JP6618838B2 - 給湯設備用制御装置及び給湯設備の制御方法 - Google Patents

給湯設備用制御装置及び給湯設備の制御方法 Download PDF

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本発明は、化石燃料用の燃料ボイラーと木質燃料(バイオマス燃料)用のバイオマスボイラーとを併用して湯水を加温する給湯設備の制御装置及び制御方法に関し、特に各ボイラーの起動条件を改善することでバイオマス燃料への代替率を向上させる給湯設備用制御装置及び制御方法に関するものである。
温浴施設や宿泊施設等においては給湯需要に対応できるように、常に所定の温度の湯を貯湯タンクに一定量貯水する給湯設備が必要となる。このような給湯設備のボイラーとしては、薪や廃材よりも応答が速くメンテナンスの容易な灯油、重油、ガス等の化石燃料を使用する燃料ボイラーが多く用いられてきた。しかしながら、近年、化石燃料の高騰と地球温暖化防止等の観点から、二酸化炭素の排出量が増大しない薪や廃材、木材チップ、木材ペレット等の木質燃料を使用するバイオマスボイラーの利用が見直されている。このような、バイオマスボイラーの例として、下記[特許文献1]に記載の発明が挙げられる。
特願2014−199174号公報
ただし、バイオマスボイラーは燃料ボイラーと比較して応答性が悪く、火力の調節に時間を要するため急激な給湯需要に対応することが難しい。従って、バイオマスボイラーと燃料ボイラーとを併設し、急激な給湯需要に対しては燃料ボイラーで対応している状況である。ここで、バイオマスボイラーと燃料ボイラーとを併設した従来の給湯設備の例を図3を用いて説明する。図3に示す従来の給湯設備10は、湯を貯留する貯湯タンク20と、この貯湯タンク20に水を供給する冷水配管22aと、貯湯タンク20から給湯需要に湯を供給する温水配管22bと、化石燃料を燃焼して湯水を加温する燃料ボイラー30aと、木質燃料を燃焼して湯水を加温するバイオマスボイラー30bと、燃料ボイラー30a及びバイオマスボイラー30bに貯湯タンク20内の湯水を循環させる加熱配管32と、加熱配管32に湯水を送るポンプ手段34と、を有している。また、この従来の給湯設備10の制御装置16は、貯湯タンク20内の湯水の温度を測定する湯温測定手段12と、この湯温測定手段12の示す温度に基づいてポンプ手段34と燃料ボイラー30aとを制御する制御部14と、を有している。
次に、従来の制御装置16を用いた給湯設備10の制御方法を説明する。先ず、貯湯タンク20内にはバイオマスボイラー30bもしくは燃料ボイラー30aによって加温された、例えば60℃の湯が貯留されている。次に、使用者が湯を使用すると、貯湯タンク20内の湯が温水配管22bを通って給湯需要に供給され、これと同時に冷水配管22aから貯湯タンク20内に水が供給される。これにより、貯湯タンク20内の湯水の温度が低下する。制御装置16の制御部14は、この貯湯タンク20内の湯水の温度を湯温測定手段12を介して取得し、例えばこの温度が55℃を下回った場合にポンプ手段34を起動する。これにより、貯湯タンク20内の湯水が加熱配管32を通ってバイオマスボイラー30b内を流下する。尚、バイオマスボイラー30bは常時燃焼状態にあり、このバイオマスボイラー30bによって加熱配管32内の湯水は加温され貯湯タンク20内に還流する。これにより、貯湯タンク20内の湯水の温度は上昇する。そして、貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば60℃を超えると、制御部14はこの温度を湯温測定手段12を介して検知してポンプ手段34を停止する。また、使用者が湯を多量に使用して貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば50℃を下回った場合、制御部14はこの温度を湯温測定手段12を介して検知してポンプ手段34に加えて燃料ボイラー30aを起動する。これにより、燃料ボイラー30aは着火、燃焼して、貯湯タンク20内の湯水は燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bの双方によって急速に加温される。そして、貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば55℃を超えた場合、制御部14はこの温度を湯温測定手段12を介して検知して燃料ボイラー30aを停止する。次いで、60℃を超えた場合、ポンプ手段34を停止する。
