JP6621291B2 - 水膨潤性層状ケイ酸塩の製造方法 - Google Patents

水膨潤性層状ケイ酸塩の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水に対して非膨潤性の層状ケイ酸塩から、水に対して膨潤性の層状ケイ酸塩を製造する方法に関し、詳細には該非膨潤性層状ケイ酸塩を所定濃度以上の水和性カチオン塩の水溶液と接触させてイオン交換を行う工程を含む方法に関する。
層状ケイ酸塩は、層間に無機物質や有機分子を挿入して高機能化ナノハイブリッドを形成することや、高分子等と複合化することにより、軽量で、優れた力学特性、ガスバリヤ性等を示す高分子−ナノコンポジットを形成することができるため、盛んに研究されている。層状ケイ酸塩には種々のものがあるが、上記ナノハイブリッドやナノコンポジット用に使用されるのは、専ら、粘土鉱物の一種であるスメクタイト及び合成フッ素マイカである。その理由は、これらの層状ケイ酸塩が水に対して膨潤性(以下「膨潤性」と略する場合がある)であり、層間に他の物質をインターカレートしたり、層間を剥離して分散させて他の物質と複合化し易く、且つ、コンポジットの特性を制御し易いからである。
一方、水に対して非膨潤性(以下「非膨潤性」と略する場合がある)の層状ケイ酸塩を利用すべく、これらを膨潤性に変換する試みも行われている。例えば、タルクとケイフッ化アルカリとを1000℃前後で反応させて水和したNaイオンをタルクの層間にインターカレートして膨潤性の合成雲母を作る方法(特許文献1)、非膨潤性雲母の層間イオンのKイオンを、テトラフェニルボロンナトリウム(NaTPB)を用いて水和Naイオンに置換し、Kイオンを水に難溶性の塩であるKB(Cとして沈殿除去する方法(特許文献2)が知られている。天然にもソーダ雲母(Paragonite、理想化学組成:NaAl2AlSi3O10(OH)2)やソーダ金雲母(Aspidolite、理想化学組成:NaMg3(AlSi3)O10(OH)2)の様に層間にNaイオンを有する雲母も存在するが、層間イオンは非水和状態のNaイオンで充填されており、それらの底面間隔は約0.98nmである(非特許文献1)。そして雲母自体の性質も非膨潤性である。
特開平9-235116公報 特開平10-323566号公報
American Mineralogist,第90巻,第725-731頁(2005) American Mineralogist,第75巻,第529-538頁(1990)
上記先行技術における高温での加熱や、テトラフェニルボロンナトリウムのような沈殿剤を使用する方法は、実際的ではない。特に、特許文献2記載の方法では、水難溶性のKB(Cを雲母と共にろ別した後に、アセトン等の有機溶剤で洗浄して雲母から取り除かなければならず、煩雑である。
そこで、本発明は高温での加熱が不要であり、沈殿剤を使用することなく、簡易な工程によって、非膨潤性の層状ケイ酸塩から膨潤性の層状ケイ酸塩を製造する方法を提供することを目的とする。
先行技術において上記のような方法が採られているのは、非膨潤性層状ケイ酸塩の層間イオンは、膨潤性層状ケイ酸塩の層間イオンと異なり、結晶中の環状構造中に納まってケイ酸塩層と強く結合しているため、一般的なイオン交換、即ち、沈殿生成反応等の化学反応を伴うことなく、内部のイオンを該物質が接触している溶液に放出し、該イオンに代えて、該溶液に含まれるイオンを取り込むこと、はできないというのが技術常識だからである。しかし、驚くことに、比較的高い濃度の水和性カチオン塩の水溶液を用いることによって、特殊な沈殿剤を使用せずとも非膨潤性層状ケイ酸塩の層間イオンを水和性イオンへとイオン交換できることが見出された。即ち、本発明は以下の方法である:
水に対して非膨潤性の層状ケイ酸塩から水に対して膨潤性の層状ケイ酸塩を製造する方法であって、該層状ケイ酸塩は、1枚の八面体シートと2枚の四面体シートが四面体シート/八面体シート/四面体シートの順で積層された単位層の少なくとも2つ及び該単位層の間のKイオンを含み、該方法が、
該非膨潤性の層状ケイ酸塩を、0.5当量/l以上の濃度の水和性カチオン塩の水溶液と接触させて、Kイオンを該水和性カチオンへとイオン交換する工程、
を含む方法。
