JP6628361B2 - 端子温度表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路遮断器の端子部の温度を検出して、接続している電線や回路遮断器の焼損並びに該回路遮断器の周囲の造営材や周辺機器などへの延焼を防止することを目的とした端子温度表示装置に関する。
回路遮断器は、電路における過電流や短絡電流若しくは漏電電流などの事故電流を検出して、所定の動作条件に合致したときに、負荷側への電源の供給を絶つように遮断動作する。
回路遮断器には、電線や負荷機器と電気的接続を行うために、各極の端子部に端子板が設けられている。住宅用分電盤や制御盤などの配電盤に組み込まれている回路遮断器は、施工現場にて電線が引き込まれ、電線は圧着端子にてカシメ接続され、圧着端子は端子ねじによって回路遮断器の端子板とねじ締めで接続される。このとき、圧着端子と回路遮断器の端子板とのねじ締め接続が不十分な状態であると、回路遮断器使用中に端子板において異常過熱が発生するおそれがある。
また、長年に亘る使用中においても、周囲の振動や温度変化による膨張、収縮が繰り返し起こることによって、端子板に取り付けている端子ねじのねじ緩みが生ずる可能性もあり、定期的な保守点検(端子ねじの増し締め)が行われなければ、ねじ緩みにより異常過熱が発生するおそれがある。
端子板の異常過熱は、端子ねじの緩みにより電線を取り付けた圧着端子と端子板の接触抵抗が増加し、大きなジュール熱が出ることで発生する。
その他、前記電線の圧着端子と回路遮断器の端子板との接触面の酸化による接触抵抗の増加や異物の挟み込みに起因する接触抵抗の増加によっても異常過熱が発生する。
このような異常過熱の状態が継続すると、回路遮断器を構成する部品や接続している電線が発火する場合があり、回路遮断器周辺の造営材や周辺機器への延焼が懸念される。
しかしながら、通常の回路遮断器においては、これら端子板の異常過熱を検出する機能を兼ね備えていない。一般的に端子板の異常過熱の予防は、施工時の接続確認や定期的な保守点検(端子ねじの増し締め他)を行う方策がとられている。これらの予防策は異常過熱を予防する点では効果的であるものの、次回の保守点検までは異常過熱に気づくことができないため、経年的な使用に伴う焼損事故や延焼事故を完全に防ぐことはできない。
そこで、端子板の異常過熱を検出し、異常過熱が発生した場合には負荷側への電源供給を遮断することで、異常過熱に伴う焼損事故を防止する機能を備えた過熱防止装置付の回路遮断器が開示されている。(特許文献1、特許文献2)
特許文献1においては、異常過熱の検出を行うものとして以下のものが開示されている。過熱検出用のバイメタル板25及び26を回路遮断器の電源側端子及び負荷側端子の夫々に固着し、この2枚のバイメタル板間にバイメタル板の変位に追随して変位する伝達板を懸架し、且つ常時は前記伝達板に係止されているが、過熱時、伝達板の変位により、前記伝達板との係止関係が解除されることにより移動して回路遮断器をトリップさせる作動棒を備えるものである。また、伝達板と作動棒との係止関係が解除されて、作動棒が動作したときには、回路遮断器の外部に作動棒が突出することにより動作表示を行い、且つ作動棒を押圧操作することにより回路遮断器のリセットを可能とする過熱防止装置を一般の回路遮断器に付加して備えたものである。
特許文献2においては、前述の特許文献1における機械的な構造を鑑みてなされたもので、電気的に異常過熱を検出し、該異常過熱が検出されたことにより出力される電気信号により、遮断器の接触子を開放する引外し装置を駆動させるものが開示されている。
具体的には、特許文献1に開示された機械的動作によるものでは、遮断器の内部機構を変えなければ適用できないことが多いことに鑑みてなされたもので、特に、遮断器単体の過熱防止に加えて給電系統内にある回路遮断器を集中管理したり、同一回路に併設された電磁開閉器等の他の機器の過熱保護に利用することができることを課題としてなされたものである。
異常過熱検出のための構成として、電線接続用端子の温度に対応して電気的出力が変化する感温素子と、該感温素子の電気的出力を正常レベルと比較して異常過熱を検知する判定回路とを備えている。
