JP6621350B2 - 空間光変調器の制御装置及び制御方法 - Google Patents

空間光変調器の制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明の一側面は、空間光変調器の制御装置及び制御方法に関するものである。
非特許文献1は、対物レンズの瞳面に形成される光点の位置に応じて、対物レンズの焦点面に形成される縞パターン像のコントラストが変化することを開示する。
Kevin O’ Holleran and Michael Shaw, "Polarization effects oncontrast in structured illumination microscopy", Optics Letters, Vol. 37, Issue22, pp. 4603-4605 (2012)
近年、例えば光学顕微鏡などの分野において、対象物に照射される照明光の条件(例えば面照明、点照明、構造化照明、パターン照明など)を制御する技術が研究されている。例えば、対物レンズの瞳面における変調光の強度や位相を制御することにより、全反射照明などの様々な照明方式が実現され得る。しかし、このような照明方式をレンズ等の光学部品のみによって構成すると、照明条件を変更する際に、光学部品の組み込みや切替えに伴う機械的な制御が必要となり、照明条件が制限され、また装置が大型化してしまう。
このような問題を解決するために、空間光変調器(Spatial Light Modulator;SLM)を利用することが考えられる。すなわち、レンズに入力する光をSLMによって変調することにより、レンズの瞳面における光の強度や位相を制御する。これにより、機械的な動作を必要としない電気的な照明方式を実現できるので、照明条件が自在に切り替え可能となり、且つ、装置の小型化に寄与できる。
しかしながら、このような方式には次の課題がある。レンズの瞳面における光の強度や位相をSLMにより制御して所望の照明条件を実現するためには、レンズの光軸と、SLMに呈示される変調パターンの基準座標軸との相対位置が精度良く合致していることが望ましい。図21は、レンズの瞳面101と、SLMの変調面102との相対位置関係を概念的に表す。瞳面101にはη−ξ直交座標系が定義されており、変調面102にはx−y直交座標系が定義されている。変調面102の変調パターンはこのx−y直交座標系を基準座標として作成されるが、x−y直交座標系の原点とη−ξ直交座標系の原点とが互いにずれている場合(図21にはこれらの原点が一致している場合を示す)、瞳面101に形成される像は本来の像に対してずれてしまう。従って、レンズの焦点面において所望の照明条件を精度良く実現することができない。なお、このような問題を解決するためにSLM及びレンズの取り付け位置を機械的に調整することも考えられるが、そのような機械的な調整では多大な手間を要し、また精度において限度がある。
本発明の一側面は、レンズの光軸と、SLMに呈示される変調パターンの基準座標軸との相対位置を精度良く合致させることができる空間光変調器の制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一側面による空間光変調器の制御装置は、レンズと、複数の変調画素が2次元に配列された変調面を有し、レンズの瞳面に第1の光点及び第2の光点を形成するために、変調面に第1の変調パターンを呈示して第1の変調光を出力する空間光変調器と、複数の光電変換画素が2次元に配列された撮像面を有し、撮像面において第1の変調光によってレンズの焦点面に形成された第1の縞パターン像を撮像し、第1の縞パターン像の光強度分布を表す第1の画像データを生成する撮像装置と、第1の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第1のパラメータを算出する算出部と、第1のパラメータに基づいて、レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれを求める解析部と、相対位置のずれが減少するように、変調面における基準座標の原点位置を変更する変更部とを備える。
また、本発明の一側面による空間光変調器の制御方法は、レンズの瞳面に第1の光点及び第2の光点を形成するために、空間光変調器の変調面に第1の変調パターンを呈示して第1の変調光を出力するステップと、撮像装置の撮像面において第1の変調光によってレンズの焦点面に形成された第1の縞パターン像を撮像し、第1の縞パターン像の光強度分布を表す第1の画像データを生成するステップと、第1の画像データから、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第1のパラメータを算出するステップと、第1のパラメータに基づいて、レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれを求めるステップと、相対位置のずれが減少するように、変調面における基準座標の原点位置を変更するステップとを含む。
これらの装置及び方法では、SLMを用いてレンズの瞳面に少なくとも2つの光点を形成することにより、レンズの焦点面に縞パターン像を形成する。このとき、SLMの変調面における基準座標とレンズの光軸との相対位置のずれに応じて、この縞パターン像が有するパラメータ(強度振幅、位相シフト量、及び強度平均)が変化することを本発明者は見出した。そして、本発明者は、このような現象を利用し、縞パターン像が有するパラメータに基づいて、これらの相対位置のずれを知ることが可能であることに想い到った。そこで、上記の装置及び方法では、縞パターン像に関する画像データから、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第1のパラメータを算出し、該第1のパラメータに基づいて、これらの相対位置のずれを求める。これにより、これらの相対位置のずれを容易に且つ精度良く検出できる。そして、上記の装置及び方法のように、相対位置のずれが減少するようにSLMの基準座標の原点位置を変更することにより、これらの相対位置を精度良く合致させることができる。
上記装置は、レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルを記憶する記憶部を更に備え、解析部は、相対位置のずれを算出するために、第1のパラメータとデータテーブルとを照合してもよい。同様に、上記方法において、相対位置のずれを求めるステップでは、相対位置のずれを算出するために、レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルと、第1のパラメータとを照合してもよい。これにより、パラメータとの相関を精密に照合することが可能となるので、相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
