JP6619952B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具に係り、特に、往復運動により被加工物を加工する電動工具に関するものである。
従来から、往復運動により被加工物を加工する電動工具が知られている。例えば、下記特許文献1には、駆動源となるモータと、モータの回転駆動力を伝達する伝動軸と、モータの回転駆動力が往復運動に変換されて往復運動する往復動軸とを備えることで、この往復動軸の往復運動により被加工物を加工する電動工具が開示されている。
特開2006−116632号公報
上掲した特許文献1に開示されるような従来から知られる電動工具は、モータの回転駆動力を減速するとともにモータの回転駆動力を往復運動に変換する伝動歯車装置が、装置前方のヘッド部に設置されていたため、ヘッド部が重いという課題を有していた。この種の電動工具では、装置前方のヘッド部が重いと、電動工具の重心が装置前方に位置することで電動工具を使用する操作者は疲労し易くなってしまう。そこで、ヘッド部をコンパクト化することで、たとえ長時間使用したとしても疲れ難い電動工具を実現することが求められていた。
しかしながら、従来の電動工具のヘッド部を構成する伝動歯車装置は電動工具にとって必須の構成であるため、ヘッド部をコンパクト化する構成の実現は、従来技術においては非常に困難であった。そこで、電動工具の分野では、従来技術にはない新しい装置構成の提案により、ヘッド部をコンパクト化することで電動工具の重心位置を適正化し、使い勝手の良い電動工具を実現することが望まれていた。
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであって、その目的は、ヘッド部をコンパクト化することで電動工具の重心位置を適正化し、使い勝手の良い電動工具を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る電動工具(10,100,200)は、駆動源となるモータ(31)と、前記モータ(31)の回転駆動力を往復運動に変換する駆動力変換機構(50)と、前記駆動力変換機構(50)によって変換された往復駆動力を受けて直線状に往復運動し、被加工物を加工する加工具を取り付けるための加工具取付部(71)が設置される往復動軸(61,161)と、前記モータ(31)の回転駆動力を減速するための減速機構(35,135)と、を備える電動工具(10,100,200)であって、前記減速機構(35,135)は、前記駆動力変換機構(50)よりも前記モータ(31)の近傍に配置され、さらに、前記駆動力変換機構(50)は、傾斜軸受(51)と、当該傾斜軸受(51)に接続された揺動アーム(58)とを有し、前記往復動軸(61,161)には、カウンターウェイト(80,180)が他の部材を介さずに直接接続されるものである。
また、本発明に係る電動工具(10,100,200)は、前記カウンターウェイト(80,180)が、前記モータ(31)よりも前記駆動力変換機構(50)の近傍に配置されることとすることができる。
本発明によれば、ヘッド部がコンパクト化されるとともに、使い勝手の良い電動工具を提供することができる。
第一の実施形態に係る電動工具を示す縦断面側面図である。 第一の実施形態に係る電動工具を示す横断面上面図の一部を示す図である。 図1中のA−A断面図である。 第一の実施形態に係る傾斜軸受と、この傾斜軸受に接続された揺動アームを示す図である。 第一の実施形態に係るカウンターウェイトを説明するための縦断面図である。 第二の実施形態に係る電動工具の一部を示す縦断面図である。 第二の実施形態に係る駆動力変換機構を示す図である。 第二の実施形態に係るカウンターウェイトを説明するための縦断面図である。 第三の実施形態に係る電動工具の縦断面側面図である。 図9中のB−B断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の各実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、各実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第一の実施形態に係る電動工具10]
まず、第一の実施形態に係る電動工具10の構成例について、図1乃至図5を用いて、説明する。ここで、図1は、第一の実施形態に係る電動工具を示す縦断面側面図であり、図2は、第一の実施形態に係る電動工具を示す横断面上面図の一部を示す図であり、さらに、図3は、図1中のA−A断面図である。また、図4は、第一の実施形態に係る傾斜軸受と、この傾斜軸受に接続された揺動アームを示す図であり、図5は、第一の実施形態に係るカウンターウェイトを説明するための縦断面図である。なお、本明細書では、説明の便宜のために、電動工具10,100,200の通常の使用状態の方向に基づいて「前後・左右・上下」の方向を定義して説明するが、この方向が電動工具の使用状態を限定するものではない。
図1および図2に示すように、第一の実施形態に係る電動工具10は、電動工具10の外郭形状を構成するハウジング11と、駆動源となるモータ31と、モータ31の回転駆動力を減速するための減速機構35と、モータ31の回転駆動力を伝達する伝動軸41と、モータ31の回転駆動力を往復運動に変換するための傾斜軸受51と揺動アーム58とを備える駆動力変換機構50と、駆動力変換機構50によって変換された往復駆動力を受けて往復運動する往復動軸61と、被加工物を加工する加工具(不図示)を備える加工部18と、カウンターウェイト80と、モータ31に電力を供給する電源コード91と、を備える。
