JP6623190B2 - マルチコアファイバ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチコアファイバに関する。
長距離大容量通信にマルチコアファイバを用いる場合、コア間クロストークを抑制することが課題になっている。そのため、特許文献1,2では、コアの外側にトレンチ状の低屈折率部を設けることが提案されている。また、伝搬定数が異なるコアを互い違いに配置する異種コア配置という手法も用いられている。異種コア配置を採用したマルチコアファイバは、ある曲げ半径より大きい領域で、同種のコアを配置したマルチコアファイバと比べて、1/1000程度までクロストークを抑制することができる。
特許第6050847号公報 特開2011−170336号公報
異種コア配置のマルチコアファイバにおいて、クロストークがピークとなる曲げ半径Rpkは、次の式(1)で表される。
pk=(neff/Δneff)・Λ (1)
式(1)において、neffは各コアを伝搬するモードの有効屈折率の平均を表し、Δneffは各コアを伝搬するモードの有効屈折率の差分を表し、Λはコア間距離を表す。通常のシングルモードマルチコアファイバの場合、セルマイヤ近似した値で、波長1550nmのneffは1.4450〜1.4500程度である。有効屈折率neffの値自身は、Rpkの大小にほとんど影響しない。コア間距離Λは、マルチコアファイバに要求されるクロストーク値を満たすように決定される。
マルチコアファイバがトレンチ付コアを有する場合は、カットオフ波長も考慮する必要がある。Δneffは、各コアの屈折率分布の設計により大きく変えることができる。コア間のクロストークを抑制するには、Rpkを小さくするため、Δneffをできるだけ高くすることが望ましい。すなわち、neffが高いコアのneffがより高く、neffが低いコアのneffがより低いことが求められる。
しかし、neffが高いほど、コアの屈折率が高くなる傾向がある。すると、カットオフ波長が長くなり、通信用波長帯で所望のモードよりも多くのモードが伝搬する課題がある。また、neffが低いほど、コアの屈折率が低くなる傾向がある。すると、カットオフ波長が短くなり、曲げ損失が悪化する課題がある。したがって、Δneffはあまり大きくすることができず、Rpkの低減には限度がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コア間クロストークを抑制することが可能なマルチコアファイバを提供することを課題とする。
本発明は、複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きいことを特徴とするマルチコアファイバを提供する。
前記マルチコアファイバにおいて、前記2種類以上のコア要素は、±3%以内の範囲で同一の実効断面積を有してもよい。
前記マルチコアファイバは、r/rが1.0であるコア要素を含んでもよい。
前記マルチコアファイバにおいて、37個のコア要素が、六方最密構造の各格子点に空きを生じることなく、中心に1個、前記中心の外側を囲む第1層に6個、前記第1層の外側を囲む第2層に12個、前記第2層の外側を囲む第3層に18個の割り振りで配置され、前記第3層において前記中心から最も離れた格子点の6個に、実効屈折率が最も高い種類のコア要素が配置され、すべてのコア要素においてLP11モードのカットオフ波長が1530nm以下であってもよい。
前記マルチコアファイバにおいて、前記外側クラッドの外径が250μm以下、コア間距離が30μm以下であってもよい。
前記マルチコアファイバにおいて、隣接するコア要素間の実効屈折率の差が、いずれも0.0005以上であってもよい。
本発明によれば、コア間クロストークを抑制することが可能なマルチコアファイバを提供することができる。
コア要素の屈折率分布を例示する説明図である。 (a)〜(c)は、六方最密構造の各格子点にコア要素が配置されたマルチコアファイバの模式図である。 (a)〜(c)は、正方格子の各格子点にコア要素が配置されたマルチコアファイバの模式図である。 /rを1.7とした場合におけるr及びΔに対する特性の依存性の一例を示すグラフである。 /rを1.0とした場合におけるr及びΔに対する特性の依存性の一例を示すグラフである。 と吸収損失の関係の一例を示すグラフである。 コア間距離と、曲げ損失の関係の一例を示すグラフである。 作製した光ファイバの一例を示す断面写真である。 作製した光ファイバのコア配置図である。 作製した光ファイバのクロストークの測定結果を示すグラフである。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に、コア要素の屈折率分布を例示する説明図である。コア要素は、外側クラッド14より屈折率が高いコア11と、コア11を囲み、外側クラッド14より屈折率が低い低屈折率部13とを有する。低屈折率部13の内半径rは、コア11の外半径r以上である。コア11は、外側クラッド14に対してΔの比屈折率差を有する。低屈折率部13は、外側クラッド14に対して−Δの比屈折率差を有する。低屈折率部13は、外半径と内半径との差として、幅Wを有する。