上記装置において、空間光変調器は、第3の光点及び第4の光点を形成するために、変調面に第2の変調パターンを呈示して第2の変調光を更に出力し、撮像装置は、撮像面において第2の変調光によってレンズの焦点面に形成された第2の縞パターン像を撮像し、第2の縞パターン像の光強度分布を表す第2の画像データを更に生成し、算出部は、第2の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第2のパラメータを算出し、解析部は、第1のパラメータ及び第2のパラメータに基づいて、相対位置のずれを求めてもよい。同様に、上記方法は、レンズの瞳面に第3の光点及び第4の光点を形成するために、変調面に第2の変調パターンを呈示して第2の変調光を出力するステップと、撮像装置の撮像面において第2の変調光によってレンズの焦点面に形成された第2の縞パターン像を撮像し、第2の縞パターン像の光強度分布を表す第2の画像データを生成するステップとを更に含み、パラメータを算出するステップでは、第2の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第2のパラメータを算出し、相対位置のずれを求めるステップでは、第1のパラメータ及び第2のパラメータに基づいて、相対位置のずれを求めてもよい。これらの装置及び方法によれば、互いに異なる2つの縞パターン像のパラメータに基づいて相対位置のずれを求めるので、相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
上記装置は、 レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルを記憶する記憶部を更に備え、解析部は、相対位置のずれを算出するために、第1のパラメータ及び第2のパラメータとデータテーブルとを照合してもよい。同様に、上記方法において、相対位置のずれを求めるステップでは、相対位置のずれを算出するために、レンズの光軸と変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルと、第1のパラメータ及び第2のパラメータとを照合してもよい。これにより、互いに異なる2つの縞パターン像のパラメータとの相関を精密に照合することが可能となるので、相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
上記装置及び方法において、第1の光点及び第2の光点のうち一方の位置と、第3の光点及び第4の光点のうち一方の位置とは互いに等しくてもよい。このような場合であっても、上記の装置及び方法による効果を好適に得ることができる。
本発明の一側面による空間光変調器の制御装置及び制御方法によれば、レンズの光軸と、SLMに呈示される変調パターンの基準座標軸との相対位置を精度良く合致させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置の構成を示す。 図2は、焦点面に形成される縞パターン像の一例である。 図3は、図2に示された縞パターン像の破線に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。 図4は、瞳面上における第1の光点と第2の光点との相対位置関係、及び、これらの光点と、瞳面に定義されるη−ξ直交座標系との相対位置関係を示す。 図5は、座標ξ1をゼロに固定し、角度α及び座標η1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を示すグラフである。 図6は、座標ξ1をゼロに固定し、角度α及び座標η1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を示すグラフである。 図7は、座標η1をゼロに固定し、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。 図8は、座標η1をゼロに固定し、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。 図9は、座標η1を0.149に固定し、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。 図10は、座標η1を0.149に固定し、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。 図11は、制御装置の動作及び制御方法に含まれる各ステップを示すフローチャートである。 図12は、第1変形例による制御装置の構成を示す。 図13は、光点の形成位置の例を示す図である。 図14は、第1変形例による制御装置の動作、及び第1変形例による制御方法に含まれる各ステップを示すフローチャートである。 図15(a)は、瞳面上のη−ξ直交座標系における光点の位置を示す。図15(b)は、焦点面に形成される縞パターン像を示す。 図16(a)は、瞳面上のη−ξ直交座標系における光点の位置を示す。図16(b)は、焦点面に形成される縞パターン像を示す。 図17(a)は、図15(b)に示された縞パターン像の破線に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。図17(b)は、図16(b)に示された縞パターン像の破線に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。 図18(a)〜図18(c)は、η1またはξ1の変化量と非対称度数との関係を示すグラフである。 図19(a)〜図19(c)は、2つの光点の中点(η,ξ)が何れの軸上にも存在しない場合に、非対称度数とξ1の変化量との関係を示すグラフである。 図20は、第2変形例において相対位置のずれを求める工程の一例を示すフローチャートである。 図21は、レンズの瞳面と、SLMの変調面との相対位置関係を概念的に表す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一側面による空間光変調器の制御装置及び制御方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置1Aの構成を示す。図1に示されるように、制御装置1Aは、SLM10と、レンズ20と、撮像装置30と、制御部40とを備える。
SLM10は、例えば位相変調型のSLM又は強度(振幅)変調型のSLMであって、複数の変調画素が2次元に配列され、任意の位相変調パターン又は任意の強度(振幅)変調パターンを呈示することができる変調面11を有する。SLM10は、光源と光学的に結合される。SLM10は、光源(例えばレーザ光源)から出力される被変調光L1を変調面11において変調し、変調光L2(第1の変調光)を出力する。後述するように、変調面11は、レンズ20の瞳面21に第1の光点P1及び第2の光点P2を形成するための第1の変調パターンを呈示する。瞳面21における第1の光点P1及び第2の光点P2の形成位置は任意であり、互いに異なる。SLM10には制御部40が電気的に接続されており、このような変調パターンをSLM10に呈示するための信号S1が、制御部40からSLM10に提供される。
