JP6620584B2 - 電子機器の筐体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の筐体構造に関するものである。
一対の筐体部材を結合して筒状の筐体本体を構成する、電子機器の筐体構造が知られている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1に記載の筐体構造は、図9及び図10に示すように、一対の筐体部材61、62を結合して筒状の筐体本体60が構成される。筐体本体60は、上面60A、下面60B、側面60C及び側面60Dを構成する外周壁を有している。一対の筐体部材61、62は、筐体本体60の外周壁を、周方向と直交する方向に延びる2本の分割線L1、L2に沿って分割された形態である。分割線L1、L2は、例えば、側面60Cと60Dにそれぞれ形成されている。各筐体部材61、62には、2本の分割線L1、L2のそれぞれに対応して形成される端部が形成されている。
筐体部材61、62は、例えば、金属板から形成され、互いの端部同士を突き合わせて結合ネジ65の締結により結合される。
一対の筐体部材61、62の各端部には、端部同士を嵌合させる嵌合部として、L字形状のL字状フック63、64が形成されている。L字状フック63、64は、先端の屈曲部分63A、64Aが互いに対向するように嵌合される。
図10に示すように、屈曲部分63A、64Aは、嵌合された状態においては、筐体部材61、62の端部同士を突き合わせる方向(X軸方向)において対向する。互いに対向する内壁面63B、64Bは、結合ネジ65を螺合する孔部66を画定する。孔部66に結合ネジ65が螺合すると、結合ネジ65の外周との当接により、結合ネジ65の力が、内壁面63B、64BをX軸方向において離間させる方向に働く。これにより、L字状フック63、64のそれぞれの基端部分と屈曲部分63A、64A同士が押しつけられて、筐体部材61、62が締結される。
「タカチケース・ボックス・ラック総合カタログ」、株式会社タカチ電機工業、2014年9月発行、p.546〜549、<URL:http://www.takachi-el.co.jp/data/actibook/2014japanese/_SWF_Window.html>(検索日:2016年2月4日)
しかしながら、非特許文献1に記載の従来の筐体構造では、組み立て性と組み付け精度に関して、次のような問題があった。まず、L字状フック63、64を嵌合させる場合、図10に示すように、結合ネジ65が締結されていない状態では、突き合わせ方向(X軸方向)においては位置ずれが規制されるが、X軸方向と直交するY軸方向においては、何ら規制が働かないため、Y軸方向の位置ずれが生じやすい。
さらに、各筐体部材61、62がY軸方向に大きくずれると、各筐体部材41、42同士の組み付けが不用意に外れてしまう場合もある。位置ずれが規制されていないと、結合ネジ65の締結の際に、適正な嵌合位置に位置決めするための治具などが必要となり、組み立て性が良くないという問題がある。
もちろん、L字状フック63、64には、図10に示すように微細な凹凸67によるクリックストップ形式の位置決め部が形成されている場合もある。しかし、クリックストップ形式の位置決め部では、結合ネジ65が締結されていない状態における位置ずれに対する規制力は弱い。
また、L字状フック63、64を嵌合させる場合、結合ネジ65が螺合する孔部66は、X軸方向において対向する内壁面63B、64Bのみによって画定される。結合ネジ65は内壁面63B、64Bと内接する。結合ネジ65の螺合によりX軸方向に対しては結合ネジ65の締結力が直接的に作用するが、Y軸方向においてはL字状フック63、64の摩擦力しか作用しない。このため、Y軸方向の位置ずれが生じやすく、組み付け精度が良くないという問題があった。
