JP6630973B2 - ビーコン装置、該ビーコン装置を用いた方向推定方法及び位置推定方法 - Google Patents

ビーコン装置、該ビーコン装置を用いた方向推定方法及び位置推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、ブルートゥース(登録商標:以下同様)・ロー・エナジーの規格に従った近距離無線通信等の所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置、前記ビーコン信号を受信するビーコン信号受信装置の前記ビーコン装置から見た方向を推定する方向推定方法、及び前記ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法に関する。
無線信号を用いた位置検出方法として、GPSに代表されるGNSS(全地球航法衛星システム)が広く利用されている。このGNSSでは、衛星からの信号を受信できない屋内では位置検出を行うことができない。屋内における無線信号による位置検出システムとして、無線ビーコン信号送信装置を多数配置した位置検出方法が検討されている。例えば,非特許文献1では、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator )を用いた方法について述べられており、3か所以上のビーコン信号送信装置から発せられた信号のRSSIを観測し,強度のみに基づいて位置推定を行う。しかし、実際の屋内環境ではマルチパス波が存在するため、信号強度は必ずしも距離に従って減衰するとは限らない。そのため、RSSIのみに基づいて位置推定を行う場合は推定精度が大きく劣化するという問題が発生する。
RSSIに依らない第一の位置推定方法として、広帯域の信号を利用する方法がある。これは、ビーコンから広帯域の信号を送信し、その到達時間を観測することで各ビーコンからの伝搬距離を計算する。全ビーコンの位置が既知であれば受信機は自らの位置を計算することが可能である。しかし,屋内等の短距離かつマルチパス環境では、正確な伝搬距離を求めることが困難であり、またパルス幅を短くする必要があるため広い周波数帯域が必要になる。
RSSIに依らない第二の位置推定方法として、電波の伝搬方向情報を利用する方法がある。受信機はビーコンから発せられる信号の到来方向を推定する。複数のビーコンの位置が既知であれば、三角法によってビーコンとの相対位置を計算できる。ここで、受信機において到来方向推定を行うためには、受信機はアレーアンテナを用いて観測された信号から到来波の方向を解析する必要がある。そのような信号の到来方向を求めるアルゴリズムとして、非特許文献2にて開示されているMUSIC (Multiple Signal Classification) 法と呼ばれる方法が知られている。
S. Maddio, A. Cidronali, and G. Manes, "RSSI/DOA based positioning systems for wireless sensor network," in New Approach of Indoor and Outdoor Localization Systems, 2012 R. Schmidt, "Multiple emitter location and signal parameter estimation," IEEE Transactions on Antennas and Propagation, Vol. 34, Issue 3, pp. 276 - 280, Mar. 1986.
上述のRSSIに依らない第一の位置推定法では、距離を高精度に測定する必要があり、高精度な距離測定のためには広い周波数帯域の使用が必要になるという問題が生じる。また、上述の第二の位置推定法では、受信機はアレーアンテナを具備する必要があるため、受信機が移動端末の場合は端末の形状が大型化するという問題がある。また,全ての受信アンテナで観測される信号の位相情報が必要になるため、受信機装置は位相情報を観測可能なものとしなければならない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、発せられるビーコン信号(無線信号)を利用することで当該ビーコン信号を受信する受信装置の位置を推定することが可能となるビーコン装置を提供するものである。また、本発明は、そのようなビーコン装置を用いた方向推定方法及び位置推定方法を提供するものである。
第1の本発明に係るビーコン装置は、所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた同じ位相の2つの信号を前記第1出力端子及び第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた位相が180度異なる2つの信号を第1出力端子及び第2出力端子から出力する180度ハイブリッドユニットと、該180度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、前記180度ハイブリッド素子の前記第2入力端子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、前記180度ハイブリッド素子の前記第1出力端子から出力される信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、前記180度ハイブリッド素子の前記第2出力端子から出力される信号に基づいた第2ビーコン信号を第2アンテナ部とを有する構成となる。
また、第2の本発明に係るビーコン装置は、所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第1出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の異なる信号を前記第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第2出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた信号に対して90度位相の異なる信号を前記第1出力端子から出力する90度ハイブリッドユニットと、該90度ハイブリッドユニットの前記第1入力素子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、前記90度ハイブリッドユニットの前記第2入力素子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、前記90度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、前記90度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号に基づいた第2ビーコン信号を発信する第2アンテナ部とを有する構成となる。