コア要素は、コア11と低屈折率部13との間に、内側クラッド12を有してもよい。内側クラッド12の屈折率は、外側クラッド14の屈折率と同等でもよい。コア11と低屈折率部13との間に内側クラッド12を有するコア要素は、トレンチ付コアとして知られている。また、内側クラッド12を省略して、r/r=1.0であるコア要素は、W型コアとして知られている。
コア11、内側クラッド12、低屈折率部13、外側クラッド14は、例えば、純石英又はドープされた石英等の石英系ガラスから構成することができる。ドープの有無、種類(元素)、濃度等により、ガラスの屈折率を調整することができる。内側クラッド12又は外側クラッド14は、実質的にドープされていない石英ガラスから構成されてもよい。外側クラッド14の外周上には、樹脂等からなる不図示の被覆を設けることができる。
本実施形態のマルチコアファイバは、複数のコア要素と、複数のコア要素を囲む外側クラッドとを備える。また、複数のコア要素は、実効屈折率neffが互いに異なる2種類以上のコア要素を含む。2種類以上のコア要素は、2種類以上のトレンチ付コアであってもよく、1種類以上のトレンチ付コアと1種類以上のW型コアとの組み合わせでもよい。
実効屈折率neffが互いに異なる2種類以上のコア要素として、少なくとも、neffが高い種類のコア要素(高neffコア)と、neffが低い種類のコア要素(低neffコア)とが含まれる。更に、高neffコアと低neffコアとの中間のneffを有するコア要素(中neffコア)を採用してもよい。
従来、トレンチ付コアを備える異種コア配置のマルチコアファイバの設計においては、製造負荷を低減するため、r/rをすべてのトレンチ付コアを通じて一定としていた(特許文献1,2参照)。しかし、r/rが一定という条件があると、Δneffを大きくし、Rpkを低減するのに制約となる。
今回、r/rが小さいコア要素では、コア11のカットオフ波長が同じでもneffが低くなり、r/rが大きいコア要素では、コア11のカットオフ波長が同じでもneffが高くなることが見出された。そこで、r/rが小さいコア要素を低neffコアとし、r/rが大きいコア要素を高neffコアとすることで、Δneffが大きく、Rpkが小さいマルチコアファイバの設計を容易にすることができる。
2種類以上のコア要素のうち、高neffコアのr/rは、低neffコアのr/rより大きい。中neffコアを採用する場合、中neffコアのr/rは、高neffコアのr/rと同等でもよく、低neffコアのr/rと同等でもよく、両者の間のr/rでもよい。
図2(a)〜(c)に、六方最密構造の各格子点にコア要素が配置されたマルチコアファイバの断面図を模式的に示す。これらの断面構造では、六方最密構造の各格子点に空きを生じることなく、外側クラッドCの中に複数のコア要素が配置されている。各コア要素は、高neffコアH、中neffコアM、低neffコアLの3種類から選択されるいずれかである。互いに隣接するコア要素は、いずれの組においても、異なる種類から選択されている。
図2(a)に示す断面構造では、中心に1個、中心の外側を囲む第1層に6個の割り振りで、7個のコア要素が配置されている。
図2(b)に示す断面構造では、中心に1個、第1層に6個、第1層の外側を囲む第2層に12個の割り振りで、19個のコア要素が配置されている。
図2(c)に示す断面構造では、中心に1個、第1層に6個、第2層に12個、第2層の外側を囲む第3層に18個の割り振りで、37個のコア要素が配置されている。
図2(a)〜(c)では、中心が高neffコアHとなり、隣接するコア要素の種類が異なるように各コア要素が配置されている。中心が低neffコアLとなるように配置することも可能である。中心が中neffコアMとなるように配置することも可能である。第1層は、中心とは異なる2種類のコア要素が配置される。第2層又は第3層には、3種類のコア要素が、略正六角形の外周に沿って順に配置されてもよい。
図3(a)〜(c)に、正方格子の各格子点にコア要素が配置されたマルチコアファイバの断面図を模式的に示す。これらの断面構造では、正方格子の各格子点に空きを生じることなく、外側クラッドCの中に複数のコア要素が配置されている。各コア要素は、高neffコアH、低neffコアLの2種類から選択されるいずれかである。高neffコアと低neffコアとが交互に配列され、互いに隣接するコア要素は、いずれの組においても種類が異なる。