しかしながら、上記のような従来の制御装置16による給湯設備10の制御方法は、貯湯タンク20内の湯水の温度に基づいてバイオマスボイラー30b、燃料ボイラー30aを起動するため、給湯需要の負荷が大きいときにはバイオマスボイラー30bの能力を超えた水が貯湯タンク20内に流入し、バイオマスボイラー30bの加温が間に合わず、燃料ボイラー30aが頻繁に稼働して、結果、バイオマス燃料への代替率がさほど高くならないという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、バイオマスボイラー及び燃料ボイラーの起動条件を改善することで燃料ボイラーの稼働時間を短縮したバイオマス燃料への代替率の高い給湯設備用制御装置及び給湯設備の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)湯を貯留する貯湯タンク20と、前記貯湯タンク20に水を供給する冷水配管22aと、前記貯湯タンク20から給湯需要に湯を供給する温水配管22bと、化石燃料を燃焼して前記貯湯タンク20の湯水を加温する燃料ボイラー30aと、木質燃料を燃焼して前記貯湯タンク20の湯水を加温するバイオマスボイラー30bと、前記燃料ボイラー30a及びバイオマスボイラー30bに前記貯湯タンク20内の湯水を循環させる加熱配管32と、前記加熱配管32に湯水を送るポンプ手段34と、を備えた給湯設備10の制御装置であって、
前記貯湯タンク20に流入する水によって発生する熱負荷に応じて前記バイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行うことを特徴とする給湯設備用制御装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)冷水配管22aの水の流量を測定する流量計50と、前記冷水配管22aの水の温度を測定する水温測定手段52aと、をさらに有し、
前記流量計50の示す流量と前記水温測定手段52aの示す温度に基づいて算出した熱負荷が予め設定された設定値を超えた場合にポンプ手段34を起動してバイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行うことを特徴とする上記(1)記載の給湯設備用制御装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)温水配管22bの湯の温度を測定する吐出湯温測定手段52bをさらに有し、前記吐出湯温測定手段52bの示す温度が第1の閾値を下回った場合に燃料ボイラー30aを起動してバイオマスボイラー30bと前記燃料ボイラー30aとによる湯水の加温を行うことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の給湯設備用制御装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)吐出湯温測定手段52bの示す温度が第2の閾値を超えた場合に燃料ボイラー30aを停止することを特徴とする上記(3)記載の給湯設備用制御装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(5)貯湯タンク20内の湯水の温度を測定する湯温測定手段12をさらに有し、前記湯温測定手段12の示す温度が第2の閾値を超えた場合に燃料ボイラー30aを停止し、第3の閾値を超えた場合にポンプ手段34を停止することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の給湯設備用制御装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(6)湯を貯留する貯湯タンク20と、前記貯湯タンク20に水を供給する冷水配管22aと、前記貯湯タンク20から給湯需要に湯を供給する温水配管22bと、化石燃料を燃焼して前記貯湯タンク20の湯水を加温する燃料ボイラー30aと、木質燃料を燃焼して前記貯湯タンク20の湯水を加温するバイオマスボイラー30bと、前記燃料ボイラー30a及びバイオマスボイラー30bに前記貯湯タンク20内の湯水を循環させる加熱配管32と、前記加熱配管32に湯水を送るポンプ手段34と、を備えた給湯設備10の制御方法であって、
前記貯湯タンク20に流入する水によって発生する熱負荷に応じて前記バイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行うことを特徴とする給湯設備の制御方法を提供することにより、上記課題を解決する。