上記本発明の方法によれば、非膨潤性層状ケイ酸塩を水和性カチオン塩の水溶液と接触させるだけでよく、簡便に膨潤性の層状ケイ酸塩化合物を作ることができる。これは、非膨潤性層状ケイ酸塩の層間イオンは、一般的なイオン交換では置換できないとする従来の技術常識を覆すものである。得られる膨潤性の層状ケイ酸塩化合物は、ナノハイブリッドやナノコンポジットの調製に大変有用である。
図1は、実施例1で原料として使用した黒雲母のX線回折パターンである。 図2は、実施例1で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図3は、実施例1で原料として使用した黒雲母のTG曲線である。 図4は、実施例1で調製した黒雲母のTG曲線である。 図5は、実施例2で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図6は、実施例2で調製した黒雲母のTG曲線である。 図7は、実施例3で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図8は、実施例3で調製した黒雲母のTG曲線である。 図9は、実施例3で調製した黒雲母の透過型電子顕微鏡(SEM)イメージである。 図10は、実施例4で原料として使用した金雲母のX線回折パターンである。 図11は、実施例4で調製した金雲母のX線回折パターンである。 図12は、実施例4で原料として使用した金雲母のTG曲線である。 図13は、実施例4で調製した金雲母のTG曲線である。 図14は、実施例4で調製した金雲母のSEMイメージである。 図15は、実施例5で調製した金雲母のX線回折パターンである。 図16は、実施例5で調製した金雲母のTG曲線である。 図17は、実施例6で調製した金雲母のX線回折パターンである。 図18は、実施例6で調製した金雲母のTG曲線である。 図19は、実施例7で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図20は、実施例7で調製した黒雲母のTG曲線である。 図21は、実施例8で調製したトリメチルステアリルアンモニウム修飾黒雲母のX線回折パターンである。 図22は、参考例1で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図23は、参考例1で調製した黒雲母のTG曲線である。 図24は、参考例2で調製した黒雲母のX線回折パターンである。 図25は、参考例2で調製した黒雲母のTG曲線である。 図26は、参考例3で調製したトリメチルステアリルアンモニウム修飾黒雲母のX線回折パターンである。
本発明の方法において、水和性カチオンは、層状ケイ酸塩中において該カチオンの周囲に水分子を配位して存在することができるカチオンであり、例えばLi、Na、Mg、Ca、Zn、Sr、Fe、Ba、Ni、Cu、Co、Mn、Al、及びGa等が挙げられる。これらのうち、Na、及びLiが好ましい。
該水和性カチオンの濃度は、0.5当量/l以上である。ここで、「当量」は該水和性カチオンのモル数に該水和性カチオンの価数を乗じた量であり、1価の場合「モル」、「規定度(N)」と等しい。上記濃度は、工業的規模での実施において好適な濃度の下限値であり、これより低い濃度でもイオン交換は起こる。後述する実施例で示すように、硝酸ナトリウムを用いて黒雲母を処理した場合、硝酸ナトリウムの濃度が0.01当量/lでも、X線回折パターン上に僅かながらもNaに交換されたことを示す水和層の生成が確認された(図22)。しかし、該濃度を10倍、即ち0.1当量/lとしても水和層の量はほとんど変わらず、濃度に見合った量の増大はない(図24)。ところが、該濃度を0.5当量/lにすると、該水和層の生成が飛躍的に増加した(図2)。このように、本発明におけるイオン交換は、閾値とも言うべき所定の濃度以上において起こる特性があり、これも今回初めて見出された現象である。
該水和性カチオンの濃度の上限値は特に限定されず、イオン交換処理を行う温度、好ましくは室温(25℃)における水和性カチオン塩の飽和濃度であってもよい。後述する実施例で使用した硝酸ナトリウムの最高濃度は5当量/l=215g/l=21.5(w/v)%であり、上記特許文献2における沈澱剤(NaTPB)濃度、0.05〜0.3モル/lに比べても、また、膨潤性の層状ケイ酸塩のイオン交換に使用される5%程度の濃度に比べても、かなり高い。このように常識的なイオン交換条件に囚われることなく検討したことが、上記の閾値の存在も含め、今回の発見に繋がったものと考えられる。