図1に示すように、ハウジング11は、駆動源となるモータ31が収容される本体後部12と、電動工具10の操作者が把持するためのハンドル部13と、傾斜軸受51と揺動アーム58とを備える駆動力変換機構50や往復動軸61などが収容される本体前部15と、を有する。ハウジング11は、半割構造となっており、図3に示すように、左右幅の中心軸に対して互いに略対称形状をした2つのハウジング部材(11A,11B)を合わせてボルト等を用いて固定することによって形成される。
本体後部12にはリブが備えられ、このリブがモータ31を支持することによりモータ31を本体後部12内に収容することができるようになっている。
ハンドル部13の内部には、図1に示すように、伝動軸41が収容されるとともに、駆動源となるモータ31を駆動させるスイッチ16と、スイッチ本体17が配置される。また、ハンドル部13は、図1および図2に示すように、本体後部12や本体前部15と比較して、左右方向の幅および上下方向の幅が小さく形成されている。また、図1に示すように、第一の実施形態に係るハンドル部13は、その上面が略水平となるように構成されている。ハンドル部13の左右方向の幅および上下方向の幅を他の部位に比べて小さく形成し、また、側面視で上面が略水平となるように構成することで、操作者の掌がハンドル部13に好適にフィットし、当該ハンドル部13を操作者が容易に把持できるようになっている。
図1に示すように、本体前部15には、モータ31の回転駆動力を往復運動に変換するための傾斜軸受51と揺動アーム58とを備える駆動力変換機構50と、往復動軸61と、カウンターウェイト80と、が設置される。また、本体前部15に近接して、被加工物を加工する不図示の加工具を備える加工部18が配置される。そして、本体前部15と加工部18とによって電動工具10のヘッド部20が構成される。
モータ31は、モータ軸32を有しており、このモータ軸32は、モータ31の前後に配置された軸受33,34によって本体後部12内で回転可能な状態で支持される。
図1に示すように、モータ31の近傍には、モータ31の回転駆動力を減速するための減速機構35が設置される。図1および図3に示すように、第一の実施形態に係る減速機構35は、モータ軸32の先端に設置される先端歯車37と、この先端歯車37に接続される平歯車39と、から構成される。平歯車39の中心には、伝動軸41が固定設置される。減速機構35は、先端歯車37と平歯車39とが噛み合うことにより、モータ31の回転駆動力を減速して伝動軸41に伝達する。第一の実施形態に係る電動工具10は、重量物となる減速機構35がモータ31の近傍に設置されることにより、従来技術に比べてヘッド部20をコンパクト化することができ、操作者の使い勝手を向上させることができるようになっている。
図1および図2に示すように、伝動軸41は、前後の軸受42,43によってハンドル部13内で回転可能な状態で支持される。また、伝動軸41の先端には、この伝動軸41からの回転駆動力を往復運動に変換するための傾斜軸受51と揺動アーム58とを備える駆動力変換機構50が設置されている。
駆動力変換機構50は、傾斜軸受51と、この傾斜軸受51に接続される揺動アーム58とを有して構成されている。傾斜軸受51は、図4に示すように、伝動軸41の先端に形成される外周面が球面状の内輪52と、この内輪52の外周に対して複数のボール54を介して設置される外輪53と、内輪52と外輪53との間に転動自在な状態で配置される複数のボール54と、を有する。内輪52の外周面には、ボール54が転がるための溝である内輪溝55が形成される。また、外輪53の内周面には、内輪溝55と対向して配置されるとともにボール54が転がるための溝である外輪溝56が形成される。そして、内輪溝55と外輪溝56とによって環状の環状路57が形成される。なお、内輪52に形成された内輪溝55については、傾斜溝として形成されている。すなわち、内輪溝55は、内輪52が設置される伝動軸41の回転軸線に対して直交する平面内ではなく、直交する平面に対して所定の角度を有して斜めに傾いた平面内に形成されている。また、外輪溝56は、内輪溝55に対向配置されるように形成されている。したがって、傾斜軸受51を構成する外輪53については、内輪52周りでの回転運動を拘束した上で伝動軸41の先端に形成される内輪52を回転運動させると、伝動軸41を側面視で見たときに、外輪53は、伝動軸41の軸方向に対して上方側が前方に倒れるように傾いて位置したり、伝動軸41の軸方向に対して垂直方向に位置したり、伝動軸41の軸方向に対して下方側が前方に倒れるように傾いて位置したり、といった動作を繰り返すこととなる。
ここで、図4に示すように、傾斜軸受51の外輪53には、揺動アーム58が接続して形成されている。この揺動アーム58の先端部59は、往復動軸61に穴として形成された揺動アーム保持部67に挿入設置されており、図1および図4に示すように、先端部59は、球面形状を有して形成されている。つまり、揺動アーム58の先端部59が往復動軸61に形成された揺動アーム保持部67に挿入設置されることで、揺動アーム58と接続する外輪53については、内輪52周りでの回転運動が拘束された状態となっているのである。