図4及び図5のグラフに、コア11の外半径r[μm]及びコア11の比屈折率差Δ[%]に対する特性の依存性の一例を示す。図4はr/rを1.7とした場合の計算結果であり、図5はr/rを1.0とした場合の計算結果である。neffが1.4480〜1.4445のラベルを添えた一点鎖線は、コア要素のneffが各ラベルの値に等しい点(r,Δ)を結ぶ線である。
すべてのコア要素において、接続損失及び光S/N比(OSNR)を均一化する観点から、実効断面積Aeffが同一であることが好ましい。2種類以上のコア要素のAeffが同一となる範囲としては、例えば、±3%以内、±2%以内、±1%以内等が挙げられる。Aeffの範囲の中心値としては、Aeffの設計値又は平均値が挙げられる。
「Aeff at 1550nm=80μm」のラベルが添えられた太い実線は、標準的なシングルモードファイバと同程度に、波長1550nmにおけるAeffが80μmとなる点(r,Δ)を結ぶ線である。
「λSC−L」のラベルが添えられた長破線は、コア要素を単独で外側クラッド内に配置した計算上のカットオフ波長の最長値(λSC−L)を与える点(r,Δ)を結ぶ線である。ここでは、マルチコアファイバを構成した際にカットオフ波長が長くなることを考慮して、λSC−L=1350nmとした。
「λSC−S」のラベルが添えられた短破線は、コア要素を単独で外側クラッド内に配置した計算上のカットオフ波長の最短値(λSC−S)を与える点(r,Δ)を結ぶ線である。ここでは、曲げに対して耐性を持つITU−T G.657.A1を満たす光ファイバの標準的なカットオフ波長が1190nmであることを考慮して、λSC−S=1190nmとした。
図4の「core a」及び図5の「core c」は、波長1550nmにおけるAeffが80μm、カットオフ波長がλSC−L=1350nmとなる点を表す。
図4の「core b」及び図5の「core d」は、波長1550nmにおけるAeffが80μm、カットオフ波長がλSC−S=1190nmとなる点を表す。
図4の「core a」及び「core b」は、r/r=1.7及びAeff at 1550nm=80μmの条件で、それぞれneffが最も高い又は最も低い点(r,Δ)を示す。
図5の「core c」及び「core d」は、r/r=1.0及びAeff at 1550nm=80μmの条件で、それぞれneffが最も高い又は最も低い点(r,Δ)を示す。
表1に、core a〜dのそれぞれのパラメータ及びneffを示す。ここで、Wは、図1に示すように、径方向における低屈折率部13の幅、すなわち、外半径と内半径との差である。また、λc22mは、22mカットオフ波長である。
/rが一定の条件では、例えばcore aとcore bのneffの差は0.00076であり、core cとcore dのneffの差は0.00092である。これに対して、高neffコアのr/rが低neffコアのr/rより大きい条件では、core aとcore dのneffの差は0.00109である。このように、r/rが一定の条件よりも、高neffコアのr/rが低neffコアのr/rより大きい条件の方が、より大きなΔneffとなる。
すなわち、r/rに差を持たせることにより、同じ光学特性の条件で、すべてのコア要素のAeffを設計上同一にし、かつ、カットオフ波長の範囲を定めた際に、より大きなΔneffを実現することができる。なお、r/rの下限は、上述したように1.0(W型コア)である。r/rが大きすぎると、クロストークが悪化する、あるいはコア径が大きくなることから、高neffコアのr/rとしては、例えば1.7〜2.1の範囲が挙げられる。
例えば、core aのように、r/rが大きいコア要素を高neffコアとし、core dのように、r/rが小さいコア要素を低neffコアとし、高neffコアと低neffコアとの中間のコア要素を中neffコアとすることで、3種類のコア要素を備える異種コア配置のマルチコアファイバを設計することができる。
中neffコアは、隣接するコア要素間で、できるだけ全てのRpkを小さくするため、高neffコアと低neffコアの平均的なneffを有することが好ましい。すなわち、高neffコアと中neffコアとの間のΔneffが、中neffコアと低neffコアとの間のΔneffと等しいことが好ましい。
隣接するコア要素間のΔneffの最小値としては、0.0005程度が挙げられる。これにより、隣接するコア要素間の全ての組み合わせで、Δneffを0.0005以上とすることができる。隣接するコア要素間のΔneffとしては、0.0005程度、0.0006程度、0.0007程度、0.0008程度、0.0009程度、0.0010程度等が挙げられる。上述したように、カットオフ波長、曲げ損失等も考慮して、Δneffを設定することができる。カットオフ波長を考慮して、全てのコア要素において伝送に使用するモードを基本モードのみとすることにより、シングルモード伝送が可能になる。