実際的な、工業的規模での実施条件を設定するに際しては、処理時間、水和性カチオン塩のコスト等のイオン交換効率以外のファクターも考慮して、上記閾値を決定し、及び所望の処理温度における水和性カチオン塩の飽和濃度以下の間の濃度で適切な濃度を決定することが好ましい。
該決定は、例えば、上記濃度範囲内の何点かの濃度で、非膨潤性の層状ケイ酸塩を処理し、そのX線回折パターンに基づき行うことができる。図1は、後述する実施例で用いた黒雲母のX線回折パターンである。底面距離1.0nmの強い反射が、2θ=約8.8°(CuKα線を使用した場合)に観察される。該黒雲母を1.0当量/lの硝酸ナトリウム水溶液で処理すると、図2に示すように層間がNaイオンである底面距離1.2〜1.5nmの反射が現れる。このように水和性カチオンが層間に入ることにより現れる底面反射をモニターすることで、水和性カチオン水溶液の濃度を決定することができる。黒雲母の場合には、1当量/l〜5当量/lの水和性カチオン塩水溶液を用いることが好ましいことが見出された。
該水和性カチオンの対アニオンとしては、無機アニオン、例えばCl等のハロゲンイオン、硝酸イオン、炭酸イオン、亜硝酸イオン、炭酸水素イオン、次亜塩素酸イオン、過塩素酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン等に代表されるオキソアニオン、及びギ酸イオン、酢酸イオン等の有機酸イオンが挙げられる。これらの塩はいずれも工業的に汎用されており、そのK塩も水に溶解する。これらのうち、硝酸イオン、塩化物イオン等の無機イオンが好ましい。また、酸性水溶液や塩基性水溶液との長時間の接触は層状ケイ酸塩結晶を溶解してしまう虞れがあるので、強酸性、強アルカリ性処理溶液の使用は避け、溶液のpHとして弱酸性から弱塩基性の範囲、例えばpH6〜8が好ましい。
非膨潤性の層状ケイ酸塩と、水和性カチオン塩の水溶液との接触は、バッチ処理によっても、フロー処理によってもよい。また、一段である必要はなく、複数段繰り返してもよく、その際、各段で異なる種類の水和性カチオンの水溶液を用いてもよい。さらに、各段の間に、層状ケイ酸塩をろ別して、層状ケイ酸塩を水洗する等して、層内に残っているK塩を系外に除去する工程を設けてもよい。
バッチ処理は、所定量の非膨潤性の層状ケイ酸塩を水和性カチオン塩の水溶液中に分散して、適宜撹拌等しながら行うことができる。該水溶液中の非膨潤性の層状ケイ酸塩の濃度は、0.05〜10g/l、好ましくは0.1〜5g/lである。また、一回のイオン交換処理で使用される水和性カチオン塩の水溶液の量は、[水和性カチオン/非膨潤性の層状ケイ酸塩中のKイオン](当量比)で300以上、好ましくは400以上となる量である。該量の上限は特になく、コスト等に基づき決めればよい。なお、非膨潤性の層状ケイ酸塩中のKの量は層状ケイ酸塩の組成式から計算で求めることができる。
フロー処理としてはカラム処理及び流動床による処理が挙げられる。カラム処理は、非膨潤性の層状ケイ酸塩をカラムにつめて、上記濃度及び量の水和性カチオン塩の水溶液を、空間速度(SV)1〜10程度の比較的遅い流速で流すことにより行うことができる。なお、膨潤によって体積が増える分を勘案してカラムに詰める。流動床は、水和性カチオン塩の水溶液を上向きに流して、非膨潤性の層状ケイ酸塩を懸濁させて行う方法である。
イオン交換工程に先立ち、層状ケイ酸塩を過酸化水素と接触させてもよい。或いはイオン交換工程の間に、水和性カチオン塩水溶液中に過酸化水素を共存させてもよい。過酸化水素が分解して発生する酸素ガスにより、層状ケイ酸塩が膨らみ、イオン効果がより起こり易くなる。過酸化水素は一般にその濃度が高いほど層状ケイ酸塩のイオン交換を効率化させることができる。通常、約15〜35w/v%水溶液の市販品が便宜に使用できる。この場合の過酸化水素量に対する層状ケイ酸塩の濃度としては、過酸化水素100質量部に対して層状ケイ酸塩が0.5〜100質量部であることが好ましく、より好ましくは5〜50質量部である。