したがって、モータ31が駆動することで伝動軸41が回転運動を行うと、伝動軸41の先端に形成された内輪52が伝動軸の軸周りで回転運動を行うこととなる。内輪52の回転運動は、環状路57内を転動する複数のボール54によってスムーズに外輪53に対して伝達されることとなる。ただし、外輪53は、揺動アーム58が往復動軸61に形成された揺動アーム保持部67に挿入設置されているので、伝動軸41の軸周りでの回転運動が拘束された状態で、伝動軸41および内輪52からの回転駆動力を受けることとなる。したがって、外輪53は、図1で示すように、伝動軸41を側面視で見たときに、伝動軸41の軸方向に対して上方側が前方に倒れるように傾いて位置したり(図1における二点鎖線で示す傾斜軸受51の状態)、伝動軸41の軸方向に対して垂直方向に位置したり(図1における二点鎖線で示す傾斜軸受51と、実線で示す傾斜軸受51との中間の状態)、伝動軸41の軸方向に対して下方側が前方に倒れるように傾いて位置したり(図1における実線で示す傾斜軸受51の状態)、といった傾動動作を繰り返すこととなる。
つまり、駆動力変換機構50を構成する傾斜軸受51と揺動アーム58とが、上述した動作を実施することで、傾斜軸受51の外輪53と一体形成された揺動アーム58は、側面視において本体前部15内で前後方向に揺動することとなる。そして、揺動アーム58が本体前部15内で前後方向に揺動することにより、揺動アーム保持部67に揺動アーム58の先端部59が嵌合される往復動軸61は駆動力を受けて前後に往復運動することとなる。より詳しくは、駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58は、図1の実線にて示すように揺動アーム58が前方に移動した状態と、図1の二点鎖線にて示すように揺動アーム58が後方に移動した状態とを繰り返すことにより、往復動軸61を駆動して前後に往復運動させることができるようになっている。
このような構成により、第一の実施形態に係る駆動力変換機構50は、モータ31の回転駆動力を往復駆動力に変換することができるようになっている。なお、揺動アーム58の先端部59は、球面形状を有して形成されているので、駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58と往復動軸61に形成された揺動アーム保持部67との接続は、好適な摩擦係数を持った状態で実現するので、揺動アーム58からの駆動力がスムーズに往復動軸61に対して伝達される構成となっている。
また、第一の実施形態に係る電動工具10は、回転駆動力を往復駆動力に変換する機構として、傾斜軸受51と揺動アーム58によって構成される駆動力変換機構50を採用しているので、ヘッド部20をコンパクト化することが可能となっている。したがって、第一の実施形態によれば、従来技術に比べて使い勝手の良い電動工具10を提供することができる。
さらに、図1に示すように、往復動軸61は、駆動力変換機構50によって変換された往復駆動力を受けて滑らかに往復運動することができるように、メタル軸受62,63を介して本体前部15に設置されている。メタル軸受62,63は、例えば、当該メタル軸受62,63と往復動軸61との間に油等を給脂し潤滑させて、往復動軸61の滑らかな往復運動を可能とするものである。そして、往復動軸61には、前述した揺動アーム58を保持するための揺動アーム保持部67の他に、後述するカウンターウェイト80のアーム部85を保持するためのカウンターウェイト保持部69と、被加工物を加工する加工具を取付けるための加工具取付部71とが設置される。
図1および図5に示すように、カウンターウェイト保持部69は、往復動軸61を上下に貫通する貫通孔であって、後述するカウンターウェイト80のアーム部85に形成される球面形状部86aと嵌合する上方穴70aと、下端軸部86bと嵌合する下方穴70bとからなる嵌合孔70として形成される。
加工具取付部71は、図1および図2に示すように、ボルト72によって加工具を取付けることができるようになっている。
図1、図2および図5に示すように、カウンターウェイト80は、カウンターウェイト80の回転中心となる回転軸81と、カウンターウェイト本体部84と、カウンターウェイト本体部84から延びて形成されるアーム部85と、を有して構成される。
図2および図5に示すように、カウンターウェイト80の回転軸81は、ハウジング11の本体前部15内に設置される軸受形状部82,83によって回転可能な状態で支持される。
図1および図5に示すように、第一の実施形態に係るカウンターウェイト80のアーム部85は、カウンターウェイト本体部84の左右幅方向の中心の下部から下方に延びて形成されるとともに、往復動軸61に接続される接続部86を有して形成される。この接続部86は、上方穴70aと嵌合する球面形状部86aと、球面形状部86aから下方へ突設され下方穴70bと摺動可能に嵌合する下端軸部86bとを有している。