感温素子としては、サーミスタ、熱起電力を利用した熱電対、放射熱を検出する赤外線センサなどが挙げられており、感温素子の配置形態として、該感温素子をモールドケースの端子近傍に埋め込んで配置する形態、モールドケースとは独立して樹脂成形された絶縁支持体に保持させて一体化した温度センサユニットを構成し、該温度センサユニットを極間バリアの取付用溝を利用してモールドケースに取り付けた形態、温度センサユニットを板状に形成してモールドケースの裏面と盤面との間に挟んで装着できるようにした形態、感温素子を遮断器端子部の絶縁に用いられる端子カバーに取り付けた形態、熱伝導率の高いセラミック等の絶縁体に感温素子を埋め込み、温度センサユニットの絶縁支持体に設けた穴に挿入して、ばねにより長さ方向に移動可能なように弾性的に保持し、遮断器端子部に絶縁体の先端を接触させる形態などが開示されている。
実公昭56−25156号公報 特開昭62−8419号公報
これら特許文献1及び特許文献2に開示されたように、通常の回路遮断器に端子板の異常過熱を検出する機能を追加することは可能である。しかし、特許文献1においては、異常過熱を検出する機能を追加するにあたり、回路遮断器の裏面側全体に、異常過熱を検出するための機械的機構を配置するためのスペースを別途設ける必要があり、回路遮断器の外形が大きく変わるなど、回路遮断器の大幅な改造が伴うため、工数の増加やコストの増加という課題を有する。
また、特許文献2においては、電気的装置を配置するにあたり、感温素子などの温度センサ及び判定回路を備えたユニットを別途設けて、該ユニットを回路遮断器に取付ける必要があり、追加のための部品が多く、また、温度計測システムとしての導入が必要となることから機能追加のために複雑さを伴う。また、感温素子を主回路との電気的絶縁を図ったうえで取付けるために、温度の感知が間接的になり正確な温度上昇が捉えにくいという課題を有する。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、回路遮断器の改造の必要なく、端子板の異常過熱を簡単な構成で検出可能な、端子温度表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る端子温度表示装置は、上述の課題を解決すべく構成されたもので、回路遮断器の端子に取付けて該端子の温度を表示する端子温度表示装置であって、前記端子に接続されて該端子の熱が伝導される接続部と、前記接続部に一端が固着されるとともに他端が前記熱の変化に応動して変位自在に配設される熱動素子と、前記熱動素子の変位が伝達されるとともに応動に対応して往復変位する変位伝達部と、前記変位伝達部の変位が伝達されて駆動される表示機構とを備えたことを特徴として端子温度表示装置を構成したものである。
かかる構成によれば、回路遮断器の改造の必要なく、端子の異常過熱を簡単な構成で検出できる。
また、前記熱動素子が配設される前記接続部は回路遮断器の端子の数に対応して配設される一方、前記変位伝達部は夫々の熱動素子に共通して設けられることにより、夫々の熱動素子における最大の変位が伝達される構成としてもよい。
かかる構成によれば、少ない部品点数で、複数の端子を一括で監視できる。
また、前記表示機構は、前記変位伝達部における往復変位のうち一方向の変位が伝達駆動され、変位伝達部の最大の変位が保持される第一の表示機構と、前記往復変位の両方向の変位に追随して駆動される第二の表示機構の、少なくとも一方の表示機構を備えた構成としてもよい。
かかる構成によれば、端子の現在の発熱状態と端子の最大発熱状態の内、少なくとも一方の発熱状態を表示できる。
また、前記接続部の一部が外部に露出されて、熱動素子と、変位伝達部と、表示機構とを収納する略直方体形状の筐体を備える一方、表示機構を外部から視認する視認部を備え、筐体の一面が回路遮断器と対向して配置される構成としてもよい。
かかる構成によれば、熱動素子と表示機構を外部から操作することを防げ、表示機構を外部から視認できる端子温度表示装置を提供できる。