レンズ20は、SLM10と光学的に結合される。レンズ20は、変調面11と撮像装置30との間の光軸上に配置されている。レンズ20は、例えば対物レンズとして用いられる集光レンズであって、SLM10から出力された変調光L2を焦点面22に集光する。これにより、2つの光点P1,P2を形成後の変調光L2は、焦点面22において一つの領域に照射され、干渉して縞パターン像を形成する。図2は、焦点面22に形成される縞パターン像の一例であって、光強度が大きい部分は明るく、光強度が小さい部分は暗く示されている。なお、レンズ20は、複数のレンズから構成されてもよい。
撮像装置30は、レンズ20と光学的に結合される。撮像装置30は、複数の光電変換画素が2次元に配列され、焦点面22に配置された撮像面31を有する。撮像装置30は、例えば、CCDエリアイメージセンサ又はCMOSエリアイメージセンサなどのエリアイメージセンサを有する。撮像装置30は、変調光L2によって焦点面22に形成された縞パターン像を撮像面31において撮像する。これにより、縞パターン像の光強度分布を表す画像データDa(第1の画像データ)を生成する。撮像装置30は、制御部40と電気的に接続されており、生成した画像データDaを制御部40に提供する。
制御部40は、例えばプロセッサ及びメモリを含むコンピュータで構成され、SLM10と電気的に接続されており、SLM10に呈示される変調パターンを示す信号S1を出力する。本実施形態の制御部40は、算出部41、記憶部42、解析部43、変更部44、及び作成部45を含む。制御部40は、算出部41としての機能、記憶部42としての機能、解析部43としての機能、変更部44としての機能、及び作成部45としての機能をプロセッサによって実現する。なお、制御部40は、各機能を同じプロセッサで実現してもよいし、異なるプロセッサで実現してもよい。また、各機能をプロセッサで実現させるためのプログラムは、コンピュータ内のメモリ、若しくはコンピュータに電気的に接続された外部記憶装置に記憶される。
算出部41は、撮像装置30から提供された画像データDaから、縞パターン像の強度振幅、縞パターン像の位相シフト量、及び縞パターン像の強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータを算出する。ここで、図3は、図2に示された縞パターン像の破線g0に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。図3において、横軸は焦点面22における位置を示し、縦軸は光強度(任意単位)を示す。縞パターン像の光強度変化は、図3に示されるように正弦波状となる。強度振幅とは、図中のAmp0、すなわち干渉縞の光強度の極大値と極小値との差を意味する。また、位相シフト量とは、図中のPhase0、すなわち或る基準位相からの位相のずれ量を意味する。また、強度平均とは、図中のAve0、すなわち干渉縞の光強度の平均値を意味する。算出部41は、これらのうち少なくとも1種類のパラメータ(第1のパラメータ)を算出し、算出したパラメータを解析部43に提供する。
解析部43は、上記少なくとも1種類のパラメータに基づいて、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標(例えば図21に示されたx−y座標系)との相対位置のずれの大きさ及び方向を求める。一例では、解析部43は、記憶部42からデータテーブルを読み出す。記憶部42は、例えば不揮発性の記憶装置からなり、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標との相対位置のずれと、上記少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルを記憶する。記憶部42は、制御部40に電気的に接続される外部記憶装置であってもよい。解析部43は、算出部41から提供されたパラメータとデータテーブルとを照合することにより、相対位置のずれの大きさ及び方向を求める。
変更部44は、解析部43によって得られた、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれが減少するように、変調面11における基準座標の原点位置を変更する。
作成部45は、変更された原点位置に基づく新たな座標を基準として、SLM10に呈示させる変調パターンを作成する。または、作成部45は、変調パターンをSLM10に呈示するための信号S1を、変更された原点位置に基づく新たな座標に基づいて修正する。
ここで、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標との相対位置のずれと、縞パターン像の強度振幅、縞パターン像の位相シフト量、及び縞パターン像の強度平均との相関について説明する。図4は、瞳面21上における第1の光点P1と第2の光点P2との相対位置関係、及び、これらの光点P1,P2と、瞳面21に定義されるη−ξ直交座標系との相対位置関係を示す。ここで、光点P1と光点P2との距離をNAとし、光点P1と光点P2との中心位置の座標を(η1,ξ1)とする。また、光点P1と光点P2とを結ぶ直線のη軸に対する角度をαとする。
これらの光点P1,P2は、干渉による縞パターン像(図2を参照)をレンズ20の焦点面22に形成する。縞パターン像の或る位置での電場強度Itは、次の数式(1)のようにx成分Ex、y成分Ey、及びz成分Ezに成分分解して表すことができる。なお、x、y、及びzはレンズ20の焦点面22における座標であり、zは光軸方向と平行である。
It=|Ex|2+|Ey|2+|Ez|2 ・・・(1)
この数式(1)は、x成分Ex、y成分Ey、及びz成分Ezによりそれぞれ形成される3つの光強度分布の和により最終的な干渉縞パターン像が生成されることを示している。そして、x成分Ex、y成分Ey、及びz成分Ezによって形成される干渉縞パターン像の相対的な位相差や強度振幅は、瞳面21に入力する変調光L2の偏光方向、角度α、及び距離NAに依存して変化する。従って、x成分Ex、y成分Ey、及びz成分Ezの和により表現される電場強度Itの位相シフト量、強度振幅、及び強度平均もまた、光点P1,P2の偏光方向、角度α、及び距離NAに依存して変化することとなる。つまり、角度αの関数として電場強度Itの分布(干渉縞パターン像)を解析すると、縞パターン像の回転だけが単純に生じるのではなく、光点P1,P2の角度α及び距離NAに応じて、位相シフト量、強度振幅、及び強度平均に変化が生じる。なお、一般的にNAは開口数を意味するが、NAは距離[mm]に換算できる指標として扱うことができる。以下の説明においても同様に、NA(開口数)を距離NAとして扱うこととする。