組み付け精度が悪いと、分割線L1、L2の隙間が大きくなる傾向があり、外周面の見栄えに影響する。分割線L1、L2の見栄えは、例えば、図11に示す筐体本体70のように、分割線L1、L2を、側面70C、70Dよりも目立つ上面70Aおよび下面70Bに形成する場合において、特に問題となる。
本発明は、一対の筐体部材の組み立て性と組み付け精度が良好な電子機器の筐体構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器の筐体構造は、一対の筐体部材、第1嵌合部、第2嵌合部、第1屈曲部、第2屈曲部、及び孔部を備えている。一対の筐体部材は、筒状の筐体本体の外周壁を、周方向と直交する方向に延びる2本の分割線に沿って分割した形態の一対の筐体部材であって、2本の分割線のそれぞれに対応して形成される第1及び第2の2つの端部同士をそれぞれ突き合わせて結合される。第1嵌合部は、一対の筐体部材のそれぞれの第1端部に形成され、端部同士の突き合わせ方向において凹となる凹部を有する第1嵌合部であって、凹部は、突き合わせ方向に延びる外側舌片部と、外側舌片部よりも筐体本体の内側に形成され、突き合わせ方向に延びる内側舌片部とを有する。第2嵌合部は、一対の筐体部材のそれぞれの第2端部に形成され、端部同士の突き合わせ方向において凸となる凸型であり、凹部に挿入されることにより第1嵌合部と嵌合する。第1屈曲部は、第1嵌合部において、内側舌片部の先端に形成され、外側舌片部に向けて屈曲している。第2屈曲部は、第2嵌合部の先端に形成され、第2嵌合部が凹部内に挿入された状態において、内側舌片部と対向する向きに屈曲し、かつ、突き合わせ方向において、第1屈曲部と対向する。孔部は、第2嵌合部が凹部内に挿入された状態において、第1屈曲部、内側舌片部、及び第2屈曲部を含む第2嵌合部によって突き合わせ方向及び突き合わせ方向と直交する方向における四方向の内壁面が画定される孔部であって、内壁面と四方向で接触する締結用の結合ネジが螺合する。
位置決め部は、第2嵌合部において、外側舌片部と対向する外側対向面には、外側舌片部の先端と当接して、第1嵌合部との嵌合位置を位置決めする位置決め部が形成されていることが好ましい。
位置決め部は、突き合わせ方向と直交する方向において、第1嵌合部との間の嵌合位置を位置決めする第1位置決め面を有しており、外側対向面において、第1位置決め面は、第2嵌合部の先端側よりも、外側舌片部に向けて一段高くなっていることが好ましい。
位置決め部は、突き合わせ方向において、第1嵌合部との間の嵌合位置を位置決めする第2位置決め面を有していることが好ましい。
孔部の四隅には、結合ネジが螺合された際に、結合ネジによる切り屑を逃がす隙間が形成されることが好ましい。
筐体本体の外周面は、上面と、上面と平行に配される下面と、上面と下面とを接続する両側面で構成され、2本の分割線は、上面と下面にそれぞれ1本ずつ形成されていることが好ましい。
第1嵌合部は、断面がC字形状をしており、第2嵌合部は、断面がJ字形状をしていることが好ましい。
一対の筐体部材は、分割線の両端において結合ネジが取り付けられることにより結合されることが好ましい。
本発明によれば、一対の筐体部材の組み立て性と組み付け精度が良好な電子機器の筐体構造を提供することができる。
本発明の筐体構造を適用した音響機器の外観を示す斜視図である。 化粧カバーを筐体本体から取り外した状態を示す斜視図である。 筐体の分解斜視図である。 筐体本体の分解斜視図である。 一対の筐体部材同士を嵌合させる前の状態を示す断面図である。 一対の筐体部材同士を嵌合させた状態を示す断面図である。 結合ネジによる締結前の第1および第2嵌合部の構成を示す要部断面図である。 結合ネジによる締結後の第1および第2嵌合部の構成を示す要部断面図である。 L字状フックで嵌合する従来の筐体構造の断面図である。 図9に示す筐体構造のL字状フックの要部断面図である。 分割線を上面及び下面に配置した比較例の筐体構造の断面図である。
