JP6631241B2 - ロールプレス装置 - Google Patents

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Description

この発明は、一対のプレスロールを備えたロールプレス装置に関し、特に、ロール表面に付着した異物としての付着物を除去するスクレーパを備えたロールプレス装置に関する。
従来のロールプレス装置としては、例えば、図6に示す電極ロールプレス装置60が知られている。図6に示す電極ロールプレス装置60は、相対回転される一対のプレスロール61、62を備えている。プレスロール61、62間には、所定の間隙が設けられており、帯状の金属箔64の両面に活物質層65、66を備えた電極シート63をプレスロール61、62間の間隙を通過させることにより、電極シート63は搬送されつつ加圧される。
プレスロール61、62による電極シート63の加圧においては、電極シート63を一対のプレスロール61、62間に連続搬送しつつ加圧を行う。このとき、電極シート63の連続的な加圧に伴い、電極シート63の活物質層65、66における活物質の一部がプレスロール61、62の表面に異物Gとして付着する場合がある。加圧を行うプレスロール61、62の表面に異物Gが付着すると、異物Gが付着したまま活物質層65、66を加圧することになり、加圧される活物質層65、66に凹部または凸部が生じる。活物質層65、66に凹部または凸部が生じると電極シート63の品質を維持することが困難となる。特に、リチウムイオン二次電池の場合では、正極となる電極シート63の活物質層65、66に凸部が生じていると、リチウム析出を生じる要因となるおそれがある。このため、プレスロール61、62の表面に当接されるスクレーパ67、68によってプレスロール61、62の表面に付着した異物Gを除去することが行われている。なお、図示はされないがスクレーパ67、68はホルダ部材によって保持されている。
ロールプレス装置に関連する別の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示されたクリーニング装置、該クリーニング装置を用いた画像形成方法、画像形成装置を挙げることができる。特許文献1に開示されたクリーニング装置は、感光体の表面に接触する導電性又は半導電性の弾性体を有するクリーニングローラと、このクリーニングローラよりも感光体の移動方向下流側に配置されたクリーニングブレードを有する。このクリーニングブレードは感光体に当接する面と反対側の面で金属薄板部材と密着させて支持部材に保持されており、クリーニングブレードの自由長aと金属薄板部材の自由長bが、0.1<b/a≦0.9を満足するように設計されている。
特開2003−29591号公報
しかしながら、図6に示す従来技術の場合は、スクレーパの摩耗が進行した場合やスクレーパがホルダ部材に装着されていない場合、ホルダ部材がプレスロールの表面と接触し、ロール表面がホルダ部材によって傷付けられるという問題がある。
特に、特許文献1に開示されたクリーニング装置では、ホルダ部材の一部に相当する金属薄板部材がプレスロールに相当するクリーニングローラに接近している。このため、スクレーパに相当するクリーニングブレードの摩耗により、金属薄板部材がクリーニングローラの表面に接触し易く、クリーニングローラの表面が傷付けられるおそれが高い。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スクレーパの摩耗が進行した場合やスクレーパのホルダ部材への未装着の場合でも、ホルダ部材によるプレスロールのロール表面へ接触を防止することが可能なロールプレス装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、互いに相対回転する一対のプレスロールと、前記一対のプレスロールの少なくとも一方のプレスロールのロール表面に密着されるスクレーパと、前記スクレーパを保持するホルダ部材と、前記ホルダ部材を前記ロール表面へ向けて進退する進退手段と、前記進退手段を制御する制御手段と、を備えるロールプレス装置において、前記ホルダ部材の前記プレスロールへの過度の接近を検知する接近検知手段を備え前記接近検知手段は、前記ホルダ部材に設けられ、前記ホルダ部材とともに進退する接触端子部と、前記プレスロールに設けられ、前記接触端子部と対向する被接触端子部と、を備え、前記制御手段は、前記接触端子部と前記被接触端子部との接触による前記ホルダ部材の前記プレスロールへの過度の接近を示す検知信号に基づき、前記ホルダ部材が前記ロール表面から後退させるように前記進退手段を制御することを特徴とする。なお、過度の接近とは、ホルダ部材とロール表面との距離が予め設定した設定距離となったホルダ部材とロール表面の接近の状態を指す。
