JP6617587B2 - 焼鉱搬送用のコンベア - Google Patents
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Description
(6)の発明によれば、例えば、焼鉱収容部が一般的なステンレス製等である場合に、(5)の発明の効果をより高い確度で享受することができる。
[全体構成]
本発明の焼鉱搬送用のコンベアは、例えば、還元焙焼により鉄鋼ダスト中に含まれる亜鉛等の有価金属を回収するプロセスにおける乾燥加熱用のロータリーキルン等から排出される高温の焼鉱を、次工程へ搬送するために用いる搬送装置として好ましく用いることができるコンベアである。
焼鉱収容部移動手段13は、連続して設置される複数の焼鉱収容部121からなる焼鉱収容手段を搬送するための周回移動手段である。本発明の焼鉱搬送用のコンベアにおいて特段の構造に限定されるものではないが、例えば、始端部及び終端部に配置される2箇所の回転駆動部131と、回転駆動部131を渡り架ける外周の搬送用チェーン(図示せず)とから構成されている構造のものを、その好ましい一例として挙げることができる。
焼鉱搬送用のコンベア1における焼鉱収容手段12は、高温の焼鉱を収容可能な焼鉱収容部121が、搬送方向に連続して複数配置されることによって構成される。焼鉱収容部121は、搬出対象に応じて必要とされる耐熱性を備えた金属製の板状部材又は箱状部材であればよいが、例えば、SUS310S等からなるステンレス製等の耐熱性の高い板材により形成された収容部を有する箱状部材であることが好ましい。
焼鉱搬送用のコンベア1は、焼鉱収容部冷却手段2として、焼鉱収容部121の底板の外表面122Bに、下方から冷却水を直接散布することが可能なスプレーノズル21を含んで構成される。スプレーノズル21として、例えば、従来の普及品である円錐スプレーノズル等を用いることができる。
焼鉱搬送用のコンベア1においては、焼鉱収容部移動手段13の周回路上の空間であってスプレーノズル21が設置されている位置よりも下流側で、好ましくは、スプレーノズル21の設置位置の近傍に、温度測定手段3として、赤外線式温度計等の非接触式の温度計31を含む装置が設置されていることが好ましい。温度計31は必ずしも常設されているものに限らないが、常設されていることによって、測定された温度を焼鉱搬送用のコンベア1の運転の制御情報として、恒常的に焼鉱収容部冷却手段にフィードバックできる構成を更に備えていることが好ましい。尚、距離による減衰の影響を極力排して焼鉱収容部121の温度を測定するために、温度計31の設置位置は、焼鉱収容部121の搬送経路上の搬送方向に沿った中央線上であって、焼鉱収容部121との衝突による温度計31の破損が起こることを避けられる範囲で、可能な限り焼鉱収容部121の底板の外表面122Bに近づけた位置とすることが好ましい。このような位置に非接触式の温度計31を配置することにより、焼鉱収容部121の底板の外表面122Bの実際の正確な温度と、温度計31によって測定された測定値としての温度との差分を最小化することができる。実用上は、この差分を測定値に織り込んで計算することにより、温度計31による実測値から、121の底板の外表面122Bの実際の温度を、実用上問題のない精度で正確に把握することができる。
焼鉱搬送用のコンベア1は、スプレーノズル21によって焼鉱収容部121の底板の外表面122Bに散布された冷却水により、焼鉱収容部121の過度の温度上昇を回避しながら運転する。具体的には、焼鉱収容部121の底板の外表面122Bの温度が一定の管理基準温度を超えた場合には、冷却水の散布量を増やし、前記温度が一定の管理基準温度を下回った場合には、冷却水の散布量を減らすことによって、このような温度管理が可能である。上記の管理基準温度は300℃以上400℃以下の範囲内であることが好ましい。例えば、ステンレス等の鉄系の合金材料は、約500℃を超えると急激に強度、例えば引っ張り強度が低下するが、管理基準温度を上記範囲で設定することにより、焼鉱収容部121の温度が500℃に近づき、それにより熱損傷が発生し易くなるというリスクを回避することができる。