更に、第3の本発明に係るビーコン装置は、所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた同じ位相の2つの信号を前記第1出力端子及び第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた位相が180度異なる2つの信号を第1出力端子及び第2出力端子から出力する180度ハイブリッドユニットと、第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第1出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の異なる信号を前記第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第2出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた信号に対して90度位相の異なる信号を前記第1出力端子から出力する90度ハイブリッドユニットと、前記180度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、前記180度ハイブリッドユニットの前記第2入力端子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、前記90度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第3信号を出力する第3信号発生部と、前記90度ハイブリッドユニットの前記第2入力端子に接続され、第4信号を出力する第4信号発生部と、前記180度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号と前記90度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号とを含む第1合成信号を出力する第1信号合成ユニットと、前記180度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号と前記90度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号とを含む第2合成信号を出力する第2信号合成器と、前記第1信号合成器から出力される第1合成信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、前記第2信号合成器から出力される第2合成信号に基づいた前記第2ビーコン信号を発信する第2アンテナ部とを有する構成となる。
また、第4の本発明に係る方向推定方法は、前記第1の本発明または前記第2の本発明に係るビーコン装置から所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号及び前記第2信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて前記ビーコン装置から見た当該ビーコン受信装置の方向を推定する方向推定方法であって、前記ビーコン装置から発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコンを受信する前記ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第1信号の受信電力と、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第2信号の受信電力とを取得する受信電力取得ステップと、前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との差分を算出する受信電力差分演算ステップと、前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との和を算出する受信電力和演算ステップと、前記受信電力の差分を前記受信電力の和で除算する除算ステップと、該除算ステップでの除算結果に基づいて前記ビーコン装置からの信号の出発角を算出する出発角演算ステップとを有し、前記信号の出発角に基づいて前記ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定するように構成される。
第5の本発明に係る方向推定方法は、前記第3の本発明に係るビーコン装置から所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて前記ビーコン装置から見た当該ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定方法であって、前記ビーコン装置から発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を受信する前記ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第1信号の受信電力、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第2信号の受信電力、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第3信号の受信電力、及び当該ビーコン信号受信装置にて区別して受信される前記第4信号の受信電力を取得する受信電力取得ステップと、前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との第1差分を算出する第1受信電力差分演算ステップと、前記第3信号の受信電力と前記第4信号の受信電力との第2差分を算出する第2受信電力差分演算ステップと、前記第1受信電力差分演算ステップで得られた第1差分を実部とし、前記第2受信電力差分演算ステップで得られた第2差分を虚部とした複素数を算出する複素数演算ステップと、該複素数演算ステップにて得られた前記複素数に基づいて前記ビーコン装置からの信号の出発角を算出する出発角演算ステップとを有し、前記信号の出発角に基づいて前記ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定するように構成される。
また、第6の本発明に係る位置推定方法は、前記第1の本発明または前記第2の本発明に係る複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号及び前記第2信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン信号受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、前記第4の本発明に係る方向推定方法にて推定される方向に基づいて各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を示す直線を得る方向直線取得ステップと、該方向直線取得ステップにより各ビーコン装置に対応して得られた直線が交差する全ての交点の座標を取得する交点座標取得ステップと、該交点座標取得ステップにより得られた交点の座標に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する位置座標取得ステップとを有する構成となる。
第7の本発明に係る位置推定方法は、前記第3の本発明に係る複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、前記第5の本発明に係る方向推定方法にて推定される方向に基づいて各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を示す直線を得る方向直線取得ステップと、該方向直線取得ステップにより各ビーコン装置に対応して得られた直線が交差する全ての交点の座標を取得する交点座標取得ステップと、該交点座標取得ステップにより得られた交点の座標に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する位置座標取得ステップとを有する構成となる。