本発明では、接近検知手段は、ホルダ部材からロール表面までの距離が予め設定した設定距離となってプレスロールへのホルダ部材の過度の接近を検知すると、プレスロールへのホルダ部材の接近を示す検知信号を制御手段に伝達する。プレスロールへのホルダ部材の過度の接近を示す検知信号を受けた制御手段は進退手段を制御し、ホルダ部材は進退手段の作動によりロール表面から後退する。従って、スクレーパの摩耗が進行した場合やスクレーパのホルダ部材への未装着の場合でも、ホルダ部材がロール表面へ接触することはなく、ロール表面がホルダ部材により傷付けられることはない。
また、接触端子部が被接触端子部へ接触したとき、ホルダ部材のプレスロールへの過度の接近を検知することができる。
また、上記のロールプレス装置において、前記プレスロールのロール表面は、加圧対象物を加圧する加圧面と、前記加圧面と同一面であって、前記加圧面から前記プレスロールの軸心方向へ向けて延在する非加圧面と、を備え、前記被接触端子部は、前記非加圧面に設けられている構成としてもよい。
この場合、被接触端子部はロール表面における非加圧面に設けられていることにより、接触端子部は非加圧面に接触する。つまり、ロール表面における加圧面に接触端子部を接触させることなく、ホルダ部材のプレスロールへの過度の接近を検知することができる。
また、上記のロールプレス装置において、前記非加圧面は、前記加圧面を挟んで前記プレスロールの軸心方向の両側に延在し、前記非接触端子部は、前記非加圧面のそれぞれに設けられている構成としてもよい。
この場合、一方の接触端子部が一方の被接触端子部と接触してもホルダ部材のプレスロールへの過度の接近を検知しなくても、他方の接触端子部が他方の被接触端子部に接触して、ホルダ部材のプレスロールへの過度の接近を検知することができる。
本発明によれば、スクレーパの摩耗が進行した場合やスクレーパのホルダ部材への未装着の場合でも、ホルダ部材によるプレスロールのロール表面へ接触を防止することが可能なロールプレス装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るロールプレス装置の概要を示す側面図である。 下側のプレスロールのスクレーパ機構を示す側面図である。 下側のプレスロールのスクレーパ機構の平面図である。 下側のプレスロールのスクレーパ機構の要部斜視図である。 ロールプレス装置が備える接近検知機構の回路図である。 従来のロールプレス装置の概要を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るロールプレス装置について図面を参照して説明する。本実施形態のロールプレス装置は、電極ロールプレス装置であり、電極ロールプレス装置は、リチウムイオン二次電池が備える電極組立体に用いられる電極を製造する製造設備の一部である。電極組立体は、電極としての正極および負極と、正極と負極との間に介在されるセパレータを有する。本実施形態では、電極としての正極を製造する際に、正極の前駆体である電極シートを加圧する電極ロールプレス装置について説明する。
まず、図1に示す電極ロールプレス装置10がプレスする加圧対象物としての電極シート11について説明する。本実施形態の電極シート11は、帯状の金属箔である正極金属箔12と、正極金属箔12の両面に活物質を含む塗工材料が塗工されて形成される活物質層13、14とを備えている。活物質層13、14は互いに同じ材料により形成されており、活物質層13、14を形成する塗工材料は主に活物質材料であり、活物質材料以外に結着剤を含む。活物質層13は電極シート11の水平搬送時には正極金属箔12の上面に位置し、活物質層14は正極金属箔12の下面に位置する。電極シート11の活物質層13、14は電極シート11の長手方向において一定の間隔を空けて形成されている。電極シート11は、活物質層13、14が形成された後に乾燥され、巻取ロール15に巻き取られている。
図1に示すように、巻取ロール15から繰り出される電極シート11は、水平に搬送されつつ、電極ロールプレス装置10によりプレスされて、巻取ロール16により巻き取られる。電極ロールプレス装置10は、巻取ロール15、16の間に位置して設けられている。なお、巻取ロール15、16を回転するための回転駆動源(図示せず)がそれぞれ備えられている。
