突出する部分から前記流水の下流側の端部に至る部分とが直線状となるように、前記一対の水路壁を形成することにより、前記一対の水路壁の相互間の幅が前記流水の上流側から下流側に向かうにつれて変わるようにし、
    前記回転手段を、前記回転手段に設けられるバネが前記流水の圧力の大きさに応じて伸縮することにより、前記回転手段が前記一対の水路壁の各々における前記突出する部分と前記流水の下流側の端部との相互間で移動可能となるように設け、
    前記回転手段を、前記流水の圧力が大きくなる程、前記一対の水路壁に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした、
    発電システム。
  2. 流水のエネルギーを発電手段を介して電気に変換する発電システムであって、
    水平方向に略沿って相互に間隔を隔てて並設された一対の水路壁と、
    前記一対の水路壁の相互間において、少なくとも一部が水面よりも下方に設けられた回転手段であって、前記流水のエネルギーによって当該回転手段が回転することにより、当該流水のエネルギーを前記発電手段に伝達するための回転手段と、
    前記回転手段にて伝達された前記流水のエネルギーによって駆動されることにより発電を行う前記発電手段と、を備え、
    前記一対の水路壁の各々における隣接する前記水路壁側の側部の一部が当該隣接する水路壁に向けて突出する略凸状となり、且つ前記隣接する前記水路壁側の側部における前記突出する部分から前記流水の上流側の端部に至る部分と、当該突出する部分から前記流水の下流側の端部に至る部分とが直線状となるように、前記一対の水路壁を形成することにより、前記一対の水路壁の相互間の幅が前記流水の上流側から下流側に向かうにつれて変わるようにすると共に、前記一対の水路壁の各々を係留部材を介して護岸に対して係留し、
    前記一対の水路壁の一方を前記係留部材によって前記護岸に対して前記流水の上流から下流に至る方向に移動不能に係留すると共に、前記一対の水路壁の他方を、前記係留部材と、前記係留部材に設けられた第1のバネとによって前記護岸に対して前記流水の上流から下流に至る方向に移動可能に係留し、
    前記一対の水路壁における前記流水の上流側の端部同士を、接続部を介して接続すると共に、且つ当該接続部と前記一対の水路壁の他方とを第2のバネを介して接続し、
    前記一対の水路壁における前記流水の下流側の端部同士を、前記流水の上流側に位置する接続部と平行に配置された接続部を介して接続すると共に、且つ当該接続部と前記一対の水路壁の他方とを第3のバネを介して接続し、
    前記回転手段を、前記一対の水路壁の一方の前記突出する部分の近傍に設けると共に、前記第1のバネと、前記第2のバネと、前記第3のバネとが前記流水の圧力の大きさに応じて連動して伸縮することで、前記一対の水路壁の他方の全部が前記一対の水路壁の一方に対して前記流水の下流に至る方向及び前記流水の上流に至る方向に移動した際に、前記回転手段を前記一対の水路壁の他方における前記突出する部分と前記流水の上流側の端部との相互間に位置するように設け、
    前記一対の水路壁の他方を、前記流水の圧力が大きくなる程、前記一対の水路壁の一方に対して前記流水の下流に至る方向に移動可能とした、
    発電システム。
  3. 前記水路壁は、少なくとも一部を水面上に浮遊可能な浮遊体である、
    請求項1又は2に記載の発電システム。
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