ここで、光点P1と光点P2との中心位置の座標(η1,ξ1)及び角度αと、位相シフト量、強度振幅、及び強度平均との相関の一例について説明する。なお、以下に示す相関は、レンズ20として油浸対物レンズを用い、屈折率1.515の媒質と屈折率1.0の媒質との境界面を焦点面22とする光学系を仮定して計算されたものである。但し、レンズ20による偏光解消効果及び強度損失は生じないものと仮定している。
図5及び図6は、座標ξ1をゼロに固定し(すなわち光点P1,P2の中心がη軸上)、角度α及び座標η1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を示すグラフである。図5は距離NAが0.8である場合を示し、図6は距離NAが0.6である場合を示す。これらの図においては、強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の値が色の濃淡で表されており、値が小さいほど濃く、値が大きいほど淡く表示されている。また、これらの図において、縦軸は座標η1の変化量(移動距離、NA相当)を示し、横軸は角度αを示す。
図5及び図6を参照すると、縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の何れも、角度α及び座標η1の変化に応じて変化していることがわかる。特に、距離NAが大きい図5では、距離NAが小さい図6と比較して、その変化が顕著である。これらの相関から、画像データDaに示される縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量のうち少なくとも一つの値が定まると、座標η1を特定できる。
図7及び図8は、座標η1をゼロに固定し(すなわち光点P1,P2の中心がξ軸上)、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。図7は距離NAが0.8である場合を示し、図8は距離NAが0.6である場合を示す。これらの図においても、強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の値が色の濃淡で表されており、値が小さいほど濃く、値が大きいほど淡く表示されている。また、これらの図において、縦軸は座標ξ1の変化量(移動距離)を示し、横軸は角度αを示す。
図7及び図8を参照すると、縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の何れも、角度α及び座標ξ1の変化に応じて変化していることがわかる。特に、距離NAが大きい図7では、距離NAが小さい図8と比較して、その変化が顕著である。これらの相関から、画像データDaに示される縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量のうち少なくとも一つの値が定まると、座標ξ1を特定できる。
図9及び図10は、座標η1を0.149に固定し(すなわち光点P1,P2の中心がη軸上及びξ軸上の何れにもない)、角度α及び座標ξ1を変化させたときの(a)強度振幅、(b)強度平均、及び(c)位相シフト量の変化を表したグラフである。図9は距離NAが0.8である場合を示し、図10は距離NAが0.6である場合を示す。これらの図においても、強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の値が色の濃淡で表されており、値が小さいほど濃く、値が大きいほど淡く表示されている。また、これらの図において、縦軸は座標ξ1の変化量(移動距離)を示し、横軸は角度αを示す。
図9及び図10を参照すると、縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量の何れも、角度α及び座標ξ1の変化に応じて変化していることがわかる。特に、距離NAが大きい図9では、距離NAが小さい図10と比較して、その変化が顕著である。これらの相関から、画像データDaに示される縞パターン像の強度振幅、強度平均、及び位相シフト量のうち少なくとも一つの値が定まると、座標ξ1を特定できる。なお、同様の原理により、座標ξ1を任意の値に固定し、角度α及び座標η1を変化させた場合に得られる相関を用いて、座標η1を特定できる。
ここで、本実施形態による制御装置1Aの動作とともに、空間光変調器の制御方法について説明する。図11は、制御装置1Aの動作及び制御方法に含まれる各ステップを示すフローチャートである。
まず、レンズ20の瞳面21に光点P1,P2を形成するために、SLM10は、変調面11に変調パターンを呈示して、被変調光L1を変調面11において変調し、変調光L2を出力する(ステップS11)。これにより、レンズ20の焦点面22には、図2に示された縞パターン像が形成される。次に、撮像装置30は、この縞パターン像(第1の縞パターン)を撮像し、縞パターン像の光強度分布を表す画像データDaを生成する(ステップS12)。そして、算出部41は、画像データDaから、縞パターン像の強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータ(第1のパラメータ)を算出する(ステップS13)。
続いて、解析部43は、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標(例えば図21に示されたx−y座標系)との相対位置のずれを求める(ステップS14)。このとき、解析部43は、算出されたパラメータに基づいて、光軸23と基準座標との相対位置のずれを求める。また、このとき、解析部43は、ステップS13により算出された少なくとも1種類のパラメータと、記憶部42に記憶された既知の相関を示すデータテーブルとを照合することにより、光軸23と基準座標との相対位置のずれを求めてもよい。続いて、変更部44は、ステップS14において求められた相対位置のずれが減少するように、変調面11における基準座標の原点位置を変更する(ステップS15)。さらに、作成部45は、ステップS15において変更された基準座標の原点位置に基づいて、SLM10に呈示される変調パターンを作成するか、もしくは、変調パターンをSLM10に呈示するための信号S1を、変更された原点位置に基づく新たな座標に基づいて修正する(ステップS16)。