図1および図2において、電子機器である音響機器10は、本発明の筐体構造を有している。音響機器10は、例えば、ヘッドホンアンプである。音響機器10の筐体11は、外周面に、ボリューム調整つまみ12と、ヘッドホン端子13と、入力端子14とが設けられている。
筐体11は、ボリューム調整つまみ12が配置される面を正面とした場合に、正面11Aと、正面11Aと対向する背面11Bと、正面11Aと背面11Bとを結び前後方向に延びる上面11Cと、上面と平行に配される下面11Dと、両側面11E、11Fとを含む周面とで構成された箱型形状である。周面において、上面11Cと下面11Dと接続する側面11E、11Fは、曲面で構成されており、筐体11の横断面が略長円形状をしている。
筐体11は、筐体本体15と、化粧カバー16とで構成される。化粧カバー16は、筐体本体15の前面に取り付けられる。ボリューム調整つまみ12は、円筒形状をしており、回転操作が可能に取り付けられている。筐体本体15内には、入力された音声を増幅する増幅回路などの制御回路が収容されている。ボリューム調整つまみ12が回転操作されると、ヘッドホンに出力される音声のボリュームが調整される。
また、正面11Aには、ボリューム調整つまみ12とともに、ヘッドホン端子13と、入力端子14とが設けられている。ヘッドホン端子13は、ヘッドホンケーブルが接続される。入力端子14は、外部機器(図示せず)からデジタル又はアナログの音声信号を入力するためのものである。化粧カバー16は、開口部16A〜16Cが形成されており、ボリューム調整つまみ12、ヘッドホン端子13、入力端子14を露呈する。
背面11Bには、電源端子、USB(Universal Serial Bus)コネクタ、外部機器に音声信号の出力を行うための出力端子(いずれも図示せず)なども設けられる。USBコネクタには、外部機器から音声信号の入力と給電との両方が可能なタイプと、音声信号の入力のみが可能なタイプとがある。出力端子は、例えば、アナログの音声信号を外部機器に出力する。
側面11Eには、各種の操作を行うための複数の操作スイッチ17が設けられている。操作スイッチ17は、例えば、音声信号の出力レベルのHIGH/LOWを切り替えるスイッチ、USBを用いた給電のON/OFFを切り替えるスイッチ、音声信号の入力のデジタル/アナログを切り替えるスイッチなどである。
図3および図4に示すように、筐体本体15は、断面形状が長円形状の筒状をしている。筐体本体15の外周壁は、筐体11の上面11C、下面11D、側面11E、側面11Fを構成する。筐体本体15の前面と背面の開口には、筐体本体15前カバー20と、後カバー21が取り付けられる。
筐体本体15は、一対の筐体部材23,24から構成される。筐体部材23,24は、例えば金属板で形成され、後述するように結合ネジ22の締結により結合される。結合ネジ22は、軸部の外周面にネジ溝が形成された雄ネジであり、例えば筐体部材23,24と同じ金属製である。
一対の筐体部材23、24は、筐体本体15の外周壁を、周方向と直交する方向(Z方向)に延びる2本の分割線L1、L2に沿って分割した形態である。図3に示すように、分割線L1は、上面11Cに形成され、分割線L2は下面11Dに形成される。分割線L1は、上面11Cにおいて幅方向の中心から側面11F側にオフセットされた位置に形成されている。一方、分割線L2は、下面11Dにおいて幅方向の中心から側面11E側にオフセットされた位置に形成されている。これにより、筐体部材23の外周壁25は、上面11Cの大半と、側面11E、及び下面11Dの一部を構成する。一方、筐体部材24の外周壁26は、下面11Dの大半と、側面11F、及び上面11Cの一部とを構成する。筐体部材23の外周壁25において、側面11Eに対応する部分には、操作スイッチ17を露呈させるための開口部23C〜23Eが形成されている。