電極ロールプレス装置10には、一対のプレスロール17、18が備えられている。プレスロール17、18は金属材料により形成されており、互いに同径の同一構造である。プレスロール17は下側のプレスロールであり、プレスロール17にはロール表面19が形成されている。プレスロール18は上側のプレスロールであり、プレスロール17にはロール表面20が形成されている。上下のプレスロール17、18間には、ロール間隙Tが設けられている。ロール間隙Tはプレス後の電極シート11の厚さに設定されている。ロール間隙Tを設定するプレスロール17の最点およびプレスロール18の最点は、最大加圧点となる。電極ロールプレス装置10は、プレスロール17、18を互いに同期させて相対回転するロール駆動手段としての電動モータ(図示せず)が設けられている。電動モータによる一対のプレスロール17、18の回転は充分に低速な回転である。プレスロール17、18の回転の軸心P方向は、プレスロール17、18の幅方向に相当する。
図3に示すように、プレスロール17のロール表面19は、電極シート11を加圧する加圧面19Aと、加圧面19Aの幅方向の両側に延在する一定の幅の非加圧面19Bが形成されている。つまり、非加圧面19Bは、プレスロール17の軸心方向における加圧面19Aの両側に設けられている。非加圧面19Bは電極シート11を加圧しない面である。プレスロール18のロール表面20は、電極シート11を加圧する加圧面20Aと、加圧面20Aの幅方向の両側に延在する一定の幅の非加圧面20Bが形成されている。つまり、非加圧面20Bは、プレスロール18の軸心方向における加圧面20Aの両側に設けられている。非加圧面20Bは電極シート11を加圧しない面である。
プレスロール17の近傍にはスクレーパ機構21が設けられ、プレスロール18の近傍にはスクレーパ機構22が設けられている。スクレーパ機構21、22は電極ロールプレス装置10の一部を構成する。
図2、図4に示すように、下側のプレスロール18のスクレーパ機構21は、スクレーパ23と、ホルダ部材24と、固定部材25と、弾性部材26と、エアシリンダ27を備えている。スクレーパ23は、薄板状であってガラス繊維を含む繊維強化樹脂(FRP)により形成されており、ロール表面19に付着した異物を剥がし取るためのものである。スクレーパ23は、固定部材25によりホルダ部材24に固定されて保持されている。スクレーパ23の先端28はホルダ部材24から突出した位置にあり、ロール表面19に当接可能である。スクレーパ23の先端28と反対の反対端29は固定部材25と対向している。スクレーパ23は、プレスロール17の幅方向の寸法に対応して設定されたスクレーパ幅と、プレスロール17の幅方向と直交する方向のスクレーパ長さを有する。本実施形態ではスクレーパ23の板厚は1.5mmである。スクレーパ23の長さ方向とプレスロール17の接線方向が成す角度である接触角は、プレスロール17の回転数や異物の条件等、各種の条件に応じて最適の接触角に設定される。
次に、ホルダ部材24について説明すると、ホルダ部材24はスクレーパ23を保持するためのものであり、金属材料(例えば、ステンレス鋼)により形成されている。ホルダ部材24は板状体であり、ロール表面19へ向けて延在するとともに、スクレーパ幅よりも幅広に設定されたホルダ幅を有する。ホルダ部材24においてスクレーパ23が当接される一方の面には、凹部30が形成されている。スクレーパ23がホルダ部材24に保持される状態では、凹部30には弾性部材26が配置される。弾性部材26はスクレーパ23に対して付勢力を付与する機能を有している。弾性部材26は弾性を有する金属ばねやゴムが用いられる。
ホルダ部材24における凹部30よりもロール表面19側のホルダ先端31までの部位は、スクレーパ23と当接するスクレーパ当接部32である。スクレーパ当接部32にはスクレーパ23と面接触する平坦な当接面33が形成されている。スクレーパ当接部32は、ホルダ先端31へ向かうにつれて板厚が薄くなっている。ホルダ部材24における凹部30からホルダ先端31の反対端34までの部位は、固定部材25が固定される固定部35である。反対端34はホルダ部材24の基端に相当する。固定部35には板厚方向に貫通する貫通孔36が形成されている。ホルダ部材24の反対端34には、エアシリンダ27のロッド37が連結されている。エアシリンダ27は、ロッド37を前進させ、スクレーパ機構21をプレスロール17へ向けて付勢し、スクレーパ23のロール表面19への密着を図るための付勢部材に相当する。なお、エアシリンダ27は、ロッド37を後退させ、スクレーパ23をロール表面19から離す機能を備える。エアシリンダ27はホルダ部材24を進退する進退手段に相当する。エアシリンダ27の作動によりホルダ部材24はスクレーパ23とともにスクレーパ23の長さ方向に進退する。
