JP6617995B1 - 無線電波調査システム - Google Patents
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Abstract
Description
サイトサーベイは、一般にアクセスポイント設置前に侵入波がどのような状況なのかを確認し、アクセスポイント設置後に新規導入したアクセスポイントが計算し、設計した通りの電波環境なのかを確認する調査である。
従来のサイトサーベイでは、下記特許文献1に例示するように、専門の調査員が特殊な装置(携帯測定器や測定台車)を用いて、受信状況を示すコンピュータ画面を見ながら、複数の場所で電波環境を調査することが行われていた。
今後、「IOT」の進展によって日本は言うに及ばず、世界中に無線によって情報伝達する機器の数が激増することが考えられ、無線ネットワークがあらゆる分野に広がっていくと考えられている。
したがって、無線受信が的確に行われているか否かの調査に対する要望は年々、高まっていくと予想されている。
無線LANだけでなく、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、その他の各種の無線規格は今後も増えていくことが予想され、干渉や混信の発生をいかに回避するかが課題となっている。
また、次世代モバイル通信「5G」ではWi−Fiなみの低電力で10Gbpsの超高速通信が実現される予定であり、有線で繋がれていた電子機器間の情報伝達が無線化することが高まり、上記特許文献1のような人的作業で対応することが数量的に難しくなっている。
このような現状から、今後、無線障害のトラブルが頻発することが憂慮されている。
本発明の他の目的は、低コスト、迅速、かつ高品位に電波障害の原因を推定できる無線電波調査システムを提供することにある。
上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
前記通信端末は、調査対象に係る無線電波を受信する少なくとも一つの種類の端末側受信部と、前記ネットワーク上の前記解析サーバーに前記端末側受信部で受信した電波情報を送信する端末側送信部とを有しており、
前記無線電波調査システムは、前記複数の通信端末の位置情報を記憶する位置情報記憶部と、時間経過によって時系列的に得られる前記電波情報を前記複数の通信端末毎及び電波種類毎に記憶する電波情報記憶部と、前記複数の通信端末が配置された位置の空間情報を記憶する空間情報記憶部と、前記複数の通信端末が配置された位置の周辺情報を記憶する周辺情報記憶部と、前記位置情報、前記電波情報、前記空間情報、前記周辺情報に基づいて前記調査領域の電波受信に影響を与える原因を推定する原因推定部とを有することを特徴とする。
なお、前記原因推定部は機械学習を用いた機械学習部を含んで構成することができる。
空間情報には、例えば、オフィスなどの部屋が何階にあるかという情報、ビル又は部屋内の間取り情報、階段、庭の位置、部屋内の電子機器の位置及びその位置の変更、部屋内のレイアウト変更などの構造物に関する情報が含まれる。なお、前記電子機器が部屋内位置をネットワーク的に把握できる電子機器であれば、さらに好ましい。この空間情報の把握は、本特許出願に係る他の請求項に係る発明においても同様に適用できる。
空間情報の一種である構造物情報としては、地下鉄構内、電車内、船内等の構造物の内部情報が含まれる。
なお、この形態においても、前記原因推定部は機械学習を用いた機械学習部を含んで構成することができる。
この構成であれば、前記複数の通信端末を、スマートフォンなどの汎用型の携帯通信端末で構成したので、本システム専用の通信端末を製造するよりも安価に無線電波調査システムを構築できる。
この構成であれば、常設されているので装置が故障するまで、例えば10年〜20年でも電波受信障害の原因を探求できる電波情報を解析サーバーに送信することができる。
この構成であれば、携帯通信端末と常設型通信端末とを共に利用しているので、短期的な調査と長期的な調査を組み合わせることにより、詳細に受信状況を把握することができる。つまり、長期期間に渡る電波情報と、例えば、何かトラブルが起こった場合に新しく設けた携帯通信端末から得られる電波情報とを組み合わせることで、より詳細な調査を可能にできる。
この構成であれば、過去の異常のデータの蓄積に基づいて現在の異常を検出できる時間域において推定するので、人間の判断よりも原因の推定時間を著しく短縮することができる。異常を検出するとほぼ同時のリアルタイムで発生原因を推定することも可能である。また、機械学習によって生成された異常原因推定モデルは、位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報を人間の先入観なく、関係づけるので人間の精度よりも原因推定の確度を高くすることが可能になる。
