JP6619475B2 - 水面浮上用具 - Google Patents

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Description

本発明は水難事故に遭遇した際に身体を浮かせることができる水面浮上用具に関する。
日本では、記憶に新しいところで、1995年の阪神・淡路大震災をもたらした兵庫県南部地震、2011年の東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震などの大地震が発生し、将来的には東海地震、東南海地震、南海地震などの大地震の発生が危惧されていることから、国や地方公共団体を始め、国民それぞれにおいても防災に対する意識が高まっている。特に沿岸地域においては、東日本大震災のように、地震により発生する大津波の被害を受ける危険性があり、東日本大震災の教訓を生かして津波に対する対策が種々検討されている。
ところで、実際に津波に巻き込まれてしまった場合には、海面に長時間浮いている状態を保つことは体力的に限界があり、かつ、数日間飲み水すらも得られない状態が続けば、運良く助かる者を除き、水泳に自信がある者でさえ含め大抵は水死し、しかも水没してしまうため水難者の発見が困難となり、行方不明者が多数にのぼるのが現実である。前記の東日本大震災において行方不明者が最も多い数字として震災直後の平成23年4月5日時点で15,347名と発表され、震災後から6年経過後の平成29年3月10日時点においても行方不明者は2,553名と発表されており、いつ収束するかがわからない状況である。
そこで本発明者は、「身体装着用流体収納袋」を発明の名称とする特許出願(特願2017−76962)を行った。
さらに、本願発明者は鋭意研究を重ねて、上記特許出願における発明よりも、水難事故により漂流している状態において、身体の安全性及び安定性が高く、かつ、快適な状態を維持できる水面浮上用具を案出した。
本発明の請求項1に係る水面浮上用具は、身体の脇部両側にそれぞれ装着する一対の脇部空気収納袋を備え、当該脇部空気収納袋は、空気を注入及び排出するための注入排出筒を備え、当該脇部空気収納袋は、前記注入排出筒を除く周囲が溶着部により形成されており、当該脇部空気収納袋は、その一方側における溶着部より伸びる延長部を備え、当該延長部に連結用孔が形成され、当該脇部空気収納袋は、これを覆い包む脇部空気収納袋カバーをそれぞれ備え、当該脇部空気収納袋カバーは、一端側を開口させて当該脇部空気収納袋を出し入れする開口部を有する袋状をなし、当該開口部側中央部には、当該脇部空気収納袋を脇部空気収納袋カバーで覆い包んだ状態で前記脇部空気収納袋における連結用孔と合致する位置にカバー孔が形成され、脇部空気収納袋カバーには、その他端側の幅方向中央部にベルト通しが形成され、当該脇部空気収納袋は、身体の背面側から左右両側を経て正面側に至る脇部連結具を備え、前記脇部連結具は、身体の背面側において、前記脇部空気収納袋における連結用孔と脇部空気収納袋カバーにおけるカバー孔とに挿通されて、一対の脇部空気収納袋カバーに覆い包まれた脇部空気収納袋をそれぞれ連結する距離間調節帯を備え、前記距離間調節帯により連結された状態においては、前記一対の脇部空気収納袋はそれぞれ脇部空気収納袋カバー内に収納された状態で、前記一対の脇部空気収納袋が所定の間隔をあけて連結され、前記脇部連結具は、脇部空気収納袋における連結用孔と脇部空気収納袋カバーにおけるカバー孔とに挿通され、脇部空気収納袋カバーにおけるベルト通しに挿通される脇部ベルトを備え、当該脇部ベルトは、長さ調節可能であって、身体の正面側において連結及び分離が可能であることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る水面浮上用具は、上記請求項1の構成に加えて、前記脇部空気収納袋は、矩形状をなしていて前記延長部とは反対側である他方側の左右両側において溶着により袋内の空気が遮断された左右両側の隅角部に孔が設けられ、前記脇部空気収納袋カバーは、矩形状をなしていて脇部空気収納袋を出し入れする開口部とは反対側である他端側の両隅角部に隅角部開口部を有し、前記脇部空気収納袋の隅角部の孔に通す紐を備え、一対の脇部空気収納袋カバーに覆い包まれた一対の脇部空気収納袋の隅角部の孔それぞれを掛け渡すように前記紐を通すことにより一対の脇部空気収納袋それぞれを互いに連結可能としたことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る水面浮上用具は、上記請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記脇部空気収納袋を装着した状態で身体を覆うことができるジャケットを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る水面浮上用具は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、身体の背中側の肩周りに装着する筒状の肩周り部空気収納袋を備え、当該肩周り部空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、当該肩周り部空気収納袋は、筒状の一方の端部と他方の端部とを身体の正面側で連結する肩周り部空気収納袋連結具を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る水面浮上用具は、上記請求項4に記載の構成に加えて、前記肩周り部空気収納袋は、これを覆い包む肩周り部空気収納袋用カバーを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る水面浮上用具は、上記請求項に記載の構成に加えて、 前記ジャケットは、脇部空気収納袋と請求項4記載の肩周り部空気収納袋とを装着した状態で身体を覆うことができる構造である
ことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る水面浮上用具は、上記請求項に記載の構成に加えて、前記ジャケットの背中側上部に請求項5記載の肩周り部空気収納袋用カバーが連設されており、肩周り部空気収納袋用カバー内に肩周り部空気収納袋が出し入れ可能に収納されていることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る水面浮上用具は、上記請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成に加えて、
身体における両方の下肢の膝裏の位置に装着する筒状の膝裏部空気収納袋を備え、当該膝裏部空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、当該膝裏部空気収納袋は、身体における下肢の膝裏の位置に装着するための膝裏連結具を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る水面浮上用具は、上記請求項8に記載の構成に加えて、前記膝裏部空気収納袋は、これを覆い包む膝裏部空気収納袋用カバーを備え、当該膝裏部空気収納袋用カバーに膝裏連結具が備えられていることを特徴とする。
本発明の請求項10に係る水面浮上用具は、上記請求項〜9のいずれか1項に記載の構成に加えて、身体の股間の位置に装着する長尺で筒状の浮標用空気収納袋を備え、当該浮標用空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、当該浮標用空気収納袋は、その筒状の長さ方向の一方の端部に身体に連結するための浮標用連結具を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る水面浮上用具は、上記請求項10に記載の構成に加えて、前記浮標用空気収納袋は、これを覆い包む浮標用空気収納袋用カバーを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項12に係る水面浮上用具は、上記請求項10又は11に記載の構成に加えて、前記浮標用空気収納袋は、その筒状の他方の端部に標識旗を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項13に係る水面浮上用具は、上記請求項10〜12のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記浮標用空気収納袋は、その筒状の他方の端部に標識灯を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項14に係る水面浮上用具は、上記請求項のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記ジャケットは、筒状の胴部と、胴部上部の上部開口部と、胴部左右の腕挿通部と、胴部下部2箇所の下肢挿通部とを備え、胴部には、その上下に、身体の正面側で着脱自在に連結できる長さ調節可能な上側ベルトと下側ベルトとを備え、当該上部開口部周囲にはジャケット紐挿通孔が設けられていて、ジャケット紐挿通孔にはジャケット絞り紐が挿通されており、当該上部開口部から身体の下肢を挿入して下部2箇所の下肢挿通部から左右の下肢をそれぞれ出し、左右の腕挿通部から身体の腕を出して着用し、上側ベルトと下側ベルトとの間に脇部空気収納袋を位置させて身体の正面側で上側ベルトと下側ベルトとを連結し、ジャケット絞り紐を着用者の首回りで引き絞ることによりジャケットが身体に装着固定される構造であることを特徴とする。