ホルダ部材24に固定される固定部材25は、ホルダ部材24と当接されるブロック部38と、ブロック部38と一体形成され、スクレーパ23をホルダ部材24へ向けて押し付ける押さえ部39を備えている。ブロック部38および押さえ部39はプレスロール17の幅に対応する幅を有する。ブロック部38には、貫通孔40が形成されている。固定部材25は、ボルト41およびナット42の締結によりホルダ部材24に固定される。ボルト41は貫通孔36、40に挿通され、ナット42はホルダ部材24から突出したボルト41の軸部に締結されている。固定部材25がホルダ部材24に固定されている状態では、押さえ部39とホルダ部材24との間にスクレーパ23が位置し、スクレーパ23とホルダ部材24との間に弾性部材26が介在されている。弾性部材26はボルト43およびナット44により固定されている。なお、図示はされないが、ホルダ部材24の先端付近に異物回収機構を設けている。異物回収機構はスクレーパ23により剥がし取られた異物を回収する。異物回収機構は、エアー吸引等、異物を回収しやすい構成が好ましい。
上側のプレスロール18のスクレーパ機構22は、下側のスクレーパ機構21を上下逆に配置した構成である。従って、スクレーパ機構22は、スクレーパ機構21が備えるスクレーパ23、ホルダ部材24、固定部材25、弾性部材26、エアシリンダ27、ボルト41、ナット42、ボルト43を備えている。このため、スクレーパ機構22についてはスクレーパ機構21の説明を援用して説明を省略する。
本実施形態の電極ロールプレス装置10は、ホルダ部材24がロール表面19へのホルダ部材24の接触を防止する接触防止機構を備えている。接触防止機構は、ホルダ部材24のプレスロール17への過度の接近を検知する接近検知手段と、この接近検知手段と電気的に接続され、エアシリンダ27を制御する制御手段としてのコントローラ50と、を備えている。
図3に示すように、接近検知手段は、ホルダ部材24に設けられた一対の接触端子部51と、接触端子部51と対向する被接触端子部としての非加圧面19Bとを備えている。非加圧面19Bおよび接触端子部51は導電材料により形成されている。接触端子部51は、ホルダ部材24において保持されるスクレーパ23の幅方向の両側となる位置に設けられ、ホルダ部材24とともに進退可能である。接触端子部51はホルダ先端31からプレスロール17側に突出するとともに、スクレーパ23の先端28を超えないように設けられている。具体的には、図3に示すように、ホルダ先端31からスクレーパ23の先端28までの距離L1とし、ホルダ先端31から接触端子部51の先端までの距離L2としたとき、距離L1は距離L2よりも大きい(L1>L2)。距離L2は予め設定された設定距離に相当する。ホルダ先端31からロール表面19(20)の距離が距離L2になったとき、接触端子部51と非加圧面19Bは接触する。本実施形態では、接触端子部51と非加圧面19Bは接触するとき、ホルダ部材24がプレスロール17(18)へ過度に接近した状態としている。
接触防止機構は、接触端子部51と非加圧面19Bとの接触による通電を検知するための通電検知回路を有している。図5に示す通電検知回路では、接触端子部51、非加圧面19B、電源52、抵抗53、NOT回路54および検知部55が接続されている。通電検知回路では、電源52の負極側と非加圧面19Bは接地されている。コントローラ50は検知部55と電気的に接続されており、検知部55が通電を検知したとき検知部55から検知信号の伝達を受ける。接触端子部51と非加圧面19Bが接触しない状態では、NOT回路54が検知部55に対してOFF信号を出力するから、検知部55は接触端子部51と非加圧面19Bとの接触による通電を検知しない。接触端子部51と非加圧面19Bが接触した状態では、NOT回路54が検知部55に対してON信号を出力する。検知部55は、接触端子部51と非加圧面19Bとの接触による通電を検知すると、検知部55からコントローラ50へ検知信号を伝達する。コントローラ50は、検知部55から通電を検知した検知信号の伝達を受けた時、ホルダ部材24をロール表面19から後退させるようにエアシリンダ27を作動する。
本実施形態の電極ロールプレス装置10は、上側のプレスロール18におけるホルダ部材24とロール表面20の加圧面20Aとの接触を防止する接触防止機構を備えている。上側のプレスロール18における接触防止機構については、下側のプレスロール17におけるホルダ部材24とロール表面19の加圧面19Aとの接触を防止する接触防止機構と同じ構成なので説明を省略する。
次に、本実施形態の電極ロールプレス装置10の作用について説明する。電極ロールプレス装置10が作動されるとき、スクレーパ機構21(22)では、スクレーパ23がロール表面19(20)に密着されるように、エアシリンダ27が作動される。エアシリンダ27の作動により、スクレーパ23はロール表面19(20)を常に押圧する付勢された状態となる。電極ロールプレス装置10が作動されると、巻取ロール15から送り出される電極シート11は、一対のプレスロール17、18の間を通過し、一対のプレスロール17、18により加圧される。加圧されて一対のプレスロール17、18の間を通過した電極シート11は、巻取ロール16に巻き取られる。