以上に説明した本実施形態によるSLMの制御方法及び制御装置1Aによって得られる効果について説明する。本実施形態では、SLM10を用いてレンズ20の瞳面に少なくとも2つの光点P1,P2を形成することにより、レンズ20の焦点面22に縞パターン像を形成する。このとき、SLM10の変調面11における基準座標とレンズ20の光軸23との相対位置のずれに応じて、この縞パターン像が有するパラメータ(強度振幅、位相シフト量、及び強度平均)が変化することを本発明者は見出した。そして、本発明者は、このような現象を利用し、縞パターン像が有する上記パラメータに基づいて、これらの相対位置のずれを知ることが可能であることに想い到った。そこで、本実施形態では、縞パターン像に関する画像データDaから、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータを算出し、該パラメータとの相関に基づいて、これらの相対位置のずれを求める。これにより、これらの相対位置のずれを容易に且つ精度良く検出できる。そして、本実施形態のように、相対位置のずれが減少するようにSLM10の基準座標の原点位置を変更することにより、これらの相対位置を精度良く合致させることができる。
また、本実施形態のように、制御装置1Aは、既知の上記相関を示すデータテーブルを記憶する記憶部42を備え、解析部43は、相対位置のずれを算出するために、算出部41により算出された少なくとも1種類のパラメータとデータテーブルとを照合してもよい。同様に、ステップS14では、相対位置のずれを算出するために、ステップS13により算出された少なくとも1種類のパラメータと、記憶部42に記憶された既知の相関を示すデータテーブルとを照合してもよい。これにより、パラメータとの相関を精密に照合することが可能となるので、相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
(第1変形例)
上記実施形態では、レンズ20の瞳面21に第1の光点P1及び第2の光点P2を形成し、得られた縞パターン像の画像データDaからパラメータ(第1のパラメータ)を算出し、相対位置のずれを求めている。本変形例では、この前または後に、瞳面21に第3の光点及び第4の光点を形成し、得られた縞パターン像の画像データDb(第2の画像データ)からパラメータ(第2のパラメータ)を算出し、この第2のパラメータと第1のパラメータとに基づいて、相対位置のずれを求める。
具体的には、図12に示されるように、本変形例のSLM10は、第3の光点P3及び第4の光点P4を形成するために、変調面11に別の変調パターン(第2の変調パターン)を呈示して変調光L3(第2の変調光)を更に出力する。ここで、図13は、光点P3,P4の形成位置の例を示す図である。理解の容易のため図13には光点P1,P2が併せて示されているが、光点P1,P2と光点P3,P4とは同時には形成されない。図13(a)に示されるように、光点P3,P4は、光点P1,P2とは全く異なる位置に形成されてもよい。また、図13(b)に示されるように、光点P3,P4は、それらの中点が光点P1,P2の中点と一致するように形成されてもよい。なお、図13(b)に示される例では、光点P1〜P4が共通の円上に位置している。或いは、図13(c)に示されるように、光点P3,P4のうち一方の形成位置が、光点P1,P2のうち一方の形成位置と一致してもよい。
本変形例の撮像装置30は、変調光L3によってレンズ20の焦点面22に形成された縞パターン像(第2の縞パターン像)を撮像し、縞パターン像の光強度分布を表す画像データDbを更に生成する。撮像装置30は、生成した画像データDbを制御部40に提供する。制御部40において、算出部41は、撮像装置30から提供された画像データDbから、縞パターン像の強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータ(第2のパラメータ)を算出する。算出部41は、算出したパラメータを解析部43に提供する。
解析部43は、算出部41から提供された2つのパラメータ、すなわち画像データDaから算出された第1のパラメータ及び画像データDbから算出された第2のパラメータに基づいて、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれの大きさ及び方向を求める。一例では、解析部43は、記憶部42からデータテーブルを読み出し、上記各パラメータとデータテーブルとを照合することにより、相対位置のずれの大きさ及び方向を求める。
変更部44は、解析部43によって得られた、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれが減少するように、変調面11における基準座標の原点位置を変更する。
作成部45は、変更された原点位置に基づく新たな座標を基準として、SLM10に呈示させる変調パターンを作成する。または、作成部45は、変調パターンをSLM10に呈示するための信号S1を、変更された原点位置に基づく新たな座標に基づいて修正する。
本変形例による制御装置の動作、及び本変形例による制御方法を併せて説明する。図14は、本変形例による制御装置の動作、及び本変形例による制御方法に含まれる各ステップを示すフローチャートである。本変形例では、まず、瞳面21に光点P1,P2を形成するために、SLM10が、変調面11に変調パターンを呈示して変調光L2を出力する(ステップS21)。図15(a)は、瞳面21上のη−ξ直交座標系における光点P1,P2の位置を示す。ここで、光点P1と光点P2との距離NA=D1とし、光点P1と光点P2との中心位置の座標を(η+a,ξ+b)とする。また、光点P1と光点P2とを結ぶ直線のη軸に対する角度をα1とする。これにより、焦点面22には図15(b)に示されるような縞パターン像(第1の縞パターン像)が形成される。撮像装置30は、この縞パターン像を撮像し、この縞パターン像の光強度分布を表す画像データDaを生成する(ステップS22)。なお、この縞パターン像の光強度分布fk=1は、η+a、ξ+b、D1、及びα1に関する次の関数(2)によって表される。
k=1(η+a,ξ+b,D1,α1) ・・・(2)
次に、瞳面21に光点P3,P4を形成するために、SLM10が、変調面11に変調パターンを呈示して変調光L3を出力する(ステップS23)。図16(a)は、瞳面21上のη−ξ直交座標系における光点P3,P4の位置を示す。ここで、光点P3と光点P4との距離NA=D2とし、光点P3と光点P4との中心位置の座標を(η+c,ξ+d)とする。また、光点P3と光点P4とを結ぶ直線のη軸に対する角度をα2とする。これにより、焦点面22には図16(b)に示されるような縞パターン像(第2の縞パターン像)が形成される。撮像装置30は、この縞パターン像を撮像し、この縞パターン像の光強度分布を表す画像データDbを生成する(ステップS24)。なお、この縞パターン像の光強度分布fk=2は、η+c、ξ+d、D2、及びα2に関する次の関数(3)によって表される。
k=2(η+c,ξ+d,D2,α2) ・・・(3)