本発明の請求項15に係る水面浮上用具は、上記請求項14に記載の構成に加えて、前記ジャケットは、その胴部の正面側に収納用開閉部が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項16に係る水面浮上用具は、上記請求項1〜15のいずれか1項に記載の構成に加えて、周壁部と周壁部上端の上端閉塞部と周壁部下端の下端開口部とからなる袋状をなし、当該下端開口部にはその周囲に頭巾紐挿通孔が設けられていて、頭巾紐挿通孔には頭巾絞り紐が挿通されており、当該下端開口部に身体の頭部を入れて、身体の首回り部で頭巾絞り紐を引き絞ることにより、身体の頭部に装着される頭巾を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項17に係る水面浮上用具は、上記請求項1〜16のいずれか1項に記載の構成に加えて、
両端に開口部を有する長尺筒状体よりなり、その一端に錘を取り付け、他端に身体への装着のための鮫よけ連結具を備えてなる鮫忌避具を備えている
ことを特徴とする。
本発明の請求項18に係る水面浮上用具は、上記請求項14又は15に記載の構成に加えて、前記ジャケットにおける下肢挿通部に着脱可能な延長股下部を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項19に係る水面浮上用具は、上記請求項14、15又は18のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記ジャケットにおける腕挿通部に着脱可能な延長袖部を備えていることを特徴とする。
上記のように構成したことにより、例えば津波警報が発せられた時点で、脇部空気収納袋カバーにより覆い包まれた脇部空気収納袋に、例えば息を吹き込むことにより空気を注入し、脇部連結具を利用して身体の正面側で連結することにより、空気を注入した脇部空気収納袋を身体に装着する。そして、脇部空気収納袋を装着した状態でジャケットにより身体を覆う。
また、肩周り部空気収納袋用カバーにより覆い包まれた肩周り部空気収納袋に、例えば息を吹き込むことにより空気を注入し、空気を注入した肩周り部空気収納袋を身体の背中側の肩周りに背負って、肩周り部空気収納袋連結具を利用して身体の正面側で連結することにより身体の背中側の肩周りに装着する。
もちろん、脇部空気収納袋と肩周り部空気収納袋とを装着した状態でジャケットにより身体を覆ってもよい。
また、ジャケットの背中側上部に連設された肩周り部空気収納袋用カバーにより肩周り部空気収納袋が覆い包まれるように収納すると共に肩周り部空気収納袋内に空気を注入し、ジャケットの着用と共に肩周り部空気収納袋が装着できるようにしてもよい。
この状態であれば津波等の水難に遭遇しても、水面に浮かんでいることができる。また、肩周り部空気収納袋により身体の頭部を少し持ち上げた姿勢となるので安定した快適な状態となる。
そして、上記のように水面に浮かんでいる状態において、ジャケットにおける胴部正面側の前身頃に形成した収納用開閉部の内部に収納しておいた膝裏部空気収納袋用カバーに覆い包まれた膝裏部空気収納袋を取り出して、膝裏部空気収納袋に息を吹き込むことにより空気を注入し、膝裏連結具を利用して身体における両下肢の膝裏に水平方向に装着する。この状態になると、身体の胴部は両脇に装着した脇部空気収納袋により維持され、頭部は肩周り部空気収納袋により維持され、身体の下肢は膝裏部空気収納袋により維持されて、四方が各空気収納袋に取り囲まれて、あたかも筏上で枕をして仰臥しているような安定した状態になる。
上記の膝裏部空気収納袋を装着して水面に浮かんでいる状態において、ジャケットにおける収納用開閉部の内部に収納しておいた浮標用空気収納袋用カバーで覆い包まれた浮標用空気収納袋を取り出して、浮標用空気収納袋に吹き込みにより空気を注入し、これを身体の股間と膝裏部空気収納袋とで形成される三角状の隙間に垂直方向に立設すると共に浮標用空気収納袋の一方の端部に備えた浮標用連結具を、身体の背面側における脇部空気収納袋やジャケットの適宜箇所に取り付けることにより身体に装着する。このような状態になると、他方の端部に備えた標識旗及び点灯させた標識灯を高く掲げることができることとなり、水面上に漂流している遭難者の発見が容易になる。なお、浮標用空気収納袋は、標識旗用と標識灯用とが別々に立設できるように複数本を使用してもよい。
ジャケットは、その上部開口部から身体の下肢を挿入し、下部2箇所の下肢挿通部から左右の下肢をそれぞれ出すと共に左右の腕挿通部から身体の腕を出して着用する。その際、脇部空気収納袋及び肩周り部空気収納袋をジャケット内に収めながら前身頃及び後身頃を共に引き上げる。そして、ジャケットの上側ベルトと下側ベルトとの間に脇部空気収納袋を位置させて、上側ベルトと下側ベルトとを身体の正面側で連結し長さ調節をして脇部空気収納袋を身体に固定する。なお、ジャケットに肩周り部空気収納袋が装着されている場合には、脇部空気収納袋だけをジャケット内に収めながら前身頃及び後身頃を共に引き上げるだけで着用できる利点がある。その後、上部開口部のジャケット紐通し孔に挿通されているジャケット絞り紐を着用者の首回りで引き絞ると着用者の首回りで上部開口部が引き絞られてジャケットが着用者に装着されることになる。
この状態であれば、水中に投げ出されても水面に浮かんでいることができるので、ジャケットにおける収納用開閉部の内部に収納しておいた鮫忌避具を取り出し、鮫よけ連結具を身体に取り付けて、鮫忌避具を水中に放り出すと鮫忌避具が両端に開口部を有する筒状であり、一端に錘を有することにより、鮫忌避具が沈みながら自然に幅広となり、その内部に水が浸入してさらに沈んでいくことになる。
また、ジャケットにおける収納用開閉部の内部に収納しておいた頭巾を取り出して頭巾の下端開口部に身体の頭部を入れ、身体の首回り部で頭巾絞り紐を引き絞ることにより、身体の頭部に装着する。
さらに、ジャケットにおける収納用開閉部の内部に収納しておいた延長股下部及び延長袖部を取り出して身体に装着する。これらの延長股下部及び延長袖部は主として鮫よけのために装着する。
なお、ジャケットにおける収納用開閉部の内部には、種々の物品、例えば携帯電話、身分証明書、飲食料品、貴重品等を収納し、適宜利用できるようにしておいてもよい。
本発明に係る水面浮上用具は、津波や水難事故に遭遇するおそれがある場合に、当該水面浮上用具における脇部空気収納袋や肩周り部空気収納袋に空気を吹き込んで膨らませて、身体に装着すると、これらの空気収納袋により水面に安定して浮かんでいることができるので、漂流中でもある程度の期間は生命を維持することができ、また、漂流中に死亡することがあっても、水面での漂流状態が継続するため捜索隊などが発見し易く、その結果、行方不明者の数を短期間で激減させる効果がある。
また、本発明に係る水面浮上用具は、不使用時には各空気収納袋は、空気を注入しない状態であれば小さく折り畳んでコンパクトにできるので、他の装着具等と合わせた状態で嵩張らずに保管できる。
さらに、本発明者は、本発明品について種々の試験を行っており、例えば1日30分程度、本発明品を利用して水面に浮遊している状態を定期的に継続していると、個人的な感想ではあるが、健康促進の効果があった。おそらく、ベッド上等で仰臥状態にあるよりも、外圧が一切かからない状態で水面にほぼ仰臥状態で浮遊している状態の方が、血流等の体液の流れが重力に影響されずにスムーズに体内を循環したことによるものと思われる。