(7)冷水配管22aを流下する水の流量と温度とから熱負荷を算出し、算出した熱負荷が予め設定された設定値を超えた場合にバイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行うことを特徴とする上記(6)記載の給湯設備の制御方法を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る給湯設備用制御装置及び給湯設備の制御方法は、貯湯タンクへ流入する水によって発生する熱負荷に基づいてバイオマスボイラーによる熱供給を開始する。このため、給湯需要の負荷が大きいときには貯湯タンク内への水の流入と同時にバイオマスボイラーによる加温が開始し、貯湯タンク内の湯水の温度低下を緩和することができる。これにより、燃料ボイラーの起動を抑制して、バイオマス燃料への代替率の向上を図ることができる。
本発明に係る給湯設備用制御装置の概略構成図である。 本発明に係る給湯設備用制御装置の概略構成図である。 従来の給湯設備の概略構成図である。
本発明に係る給湯設備用制御装置及び給湯設備の制御方法の実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、従来と同様の構成に関しては同符号で示す。ここで、図1は冷水配管22aの水圧によって給湯需要へ湯が吐出する給湯設備10の例を示している。また、図2は温水配管22bが給湯ポンプ23を備え、この給湯ポンプ23によって給湯需要へ湯が吐出する給湯設備10の例を示している。尚、図2に示す給湯設備10では温水配管22bの両端が貯湯タンク20に接続して還流配管を構成するとともに、給湯ポンプ23は基本的に常時動作して貯湯タンク20内の湯は温水配管22b内を常時循環している。
図1、図2に示す本発明に係る給湯設備用制御装置80は、燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bとを備えた給湯設備10に対する制御装置であり、給湯設備10の貯湯タンク20に流入する水によって発生する熱負荷に応じてポンプ手段34を動作させバイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行う制御部54を有している。また、給湯設備10の温水配管22bを流下する湯の温度を測定し制御部54に出力する吐出湯温測定手段52bを有している。
ここで、給湯設備用制御装置80に適用する給湯設備10の構成を説明する。尚、給湯設備用制御装置80に適用する給湯設備10は、以下の例に示す給湯設備10に限定されるものではなく、本願発明はこれと同等の構成を備えた全ての給湯設備10に適用が可能である。
先ず、給湯設備10の貯湯タンク20は、所定の容量を備えた周知のタンクであり、水道水や地下水、比較的低温の温泉水等が流入する冷水配管22aと、給湯需要に湯を供給する温水配管22bとが接続している。尚、冷水配管22aと貯湯タンク20との間には、図示しないニードル弁等の周知の調整弁が設けられ、給湯需要側が開栓すると吐出口から湯が吐出して貯湯タンク20の内圧が減少し、調整弁が冷水配管22a側の水圧によって開状態となることで貯湯タンク20内へ水が流入する。
また、給湯設備10は、灯油、重油、LPガス、天然ガス等の化石燃料を燃焼して貯湯タンク20内の湯水を加温する周知の燃料ボイラー30aと、薪、廃材、木材チップ、木材ペレット、間伐材等の木質燃料(バイオマス燃料)を燃焼して貯湯タンク20内の湯水を加温する周知のバイオマスボイラー30bと、を有している。尚、バイオマスボイラー30bは給湯設備10の稼働時は基本的に常に燃焼状態とする。そして、燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bには、貯湯タンク20から延びて再び貯湯タンク20に戻り、燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bの燃焼熱により貯湯タンク20内の湯水を加温する加熱配管32が接続する。また、加熱配管32には貯湯タンク20内の湯水を送る周知のポンプ手段34が接続する。尚、本例では燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bとを加熱配管32に直列に接続した例を用いているが、燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bとは並列に接続しても良い。この場合、燃料ボイラー30a側の加熱配管32に開閉弁等を設けるか分岐点に三方弁を設置して、燃料ボイラー30aの起動時には燃料ボイラー30a側の加熱配管32にも湯水が流通するようにする。また、燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bに個別に加熱配管32とポンプ手段34とを備えていても良い。この場合、燃料ボイラー30a側のポンプ手段34は、燃料ボイラー30aと同時に起動するよう制御される。また、給湯設備10には貯湯タンク20内の湯水の温度を測定する湯温測定手段12が設置され、この湯温測定手段12は給湯設備用制御装置80の制御部54に接続する。