core a及びcore dと組み合わされる中neffコアの一例として、例えば、次に示すcore eが挙げられる。core eのパラメータは、Δ=0.305%、r=4.61μm、r/r=1.7、W/r=0.79、neff=1.44611である。
クラッド厚の設計に当たっては、一番外側に位置するコア要素から外側クラッドの外側に設けられる被覆への吸収損失を抑制可能な厚さが求められる。六方最密構造の各格子点に空きを生じることなくコア要素を配置した場合、上述したように、図2(a)のような7コアファイバ、図2(b)のような19コアファイバ、図2(c)のような37コアファイバを実現することができる。マルチコアファイバのクラッド径、すなわち外側クラッド14の外径を250μm以下にした場合、37コアがコア数の限界と考えられる。
中心から最も外側に位置するコア要素は、略正六角形に配置される最外層のコア要素のうち、正六角形の略頂点に配置される6個である。図2(a)及び(b)に示す7コアファイバ及び19コアファイバでは、中心から最も外側に位置するコア要素が2種類となる。図2(c)に示す37コアファイバでは、中心から最も外側に1種類のコア要素のみが配置されている。
中心から最も外側には、被覆への吸収損失(曲げ損失)が最も小さくなるコア要素として、高neffコアを配置することが好ましい。そこで、図2(c)に示す37コアファイバでは、中心から最も離れた格子点の6個に、高neffコアが配置されるように設計することができる。7コアファイバ、19コアファイバ、37コアファイバの中では、37コアファイバが最もクラッド厚を小さくすることができる。
図6に、core aを高neffコア(core H)とし、core eを中neffコア(core M)とし、core dを低neffコア(core L)とした場合に、T[μm]と吸収損失[dB/km]との関係の一例を示すグラフである。ここで、クラッド厚Tは、図9に示すように、中心から最も外側に配置されたコア要素の中心と、外側クラッドの外周までの距離である。すなわち、クラッド厚Tは、コア要素の中心から外側クラッドの外周までの距離の最小値である。
図6のグラフの計算の際には、波長を1625nm、曲げ半径を140mmとした。このグラフから分かるように、3種類の中でcore Hが最も低損失である。図6のcore Hが敷居値とされる0.001dB/km(1.E−03)を満たすには、Tが約35μmあればよい。
コア間距離は、あるコア要素を取り囲む複数のコア要素の低屈折率部によるカットオフ波長の長波長化を考慮して決めることができる。1つのコア要素が単独で外側クラッド内に配置されたときのカットオフ波長が最も長いcore Hについて、コア間距離Λ[μm]に対する曲げ損失[dB/m]の関係を計算した結果を図7に示す。図7のグラフの計算の際には、波長を1530nm、曲げ半径を140mmとした。曲げ損失が0.02dB/m以上であれば、カットオフ波長を1530nm以下とすることができる。図7からは、コア間距離が28μm以上あればよいことが分かる。すべてのコア要素においてLP11モードのカットオフ波長を1530nm以下にすることができる。高密度化のためのコア間距離としては、例えば30μm以下が挙げられる。
以上の計算結果に基づいて、core aを高neffコア(core H)とし、core eを中neffコア(core M)とし、core dを低neffコア(core L)とした3層構造の37コアファイバを試作した。図8に本実施例の断面写真を示し、図9に本実施例のコア配置図を示す。クラッド径Dは248.3μm、クラッド厚Tは36.8μm、コア間距離Λは29.1μmであった。3種類のコアの波長1550nmでのAeffは、種類ごとに平均をとって、それぞれ81.4μm、80.0μm、80.4μmであった。本実施例では、隣接するコア要素間の実効屈折率の差Δneffが、いずれも0.0005以上である。
図10に、コア間のクロストーク(XT)[dB]の測定結果を示す。core Hとcore Mとの間、core Mとcore Lとの間、core Hとcore Lとの間のいずれにおいても、1550nmで−50dB以下と、十分に小さいクロストークであった。また、3種類のコア要素の組み合わせの中で最も大きいRpkは、71mm以下と十分に小さかった。
C…外側クラッド、D…クラッド径、H…高neffコア、L…低neffコア、M…中neffコア、r…コアの外半径、r…低屈折率部の内半径、T…クラッド厚、W…低屈折率部の幅、Δ…コアの比屈折率差、Δ…低屈折率部の比屈折率差、Λ…コア間距離、11…コア、12…内側クラッド、13…低屈折率部、14…外側クラッド。

Claims (10)