また、前記接続部の一部が外部に露出されて、前記熱動素子と、前記変位伝達部と、前記表示機構とを収納する略直方体形状の筐体を備える一方、前記表示機構を外部から視認する視認部を備え、前記変位伝達部の最大の変位が保持された状態の第一の表示機構をリセットするリセット操作部を、前記筐体における回路遮断器と対向して配置される一面に設けた構成としてもよい。
かかる構成によれば、回路遮断器に端子温度表示装置を取り付けた状態では第一の表示機構をリセットできず、回路遮断器から端子温度表示装置を取り外した状態では第一の表示機構をリセットできる端子温度表示装置を提供できる。
以上の如く、本発明によれば、回路遮断器の改造の必要なく、端子板の異常過熱を簡単な構成で検出可能な、端子温度表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態である端子温度表示装置を回路遮断器に取付けた状態の概略図を示す。 上記の端子温度表示装置の取付方法の概略図を示す。 上記の端子温度表示装置を示す。 上記の端子温度表示装置の内部組立図を示す。 上記の端子温度表示装置の温度表示部の断面図AA(常時発熱表示部の構造)を示す。 上記の端子温度表示装置の温度表示部の断面図BB(最大発熱表示部の構造)を示す。 上記の端子温度表示装置の内部組立図の斜視図を示す。 従来例における端子の接続不良を検出する構造を示す。
次に本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る端子温度表示装置2を回路遮断器1に取付けた状態の概略構成図を示している。図2には、端子温度表示装置の取付方法の概略図を示している。図3には、端子温度表示装置を示している。図4には、端子温度表示装置の内部組立図を示している。図5には、端子温度表示装置の端子板の温度を常時表示する常時発熱表示部の構造を示している。図6には、端子温度表示装置の端子板のもっとも発熱した温度を表示する最大発熱表示部の構造を示している。図7には、端子温度表示装置の内部構造図の斜視図を示している。図8には、従来例における端子の接続不良を検出する構造を示している。
まず、図1および図2に示す回路遮断器1の基本構造について説明を行う。図1および図2において、回路遮断器1は、外郭がモールドケースからなる回路遮断器筐体により構成されている。回路遮断器筐体は回路遮断器の内部部品を取付ける基台101と、該基台に被せられて内部部品を覆うカバー102とからなる。前記回路遮断器1の内部には、電源側の電路と負荷側の電路とを入切するために、端子12と一体化した固定接触子(図示しない)と、可動接触子(図示しない)とが配設される。また、前記固定接触子と前記可動接触子を開閉駆動させる開閉機構部(図示しない)と、電路に流れる異常電流を検出することにより前記開閉機構部に作用して該開閉機構部の引外し動作を行わせ、前記固定接触子と前記可動接触子とを開駆動させる引外し装置部(図示しない)とが設けられている。
前記回路遮断器1には、外部の導体と接続される前記端子12が各極の電源に対応して複数設けられており、夫々外部に露出している。
前記端子12には、外方から電線3が接続される。電線3の先端部には、圧着端子31がカシメにより取り付けられており、前記端子12には、該圧着端子31が端子ねじ11によってねじ締め固定される。
次に、回路遮断器1に取り付けられる端子温度表示装置2について図1および図2を用いて説明を行う。端子12に接続されて端子12の熱が伝導される接続部である端子温度表示装置2の熱伝導端子板21は、回路遮断器1の端子ねじ11を貫通させる貫通孔を有しており、電線3の圧着端子31と端子12との間に挟まれるようにして、端子ねじ11により熱伝導端子板21が締付固定される。端子温度表示装置2は、取付け時に、回路遮断器1の取付面、つまり回路遮断器1の底面と端子12に接続される電線3との間に位置する。
次に、端子12の異常過熱を検出する機能を有する端子温度表示装置2の構成について図3、図4、図5および図6を用いて説明を行う。
図3および図4に示すとおり、端子温度表示装置2は、回路遮断器1の各極の端子12に接続されて該端子の熱が伝導される接続部である熱伝導端子板21と、
熱伝導端子板21に固着した熱動素子22と、
熱動素子22の変位が伝達されるとともに応動に対応して往復変位する変位伝達部である作動体23と、