本発明の実施例に係る脇部空気収納袋の上半部を示す正面図である。 本発明の実施例に係る脇部空気収納袋の下半部を示す正面図である。 図1におけるIII-III線端面図である。 本発明の実施例に係る脇部空気収納袋の蓋部を開けた状態を示す下半部省略正面図である。 図4におけるV-V線端面図である。 本発明の実施例に係る脇部空気収納袋の蓋部を閉じた状態を示す下半部省略正面図である。 本発明の実施例に係る脇部空気収納袋に空気を封入した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る脇部空気収納袋を身体に装着できるようにセットした状態(身体装着セット)を示す概略斜視図である。 図8に示す身体装着セットを脇部空気収納袋、脇部空気収納袋カバー及び脇部連結具に分解した説明図である。 図9に示す脇部空気収納袋カバーであって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 図9に示す脇部連結具の一部をなす距離間調節帯を輪奈状に連結した状態を示す斜視図である。 図9に示す脇部空気収納袋を収納した脇部空気収納袋カバーに距離間調節帯を取り付ける手順を示す斜視図である。 図9に示す脇部連結具の一部をなす脇部ベルト具であって、(a)はその連結部分を分離した状態を示す一部省略斜視図であり、(b)は連結部分を連結した状態を示す一部省略斜視図である。 図9に示す脇部空気収納袋を収納した脇部空気収納袋カバーに距離間調節帯を取り付けた後、脇部ベルト具を取り付ける手順を示す斜視図である。 図8に示す脇部空気収納袋の身体装着セットを身体に装着した状態を示す概略説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の実施例にであって、身体装着セットを身体に装着した状態で着用するジャケットを正面側から見た斜視図である。 本発明の実施例の肩周り部空気収納袋を示す図であって、(a)は空気を封入していない状態の肩周り部空気収納袋の正面図、(b)は肩周り部空気収納袋カバーの斜視図である。 図17に示す肩周り部空気収納袋カバーに空気が封入された肩周り部空気収納袋を収納した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例のジャケットに肩周り部空気収納袋をセットした状態を示す一部省略斜視図である。 図19に示す肩周り部空気収納袋をセットしたジャケットを身体に着用した状態を示す概略斜視図である。 図20の着用状態を示す概略説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 図20の着用状態で水面に浮かんでいる状態を示す概略説明図である。 本発明の実施例であって、膝裏部空気収納袋と膝裏部空気収納袋用カバーとを分解した状態を示し、(a)は膝裏部空気収納袋であり、(b)は膝裏連結具であり、(c)は膝裏部空気収納袋用カバーである。 図23に示す膝裏部空気収納袋用カバー内において、膨らんだ膝裏部空気収納袋が収納され、膝裏連結具を取り付けた状態を示す斜視図である。 図23に示す膝裏連結具を利用して膝裏部空気収納袋用カバーに収納された膝裏部空気収納袋を身体に装着した状態を示す一部概略斜視図である。 図25に示す膝裏部空気収納袋を身体に装着した状態で水面に浮かんでいる状態を示す概略説明図である。 本発明の実施例であって、浮標用空気収納袋と浮標用空気収納袋用カバーを分解した状態を示し、(a)は浮標用空気収納袋であり、(b)は浮標用空気収納袋用カバーである。 図27に示す浮標用空気収納袋用カバーにおいて、膨らんだ浮標用空気収納袋が収納された状態を示す斜視図である。 図27に示す浮標用連結具を利用して浮標用空気収納袋用カバーに収納された浮標用空気収納袋を身体に装着した状態を示す一部概略斜視図である。 図29に示す浮標用空気収納袋を身体に装着した状態で水面に浮かんでいる状態を示す概略説明図である。 本発明の実施例における頭巾の右側面図である。 図31に示す頭巾を身体頭部に装着して水面に浮かんでいる状態を示す概略斜視図である。 図32に示す頭巾を身体に装着した状態で水面に浮かんでいる状態を示す概略説明図である。 本発明の実施例における鮫忌避具の正面図である。 図34に示す鮫忌避具の上部側を膨らませた状態の斜視図である。 図34に示す鮫忌避具の下部側を膨らませた状態の斜視図である。 図34に示す鮫忌避具を身体に装着して水面に浮かんだ状態を示す説明図である。 本発明の実施例における延長股下部及び延長袖部のジャケットに対する配置構成を示す概略斜視図である。
本発明の好適な実施例を添付の図の従って詳細に説明する。
図1及び図2において、Aは本実施例の空気を収納する脇部空気収納袋であり、該脇部空気収納袋Aは、袋本体10と、一つの注入排出筒30とから形成される。各図に示すように、袋本体10は、プラスチックフィルム等よりなる表裏2枚のシート10a,10bをその四周において溶着することにより形成されている。すなわち、溶着部としては、上部溶着部12a、左側溶着部12b、右側溶着部12c、底部溶着部12d,12eがあり、いずれも線状に溶着されている。なお、袋本体10は、上部溶着部12aより下の箇所をいうものとする。そして、この上部溶着部12aにおいては、表裏シート10a,10bが溶着されているが、上部溶着部12aの線上であっても、図1における中央部よりやや左の、空気が送通する空気送通箇所14においては、表裏シート10a,10bは溶着されていない。
注入排出筒30は同じくプラスチックフィルムよりなる扁平筒状体であり、内容物(空気)の注入と排出との双方を行う。特に注入は人が息を吹き込むことにより行うことが可能である。その下端32bは、前記の上部溶着部12aすなわち空気送通箇所14よりやや下方に位置している。この注入排出筒30を構成する表裏シート30a,30bは、その両側部32c,32dにおいて相互に溶着され、その上端32a及び下端32bが開口している。そして、この注入排出筒30は袋本体10に対して次のように取付けられる。
すなわち、空気送通箇所14において、注入排出筒30の図1における手前側(表側)のシート30aの外面は、袋本体10を構成する手前側(表側)のシート10aの内面と溶着されている。また、注入排出筒30を構成する背面側(裏側)のシート30bの外面は、袋本体10を構成する背面側(裏側)のシート10bの内面に溶着されている。このようにして、注入排出筒30が袋本体10に溶着固定されるとともに、注入排出筒30の下方に位置する空気送通箇所14のみにおいて、袋本体10は注入排出筒30を通じて外部と連通しており、袋本体10はその余の箇所においては全て密閉している。
表裏シート10a,10bは、図1に示すように、上部の溶着部12aより上方に伸びて延長部20を形成している。この延長部の上端20aと左右両側部20b,20cとにおいて、表裏シート10a,10bが溶着されている。但し、上端の溶着部20aは、図1における左側の箇所22において表裏シート10a,10bは、図1及びその端面図である図3に示すように、溶着されていない。この非溶着箇所22は、前記の上部溶着部12aにおける空気送通箇所14と軸方向に一致した位置にある。そして、この非溶着箇所22を扁平な筒状体の注入排出筒30が通過している。この実施例においては、前記非溶着箇所22において表裏シート10a,10bと注入排出筒30とは溶着されていない。
この延長部20の幅方向中央には、表裏シート10a,10bを貫通する連結用孔24が形成されており、この連結用孔24及び後述する脇部連結具C(C1,C2)を使用して、図8に示すように、2つの脇部空気収納袋A,A’(脇部空気収納袋A’は脇部空気収納袋Aと同一構造及び同一形態のもの)を連結することができるようになっている。
そして、図3に示すように、前面側のシート10aと注入排出筒30との間の空間部は、注入排出筒30を折り畳んだ状態で収容するためのポケット部26を形成する。背面側のシート10bの前記箇所22においては、このポケット部26を閉じる蓋28が溶着されている。図1に示す状態において空気を袋本体10の内部に注入した後、図4及び図5に示すように、注入排出筒30をその軸方向に折畳んで、ポケット部26の内部に収納する。また、蓋28の先端である自由端28aには面ファスナーの雌部材28cが設けられており、蓋28を袋本体10の側に折り曲げた際に雌部材28cと対応する箇所に雄部材10cが取り付けられている。そして、蓋28を、ポケット部26に収納した注入排出筒30の折畳み体30’を覆うようにして、その自由端28aを袋本体10を構成する前面側の表シート10aのさらに前面側に折り曲げ、自由端28aに配した面ファスナーの雌部材28cと袋本体10を構成する前面側の表シート10aに配した面ファスナーの雄部材10cとを係合させることにより、図6に示すように、ポケット部26を蓋28により閉塞する。このようにポケット部26を蓋28により閉塞すると、折畳み体30’の折畳み状態が保持される。したがって、袋内部に収納された空気が外部へ漏出しようとしても、このように折り畳み状態が保持された注入排出筒30は空気を通過させない。なお、図5及び図6においては、簡単のため、注入排出筒30を構成する表裏シート30a,30bはそれぞれ1本の線で表わし、厚みは表していない。また、折畳み体30’はその角部を円弧状に表しているが、実際には、折線状に屈曲していて、折り畳み体30’自体は扁平な状態であり、屈曲部の角部により空気の通過をさらに遮断する。そして、注入排出筒30をポケット部26の内部に折り畳んだ状態において、蓋28を閉塞する際には、これら雌雄部材28c,10cが蓋の閉塞状態を保持する手段となる。