本発明の方法において、出発原料は非膨潤性の層状ケイ酸塩である。非膨潤性であることを特定するための、特に決められた方法はないが、層状ケイ酸塩を十分に水に浸漬させた後、例えば水中に約2重量%で懸濁させ、室温(25℃)で1〜6時間放置した後、固液分離し、得られた層状ケイ酸塩を未乾燥のまま粉末X線回折測定を行うことにより確認することができる。観測される底面(001)反射のd値が、該層状ケイ酸塩を水に浸漬する前のd値と同じであれば、膨潤していないと判断される。
該非膨潤性の層状ケイ酸塩は、1枚の八面体シートと2枚の四面体シートが四面体シート/八面体シート/四面体シートの順で積層された単位層の少なくとも2つと、該単位層の間のKイオンとを含む。四面体シートは、Siを中心としてOが四面体の各頂点に存在するものがつながって構成されたシートであり、八面体シートはMg、Mn、Al等を中心として6つのOもしくはOHが八面体の頂点に存在するものがつながって構成されたシートである。四面体シート/八面体シート/四面体シートの順で積層された構造は、2:1型構造と称される。
八面体シートには中心元素がMg、Mn、Ni、Fe(II)等の2価である2八面体とAl、Fe(III)等の3価である3八面体がある。本発明の方法は、そのいずれについても適用することができるが、好ましくは3八面体である。
好ましくは、該非膨潤性の層状ケイ酸塩は下記組成式(1)で表される。

[K(M0.1−b)(X)(Si4-eAl)O10(OH2-f)]…(1)

式(1)において、0.6≦a≦1.0、0≦b≦0.1、0≦c≦3、0≦d≦2、2≦c+d≦3、0≦e<4、0≦f≦2であり、Mは層間にあるK以外の元素のカチオンであって、該元素はH、Li、Na、NH、Be、Mg、Ca、Sr、Fe、Ni、Cu、Zn、及びAlからなる群より選ばれ、X及びYは、前記八面体内のカチオンであって、Xは、Mg、Fe、Mn、Ni、Zn、及びLiからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素のカチオンであり、Yは、Al、Fe、Mn、及びCrからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素のカチオンである。
好ましくは、0.8≦a≦1.0、0.05≦b≦0.1、2≦c≦3、0≦d≦1、2≦c+d≦3、0≦e<4、0≦f≦2である。
より好ましくは、XがMg、Mn、Fe、Zn、及びCaからなる群より選択される少なくとも1つの元素の二価カチオンであり、単位層が3八面体型である。
好ましい3八面体型で層間にKイオンを含む層状ケイ酸塩の例には以下のものが包含される:金雲母(Phlogopite)[KMg3(Al,Si3)O10(OH,F)2]、黒雲母(Biotite)[K(Mg,Fe)3(Al,Si3)O10(F,OH) 2]、リシア雲母(Lepidolite)[K(Li,Al)3(Al,Si)4O10(F,OH)]、チンワルド雲母(Zinnwaldite)[KLiFeAl(AlSi3)O10(OH,F)2]、シデロフィライト(siderophyllite)[KFe2+ 2AlAl2Si2O10(OH)2]、イーストナイト(eastonite)[KMg2AlAl2Si2O10(OH)2]、白水雲母(shirozulite)[KMn2+ 3AlSi3O10(OH)2]、ヘンドリックサイト(hendricksite)[KZn3AlSi3O10(OH)2]、モンドライト(montdorite)[KFe2+ 1.5Mn2+ 0.5Mg0.50.5Si4O10F2] (□は空孔)、楊主明雲母(yangzhumingite[KMg2.50.5Si4O10F2]、テニオライト(tainiolite)[KLiMg2Si4O10F2]、ポリリシオ雲母(polylithionite)[KLi2AlSi4O10F2]、トリリシオ雲母(trilithionite)[KLi1.5Al1.5AlSi3O10F2]、益富雲母(masutomilite)[KLiAlMn2+AlSi3O10F2]、ノリサイト(norrishite)[KLiMn3+ 2Si4O12]、tetra-ferri-annite [KFe2+ 3Fe3+Si3O10(OH)2]、tetra-ferriphlogopite [KMg3Fe3+Si3O10(OH)2]。これらのうち、金雲母、及び黒雲母が好ましい。