次に、給湯設備用制御装置80の熱負荷の取得手段に関して説明する。給湯設備用制御装置80の熱負荷の取得手段は、給湯設備10の冷水配管22aを流下する水の流量を測定する周知の流量計50と、この冷水配管22aを流下する水の温度を測定する水温測定手段52aとで構成することが最も好ましい。尚、水温測定手段52a、吐出湯温測定手段52b、湯温測定手段12としては、熱電対等の周知の温度測定手段を用いることができる。また、冷水配管22aを流下する水の温度が年間を通してほぼ一定の場合には、流量計50のみとして後述の温度T1は定数としても良い。また、冷水配管22aからの水の流入量と温水配管22bからの湯の吐出量がほぼ一致する場合には、流量計を温水配管22b側に設け湯の吐出量から間接的に冷水配管22aの流量Fを取得するようにしても良い。またさらに、図2の例のように循環型の温水配管22bを備え、且つ冷水配管22a側に流量計50を設置するのが困難な場合には、給湯需要への吐出口を挟んだ温水配管22bの上流側(F1)と下流側(F2)に流量計を設けて、その差分(F1−F2)から間接的に冷水配管22aの流量Fを取得するようにしても良い。
次に、本発明に係る給湯設備の制御方法及び給湯設備用制御装置80の動作を説明する。尚、ここでは冷水配管22aに設けられた流量計50と水温測定手段52aとを熱負荷の取得手段として用いた例を説明する。先ず、貯湯タンク20内にはバイオマスボイラー30bもしくは燃料ボイラー30aによって加温された、例えば60℃の湯が貯留されている。次に、使用者が湯を使用すると、貯湯タンク20内の湯が温水配管22bを介して給湯需要に供給され、これと同時に水が冷水配管22aから貯湯タンク20内に供給される。このとき、水温測定手段52aは冷水配管22aを流下する水の温度T1を測定し制御部54に出力する。また、流量計50は冷水配管22aを流下する水の流量Fを測定し制御部54に出力する。制御部54は、水温測定手段52aからの水の温度T1と流量計50からの流量Fとから熱負荷W1を算出する。尚、熱負荷W1の算出は例えば下記の式で行う。ここで、下記式の40℃は冷水配管22aを流下する水の温度よりも高い任意の温度である。
W1=F×(40℃−T1)
尚、熱負荷W1は流量Fと水温T1とを単純に掛け合わせ、後述の設定値Wの側で閾値を調整しても良い。
次に、制御部54は算出された熱負荷W1と予め設定された設定値Wとを比較して、熱負荷W1が設定値Wに満たない場合、従来の湯温測定手段12による動作制御を行う。この熱負荷W1が設定値Wに満たない場合とは、使用される湯量がさほど多くない状態であり、冷水配管22aから流入する水も少なく、貯湯タンク20内の湯水の温度低下も緩やかな状態である。そして、貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば55℃以下となると、制御部54はこの温度を湯温測定手段12を介して検知し、ポンプ手段34を起動する。これにより、加熱配管32に貯湯タンク20内の湯水が送出され、バイオマスボイラー30bによる湯水の加温が行われる。そして、貯湯タンク20内の湯水の温度が上昇し、貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば60℃に設定された第3の閾値Tcを超えると、制御部54はこの温度を湯温測定手段12を介して検知し、ポンプ手段34を停止する。これにより、貯湯タンク20内の湯水の温度は設定された55℃〜60℃の間に維持される。尚、熱負荷W1が設定値Wに満たない場合は、基本的に貯湯タンク20内の湯水の温度は急激に低下しないため燃料ボイラー30aが起動することはない。
また、熱負荷W1が設定値Wを超えた場合、制御部54は直ちにポンプ手段34を起動する。これにより、加熱配管32に貯湯タンク20内の湯水が送出され、バイオマスボイラー30bによる湯水の加温が行われる。尚、この熱負荷W1が設定値Wを超える場合とは、使用される湯量が多く冷水配管22aから流入する水が多い場合や、貯湯タンク20に流入する水の温度が著しく低い場合であり、貯湯タンク20内の湯水の温度が急激に低下することが予想される場合である。このような場合、本発明に係る給湯設備用制御装置80及び本発明に係る給湯設備の制御方法では水の流入と同時にポンプ手段34を起動して直ちにバイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行う。これにより、加温のタイミングが早まり貯湯タンク20内の湯水の急激な温度低下を緩和することができる。これにより、燃料ボイラー30aの起動を従来よりも抑制することが可能となり、化石燃料の使用量を低減してバイオマス燃料への代替率を向上することができる。