第8の本発明に係る位置推定方法は、前記第1の本発明または前記第2の本発明に係る複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、前記第4の本発明に係る方向推定方法にて推定される方向に基づいて各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を示す直線を得る方向直線取得ステップと、該方向直線取得ステップにより各ビーコン装置に対応して得られた直線が交差する全ての交点の座標を取得する交点座標取得ステップと、該交点座標取得ステップにより得られた交点の座標に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する位置座標取得ステップとを有する構成となる。
第9の本発明に係る位置推定方法は、前記第3の本発明に係る複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、前記第5の本発明に係る方向推定方法により各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定ステップと、各ビーコン装置に対して推定された前記ビーコン信号受信装置の方向が最も高くなるような方向の確率分布を設定する確率分布設定ステップと、全てのビーコン装置に対して設定された全ての確率分布どうしの積を求める演算ステップと、確率分布の積が最大となる位置を前記ビーコン信号受信装置の位置として求める位置取得ステップとを有する構成となる。
第1乃至第3の本発明のそれぞれに係るビーコン装置によれば、発せられるビーコン信号(無線信号)を利用することで当該ビーコン信号を受信する受信装置(ビーコン信号受信装置)の位置を推定することが可能になる。
また、第4の本発明及び第5の本発明のそれぞれに係る方向推定方法によれば、前記ビーコン装置を用いた方向推定方法を提供することができる。
更に、第6の本発明乃至第9の本発明のそれぞれに係る位置推定方法によれば、前記ビーコン装置を用いた位置推定方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るビーコン装置を含むシステムの基本的な構成を示す図である。 図1に示すビーコン装置を用いたシステムにおける方向推定の実験結果を示す図である。 図1に示すビーコン装置を複数用いて、携帯通信端末器の位置を推定するシステムの基本的な構成を示す図である。 図3に示すシステムにおける位置推定の実験結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るビーコン装置を含むシステムの基本的な構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るビーコン装置を含むシステムの基本的な構成を示す図である。 図6に示すビーコン装置を複数用いて、携帯端末器の位置を推定するシステムの基本的な構成を示す図である。 図7に示すシステムで推定された携帯通信端末の位置の誤差の累積確率分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係るビーコン装置を含む基本的なシステムの構成は、図1に示すように構成される。
このシステムは、基本的に、ビーコン装置10と、ビーコン装置10から発信されるビーコン信号を受信することのできる携帯通信端末器20(例えば、スマートフォン:ビーコン信号受信装置)とから構成されている。ビーコン装置10は、ブルートゥース・ロー・エナジー(以下、適宜BLEという)の規格に従って近距離無線通信により後述するようなビーコン信号を発信(放送)する。このビーコン装置10は、ペリフェラル側機器(スレーブ側機器)として機能し、アドバタイジングにおいてビーコン信号を発信する。携帯通信端末器20は、BLE通信ユニットを備えており、このBLE通信ユニットは、BLEで規定されるセントラル側機器(マスター側機器)として機能し、ビーコン装置10から前記アドバタイジングにおいて放送されるビーコン信号を受信することができる。
ビーコン装置10は、180度ハイブリッド素子(180度ハイブリッドユニット)11、第1信号発生部12a、第2信号発生部12b、第1アンテナ部13a及び第2アンテナ部13bを有している。180度ハイブリッド素子11は、第1入力端子IN1及び第2入力端子IN2と、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2とを有している。そして、第1入力端子IN1に信号が入力したときに、該信号に基づいた同じ位相の2つの信号が第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2から出力する。第2入力端子IN2に信号が入力したときに、該信号に基づいた互いに位相が180度異なる2つの信号が第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2から出力される。
第1信号発生部12aは、180度ハイブリッド素子11の第1入力端子IN1に接続され、所定の情報を含む第1信号SSGMを(SGMはギリシャ文字の「シグマ」を表す。以下、同様)を出力する。第2信号発生部12bは、180度ハイブリッド素子11の第2入力端子IN2に接続され、所定の情報を含む第2信号SΔを出力する。第1アンテナ部13aは、180度ハイブリッド素子11の第1出力端子OUT1から出力される信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する。第2アンテナ部13bは、180度ハイブリッド素子11の第2出力端子OUT2から出力される信号に基づいた第2ビーコン信号を発信する。第1アンテナ部13aと第2アンテナ部13bとの間隔は、0.5波長程度に設定することが好ましい。
第1信号発生部12aから第1信号SSGMが出力されるとともに第2信号発生部12bから第2信号SΔが出力されている状態で、180度ハイブリッド素子11の第1出力端子13aから出力される信号、即ち、第1アンテナ部13aから発信される第1ビーコン信号は、第1信号SSGMと第2信号SΔを含み、180度ハイブリッド素子11の第2出力端子13bから出力される信号、即ち、第2アンテナ部13bから発信される第2ビーコン信号も、第1信号SSGMと第2信号SΔを含む。そして、前記第1ビーコン信号に含まれる第1信号SSGMの位相と前記第2ビーコン信号に含まれる第1信号SSGMの位相とは同じであり、前記第1ビーコン信号に含まれる第2信号SΔの位相と前記第2ビーコン信号に含まれる第2信号SΔの位相とは180度ずれている。このような第1ビーコン信号と第2ビーコン信号を受信する携帯通信端末器20は、ビーコン装置10から見た携帯端末通信器20の方向θを推定することができる。