ところで、スクレーパ23は使用に応じた摩耗が生じる。スクレーパ23の摩耗が距離L1と距離L2との差が0ではないとき、接触端子部51と非加圧面19B(20B)が接触しない状態である。接触端子部51と非加圧面19B(20B)が接触しない状態では、NOT回路54が検知部55に対してOFF信号を出力するから検知部55は、接触端子部51と非加圧面19B(20B)との接触による通電を検知しない。通電を検知しない状態は、ホルダ部材24がプレスロール17(18)へ過度に接近した状態ではない。このため、エアシリンダ27はスクレーパ23をロール表面19(20)へ押し付ける作動を継続する。
一方、スクレーパ23の摩耗が進行すると、ロール表面19(20)における非加圧面19B(20B)と接触端子部51との距離が接近する。スクレーパ23の摩耗が距離L1と距離L2との差が0になると、接触端子部51と非加圧面19B(20B)が接触して通電する状態である。接触端子部51と非加圧面19B(20B)が接触して通電する状態では、ホルダ部材24がプレスロール17(18)へ過度に接近した状態であり、NOT回路54が検知部55に対してON信号を出力する。ON信号を受けた検知部55は、接触端子部51と非加圧面19B(20B)との接触による通電を検知し、検知信号をコントローラ50へ伝達する。コントローラ50は、検知部55から通電を検知した検知信号の伝達を受けた時、ホルダ部材24をロール表面19(20)から後退させるようにエアシリンダ27を作動する。エアシリンダ27の作動により、ホルダ部材24とともにスクレーパ23はロール表面19(20)から後退される。後退とともに一対のプレスロール17、18の回転も停止される。このため、ホルダ部材24はロール表面19(20)における加圧面19A(20Aと接触することはない。後退させたホルダ部材24から摩耗したスクレーパ23を取り外し、新しいスクレーパ23と交換することにより、スクレーパ23をロール表面19(20)へ押し付けるようにエアシリンダ27を作動させる。
因みに、ホルダ部材24にスクレーパ23が取り付けられていない状態のまま、エアシリンダ27を作動させホルダ部材24をロール表面19(20)へ向かわせても、接触端子部51と非加圧面19Bが接触して通電する。このため、接触端子部51と非加圧面19Bが接触して通電されると、コントローラ50は、ホルダ部材24をロール表面19から後退させるようにエアシリンダ27を作動する。なお、本実施形態では、ホルダ部材24とロール表面19(20)への過度の接近とは、ホルダ先端31からロール表面19(20)までの距離が距離L2になることを指し、ホルダ先端31からロール表面19(20)までの距離が距離L2を上回る範囲でのホルダ部材24のロール表面19(20)への接近は過度の接近ではなく検知の対象ではない。
本実施形態の電極ロールプレス装置10によれば以下の作用効果を奏する。
(1)接近検知手段は、ホルダ部材24に設けた接触端子部51と、プレスロール17(18)に設けた被接触端子部としての非加圧面19B(20B)である。接触端子部51が被接触端子である非加圧面19Bへ接触したとき、ホルダ部材24のプレスロール17(18)への過度の接近を検知することができる。
(2)接近検知手段は、ホルダ部材24とロール表面19(20)との距離が予め設定した設定距離となってプレスロール17(18)へのホルダ部材24の過度の接近を検知すると、プレスロール17(18)への接近を示す検知信号をコントローラ50に伝達する。プレスロールへ17(18)の過度の接近を示す検知信号を受けたコントローラ50はエアシリンダ27を制御し、ホルダ部材24はエアシリンダ27の作動によりロール表面19(20)から後退する。従って、スクレーパ23の摩耗が進行した場合やスクレーパ23のホルダ部材24への未装着の場合でも、ホルダ部材24がロール表面19(20)へ接触することはなく、ロール表面19(20)がホルダ部材24により傷付けられることはない。