次に、図2により袋本体10の底部15について説明する。この底部15はガゼット状に折畳まれている。すなわち、表裏シート10a,10bは、底部15において、その対向面側に折返されており、折返し片16a,17aは頂部18において連続している。このようにして、表裏2枚の折重ね部16,17が形成される。いずれの折重ね部16,17にも斜め方向の溶着部16b,17bが形成されており、袋内の空気がこの溶着部16b,17bにより遮断されて底部の隅角部18aに到達しないように構成されている。このような底部構造を有しているので、内部に空気を収納した場合には、底部15が広がり、図7の斜視図に示すような形態になる。本実施例では、袋本体10が表裏2枚のシート10a,10bでできた扁平なものであって底部15にマチを有するものを示したが、底部にマチを有さないもの、逆に、袋本体の側部にもマチを有するものもこの発明の範囲内である。
また、空気収納袋Aは、図2に示すように、その袋底部15の左右両側の偶角部18aそれぞれに孔15aが設けられている。この孔15aは、図8に示すように、2つの脇部空気収納袋A,A’を連結する際に、紐15bを通して連結する。すなわち、2つの脇部空気収納袋A,A’を、前記した延長部20側が対向するように配置し、底部15側が離間するように配置して、離間している同士の一方の前記孔15aそれぞれに掛け渡すように紐15bを通し、空気収納袋A,A’間の中央においてそれぞれの端部を束ね、固定及びスライド可能な端末部材15cで連結する。また、離間している同士の他方の前記孔15aそれぞれにも掛け渡すように紐15bを通し、空気収納袋A,A’間の中央においてそれぞれの端部を束ね、固定及びスライド可能な端末部材15cで連結する。
図7は、脇部空気収納袋Aに空気を注入し、注入排出筒30を折り畳んで蓋28により閉塞した状態を示す。この空気を注入した脇部空気収納袋Aを、図8に示すように身体に装着できるようにセットすることについて以下に説明する。
なお、脇部空気収納袋について、その構成を上記のように具体的に説明したが、これに限られるものではなく、最低限としては6リットル程度の空気を封入できるものであればよく、形態もこれに限られるものではない。
図9は、図8に示す脇部空気収納袋Aの身体装着セットを個々のパーツに分解したものであり、B,B’は脇部空気収納袋カバーであり、C(C1,C2)は脇部連結具である。
図10は、前記脇部空気収納袋カバーB(脇部空気収納袋カバーB’も同一形状)の詳細を示し、脇部空気収納袋カバーBは、脇部空気収納袋Aを収納できる大きさであって、図10(a)に示すように、一端側を開口させた開口部B1を有する矩形の袋状をなしており、他端側の両隅角部を開口させた隅角部開口部B2を有する形態をなしている。当該脇部空気収納袋カバーB,B’は、その内部に収納される脇部空気収納袋A,A’を保護し、身体に取り付けることを可能とする1つの要素であるため、やや厚手の合成樹脂シートで形成されるのが望ましい。
また、前記一端側である開口部B1側中央部にはカバー孔B3が形成されており、当該カバー孔B3は、脇部空気収納袋Aにおける連結用孔24と合致する位置に形成されており、脇部空気収納袋カバーBにおけるカバー孔B3と脇部空気収納袋Aにおける連結用孔24とに、後述する脇部連結具Cにおける距離間調節帯C1が挿通される。
前記他端側の隅角部開口部B2は、空気を注入していない脇部空気収納袋Aにおける偶角部18aの孔15aが露出して紐15bを挿通及び取付を可能とし、脇部空気収納袋Aに空気を注入した場合には、脇部空気収納袋Aにおける偶角部18aが脇部空気収納袋カバーB内に没入し、取り付けられた紐15bが出入する機能を果たし、図8に示すように、紐15bの端部同士を連結することが可能となる。
さらに、図10に示すように、脇部空気収納袋カバーBにおける他端側の幅方向中央部には、脇部連結具Cにおける脇部ベルト具C2を挿通するベルト通しB4が形成されている。当該ベルト通しB4は、シートの一方の面に面ファスナーの雌雄の一方が形成されたシートを補強シートとして使用したものであって、シートの他方の面に粘着剤を塗布して離型紙を貼付したシート状物に、補強シートから離型紙に達して離型紙を切断するまで2本の平行な切部を形成し、当該平行な切部における向かい合う端点同士を結ぶ間は、補強シートは切断せずに離型紙のみを切断し、そして、切部で挟まれる箇所以外の離型紙を剥がして脇部空気収納袋カバーBに粘着剤を塗布した面を貼着し、切部で挟まれる離型紙が残存している箇所を浮き上がらせてベルト通し孔B5としたものである。
そして、図9に示すように、上記の態様をなす脇部空気収納袋カバーB,B’に、その開口部B1から脇部空気収納袋A,A’を、矢符で示すように、脇部空気収納袋カバーB,B’におけるカバー孔B3と脇部空気収納袋A,A’における連結用孔24とがそれぞれ一致する側になるように収納する。
図11は、図9に示す脇部連結具Cを構成する距離間調節帯C1を輪奈状にしたものである。距離間調節帯C1は、細長帯状であってその表裏の一方の面caに面ファスナーの雌雄の一方が形成され、他方の面cbに面ファスナーの雌雄の他方が形成されたものであり、距離間調節帯C1の両端部を重ね合わせて連結することにより輪奈状となる。
そして、この距離間調節帯C1を、図12に示すように、その一方の端部(図における左側端部)を脇部空気収納袋カバーBにおける下側のカバー孔B3に挿入すると共に脇部空気収納袋Aにおける連結用孔24に挿入して、脇部空気収納袋カバーBにおける上側のカバー孔B3から抜き出し、距離間調節帯C1における他方の端部(図における右側端部)を脇部空気収納袋カバーB’における下側のカバー孔B3に挿入すると共に脇部空気収納袋A’における連結用孔24に挿入して、脇部空気収納袋カバーB’における上側のカバー孔B3から引き出し、距離間調節帯C1の両端部を連結することにより、図8に示すように、脇部空気収納袋A,A’を連結することができると共に、両端部の連結位置を変更することにより、脇部空気収納袋A,A’の間の距離を装着者の身体の大きさに合わせて調節することができる。
図13は、図9に示す脇部連結具Cを構成する長さ調節可能な脇部ベルトC2の両端部の連結構造を示し、ccは雄側ベルトバックルであり、cdは雌側ベルトバックルであって、図13(a)は雄側ベルトバックルccと雌側ベルトバックルcdとを分離した状態であり、図13(b)は雄側ベルトバックルccと雌側ベルトバックルcdとを連結した状態を示す。雄側ベルトバックルccを雌側ベルトバックルcdに連結するには、雄側ベルトバックルccの先端を雌側ベルトバックルcdの開口部ceに挿入して押し込む。また、雄側ベルトバックルccを雌側ベルトバックルcdから分離するには、雄側ベルトバックルcc先端のバネ部cfの幅を押し縮めて、雌側ベルトバックルcdから引き抜く。
そして、この脇部ベルトC2を、図14に示すように、距離間調節帯C1により連結した脇部空気収納袋A,A’内蔵の脇部空気収納袋カバーB,B’におけるカバー孔B3及び連結用孔24及びベルト通し孔B5に挿通して連結し、図8に示す状態にする。すなわち、脇部ベルトC2の雌側ベルトバックルcdを備えた左側端部を、脇部空気収納袋A内蔵の脇部空気収納袋カバーBにおけるカバー孔B3及び連結用孔24に、図において脇部空気収納袋カバーBの背後側から挿通して、ベルト通しB4のベルト通し孔B5を通過させて左方に引き出す。また、脇部ベルトC2の雄側ベルトバックルccを備えた右側端部を、脇部空気収納袋A’内蔵の脇部空気収納袋カバーB’におけるカバー孔B3及び連結用孔24に、図において脇部空気収納袋カバーB’の背後側から挿通して、ベルト通しB4のベルト通し孔B5を通過させて右方に引き出す。
なお、脇部連結具C取付の後先のいずれでも差し支えはないが、図8に示すように、脇部空気収納袋カバーB,B’の隅角部開口部B2から覗いている空気収納袋A,A’の袋底部15における孔15aに紐15bを通し、端末部材15cで連結可能としておく(図においては連結した状態を示している)。