このバイオマスボイラー30bによる湯水の加温によって貯湯タンク20内の湯水の温度は上昇する。そして、湯温測定手段12が取得する貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば60℃に設定された第3の閾値Tcを超えると、制御部54はポンプ手段34を停止する。これにより、バイオマスボイラー30bによる湯水の加温は停止して、貯湯タンク20内の湯水の温度は設定された55℃〜60℃の間に維持される。尚、温水配管22b内を常時湯水が流下する図2の構成では、吐出湯温測定手段52bが取得する温水配管22b内の湯の温度T2に基づいてポンプ手段34の停止判定を行うようにしても良い。また、制御部54が流量計50の値から湯の吐出の有無を判断して、湯の吐出中は吐出湯温測定手段52bの測定値に基づいてポンプ手段34の停止判定を行い、湯の吐出が停止した状態では湯温測定手段12の測定値に基づいて停止判定を行うようにしても良い。
また、バイオマスボイラー30bによる加温が冷水配管22aからの水の流入に追いつかず貯湯タンク20内の湯水の温度が低下すると、これに伴って温水配管22bを流下する湯の温度も低下する。制御部54はこの温水配管22b内の湯水の温度T2を吐出湯温測定手段52bを介して取得して、この温度T2と予め設定されている閾値と比較する。そして、温度T2が例えば50℃に設定された第1の閾値Taを下回った場合、制御部54は燃料ボイラー30aを起動する。これにより、燃料ボイラー30aは着火、燃焼してバイオマスボイラー30bとともに加熱配管32内を流下する湯水の加温を行う。これにより、貯湯タンク20内の湯水は燃料ボイラー30aとバイオマスボイラー30bの双方によって急速に加温される。尚、温水配管22bは貯湯タンク20よりも下流側に位置するため、水の流入時には貯湯タンク20内の湯水よりも遅れて温度が低下する。このため、燃料ボイラー30aの起動タイミングは、従来の貯湯タンク20内の温度に基づく起動タイミングよりも遅くなり、燃料ボイラー30aの稼働時間を短縮することができる。また、貯湯タンク20内の湯水の温度が低下しても、温水配管22b内の湯水の温度が設定値以上であれば燃料ボイラー30aは起動せず、バイオマスボイラー30bのみによって湯水を加温する。これにより、燃料ボイラー30aの稼働時間の短縮もしくは起動の抑制が可能となり、化石燃料のバイオマス燃料への代替率を向上することができる。
このバイオマスボイラー30b及び燃料ボイラー30aによる湯水の加温によって貯湯タンク20内の湯水の温度は上昇する。そして、湯温測定手段12が取得する貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば55℃に設定された第2の閾値Tbを超えた場合、制御部54は燃料ボイラー30aを停止する。これにより、貯湯タンク20内の湯水の加温はバイオマスボイラー30bのみで行われる。無論、燃料ボイラー30aの停止後に、吐出湯温測定手段52bの示す温度T2が第1の閾値Taを下回った場合、制御部54は燃料ボイラー30aを再起動する。尚、温水配管22b内を常時湯水が流下する図2の構成では、吐出湯温測定手段52bが取得する温水配管22b内の湯の温度T2に基づいて燃料ボイラー30aの停止判定を行っても良い。また、制御部54が流量計50の値から湯の吐出の有無を判断して、湯の吐出中は吐出湯温測定手段52bの測定値に基づいて燃料ボイラー30aの停止判定を行い、湯の吐出が停止した状態では湯温測定手段12の測定値に基づいて燃料ボイラー30aの停止判定を行うようにしても良い。
そして、バイオマスボイラー30bによる湯水の加温によって貯湯タンク20内の湯水の温度がさらに上昇して、湯温測定手段12が取得する貯湯タンク20内の湯水の温度が例えば60℃に設定された第3の閾値Tcを超えると、制御部54はポンプ手段34を停止する。これにより、バイオマスボイラー30bによる湯水の加温は停止して、貯湯タンク20内の湯水の温度は設定された55℃〜60℃の間に維持される。尚、前述のように図2の構成では吐出湯温測定手段52bの値に基づいて停止判定を行うようにしても良い。また、制御部54が流量計50の値から湯の吐出の有無を判断して、湯の吐出中は吐出湯温測定手段52bの測定値に基づいてポンプ手段34の停止判定を行い、湯の吐出が停止した状態では湯温測定手段12の測定値に基づいて停止判定を行うようにしても良い。