一対の筐体部材23、24は、それぞれの外周壁25、26において分割線L1に対応して形成される、第1端部23A、24Aおよび第2端部23B、24Bを有している。筐体部材23は、分割線L1に対応して形成される第1端部23Aと、分割線L2に対応して形成される第2端部23Bを有している。筐体部材24は、分割線L1に対応して形成される第2端部24Bと、分割線L2に対応して形成される第1端部24Aを有している。筐体部材23、24において、分割線L1に対応して形成される、第1端部23Aと第2端部24Bの端部同士が突き合わせて結合され、一方、分割線L2に対応して形成される、第2端部23Bと第1端部24Aの端部同士が突き合わせて結合される。
筐体部材23の一方の端部である第1端部23Aと、筐体部材24の一方の端部である第1端部24Aには、第1嵌合部31がそれぞれ形成されている。また、筐体部材23の他方の端部である第2端部23Bと、筐体部材24の他方の端部である第2端部24Bには、第2嵌合部32がそれぞれ形成されている。筐体部材23の第1嵌合部31は、筐体部材24の第2嵌合部32と嵌合し、筐体部材23の第2嵌合部32は、筐体部材24の第1嵌合部31と嵌合する。
図5及び図6に示すように、第1嵌合部31は、第2嵌合部32との突き合わせ方向(X軸方向)において、凹となる凹部31Aを有する。凹部31Aは、突き合わせ方向(X軸方向)に延びる外側舌片部41と、外側舌片部41よりも筐体本体15の内側に形成され、突き合わせ方向に延びる内側舌片部42と有しており、断面形状が略C字形状をしている。
外側舌片部41は、筐体部材23、24のそれぞれにおいて外周壁25、26の一部を構成する。また、内側舌片部42の先端には、外側舌片部41に向けて屈曲した第1屈曲部33が設けられている。
第2嵌合部32は、第1嵌合部31との突き合わせ方向(X軸方向)において凸となる凸型であり、凹部31Aに挿入されることにより第1嵌合部31と嵌合する。第2嵌合部32は、断面形状が略J字形状をしており、先端には第2屈曲部34が形成されている。第2屈曲部34は、第2嵌合部32が凹部31A内に挿入された状態において、内側舌片部42と対向する向きに屈曲し、かつ、突き合わせ方向(X軸方向)において、第1屈曲部33と対向する。
図7及び図8に示すように、第2嵌合部32が凹部31A内に挿入された状態において、第1屈曲部33、内側舌片部42、及び第2屈曲部34を含む第2嵌合部32によって内壁面が画定される孔部36が形成される。孔部36は、締結用の結合ネジ22が螺合するネジ穴である。結合ネジ22は、図1に示したように、各分割線L1、L2の両端に取り付けられる。
孔部36の断面形状は、略四角形状となる。具体的には、第1屈曲部33と第2屈曲部34は、突き合わせ方向(X軸方向)において対向するため、これらによって、孔部36の突き合わせ方向の二方向の内壁面36Aが画定する。また、突き合わせ方向と直交する方向(Y軸方向)においては、内側舌片部42と第2嵌合部32とが対向するため、これらによって、孔部36のY軸方向の二方向の内壁面36Bが画定する。これにより、孔部36は、X軸方向の二方向とY軸方向の二方向の合計四方向が画定される。
孔部36は、断面が略四角形状であるため、X軸方向で対向する2つの内壁面36Aと、Y軸方向で対向する2つの内壁面36Bの四点で、断面が円形の結合ネジ22の外周と接触する。結合ネジ22が螺合されていない状態では、孔部36の内接円の径は、結合ネジ22の外径よりも小さい。図8に示すように、結合ネジ22が孔部36に螺合すると、第2嵌合部32と内側舌片部42は、両者が離間する方向に押し広げられる。これにより、孔部36の径が結合ネジ22の谷径(実線で示す雄ネジの溝部分)程度に拡大する。2点鎖線は、結合ネジ22の外径(雄ネジのネジ山部分)である。孔部36の内壁面36A、36Bには、結合ネジ22の螺合により、結合ネジ22の外径に対応する深さのネジ溝が形成される。