上述した様に、駆動力変換機構50によってモータ31の回転駆動力が往復駆動力に変換されて、往復動軸61が前後に往復運動すると、往復動軸61のカウンターウェイト保持部69によって保持されるカウンターウェイト80のアーム部85も、回転軸81を回転中心として本体前部15内を前後方向に揺動する。カウンターウェイト80のアーム部85が前後方向に揺動すると、アーム部85と一体形成されるカウンターウェイト本体部84も、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内を前後に移動することとなる。より詳しくは、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸61が前に移動したときには、図1の実線にて示すように、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内で後ろに移動し、また、往復動軸61が後ろに移動したときには、図1の二点鎖線にて示すように、回転軸81を回転中心として本体前部15内で前に移動するようになっている。すなわち、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸61とは反対方向に移動するようになっている。
このような構成により、第一の実施形態に係る電動工具10は、往復動軸61が往復運動しても、その往復動軸61の往復運動に起因する重量変動は、往復動軸61とは反対方向に移動するカウンターウェイト本体部84の重量移動の作用によって解消される。したがって、第一の実施形態に係る電動工具10によれば、操作者は安定してハンドル部13を把持することができるとともに、安定して加工作業を行うことができ、使い勝手の良い電動工具10を提供することができるようになっている。
また、カウンターウェイト80のアーム部85の下端軸部86bが往復動軸61の下方穴70bと摺動可能に嵌合されていることにより、第一の実施形態に係る電動工具10は、往復動軸61や加工部18が回転してしまうことを効果的に防ぐことができるようになっている。すなわち、カウンターウェイト80は、往復動軸61や加工部18の回り止めとしても機能するようになっている。
また、第一の実施形態に係る電動工具10は、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50の構成部材である揺動アーム58を用いることにより、加工部18の横方向の振動の発生を防ぐことができるようになっており、操作者は快適に加工作業を行うことができる。また、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50を用いることにより、第一の実施形態に係る電動工具10は、部品点数を減らすことができるとともに、製造コストを低減することができるようになっている。さらに、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50として揺動アーム58を用いることにより、摺動する部品も減らすことができるようになっており、容易に耐久性の向上を図ることができる。
また、第一の実施形態に係る電動工具10は、カウンターウェイト80が往復動軸61や加工部18の回り止めとして機能するように構成されているので、別途回り止めを設置する必要がなく、製造・組立が容易になっている。
以上、第一の実施形態に係る電動工具10の構成例について、説明した。次に、第一の実施形態に係る電動工具10の動作例について、説明する。
電動工具10の操作者が、スイッチ16を押圧することによってスイッチ本体17がオン状態となり、電源コード91からハウジング11内に配置される不図示の配線を介してモータ31に電力が供給され、モータ31は駆動する。また、電動工具10の操作者が、スイッチ16の押圧をやめると、スイッチ16は元の位置に戻り、スイッチ本体17はオフ状態となり、電源コード91からモータ31への電力の供給が停止され、駆動源であるモータ31の駆動も停止する。
モータ31の駆動によって、モータ31が有するモータ軸32は回転する。モータ軸32が回転すると、モータ軸32の先端に固定設置された先端歯車37も回転する。先端歯車37が回転すると、先端歯車37に接続されて設置される平歯車39が、先端歯車37と噛み合いながら回転する。平歯車39が回転すると、平歯車39の中心に固定設置される伝動軸41が回転する。このような構成により、減速機構35は、モータ31の回転駆動力を減速するとともに、モータ31の回転駆動力を伝動軸41に伝達することができるようになっている。
伝動軸41により伝達されたモータ31の回転駆動力は、駆動力変換機構50により、往復運動に変換される。上述した様に、伝動軸41によって伝達されたモータ31の回転駆動力によって傾斜軸受51の内輪52が回転すると、この内輪52の回転運動は、環状路57内を転動する複数のボール54を介してスムーズに外輪53に対して伝達されることとなる。このとき、外輪53は、外輪53に接続された揺動アーム58が往復動軸61に形成された揺動アーム保持部67に挿入設置されているので、伝動軸41の軸周りでの回転運動が拘束された状態で、伝動軸41および内輪52からの回転駆動力を受けることとなる。したがって、外輪53は、図1で示すように、伝動軸41を側面視で見たときに、伝動軸41の軸方向に対して上方側が前方に倒れるように傾いて位置したり(図1における二点鎖線で示す傾斜軸受51の状態)、伝動軸41の軸方向に対して垂直方向に位置したり(図1における二点鎖線で示す傾斜軸受51と、実線で示す傾斜軸受51との中間の状態)、伝動軸41の軸方向に対して下方側が前方に倒れるように傾いて位置したり(図1における実線で示す傾斜軸受51の状態)、といった動作を繰り返すこととなる。つまり、傾斜軸受51の外輪53と一体形成された揺動アーム58は、側面視において本体前部15内で前後方向に揺動することとなる。そして、揺動アーム58が本体前部15内で前後方向に揺動することにより、揺動アーム58の先端部59が嵌合される往復動軸61は駆動力を受けて前後に往復運動することとなる。より詳しくは、駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58は、図1の実線にて示すように揺動アーム58が前方に移動した状態と、図1の二点鎖線にて示すように揺動アーム58が後方に移動した状態とを繰り返すことにより、往復動軸61を駆動して前後に往復運動させる。