(3)加圧面19A(20A)と同一面であって被接触端子部としての非加圧面19B(20B)がプレスロール17(18)の軸心P方向における両側に設けられる。加圧面19A(20A)の両側の非加圧面19B(20B)に対して接触端子部51がそれぞれ接触するため、スクレーパ23が偏摩耗した場合でもホルダ部材24のプレスロール17(18)への過度の接近を確実に検知することができる。また、ロール表面19(20)に接触端子部51を接触させることなく、ホルダ部材24のプレスロール17(18)への過度の接近を検知することができる。また、いずれか一方の接近検知手段が機能しない場合でも、他方の接近検知手段が、ホルダ部材24のプレスロール17(18)への過度の接近を検知することができる。つまり、ホルダ部材24のプレスロール17(18)への過度の接近をより確実に検知できる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、正極の前駆体である電極シートを加圧する電極ロールプレス装置したが、負極の前駆体である電極シートを加圧する電極ロールプレス装置としてもよい。上記の実施形態では、活物質層が所定の間隔を空けて形成された電極シートとしたがこの限りではない。活物質層が連続して形成されている電極シートであってもよい。
○ 上記の実施形態では、プレスロールの軸心方向における加圧面の両側に被接触端子部としての非加圧面を設けたがその限りではない。被接触端子部を加圧面の両側のいずれか一方に設けるようにし、被接触端子部に接触するように接触端子部をホルダ部材に設けるようにしてもよい。この場合、接近検知手段は一つであるが、プレスロールの加圧面へのホルダ部材の過度の接近を検知することは可能である。また、被接触端子部を加圧面の両側のいずれか一方に設ける場合、加圧面の両側に接近検知手段をそれぞれ設ける場合と比較して接近検知手段の部品点数は半分になる。
○ 上記の実施形態では、ホルダ部材に設けた接触端子部とロール表面の非加圧面を被接触端子部との組み合わせによる接近検知手段としたがこの限りではない。接近検知手段と例えば、リミットスイッチや圧電素子を用いてもよい。リミットスイッチの場合ではロール表面の非加圧面にリミットスイッチが押圧されたときに、プレスロールへのホルダ部材の過度の接近を示す検知信号としてのON信号を制御手段に伝達すればよい。圧電素子の場合では、圧電素子がロール表面の非加圧面に押圧されたときの圧力を電圧に変換し、プレスロールへのホルダ部材の過度の接近を示す検知信号としての電圧信号を制御手段に伝達すればよい。
○ 上記の実施形態では、電極製造装置における電極ロールプレス装置としたが、ロールプレス装置は電極製造の電極ロールプレス装置に限定されない。ロールプレス装置のプレス対象物が電極以外であっても本発明の適用は可能である。
10、60 電極ロールプレス装置
11、63 電極シート
17、61 プレスロール(下)
18、62 プレスロール(上)
19 ロール表面(下)
19A、20A 加圧面
19B、20B 非加圧面(被接触端部としての)
20 ロール表面(上)
21、22 スクレーパ機構
23、67、68 スクレーパ
24 ホルダ部材
27 エアシリンダ
50 コントローラ
51 接触端子部
52 電源
53 抵抗
54 NOT回路
55 検知部
T ロール間隙
G 異物
L1、L2 距離

Claims (3)

  1. 互いに相対回転する一対のプレスロールと、
    前記一対のプレスロールの少なくとも一方のプレスロールのロール表面に密着されるスクレーパと、
    前記スクレーパを保持するホルダ部材と、
    前記ホルダ部材を前記ロール表面へ向けて進退する進退手段と、
    前記進退手段を制御する制御手段と、を備えるロールプレス装置において、
    前記ホルダ部材の前記プレスロールへの過度の接近を検知する接近検知手段を備え
    前記接近検知手段は、
    前記ホルダ部材に設けられ、前記ホルダ部材とともに進退する接触端子部と、
    前記プレスロールに設けられ、前記接触端子部と対向する被接触端子部と、を備え、
    前記制御手段は、前記接触端子部と前記被接触端子部との接触による前記ホルダ部材の前記プレスロールへの過度の接近を示す検知信号に基づき、前記ホルダ部材が前記ロール表面から後退させるように前記進退手段を制御することを特徴とするロールプレス装置。
  2. 前記プレスロールのロール表面は、
    加圧対象物を加圧する加圧面と、
    前記加圧面と同一面であって、前記加圧面から前記プレスロールの軸心方向へ向けて延在する非加圧面と、を備え、
    前記被接触端子部は、前記非加圧面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のロールプレス装置。
  3. 前記非加圧面は、前記加圧面を挟んで前記プレスロールの軸心方向の両側に延在し、前記被接触端子部は、前記非加圧面のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項2記載のロールプレス装置。
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