図8に示すように、孔部36の四隅には、結合ネジ22が螺合された際に、結合ネジ22による切り屑を逃がす隙間44が形成される。この隙間44は、例えば、内側舌片部42における第1屈曲部33の基端部分の内径や、第2嵌合部32における第2屈曲部34の基端部分の内径を、結合ネジ22の外径よりも小さくすることなどによって形成される。
図8において、孔部36の内壁面36A、36Bは、結合ネジ22の外周と四点で内接するため、結合ネジ22が螺合すると、結合ネジ22は、矢印で示すように、第2嵌合部32と内側舌片部42に対して、突き合わせ方向(X軸方向)及びそれと直交するY軸方向に対して約45°傾斜した斜め方向に両者を離間させるように力を作用させる。これにより、第2嵌合部32の先端部が外側舌片部41に向けて変形して、第2嵌合部32において、外側舌片部41と対向する外側対向面32Aが、凹部31Aの内壁面に押し当てられる。
第2嵌合部32において、外側対向面32Aには、外側舌片部41の先端41Aと当接して、第1嵌合部31との嵌合位置を位置決めする位置決め部35が形成されている。位置決め部35は、第1位置決め面35Aと第2位置決め面35Bとを有する。
第1位置決め面35Aは、突き合わせ方向(X軸方向)と直交するY軸方向において、第1嵌合部31との間の嵌合位置を位置決めする。第1位置決め面35Aが外側舌片部41と当接すると、第2嵌合部32の基端部分においてY軸方向の嵌合位置が位置決めされる。第1位置決め面35Aは、外側対向面32Aにおいて、第2嵌合部32の先端側よりも、外側舌片部41に向けて一段高くなっている。このため、第2嵌合部32の先端側には、隙間D2が確保される。隙間D2は、結合ネジ22によってX軸方向及びY軸方向に対して斜め方向に押圧を受ける第2嵌合部32がY軸方向に逃げるスペースとなる。
また、第2位置決め面35Bは、突き合わせ方向(X軸方向)において、第1嵌合部31との間の嵌合位置を位置決めする。第2位置決め面35Bは、外側舌片部41の先端と当接することにより、第2嵌合部32の凹部31A内の挿入量を規制して、X軸方向の嵌合位置を位置決めする。これにより、凹部31Aと第2嵌合部32との間に、X軸方向における隙間D1が形成される。上述の通り、第2嵌合部32は、結合ネジ22によってX軸方向及びY軸方向に対して押圧を受ける。隙間D1は、第2嵌合部32がX軸方向に逃げるスペースとなる。
次に、筐体本体15の組立工程を説明しながら、本発明の電子機器の筐体構造の作用について説明する。先ず、図5に示すように、一対の筐体部材23,24の第1嵌合部31および第2嵌合部32を嵌合させるため、第1嵌合部31が形成された第1端部23Aと第2嵌合部32が形成された第2端部24Bの端部同士と、第2嵌合部32が形成された第2端部23Bと第1嵌合部31が形成された第1端部24Aの端部同士を、それぞれ向き合わせる。
図7に示すように、第1嵌合部31と第2嵌合部32を嵌合させる場合は、第2嵌合部32を、第1嵌合部31の凹部31A内に、第1嵌合部31の前端又は後端からZ軸方向にスライドさせて挿入する。これにより、各第1嵌合部31および第2嵌合部32が嵌合された状態で、第1端部23Aと第2端部24Bの端部同士と、第2端部23Bと第1端部24Aの端部同士が突き合わせられる。第2嵌合部32が凹部31A内に挿入されて、筐体部材23、24同士が組み付けられた状態では、結合ネジ22を締結していない場合でも、筐体部材23、24同士の位置ずれが少ない。そのため、組み立て性がよい。
すなわち、第1屈曲部33と第2屈曲部34は突き合わせ方向(X軸方向)において対向するため、筐体部材23、24同士が、X軸方向において離間する方向に位置ずれしても、第1屈曲部33と第2屈曲部34が当接して、X軸方向の位置ずれが規制される。さらに、第1屈曲部33と第2屈曲部34とが当接するため、筐体部材23、24同士の組み付けが不用意に外れてしまうことがない。また、第2嵌合部32は、外側舌片部41と内側舌片部42とによって挟まれた状態になるため、突き合わせ方向(X軸方向)と直交するY軸方向の位置ずれも規制される。