ここで、第1アンテナ部13aと携帯通信端末器20(BLE通信ユニット)の受信アンテナ間の複素伝搬チャネルをh1、第2アンテナ部13bと携帯通信端末器20(BLE通信ユニット)の受信アンテナ間の複素伝搬チャネルをh1'とし、ビーコン装置10の正面を基準として角度θの位置に携帯通信端末器20が存在するものとする。この伝搬チャネルはまとめて、
Figure 0006630973
と標記することができる。伝搬チャンネルを用いて相関行列
Figure 0006630973
を求めることができる。ここで,記号Hは複素共役転置、記号は複素共役、||は絶対値を表す。この相関行列の対角項は実数、非対角項は通常は複素数となる。相関行列が分かればビーコン装置に対する携帯通信端末器20の方向を推定することができる。この方向推定アルゴリズムについては後述する。しかし、RSSI情報は電力のみを表し位相情報を含んでいないため、従来はRSSIを用いて相関行列を推定することは困難であった。本発明では,アンテナ部13a、13bと信号発生部12a、12bとの間にハイブリット11を挿入している。そのため以下の手順によってこの相関行列を推定することが可能である。
第1信号発生部12aから出力された第1信号SSGMは,180度ハイブリッド素子11の第1入力端子IN1に入力され、第1アンテナ13aと第2アンテナ13bから等しい位相で第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号にそれぞれ含まれて発信される。雑音を無視すると,携帯通信端末器20で観測される信号は、
Figure 0006630973
と表される。一方,180度ハイブリッド素子11の第2入力端子IN2に入力される第2信号SΔに対応して携帯通信端末器20で観測される信号は、
Figure 0006630973
と表される。
携帯通信端末器20ではRSSIだけが観測可能であるため,観測信号の絶対値を知ることができる。つまり,携帯通信端末器20で得られる情報は|ySGM|と|yΔ|である。送信信号の強度(|SSGM|、|SΔ|)は既知であるため、携帯通信端末器20では伝搬チャネルの和と差の絶対値、
Figure 0006630973
Figure 0006630973
の情報が得られる。
ここで,これらの既知の情報を用いて2乗和を計算すると、
Figure 0006630973
の関係が得られる。ここで,不等式の関係は,相加相乗平均の関係
Figure 0006630973
から導かれたものであり、等号が成り立つのは、|h1|=|h1'|のときである。
さらに、差を求めると、
Figure 0006630973
の関係も得ることができる。式(8)は、さらに、
Figure 0006630973
と書き改めることができる。ここで、
Figure 0006630973
であり、位相を示す。複素伝搬チャネルの振幅が等しい(|h1|=|h1'|)と近似すると、式(7)〜(9)より、
Figure 0006630973
となるため、
Figure 0006630973
のように位相を近似的に求めることができる。
よって,式(7)〜(11)より、相関行列は、
Figure 0006630973
のように近似的に求められる。ここで、
Figure 0006630973
ある。
以上の手順によって相関行列を推定することが可能である。
相関行列を用いた方向推定には様々なアルゴリズムが存在するが、ここでは一例としてMUSIC(Multiple Signal Classification)法を用いた方向推定アルゴリズムについて述べる。
相関行列は,固有値分解によって、
Figure 0006630973
ここで、
Figure 0006630973
Figure 0006630973
であり、diag [ ]は対角行列を表し、v1、v2はそれぞれ第1,第2固有ベクトル、λ1、λ2はそれぞれ第1,第2固有値であり、λ1≧λ2であるものとする。図1に示すシステムのように1波のみが到来する状況では、λ1は信号を含んだ電力、λ2は雑音だけの電力に対応する。
MUSIC法では、このような固有ベクトルを用いて、評価式
Figure 0006630973
によって推定する。ここで、
Figure 0006630973
はステアリングベクトルと呼ばれ、dは第1アンテナ部13aと第2アンテナ部13bの距離、λは波長である。式(17)を用い、θ0に様々な値を代入しPmusicが最大になる方向が信号の出発方向であると判断する。つまり、この場合はθ0=θのときにPmusicが最大になる。しかし、式(11)で示したとおり、αの符号の正負は未定であるため、2通りの方向が推定される。一方は虚像であり、一方のみが正しい解となる。
図2は本発明における第1の実施の形態について、屋内環境にて推定実験を行った結果である。ここで実験は、周波数2.47GHzにて行われており、アンテナ素子間隔は0.5波長、第1及び第2アンテナ部13a、13bは2素子のパッチアンテナである。また、受信端末(携帯通信端末器20)の距離は3.2m、受信端末(携帯通信端末器20)の方向は+20度方向に存在している。送信電力は0 dBmとした。この実験結果によれば,ビーコン装置10に対して±28.5度の方向に受信端末(携帯通信端末器20)の方向が推定された。概ね方向が推定されるが、屋内環境の反射波の影響のため誤差が生じている。また,正負両方向に推定されるのが分かる.これは式(11)に由来するもので、正面に対して左右対称に解が生じるためである。
図3は、図1に示すビーコン装置10を複数用いて、各ビーコン装置10から発信されるビーコン信号を受信する携帯通信端末器20の位置を推定するシステムを示す。図3において、N個のビーコン装置10(1)、・・・10(K)、・・・10(N)が配置されている。なお、N=2であれば、携帯通信端末器20の位置を推定することはできるが、虚像を排除するためには、N≧3とすることが好ましい。各ビーコン装置10の第1アンテナ部13a及び第2アンテナ部13bから発信される第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号に含まれる第1信号SSGM1〜SSGMN及び第2信号SΔ1〜SΔNが携帯受信端末器20にて受信され、携帯通信端末器20は、各信号のRSSIを測定し、対応する受信電力を算出する。
携帯通信端末器20は、各ビーコン装置10(1)〜10(N)に対して前述した方法に従って方向推定を行う。しかし、前述の通り各ビーコン装置10(1)〜10(N)の正面を基準として正と負の2通りの方向が推定される。そこで、正の解をθ 〜θ+、負の解をθ 〜θ (|θ |=|θ |)とし、全てのビーコン装置10(1)〜10(N)の推定方向が合致する場所が実像であると判断する。ビーコン装置10(1)ビーコン装置10(K)に着目すると、推定角であるθ1+とθK−に対応する方向線が交わる箇所に虚像が発生するが、他のビーコン装置から推定した方向線とは交わらない。したがって、この点は虚像であると判断できる、一方、ビーコン装置10(1)、10(K)、10(N)の推定角(それぞれθ 、θ 、θ )の交わる点が発生する。この場合、実像だけで3つの方向線が交わることが分かる。このように,ビーコン装置10を3個以上用いることによって,虚像を排除し実像の位置を正しく推定することが可能になる。