作動体23の変位が伝達されて駆動される表示機構である表示部24と、
これら熱動素子22、作動体23、表示部24を収納する筐体25と
を備えて構成される。
熱伝導端子板21に固着される熱動素子22は、端子12と接続された熱伝導端子板21からの熱伝導を受けて定量的に変位するバイメタルを用いて構成している。図4では、熱動素子22は熱伝導端子板21に対してねじ締めで固着されているが、ねじ締めに限らず、溶接やリベットによる固着でもよい。
図5および図6に示す通り、表示部24は、熱動素子22が熱伝導端子板21からの熱伝導によって変位したとき、熱動素子22の変位を受けてB方向へ回動する作動体23により、回路遮断器1側、つまり図5および図6の左方向に移動する。熱動素子22の変位の大きさに応じて表示部24の移動量も変化するため、移動量を目視させることで、熱動素子22の変位の大きさ、すなわち端子12の発熱量を視認させることができる。
端子12の発熱は、熱伝導端子板21を介して熱伝導し、その熱量に応じて熱動素子22が定量的に変位する。その変位量に応じて作動体23を介して表示部24が移動するので、端子12の発熱量と熱動素子22の変位量と表示部24の移動量は相関のとれたものとなり、端子12の発熱状態を表示することができる。
このような構成により、端子温度表示装置2の熱伝導端子板21を、既存の回路遮断器の端子12に、端子ねじ11で取り付けることで、回路遮断器1の改造の必要なく、端子温度表示装置2を取付けることができる。また、端子12の発熱量を、熱伝導端子板21に固着された熱動素子22の変位に連動して移動する表示部24の移動量によって目視させることで、簡単な構成で端子12の発熱状態を表示することができる。
なお、図4、図5および図6では表示部24は作動体23を介して移動する構成となっているが、これに限らず、例えば表示部24が直接熱動素子22に当接して移動する構成としてもよい。また、表示部24の移動方向も回路遮断器1側、つまり図5および図6の左方向に限らず、例えば回路遮断器1から離れる方向、つまり図5および図6の右側に移動する構成としてもよい。
次に、複数の端子12を一括監視でき、必要な情報を表示できる端子温度表示装置2について図4、図5および図6を用いて説明を行う。図4に示す作動体23は、各極の端子12にわたる形で筐体25に回動可能に固定されている。
このような構成により、作動体23がわたっている極の端子12に取り付けられた熱伝導端子板21に固着された複数の熱動素子22のうち、最も高い温度で変位している熱動素子22のみに作動体23が連動して、図5および図6に示すB方向へ回動することで、表示部24を移動させることができる。よって作動体23がわたっている複数の端子12の発熱状態を一括監視でき、最も発熱している端子12の発熱状態のみを表示できる。よって端子12ごとに端子温度表示装置2を配置するよりも少ない部品点数で、端子12の異常発熱の検出に必要な情報である、最も発熱している端子12の発熱状態を表示することができる。
次に、より詳細な端子12の発熱状態を表示できる端子温度表示装置2について図4、図5および図6を用いて説明を行う。図4において、表示部24は作動体23の往復変位の両方向の変位に追随して駆動される第二の表示機構である常時発熱表示部241と、作動体23の往復変位のうち一方向の変位が伝達駆動され、変位伝達部の最大の変位が保持される第一の表示機構である最大発熱表示部242によって構成することができる。常時発熱表示部241は端子12の現在の発熱状態を表示し、最大発熱表示部242は端子12の最大発熱状態の表示を維持する。
図5において、常時発熱表示部241は、常時発熱表示ばね26とともに筐体25に組み込まれている。常時発熱表示ばね26は、一端が筐体25に固定され、常時発熱表示部241が作動体23をA方向に回動させるように付勢している。作動体23は、常時発熱表示部241によりA方向に回動し、筐体25の位置規制部251に当接することにより固定され、熱動素子22と一定のギャップを設けた状態となる。