図15は、図8に示す脇部空気収納袋A,A’の身体装着セットを身体に装着した状態を示す説明図である。当該説明図に示すように、装着者Mの両脇部に脇部空気収納袋A,A’が位置するように装着者Mに装着し、装着者Mの前方において、脇部連結具Cにおける脇部ベルトC2の雄側ベルトバックルccと雌側ベルトバックルcdとを連結して身体にフィットするように引き絞る。また、上下の紐15bも、装着者Mの前方において、端末部材15cに通して引き絞る。これにより、身体装着セットは確実に身体に固定されることになる。
次に、上記のように身体装着セットを身体に装着した状態において、その上に重ねて着用するジャケットD及び肩周り空気収納袋Eについて説明する。
図16に示すジャケットDは、筒状の胴部と、上部開口部D1と、下部左右を開口した下肢挿通部D2,D3と、胴部中央の左右を湾曲状に開口した腕挿通部D4,D5とを備えている。また、腕挿通部D4,D5の付近を周回するように配したジャケット上側ベルトD6と腰回り付近を周回するように配したジャケット下側ベルトD7とが備えられており、ジャケット上側ベルトD6とジャケット下側ベルトD7との間におけるジャケット前身頃中央縦方向に開口する収納用開閉部D8が形成されている。なお、ジャケット上側ベルトD6とジャケット下側ベルトD7が挿通され、支持されるベルト通しが数ヵ所設けられているが、当該ベルト通しは、前述した脇部空気収納袋カバーBにおけるベルト通しB4と同様の構成のものである。
さらに、上部開口部D1には、適当間隔をおいてジャケット紐挿通用孔D9が形成されており、ジャケット紐挿通用孔D9にジャケット絞り紐D10が挿通され、容易に絞り紐を絞ることができるように前身頃側に紐絞り具D10’が端末部材として備えられている。当該ジャケットDは、後述するように、身体に着用することにより、身体を保護すると共に、脇部空気収納袋A,A’及びこれらを収納した脇部空気収納袋カバーB,B’保護するものであるため、少し厚手の丈夫な合成樹脂シートで形成することが望ましい。また、当該ジャケットDは、これを着用した状態で水面に浮かび、場合によっては漂流する状態となるので、鮫が嫌う色に着色したものが好ましい。また救助隊が発見しやすいように目立つ色に着色したものが好ましい。
さらにジャケットDにおける上部開口部D1の背面側には、肩周り部空気収納袋Eが収納可能な取付カバーD11がジャケット絞り紐D10により取り付けられている。取付カバーD11は、上方に捲り上げることが可能であり、取付カバーD11の上端部に配した面ファスナーの一方D12とジャケット内側の背面部に配した面ファスナーの他方D13とを連結することにより筒状の形態にすることができ、その内部に肩周り部空気収納袋Eが収納できるようになっている。なお、取付カバーD11はジャケットDと同様の材質のシートを使用することが好ましい。
図17に示す肩周り空気収納袋Eは、表裏2枚のシートを、空気の出入口となる一部を除いて全周が閉塞され、空気を封入すると円筒状になる形態のものである。E1は、空気の出入口であって、この空気の出入口E1は、前述した脇部空気収納袋Aにおける注入排出筒30と蓋28と同様の注入排出筒E2と蓋E3の構成を有するものである。そして、注入排出筒E2から空気を吹き込むことにより肩周り空気収納袋Eを膨らませることができ、脇部空気収納袋Aにおける場合と同様に、注入排出筒E2を畳み、面ファスナーを使用して蓋E3を閉じることにより肩周り空気収納袋E内の空気が外部に漏出しないようになっている。肩周り空気収納袋Eのサイズは、長さ50〜70cmであり、筒状体を平たくした状態で幅20〜30cmであるが、この範囲に限られるものではなく必要に応じて変更は可能である。
また、当該肩周り空気収納袋Eは、その左右両端に固定紐E4,E5が取り付けられており、図20に示すように、身体に固定することができるようになっている。
さらに、当該肩周り空気収納袋Eは、図17(a)に示すように、これを覆う筒状の肩周り部空気収納袋カバーE6が付属しており、図18は、肩周り部空気収納袋カバーE6に肩周り空気収納袋Eを収納した状態を示す。もちろん、肩周り空気収納袋Eに空気を封入してから肩周り空気収納袋Eを肩周り部空気収納袋カバーE6に収納してもよいが、肩周り空気収納袋Eに空気を注入していない状態で肩周り空気収納袋Eを肩周り部空気収納袋カバーE6に収納し、その後で、空気を注入する方が簡便である。
図19は、図18に示す肩周り部空気収納袋カバーE6に覆われた肩周り部空気収納袋Eを、ジャケットDの取付カバーD11内に納めた状態を示す。すなわち、図16に示す状態において、取付カバーD11により、図18に示す肩周り部空気収納袋カバーE6に覆われた肩周り部空気収納袋Eを上から覆い包むようにして、取付カバーD11側の面ファスナーの一方D12とジャケットD側の面ファスナーの他方D13とを接合する。そうすると、図19に示すように、取付カバーD11に肩周り部空気収納袋Eに覆い包まれた状態で取り付けられる。そして、固定紐E4,E5は、ジャケットDの内側を通って左右の腕挿通部D4,D5からジャケットDの外側に出て、ジャケットDの前身頃のところで、固定紐E4,E5の端部が揃えられて引き絞り具に通された状態となる。これにより、肩周り部空気収納袋Eは、固定紐E4,E5により、身体に固定された状態となり、身体から脱離することがない。
図20は、ジャケットDを着用した状態を示す。図19に示す肩周り部空気収納袋EをジャケットDに取り付けた状態において、ジャケットDの上部開口部D1から両方の足を挿入して、下部左右の下肢挿通部D2,D3から左右の足をそれぞれ出し、左右の腕挿通部D4,D5から腕を出し、上側ベルトD6及び下側ベルトD7を前身頃の前でそれぞれを接合し、両ベルトを締め上げてジャケットDを身体に固定する。この作業により、ジャケットDが身体に着用できる。もちろんこのジャケットDの着用状態において、ジャケットD内には、身体に取り付けられた脇部空気収納袋A,A’が収納されている。
そして、固定紐E4,E5を引き絞って肩周り部空気収納袋Eを身体に固定し、さらに、ジャケット絞り紐D10を引き絞って、上部開口部D1を身体の首回りにおいて閉じることにより、ジャケットDが身体に固定される。
図21は、脇部空気収納袋A,A’を身体に装着し、肩周り部空気収納袋Eを備えたジャケットDを着用した状態を示し、図21(a)及び(c)に示すように、使用者の両脇部に脇部空気収納袋A,A’が固定され、図21(a)〜(c)に示すように、使用者の正面側を除き、首から肩に掛けての周囲に肩周り部空気収納袋Eが配置固定される。この状態で津波に対する準備が完了する。この準備作業は、2つの脇部空気収納袋A,A’を膨らませた身体装着セットを作成して身体に装着し、肩周り部空気収納袋Eを膨らませて、ジャケットDに取り付けて、ジャケットDを着用するだけなので、短時間で完了する。
図22は、図21に示す状態において水面に浮かんだ状態を示す。この状態において、2つの脇部空気収納袋A,A’により身体の胴部は十分に浮かび上がり、身体の頭部は肩周り部空気収納袋Eにより浮き上がって、丁度、頭の下に枕を置いたような安定した状態となる。
上記の実施例においては、肩周り部空気収納袋EをジャケットDに取り付けて使用する例を示したが、ジャケットDに取付カバーD11を設けず、肩周り部空気収納袋カバーE6に収納された肩周り部空気収納袋EをジャケットDから分離独立させて身体に装着するようにしてもよい。
なお、図22に示す状態でも、身体を浮上させること自体に問題はないが、さらに安定した状態で浮上するために、身体における脚部の膝裏に膝裏部空気収納袋Fを配置する。
図23は、膝裏部空気収納袋F及びその附属品を示し、膝裏部空気収納袋Fは、表裏2枚のシートを、空気の出入口となる一部を除いて全周が閉塞され、空気を封入すると円筒状になる形態のものである。F1は、空気の出入口であって、この空気の出入口F1は、前述した脇部空気収納袋Aにおける注入排出筒30と蓋28と同様の注入排出筒F2と蓋F3の構成を有するものである。そして、注入排出筒F2から空気を吹き込むことにより膝裏部空気収納袋Fを膨らませることができ、脇部空気収納袋Aにおける場合と同様に、注入排出筒F2を畳み、面ファスナーを使用して蓋F3を閉じることにより膝裏部空気収納袋F内の空気が外部に漏出しないようになっている。
また、当該膝裏部空気収納袋Fは、その左右2箇所に紐通しF4が設けられていて、紐F5が挿通されている。当該紐通しF4は、前述した脇部空気収納袋カバーBにおけるベルト通しB4と同様の構成のものである。膝裏部空気収納袋Fのサイズは、長さ1〜1.5mであり、筒状体を平たくした状態で幅20〜30cmであるが、この範囲に限られるものではなく必要に応じて変更は可能である。
さらに、当該膝裏部空気収納袋Fには、膝裏部空気収納袋用カバーF6と膝裏連結紐F7が付属している。