これにより、結合ネジ22による締結を行う前の状態でも、筐体部材23、24同士の組み付け位置の位置ずれが規制されるため、治具などによる位置決め作業などは不要となり、組み立て工程を簡単に行うことができる。
また、第1嵌合部31と第2嵌合部32を嵌合させた状態では、第1屈曲部33、内側舌片部42、第2屈曲部34を含む第2嵌合部32によって、孔部36のX軸方向及びY軸方向の四方向の内壁面36A、36Bが画定する。
図8に示すように、孔部36の内壁面36A、36Bは、結合ネジ22の外周と四点で内接する。そのため、孔部36に結合ネジ22を螺合させることにより、結合ネジ22は、第2嵌合部32の先端部分と内側舌片部42とを、X軸方向及びY軸方向に対して約45°傾斜した斜め方向に離間する方向に力を作用させる。これにより、Y軸方向に作用する力によって、第2嵌合部32の先端部が外側舌片部41に向けて変形して、第2嵌合部32は、外側対向面32Aが、凹部31Aの内壁面に押し当てられる。また、X軸方向に作用する力によって、第2嵌合部32の先端部分は、凹部31Aの奥の内壁面に突き当てられる。
このように結合ネジ22を螺合させる際には、第2嵌合部32の基端部分に形成された位置決め部35が、外側舌片部41の先端と当接することにより、第2嵌合部32のX軸方向及びY軸方向の嵌合位置を規制する。これにより、隙間D1や隙間D2が形成される。隙間D1、D2によって、結合ネジ22の螺合による第2嵌合部32が変形した場合でも、凹部31A内において、第2嵌合部32が外側に逃げるスペースが確保される。
このように、結合ネジ22の力は、第1嵌合部31と第2嵌合部32に対して、X軸方向及びY軸方向に作用する。このため、第1嵌合部31と第2嵌合部32は、X軸方向及びY軸方向のどちらの方向においてもガタツキの無い状態で嵌合することができる。これにより、一対の筐体部材23、24の組み付け精度が向上する。組み付け精度が向上することにより、分割線L1、L2における隙間を小さくすることができる。
図3及び図4に示すように、筒状の筐体本体15の外周面において、上面11Cや下面11Dに分割線L1、L2がある場合は、側面11Eや側面11Fにある場合と比較して分割線L1、L2が非常に目立つ。この場合、分割線L1、L2における隙間を小さくすることは、筐体本体15の外周面の見栄えを良くする上で非常に重要である。
また、筐体本体15の美感を向上するため、操作スイッチ17などの操作部を、上面11C、11Dよりも目立たない側面11E、11Fなどの目立たない位置に配置したいという要望がある。この場合には、分割線L1、L2を側面11E、11Fに設けると操作部が配置できないため、本例のように分割線L1、L2を上面11Cや下面11Dに形成しなければならない。
本発明によれば、組み付け精度の向上により分割線L1、L2が目立たなくなる。このため、筐体本体15の外周面の上面11Cや下面11Dなどの目立つ位置に分割線L1、L2を設ける場合に、本発明は特に有効である。
各分割線L1、L2の両端において結合ネジ22が取り付けられると、筐体部材23、24が結合ネジ22の締結により結合される。筐体部材23、24を結合した後、筐体本体15に対して、さらに種々の部品を取り付けて筐体11の組み立てが完了する。
上記実施形態においては、上面11Cと下面11Dに分割線L1を形成しているが、これに限らず、両側面11E,11Fに分割線L1、L2を形成した場合でも、本発明を適用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
10 音響機器
11 筐体
15 筐体本体
22 結合ネジ
23,24 筐体部材
25,26 外周壁
31 第1嵌合部
31A 凹部
31B,32A 屈曲部分内側
32 第2嵌合部
33 第1屈曲部