図4は、図3を参照して説明した方法で位置推定の実験を行った結果を示している。ここで、実験は屋内環境で実施し、周波数は2.47GHzとした。ビーコン装置10の数は3であり、それら3つのビーコン装置10は1.5m間隔で配置されている。各ビーコン装置10の第1アンテナ部13a及び第2アンテナ部13は2素子のパッチアンテナ(0.5波長間隔)とした。なお,検出アルゴリズムとして、MUSIC法を拡張した方法を用いている。任意の座標を(x0,y0)とすると,K番目のビーコン装置10(K)から見たこの座標方向のステアリングベクトルをa(x0,y0)とする。K番目のビーコン装置10(K)に対して正と負の解(α,−α)に対する固有ベクトルをそれぞれ
Figure 0006630973
として,評価関数を
Figure 0006630973
Figure 0006630973
Figure 0006630973
と定義する。これによって,全てのビーコン装置10からの推定方向が揃った場合にのみ式(19)は最大になり、この最大値を探索することで携帯通信端末器20(受信端末)の位置を正しく推定することができる。実験結果より,この場合は0.22mの誤差で携帯通信端末器20の位置を推定できることが明らかになった。
本発明の第2の実施の形態に係るビーコン装置は、図5に示すように構成される。図5に示すビーコン装置10は、図1に示したビーコン装置における180度ハイブリッド素子11に代えて、第1入力端子IN1及び第2入力端子IN2と、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2とを有する90°ハイブリッド素子14を用いている。90度ハイブリッド素子14において、第1入力端子IN1には、所定の情報を含む第1信号S1を出力する第1信号発生部12aが接続され、第2入力端子IN2には、所定の情報を含む第2信号S2を出力する第2信号発生部12bが接続されている。また、第1出力端子OUT1には、第1アンテナ部13aが接続され、第2出力端子OUT2には、第2アンテナ部13bが接続されている。第1アンテナ部13aと第2アンテナ部13bとの間隔は0.5波長以下に設定されることが好ましい。
90度ハイブリッド素子14では、第1入力端子IN1に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号が第1出力端子OUT1から出力されるとともに、前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の遅れた(異なる)信号が第2出力端子OUT2から出力される。また、第2入力端子IN2に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号が第2出力端子OUT2から出力されるとともに、前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の遅れた(異なる)信号が第1出力端子OUT1から出力される。
第1信号発生部12aから第1信号S1が出力されるとともに第2信号発生部12bから第2信号S2が出力されている状態で、90度ハイブリッド素子14の第1出力端子13aから出力される信号、即ち、第1アンテナ部13aから発信される第1ビーコン信号は、第1信号S1と第2信号S2とを含み、90度ハイブリッド素子14の第2出力端子から出力される信号、即ち、第2アンテナ部13bから発信される第2ビーコン信号も、第1信号S1と第2信号S2とを含む。そして、第1ビーコン信号に含まれる第1信号S1と第2ビーコン信号に含まれる第1信号S1とは位相が90度ずれており、第1ビーコン信号に含まれる第2信号S2と第2ビーコン信号に含まれる第2信号S2とは位相が90度ずれている。このような第1ビーコン信号と第2ビーコン信号を受信する携帯通信端末器20は、ビーコン装置10から見た携帯端末通信器20の方向θを推定することができる。
図5に示すシステムにおいて、携帯通信端末器20では、受信される第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号に含まれて区別して認識される第1信号S1及び第2信号S2それぞれのRSSIが測定される。このRSSIのみに基づいて相関行列を推定する方法について説明する。
第1信号発生部12aから送信された信号は,90度ハイブリッド素子14の第1入力端子IN1に入力され,第1アンテナ部13a及び第2アンテナ部13bから90度の位相差をもって送信される。雑音を無視すると、携帯通信端末器20で観測される信号は、
Figure 0006630973
と表される。ここで記号jは虚数を意味する。一方,90度ハイブリッド素子14の第2入力端子IN2に入力される信号については、同様に、
Figure 0006630973
と表される。
携帯通信端末器20ではRSSIだけが観測可能であるため、観測信号の絶対値を知ることができる。つまり、携帯通信端末器20で得られる情報は|y1 |と|y1´|である。送信信号の強度(|S1|、|S1´|)は既知であるため、携帯通信端末器20では伝搬チャネルの和と差の絶対値
Figure 0006630973
Figure 0006630973
の情報が得られる。
ここで、これらの既知の情報を用いて2乗和を計算すると、
Figure 0006630973
の関係が得られる。ここで、不等式の関係は、相加相乗平均の関係
Figure 0006630973
から導かれたものであり、等号が成り立つのは.|h1|=|h1'|のときである。
さらに差を求めると、
Figure 0006630973
の関係も得ることができる。式(27)はさらに、
Figure 0006630973
と書き改めることができる.ここで、
Figure 0006630973
であり位相を示す。複素伝搬チャネルの振幅が等しい(|h1|=|h1'|)と近似すると、式(26)〜(28)より、
Figure 0006630973
となるため、
Figure 0006630973
のように位相を近似的に求めることができる。
よって,式(26)〜(30)より、相関行列は、
Figure 0006630973
のように近似的に求められる。ここで、
Figure 0006630973
である。
以上の手順によって相関行列を推定することが可能である。また、前述した例(図1参照)と同様の手順に従って得られた前記相関行列からビーコン装置10からの出発角の方向を推定することができる。
本発明の第3の実施の形態に係るビーコン装置は、図6に示すように構成される。図6に示すビーコン装置10では、180度ハイブリッド素子11及び90度ハイブリッド素子14とともに、第1合成器15a及び第2合成器15bが用いられる。
図6において、ビーコン装置10は、180度ハイブリッド素子11の第1入力端子IN1に接続され、所定の情報を含む第1信号S1を出力する第1信号発生部12a、180度ハイブリッド素子11の第2入力端子IN2に接続され、所定の情報を含む第2信号S2を出力する第2信号発生部12b、90度ハイブリッド素子14の第1入力端子IN1に接続され、所定の情報を含む第3信号S3を出力する第3信号発生部12c及び90度ハイブリッド素子14の第2入力端子IN2に接続され、所定の情報を含む第4信号S4を出力する第4信号発生部12dを有している。また、ビーコン装置10は、180度ハイブリッド素子11の第1出力端子OUT1から出力される信号と、90度ハイブリッド素子11の第1出力端子OUT1から出力される信号とを含む第1合成信号を出力する第1信号合成器15aと、180度ハイブリッド素子11の第2出力端子OUT2から出力される信号と、90度ハイブリッド素子14の第2出力端子OUT2から出力される信号とを含む第2合成信号を出力する第2信号合成器15bとを有している。第1信号合成器15aに接続された第1アンテナ部13bからは、第1信号合成器15aから出力される信号に基づいた第1ビーコン信号が発信され、第2信号合成器15bに接続された第2アンテナ部13bからは、第2信号合成器15bから出力される信号に基づいた第2ビーコン信号が発信される。第1アンテナ部13aと第2アンテナ部13bとの間隔は0.5波長程度とすることが好ましい。