周期的な異常の原因の一例としては、Wi−Fi機能等が搭載されているバスの運行による電波障害、各種通信機能を備えた電車や移動体の通過などの影響がある。
毎回毎回、全く新しい原因の電波受信障害が起こることは稀であり、人間及び機械の活動に伴う電波受信障害は、人間及び機械の活動に伴って周期的に繰り返すことが多い。したがって、この構成であれば、周期的異常原因推定モデルを機械学習によってコンピュータ処理を行うことで、多くの電波受信に関する問題を短時間で解決できる可能性を高めることができる。
なお、この形態においても、不審通信端末検出部は、常設型通信端末における位置情報、少なくとも一種類の電波情報、空間情報、周辺情報を利用した機械学習部を含んで構成することができる。
この構成であれば、不審通信端末検出部が、不審な携帯端末が監視領域に侵入したことを複数の常設型通信端末から得られる複数の受信情報に基づいて検出することができる。特に、常設型通信端末の設置によって、正常な状態を予め把握することが可能なので、不審なWi−Fi機能を有する通信端末が侵入したことを正確かつ迅速に検出できる。
この構成であれば、不審な通信端末が監視領域に侵入した時から、監視領域を移動すれば、その移動に伴って複数の常設型通信端末の受信電波の受信強度は変化する。その変化を補足することで、例えば、侵入時から、不審な通信端末の移動経路を特定することが可能になり、不審な通信端末の現在位置などの情報を精度良く、かつ迅速に検出することができる。
本発明において、無線電波調査システムはアクセスポイントからの無線電波を受信する通信端末や電子機器等においてその受信状態を、ある程度の長さを持った時間幅(例えば、3日、一週間など)で調査することを目的とするシステムである。
この明細書における「無線電波」には、無線LANに使用されるアクセスポイントのように到達する距離が短い無線電波も、基地局のように数十キロに亘るような到達する距離が長い無線電波も含めることができる。
図1〜図6は、本発明の第1実施形態に係る無線電波調査システム1を説明するための図である。
図1及び図2に示すように、この無線電波調査システム1は、調査領域2に分散して配置した複数の通信端末31,32,…,3n(図2参照:以下、通信端末3と略称する)と、ネットワーク4上の解析サーバー5とを有している。
調査領域2とは、顧客の要望に応じてオフィスの無線LANによる受信状態の良くない部屋の箇所、外部電波との混信などを調査したい範囲を特定した領域である。この実施形態では無線LANによる調査範囲を設定する構成が例示してある。
図1に示すように、通信端末3は無線電波を受信する少なくとも一つの種類の端末側受信部7を有している。例えば、無線LANを対象とするアクセスポイントからの無線を受信する第1受信部7aと、ブルートゥース無線を受信する第2受信部7bと、外部アンテナ7dと接続する接続端子を備えた第3受信部7cとを備えている。内蔵無線LANとは異なる規格の無線を受信する場合に外部アンテナ7dを用いて第3受信部7cによって受信する。
通信端末3には、各受信部7a〜7cから受信した受信電波を処理する受信電波処理部8と、処理して必要な情報を記憶する端末側記憶部9と、端末側送信部10と、有機ELディスプレイなどの表示部11とを有している。
なお、本明細書において、ネットワーク4とは、インターネット、イントラネット(Intranet)、クラウドなどの広く使用される通信網や情報伝達系を含む概念で使用している。
解析サーバー5は、各種情報を記憶する記憶部として、複数の通信端末3の位置情報を記憶する位置情報記憶部15と、時間経過によって得られる電波情報を複数の通信端末3毎及び電波種類毎にそれぞれ記憶する電波情報記憶部16と、複数の通信端末3が配置された位置の空間情報を記憶する空間情報記憶部17と、複数の通信端末3が配置された位置の周辺情報を記憶する周辺情報記憶部18と、正常電波情報記憶部19と、異常電波情報記憶部20と、告知情報記憶部21とを有している。
この実施形態では、異常状態検出部22は、受信レベル検出部23を含んで構成してある。
受信レベル検出部23は受信部7a〜7cのうち、例えば仮に、無線LANを監視すべき無線電波として設定した時に何らかの原因により外部無線電波が第1閾値を超えたときに、自社の無線環境に悪影響を及ぼすと判別して、告知情報記憶部21に記憶されている文言を選定して、担当者に警告を発するように構成してある。また、自社の無線LANの受信出力が第2閾値よりも低下した場合は、該当する無線LANへの接続が困難であると判別して、告知情報記憶部21に記憶されている文言を選定して、担当者に警告を発するように構成してある。
原因推定部24は、図2に示す構成では、一の種類の無線電波が他の種類の無線電波の受信に影響を与える度合いを検出する影響度検出部25を有している。