端子12が発熱すると、熱伝導端子板21に固定されている熱動素子22が変位し、作動体23をB方向に回動させ、常時発熱表示部241は常時発熱表示ばね26に抗して、回路遮断器1側、つまり図5の左方向に移動する。また、端子12の発熱が治まれば、熱動素子22の変位が少なくなり、作動体23は、常時発熱表示ばね26により、筐体25の位置規制部251と作動体23が当接するまでA方向に回動することで、常時発熱表示部241は常時発熱表示ばね26に従して、回路遮断器1と反対側、つまり図5の右方向に移動する。
図6において、端子12の最大発熱状態の表示を維持する最大発熱表示部242は、最大発熱表示板ばね27とともに筐体25に組み込まれ、最大発熱表示部242に設けた一部のリブが最大発熱表示板ばね27に一定の荷重で挟み込まれている。
端子12が発熱すると、熱伝導端子板21に固定されている熱動素子22が変位し、作動体23をB方向に回動させ、最大発熱表示部242は最大発熱表示板ばね27の一定の挟み込み荷重に抗して回路遮断器1側、つまり図6の左方向に移動する。
また、端子12の発熱が治まれば、熱動素子22の変位が小さくなり、作動体23は、常時発熱表示ばね26により、筐体25の位置規制部251と作動体23が当接するまでA方向に回動するが、最大発熱表示部242は、最大発熱表示板ばね27に一定の荷重で挟み込まれているため、移動した位置で保持され、初期の位置には移動しない。
このような構成により、端子12の発熱状態について、現在の発熱状態と、過去と現在にわたって最も発熱したときの状態を表示することができ、より詳細に端子12の発熱状態を確認することができる。なお、本願発明については、表示部24について、常時発熱表示部241のみを備えてもよいし、最大発熱表示部242のみを備えてもよいし、或いはその両方を備えてもよいが、端子12の異常発熱の有無を検出するためには、少なくとも最大発熱表示部242を備えていることが好ましい。
次に、表示部24の外部からの操作を防止できる端子温度表示装置2について、図3および図4を用いて説明を行う。
筐体25は、図4に示すように筐体基台部2501に熱動素子22と表示部24を収納、配置した後に、図3に示すように筐体蓋部2502を取り付けることで、熱動素子22と表示部24を外部から接触不能とできるように構成している。
また、筐体基台部2501には、表示部24の外部からの操作を防ぐとともに表示部24の移動量に応じた端子12の発熱状態を視認させるための発熱表示板2521を、筐体蓋部2502には表示部24と発熱表示板2521を外部から視認させるための視認部である窓枠2522を設けてあり、端子12の発熱状態を容易に視認できるように構成されている。例えば表示部24の、窓枠2522から視認できる面の一部を色違いとし、発熱表示板2521を透明、かつ端子12の温度を表す文字を表示部24の移動量に対応した位置に記載すれば、表示部24が移動したとき、移動量に応じて表示部24の色違いとした面が発熱表示板2521を通して現れることで、窓枠2522から端子12の温度を確認できる。
このような構成により、熱動素子22と表示部24が外部から接触不能となるため、熱動素子22以外の、意図的な操作によって表示部24が移動することがなくなり、端子12の発熱状態を正確に表示することができる。また、筐体蓋部2502に表示部24を視認させるための窓枠2522を設けたため、表示部24が筐体25に収納された状態でも、表示部24の表示を視認することができる。
次に、端子温度表示装置2の使用中は最大発熱表示部242の表示をリセットできず、端子温度表示装置2を回路遮断器1から取り外せば最大発熱表示部242の表示をリセットできる端子温度表示装置2について、図7を用いて説明を行う。
図7に示す通り、筐体基台部2501は、端子温度表示装置2の回路遮断器1側の面に最大発熱表示部242の位置を初期状態に戻せるリセット用の解除口253を設けている。
筐体基台部2501の、熱伝導端子板21を端子12に取付けたときに外部からの接触による操作が不可能となる面に、リセット用の解除口を設けることで、端子温度装置2を回路遮断器1に接続している状態では最大温度表示部242をリセット操作できない構造となっている。