そして、算出部41は、画像データDa及びDbのそれぞれについて、縞パターン像の強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータ(第1のパラメータ及び第2のパラメータ)を算出する(ステップS25)。図17(a)は、図15(b)に示された縞パターン像の破線g1に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。図17(b)は、図16(b)に示された縞パターン像の破線g2に沿った光強度変化の一例を示すグラフである。これらの図において、横軸は焦点面22における位置を示し、縦軸は光強度(任意単位)を示す。このステップS25では、算出部41が、強度振幅(Amp1,Amp2)、位相シフト量(Phase1,Phase2)、並びに強度平均(Ave1,Ave2)のうち少なくとも1種類のパラメータを算出し、算出したパラメータを解析部43に提供する。
続いて、解析部43は、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標との相対位置のずれを求める(ステップS26)。このとき、ステップS25により求められた各パラメータに基づいて、光軸23と基準座標との相対位置のずれを求める。また、このとき、解析部43は、ステップS25により算出された各パラメータと、記憶部42に記憶された既知の相関を示すデータテーブルとを照合することにより、相対位置のずれを求めてもよい。
本変形例の解析部43は、2つの縞パターン像に基づいて、初期位置(η,ξ)を求める。上記の関数(2)及び(3)では、変数a,b,c,d,D1,D2,α1,α2を任意に決めることができるので、少なくとも2つの縞パターン像があれば、初期位置(η,ξ)を求めることができる。すなわち、図17(a)及び図17(b)に示された強度振幅(Amp1,Amp2)、位相シフト量(Phase1,Phase2)、並びに強度平均(Ave1,Ave2)のうち少なくとも1種類のパラメータとデータテーブルとを照合することによって、初期位置(η,ξ)が一意に定まるので、相対位置のずれを求めることができる。
その後、ステップS26において求められた相対位置のずれが減少するように、変調面11における基準座標の原点位置を変更する(ステップS27)。さらに、作成部45は、ステップ27において変更された基準座標の原点位置に基づいて、SLM10に呈示される変調パターンを作成するか、もしくは、変調パターンをSLM10に呈示するための信号S1を、変更された原点位置に基づく新たな座標に基づいて修正する(ステップS28)。
以上に説明した本変形例によれば、互いに異なる2つの縞パターン像のパラメータ(すなわち光点P1,P2によって形成される縞パターン像(第1の縞パターン像)のパラメータ(第1のパラメータ)、及び光点P3,P4によって形成される縞パターン像(第2の縞パターン像)のパラメータ(第2のパラメータ))に基づいて、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれを求めている。これにより、上記実施形態と比較して、これらの相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
また、本変形例のように、解析部43(ステップS26)は、相対位置のずれを算出するために、画像データDa,Dbから算出された各パラメータとデータテーブルとを照合してもよい。これにより、互いに異なる2つの縞パターン像のパラメータとの相関を精密に照合することが可能となるので、相対位置のずれを更に精度良く検出できる。
(第2変形例)
上記実施形態及び変形例では、縞パターン像の画像データから得られたパラメータと、既知の相関とを照合することによって、レンズ20の光軸23と変調面11の基準座標との相対位置のずれを求めている。しかしながら、2つの光点の形成位置(中心位置(η,ξ)及び角度α)を変化させながら多数の縞パターン像に関する画像データを取得すれば、例えば図5〜図10に示されたような具体的な相関を予め記憶部42に記憶していなくても、相関の基本的特徴を知っておくことにより、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれを求めることが可能である。
例えば、上記実施形態において示された図5(c)を参照すると、位相がπ(rad)シフトする角度αの領域が存在し、その角度領域が座標η1の変化とともに徐々に広がっていることがわかる。この角度領域の境界における位相シフト量の変化が急峻であることを加味すると、この変化を検出することによって、座標η1をより精度良く特定することができる。
なお、図6(c)を参照すると、距離NA及び角度αにかかわらず、縞パターン像に位相シフトが生じていないことがわかる。これは、縞パターン像の位相シフト量に大きく起因する距離NAが0.6では小さ過ぎ、z成分がx成分及びy成分に比べて小さいことが原因と考えられる。具体的には、ξ1=0である場合、x成分により形成される縞パターン像とy成分により形成される縞パターン像とが互いに同位相であり、z成分により形成される縞パターン像が相対的にπ(rad)だけシフトすることが原因であると考えられる。従って、条件式(4)を満たす場合にのみ、位相シフト量の変化が得られると考えられる。
|Ex|2+|Ey|2<|Ez|2 ・・・(4)
また、図5(a)及び図6(a)を参照すると、強度振幅がゼロである(或いはゼロに近い)部分が存在することがわかる。この部分では、条件式(5)を満たしていると考えられる。
|Ex|2+|Ey|2=|Ez|2 ・・・(5)
つまり、図5(a)及び図6(a)における強度振幅がゼロとなるラインは、図5(c)に示される位相がπ(rad)シフトする境界ラインと一致していると考えられる。従って、強度振幅がゼロとなるラインを検出することによって、座標η1をより精度良く特定することができる。なお、図5(a)と図6(a)とを比較すると、図5(a)の方が図6(a)よりも強度振幅の変化が大きくなっている。従って、距離NAが大きいほど上記のラインの検出が容易となり、座標η1及び角度αを精度良く特定できる。
また、図5(b)及び図6(b)を参照すると、図5(c)に示された位相シフト量及び図5(a),図6(a)に示された強度振幅の何れとも異なる形態のプロファイルを確認できる。この強度平均のプロファイルの特徴を抽出することによっても、座標η1をより精度良く特定することができる。更に、図5(b)と図6(b)とを比較すると、図5(b)の方が図6(b)よりも強度平均の変化が大きくなっているので、距離NAが大きいほど特徴の抽出が容易となり、座標η1を精度良く特定できる。
また、図7(c)を参照すると、位相がπ(rad)シフトする角度αの領域が存在し、その角度領域が座標ξ1の変化とともに徐々に広がっていることがわかる。また、この広がりの度合いは、図5(c)と比較して大きいことがわかる。この角度領域の境界における位相シフト量の変化が急峻であることを加味すると、この変化を検出することによって、座標ξ1をより精度良く特定することができる。なお、座標ξ1の移動距離がおよそ0.2よりも大きい領域において、位相シフト量に特徴的な変化(位相シフトが局所的に大きい部分)が現れているが、これは、焦点面22に入力する変調光L2の一部の入射角が全反射臨界角を超え、z成分が増強されたことに起因すると考えられる。また、図8(c)を参照すると、図6(c)と同様に、縞パターン像に位相シフトが生じていないことがわかる。この理由は、図6(c)と同様であると考えられる。