膝裏部空気収納袋用カバーF6は、一方の端部が、その隅角部の開口部F6aを除いた箇所を閉塞し、他方の端部が開口した筒状をなす。隅角部の開口部F6aは水抜きの機能を果たす。また、前記膝裏部空気収納袋Fにおける2箇所の紐通しF4の位置に開口部F6bを設けて紐F5のそれぞれを引き出すことができるようになっている。
膝裏連結具F7は2本の紐F7aと当該2本の紐を引き絞る端末部材F7bとから構成される。
なお、膝裏部空気収納袋用カバーF6は、膝裏部空気収納袋Fを保護するものであるからジャケットDと同様に丈夫なシートにより構成する。また、膝裏部空気収納袋用カバーF6は、鮫が嫌う色に着色したものが好ましく、また救助隊が発見しやすいように目立つ色に着色したものが好ましい。
そして、図24に示すように、膝裏部空気収納袋Fを膝裏部空気収納袋用カバーF6に収納し、前記した2本の紐F5それぞれを対応するそれぞれの開口部F6bから引き出し、2本の紐F5のそれぞれを膝裏連結具F7の2本の紐F7aのそれぞれの遊離端部と結び合わせ、端末部材F7bで輪奈を形成して膝裏部空気収納袋Fを完成させる。
図25は、上記の膝裏部空気収納袋用カバーF6に収納され、膝裏連結具F7の2本の紐F7aからなる輪奈を形成して完成された膝裏部空気収納袋Fを身体の脚部、特に膝裏にあてがって装着した状態を示す。膝裏部空気収納袋Fは、両方の膝の裏に配置されることにより、膝裏部空気収納袋Fの上に両膝を載せた状態となる。
図26は、図25に示す状態において水面に浮かんだ状態を示す。もちろん、この状態においては、2つの脇部空気収納袋A,A’が身体に装着され、ジャケットDの着用と共に肩周り部空気収納袋Eが装着された状態において、膝裏部空気収納袋Fを装着した状態となる。したがって、身体の周りを取り囲むように、身体の頭部は肩周り部空気収納袋Eによって支えられ、身体の胴部は脇部空気収納袋A,A’によって支えられ、身体の脚部は膝裏部空気収納袋Fによって支えられることになるため、これらの空気収納袋と合わせて身体があたかも筏のような状態となるので、極めて安定した状態で水面に浮かび上がることができる。
なお、ジャケットDを着用した状態で津波に対する準備状態となるので、図22に示すように、2つの脇部空気収納袋A,A’が身体に装着され、ジャケットDの着用と共に肩周り部空気収納袋Eが装着された状態で水面に浮いている状態において、膝裏部空気収納袋Fを装着することになる。そのため、膝裏部空気収納袋Fに空気を封入していない扁平な状態で膝裏部空気収納袋用カバーF6に収納し、これを折り畳んでコンパクトな形態にしてジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておき、図22に示すように安定して水面に浮いている状態で、折り畳んだ状態の膝裏部空気収納袋FをジャケットDの収納用開閉部D8から取り出して、図24に示すように、膝裏部空気収納袋F内に空気を吹き込んで膝裏部空気収納袋Fを完成させる。もちろん、膝裏部空気収納袋Fに空気を封入して膝裏部空気収納袋用カバーF6に収納して完成させてもよいが、膝裏部空気収納袋Fに空気を注入していない状態で膝裏部空気収納袋用カバーF6に収納し、膝裏連結具F7を取り付けている状態で折り畳んでジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておき、これをジャケットDの収納用開閉部D8から取り出して、空気を注入する方が簡便である。
そして、図25に示すように、身体の脚部を、その足先から膝裏連結具F7の2本の紐F7aから構成される輪奈に通し、端末部材F7bにより紐F7aを引き絞って身体の膝裏に装着する。
図26の状態において、水面に安定して浮かび上がり、そのまま浮遊することはできるが、救援隊がさらに発見し易くするために、標識旗と標識灯とを備えた浮標用空気収納袋Gを身体に装着できるようにする。以下はその説明である。
図27は、浮標用空気収納袋Gと、当該浮標用空気収納袋Gを収納するための浮標用空気収納袋用カバーG5を示す。浮標用空気収納袋Gは、表裏2枚のシートを、空気の出入口になる一部を除いて全周が閉塞され、空気を封入すると円筒状になる形態のものである。浮標用空気収納袋Gのサイズは、長さ1.5〜2.5mであり、円筒状を平たくした状態で幅20〜30cmであるが、この範囲に限られるものではなく必要に応じて変更は可能である。
浮標用空気収納袋GにおけるG1は、空気の出入口であって、この空気の出入口G1は、前述した脇部空気収納袋Aにおける注入排出筒30と蓋28と同様の注入排出筒G2と蓋G3の構成を有する。そして、注入排出筒G2から空気を吹き込むことにより浮標用空気収納袋Gを膨らませることができ、脇部空気収納袋Aにおける場合と同様に、注入排出筒G2を畳み、面ファスナーを使用して蓋G3を閉じることにより浮標用空気収納袋G内の空気が外部に漏出しないようになる。また、当該浮標用空気収納袋Gは、空気の出入口G1側の左右2箇所に身体取付用紐G4が設けられている。
浮標用空気収納袋用カバーG5は、筒状をなしており、浮標用空気収納袋用カバーG5の上部側方に標識旗G6が取り付けられ、浮標用空気収納袋用カバーG5の頂部に標識灯G7が取り付けられてなるものである。標識旗G6はどのような形態でも、風でひらひらとなびくように軽量のものを使用する。また、浮標用空気収納袋用カバーG5は標識旗G6を含めて、日中において視覚的に目立ちやすい色に着色されていることが好ましい。また、鮫が嫌う色に着色されていてもよい。標識灯G7は、軽量で長時間点灯するLEDライトが好ましく、また、日中に充電できる太陽電池内蔵型のLEDライトがさらに好ましく、日中に充電し、夜間に点灯にするように構成すると長期間にわたって標識灯G7が機能することになる。
図28には、浮標用空気収納袋用カバーG5に、膨らんだ浮標用空気収納袋Gが収納された状態を示しており、図29はこれを身体に取り付けた状態を示している。通常は、しぼんで扁平な浮標用空気収納袋Gを浮標用空気収納袋用カバーG5に収納しておき、浮標用空気収納袋Gに空気を吹き込んで膨らませる。また、浮標用空気収納袋Gの身体取付作業は、図26に示すように、膝裏部空気収納袋Fを身体に取り付けた安定状態で行う。そのため、しぼんで扁平な浮標用空気収納袋Gを浮標用空気収納袋用カバーG5に収納したものを折り畳んだコンパクトな形態にして、ジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておき、図26に示すように安定して水面に浮いている状態で、ジャケットDの収納用開閉部D8から折り畳んだ浮標用空気収納袋Gを取り出し、浮標用空気収納袋G内に空気を吹き込んで、図28に示す浮標用空気収納袋Gを完成させる。
浮標用空気収納袋Gの身体取付作業は、図29に示すように、股の間と膝裏部空気収納袋Fとの三角領域に、図28に示す完成した浮標用空気収納袋Gを挿入し、右側の身体取付紐G4を腰の背部右側から腹側に回し、左側の身体取付紐G4を腰の背部左側から腹側に回して、左右の身体取付紐G4の各端部を腹前で結ぶことにより完了する。
このようにして身体に取り付けることにより、水面で浮かんだ状態においては、浮標用空気収納袋Gの下端は身体に結着されていて錘となり、その上方には空気が封入されているため、図30に示すように自然に直立した状態となる。そして、このように直立した状態となるため、浮標用空気収納袋Gを覆う浮標用空気収納袋用カバーG5の上部に取り付けた標識旗G6及び標識灯G7が高い位置になるので、目立ち、かつ、遠方から見付けやすくなる。
上記の実施例においては、浮標用空気収納袋用カバーG5に収納された浮標用空気収納袋G1本に標識旗G6と標識灯G7とを取り付けた例を説明したが、支持力があまり必要でない浮標用空気収納袋用カバーG5に収納された浮標用空気収納袋Gと、支持力が必要な浮標用空気収納袋用カバーG5に収納された浮標用空気収納袋Gとの2本を用意し、支持力があまり必要でない浮標用空気収納袋Gの方は標識旗G6用として使用し、支持力が必要な浮標用空気収納袋Gの方は標識灯G7用として使用もよい。
図31に示すHは身体の頭部から顔面を覆うようにして装着する頭巾(図の左側が身体の顔面側)であって、当該頭巾Hは、合成樹脂製等のシートをもって下端を開口し、上端を閉塞した袋状に構成されたものである。その下端開口部H1の周囲には、頭巾絞り紐H2を通すための頭巾紐挿通路H3が形成されていて、頭巾絞り紐H2が挿通されており、その端部(図において左側)には頭巾絞り紐H2を引き絞るための端末部材H4が取り付けられている。この端末部材H4は、これを身体の正面側に位置させて頭巾Hを下端開口部H1から身体の頭部にかぶせて装着する。なお、上端の閉塞部に襠を設けて広がりやすくすればかぶりやすくなり、襠による余裕スペースがあるためかぶった際に窮屈でなくなるので好ましい。