他規格無線電波と無線LANとの干渉を解析する場合でも、本実施形態では調査領域2において分散されて複数個の通信端末3が配置されているので、通信端末3間の干渉の程度の差、相関などを取ることによって、干渉している電波に係る基地局を推定することも可能になる。このような推定ができると、電波異常の対策を取りやすくなる。
図3に示すように、調査領域2(図2参照、以下同様)におかれた通信端末3毎にそのGPSによる位置情報、ビルの2階の角部屋というような空間情報と、周辺情報を各データベースから読み込み(ステップSP1)、電波種類毎に電波受信状況などの電波情報に対応させて所定時間間隔で端末側記憶部9に記憶し(ステップSP2)、所定時間毎に解析サーバー5に少なくとも電波情報を送信(ステップSP3)して処理を終了する。なお、空間情報と周辺情報は解析サーバー5から読み込んだ方が良い場合も多い。
図4において、調査領域2(図2参照、以下同様)と調査する無線電波を設定し(ステップSP31)、測定する各通信端末3を認識し(ステップSP32)、空間情報と周辺情報をデータベースから取り込み又はアクセスして得て(ステップSP33)、所定期間、各通信端末の各種電波情報を受信し(ステップSP34)、異常状態検出部22が、受信電波状況が各通信端末3のそれぞれの無線電波において正常の範囲か異常の範囲であるかを判別し(ステップSP35)、正常であると判別された場合は、正常電波情報記憶部19に正常電波情報を記憶し(ステップSP36)、異常であると判別された場合は、異常電波情報記憶部20に異常電波情報を記憶し(ステップSP37)、例えば受信レベルが極度に低下したという緊急性を要する異常については異常状態検出部22が受信レベル検出部23などの各種検出部により検知して、調査依頼者に解析サーバー5が自動告知を行う(ステップSP38)。
そして、異常状態検出部22による情報によって原因推定部24がプログラム処理に従って所定処理手順で原因を推定し(ステップSP39)、推定原因を担当者に告知するとともに通信端末3の表示部11に表示する(ステップSP40)。
図5はビル内の複数の部屋にまたがる領域を調査領域2として設定した例を示す図である。
図5に示すように、複数の部屋の各所に本無線調査ソフトをインストールしたスマートフォンのような小型携帯型の通信端末3を設置する。そのような通信端末3が配置される箇所は一つの部屋の各所や、図5に示すように階段に設ける構成も採用できる。図5に示す形態では、調査領域2内に2つの通信端末3を配置した場合を示しているが、勿論、調査領域2内に多数個の通信端末3を設置することも可能である。
通信端末3をスマートフォンによって構成してあるので、前記した特開2006−125951号に開示された測定台車のような測定機器が測定しずらい箇所や位置、例えば、部屋の壁面、階段などにも設けることができるとともに、設ける高さ位置も自由に設定することができる。例えば、必要であれば、天井位置、天井裏などの箇所にも設けることができ、測定の精度を高めることができる。
図6(a)に示すように、調査領域2であるビル28に対して、そのビル28の近くに道路29があり、その道路29には所定時間間隔でバス(図示せず)が通ることが予め周辺情報に記録されているとする。バスにはWi−Fi機能のあるアクセスポイントが設置されていることがあるので、バスの通過によって調査ビル28内の道路29に近い側の部屋が無線LANの受信状態が悪くなる可能性がある。また、近くに各種電波を発生する工場等の施設30がある場合には、その影響も無視できない。
このような回りの環境を含めた詳細な周辺情報を予め把握し、記憶しておくことにより、複数の通信端末3が調査領域2に広がって配置されていることと相まって、コンピュータが自動的に異常原因を推定する場合の予測程度を高めることができる。
周辺情報には各種行事、例えば、コンサートや、お祭りなど、人が多く集まる行事情報や、周辺に存在する場所や施設に関係する各種予定に関する情報も含めることができる。
周りが森林に囲まれている一軒家や、周りが完全な空き地の場合と、近接して道路、ビル又は施設がある場合とでは、電波障害の生じる原因に大きな差があることは明らかである。また、人の出入りなども電波障害が起こる原因を引き起こす可能性はある。
本実施形態のように、汎用のスマートフォンを使用すれば、安価であり、自社のアクセスポイントの既存の設定が悪い場合も含めて、ビル内の個々の場所の受信障害の原因を特定しやすくなる。
図7〜図9は、それぞれ本発明の第2実施形態に係る無線電波調査システム1を説明するための図である。
この第2実施形態は2つの特徴点を有している。第1の特徴は複数の常設型通信装置271,272,…,27nを設ける点と、第2の特徴は機械学習を用いて周期的電波異常の原因を推定する点である。
第2実施形態でも、複数の通信端末3の構成は第1実施形態の図1に示した構成と同じ構成が採用できる。この第2実施形態では、
(1)スマートフォンのような小型携帯型の複数の通信端末3に代えて、複数の常設型通信装置271,272,…,27nだけを設けた構成、