なお、180度ハイブリッド素子11は、図1に示す例(第1の実施の形態)で用いられたものと同じであり、90度ハイブリッド素子14は、図5に示す例(第2の実施の形態)で用いられたものと同じである。
第1信号発生部12aから第1信号S1が、第2信号発生部12bから第2信号S2が、第2信号発生部12cから第3信号S3が、第4信号発生部12dから第4信号S4が、それぞれ出力されている状態で、第1信号合成器15aから出力される第1合成信号、即ち、第1アンテナ部13aから発信される第1ビーコン信号は、180度ハイブリッド素子11を介した第1信号S1及び第2信号S2と、90度ハイブリッド素子14を介した第3信号S3及び第4信号S4とを含む。また、第2信号合成器15bから出力される第2合成信号、即ち、第2アンテナ部13bから発信される第2ビーコン信号にも、同様に、第1信号S1、第2信号S2、第3信号S3及び第4信号S4を含む。そして、第1ビーコン信号に含まれる第1信号S1と第2ビーコン信号に含まれる第1信号S1とは同じ位相であり、第1ビーコン信号に含まれる第2信号S2と第2ビーコン信号に含まれる第2信号S2とは、位相が180度ずれている。また、第1ビーコン信号に含まれる第3信号S3と第2ビーコン信号に含まれる第3信号S3とは位相が90度ずれており、第1ビーコン信号に含まれる第4信号S4と第2ビーコン信号に含まれる第4信号S4とは位相が90度ずれている。このような第1ビーコン信号と第2ビーコン信号を受信する携帯通信端末器20は、ビーコン装置10から見た携帯端末通信器20の方向θを推定することができる。
図6に示すシステムにおいて、携帯通信端末20では、受信される第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号に含まれて区別して認識される第1信号S1、第2信号S2、第3信号S3及び第4信号S4それぞれのRSSIが測定される。
まず、180度ハイブリッド素子11と、それに接続される第1信号発生部12a及び第2信号発生部12bから出力される第1信号S1及び第2信号S2について考える。合成器の挿入損失を無視すると、これらの信号はそれぞれ同相と逆相にて第1アンテナ部13a、第2アンテナ部13bに入力するため、第1信号発生部12a及び第2信号発生部12bと携帯通信端末器20との間の見かけの伝搬チャネル(絶対値)は、式(5)、(6)と同様に、
Figure 0006630973
Figure 0006630973
と書ける。よって、式(8)のように、
Figure 0006630973
とう関係が得られる。
次に、90度ハイブリッド素子14と、それに接続される第3信号発生部12c及び第4信号発生部12dから出力される第3信号S3及び第4信号S4について説明する。合成器の挿入損失を無視すると、これらの信号は互いに90度の位相差をもって第1アンテナ部13a及び第2アンテナ部13bに入力される。すなわち、第3信号S3は第1アンテナ部13aに0度,第2アンテナ部13bに90度の位相遅延が与えられて入力される。また、第4信号S4は第1アンテナ部13aに90度,第2アンテナ部13bに0度の位相遅延が与えられて入力される。このため,第3信号発生部12c及び第4信号発生部12dと携帯通信端末器20との間の見かけの伝搬チャネル(絶対値)は、式(24)、(25)と同様に、
Figure 0006630973
Figure 0006630973
となる。よって、式(27)と同様に、
Figure 0006630973
となる。従って、式(35)、(38)より、
Figure 0006630973
となることが分かる.これより,式(2)の相関行列の非対角項が求められる。
さらに,複素伝搬チャネルの振幅が等しい(|h1|=|h1'|)と近似すると、
Figure 0006630973
と計算できる。従って,式(2)の対角項が求められたことになる。よって,相関行列の全ての要素が推定された。この場合,第1及び第2の実施の形態の場合とは異なり,要素が一意に求められるため、不確定性が存在しない。
このように相関行列が推定されると、前述した例と同様(MUSIC法等)に、その相関行列からビーコン装置10からの携帯通信端末器20への発角の方向を推定することができる。その場合、出発角が一意に求められるため、虚像が発生しないという利点が得られる。
図7は、図6に示すビーコン装置10を複数用いて、携帯通信端末器20の位置を推定するためのシステム(位置推定の評価を行ったシステム)を示す。図7において、周囲を壁で囲まれた屋内環境の壁沿いに4つのビーコン10(1)〜10(4)が設置されている。全てのビーコン装置10(1)〜10(4)は図6に示すように構成されている。ここで、各ビーコン装置10(1)〜10(4)は2素子のパッチアレーアンテナ(第1アンテナ部13a、第2アンテナ部13b)を有しており、周波数は2.4GHz帯を用いている。ビーコン装置10(1)、10(2)のアンテナ指向性は部屋の内側(X軸の正方向)に向けられており、ビーコン装置10(3)、10(4)のアンテナ指向性も部屋の内側(Y軸の正方向)に向けられている。○印は携帯通信端末器20(受信端末)の位置を示しており、○印の何れかの位置に携帯通信端末器20(受信端末)を配置する。ここで、携帯通信端末器20(受信端末)には水平面オムニ指向性をもつスリーブアンテナを用いた。また,位置の推定は、次のような手順により求めた。
(1)各ビーコン装置10(1)〜10(4)のアレーアンテナと携帯通信端末器20のアンテナとの間の伝搬チャネルにより定義される相関行列を式(33)〜(40)により求める。
(2)各ビーコン装置10(1)〜10(4)から携帯端末器20のンテナへの出発角を計算する。
(3)各ビーコン装置10(1)〜10(4)から出発角に対応する方向に直線を引く。
(4)全ビーコン装置10(1)〜10(4)から引かれた直線の交点の座標を求める。
(4)全交点座標の平均値を推定位置とする。
図8に推定位置の誤差の累積確率分布を示す。ここで、位置の誤差とは、実際の位置と推定位置の距離に対応する。これより50%値(中央値)は0.316mであった。つまり,50%の確率で0.316m以下の誤差で位置推定が可能であることが分かる。
なお、図1に示すビーコン装置10において、第1信号SSGM及び第2信号SΔの少なくとも一方には、図5に示すビーコン装置10において、第1信号S1及び第2信号の少なくとも一方には、また、図6に示すビーコン装置10において、第1信号S1、第2信号S2、第3信号S3及び第4信号S4のすくなとも1つの信号には、当該ビーコン装置10を識別する識別情報、当該ビーコン装置10の性能を表す性能情報及び当該ビーコン装置10の設置場所を表す位置情報のうち少なくとも1つの情報が含まれている。これにより、前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を受信して、これらの信号を区別して認識する携帯通信端末器20は、受信したビーコン装置10を特定することや、その性能、設置位置等を認識することができる。