また、図7(a)及び図8(a)を参照すると、図5(a)及び図6(a)と同様に、強度振幅がゼロである(或いはゼロに近い)ラインが存在する。このラインでは、前述した条件式(5)を満たしており、このラインを検出することによって、座標ξ1をより精度良く特定することができる。なお、座標η1と同様に、距離NAが大きいほど上記のラインの検出が容易となり、座標ξ1を精度良く特定できる。また、図7(a)及び図8(a)においては、角度αが90°前後である領域において、座標ξ1の変化に対して強度振幅が急峻に変化している。このような変化は、座標ξ1の移動距離の特定(すなわち座標ξ1の特定)や、座標ξ1がゼロである場合との区別に利用できる。
また、図7(b)及び図8(b)を参照すると、図7(c)に示された位相シフト量及び図7(a),図8(a)に示された強度振幅の何れとも異なり、また座標ξ1がゼロである場合とも異なる形態のプロファイルを確認できる。この強度平均のプロファイルの特徴を抽出することによっても、座標ξ1をより精度良く特定することができる。更に、座標η1と同様に、距離NAが大きいほどプロファイルの特徴の抽出が容易となり、座標ξ1を精度良く特定できる。
また、前述した図5〜図8ではα=90°のラインを境にほぼ対称となっているが、図9及び図10では、α=90°のラインに対して非対称となっている。このような現象は、距離NAが0.8である場合と0.6である場合の双方において表れており、また、強度振幅、強度平均、及び位相シフト量(特に距離NAが大きい領域)において同様に現れている。この結果から、α=90°のラインに対する対称性の有無及び対称性の程度を調べることにより、2つの光点の中点(η,ξ)がξ軸上若しくはη軸上に存在しているのか、或いはこれらの軸上から離れているのか(更に、どの程度離れているのか)を判別することができる。
ここで、図18(a)〜図18(c)は、2つの光点の中点(η,ξ)がη軸上に存在する場合(グラフG11)、ξ軸上に存在する場合(グラフG12)、何れの軸上にも存在せずにη軸に近付いている場合(グラフG13)、及び何れの軸上にも存在せずにξ軸に近付いている場合(グラフG14)のη1またはξ1の変化量と非対称度数との関係を示すグラフである。図18(a)は強度振幅に関し、図18(b)は強度平均に関し、図18(c)は位相シフト量に関する。なお、強度振幅に関する非対称度数は以下の数式(6)によって定義される。数式(6)において、Mはη1またはξ1の変化量(移動距離)、Amp(NA,M,α)は干渉縞パターン像に現れる強度振幅変化である。非対称度数が大きいほど、より非対称であることを意味する。位相シフト量変化及び強度平均変化に関しても同様の数式により定義される。
図18(a)〜図18(c)を参照すると、2つの光点の中点(η,ξ)が何れの軸上にも存在しない場合(グラフG13、G14)には、η軸上またはξ軸上に存在する場合(グラフG11、G12)と比較して、η1またはξ1の変化に対する非対称度数の変化が大きいことがわかる。従って、非対称度数の変化の大きさに基づいて、2つの光点の中点がη軸上またはξ軸上に存在するか否かを判別することができる。また、何れの軸上にも存在しない場合に、η軸またはξ軸に対する距離を定量することも可能である。
図19(a)〜図19(c)は、2つの光点の中点(η,ξ)が何れの軸上にも存在しない場合に、2つの光点間の距離NAが0.6である場合(グラフG21)、0.7である場合(グラフG22)、及び0.8である場合(グラフG23)のそれぞれについて、非対称度数とξ1の変化量(移動距離)との関係を示すグラフである。図19(a)は強度振幅に関し、図19(b)は強度平均に関し、図19(c)は位相シフト量に関する。なお、これらのグラフでは、η1を0.149に固定し、ξ1=0を初期位置としてξ軸方向に2つの光点の中点(η,ξ)を移動させている。
図19(a)〜図19(c)を参照すると、距離NAの増加に伴って、グラフの曲線の傾きが増大することがわかる。この特徴から、距離NAが大きいほど2つの光点の中点(η,ξ)の座標の特定に有利であることがわかる。但し、ξ1の変化量(移動距離)と距離NAとの和が0.9を超えると、非対称度数が減少傾向を示す。この現象は、距離NAが大きくなると位置特定精度が向上する一方で、ξ1の変化量のダイナミックレンジが低下することを意味する。
また、図19(c)に示されるように、距離NAが小さい場合に位相シフトが生じないことに起因して、非対称度数がゼロである領域が存在することがある。距離NAが0.6である場合ではξ1の変化量(移動距離)が0.25に達するまで、また、距離NAが0.7である場合ではξ1の変化量(移動距離)が0.05に達するまで、非対称度数がゼロとなっている。
図20は、本変形例において相対位置のずれを求める工程の一例を示すフローチャートである。図20に示されるように、まず、以下のステップS32〜S36の繰り返し回数n(すなわち画像データの取得回数)を決定する(ステップS31)。次に、中点(η,ξ)の初期値を決定し(ステップS32)、距離NAを決定する(ステップS33)。続いて、ξ軸方向に中点(η,ξ)を移動させつつ、非対称度数の評価、及び縞パターン像に表れる変化の評価を行う。また、η軸方向に中点(η,ξ)を移動させつつ、非対称度数の評価、及び縞パターン像に表れる変化の評価を行う。これらの評価をもとに、中点(η,ξ)の初期値からη軸までの距離、および中点(η,ξ)の初期値からξ軸までの距離を求める(ステップS34)。
続いて、ステップS34において求められた各距離の確度を評価する(ステップS35)。例えば非対称度数や縞パターン像に表れる変化が小さい場合には、ステップS34において求められた各距離の確度が低くなる。そのような場合、ステップS33に戻り、距離NAを更に長くする(ステップS35;A)。これにより、非対称度数や縞パターン像に表れる変化を大きくして、各距離の確度を高めることができる。
また、各距離の確度が十分である場合には(ステップS35;B)、続いて中点(η,ξ)の初期値を評価する(ステップS36)。ステップS34において求められた各距離が過度に大きい(すなわち中点(η,ξ)の初期値がη軸及びξ軸から離れ過ぎている)場合、各距離の確度は低くなる傾向がある。そのような場合、ステップS32に戻り、η軸及びξ軸により近くなるように中点(η,ξ)の初期値を決定し直す(ステップS36;A)。これにより、ステップS34において求められる各距離の確度を高めることができる。