該非膨潤性の層状ケイ酸塩の平均粒径(D50)は特に限定されない。イオン交換の効率の点では粒径が小さい方がよいと考えられるが、10μm〜200μmの比較的大きな粒子のままでも問題なくイオン交換することができることが見出された。平均粒径はレーザー回折式による粒度測定装置や電子顕微鏡など画像から直接統計処理によって求めることができる。一般にレーザー回折・散乱法は入射レーザー光の凝集粒子による回折挙動と、孤立した一次粒子による回折挙動とで大きな差異を生じないため、測定された粒径が、一次粒子単体で存在するものの粒径なのか、あるいはこれが凝集した二次粒子の粒径なのかが互いに区別されない場合がある。しかし、雲母粒子は粘土粒子と比較すると粒子サイズも大きく、二次凝集を起こしにくい結晶粉末であり、電子顕微鏡等で直接観察による粒度分布と良い一致を示す。
以上のようにして得られる水膨潤性の層状ケイ酸塩は、そのままで、有機もしくは無機分子をインターカレートして、又は水に膨潤させて層間剥離して薄膜として、種々のポリマーと複合化等して、使用することができる。期待される用途としては、例えばバリヤフィルム、塗料、吸着剤、構造材料等がある。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本実施例において使用した評価法は以下のとおりである。
<評価法>
1.層間距離の変化
層状ケイ酸塩X線回折装置(Cu−Kα線)(リガク製、ULTIMA−IV)により、層状ケイ酸塩の底面反射の変化を調べた。
2.含水率の測定
水和性カチオン水溶液で処理した後の層状ケイ酸塩試料約7mgについて、熱重量測定(TG)により、大気下で、室温から10℃/分で1000℃まで昇温する間の重量減少から含水率を求めた。
3.平均粒径
レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所製、SLAD−7100)を用いて、エタノール溶媒中で各試料の平均粒径(D50)を求めた。
4.粒子形態観察
膨潤化処理後の粒子形態を、走査型電子顕微鏡(日本電子製、JSM−6700F)を用いて加速電圧15kVで観察した。
[実施例1]
反応・合成装置(柴田科学製、Chemist Plaza)を用いて、黒雲母(中国山西省産、D50=42μm)0.3gを、0.5当量/lの硝酸ナトリウム(ナカライテスク製)水溶液200ml中に投入し、室温にて3時間、撹拌した。次いで、黒雲母をろ別して、蒸留水により洗浄し、これを3回繰り返した後、80℃のオーブン中で6時間乾燥した。上記処理前後のX線回折チャートを図1及び2に示す。図1の原料黒雲母の底面距離1.0nmの反射は、反応後弱くなり、層間がNaイオンである底面距離1.47nmの反射が、該距離1.0nmの反射の20%程度のピーク強さ、底面距離1.21nmの反射が該距離1.0nmの反射の10%弱のピーク強さで観察された(図2)。これらのピークはNaイオンの周りの水和水の数が異なる層に対応する。この底面反射についてデータ解析ソフトPDXL2(リガク社製)を用いて相対積分強度を求めた結果、非水和層のピーク(1.0nm)の積分強度100としたとき、水和層の反射(1.47nm)は約50、水和層の反射(1.21nm)は約20であった。これは黒雲母のエッジ部から内側の層間にまで水和Naイオンが置換していることを示唆している。
そこで層間の水分量を見積もるため、上記処理前後の試料において熱重量測定(TG)を実施した。その結果を図3及び4に示す。未処理の黒雲母は200℃では重量減少が殆ど認められず約0.25%であり、1000℃では構造水が蒸発して約2.5%の重量減少が認められた(図3)。一方、硝酸ナトリウムで処理した黒雲母は200℃までの重量変化において50℃近傍と70〜80℃近傍で2段階の重量減少が認められ(図4)、夫々表面吸着水と層間水の脱水に起因すると考えられる。すなわち、この試料は約1.2質量%の表面吸着水と約1.5質量%の層間水が含まれていると考えられる。以上の解析結果から、0.5当量/lの水溶液で、層間のKイオンを効率的に置換できることが分かった。