本発明の焼鉱搬送用のコンベアは、図1に示すように第2のコンベア1Bが更に第1のコンベア1Aに連接されているものであってもよい。この場合、図1に示すように、第2のコンベア1Bにも第一のコンベア1Aと同様にスプレーノズル21、及びそれを含んで構成される焼鉱収容部冷却手段を設置してもよい。この場合、それぞれのコンベアの管理温度は個別に最適化することもできる。例えば、ステンレス等の鉄系の合金材料は、約500℃を超えると急激に強度、例えば引っ張り強度が低下するが、これが一般的な炭素鋼では、約350℃を超えると急激に強度が低下する。従って、例えば、第2のコンベア1Bを一般的な炭素鋼で作製し、コンベア1Aの底板の下面の表面温度を300〜400℃、第2のコンベア1Bのコンベア容器の底板の下面の表面温度を300〜350℃に調節することもできる。
上記条件の下で、試験操業を継続し、焼鉱の搬送し続けたところ、エプロンコンベアを構成するリンクチェーンの摩耗と変形、車輪の摩耗、容器の摩耗、変形、穴明きが、3月経過後から確認されるようになり、6月後には、焼鉱収容部及び焼鉱収容部移動部の交換を余儀無くされる程度の損傷が生じた。この時、コンベア容器の底板の裏側の温度は500〜600℃の範囲の高温となっていた。
比較例と同一の構成で、但し、図1及び図2に示すようにスプレーノズルを含む冷却手段を追加的に設置した第1のコンベアについて、比較例と同条件で試験操業を行った。散水量は、コンベアの底板の温度が350℃を超える都度、6〜7L/分に設定して行い、同温度が320℃まで低下した場合には、散水を一時的に中断する制御を繰り返した。6月経過後に至るまで、焼鉱収容部の交換に結びつくような熱損傷は発生せず、ごく微細な摩耗や変形が見られたのみであった。この時、コンベア容器の底板の裏側の温度は300〜400℃の範囲の温度となっていた。
12 焼鉱収容手段
121 焼鉱収容部
13 焼鉱収容部移動手段
131 回転駆動部
2 焼鉱収容部冷却手段
21 スプレーノズル
22 供給配管
23 制御弁
24 制御部
25 温度情報伝達路
3 温度測定手段
31 温度計
4 投入口
5 搬出口
6 焼鉱
Claims (7)
- 焼鉱を載置可能な開口部を有しない底板を備える焼鉱収容部が搬送方向に連続して複数配置されてなる焼鉱収容手段と、
前記焼鉱収容手段を搬送可能な周回路からなる焼鉱収容部移動手段と、
冷却水を噴霧可能な焼鉱収容部冷却手段と、を備え、
前記焼鉱収容部冷却手段が、前記周回路における焼鉱投入地点を始点とし焼鉱排出地点を終点とする区間内において、前記焼鉱収容部の底板の外表面に対して冷却水を下方から直接散布することができる位置に設置されているスプレーノズルを含んでなる装置である焼鉱搬送用のコンベア。 - 前記焼鉱収容部が箱状部材である請求項1に記載のコンベア。
- 前記周回路の下方空間における前記スプレーノズルが設置されている位置よりも下流側で且つ前記焼鉱排出地点よりも上流側の位置に、前記焼鉱収容部の底板の外表面温度を測定するための温度計が設置されている請求項1又は2に記載のコンベア。
- 前記焼鉱収容部冷却手段は、前記スプレーノズルに冷却水を供給する供給配管が制御弁を有し、
前記温度計によって測定された温度情報を前記制御弁にフィードバックすることにより、前記供給配管からの散水量を調整する機能を備える請求項3に記載のコンベア。 - 複数の前記スプレーノズルが前記周回路の移動方向に対して直交する方向に沿って直列に配置されている請求項1から4のいずれかに記載のコンベア。
- 請求項1から5のいずれかに記載の焼鉱搬送用のコンベアの運転方法であって、
前記焼鉱収容部の底板の外表面温度が一定の管理基準温度となるように、前記冷却水の散布量を増減させる、コンベアの運転方法。 - 前記管理基準温度が300℃以上400℃以下である請求項6に記載のコンベアの運転方法。
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