(2)小型携帯型の通信端末3と常設型通信装置27とを共に調査領域2内に設けた構成、
の2つの形態を採用することができる。図7のブロック図では小型携帯型の通信端末3と常設型通信装置27を共に設けた構成が示してある。この場合、常設型通信装置27は長期間継続的な調査であり、小型携帯型の通信端末3は突発的異常による調査となることが多い。
このように、常設型通信装置27を設ける箇所は天井のみならず、壁、床等が例示できる。照明機器などの天井埋め込み型の電気機具26に付設して、その電気機具26の電源を常設型通信装置27の電源として使用することもできる。
一般に、大事な空間において無線電波の通信障害が起こらないように、365日間、24時間、常時、監視したい又は通信障害等のトラブルが発生した場合はすぐにその原因を知りたいという強い要望もあるので、常設型通信装置27を設ける本第2実施形態を採用することによる顧客の利益は大きい。
この第2実施形態の解析サーバー5は、原因推定部24と、電波情報の周期的異常を検出する周期的異常電波情報検出部34と、過去に蓄積された異常時の位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報と、正常時の位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報を入力データとして、教師データとしての周期的異常の発生原因を与えて機械学習を行って得られた周期的異常原因推定モデル35とを有している。
また、解析サーバー5には周期的な異常があった場合にそのときの電波情報を記憶する異常電波情報記憶部20と、正常な電波情報を適宜、抽出して記憶する正常電波情報記憶部19を備えている。
つまり、このシステムでは、まず、異常な電波状態を強度レベル、相関係数、電波情報の形状等の特性値を用いて、周期的な異常が繰り返し出現しているか否かを判別し、周期的な異常があると判別された場合は、その電波情報や異常の特性値や抽出データなどを異常電波情報記憶部20に記憶する。また、その周期的異常の発生時の位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報をリンクさせて記憶する。
つまり、過去の電波情報の蓄積情報から、位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報が、どういう場合に、どのような原因になるかの確からしさを推定できるモデルを作るのである。
そして、現実の運用においては、周期的異常電波情報検出部34によって周期的異常があると検出された時における位置情報、電波情報、空間情報、周辺情報を入力データとして、周期的異常原因推定モデル35に基づいて現在の状態における周期的異常の発生原因を推定する。
バスの運行のような分かりやすい周期的異常は本解析サーバー5を利用しなくても人が解析することができるが、その人の熟練度や人的費用による運用コストの問題があるので、本システムでコンピュータ処理することが好ましい。
なお、周期的異常には、人の動きが関係するものも多い。例えば、3月、4月には進学、就職などにより部屋に入る人が変わることが多く、空間情報や周辺情報にビル内の新入居情報などがあれば、異常も発見しやすくなる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る無線電波調査システム1を説明するための解析サーバーの説明図である。
この第3実施形態の特徴は、ビル、ホール、会議場、軍事施設に接続する道路等の重要な場所や地域に複数の常設型通信端末27を設ける。その常設型通信端末27の端末側受信部7(図2参照)は、Wi−Fi機能を有する通信端末が使用する無線電波を受信する機能を備えている。そして、解析サーバー5に不審通信端末検出部40を設け、不審な通信端末が監視領域に侵入したことを検出する。
一例を挙げれば、図11に示すように、ビル42の入り口43や玄関ホール44の天井や床に複数の常設型通信端末27を設置しておき、新規な電波発信を複数の常設型通信端末27で受信して、当該ビル42内で認識又は登録されていない不審な通信端末45の移動経路46(図11において太線で示す)を検出するように構成する。
(1)前記実施形態では機械学習において教師あり学習を基本にして説明したが、教師あり学習で作成した原因推定モデルを日々、蓄積される正常電波情報及び異常電波情報に基づいて修正していく原因推定モデルも採用することができる。
(2)第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態は本明細書の請求項1に束縛されない独立の発明として認識することも可能である。
(3)図2に示す影響度検出部25の検出データ(又は算出データ)を請求項6に示す発明において、異常原因推定モデルの入力データとすることもできる。影響度検出部25の検出データ(又は算出データ)は前処理されたデータなので、それらのデータを考慮することで、異常原因推定モデルの生成において、精度が高くなる利点がある。