以上のステップS31〜S36をn回繰り返したのち、得られた複数の距離値に基づいて、変調面11の基準座標と光軸23との相対位置のずれを求める(ステップS37)。
本発明の一側面による空間光変調器の制御装置及び制御方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では算出部41、記憶部42、解析部43、及び変更部44が一つの制御部40内に収められているが、これらは個別に構成されてもよい。また、これらの一部または全部は、撮像装置30と一体に構成されてもよく、SLM10と一体に構成されてもよい。
1A…制御装置、11…変調面、20…レンズ、21…瞳面、22…焦点面、23…光軸、30…撮像装置、31…撮像面、40…制御部、41…算出部、42…記憶部、43…解析部、44…変更部、45…作成部、101…瞳面、102…変調面、Da,Db…画像データ、L1…被変調光、L2,L3…変調光、P1〜P4…光点。

Claims (10)

  1. レンズと、
    複数の変調画素が2次元に配列された変調面を有し、前記レンズの瞳面に第1の光点及び第2の光点を形成するために、前記変調面に第1の変調パターンを呈示して第1の変調光を出力する空間光変調器と、
    複数の光電変換画素が2次元に配列された撮像面を有し、前記撮像面において前記第1の変調光によって前記レンズの焦点面に形成された第1の縞パターン像を撮像し、前記第1の縞パターン像の光強度分布を表す第1の画像データを生成する撮像装置と、
    前記第1の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第1のパラメータを算出する算出部と、
    前記第1のパラメータに基づいて、前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれを求める解析部と、
    前記相対位置のずれが減少するように、前記変調面における前記基準座標の原点位置を変更する変更部と、
    を備える、空間光変調器の制御装置。
  2. 前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルを記憶する記憶部を更に備え、
    前記解析部は、前記相対位置のずれを算出するために、前記第1のパラメータと前記データテーブルとを照合する、請求項1に記載の空間光変調器の制御装置。
  3. 前記空間光変調器は、第3の光点及び第4の光点を形成するために、前記変調面に第2の変調パターンを呈示して第2の変調光を更に出力し、
    前記撮像装置は、前記撮像面において前記第2の変調光によって前記レンズの焦点面に形成された第2の縞パターン像を撮像し、前記第2の縞パターン像の光強度分布を表す第2の画像データを更に生成し、
    前記算出部は、前記第2の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第2のパラメータを算出し、
    前記解析部は、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに基づいて、前記相対位置のずれを求める、請求項1に記載の空間光変調器の制御装置。
  4. 前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルを記憶する記憶部を更に備え、
    前記解析部は、前記相対位置のずれを算出するために、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータと前記データテーブルとを照合する、請求項3に記載の空間光変調器の制御装置。
  5. 前記第1の光点及び前記第2の光点のうち一方の位置と、前記第3の光点及び前記第4の光点のうち一方の位置とが互いに等しい、請求項3または4に記載の空間光変調器の制御装置。
  6. レンズの瞳面に第1の光点及び第2の光点を形成するために、空間光変調器の変調面に第1の変調パターンを呈示して第1の変調光を出力するステップと、
    撮像装置の撮像面において前記第1の変調光によって前記レンズの焦点面に形成された第1の縞パターン像を撮像し、前記第1の縞パターン像の光強度分布を表す第1の画像データを生成するステップと、
    前記第1の画像データから、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第1のパラメータを算出するステップと、
    前記第1のパラメータに基づいて、前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれを求めるステップと、
    前記相対位置のずれが減少するように、前記変調面における前記基準座標の原点位置を変更するステップと、
    を含む、空間光変調器の制御方法。
  7. 前記相対位置のずれを求めるステップでは、前記相対位置のずれを算出するために、前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルと、前記第1のパラメータとを照合する、請求項6に記載の空間光変調器の制御方法。
  8. 前記レンズの瞳面に第3の光点及び第4の光点を形成するために、前記変調面に第2の変調パターンを呈示して第2の変調光を出力するステップと、
    前記撮像装置の前記撮像面において前記第2の変調光によって前記レンズの焦点面に形成された第2の縞パターン像を撮像し、前記第2の縞パターン像の光強度分布を表す第2の画像データを生成するステップと、
    を更に含み、
    前記パラメータを算出するステップでは、前記第2の画像データに基づいて、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類の第2のパラメータを算出し、
    前記相対位置のずれを求めるステップでは、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに基づいて、前記相対位置のずれを求める、請求項6に記載の空間光変調器の制御方法。
  9. 前記相対位置のずれを求めるステップでは、前記相対位置のずれを算出するために、前記レンズの光軸と前記変調面の基準座標との相対位置のずれと、強度振幅、位相シフト量、及び強度平均のうち少なくとも1種類のパラメータとの既知の相関を示すデータテーブルと、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータとを照合する、請求項8に記載の空間光変調器の制御方法。
  10. 前記第1の光点及び前記第2の光点のうち一方の位置と、前記第3の光点及び前記第4の光点のうち一方の位置とが互いに等しい、請求項8または9に記載の空間光変調器の制御方法。
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