当該頭巾Hは、その周壁部H’には、その下部に身体の口部に相当する位置に呼吸用孔H6が適当間隔をおいて横方向の周囲に形成されており、その上方の頭巾Hの前側の身体の目に相当する位置に適当間隔をおいて横方向に目視用孔H7が形成されている。この呼吸用孔H6及び目視用孔H7は、聴音用としても機能する。なお、前記呼吸用孔H6及び目視用孔H7の配置構成は、これに限られるものではなく、例えば、呼吸用孔を前側のみに配置したり、目視用孔を周囲に配置してもよい。また、前記呼吸用孔H6及び目視用孔H7の大きさも必要に応じて大小変化させてもよい。
当該頭巾Hを構成するシートは、無色透明又は有色透明なシートであれば、かぶった状態で前方が目視しやすい利点があり、不透明なシートであれば、日光を遮断して日焼けを防ぐことができる。また、半透明のシートを使用したり、透明な箇所を部分的に配置したシートを使用してもよい。
当該頭巾Hは、これを下端開口部H1を、端末部材H4を身体の正面側にし、身体の頭部にかぶせて身体の首部まで引き下げて、図32に示すように身体の頭部から顔面全体をスッポリ覆うようにかぶり、呼吸用孔H6及び目視用孔H7の位置を合わせ、端末部材H4により頭巾絞り紐H2を身体の首回りで引き絞って装着する。
当該頭巾Hは、これを頭部に装着するのは、いつの時点でも差し支えないが、折り畳んだ状態でジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておき、水面に浮かんでいる状態でジャケットDの収納用開閉部D8から折り畳んだ浮標用空気収納袋Gを取り出して頭部に装着してもよい。
図33は、脇部空気収納袋A、肩周り部空気収納袋Eを備えたジャケットD、膝裏部空気収納袋F、浮標用空気収納袋Gを内部に収納した浮標用空気収納袋用カバーG5を装着した状態において、さらに頭巾Hを装着した説明図である。このように安定して水面に浮かんだ状態において、救助隊に見付けやすい標識旗G6及び標識灯G7を装着した状態で、身体の頭部から顔面にかけて障害物等に対して保護することができると共に、降雨、波しぶきあるいは日光に対しても防護することができ、防寒及び防暑対策にもなる。
図34に示すJは、鮫忌避具であって、上下が開口した長尺筒状の形態をなしている。当該鮫忌避具Jの上部開口部J1には、図35に示すように、身体に装着するための鮫忌避具連結紐J2が取り付けられており、下部開口部J3には、図36に示すように、その周囲に錘J4が取り付けられている。鮫忌避具Jのサイズは、長さが3〜5mで、筒状を平たくした場合の幅が60〜80cmであるが、この範囲に限られるものではなく必要に応じて変更は可能である。また、当該鮫忌避具Jは、鮫が嫌う色に着色された合成樹脂シートを使用する。
錘J4は、太めの金属線を合成樹脂で被覆したものであって、折曲可能でかつ保形性があるものを使用する。そのため、鮫忌避具Jを使用していない時は、錘J4を二つ折りにし、さらに二つ折りにして四つ折りとし、それと合わせて全体を幅方向に四つ折りにして折り畳んでコンパクトな状態にしておくことができるので、その状態において、ジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておく。そして、水面に浮かんでいる状態においてジャケットDの収納用開閉部D8から折り畳んだ鮫忌避具Jを取り出し、上部開口部J1に取り付けられた鮫忌避具連結紐J2を身体の適宜箇所に結びつけ、下部開口部J3の錘J4を四角状に開口して、水中に透過すると、錘J4ず水中に沈むにつれて下部開口部J3から鮫忌避具Jの内部に水が浸入すると共に鮫忌避具Jが幅方向に広がり、これが相俟って、図36に示すように、下部開口部J3側が錘J4と共に水中深く沈み込む。
この鮫忌避具Jは、水面に浮かんでいる人の身長の2〜3倍であり、幅が太いために鮫に対するアピール効果が発揮できて、鮫よけ効果が達成される。
図38は、前記のジャケットDにおいて、左右の下肢挿通部D2,D3と腕挿通部D4,D5とから露出する身体の下肢及び腕を覆うための延長股下部K及び延長袖部Lを示す。延長股下部Kと延長袖部Lとはサイズを異にするだけでほぼ同一構成である。
すなわち、当該延長股下部Kは、一方が開口し、他方が閉塞した筒状体よりなり、開口部K1にはジャケットDの下側ベルトD7に結びつけることができる連結用紐K2が取り付けられている。
また、閉塞部K3の少し上方の側壁に足露出用開口部K4が形成されており、先端部が開口されていないために、身体の足を露出する必要が生じたときにだけ足露出用開口部K4から足を出し、身体の足を露出する必要がないときは延長股下部K内に足を収めておくことができる。
延長袖部Lは、一方が開口し、他方が閉塞した筒状体よりなり、開口部L1にはジャケットDの上側ベルトD6に結びつけることができる連結用紐L2が取り付けられている。
また、閉塞部L3の少し横方向に離れた側壁に手露出用開口部L4が形成されており、先端部が開口されていないために、身体の手を露出する必要が生じたときにだけ手露出用開口部L4から手を出し、身体の手を露出する必要がないときは延長袖部L内に手を収めておくができる。
これら延長股下部K及び延長袖部Lは、その目的の一つとして、鮫よけがあるため、鮫が嫌う色に着色している。もちろん、露出する身体の下肢及び袖を保護することに作用する。また、これら延長股下部K及び延長袖部Lは、折り畳んだコンパクトな状態にしてジャケットDの収納用開閉部D8内に収納しておき、水面に安定して浮かんでいる状態においてジャケットDの収納用開閉部D8から取り出して使用する。
また、図示を省略するが、本実施例に係る水面浮上用具は、これにGPS受信機(地球測位衛星からの送信信号を受信する受信機)及び当該GPS受信機からの受信情報に基づく位置情報を発信する電波発信機を備えておくと、当該流体収納袋Aを身体に装着しておくだけで、たとえ海上で漂流していても、その漂流位置が発見しやすくなるので、捜索隊などによる捜索活動が容易となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
A、A’……脇部空気収納袋
10…………袋本体
10a,10b………表裏2枚のシート
10c………面ファスナーの雄部材
12a………上部溶着部
12b………左側溶着部
12c………右側溶着部
12d,12e………底部溶着部
14…………空気送通箇所
15…………底部
15a………孔
15b………紐
15c………端末部材
16,17………折重ね部
16a,17a………折返し片
16b,17b………斜め方向の溶着部
18…………頂部
18a………底部の隅角部
20…………延長部
20a………延長部の上端
20b,20c………延長部の左右両側部
22…………延長部の左側の非溶着箇所
24…………連結用孔
26…………ポケット部
28…………蓋
28a………蓋の自由端
28c………面ファスナーの雌部材
30…………注入排出筒
30’………折畳み体
30a,30b………表裏シート
32a………注入排出筒の上端
32b………注入排出筒の下端
32c,32d………注入排出筒の両側部
B……………脇部空気収納袋カバー
B1…………開口部
B2…………隅角部開口部
B3…………カバー孔
B4…………ベルト通し
B5…………ベルト通し孔
C……………脇部連結具
C1…………距離間調節帯
ca…………面ファスナーの雌雄の一方の面
cb…………面ファスナーの雌雄の他方の面
C2…………脇部ベルト
cc…………雄側ベルトバックル
cd…………雌側ベルトバックル
ce…………雌側ベルトバックルの開口部
cf…………雄側ベルトバックルのバネ部
D……………ジャケット
D1…………上部開口部
D4,D5………腕挿通部
D2,D3………下肢挿通部
D6…………上側ベルト
D7…………下側ベルト
D8…………収納用開閉部
D9…………ジャケット紐挿通孔
D10………ジャケット絞り紐
D10’……紐絞り具
D11………取付カバー
D12………面ファスナーの一方
D13………面ファスナーの他方
E……………肩周り部空気収納袋
E1…………空気の出入口
E2…………注入排出筒
E3…………蓋
E4,E5………固定紐
E6…………肩周り部空気収納袋カバー
F……………膝裏部空気収納袋
F1…………空気の出入口
F2…………注入排出筒
F3…………蓋
F4…………紐通し
F5…………紐
F6…………膝裏部空気収納袋用カバー
F6a………開口部
F6b………開口部
F7…………膝裏連結具
F7a………紐
F7b………端末部材
G……………浮標用空気収納袋
G1…………空気の出入口
G2…………注入排出筒
G3…………蓋
G4…………浮標用連結具(身体取付用紐)
G5…………浮標用空気収納袋用カバー
G6…………標識旗