ねじ緩み等で最大発熱表示部242が、端子12の異常過熱を示す表示状態となると、端子温度表示装置2を回路遮断器1から取り外し、リセット用の解除口253に棒を挿入して最大発熱表示部242を押し込むなどの操作を行うことで最大発熱表示部242の位置を初期位置にリセットし、その後に回路遮断器1に確実にねじ締めを行って端子温度表示装置2を取付けることで、端子ねじ11のねじ緩みによる端子12の異常過熱を防止できると共に、端子温度表示装置2の最大発熱表示部242を再度使用可能とできる。
このような構成により、端子温度表示装置2を使用している間は最大発熱表示部242の表示をリセットされることなく維持できるため、端子12の異常過熱を確実に表示できる。かつ端子温度表示装置2を取り外せば、最大発熱表示部242の表示をリセットできるため、端子温度表示装置2の最大発熱表示部242を再度使用することができる。
なお、図7ではリセット用の解除口253は回路遮断器1に面する位置に配置しているが、これに限らず、例えばリセット用の解除口253をスライドスイッチとし、端子温度表示装置2の底面に備え、スライドスイッチをスライドさせることで最大発熱表示部242を初期位置にリセットできる構造としてもよい。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、表示部24は、水平方向に移動としたが、作動体を軸として、熱動素子22の変位に連動して作動体と共に回動することで表示部24の面を移動させる方式としてもよい。
1 回路遮断器
11 端子ねじ
12 端子
2 端子温度表示装置
21 熱伝導端子板
22 熱動素子
23 作動体
24 表示部
241 常時発熱表示部
242 最大発熱表示部
25 筐体
2501 筐体基台部
2502 筐体蓋部
251 位置規制部
2521 発熱表示板
2522 窓枠
253 リセット用の解除口
26 常時発熱表示ばね
27 最大発熱表示板ばね
3 電線
31 圧着端子

Claims (5)

  1. 回路遮断器の端子に取付けて該端子の温度を表示する端子温度表示装置であって、
    前記端子に接続されて該端子の熱が伝導される接続部と、
    前記接続部に一端が固着されるとともに他端が前記熱の変化に応動して変位自在に配設される熱動素子と、
    前記熱動素子の変位が伝達されるとともに応動に対応して往復変位する変位伝達部と、
    前記変位伝達部の変位が伝達されて駆動される表示機構とを備えたことを特徴とする端子温度表示装置。
  2. 前記熱動素子が配設される前記接続部は前記回路遮断器の前記端子の数に対応して配設される一方、
    前記変位伝達部は夫々の前記熱動素子に共通して設けられることにより、
    夫々の前記熱動素子における最大の変位が伝達されることを特徴とする請求項1記載の端子温度表示装置。
  3. 前記表示機構は、
    前記変位伝達部における往復変位のうち一方向の変位が伝達駆動され、前記変位伝達部の最大の変位が保持される第一の表示機構と、
    往復変位の両方向の変位に追随して駆動される第二の表示機構の、
    少なくとも一方の前記表示機構を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子温度表示装置。
  4. 前記接続部の一部が外部に露出されて、前記熱動素子と、前記変位伝達部と、前記表示機構とを収納する略直方体形状の筐体を備える一方、前記表示機構を外部から視認する視認部を備え、
    前記筐体の一面が前記回路遮断器と対向して配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の端子温度表示装置。
  5. 前記接続部の一部が外部に露出されて、前記熱動素子と、前記変位伝達部と、前記表示機構とを収納する略直方体形状の筐体を備える一方、前記表示機構を外部から視認する視認部を備え、前記変位伝達部の最大の変位が保持された状態の前記第一の表示機構をリセットするリセット操作部を、前記筐体における前記回路遮断器と対向して配置される一面に設けたことを特徴とする請求項3の端子温度表示装置。
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