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
本発明に係るビーコン装置は、発せられるビーコン信号(無線信号)を利用することで当該ビーコン信号を受信する受信装置の位置を推定することができるという効果を有し、例えば、BLEの規格に従った近距離無線通信等の所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置として有用である。
10 ビーコン装置
11 180度ハイブリッド素子
12a 第1信号発生部
12b 第2信号発生部
12c 第3信号発生部
12d 第4信号発生部
13a 第1アンテナ部
13b 第2アンテナ部
14 90度ハイブリッド素子
15a 第1信号合成器
15b 第2信号合成器
20 携帯通信端末器

Claims (12)

  1. 所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、
    第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた同じ位相の2つの信号を前記第1出力端子及び第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた位相が180度異なる2つの信号を第1出力端子及び第2出力端子から出力する180度ハイブリッドユニットと、
    該180度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、
    前記180度ハイブリッド素子の前記第2入力端子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、
    前記180度ハイブリッド素子の前記第1出力端子から出力される信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、
    前記180度ハイブリッド素子の前記第2出力端子から出力される信号に基づいた第2ビーコン信号を第2アンテナ部とを有するビーコン装置。
  2. 所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、
    第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第1出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の異なる信号を前記第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第2出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた信号に対して90度位相の異なる信号を前記第1出力端子から出力する90度ハイブリッドユニットと、
    該90度ハイブリッドユニットの前記第1入力素子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、
    前記90度ハイブリッドユニットの前記第2入力素子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、
    前記90度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、
    前記90度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号に基づいた第2ビーコン信号を発信する第2アンテナ部とを有するビーコン装置。
  3. 所定の無線通信によりビーコン信号を発信するビーコン装置であって、
    第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた同じ位相の2つの信号を前記第1出力端子及び第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた位相が180度異なる2つの信号を第1出力端子及び第2出力端子から出力する180度ハイブリッドユニットと、
    第1入力端子及び第2入力端子と、第1出力端子及び第2出力端子とを有し、前記第1入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第1出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた当該信号に対して90度位相の異なる信号を前記第2出力端子から出力し、前記第2入力端子に信号が入力したときに、該信号に基づいた当該信号と同位相の信号を前記第2出力端子から出力するとともに前記信号に基づいた信号に対して90度位相の異なる信号を前記第1出力端子から出力する90度ハイブリッドユニットと、
    前記180度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第1信号を出力する第1信号発生部と、
    前記180度ハイブリッドユニットの前記第2入力端子に接続され、第2信号を出力する第2信号発生部と、
    前記90度ハイブリッドユニットの前記第1入力端子に接続され、第3信号を出力する第3信号発生部と、
    前記90度ハイブリッドユニットの前記第2入力端子に接続され、第4信号を出力する第4信号発生部と、
    前記180度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号と前記90度ハイブリッドユニットの前記第1出力端子から出力される信号とを含む第1合成信号を出力する第1信号合成ユニットと、
    前記180度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号と前記90度ハイブリッドユニットの前記第2出力端子から出力される信号とを含む第2合成信号を出力する第2信号合成器と、
    前記第1信号合成器から出力される第1合成信号に基づいた第1ビーコン信号を発信する第1アンテナ部と、
    前記第2信号合成器から出力される第2合成信号に基づいた前記第2ビーコン信号を発信する第2アンテナ部とを有するビーコン装置。
  4. ブルートゥース・ロー・エナジーの規格に従った近距離無線通信により前記ビーコン信号を発信する請求項1乃至3のいずれかに記載のビーコン装置。
  5. 前記ビーコン信号は、当該ビーコン装置を識別する識別情報、当該ビーコン装置の性能を表す性能情報及び当該ビーコン装置の設置場所を表す位置情報のうち少なくとも1つの情報を含む請求項1乃至4のいずれかに記載のビーコン装置。
  6. 請求項1または請求項2記載のビーコン装置から所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号及び前記第2信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて前記ビーコン装置から見た当該ビーコン受信装置の方向を推定する方向推定方法であって、