[実施例2]
硝酸ナトリウム水溶液の濃度を1.0当量/lにしたことを除き、実施例1と同様に黒雲母を処理した。図5に処理後のX線回折を示す。図2と比べて、層間がNaイオンである底面距離1.48nmの反射が、該距離1.0nmの反射の140%程度のピーク強さで観察された。また、硝酸ナトリウム水溶液処理後のTGの結果を図6に示す。その結果、200℃までの重量変化、特に80〜100℃にかけて層間水の脱水とみられる約2.4質量%の重量減少が観測された。
[実施例3]
黒雲母0.3gを計量し、5当量/lの硝酸ナトリウム水溶液200ml中に投入し、室温で12時間撹拌した。その後、ろ別し、再度同濃度の硝酸ナトリウム水溶液200mlで12時間撹拌処理を行った。反応後、蒸留水での洗浄及びろ過を3回繰り返し、黒雲母の乾燥粉末を調製した。X線回折測定の結果、黒雲母の底面距離(1.0nm)は、反応後完全に消失し、1.2nmと1.5nmの新たな底面反射が確認された(図7)。また、処理後のTGの結果を図8に示す。硝酸ナトリウムで処理した黒雲母は200℃までの重量変化から約3.5質量%の表面吸着水との約6質量%の層間水の存在が認められた。これは層間に置換したナトリウムイオンの水和水であり、X線回折測定の結果(図7)とも矛盾しない。更に図9に処理後の黒雲母粒子のSEM像を示したが、板状形状が破壊されることなく、100μm超の結晶が確認できた。以上の結果は、黒雲母の結晶構造を維持しながら層間のカリウムイオンを溶脱させ、水和ナトリウムイオンと置換出来たことを示しており、高結晶性の膨潤性黒雲母が得られたことを示している。
[実施例4]
非膨潤性層状ケイ酸塩を金雲母(レプコ社製、S200HG、D50=46.7μm)に変えた以外はすべて実施例3と同様に処理を行った。上記処理前後のX線回折チャートを図10及び11に示す。金雲母の底面距離(1.0nm)は、反応後完全に消失し、1.23nmと1.48nmの新たな底面反射が確認された。また、上記処理前後のTG測定の結果を図12及び13に示す。未処理の金雲母は200℃では重量減少が殆ど認められず約0.2質量%であった(図12)。これは層間イオンに非水和のカリウムイオンが存在していること示している。1000℃迄の昇温で約2.0質量%の重量減少が観測されたが、これは金雲母骨格の構造水の蒸発によるものである。一方、硝酸ナトリウムで処理した金雲母は200℃までの測定で約3質量%の表面吸着水と約6.5質量%の層間水に起因する重量減少が認められた(図13)。更に図14に処理後の金雲母粒子のSEM像を示す。金雲母粒子の板状形状が破壊することなく、100μmを超える大きな結晶が観察されている。以上の結果は、金雲母の結晶性が維持されたまま層間のカリウムイオンが溶脱されて、水和ナトリウムイオンと置換されたことを示しており、高結晶性の膨潤性金雲母が得られたことを示している。
[実施例5]
硝酸ナトリウムを塩化リチウム(和光純薬)に変えたことを除き、実施例4と全て同様に行った。処理後の金雲母のX線回折測定の結果を図15に示す。金雲母の底面距離(1.0nm)は、反応後完全に消失し、1.2nmの新たな底面反射が確認された。また、処理後のTG測定の結果を図16に示す。塩化リチウムで処理した金雲母は200℃までの重量変化から約2質量%の表面吸着水と約5.3質量%の層間水が含まれていることが認められた。これは金雲母層間のカリウムイオンが溶脱して、水和リチウムイオンに置換したことによって膨潤性金雲母が得られたことを示している。
[実施例6]
5当量/l硝酸ナトリウム水溶液200mlを2当量/lの二リン酸ナトリウム(和光純薬)水溶液200mlに変えたことを除き、実施例4と全て同様に行った。X線回折測定の結果を図17に示す。金雲母の底面距離(1.0nm)は、反応後完全に消失し、1.2nmの新たな底面反射が確認された。また、処理後のTG測定の結果を図18に示す。二リン酸ナトリウムで処理した金雲母は200℃までの重量変化から約8質量%の表面吸着水と約5.5質量%の層間水が含まれていることが認められた。これは金雲母層間のカリウムイオンが溶脱して、水和ナトリウムイオンに置換したことによって膨潤性金雲母が得られたことを示している。
[実施例7]