そして、往復動軸61の往復運動によって、加工部18に備えられた不図示の加工具が往復運動し、被加工物が加工される。
また、上述した様に、往復動軸61が往復運動をすると、往復動軸61のカウンターウェイト保持部69によって保持されるカウンターウェイト80のアーム部85も、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内を前後方向に揺動する。カウンターウェイト80のアーム部85が前後方向に揺動すると、カウンターウェイト80のアーム部85と一体形成されるカウンターウェイト本体部84も、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内を前後に移動する。より詳しくは、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸61が前に移動したときには、図1の実線にて示すように、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内で後ろに移動するとともに、往復動軸61が後ろに移動したときには、図1の二点鎖線にて示すように、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内で前に移動する。すなわち、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸61とは反対方向に移動する。したがって、第一の実施形態に係る電動工具10によれば、操作者は安定してハンドル部13を把持することができるとともに、安定して加工作業を行うことができ、使い勝手の良い電動工具10を提供することができるようになっている。
以上、第一の実施形態に係る電動工具10の動作例について、説明した。
[第二の実施形態に係る電動工具100]
次に、第二の実施形態に係る電動工具100について、図6乃至図8を用いて、説明する。ここで、図6は、第二の実施形態に係る電動工具の一部を示す縦断面図であり、図7は、第二の実施形態に係る駆動力変換機構を示す図であり、さらに、図8は、第二の実施形態に係るカウンターウェイトを説明するための縦断面図である。なお、上述した第一の実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して、説明を省略する場合がある。
第二の実施形態に係る電動工具100は、電動工具100の外郭形状を構成するハウジング11と、駆動源となるモータ31と、モータ31の回転駆動力を減速するための減速機構35と、モータ31の回転駆動力を伝達する伝動軸41と、モータ31の回転駆動力を往復運動に変換する駆動力変換機構50と、駆動力変換機構50によって変換された往復駆動力を受けて往復運動する往復動軸161と、被加工物を加工する加工具(不図示)を備える加工部18と、カウンターウェイト180と、モータ31に電力を供給する電源コード91と、を備える。
図6に示すように、伝動軸41は、前後の軸受42,43によってハンドル部13内で回転可能な状態で支持される(図1、図2および図6参照)。伝動軸41の先端には、駆動力変換機構50が設置される。
図6に示すように、駆動力変換機構50は、傾斜軸受51と、この傾斜軸受51に接続される揺動アーム58とを有して構成される。傾斜軸受51は、図7に示すように、伝動軸41の先端に形成される外周面が球面状の内輪52と、この内輪52の外周に対して複数のボール54を介して設置される外輪53と、内輪52と外輪53との間に転動自在な状態で配置される複数のボール54と、を有する。内輪52の外周面には、ボール54が転がるための溝である内輪溝55が形成される。また、外輪53の内周面には、内輪溝55と対向して配置されるとともにボール54が転がるための溝である外輪溝56が形成される。そして、内輪溝55と外輪溝56とによって環状の環状路57が形成される。なお、内輪52に形成された内輪溝55については、傾斜溝として形成されている。すなわち、内輪溝55は、内輪52が設置される伝動軸41の回転軸線に対して直交する平面内ではなく、直交する平面に対して所定の角度を有して斜めに傾いた平面内に形成されている。また、外輪溝56は、内輪溝55に対向配置されるように形成されている。したがって、傾斜軸受51を構成する外輪53については、内輪52周りでの回転運動を拘束した上で伝動軸41の先端に形成される内輪52を回転運動させると、伝動軸41を側面視で見たときに、外輪53は、伝動軸41の軸方向に対して上方側が前方に倒れるように傾いて位置したり、伝動軸41の軸方向に対して垂直方向に位置したり、伝動軸41の軸方向に対して下方側が前方に倒れるように傾いて位置したり、といった動作を繰り返すこととなる。
ここで、図6および図7に示すように、傾斜軸受51の外輪53には、揺動アーム58が接続して形成されている。この揺動アーム58の先端部59は、往復動軸161に固定設置された接続部材165に穴として形成された揺動アーム保持部167に挿入設置されており、先端部59は、球面形状を有して形成されている。つまり、揺動アーム58の先端部59が往復動軸161に形成された揺動アーム保持部167に挿入設置されることで、揺動アーム58と接続する外輪53については、内輪52周りでの回転運動が拘束された状態となっているのである。