    前記ビーコン装置から発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコンを受信する前記ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第1信号の受信電力と、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第2信号の受信電力とを取得する受信電力取得ステップと、
    前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との差分を算出する受信電力差分演算ステップと、
    前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との和を算出する受信電力和演算ステップと、
    前記受信電力の差分を前記受信電力の和で除算する除算ステップと、
    該除算ステップでの除算結果に基づいて前記ビーコン装置からの信号の出発角を算出する出発角演算ステップとを有し、
    前記信号の出発角に基づいて前記ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定方法。
  7. 請求項3記載のビーコン装置から所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて前記ビーコン装置から見た当該ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定方法であって、
    前記ビーコン装置から発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を受信する前記ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第1信号の受信電力、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第2信号の受信電力、当該ビーコン信号受信装置にて区別して認識される前記第3信号の受信電力、及び当該ビーコン信号受信装置にて区別して受信される前記第4信号の受信電力を取得する受信電力取得ステップと、
    前記第1信号の受信電力と前記第2信号の受信電力との第1差分を算出する第1受信電力差分演算ステップと、
    前記第3信号の受信電力と前記第4信号の受信電力との第2差分を算出する第2受信電力差分演算ステップと、
    前記第1受信電力差分演算ステップで得られた第1差分を実部とし、前記第2受信電力差分演算ステップで得られた第2差分を虚部とした複素数を算出する複素数演算ステップと、
    該複素数演算ステップにて得られた前記複素数に基づいて前記ビーコン装置からの信号の出発角を算出する出発角演算ステップとを有し、
    前記信号の出発角に基づいて前記ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定方法。
  8. 請求項1または請求項2に記載された複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号及び前記第2信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン信号受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、
    請求項6記載の方向推定方法にて推定される方向に基づいて各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を示す直線を得る方向直線取得ステップと、
    該方向直線取得ステップにより各ビーコン装置に対応して得られた直線が交差する全ての交点の座標を取得する交点座標取得ステップと、
    該交点座標取得ステップにより得られた交点の座標に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する位置座標取得ステップとを有する位置推定方法。
  9. 請求項3に記載された複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、
    請求項7の方向推定方法にて推定される方向に基づいて各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を示す直線を得る方向直線取得ステップと、
    該方向直線取得ステップにより各ビーコン装置に対応して得られた直線が交差する全ての交点の座標を取得する交点座標取得ステップと、
    該交点座標取得ステップにより得られた交点の座標に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する位置座標取得ステップとを有する位置推定方法。
  10. 前記位置座標取得ステップは、全ての交点の座標、または、前記全ての交点から選択される近接する複数の交点の座標の平均に基づいて前記ビーコン信号受信装置の座標を取得する請求項8または9記載の位置推定方法。
  11. 請求項1または請求項2に記載された複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号及び前記第2信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン信号受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、
    請求項6記載の方向推定方法により各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定ステップと、
    各ビーコン装置に対して推定された前記ビーコン信号受信装置の方向が最も高くなるような方向の確率分布を設定する確率分布設定ステップと、
    全てのビーコン装置に対して設定された全ての確率分布どうしの積を求める演算ステップと、
    確率分布の積が最大となる位置を前記ビーコン信号受信装置の位置として求める位置取得ステップとを有する位置推定方法。
  12. 請求項3に記載された複数のビーコン装置のそれぞれから所定の無線通信により発信される前記第1ビーコン信号及び前記第2ビーコン信号を、それらに含まれる前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号を区別して認識可能に受信するビーコン信号受信装置を用いて当該ビーコン受信装置の位置を推定する位置推定方法であって、
    請求項7記載の方向推定方法により各ビーコン装置から見た前記ビーコン信号受信装置の方向を推定する方向推定ステップと、
    各ビーコン装置に対して推定された前記ビーコン信号受信装置の方向が最も高くなるような方向の確率分布を設定する確率分布設定ステップと、
    全てのビーコン装置に対して設定された全ての確率分布どうしの積を求める演算ステップと、
    確率分布の積が最大となる位置を前記ビーコン信号受信装置の位置として求める位置取得ステップとを有する位置推定方法。
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