G7…………標識灯
H……………頭巾
H’…………周壁部
H1…………下端開口部
H2…………頭巾絞り紐
H3…………頭巾紐挿通路
H4…………端末部材
H6…………呼吸用孔
H7…………目視用孔
J……………鮫忌避具
J1…………上部開口部
J2…………鮫忌避連結具
J3…………下部開口部
J4…………錘
K……………延長股下部
K1…………開口部
K2…………連結用紐
K3…………閉塞部
K4…………足露出用開口部
L……………延長袖部
L1…………開口部
L2…………連結用紐
L3…………閉塞部
L4…………手露出用開口部

Claims (19)

  1. 身体の脇部両側にそれぞれ装着する一対の脇部空気収納袋を備え、
    当該脇部空気収納袋は、空気を注入及び排出するための注入排出筒を備え、
    当該脇部空気収納袋は、前記注入排出筒を除く周囲が溶着部により形成されており、
    当該脇部空気収納袋は、その一方側における溶着部より伸びる延長部を備え、
    当該延長部に連結用孔が形成され、
    当該脇部空気収納袋は、これを覆い包む脇部空気収納袋カバーをそれぞれ備え、
    当該脇部空気収納袋カバーは、一端側を開口させて当該脇部空気収納袋を出し入れする開口部を有する袋状をなし、
    当該開口部側中央部には、当該脇部空気収納袋を脇部空気収納袋カバーで覆い包んだ状態で前記脇部空気収納袋における連結用孔と合致する位置にカバー孔が形成され、
    脇部空気収納袋カバーには、その他端側の幅方向中央部にベルト通しが形成され、
    当該脇部空気収納袋は、身体の背面側から左右両側を経て正面側に至る脇部連結具を備え、
    前記脇部連結具は、身体の背面側において、前記脇部空気収納袋における連結用孔と脇部空気収納袋カバーにおけるカバー孔とに挿通されて、一対の脇部空気収納袋カバーに覆い包まれた脇部空気収納袋をそれぞれ連結する距離間調節帯を備え、
    前記距離間調節帯により連結された状態においては、前記一対の脇部空気収納袋はそれぞれ脇部空気収納袋カバー内に収納された状態で、前記一対の脇部空気収納袋が所定の間隔をあけて連結され、
    前記脇部連結具は、脇部空気収納袋における連結用孔と脇部空気収納袋カバーにおけるカバー孔とに挿通され、脇部空気収納袋カバーにおけるベルト通しに挿通される脇部ベルトを備え、
    当該脇部ベルトは、長さ調節可能であって、身体の正面側において連結及び分離が可能である
    ことを特徴とする水面浮上用具。
  2. 前記脇部空気収納袋は、矩形状をなしていて前記延長部とは反対側である他方側の左右両側において溶着により袋内の空気が遮断された左右両側の隅角部に孔が設けられ、
    前記脇部空気収納袋カバーは、矩形状をなしていて脇部空気収納袋を出し入れする開口部とは反対側である他端側の両隅角部に隅角部開口部を有し、
    前記脇部空気収納袋の隅角部の孔に通す紐を備え、
    一対の脇部空気収納袋カバーに覆い包まれた一対の脇部空気収納袋の隅角部の孔それぞれを掛け渡すように前記紐を通すことにより一対の脇部空気収納袋それぞれを互いに連結可能とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の水面浮上用具。
  3. 前記脇部空気収納袋を装着した状態で身体を覆うことができるジャケットを備えている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水面浮上用具。
  4. 身体の背中側の肩周りに装着する筒状の肩周り部空気収納袋を備え、
    当該肩周り部空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、
    当該肩周り部空気収納袋は、筒状の一方の端部と他方の端部とを身体の正面側で連結する肩周り部空気収納袋連結具を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  5. 前記肩周り部空気収納袋は、これを覆い包む肩周り部空気収納袋用カバーを備えている
    ことを特徴とする請求項4に記載の水面浮上用具。
  6. 前記ジャケットは、脇部空気収納袋と請求項4記載の肩周り部空気収納袋とを装着した状態で身体を覆うことができる構造である
    ことを特徴とする請求項に記載の水面浮上用具。
  7. 前記ジャケットの背中側上部に請求項5記載の肩周り部空気収納袋用カバーが連設されており、
    肩周り部空気収納袋用カバー内に肩周り部空気収納袋が出し入れ可能に収納されている
    ことを特徴とする請求項に記載の水面浮上用具。
  8. 身体における両方の下肢の膝裏の位置に装着する筒状の膝裏部空気収納袋を備え、
    当該膝裏部空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、
    当該膝裏部空気収納袋は、身体における下肢の膝裏の位置に装着するための膝裏連結具を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  9. 前記膝裏部空気収納袋は、これを覆い包む膝裏部空気収納袋用カバーを備え、
    当該膝裏部空気収納袋用カバーに膝裏連結具が備えられている
    ことを特徴とする請求項8に記載の水面浮上用具。
  10. 身体の股間の位置に装着する長尺で筒状の浮標用空気収納袋を備え、
    当該浮標用空気収納袋は、空気の注入が可能な構造であり、
    当該浮標用空気収納袋は、その筒状の長さ方向の一方の端部に身体に連結するための浮標用連結具を備えている
    ことを特徴とする請求項〜9のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  11. 前記浮標用空気収納袋は、これを覆い包む浮標用空気収納袋用カバーを備えている
    ことを特徴とする請求項10に記載の水面浮上用具。
  12. 前記浮標用空気収納袋は、その筒状の他方の端部に標識旗を備えている
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の水面浮上用具。
  13. 前記浮標用空気収納袋は、その筒状の他方の端部に標識灯を備えている
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  14. 前記ジャケットは、筒状の胴部と、胴部上部の上部開口部と、胴部左右の腕挿通部と、胴部下部2箇所の下肢挿通部とを備え、
    胴部には、その上下に、身体の正面側で着脱自在に連結できる長さ調節可能な上側ベルトと下側ベルトとを備え、
    当該上部開口部周囲にはジャケット紐挿通孔が設けられていて、ジャケット紐挿通孔にはジャケット絞り紐が挿通されており、
    当該上部開口部から身体の下肢を挿入して下部2箇所の下肢挿通部から左右の下肢をそれぞれ出し、左右の腕挿通部から身体の腕を出して着用し、上側ベルトと下側ベルトとの間に脇部空気収納袋を位置させて身体の正面側で上側ベルトと下側ベルトとを連結し、ジャケット絞り紐を着用者の首回りで引き絞ることによりジャケットが身体に装着固定される構造である
    ことを特徴とする請求項に記載の水面浮上用具。
  15. 前記ジャケットは、その胴部の正面側に収納用開閉部が設けられている
    ことを特徴とする請求項14に記載の水面浮上用具。
  16. 周壁部と周壁部上端の上端閉塞部と周壁部下端の下端開口部とからなる袋状をなし、
    当該下端開口部にはその周囲に頭巾紐挿通孔が設けられていて、頭巾紐挿通孔には頭巾絞り紐が挿通されており、
    当該下端開口部に身体の頭部を入れて、身体の首回り部で頭巾絞り紐を引き絞ることにより、身体の頭部に装着される頭巾を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  17. 両端に開口部を有する長尺筒状体よりなり、その一端に錘を取り付け、他端に身体への装着のための鮫よけ連結具を備えてなる鮫忌避具を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
  18. 前記ジャケットにおける下肢挿通部に着脱可能な延長股下部を備えている
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載の水面浮上用具。
  19. 前記ジャケットにおける腕挿通部に着脱可能な延長袖部を備えている
    ことを特徴とする請求項14、15又は18のいずれか1項に記載の水面浮上用具。
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