したがって、モータ31が駆動することで伝動軸41が回転運動を行うと、伝動軸41の先端に形成された内輪52が伝動軸の軸周りで回転運動を行うこととなる。内輪52の回転運動は、環状路57内を転動する複数のボール54によってスムーズに外輪53に対して伝達されることとなる。ただし、外輪53は、揺動アーム58が往復動軸161に固定設置された接続部材165に形成された揺動アーム保持部167に挿入設置されているので、伝動軸41の軸周りでの回転運動が拘束された状態で、伝動軸41および内輪52からの回転駆動力を受けることとなる。したがって、外輪53は、図6で示すように、伝動軸41を側面視で見たときに、伝動軸41の軸方向に対して上方側が前方に倒れるように傾いて位置したり、伝動軸41の軸方向に対して垂直方向に位置したり、伝動軸41の軸方向に対して下方側が前方に倒れるように傾いて位置したり(図6の状態)、といった動作を繰り返すこととなる。
つまり、駆動力変換機構50を構成する傾斜軸受51と揺動アーム58とが、上述した動作を実施することで、傾斜軸受51の外輪53と一体形成された揺動アーム58は、側面視において本体前部15内で前後方向に揺動することとなる。そして、揺動アーム58が本体前部15内で前後方向に揺動することにより、揺動アーム58と接続される往復動軸161は駆動力を受けて前後に往復運動することとなる。
このような構成により、第二の実施形態に係る駆動力変換機構50は、モータ31の回転駆動力を往復駆動力に変換することができるようになっている。なお、揺動アーム58の先端部59は、球面形状を有して形成されているので、駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58と往復動軸161に形成された揺動アーム保持部167との接続は、好適な摩擦係数を持った状態で実現するので、揺動アーム58からの駆動力がスムーズに往復動軸161に対して伝達される構成となっている。
また、第二の実施形態に係る電動工具100は、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50を用いることにより、ヘッド部20をコンパクト化することができるようになっている。したがって、第二の実施形態によれば、使い勝手の良い電動工具100を提供することができるようになっている。
図6に示すように、往復動軸161は、当該往復動軸161の滑らかな往復運動を可能とするメタル軸受62,63を介して本体前部15に設置される。そして、往復動軸161には、揺動アーム50と往復動軸161とを接続する接続部材165と、被加工物を加工する加工具を取付けるための加工具取付部71と、が設置される。
図7および図8に示すように、接続部材165には、往復動軸161を挿入するために往復動軸161と略同径の孔166が形成されており、往復動軸161が接続部材165の孔166に挿入されて、例えばボルト等の締結手段によって往復動軸161に固定される。本体前部15内において、接続部材165の下方には板形状のメタル部164が設置され、このメタル部164が、平面として形成された接続部材165の下面を案内することで、往復動軸161や加工部18の回り止めとして機能するように構成されている。
接続部材165には、揺動アーム50のアーム58を保持するための揺動アーム保持部167と、後述するカウンターウェイト180のアーム部185を保持するためのカウンターウェイト保持部169と、が形成される。
第二の実施形態に係る揺動アーム保持部167は、図6および図7に示すように、接続部材165に、例えば穴を開けることにより形成することができる。揺動アーム保持部167には、揺動アーム58の先端部59が嵌合される。そして、揺動アーム保持部167は、揺動アーム58の前後方向での揺動に応じて往復動軸161が前後に往復運動することができるように、揺動アーム58の先端部59を揺動アーム保持部167内に保持する。
また、図6および図8に示すように、カウンターウェイト保持部169は、接続部材165に、例えば穴を開けることにより形成される。カウンターウェイト保持部169は、後述するカウンターウェイト180のアーム部185に形成される球面形状を一部に含む接続部186をカウンターウェイト保持部169内に保持する。
カウンターウェイト180は、カウンターウェイト180の回転中心となる回転軸81と、カウンターウェイト本体部84と、カウンターウェイト本体部84から延びて形成されるアーム部185と、を有して構成される。
カウンターウェイト180の回転軸81は、ハウジング11の本体前部15内に設置される軸受形状部82,83によって回転可能な状態で支持される。
カウンターウェイト180のアーム部185は、カウンターウェイト本体部84から延びて形成されるとともに、往復動軸161に接続される接続部186を有して形成される。この接続部186は、少なくともカウンターウェイト保持部169との摺接面に対して球面形状を有して形成される。第二の実施形態に係るカウンターウェイト180のアーム部185は、図8に示すように、カウンターウェイト本体部84の左右幅方向の中心からずれた位置から下方に延びて形成される。