前記黒雲母0.3gを30%過酸化水素水(mass/mass)(ナカライテスク)5mlに6時間浸漬させたのち、2当量/lの硝酸ナトリウム水溶液200ml中に投入し、室温で12時間撹拌した。反応後、蒸留水での洗浄及びろ過を3回繰り返し、黒雲母の乾燥粉末を調製した。X線回折測定の結果、金雲母の底面距離(1.0nm)は、反応後消失し、1.45nmの新たな底面反射が確認された(図19)。また、処理後のTGの結果を図20に示す。硝酸ナトリウムで処理した金雲母は200℃までの重量変化から約5.3質量%の表面吸着水との約5.2質量%の層間水が含まれていることが認められた。これは金雲母層間のカリウムイオンが溶脱して、水和ナトリウムイオンに置換したことによって膨潤性金雲母が得られたことを示している。
[実施例8]
実施例3で調製した膨潤性黒雲母を使用して有機−無機ハイブリッドの調製を試みた。膨潤性黒雲母0.5gに対して、層間イオン量の約2.5当量のトリメチルステアリルアンモニウムクロライド(分子量348.06、東京化成工業)1.15gを計量し、約40〜50℃に温調した水/エタノール(体積比90/10)溶媒100ml中で3時間撹拌混合した。反応後、濾過、洗浄を2回繰り返し、熱風乾燥して試料を得た。X線回折測定の結果を図21に示す。膨潤性黒雲母の底面反射(1.2nmと1.5nm)は消失し、低角度側に2.83nmの鋭いピークが現れた。この反射は(004)の高次反射まで現れ、トリメチルステアリルアンモニウム分子が黒雲母層間に均一にインターカレートしたことを示している。これまで不可能であった天然雲母鉱物を使った4級アンモニウム塩との短時間、低濃度処理でイオン交換を達成した。
[参考例1]
硝酸ナトリウム水溶液の濃度を0.01当量/lにしたことを除き、実施例1と同様に黒雲母を処理した。X線回折測定の結果を図22に示す。低角度側2θ=6.0°近傍に1.48nmの微弱なピークと2θ=8.8°に黒雲母の強い底面反射(1.0nm)が観測された。この底面反射についてデータ解析ソフトPDXL2(リガク社製)を用いて解析した結果、水和層の反射(1.48nm)は非水和層の反射(1.0nm)の6%程度しかない事が明らかになった。また、処理後のTGの結果を図23に示す。硝酸ナトリウムで処理した黒雲母は200℃で約0.1質量%の重量減少しか認められなかった。これは実施例1に示した未処理の黒雲母よりも少ない事から表面やエッジ部の吸着水と考えられる。以上の結果から本条件では黒雲母層間を水和ナトリウムイオンと十分に置換することができなかったと結論付けられる。
[参考例2]
硝酸ナトリウム水溶液の濃度を0.1当量/lにしたことを除き、比較例1と同様に黒雲母を処理した。X線回折測定の結果を図24に示す。2θ=6.0°近傍(d=1.48nm)に観測される水和層のピークの積分強度は、2θ=8.8°(d=1.0nm)の非水和層の強いピークの約10%であった。また、処理後のTGの結果を図25に示す。硝酸ナトリウムで処理した黒雲母は200℃で約0.1質量%の重量減少しか認められなかった。以上の結果から本条件では黒雲母層間を水和ナトリウムイオンと十分に置換することができなかったと結論付けられる。
[参考例3]
膨潤化処理前の黒雲母(中国山西省産、D50=42μm)0.5gに対して、層間イオン量の約2.5当量のトリメチルステアリルアンモニウムクロライド(分子量348.06、東京化成工業)1.15gを計量し、約40〜50℃に温調した水/エタノール(体積比90/10)溶媒100ml中で実施例8の4倍の反応時間(12時間)撹拌混合した。反応後、濾過、洗浄を2回繰り返し、熱風乾燥して試料を得た。X線回折測定の結果を図26に示す。低角度側に2.9nm、1.45nmのブロードなピークはトリメチルステアリルアンモニウム分子がインターカレートした相の(001)反射と(002)反射が確認できた。更に2θ=8.8°(1.0nm)近傍により大きな鋭いピークが観測された。これは層間イオンがKの黒雲母の底面反射である。すなわち、一部の黒雲母層間にトリメチルステアリルアンモニウム分子がインターカレートしたのみで均質なナノハイブリッドの調製には至らなかった。
本発明の方法は、非膨潤性の層状ケイ酸塩から膨潤性の層状ケイ酸塩を工業的に製造するのに好適である。得られる膨潤性の層状ケイ酸塩は複合化し易く、新たな複合化材料の可能性を拓くものである。