34 第2屈曲部
35 位置決め部
36 孔部
36A、36B 内壁面
41 外側舌片部
42 内側舌片部
D1,D2 隙間
L1,L2 分割線

Claims (8)

  1. 筒状の筐体本体の外周壁を、周方向と直交する方向に延びる2本の分割線に沿って分割した形態の一対の筐体部材であって、前記2本の分割線のそれぞれに対応して形成される第1及び第2の2つの端部同士をそれぞれ突き合わせて結合される一対の筐体部材と、
    前記一対の筐体部材のそれぞれの前記第1端部に形成され、前記端部同士の突き合わせ方向において凹となる凹部を有する第1嵌合部であって、前記凹部は、前記突き合わせ方向に延びる外側舌片部と、前記外側舌片部よりも前記筐体本体の内側に形成され、前記突き合わせ方向に延びる内側舌片部とを有する第1嵌合部と、
    前記一対の筐体部材のそれぞれの前記第2端部に形成され、前記端部同士の突き合わせ方向において凸となる凸型であり、前記凹部に挿入されることにより前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部と、
    前記第1嵌合部において、前記内側舌片部の先端に形成され、前記外側舌片部に向けて屈曲した第1屈曲部と、
    前記第2嵌合部の先端に形成され、前記第2嵌合部が前記凹部内に挿入された状態において、前記内側舌片部と対向する向きに屈曲し、かつ、前記突き合わせ方向において、前記第1屈曲部と対向する第2屈曲部と、
    前記第2嵌合部が前記凹部内に挿入された状態において、前記第1屈曲部、前記内側舌片部、及び前記第2屈曲部を含む前記第2嵌合部によって前記突き合わせ方向及び前記突き合わせ方向と直交する方向における四方向の内壁面が画定される孔部であって、前記内壁面と四方向で接触する締結用の結合ネジが螺合する孔部とを、備えている電子機器の筐体構造。
  2. 前記第2嵌合部において、前記外側舌片部と対向する外側対向面には、前記外側舌片部の先端と当接して、前記第1嵌合部との嵌合位置を位置決めする位置決め部が形成されている請求項1に記載の電子機器の筐体構造。
  3. 前記位置決め部は、前記突き合わせ方向と直交する方向において、前記第1嵌合部との間の嵌合位置を位置決めする第1位置決め面を有しており、
    前記外側対向面において、前記第1位置決め面は、前記第2嵌合部の先端側よりも、前記外側舌片部に向けて一段高くなっている請求項2に記載の電子機器の筐体構造。
  4. 前記位置決め部は、前記突き合わせ方向において、前記第1嵌合部との間の嵌合位置を位置決めする第2位置決め面を有している請求項2または3に記載の電子機器の筐体構造。
  5. 前記孔部の四隅には、前記結合ネジが螺合された際に、前記結合ネジによる切り屑を逃がす隙間が形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器の筐体構造。
  6. 前記筐体本体の外周面は、上面と、前記上面と平行に配される下面と、前記上面と前記下面とを接続する両側面で構成され、
    前記2本の分割線は、前記上面と前記下面にそれぞれ1本ずつ形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器の筐体構造。
  7. 前記第1嵌合部は、断面がC字形状をしており、
    前記第2嵌合部は、断面がJ字形状をしている請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器の筐体構造。
  8. 前記一対の筐体部材は、前記分割線の両端において前記結合ネジが取り付けられることにより結合される請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子機器の筐体構造。
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