上述した様に、駆動力変換機構50によってモータ31の回転駆動力が往復駆動力に変換され、往復動軸161が駆動されて前後に往復運動すると、往復動軸161の往復駆動力により、往復動軸161のカウンターウェイト保持部169によって保持されるカウンターウェイト180のアーム部185も、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内を前後方向に揺動する。カウンターウェイト180のアーム部185が前後方向に揺動すると、アーム部185と一体形成されるカウンターウェイト本体部84も、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内を前後に移動することとなる。より詳しくは、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸161が前に移動したときには、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内で後ろに移動するとともに、往復動軸161が後ろに移動したときには、回転軸81を回転中心として回動しながら本体前部15内で前に移動するようになっている(図1の場合と同様である。)。すなわち、カウンターウェイト本体部84は、往復動軸161とは反対方向に移動するようになっている。
カウンターウェイト180の作用により、第二の実施形態に係る電動工具100は、往復動軸161が往復運動しても、操作者は安定してハンドル部13を把持することができるとともに、安定して加工作業を行うことができ、使い勝手の良い電動工具100を提供することができるようになっている。
また、第二の実施形態に係る電動工具100は、上述した第一の実施形態と同様に、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58を用いることにより、加工部18の横方向の振動の発生を防ぐことができるようになっており、操作者は快適に加工作業を行うことができるようになっている。また、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50を用いることにより、第二の実施形態に係る電動工具100は、部品点数を減らすことができるとともに、製造コストを低減することができる。さらに、回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構50を用いることにより、摺動する部品も減らすことができるようになっており、容易に耐久性の向上を図ることができる。
また、第二の実施形態に係る電動工具100によれば、回り止めとして機能するとともに、揺動アーム保持部167とカウンターウェイト保持部169とが形成される接続部材165を往復動軸161に固定設置する構成としたことで、往復動軸161への穴等の加工を最小限に留めることができる。したがって、往復動軸161の耐久性を向上することができる。
以上、第二の実施形態に係る電動工具100の構成例について、説明した。
[第三の実施形態に係る電動工具200]
次に、第三の実施形態に係る電動工具200の構成例について、図9および図10を用いて、説明する。ここで、図9は、第三の実施形態に係る電動工具の縦断面側面図であり、図10は、図9中のB−B断面図である。なお、上述した第一および第二の実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して、説明を省略する場合がある。
第三の実施形態に係る電動工具200は、図9に示すように、電動工具200の外郭形状を構成するハウジング111と、駆動源となるモータ31と、モータ31の回転駆動力を減速するための減速機構135と、モータ31の回転駆動力を伝達する伝動軸41と、モータ31の回転駆動力を往復運動に変換する駆動力変換機構50と、駆動力変換機構50によって変換された往復駆動力を受けて往復運動する往復動軸61と、被加工物を加工する加工具(不図示)を備える加工部18と、カウンターウェイト80と、モータ31に電力を供給する電源コード91と、を備える。
図9に示すように、ハウジング111は、駆動源となるモータ31が収容される本体後部112と、電動工具200の操作者が把持するためのハンドル部113と、駆動力変換機構50を構成する揺動アーム58や往復動軸61などが収容される本体前部15と、を有する。
ハンドル部113には、図9に示すように、伝動軸41が収容されるとともに、駆動源となるモータ31を駆動させるスイッチ16と、スイッチ本体17が配置される。また、ハンドル部113は、図9に示すように、本体後部112や本体前部15と比較して、左右方向の幅および上下方向の幅が小さく形成されている。また、図9に示すように、第三の実施形態に係るハンドル部113は、その上面が本体前部15に向けて前下がりとなるように構成されている。
図9に示すように、本体前部15には、駆動力変換機構50を構成する傾斜軸受51や揺動アーム58と、往復動軸61と、カウンターウェイト80などが収納されている。また、本体前部15に近接して、被加工物を加工する不図示の加工具を備える加工部18が配置される。そして、本体前部15と加工部18とによって電動工具200のヘッド部20が構成される。
モータ31は、モータ軸32を有しており、このモータ軸32は、モータ31の前後に配置された軸受33,34によって本体後部112内で回転可能な状態で支持される。