  1. 複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、
    前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、
    前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きく、
    前記2種類以上のコア要素は、±3%以内の範囲で同一の実効断面積を有することを特徴とするマルチコアファイバ。
  2. 複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、
    前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、
    前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きく、
    /r が1.0であるコア要素を含むことを特徴とするマルチコアファイバ。
  3. 複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、
    前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、
    前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きく、
    37個のコア要素が、六方最密構造の各格子点に空きを生じることなく、中心に1個、前記中心の外側を囲む第1層に6個、前記第1層の外側を囲む第2層に12個、前記第2層の外側を囲む第3層に18個の割り振りで配置され、
    前記第3層において前記中心から最も離れた格子点の6個に、実効屈折率が最も高い種類のコア要素が配置され、
    すべてのコア要素においてLP11モードのカットオフ波長が1530nm以下であることを特徴とするマルチコアファイバ。
  4. 複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、
    前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、
    前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きく、
    前記外側クラッドの外径が250μm以下、コア間距離が30μm以下であることを特徴とするマルチコアファイバ。
  5. 複数のコア要素と、前記複数のコア要素を囲む外側クラッドと、を備え、
    前記複数のコア要素は、前記外側クラッドより屈折率が高いコアと、前記コアを囲み、前記外側クラッドより屈折率が低い低屈折率部とを有し、前記低屈折率部の内半径rが前記コアの外半径r以上であり、実効屈折率が互いに異なる2種類以上のコア要素を含み、
    前記2種類以上のコア要素のうち、実効屈折率が最も高い種類のコア要素のr/rが、実効屈折率が最も低い種類のコア要素のr/rより大きく、
    隣接するコア要素間の実効屈折率の差が、いずれも0.0005以上であることを特徴とするマルチコアファイバ。
  6. 前記2種類以上のコア要素は、2種類以上のトレンチ付コアであって、W型コアを含まないことを特徴とする請求項1または3〜5のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  7. /rが1.0であるコア要素を含むことを特徴とする請求項に記載のマルチコアファイバ。
  8. 37個のコア要素が、六方最密構造の各格子点に空きを生じることなく、中心に1個、前記中心の外側を囲む第1層に6個、前記第1層の外側を囲む第2層に12個、前記第2層の外側を囲む第3層に18個の割り振りで配置され、
    前記第3層において前記中心から最も離れた格子点の6個に、実効屈折率が最も高い種類のコア要素が配置され、
    すべてのコア要素においてLP11モードのカットオフ波長が1530nm以下であることを特徴とする請求項1または2または6または7に記載のマルチコアファイバ。
  9. 前記外側クラッドの外径が250μm以下、コア間距離が30μm以下であることを特徴とする請求項1〜3または6〜8のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  10. 隣接するコア要素間の実効屈折率の差が、いずれも0.0005以上であることを特徴とする請求項1〜4または6〜9のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
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