Claims (11)

  1. 水に対して非膨潤性の層状ケイ酸塩から水に対して膨潤性の層状ケイ酸塩を製造する方法であって、該層状ケイ酸塩は、1枚の八面体シートと2枚の四面体シートが四面体シート/八面体シート/四面体シートの順で積層された単位層の少なくとも2つ及び該単位層の間のKイオンを含み、該方法が、
    該非膨潤性の層状ケイ酸塩を、0.5当量/l以上の濃度の水和性カチオン塩の水溶液と接触させて、Kイオンを該水和性カチオンへとイオン交換する工程、を含み、
    前記イオン交換工程が複数段のバッチ処理により実施され、各段の間に水洗工程をさらに含む、方法。
  2. 水和性カチオン塩が、水和性カチオンの硝酸塩又は塩化物である、請求項1記載の方法。
  3. 水和性カチオン塩の濃度が1〜5当量/lである、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記水和性カチオンが、Li、Na、Mg、Ca、Zn、Sr、Fe、Ba、Ni、Cu、Co、Mn、Al、及びGaからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素のカチオンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記イオン交換工程が、カラム処理もしくは流動床処理により実施される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 前記イオン交換工程において、前記非膨潤性の層状ケイ酸塩の、水和性カチオン塩水溶液中の濃度が0.05〜10g/lである、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 前記イオン交換工程の前又は間に、該非膨潤性の層状ケイ酸塩を過酸化水素水と接触させる工程をさらに含む、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  8. 非膨潤性の層状ケイ酸塩が下記組成式(1)で表される、請求項1〜のいずれか1項記載の方法
    [K(M0.1−b)(X)(Si4−eAl)O10(OH2−f)]…(1)
    式(1)において、0.6≦a≦1.0、0≦b≦0.1、0≦c≦3、0≦d≦2、2≦c+d≦3、0≦e<4、0≦f≦2であり、
    Mは層間にあるK以外の元素のカチオンであって、該元素はH、Li、Na、NH、Be、Mg、Ca、Sr、Fe、Ni、Cu、Zn、及びAlからなる群より選ばれ、X及びYは、前記八面体内のカチオンであって、Xは、Mg、Fe、Mn、Ni、Zn、及びLiからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素のカチオンであり、Yは、Al、Fe、Mn、及びCrからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素のカチオンである。
  9. 前記非膨潤性の層状ケイ酸塩が、式(1)におけるXがMg、Mn、Fe、Zn、及びCaからなる群より選択される少なくとも1つの元素の二価カチオンであり、単位層が3八面体型の層状ケイ酸塩である、請求項記載の方法。
  10. 前記非膨潤性の層状ケイ酸塩の平均粒子径(D50)が、10μm〜200μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  11. 水に対して非膨潤性の層状ケイ酸塩から水に対して膨潤性の層状ケイ酸塩を製造する方法であって、該層状ケイ酸塩は、1枚の八面体シートと2枚の四面体シートが四面体シート/八面体シート/四面体シートの順で積層された単位層の少なくとも2つ及び該単位層の間のKイオンを含み、該方法が、
    該非膨潤性の層状ケイ酸塩を、0.5当量/l以上の濃度の水和性カチオン塩の水溶液と接触させて、Kイオンを該水和性カチオンへとイオン交換する工程、を含み、
    前記イオン交換工程の前又は間に、該非膨潤性の層状ケイ酸塩を過酸化水素水と接触させる工程をさらに含む、方法。
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