図9に示すように、モータ31の近傍には、モータ31の回転駆動力を減速するための減速機構135が設置される。図9および図10に示すように、第三の実施形態に係る減速機構135は遊星歯車機構として構成されており、モータ軸32の先端に設置される先端歯車137と、先端歯車137と噛み合い先端歯車137の周りを自転しながら公転する複数の遊星歯車138と、遊星歯車138のシャフト138Aが接続する回転体139と、遊星歯車138が噛み合う内歯車141とを有して構成される。図9および図10に示すように、回転体139の中心には、伝動軸41が固定設置される。モータ31の回転駆動力によりモータ軸32の先端に設置される先端歯車137が回転すると、先端歯車137の周りに配置された複数の遊星歯車138が、シャフト138Aを回転中心として自転しながら先端歯車137を回転中心としてその周囲を公転する。先端歯車137と遊星歯車138とが回転することによって、遊星歯車138のシャフト138Aが接続される回転体139も、軸受140に支持されて回転することとなる。このような構成により、第三の実施形態に係る減速機構135は、モータ31の回転駆動力を減速するとともに、モータ31の回転駆動力を伝動軸41に伝達する。そして、第三の実施形態に係る電動工具200は、減速機構135がモータ31の近傍に設置されることにより、ヘッド部20をコンパクト化することができているので、従来技術に比べて電動工具200の使い勝手を向上させることができている。
図9に示すように、伝動軸41は、軸受140,42によってハンドル部113内で回転可能な状態で支持される。伝動軸41の先端には、駆動力変換機構50が設置され、上述したように回転運動が往復運動に変換され、前後方向に往復運動する往復動軸61による外部への加工が実施されることとなる。
なお、図9乃至図10で示した第三の実施形態に係る電動工具200については、遊星歯車138を利用した減速機構135が採用されているので、モータ31が有するモータ軸32と、モータ31の回転駆動力を駆動力変換機構50に対して伝達する伝動軸41とは、互いの軸中心が重畳して一直線に直列配置された構造となっている。つまり、第三の実施形態に係る減速機構135は、省スペース化を実現した構成であるということができる。したがって、第三の実施形態に係る電動工具200によれば、操作者は、さらに安定して加工作業を行うことができ、非常に使い勝手の良い電動工具200を提供することができるようになっている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、モータ31への電力供給は電源コード91により実施しているが、ハウジング11,111にバッテリパックを装着するためのバッテリパック装着部を形成し、バッテリパックによりモータ31に電力を供給する構成を採用することも可能である。
また、例えば、上述した各実施形態では、減速機構35を先端歯車37と平歯車39とによって構成した形態例や、減速機構135を先端歯車137や遊星歯車138等とによる遊星歯車機構として構成した形態例を示した。しかしながら、本発明に係る減速機構については、上述したものには限られず、従来公知のあらゆる減速機構を採用することができる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10,100,200 電動工具、11,111 ハウジング、12,112 本体後部、13,113 ハンドル部、15 本体前部、16 スイッチ、17 スイッチ本体、18 加工部、20 ヘッド部、31 モータ、32 モータ軸、33,34 軸受、35,135 減速機構、37,137 先端歯車、39 平歯車、41 伝動軸、42,43 軸受、50 駆動力変換機構、51 傾斜軸受、52 内輪、53 外輪、54 ボール、55 内輪溝、56 外輪溝、57 環状路、58 揺動アーム、59 先端部、61,161 往復動軸、62,63 メタル軸受、67,167 揺動アーム保持部、69,169 カウンターウェイト保持部、70 嵌合孔、70a 上方穴、70b 下方穴、71 加工具取付部、72 ボルト、80,180 カウンターウェイト、81 回転軸、82,83 軸受形状部、84 カウンターウェイト本体部、85,185 アーム部、86,186 接続部、86a 球面形状部、86b 下端軸部、91 電源コード、138 遊星歯車、138A (遊星歯車の)シャフト、139 回転体、140 軸受、141 内歯車、164 メタル部、165 接続部材、166 孔。

Claims (2)

  1. 駆動源となるモータと、
    前記モータの回転駆動力を往復運動に変換する駆動力変換機構と、
    前記駆動力変換機構によって変換された往復駆動力を受けて直線状に往復運動し、被加工物を加工する加工具を取り付けるための加工具取付部が設置される往復動軸と、
    前記モータの回転駆動力を減速するための減速機構と、
    を備える電動工具において、
    前記減速機構は、前記駆動力変換機構よりも前記モータの近傍に配置され、さらに、
    前記駆動力変換機構は、傾斜軸受と、当該傾斜軸受に接続された揺動アームとを有し、
    前記往復動軸には、カウンターウェイトが他の部材を介さずに直接接続される電動工具。
  2. 前記カウンターウェイトが、前記モータよりも前記駆動力変換機構の近傍に配置される請求項1に記載の電動工具。
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