2:調査領域
3:複数の通信端末
4:ネットワーク
5:解析サーバー
7:端末側受信部
10:端末側送信部
15:位置情報記憶部
16:電波情報記憶部
17:空間情報記憶部
18:周辺情報記憶部
24:原因推定部
25:影響度検出部
27:常設型通信端末
34:周期的異常電波情報検出部(異常電波情報検出部の一例)
35:周期的異常原因推定モデル(異常原因推定モデルの一例)
40:不審通信端末検出部
41:電波情報変化補足部
Claims (8)
- 調査領域に分散して配置した複数の通信端末とネットワーク上の解析サーバーとを有する無線電波調査システムであって、
前記通信端末は、調査対象に係る無線電波を受信する少なくとも一つの種類の端末側受信部と、前記ネットワーク上の前記解析サーバーに前記端末側受信部で受信した電波情報を送信する端末側送信部とを有しており、
前記通信端末は携帯端末であって、個人が使用する携帯端末ではなく、システムが管理する専用端末であり、
前記無線電波調査システムは、前記複数の通信端末の位置情報を記憶する位置情報記憶部と、時間経過によって時系列的に得られる前記電波情報を前記複数の通信端末毎及び電波種類毎に記憶する電波情報記憶部と、前記複数の通信端末が配置された位置の空間情報を記憶する空間情報記憶部と、前記複数の通信端末が配置された位置の周辺情報を記憶する周辺情報記憶部と、前記位置情報、前記電波情報、前記空間情報、前記周辺情報に基づいて前記調査領域の電波受信に影響を与える原因を推定する原因推定部と、を有し、
調査対象に係る無線電波が複数種類あり、前記通信端末は、前記複数種類に対応する複数種類の前記端末側受信部を有しており、複数個の前記端末側受信部の内、一の種類の無線電波が他の種類の無線電波の受信に影響を与える度合いを検出する影響度検出部と、検出された影響度に基づいて、本システムが受信異常の原因を推定しようとする無線電波に対する少なくとも一つの他の種類の無線電波による悪影響を与える原因を推定する原因推定部とを有する、無線電波調査システム。 - 請求項1に記載の無線電波調査システムにおいて、前記複数の通信端末を、汎用型の携帯通信端末で構成し、前記汎用型の携帯通信端末に前記通信端末が行う処理を実行させるソフトウエアを予めインストールした、無線電波調査システム。
- 請求項1〜請求項2のいずれか一つに記載の無線電波調査システムにおいて、前記複数の通信端末を、部屋や屋外に常設される常設型通信端末で構成した、無線電波調査システム。
- 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の無線電波調査システムにおいて、前記調査領域を調査する場合に、前記複数の通信端末を、一時的に設けられる携帯通信端末と、部屋や屋外に常設される常設型通信端末とを共に使用することで構成した、無線電波調査システム。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の無線電波調査システムにおいて、前記原因推定部は、電波情報の異常を検出する異常電波情報検出部と、過去に蓄積された異常時の前記位置情報、前記電波情報、前記空間情報、前記周辺情報と正常時の前記位置情報、前記電波情報、前記空間情報、前記周辺情報を入力データとして、教師データとしての異常の原因を与えて機械学習を行って得られた異常原因推定モデルとを有し、前記異常電波情報検出部によって検出された時に、前記位置情報、前記電波情報、前記空間情報、前記周辺情報を入力データとして、前記異常原因推定モデルによって現在の状態における異常の原因を推定する、無線電波調査システム。
- 請求項5に記載の無線電波調査システムにおいて、前記異常が周期的異常であり、前記異常電波情報検出部が周期的異常を検出する周期的異常電波情報検出部であり、前記異常原因推定モデルが周期的異常原因推定モデルである、無線電波調査システム。
- 請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の無線電波調査システムにおいて、前記通信端末が複数の常設型通信端末であり、前記端末側受信部がWi−Fi機能を有する通信端末が使用する無線電波を受信する機能を備えており、不審な携帯端末が監視領域に侵入したことを前記複数の常設型通信端末から得られる複数の受信情報に基づいて検出する不審通信端末検出部を備えている、無線電波調査システム。
- 請求項7に記載の無線電波調査システムにおいて、前記不審通信端末検出部は前記複数の常設型通信端末からの電波情報の変化を時系列的に補足する電波情報変化補足部を備えている、無線電波調査システム。
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