以上のように、本発明に係る給湯設備用制御装置80及び給湯設備の制御方法は、貯湯タンク20に流入する水によって発生する熱負荷W1を例えば冷水配管22aを流下する水の温度T1と流量Fから算出し、この熱負荷W1が設定値Wを超えた場合、直ちにポンプ手段34を起動する。この熱負荷W1が設定値Wを超える場合とは、貯湯タンク20内の湯水の温度が急激に低下することが予想される場合であり、本発明はこのような場合に直ちにポンプ手段34を起動してバイオマスボイラー30bによる湯水の加温を行う。これにより、貯湯タンク20内の湯水の急激な温度低下を緩和し、燃料ボイラー30aの起動を従来よりも抑制することができる。これにより、燃料ボイラー30aによる化石燃料の使用量を削減すると同時にバイオマスボイラー30bによる熱供給を効率的に運用して、化石燃料のバイオマス燃料への代替率を向上することができる。また、バイオマス燃料への代替率を向上することで化石燃料にかかる燃料コストを削減することができる。
また、燃料ボイラー30aの起動は給湯需要に湯を吐出する温水配管22b内の湯温の低下によって行う。これにより、従来よりも燃料ボイラー30aの稼働時間の短縮もしくは起動の抑制が可能となり、バイオマス燃料への代替率をさらに向上することができる。
尚、本例で示した給湯設備の制御方法、給湯設備用制御装置80及び給湯設備10の各部の構成、動作、各動作の閾値、配管経路等は一例であり、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 給湯設備
12 湯温測定手段
20 貯湯タンク
22a 冷水配管
22b 温水配管
30a 燃料ボイラー
30b バイオマスボイラー
32 加熱配管
34 ポンプ手段
50 流量計
52a 水温測定手段
52b 吐出湯温測定手段
80 給湯設備用制御装置

Claims (7)

  1. 湯を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに水を供給する冷水配管と、
    前記貯湯タンクから給湯需要に湯を供給する温水配管と、
    化石燃料を燃焼して前記貯湯タンクの湯水を加温する燃料ボイラーと、
    木質燃料を燃焼して前記貯湯タンクの湯水を加温するバイオマスボイラーと、
    前記燃料ボイラー及びバイオマスボイラーに前記貯湯タンク内の湯水を循環させる加熱配管と、
    前記加熱配管に湯水を送るポンプ手段と、を備えた給湯設備の制御装置であって、
    前記貯湯タンクに流入する水によって発生する熱負荷に応じて前記バイオマスボイラーによる湯水の加温を行うことを特徴とする給湯設備用制御装置。
  2. 冷水配管の水の流量を測定する流量計と、
    前記冷水配管の水の温度を測定する水温測定手段と、をさらに有し、
    前記流量計の示す流量と前記水温測定手段の示す温度に基づいて算出した熱負荷が予め設定された設定値を超えた場合にポンプ手段を起動してバイオマスボイラーによる湯水の加温を行うことを特徴とする請求項1記載の給湯設備用制御装置。
  3. 温水配管の湯の温度を測定する吐出湯温測定手段をさらに有し、前記吐出湯温測定手段の示す温度が第1の閾値を下回った場合に燃料ボイラーを起動してバイオマスボイラーと前記燃料ボイラーとによる湯水の加温を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯設備用制御装置。
  4. 吐出湯温測定手段の示す温度が第2の閾値を超えた場合に燃料ボイラーを停止することを特徴とする請求項3記載の給湯設備用制御装置。
  5. 貯湯タンク内の湯水の温度を測定する湯温測定手段をさらに有し、
    前記湯温測定手段の示す温度が第2の閾値を超えた場合に燃料ボイラーを停止し、第3の閾値を超えた場合にポンプ手段を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の給湯設備用制御装置。
  6. 湯を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに水を供給する冷水配管と、
    前記貯湯タンクから給湯需要に湯を供給する温水配管と、
    化石燃料を燃焼して前記貯湯タンクの湯水を加温する燃料ボイラーと、
    木質燃料を燃焼して前記貯湯タンクの湯水を加温するバイオマスボイラーと、
    前記燃料ボイラー及びバイオマスボイラーに前記貯湯タンク内の湯水を循環させる加熱配管と、
    前記加熱配管に湯水を送るポンプ手段と、を備えた給湯設備の制御方法であって、
    前記貯湯タンクに流入する水によって発生する熱負荷に応じて前記バイオマスボイラーによる湯水の加温を行うことを特徴とする給湯設備の制御方法。
  7. 冷水配管を流下する水の流量と温度とから熱負荷を算出し、算出した熱負荷が予め設定された設定値を超えた場合にバイオマスボイラーによる湯水の加温を行うことを特徴とする請求項6記載の給湯設備の制御方法。
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